JP2000028926A - 走査型レーザ顕微鏡 - Google Patents

走査型レーザ顕微鏡

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JP2000028926A
JP2000028926A JP10198754A JP19875498A JP2000028926A JP 2000028926 A JP2000028926 A JP 2000028926A JP 10198754 A JP10198754 A JP 10198754A JP 19875498 A JP19875498 A JP 19875498A JP 2000028926 A JP2000028926 A JP 2000028926A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ビームスプリッタの切り替え時の共
焦点ピンホールへのアライメントを煩わしい作業を必要
とせずに簡単な構成で正確に行う。 【解決手段】照明光Lを励起用ダイクロイックミラー2
3を反射して対物レンズにより標本上に照射し、この標
本からの光を再び励起用ダイクロイックミラー23によ
り透過させて共焦点ピンホール33を通して光検出器3
4に導く場合、照明光Lの角度とこの光を反射して出射
する光の角度とを同一にするアライメント光学系38を
設け、共焦点ピンホール33のアライメント時に照明光
Lをアライメント光学系38に導いて共焦点ピンホール
33を通過する光量が最も大きくなるように共焦点ピン
ホール33を移動させてアライメントする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標本に照射するレ
ーザ光とこの標本からの光とを分離するビームスプリッ
タを複数備え、これらビームスプリッタを切替え可能に
した走査型レーザ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平8−271792号公報
には、ビームスプリッタで反射させたレーザ光を対物レ
ンズにより集光して標本上にスポット光を結ばせると共
にこのスポット光を標本上に2次元走査し、このときの
標本からの反射光をビームスプリッタを透過させて共焦
点ピンホールを通して光検出器に導く走査型レーザ顕微
鏡が開示されている。
【0003】図6はかかる走査型レーザ顕微鏡の構成図
であって、レーザ光源1から発振したレーザ光(照明
光)Lは、光分離素子としての波長選択用ビームスプリ
ッタ(ここでは励起用ダイクロイックミラー)2aで反
射し、さらにミラー3で反射して各ガルバノミラー5、
6に入射する。これらガルバノミラー5、6は、照明光
Lを標本上に2次元走査するもので、この照明光Lは、
ミラー4、瞳投影レンズ7を通って図示しない対物レン
ズの像面に結像し、さらに標本上にスポットを結ぶとと
もに標本上に2次元走査される。
【0004】このときの標本に発生する蛍光又は反射レ
ーザ光(検出光)は、上記光路と逆の光路を通って再び
波長選択用ダイクロイックミラー2aに入射し、このミ
ラー2aを透過し、続く結像レンズ8を透過し、さらに
共焦点絞り(共焦点ピンホール)9を通過して光検出器
10で検出される。
【0005】ここで用いている波長選択用ビームスプリ
ッタとしては、波長選択用ダイクロイックミラー2aの
他に波長特性の異なる例えば2つの波長選択用ダイクロ
イックミラー2b、2cを切り替え自在に備えており、
これら波長選択用ダイクロイックミラー2b、2cに切
り替えた場合、共焦点ピンホール9上で生じる光軸ずれ
を補正する必要がある。
【0006】この光軸ずれの補正は、結像レンズ8と共
焦点ピンホール9の間の光路11上に2枚の平行平面板
12、13を配置し、これら平行平面板12、13をそ
れぞれ回転軸12a、13aを中心として回転させ、共
焦点ピンホール9を通過する光量が最も大きくなるよう
に標本からの光を正確に共焦点ピンホールに導くような
位置調整を行う(以下、アライメントと称する)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように波長選択用ダイクロイックミラー2b、2cの切
り替え作業を行った後に共焦点ピンホール9のアライメ
ント行う場合には、対物レンズによりスポットを結ぶ面
上に標本を配置して実際にレーザ光を照射する必要があ
る。
【0008】ところが、通常、観察用蛍光標本は、褪色
