JPH05100147A - 視線検出装置を有するカメラ - Google Patents

視線検出装置を有するカメラ

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JPH05100147A
JPH05100147A JP3283947A JP28394791A JPH05100147A JP H05100147 A JPH05100147 A JP H05100147A JP 3283947 A JP3283947 A JP 3283947A JP 28394791 A JP28394791 A JP 28394791A JP H05100147 A JPH05100147 A JP H05100147A
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line
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Yosuke Kusaka
洋介 日下
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影者がメガネ等を装着している場合にも、
視線検出を誤検出することをなくす。 【構成】 撮影レンズと、撮影レンズにより形成される
撮影画面における撮影者の視線位置を検出する視線検出
手段と、視線検出手段と撮影者眼との間に他の光学系が
あるか否かを検出する光学系検出手段(51,55)
と、光学系検出手段の検出結果に応じて、視線検出手段
の視線検出結果を補正または無効化する補正手段(S1
02,112)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影者の視線位置を検
出可能なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影者の視線が撮影画面において
どの位置にあるのかを検出する視線検出装置を備えたカ
メラが知られている(特開平1ー241511号)。ま
た、検出された視線位置において焦点検出を行うカメラ
が知られている(特開平1ー190177号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の技術では、視線位置検出を行う場合に、撮影者がメガ
ネ等を装着していると、メガネレンズ面の反射が原因と
なり、検出された視線位置に誤差を生じてしまうという
問題があった。この問題は、メガネ以外の光学系、例え
ば、コンタクトレンズや視度調整用アダプタ等がある場
合でも同様なことが起こり得る。
【0004】本発明の目的は、撮影者がメガネ等を装着
している場合にも、視線検出を誤検出することのない視
線検出装置を有するカメラを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による視線検出装置を有するカメラは、撮影
レンズと、前記撮影レンズにより形成される撮影画面に
おける撮影者の視線位置を検出する視線検出手段と、前
記視線検出手段と撮影者眼との間に他の光学系があるか
否かを検出する光学系検出手段と、前記光学系検出手段
の検出結果に応じて、前記視線検出手段の視線検出結果
を補正または無効化する補正手段とを含む構成としてあ
る。
【0006】この場合に、前記補正手段は、前記光学系
検出手段が前記他の光学系を検出したときには、前記視
線検出手段の視線検出結果を中央の領域とすることを特
徴とすることができる。
【0007】
【作用】本発明によれば、撮影者がメガネ等を装着して
おり、視線検出手段と撮影者眼との間に他の光学系があ
ることを検出して、視線位置の補正等をするので、視線
位置に誤差が生ずることはない。
【0008】
【実施例】
(第1の実施例)以下、図面等を参照して、実施例につ
き、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明による視
線検出装置を有するカメラの第1の実施例を示したブロ
ック図である。レンズ鏡筒10は、カメラボデイ20に
対して交換可能であって、着脱自在にマウントすること
ができる。レンズ鏡筒10には、撮影レンズ11が内蔵
されている。この撮影レンズ11は、光軸方向の移動に
より焦点調節可能なレンズである。
【0009】レンズ鏡筒10をカメラボディ20に装着
した場合には、被写体から到来する撮影光束は、撮影レ
ンズ11を通って、カメラボデイ20に設けられたメイ
ンミラー21に導かれる。撮影光束の一部は、メインミ
ラー21によってファインダー側に反射され、表示手段
23、スクリーン24、ペンタプリズム25、接眼レン
ズ26を通ることにより、撮影者によりスクリーン像が
観察される。撮影光束の他の一部は、メインミラー21
を透過して、サブミラー22によって反射され、焦点検
出用の光束として、焦点検出手段30に導かれる。
【0010】また、カメラボディ20の内部には、接眼
レンズ26付近に、後述する視線検出手段40、メガネ
検出手段50及びシャッター手段27のほか、不図示の
巻き上げ手段等公知のカメラ内部機構が配置されてい
る。測光手段29は、ハーフミラー28により分岐した
ファインダー光束により、撮影画面内において中央部の
スポット測光又は中央重点測光を行っている。
【0011】図2は、第1の実施例に係るカメラに内蔵
される焦点検出手段の構成を示した斜視図である。焦点
検出手段30は、2次元的な開口部31Aを有する視野
マスク31と、フィールドレンズ32と、一対の開口部
33A、33Bを有する絞りマスク33と、一対の再結
像レンズ34A、34Bと、2次元的に受光素子を配置
した受光部35A、35Bを有する光電変換手段35と
