JP2000031741A - 発振周波数制御方泡電圧制御圧電発振器、電圧制御圧電発振器調整システムおよび電圧制御圧電発振器調整方法 - Google Patents

発振周波数制御方泡電圧制御圧電発振器、電圧制御圧電発振器調整システムおよび電圧制御圧電発振器調整方法

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JP2000031741A
JP2000031741A JP11087256A JP8725699A JP2000031741A JP 2000031741 A JP2000031741 A JP 2000031741A JP 11087256 A JP11087256 A JP 11087256A JP 8725699 A JP8725699 A JP 8725699A JP 2000031741 A JP2000031741 A JP 2000031741A
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Japan
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voltage
frequency
control data
circuit
oscillation
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Manabu Oka
学 岡
Yutaka Takada
豊 高田
Nobuyuki Imai
信行 今井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バリキャップやトリマを使用しない電圧制御圧
電発振回路を提供する。 【解決手段】 可変電圧発生回路10は制御電圧Vcに
応じて調整した電源電圧VDDを発振回路20に給電す
る。発振回路20の中心発振周波数は、周波数調整回路
30によって調整されるようになっている。また、メモ
リ60には周波数設定データと電圧傾斜データとが格納
されており、これらのデータが制御回路50を介して可
変電圧発生回路10と周波数調整回路30に供給される
ようになっている。発振回路20の電源電圧VDDが変化
すると、電圧依存性の寄生容量が変化するので、発振信
号SOSCの発振周波数を可変することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機器や測
定器等に用いられる電圧制御圧電発振器に関し、特にバ
リキャップを使用しない発振周波数制御方法、電圧制御
圧電発振器、電圧制御圧電発振器調整システム、および
電圧制御圧電発振器調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線通信機器、映像機器または測
定器等に用いられる電圧制御圧電発振器には図22に示
すようにCMOSを用いたコルピッツ型圧電発振回路が
用いられてきた。この電圧制御圧電発振回路は、圧電振
動子XとトリマコンデンサCT等によって発振中心周波
数が定まるようになっている。また、圧電振動子Xに
は、アノードが接地されたバリキャップCv(可変リア
クタンス素子)のカソードが接続されており、このカソ
ードには制御端子Vc'を介して制御電圧Vcが給電され
るようになっている。したがって、制御電圧Vcに応じ
てバリキャップCvの容量値が変動するので、制御電圧
Vcによって発振周波数を可変することができる。図2
3は従来の電圧制御圧電発振器の構造の一例である。こ
の電圧制御圧電発振器は同図に示すように圧電振動子,
電圧制御発振用ICおよびバリキャップCvをプラスティ
ック一体モールド等に封入している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無線通信機
器、映像機器あるいは測定器等は、小型化,低価格化が
進んでいる。このため、電圧制御圧電発振器にも、より
一層の小型化,低価格化が要求されてきている。これら
を進める際に、経時変化があり又動作機構的に不安定な
トリマを用いず、バリキャップCvの機能を電圧制御発
振用ICに内蔵することが切望されていた。
【0004】また、従来の電圧制御圧電発振器の周波数
制御特性は、バリキャップCv、圧電振動子および電圧
制御発振用ICなどの特性ばらつきに大きく左右されると
いった問題があった。例えば、図24は、従来の電圧制
御圧電発振器における周波数制御特性のばらつきを示し
たものである。図中(a)の制御特性は、周波数制御特
性のばらつきの範囲の一例を示したものであり、水晶振
動子、バリキャップCv、あるいは電圧制御発振用ICの
製造ばらつきにより生じたものである。ここで、必要と
される周波数制御特性の範囲が(b)であった場合、良
品として出荷できるものは一部に限られてしまう。この
ため、電圧制御圧電発振器の歩留りが悪化し、生産性を
損なうといった問題があった。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、バリキャップを使用しない電圧制御圧電発
振器を提供することを目的とする。また、他の目的は、
電圧制御圧電発振器の周波数制御特性調整システムおよ
び周波数制御特性調整方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明にあっては、圧電振動子を発振ル
ープ内に設けた発振回路の発振周波数制御方法におい
て、制御電圧に応じた電源電圧を発生させるステップ
と、前記発振回路に前記電源電圧を給電するステップと
を備え、前記制御電圧を可変することによって、前記発
振回路の発振周波数を制御するたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明にあっては、制
御電圧に応じた発振周波数で発振する電圧制御圧電発振
器において、前記制御電圧に応じた電源電圧を発生する
電圧発生回路と、前記電圧発生回路で発生する電源電圧
が給電され、圧電振動子を発振ループ内に設けた発振回
路とを備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記電圧発生回路は、前記電源電圧の可変範囲を予め定め
られた範囲に制限するように構成したことを特徴とす
る。また、請求項4記載の発明にあっては、前記電圧発
生回路は、電圧制御データに応じて前記制御電圧に対す
る前記電源電圧の変化率を調整する変化率調整部を備え
たことを特徴とする。
【0009】また、請求項5記載の発明にあっては、前
記電圧発生回路は、基準電圧を発生する電圧源と、第1
の抵抗を介して与えられる前記制御電圧と第2の抵抗を
介して与えられる前記基準電圧とを前記第1および第2
の抵抗値に応じた割合で加算する加算部と、前記加算部
の加算結果に基づいて前記電源電圧を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項6記載の発明にあっては、前
記第1の抵抗は、予め定められた抵抗値を有する固定接
続抵抗素子と、予め定められた抵抗値を有する複数の選
択接続抵抗素子から構成され、電圧制御データに基づい