等の問題があり、アライメント時にレーザ光を標本に対
して長時間照射するのは問題がある。又、アライメント
用の標本を特別にセットすればよいが、そのアライメン
ト用の標本に対するピント合わせを正確に行う必要があ
り、手間がかかる。さらに、アライメント後の観察用蛍
光標本の位置再設定にも手間がかかる。
【0009】そこで本発明は、ビームスプリッタの切り
替え時の共焦点ピンホールへのアライメントを煩わしい
作業を必要とせずに簡単な構成で正確にできる走査型レ
ーザ顕微鏡を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、レー
ザ光を反射又は透過させる切換可能な複数の光分離素子
を用い、分離素子で反射又は透過させたレーザ光は対物
レンズを介して標本上に照射され、この標本からの光は
光分離素子により透過又は反射され、共焦点ピンホール
を通して光検出器に導かれるようにした走査型レーザ顕
微鏡において、光分離素子で反射又は透過したレーザ光
を入射し、この入射したレーザ光の角度とこの入射した
レーザ光を反射して出射する場合のレーザ光の角度とを
同一にするアライメント光学系と、光分離素子を反射又
は透過したレーザ光を共焦点ピンホールと光軸とのアラ
イメント時にはアライメント光学系に導き、かつ標本の
観察時には対物レンズに導くように光路を切り換える光
路切替え手段と、アライメント時に共焦点ピンホールを
通過する光量を光検出器で検出し、この光量に基づいて
共焦点ピンホールを通る光量が最大になるように共焦点
ピンホールと光軸との芯出し調整を行う調整手段と、を
備えた走査型レーザ顕微鏡である。
【0011】請求項2によれば、請求項1記載の走査型
レーザ顕微鏡において、標本からの光を少なくとも2波
長に分離する分光光学系を備えると共に、共焦点ピンホ
ール及び光検出器を分光光学系で分離される波長の数に
応じて設け、分光光学系を切り替えた時、調整手段は、
光路切替え手段を制御して光分離素子で反射又は透過し
たレーザ光をアライメント光学系に導き、各共焦点ピン
ホールを通過する各光量に基づいて各共焦点ピンホール
と光軸との芯出し調整を行うようにした。
【0012】請求項3によれば、請求項1又は2記載の
走査型レーザ顕微鏡において、走査型レーザ顕微鏡に、
光分離素子の切り替えを検出する検出器と、検出器で光
分離素子の切り替えを検出したときに、光路切替え手段
で光路をアライメント光学系に導き、共焦点ピンホール
を通過する光量に基づいて共焦点ピンホールと光軸との
芯出し調整を自動的に行う制御手段とを備えた。
【0013】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。図1は走査型レ
ーザ顕微鏡の構成図である。レーザ光源20から出力さ
れるレーザ光(照明光)Lの光路上には、光分離素子と
しての励起用ダイクロイックミラー21が配置されてい
る。励起用ダイクロイックミラー21は、ダイザ22上
に載置されており、このダイザ22上には、励起用ダイ
クロイックミラー21とは別に波長特性の異なる光分離
素子としての励起用ダイクロイックミラー23、24が
載置されている。これら励起用ダイクロイックミラー2
3、24は、切替え機構25の駆動によりダイザ22の
スライド移動により、標本の蛍光波長や照明光のレーザ
波長に合わせて該励起用ダイクロイックミラー23、2
4を照明光Lの光路上に選択配置されるように構成す
る。
【0014】なお、上述したレーザ光源20とダイクロ
イックミラー21、23、24との間の光路上には、図
示しないがビームエキスパンダが配置されているものと
する。
【0015】照明光Lの光路上に選択配置されたダイク
ロイックミラー21、23、24の反射光路上には、2
つのガルバノミラー26、27が配置されている。これ
らガルバノミラー26、27は、照明光Lを標本上に2
次元走査するもので、それぞれガルバノメータ28、2
9の駆動により所定の角度で振れるものとなっている。
【0016】そして、これらガルバノミラー26、27
により2次元走査された照明光Lの光路上には、瞳投影
レンズ30、ミラー31が配置され、さらに図示しない
顕微鏡の対物レンズ、標本が配置されている。なお、各
ガルバノミラー26、27は、瞳投影レンズ30により
対物レンズの瞳位置と共役関係になっているものとす
る。
【0017】一方、標本からの光(蛍光又は反射光(検