から構成されている。
【0012】撮影レンズ11の射出瞳12には、光軸1
3に対して対称な1対の領域12A、12Bが含まれて
おり、これらの領域12A、12Bを通る光束は、視野
マスク31付近で一次像を形成する。この視野マスク3
1は、図3に示すように、焦点検出可能範囲Mに対応し
た開口を有している。視野マスク31の開口部31Aに
形成された一次像は、フィールドレンズ32、絞りマス
ク33の1対の開口33A、33B及び1対の再結像レ
ンズ34A、34Bによって、光電変換手段35の1対
の受光部35A、35Bに、1対の二次像として形成さ
れる。光電変換手段35は、1対の二次像が受光部35
A、35Bの並び方向の相対的位置関係を、その光電変
換手段35が発生する被写体像信号を用いて検出するこ
とにより、撮影レンズ11のデフォーカス量を検出する
ことができる。
【0013】光電変換手段35の受光部35A、35B
は、図3に示すように、画面N上において領域Mの部分
をカバーしており、この領域Mが焦点検出の可能な範囲
となる。前述した位置関係は、撮影画面上の指定された
位置Pと指定された大きさの領域Qにおいて検出するこ
とができ、焦点検出の可能な領域Mの内部では、任意の
位置と大きさの焦点検出領域によって焦点検出を行うこ
とができる。例えば、後述する視線位置検出の結果に基
づいて、焦点検出領域を任意に変更することが可能にな
る。
【0014】図1に示したCPU1は、後述するメガネ
検出処理、視線検出処理、焦点検出処理、測光処理、回
転量検出処理、操作検出処理及びレンズ駆動制御、シャ
ッター制御、表示制御等を行う演算処理手段である。焦
点検出手段30の受光部35A、35Bの出力は、CP
U1に接続されており、このCPU1では、前述した2
像の位置関係からデフォーカス量を求めるための焦点検
出演算が行われる。CPU1は、得られたデフォーカス
量に応じてモータ60を制御して、撮影レンズ11を合
焦位置まで駆動する。また、レンズ側のCPU12は、
レンズ鏡筒10に内蔵されており、ボディ側のCPU1
に対して、各種レンズデータ(焦点距離等)を送信す
る。
【0015】また、焦点検出領域及び焦点検出結果は、
表示手段23によってファインダー画面上に表示され
る。表示手段23の表示は、例えば非合焦中には、図3
に示すように、焦点検出領域Qが網掛け表示され、合焦
後には、図4に示すように、焦点検出領域Q' の内部が
透明で枠取りのみとなるようにすることができる。
【0016】レリーズボタン61は、解放状態からの半
押し操作によって、CPU1の動作がリセットされ、撮
影待機の状態になる。また、レリーズボタン61は、全
押し操作によって、通常モードでは、CPU1に対しシ
ャッター手段27による露光動作の起動をかける。ただ
し、AF優先モードでは、全押しされた場合であって
も、合焦するまではシャッター手段27による露光動作
は起動されない。
【0017】操作手段62は、後述する視線ワンショッ
ト焦点検出モードと、視線コンティニュアス焦点検出モ
ードを選択する手段であって、CPU1は、この操作手
段62の選択に応じて、動作モードを切り替える。ここ
で、視線ワンショット焦点検出モードとは、レリーズボ
タン61の半押し操作後に初めて検出された注視位置に
焦点検出領域を固定するモードであって、視線コンティ
ニュアス焦点検出モードとは、常時注視位置に焦点検出
領域を設定するモードである。
【0018】回転量検出手段63は、ボディ20の回転
量を検出する手段であって、回転量の情報は、CPU1
に送出される。図5〜図7は、実施例に係るカメラに使
用する回転量検出手段を示した図であって、図5は正面
図、図6はエンコーダを示した平面図、図7は検出部を
示した図である。回転量検出手段63は、ボディ20の
底面に配置されている。このとき、ボディ20は、三脚
70の三脚座71に三脚メネジ64B、三脚オネジ64
Aによって取り付けられている。この三脚座71の上面
には、図6に示すように、三脚オネジ64Aを中心とし
て、円周方向に高反射部73と低反射部72とからなる
エンコーダが形成されている。
【0019】回転量検出手段63は、図7に示すよう
に、投光部63Aと受光部63Bからなる反射検出型の
ものが使用されており、ボディ20が三脚ネジ64の回
りを回転すると、その回転量が三脚座71のエンコーダ
との相対的な移動として、反射光パルス数の形で検出さ
れる。なお、回転方向は、例えば2つの受光部の位置を
ずらして設置し、2つのパルス信号の位相関係を判別す
ることによって検出することができる。回転量検出手段
63は、これに限られることなく、ボディ20の回転量
及び回転方向を検出できるものであればよい。
【0020】図8は、実施例に係るカメラに使用する視
線検出手段を示した図である。視線検出手段40は、赤
外光面発光素子41、ハーフミラー42、レンズ43、
ダイクロイックミラー44などから構成されている。赤
外光面発光素子41から発光される赤外光は、ハーフミ
ラー42で反射されて、レンズ43、接眼レンズ26中
に設置された赤外光を反射するダイクロイックミラー4
4を通過して、ファインダ観察者の目45に投影され
る。この光学系においては、赤外光面発光素子41の発
光面がファインダ画面と形状・位置が重なるように前記
光学部材の形状及び位置が設定されている。
【0021】観察者の目45に投影された赤外光は、網
膜46で反射され再び接眼レンズ26に戻り、出射する
ときとは逆の経路をたどり、赤外光反射ダイクロイック
ミラー44で反射され、レンズ43、ハーフミラー42
を通過して、面受光素子47で受光される。面受光素子
47は、2次元のポジションセンサーでもよいし、2次
