JP2000032442A - 内視鏡システム - Google Patents

内視鏡システム

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JP2000032442A
JP2000032442A JP19764198A JP19764198A JP2000032442A JP 2000032442 A JP2000032442 A JP 2000032442A JP 19764198 A JP19764198 A JP 19764198A JP 19764198 A JP19764198 A JP 19764198A JP 2000032442 A JP2000032442 A JP 2000032442A
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cart
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JP19764198A
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Junichi Onishi
順一 大西
Toshiaki Fukushima
利晋 福島
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遠近感の分かり難しさを解消するとともに、死
角をできる限り取り除いて、術者が安心して手技の行え
る内視鏡システムを提供すること。 【解決手段】内視鏡システムは、第1の観察装置10
と、第2の観察装置20と、照明光を供給する光源装置
30と、第1の観察装置10及び第2の観察装置20で
得た画像信号から映像信号を生成する画像処理装置40
と、この映像信号を表示するモニタ50とで構成されて
いる。観察装置10は、処置用スコープ12と光学像を
画像信号に変換する第1のカメラ18とで構成され、観
察装置20は観察用内視鏡23と光学像を画像信号に変
換する第2のカメラ28とで構成される。観察用内視鏡
23は、観察対象部位及びその周囲を広範に撮像するも
のである。処置具65は、トラカールを介して腹腔内に
導入される。モニタ50の親画面51には処置用観察像
が表示され、子画面52には周辺観察像が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡下外科手術
で使用する内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、患者への侵襲を小さくするため、
観察用の内視鏡を体腔内に導くトラカールと、処置具を
処置部位に導くトラカールとを患者の腹部に穿刺して、
開腹することなく、内視鏡で処置部位と処置具とを観察
しながら治療処置を行う内視鏡下外科手術が行われてい
る。
【0003】上述した内視鏡下外科手術で使用される内
視鏡システムの一例を図8を参照して説明する。図に示
すように内視鏡1及び処置具である鉗子2は、トラカー
ル3a,3bを介して腹腔内に挿入配置されるようにな
っている。前記内視鏡1の接眼部1aにはTVカメラ4
が取りつけられており、光源装置5より出射される照明
光は内視鏡1に設けられている照明光学系を通って観察
対象部位に向かって照射される。この照明光によって照
らし出された観察対象部位の光学像は、内視鏡1に設け
られている観察光学系を介してTVカメラ4に伝達され
る。このTVカメラ4に伝達された光学像は、カメラ内
に設けられているCCDなどの固体撮像素子によって画
像信号に光電変換され、画像処理装置6で映像信号に生
成され、モニタ7に内視鏡画像8が表示される。
【0004】この内視鏡下外科手術では観察対象部位を
内視鏡1でとらえ、その内視鏡画像8をモニタ7等に表
示して観察を行っていたため、視野範囲が限られ、開腹
手術に比べて死角ができやすい。このため、後から挿入
される鉗子などの処置具が腹腔内蔵器に触れるおそれが
あった。
【0005】例えば特開平6−181885号公報に
は、観察範囲変更手段を設けて観察画像範囲を変更する
とともに、モニタ上に表示される画面サイズの大きさを
変えられる表示画面サイズ変更手段を設けた内視鏡装置
が開示されている。この内視鏡装置によれば、画角を広
くすることによって観察対象部位を含む広範囲の観察を
行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内視鏡
