JP2000029824A - 階層型バスシステムとバス変換装置 - Google Patents

階層型バスシステムとバス変換装置

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JP2000029824A
JP2000029824A JP10194459A JP19445998A JP2000029824A JP 2000029824 A JP2000029824 A JP 2000029824A JP 10194459 A JP10194459 A JP 10194459A JP 19445998 A JP19445998 A JP 19445998A JP 2000029824 A JP2000029824 A JP 2000029824A
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JP10194459A
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Kenichi Yoneda
憲一 米田
Hiroshi Tomizawa
宏 冨沢
Shunji Inada
俊司 稲田
Makoto Nitta
良 新田
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Hitachi Information and Control Systems Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Process Computer Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非スプリット型の高速バスと低速バスをバス
変換装置で結合して階層型バスシステムを構成し、かつ
高速バスのバスの使用効率を低下させないようにする。 【解決手段】 リトライ応答のオーバーヘッドよりアク
セス時間が長いI/O装置のアドレスを内部レジスタ1
0に記憶しておき、アドレス比較器(A)9でアクセス
アドレスと内部レジスタ10に記憶したアドレスの1つ
とが一致し、かつそのアクセスがリードのとき、システ
ムバス(B)インターフェイス16はそのアクセスを開
始すると同時にシステムバス(A)インターフェイス7
はリトライ応答をバスマスタへ返し、システムバス
(A)100を一旦開放させる。そしてバスマスタから
のリトライアクセス時に当該アクセスの終了が返ってい
たらバスマスタへ終了を知らせることで、長いアクセス
時間を有するI/O装置のアクセス中にシステムバス
(A)に対し他のアクセスを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階層型バスシステ
ムとそのバス変換装置に係り、とくに高速バスを有効利
用できるようにした階層型バスシステムとそのバス変換
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CPUの処理能力の向上に伴い、CPU
と周辺装置を接続するためのバスの性能向上も求められ
る。このため、新規のCPUとシステムバスの開発が行
われる一方、新規のシステムバスに対応した周辺装置の
開発も必要となる。しかし、新たなシステムバスを採用
した場合、これまで用いられてきた従来バス接続用のイ
ンターフェイスを有する開発済みの周辺装置を利用する
ことができなくなる。また、従来バス用に開発済みの周
辺装置の中には、高速なデータ転送可能なバスは必要で
はなく、従来のバスで十分な処理を行えるものもある。
更に、従来バス用の周辺装置は生産数の効果により、安
価に製作できる場合が多い。
【0003】そこで、アドレス、データ、ビット幅等の
変換接続を行うバス変換装置により、新規開発のシステ
ムバスと従来のシステムバスを接続することで、新規開
発のCPUおよび周辺装置と従来システムバスの周辺装
置によるデータ処理システムを構築し、開発費と製造費
を低くするようにした階層型バスシステムが開発されて
いる。図2は、そのような階層型バスシステムの例を示
すもので、高速のシステムバス(A)100にはCPU
(A)1、CPU(B)2及びI/O装置(A)3が接
続され、既開発の低速なシステムバス(B)101には
I/O装置(B)5とI/O装置(C)6が接続されてい
る。そして、この二つのバス100、101はバス変換
装置4により接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2のようなバス変換
装置により構築されたデータ処理システムでは、システ
ムバス(A)100上の1つのCPUがシステムバス
(B)101上のどれかのI/O装置にアクセスを行う
場合、そのアクセスがライトアクセスであれば、バス変
換装置4にデータバッファを設けてそこへライトデータ
をシステムバス(A)100経由で書き込み、その後の
