JP2000031723A - 広帯域ディジタル受信機 - Google Patents

広帯域ディジタル受信機

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JP2000031723A JP10198652A JP19865298A JP2000031723A JP 2000031723 A JP2000031723 A JP 2000031723A JP 10198652 A JP10198652 A JP 10198652A JP 19865298 A JP19865298 A JP 19865298A JP 2000031723 A JP2000031723 A JP 2000031723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広帯域ディジタル受信機で希望波より干渉波の
レベルが大きい場合、受信部のA/D変換器は大きなダ
イナミックレンジを必要とする。 このA/D変換器に
要求されるダイナミックレンジを低減し、安価で小型な
A/D変換器を使用できる広帯域ディジタル受信機を提
供する。 【解決手段】アレーアンテナと各アンテナ素子の出力信
号を制御信号に基づいて信号処理する信号処理回路とか
ら成り、適応アルゴリズムとしてPIアンテナの手法を
用いアたダプティブアレーアンテナ100で受信し、チ
ャネル分離器8の前後の信号のレベルを検出器10及び
11で検出して、その検出レベル差が所定のしきい値よ
りも大きい場合に判定回路12から制御信号を前記アダ
プティブアレーアンテナ100に出力するように構成し
て、受信機が希望波よりも強いレベルの干渉波信号を受
信した場合に干渉波の信号レベルを抑圧するように制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信におけ
るディジタル携帯電話等移動体通信で使用される受信機
であって、特にA/D変換後のチャネル分離機能をDSP
(Digital SignalProcessor)等のディジタル回路で実現
した場合の小型・低価格の広帯域ディジタル受信機に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル回路技術の発達によ
り、アナログ回路で実現していた機能をディジタル回路
で実現する例が増えている。ディジタル回路で機能を実
現した場合、特性のバラツキがない、経年劣化がない、
調整が不要というメリットが得られる。さらに、ディジ
タル回路としてDSP等のプログラマブルなデバイスを
用いた場合、ソフトウェアによって機能が記述されるの
で、修正、変更が容易であるというメリットも得られ
る。ディジタル携帯電話等の移動体通信の分野において
もディジタル回路への移行は進んでおり、究極の例とし
て通信機能のほとんどをソフトウェアで実現するソフト
ウェア無線機(Joe Mitola,"The Software Radio Archi
tecture",IEEE Communication Magazine May1995 Vol.3
3 No.5)が提案されている。
【0003】図5は、一般にアナログ回路で行うチャネ
ル分離を、ディジタル回路で行うようにした従来の広帯
域ディジタル受信機の一例を示す構成概要図である。な
お、広帯域ディジタル受信機とは、 受信した広帯域信
号をそのままRF帯あるいはIF帯においてA/D変換
し、チャネル分離以降の処理をディジタル回路で行う受
信機である。同図に示すように、この受信機は、無線電
波を受信するアンテナ1と、受信信号に対しシステムの
サービスバンド帯域幅の帯域制限を行うRFバンドパス
フィルタ2と、IF信号に周波数変換し帯域制限を施す
ためのローカル信号発振器4とミキサ3とIFバンドパ
スフィルタ5と、IF信号増幅用のAGCアンプ6と、
アナログ受信信号をディジタルに変換するA/D変換器
7と、ミキサ81とディジタルローカル信号発振器83
とミキサ82とから成るチャネル分離器8と、該チャネ
ル分離器出力信号からデータ信号を復調する復調器9と
で構成される。
【0004】図5において、アンテナ1で受信された受
信信号はRFバンドパスフィルタ2に入力されて必要な
帯域制限を受ける。ここで言う必要な帯域とは該広帯域
ディジタル受信機が受信可能なバンド幅であり、通常使
用されるシステムのサービスバンド帯域に一致する。例