下外科手術において、前記特開平6−181885号公
報に開示されていた観察範囲変更手段及び表示画面サイ
ズ変更手段を備える内視鏡を用いて、後から挿入される
鉗子などの処置具を観察する場合、中央部に位置する観
察対象部位とその周辺部とで倍率が変化し、これが原因
で内視鏡画像が湾曲状に歪んで、遠近感が判り難いとい
う問題があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、遠近感の分かり難しさを解消するとともに、死角
をできる限り取り除いて、術者が安心して手技の行える
内視鏡システムを提供することを目的にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡システム
は、観察対象部位の画像信号を得る第1の観察装置と、
この第1の観察装置による観察対象部位及びこの観察対
象部位を含むその周囲の画像信号を得る第2の観察装置
と、前記第1の観察装置で得られた第1の画像信号及び
前記第2の観察装置で得られた第2の画像信号とを映像
信号に合成する画像処理手段と、この画像処理手段で生
成された映像信号を表示する表示手段とを具備してい
る。
【0009】この構成によれば、表示手段に表示された
第1の観察装置及び第2の観察装置で得て合成された内
視鏡画像を観察することによって、観察対象部位の良好
な観察と、この観察対象部位を含む周辺の観察とを行え
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図3は本発明の第1実
施形態に係り、図1は内視鏡システムの概略構成を示す
説明図、図2は画像処理装置の構成を示す説明図、図3
はモニタの子画面に表示させる観察用光学像の表示例を
示す図である。
【0011】図1に示すように本実施形態の内視鏡シス
テムは、腹腔内の観察対象部位を主に撮像する第1の観
察装置10と、前記観察対象部位及びその周囲を広範に
撮像する第2の観察装置20と、腹腔内に観察用の照明
光を供給する光源装置30と、前記第1の観察装置10
及び第2の観察装置20で光電変換して得た画像信号か
ら映像信号を生成する画像処理手段である画像処理装置
40と、この画像処理装置40で生成された映像信号を
表示する表示手段であるモニタ50とで構成されてい
る。
【0012】前記第1の観察装置10は、腹壁に穿刺さ
れたトラカール61を介して腹腔内の観察対象部位に向
かって挿入される挿入部11が硬質な処置用スコープ1
2と、この処置用スコープ12でとらえた光学像を画像
信号に光電変換するCCDなどの固体撮像素子を内蔵し
た第1のカメラ18とで構成されている。
【0013】また、前記第2の観察装置20は、腹壁に
穿刺されたトラカール62を介して腹腔内に導かれる挿
入部21に湾曲部22を有する観察用内視鏡23と、観
察用内視鏡23でとらえた光学像を画像信号に光電変換
するCCDなどの固体撮像素子を内蔵した第2のカメラ
28とで構成されている。前記観察用内視鏡23は、観
察光学系を観察対象部位に対向させて、この観察対象部
位及びその周囲を広範に撮像するためのものであり、ト
ラカール62に対して湾曲部22が湾曲自在に構成され
て手動或いは自動で湾曲されるようになっている。
【0014】前記観察用内視鏡23をトラカール62に
対して例えば手動で湾曲させることによって、符号21
a,…,21d,…に示すように観察対象部位を含む観
察用光学像及びその周辺の観察用光学像が順次得られる
ようになっている。
【0015】なお、観察対象部位の粘膜の一部を採取す
る生検鉗子等の処置具65は、腹壁に穿刺されているト
ラカール63を介して腹腔内に導入されるようになって
いる。また、光源装置30からの照明光は、第1の観察
装置10及び第2の観察装置20を介して腹腔内に導入
されて所望の範囲を照射する。さらに、第1のカメラ1
8で光電変換された第1の画像信号19及び第2のカメ
ラ28で光電変換された第2の画像信号29は、それぞ
れ前記画像処理装置40に出力されるようになってい
る。
【0016】図2に示すように前記画像処理装置40
は、前記第1のカメラ18から出力された第1の画像信
号19及び第2のカメラ28から出力された第2の画像
信号29が入力される画像信号入出力回路41と、この
画像信号入出力回路41から出力される画像信号19,
29を標準的な映像信号に変換する映像信号処理回路4
2と、この映像信号処理回路42で変換した映像信号の
うち前記第2のカメラ28から出力されて変換された複