出光))の光路上に選択配置されているダイクロイック
ミラー21、23、24を透過した透過光路上には、コ
ンフォーカル結像レンズ32、共焦点ピンホール33を
介してホトマルチプライヤ等の光検出器34が配置され
ている。
【0018】このうち共焦点ピンホール33は、コンフ
ォーカル結像レンズ32の結像位置に配置されるもの
で、XY微動ステージ35上に設けられている。このX
Y微動ステージ35は、共焦点ピンホール33を標本か
らの蛍光又は反射光(検出光)の光軸方向に対して垂直
面内に移動自在な構成となっており、共焦点ピンホール
33へのアライメント時に共焦点ピンホール33を通過
して光検出器34で検出される光量が最も大きくなるよ
うに共焦点ピンホール33と光検出器34で検出される
光の光軸との芯出し調整、ここでは共焦点ピンホール3
3を移動してアライメントする調整手段としての機能を
有している。
【0019】上記ダイクロイックミラー21(23、2
4)とガルバノミラー26との間の光路上には、光路切
替え手段としての反射ミラー36が配置されている。こ
の反射ミラー36は、パルスモータ等のモータ37の駆
動により位置決めされる角度が変更される。この反射ミ
ラー36によって、共焦点ピンホール33に対するアラ
イメント時にはダイクロイックミラー21、23又は2
4で反射した照明光を反射ミラー36で反射させアライ
メント光学系38に導くことができ、反射ミラー36を
照明光路から離間させることにより、標本の観察時には
対物レンズ側に導くことができる。
【0020】アライメント光学系38は、入射した照明
光Lの角度とこの光Lを反射して出射する光Lの角度と
を同一にする機能を有するもので、反射ミラー36の反
射光路上に配置された集光レンズ39とこの集光レンズ
39の集光面に配置されたミラー部材40とから構成さ
れている。
【0021】次に上記の如く構成された走査型レーザ顕
微鏡の作用について説明する。先ず、通常の観察時、光
路切替え手段の反射ミラー36は、照明光Lを対物レン
ズ側に導く角度に配置(図面上点線の反射ミラー36
a)される。
【0022】レーザ光源1から発振した照明光Lは、ビ
ームエキスパンダにより適切なビーム径に拡大され、励
起用ダイクロイックミラー21で反射されて各ガルバノ
ミラー26、27に入射する。これらガルバノミラー2
6、27は、照明光Lを標本上に2次元走査するもの
で、この2次元走査された照明光Lは、瞳投影レンズ3
0を通ってミラー31で反射して図示しない対物レンズ
の像面に結像し、さらに標本上にスポットを結ぶととも
に標本上に2次元走査される。
【0023】このときの標本からの蛍光又は反射光(検
出光)は、上記光路と逆の光路を通って再び励起用ダイ
クロイックミラー21に入射し、このミラー21を透過
し、続くコンフォーカル結像レンズ32を透過し、さら
に共焦点ピンホール33を通過して光検出器34で検出
される。
【0024】次に、励起用ダイクロイックミラー23又
は24に切り替えた場合のアライメント時、光路切替え
手段の反射ミラー36は、照明光Lをアライメント光学
系38側に導く角度に配置される(図面上実線の位
置)。
【0025】すなわち、レーザ光源20から発振した照
明光Lは、ビームエキスパンダにより適切なビーム径に
拡大され、励起用ダイクロイックミラー23又は24で
反射された後、さらに反射ミラー36で反射されアライ
メント光学系38に導かれる。
【0026】このアライメント光学系38において照明
光Lは、集光レンズ39によりミラー部材40に結像
し、このミラー部材40で反射され励起用ダイクロイッ
クミラー23又は24に戻る。
【0027】なお、励起用ダイクロイックミラー23、
24は、照明光Lを反射して標本からの蛍光を透過させ
る特性を持っているが、照明光の反射率で通常80%〜
95%程度である。つまりアライメント光学系38から
励起用ダイクロイックミラー23又は24に戻ってきた
光は、照明光Lと同じ波長であるが、その5〜20%は
励起用ダイクロイックミラー23又は24を透過する。
そして、励起用ダイクロイックミラー23又は24を透
過した光は、コンフォーカル結像レンズ32を透過して
共焦点ピンホール33の面に結像する。
【0028】ここで、アライメント光学系38の集光レ
ンズ39に入射する照明光Lは、平行光(アフォーカル
光)なので、ミラー部材40で反射して再び集光レンズ
39を通った光(アフォーカル光)は、集光レンズ39
