JP2000029862A - ディジタル演算処理回路 - Google Patents

ディジタル演算処理回路

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JP2000029862A
JP2000029862A JP10195527A JP19552798A JP2000029862A JP 2000029862 A JP2000029862 A JP 2000029862A JP 10195527 A JP10195527 A JP 10195527A JP 19552798 A JP19552798 A JP 19552798A JP 2000029862 A JP2000029862 A JP 2000029862A
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coefficient
unit
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cosine
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JP10195527A
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Shinji Kobayashi
信司 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ手段から複素係数を形成するコサイン
係数及びサイン係数をあらわす係数データを読み出すた
めの、メモリ手段のアドレス制御に要されるアドレスデ
ータを発生するアドレス発生部が、比較的簡単な構成の
もとに、改善された動作効率をもって機能するものとな
す。 【解決手段】 複素係数を形成するコサイン係数及びサ
イン係数をあらわす係数データが格納されたコサイン/
サインROM部59に対するアドレス発生部60が、コ
サイン/サインROM部59から係数データをコサイン
係数をあらわすデータとして読み出すためのコサイン係
数用アドレスデータDACと、コサイン係数用アドレス
データがあらわすアドレスに対して予め設定されたアド
レスオフセットを有したアドレスをあらわす、コサイン
/サインROM部59から係数データをサイン係数をあ
らわすデータとして読み出すためのサイン係数用アドレ
スデータDASとを、選択的に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、データ信号に複素係数を用いたバタフラ
イ演算処理を含んだディジタル演算を施して所望の演算
出力データ信号を得る演算部と、複素係数を形成するコ
サイン係数及びサイン係数を夫々あらわすデータとして
演算部に供給される係数データを格納したメモリ手段と
を備えたディジタル演算処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、“ラジオ放送”と呼ばれることが
多い音声放送は、長年の間、音声情報信号を振幅変調
(AM)音声情報信号として送信するAM音声放送,音
声情報信号を周波数変調(FM)音声情報信号として送
信するFM音声放送等のアナログ音声放送とされていた
が、近年において、音声放送を、そのもとで送受信され
る音声情報の品質を向上させるべく、音声情報信号をデ
ィジタル音声情報信号として送信するディジタル音声放
送となすことが提案されている。特に、ヨーロッパ地域
にあっては、その一部において、ディジタル音声放送
が、DAB(DigitalAudio Broadcasting) と称される
システムとして、既に実用化されている。
【0003】ディジタル音声放送のもとで送受信される
音声情報信号、即ち、ディジタル音声放送信号は、ディ
ジタル音声信号を形成する音声情報データのみならず、
それに加えて、例えば、天気予報,交通情報等を内容と
するサービス情報データをも伝送し、さらに、受信側に
おいて音声情報データに基づくディジタル音声信号ある
いはサービス情報データに基づくサービスデータを得る
に際して必要とされる制御用情報を内容とする制御情報
データを伝送する。そして、ディジタル音声放送信号
は、音声情報データ,サービス情報データ,制御情報デ
ータ等のディジタルデータが、直交周波数多重変調(Or
thogonal Frequency Divison Multiplex-ing : OFD
M)方式により変調されて得られる変調波信号である。
【0004】このような音声情報データ,サービス情報
データ,制御情報データ等のディジタルデータが、OF
DM方式により変調されて得られる変調波信号とされる
ディジタル音声放送信号の受信は、ディジタル音声放送
信号受信機が用いられて行われる。
【0005】ディジタル音声放送信号受信機にあって
は、ディジタル音声放送を行う各放送局により送信され
るディジタル音声放送信号が、選局動作によって選択受
信され、受信されたディジタル音声放送信号に対する復
調,復号化処理,データ選択等が行われて、音声情報デ
ータ,サービス情報データ及び制御情報データが得ら
れ、さらに、音声情報データ及びサービス情報データに
ついての復号化処理が行われてディジタル音声信号及び
サービスデータが再生される。
【0006】図5は、このようなディジタル音声放送信
号受信機として一般的に考えられる例を示す。この図5
に示されるディジタル音声放送信号受信機にあっては、
放送局から送信されてアンテナ21により捉えられたデ
ィジタル音声放送信号が、選局受信部22における選局
動作によって選択受信される。選局受信部22における
選局動作は、制御ユニット40から供給される選局制御
信号STDに応じて行われる。そして、選局受信部22
においては、選択受信されたディジタル音声放送信号に
対する増幅処理,周波数変換処理等が行われて、選択受
信されたディジタル音声放送信号についての中間周波数
(IF)信号SIDが形成され、そのIF信号SIDが
アナログ/ディジタル(A/D)変換部23に供給され
る。
【0007】A/D変換部23からは、IF信号SID
に対応するディジタルIF信号DIDが得られ、それが
直交復調部24に供給される。直交復調部24において
は、ディジタルIF信号DIDに対して直交復調処理が
施され、それにより、一対の直交復調出力であるIデー
タ信号DIとQデータ信号DQとが得られる。
【0008】直交復調部24から得られるIデータ信号
DIとQデータ信号DQとは、高速フーリエ変換(FF
T)差動復調部25に供給される。FFT差動復調部2
5においては、Iデータ信号DI及びQデータ信号DQ
についての時間ドメイン信号から周波数ドメイン信号へ