元イメージセンサーでもよい。赤外光面発光素子41の
動作は、CPU1により制御され、面受光素子47の出
力は、CPU1に送られて処理される。
【0022】上記構成においては、図9に示すように、
視線位置における反射効率は、他の方向よりも高いの
で、観察者がファインダーのスクリーン24上で視てい
る位置に対応する面受光素子47上の位置における受光
量は、他の領域よりも大きくなる。ファインダーから入
射する外部からの赤外光の影響を除去するために、面発
光素子41の発光時と非発光時における面受光素子47
の受光量分布の差(図9に示す)を取り、その分布の最
大受光量を示す位置Rにより、画面N上での視線位置を
検出することができる。また、最大受光量の絶対値が小
さい場合は、ファインダーが観察されていないとして視
線検出不能と判定することができる。なお、上記構成に
おいて、面発光素子41の代わりに、2次元でビーム走
査を行ってもよい。さらに、上記構成以外の視線検出を
行ってもよい。
【0023】図10及び図11は、実施例に係るカメラ
のメガネ検出手段の構成例を示す図であって、図10は
平面図、図11は正面図である。メガネ検出手段50
は、赤外光発光素子51、レンズ52,54、面受光素
子55等から構成されている。赤外光発光素子51から
発光した赤外光は、レンズ52を介し、ファインダー観
察者に投光される。投光部分S(図11に示す)は、眼
球による反射を避けるために、目45より下の部分でメ
ガネ53が存在する部分に設定してある。従って、メガ
ネ検出手段50は、ボディ20において接眼レンズ26
の下部に配置するのがよい。
【0024】通常のファインダー観察位置で観察者がメ
ガネ53をかけていた場合には、図11に示すように、
メガネ53の表面で反射され、レンズ54、面受光素子
55で受光される。赤外光面発光素子51の動作は、C
PU1により制御され、面受光素子55の出力は、CP
U1に送られて処理される。なお、メガネ53に対する
投光角度は、反射率が高くなるようにメガネ53の表面
に対して浅い角度で入射するように設定されている。ま
た、面受光素子55は、2次元ポジションセンサーや2
次元イメージセンサーでもよい。
【0025】上記構成において、メガネ53が存在して
いた場合には、特定方向の反射が他の方向よりも高くな
るので、面受光素子55上の小領域での受光量が他の部
分よりも突出して大きくなる。外部から入射する赤外光
の影響を除去するために、面発光素子51の発光時と非
発光時の面受光素子55の受光量分布の差を取り、その
分布の最大受光量が所定値以上であって、1つの小領域
に集中していた場合に、メガネ53があると判定するこ
とができる。また、通常メガネ53をかけていない場合
においても、観察者の肌により若干の反射があるので、
最大受光量が極端に小さい場合には、ファインダーが観
察されていないと判定することができる。
【0026】また、上記構成においては、赤外光面発光
素子51を1つ配置していたが、ファインダーとメガネ
53の間の距離やメガネ53の前面の角度の違いによ
り、反射方向がばらついて誤検出する恐れがあるので、
2次元的に投光ビームの方向を走査してもよい。
【0027】メガネ検出手段50は、図12に示すよう
に、赤外発光素子51A、51B、51Cと、レンズ5
2A、52B、52Cにより複数の方向に投光するよう
にしてもよい。また、図13に示すように、1つの赤外
発光素子51と、一体的に形成されたレンズ52A、5
2B、52Cにより、複数の方向に投光するようにして
もよい。
【0028】図14は、実施例に係るカメラのCPUの
動作を示す流れ図である。ステップ100では、レリー
ズボタン11の半押し動作によって、CPU1は動作を
開始する。ステップ101では、ファインダーを観察し
ている撮影者がメガネ53をつけていることを、メガネ
検出手段50からの信号に基づいて検出する。ステップ
102では、メガネ53が検出された場合には、ステッ
プ103以降の視線検出が誤検出する恐れがあるので、
視線検出を行わずステップ112に進む。また、メガネ
が検出されない場合には、ステップ103に進む。
【0029】ステップ103では、ファインダーを観察
している撮影者の視線位置を、視線検出手段40からの
信号に基づいて検出する。このフローチャートでは、一
回の焦点検出シーケンスに、一度視線位置を検出してい
るが、焦点検出シーケンスとは独立なタイミング(例え
ば、所定時間毎のタイマー割り込み)によって視線位置
検出を行うようにしてもよい。ステップ104では、視
線位置の検出が不能か否かを判断して、検出不能の場合
にはステップ109に進む。また、検出可能な場合に
は、ステップ105に進む。
【0030】ステップ105では、視線位置の変動量を
検出する。ここで、視線位置の変動量検出の方法につい
て説明する。図15は、視線位置の変動の態様を示した
図である。画面Nの左側が視線位置の変動が大きい場
合、右側が変動が小さい場合を示している。 R(X0,Y0 )=R0 :最新の視線位置 R(X1,Y1 )=R1 :1回前の視線位置検出時の視線位
置 ・ ・ R(Xn,Yn )=Rn :n回前の視線位置検出時の視線位
【0031】(変動量検出方法1)図16に示した変動
量の検出方法では、所定時間内で視線位置が動いた距離
の積分値を変動量のパラメータPとする。すなわち、 (1)式において、視線位置Ri は現在から所定時間以
内のもの(R0〜Rk )についてとられる。
【0032】(変動量検出方法2)図17に示した変動
量の検出方法では、所定時間内の視線位置を全て含む外
側に凸な外接多角形の面積Fを変動量のパラメータPと