て前記複数の選択接続抵抗素子のうち特定の前記選択接
続抵抗素子を前記固定接続抵抗素子に接続する抵抗接続
回路とを備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項7記載の発明にあっては、前
記電圧制御データを記憶するメモリと、外部からの調整
用電圧制御データに基づいて前記メモリに予め前記電圧
制御データを記憶させるとともに、前記調整用電圧制御
データあるいは前記電圧制御データを前記電圧発生回路
に出力する制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項8記載の発明にあっては、予
め定められた静電容量を有し、前記圧電振動子に接続さ
れる固定接続容量素子と、予め定められた静電容量を有
する複数の選択接続容量素子と、周波数制御データに基
づいて前記複数の選択接続容量素子のうち特定の前記選
択接続容量素子を前記固定接続容量素子に接続する容量
接続回路とを備えたことを特徴とする。
【0013】また、請求項9記載の発明にあっては、前
記周波数制御データを記憶するメモリと、外部からの調
整用周波数制御データに基づいて前記メモリに予め前記
周波数制御データを記憶させるとともに、前記調整用周
波数制御データあるいは前記周波数制御データに基づい
て前記容量接続回路を制御する制御回路とを備えたこと
を特徴とする。
【0014】また、請求項10記載の発明にあっては、
制御電圧に応じた発振周波数で発振する電圧制御圧電発
振器において、前記制御電圧に応じた電源電圧を発生す
る電圧発生回路と、電圧制御データに基づいて前記制御
電圧に対する前記電源電圧の変化率を調整する変化率調
整部と、前記電圧発生回路で発生する前記電源電圧が給
電され、圧電振動子を発振ループ内に設けた発振回路
と、周波数制御データに基づいて前記圧電振動子に接続
される容量の値を調整する周波数調整回路と、前記電圧
制御データおよび前記周波数制御データを記憶するメモ
リと、外部からの調整用電圧制御データおよび調整用周
波数制御データに基づいて前記メモリに予め前記電圧制
御データおよび前記周波数制御データを記憶させるとと
もに、前記電圧制御データあるいは前記調整用電圧制御
データに基づいて前記変化率調整部を制御するととも
に、前記調整用周波数制御データあるいは前記周波数制
御データに基づいて前記容量接続回路を制御する制御回
路とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項11に記載の発明にあって
は、前記発振回路がMOSトランジスタを用いて構成さ
れることを特徴とする。また、請求項12記載の発明に
あっては、前記圧電振動子は、水晶振動子であることを
特徴とする。また、請求項13記載の発明にあっては、
前記圧電振動子は、表面弾性波振動子であることを特徴
とする。また、請求項14記載の発明にあっては、前記
発振回路は発振ループ内に前記圧電振動子と直列に接続
されるインダクタンスを備えたことを特徴とする。
【0016】また、請求項15記載の発明にあっては、
電圧制御圧電発振器の周波数制御特性を調整する電圧制
御圧電発振器調整システムにおいて、前記発振回路の発
振周波数を検出する発振周波数検出手段と、前記制御電
圧を発生する制御電圧発生手段と、前記制御電圧と前記
発振周波数に基づいて検知した周波数制御特性と予め定
められた基準周波数制御特性とが近づくように前記調整
用電圧制御データと前記調整用周波数制御データとを出
力し、最も両特性が近づいた時に前記調整用電圧制御デ
ータと前記調整用周波数制御データとを、前記電圧制御
データと前記周波数制御データとして前記メモリに記憶
するように前記制御回路を制御する調整用データ出力手
段とを備えたことを特徴とする。
【0017】また、請求項16記載の発明にあっては、
電圧制御圧電発振器の周波数制御特性を調整する電圧制
御圧電発振器調整方法において、前記発振回路の発振周
波数を検出するステップと、前記制御電圧を発生するス
テップと、前記制御電圧と前記発振周波数に基づいて周
波数制御特性を計測するステップと、計測された周波数
制御特性と予め定められた基準周波数特性とを比較する
ステップと、比較結果に基づいて、両特性が近づくよう
に前記調整用電圧制御データと前記調整用周波数制御デ
ータとを与えるステップと、両特性が最も近づいた時に
前記調整用電圧制御データと前記調整用周波数制御デー
タとを、前記電圧制御データと前記周波数制御データと
して前記メモリに記憶するステップとを備えたことを特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】<A.第1実施形態> 1.第1実施形態の構成 以下、図面を参照しつつ本発明の第1実施形態に係わる
電圧制御圧電発振回路を説明する。 1−1:全体構成 図1は、第1実施形態に係わる電圧制御圧電発振回路の
ブロック図である。図において、電圧制御圧電発振回路
100は、入出力端子として、接地のためのグランド端
子GND、電源電圧VCCが給電される電源端子Vcc、制御
電圧Vcが供給される制御端子Vc'、周波数制御特性を
設定するデータが供給される調整用端子T1〜T3、およ
び発振信号SOSCを出力する出力端子OUTを備えている。
【0019】また、電圧制御圧電発振回路100は、制
御電圧Vcに応じて可変した電源電圧VDDを発生する可
変電圧発生回路10、電源電圧VDDが給電されると共に
圧電振動子Xを備えた発振回路20、発振回路20と出
力端子OUTの外部に接続される回路とのアイソレーショ
ンを確保し、発振信号SOSCを出力する出力バッファ4
0、発振回路20の中心発振周波数を調整する周波数調
整回路30、可変電圧発生回路10および周波数調整回
路30を制御する制御回路50、および当該制御に用い
られる設定データDCTLを記憶するメモリ60から大略
構成されている。
【0020】ここで、圧電振動子Xは、電極を有する圧
電体をその全体または一部分に用いて構成された弾性振
動体である。圧電振動子Xにあっては、電極に電圧を印
加すると圧電効果(逆効果)によって応力が発生し、弾
性振動の共振が励起されるようになっている。一般に圧
電振動子Xは弾性振動の波の種類によって大別され、固
体中を伝搬する体積波(BAW:bulk acoustic wave)
を利用したものと固体の表面を伝搬する表面波(SA
W:surface acoustic wave)を利用したものとがあ
る。
【0021】まず、体積波タイプの圧電振動子Xとして
は、水晶振動子Xbが代表的なものである。水晶振動子
Xbは素子の形状で定まる弾性振動の共振現象を利用で
きるように結晶切断方位が定められる。すなわち、結晶
切断方位は、使用周波数範囲に適した振動モードに合わ
せて、電気機械結合係数が大きく、不要な振動が抑圧さ
れ、さらに共振時の温度係数が極小となるように定めら
れる。中でも厚みすべり用のATカットは、その温度特
性が室温付近で温度係数が0となる3次曲線となってお
り、しかも安定度が極めて高い。また、SCカットは外
力による周波数変動が小さく急激な熱衝撃などに対する
