JP2000029089A - 像振れ補正カメラの自動焦点調節装置 - Google Patents

像振れ補正カメラの自動焦点調節装置

Info

Publication number
JP2000029089A
JP2000029089A JP19314298A JP19314298A JP2000029089A JP 2000029089 A JP2000029089 A JP 2000029089A JP 19314298 A JP19314298 A JP 19314298A JP 19314298 A JP19314298 A JP 19314298A JP 2000029089 A JP2000029089 A JP 2000029089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
posture
axis
optical system
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19314298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Uenaka
行夫 上中
Hiromitsu Sasaki
啓光 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP19314298A priority Critical patent/JP2000029089A/ja
Publication of JP2000029089A publication Critical patent/JP2000029089A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 像振れ補正カメラの多点測距において、より
高い確率で主要被写体に対して合焦動作を行なう。 【解決手段】 像振れ補正機構が駆動されていないとき
の補正レンズの位置からカメラ姿勢を判定し、通常の姿
勢の場合、SISに1を格納し、通常の姿勢から被写体
からみて右に1/4回転させた姿勢の場合、SISに2
を格納し、通常の姿勢から被写体からみて左に1/4回
転させた姿勢の場合、SISに3を格納し、通常の姿勢
から半回転させた姿勢の場合、SISに4を格納する
(S502)。カメラ位置の判定は、SISが1若しく
は4の場合は横位置(S505)、SISが2の場合は
第1の縦位置(S506)、SISが3の場合は第2の
縦位置(S507)と判定する。判定されたカメラ位
置、及び像倍率に応じて合焦動作に使用する測距センサ
を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像振れ補正カメラ
において、複数の焦点検出エリアを有する自動焦点調節
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被写体の複数の部分を測距できる
いわゆる多点測距の機能を備えたカメラでは、測距した
複数の測距データのうち最も近距離のデータを選択し、
その測距データに対応する被写体に対して合焦処理を行
なっている。このような合焦処理は、主要被写体よりも
近距離の被写体が存在しない場合には有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最も近
距離にある被写体が必ずしも主要被写体であるとは限ら
ない。主要被写体ではなく、しかも主要被写体よりも近
距離にある近距離被写体が測距エリアに入った場合に
は、その近距離被写体に合焦してしまい、主要被写体
は、いわゆる前ピン状態となりボケてしまうという問題
があった。
【0004】本発明は、以上の問題を解決するものであ
り、像振れ補正機能及び多点測距機能を備えカメラにお
いて、主要被写体に対してより高い確率で合焦処理が可
能な自動焦点調節装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる像振れ補
正カメラの自動焦点装置は、カメラのぶれ量を検出する
ぶれ検出手段と、像振れを補正するための補正光学系
と、補正光学系を駆動する補正光学系駆動手段と、補正
光学系の位置を検出する位置検出手段と、像振れ補正処
理時、補正光学系の位置とカメラのぶれ量の差分が相殺
されるよう補正光学系駆動手段を駆動する制御手段とを
備え、制御手段により駆動されない場合、補正光学系駆
動手段は補正光学系を解放する像振れ補正カメラにおい
て、被写体の複数箇所までの撮影距離に関する情報をそ
れぞれ検出する撮影距離情報検出手段と、撮影光学系の
現焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、補正光学系
の非駆動時における位置検出手段の検出結果に基づいて
カメラ姿勢を判定するカメラ姿勢判定手段と、カメラ姿
勢に基づいて、撮影距離情報検出手段が検出した複数の
撮影距離に関する情報の中から合焦動作に用いる撮影距
離に関する情報を選択する撮影距離情報選択手段と、撮
影距離情報選択手段が選択した撮影距離に関する情報に
基づいて撮影光学系を駆動して合焦動作を行なう撮影光
学系駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】撮影距離情報検出手段は例えば、所定の予
定焦点面における撮影光学系の焦点状態を検出する焦点
検出手段と、焦点検出手段による検出結果に基づいて、
被写体までの撮影距離を算出する撮影距離算出手段とを
備える。
【0007】好ましくはさらに、撮影距離情報検出手段
により検出される撮影距離及び焦点距離検出手段により
検出される現焦点距離に基づいて像倍率に関するデータ
を算出する像倍率算出手段を備え、撮影距離情報選択手
段において、カメラ姿勢及び像倍率データに基づいて合
焦動作に用いる撮影距離に関する情報が選択される。
【0008】好ましくは、位置検出手段により、補正光
学系の光軸に直交する平面内において、カメラが写真撮
影を行なう通常のカメラ姿勢にある場合に水平方向に沿
う第1の軸及び第1の軸に直交する第2の軸における補
正光学系の光軸の位置が検出され、カメラ姿勢判定手段
により、第1の軸及び第2の軸における、撮影光学系の
光軸と一致する位置からの補正光学系の光軸の変位量及
び変位方向に基づいてカメラ姿勢が判定される。
【0009】好ましくは、カメラ姿勢判定手段により、
通常のカメラ姿勢である第1の姿勢と、第1の姿勢から
被写体側から見て右へ1/4回転させた第2の姿勢と、
第1の姿勢から被写体側から見て左へ1/4回転させた
第3の姿勢と、第1の姿勢から半回転させた第4の姿勢
とが判定される。
【0010】カメラ姿勢判定手段により、例えば、第2
の軸における変位量が第1の軸における変位量より大き
く、かつ第2の軸における変位方向がカメラ本体の底部
へ向かう第1の方向の場合、第1の姿勢と判定され、第
1の軸における変位量が第2の軸における変位量より大
きく、かつ第1の軸における変位方向が被写体側から見
てカメラの右側端部に向かう第2の方向の場合、第2の
姿勢と判定され、第1の軸における変位量が第2の軸に
おける変位量より大きく、かつ第1の軸における変位方
向が被写体側から見てカメラの左側端部に向かう第3の
方向の場合、第3の姿勢と判定され、第2の軸における
変位量が第1の軸における変位量より大きく、かつ第2
の軸における変位方向が第1の方向と反対の第4の方向
の場合、第4の姿勢と判定される。
【0011】好ましくは、カメラ姿勢判定手段により、
第1及び第4の姿勢の場合、カメラが横位置にあると判
定され、第2の姿勢の場合、カメラが第1の縦位置にあ
ると判定され、第3の姿勢の場合、カメラが第2の縦位
置にあると判定される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明が適用される多点
測距自動焦点調節装置における複数の焦点検出ゾーンと
フレームとの関係の一例を説明する図である。この実施
例では、5個の焦点検出ゾーンA〜Eを備えていて、こ
れらは、フレーム1においては、水平方向に所定間隔で
一列に配置されている。焦点検出ゾーンA〜Eと重なる
被写体に対して焦点状態を検出することが可能である。
同図において、人物に焦点検出ゾーンBが重なっている
ので、焦点検出ゾーンBを使用すればその人物に対して
合焦することができる。なお、フレーム1は、撮影範囲
または、フィルム面に結像される被写体像の範囲と等価
である。
【0013】図2は、本実施形態のカメラに搭載した位
相差方式のAF(自動焦点調節)装置の概要を説明する
図である。この図では、フィルム面5の後方にAFセン
サ7を配置してあるが、通常AFセンサ7は、その受光
面11がフィルム面5と共役な位置に配置される。
【0014】ここで、この撮影レンズ3が被写体21に
対して合焦状態にあるときには、撮影レンズ3による被
写体像23の位置とフィルム面5とが一致する。ところ
が、撮影レンズ3が被写体21よりも手前に合焦してい
