JP2000029524A - 移動体の停止制御装置用位置検出装置 - Google Patents

移動体の停止制御装置用位置検出装置

Info

Publication number
JP2000029524A
JP2000029524A JP10193374A JP19337498A JP2000029524A JP 2000029524 A JP2000029524 A JP 2000029524A JP 10193374 A JP10193374 A JP 10193374A JP 19337498 A JP19337498 A JP 19337498A JP 2000029524 A JP2000029524 A JP 2000029524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
stop
moving body
stop position
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10193374A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Hattori
倫和 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Electric Co Ltd filed Critical Toyo Electric Co Ltd
Priority to JP10193374A priority Critical patent/JP2000029524A/ja
Publication of JP2000029524A publication Critical patent/JP2000029524A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体の位置を高精度で検出することができる
と共に、予め設定された停止位置との偏位量を高い精度
で検出し得る移動体の停止制御装置用位置検出装置を提
供する。 【解決手段】移動体としての無人搬送車1は、軌道マー
ク2、2が両側に付された走行路上を走行する。走行
時、結像手段としてのレンズ6は、走行路に沿って両側
に配設された軌道マーク2、2を一次元撮像素子として
のCCDラインセンサ5上に結像させ、CCDラインセ
ンサ5を走査することにより、軌道マークを含む一次元
の画像信号が取り出され、その画像データに両側の軌道
マーク2、2の位置データが含まれる。幅方向偏位量算
出手段としての演算処理部20は、両軌道マーク2、2
の中央線上の中点CKとCCDラインセンサ5上の中点
Caとのずれを、無人搬送車1の軌道の幅方向に対する
偏位量として算出する。また、演算処理部20は、停止
位置の走行路上に付された停止位置マーク3の画像デー
タから、無人搬送車1の現在位置ラインと停止線との偏
位量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人搬送車等の移
動体に設置され、移動体を予め決められた位置に正確に
停止させるための停止制御装置に対し、その位置を正確
に検出して位置検出データを送る停止制御装置用位置検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、無人搬送車は、一般にその使用
環境に応じて、予め決められた停止位置に正確に停止す
ることが要求される。そのために、従来、無人搬送車の
停止制御装置として、無人搬送車の軌道上の停止位置の
手前に、1個または複数の磁石或はマークを所定距離毎
に設け、無人搬送車側に設けた磁気センサ或は光電セン
サによってその位置を検出した時、停止位置との距離に
応じて段階的に減速制御し、停止位置に最も近い磁石或
はマークを検出した時から、車輪の回転数を検出するエ
ンコーダからの距離信号を取り込み、最終の磁石或はマ
ークから停止位置までの所定距離を走行して車を停止制
御する装置が知られている(例えば特開平9−2588
23号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の停止制御装置
は、磁気センサ或は光電センサによって磁石或はマーク
の位置を検出するために、ある程度の精度で停止位置の
制御を行なうことは可能である。しかし、例えば、半導
体製造ライン或は液晶パネル製造ラインで使用される無
人搬送車の場合、数mmの誤差範囲で停止制御を行なう停
止制御装置が必要となるため、そのための位置検出装置
には10分の数mm程度の誤差範囲での位置検出精度が要