する。すなわち、 P=F …(2) (2)式において、視線位置Ri は現在から所定時間以
内のもの(R0〜Rk )についてとられる。
【0033】(変動量検出方法3)図18に示した変動
量の検出方法では、所定時間内の視線位置を全て含む外
接円の面積または半径Gを変動量のパラメータPとす
る。すなわち、 P=G …(3) (3)式において、視線位置Ri は現在から所定時間以
内のもの(R0〜Rk )についてとられる。
【0034】(変動量検出方法4)図19に示した変動
量の検出方法では、所定時間内の視線位置のx,y方向
の最大値と最小値の差Xs、Ysの和または大きい値H
を変動量のパラメータPとする。すなわち、 P=H=Xs+YsまたはMAX(Xs、Ys) Xs=MAX(X0,X1,・・・ ,Xk)−MIN(X0,X1,・・・ ,Xk) Ys=MAX(Y0,Y1,・・・ ,Yk)−MIN(Y0,Y1,・・・ ,Yk) …(4) (4)式において、視線位置Ri は現在から所定時間以
内のもの(R0〜Rk )についてとられる。
【0035】(変動量検出方法5)この変動量の検出方
法では、所定時間内の視線位置のX,Y方向の標準偏差
σx 、σy の和または最大値σを変動量のパラメータP
とする。すなわち、 P=σ=σx +σy またはMAX(σx 、σy ) (5)式において、視線位置Ri は現在から所定時間以
内のもの(R0〜Rk )についてとられる。
【0036】図14に戻って、ステップ106では、視
線変動量Pと所定値K1を比較し、視線変動量Pが大き
い場合にはステップ109に進み、小さい場合にはステ
ップ107に進む。ステップ107では、視線変動量P
が小さい場合に撮影者が注視状態である判定をし、視線
位置S(X,Y )に基づき注視位置を検出する(図15参
照)。
【0037】注視位置の検出方法は、以下のものがあげ
られる。 (注視位置検出方法1)所定時間内の視線位置を全て含
む外側に、凸な外接多角形の面積Fの重心位置を注視位
置S(X,Y )とする。 (注視位置検出方法2)所定時間内の視線位置を全て含
む外接円の中心位置を、注視位置S(X,Y )とする。 (注視位置検出方法3)所定時間内の視線位置のX,Y
方向の最大値と最小値の平均を、注視位置S(X,Y )と
する。すなわち、 X =(MAX(X0,X1,・・・ ,Xk)+MIN(X0,X1,・・・ ,Xk))/2 Y =(MAX(Y0,Y1,・・・ ,Yk)+MIN(Y0,Y1,・・・ ,Yk))/2 …(6) (6)式において、視線位置Ri は現在から所定時間以
内のもの(R0〜Rk )についてとられる。 (注視位置検出方法4)所定時間内の視線位置のX,Y
方向の平均値μx,μy((5)式)を注視位置S(X,Y
)とする。
【0038】再び、図14に戻って、ステップ108で
は、注視位置S(X,Y )が焦点検出可能範囲M外か否か
を判断し、焦点検出可能範囲M外である場合には、ステ
ップ109に進む(図20参照)。注視位置S(X,Y )
が焦点検出可能範囲M内である場合には、ステップ11
0に進む。ステップ109では、このステップに突入し
てからの経過時間が測定され、経過時間が所定時間以内
の場合には、ステップ111に進み、所定時間以上の場
合は112に進む。
【0039】ステップ110では、焦点検出位置Pを注
視位置S(X,Y )として、ステップ113に進む。従っ
て、撮影者の視線位置の変動が少ない場合には、注視位
置で焦点検出が行われる。ステップ111では、焦点検
出位置Pを前回の焦点検出位置として、ステップ115
に進む。従って、視線位置が検出不能、または視線の変
動量が大きい、または注視位置が焦点検出可能範囲外で
あり、かつ前記状態になってから所定時間以内の場合に
は、前記状態になる直前の焦点検出位置で焦点検出が行
われる(図20参照)。ステップ112では、焦点検出
位置Pを中央位置として、ステップ115に進む。従っ
て、視線位置が検出不能、または視線の変動量が大き
い、または注視位置が焦点検出可能範囲外であり、かつ
前記状態になってから所定時間以上経過した場合、ある
いはメガネありと判定された場合は、強制的に画面中央
位置で焦点検出が行われる(図20参照)。
【0040】次に、ステップ113では、視線変動量P
と所定値K2(<K1)を比較し、視線変動量Pが大き
い場合にはステップ115に進み、小さい場合には11
4に進む。ステップ114では、焦点検出領域Qを焦点
検出位置Pの回りの小領域に設定する(図21参照)と
とにも、自動焦点調節モードを合焦後にフォーカスロッ
クを行うAFワンショットモードとして、ステップ11
6に進む。従って、視線位置の変動が極めて少ない場合
には、注視位置でスポット的な焦点検出が行われるとと
もに、被写体が静止しているか、または構図の変更がな
されていないと判定されて、合焦後にフォーカスロック
されるモードとなる。
【0041】ステップ115では、焦点検出領域Qを焦
点検出位置Pの回りの大領域に設定する(図22参照)
とともに、自動焦点調節モードを合焦後にフォーカスロ
ックせずに、サーボを継続するAFコンティニュアスモ
ードとして、ステップ116に進む。従って、視線位置
の変動が極めて少ないか、または視線位置が検出不能も
しくは視線位置の変動量が大きい、または注視位置が焦
点検出可能範囲外またはメガネありの場合には、注視位
置を中心とした広領域で焦点検出が行われる。また、被
写体が移動しているか、または構図の変更がなされてい
ると判定されて、合焦後もレンズ駆動を継続するモード
となる。
【0042】ステップ116では、設定された焦点検出
領域を表示手段23により画面上に表示し、ステップ1
17に進む。ステップ117では、設定されているAF