過渡的周波数変動量が少ない点に特徴がある。このた
め、水晶振動子Xbとしては、ATカットやSCカット
を用いることが望ましい。
【0022】次に、表面波タイプの圧電振動子Xとして
は、いわゆるSAW共振子と呼ばれる表面弾性波素子X
sがある。この表面弾性波素子Xsには、基板上に電気
信号を表面弾性波に変換するすだれ状電極(IDT:int
erdigital transducer )が形成されている。また、表面
弾性波素子Xsは、波のエネルギーが基板の表面に集中
していることから、信号の発生、検出、制御を基板表面
で行うことができ、さらに基板が支持体となるので耐震
性に優れているといった特徴がある。第1実施形態にお
いては、圧電振動子Xとしては体積波タイプのものを用
いた電圧制御圧電発振回路について説明し、後述する第
2実施形態においては、圧電素子Xとして表面波タイプ
の電圧制御圧電発振回路について説明する。以下、各構
成部分について詳細に説明する。
【0023】1−2:可変電圧発生回路 まず、可変電圧発生回路10について説明する。図2
は、可変電圧発生回路10の回路図である。図に示すよ
うに可変電圧発生回路10は、制御電圧入力部11、リ
ミッタ部12および出力制御部13から構成されてい
る。
【0024】この制御電圧入力部11において、制御端
子Vc'に制御電圧Vcが供給されると、オペアンプOP1と
抵抗R6から構成されるボルテージフォロアによって、イ
ンピーダンス変換が行われる。ボルテージフォロアの出
力電圧は抵抗アレイR5を介してリミッタ部12に供給さ
れるようになっている。ここで、抵抗アレイR5は、抵抗
R51〜R54から構成されており、抵抗R51〜R53の各端子間
にはスイッチS1〜S3が設けられている。また、スイッチ
S1〜S3は、制御回路50から供給される電圧傾斜設定デ
ータDCTLaによってオン・オフが制御されるようになっ
ている。ここで、抵抗R54は、スイッチS1〜S3のオン・
オフに無関係であるから、これによって抵抗アレイR5の
最低限の抵抗値が確保する固定接続抵抗素子として機能
する。一方、抵抗R51〜R53は、スイッチS1〜S3のオン・
オフによって接続・非接続が制御されるから、選択接続
抵抗素子として機能する。
【0025】次に、リミッタ部12は、リファレンス電
圧Vrefを発生する電圧源VGおよび抵抗R3,R4から構成さ
れている。リファレンス電圧Vrefは、抵抗R4を介して
制御電圧入力部11の出力電圧と合成され、基準電圧V
sとして出力制御部13に供給されるようになってい
る。
【0026】次に、出力制御部13は、オペアンプOP2
と、ドレインが電源端子Vccにソースが発振回路20に
ゲートがオペアンプOP2の出力端子に各々接続されるN
チャンネルFETN1と、電源電圧VDDを分圧する抵抗R
1,R2から構成されている。ここで、オペアンプOP2の出
力電圧は、NチャンネルFETN1と抵抗R1を介してフィ
ードバックされるようになっているので、電源電圧VDD
は、以下に示す式1で与えられる。
【数1】
【0027】式1より、電源電圧VDDは、R5、Vcおよ
びVrefの関数として与えられることがわかる。したが
って、制御電圧Vcに応じて発振回路20の電源電圧VD
Dを可変することができる。ところで、電圧制御圧電発
振回路100は、制御電圧Vcが給電されないとき(Vc
=0V)であっても、安定した発振状態にあることが望
ましい。この例では、リファレンス電圧Vrefを発生さ
せこれを抵抗R4を介して加算することにより基準電圧V
sを生成した。このため、制御電圧Vcを0Vにしても式2
で示される電源電圧VDDが発振回路20に供給される。
なお、この場合、リファレンス電圧Vrefは、Vc=0Vに
おいてR5=R54(S1〜S3がオン)であっても発振回路20
が安定した発振状態を維持できるように設定している。
この意味においてリミッタ部12は、電源電圧の可変範
囲を予め定められた範囲に制限する構成として機能す
る。
【数2】
【0028】ここで、発振回路20における電源電圧VD
Dと発振周波数の関係を説明する。図3は、電源電圧VDD
を変化させた場合の発振回路20の周波数変化の一例を
示すものであり、電源電圧VDDが2.3Vの時の周波数f0を
基準に表している。この図から、電源電圧VDDに応じて
発振周波数foutが変化することがわかる。一方、上述し
たように電源電圧VDDは、制御電圧Vcの関数になってい
るので、制御電圧Vcによって、発振回路20の発振周
波数foutを制御することができる。すなわち、圧電振動
子Xとして体積波タイプの水晶振動子Xbを使用した場
合には、電源電圧VDDが大きくなるにつれ、発振周波数
が高くなる特性を示す。なお、以下の説明においては、
このような右肩上がりの特性を正極性と呼び、逆に、右
肩下がりの特性を負極性と呼ぶことにする。
【0029】次に、制御電圧Vcと電源電圧VDDの関係を
説明する。式1から、R5によって制御電圧−電源電圧特
性の傾き(変化率)を変更できることがわかる。つま
り、R5が制御電圧Vcに対する電源電圧VDDの変化率を調
整する変化率調整部として機能する。例えば、R1〜R4,R
51〜R54の値を図2に示す値に設定するとともに、リフ
ァレンス電圧Vrefを略1Vに設定したとすると、制御電
圧Vcに対する電源電圧VDDの変化特性は図4に示すもの
となる。同図より、制御電圧入力部11の抵抗アレイR5
の合成抵抗値を変化させることにより、制御電圧−電源
電圧特性の傾きを変更できることがわかる。なお、制御
電圧Vcが0Vとなっても電源電圧VDDは発振停止電圧以上
であり、制御電圧Vcが低い場合においても発振が停止
することはない。
【0030】次に、電圧制御圧電発振回路100の周波
数制御特性について説明する。図5は制御電圧Vcを変
化させた場合の発振回路20の周波数変化の一例を示す
ものであり、制御電圧Vcが1.5Vの時の周波数を基準に
して表している。この図から、スイッチS1〜S3のオン・
オフの状態により、周波数制御特性の傾きを可変できる
ことがわかる。なお、図4においてスイッチS1〜S3の状
態により、Vc=1.5Vにおける電源電圧VDDの中心電圧が
変化するが、この変化量は後述する周波数調整回路30
により補正することが可能である。また、図2において
抵抗R51〜R53およびスイッチS1〜S3は3回路の直列接続
であるが、制御電圧Vcの可変ステップに応じて増やす
ことが可能であることは言うまでもない。
【0031】1−3:発振回路および周波数調整回路 次に、発振回路20および周波数調整回路30について
説明する。図6は発振回路20および周波数調整回路3
0の回路図である。図において、発振回路20のインバ
ータ21には、可変電圧発生回路10から電源電圧VDD
が給電されるようになっている。また、圧電振動子X
は、例えば物理的にも化学的にも安定しており、特に温
度変動に対して優れた安定性を示す水晶振動子を用いて
いる。
【0032】ところで、集積回路においては、電圧依存
性の寄生容量が発生することが知られている。例えば、
電圧制御圧電発振回路100をCMOSプロセスでIC