えば、PDC800MHz方式携帯電話では16MHzの
帯域幅となる。 受信可能なRF信号の周波数の上限をf
RH、下限をfRLとすると、 RFバンドパスフィルタ2の
通過帯域幅をWは、 W=fRH−fRL である。次に、RFバンドパスフィルタ2で帯域制限を
受けた受信信号は、ミキサ3とローカル信号発振器4お
よびIFバンドパスフィルタ5により周波数変換および
帯域制限を施されIF信号となる。バンドパスフィルタ
5の帯域幅すなわちIF信号の帯域幅Wは、通過帯域の
上限をfIH、下限をfILとすると、 W=fIH−fIL である。該IF信号はAGCアンプ6で増幅された後A
/D変換器7で広帯域ディジタル信号に変換される。A
GCアンプ6の増幅率は、A/D変換器7への入力信号
が該A/D変換器の最大入力レベルを越えない範囲で最
大になるようにフィードバック制御される。 IF信号
に変換された広帯域ディジタル信号はチャネル分離器8
のミキサ81に入力され、該ミキサ81とディジタルロ
ーカル信号発振器83によって所望のチャネルの信号が
ディジタルローパスフィルタ82の通過帯域に一致する
ように周波数変換され、該ディジタルローパスフィルタ
82により狭帯域(チャネル帯域)ディジタル信号とな
る。ここでの狭帯域(チャネル帯域)は、例えばPDC
800MHz方式携帯電話では25kHzの帯域幅とな
る。チャネル分離された狭帯域(チャネル帯域)ディジ
タル信号は、復調器9においてシステムの変調方式(P
DC800MHz方式携帯電話ではπ/4QPSK)に応
じて復調され、データ信号となる。
【0005】移動体通信においては、通常移動端末の希
望局と干渉局の位置関係が変化するので、両局からの電
波信号を受信した際の両者の入力信号レベルの比は非常
に大きくなる場合がある。図6(a)は、干渉局が受信
機に近く、一方希望局が遠くにある場合における、受信
信号スペクトルを、同図(b)はA/D変換器7の入力
信号スペクトルを例示する図である。同図(a)は、両
局からの受信信号のレベル差が大きく、干渉信号レベル
は希望信号レベルに比べて70dB大きい場合であっ
て、受信機各部の回路は十分に広いダイナミックレンジ
を持つ必要がある。アナログ回路における周波数変換や
広帯域フィルタでの帯域制限ではレベル比は変化しない
ので、同図(b)のA/D変換器7への入力信号も干渉
信号と希望信号のレベル差は70dBのままである。こ
のレベル差の信号をA/D変換して希望信号を復調しよ
うとすると、 A/D変換器7には復調の為のマージン
も考慮して少なくとも80dBのダイナミックレンジが
必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常A
/D変換器において前記の80dBのダイナミックレン
ジをA/D変換のためのビット数に換算すると14ビッ
トとなる。広帯域ディジタル受信機に必要なサンプリン
グ速度(数MHz〜数10MHz)で14ビットという
大きなダイナミックレンジのA/D変換器は現状では非
常に高価、大型で消費電流も多くなってしまうという欠
点があった。本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、性能劣化を起こすことなくA/D変
換器に要求されるダイナミックレンジ(ビット数)を低
減し、安価で小型、しかも消費電流の少ないA/D変換
器を使用できる広帯域ディジタル受信機を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の広帯域ディジタル受信機においては、ア
ンテナで受信した無線信号を中間周波数に周波数変換
し、アナログ/ディジタル変換手段でディジタル信号に
変換した前記受信信号の中から、チャネル分離手段で希
望のチャネルを分離し復調して送信データを出力する広
帯域ディジタル受信機において、前記アンテナを複数の
アンテナ素子からなるアレーアンテナと前記の各アンテ
ナ素子の出力信号を制御信号に基づいて信号処理する信
号処理手段とから成るアダプティブアレーアンテナで構
成し、且つ、前記チャネル分離手段の前後の信号のレベ
ルを検出して、該検出レベル差が所定のしきい値よりも
大きい場合に制御信号を前記アダプティブアレーアンテ
ナに出力するように構成することによって、受信機が希
望波の信号レベルよりも強い干渉波信号を受信した場合