に入射する照明光Lと全く同じ角度の平行光となる。
【0029】従って、励起用ダイクロイックミラー23
又は24で反射した照明光Lとミラー部材40から戻っ
てくる光(アフォーカル光)も全く同じ角度となる。す
なわち、励起用ダイクロイックミラー23又は24を透
過してコンフォーカル結像レンズ32に入射する光の角
度は、反射ミラー36の光軸に垂直面内の位置精度及び
角度精度に影響されることなく、波長選択用ダイクロイ
ックミラー23又は24の角度誤差を正確に反映したも
のとなる。
【0030】しかるに、ミラー部材40から戻り、共焦
点ピンホール33を通過して光検出器34に入射される
光量が最も大きくなるように、共焦点ピンホール33の
位置がXY微動ステージ35の駆動によりXYにスライ
ド移動され、励起用ダイクロイックミラー23又は24
の角度エラーに応じた共焦点ピンホール33のアライメ
ントが行われる。
【0031】このように上記第1の実施の形態において
は、励起用ダイクロイックミラー21、23又は24で
反射した照明光Lを入射し、この入射した照明光Lの角
度とこの照明光Lを反射して出射する光の角度とを同一
にするアライメント光学系38を設け、アライメント時
に照明光Lをアライメント光学系38に導いて共焦点ピ
ンホール33を通過する光量が最も大きくなるように共
焦点ピンホール33を移動させてアライメントするの
で、励起用ダイクロイックミラー23又は24を切り替
えたときの角度エラーにより起こる共焦点ピンホール3
3上でのアライメントずれを、観察用の標本面にレーザ
光を照射することなく、かつアライメント用の標本のピ
ント合わせ作業等を行うことなく、容易に補正できる。
【0032】又、アライメント光学系38は、集光レン
ズ39のミラー部材40を正確に配置し固定しておけ
ば、反射ミラー36や集光レンズ39の位置精度はコン
フォーカル結像レンズ32に入射する光の角度に全く影
響を及ぼさないので、極めてラフな精度でよく、安価で
かつ簡単な構成で正確なアライメントができる。
【0033】なお、上記第1の実施の形態は、次の通り
変形してもよい。例えば、ダイザ22に3種類の励起用
ダイクロイックミラー21、23、24を載置している
が、ダイザ22に対して各ダイクロイックミラー21、
23、24を着脱自在にし、さらに取り外した励起用ダ
イクロイックミラーの部分に別のダイクロイックミラー
を付け替えられる構成にしてもよい。又、ダイザ22に
一枚の励起用ダイクロイックミラーを貼り付け、このダ
イザ22ごとに励起用ダイクロイックミラーを外して別
のダイクロイックミラーに交換する構成でもよい。これ
らの場合、ダイザ22の交換時の角度ずれの可能性があ
るので、上記の如くアライメントを行うことが望まし
い。 (2) 次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。
【0034】図2は走査型レーザ顕微鏡の構成図であ
る。この走査型レーザ顕微鏡の上記第1の実施の形態と
相違するところは、ガルバノミラー26を光路切替え手
段として機能させ、このガルバノミラー26の反射光路
上にアライメント光学系41を配置したところである。
【0035】すなわち、ガルバノミラー26は、共焦点
ピンホール33のアライメント時にガルバノメータ28
の駆動によりその配置角度が所定角度に設定されて励起
用ダイクロイックミラー21、23又は24を反射した
照明光Lをアライメント光学系41に導くことができ、
さらにに標本の観察時に所定の角度で振れて照明光Lを
対物レンズ側に導くことができるようになっている。
【0036】アライメント光学系41は、上記同様に入
射した照明光Lの角度とこの光Lを反射して出射する光
Lの角度とを同一にする機能を有するもので、ガルバノ
ミラー26の反射光路上に配置された集光レンズ39と
この集光レンズ39の集光面に配置されたミラー部材4
0とから構成されている。
【0037】次に上記の如く構成された走査型レーザ顕
微鏡の作用について説明する。先ず、通常の観察時、上
記第1の実施の形態と同様に照明光Lは、各ガルバノミ
ラー26、27の駆動により標本上に2次元走査され、
このときの標本に発生する蛍光又は反射光(検出光)
は、励起用ダイクロイックミラー21に戻り、コンフォ
ーカル結像レンズ32、共焦点ピンホール33を通過し
て光検出器34で検出される。
【0038】次に、励起用ダイクロイックミラー23又
は24に切り替えた際のアライメント時、光路切替え手