化する場合には、インバータ21の入出力端子に静電破
壊を防止する保護ダイオードを接続することが多い。通
常動作において、保護ダイオードは逆バイアスされてお
り、そのバイアス電圧によって空亡層の厚さが変動す
る。このため、保護ダイオードには、電圧依存性の容量
が生じている。ここで、保護ダイオードに印加されるバ
イアス電圧は、電源電圧VDDに応じて変動するので、電
源電圧VDDを可変することによって、寄生容量値を調整
することができる。この寄生容量は発振ループ内に生じ
るので、電源電圧VDDを可変することによって、発振周
波数foutを制御することができる。すなわち、本実施形
態においては、従来無視されてきた電圧依存性の寄生容
量を積極的に活用することによって、バリキャップCv
を省略する構成をとっている。
【0033】次に、周波数調整回路30は、容量アレイ
から構成されており、容量アレイの容量を可変とするた
めの選択接続容量素子として機能するn個のコンデンサ
CX(X=1〜n)と、対応するコンデンサを発振回路の
ゲート容量Caに並列接続するためのスイッチSX(X=
1〜n)と、を備えて構成されている。
【0034】ここで、スイッチSXは、制御回路50か
ら供給される周波数設定データDCTLbに基づいてオン・
オフが制御されるようになっている。したがって、周波
数設定データDCTLbを適宜設定することによって、発振
周波数foutの中心値を調整することが可能となる。
【0035】これにより、圧電振動子XやコンデンサC
a,Cbに特性のばらつきがあったとしても、周波数設定
データDCTLbに応じてA-B間の合成容量を変化させて、
ばらつきを吸収できるようにしている。ここではインバ
ータ21のG(ゲート)側に周波数調整回路30を接続し
ているが、D(ドレイン)側に接続してもG(ゲート)側同
様、周波数調整が可能である。
【0036】この場合において、コンデンサC1〜Cn
の容量は、全て同一であってもよいし、互いに異なるよ
うにしてもよい。さらに互いに異ならせる場合には、各
コンデンサCXの容量を予め設定した基本容量の2X倍と
なるように設定すれば広範囲の容量を設定することが可
能である。
【0037】また、スイッチS1〜Snは、電圧制御型圧
電発振回路をIC化する場合には、使用する半導体製造
プロセスにより、例えば、以下のような構成が考えられ
る。 半導体製造プロセスとして、バイポーラプロセスを
用いる場合には、スイッチS1〜Snを、図7に示すよう
に、バイポーラトランジスタ構成とする。 半導体製造プロセスとして、CMOSプロセスを用
いる場合には、スイッチS1〜Snを、図8に示すよう
に、MOSトランジスタ構成とする。 高周波対応のICの半導体製造プロセスとして盛ん
に使用されているバイポ―ラ&CMOS混在プロセス
(Bi−CMOSプロセス)を用いる場合には、スイッチ
S1〜Snは、図7に示すバイポーラトランジスタ構成お
よび図8に示すMOSトランジスタ構成のいずれをも採
用することが可能である。
【0038】ただし、低消費電流化の観点からはトラン
ジスタをオンするために定常的に電流を流す必要のない
MOSトランジスタ構成とする方が有利である。なぜな
ら、MOSトランジスタは電圧制御素子であるので、M
OSトランジスタがオンするのに十分なレベルの電圧を
ゲート端子に印加すれば良く、ゲート端子から低電位側
電源GNDに定常的に流れる電流はないからである。こ
れに対し、バイポーラトランジスタ構成とすると、選択
状態におけるトランジスタのオン抵抗を下げるために、
ベース端子−低電位側電源GND間に十分な電流を流し
てやる必要があるからである。なお、この点について
は、可変電圧発生回路10のスイッチS1〜S3についても
同様である。
【0039】1−4:制御回路およびメモリ 次に、制御回路50およびメモリ60について説明す
る。図9は制御回路50およびメモリ60のブロック図
である。メモリ60には、電圧傾斜設定データDCTLaと
周波数設定データDCTLbとが格納されており、電圧傾斜
設定データDCTLaに基づいて可変電圧発生回路10のス
イッチS1〜S3が制御され、周波数設定データDCTLbに
基づいて周波数調整回路30のスイッチS1〜Snが制御
されるようになっている。
【0040】次に、制御回路50は、調整用端子T1〜
T3と接続されている。制御回路50は、調整動作時に
調整用端子T1〜T3から入力される調整用電圧傾斜デー
タDADJaと調整用周波数データDADJbに基づいて、可変
電圧発生回路10と周波数調整回路30を制御し、調整
終了後に電圧傾斜設定データDCTLaと周波数設定データ
DCTLbをメモリ60に格納する。また、通常動作時に
は、メモリ60に格納された電圧傾斜設定データDCTLa
と周波数設定データDCTLbに基づいて可変電圧発生回路
10と周波数調整回路30を制御するように構成されて
いる。
【0041】なお、メモリ60は、EEPROMに代表
される不揮発性の半導体メモリにより構成されており、
一般的な電気消去タイプや紫外線消去タイプ,ヒューズ
タイプ等でも良い。
【0042】1−5:自動調整システム 図10に電圧制御圧電発振回路の自動調整システムの概
要構成ブロック図を示す。自動調整システムAは、電圧
制御圧電発振回路100、制御電圧供給装置200、お
よび周波数特性調整装置300から構成されている。ま
ず、制御電圧供給装置200は、制御信号CSに応じた制
御電圧Vcを生成するように構成されている。
【0043】次に、周波数特性調整装置300は、発振
信号SOSCの周波数を検出する周波数カウンタ、検出さ
れた発振周波数foutおよび制御電圧Vcを解析するパー
ソナルコンピュータなどで構成されている。なお、パー
ソナルコンピュータには、目標とする周波数制御特性と
して予め設定した基準周波数制御特性fCREFが記憶され
ている。周波数特性調整装置300は、電圧制御圧電発
振回路100の出力端子OUTに接続され、制御電圧Vcを
制御端子Vc'に印加した状態で出力端子OUTから出力さ
れる発振信号SOSCの発振周波数foutを検出する。この
場合、周波数特性調整装置300は、制御信号CSを調整
して制御電圧Vcを可変しながら発振周波数foutを検出
する。そして、この検出結果が、基準周波数制御特性f
CREFに近づくように、調整用電圧傾斜データDADJaと調
整用周波数データDADJbを生成し調整用端子T1〜T3に
出力するように構成されている。
【0044】2.第1実施形態の動作 2−1:調整時の動作 次に、自動調整システムAを用いた周波数特性の自動調
整動作を説明する。まず、周波数特性調整装置300
は、周波数調整回路30における容量アレイの容量値が
可変範囲の中心値となるように調整用周波数データDAD
Jbを生成し制御回路50に供給する。すると、制御回路
50は、調整用周波数データDADJbに基づいて、周波数
調整回路30のスイッチS1〜Snのオン・オフを制御す
る。
【0045】次に、周波数特性調整装置300は、調整
用電圧傾斜データDADJaとして初期値を与え、その状態
で制御電圧Vcを所定ステップ(例えば、0.1V)で可変
