JP2000029152A - レンチキュラーレンズ付き記録シート及び感熱記録シート - Google Patents

レンチキュラーレンズ付き記録シート及び感熱記録シート

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JP2000029152A
JP2000029152A JP10195868A JP19586898A JP2000029152A JP 2000029152 A JP2000029152 A JP 2000029152A JP 10195868 A JP10195868 A JP 10195868A JP 19586898 A JP19586898 A JP 19586898A JP 2000029152 A JP2000029152 A JP 2000029152A
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Tomoyoshi Nishimura
友良 西村
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンチキュラーレンズ付き記録シートに3D画
像を印画する際、均一なヘッド圧を得ると共に、プリン
ト時間の短縮化を図る。 【解決手段】レンチキュラーレンズ部12の背面に発色
層16との馴染みを良くするポリエチレン層(PE層)
14が設けられ、このPE層14の下に発色層16と、
該発色層16を保護する保護層18とが順に塗布され
る。また、レンチキュラーレンズ部12のレンズ面に
は、レンズの凹凸形状を覆ってプラテンとの接触部を平
滑化するためのクッションシート20が接着剤によって
剥離自在に付着される。印画時まではクッションシート
20が記録シート10と一体型になった状態で用いら
れ、印画後にクッションシート20を剥離してレンチキ
ュラーレンズ部12を表面に露出させ、3D画像を観察
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ等に用いら
れる記録シートに係り、特にレンチキュラーレンズを利
用して立体画像や絵変わり表示(擬似動画像)を観察で
きる画像記録物を作成するのに好適なレンチキュラーレ
ンズ付き記録シート及び感熱記録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体画像や、見る方向によって表
示される絵の内容が切り替わる絵変わり表示画像(以
下、これらを総称して3D画像と呼ぶことにする。)を
記録する記録シートとして、レンチキュラーレンズ部を
有するプラスチックシートの裏面に受像層を設けた昇華
転写方式の記録シートが知られている(特開平9−30
0828号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている記録シートは、昇華転写技術において用い
られるものであり、これをサーマル・オートクローム方
式(TA方式)などの内部発色式の直接感熱記録シート
にそのまま転用することはできない。上記公報に開示さ
れた技術を直接感熱記録方式の記録シートに応用するこ
とを検討すると、プラテンとの接触部となるレンチキュ
ラーレンズ部が凹凸を有しているため、印画処理中にサ
ーマルヘッドの押圧力が変化してヘッドタッチが不安定
になり、プリントに濃度ムラが発生するという不具合が
生じる。
【0004】また、上記公報で提案されている昇華方式
は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の
3色の印画工程に加えて、白色隠ぺいインクの4色構成
となり、通常の3色構成のプリンタよりも印画動作の為
のシーケンスが1回増え、プリント時間が長くなるとい
う欠点がある。本発明はこのような事情に鑑みて成され
たもので、印画時に良好なヘッドタッチが得られると共
に、プリント時間の短縮化を図ることができるレンチキ
ュラーレンズ付き記録シートを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決する為の手段】請求項1に記載の発明は前
記目的を達成する為に、レンチキュラーレンズ部が形成
された透明シートの裏面に画像を記録するレンチキュラ
ーレンズ付き記録シートにおいて、レンチキュラーレン
ズ部の表面に、レンズ面の凹凸形状を包囲してシート表
面を平滑化する為の緩衝部材が剥離自在に付着されてい
ることを特徴としている。
【0006】本発明によれば、凹凸形状を有するレンチ
キュラーレンズの表面を緩衝部材が覆い、プラテンと接
触するシート表面を平滑にする。印画の際には該緩衝部
材がクッションとなって、印画装置側の印画ヘッドのヘ
ッド圧を均一にすることができる。従って、濃淡ムラの