に干渉波の信号レベルを抑圧するように制御する。ま
た、請求請2の広帯域ディジタル受信機においては、前
記アダプティブアレーアンテナの適応アルゴリズムとし
てパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ
(PIアンテナ)の手法を用いる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係
わる広帯域ディジタル受信機の実施の一形態例を示す構
成概要図である。同図に示すように、本受信機は、2個
以上のアンテナ素子をもつアレーアンテナと信号処理回
路から成るアダプティブアレーアンテナ100と、受信
信号に対しシステムのサービスバンド帯域幅の帯域制限
を行うRFバンドパスフィルタ2と、IF信号に周波数
変換し帯域制限を施すためのローカル信号発振器4とミ
キサ3とIFバンドパスフィルタ5と、IF信号増幅用
のAGCアンプ6と、アナログ受信信号をディジタルに
変換するA/D変換器7と、ミキサ81とディジタルロ
ーカル信号発振器82とミキサ83とから成るチャネル
分離器8と、該チャネル分離器出力信号からデータ信号
を復調する復調器9と、チャネル分離器8への入力信号
レベルを検出する第1のレベル検出器10と、チャネル
分離後の信号レベルを検出する第2のレベル検出器11
と、前記両レベル検出器10、11が検出した信号レベ
ル差を判定しその結果に基づいて制御信号を前記アダプ
ティブアレーアンテナ100に出力する判定回路12と
で構成される。
【0009】また、前記アダプティブアレーアンテナ1
00は、例えば、図2に示すように、n本のアンテン素
子A1、A2・・・、Anから成るアレーアンテナ101
と、前記各アンテナ素子に接続された重み付け回路W
1、W2・・・、Wnと加算器104と前記重み付け回路W
1、W2・・・、Wnの重みを制御する重み制御回路10
3とから成る信号処理回路102とで構成される。
【0010】本発明に係わる図1の受信機の動作説明に
先立って、前記アダプティブアレーアンテナ100の動
作の説明を行う。図2において、到来する無線信号はア
レーアンテナ101のn本のアンテン素子A1、A2・・
・、Anをもつで受信される。各素アンテナ素子で受信
された到来信号は、それぞれに接続された重み付け回路
W1、W2・・・、Wnで重み付けをされた後に加算器1
04で加算される。この重み付け回路W1、W2・・・、
Wnのそれぞれの重みは、前記重み制御回路103から
の制御信号によって決定される。この重みを制御するこ
とによって前記加算器104の出力信号で得られるアダ
プティブアレーアンテナ100の指向性パターンを変化
させることができる。図3にn=2の場合のアダプティ
ブアレーアンテナ100の指向性パターンの例を示す。
同図に示すように、n=2の場合の重み付け回路W1、
W2のそれぞれの重みを制御することによって任意の方
向にヌル点(指向性パターンにおいてアンテナゲインが
急激に減少する点)を形成することができる。従って、
このヌル点を干渉波の到来方向に向ければ干渉波の受信
レベルを抑圧することができる。また、アンテナ素子の
数を増設すれば更に複雑なアンテナパターンを形成する
ことができ、希望波の到来方向のアンテナゲインを高め
ながら複数の干渉波の信号レベルを抑圧することもでき
る。
【0011】前記重み制御回路103においては、適応
アルゴリズムにより最適な指向性パターンを形成するた
めの重みを計算する。その適応アルゴリズムとしては、
LMS(Least Mean Square)やMSN(Maximize the Sig
nal to Noise ratio)が代表的であるが、簡易で効果の
大きい方法としてパワーインバージョンアダプティブア
レーアンテナ(PIアンテナ)の手法がある。PIアン
テナ(参考文献:R.T.Compton,Jr."The power-inversio
n adaptive array:concept and performance",IEEE Tra
ns. Aerosp. Electron. syst., Vol.AES-15,pp.803-814
(Nov.1979).)は、希望波に比べて強い干渉波が存在す
る場合に有効な方法で、希望波と干渉波のS/N比が逆
転した出力信号が得られる。しかも、LMSアルゴリズ
ムで必要となる基準波は不要で、且つ希望波の到来方向