るとき、いわゆる前ピン状態のときには、被写体像23
は、フィルム面5よりも前方に結像される。逆に、撮影
レンズ3が被写体21よりも遠方に合焦しているとき、
いわゆる後ピン状態にあるときには、被写体像23はフ
ィルム面5よりも後方に結像される。フィルム面5に対
する被写体像23の光軸方向のずれ及び量をデフォーカ
ス量という。そして、被写体像23を基準にしてフィル
ム面5よりも前方(被写体21側)にあるとき(前ピ
ン)のデフォーカス量を“−”、後方にあるとき(後ピ
ン)のデフォーカス量を“+”としてある。
【0015】この焦点検出ゾーンA〜Eを備えたカメラ
において、最短の撮影距離の被写体に対して合焦処理を
行なう場合に、主要被写体に対して合焦する条件及び確
率は、次の〜により表わすことができる。 :主要被写体が焦点検出ゾーンのいずれかにかかる確
率 :主要被写体がかかった焦点検出ゾーンが最短撮影距
離になる確率 :主要被写体に対して合焦する確率(×) ここで、撮影者が意図した主要被写体に対して、いわゆ
るフォーカスロックをせずに合焦する確率は、上記で
ある。つまり、主要被写体に対して合焦する確率を上げ
るためには、上記確率及びをそれぞれ上げればよい
ことが分かる。しかしながら、確率を上げるためには
焦点検出ゾーンの数を増やせばよいが、確率を上げる
ためには焦点検出ゾーンの数を減少させた方がよい、と
いう相反する条件が要求される。
【0016】ところで、主要被写体のフレームに対する
大きさは、焦点距離を同一とすると、被写体距離が近い
ほど大きくなる。つまり、被写体距離が近くなればなる
ほど、主要被写体がフレームの中央の焦点検出ゾーンに
かかる確率が高くなることが分かった。したがって、被
写体距離が近くなれば周辺の焦点検出ゾーンは不要にな
り、逆に被写体距離が遠くなれば周辺の焦点検出ゾーン
が必要になる。言い換えれば、像倍率及び被写体距離に
応じて使用する焦点検出ゾーンを選択することで、確率
を高めることが可能になることが分かった。
【0017】ここで、像倍率に関するデータMVを式で
表すと、 MV=log2D/f D:撮影距離 f:焦点距離 となる。このMV値は、同一の焦点距離fであれば撮影
距離Dが短いほど、同一の撮影距離であれば焦点距離が
長いほど小さくなる値である。なお、撮影フレーム内に
おける主要被写体の占める割合が大きい場合に像倍率が
大きいと定義すると、像倍率が大きい場合には、MV値
は逆に小さくなる。また、上記式ではlog2を使用してい
るが、これはデータ処理上の便宜で圧縮するためのもの
なので、D/fをそのまま用いてもよいし、像の倍率に
関する値であれば他の値でもよい。
【0018】本発明者は、像倍率MV及び被写体距離D
により、各焦点検出ゾーンにおける上記確率及びが
どのように変化するのかを、カメラを横位置に構えたと
きと縦位置に構えたときについて試験した。その試験結
果を、図3〜図5に示した。各図において、(A)はカ
メラの縦横向きを表わしていて、図3は通常の横位置、
図4はグリップが上になる第1の縦位置、図5はグリッ
プが下になる第2の縦位置を表わしている。(B)は各
焦点検出ゾーンに主要被写体がかかる確率、(C)は各
焦点検出ゾーンの被写体が最短撮影距離である確率を表
わし、各図の(B)、(C)において、横軸は像倍率M
V、縦軸は確率である。
【0019】図3〜図5の分析から、次のことが分か
る。先ず、カメラを横位置に構えたとき(横位置のと
き)には、図3の(B)、(C)から、中央の焦点検出
ゾーンAに主要被写体がかかる確率、及び中央の焦点
検出ゾーンAの主要被写体が最短撮影距離である確率
が最も高いことが分かる。これに次いで左右中央の焦点
検出ゾーンB、Cに対する確率、が高く、左右外側
の焦点検出ゾーンD、Eに対する確率、が最も低い
ことが分かる。
【0020】カメラを第1の縦位置に構えたときには、
図4の(B)、(C)から、中央の焦点検出ゾーンA及
びその上の焦点検出ゾーンCに対する確率、が最も
高く、下端の焦点検出ゾーンDに対する確率、が最
も低いことが分かる。同様に、カメラを図4(A)とは
上下逆の第2の縦位置(図5(A)参照)に構えたとき
には、図5の(B)、(C)から、中央の焦点検出ゾー
ンA及びその上の焦点検出ゾーンBに対する確率、
が最も高く、下端の焦点検出ゾーンEに対する確率、
が最も低いことが分かる。
【0021】すなわち、カメラを構える時のカメラ位置
がわかれば、主要被写体に合焦する確率の高い焦点検出
ゾーンを選択することができる。
【0022】さらに、各縦横位置において、最も確率
、の低い焦点検出ゾーンであっても、像倍率MVが
高くなるほど確率、が高くなる。以上の結果より、
像倍率MVが一定値よりも小さいときには、確率、
の低い焦点検出ゾーンを使用しないことで確率が上が
ることが分かった。そこで、像倍率MVが一定値よりも
低い焦点検出ゾーンを使用しないときの確率、、
の分布を、図6〜図8に示した。各図において、縦軸は
確率を、横軸は像倍率MVを表わしている。なお、図6
は図3に対応し、図7は図4に対応し、図8は図5に対
応する。
【0023】ここで、横位置では、0≦MV≦5.5の
ときに焦点検出ゾーンD、Eを使用しないときに確率
が高くなり、第1の縦位置では0≦MV≦5のときに焦
点検出ゾーンB、Dを使用しないときに確率が高くな
り、第2の縦位置では0≦MV≦5のときに焦点検出ゾ
ーンC、Eを使用しないときに確率が高くなってい
る。この結果から、横位置では0≦MV≦5.5、縦位
置では0≦MV≦5のときに焦点検出ゾーンD、E、ま
たはB、D、あるいはC、Eを使用しないことにより、
主要被写体に対する自動合焦確率が高くなる。なお、例
えば、焦点距離f=50mmのとき、MV=5のときには
撮影距離D≒1.6m、MV=5.5のときには撮影距
離D≒2.2mである。
【0024】以上の結果より本実施形態は、多点測距A
F装置において主要被写体に対する合焦率を高めるため
に、カメラの位置を検出すると共に、複数の焦点検出ゾ
ーンに関する撮影距離、及び撮影レンズの現焦点距離に
基づいて像倍率に関するデータを算出し、カメラの位置
と像倍率データに基づいて、主要被写体が含まれる確率
の高い焦点検出ゾーンを選択する構成とした。
【0025】図9は本実施形態の像振れ補正機構及び自
動焦点調節装置を搭載した一眼レフカメラのカメラボデ
ィの外観を示す斜視図、図10は模式的に示す正面図で
あり、説明の都合上、一部を透視して示す。図9、10
において、符号12はレリーズ釦である。カメラボディ
11内において、レリーズ釦12が設けられている側に
は、角速度センサ14、16が配設されている。角速度
センサ14及び16はジャイロセンサであり、それぞれ
長手方向に沿った軸回りの回転方向における角速度を検
出する。角速度センサ14の回転軸Aと角速度センサ1
6の回転軸Bが直交するよう、角速度センサ14、16
は配設される。角速度センサ14により回転軸A回りの
回転方向αにおけるレンズ鏡筒52内の撮影レンズ53
の光軸OPのぶれの角速度が検出され、角速度センサ1
6により回転軸B回りの回転方向βにおける光軸OPの
ぶれの角速度が検出される。
【0026】尚、本明細書ではカメラボディ11を通常
の写真撮影の姿勢で構えた状態でレンズ鏡筒52の側か
ら見た場合、すなわち被写体側から見た場合の右側部を
「第1の側部」とし、左側部を「第2の側部」とする。
また、カメラボディ11を通常の写真撮影の姿勢で構え
た状態における水平方向を「横方向」と呼び、鉛直方向
を「縦方向」と呼ぶ。すなわち、横方向と縦方向は互い
に直交し、横方向は図1の回転軸Bに平行であり、縦方
向は図10の回転軸Aに平行である。
【0027】図11は、本実施形態の像振れ補正機構の
全体を示す分解斜視図である。補正レンズ101はレン
ズ支持枠102に支持されている。補正レンズ鏡筒10
3は小径部103a、大径部103bを有しており、小
径部103a内にはレンズ支持枠102が保持されてい
る。大径部103bの外周面にはねじ山が設けられてい
る。大径部103bは第1の固定部120に設けられた
開口部120aを挿通し、可動部140のレンズ鏡筒支
持枠141の開口部141aに嵌合している。第1の固
定部120はビス121及び122により第2の固定部
180に固定され、可動部140及びガイド部160
は、第1の固定部120と第2の固定部180により挟
持される。
【0028】図12は可動部140を拡大して示す分解
斜視図である。略矩形のレンズ鏡筒支持枠141には開
口部141aが設けられている。開口部141aの内周
面にはねじ溝が刻設されており、大径部103b(図1
1参照)の外周面のネジ山が嵌合している。すなわち、
大径部103bは開口部141aに固定されている。レ
ンズ鏡筒支持枠141の3個所の角部にはコイル固定枠
142、143、144が配設されている。
【0029】横方向駆動コイル151はコイル固定枠1
42及び143により位置決めされる。横方向駆動コイ
ル151の一方の端部はコイル固定枠142とコイル押