求されるが、このような高精度での位置検出は、上記の
ような磁気センサ或は光電センサを用いた従来の位置検
出装置では、困難であるという問題があった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、移動体の位置を高精度で検出することができると共
に、予め設定された停止位置との偏位量を高い精度で検
出し得る移動体の停止制御装置用位置検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の停止制御装置用位置検出装置は、移動体の
移動方向と直角に且つ走行面と水平に該移動体上に配設
された一次元撮像素子と、該移動体が走行する走行路に
沿って両側に配設された軌道マークと該両軌道マークの
中央で停止位置に配設された停止位置マークの像を該一
次元撮像素子上に結像させる結像手段と、該一次元撮像
素子を走査し一次元の画像信号を出力させる走査手段
と、該画像信号に基づき、前記両軌道マークの中央線上
の中点と前記一次元撮像素子上の中点とのずれを、該移
動体の軌道の幅方向に対する偏位量として算出する幅方
向偏位量算出手段と、該移動体が該停止位置マーク上に
移動した際、該画像信号に基づき、前記両軌道マークの
中央線上の中点の位置データを算出すると共に、前記停
止位置マーク上を撮像して得た現在位置ラインの中点の
位置データを算出し、当該両中点間の距離データを算出
し、該停止位置マーク上の任意の位置の軌道横断方向に
設定された停止線をY軸とし、該軌道マーク間の中央線
をX軸とするXY座標の原点を停止位置マーク上にと
り、該停止位置マーク上に設定した前記現在位置ライン
の中点を通る直線式と前記中点間の距離データとから、
該移動体の現在位置ラインと停止線との偏位量を算出す
る停止位置偏位量算出手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0006】また、請求項2の位置検出装置は、上記位
置検出装置において、前記移動体上に2台の前記一次元
撮像素子が該移動体の前後に所定距離だけ離して配設さ
れ、前記結像手段と前記幅方向偏位量算出手段が該各一
次元撮像素子について設けられ、該移動体が該停止位置
マーク上に移動した際、該両方の幅方向偏位量算出手段
が算出した該移動体の軌道の幅方向に対する各々の偏位
量データと前記両一次元撮像素子間の距離データとか
ら、該停止位置マーク上の停止線又は中央線に対する該
移動体の傾斜角度を算出する角度算出手段が、さらに設
けられたことを特徴とする。
【0007】また、請求項3の位置検出装置は、上記位
置検出装置において、移動体の走行路上に、バーコード
により意味付けられた減速マークが付され、一次元撮像
素子が減速マークを撮像したとき、減速マークのバーコ
ードを読み取り、減速指令データを出力する減速マーク
読み取り手段が、さらに設けられていることを特徴とす
る。
【0008】
【発明の作用・効果】このような構成の停止制御装置用
位置検出装置では、移動体は、軌道マークが両側に付さ
れた走行路上を走行する。走行時、結像手段は走行路に
沿って両側に配設された軌道マークを一次元撮像素子上
に結像させ、走査手段が一次元撮像素子を走査すること
により、軌道マークを含む一次元の画像信号が取り出さ
れ、その画像データに両側の軌道マークの位置データが
含まれる。
【0009】そこで、幅方向偏位量算出手段は、両軌道
マークの中央線上の中点と一次元撮像素子上の中点との
ずれを、移動体の軌道の幅方向に対する偏位量として算
出する。この軌道の幅方向の偏位量は、一次元撮像素子
の撮像画像から算出されるため、高い精度で検出するこ
とができる。この幅方向の偏位量データは停止制御用に
使用されるが、移動体の移動時の操舵制御用にも使用す
ることができ、別個に移動体のガイド用検出装置を設け
る必要がなくなる。
【0010】移動体が停止位置に近づくと、一次元撮像
素子には、軌道マークと共に停止位置マークが一次元画
像として撮像され、その画像信号が出力される。このと
き、停止位置偏位量算出手段は、その画像信号に基づ
き、両軌道マークの中央線上の中点の位置データを算出
すると共に、停止位置マーク上を撮像して得た現在位置
ラインの中点の位置データを算出し、両中点間の距離デ
ータを算出する。
【0011】さらに、停止位置偏位量算出手段は、停止
位置マーク上の任意の位置の軌道横断方向に設定された
停止線をY軸とし、軌道マーク間の中央線をX軸とする
XY座標の原点を停止位置マーク上にとり、停止位置マ
ーク上に設定した現在位置ラインの中点を通る直線式と