の変換が行われ、FFT差動復調部25からは、ファス
ト・インフォーメーション・チャンネル(FIC)によ
り伝送される制御情報をあらわす制御情報データDCD
と、メイン・サービス・チャンネル(MSC)により伝
送される音声情報及びサービスデータを夫々あらわす音
声情報データ及びサービス情報データが形成する複合デ
ータDXDとが得られる。複合データDXDを形成する
音声情報データ及びサービス情報データには、タイム・
インターリーブ処理が施されている。
【0009】FFT差動復調部25から得られる制御情
報データDCDは、ビタビ復号部26に供給され、一
方、FFT差動復調部25から得られる複合データDX
Dは、プログラム選択部27に供給される。
【0010】プログラム選択部27には制御ユニット4
0からのプログラム選択制御信号SSPも供給され、プ
ログラム選択部27においては、プログラム選択制御信
号SSPに応じて、複合データDXDを形成する音声情
報データに含まれる複数のプログラム情報データのうち
のいずれか、もしくは、複合データDXDを形成するサ
ービス情報データに含まれる複数のプログラム情報デー
タのうちのいずれかを選択するデータ選択が行われ、プ
ログラム選択部27から選択されたタイム・インターリ
ーブ処理が施されたプログラム情報データDPDが送出
されて、それがタイム・ディインターリーブ部28に供
給される。
【0011】タイム・ディインターリーブ部28におい
ては、プログラム選択部27を通じて供給される、選択
されたタイム・インターリーブ処理が施されたプログラ
ム情報データDPDに対してタイム・ディインターリー
ブ処理が施される。そして、タイム・ディインターリー
ブ部28からは、タイム・ディインターリーブ処理が施
されたプログラム情報データDPD’が得られる。
【0012】このようにして、タイム・ディインターリ
ーブ部28から得られるタイム・ディインターリーブ処
理が施されたプログラム情報データDPD’は、ビタビ
復号部26に供給される。ビタビ復号部26において
は、FFT差動復調部25からの制御情報データDCD
及びタイム・ディインターリーブ部28からのプログラ
ム情報データDPD’についての、尤最復号手法による
エラー訂正処理が行われる。そして、ビタビ復号部26
から、エラー訂正処理が施されたプログラム情報データ
DPD’が得られてプログラム選択部30に供給される
とともに、エラー訂正処理がなされた制御情報データD
CDが得られて制御ユニット40に供給される。
【0013】プログラム選択部30からは、ビタビ復号
部26からのエラー訂正処理が施されたプログラム情報
データDPD’に基づく音声プログラムデータDADも
しくはサービスプログラムデータDSDが導出される。
【0014】プログラム選択部30から導出される音声
プログラムデータDADは、高能率復号化部31に供給
される。高能率復号化部31においては、音声プログラ
ムデータDADに対する高能率復号化処理が行われて、
高能率復号化処理により圧縮されたデータが伸長され、
復号化された音声データDAが得られる。また、高能率
復号化部31からは、音声プログラムデータDADに含
まれたプログラム関連データDPAが得られて制御ユニ
ット40に供給される。
【0015】高能率復号化部31から得られる復号化さ
れた音声データDAは、ディジタル/アナログ(D/
A)変換部32に供給されてアナログ化され、D/A変
換部32から音声データDAに対応する再生音声信号S
Aが導出される。
【0016】また、プログラム選択部30から導出され
るサービスプログラムデータDSDは、復号化部33に
供給される。復号化部33においては、サービスプログ
ラムデータDSDに対する復号化処理が行われて、復号
化部33からサービスプログラムデータDSDに基づく
再生サービスデータDSが導出される。
【0017】制御ユニット40は、ビタビ複合部26か
らの制御情報データDCD,高能率復号化部31からの
プログラム関連データDPA、さらには、入力操作部4
1からそれにおける操作に応じて供給される指令信号C
X等に応じて形成した制御データDVDをビタビ復号部
26に供給し、ビタビ復号部26に対する動作制御を行
う。
【0018】このようなもとで、直交復調部24から得
られるIデータ信号DI及びQデータ信号DQが供給さ
れ、Iデータ信号DI及びQデータ信号DQに基づく制
御情報データDCD及び複合データDXDを得るFFT
差動復調部25は、Iデータ信号DI及びQデータ信号
DQについての複素演算処理であるFFT演算を行うも
のとされるが、そのため、FFT差動復調部25は、F
FT演算処理回路を備えて構成される。
【0019】FFT演算処理回路において行われるFF
T演算にあっては、16ポイント,32ポイント,64
ポイント,128ポイント等とされるポイント数が設定
される。そして、ポイント数がN(Nは正整数)である
FFT演算、即ち、NポイントのFFT演算の場合、各
ステージがN/2個のバタフライ演算部によって行われ
るlog2Nステージのバタフライ演算によって処理され
る。
【0020】個々のバタフライ演算部は、例えば、図6
に示される如くに、一対の入力端43及び44,一対の
出力端45及び46,一対のデータ加算部47及び4
8、及び、複素係数部49を含むものとしてあらわされ
る。複素係数部49は、回転因子と称される複素係数を
与え、回転因子は、下記の数1によりあらわされる。
【0021】
【数1】
【0022】即ち、回転因子は、実数部を成すコサイン
係数と虚数部を成すサイン係数とによって形成される。
【0023】そして、一対の入力端43及び44に2個
の入力複素データ信号x1及びx2が夫々供給されて、
一対の出力端45及び46に2個の出力複素データ信号
y1及びy2が夫々得られる。
【0024】このようにして、FFT演算処理回路にお
いて行われるFFT演算に用いられる複素係数である回
転因子は、それを形成する実数部を成すコサイン係数及
び虚数部を成すサイン係数をあらわす係数データが格納
されたメモリ手段、例えば、読出専用メモリ(リード・
オンリー・メモリ:ROM)が設けられ、斯かるROM
から、コサイン係数をあらわす係数データとサイン係数
をあらわす係数データとが読み出されることによって得
られるものとされる。
【0025】例えば、FFT演算処理回路において、1
28ポイント(N=128)のFFT演算が行われる場
合、各ステージが128/2=64個のバタフライ演算
部によって行われるlog2128=7ステージのバタフラ
イ演算によって処理されるにあたっては、下記の数2に
示される64個の回転因子が必要とされる。
【0026】
【数2】
【0027】そのため、これらの回転因子の実数部を成