段のガルバノミラー26は、ガルバノメータ28の駆動
により照明光Lをアライメント光学系41側に導く角度
に位置決めされる。
【0039】従って、照明光Lは、ビームエキスパンダ
により適切なビーム径に拡大され、励起用ダイクロイッ
クミラー23又は24で反射された後、さらにガルバノ
ミラー26で反射してアライメント光学系41に導かれ
る。
【0040】このアライメント光学系41において照明
光Lは、集光レンズ39によりミラー部材40に結像
し、このミラー部材40で反射して励起用ダイクロイッ
クミラー23又は24に戻る。
【0041】なお、励起用ダイクロイックミラー23又
は24は、照明光Lを反射して標本からの蛍光又は反射
光である検出光を透過させる特性を持っており、反射率
で80%〜95%程度である。つまりアライメント光学
系41から励起用ダイクロイックミラー23又は24に
戻ってきた光は、照明光Lと同じ波長であり、かつその
5〜20%は励起用ダイクロイックミラー23又は24
を透過する。そして、励起用ダイクロイックミラー23
又は24を透過した光は、コンフォーカル結像レンズ3
2を透過して共焦点ピンホール33の面に結像する。
【0042】ここで、アライメント光学系41の集光レ
ンズ39に入射する照明光Lは、平行光(アフォーカル
光)なので、ミラー部材40で反射して再び集光レンズ
39を通った光は、集光レンズ39に入射する照明光L
と全く同じ角度の平行光となる。
【0043】従って、励起用ダイクロイックミラー23
又は24で反射した照明光Lとミラー部材40から戻っ
てくる光(アフォーカル光)も全く同じ角度となる。す
なわち、励起用ダイクロイックミラー23又は24を透
過してコンフォーカル結像レンズ32に入射する光の角
度は、ガルバノミラー26の角度精度に影響されること
なく、励起用ダイクロイックミラー23又は24の角度
誤差を正確に反映したものとなる。
【0044】しかるに、ミラー部材40から戻り、共焦
点ピンホール33を通過して光検出器34に入射される
光量が最も大きくなるように、共焦点ピンホール33の
位置がXY微動ステージ35の駆動によりXYにスライ
ド移動され、励起用ダイクロイックミラー23又は24
の角度エラーに応じた共焦点ピンホール33のアライメ
ントが行われる。
【0045】このように上記第2の実施の形態において
は、ガルバノミラー26をアライメント光学系41への
切り替え用に兼用し、アライメント時に照明光Lをガル
バノミラー26からアライメント光学系41に導くよう
にしたので、励起用ダイクロイックミラー23又は24
を切り替えたときの角度エラーにより起こる共焦点ピン
ホール33上でのアライメントずれを、観察用の標本面
にレーザ光を照射することなく、且つアライメント用の
標本のピント合わせ作業等を行うことなく、容易に補正
できる。
【0046】又、アライメント光学系41は、集光レン
ズ39の焦点位置にミラー部材40を正確に配置し固定
しておけば、ガルバノミラー26の停止位置精度及び集
光レンズ39の位置精度はコンフォーカル結像レンズ3
2に入射する光の角度に全く影響を及ぼさないので、極
めてラフな精度でよく、安価でかつ簡単な構成で正確な
アライメントができる。
【0047】さらに、ガルバノミラー26をアライメン
ト光学系41への切り替え用に兼用したので、反射ミラ
ー等の光学部材及びその駆動機構を新たに設ける必要が
なく、上記第1の実施の形態よりもさらに簡単な構成に
できる。
【0048】又、ガルバノミラー26を集光レンズ39
のバックフォーカス位置に配置し、停止させれば、ガル
バノミラー26で反射された光は、集光レンズ39を透
過する範囲で、ガルバノミラー26で反射された光の角
度と同一の角度で必ずガルバノミラー26の中心付近に
戻すことができる。
【0049】なお、上述したバックフォーカス位置にガ
ルバノミラー26を配置する場合、図3に示すように以
下のようにして用いることができる。ここでは、図3に
示すように、各ダイクロイックミラー21、22、23
の波長特性に応じて、それぞれ異なった蛍光を発する蛍
光ガラス40a、40b、40cでミラー部材40を区
画分けし、例えばダイクロイックミラー21を使用する
ときは、ミラー部材40の蛍光ガラス40aに光が向か
う角度、ダイクロイックミラー23を使用するときは、
ミラー部材40の蛍光ガラス40bに光が向かう角度、
ダイクロイックミラー24を使用するときは、ミラー部
