JP5227659B2 - 筒状部材 - Google Patents
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Description
図3は、従来から用いられているフルートの頭部管の断面図である。頭部管は、一方の端寄りに唄口6を有する中空管で、中空管の内部の唄口6寄りには、コルク反射部材が装着されている。コルク反射部材は、反射板1と、反射板1にロ―付けされた心棒2と、反射板1に密着し、心棒2が貫挿されたコルク柱3と、心棒2に螺合するナット4を備えている。そして、中空管の一方の開放端は、心棒2を螺合したキャップ5で塞がれており、キャップ5を回せば心棒2の螺合長が変化し、中空管の内部の反射板1位置が移動する。また、ナット4と反射板1との間隔を短くすれば、コルク柱3が圧迫されて径が大きくなるため、コルク柱3と中空管内壁との密着性が高まり、息漏れが防げる。フルートは、頭部管の唄口6から吹き込んだ空気の流れにより管体中に閉じこめられた気柱が振動し音が発生する。反射板1は、唄口6に入る息を音孔の方向に流す役目を果たし、コルク柱3は、息がうしろに漏れるのを止める役目を果たしている。
しかしながら、栓となったコルク材は、気柱や反射板の振動を吸収し、発生させた音の音量や音の出易さ、立ちあがりなどを阻害するため、音の表現や反応の速さが制約される。そこで、コルク栓に密封された共鳴筒を結合する方法が提案されている(特許文献1参照)。また、コルク栓と唄口との間に、密封された窪みつき反射板を設ける方法が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、高音域と低音域の音量を大きくするなどのため、コルク栓に環状の凹部からなる共鳴室を設ける方法が提案されている(特許文献3参照)。
また、唄口の近傍に装着された反射板は、コルクが密着しているため取り外しが困難で、劣化したコルクは消耗品で唄口の中に唾が残り使用して経年すると臭いがするようになる。
本発明は、上記事情に鑑み、唄口から吹き込まれる息を、コルク反射部材を用いることなく、音孔の方向に流れを進め、音量が大きくて楽に演奏ができるうえ、頭部管内の唾や湿気を簡単にふきとれ、永年使用しても臭いが生じにくい筒状部材を提供することを目的とする。
ここで、上記封止部材は、オーリングであって、上記筒状部材本体は、上記側壁部の端縁近傍における外周に、上記オーリングを係止する溝が形成されたものであることが好ましい。
このように、唄口の孔の中の反射板をコルクから金属の筒に替えて周面の両サイドにオーリングを付けることで、頭部管の中の密着性をたかめて息漏れを簡単に防ぐ事が出来る。また、従前のコルク反射部材のコルク柱に替えて金属からなる筒状部材本体を用い、この筒状部材本体の中を空洞にしているので、金属に圧力を掛けることで音の反応が良くなり演奏が楽になる。
このように、空洞の中を真空にしても、筒状部材本体の表面などを緩いカーブを描くようにしても、大きな響きが得られる。
本発明の筒状部材を取り付けたフルート奏者は、レスポンスが早く、響きの反応が良くダイナミックレンジが広がる事で曲のレパートリが多くなり、演奏が楽しく出来るので、従来のコルク反射部材と比較して大きな違いを実感することができる。
図1は、本発明を適用するフルートの平面図である。
図1に示すように、フルートは、一端がキャップで塞がれ、唄口を有する頭部管と、レバーにより開閉する複数の音孔を有し、頭部管に嵌合される胴部管と、胴部管に嵌合される足部管とからなる。
図2は、頭部管の平面図であり、図4は、頭部管のa-a’に沿う縦断面図である。