させるように制御信号CSを生成する。そして、制御電圧
Vcに対する発振周波数foutの変化率を算出し、これを
当該調整用電圧傾斜データDADJaと対応づけて記憶す
る。この後、算出された変化率と予め記憶されている基
準変化率(基準周波数制御特性fCREFの一部)とを比較
する。この後、比較結果に基づいて両者が近づくように
次の調整用電圧傾斜データDADJaを生成し、変化率の計
測算出処理を繰り返す。そして、基準変化率に最も近づ
く調整用電圧傾斜データDADJaを特定し、これを制御回
路50を介して可変電圧設定回路10に供給する。この
場合、変化率は基準変化率に略一致させることができる
が、良品の許容範囲に入らないこともある。例えば、図
24に示す特性Cの場合である。この例では、Y軸の正
方向に特性Cを平行移動できれば許容範囲(b)に周波
数制御特性を追い込むことができる。
【0046】このため、周波数特性調整装置300は、
周波数偏差dfrが減少する方向に調整用周波数データ
DADJbを設定し直し、発振周波数foutを再度測定する。
そして、測定結果を制御電圧Vcに対応する基準発振周
波数fREF(基準周波数制御特性fCREFの一部)と比較
し、周波数偏差dfrがほぼ零となるまで同様の処理を
繰り返す。そして、周波数偏差dfrが最も小さくなっ
た時点で、周波数特性調整装置300は、調整が終了し
た旨を通知する。この通知がなされると、制御回路50
は調整用電圧傾斜データDADJaと調整用周波数データD
ADJbとを、電圧傾斜設定データDCTLaと周波数設定デー
タDCTLbとしてメモリ60に格納する。メモリ60は、
制御回路50により格納された電圧傾斜設定データDCT
Laと周波数設定データDCTLbを次に更新されるまで、保
持し続けることとなる。
【0047】2−2:通常時の動作 次に、図1を参照して、電圧制御圧電発振回路100の
通常時の動作について説明する。電源端子Vccに電源電
圧VCCが給電されると、メモリ60から電圧傾斜設定デ
ータDCTLaと周波数設定データDCTLbが読み出され、こ
れらのデータが制御回路50を介して可変電圧発生回路
10と周波数調整回路30に供給される。
【0048】この後、可変電圧発生回路10のスイッチ
S1〜S3は、電圧傾斜設定データDCTLaに基づいてオン・
オフが制御され、周波数調整回路30のスイッチS1〜Sn
は、周波数設定データDCTLbに基づいてオン・オフが制
御される。これにより、電圧制御圧電発振回路100の
周波数制御特性は、調整時の特性に設定される。
【0049】この後、制御端子Vc'に制御電圧Vcが給
電されると、可変電圧発生回路10を介し、制御電圧V
cに応じた電源電圧VDDが発振回路20に給電される。
ここで、発振回路20の発振周波数foutは、電圧依存
性の寄生容量によって変動するので、電源電圧VDDを可
変することによって発振周波数foutを制御することが
できる。したがって、バリキャップCv等の可変リアク
タンス素子を用いることなく、制御電圧Vcに応じた発
振周波数foutの発振信号SOSCを得ることができる。
【0050】<B.第2実施形態>次に、図面を参照し
つつ本発明の第2実施形態に係わる電圧制御圧電発振回
路100を説明する。図11は、第2実施形態に係る電
圧制御圧電発振回路100の全体構成を示すブロック図
である。この電圧制御圧電発振回路100は、圧電振動
子Xとして表面波タイプの表面弾性波素子Xsを用いた
点、可変電圧回路10および発振回路20の詳細な構成
を変更した点を除いて、第1実施形態の電圧制御圧電発
振回路と同様に構成されている。なお、この電圧制御圧
電発振回路は、第1実施形態のものと同様に、制御電圧
Vcが増加すると発振周波数foutが上昇するように構成
されている。
【0051】まず、発振回路20について説明する。図
12は第2実施形態に係る発振回路20とその周辺の構
成を示す回路図である。この図に示すように第2実施形
態の発振回路20は、水晶振動子Xbの替わりに表面波
弾性素子Xsとインダクタンス22を使用する点におい
て、図6に示す第1実施形態のものと相違している。イ
ンダクタンス22を追加したのは以下の理由による。
【0052】一般的な圧電振動子Xの等価回路は、図1
3(a)に示すものとなる。ここで、C0とC1の比は容
量比r(=C0/C1)と呼ばれる。また、この圧電振動子
の共振周波数を可変するために図13(b)に示すよう
に容量CLを付加するものとすれば、周波数可変量DL
は、以下の式3で与えられることが知られている。ただ
し、FLは容量CLを付加した場合の共振周波数であり、
FSは容量CLを付加しない場合の共振周波数である。
【数3】
【0053】上記した式3によれば、分母にrが入って
いるので、容量比rが大きい程、周波数可変量DLが十
分にとれないことになる。例えば、水晶振動子Xbとし
てATカットしたものを用いるとすれば、容量比rは3
00程度になる。一方、表面弾性波素子Xsの容量比r
は1500程度が一般的である。したがって、表面弾性
波素子Xsを用いる第2実施形態は、第1実施形態と比
較して周波数可変範囲を大きく取れないことになる。
【0054】ここで、圧電振動子Xにインダクタンス2
2を付加することを考える。この場合にはインダクタン
ス22と等価な負の容量値CLLが圧電振動子Xに直列に
接続されたのと同様に考えることができる。したがっ
て、インダクタンス22の値をLとし、CLL=−(1/
ωL2)とすると、周波数可変量DLは、以下に示す式4
で与えられる。
【数4】
【0055】この式4から、インダクタンス22を付加
すると、周波数可変量DLが大きくなることが判る。す
なわち、第2実施形態においては、表面弾性波素子Xs
を用いることによって容量比rが大きくなって周波数可
変範囲が狭くなるので、これを補償するために、インダ
クタンス22を追加している。
【0056】したがって、この発振回路20によれば、
インダクタンスLの値を適宜設定することによって、周
波数調整回路30のスイッチS1〜Snのオン・オフを
適宜調整することによって得られる中心発振周波数の可
変範囲を、第1実施形態のものと同様にすることが可能
である。
【0057】次に、図18に示す本実施形態では、圧電
振動子Xとして表面波タイプの表面弾性波素子Xsを用
いたため、体積波タイプの水晶振動子Xbを用いた場合
と比較して、発振回路20の電源電圧VDDに対する発振
周波数特性が相違する。図14は表面弾性波素子Xsを
用いた発振回路の発振周波数特性を示す図である。この
図に示すように表面弾性波素子Xsを圧電振動子Xとし
て使用した場合には、発振周波数特性は右肩下がりとな
り、電源電圧VDDが大きくなると発振周波数が低下す
る。すなわち、発振周波数特性は負極性の特性を示し、
図3(体積波タイプ)に示す正極性の発振周波数特性と
相違している。一方、上述したように電圧制御圧電発振
回路全体として、制御電圧Vcに対する発振周波数fout
の特性は、第1実施形態と同様になっている。
【0058】このため、発振回路20の電源電圧VDDを
生成する可変電圧発生回路10は、第1実施形態のもの