が既知である必要が無いという特徴を持つ。
【0012】次に、図1の広帯域ディジタル受信機にお
いて、前記アダプティブアレーアンテナ100の出力信
号は、RFバンドパスフィルタ2に入力されて必要な帯
域制限を受ける。この場合の必要な帯域とは該広帯域デ
ィジタル受信機が受信可能なバンド幅であり、通常使用
されるシステムのサービスバンド帯域に一致する。例え
ば、PDC800MHz方式携帯電話では16MHzの帯
域幅となる。 受信可能なRF信号の周波数の下限をfR
L、上限をfRHとすると、RFバンドパスフィルタ2の
通過帯域幅をWは、 W=fRH−fRL である。該RFバンドパスフィルタ2で帯域制限を受け
た受信信号は、ミキサ3とローカル発振器4およびIF
バンドパスフィルタ5により周波数変換および帯域制限
を施されIF信号となる。該IF信号はAGCアンプ6
で増幅された後、A/D変換器7で広帯域ディジタル信
号に変換される。AGCアンプ6の増幅率は、 A/D
変換器7への入力信号が該A/D変換器7の最大入力レ
ベルを越えない範囲で最大になるようにフィードバック
制御される。
【0013】前記A/D変換器7から出力された広帯域
ディジタル信号は、チャネル分離器8とレベル検出器1
0に入力される。チャネル分離器8では、図示しないミ
キサ、ディジタルローカル信号発振器およびディジタル
ローパスフィルタにより広帯域ディジタル信号の中から
所望のチャネルの信号が分離されて狭帯域(チャネル帯
域)ディジタル信号となる。一方、前記レベル検出器1
0では、チャネル分離前の受信信号のなかの最大の信号
レベルPIを検出する。チャネル分離された狭帯域(チ
ャネル帯域)ディジタル信号は、レベル検出器11と復
調器9に入力され、復調器9ではシステムの変調方式
(PDC800MHz方式携帯電話ではπ/4QPSK
で)に応じて復調され、データ信号となる。また、レベ
ル検出器11はチャネル分離後の信号レベルPDを検出
する。検出信号PIとPDは判定回路12に入力され、判
定回路12ではPIとPDのレベル差を判定してアダプテ
ィブアレーアンテナ100に制御信号を出力する。
【0014】以下にアダプティブアレーアンテナ100
の制御動作を説明する。図4は、干渉局が近く、希望局
が遠くにある場合の、本発明の広帯域ディジタル受信機
各部の高周波信号のスペクトルを示す図で、同図(a)
はアンテナ素子の出力信号、(b)はアダプティブアレ
ーアンテナ100の出力信号,(c)はA/D変換器7
の入力信号のスペクトルを示している。同図(a)に示
すように、アンテナ素子の出力信号においては干渉局信
号レベルは希望局信号レベルに比べて70dB大きい。
初期状態においては、アダプティブアレーアンテナ10
0のアンテナ素子A1、A2・・・、Anは、全方向に均
一な指向性を持つように重み付け回路W1、W2・・・、
Wnが制御されている。従って、この場合のA/D変換
器7への入力信号のスペクトルは図4(a)と同様に干
渉局信号レベルは希望局信号レベルに比べて70dB大
きい。そしてAGCアンプ6の増幅率は、 A/D変換
器7への入力信号が該A/D変換器7の最大入力レベル
を越えない範囲で最大になるようにフィードバック制御
されるので、A/D変換器7のダイナミックレンジが、
例えば8ビットの理想A/D変換器の場合のように48
dBと小さい場合、希望局信号はA/D変換器の量子化
ノイズにうずまってしまう。一方、干渉局信号はほぼ最
大入力レベルでA/D変換されチャネル分離回路8に入
力されるが、希望局信号波とは周波数が異なるためにチ
ャネル分離回路8から出力されない。
【0015】この結果、レベル検出回路11の出力信号
PIはほぼ最大になり、レベル検出回路10の検出信号
PDはほぼ最小となる。両検出信号PI、 PDは判定回路
12に入力され、該判定回路12においては、PIとPD
のレベル差が所定のしきい値よりも大きい場合、希望局
の信号波が正しく復調できない状態であると判断して、
アダプティブアレーアンテナ100が干渉局信号波を抑
圧する動作を開始するように制御信号をおくる。この制
御信号に基づいて、アダプティブアレーアンテナ100
が前述の適応アルゴリズム(PIアンテナ手法)により
指向性パターンを変化させ、干渉波信号レベルの抑圧が
行われる。この結果、アダプティブアレーアンテナ10
0の出力信号のスペクトルは、図4(b)に示すよう