システムバス(B)101を介しての当該I/O装置へ
のライト動作をバス変換装置4の管理下で行うようにす
れば、システムバス(A)100の当該CPUによる長
時間の占有は避けられる。しかし、I/O装置へのアク
セスがリードアクセスの場合は、そのリードアクセス終
了までCPUによるシステムバス(A)100の占有状
態が続いてしまう。
【0005】例えば図3に示したように、CPU(A)
1がI/O装置(B)5にリードアクセスを行う場合、
システムバス(A)100を占有し、バス変換装置4を
介して、システムバス(B)101を占有してI/O装
置(B)5にアクセスを行う。こうしてCPU(A)1
の両バスの占有は、I/O装置(B)5が終了応答を返
すまで続く。この両バス占有時間の大部分は低速なI/
O装置(B)5の応答時間で占められる。このため、C
PU(A)1のI/O装置(B)5へのアクセス中に、
CPU(B)2から高速なI/O装置(A)3にアクセ
ス要求が発生しても、このアクセスはCPU(A)1の
アクセス終了まで待ちの状態となる。このためシステム
バス(A)100の使用効率が低下し、これはシステム
バス(B)101上でアクセス開始からアクセス終了応
答を返すまでの時間が長いI/O装置がある場合に顕著
となる。
【0006】このような階層型バスシステムでの高速バ
スの使用効率低下をなくす方法の1つに、バスのプロト
コルにおけるアクセス起動サイクルと応答サイクルを分
割したスプリット型のバスをシステムバスに用いる方法
があり、特開平6−149730号にて一例として開示
されている。ところが、近年のオープンアーキテクチャ
ーの流れにより、標準化されたバスを採用することが多
くなっており、代表的なシステムバスとして非スプリッ
ト型のPCIバスが挙げられる。このような標準化され
たシステムバスを採用する理由は、その仕様に適合した
バスインターフェイス用LSI等の部品が既に製品化さ
れており、その部品を大量に、かつ安価に入手すること
ができ、更に開発の工数も削減できるためである。従っ
てバス使用効率の良いスプリット型のシステムバスであ
っても、標準化の進んでいないバスを採用することが得
策とは限らない。
【0007】また、特願平9−73430号には、この
問題に対処するためのバスアービタによる制御方法が開
示されている。これは、図2のようなシステムで、バス
変換装置が新たなアクセスを受け付けられない状態とな
っているときにアクセスが発生すると、図示を省略した
バスアービタを調べ、バス変換装置経由で低速バス側へ
のアクセスでない場合にはそのアクセスを受け付けて使
用権を与えるようにしたものである。この方法による
と、高速バス間の、例えばCPU間、あるいはCPUと
メモリ間のデータ転送が低速I/Oアクセスにより待た
されることはなくなり、高速バスの使用効率が向上す
る。しかしこの方法では、バス変換装置が低速バスへの
新たなアクセス受付が可能か否かをバスアービタに知ら
せるための制御線を必要とし、とくにバスアービタがバ
ス変換装置と別に設けられている場合にはこの制御線を
バスに付加する必要があった。
【0008】本発明の目的は、特別な制御線の配置を必
要とせず、かつ高速バスを有効利用できるようにした既
存の非スプリット型の高速バスとI/O等を接続した低
速バスをバス変換装置で結合した階層型バスシステム
と、そのためのバス変換装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、リトライ機能を備えた第1バスと該第
1バスより低速で少なくともI/O装置を接続した第2
バスとを接続するためのバス変換装置であって、第2バ
スに接続されたI/O装置の内の指定I/O装置のアド
レスをセットするためのアドレスレジスタと、第1バス
からのアクセスアドレスが前記アドレスレジスタにセッ
トされたアドレスの内の1つと一致するかを判定するた
めのアドレス判定手段と、第1バスからのアクセスのト
ランザクションを判定するためのトランザクション判定
手段と、第1バスからのアクセスを受け、そのアクセス
アドレスが前記アドレス判定手段により前記アドレスレ
ジスタにセットされたアドレスの内の1つと一致すると
判定され、かつ前記トランザクション判定手段により当
該アクセスのトランザクションがリードアクセスと判定
されたときに、当該アクセスを発行したバスマスタが第
1バスの占有を解除してリトライアクセスを行うように
指示するリトライ応答を前記バスマスタへ返すためのリ
トライ応答手段と、を備えたことを特徴とするバス変換
装置を提供する。
【0010】また、本発明は、前記アドレスレジスタに
そのアドレスがセットされるI/O装置が、そのI/O
装置へのリードアクセスに対する処理が終了して終了応
答がリードアクセスを発行したバスマスタへ返されるま
での時間が、前記バスマスタが前記リトライ応答を受け
たのちすぐに第1回目のリトライアクセスを試みてその