モードがAFコンティニュアスモードか否かを判定し、
AFコンティニュアスモードの場合には、ステップ11
8に進み、AFワンショットモードの場合には、ステッ
プ119に進む。ステップ118では、合焦フォーカス
ロックフラグをリセットして、ステップ120に進む。
ステップ119では、合焦フォーカスロックフラグがセ
ットされていた場合には、焦点検出およびレンズ駆動を
行わず、ステップ126に進み、セットされていない場
合には、ステップ120に進む。ステップ120では、
設定された焦点検出領域に対応して光電変換手段35か
らの出力信号を用いて、周知の焦点検出演算を行い、焦
点検出結果(デフーカス量)を得て、ステップ121に
進む。ステップ121では、焦点検出結果を表示手段2
3により画面上に表示し、ステップ122に進む。
【0043】ステップ122では、焦点検出結果(デフ
ォーカス量)が合焦であるか否かを判定し、合焦である
場合にはステップ124に進み、非合焦である場合には
ステップ123に進む。ステップ123では、焦点検出
結果(デフォーカス量)に応じて、モータ60を制御
し、撮影レンズ11を合焦点へと駆動して、ステップ1
24に進む。ステップ124では、設定されているAF
モードがAFコンティニュアスモードであるか否かを判
定し、AFコンティニュアスモードの場合には、ステッ
プ126に進み、AFワンショットモードの場合には、
ステップ125に進む。ステップ125では、合焦ロッ
クフラグをセットしステップ126に進む。
【0044】ステップ126では、操作手段62の設定
状態が視線ワンショット焦点検出モードであるか否かを
判定し、視線ワンショット焦点検出モードである場合
は、ステップ127に進み、視線コンティニュアス焦点
検出モードである場合にはステップ101に戻る。従っ
て、視線コンティニュアス焦点検出モードでは常時注視
位置を検出し、注視位置が検出された場合は、その位置
で焦点検出が行われることになる(図23参照)。
【0045】ステップ127では、今回設定された焦点
検出領域が小領域である場合はステップ128に進み、
小領域でない場合はステップ101に戻る。従って、視
線ワンショット焦点検出モードの場合でも、視線位置の
変動が極めて少なくならない限り、常時注視位置を検出
し、注視位置が検出された場合は、その位置で焦点検出
が行うことになる。
【0046】ステップ128では、焦点検出位置Pを前
回の焦点検出位置とし、ステップ129に進む。ステッ
プ129では、焦点検出領域を前回の焦点検出領域、す
なわち焦点検出位置Pの回りの小領域とし、ステップ1
16に戻る。従って、視線ワンショット焦点検出モード
では、一旦視線位置の変動が極めて少なくなると、焦点
検出位置と焦点検出領域の大きさを固定することになる
(図3参照。)
【0047】(第2の実施例)図24は、本発明による
視線検出装置を有するカメラの第2の実施例の動作を示
す流れ図である。なお、この実施例では、図14に示す
実施例の流れ図のステップ126〜129を変更して、
ステップ119,123,124,125よりステップ
130に進む。
【0048】すなわち、ステップ130では、焦点検出
の結果に基づいて、合焦でない場合はステップ101へ
戻り、合焦の場合はステップ131に進む。従って、非
合焦中は常時注視位置を検出し、注視位置が検出された
場合は、その位置で焦点検出が行われることになる(図
23参照)。
【0049】ステップ131では、焦点検出位置Pを前
回の焦点検出位置とし、ステップ132に進む。ステッ
プ132では、焦点検出領域を前回の焦点検出領域、す
なわち焦点検出位置Pの回りの小領域とし、ステップ1
33に進む。ステップ133では、設定された焦点検出
領域を表示手段23により画面上に表示し、ステップ1
34に進む。ステップ134では、設定された焦点検出
領域に対応した光電変換手段35からの出力信号を用い
て周知の焦点検出演算を行い、焦点検出結果(デフォー
カス量)を得て、ステップ135に進む。ステップ13
5では、焦点検出結果を表示手段23により画面上に表
示し、ステップ136に進む。ステップ136では、焦
点検出結果(デフォーカス量)に応じて、モータ60を
制御し、撮影レンズ11を合焦点へと駆動して、ステッ
プ131に戻る。
【0050】以上の動作により一旦合焦すると、合焦が
得られた時点での焦点検出位置と焦点検出領域の大きさ
がそれ以後も固定されて使用されることになる。また、
ステップ136を省略すれば、一旦合焦するとレンズ駆
動を禁止することができる。
【0051】(第3の実施例)図25は、本発明による
視線検出装置を有するカメラの第3の実施例の動作を示
す流れ図である。図25(A)において、ステップ20
0では、レリーズボタン11の半押し動作でCPU1は
動作を開始する。ステップ201では、予め固定して設
定された位置および大きさを有する焦点検出領域に対応
した光電変換手段35からの出力信号を用いて周知の焦
点検出演算を行い、焦点検出結果(デフォーカス量)を
得て、ステップ202に進む。ステップ202では、焦
点検出結果を表示手段23により画面上に表示し、ステ
ップ203に進む。ステップ203では、焦点検出結果
(デフォーカス量)に応じて、モータ60を制御し、撮
影レンズ11を合焦点へと駆動して、ステップ204に
進む。ステップ204では、焦点検出の結果に基づい
て、合焦でない場合はステップ201へ戻り、合焦の場
合はステップ205に進む。従って、非合焦中は常時焦
点検出をし、その結果に応じてレンズ駆動が行われるこ
とになる。
【0052】ステップ205では、ファインダーを観察
している撮影者の視線位置を、視線検出手段40からの