上記中点間の距離データとから、移動体の現在位置ライ
ンと停止線との偏位量を算出する。この現在位置ライン
と停止線との偏位量は、基本的には上記と同様、一次元
撮像素子の撮像画像に基づき算出されるため、高精度に
算出することができ、移動体の停止制御装置にその偏位
量データを出力して、移動体を高い精度でその停止位置
に停止制御することが可能となる。
【0012】更に、上記位置検出装置において、移動体
上に2台の一次元撮像素子が移動体の前後に所定距離だ
け離して配設され、結像手段と幅方向偏位量算出手段が
各一次元撮像素子について設けられてなる角度検出手段
が設けられた場合、移動体が停止位置マーク上に移動し
た際、両方の幅方向偏位量算出手段が算出した移動体の
軌道の幅方向に対する各々の偏位量データと両一次元撮
像素子間の距離データとから、停止位置マーク上の停止
線又は中央線に対する移動体の傾斜角度を算出し、その
角度データが出力される。従って、移動体が停止位置マ
ーク上で停止する際の停止線や中央線に対する角度(ス
テーションが停止線に対し所定の角度に配設されている
場合はステーションに対する角度)を装置から出力する
ことができ、移動体の停止位置制御に有効に使用するこ
とができる。
【0013】更に、上記位置検出装置において、移動体
の走行路上に、バーコードにより意味付けられた減速マ
ークが付され、一次元撮像素子が減速マークを撮像した
とき、減速マークのバーコードを読み取り、減速指令デ
ータを出力する減速マーク読み取り手段を設ければ、特
別な減速マーク検出装置を設けることなく、移動体が停
止位置に近付く際、その位置に応じて、減速指令データ
を出力することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は移動体としての無人搬送車
に適用した停止制御装置用位置検出装置の概略構成を示
す斜視図である。1は例えばクリーンルーム内を移動す
る無人搬送車であり、無人搬送車1が走行する床には、
軌道マーク2として両側に各々2本づつのラインが走行
路に沿って付されている。無人搬送車1は位置検出装置
により軌道マーク2を検出しながら、その中央を走行す
るが、軌道上の任意の位置に減速マーク4が付されてい
る。減速マーク4はバーコードマークとして形成され、
予め決められた停止位置の手前、所定距離の位置に付さ
れ、停止位置からの距離データがバーコードとして与え
られる。
【0015】更に、停止位置の床上には、図に示すよう
に直角三角形からなる停止位置マーク3が付される。こ
の停止位置マーク3は、その一辺を軌道マーク2の横断
直角方向におき、その中点を両側の軌道マーク2の中央
に位置するように、配置される。斜辺の中点を原点Gと
し停止線SLは、その原点Gを通るように設定される。
【0016】位置検出装置は、無人搬送車1が走行する
軌道上(軌道マーク2)の横断方向を、ライン状に撮像
するCCDラインセンサ5と、ラインセンサ5から出力
された線状画像(一次元)の画像信号を入力しマークに
対応した信号のみを取り出すように処理する画像信号処
理回路10と、画像信号処理回路10からの画像データ
に基づき、無人搬送車1の位置(原点からの偏位量)を
演算して位置検出データを出力する演算処理部20とか
ら構成される。
【0017】CCDラインセンサ5は、無人搬送車1内
に下側を向けて配設され、無人搬送車1の前後方向(走
行方向)に対し直角方向(横方向)に、且つ水平に配設
され、停止線SLの真上にCCDラインセンサ5が位置
する時、レンズ6を通してその停止線SL上の軌道マー
ク2及び三角形の停止位置マーク3の線状画像が、ライ
ンセンサ5上に沿って結像されるように、レンズ6及び
ラインセンサ5は車上に配置される。なお、無人搬送車
1の下側には、図示されていないが、軌道上を照明する
ための照明機器が配設され、軌道マーク2、停止位置マ
ーク3は例えば艶消しの黒色塗料を用いて床上に塗布さ
れる。
【0018】図2のブロック図において、7はCCDラ
インセンサ5を駆動するドライバ、8はクロック回路9
からのクロック信号を入力し、画像信号処理用等のタイ
ミングパルス信号を発生するタイミングパルス信号発生
回路である。 ドライバ7はタイミングパルス信号に基
づき、CCDラインセンサ5に駆動パルス信号、バイア
ス電圧を印加し、CCDの画素を一次元走査して、一次
元の画像信号を出力させる。
【0019】画像信号処理回路10において、11はC
CDラインセンサ5の出力側に接続された差動アンプ
で、リセットパルス信号を含む画像信号とリセットパル
ス信号を差動的に入力して増幅し、画像信号からリセッ