に、干渉信号のレベルがアダプティブアレーアンテナの
効果により40dB(図中の斜線部)減衰し、希望信号
とのレベル比は30dBに減少する。アナログ回路にお
ける周波数変換や広帯域フィルタでの帯域制限ではレベ
ル比は変化しないので、同図(c)に示すようにA/D
変換器7入力信号も干渉信号と希望信号のレベル差は3
0dBである。上記のレベル差30dBの信号をA/D
変換して希望信号を復調する場合は、復調の為のマージ
ンも考慮して少なくとも40dBのダイナミックレンジ
が必要である。40dBのダイナミックレンジをA/D
変換のビット数に換算すると7ビットである。サンプリ
ング速度(数MHz〜数10MHz)で前記のダイナミ
ックレンジを得るには、汎用の8ビットA/D変換器で
十分に対応することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる広
帯域ディジタル受信機は、アレーアンテナで信号を受信
し適応制御をおこなって干渉波信号の到来方向に指向性
のヌル点を形成することで干渉波信号レベルを減衰さ
せ、 A/D変換器に要求されるダイナミックレンジを
小さくすることができるので、広帯域ディジタル受信機
に必要なサンプリング速度(数MHz〜数10MHz)
を持ちながら、低価格・小型で消費電流の少ない汎用の
8ビットA/D変換器を使用することができる。その結
果、消費電流の低減および小型化に著しい効果があり、
ひいては広帯域ディジタル受信機のコスト低減に大いに
貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる広帯域ディジタル受信機の実施
の一形態例を示す構成概要図
【図2】図1におけるアダプティブアレーアンテナの形
態例を示す構成概要図
【図3】図2におけるn=2のアダプティブアレーアン
テナの指向性パターン
【図4】図1の広帯域ディジタル受信機における、
(a)はアンテナ素子の出力信号のスペクトル、(b)
はアダプティブアレーアンテナの出力信号のスペクト
ル、(c)はA/D変換器の入力信号のスペクトルを示
す図である
【図5】従来の広帯域ディジタル受信機の一例を示す構
成概要図
【図6】図5の広帯域ディジタル受信機における、
(a)はアンテナの受信信号のスペクトル、(b)はA
/D変換器の入力信号のスペクトルを示す図である
【符号の説明】
1・・従来の受信機のアンテナ、2・・ RFバンドパ
スフィルタ、3・・ミキサ、 4・・ロ
ーカル信号発振器、5・・IFバンドパスフィルタ、
6・・AGCアンプ、7・・A/D変換器、
8・・チャネル分離器、9・・復調器、
10・・第1のレベル検出器、11・・第2のレベ
ル検出器、 12・・判定回路、81・・チャネル分離
器におけるミキサ、82・・チャネル分離器におけるデ
ィジタルローカル信号発振器、83・・チャネル分離器
におけるディジタルローパスフィルタ、100・・アダ
プティブアレーアンテナ、101・・アレーアンテナ、
102・・信号処理回路、 103・・重み制御回
路、104・・加算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンテナにて受信した受信信号をディジタ
    ル信号に変換するアナログ/ディジタル変換手段と、該
    ディジタル信号から所望のチャネルを分離するチャネル
    分離手段と、分離した信号を復調する復調手段とを有す
    る広帯域ディジタル受信機において、前記アンテナを複
    数のアンテナ素子を有するアダファプティブアレーアン
    テナとすると共に、前記チャネル分離手段に入力される
    信号のレベルPIと出力される信号のレベルPDとの差
    PI−PDが予め設定したしきい値よりも大きい場合に
    前記アダプティブアレーアンテナを機能せしめ干渉波を
    抑圧するよう構成したことを特徴とする広帯域ディジタ
    ル受信機。
  2. 【請求項2】前記アダプティブアレーアンテナの適応ア
    ルゴリズムがパワーインバージョンアダプティブアレー
    アンテナ制御(PIアンテナ)であることを特徴とする
    請求項1記載の広帯域ディジタル受信機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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