数の観察用光学像の映像信号を一旦蓄えるメモリ43
と、このメモリ43に蓄積された複数の観察用光学像の
映像信号を周辺観察用の画像に合成する観察映像合成回
路44と、前記映像信号処理回路42で変換された前記
第1のカメラ18でとらえた処置用の映像信号と前記観
察映像合成回路44で合成された合成映像信号とを合成
する出力映像合成回路45と、この出力映像合成回路4
5で画像合成された出力映像信号を前記モニタ50に出
力する出力回路46とで主に構成されている。
【0017】なお、本実施形態においてモニタ50の画
面上に親画面51と子画面52とが表示されるようにな
っており、親画面51には処置用観察像が表示され、子
画面52には周辺観察像が表示される。
【0018】上述のように構成した内視鏡システムの作
用を説明する。まず、腹壁に穿刺されているトラカール
61を介して処置用スコープ12を観察対象部位に対峙
させる一方、トラカール62を介して観察用内視鏡23
の挿入部21を腹腔内に導く。そして、観察用内視鏡2
3の湾曲部22を前記トラカール62に対して湾曲させ
て、前記トラカール61及び処置用スコープ12と観察
対象部位とが観察範囲となるように調整する。
【0019】次に、前記処置用スコープ12及び観察用
内視鏡23にそれぞれ第1のカメラ18及び第2のカメ
ラ28を装着する。そして、画像処理装置40をオン状
態にするとともに、観察用内視鏡23をトラカール62
に対して湾曲させる。
【0020】すると、処置用スコープ12でとらえた観
察対象部位の光学像は、第1のカメラ18で光電変換さ
れて第1の画像信号19として画像処理装置40に出力
されていくとともに、トラカール62に対して湾曲して
いる観察用内視鏡23でとらえた観察対象部位を含む周
囲の観察用光学像21a,21b,21c,21d,…
は、第2のカメラ28で光電変換されて第2の画像信号
29として画像処理装置40に出力されていく。
【0021】次いで、前記画像処理装置40に入力され
た第1の画像信号19及び第2の画像信号29は、画像
信号入出力回路41,映像信号処理回路42を介して映
像信号に変換されるとともに、メモリ43及び観察映像
合成回路44によって前記観察用光学像21a,21
b,21c,21d,…の映像信号を観察対象部位とそ
の周辺を含む1つの周辺観察用画像として合成する。一
方、前記観察映像合成回路44で合成された周辺観察用
画像と前記映像信号処理回路42で生成された処置用の
映像信号とは出力映像合成回路45で合成されて出力映
像信号を生成する。
【0022】この出力映像合成回路45で生成された出
力映像信号は、出力回路46よりモニタ50に伝送さ
れ、このモニタ50の親画面51に処置用スコープ12
でとらえた観察対象部位の処置用観察像を表示し、子画
面52に観察用内視鏡23でとらえた観察対象部位及び
その周辺の周辺観察像を表示する。
【0023】そして、このモニタ50に表示されている
2つの内視鏡像を観察しながら処置具65をトラカール
63を介して観察対象部位に向けて挿通していく。この
とき、子画面52には観察対象部位及び処置用スコープ
12の先端部が写った周辺観察像が表示され、親画面5
1には観察対象部位を大きくとらえた処置用観察像が表
示されるので、術者は子画面52を見ながら処置具65
を腹腔内に導き、親画面51を見て観察対象部位の所望
の位置に処置具65を配置する。
【0024】このように、モニタの画面上に処置用スコ
ープでとらえた処置用観察像と、観察用内視鏡でとらえ
た周辺観察像とが表示されるので、術者は処置用観察像
と周辺観察像とを観察しながら処置具を所望の位置にス
ムーズに挿通・配置することができる。
【0025】このことによって、処置用スコープの死角
が観察用内視鏡によって解消されるので、処置具を観察
対象部位に配置する際に、処置具が腹腔内の目的部以外
の部位に触れたり、処置用スコープに接触することが防
止される。
【0026】なお、前記モニタ50の画面上に表示され
る子画面を、図3に示すように観察用内視鏡23でとら
えた観察用光学像21a,21b,…をそれぞれ1つず
つ連続的に表示するように合成画面を構成する等しても
よい。
【0027】また、前記画像処理装置40のメモリ43
は静止画記録手段や例えばVCR等の動画記録手段であ
ってもよい。
【0028】さらに、第2の観察装置は、上述した観察
用内視鏡に限定されるものではなく、超音波観測装置や
CT断層装置、MRI観測装置などであってもよい。こ