材40の蛍光ガラス40cに光が向かう角度で、ガルバ
ノミラー26を停止させる。
【0050】このガルバノミラー26は、集光レンズ3
9のバックフォーカス位置に配置されているので、ミラ
ー部材40の各蛍光ガラス40a、40b、40cに対
応する角度でガルバノミラー26を停止させると、ミラ
ー部材40の各蛍光ガラス40a、40b、40cにそ
れぞれ集光した光はガルバノミラー26の中心に戻って
くる。
【0051】従って、アライメント時に各ダイクロイッ
クミラー21、23、24の波長特性に合う蛍光ガラス
を使用できるので、アライメント光学系による検出光量
を多くすることができる。 (3) 次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図2と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。
【0052】図4は走査型レーザ顕微鏡の構成図であ
る。この走査型レーザ顕微鏡の上記第2の実施の形態と
相違するところは、ダイクロイックミラー切替え認識用
の検出器としてのセンサ42を設け、このセンサ42に
より波長特性の異なるダイクロイックミラー21、23
又は24の切替えが認識されたときに制御部43によっ
て共焦点ピンホール33を自動的にアライメントするよ
うにしたところである。
【0053】すなわち、ダイクロイックミラー切替え認
識用センサ42は、ダイザ22の移動を検出したときに
ダイクロイックミラー21、23又は24の切替えの認
識信号を出力する機能を有している。
【0054】制御部43は、ダイクロイックミラー切替
え認識用センサ42からの切替えの認識信号を受ける
と、照明光Lをアライメント光学系41側に導くような
ガルバノミラー26の位置決め角度にする回転、停止の
指令をガルバノミラー26を駆動するガルバノメータ2
8に対して発し、かつ光検出器34から出力される光量
信号をモニタしながら共焦点ピンホール33を備えたX
Y微動ステージ35を駆動することで、共焦点ピンホー
ル33をXYにスライド移動させて光検出器34により
検出される光量が最も大きくなるようにアライメント指
令を発して自動的にアライメントするようにしている。
【0055】次に上記の如く構成された走査型レーザ顕
微鏡の作用について説明する。通常の観察時の作用は、
上記第2の実施の形態と同様なので省略する。次に、励
起用ダイクロイックミラー23又は24に切り替えるた
めにダイザ22が移動すると、ダイクロイックミラー切
替え認識用センサ42は、ダイザ22の移動を検出して
その切替えの認識信号を制御部43に送出する。
【0056】この制御部43は、上記切替えの認識信号
を受けると、照明光Lをアライメント光学系41側に導
くようなガルバノミラー26の配置角度にする回転、停
止の指令をガルバノミラー26を駆動するガルバノメー
タ28に対して発する。これにより、ガルバノミラー2
6は、ガルバノメータ28の駆動により照明光Lをアラ
イメント光学系41側に導く角度に位置決めされる。
【0057】従って、照明光Lは、上記第2の実施の形
態と同様に、励起用ダイクロイックミラー23又は24
で反射された後、さらにガルバノミラー26で反射され
てアライメント光学系41に導かれる。このアライメン
ト光学系41において照明光Lは、集光レンズ39によ
りミラー部材40に結像し、このミラー部材40で反射
して例えば励起用ダイクロイックミラー23又は24に
戻る。そして、励起用ダイクロイックミラー23又は2
4を透過した光は、コンフォーカル結像レンズ32を透
過して共焦点ピンホール33の面に結像し、光検出器3
4に入射する。
【0058】この場合、励起用ダイクロイックミラー2
3又は24を透過してコンフォーカル結像レンズ32に
入射する光の角度は、ガルバノミラー26の角度精度に
影響されることなく、励起用ダイクロイックミラー23
又は24の角度誤差を正確に反映したものとなる。
【0059】これと共に制御部43は、光検出器34か
ら出力される光量信号をモニタしながらXY微動ステー
ジ35をXYに駆動し、光検出器34により検出される
光量が最も大きくなるように共焦点ピンホール33を自
動的にアライメントする。
【0060】このように上記第3の実施の形態において
は、励起用ダイクロイックミラー21、23又は24の
切り替えをダイクロイックミラー切替え認識用センサ4