トパルス信号を除去して出力する。12、13は差動ア
ンプ11の出力側に接続され、所定の信号出力期間をサ
ンプルホールドするサンプルホールド回路で、サンプル
ホールド回路12はCCDラインセンサ5の受光する全
ての画素の信号についてサンプルホールドし、サンプル
ホールド回路13は予め黒くマスクされた画素部分(黒
色部分)の信号についてサンプルホールドする。
【0020】14はサンプルホールド回路12、13の
出力側に接続された差動アンプで、受光した全ての画素
信号から黒色部分の信号を差動的に入力して増幅し、画
像信号に含まれるクロック等のノイズを除去する。15
は差動アンプ14の出力側に接続されたクランプ回路
で、クランプパルス信号により直流成分をクランプす
る。クランプ回路15の出力側はアンプ17とA/Dコ
ンバータ16を介して演算処理部20に接続され、タイ
ミングパルス信号発生回路8の出力側がタイミングパル
ス信号を送るために演算処理部20に接続される。
【0021】演算処理部20は、CCDラインセンサ5
から送られた1ライン分の画像データ等を記憶するメモ
リ、CPU、RS232Cインターフェイス回路等を含
み、CPUは、予め記憶されたプログラムに基づき、画
像データを用いて原点Gからの偏位量等を、後述のよう
に算出する処理など行なう。また、演算処理部20には
位置検出データ等を表示する表示器21、RS232C
用のインターフェイス回路が接続される。
【0022】CCDラインセンサ5の中心点Caの位置
のデータ(端部からの距離データ)は、実際に画像検出
に使用される画素数/2により、予め算出されており、
また、各画素の幅の実寸(μm)は予め判明しているか
ら、CCDラインセンサ5に投影された像の実際の大き
さ(寸法)は、像の投影画素数×画素幅/光学系の像縮
小率、より算出することができる。無人搬送車1には、
軌道マーク2に沿って操舵しながら走行する操舵制御装
置が装備され、また、減速マーク4の検出に基づき、走
行を減速し停止する減速停止制御装置が装備されてい
る。
【0023】次に、上記構成の停止制御装置用位置検出
装置の動作を説明する。無人搬送車1が軌道マーク2、
2間の走行路に沿って走行する間、位置検出装置が動作
し、CCDラインセンサ5にはレンズ6を通して走行路
の路面画像が結像され、そのセンサ上には、両側の軌道
マーク2を含む横断方向の線状画像(一次元画像)が投
影され、撮像される。
【0024】そして、CCDラインセンサ5が駆動・走
査されることにより、そこから一次元の画像信号が出力
される。即ち、ドライバ7はタイミングパルス発生回路
8から送られたタイミングパルス信号に基づき、CCD
ラインセンサ5に駆動パルス信号、バイアス電圧を印加
して、CCDラインセンサ5を走査し、一次元の画像信
号を出力させる。
【0025】この画像信号は、差動アンプ11、サンプ
ルホールド回路12、13、差動アンプ14、及びクラ
ンプ回路15からなる画像信号処理回路10を経て、ク
ロック信号等各種ノイズが除去され、画像を構成する信
号部分のみが取り出され、その画像信号は、A/Dコン
バータ16でデジタル信号に変換され、演算処理部20
に取り込まれる。
【0026】演算処理部20は、この画像データを取り
込むと、そのデータに含まれる両側軌道マーク2、2の
中点CKの位置を求める。この軌道マーク2、2の中点
CKは、CCDラインセンサ5の端部から撮像された両
軌道マーク2、2の端部までの画素数をカウントしその
1/2を演算して求める。
【0027】そして、その軌道マーク2、2の中点CK
とCCDラインセンサ5の中点Caとの間の画素数をY
軸方向の偏位量ΔY1として算出する。実際には、上記
のような演算が複数回繰り返され、Y軸方向の偏位量Δ
Y1の平均値が求められ、出力される。CCDラインセ
ンサは、例えば30mmの長さで3000画素を持つ汎
用のCCDセンサの場合、例えば300mmの像をその
センサ上に結像させると、0.1mmの分解能を持って
その像を撮像することになり、他に誤差がない状態とす
れば、±0.1mmの精度で偏位量を検出することがで
きる。
【0028】このY軸方向(軌道の幅方向)の偏位量Δ
Y1は無人搬送車1が軌道上を走行中、その軌道の中心
位置(中心線)からずれた量を示すもので、無人搬送車
1の操舵制御装置は、Y軸方向の偏位量ΔY1のデータ
に基づき、そのずれを補正するように制御を行ない、軌
道上の中央を走行するべく制御が行なわれる。
【0029】無人搬送車1が軌道上を走行する間、停止
位置のあるステーションに近づくと、その手前の一定距
離の軌道上に付されたバーコードからなる減速マーク4