図2及び図4に示すように、頭部管の一端はキャップ11で塞がれ、他端は、胴部管に嵌合される開口がある。そして、頭部管の長手方向におけるキャップ11側の位置には、息を吹き入れる唄口12が設けられている。なお、キャップ11は、従来から用いられているものと同様、内側の中央に、筒状部材の心棒10を螺合する雌ねじが刻まれた突起部があり、外周に 頭部管内面に設けられた雌ねじと螺合する雄ねじが刻まれている。また、頭部管内部の、唄口12よりもキャップ11側の所定位置には、本実施形態の筒状部材が、キャップ11に螺合されて固定されている。
筒状部材は、筒状部材側壁部13、対向する反射板7(本発明の一方の円形部に相当する。)及び筒状部材球面部14(本発明の他方の円形部に相当する。)により形成され、内部に真空室9(本発明の密閉空間に相当する。)を有する金属製の筒状部材本体16と、筒状部材側壁部13の両側端に係止され、頭部管内面に密着して頭部管を封止する一対のオーリング8(本発明の封止部材に相当する。)と、外周に雄ねじが刻まれる一方、一端が筒状部材本体球面部14の中央にロー付けなどによって固定され、他端がキャップ11に螺合される心棒10と、を備えている。
ここで、本実施形態の反射板7は表面が平らに形成されているが、緩いカーブを描き、凹面を形成してもよい。
筒状部材本体球面部14の真空室9と接する表面は、緩やかな凹面をなしている。また、心棒10には、雄ねじが刻まれており、その一端は、キャップ11の突起部に螺合するので、キャップ11を回転することにより心棒10と突起部との螺合長が変化する。したがって、本実施形態の筒状部材を頭部管内に挿入し、心棒10をキャップ11の突起部に螺合し、キャップ11を頭部管内面に螺合すれば、筒状部材本体16を頭部管内部の所定位置に固定することができる。
唄口12から吹き込まれた息による音は、反射板7にあたり、一部は反射すると同時に反射板7を振動させるので、真空室9の内部で共鳴し、従来のコルク栓が結合されたコルク反射部材と比べて、音量が飛躍的に増す。その際、真空室9が真空状態であれば、より大きな音量が得られるという知見を得ている。また、本実施形態の筒状部材本体16の筒状部材側壁部13には、反射板7寄りと、筒状部材球面部14寄りとの両側端に、溝を設け、その溝にオーリング8を取り付けるので、筒状部材を頭部管内に挿入したとき頭部管内周面とオーリング8とが密着し、息漏れを簡単に防ぐ事が出来る。また、キャップ11を回転し、頭部管内面との螺合を外すだけで筒状部材を簡単に取り外すことが出来るので、演奏後に、唄口12かた入った唾や湿気を簡単にふき取ることなどにより、清潔さを保つことができる。
なお、本実施形態の反射板7は、平らに形成されているが、緩いカーブを描くようにしてもよい。
2 心棒
3 コルク柱
4 ナット
5 キャップ
6 唄口
7 反射板
8 オーリング
9 真空室
10 心棒
11 キャップ
12 唄口
13 筒状部材側壁部
14 筒状部材球面部
15 オ−リング前部
16 筒状部材本体
Claims (3)
- 唄口と開口を塞ぐキャップとを有する頭部管、複数の音孔を有する胴部管、及び足部管を備えた管楽器の、該頭部管内の所定位置に装着し、該唄口から吹き込まれる気流を該頭部管に嵌合された前記胴部管に向けて反射する筒状部材であって、
筒形の側壁部及び該側壁部の開口を閉鎖する一対の円形部により形成され、内部に密閉空間を有する金属製の筒状部材本体と、前記側壁部の周囲に係止して前記頭部管を封止する封止部材と、前記円形部のうちの一方の中央に一端を固定し、他端を前記キャップに係合させる棒状体と、を有することを特徴とする筒状部材。 - 前記封止部材は、オーリングであって、
前記筒状部材本体は、前記側壁部の端縁近傍における外周に、前記オーリングを係止する溝が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の筒状部材。 - 前記筒状部材本体は、前記側壁部の高さが、15mm以上、30mm未満であり、前記密閉空間が真空状態であることを特徴とする請求項1又は2記載の筒状部材。
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