リトライ応答が前記バスマスタへ返されるまでの時間よ
りも長いようなI/O装置であることを特徴とするバス
変換装置を提供する。
【0011】また、本発明は、リトライ機能を備えた第
1バスと該第1バスより低速で少なくともI/O装置を
接続した第2バスとを接続するためのバス変換装置であ
って、第1バスからのアクセスのトランザクションを判
定するためのトランザクション判定手段と、第1バスか
らのアクセスを受け、前記トランザクション判定手段に
より当該アクセスのトランザクションがリードアクセス
と判定されたときに、当該アクセスを発行したバスマス
タが第1バスの占有を解除してリトライアクセスを行う
ように指示するリトライ応答を前記バスマスタへ返すた
めのリトライ応答手段と、を備えたことを特徴とするバ
ス変換装置を提供する。
【0012】また、本発明は、前記リトライ応答がバス
マスタへ返されたときに、そのときのアクセスアドレス
及びアクセストランザクションを記憶するための記憶手
段と、リトライ応答を受けたバスマスタがリトライアク
セスを行ったとき、当該アドレス及びトランザクション
がともに前記記憶手段に記憶されたアクセスアドレス及
びトランザクションと一致し、かつ当該リトライアクセ
スを受けたときに当該アクセスの対象であるI/O装置
から終了応答が返ってきていた場合に、当該バスマスタ
へ当該アクセスの終了応答を返すための終了応答手段
と、を備えたことを特徴とするバス変換装置を提供す
る。
【0013】更に、本発明は、上記したバス変換装置に
より第1のバスと第2のバスを接続して構成したことを
特徴とする階層型バスシステムを提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。今、図2に示した階層型バスシステムを考
え、このシステムでバス変換装置4が本発明のバス変換
装置であり、システムバス(A)100及びシステムバ
ス(B)101はPCIバスであるとする。このバス
は、バスマスタが他の装置にアクセス中はバスを占有す
る仕様のバスである。さらに、システムバス(A)10
0はPCIバスの仕様にあるリトライ応答の仕様を持っ
ていて、バスマスタがアクセス中の装置からリトライ応
答と呼ばれる応答を受けた場合、一度システムバス
(A)100を解放し、再び同じアクセス先にアクセス
を行い、このリトライを繰り返している間はそのアクセ
スが終了するまで、必ず同じアクセス先にアクセスし、
他のアクセス先にアクセスすることはない。なお、バス
としては、ここで述べた仕様を持つものであればよく、
必ずしもPCIバスである必要はない。
【0015】図4は、システムバス(A)100から見
た階層型バスシステムのアドレスマップを示す。システ
ムバス(A)100上にあるCPU(A)1、CPU
(B)2、I/O装置(A)3、バス変換装置4は、そ
のアドレスをシステムバス(A)100上に割り振られ
ている。一方、システムバス(B)上に接続されたI/
O装置(B)5、I/O装置(C)6には、バス変換装
置4に割り当てられたシステムバス(A)上のアドレス
領域を割り振ることによって、システムバス(A)10
0上にそのアドレスが割り振られている。このアドレス
マップ上で、I/O装置(B)5のシステムバス(A)
上のアドレスエリアは、アクセスに長い時間が必要とな
るアドレスエリアであり、CPU(A)1、CPU
(B)2からのアクセスに対して、長いアクセス時間を
必要とするものとする。ここで“長いアクセス時間”に
ついては、後にその意味を詳しく述べる。
【0016】図1は、本発明になるバス変換装置4の構
成例を示すブロック図で、システムバス(A)100と
のインターフェイスを取るシステムバス(A)インター
フェイス7、バスマスタからのアクセスアドレスを認識
するアドレスデコーダ8、内部レジスタ10が記憶して
いるアドレスとバスマスタからのアクセスアドレスを比
較するアドレス比較器(A)9、リードアクセスがある
アクセス対象に対して行われたときに、そのアクセスを
行ったバスマスタにリトライ応答を返すアクセス対象の
アドレスエリアを記憶するための内部レジスタ10、シ
ステムバス(A)からシステムバス(B)へアドレスを
変換するアドレス変換部11、システムバス(B)への
ライト値を保持しておくライトデータ記憶部12、シス
テムバス(B)からのリード値を保持するリードデータ
記憶部13、バス変換装置4がアクセスを行っているシ
ステムバス(B)のアドレスとシステムバス(A)上の
バスマスタがアクセスをしているシステムバス(B)の
アドレスを比較するアドレス比較器(B)14、バス変
換装置4がシステムバス(B)にアクセスをしているア
ドレスを保持するアドレス記憶部15、システムバス
(B)へのインターフェイスを取るシステムバス(B)
インターフェイス16から構成される。
【0017】図5は、内部レジスタ10の詳細な構成を
示したもので、リトライアドレスレジスタ17、動作終