え部材142aで挟持され、他方の端部はコイル固定枠
143とコイル押え部材143aで挟持される。ビス1
42bでコイル押え部材142aをコイル固定枠142
に固定し、かつビス143bでコイル押え部材143a
をコイル固定枠143に固定することにより、横方向コ
イル151は固定される。縦方向駆動コイル152はコ
イル固定枠143及び144により位置決めされる。縦
方向駆動コイル152の一方の端部はコイル固定枠14
3とコイル押え部材143aで挟持され、他方の端部は
コイル固定枠144とコイル押え部材144aで挟持さ
れる。ビス143bでコイル押え部材143aをコイル
固定枠143に固定し、かつビス144bでコイル押え
部材144aをコイル固定枠144に固定することによ
り、縦方向駆動コイル152は固定される。
【0030】レンズ鏡筒支持部141の下端部近傍には
横方向ガイド穴141b、141cが設けられている。
横方向ガイド穴141b、141cは長手方向が水平方
向に沿った細長の穴であり、それぞれの内周壁の底面が
同一平面上に並ぶよう穿設される。
【0031】発光素子であるLED(Light Emitting D
iode)153はレンズ鏡筒支持枠141のレンズ固定枠
142及び143が配設された側端部と反対側の側端部
に設けられた凹部141dに配設され、LED154は
レンズ鏡筒支持枠141の下端部に設けられた凹部14
1eに配設される。
【0032】図13はガイド部160を拡大して示す分
解斜視図である。ガイドバー161は長手方向が直交す
るアーム162及び163を備え、略L字型を有する。
アーム162において可動部140の側の側面には、円
筒状のローラ171及び172が配設される。ビス17
1aをローラ171に挿通させアーム162においてア
ーム163近傍の端部に穿設された穴に嵌合させること
によりローラ171はアーム162に固定され、ビス1
72aをローラ172に挿通させアーム162の他方の
端部に穿設された穴に嵌合させることにより、ローラ1
72はアーム162に固定される。
【0033】アーム163において第2の固定部180
の側の側面には、円筒状のローラ173及び174が配
設される。ビス173aをローラ173に挿通させアー
ム163においてアーム162近傍の端部に穿設された
穴に嵌合させることによりローラ173はアーム163
に固定され、ビス174aをローラ174に挿通させア
ーム163の他方の端部に穿設された穴に嵌合させるこ
とにより、ローラ174はアーム163に固定される。
【0034】図14は第2の固定部180を拡大して示
す分解斜視図である。円板状の本体181は略中央部分
に開口部181aが設けられている。開口部181aに
は補正レンズ鏡筒103(図11参照)が挿通され、後
述する像振れ補正制御による補正レンズ鏡筒103の駆
動を妨げないよう十分な大きさを有している。開口部1
81aの近傍には縦方向ガイド穴181b、181cが
縦方向に設けられている。縦方向ガイド穴181b、1
81cは長手方向が垂直方向に沿った細長の穴であり、
それぞれの内周壁の側面が同一平面上に並ぶよう穿設さ
れる。本体181の周縁部においてレンズ鏡筒支持枠1
41の凹部141dに対応する位置に開口部181dが
設けられており、PSD(Position Sensitive Device
)183が嵌合している。また、本体181の周縁部
においてレンズ鏡筒支持枠141の凹部141eに対応
する位置に開口部181eが設けられており、PSD1
84が嵌合している。すなわち、PSD183はLED
153に対応するよう位置決めされ、PSD184はL
ED154に対応するよう位置決めされる。
【0035】ヨーク190は、長手方向が縦方向に沿っ
たアーム190a及び長手方向が横方向に沿ったアーム
190bを備え略L字型を有する。ヨーク190は、ビ
ス191、192、193により本体181に固定され
る。すなわち、ビス191をヨーク190のビス穴19
0fに挿通させ本体181の穴181fに嵌合させ、ビ
ス192をヨーク190のビス穴190gに挿通させ本
体181の穴181gに嵌合させ、ビス193をヨーク
190のビス穴190hに挿通させ本体181の穴18
1hに嵌合させる。さらに、ヨーク190には穴19
5、196、197、198が設けられている。本体1
81に固定された状態で、本体181の平面上に設けら
れた凸部185、186、187、188が穴195、
196、197、198をそれぞれ挿通する。凸部18
5、186、187、188の高さは、先端部分がそれ
ぞれ穴195、196、197、198からガイドバー
161側に突出するよう、ヨーク190の厚さより大き
く形成されている。
【0036】アーム190aのガイドバー161側の平
面には、縦方向に沿って一対の棒状の永久磁石201、
202が配設される。永久磁石201、202は磁力に
より互いに吸着しないよう、穴197から突出する凸部
187及び穴198から突出する凸部188の先端部分
を挟持する位置に配設される。アーム190bのガイド
バー161側の平面には、横方向に沿って一対の棒状の
永久磁石203、204が配設される。永久磁石20
3、204は、磁力により互いに吸着しないよう、穴1
95から突出する凸部185及び穴196から突出する
凸部186の先端部分を挟持する位置に配設される。
【0037】図15、16は、補正レンズ鏡筒103が
レンズ鏡筒支持枠141に固定され、可動部140及び
第2の固定部180において各部材が組み立てられた状
態の分解斜視図であり、図15は第2の固定部180側
から示し、図16は第1の固定部120側から示す。ガ
イドバー161は、ローラ171、172がそれぞれ横
方向ガイド穴141b、141c内に位置決めされ、か
つローラ173、174がそれぞれ縦方向ガイド穴18
1b、181c内に位置決めされるよう、可動部140
と第2の固定部180に挟持される。
【0038】レンズ鏡筒支持枠141の第2の固定部側
の面において凹部141dに相当する位置に、長手方向
が縦方向と平行なスリット145が設けられている。上
述のように、凹部141dにはLED153が配設さ
れ、第2の固定部180においてLED153に対応す
る位置にはPSD183が配設されているため、LED
153から出射される光束がスリット145を通過して
PSD183に達する。また、レンズ鏡筒支持枠141
の第2の固定部側の面において凹部141eに相当する
位置に、長手方向が横方向に平行なスリット146が設
けられている。上述のように、凹部141eにはLED
154が配設され、第2の固定部180においてLED
154に対応する位置にはPSD184が配設されてい
るため、LED154から出射される光束がスリット1
46を通過してPSD184に達する。
【0039】レンズ鏡筒支持枠141の第2の固定部1
80側の平面には円筒状の受部147、148、149
が設けられている。受部147はコイル固定枠142の
近傍、受部148はコイル固定枠143の近傍、受部1
49はコイル固定枠144の近傍にそれぞれ位置決めさ
れている。受部147、148、149の内部には、そ
れぞれ付勢ばね147b、148b、149bが配設さ
れる。付勢ピン147aはシャフトの周りに付勢ばね1
47bが巻き付けられるよう受部147に挿入され、付
勢ピン148aはシャフトの周りに付勢ばね148bが
巻き付けられるよう受部148に挿入され、付勢ピン1
49aはシャフトの周りに付勢ばね149bが巻き付け
られるよう受部149に挿入される。
【0040】第1の固定部120がビス121及び12
2により第2の固定部180に固定されている状態にお
いて、付勢ピン147a、148a、149aのそれぞ
れのヘッドが第2の固定部180の本体181に当接
し、付勢ばね147b、148b、149bの付勢力に
より、第2の固定部180から第1の固定部120に向
かう方向にレンズ鏡筒支持枠141は常時、付勢され
る。その結果、像振れ補正制御において、レンズ鏡筒支
持枠141の補正レンズ101の光軸方向に沿った動き
及び光軸に直交する軸周りの回転運動等が規制され、フ
ィルム面に結像される像のピントのずれや像性能の低下
が防止される。
【0041】また、第1の固定部120がビス121及
び122により第2の固定部180に固定されている状
態において、可動部140は、補正レンズ101の光軸
と他の光学系の光軸が一致した状態(基準位置)から、
縦方向及び横方向にそれぞれ約±1mm(ミリメートル)
移動可能なクリアランスを有している。像振れ補正機構
の非駆動時、補正レンズ101はカメラの姿勢に応じて
このクリアランスの範囲内で重力方向に移動するが、撮
影画像に実質的な影響を及ぼさない範囲である。
【0042】図17は補正レンズ101の光軸を含み縦
方向に平行な面で切断した像振れ補正機構の断面図であ
る。永久磁石203の縦方向駆動コイル152に対向す
る面側はS極、ヨーク190に当接する面側はN極であ