のような構成をとることにより、モニタの画面上には常
に被検査部の画像と、この被検査部位を含む腹腔内全体
の画像とを同一画面上に表示して、検査或いは処置を行
える。
【0029】図4は本発明の第2の実施形態に係る第2
の観察装置の他の構成を示す説明図である。本実施形態
の第2の観察装置20は、挿入部71内に観察対象部位
及びその周囲の観察用光学像を撮像する複数のCCDを
内蔵した電子内視鏡70であり、前記CCDを制御する
時分割制御部72を介して画像処理装置40に接続され
ている。
【0030】前記電子内視鏡70の挿入部71は、腹壁
に穿刺されたトラカール62を介して腹腔内に導かれる
ようになっており、前記挿入部71の先端部分には例え
ば4つのCCD75,76,77,78が内蔵されてい
る。各CCD75,76,77,78の前面には、観察
用窓75a,76a,77a,78aと、この観察用窓
75a,76a,77a,78aを通過した観察用光学
像73a,73b,73c,73dをCCD75,7
6,77,78の撮像領域に結像させるための対物光学
系75b,76b,77b,78bが設けられている。
【0031】前記観察用窓75a,76a,77a,7
8aは、観察対象部位及びこの観察対象部位の周囲を広
範に撮像して周辺観察像が得られるように配置されてい
る。このため、トラカール62を介して電子内視鏡70
を挿入する際、トラカール61及び処置用スコープ12
と観察対象部位とが観察範囲になるように挿入位置が決
められ、その状態で固定される。
【0032】この状態で、前記CCD75,76,7
7,78を駆動させる。すると、それぞれのCCD7
5,76,77,78によって観察用光学像73a,7
3b,73c,73dが得られる。これら観察用光学像
73a,73b,73c,73dは、前記時分割制御部
72によって、同時に撮像された観察用光学像73a,
73b,73c,73dを第2の画像信号29として時
分割で画像処理装置40へ出力されていく。
【0033】画像処理装置40では上述したように第2
の画像信号29を処理して、モニタ50の画面上に処置
用スコープ12でとらえた処置用観察像と、電子内視鏡
70でとらえた周辺観察像とを表示する。その他の構成
は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符合を
付して説明を省略する。
【0034】このように、本実施形態においては第2の
観察装置を、複数のCCDを内蔵した電子内視鏡で構成
したことにより、この電子内視鏡の挿入部をトラカール
に対して湾曲させることなく、第2の観察装置を固定配
置した状態で複数のCCDでとらえた観察用光学像を時
分割制御部で時分割に切り替えることによって、観察対
象部位及びこの観察対象部位周囲を広範に撮像して周辺
観察像を得ることができる。このことによって、腹腔内
全体を見渡すように観察用内視鏡を常に制御する煩わし
さや内視鏡の先端部を自動的に湾曲させるための機構を
不要にして構造の複雑化が解消される。その他の作用及
び効果は前記第1実施形態と同様である。
【0035】なお、複数のCCDを同時に撮像状態にし
て、時分割制御部によってそれぞれのCCDでとらえた
観察用光学像を画像処理装置に時分割で送出する代わり
に、複数のCCDを時分割制御部で順次、撮像状態にな
るように制御して周辺観察像を得るようにしてもよい。
【0036】図5及び図6は本発明の第3の実施形態に
係り、図5は第1の観察装置と第2の観察装置とを一体
にした観察装置を示す図、図6は観察装置の概略構成を
説明する模式図である。図5に示すように本実施形態に
おいては、第1の観察装置10と第2の観察装置20と
を一体にした複合観察装置80である。図に示すように
複合観察装置80は、太径な周辺観察部82と、この周
辺観察部82の先端に位置する細径な処置用観察部81
とで構成されている。
【0037】複合観察装置80の処置用観察部81には
観察対象部位を観察する観察窓81aが設けられ、周辺
観察部82の先端面には観察対象部位及びこの観察対象
部位周囲を広範に撮像する例えば4つの観察用窓83,
84,85,86が設けられている。
【0038】図6に示すように前記複合観察装置80の
処置用観察部81に設けられている観察窓81aでとら
えられた処置用光学像は、対物光学系81bを通ってC
CD87に結像し、このCCD87で第1の画像信号1
9に光電変換されて画像処理装置40に出力される。
【0039】一方、前記複合観察装置80の周辺観察部