すものとして cos(2π(0/128))〜 cos(2π(63/128)) の
64個のコサイン係数と、虚数部を成すものとして-sin
(2π(0/128))〜-sin(2π(63/128)) の64個のサイン係
数とが、必要とされることになる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、FFT
演算処理回路におけるFFT演算が、各ステージが、複
数個のバタフライ演算部によって行われる複数ステージ
のバタフライ演算によって処理されるにあたっては、そ
のFFT演算のポイント数(N)に応じた数の回転因子
が必要とされる。そのため、各回転因子の実数部を成す
コサイン係数及び虚数部を成すサイン係数の夫々が、F
FT演算のポイント数(N)に応じた数だけ必要とさ
れ、例えば、128ポイントのFFT演算の場合、64
個のコサイン係数と64個のサイン係数とが必要とされ
る。
【0029】そして、コサイン係数の夫々をあらわすコ
サイン係数データとサイン係数の夫々をあらわすサイン
係数データとが格納されたメモリ手段が用意され、その
メモリ手段からコサイン係数データとサイン係数データ
とが読み出されて、回転因子を形成するものとして用い
られるのであるが、このように、必要とされる数のコサ
イン係数データとサイン係数データとが格納されたメモ
リ手段が用意され、各コサイン係数データ及びサイン係
数データがバタフライ演算処理の進行に応じて読み出さ
れるにあたっては、そのためのメモリ手段のアドレス制
御に要されるアドレスデータを発生するアドレス発生部
が、その構成が極めて複雑になるとともに、動作効率が
著しく低下してしまうという不都合を伴うことになる。
【0030】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、データ信号に複素係数を用いたバタ
フライ演算処理を含んだディジタル演算を施して所望の
演算出力データ信号を得る演算部と、各複素係数を形成
するコサイン係数及びサイン係数を夫々あらわす係数デ
ータが格納されたメモリ手段とが備えられ、演算部にメ
モリ手段から読み出されたコサイン係数をあらわす係数
データ及びサイン係数をあらわす係数データが供給され
るにあたり、メモリ手段からコサイン係数をあらわす係
数データ及びサイン係数をあらわす係数データを読み出
すための、メモリ手段のアドレス制御に要されるアドレ
スデータを発生するアドレス発生部が、比較的簡単な構
成のもとに、改善された動作効率をもって機能するもの
とされるディジタル演算処理回路を提供する。
【0031】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
たディジタル演算処理回路は、データ信号の書込み及び
読出しがなされる第1のメモリ手段と、第1のメモリ手
段についてのアドレス制御のためのアドレスデータを発
生する第1のアドレス発生部と、第1のメモリ手段から
読み出されたデータ信号に、複素係数を用いたバタフラ
イ演算処理を含んだディジタル演算を施し、ディジタル
演算により得られる演算出力データ信号を、第1のメモ
リ手段に書き込まれるものとなす演算部と、演算部に複
素係数を形成するコサイン係数及びサイン係数を夫々あ
らわすデータとして供給される係数データが格納された
第2のメモリ手段と、第2のメモリ手段から、係数デー
タをコサイン係数をあらわすデータあるいはサイン係数
をあらわすデータとして読み出すにあたって必要とされ
る、第2のメモリ手段についてのアドレスデータを発生
する第2のアドレス発生部と、第1のアドレス発生部及
び第2のアドレス発生部に対する動作制御を行う動作制
御部とを備え、第2のアドレス発生部が、第2のメモリ
手段から係数データをコサイン係数もしくはサイン係数
をあらわすデータとして読み出すためのコサイン係数も
しくはサイン係数用アドレスデータと、コサイン係数も
しくはサイン係数用アドレスデータがあらわすアドレス
に対して予め設定されたアドレスオフセットを有したア
ドレスをあらわす、第2のメモリ手段から係数データを
サイン係数もしくはコサイン係数をあらわすデータとし
て読み出すためのサイン係数もしくはコサイン係数用ア
ドレスデータとを、選択的に送出するものとされて、構
成される。
【0032】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載されたディジタル演算処理回路は、演算部に
複素係数を形成するコサイン係数及びサイン係数を夫々
あらわすデータとして供給される係数データが格納され
た第2のメモリ手段が、読出専用メモリ装置によって形
成される。
【0033】このような構成がとられる本願の特許請求
の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに
記載されたディジタル演算処理回路にあっては、演算部
に複素係数を形成するコサイン係数及びサイン係数を夫
々あらわすデータとして供給される係数データが格納さ
れた第2のメモリ手段についてのアドレスデータを発生
する第2のアドレス発生部が、第2のメモリ手段から係
数データをコサイン係数もしくはサイン係数をあらわす
データとして読み出すためのコサイン係数もしくはサイ
ン係数用アドレスデータと、そのコサイン係数もしくは
サイン係数用アドレスデータがあらわすアドレスに対し
て予め設定されたアドレスオフセットを有したアドレス
をあらわす、第2のメモリ手段から係数データをサイン
係数もしくはコサイン係数をあらわすデータとして読み
出すためのサイン係数もしくはコサイン係数用アドレス
データとを、選択的に送出するものとされる。
【0034】斯かる第2のアドレス発生部は、例えば、
カウンタ部と、それから得られるカウンタ出力データと
予め設定されたアドレスオフセットをあらわすオフセッ
トデータとの加算を行う加算部と、加算部から得られる
加算出力データを保持するオフセット出力レジスタ部
と、カウンタ部から得られるカウンタ出力データをコサ
イン係数もしくはサイン係数用アドレスデータとして取
り出すとともに、オフセット出力レジスタ部により保持
された加算出力データをサイン係数もしくはコサイン係
数用アドレスデータとして取り出すデータ選択部とを備
えて構成される。従って、第2のメモリ手段からコサイ
ン係数をあらわす係数データ及びサイン係数をあらわす
係数データを読み出すための、第2のメモリ手段のアド
レス制御に要されるコサイン係数用アドレスデータ及び
サイン係数用アドレスデータを発生する第2のアドレス
発生部が、比較的簡単な構成のもとに、改善された動作
効率をもって機能するものとされる。
【0035】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載されたディジタル演算処理回路にあっては、