2により認識し、照明光Lをアライメント光学系41側
に導くようなガルバノミラー26の位置決め角度にする
とともに光検出器34から出力される光量信号をモニタ
しながら共焦点ピンホール33を設けたXY微動ステー
ジ35をXYに駆動するようにしたで、励起用ダイクロ
イックミラー21、23、24が切替えられたときに煩
雑な作業が一切なく自動的に共焦点ピンホール33のア
ライメントが短時間で確実に行うことができる。 (4) 次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図4と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。
【0061】図5は2重染色された蛍光標本を観察して
2種類の蛍光を別々に画像取得するときに用いられる走
査型レーザ顕微鏡の構成図である。各ダイクロイックミ
ラー21、23又は24の透過光路上には、反射ミラー
44を介して検出光を2種類の蛍光の波長別に分離する
光分離素子としての分光ダイクロイックミラー45、4
6又は反射ミラー47が配置されている。これら分光ダ
イクロイックミラー45、46及び反射ミラー47は、
例えば図示しないダイザ等に載置され、モータの駆動に
より移動して透過光路上に切り替わって配置されるもの
となっている。
【0062】これら分光ダイクロイックミラー45、4
6及び反射ミラー47の反射光路上には、例えば短波長
側としてのコンフォーカル結像レンズ32、共焦点ピン
ホール33を介してホトマルチプライヤ等の光検出器3
4が配置されている。
【0063】又、分光ダイクロイックミラー45、46
の透過光路上には、反射ミラー48を介して例えば長波
長側としてのコンフォーカル結像レンズ49、共焦点ピ
ンホール50を介してホトマルチプライヤ等の光検出器
51が配置されている。このうち共焦点ピンホール50
は、コンフォーカル結像レンズ49の結像位置に配置さ
れるもので、XY微動ステージ52上に設けられてい
る。このXY微動ステージ52は、共焦点ピンホール5
0を標本からの蛍光又は反射光(検出光)の光軸方向に
対して垂直面内に移動自在な構成となっている。
【0064】分光ダイクロイックミラー切替え認識用セ
ンサ53は、分光ダイクロイックミラー45、46及び
反射ミラー47を載置するダイザの移動を検出したとき
にこれらダイクロイックミラー45、46又は47の切
替えの認識信号を出力する機能を有している。
【0065】制御部54は、励起用ダイクロイックミラ
ー切替え認識用センサ42又は分光ダイクロイックミラ
ー切替え認識用センサ53からの切替えの認識信号を受
けると、照明光Lをアライメント光学系41側に導くよ
うなガルバノミラー26の位置決め角度にする回転、停
止の指令をガルバノミラー26のガルバノメータ28に
対して発する機能を有している。
【0066】又、制御部54は、分光ダイクロイックミ
ラー切替え認識用センサ53からの切替えの認識信号を
受けてアライメントする共焦点ピンホール33、50が
いずれか一方であるか両方であるかを判断し、この判断
の結果に応じてXY微動ステージ35又は52のいずれ
か一方又は両方にアライメント指令を発するようにして
いる。
【0067】又、制御部54は、アライメント時に、光
検出器34又は51のいずれか一方又は両方から出力さ
れる各光量信号をモニタしながらXY微動ステージ35
又は52のいずれか一方又は両方を駆動し、光検出器3
4又は51のいずれか一方又は両方により検出される光
量が最も大きくなるように共焦点ピンホール33又は5
0のいずれか一方又は両方を自動的にアライメントする
ようにしている。
【0068】次に上記の如く構成された走査型レーザ顕
微鏡の作用について説明する。先ず、2重染色された標
本を観察して2種類の蛍光を別々に観測する場合、レー
ザ光源20から出力された照明光Lは、各ガルバノミラ
ー26、27の駆動により標本上に2次元走査され、こ
のときの標本からの蛍光(検出光)は、励起用ダイクロ
イックミラー21に戻り、反射ミラー44で反射して分
光ダイクロイックミラー45に入射する。
【0069】この測光分光ダイクロイックミラー45
は、検出光のうち短波長成分を反射し、長波長成分を透
過させる。このうち短波長成分の検出光は、コンフォー
カル結像レンズ32、共焦点ピンホール33を通過して
光検出器34で検出され、これと共に長波長成分の検出
光は、反射ミラー48で反射され、コンフォーカル結像