ない高画質プリントを実現できる。また、この緩衝部材
は、粘着シールと剥離紙の関係の如く、レンチキュラー
レンズ部のレンズ面から容易に離脱させることができ、
印画終了後は、この緩衝部材を剥がしてレンチキュラー
レンズ面を露出させ、レンチキュラーレンズを通して3
D画像を観察できる。なお、本明細書において「画像」
というときは、文字や記号をも包含する概念として用い
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、TA方式な
ど内部発色式の直接感熱記録シートへの適用を考慮した
もので、加熱によって発色する直接感熱記録シートであ
って、記録しようとする画像を発現させる為の発色層の
上層にレンチキュラーレンズ部が一体的に形成され、該
レンチキュラーレンズ部の表面にレンズ面の凹凸形状を
包囲してシート表面を平滑化する為の緩衝部材が剥離自
在に設けられて成ることを特徴としている。
【0008】本発明によれば、印画時までは緩衝部材が
記録シートと一体型を成して、レンチキュラーレンズ部
の表面の凹凸形状を平滑にし、サーマルヘッドのヘッド
圧を一定に保つ。これにより、画面全域に亘って均一な
ヘッド圧を得ることができ、濃淡ムラのない高画質プリ
ントを実現できる。また、印画後は緩衝部材を剥がして
レンチキュラーレンズ部を表面に露出させ、レンチキュ
ラーレンズを通して3D画像を観察できる。
【0009】本発明の感熱記録シートにおいて、発色層
をキズや紫外線等から保護する為に、前記発色層を挟ん
で前記レンチキュラーレンズと反対側の面に、保護層を
設けることが好ましいが、特に、請求項3に記載の如
く、この保護層を白色又は白色に近い淡色の有色保護層
とすることが好ましい。かかる有色保護層が当該感熱記
録シートの地色を提供することにより、印画処理による
地色の発色工程が不要でプリント時間の短縮化を図るこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るレンチキュラーレンズ付き記録シート及び感熱記録シ
ートの好ましい実施の形態について説明する。図1は本
発明の一実施の形態に係る感熱記録シートの構造を示す
断面図である。この記録シート10は、TA方式のカラ
ープリンタに用いられるフルカラー感熱記録シートであ
って、プラスチック製のレンチキュラーレンズ部12の
背面に透明なポリエチレン層(PE層)14が形成さ
れ、その下層に発色層16と、発色層16を保護する保
護層18とが順に塗布されている。更に、レンチキュラ
ーレンズ部12の表面(レンズ面)には、レンズの凹凸
形状を平滑化する為のクッションシート(緩衝部材に相
当)20が剥離自在に設けられている。
【0011】レンチキュラーレンズ部12は、例えば硬
質塩化ビニール樹脂で形成され、このレンチキュラーレ
ンズ部12の背面に発色層16との馴染みを良くするた
めのPE層14が設けられる。発色層16は、シアン
(C)の色に発色するC発色層16C、マゼンダ(M)
の色に発色するM発色層16M、イエロー(Y)の色に
発色するY発色層16Yから成り、図には示されていな
いが、C発色層16CとM発色層16Mの間、及びM発
色層16MとY発色層16Yの間には熱分割するための
中間層が設けられている。
【0012】立体画像を記録する場合には、1つのレン
チキュラーレンズに対し、左眼用画素(YL 、ML 、C
L )24と、右眼用画素(YR 、MR 、CR )26との
2画素がそれぞれ隣り合うように割り当てられる。この
ように印画された画像パターンをレンチキュラーレンズ
部12を通して観察することにより、立体感のある画像
を見ることができる。記録シート10に記録した画像を
レンチキュラーレンズ部12を通して観察することか
ら、当該記録シート10においてレンチキュラーレンズ
部12が形成されている側の面を表面と呼ぶことにす
る。画像の記録方法は後述するが、プリンタのサーマル
ヘッドは記録シート10の裏面に作用して、表側から観
察可能な画像を記録することになる。
【0013】保護層18は、前記発色層16を挟んでレ
ンチキュラーレンズ部12と反対側の面、即ち、図1上
で発色層16の下面に設けられ、発色層16をキズや紫
外線等から保護する役割を果たす。また、保護層18に
は白色の色材が混入されており、この保護層18が当該
記録シート10の地色部(白地部)となる。クッション
シート20は、弾力性のある柔軟な素材、例えば、軟質
塩化ビニール樹脂で構成され、レンチキュラーレンズ部
12のレンズ面と接触する側の面にはレンズ面の凹凸形
状に沿う凹凸面20Aが形成されている。このクッショ
ンシート20をレンチキュラーレンズ部12のレンズ面
に重ね合わせたとき両者の凹凸面どうしが密着し、記録