演算部に複素係数を形成するコサイン係数及びサイン係
数を夫々あらわすデータとして供給される係数データが
格納された第2のメモリ手段が、読出専用メモリ装置に
よって形成される。従って、第2のメモリ手段からのサ
イン係数をあらわす係数データの読出し、及び、コサイ
ン係数をあらわす係数データの読出しが、常時、極めて
容易かつ確実に行われる。
【0036】
【発明の実施の形態】図2は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係るディジタル演算処理回路の一例を示す。こ
の図2に示される例は、前述の図5に示される如くのデ
ィジタル音声放送信号受信機におけるFFT差動復調部
(図5においてはFFT差動復調部25)を構成すべく
用いることができるものとされている。
【0037】図2に示されるディジタル演算処理回路の
例にあっては、例えば、図5に示されるディジタル音声
放送信号受信機に含まれる直交復調部24において、O
FDM変調波信号であるディジタル音声放送信号がディ
ジタルIF信号DIDとされたもとで直交復調処理を受
け、それにより直交復調部24から得られる一対の直交
復調出力信号であるIデータ信号DI及びQデータ信号
DQが、夫々、端子51及び52を通じて、入力バッフ
ァメモリ部53及び54に一時的に取り込まれる。そし
て、入力バッファメモリ部53及び54にIデータ信号
DI及びQデータ信号DQについてのFFT演算に必要
とされるだけの信号量が蓄えられる毎に、入力バッファ
メモリ部53からIデータ信号DIが読み出されるとと
もに、入力バッファメモリ部54からQデータ信号DQ
が読み出されて、それらがFFT演算部55に供給され
る。
【0038】入力バッファメモリ部53からのIデータ
信号DIの読出し、及び、入力バッファメモリ部54か
らのQデータ信号DQの読出しは、アドレス発生部56
から送出されて入力バッファメモリ部53及び54に夫
々供給される、アドレスデータDAI及びDAQに従っ
て行われる。アドレス発生部56は、動作制御部62か
らの動作制御信号CAに応じて作動する。
【0039】入力バッファメモリ部53及び54から夫
々読み出されたIデータ信号DI及びQデータ信号DQ
が供給されるFFT演算部55は、複素演算部を形成し
ている。そして、FFT演算部55においては、入力バ
ッファメモリ部53及び54からのIデータ信号DI及
びQデータ信号DQについてのFFT演算が行われる。
【0040】FFT演算部55において行われるFFT
演算にあっては、ポイント数(N)が32ポイント(N
=32),64ポイント(N=64),128ポイント
(N=128)等に設定される。例えば、N=128に
設定される場合、128ポイントのFFT演算は、各ス
テージがN/2=128/2=64個のバタフライ演算
部によって行われるlog2N=log2128=7ステージの
バタフライ演算によって処理されることになる。従っ
て、FFT演算部55は、1ステージにつき64個であ
って7ステージ分のバタフライ演算部、即ち、64×7
=448個のバタフライ演算部が内蔵されているのであ
る。
【0041】FFT演算部55に内蔵された448個の
バタフライ演算部の各々は、例えば、前述された図6に
示される如くの、一対の入力端43及び44,一対の出
力端45及び46,一対のデータ加算部47及び48、
及び、複素係数部49を含んで形成され、複素係数部4
9は、それに対する入力データ信号に、例えば、数1に
示される如くの、回転因子と称される複素係数を与え
る。
【0042】FFT演算部55において、入力バッファ
メモリ部53及び54から夫々読み出されたIデータ信
号DI及びQデータ信号DQについての128ポイント
のFFT演算が、各ステージが64個のバタフライ演算
部によって行われる7ステージのバタフライ演算によっ
て処理されるにあたっては、先ず、入力バッファメモリ
部53及び54からのIデータ信号DI及びQデータ信
号DQが、FFT演算部55を通じて、メモリ手段を形
成するRAM部57に入力複素データ信号として書き込
まれて格納される。その後、FFT演算部55におい
て、7ステージの夫々における64個のバタフライ演算
部によるバタフライ演算が順次行われ、その際、各ステ
ージにおけるバタフライ演算毎に、バタフライ演算に供
される複素データ信号のRAM部57からの読出しと、
バタフライ演算後の複素データ信号のRAM部57への
書込みとが行われる。
【0043】RAM部57における複素データ信号の書
込み及び読出しは、アドレス発生部58から送出されて
RAM部57に供給されるアドレスデータDAZに従っ
て行われる。アドレス発生部58は、動作制御部62か
らの動作制御信号CCに応じて作動する。
【0044】FFT演算部55におけるバタフライ演算
に用いられる多数の複素係数である回転因子は、コサイ
ン/サイン読出専用メモリ部(コサイン/サインROM
部)59からFFT演算部55に供給される、各回転因
子を形成するコサイン係数及びサイン係数を夫々あらわ
すコサイン係数データDCOS及びサイン係数データD
SINに基づいて得られる。
【0045】上述の如くにN=128に設定されて、1
28ポイントのFFT演算が行われる際、そのためのバ
タフライ演算に要される回転因子は、前述の如く、数2
によってあらわされる64個とされ、これらの回転因子
の実数部を成すものとして cos(2π(0/128))〜 cos(2π
(63/128)) の64個のコサイン係数と虚数部を成すもの
として-sin(2π(0/128))〜-sin(2π(63/128)) の64個
のサイン係数とが必要とされる。
【0046】斯かるもとで、θを角度とすると、 cosθ
= sin(π/2−θ), cos θ=−cos(π−θ) という関
係が成立するので、これらの関係を利用すれば、 cos(2
π(0/128))〜 cos(2π(63/128)) の64個のコサイン係
数と-sin(2π(0/128))〜-sin(2π(63/128)) の64個の
サイン係数の合計128個の係数を、これらの128個
の係数の全部を個別に用意することなく、例えば、12
8個より少ない所定数のコサイン係数を用意することに
よって、得ることができることになる。
【0047】図2に示されるディジタル演算処理回路の
例にあっては、この点に対する着目がなされ、コサイン
/サインROM部59には、FFT演算部55に複数の
回転因子の夫々を形成するコサイン係数及びサイン係数
を夫々あらわすデータとして供給される、例えば、合計
96個の係数データが格納される。これらのコサイン/