り、永久磁石204の縦方向駆動コイル152に対向す
る面側はN極、ヨーク190に当接する面側はS極であ
る。第1の固定部120、永久磁石203、204、ヨ
ーク190の間には矢印で示す磁気回路が形成され、縦
方向駆動コイル152に電流を流すことにより電磁力が
縦方向に発生する。縦方向駆動コイル152が配設され
るレンズ鏡筒支持枠141は可動部材であるため、縦方
向駆動コイル152に流す電流の方向及び強さを調節す
ることにより、レンズ鏡筒支持枠141の縦方向に沿っ
た駆動が制御される。
【0043】尚、図17には図示していないが、永久磁
石203、204と同様、永久磁石201の横方向駆動
コイル151側に対向する面側はS極、ヨーク190に
当接する面側はN極であり、永久磁石202の横方向駆
動コイルコイル151側に対向する面側はN極、ヨーク
190に当接する面側はS極である(図16参照)。従
って、永久磁石201、202、第1の固定部120、
ヨーク190の間にも上述と同様の磁気回路が形成さ
れ、横方向駆動コイル151に電流を流すことにより電
磁力が横方向に発生する。すなわち、横方向駆動コイル
151に流す電流の方向及び強さを調節することによ
り、レンズ鏡筒支持枠141の横方向に沿った駆動が制
御される。
【0044】上述のように、ガイドバー161のローラ
171、172(図16参照)はそれぞれ横方向ガイド
穴141b、141c(図15参照)内に位置決めさ
れ、かつローラ173、174(図15参照)はそれぞ
れ縦方向ガイド穴181b、181c(図16参照)内
に位置決めされる。従って、レンズ鏡筒支持枠141が
横方向に駆動される際、ローラ171、172に案内さ
れる。また、レンズ鏡筒支持枠141が縦方向に駆動さ
れる際、ローラ171、172に支持されガイドバー1
61がレンズ鏡筒支持枠141と一体的に縦方向に駆動
されつつ、レンズ鏡筒支持枠141はローラ173、1
74に案内される。
【0045】レンズ鏡筒支持枠141においてLED1
54が配設された凹部141eの底面には、LED15
4の発光部分に対応する位置に穴141e’が穿設され
ている。穴141e’は、第2の固定部180側から見
た場合、スリット146の略中央に位置決めされてい
る。上述のように、LED154から出射された光束は
スリット146を通過してPSD184に照射されるの
で、穴141e’によりLED154から出射されPS
D184に照射される光束のビーム径が規定される。レ
ンズ鏡筒支持枠141の縦方向の変位と共に、LED1
54から出射され穴141e’を介してPSD184上
に照射される光束の位置が変位し、PSD184の一対
の端部のリード線から出力される電流値が変動する。従
って、PSD184のリード線の電流値に基づいて縦方
向におけるレンズ鏡筒支持枠141の位置が検出され
る。
【0046】尚、図17には示していないが レンズ鏡
筒支持枠141においてLED153が配設された凹部
141dの底面には、LED153の発光部分に対応す
る位置に穴が穿設されており、穴141e’と同様、第
2の固定部180側から見た場合、スリット145(図
15参照)の略中央に位置決めされている。第2の固定
部180の本体181において、LED153に対応す
る位置にはPSD183が配設されている(図14、1
5参照)。LED153から出射された光束はスリット
145を通過してPSD183に照射されるので、LE
D153から出射されPSD183に照射される光束の
ビーム径は、凹部141dの底面の穴により規定され
る。レンズ鏡筒支持枠141の横方向の変位と共に、L
ED153から出射されPSD183上に照射される光
束の位置が変位し、PSD183の一対の端部のリード
線から出力される電流値が変動する。従って、PSD1
83のリード線の電流値に基づいて横方向におけるレン
ズ鏡筒支持枠141の位置が検出される。
【0047】以上のような像振れ補正機構はレンズ鏡筒
52内に支持されており、レンズ鏡筒52をカメラボデ
ィ11に装着した際、撮影レンズ53とカメラボディ1
1の間に位置するよう配設されている。
【0048】図18はカメラボディにおける測距光学系
の光路図、図19は同カメラボディの主要構成を示した
ブロック図、図20はカメラボディ11に着脱自在に装
着されるパワーズームレンズの主要構成を示したブロッ
ク図である。
【0049】撮影レンズ53(図19参照)から補正レ
ンズ101(図11参照)を介してカメラボディ11内
に入射した被写体光束は、メインミラー45で反射さ
れ、液晶焦点板46に結像され、その像は、ペンタプリ
ズム47およびアイスピース48を介して正立実像とし
て撮影者に観察される。液晶焦点板46を透過した被写
体光束の一部は測光素子19aに入射する。また、メイ
ンミラー45がアップした露光時には、フィルムまたは
シャッタ幕49で反射した被写体光束が、ダイレクト測
光素子19bに入射する。一方、メインミラー45のハ
ーフミラー部を透過した被写体光束は、サブミラー50
で反射されてAF用CCDセンサ13に導かれる。AF
用CCDセンサ13は、5個の焦点検出部15A、15
B、15C、15D、15Eを有している。これらの焦
点検出部15A〜15Eは、図1に示した焦点検出ゾー
ンA〜Eに対応し、フレーム1における焦点検出ゾーン
A〜Eと同様の位置において焦点検出ができるように配
置されている。
【0050】パワーズームレンズ51の焦点調節用レン
ズ群53F、ズーム用レンズ群53Zを含む撮影レンズ
53を透過して焦点検出部15A〜15Eに結像した被
写体光束は各焦点検出部15A〜15Eで光電変換さ
れ、順番に焦点検出インターフェース17に入力され
て、ここで所定の画像信号に変換処理され、CPU21
に出力される。CPU21は焦点検出部選択手段として
の機能を有し、入力した各画像データに基づいて、各焦
点検出部15A〜15E毎にデフォーカス量を求め、使
用する焦点検出部(被写体)、つまり使用するデフォー
カス量を選択する。また、CPU21は、演算したデフ
ォーカス量に基づいて、モータインタフェース27を介
してAFモータ29を駆動する。AFモータ29の回転
は、ボディジョイント31、レンズジョイント55を介
してパワーズームレンズ51のAF機構57に伝達され
る。
【0051】CPU21には、センサ類として、被写体
の明るさを測る測光回路19が接続されている。測光回
路19は、パワーズームレンズ51を介して入射した被
写体光を受光素子19a、19bで受光して輝度信号に
変換し、この輝度信号を対数圧縮処理、A/D 変換処理等
を施してからCPU21に出力する。
【0052】カメラボディ11は、スイッチ類として、
AF用CCDセンサ13を駆動してAF処理を開始させ
るとともに測光回路19を介して被写体輝度の測定、シ
ャッタ速度及び絞り値の演算を開始させる測光スイッチ
SWS、演算した絞り値及びシャッタ速度で露光を開始
させるレリーズSWR及び、各電子、電気部材に電力供
給するバッテリ25をオン/オフするメインスイッチS
WMを備えている。測光スイッチSWSおよびレリーズ
スイッチSWRはCPU21に接続されていて、そのオ
ン/オフ状態に応じてCPU21により上記処理が行な
われる。
【0053】CPU21は、パワーズームレンズ51か
ら、AF処理など撮影に必要なレンズデータを入力す
る。レンズデータとしては、像面を単位長移動させるた
めに必要なAFモータ29の回転に関するKバリューデ
ータ、パワーズームレンズ51の現焦点距離情報などが
ある。なお、メインCPU21は、ボディマウント面に
設けられた電気接点群BCと、パワーズームレンズ51
のマウント面に設けられた電気接点群LCとの接続、イ
ンターフェースIC62を介してレンズCPU61との
間で現焦点距離データなどのデータ通信を行なう。
【0054】AFモータ29の回転数は、その回転に連
動して所定のパルスを発生するエンコーダ33、及びエ
ンコーダ33が出力するパルスをカウントするカウンタ
35により検出する。また、パワーズームレンズ51の
焦点調節用レンズ群53Fの所定の端点(本実施例では
無限遠に合焦した状態にある無限遠端点)からのAFモ
ータ29の回転数(パルス数)が現在位置カウンタ37
にメモリされる。そのカウント値はAFモータ29の回
転に伴ってエンコーダ33から出力されるパルスを検出
して更新される。また、焦点調節用レンズ群53Fが端
点に達したかどうかは、AFモータ29の駆動にもかか
わらず所定時間エンコーダ33からパルスが出力されな
いことを端点検出回路39を介して検出する。
【0055】本実施形態の端点検出回路39は、AFモ
ータ29が駆動されているにもかかわらず、所定時間回
転していないことを、エンコーダ33からパルスが出力
されないことにより検出して、検出信号をCPU21に
送る。CPU21は、この検出信号を受けて、AFモー
タ29の駆動方向に応じて焦点調節用レンズ群53Fが
無限遠端点または至近端点に達したことを検出し、AF
モータ29の停止および現在位置カウンタ37への端点