とは逆に、制御電圧Vcが大きくなると電源電圧VDDが
小さくなるように構成されている。図15は、第2実施
形態に係る可変電圧発生回路10の回路図である。この
図に示す可変電圧発生回路10は、オペアンプOP1と抵
抗R6,R7から構成されるゲイン1の反転アンプを用いる
点で、ボルテージフォロアを用いる第1実施形態のもの
(図2参照)と相違している。すなわち、制御電圧Vc
を反転して取り込むことにより、第1実施形態のものと
入出力特性の傾きを逆転させている。また、抵抗アレイ
R5を構成する抵抗R54の値(200k)が第1実施形態のもの
(150k)と相違している。これは、表面弾性波素子Xsと
水晶振動子Xbとでは特性が異なるため、特性の相違を
抵抗値を変更することによって吸収するためである。
【0059】このように可変電圧発生回路10を構成し
たので、制御電圧Vc(入力)に対する電源電圧VDD(出
力)の特性は、上述した式1において、Vcの項に−1を
乗じたものとなる。このため、可変電圧発生回路10の
入出力特性は、図16に示すように右肩下がりの特性と
なる。したがって、可変電圧発生回路10と発振回路2
0との総合特性、すなわち、電圧制御圧電発生回路10
0の入出力特性は、図5に示す第1実施形態のものと一
致する。
【0060】したがって、第2実施形態においても、第
1実施形態と同様に、電圧依存性の寄生容量を発振回路
20の電源電圧VDDを可変することによって積極的に活
用して、バリキャップCvを省略した電圧制御圧電発振
回路100を構成することができる。なお、第1実施形
態で説明した自動調整システムAは、第2実施形態の電
圧制御圧電発振回路100に適用できることは勿論であ
る。
【0061】<C.実施形態の効果>上述した第1およ
び第2実施形態に係わる電圧制御発振回路100と自動
調整システムAによれば、以下の効果を奏する。 (1)従来、無視されてきた電圧依存性の寄生容量を、
発振回路20の電源電圧VDDを可変することによって積
極的に活用し、これにより、バリキャップCvを省略す
ることができる。この結果、電圧制御圧電発振回路10
0を小型化でき、また製造コストを削減することができ
る。 (2)圧電振動子Xおよび発振回路20を構成するIC
にバラツキがあっても、電圧制御圧電発振回路100と
して組み上げた際に中心発振周波数を合わせることが容
易となる。したがって、圧電振動子Xの製造規格を緩和
することができ、圧電振動子のコストを削減することが
でき、ひいては、電圧制御圧電発振回路100の製造コ
ストを低減することが可能となる。また、圧電振動子X
は、体積波タイプのものあるいは表面波タイプのものを
適宜適用することができる。また、表面弾性波素子Xs
を使用する場合には、インダクタンス22を追加するよ
うにしたので(第2実施形態)、容量比rが大きくなっ
ても所望の範囲で中心発振周波数を設定することができ
る。
【0062】(3)容量アレイを周波数調整回路30に
用いることにより、電圧制御圧電発振回路100をトリ
マ・レスで構成でき、外付け部品を1個削減することが
でき、組立コストを削減することが可能となる。 (4)トリマに比較して安価な容量アレイを使用するこ
とにより、低価格の電圧制御圧電発振回路を実現するこ
とが可能となる。 (5)従来のトリマを用いた圧電発振器は、トリマが機
械的動作部を有するため小型化には限界があったが、
容量アレイは、ICに内蔵可能であり、電圧制御圧電発
振回路100の小型化に有利となる。
【0063】(6)従来のトリマを用いた圧電発振器と
比較して、容量アレイを用いた電圧制御型圧電発振回路
100は、経時変化および動作機構的に安定であり、圧
電発振回路の動作を安定化することが可能となる。 (7)発振中心周波数調整作業は、周波数特性調整装置
300がデジタルデータである調整用データDADJbを出
力することにより、電気的調整のみで行うことが可能で
あり、従来のように機械的調整を行う必要がないので、
中心発振周波数調整時間の短縮が可能となり、ひいて
は、電圧制御圧電発振回路100の製造コストを低減す
ることが可能となる。さらに、従来のように、トリマを
調整するための複雑かつ高価なサーボ機構を必要としな
いため、製造設備投資を低減することも可能となる。 (8)また、電圧傾斜設定データDCTLaに基づいて抵抗
アレイR5のスイッチS1〜S3を制御するようにしたので、
制御電圧Vc−発振周波数fout特性の傾きを調整するこ
とができる。この結果、中心周波数の調整と相まって、
周波数制御特性を微妙に調整することができ、製品の歩
留まりを大幅に改善できる。
【0064】<D.変形例>本発明は、上述した実施形
態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる各
種の変形例が可能である。 (1)上述した発振回路20は、CMOSのインバータ
21を用いて構成したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、図17(水晶振動子Xbを用いた場合)ま
たは図18(表面弾性波素子Xsを用いた場合)に示す
ようにバイポーラトランジスタを使用した発振回路2
0’として構成しても良いことは勿論である。この場合
にも、電源電圧VDDに応じて発振周波数foutを可変す
ることができ、バリキャップCvを省略することができ
る。また、可変電圧発生回路10中のNチャンネルFE
TN1をNPNトランジスタで構成することにより、バイ
ポーラプロセスを用いて電圧制御発振回路をIC化する
ことができる。
【0065】(2)また、周波数調整回路30において
ベースコンデンサC0を容量アレイの構成とせずに、コ
ンデンサC1〜Cn、スイッチS1〜Snのみを容量アレ
イCARYとしてもよい。また、同様に可変電圧発生回路
10において、抵抗アレイR5の抵抗R54を抵抗アレイR5
の構成とせず、抵抗R51〜R53のみを抵抗アレイRARYと
してもよい。また、容量アレイCARY、可変電圧発生回
路10、メモリ60、制御回路50を一体化したICと
して外付けするように構成することも可能である。ま
た、以上の説明においては、容量アレイを構成するスイ
ッチS1〜Snあるいは抵抗アレイR5を構成するスイッ
チS1〜S3をトランジスタで構成していたが、あまり高
精度を望まないのであれば、これらをヒューズ素子で構
成し、調整時に確定的にスイッチを切断してしまう構成
とすることも可能である。
【0066】(3)また上述した各実施形態において
は、容量アレイの構成として、選択接続容量素子として
機能するn個のコンデンサCX(X=1〜n)を設ける構
成としていたが、図19に示すように、コンデンサCX
(=選択接続容量素子)をベース副コンデンサCX0を含
む複数の副コンデンサCX0、CX1〜CXm(=副選択接続
容量素子、m=自然数)で構成し、各副コンデンサCX1
〜CXmを対応する副接続スイッチSX1〜SXmを切り替え
るようにして、副コンデンサCX0、CX1〜CXmを接続あ
るいは非接続として容量アレイCARYの容量調整を行う
ように構成することも可能である。この結果、より容量
値の微調整を行うことが可能となる。また、抵抗アレイ