シート10の表層面(クッションシート20の上面)が
平滑面となる。
【0014】また、クッションシート20の下面(レン
ズ面と接する側の面)には接着剤が塗布されており、印
画時まではクッションシート20も記録シート10と一
体型になっているが、印画後はクッションシート20を
剥がすことによりレンチキュラーレンズ部12のレンズ
面を露出させることができる。なお、クッションシート
20をレンチキュラーレンズ部12のレンズ面に付着さ
せる手段は、接着剤その他の接着手段に限らず、これに
代わる他の付着手段でもよい。
【0015】図2はレンチキュラーレンズ部の俯瞰図で
ある。記録シート10に設けられたレンチキュラーレン
ズ部12は、図2に示すように、微小な半円柱状レンズ
が多数平行に配列された構造を有する。レンズの配列方
向をx方向とすると、1つのレンチキュラーレンズ12
Aについて左眼用画素ライン(L)と右眼用画素ライン
(R)とがx方向に沿って並んで記録される。
【0016】なお、擬似動画像の如く、見る角度によっ
て表示内容が切り替わる絵変わり表示を記録する場合に
は、記録しようとする2種類又はそれ以上の複数の表示
画像の画素ラインを1つのレンチキュラーレンズ12A
に対してx方向に沿って順に並べて配列する。例えば、
3種類の絵変わり表示体を作成する場合は、第1の表示
画像用の画素ラインA、第2の表示画像用の画素ライン
B、第3の表示画像用の画素ラインC、をABCABC
ABC……という具合に循環式に配列した画像パターン
を形成する。このとき、ABCの配列の周期とレンチキ
ュラーレンズ部12のレンズピッチ(一つのレンチキュ
ラーレンズ12Aの大きさ)Pを一致させる。
【0017】図3には、上記構成の記録シート10を用
いて3D画像を記録するシステムの一例が示されてい
る。このシステムは、左眼用画像を取得する第1の撮影
用カメラ(以下、左眼用カメラという。)31、右眼用
画像を取得する第2の撮影用カメラ(以下、右眼用カメ
ラという。)32、各カメラから取得した画像データを
記憶するフレームメモリ33、34、合成回路36、パ
ーソナルコンピュータ(パソコン)38、及びプリンタ
40から構成される。
【0018】3D用の視差を与える画像を得るために、
被写体を左眼用カメラ31と右眼用カメラ32とで撮影
する。各カメラで撮影された画像データは、それぞれの
フレームメモリ33、34にR、G、Bに分解された形
で記憶される。フレームメモリ33、34に格納された
データは、パソコン38の制御に基づいて読み出され、
合成回路36において左眼用画像データと右眼用画像デ
ータとが交互に隣接するように合成処理される。この
時、レンチキュラーレンズの数と合成処理後のデータ数
が同じになる様に、画素数は補間、或いは間引きされ
る。補間する場合は、合成回路36内に加減算回路(図
示せず)を用意し、これによって補間処理を行う。な
お、合成回路36における処理の詳細については後述す
る。
【0019】合成回路36で合成処理された信号(合成
信号)は、パソコン38に送られる。パソコン38は、
合成回路36から受入した画像データを裏面印刷用に並
べ換えてプリンタ40に転送する。プリンタ40の詳細
な構造は図示しないが、このプリンタ40は、図1で説
明した記録シート10が用いられるTA方式のデジタル
カラープリンタであり、記録シート10の発色層16に
熱エネルギーを与えるサーマルヘッドと、これに対向し
て配置されるプラテンローラ、及び発色を定着させる為
の紫外線を照射する定着光源などを備えている。なお、
記録シート10はロール状に巻回された連続メディアで
もよいし、所定のサイズに予めカットされたものでもよ
い。
【0020】プリンタ40は、パソコン38によって制
御され、パソコン38から受入するデータ(印画デー
タ)に基づいて所定の信号処理を行い、記録シート10
に画像を記録する。こうして、印画処理が終了した記録
シート10はプリンタ40から排出され、3D画像が記
録された画像記録物42が得られる。ここで、合成回路
36における処理について説明する。
【0021】図4は合成回路36の構成を示すブロック
図である。合成回路36は主として、左眼用画像のデー
タを一時的に格納するメモリ44と、右眼用画像のデー
タを一時的に格納するメモリ45と、これらメモリ4
4、45から出力されるデータを合成して合成出力信号
(合成データ)を生成する合成部46と、から成る。各
メモリ44、45はそれぞれフレームメモリ33、34
から読み出されたデータを記憶すると共に、イネーブル
端子に加えられるイネーブル信号に応じてデータを合成
部46に出力する。なお、イネーブル信号はパソコン3
8が与える。左眼用のメモリ44の出力信号は合成部4
6の第1の入力端子(S0 )に加えられ、右眼用のメモ
