JP2000029458A - 共鳴筒つき管楽器 - Google Patents
共鳴筒つき管楽器Info
- Publication number
- JP2000029458A JP2000029458A JP10226473A JP22647398A JP2000029458A JP 2000029458 A JP2000029458 A JP 2000029458A JP 10226473 A JP10226473 A JP 10226473A JP 22647398 A JP22647398 A JP 22647398A JP 2000029458 A JP2000029458 A JP 2000029458A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resonance cylinder
- air
- tubular body
- sounds
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Stringed Musical Instruments (AREA)
- Auxiliary Devices For Music (AREA)
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】管楽器を演奏する時に発生させた音をさらに増
大させ、音量、音の出易さ及び立ち上がり等を改良でき
るような機構を提供する。 【解決手段】楽器を演奏するときに発生させた音、つま
り空気の振動を増幅するために、管楽器の内部に密閉さ
れた共鳴筒(8)を設けることを特徴とする。
大させ、音量、音の出易さ及び立ち上がり等を改良でき
るような機構を提供する。 【解決手段】楽器を演奏するときに発生させた音、つま
り空気の振動を増幅するために、管楽器の内部に密閉さ
れた共鳴筒(8)を設けることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部に独立した
共鳴筒をつけることにより、楽器を演奏する時に発生す
る音を増大させ、音量、音の出易さ及び立ち上がり等を
改良できるようにした管楽器に関するものである。
共鳴筒をつけることにより、楽器を演奏する時に発生す
る音を増大させ、音量、音の出易さ及び立ち上がり等を
改良できるようにした管楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】管楽器は、管体と、その端部又は側部に
設けられた歌口とを備え、歌口の孔から吹き込んだ空気
の流れによって、管体の中に閉じこめられた気柱を振動
させて音を発生させるようになっている。そして、第1
図のフルート等の管楽器の場合、楽器の片端には、第3
図のように、気柱の振動を反射させるための金属の反射
板(1)と、それにロウ付けされた、ねじが切ってある
心棒(2)が設けられており、この心棒は空気もれ防止
のためのコルク栓(3)の中心に突き通されている。ま
た、コルク栓をはさんで反射板と反対側にあたる心棒の
出口には、ナット(4)を用いて、金属の円盤(5)が
コルク栓の表面に固定されている。さらに心棒には、管
端のキャップ(6)をねじ止めする構造となっていた。
楽器を演奏する場合は歌口孔(7)から空気を吹き込
む。
設けられた歌口とを備え、歌口の孔から吹き込んだ空気
の流れによって、管体の中に閉じこめられた気柱を振動
させて音を発生させるようになっている。そして、第1
図のフルート等の管楽器の場合、楽器の片端には、第3
図のように、気柱の振動を反射させるための金属の反射
板(1)と、それにロウ付けされた、ねじが切ってある
心棒(2)が設けられており、この心棒は空気もれ防止
のためのコルク栓(3)の中心に突き通されている。ま
た、コルク栓をはさんで反射板と反対側にあたる心棒の
出口には、ナット(4)を用いて、金属の円盤(5)が
コルク栓の表面に固定されている。さらに心棒には、管
端のキャップ(6)をねじ止めする構造となっていた。
楽器を演奏する場合は歌口孔(7)から空気を吹き込
む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ような構造では、初心者は容易に演奏できないととも
に、相当な訓練を積んだ演奏家でも、音の表現や反応の
速さが制約されるために、より高い音楽性の演奏を行な
うことが困難であった。これは、栓となったコルク材が
気柱や反射板の振動を吸収し、発生させた音の音量や音
の出易さ、立ち上がりなどを阻害していたためである。
しかし、それでも適当な解決方法が見つからないため、
従来のような構造がとられているのが現状である。本発
明者は、その欠点をなくし、フルート等の管楽器の音
量、音の出易さ及び立ち上がり等を改良するために研究
を重ねた。
ような構造では、初心者は容易に演奏できないととも
に、相当な訓練を積んだ演奏家でも、音の表現や反応の
速さが制約されるために、より高い音楽性の演奏を行な
うことが困難であった。これは、栓となったコルク材が
気柱や反射板の振動を吸収し、発生させた音の音量や音
の出易さ、立ち上がりなどを阻害していたためである。
しかし、それでも適当な解決方法が見つからないため、
従来のような構造がとられているのが現状である。本発
明者は、その欠点をなくし、フルート等の管楽器の音
量、音の出易さ及び立ち上がり等を改良するために研究
を重ねた。
【0004】
【課題を解決するための手段】その結果、空気もれ防止
のコルク栓と、音を発生させるために息を吹き込む歌口
孔の間に、密封された共鳴筒を設ければ、目的に合うこ
とがわかり、この発明を完成させることができた。
のコルク栓と、音を発生させるために息を吹き込む歌口
孔の間に、密封された共鳴筒を設ければ、目的に合うこ
とがわかり、この発明を完成させることができた。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。第3図は、本発明の断面図である。共
鳴筒(8)は、楽器の管体に使われているのと同じ、洋
銀、銀、金などで作られ、内部は空洞のままで密閉され
た構造となっている。この共鳴筒の形状は、金属の円柱
を片側から削り進み、内側をドーム状に整えたあと、同
じ素材の円形の金属板を蓋としてロウ付けし、完全に密
封したものである。この共鳴筒にネジを切った心棒をロ
ウ付けし、楽器管体の内径にぴったりはまる外径を持つ
円柱状のコルクに差し込む。そして従来の方法で金属の
円盤をボルトに固定し、管端にはキャップをねじ止めす
る。歌口孔から空気を吹き込んだ時、管内には空気の流
れが起き、管体の中に閉じこめられた気柱が振動して音
が発生する。この時、空気の振動が共鳴筒の外壁に伝わ
り、それを介してさらに、密閉された共鳴筒内部に伝わ
る。そしてその振動は、共鳴筒内部で増幅されるため、
従来と比較して音量、音の立ち上がりなどが大幅に増大
する。この共鳴筒を固定するために従来のようにコルク
栓を使用しているが、使用量が半分以下となり、空気の
振動を吸収する作用も少なくなる。そのため、初心者
や、体力のない者でも音が出しやすく、演奏が容易なも