信号に基づき検出する。この実施例では、一回の焦点検
出シーケンスで一度視線位置を検出しているが、焦点検
出シーケンスとは独立なタイミング(例えば、所定時間
毎のタイマー割り込み)で視線位置検出を行うようにし
てもよい。ステップ206では、検出された視線位置
が、焦点検出位置と一致していない場合はステップ20
5に戻り、一致している場合にはステップ207に進
む。ただし、位置の一致判定には多少マージンをもたせ
る。また、視線位置のかわりに注視位置と比較するよう
にしてもよい。
【0053】ステップ207では、このステップに突入
してからの経過時間が測定され、経過時間が所定時間以
内の場合には、ステップ205に戻り、所定時間以上の
場合はステップ208に進む。ステップ208では、シ
ャッター手段17による露光動作を起動する。
【0054】以上の動作により合焦した後に、合焦が得
られた焦点検出位置に一定時間以上視線が保持された場
合は、自動的に露光動作を行うことができる。また、以
上の説明では、焦点検出位置が固定されていたが、視線
ワンショット焦点検出モードで焦点検出位置を決定して
もよい。
【0055】図25(B)は、図25(A)の変形例を
示したものであって、ステップ208を省略して、ステ
ップ207において、合焦した後に合焦が得られた焦点
検出位置に、一定時間以上視線が保持された場合は、ス
テップ209でフォーカスロックするようにしたもので
ある。
【0056】また、合焦前には視線位置に応じて焦点検
出位置を変更するようにしておき、ステップ208のか
わりに、焦点検出位置と領域の大きさを固定するように
してステップ201に戻るようにすれば、合焦した後に
合焦が得られた焦点検出位置に、一定時間以上、視線が
保持された場合に焦点検出領域をロックするようにして
もよい。
【0057】(第4の実施例)図26は、本発明による
視線検出装置を有するカメラの第4の実施例の動作を示
す流れ図である。この実施例では、図25(A)に示し
た実施例の流れ図のステップ204以降を変更して、ス
テップ203よりステップ210に進む。
【0058】ステップ210では、焦点検出の結果、合
焦でない場合はステップ201へ戻り、合焦の場合はス
テップ211に進む。従って、非合焦中は常時焦点検出
し、その結果に応じてレンズ駆動が行われることにな
る。ステップ211では、このステップに突入してから
の経過時間が測定され、経過時間が所定時間以内の場合
はステップ201に戻り、所定時間以上の場合は212
に進む。従って、合焦後所定時間は常時焦点検出し、そ
の結果に応じてレンズ駆動が行われることになる。ステ
ップ212では、シャッター手段17による露光動作を
起動し、ステップ213に進む。ステップ213では、
露光動作の終了を待機し、ステップ201へ戻る。
【0059】以上の動作により合焦した後に一定時間以
上合焦が保持された場合は、自動的に露光動作を行うこ
とができるので、従来のように合焦後、直ちに露光動作
をした場合に、構図を決める余裕がなかったり、露光動
作と焦点調節動作を独立に動作した場合に、操作部材が
増え操作が複雑になるといった欠点を解決できる。
【0060】(第5の実施例)図27は、本発明による
視線検出装置を有するカメラの第5の実施例の動作を示
す流れ図である。ステップ300では、レリーズボタン
11の半押し動作によって、CPU1は動作を開始す
る。ステップ301では、予め固定して設定された位置
および大きさを有する焦点検出領域に対応した光電変換
手段35からの出力信号を用いて周知の焦点検出演算を
行い、焦点検出結果(デフォーカス量)を得て、ステッ
プ302に進む。ステップ302では、焦点検出結果を
表示手段23により画面上に表示し、ステップ303に
進む。ステップ303では、焦点検出結果(デフォーカ
ス量)に応じて、モータ60を制御し、撮影レンズ11
を合焦点へと駆動して、ステップ304に進む。ステッ
プ304では、焦点検出の結果、合焦でない場合はステ
ップ301へ戻り、合焦の場合はステップ305に進
む。従って、非合焦中は常時焦点検出し、その結果に応
じてレンズ駆動が行われることになる。ステップ305
では、ファインダーを観察している撮影者の視線位置
を、視線検出手段40からの信号に基づき検出する。こ
の実施例では、一回の焦点検出シーケンスに一度視線位
置を検出しているが、焦点検出シーケンスとは独立なタ
イミング(例えば、所定時間毎のタイマー割り込み)で
視線位置検出を行うようにしてもよい。
【0061】ステップ306では、合焦直後に検出され
た視線位置を視線の初期位置R(X0,Y0 )として、ステ
ップ307に進む。なお、視線位置のかわりに注視位置
としてもよい。ステップ307では、合焦状態に遷移し
たことにより、カメラの回転量を初期化し、ステップ3
08に進む。従って、これ以降の回転量検出手段63か
らのパルス信号を回転方向に応じて積算することによ
り、カメラボディの回転角度を検出することができる。
【0062】ステップ308では、ファインダーを観察
している撮影者の視線位置R(X,Y)を、視線検出手段
40からの信号に基づき検出して(図28参照)、ステ
ップ309に進む。ステップ309では、初期の視線位
置からの視線変位量(X-X0)とレンズCPU12から得
られた撮影レンズの焦点距離fに応じて、被写界側での
視線回転量Waを検出する。すなわち、 Wa=TAN-1((X-X0)/f) …(7) または、倍率Bと被写体距離dを使って表現してもよ
い。すなわち、 Wa=TAN-1((X-X0)/(d・B)) …(8)
【0063】ステップ310では、合焦以降の回転量検
出手段63からのパルス信号を回転方向に応じて積算す