サインROM部59に格納される96個の係数データ
は、例えば、図3において“格納された係数データ”と
して示されている如く、コサイン係数 -cos(2π(32/12
8)) 〜-cos(2π( 1/128)) 及び -cos(2π( 0/128)) 〜
-cos(2π(63/128)) を夫々あらわすものとされ、これら
の係数データは、コサイン/サインROM部59におけ
るアドレスA0 〜A95に夫々格納される。
【0048】これらの96個の係数データが夫々あらわ
すコサイン係数 -cos(2π(32/128)) 〜-cos(2π( 1/12
8)) 及び -cos(2π( 0/128)) 〜-cos(2π(63/128))
は、 cosθ= sin(π/2−θ)という関係に従えば、そ
のうちの-cos(2π(32/128)) 〜-cos(2π( 1/128)) 及び
-cos(2π( 0/128)) 〜-cos(2π(32/128)) の合計64個
が、夫々、サイン係数 -sin(2π( 0/128)) 〜-sin(2π
(64/128)) に相当することになる。即ち、コサイン係数
-cos(2π(32/128)) 〜-cos(2π( 1/128)) 及び-cos(2
π( 0/128)) 〜-cos(2π(63/128)) のうちの -cos(2π
(32/128)) 〜-cos(2π( 1/128)) 及び -cos(2π( 0/12
8)) 〜-cos(2π(32/128)) を夫々あらわす64個の係数
データは、サイン係数 -sin(2π( 0/128)) 〜-sin(2π
(64/128)) を夫々あらわす係数データでもあることにな
る。
【0049】従って、コサイン/サインROM部59に
おけるアドレスA32〜A95に夫々格納された64個の係
数データが、図3において一点鎖線枠KCに囲まれて示
される如くの、数2に示される64個の回転因子の実数
部を成す64個のコサイン係数 -cos(2π( 0/128)) 〜
-cos(2π(63/128)) をあらわすとともに、コサイン/サ
インROM部59におけるアドレスA0 〜A63に夫々格
納された64個の係数データが、図3において一点鎖線
枠KSに囲まれて示される如くの、数2に示される64
個の回転因子の虚数部を成す64個のサイン係数 -sin
(2π( 0/128))〜-sin(2π(63/128)) をあらわすことに
なる。
【0050】そして、コサイン/サインROM部59に
おいて、各コサイン係数をあらわす係数データが格納さ
れたアドレスと、そのコサイン係数と共に回転因子を形
成することになるサイン係数をあらわす係数データが格
納されたアドレスとの間には、一定のアドレスオフセッ
トが存在する。例えば、コサイン係数 -cos(2π( 0/12
8)) をあらわす係数データは、アドレスA32に格納され
ており、このコサイン係数 -cos(2π( 0/128)) と共に
回転因子を形成するサイン係数 -sin(2π( 0/128)) を
あらわす係数データは、アドレスA0 に格納されてい
て、両者の間には、アドレスA32とアドレスA0 との
差、即ち、32アドレス分のアドレスオフセットが存在
する。同様に、他の回転因子を形成することになるコサ
イン係数とサイン係数とを夫々あらわす係数データが格
納された一対のアドレスの間にも、32アドレス分のア
ドレスオフセットが存在する。
【0051】このようなもとで、数2に示される64個
の回転因子の実数部を成す64個のコサイン係数 -cos
(2π( 0/128)) 〜-cos(2π(63/128)) を夫々あらわす6
4個の係数データが、コサイン係数データDCOSとし
て、コサイン/サインROM部59におけるアドレスA
32〜A95から読み出されてFFT演算部55に供給さ
れ、また、数2に示される64個の回転因子の虚数部を
成す64個のサイン係数-sin(2π( 0/128)) 〜-sin(2π
(63/128)) を夫々あらわす64個の係数データが、サイ
ン係数データDSINとして、コサイン/サインROM
部59におけるアドレスA0 〜A63から読み出されてF
FT演算部55に供給される。それにより、FFT演算
部55においては、これらのコサイン係数データDCO
S及びサイン係数データDSINに基づいて、数2に示
される64個の回転因子が得られる。
【0052】コサイン/サインROM部59からのコサ
イン係数データDCOS及びサイン係数データDSIN
の読出しは、アドレス発生部60から送出されてコサイ
ン/サインROM部59に供給されるコサイン係数用ア
ドレスデータDAC及びサイン係数用アドレスデータD
ASに従って行われる。アドレス発生部60は、動作制
御部62からの動作制御信号CBに応じて作動し、コサ
イン/サインROM部59におけるコサイン係数データ
DCOSが格納されたアドレスA32〜A95を指定するコ
サイン係数用アドレスデータDACと、コサイン/サイ
ンROM部59におけるサイン係数データDSINが格
納されたアドレスA0 〜A63を指定するサイン係数用ア
ドレスデータDASとを発生して、コサイン/サインR
OM部59に供給する。
【0053】斯かる際において、動作制御信号CA,C
B及びCCを送出してアドレス発生部56,58及び6
0の動作制御を行う動作制御部62は、プログラム格納
メモリ部61から供給されるプログラムデータDPRが
あらわす動作プログラムに従って作動する。プログラム
格納メモリ部61から動作制御部62へのプログラムデ
ータDPRの供給は、動作制御部62からプログラム格
納メモリ部61に供給されるメモリ制御信号CMに応じ
て行われる。
【0054】コサイン/サインROM部59にコサイン
係数用アドレスデータDAC及びサイン係数用アドレス
データDASを供給するアドレス発生部60は、具体的
には、例えば、図1に示される如くに構成される。図1
に示されるアドレス発生部60の具体構成例は、加算デ
ータ供給部71,カウンタ部72,オフセットデータ供
給部73,加算部74,オフセット出力レジスタ部75
及びデータ選択部76を含んで構成され、データ選択部
76の出力端に接続された出力端子77に、コサイン/
サインROM部59に供給されるコサイン係数用アドレ
スデータDAC及びサイン係数用アドレスデータDAS
が選択的に導出される。
【0055】加算データ供給部71は、例えば、“1”
をあらわすものとされる加算データDAAをカウンタ部
72に供給する。カウンタ部72は、加算部78及び出
力レジスタ部79を含んで構成されている。そして、加
算部78には、加算データ供給部71からの加算データ
DAAと出力レジスタ部79から得られる出力データD
ROとが供給され、加算部78から、出力データDRO