了応答生成部18、リトライセットレジスタ17の出力
を選択するセレクタ19から構成されている。リトライ
セットレジスタ17は、アドレスを保持するためのフリ
ップフロップで構成されており、アドレスデコーダ8か
らの制御信号403によりそのデータの取り込みが制御
される。また、リトライアドレスレジスタ17に記憶さ
れたアドレスは、セレクタ19の出力とは別の経路で内
部レジスタ10の外部にアドレス信号404として出力
されており、これはアドレス比較器(A)9へ入力され
る。このリトライアドレスレジスタ17に対してはシス
テムバス(A)100上からリード・ライトが可能であ
り、ライト値はCPU(A)1またはCPU(B)2か
ら、バス変換装置4の内部データバス402を介して書
き込まれ、リード値はセレクタ19を介してリトライア
ドレスレジスタ17の出力から一つだけ選択され、バス
変換装置4の内部データバス402に出力されるように
なっている。
【0018】ここでリトライアドレスレジスタ17に記
憶させるアドレス値について詳しく説明する。このアド
レス値は、システムバス(A)上のバスマスタからのア
クセスを受けたときに、そのアクセスアドレスがリトラ
イアドレスレジスタ17に登録されていれば、リトライ
応答をバスマスタに返すアドレス値であり、その対象
は、図4の説明で述べた“長いアクセス時間”を持つI
/O装置等の装置である。そこでここでこの“長いアク
セス時間”について図6を用いて説明する。
【0019】図6において、CPU(A)1からシステ
ムバス(B)2上のあるI/O装置へ時刻t0にアクセ
スをしたものとする。このアクセスがリトライ応答なし
でバス変換装置4を介してI/O装置に伝わると、I/
O装置はそのアクセスのトランザクションに応じた処理
を開始する(時刻t1)。ここでI/O装置がΔ1時間
で終了し、終了応答を返したとすると、その応答は図6
の時刻t2にCPU(A)に返される。この場合、シス
テムバス(A)100は時刻t0〜t2の間CPU
(A)1により占有される。一方、同じアクセスに対し
てバス変換装置4がリトライ応答を返してI/O装置へ
のアクセスを始めたときは、時刻t3にバス変換装置4
に終了応答が返されている。しかし、CPU(A)1が
最初のリトライをリトライ応答受信後に時刻t6にすぐ
出したとしても、それを受け付ける時刻t4の方が応答
到着時刻t3よりも図示のように遅いと、CPU(A)
1へ終了応答が到達するのもリトライなしのときの時刻
t2よりも遅い時刻t5となり、CPU(A)1による
バス占有時間が長くなってしまう。この場合のように、
I/O装置の処理時間Δ1が短く、バス変換装置4がC
PU(A)1にリトライ応答を返さずに、CPU(A)
1がシステムバス(A)100を占有してアクセスを継
続した方がバスマスタのアクセス時間が短い場合には、
そのようなI/O装置のアドレスは内部レジスタ10の
リトライアドレスレジスタ17へはセットしない。
【0020】I/O装置の処理時間が図6の時間Δ2の
ように長く、少なくとも1回目のリトライがバス変換装
置4に到着する時刻t4よりも、終了応答が返される時
刻が図6の時刻t7のように後になる場合には、このI
/O装置は“長いアクセス時間”をもつ装置として、そ
のアドレスをリトライアドレスレジスタ17にセットす
る。以下ではこのアドレスがセットされるのは図2のI
/O装置(B)5であり、I/O装置(C)6はセット
されないものとする。
【0021】次に、図7のタイムチャートにより、本発
明のバス変換装置4のリード動作を説明する。今システ
ムバス(A)100上のCPU(A)1が、前記の“長
いアクセス時間”をもつI/O装置(B)5へ、時刻t
0にリードアクセスを発生したとする。これを以下アク
セスAと呼ぶ。このI/O装置(B)5へのアクセス
は、バス変換装置4に割り当てられた領域へのアクセス
であるため、バス変換装置4がこのアクセスAを時刻t
1に受ける。バス変換装置4のアクセスAの受け付け
は、バス変換装置4の中のシステムバス(A)インター
フェイス7が、システムバス(A)100からのリクエ
スト信号を受け、システムバス(A)インターフェイス
7が起動することで開始される。
【0022】システムバス(A)インターフェイス7
は、起動されるとアドレスデコーダ8に起動信号405
を出力する。アドレスデコーダ8は、起動信号405に
より起動されると、バスマスタのアクセスアドレスか
ら、バス変換装置4の内部レジスタ10へのアクセス
か、システムバス(B)101上のI/O装置へのアク
セスかをデコードする。このデコード結果が内部レジス
タへのアクセスを示していれば、アドレスデコーダ8は
システムバス(A)インターフェイス7の出力している
トランザクションタイプに応じて、内部レジスタ10へ
のリードもしくはライト動作を制御信号403により起
動する。これは前述したリトライアドレスレジスタ17
へ“長いアクセス時間”をもつI/O装置のアドレス設