パルス値セット処理を行なう。
【0056】パワーズームレンズ51は図示しないが、
焦点調節用レンズ群53F及びズーム用レンズ群53Z
を駆動する公知の焦点調節用カム環及びズーミング用カ
ム環を備え、これらの回転により焦点調節及びズーミン
グがなされる。焦点調節用レンズ群53FはAF機構5
7により駆動されるが、このAF機構57には、AFジ
ョイント55、31を介してAFモータ29の駆動力が
伝達される。そして焦点調節用レンズ群53Fの絶対位
置(焦点調節用カム環の回転位置)、すなわち合焦撮影
距離に関するデータは、距離コード板81を介して検出
される。
【0057】ズーム用レンズ群53Zは、PZ(パワー
ズーム)機構67により駆動される。このPZ機構67
は、レンズCPU61によりモータドライブIC63を
介して制御されるズームモータ65により駆動される。
また、ズーム用レンズ群53Zの移動位置(ズーミング
用カム環の回転位置)、つまり現焦点距離データは、レ
ンズCPU61が公知のズームコード板71を介して検
出する。レンズCPU61は、検出した現焦点距離デー
タを、カメラボディ11のCPU21に適時転送する。
【0058】角速度センサ14、16から出力された角
速度は角速度信号処理回路302を介してCPU21の
入力端子AD1、AD2にそれぞれ横方向における角速
度x、縦方向における角速度yとして入力される。
【0059】PSD183の電流値は、横方向位置信号
処理回路313を介してレンズ鏡筒支持枠141の横方
向の位置信号としてCPU21の入力端子AD3に入力
される。PSD184の電流値は、縦方向位置信号処理
回路314を介してレンズ鏡筒支持枠141の縦方向の
位置信号としてCPU21の入力端子AD4に入力され
る。
【0060】CPU21では入力端子AD1及びAD2
に入力された横方向の角速度x、縦方向の角速度yが積
分演算され、それぞれの角度情報が算出される。入力端
子AD3及びAD4に入力される横方向及び縦方向のレ
ンズ鏡筒支持枠141の位置信号と角度情報とを比較演
算することにより、レンズ鏡筒支持枠141の駆動方向
及び駆動量が算出される。横方向の駆動方向及び駆動量
の信号は出力端子DA1から出力され、横方向ドライバ
回路321に入力され、横方向ドライバ回路321の出
力信号に基づいて横方向駆動コイル151に所定の方向
に電流が流される。縦方向の駆動方向及び駆動量の信号
は出力端子DA2から出力され、縦方向ドライバ回路3
22に入力され、縦方向ドライバ回路322の出力信号
に基づいて縦方向駆動コイル152に所定の方向に電流
が流される。
【0061】ここで図21〜図24を用いて、カメラ姿
勢と補正レンズの位置との関係について説明する。図2
1〜図24は、被写体側から見たカメラボディ11の姿
勢と、像振れ補正機構の第2の固定部180の本体18
1の開口部181aと、可動部140のレンズ鏡筒支持
枠141に保持される補正レンズ101との位置関係と
を、模式的に示している。いずれも、像振れ補正処理が
行なわれていない状態、すなわち横方向駆動コイル15
1及び縦方向駆動コイル152に電流が流されていない
状態における補正レンズ101の位置が示されている。
各図において、X座標は横方向における補正レンズ10
1の光軸の位置を示し、Y座標は縦方向における補正レ
ンズ101の光軸の位置を示し、原点は補正レンズ10
1の光軸が開口部181aの中心と一致する点である。
【0062】図21は写真撮影における通常のカメラ姿
勢を示す図である。補正レンズ101は開口部181a
の中心からカメラ1の底面に向かう方向へ変位してお
り、X座標における変位よりもY座標における変位の方
が大きく、さらにY座標においてマイナス(−)方向に
変位している。
【0063】図22は、通常のカメラ姿勢から被写体側
から見て右へ1/4回転させた姿勢(第2の姿勢)を示
す。補正レンズ101は開口部181aの中心からカメ
ラ1の第1の側部に向かう方向へ変位しており、Y座標
における変位よりもX座標における変位の方が大きく、
さらにX座標においてプラス(+)方向に変位してい
る。
【0064】図23は、通常のカメラ姿勢から被写体側
から見て左へ1/4回転させた姿勢(第3の姿勢)を示
す。補正レンズ101は開口部181aの中心からカメ
ラ1の第2の側部に向かう方向へ変位しており、Y座標
における変位よりもX座標における変位の方が大きく、
さらにX座標においてマイナス方向に変位している。
【0065】図24は、通常のカメラ姿勢から半回転さ
せた姿勢(第4の姿勢)を示す。補正レンズ101は開
口部181aの中心からカメラ1の上面に向かう方向へ
変位しており、X座標における変位よりもY座標におけ
る変位の方が大きく、さらにY座標においてプラス方向
に変位している。
【0066】このように、本実施形態の像振れ補正機構
は駆動手段に電磁コイルを用いているため、コイルに電
流が流されていない状態では補正レンズ101は駆動手
段から解放され、停止位置に保持されない。従って、コ
イルに電流が流されていない場合、補正レンズ101及
びレンズ支持枠102は自重によりカメラ姿勢に応じて
変位する。すなわち、像振れ補正機構の非作動時の補正
レンズ101の位置を検出することによりカメラ姿勢が
判定できる。
【0067】この一眼レフカメラのAF動作及び像振れ
補正制御について図25〜図29に示したフローチャー
トを用いて説明する。この処理は、CPU21により統
括的に実行され、CPU21は、メインスイッチSWM
がオン状態に切り替えられると、このフローチャートの
処理を実行する。
【0068】ステップS401でパワーズームレンズ5
1のAF初期化が行われる。すなわち、AFモータ29
を無限遠合焦方向に駆動して焦点調節用レンズ群53F
を無限遠端まで回動する。次いで、ステップS402
で、焦点調節用レンズ群53Fが端点に達したか否かが
端点検出回路39によりチェックされ、端点に達してい
ればステップS403に進む。ステップS403では、
AFモータ29を停止し、現在位置カウンタを初期化す
る。
【0069】ステップS404において、レンズCPU
61から、Kバリュー、現焦点距離情報、及び通常の開
放、最小絞り値データなどが入力され、次いでステップ
S405で測光スイッチSWSがオンか否かがチェック
され、測光スイッチSWSがオンされればステップS4
06へ進みカメラ位置検出処理が実行され、測光スイッ
チがオンされていなければステップS404が繰り返さ
れる。
【0070】図26はステップS406で実行されるカ
メラ位置検出処理の手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS501でカメラ姿勢判定のサブルーチ
ンが実行される。
【0071】図27はカメラ姿勢判定のサブルーチンの
処理手順を示すフローチャートである。ステップS60
1において、横方向位置信号処理回路313の出力信号
すなわち補正レンズ101の横方向の位置情報が変数V
3 Xに格納され、縦方向位置信号処理回路314の出力
信号すなわち縦方向の位置情報が変数V3 Yされる。次
いでステップS602で、変数V3 Xの絶対値と変数V
3 Yの絶対値が比較される。変数V3 Xの絶対値よりも
変数V3 Yの絶対値の方が大きい場合、すなわち、補正
レンズ101が横方向よりも縦方向において大きく変位
している場合、ステップS603へ進む。ステップS6
03では変数V3 Yの値が0以上か否かがチェックさ
れ、変数V3 Yの値が負の場合、ステップS604に進
み、カメラ姿勢を示す変数SISに「1」が格納され
る。処理がステップS604に進むのは、補正レンズ1
01の縦方向の変位量が横方向の変位量より大きく、か
つ縦方向においてマイナス方向に変位している場合であ
る。すなわち、カメラ姿勢が図21に示す通常の姿勢に
ある場合、変数SISに「1」が格納される。
【0072】ステップS603で変数V3 Yの値が正の
場合、ステップS605に進み、変数SISに「4」が
格納される。処理がステップS605に進むのは、補正
レンズ101の縦方向の変位量が横方向の変位量より大
きく、かつ縦方向においてプラス方向に変位している場
合である。すなわち、カメラ姿勢が図24に示す通常の
カメラ姿勢から半回転させた姿勢にある場合、変数SI
Sに「4」が格納される。
【0073】一方、ステップS602で変数V3 Yの絶
対値よりも変数V3 Xの絶対値の方が大きい場合、すな
わち、補正レンズ101が縦方向よりも横方向において
大きく変位している場合、ステップS606へ進む。ス
テップS606では変数V3Xの値が0以上か否かがチ
ェックされ、変数V3 Xの値が負の場合、ステップS6
07に進み、変数SISに「3」が格納される。処理が
ステップS607に進むのは、補正レンズ101の横方
向の変位量が縦方向の変位量より大きく、かつ横方向に
おいてマイナス方向に変位している場合である。すなわ
ち、カメラ姿勢が図23に示す通常のカメラ姿勢から被