リ45の出力信号は合成部46の第2の入力端子(S1
)に加えられる。
【0022】図5及び図6には、合成回路36のタイミ
ングチャートが示されている。図5は画素の間引きをし
ない場合のタイミングチャートであり、図6は画素の間
引きを行う場合のタイミングチャートである。各図にお
いて上から順にクロック(CLK)、メモリ33か
ら読み出される左眼用データ、メモリ34から読み出
される右眼用データ、左眼用イネーブル、右眼用イ
ネーブル、合成データの各タイミングを示す。
【0023】図5に示したように、左眼用データの1画
素ライン分のデータ(L0 、L1 、…、及び右眼用デー
タの1画素ライン分のデータ(R0 、R1 、…) はそれ
ぞれ2クロック周期内で読み出され、画素の間引きをし
ない場合は、左眼用データの読み出しのタイミングに対
して、右眼用データの読み出しタイミングが1クロック
周期だけ遅れている。そして、左眼用イネーブルと右眼
用イネーブルとを1クロック周期毎に交互にHi(ハイ
レベル)にして合成部46へのデータ入力のタイミング
を切り替える。これにより、合成部46の出力端子(S
EL)からは、1クロック周期毎に左眼用データLi
(i =0、1、2…)と右眼用データRi(i =0、
1、2…)とが交互に繰り返される合成データが出力さ
れる。
【0024】他方、画素の間引きをする場合は、図6に
示したように、左眼用データの読み出しと右眼用データ
の読み出しとは同じタイミングで行われるが、左眼用デ
ータについて( i+1)番目の画素ラインのデータを読
み出す時に、右眼用データについてi 番目の画素ライン
のデータを読み出すという具合に、いわば2クロック周
期分タイミングをずらしている。そして、左眼用データ
及び右眼用データの読み出しタイミングに同期して左眼
用イネーブルと右眼用イネーブルとを2クロック周期毎
に交互にハイレベルにして合成部46へのデータ入力の
タイミングを切り替える。これにより、図6において奇
数番目の画素ライン(L1 、R1 、L3、R3 …)が間
引かれて、合成部46から2クロック周期毎に左眼用デ
ータLi(i =0、2、4…)と右眼用データRi (i
=0、2、…)とが交互に繰り返される合成データが出
力される。
【0025】こうして合成回路36から出力された合成
データはパソコン38に転送され、パソコン38におい
て、この合成データが示す画像を記録シート10の裏面
側から印画形成するための印画データに並べ換えられて
プリンタ40に提供される。なお、本例では合成回路3
6を用いて左右画像の合成を行っているが、合成処理は
ハード的な手段に限らず、パソコン38のソフトウェア
上で行ってもよい。
【0026】次に、上記の如く構成された記録シートの
作用について説明する。図1で説明したように、記録シ
ート10は、レンチキュラーレンズ部12、PE層1
4、発色層16、及び保護層18が分離不能に一体的に
構成され、レンチキュラーレンズ部12の表面にクッシ
ョンシート20が接着剤などの離脱容易な付着手段によ
って付着されて成る。
【0027】図7に示すように、印画を行う時には、ク
ッションシート20が記録シート10に一体的に付着さ
れている状態で使用する。即ち、クッションシート20
を有した記録シート10を印画部に供給し、プラテンロ
ーラ52及びサーマルヘッド54を記録シート10に圧
接させる。そして、図示せぬ搬送ローラ等の搬送手段に
よって記録シート10を搬送しながら、パソコン38か
ら供給される印画データに基づいて、サーマルヘッド5
4で加える熱エネルギーを加減することで発色する色を
制御し、印画処理を行う。
【0028】TA方式の場合、記録シート10を搬送手
段で一定速度で搬送しながら、先ず、記録シート10の
イエロー層が発色する熱エネルギーの範囲内で、そのイ
エロー層がカラー画像に応じた発色濃度となるようにサ
ーマルヘッド54を制御し、Y印画を行う。次いで、図
示せぬ定着光源からY定着用の紫外線を照射してイエロ
ーの発色を定着させる。次に、記録シート10を印画開
始位置まで戻し、マゼンタ、イエローの各色について同
様の工程を繰り返す。このように、3回の発色工程を経
て記録シート10にカラー画像を形成する。
【0029】この間、プラテンローラ52が接触する記
録シート10の表面はクッションシート20によって平
滑面となっており、また、このクッションシート20が
柔軟な弾性素材で構成されているために、印画時のサー
マルヘッド54の圧力を均一にすることができる。これ
により、濃淡ムラのない高画質プリントを実現できる。
【0030】また、本例の記録シート10は白色の保護
層18を有しているため、この保護層18が白地部とな
り、印画処理によって地色を発色させる必要がなく、プ