定やその読みだしを行うときの動作である。一方、デコ
ード結果がI/O装置(B)へのリードアクセスを示し
ているときは、アドレスデコーダ8はシステムバス
(B)インターフェイス16に起動信号406を出力す
る。以下はこの場合の動作である。
【0023】起動したシステムバス(B)インターフェ
イス16は、制御信号407によってアドレス記憶部1
5、トランザクション記憶部20を制御し、システムバ
ス(A)100からのアクセスAのアクセスアドレスと
トランザクションタイプを記憶する。ここでアドレス記
憶部15に記憶されるアドレスは、アドレス変換部15
によりシステムバス(B)101上のアドレスに変換さ
れたものである。一方、アドレス比較器(A)9は、シ
ステムバス(A)100からのアクセスアドレスと内部
レジスタ10の内のリトライアドレスレジスタ17が記
憶しているアドレスとを比較し、記憶しているアドレス
の中にシステムバス(A)100からのアクセスアドレ
スと一致するアドレスがある場合、システムバス(A)
インターフェイス7にアドレスの一致があったことを示
す一致信号408を送る。アクセスAでは一致するの
で、この一致信号408を受け取ったシステムバス
(A)インターフェイス7は、アクセスAがリードアク
セスであるので、CPU(A)1にリトライ応答を返
す。このリトライ応答を時刻t2にCPU(A)1が受
け取ると、この時点で一旦I/O装置(B)5へのアク
セスをやめ、システムバス(A)100を解放する。シ
ステムバス(A)インターフェイス7によるリトライ応
答の発行とほぼ同時に、システムバス(B)インターフ
ェイス16はI/O装置(B)5に対するリードアクセ
スを開始する。
【0024】ここで、CPU(A)1のI/O装置
(B)5に対するリードアクセス(アクセスA)が開始
された後の時刻t3に、CPU(B)2からI/O装置
(A)3に対するアクセスの要求が発生していたとす
る。これを以下アクセスBと呼ぶ。このアクセスBの発
生時刻t3は、最初のリトライ応答でCPU(A)1に
よるシステムバス(A)100の占有が解除される時刻
t2より早いとすると、図示を省略したバスコントロー
ラによりCPU(B)2は時刻t2直後にバス占有権を
与えられ、I/O装置(A)3へのアクセスBを開始す
ることができる。このアクセスBの実行中、バス変換装
置4はI/O装置(B)5に対するアクセスAを継続し
ているものとする。
【0025】I/O装置(A)3がアクセスBの処理を
終了すると、CPU(B)2へ終了応答を返す。この応
答がCPU(B)2へ時刻t4に到達すると、システム
バス(A)100が解放されるから、この時刻にCPU
(A)1はバス変換装置4からリトライ応答で返された
アクセスAを再開する。即ちアクセスAをリトライす
る。CPU(A)1からアクセスAを時刻t5に再び受
けたバス変換装置4では、アクセスAのリクエスト信号
がシステムバス(A)インターフェイス7に入力される
が、この時点でI/O装置(B)5からの終了応答がま
だ返っていないと、システムバス(A)インターフェイ
ス7はCPU(A)1からのアクセスAを継続中で、シ
ステムバス(B)インターフェイス16のアクセス終了
信号待ちであるため、システムバス(B)101へのア
クセスを受けず、再びシステムバス(A)100上のC
PU(A)1にリトライ応答を返す。CPU(A)1
は、この2回目のリトライ応答をバス変換装置4から受
けとった時刻t6に再びシステムバス(A)の解放を行
うが、このときシステムバス(A)100のアクセス要
求を持ったバスマスタが他に存在しないとすると、CP
U(A)1はバス変換装置4へすぐに3度目のリードア
クセス(リトライ)を行う。
【0026】このリトライがバス変換装置4へ到達する
時刻t7より先の時刻t8に、I/O装置(B)5へリ
ードアクセスを行っていたバス変換装置4が、I/O装
置(B)5からアクセスAに対するアクセス終了応答を
受け取っていたとする。そうするとこのアクセス終了応
答は、システムバス(B)101上のアクノウリッジ信
号としてシステムバス(B)インターフェイス16へ入
力され、システムバス(B)インターフェイス16はこ
のアクノウリッジ信号を受けると、リードデータ記憶部
13にI/O装置(B)5からのリードデータの保持を
行い、システムバス(A)インターフェイス7にアクセ
ス終了信号409(図1)の応答を返す。このアクセス
終了信号409を受けたシステムバス(A)インターフ
ェイス7は、システムバス(A)100上からのアクセ
ス待ち状態になる。つまり、CPU(A)1が3度目の
アクセスをバス変換装置4に行う時には、バス変換装置
4はCPU(A)1からのアクセスAに対する終了応答
を返すことができる状態となっている。従って時刻t6
に発行されたアクセスAのリトライがバス変換装置4へ
到達した時刻t7にアドレス比較器(B)14は、アド
レス記憶部15に保持されているアクセスA受け付け時