に加算データDAAが加算されて得られる加算出力デー
タDRAが得られる。
【0056】出力レジスタ部79には、端子80を通じ
てクリアーパルス信号Pcが供給されており、出力レジ
スタ部79は、クリアーパルス信号Pcに応じたクリア
ー状態がとられた後、加算部78からの加算出力データ
DRAを順次保持して出力データDROを形成し、その
出力データDROをカウンタ部72から得られるカウン
タ出力データとして導出する。
【0057】加算部78にあっては、出力レジスタ部7
9から新たな出力データDROが得られる毎に、その新
たな出力データDROに加算データ供給部71からの
“1”をあらわす加算データDAAが加算されて、加算
出力データDRAが形成され、その“1”づつ増大して
いく加算出力データDRAが出力レジスタ部79に供給
される。それにより、出力レジスタ部79から得られる
出力データDROは、順次“1”づつ増大していくもの
とされ、それがカウンタ部72から得られるカウンタ出
力データとして、加算部74及びデータ選択部76に供
給される。
【0058】加算部74には、オフセットデータ供給部
73からのオフセットデータDFFも供給される。オフ
セットデータDFFは、コサイン/サインROM部59
において、各回転因子を形成することになるコサイン係
数とサイン係数とを夫々あらわす係数データが格納され
た一対のアドレスの間に存在するアドレスオフセットを
あらわすデータ、即ち、32アドレス分のアドレスオフ
セットに対応する“−32”をあらわすデータとされ
る。
【0059】そして、加算部74にあっては、カウンタ
部72における出力レジスタ部79よりの出力データD
ROに、オフセットデータ供給部73からの“−32”
をあらわすオフセットデータDFFが加算されて、加算
出力データDRFが形成される。オフセットデータDF
Fは“−32”をあらわすので、実質的には、加算部7
4において、カウンタ部72における出力レジスタ部7
9よりの出力データDROから“32”が減じられる減
算が行われることになり、加算部74から得られる加算
出力データDRFは、出力レジスタ部79よりの出力デ
ータDROから“32”が減じられて形成されるデータ
とされる。
【0060】このようにして加算部74から得られる加
算出力データDRFはオフセット出力レジスタ部75に
供給される。オフセット出力レジスタ部75は、加算部
74からの加算出力データDRFを順次保持してオフセ
ット出力データDOFを形成し、そのオフセット出力デ
ータDOFをデータ選択部76に供給する。
【0061】データ選択部76は、端子81を通じて供
給される動作制御部62からの動作制御信号CBに応じ
て動作し、カウンタ部72における出力レジスタ部79
よりの出力データDROを、コサイン係数用アドレスデ
ータDACとして取り出す状態と、オフセット出力レジ
スタ部75よりのオフセット出力データDOFを、サイ
ン係数用アドレスデータDASとして取り出す状態とを
選択的にとり、取り出したコサイン係数用アドレスデー
タDAC及びサイン係数用アドレスデータDASを出力
端子77に導出する。
【0062】上述の図1に示される例にあっては、オフ
セットデータ供給部73から“−32”をあらわすオフ
セットデータDFFが送出されて加算部74に供給され
るもとで、データ選択部76が、動作制御部62からの
動作制御信号CBに応じて、カウンタ部72における出
力レジスタ部79よりの出力データDROを、コサイン
係数用アドレスデータDACとして取り出す状態と、オ
フセット出力レジスタ部75よりのオフセット出力デー
タDOFを、サイン係数用アドレスデータDASとして
取り出す状態とを選択的にとるものとされている。しか
しながら、図1に示される例は、斯かるものに限られる
ものではなく、オフセットデータ供給部73から“3
2”をあらわすオフセットデータDFFが送出され、加
算部74において、カウンタ部72における出力レジス
タ部79よりの出力データDROに、オフセットデータ
供給部73からの“32”をあらわすオフセットデータ
DFFが加算されて、加算出力データDRFが形成され
るもとで、データ選択部76が、カウンタ部72におけ
る出力レジスタ部79よりの出力データDROを、サイ
ン係数用アドレスデータDASとして取り出す状態と、
オフセット出力レジスタ部75よりのオフセット出力デ
ータDOFを、コサイン係数用アドレスデータDACと
して取り出す状態とを選択的にとるものとされてもよ
い。
【0063】図4は、コサイン/サインROM部59に
コサイン係数用アドレスデータDAC及びサイン係数用
アドレスデータDASを供給するアドレス発生部60に
ついての他の具体構成例を示す。この図4に示されるア
ドレス発生部60の具体構成例は、図1に示される例に
用いられているものと同様の、加算データDAAを送出
する加算データ供給部71及びオフセットデータDFF
を送出するオフセットデータ供給部73,データ選択供
給部85,カウンタ部86,オフセット出力レジスタ部
87及びデータ選択部88を含んで構成され、データ選
択部88の出力端に接続された出力端子89に、コサイ
ン/サインROM部59に供給されるコサイン係数用ア
ドレスデータDAC及びサイン係数用アドレスデータD
ASが選択的に導出される。
【0064】加算データ供給部71は、“1”をあらわ
すものとされる加算データDAAをデータ選択供給部8
5に供給し、また、オフセットデータ供給部73は、
“−32”をあらわすオフセットデータDFFをデータ
選択供給部85に供給する。データ選択供給部85は、
端子90を通じて供給される動作制御部62からの動作
制御信号CBに応じて動作し、加算データ供給部71か
らの加算データDAAとオフセットデータ供給部73か
らのオフセットデータDFFとを、選択的にカウンタ部
86における加算部91に供給する。
【0065】カウンタ部86にあっては、加算部91に
出力レジスタ部92よりの出力データDROも供給され
る。そして、加算部91にあっては、データ選択供給部
85を通じて加算データ供給部71からの加算データD
AAが供給されるとき、出力レジスタ部92よりの出力
データDROに“1”をあらわす加算データDAAが加
算されて、加算出力データDRAが得られ、また、デー
タ選択供給部85を通じてオフセットデータ供給部73
からのオフセットデータDFFが供給されるとき、出力
レジスタ部92よりの出力データDROに“−32”を
あらわすオフセットデータDFFが加算されて(出力レ
ジスタ部92よりの出力データDROから“32”を減
じる減算が行われて)、加算出力データDRFが得られ
る。そして加算部91から得られる加算出力データDR
A及び加算出力データDRFは、データ選択供給部93