写体側から見て左へ1/4回転させた姿勢にある場合、
変数SISに「3」が格納される。
【0074】ステップS606で変数V3 Xの値が正の
場合、ステップS608に進み、変数SISに「2」が
格納される。処理がステップS608に進むのは、補正
レンズ101の横方向の変位量が縦方向の変位量より大
きく、かつ横方向においてプラス方向に変位している場
合である。すなわち、カメラ姿勢が図22に示す通常の
カメラ姿勢から被写体側から見て右へ1/4回転させた
姿勢にある場合、変数SISに「2」が格納される。
【0075】以上のように、カメラ姿勢に応じて変数S
ISに所定の値が格納されるとカメラ姿勢判定のサブル
ーチンは終了し、図26のステップS502へ進む。ス
テップS502〜S504において、カメラ姿勢を示す
変数SISの値がチェックされ、ステップS505〜S
507において変数SISの値に応じた処理が行なわれ
る。
【0076】ステップS502で変数SISの値が
「1」若しくは「4」と判定されると(カメラ姿勢が図
21若しくは図24に示すカメラ姿勢の場合)、ステッ
プS505でカメラ位置が「横位置」であると判定され
る。ステップS503で変数SISの値が「2」と判定
されると(カメラ姿勢が図22に示す通常のカメラ姿勢
から被写体から見て右へ1/4回転した姿勢の場合)、
ステップS506でカメラ位置が「縦位置1」(第1の
縦位置)であると判定される。ステップS504で変数
SISの値が「3」と判定されると(カメラ姿勢が図2
3に示す通常のカメラ姿勢から被写体から見て左へ1/
4回転した姿勢の場合)、ステップS507でカメラ位
置が「縦位置2」(第2の縦位置)であると判定され
る。以上でカメラ位置検出処理が終了し、図25のステ
ップS407へ進む。
【0077】ステップS407〜S409において、す
べての焦点検出部15A〜15Eを使用して焦点状態を
検出し、デフォーカス量の演算及びデフォーカス量に基
づいたパルス数(合焦位置までAFモータ29を回転さ
せるために必要なエンコーダ33が出力するパルス数)
を演算する。次いでステップS410で、現在位置カウ
ント37のカウント値及び演算パルス数から、各焦点検
出部にかかった被写体の撮影距離Dを演算する。この撮
影距離Dは、焦点調節用カム環の無限遠端位置からの移
動量を表わすパルス数から換算、または所定の演算式に
より求めることができる。無限遠位置からのパルス数と
撮影距離Dとの関係を図30に示した。
【0078】ステップS411で、撮影距離Dに基づい
て各焦点検出部毎に像倍率MVを求める。次いで、ステ
ップS412において、この像倍率MVとステップS4
06で検出したカメラ位置に応じて使用する焦点検出部
を選択し、さらに選択焦点検出部βに基づく撮影距離D
の中から最短の撮影距離Dを選択し、ステップS413
において最短の撮影距離Dの焦点検出部に対するデフォ
ーカス量に基づくデフォーカスパルス数をカウンタ35
にセットし、このデフォーカス量が0になる方向へのA
Fモータ29の駆動を開始する。
【0079】そして、ステップS414〜415におい
て、カウンタ35のカウント値が0になるか、端点検出
回路39が端点に達したことを検出するまでAFモータ
29の駆動を継続する。次いで、ステップS416〜4
18において、カウント値が0になるか端点に達した
ら、上記焦点検出部について焦点状態の検出を行ない、
選択されたデフォーカス量に基づいて合焦したかどうか
をチェックする。非合焦であればそのままステップS4
04へ戻り、合焦していれば、レリーズスイッチSWR
がオンされているかどうかをチェックし、オンされてい
れば図28で示す像振れ補正処理とレリーズシーケンス
を実行してからステップS404へ戻り、オンされてい
なければそのままステップS404へ戻り、ステップS
404〜419の処理を繰り返す。
【0080】図28は、本実施形態における像振れ補正
処理の手順を示すフローチャートである。ステップS4
20において、横方向のカメラボディ11のぶれ角度が
格納される変数V2 X、縦方向のカメラボディ11のぶ
れ角度が格納される変数V2Yに「0」が代入され初期
化される。ステップS421で絞り込み、ミラーアッ
プ、シャッタ開放等の通常のレリーズシーケンス動作が
行われる。
【0081】次いでステップS422において、角速度
センサ14、16から出力された回転方向αにおける光
軸OPの角速度x、回転方向βにおける光軸OPの角速
度yがCPU21の入力端子AD1、AD2に入力され
デジタル値に変換され、角速度情報を格納する変数V1
X、V1 Yにそれぞれ格納される。ステップS423で
は変数V1 X、V1 Yの値が変数V2 X、V2 Yに格納
されていた値に加算され変数V2 X、V2 Yに格納され
る。すなわち、角速度情報を積分処理して得られる角度
情報が変数V2 X、V2 Yに格納される。
【0082】ステップS424において、横方向位置信
号処理回路313から出力される補正レンズ101の横
方向の位置情報が変数V3 Xに格納され、縦方向位置信
号処理回路314から出力される補正レンズ101の縦
方向の位置情報が変数V3 Yに格納される。次いでステ
ップS425で、変数V3 XとV2 Xの差分が変数V 4
Xに格納され、変数V3 YとV2 Yの差分が変数V4
に格納される。すなわち、撮影光学系35の光軸OPの
ぶれ角度と補正レンズ101の現在の位置の差分が算出
される。
【0083】ステップS426で変数V4 X、V4 Yに
格納されている値に基づいて、補正レンズ101の横方
向及び縦方向における駆動方向と駆動量が算出され、そ
れぞれ横方向ドライバ回路321及び縦方向ドライバ回
路322へ出力される。横方向ドライバ回路321及び
縦方向ドライバ回路322の出力信号に基づいて、横方
向駆動コイル151及び縦方向駆動コイル152にそれ
ぞれ所定の向きに電流が流され、レンズ鏡筒支持枠14
1が駆動される。
【0084】ステップS427では露光時間が終了した
か否かがチェックされ、露光時間中であればステップS
422へ戻り、露光時間が終了していればステップS4
28へ進む。すなわち、露光時間中、ステップS422
からS426までの処理が繰り返し実行され、像振れ補
正処理が行なわれる。
【0085】ステップS428でシャッタが閉じられ、
ミラーダウン、絞りの開放等の処理が行われ、ステップ
S429で横方向ドライバ回路321及び縦方向ドライ
バ回路322への出力値が「0」にセットされ、横方向
駆動コイル151及び縦方向駆動コイル152への通電
がオフされる。以上の像振れ補正処理が終了すると、図
25のステップS404へ戻る。
【0086】ここで、ステップS412の焦点検出部選
択処理について、図29に示したサブルーチンを参照し
てより詳細に説明する。この処理に入ると、先ず、ステ
ップS701で最短撮影距離に対するMV値を求めてこ
れを選択MV値αに入れ、その焦点検出部を選択焦点検
出部βに入れる。
【0087】次いでステップS702で、この焦点検出
部に対するデフォーカスパルス数と現在位置カウンタ3
7のカウント値の和ANFβが最短撮影距離Dのパルス
数よりも大きいかどうか、つまり、選択焦点検出部βに
おける撮影距離Dがパワーズームレンズ51の最短撮影
距離よりも近いかどうかをチェックする。近ければ合焦
不可能なので、ステップS706において、次に短い撮
影距離に対するMV値を選択MV値αに入れ、その焦点
検出部を焦点検出部βに入れてステップS702に戻
る。この処理を、撮影可能な最短撮影距離が得られるま
で繰り返す。
【0088】合焦可能な最短撮影距離が求まると、ステ
ップS703、S708、S711でカメラの向き(縦
横位置)をチェックする。上述のように、カメラの向き
が横位置の場合とは、カメラボディ11が図21若しく
は図24に示す姿勢にあり、焦点検出部の位置は図3に
示す位置にある場合であり、カメラの向きが第1の縦位
置の場合とは、カメラボディ11が図22に示す姿勢に
あり、焦点検出部の位置は図4に示す位置にある場合で
あり、カメラの向きが第2の縦位置の場合とは、カメラ
ボディ11が図23に示す姿勢にあり、焦点検出部の位
置は図5に示す位置にある場合である。
【0089】カメラの向きが横位置であれば、ステップ
S704で選択焦点検出部βが左右端部の焦点検出部1
5Dまたは15Eであるかどうかをチェックし、ステッ
プS705で選択MV値αの値をチェックする。焦点検
出部15Dまたは15Eであり、かつ選択MV値αの値
が5.5以下であれば、その焦点検出部15D、15E
は使用しないので、ステップS706に進んで次に最短
撮影距離となるMV値を選択し、選択MV値αに入れ、
その焦点検出部を選択焦点検出部βに入れてステップS
702に戻る(ステップS703、S704、S70
5)。この処理を、撮影可能な最短撮影距離が得られる
まで繰り返す(ステップS702〜S706)。
【0090】一方、ステップS704において、選択焦
点検出部βが焦点検出部15D及び15Eでないか、焦