が、CCDラインセンサ5によって撮影され、そのバー
コードが画像データにのせられて演算処理部20に取り
込まれる。演算処理部20は、その画像データ中のバー
コードを認識し、バーコードが示す減速情報を出力す
る。このバーコードの減速マーク4は、停止位置の手前
に通常複数個設けられ、各々の減速マーク4には停止位
置まで徐々に減速する減速データが含まれるため、この
減速データが無人搬送車1の走行制御装置に取り込まれ
ることにより、減速マーク4を通過した車は、停止位置
に近付くに従い、徐々に減速制御される。
【0030】そして、ステーションの前にある停止位置
に無人搬送車1が近づくと、軌道上に付された三角形の
停止位置マーク3の頂点付近の画像がCCDラインセン
サ5上に投影されるようになり、例えば、図5示すよう
に、現在位置ラインDLの線状画像がセンサ5上に撮像
される状態となる。このとき、CCDラインセンサ5上
に撮像される像は、図3のように、軌道マーク2、2に
対応したマーク像M2、M2 の内側に、停止位置マーク
3に対応したマーク像M3 が位置したものとなり、図3
に示すようなマーク像に対応した画像信号が得られる。
【0031】演算処理部20は、両側の軌道マーク2に
対応した画像の内側に像がある場合、その像を停止位置
マーク3と認識し、上記と同様に、軌道マーク2、2の
中点CKとCCDラインセンサ5の中点Caとの間の画
素数を、Y軸方向の偏位量ΔY1として算出すると共
に、停止位置マーク3の像の中点位置CPの画素(端部
からの画素数)を求める。そして、演算処理部20は、
軌道マーク2、2の中点CKと停止位置マーク3の像の
中点CP間の距離(画素数)を求め、これは図3に示す
ように、偏位量ΔY2となる。この偏位量ΔY2からX
軸方向の偏位量ΔXを以下のように算出する。
【0032】即ち、停止線SLをY軸にとり、軌道マー
ク2、2の間の中央線をX軸にとったXY座標を考える
と、図5に示すように、停止位置マーク3の斜辺上の中
点つまり原点GがXY座標の原点0となり、軌道マーク
2、2の中点CKはX線上に位置するから、軌道マーク
2、2の中点CKと停止位置マーク3の像の中点CP間
の画素数は、Y軸方向の原点Gからの偏位量ΔY2とな
る。
【0033】また、このとき、停止位置マーク3の縦辺
は、その中点BがX軸と交差するから、停止位置マーク
3の左端の頂点Aと中点Bを結ぶ直線 y=ax−b
は予め既知のものであり、そのa,bの値は演算処理部
に予め記憶されている。そして、求められ停止位置マー
ク3の像の中点CPが、この直線 y=ax−b 上を
通り、yがΔY2の時のxの値がX軸方向の偏位量Δ
X、つまり無人搬送車の停止位置とのずれ量であるか
ら、ΔX=(ΔY2+b)/a の式からそれを算出す
ることができる。なお、実際の演算では、上記式に基づ
き、ΔXとΔY2のデータをテーブルデータとして予め
記憶しておき、データテーブルを検索して偏位量ΔXを
求めてもよい。
【0034】演算処理部20は、上記のように、CCD
ラインセンサ5が停止位置マーク3を撮像してから、所
定処理時間毎に停止線SLとの偏位量ΔXを算出し、出
力する。実際には、上記演算が複数回繰り返され、偏位
量ΔXの平均値が求められ、出力される。無人搬送車1
の走行制御装置は、この偏位量ΔXのデータを取り込み
ながら、走行を制御し、偏位量ΔXがゼロとなった時、
走行を停止すれば、上記のように、CCDラインセンサ
を用いてマークを撮像し、偏位量ΔXを算出するため、
非常に高い精度で停止制御を行なうことができる。
【0035】なお、停止位置マークとしては、上記のよ
うな直角三角形以外に、図6の(a)(b)(c)に示
すような平行四辺形31、33、或は直角三角形を2つ
合わせた形状のマーク32を使用することができる。
【0036】図7〜図9は他の実施例の停止制御装置用
位置検出装置を示している。この装置では、1台の無人
搬送車51上に、上記と同様のCCDラインセンサ5
5、75とその回路が2台、前後に所定の距離Lだけ離
した位置に搭載される。無人搬送車51が走行する床に
は、軌道マーク2として両側に各々2本づつのラインが
走行路に沿って付され、ステーションに対応した停止位
置の床上には、図7に示すように直角三角形からなる停
止位置マーク53、73が前後して2箇所に付される。
【0037】これらの停止位置マーク53、73は、そ
の一辺を軌道マークの横断直角方向におき、その中点を
両側の軌道マークの中央に位置するように、配置され、
斜辺の中点を原点G1、G2とし停止線SL1、SL2
がその原点G1、G2を通るように設定される。停止位