ることにより、合焦した被写体90に対するカメラボデ
ィ20の回転量Wcを検出して(図29参照)、ステッ
プ311に進む。ステップ311では、視線回転量Wa
がカメラ回転量Wcと一致していない場合は301に戻
り、一致している場合には312に進む。ただし、一致
判定には多少マージンをもたせることが好ましい。ま
た、視線位置のY方向の変位(Y-Y0)が所定値以上とな
った場合には、回転量にかかわらずステップ301に戻
る。ステップ312では、測光手段29からの測光値を
合焦直後の値に保持し、ステップ312に戻る。
【0064】以上の動作により、合焦した後のカメラの
回転量と視線の回転量が一致している間、すなわち構図
は変更しているが同一被写体を見ている場合は、自動的
に測光値および焦点調節状態が合焦時と同じ状態にロッ
クされるので、従来のように合焦後フォーカスロック、
AEロック操作を行ったり、合焦後フォーカスロック、
AEロックするモードとそうでないモードを切り替えて
使用する必要がなくなる。また、この実施例では画面横
方向のみの回転量を検出していたが、画面縦方向の回転
量検出を行ってもよい。さらに、カメラボディ回転量検
出手段の構成は、上記実施例に限定されず、ジャイロ等
を利用したものでもよい。
【0065】(第6の実施例)図30は、本発明による
視線検出装置を有するカメラの第6の実施例の動作を示
す流れ図である。ステップ400では、レリーズボタン
11の半押し動作でCPU1は動作を開始する。ステッ
プ401では、ファインダーを観察している撮影者の視
線位置を、視線検出手段40からの信号に基づき検出す
る。この実施例では、一回の焦点検出シーケンスに一度
視線位置を検出しているが、焦点検出シーケンスとは独
立なタイミング(例えば、所定時間毎のタイマー割り込
み)で視線位置検出を行うようにしてもよい。また、視
線位置のかわりに注視位置としてもよい。ステップ40
2では、検出された視線位置がファインダー画面上に表
示手段23によって表示されるスケール232の位置
(図32参照)と一致していない場合は、ステップ40
1に戻り、一致している場合にはステップ403に進
む。ただし、位置の一致判定には多少マージンをもたせ
ることが好ましい。また、視線位置のかわりに注視位置
と比較するようにしてもよい。ステップ403では、視
線位置の距離表示値(図32では3m)に応じてモータ
60を制御し、撮影レンズ11を視線により設定された
距離に対応する位置へと駆動し、ステップ401に戻
る。なお、ファインダー画面上には、スケール232以
外にPF(パワーフォーカス)とPZ(パワーズーム)
を切り替えるためのモード選択表示231があり、前述
した動作と同様にして視線により選択することができ
る。図30に示した動作は、PFが選択された場合の動
作である。
【0066】以上の動作により、ファインダー画面上の
スケール上の所望距離を視線により選択することによ
り、マニュアル操作なしで距離調節することができるの
で、望遠レンズを手持ちで撮影する場合のように両手が
塞がってしまった場合等には便利である。
【0067】(第7の実施例)図31は、本発明による
視線検出装置を有するカメラの第7の実施例の動作を示
す流れ図である。ステップ500では、レリーズボタン
11の半押し動作でCPU1は動作を開始する。ステッ
プ501では、ファインダーを観察している撮影者の視
線位置を、視線検出手段40からの信号に基づき検出す
る。この実施例では、一回の焦点検出シーケンスに一度
視線位置を検出しているが、焦点検出シーケンスとは独
立なタイミング(例えば、所定時間毎のタイマー割り込
み)で視線位置検出を行うようにしてもよい。また、視
線位置のかわりに注視位置としてもよい。
【0068】ステップ502では、検出された視線位置
がファインダー画面上に表示手段23によって表示され
るスケール232の位置(図33参照)と一致していな
い場合はステップ501に戻り、一致している場合には
ステップ503に進む。ただし、位置の一致判定には多
少マージンをもたせることが好ましい。また、視線位置
のかわりに注視位置と比較するようにしてもよい。
【0069】ステップ503では、視線位置の焦点距離
表示値(図33では3m)に応じてパワーズーム用のモ
ータ(不図示)を制御し、ズームレンズ(不図示)を視
線により設定された焦点距離に対応する位置へと駆動
し、ステップ501に戻る。図31の動作は、モード選
択表示231が視線によりPZが選択された場合の動作
である。
【0070】以上の動作により、ファインダー画面上の
スケール上の所望焦点距離を視線により選択することに
より、マニュアル操作なしで焦点距離調節することがで
きるので、望遠レンズを手持ちで撮影する場合のよう
に、両手が塞がってしまった場合等には便利である。
【0071】(第8の実施例)図34は、本発明による
視線検出装置を有するカメラの第8の実施例の動作を示
す流れ図である。ステップ600では、レリーズボタン
11の半押し動作でCPU1は動作を開始する。ステッ
プ601では、ファインダーを観察している撮影者の視
線位置を、視線検出手段40からの信号に基づき検出す
る。この実施例では、一回の焦点検出シーケンスに一度
視線位置を検出しているが、焦点検出シーケンスとは独
立なタイミング(例えば、所定時間毎のタイマー割り込
み)で視線位置検出を行うようにしてもよい。また、視
線位置のかわりに注視位置としてもよい。
【0072】ステップ602では、検出された視線位置
に応じて焦点検出領域を分割する。すなわち、焦点検出
可能範囲Mを予め定められた複数の焦点検出領域に分割
する際の境界線v1,h1(図36参照)近傍に視線位
置が存在する場合には、主要被写体が複数の焦点検出領