点検出部15Dまたは15Eであっても、ステップS7
05において選択MV値αの値が5.5よりも大きけれ
ば、その焦点検出部を選択焦点検出部βに確定して図2
5のステップS412にリターンする(ステップS70
4、S705、S707)。つまり、カメラが横位置の
ときには、被写体が左右両端の焦点検出部15D、15
Eにかかっても、そのMV値が一定値(5.5)よりも
大きいときでなければ使用しないのである。
【0091】カメラボディ11が第1の縦位置のとき
は、選択焦点検出部βが焦点検出部15Bまたは15D
であれば、選択MV値αが5よりも大きいことを条件に
その選択焦点検出部βを確定し、選択焦点検出部βが焦
点検出部15Bまたは15Dでなければ、そのまま選択
焦点検出部βを確定してリターンする(ステップS70
8、S709、S710、S707またはステップS7
08、S709、S707)。一方、選択焦点検出部β
が焦点検出部15Bまたは15Dであり、かつ、選択M
V値αが5以下のときには、ステップS706に進む
(ステップS708、S709、S710、S70
6)。
【0092】カメラボディ11が第2の縦位置のとき
も、第1の縦位置のときと同様の処理を行なう(ステッ
プS711〜S713、S707、またはS711、S
712、S707、あるいはS711〜S713、S7
06)。第1の縦位置のときとの相違点は、S709に
おいてチェックした焦点検出部15B、15Dが、S7
12においては焦点検出部15C、15Eに変わるだけ
である。なお、カメラボディ11が横位置、第1の縦位
置及び第2の縦位置のいずれでもないときには、横位置
の場合と同様の処理を行なう(S703、S708、S
711、S704)。
【0093】以上の通り本実施形態では、カメラボディ
11の縦横向きに応じて、主要被写体がかかる確率の低
い焦点検出部を予め設定し、予め設定した焦点検出部に
かかった被写体の撮影距離が最短のときには、像倍率に
関するMV値が所定値よりも大きいことを条件にその被
写体に対して合焦処理を行なうが、小さいときには次の
最短撮影距離となる焦点検出部をサーチする。つまり、
あらかじめ設定された焦点検出部の内MV値が所定値よ
りも大きいもの、及びそれ以外の焦点検出部の中から最
短撮影距離となるものをサーチし、その焦点検出部の被
写体に対して合焦処理を行なうので、主要被写体に対し
ての合焦率が高くなった。
【0094】尚、本実施形態では、焦点検出部選択のパ
ラメータとしてカメラの縦横向き及びMV値を使用して
いるが、一方、例えばMV値のみを使用する構成でもよ
い。焦点検出部の数、配置はこれに限定されず、本願発
明の技術的思想に基づいて予め焦点検出部、MV値を設
定しておけばよいのである。また、本発明は、いわゆる
アクティブ方式の自動焦点装置、レンズシャッタ式のカ
メラなどにも適用できる。
【0095】さらに、カメラ姿勢の判定に像振れ補正機
構が非動作の場合の補正レンズの位置を用いているた
め、カメラ姿勢判定のための特別なセンサ等を備える必
要がなく、従来の像振れ補正機構を備えたカメラにおい
て部品点数の増加を抑えることができ、経済的である。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、像振れ
補正カメラにおいて、主要被写体に合焦する確率の高い
自動焦点調節装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】視野フレームと焦点検出ゾーンとの関係を示し
た視野フレームの正面図である。
【図2】被写体とフィルム面及び像面との関係を説明す
る光路図である。
【図3】カメラが横位置のときのファインダ視野、像倍
率の変化と各焦点検出部に主要被写体がかかる確率及び
その主要被写体が最短撮影距離である確率分布図であ
る。
【図4】カメラが第1の縦位置のときのファインダ視
野、像倍率の変化と各焦点検出部に主要被写体がかかる
確率及びその主要被写体が最短撮影距離である確率分布
図である。
【図5】カメラが第2の縦位置のときのファインダ視
野、像倍率の変化と各焦点検出部に主要被写体がかかる
確率及びその主要被写体が最短撮影距離である確率分布
図である。
【図6】本発明を適用したカメラが横位置の場合の像倍
率と主要被写体に対して合焦できる確率分布を示す図で
ある。
【図7】本発明を適用したカメラが第1の縦位置の場合
の像倍率と主要被写体に対して合焦できる確率分布を示
す図である。
【図8】本発明を適用したカメラが第2の縦位置の場合
の像倍率と主要被写体に対して合焦できる確率分布を示
す図である。
【図9】本発明を適用したカメラのカメラボディの外観
を示す図である。
【図10】カメラを模式的に示す正面図である。
【図11】像振れ補正機構の全体を示す分解斜視図であ
る。
【図12】像振れ補正機構の可動部の分解斜視図であ
る。
【図13】像振れ補正機構のガイド部の分解斜視図であ
る。
【図14】像振れ補正機構の第2の固定部の分解斜視図
である。
【図15】像振れ補正機構の各部が組み立てられた状態
を第2の固定部側から示す分解斜視図である。
【図16】像振れ補正機構の各部が組み立てられた状態
を第1の固定部側から示す分解斜視図である。
【図17】像振れ補正機構の断面図である。
【図18】カメラボディの光学系の構成を示す光路図で
ある。
【図19】カメラの内部構成の概要を示す図である。
【図20】カメラに装着されるパワーズームレンズの概
要を示す図である。
【図21】通常のカメラ姿勢を示す図である。
【図22】カメラの第2の姿勢を示す図である。
【図23】カメラの第3の姿勢を示す図である。
【図24】カメラの第4の姿勢を示す図である。
【図25】カメラの自動焦点動作の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図26】カメラ位置検出のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図27】カメラ姿勢の判定のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図28】像振れ補正制御の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図29】カメラの焦点検出部選択動作の手順を示すフ
ローチャートである。
【図30】カメラにおける被写体距離算出の原理を説明
する図である。
【符号の説明】
11 カメラボディ 12 レリーズ釦 13 AF用CCDセンサ 15A〜15E 焦点検出部 19 測光回路 21 CPU 29 AFモータ 14、16 角速度センサ 53F 焦点調節レンズ群 57 AF機構 71 ズームコード板 81 距離コード板 101 補正レンズ 102 レンズ支持枠 103 補正レンズ鏡筒 120 第1の固定部 140 可動部 141 レンズ鏡筒支持枠 141b、141c 横方向ガイド穴 141d、141e 凹部 142、143、144 コイル固定枠 142a、143a、144a コイル押え部材 142b、143b、144b ビス 145、146 スリット 147、148、149 受部 147a、148a、149a 付勢ピン 147b、148b、149b 付勢ばね 151 横方向駆動コイル 152 縦方向駆動コイル 153、154 LED 160 ガイド部 161 ガイドバー 171、172、173、174 ローラ 180 第2の固定部 181 本体 181a 開口部 181b、181c 縦方向ガイド穴 183、184 PSD 185、186、187、188 凸部 190 ヨーク 201、202、203、204 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H011 AA01 BA21 BB01 CA01 CA21 DA00 2H051 AA06 BA02 DA07 DA31 EB13 EB20 FA61 FA76 GB15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラのぶれ量を検出するぶれ検出手段
    と、像振れを補正するための補正光学系と、前記補正光
    学系を駆動する補正光学系駆動手段と、前記補正光学系
    の位置を検出する位置検出手段と、像振れ補正処理時、
    前記補正光学系の位置と前記カメラのぶれ量の差分が相
    殺されるよう前記補正光学系駆動手段を駆動する制御手
    段とを備え、前記制御手段により駆動されない場合、前
    記補正光学系駆動手段は前記補正光学系を解放する像振
    れ補正カメラにおいて、 被写体の複数箇所までの撮影距離に関する情報をそれぞ
    れ検出する撮影距離情報検出手段と、 撮影光学系の現焦点距離を検出する焦点距離検出手段
    と、 前記補正光学系の非駆動時における前記位置検出手段の
    検出結果に基づいてカメラ姿勢を判定するカメラ姿勢判
    定手段と、 前記カメラ姿勢に基づいて、前記撮影距離情報検出手段