置マーク53、73の間隔つまり停止線SL1、SL2
の間隔は、無人搬送車51に搭載されたCCDラインセ
ンサ55と75の間隔と一致するように設定される。
【0038】CCDラインセンサ55、75は、上記と
同様に、無人搬送車51内に下側を向けて配設され、無
人搬送車51の前後方向(走行方向)に対し直角方向
(横方向)に、且つ水平に配設される。また、停止線S
L1、SL2の真上にCCDラインセンサ55、57が
位置する時、レンズ56、76を通してその停止線SL
1、SL2上の軌道マーク2及び三角形の停止位置マー
ク53、73の線状画像が、ラインセンサ55、75上
に沿って結像されるように、レンズ56、76及びCC
Dラインセンサ55、75は配置される。
【0039】図8はその装置のブロック図を示し、上記
実施例と同様に、CCDラインセンサ55、75を各々
駆動するためのドライバ57、77、クロック回路5
9、79からのクロック信号を入力し、画像信号処理用
等のタイミングパルス信号を発生するタイミングパルス
信号発生回路58、78を備える。ドライバ57、77
は各々のタイミングパルス信号に基づき、CCDライン
センサ55、75に駆動パルス信号、バイアス電圧を印
加し、CCDの画素を一次元走査し、それを駆動する。
各CCDラインセンサ55、75の出力側には、上記と
同様に、差動アンプ、サンプルホールド回路、及びクラ
ンプ回路からなる画像信号処理回路60、70が接続さ
れ、その画像信号は、A/Dコンバータ68、67でデ
ジタル信号に変換され、演算処理部80に取り込まれ
る。
【0040】演算処理部80は、基本的には上記実施例
の演算処理部20と同様に構成され、2台のCCDライ
ンセンサ55、75に対応した画像信号処理回路60と
70から各々画像データを取り込み、それらのデータに
含まれる両側軌道マーク2、2の中点CK1、CK2の
位置を求める。
【0041】軌道マーク2、2の中点CK1、CK2
は、上記と同様に、CCDラインセンサ55、75の端
部から撮像された両軌道マーク2、2の端部までの画素
数をカウントしその1/2を演算して求め、軌道マーク
2、2の中点CK1とCCDラインセンサ55の中点C
a1との間の画素数をY軸方向の偏位量ΔY3とし、軌
道マーク2、2の中点CK2とCCDラインセンサ75
の中点Ca2の間の画素数をY軸方向の偏位量ΔY4と
して算出する。
【0042】各々のCCDラインセンサ55、75から
得られたY軸方向の偏位量ΔY3、ΔY4は、図9に示
すように、無人搬送車51が軌道マーク2、2の中央を
通る中央線LKに対し傾斜している場合、中央線LKに
対するY軸方向の偏位量となるから、その傾斜角をθと
した場合、 sinθ=(ΔY3+ΔY4)/L (こ
こでLはCCDラインセンサ55と75間の距離)の式
が成り立つから、この式から、無人搬送車51の中央線
LKに対する傾斜角θ求めることができ、ステーション
の基準線は中央線LKと平行に設定されるから、この傾
斜角θはステーションに対する無人搬送車51の傾斜角
とすることができる。なお、実際の演算では、上記式に
基づき、傾斜角θとΔY3とΔY4のデータをテーブル
データとして予め記憶しておき、データテーブルを検索
して傾斜角θを求めてもよい。
【0043】一方、X軸方向の偏位量つまり無人搬送車
51の移動方向のずれ量は、何れか一方のCCDライン
センサ55又は75からの画像信号に基づき、演算処理
部80において、上記実施例と同様に、軌道マーク2、
2の中点CKと停止位置マーク53又は73の像の中点
CP間の距離(画素数)を偏位量ΔY2して求め、この
偏位量ΔY2からX軸方向の偏位量ΔXを、 ΔX=
(ΔY2+b)/a の式から算出する。
【0044】このように、2台のCCDラインセンサ5
5、75を所定の間隔をおいて無人搬送車51内に設置
し、各々の画像信号処理回路60、70から得られる画
像信号に基づき、CCDラインセンサ55、75により
検出したX軸方向(軌道の横断方向)の各々の偏位量Δ
Y3、ΔY4を求め、それらの偏位量ΔY3、ΔY4と
CCDラインセンサ55と75間の距離Lから軌道の中
央線LKに対する角度θを算出するから、ステーション
の基準線を中央線LKと平行或は直角に位置させれば、
無人搬送車51のステーションの基準線に対する角度θ
として出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の停止制御装置用位置検出
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】位置検出装置のブロック図である。