のとなる。また、本発明の共鳴筒は、このような利点を
もつものでありながら、フルートの音質を従来と同様に
維持することが確かめられている。なお、上述の発明例
ではフルートに本発明を適用したものを示したが、フル
ートにかぎらず、片端に詰め物がされてあるすべての管
楽器にも適用が可能である。また、共鳴筒の長さ、素
材、太さ、管の厚さなどは、演奏者や製作者の好みによ
って様々に変えてもよい。
照して説明する。第3図は、本発明の断面図である。共
鳴筒(8)は、楽器の管体に使われているのと同じ、洋
銀、銀、金などで作られ、内部は空洞のままで密閉され
た構造となっている。この共鳴筒の形状は、金属の円柱
を片側から削り進み、内側をドーム状に整えたあと、同
じ素材の円形の金属板を蓋としてロウ付けし、完全に密
封したものである。この共鳴筒にネジを切った心棒をロ
ウ付けし、楽器管体の内径にぴったりはまる外径を持つ
円柱状のコルクに差し込む。そして従来の方法で金属の
円盤をボルトに固定し、管端にはキャップをねじ止めす
る。歌口孔から空気を吹き込んだ時、管内には空気の流
れが起き、管体の中に閉じこめられた気柱が振動して音
が発生する。この時、空気の振動が共鳴筒の外壁に伝わ
り、それを介してさらに、密閉された共鳴筒内部に伝わ
る。そしてその振動は、共鳴筒内部で増幅されるため、
従来と比較して音量、音の立ち上がりなどが大幅に増大
する。この共鳴筒を固定するために従来のようにコルク
栓を使用しているが、使用量が半分以下となり、空気の
振動を吸収する作用も少なくなる。そのため、初心者
や、体力のない者でも音が出しやすく、演奏が容易なも
のとなる。また、本発明の共鳴筒は、このような利点を
もつものでありながら、フルートの音質を従来と同様に
維持することが確かめられている。なお、上述の発明例
ではフルートに本発明を適用したものを示したが、フル
ートにかぎらず、片端に詰め物がされてあるすべての管
楽器にも適用が可能である。また、共鳴筒の長さ、素
材、太さ、管の厚さなどは、演奏者や製作者の好みによ
って様々に変えてもよい。
【0006】
【発明の効果】以上詳しく述べたように、この発明によ
れば、管楽器の音の出易さ、音量及び立ち上がり等を改
良し、それにより、初心者は容易に演奏でき、演奏家は
より音楽性の高い演奏を行なうことができるという効果
を奏する。
れば、管楽器の音の出易さ、音量及び立ち上がり等を改
良し、それにより、初心者は容易に演奏でき、演奏家は
より音楽性の高い演奏を行なうことができるという効果
を奏する。
【図1】本発明を適用するフルートの平面図
【図2】図1のフルートの管端部分の平面図
【図3】図2の線a−a’に沿う、従来のフルートの管
端部分の縦断面図
端部分の縦断面図
【図4】本発明の管端部分を示す、図3と同様の縦断面
図
図
1 反射板 2 心棒 3 コルク栓 4 ナッ
ト 5円盤 6 キャップ 7 歌口孔 8 共鳴筒
ト 5円盤 6 キャップ 7 歌口孔 8 共鳴筒
Claims (1)
- 【請求項1】 管体の内部に、他より空気の出入りのな
い、独立した共鳴筒を持つ管楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10226473A JP2000029458A (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | 共鳴筒つき管楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10226473A JP2000029458A (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | 共鳴筒つき管楽器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000029458A true JP2000029458A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=16845659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10226473A Pending JP2000029458A (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | 共鳴筒つき管楽器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000029458A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003531409A (ja) * | 2000-04-17 | 2003-10-21 | リム,ジェ−ドン | フルートの音色及びボリュームを調節するための調節装置 |
JP2006195234A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Yasuhiko Kinoshita | 木管楽器 |
JP2007047716A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Bunkichi Natsuki | 窪みつき反射筒つき管楽器 |
JP2007504505A (ja) * | 2003-09-03 | 2007-03-01 | ダイナ ミュージック システムス ベー.フェー. | フルート |
JP2009265589A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Bunkichi Natsuki | 木管楽器のフルート頭部管の筒状部材 |
-
1998
- 1998-07-07 JP JP10226473A patent/JP2000029458A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003531409A (ja) * | 2000-04-17 | 2003-10-21 | リム,ジェ−ドン | フルートの音色及びボリュームを調節するための調節装置 |
JP2007504505A (ja) * | 2003-09-03 | 2007-03-01 | ダイナ ミュージック システムス ベー.フェー. | フルート |
JP2006195234A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Yasuhiko Kinoshita | 木管楽器 |
JP2007047716A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Bunkichi Natsuki | 窪みつき反射筒つき管楽器 |
JP2009265589A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Bunkichi Natsuki | 木管楽器のフルート頭部管の筒状部材 |
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