82に設けられている複数の観察用窓83,84,8
5,86でとらえられた観察用光学像は、各観察用窓8
3,84,85,86に対応する対物光学系83a,8
4a,85a,86aを通ってCCD88に結像し、こ
のCCD88で第2の画像信号29に光電変換されて画
像処理装置40に出力される。
【0040】なお、前記CCD88に結像する各観察用
窓83,84,85,86を通過した観察用光学像は、
時分割制御部89によって順次、観察用窓83,84,
85,86を通過した観察用光学像がCCD88に結像
するようになっている。その他の構成は上述した実施形
態と同様であり、同部材には同符合を付して説明を省略
する。
【0041】このように、第1の観察装置と第2の観察
装置とを一体にして複合観察装置を構成したことによ
り、モニタの画面上に処置用観察部でとらえた処置用観
察像と、周辺観察部でとらえた周辺観察像とが表示され
るので、術者は処置用観察像と周辺観察像とを観察しな
がら処置具を所望の位置にスムーズに挿通・配置するこ
とができる。
【0042】また、第1の観察装置と第2の観察装置と
を一体に構成したことにより、第2の観察装置を腹腔内
に導くトラカールを不要にして腹壁に開ける挿入孔を減
らすとことができる。
【0043】なお、CCD87とCCD88とを1つに
して第1の画像信号19及び第2の画像信号29を得る
ようにしてもよい。その他の作用及び効果は前記実施形
態と同様である。
【0044】図7は本発明の第4の実施形態に係る複合
観察装置の他の概略構成を説明する模式図である。本実
施形態の複合観察装置80Aは、前記第3実施形態の複
合観察装置80と略同様の構成であり、前記複合観察装
置80の構成に加えて移動レンズ83b,84b,85
b,86b及びこれら移動レンズ83b,84b,85
b,86bの位置制御を行うレンズ位置制御部90が設
けてある。また、画像処理装置40には画像の遠近感を
抽出して常に周辺観察像が一定の視野範囲を撮像するよ
うに制御する画面サイズ判別回路47が設けてある。
【0045】つまり、本実施形態においては複合観察装
置80Aが観察対象部位を観察するためにトラカール6
1内を移動したとき、画面サイズ判別回路47では処置
用観察像の大きさが変化したことを検知するとともに、
前記レンズ位置制御部90に周辺観察像を所定のサイズ
に戻すための制御信号を出力する。
【0046】すると、この制御信号を受けたレンズ位置
制御部90では移動レンズ83b,84b,85b,8
6bの位置を光軸方向に対して所定の量だけ移動させ
て、CCD88の撮像面に結像される周辺観察範囲を変
更して、周辺観察像を常に一定の視野範囲を撮像するよ
うにする。その他の構成は前記第3実施形態と同様であ
り、同部材には同符合を付して説明を省略する。
【0047】このように、画像処理装置に画面サイズ判
別回路を設けるとともに、この画面サイズ判別回路の判
別結果に基づいて、レンズ位置制御部によって移動レン
ズの位置を変更させることによって、処置用観察像の変
化に関わらず常に一定の視野範囲に保たれた周辺観察像
を表示することができる。その他の作用及び効果は前記
第3実施形態と同様である。
【0048】ところで、内視鏡を使用して手術を行う内
視鏡システムでは、手術の際に内視鏡の他に種々の周辺
装置を使用する。これらの周辺装置は最低でも7種類か
ら8種類あるので、2台のカートに分散して収容し、そ
れぞれのカートを手術台を挟んで左右に設置していた。
【0049】例えば図9に示すように第1のカート10
0にはモニタ101や第1画像処理装置,第1光源装
置,ビデオミキサー,VTRなどの周辺装置102が搭
載されるとともに、このカート100の最下段には集中
的制御を司るシステムコントローラ103が搭載されて
いる。また、図示しない第2のカートにはこの第1カー
ト100と同様なモニタや周辺装置である電気メス,気
腹器及びCO2 ボンベ,吸引ボトルなどが収容されてい
る。
【0050】各カートに収容されている周辺装置は、そ
れぞれの装置内部に設けられているシリアルインタフェ
ースを用い図示しない通信ケーブルを介してそれぞれの
カートのシステムコントローラに接続されている。そし
て、第2カートに搭載されている周辺装置と第1のカー
ト100のシステムコントローラ103とは映像系、通
信系を1つにしたシステムインターフェイスケーブル
(以下ケーブルと略記する)105によって接続されて
いた。
【0051】このケーブル105は、手術台を挟んで設