に供給される。
【0066】データ選択供給部93は、端子90を通じ
て供給される動作制御部62からの動作制御信号CBに
応じて動作して、加算部91から加算出力データDRA
が得られるとき、その加算出力データDRAを出力レジ
スタ部92に供給し、また、加算部91から加算出力デ
ータDRFが得られるとき、その加算出力データDRF
をオフセット出力レジスタ部87に供給する。
【0067】出力レジスタ部92には、端子94を通じ
てクリアーパルス信号Pcが供給されており、出力レジ
スタ部92は、クリアーパルス信号Pcに応じたクリア
ー状態がとられた後、データ選択供給部93を通じて供
給される加算部91からの加算出力データDRAを順次
保持して出力データDROを形成し、その出力データD
ROを加算部91に供給するとともに、カウンタ部86
から得られるカウンタ出力データとして導出する。ま
た、オフセット出力レジスタ部87は、データ選択供給
部93を通じて供給される加算部91からの加算出力デ
ータDRFを順次保持してオフセット出力データDOF
を形成する。
【0068】カウンタ部86における出力レジスタ部9
2から得られる出力データDRO、及び、オフセット出
力レジスタ部87から得られるオフセット出力データD
OFは、データ選択部88に供給される。データ選択部
88は、端子90を通じて供給される動作制御部62か
らの動作制御信号CBに応じて動作して、加算データ供
給部71からの加算データDAAがカウンタ部86にお
ける加算部91に供給され、カウンタ部86において、
加算部91から加算出力データDRAが得られ、その加
算出力データDRAが出力レジスタ部92に供給される
とき、出力レジスタ部92から得られる出力データDR
Oを、コサイン係数用アドレスデータDACとして取り
出す状態と、オフセットデータ供給部73からのオフセ
ットデータDFFがカウンタ部86における加算部91
に供給され、カウンタ部86において、加算部91から
加算出力データDRFが得られ、その加算出力データD
RFがオフセット出力レジスタ部87に供給されると
き、オフセット出力レジスタ部87から得られるオフセ
ット出力データDOFを、サイン係数用アドレスデータ
DASとして取り出す状態とを選択的にとり、取り出し
たコサイン係数用アドレスデータDAC及びサイン係数
用アドレスデータDASを出力端子89に導出する。
【0069】上述の図4に示される例にあっても、オフ
セットデータ供給部73から“−32”をあらわすオフ
セットデータDFFが送出され、データ選択供給部85
を通じて加算部91に供給されるもとで、データ選択部
88が、動作制御部62からの動作制御信号CBに応じ
て、カウンタ部86における出力レジスタ部92よりの
出力データDROを、コサイン係数用アドレスデータD
ACとして取り出す状態と、オフセット出力レジスタ部
87よりのオフセット出力データDOFを、サイン係数
用アドレスデータDASとして取り出す状態とを選択的
にとるものとされている。しかしながら、図4に示され
る例は、斯かるものに限られるものではなく、オフセッ
トデータ供給部73から“32”をあらわすオフセット
データDFFが送出されて、データ選択供給部85を通
じて加算部91に供給され、加算部91において、カウ
ンタ部86における出力レジスタ部92よりの出力デー
タDROに、オフセットデータ供給部73からの“3
2”をあらわすオフセットデータDFFが加算されて、
加算出力データDRFが形成されるもとで、データ選択
部88が、カウンタ部86における出力レジスタ部92
よりの出力データDROを、サイン係数用アドレスデー
タDASとして取り出す状態と、オフセット出力レジス
タ部87よりのオフセット出力データDOFを、コサイ
ン係数用アドレスデータDACとして取り出す状態とを
選択的にとるものとされてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載された発明に係るディジタル演算処理回路に
よれば、データ信号の書込み及び読出しがなされる第1
のメモリ手段についてのアドレス制御のためのアドレス
データを発生する第1のアドレス発生部が設けられたも
とで、演算部に複素係数を形成するコサイン係数及びサ
イン係数を夫々あらわすデータとして供給される係数デ
ータが格納された第2のメモリ手段についてのアドレス
データを発生する第2のアドレス発生部が、第2のメモ
リ手段から係数データをコサイン係数もしくはサイン係
数をあらわすデータとして読み出すためのコサイン係数
もしくはサイン係数用アドレスデータと、そのコサイン
係数もしくはサイン係数用アドレスデータがあらわすア
ドレスに対して予め設定されたアドレスオフセットを有
したアドレスをあらわす、第2のメモリ手段から係数デ
ータをサイン係数もしくはコサイン係数をあらわすデー
タとして読み出すためのサイン係数もしくはコサイン係
数用アドレスデータとを、選択的に送出するものとされ
る。従って、第2のメモリ手段からコサイン係数をあら
わす係数データ及びサイン係数をあらわす係数データを
読み出すための、第2のメモリ手段のアドレス制御に要
されるコサイン係数用アドレスデータ及びサイン係数用
アドレスデータを発生する第2のアドレス発生部を、比
較的簡単な構成のもとに、改善された動作効率をもって
機能するものとなすことができる。
【0071】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載されたディジタル演算処理回路によれば、演
算部に複素係数を形成するコサイン係数及びサイン係数
を夫々あらわすデータとして供給される係数データが格
納された第2のメモリ手段が、読出専用メモリ装置によ
って形成されるので、第2のメモリ手段からのサイン係
数をあらわす係数データの読出し、及び、コサイン係数
をあらわす係数データの読出しが、常時、極めて容易か
つ確実に行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項4までのいずれかに記載された発明に係るディジ
タル演算処理回路の一例に備えられるアドレス発生部の
具体構成例を示すブロック構成図である。
【図2】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項5までのいずれかに記載された発明に係るディジ
タル演算処理回路の一例を示すブロック構成図である。
【図3】 図2に示されるディジタル演算処理回路の一
例に備えられるコサイン/サインROM部の説明に供さ
れるデータ格納状態図である。
【図4】 本願の特許請求の範囲における請求項5に記
載された発明に係るディジタル演算処理回路の一例に備
えられるアドレス発生部の具体構成例を示すブロック構