R5は、各抵抗R51〜R54を直列に接続する構成としたした
が、容量アレイにように並列に接続する構成としてもよ
い。
【0067】(4)また上述した各実施形態において、
電圧制御圧電発振回路100を構成する素子の実装状態
については、言及していなかったが、例えば、図20又
は21に示すように圧電発振器を構成してもよい。この
場合には、圧電振動子Xを除く構成部品をワンチップI
C100’として構成し、ワンチップIC100'およ
び圧電振動子Xをモールド封止した構成となっている。
また、パッケージとしてはプラスチックパッケージ(図
20に相当)のほか、セラミックパッケージ(図21に
相当)を適用できる。
【0068】このような構成が実現可能となっているの
は、容量アレイや抵抗アレイによる周波数制御特性の調
整範囲を大きく取ることができるため、ワンチップIC
100'および圧電振動子Xをモールド封止した状態で
も、圧電振動子X等のばらつきを容易に吸収して、所望
の周波数制御特性を得ることができるためである。これ
により、部品点数を削減して、組立工数および製造コス
トを削減することが可能となる。
【0069】(5)また上述した各実施形態において
は、制御電圧入力部11と周波数調整回路30によって
周波数制御特性の傾きと発振中心周波数を調整したが、
いずれか一方のみを調整するようにしてもよい。また、
自動調整システムAにおいては、まず、周波数制御特性
の傾きを調整し、この後、発振中心周波数を調整するよ
うにしたが、発振中心周波数の調整を先に行ってもよ
い。要は、制御電圧Vcと発振周波数foutに基づいて検
知した周波数制御特性と基準周波数制御特性fCREFとが
近づくように調整用電圧傾斜データDADJaと調整用周波
数データDADJbとを出力し、最も両特性が近づいた時に
調整用電圧傾斜データDADJaと調整用周波数データDAD
Jbとを、電圧傾斜設定データDCTLaと周波数設定データ
DCTLbとしてメモリ60に記憶するように制御回路50
を制御すればよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
振回路へ給電する電源電圧を制御電圧に応じて可変する
ようにしたので、電圧制御圧電発振回路をバリキャップ
を使用しないで構成することができる。この場合、圧電
振動子としては体積波タイプのものであっても表面波タ
イプのものであっても適用可能である。また、圧電振動
子や発振回路を構成するICにバラツキがあっても、発
振回路として組み上げた際に中心発振周波数を容易に合
わせることができる。よって圧電振動子の製造規格が緩
和され、圧電振動子のコスト削減が可能、更には圧電発
振器のコスト削減が可能となる。また、周波数制御特性
の変化率を調整することができるので、中心周波数の調
整と相まって高精度な特性を実現することができる。ま
た、周波数調整回路を用いることにより、電圧制御型圧
電発振器をトリマ・レスで構成でき、外付け部品を1個
削減することができ、組立コストを削減することが可能
となる。また、発振中心周波数調整作業は、電気的調整
のみで行うことが可能であり、従来のように機械的調整
を行う必要がないので、中心発振周波数調整時間の短縮
が可能となり、ひいては、電圧制御型圧電発振器の製造
コストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる電圧制御圧電発
振回路のブロック図である。
【図2】 同実施形態に係わる可変電圧発生回路の回路
図である。
【図3】 同実施形態に係わる発振回路の電源電圧を変
化させた場合の周波数変化の一例を示す図である。
【図4】 同実施形態に係わる制御電圧を変化させた場
合の電源電圧VDDの変化特性を示す図である。
【図5】 同実施形態に係わる制御電圧を変化させた場
合の発振回路の周波数変化の一例を示す図である。
【図6】 同実施形態に係わる発振回路および周波数調
整回路の回路図である。
【図7】 同実施形態に係わるスイッチをバイポーラト
ランジスタで構成した例を示す図である。
【図8】 同実施形態に係わるスイッチをMOSトラン
ジスタで構成した例を示す図である。
【図9】 同実施形態に係わる制御回路およびメモリの
ブロック図である。
【図10】 同実施形態に係わる電圧制御圧電発振回路
の自動調整システムの概要構成を示すブロック図であ
る。
【図11】 第2実施形態に係る電圧制御圧電発振回路
の全体構成を示すブロック図である。
【図12】 同実施形態に係る発振回路とその周辺の構
成を示す回路図である。
【図13】 図13(a)は圧電振動子の一般的な等価
回路を示す回路図であり、(b)は圧電振動子に容量C
Lを付加した場合の等価回路を示す回路図である。
【図14】 同実施形態に係わる表面弾性波素子を用い
た発振回路の発振周波数特性を示す図である。
【図15】 同実施形態に係る可変電圧発生回路の回路
図である。
【図16】 同実施形態に係る可変電圧発生回路の入出
力特性を示す図である。
【図17】 変形例において、水晶振動子を用いた発振
回路の構成を示す回路図である。
【図18】 変形例において、表面弾性波素子を用いた
発振回路の構成を示す回路図である。
【図19】 変形例に係わる容量アレイの構成を示す図
である。
【図20】 水晶振動子を用いた電圧制御圧電発振回路
を構成する素子の実装状態を示す斜視図である。
【図21】 表面弾性波素子を用いた電圧制御圧電発振
回路を構成する素子の実装状態を示す斜視図である。
【図22】 従来の電圧制御圧電発振回路の回路図であ
る。
【図23】 従来の電圧制御圧電発振回路を構成する素
子の実装状態を示す斜視図である。
【図24】 従来の電圧制御圧電発振器における周波数
制御特性のばらつきを示したグラフである。
【符号の説明】
10…可変電圧発生回路(電圧発生回路) 11…制御電圧入力部 13…出力制御部(制御部) 20…発振回路 30…周波数調整回路 50…制御回路 60…メモリ 200…制御電圧供給装置(制御電圧発生手段) 300…周波数特性調整装置(発振周波数検出手段、調
整用データ出力手段) X…圧電振動子 Xb…水晶振動子 Xs…表面弾性波素子 Vc…制御電圧 VDD…電源電圧 DCTLa…電圧傾斜設定データ(電圧制御データ) DCTLb…周波数設定データ(周波数制御データ) DADJa…調整用電圧傾斜データ(調整用電圧制御デー
タ) DADJb…調整用周波数データ(調整用周波数制御デー
タ) VG…電圧源 Vref…リファレンス電圧(基準電圧) OP2…オペアンプ(加算部) R5…抵抗アレイ(第1の抵抗) S1〜S3…スイッチ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子を発振ループ内に設けた発振
    回路の発振周波数制御方法において、 制御電圧に応じた電源電圧を発生させるステップと、 前記発振回路に前記電源電圧を給電するステップとを備
    え、 前記制御電圧を可変することによって、前記発振回路の
    発振周波数を制御することを特徴とする発振周波数制御
    方法。
  2. 【請求項2】 制御電圧に応じた発振周波数で発振する