リント時間の短縮化を図ることができる。こうして、印
画工程が終了したら、記録シート10からクッションシ
ート20を離脱させて、レンチキュラーレンズ部12を
表面に露出させ、レンチキュラーレンズ部12を通して
3D画像を観察する。
【0031】上述した実施の形態では、TAプリンタに
用いられる記録シートを例に説明したが、本発明はレン
チキュラーレンズ部が形成された記録シートに広く応用
することができ、TA方式に限らず、溶融型熱転写方
式、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、その他の
様々な記録方式の記録シートに適用できる。なお、内部
発色によらない転写方式の場合には透明なメディアシー
トに白地部を形成するための工程が必要となる。なお、
メディアの地色は一般的には白色やこれに近い淡色が好
ましいが、白色以外の他の色とすることも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンチ
キュラーレンズ付き記録シート及び感熱記録シートによ
れば、記録シートのレンチキュラーレンズ部に、レンズ
面の凹凸形状を覆う緩衝部材をクッション層として設
け、プラテンとの接触部を平滑化したので、印画中は均
一なヘッド圧を得ることができ、濃淡ムラのない高画質
プリントを実現できる。また、この緩衝部材は容易に剥
離できる構造になっているので、印画終了後は、緩衝部
材を剥がしてレンチキュラーレンズ部を表面に露出させ
ることができる。このように、本発明を用いれば、高画
質な3D画像記録物を容易に作成することができる。
【0033】特に、内部発色による直接感熱記録シート
において、保護層を白色又は白色に近い淡色の有色に構
成することで、印画処理による地色の発色工程が不要で
プリント時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す記録シートの断面
【図2】図1中のレンチキュラーレンズ部の俯瞰図
【図3】3D画像を記録するシステムの構成例を示すブ
ロック図
【図4】図3中の合成回路の構成を示すブロック図
【図5】図4に示した合成回路で画素の間引きを行わな
い場合のタイミングチャート
【図6】図4に示した合成回路で画素の間引きを行う場
合のタイミングチャート
【図7】本例の記録シートを用いて画像を記録する様子
を示す要部側面図
【符号の説明】
10…記録シート(感熱記録シート) 12…レンチキュラーレンズ部 14…ポリエチレン層 16…発色層 18…保護層 20…クッションシート(緩衝部材) 52…プラテンローラ 54…サーマルヘッド
フロントページの続き Fターム(参考) 2H026 AA07 AA13 AA28 CC05 EE05 GG08 2H059 AB04 4F100 AK04 AR00A AR00C AT00B BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D GB27 GB41 GB71 HB00D JK11C JL01 JL02 JL10D JN08A JN10A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンチキュラーレンズ部が形成された透
    明シートの裏面に画像を記録するレンチキュラーレンズ
    付き記録シートにおいて、 レンチキュラーレンズ部の表面に、レンズ面の凹凸形状
    を包囲してシート表面を平滑化する為の緩衝部材が剥離
    自在に付着されていることを特徴とするレンチキュラー
    レンズ付き記録シート。
  2. 【請求項2】 加熱によって発色する直接感熱記録シー
    トであって、記録しようとする画像を発現させる為の発
    色層の上層にレンチキュラーレンズ部が一体的に形成さ
    れ、該レンチキュラーレンズ部の表面にレンズ面の凹凸
    形状を包囲してシート表面を平滑化する為の緩衝部材が
    剥離自在に設けられて成ることを特徴とする感熱記録シ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記発色層を挟んで前記レンチキュラー
    レンズ部と反対側の面に、前記発色層を保護するための
    白色又は白色に近い淡色の有色保護層が設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の感熱記録シート。
JP10195868A 1998-07-10 1998-07-10 レンチキュラーレンズ付き記録シート及び感熱記録シート Pending JP2000029152A (ja)

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