アドレスと、システムバス(A)100上のリトライの
アクセスアドレスを比較するが、この時点ではこれが一
致するので、アドレス比較器(B)14は、システムバ
ス(A)インターフェイス7にアドレスが一致している
ことを示す一致信号410を送る。
【0027】また、トランザクション比較器21は、ト
ランザクション記憶部20に保持されているアクセスA
受け付け時のトランザクションと、システムバス(A)
100上のリトライのアクセストランザクションを比較
し、アクセスAをリトライ応答で返されたバスマスタと
同じトランザクションかどうかを判断する。ここでもこ
れは一致するから、トランザクション比較器21はシス
テムバス(A)インターフェイス7にトランザクション
が一致していることを示す一致信号411を送る。
【0028】システムバス(A)インターフェイス7
は、アドレス比較器(B)14とトランザクション比較
器21からのアドレスとトランザクションの一致を示す
一致信号410、411を受け取ると、リトライで返し
たCPU(A)1のリードアクセスであることを認識し
て、CPU(A)1からの3度目のアクセスに対し、正
常なリードアクセス応答を返し、CPU(A)1のアク
セスAが終了する。
【0029】以上の説明で示したように、本発明による
と、CPU(A)1のシステムバス(B)に接続された
“長いアクセス時間”をもつI/O装置(B)5へのア
クセス終了待ち時間を、CPU(B)2のシステムバス
(A)に接続されたI/O装置(A)3へのアクセスに
用いることができるため、高速なシステムバス(A)1
00を効率よく使用することができる。
【0030】なお、以上に説明した実施の形態では、低
速なシステムバス(B)に接続されたI/O装置の内、
とくに“長いアクセス時間”をもつもののみを内部レジ
スタ10内のリトライアドレスレジスタ17(図5)に
記憶させてそれへのリードアクセス時にリトライ応答を
返すようにしたが、低速なシステムバス(B)に接続さ
れるI/O装置がすべて“長いアクセス時間”をもつ場
合には、バス変換装置4はシステムバス(B)経由のリ
ードアクセス時には常にリトライ応答を返すようにして
もよい。この場合は内部レジスタ内のリトライアドレス
レジスタ17やアドレス比較器(A)9は不要である。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、CPUが接続された高
速なシステムバス(A)とI/O装置が接続された低速
なシステムバス(B)をバス変換装置を介して接続し形
成した階層型バスシステムにおいて、システムバス
(A)上のバスマスタがシステムバス(B)上の低速装
置にアクセスを行っている期間でも、そのアクセスによ
りシステムバス(A)が占有されないので、他のシステ
ムバス(A)上のバスマスタがシステムバス(A)を使
用することができるため、高速バスの使用効率が上が
り、データ処理能力を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるバス変換装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】階層型バスシステムの構成例である。
【図3】従来のバス変換装置の動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図4】図1のバス変換装置に於ける各装置のアドレス
マップである。
【図5】図1の内部レジスタ構成を示すブロック図であ
る。
【図6】I/O装置に対してリトライ応答をしたときと
しないときのバスの動作を説明するタイムチャートであ
る。
【図7】本発明のバス変換装置を用いたときの各バスの
動作例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 CPU(A) 2 CPU(B) 3 I/O装置(A) 4 バス変換装置 5 I/O装置(B) 6 I/O装置(C) 7 システムバス(A)インターフェイス 8 アドレスデコーダ 9 アドレス比較器(A) 10 内部レジスタ 11 アドレス変換部 12 ライトデータ記憶部 13 リードデータ記憶部 14 アドレス比較器(B) 15 アドレス記憶部 16 システムバス(B)インターフェイス 17 リトライアドレスレジスタ 18 動作終了応答生成部 19 セレクタ 20 トランザクション記憶部 21 トランザクション比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨沢 宏 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 稲田 俊司 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 新田 良 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 Fターム(参考) 5B061 FF02 FF04 FF06 GG06 RR03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リトライ機能を備えた第1バスと該第1