    電圧制御圧電発振器において、 前記制御電圧に応じた電源電圧を発生する電圧発生回路
    と、 前記電圧発生回路で発生する電源電圧が給電され、圧電
    振動子を発振ループ内に設けた発振回路とを備えたこと
    を特徴とする電圧制御圧電発振器。
  3. 【請求項3】 前記電圧発生回路は、前記電源電圧の可
    変範囲を予め定められた範囲に制限するように構成した
    ことを特徴とする請求項2に記載の電圧制御圧電発振
    器。
  4. 【請求項4】 前記電圧発生回路は、電圧制御データに
    応じて前記制御電圧に対する前記電源電圧の変化率を調
    整する変化率調整部を備えたことを特徴とする請求項2
    に記載の電圧制御圧電発振器。
  5. 【請求項5】 前記電圧発生回路は、 基準電圧を発生する電圧源と、 第1の抵抗を介して与えられる前記制御電圧と第2の抵
    抗を介して与えられる前記基準電圧とを前記第1および
    第2の抵抗値に応じた割合で加算する加算部と、 前記加算部の加算結果に基づいて前記電源電圧を制御す
    る制御部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の
    電圧制御圧電発振器。
  6. 【請求項6】 前記第1の抵抗は、予め定められた抵抗
    値を有する固定接続抵抗素子と、予め定められた抵抗値
    を有する複数の選択接続抵抗素子から構成され、電圧制
    御データに基づいて前記複数の選択接続抵抗素子のうち
    特定の前記選択接続抵抗素子を前記固定接続抵抗素子に
    接続する抵抗接続回路とを備えたことを特徴とする請求
    項5に記載の電圧制御圧電発振器。
  7. 【請求項7】 前記電圧制御データを記憶するメモリ
    と、 外部からの調整用電圧制御データに基づいて前記メモリ
    に予め前記電圧制御データを記憶させるとともに、前記
    調整用電圧制御データあるいは前記電圧制御データを前
    記電圧発生回路に出力する制御回路とを備えたことを特
    徴とする請求項4または6に記載の電圧制御圧電発振
    器。
  8. 【請求項8】 予め定められた静電容量を有し、前記圧
    電振動子に接続される固定接続容量素子と、 予め定められた静電容量を有する複数の選択接続容量素
    子と、 周波数制御データに基づいて前記複数の選択接続容量素
    子のうち特定の前記選択接続容量素子を前記固定接続容
    量素子に接続する容量接続回路とを備えたことを特徴と
    する請求項2に記載の電圧制御圧電発振器。
  9. 【請求項9】 前記周波数制御データを記憶するメモリ
    と、 外部からの調整用周波数制御データに基づいて前記メモ
    リに予め前記周波数制御データを記憶させるとともに、
    前記調整用周波数制御データあるいは前記周波数制御デ
    ータに基づいて前記容量接続回路を制御する制御回路
    と、 を備えたことを特徴とする請求項8に記載の電圧制御圧
    電発振器。
  10. 【請求項10】 制御電圧に応じた発振周波数で発振す
    る電圧制御圧電発振器において、 前記制御電圧に応じた電源電圧を発生する電圧発生回路
    と、 電圧制御データに基づいて前記制御電圧に対する前記電
    源電圧の変化率を調整する変化率調整部と、 前記電圧発生回路で発生する前記電源電圧が給電され、
    圧電振動子を発振ループ内に設けた発振回路と、 周波数制御データに基づいて前記圧電振動子に接続され
    る容量の値を調整する周波数調整回路と、 前記電圧制御データおよび前記周波数制御データを記憶
    するメモリと、 外部からの調整用電圧制御データおよび調整用周波数制
    御データに基づいて前記メモリに予め前記電圧制御デー
    タおよび前記周波数制御データを記憶させるとともに、
    前記電圧制御データあるいは前記調整用電圧制御データ
    に基づいて前記変化率調整部を制御するとともに、前記
    調整用周波数制御データあるいは前記周波数制御データ
    に基づいて前記容量接続回路を制御する制御回路とを備
    えたことを特徴とする電圧制御圧電発振器。
  11. 【請求項11】 前記発振回路がMOSトランジスタを
    用いて構成されることを特徴とする請求項2乃至10の
    うちいずれか1項に記載の電圧制御圧電発振器。
  12. 【請求項12】 前記圧電振動子は、水晶振動子である
    ことを特徴とする請求項2乃至11のうちいずれか1項
    に記載の電圧制御圧電発振器。
  13. 【請求項13】 前記圧電振動子は、表面弾性波振動子
    であることを特徴とする請求項2乃至11のうちいずれ
    か1項に記載の電圧制御圧電発振器。
  14. 【請求項14】 前記発振回路は発振ループ内に前記圧
    電振動子と直列に接続されるインダクタンスを備えたこ
    とを特徴とする請求項2乃至11のうちいずれか1項に
    記載の電圧制御圧電発振器。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の電圧制御圧電発振
    器の周波数制御特性を調整する電圧制御圧電発振器調整
    システムにおいて、 前記発振回路の発振周波数を検出する発振周波数検出手
    段と、 前記制御電圧を発生する制御電圧発生手段と、 前記制御電圧と前記発振周波数に基づいて検知した周波
    数制御特性と予め定められた基準周波数制御特性とが近
    づくように前記調整用電圧制御データと前記調整用周波
    数制御データとを出力し、最も両特性が近づいた時に前
    記調整用電圧制御データと前記調整用周波数制御データ
    とを、前記電圧制御データと前記周波数制御データとし
    て前記メモリに記憶するように前記制御回路を制御する
    調整用データ出力手段と、 を備えたことを特徴とする電圧制御圧電発振器調整シス
    テム。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の電圧制御圧電発振
    器の周波数制御特性を調整する電圧制御圧電発振器調整
    方法において、 前記発振回路の発振周波数を検出するステップと、 前記制御電圧を発生するステップと、 前記制御電圧と前記発振周波数に基づいて周波数制御特
    性を計測するステップと、 計測された周波数制御特性と予め定められた基準周波数
    特性とを比較するステップと、 比較結果に基づいて、両特性が近づくように前記調整用
    電圧制御データと前記調整用周波数制御データとを与え
    るステップと、 両特性が最も近づいた時に前記調整用電圧制御データと
    前記調整用周波数制御データとを、前記電圧制御データ
    と前記周波数制御データとして前記メモリに記憶するス
    テップとを備えたことを特徴とする電圧制御発振器調整
    方法。
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