【図3】CCDラインセンサ5の拡大説明図と画像信号
の波形図である。
【図4】検出位置が停止線SL上に来た時の説明斜視図
である。
【図5】停止位置マーク3と現在位置ラインDLとの偏
位量ΔXの関係を示す説明図である。
【図6】他の実施例の停止位置マーク31、32、33
の説明図である。
【図7】他の実施例の停止制御装置用位置検出装置の斜
視図である。
【図8】他の実施例の位置検出装置のブロック図であ
る。
【図9】他の実施例のステーションに対する無人搬送車
の傾斜角θを検出する際の説明図である。
【符号の説明】
1−無人搬送車 2−軌道マーク 3−停止位置マーク 4−減速マーク 5−CCDラインセンサ 6−レンズ 10−画像信号処理回路 20−演算処理部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動方向と直角に且つ走行面と
    水平に該移動体上に配設された一次元撮像素子と、 該移動体が走行する走行路に沿って両側に配設された軌
    道マークと該両軌道マークの中央で停止位置に配設され
    た停止位置マークの像を該一次元撮像素子上に結像させ
    る結像手段と、 該一次元撮像素子を走査し一次元の画像信号を出力させ
    る走査手段と、 該画像信号に基づき、前記両軌道マークの中央線上の中
    点と前記一次元撮像素子上の中点とのずれを、該移動体
    の軌道の幅方向に対する偏位量として算出する幅方向偏
    位量算出手段と、 該移動体が該停止位置マーク上に移動した際、該画像信
    号に基づき、前記両軌道マークの中央線上の中点の位置
    データを算出すると共に、前記停止位置マーク上を撮像
    して得た現在位置ラインの中点の位置データを算出し、
    当該両中点間の距離データを算出し、該停止位置マーク
    上の任意の位置の軌道横断方向に設定された停止線をY
    軸とし、該軌道マーク間の中央線をX軸とするXY座標
    の原点を停止位置マーク上にとり、該停止位置マーク上
    に設定した前記現在位置ラインの中点を通る直線式と前
    記中点間の距離データとから、該移動体の現在位置ライ
    ンと停止線との偏位量を算出する停止位置偏位量算出手
    段と、 を備えたことを特徴とする移動体の停止制御装置用位置
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体上に2台の前記一次元撮像素
    子が該移動体の前後に所定距離だけ離して配設され、前
    記結像手段と前記幅方向偏位量算出手段が該各一次元撮
    像素子について設けられ、該移動体が該停止位置マーク
    上に移動した際、該両方の幅方向偏位量算出手段が算出
    した該移動体の軌道の幅方向に対する各々の偏位量デー
    タと前記両一次元撮像素子間の距離データとから、該停
    止位置マーク上の停止線又は中央線に対する該移動体の
    傾斜角度を算出する角度算出手段が、さらに設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の移動体の停止制御装置
    用位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体の走行路上に、バーコードに
    より意味付けられた減速マークが付され、前記一次元撮
    像素子が該減速マークを撮像したとき、該減速マークの
    バーコードを読み取り、減速指令データを出力する減速
    マーク読み取り手段が、さらに設けられたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の移動体の停止制御装置用位置
    検出装置。
JP10193374A 1998-07-08 1998-07-08 移動体の停止制御装置用位置検出装置 Withdrawn JP2000029524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10193374A JP2000029524A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 移動体の停止制御装置用位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10193374A JP2000029524A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 