置されている2台のカートを接続するものであり、ケー
ブル105内には映像系、通信系の信号線が内挿されて
いるため太径で長く収納性が非常に悪かった。このた
め、このケーブル105の収納性の向上が望まれてい
た。
【0052】図9のカートの構成を示す図及び図10の
ケーブル巻取装置を示す図に示すように本実施形態のカ
ート100の底面部にはケーブル巻取装置110が設け
られている。
【0053】図に示すようにケーブル巻取装置110
は、システムコントローラ103のコネクタ104に接
続されるケーブル105の一端部を固定する第1のフッ
ク111と、太径で長いケーブル105を巻き取るドラ
ム112と、このドラム112の回転中心に設置されド
ラム112を回動させる把持部113と、巻き取ったケ
ーブル105を保持する受け部114と、前記ケーブル
105の他端部を保持固定する第2のフック115と、
このケーブル巻取装置110をカート100の底面部か
ら引き出し自在にするスライド部116とで構成されて
おり、前記カート100には前記スライド部116に対
応するレール106が設置されている。
【0054】このことにより、スライド部116をレー
ル106に対してスライド移動させることによってケー
ブル巻き取り装置110をカート100の底面部に格納
した状態及びこの底面部から引き出した状態にすること
ができるようになっている。
【0055】図10に示すようにケーブル105を収納
する際には、まずケーブル巻取装置110をカート10
0の底面部より手前側に引き出す。そして、ケーブル1
05の一端部を第1のフック111に引っ掛け、この状
態で把持部113を矢印に示すように回転させる。する
と、ケーブル105がドラム112の回転とともに巻き
取られていく。最後に、ケーブル105の他端部を第2
のフック115に引っ掛ける。そして、ケーブル巻取装
置110をカート100の底面部に格納する。
【0056】このように、カートに対して引き出し自在
なケーブル巻取装置をカートの底面部に設けたことによ
って、手術室の床面に配置される太径で長いケーブルを
簡単な作業で容易に収納することができる。このことに
よって、床を這うケーブルを周辺機器が載せられている
位置から最も離れたカート底面部に収納して、清潔性が
向上する。
【0057】なお、前記ドラム112を回転させる把持
部113を、ドラム112の回転中心に設ける代わりに
図11に示すようにカート100の側面に配置し、図示
しないウォームギア等を介して把持部113の回転をド
ラム112に伝達して回転させる構成にしてもよい。こ
のことにより、ケーブル巻取装置110をトロリー底面
部に固定した状態で、ケーブル105の巻取作業を行え
る。
【0058】また、前記ウォームギアを把持部に接続す
る代わりに、モーター等に連結させて電気的に回転駆動
させることによって、より容易にケーブル105をドラ
ム112に巻き取ることができる。
【0059】ところで、カートに搭載されているモニタ
が大型で重いためカートを輸送(或いは移動)する際、
モニターを一旦カートから取り外して輸送(或いは移
動)を行っていた。このため、カートからモニターの取
り外しをなくして、取扱いを容易にするカートが望まれ
ていた。
【0060】図12及び図13に示すように本実施形態
のカート100の上面には観察部位の表示を行うモニタ
ーとして薄型の収納式モニター121を設置している。
このモニター121は、液晶などを用いて薄型・軽量に
形成されたものであり、このモニター121の側面には
このモニターを支える支持板122a,122bが設け
られている。このことによって、カート重量が軽減され
る。
【0061】前記モニター121は、固定台123に配
置されており、ピン124a,124bに対して回転自
在で、この固定台123の側面に設けたレール125
a,125bに対してスライド自在になっている。
【0062】つまり、前記モニターの支持板122a,
122bには前記レール125a,125bに係入する
レール受け126a,126bが設けられている。この
ため、レール受け126a,126bと支持板122
a,122bとは、ピン124a,124bを中心に回
転可能で、かつ任意の場所で固定できるようになってい
る。このことにより、図14に示すようにモニター12
1を所望の角度に調整することができる。
【0063】また、図15に示すように手術で使用しな
い場合、又はカート100を保管しておく場合には前記
モニター121の表示面が固定台123に対向するよう