    が検出した複数の撮影距離に関する情報の中から合焦動
    作に用いる撮影距離に関する情報を選択する撮影距離情
    報選択手段と、 前記撮影距離情報選択手段が選択した前記撮影距離に関
    する情報に基づいて前記撮影光学系を駆動して合焦動作
    を行なう撮影光学系駆動手段と、を備えたことを特徴と
    する像振れ補正カメラの自動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 前記撮影距離情報検出手段は、所定の予
    定焦点面における前記撮影光学系の焦点状態を検出する
    焦点検出手段と、前記焦点検出手段による検出結果に基
    づいて、被写体までの撮影距離を算出する撮影距離算出
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の像振
    れ補正カメラの自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記撮影距離情報検出手段によ
    り検出される前記撮影距離及び前記焦点距離検出手段に
    より検出される前記現焦点距離に基づいて像倍率に関す
    るデータを算出する像倍率算出手段を備え、前記撮影距
    離情報選択手段において、前記カメラ姿勢及び前記像倍
    率データに基づいて前記合焦動作に用いる撮影距離に関
    する情報が選択されることを特徴とする請求項2に記載
    の像振れ補正カメラの自動焦点調節装置。
  4. 【請求項4】 前記位置検出手段により、前記補正光学
    系の光軸に直交する平面内において、前記カメラが写真
    撮影を行なう通常のカメラ姿勢にある場合に水平方向に
    沿う第1の軸及び前記第1の軸に直交する第2の軸にお
    ける前記補正光学系の位置が検出され、前記カメラ姿勢
    判定手段により、前記第1の軸及び前記第2の軸におけ
    る、前記補正光学系の変位量及び変位方向に基づいて前
    記カメラ姿勢が判定されることを特徴とする請求項1に
    記載の像振れ補正カメラの自動焦点調節装置。
  5. 【請求項5】 前記カメラ姿勢判定手段により、前記通
    常のカメラ姿勢である第1の姿勢と、前記第1の姿勢か
    ら被写体側から見て右へ1/4回転させた第2の姿勢
    と、前記第1の姿勢から被写体側から見て左へ1/4回
    転させた第3の姿勢と、前記第1の姿勢から半回転させ
    た第4の姿勢とが判定されることを特徴とする請求項4
    に記載の像振れ補正カメラの自動焦点調節装置。
  6. 【請求項6】 前記カメラ姿勢判定手段により、前記第
    2の軸における前記変位量が前記第1の軸における前記
    変位量より大きく、かつ前記第2の軸における前記変位
    方向がカメラ本体の底部へ向かう第1の方向の場合、前
    記第1の姿勢と判定され、 前記第1の軸における前記変位量が前記第2の軸におけ
    る前記変位量より大きく、かつ前記第1の軸における前
    記変位方向が被写体側から見て前記カメラの右側端部に
    向かう第2の方向の場合、前記第2の姿勢と判定され、 前記第1の軸における前記変位量が前記第2の軸におけ
    る前記変位量より大きく、かつ前記第1の軸における前
    記変位方向が被写体側から見て前記カメラの左側端部に
    向かう第3の方向の場合、前記第3の姿勢と判定され、 前記第2の軸における前記変位量が前記第1の軸におけ
    る前記変位量より大きく、かつ前記第2の軸における前
    記変位方向が前記第1の方向と反対の第4の方向の場
    合、前記第4の姿勢と判定されることを特徴とする請求
    項5に記載の像振れ補正カメラの自動焦点調節装置。
  7. 【請求項7】 前記カメラ姿勢判定手段により、前記第
    1及び前記第4の姿勢の場合、カメラが横位置にあると
    判定され、前記第2の姿勢の場合、カメラが第1の縦位
    置にあると判定され、前記第3の姿勢の場合、カメラが
    第2の縦位置にあると判定されることを特徴とする請求
    項6に記載の像振れ補正カメラの自動焦点調節装置。
JP19314298A 1998-07-08 1998-07-08 像振れ補正カメラの自動焦点調節装置 Withdrawn JP2000029089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19314298A JP2000029089A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 像振れ補正カメラの自動焦点調節装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19314298A JP2000029089A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 像振れ補正カメラの自動焦点調節装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000029089A true JP2000029089A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16302991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19314298A Withdrawn JP2000029089A (ja) 1998-07-08 1998-07-08 像振れ補正カメラの自動焦点調節装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000029089A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053197A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Canon Inc 撮影システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053197A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Canon Inc 撮影システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08262552A (ja) 距離情報が表示可能なカメラ
JPS6353529A (ja) 像ブレ防止カメラ
US5659808A (en) Optical apparatus
JP2000029089A (ja) 像振れ補正カメラの自動焦点調節装置
JP2622305B2 (ja) 電子スチルカメラ
JP3385062B2 (ja) カメラの自動焦点調節装置
EP0113984A1 (en) Portable video camera with automatic focusing device
JP3442472B2 (ja) カメラの測距装置
JP4147867B2 (ja) 撮影装置
JP7166949B2 (ja) 制御装置、並びに、それを備えたレンズ装置および撮像装置
JP3245908B2 (ja) 視線検出装置を有するカメラ
JP3262483B2 (ja) オートフォーカスカメラの投光窓
JPH05100147A (ja) 視線検出装置を有するカメラ
JP2000352734A (ja) 像振れ補正装置
JP3290361B2 (ja) カメラの測距装置
JPH05107455A (ja) 焦点調節装置
JP3437242B2 (ja) カメラの測距装置
JP3584259B2 (ja) 振れ補正機能付きカメラ
JPH04194914A (ja) カメラ
JP4541808B2 (ja) 撮像装置及び撮像システム
JPH06208158A (ja) ウインクレリーズカメラ
JP2000029090A (ja) 像振れ補正カメラ
JPH0263031A (ja) ズーム機能付きオートフォーカスカメラのファインダ装置
JPH05100150A (ja) 視線検出装置を有するカメラ
JP2000356796A (ja) カメラの像振れ補正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050428

A977 Report on retrieval

Effective date: 20071012

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20071016

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20071127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761