    バスより低速で少なくともI/O装置を接続した第2バ
    スとを接続するためのバス変換装置であって、 第2バスに接続されたI/O装置の内の指定I/O装置
    のアドレスをセットするためのアドレスレジスタと、 第1バスからのアクセスアドレスが前記アドレスレジス
    タにセットされたアドレスの内の1つと一致するかを判
    定するためのアドレス判定手段と、 第1バスからのアクセスのトランザクションを判定する
    ためのトランザクション判定手段と、 第1バスからのアクセスを受け、そのアクセスアドレス
    が前記アドレス判定手段により前記アドレスレジスタに
    セットされたアドレスの内の1つと一致すると判定さ
    れ、かつ前記トランザクション判定手段により当該アク
    セスのトランザクションがリードアクセスと判定された
    ときに、当該アクセスを発行したバスマスタが第1バス
    の占有を解除してリトライアクセスを行うように指示す
    るリトライ応答を前記バスマスタへ返すためのリトライ
    応答手段と、 を備えたことを特徴とするバス変換装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレスレジスタにそのアドレスが
    セットされるI/O装置は、そのI/O装置へのリード
    アクセスに対する処理が終了して終了応答がリードアク
    セスを発行したバスマスタへ返されるまでの時間が、前
    記バスマスタが前記リトライ応答を受けたのちすぐに第
    1回目のリトライアクセスを試みてそのリトライ応答が
    前記バスマスタへ返されるまでの時間よりも長いような
    I/O装置であることを特徴とする請求項1に記載のバ
    ス変換装置。
  3. 【請求項3】 リトライ機能を備えた第1バスと該第1
    バスより低速で少なくともI/O装置を接続した第2バ
    スとを接続するためのバス変換装置であって、 第1バスからのアクセスのトランザクションを判定する
    ためのトランザクション判定手段と、 第1バスからのアクセスを受け、前記トランザクション
    判定手段により当該アクセスのトランザクションがリー
    ドアクセスと判定されたときに、当該アクセスを発行し
    たバスマスタが第1バスの占有を解除してリトライアク
    セスを行うように指示するリトライ応答を前記バスマス
    タへ返すためのリトライ応答手段と、 を備えたことを特徴とするバス変換装置。
  4. 【請求項4】 前記リトライ応答がバスマスタへ返され
    たときに、そのときのアクセスアドレス及びアクセスト
    ランザクションを記憶するための記憶手段と、 リトライ応答を受けたバスマスタがリトライアクセスを
    行ったとき、当該アドレス及びトランザクションがとも
    に前記記憶手段に記憶されたアクセスアドレス及びトラ
    ンザクションと一致し、かつ当該リトライアクセスを受
    けたときに当該アクセスの対象であるI/O装置から終
    了応答が返ってきていた場合に、当該バスマスタへ当該
    アクセスの終了応答を返すための終了応答手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1から3の内の1つに
    記載のバス変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の内の1つに記載のバ
    ス変換装置により第1のバスと第2のバスを接続して構
    成したことを特徴とする階層型バスシステム。
JP10194459A 1998-07-09 1998-07-09 階層型バスシステムとバス変換装置 Pending JP2000029824A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010152892A (ja) * 2008-12-10 2010-07-08 Nvidia Corp ハードウェアデバイスをヘテロジニアス処理ユニット間でバインドし移行するためのチップセットサポート
JP2013218582A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Canon Inc 信号処理装置
JP2015154260A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 富士通株式会社 情報処理装置および情報処理装置の制御方法

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