域に分割されて焦点検出が行われ、他の被写体の影響を
受けやすいので、視線位置が分割された焦点検出領域の
ほぼ中央に位置するように、複数の焦点検出領域に分割
する際の境界線を変更する(図35参照)。ステップ6
03では、分割された複数の焦点検出領域において、そ
れぞれ焦点検出を行い、複数の焦点検出結果の中から所
定のアルゴリズム(例えば、視線位置が存在する焦点検
出領域の結果の重みを増した加重平均)によって、最終
的に一つの結果を出し、ステップ601に戻る。
【0073】以上の動作により、焦点検出可能範囲を複
数の領域に分割して焦点検出する場合に、常時視線位置
を中心とした焦点検出領域を設定することができるの
で、撮影者が観察している主要被写体に対して、正確な
焦点検出結果を得ることができる。
【0074】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、視線検出手段と撮影者眼との間にメガネ等の他の
光学系が存在していることを検出して、視線位置の補正
等をするので、その光学系による視線位置の誤検出がな
くなる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による視線検出装置を有するカメラの第
1の実施例を示したブロック図である。
【図2】第1の実施例に係るカメラに内蔵される焦点検
出手段の構成を示した斜視図である。
【図3】第1の実施例に係るカメラの焦点検出領域の表
示例を示した図である。
【図4】第1の実施例に係るカメラの焦点検出領域の表
示例を示した図である。
【図5】第1の実施例に係るカメラに使用する回転量検
出手段を示した正面図である。
【図6】第1の実施例に係るカメラに使用する回転量検
出手段のエンコーダを示した平面図である。
【図7】第1の実施例に係るカメラに使用する回転量検
出手段の検出部を示した図である。
【図8】第1の実施例に係るカメラに使用する視線検出
手段を示した図である。
【図9】第1の実施例に係るカメラの視線位置における
反射効率を説明するための図である。
【図10】第1の実施例に係るカメラのメガネ検出手段
の構成例を示す平面図である。
【図11】第1の実施例に係るカメラのメガネ検出手段
の構成例を示す正面図である。
【図12】第1の実施例に係るカメラのメガネ検出手段
の変形例を示す平面図である。
【図13】第1の実施例に係るカメラのメガネ検出手段
の変形例を示す平面図である。
【図14】第1の実施例に係るカメラのCPUの動作を
示す流れ図である。
【図15】視線位置の変動の態様を示した図である。
【図16】視線位置の変動量の検出方法を説明するため
の図である。
【図17】視線位置の変動量の検出方法を説明するため
の図である。
【図18】視線位置の変動量の検出方法を説明するため
の図である。
【図19】視線位置の変動量の検出方法を説明するため
の図である。
【図20】焦点検出領域の設定方法を説明するための図
である。
【図21】焦点検出領域の設定方法を説明するための図
である。
【図22】焦点検出領域の設定方法を説明するための図
である。
【図23】焦点検出領域の設定方法を説明するための図
である。
【図24】本発明による視線検出装置を有するカメラの
第2の実施例の動作を示す流れ図である。
【図25】本発明による視線検出装置を有するカメラの
第3の実施例の動作を示す流れ図である。
【図26】本発明による視線検出装置を有するカメラの
第4の実施例の動作を示す流れ図である。
【図27】本発明による視線検出装置を有するカメラの
第5の実施例の動作を示す流れ図である。
【図28】第5の実施例に係るカメラの視線位置の検出
方法を説明する図である。
【図29】第5の実施例に係るカメラの回転量検出手段
を説明する図である。
【図30】本発明による視線検出装置を有するカメラの
第6の実施例の動作を示す流れ図である。
【図31】本発明による視線検出装置を有するカメラの
第7の実施例の動作を示す流れ図である。
【図32】第7の実施例に係るカメラの表示手段によっ
て表示されるスケールを説明する図である。
【図33】第7の実施例に係るカメラの表示手段によっ
て表示されるスケールを説明する図である。
【図34】本発明による視線検出装置を有するカメラの
第8の実施例の動作を示す流れ図である。
【図35】第8の実施例に係るカメラの焦点検出領域の
分割方法を説明する図である。
【図36】従来の視線検出装置を有するカメラの問題点
を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU 11 撮影レンズ 20 ボディ 30 焦点検出手段 40 視線検出手段 50 メガネ検出手段 63 回転量検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズと、 前記撮影レンズにより形成される撮影画面における撮影
    者の視線位置を検出する視線検出手段と、 前記視線検出手段と撮影者眼との間に他の光学系がある
    か否かを検出する光学系検出手段と、 前記光学系検出手段の検出結果に応じて、前記視線検出
    手段の視線検出結果を補正または無効化する補正手段と
    を含む視線検出装置を有するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記光学系検出手段が
    前記他の光学系を検出したときには、前記視線検出手段
    の視線検出結果を中央の領域とすることを特徴とする請
    求項1記載の視線検出装置を有するカメラ。
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