移動体の停止制御装置用位置検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000029524A true JP2000029524A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16306865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10193374A Withdrawn JP2000029524A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 移動体の停止制御装置用位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000029524A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7477963B2 (en) 2004-01-13 2009-01-13 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Carriage system
JP2009061530A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Nec Access Technica Ltd ロボット充電システム
JP2011141665A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Hitachi Plant Technologies Ltd 無人搬送車、および、その走行制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7477963B2 (en) 2004-01-13 2009-01-13 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Carriage system
JP2009061530A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Nec Access Technica Ltd ロボット充電システム
JP4600781B2 (ja) * 2007-09-05 2010-12-15 Necアクセステクニカ株式会社 ロボット充電システム
JP2011141665A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Hitachi Plant Technologies Ltd 無人搬送車、および、その走行制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3442335B2 (ja) 無人搬送車の位置補正方法及び位置補正装置
JP2003180586A (ja) 自走式掃除機
JPH11224397A (ja) 車両計測装置
JP2956657B2 (ja) 距離測定装置
JP2000011157A (ja) 撮像装置
JP2000029524A (ja) 移動体の停止制御装置用位置検出装置
JPH0981757A (ja) 車両位置検出装置
JPH0850699A (ja) 車両周囲表示装置
JPH0883124A (ja) 無人搬送車
JP3442171B2 (ja) 鉄道用測量装置
JP3820874B2 (ja) 車両用画像処理装置
JPH03174668A (ja) 全方位観測装置
JP2004101215A (ja) 軌道間隔測定方法および軌道間隔測定装置
JP2512471B2 (ja) 撮像式の位置検出装置
KR20000056734A (ko) 무인차의 위치보정장치 및 위치보정방법
JP3225500B2 (ja) 距離測定装置
JP4056910B2 (ja) 磁気浮上式鉄道の地上コイルの画像処理式検測装置
JPS63111509A (ja) クリ−ンル−ムの防塵フイルタ検査装置
JPH0626859A (ja) 無人走行車の測距装置
JPH07324913A (ja) 寸法測定方法
JPS603502A (ja) 非接触式距離測定方法
JPH10332323A (ja) 光学的位置検出装置および追従撮像装置
JPH0374402B2 (ja)
JP3201297B2 (ja) コイル位置検出装置
JP2660741B2 (ja) 作業車の運転制御設備

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004