に倒した状態にする。この保管状態であれば、表示面の
汚れが軽減されるとともに、カートの輸送や移動の際に
高さ方向の不安定さが大幅に軽減される。又、モニター
を設けている状態と設けてない状態とでカートの重量に
大きな違いがないので、映像系を必要としないシステム
構成の場合にもこのカートを使用することができる。
【0064】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0065】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0066】(1)観察対象部位の画像信号を得る第1
の観察装置と、この第1の観察装置による観察対象部位
及びこの観察対象部位を含むその周囲の画像信号を得る
第2の観察装置と、前記第1の観察装置で得られた第1
の画像信号及び前記第2の観察装置で得られた第2の画
像信号とを映像信号に合成する画像処理手段と、この画
像処理手段で生成された映像信号を表示する表示手段
と、を具備する内視鏡システム。
【0067】(2)前記第2の観察装置は、複数個の対
物光学系と撮像素子とを備えた内視鏡である付記1記載
の内視鏡システム。
【0068】(3)前記第1の観察装置に、複数個の対
物光学系と撮像素子とを備えた第2の観察装置を一体に
設けた付記1記載の内視鏡システム。
【0069】(4)前記画像処理手段は、前記第2の観
察装置で取得した画像の視野範囲を一定の大きさに保持
する制御手段を有する付記1記載の内視鏡システム。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遠
近感の分かり難しさを解消するとともに、死角をできる
限り取り除いて、術者が安心して手技の行える内視鏡シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡システムの概略構成を示す説明図
【図2】画像処理装置の構成を示す説明図
【図3】モニタの子画面に表示させる観察用光学像の表
示例を示す図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る第2の観察装置
の他の構成を示す説明図
【図5】図5及び図6は本発明の第3の実施形態に係
り、図5は第1の観察装置と第2の観察装置とを一体に
した観察装置を示す図
【図6】観察装置の概略構成を説明する模式図
【図7】本発明の第4の実施形態に係る複合観察装置の
他の概略構成を説明する模式図
【図8】従来の内視鏡システムの概略構成を示す説明図
【図9】カートの構成を示す図
【図10】ケーブル巻取装置の構成を示す図
【図11】ケーブル巻取装置の把持部をカートの側面に
設けた構成を示す図
【図12】カート上面にモニタを配置したカートを示す
【図13】カート上面にモニタを配置したカートの斜視
【図14】モニタを所望の角度に設置した状態を示す図
【図15】カートを保管するときの状態を示す図
【符号の説明】
10…第1の観察装置 20…第2の観察装置 40…画像処理装置 50…モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 G06F 15/62 390Z Fターム(参考) 2H040 BA00 BA04 DA02 DA03 DA51 GA01 GA02 GA03 GA11 GA12 4C061 AA24 BB05 BB08 CC06 DD03 LL02 LL08 NN01 NN05 NN09 PP06 SS03 WW01 WW03 WW04 WW10 WW11 WW16 XX02 5B057 AA07 BA02 CE08 DA04 5C054 CC03 CC07 EH01 FE12 HA12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象部位の画像信号を得る第1の観
    察装置と、 この第1の観察装置による観察対象部位及びこの観察対
    象部位を含むその周囲の画像信号を得る第2の観察装置
    と、 前記第1の観察装置で得られた第1の画像信号及び前記
    第2の観察装置で得られた第2の画像信号とを映像信号
    に合成する画像処理手段と、 この画像処理手段で生成された映像信号を表示する表示
    手段と、 を具備することを特徴とする内視鏡システム。
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