成図である。
【図5】 図2に示される本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発
明に係るディジタル演算処理回路の一例が適用されるデ
ィジタル音声放送信号受信機の一例を示すブロック構成
図である。
【図6】 FFT演算処理に用いられるバタフライ演算
部の説明に供される回路接続図である。
【符号の説明】
21・・・アンテナ,22・・・選局受信部,23・・
・A/D変換部,24・・・直交復調部,25・・・F
FT差動復調部,26・・・ビタビ復号部,27,30
・・・プログラム選択部,28・・・タイム・ディイン
ターリーブ部,31・・・高能率復号化部,32・・・
D/A変換部,33・・・復合化部,40・・・制御ユ
ニット,41・・・入力操作部,53,54・・・入力
バッファメモリ部,55・・・FFT演算部,56,5
8,60・・・アドレス発生部,57・・・RAM部,
59・・・コサイン/サインROM部,61・・・プロ
グラム格納メモリ部,62・・・動作制御部,71・・
・加算データ供給部,72,86・・・カウンタ部,7
3・・・オフセットデータ供給部,74,78,91・
・・加算部,75,87・・・オフセット出力レジスタ
部,76,88・・・データ選択部,79,92・・・
出力レジスタ部,85,93・・・データ選択供給部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ信号の書込み及び読出しがなされる
    第1のメモリ手段と、 該第1のメモリ手段についてのアドレス制御のためのア
    ドレスデータを発生する第1のアドレス発生部と、 上記第1のメモリ手段から読み出されたデータ信号に、
    複素係数を用いたバタフライ演算処理を含んだディジタ
    ル演算を施し、該ディジタル演算により得られる演算出
    力データ信号を、上記第1のメモリ手段に書き込まれる
    ものとなす演算部と、 該演算部に上記複素係数を形成するコサイン係数及びサ
    イン係数を夫々あらわすデータとして供給される係数デ
    ータが格納された第2のメモリ手段と、 該第2のメモリ手段から、上記係数データを上記コサイ
    ン係数をあらわすデータあるいは上記サイン係数をあら
    わすデータとして読み出すにあたって必要とされる、上
    記第2のメモリ手段についてのアドレスデータを発生す
    る第2のアドレス発生部と、 上記第1のアドレス発生部及び第2のアドレス発生部に
    対する動作制御を行う動作制御部と、を備え、 上記第2のアドレス発生部が、上記第2のメモリ手段か
    ら上記係数データを上記コサイン係数もしくはサイン係
    数をあらわすデータとして読み出すためのコサイン係数
    もしくはサイン係数用アドレスデータと、該コサイン係
    数もしくはサイン係数用アドレスデータがあらわすアド
    レスに対して予め設定されたアドレスオフセットを有し
    たアドレスをあらわす、上記第2のメモリ手段から上記
    係数データを上記サイン係数もしくはコサイン係数をあ
    らわすデータとして読み出すためのサイン係数もしくは
    コサイン係数用アドレスデータとを、選択的に送出する
    ことを特徴とするディジタル演算処理回路。
  2. 【請求項2】第2のメモリ手段が、読出専用メモリ装置
    によって形成されることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィジタル演算処理回路。
  3. 【請求項3】第2のアドレス発生部が、カウンタ部と、
    該カウンタ部から得られるカウンタ出力データと予め設
    定されたアドレスオフセットをあらわすオフセットデー
    タとの加算を行う加算部と、加算部から得られる加算出
    力データを保持するオフセット出力レジスタ部と、上記
    カウンタ部から得られるカウンタ出力データをコサイン
    係数もしくはサイン係数用アドレスデータとして取り出
    すとともに、上記オフセット出力レジスタ部により保持
    された加算出力データをサイン係数もしくはコサイン係
    数用アドレスデータとして取り出すデータ選択部とを備
    えて構成されることを特徴とする請求項1または2記載
    のディジタル演算処理回路。
  4. 【請求項4】カウンタ部が、加算部とカウンタ出力デー
    タを保持する出力レジスタ部とから成り、上記加算部
    に、上記出力レジスタ部により保持されたカウンタ出力
    データと加算データとが供給されることを特徴とする請
    求項3記載のディジタル演算処理回路。
  5. 【請求項5】第2のアドレス発生部が、加算部,出力レ
    ジスタ部及び上記加算部から得られる加算出力データを
    上記出力レジスタ部に供給する状態を選択的にとる第1
    のデータ選択供給部を含んで成り、上記出力レジスタ部
    により保持された出力データが上記加算部に供給される
    カウンタ部と、上記第1のデータ選択供給部により上記
    加算部から得られる加算出力データが上記出力レジスタ
    部に供給されるとき、上記加算部に予め設定された加算
    値をあらわす加算データを供給するとともに、他のと
    き、上記加算部に予め設定されたアドレスオフセットを
    あらわすオフセットデータを供給する第2のデータ選択
    供給部と、該第2のデータ選択供給部により上記オフセ
    ットデータが上記加算部に供給されるとき、上記カウン
    タ部における第1のデータ選択供給部を通じて選択的に
    供給される上記加算部から得られる加算出力データを保
    持するオフセット出力レジスタ部と、上記カウンタ部に
    おける出力レジスタ部により保持された出力データをコ
    サイン係数もしくはサイン係数用アドレスデータとして
    取り出すとともに、上記オフセット出力レジスタ部によ
    り保持された加算出力データをサイン係数もしくはコサ
    イン係数用アドレスデータとして取り出すデータ選択部
    と、を備えて構成されることを特徴とする請求項1また
    は2記載のディジタル演算処理回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009074922A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Anritsu Corp 信号分析装置及びそれを用いたapd測定装置

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