レンズ49、共焦点ピンホール50を通過して光検出器
51で検出される。
【0070】次に、2重染色された標本の蛍光色素を変
えた場合、つまり短波長成分の蛍光と長波長成分の蛍光
とを分ける波長を切り替えたい場合、分光ダイクロイッ
クミラー45を分光ダイクロイックミラー46に切り替
える。
【0071】このとき分光ダイクロイックミラー切替え
認識用センサ53は、分光ダイクロイックミラー45、
46及び反射ミラー47を載置するダイザの移動を検出
し、分光ダイクロイックミラー46への切替えの認識信
号を出力する。
【0072】このように分光ダイクロイックミラー46
に切り替えた場合、各共焦点ピンホール33、50で結
像位置にずれが生じるので、これら共焦点ピンホール3
3、50でのアライメントが必要となる。
【0073】従って、制御部54は、分光ダイクロイッ
クミラー切替え認識用センサ53からの切替えの認識信
号を受けると、照明光Lをアライメント光学系41側に
導くようなガルバノミラー26の配置角度にする回転、
停止の指令をガルバノミラー26を駆動するガルバノメ
ータ28に対して発する。
【0074】これにより照明光Lは、上記第2の実施の
形態と同様に、励起用ダイクロイックミラー21で反射
後、さらにガルバノミラー26で反射してアライメント
光学系41に導かれる。このアライメント光学系41に
おいて照明光Lは、集光レンズ39によりミラー部材4
0に結像し、このミラー部材40で反射して再び励起用
ダイクロイックミラー21に戻る。そして、励起用ダイ
クロイックミラー21を透過した光は、反射ミラー44
で反射して分光ダイクロイックミラー46に入射する。
【0075】この分光ダイクロイックミラー46は、入
射した光のうち短波長成分を反射し、長波長成分を透過
させる。このうち短波長成分の検出光は、コンフォーカ
ル結像レンズ32、共焦点ピンホール33を通過して光
検出器34で検出され、長波長成分の検出光は、反射ミ
ラー48で反射され、コンフォーカル結像レンズ49、
共焦点ピンホール50を通過して光検出器51で検出さ
れる。
【0076】この場合、分光ダイクロイックミラー46
を透過して各コンフォーカル結像レンズ32、49に入
射する光の角度は、ガルバノミラー26の角度精度に影
響されることなく、分光ダイクロイックミラー46の角
度誤差を正確に反映したものとなる。
【0077】しかるに、制御部54は、光検出器34、
51の両方から出力される各光量信号をそれぞれモニタ
しながら各XY微動ステージ35、52の両方に対して
アライメント指令を発して各XY駆動ステージ35、5
2を駆動し、各光検出器34、51の両方により検出さ
れる各光量がそれぞれ最も大きくなるように各共焦点ピ
ンホール33、50の両方を自動的にアライメントす
る。
【0078】次に、単染色標本を観察する場合、ダイザ
は分光ダイクロイックミラー45(又は46)から反射
ミラー47に切り替わる。この場合でも共焦点ピンホー
ル33で結像位置にずれが生じるので、共焦点ピンホー
ル33のアライメントが必要となる。
【0079】すなわち、上記同様に分光ダイクロイック
ミラー切替え認識用センサ53は、反射ミラー47を載
置するダイザの移動を検出し、反射ミラー47への切替
えの認識信号を出力する。
【0080】制御部54は、分光ダイクロイックミラー
切替え認識用センサ53からの切替えの認識信号を受け
ると、照明光Lをアライメント光学系41側に導くよう
なガルバノミラー26の位置決め角度にする回転、停止
の指令をガルバノミラー26を駆動するガルバノメータ
28に対して発する。これにより照明光Lは、上記第2
の実施の形態と同様に、励起用ダイクロイックミラー2
1で反射後、さらにガルバノミラー26で反射されてア
ライメント光学系41に導かれ、再び励起用ダイクロイ
ックミラー21に戻り、そして反射ミラー44、45で
反射しされコンフォーカル結像レンズ32、共焦点ピン
ホール33を通過して光検出器34で検出される。
【0081】制御部54は、光検出器34から出力され
る光量信号をモニタしながらXY微動ステージ35に対
してアライメント指令を発して駆動し、光検出器34に
より検出される光量が最も大きくなるように共焦点ピン
ホール33を自動的にアライメントする。
【0082】このように上記第4の実施の形態において
は、分光ダイクロイックミラー45、46を配置すると
共に、短波長側として共焦点ピンホール33及び光検出
器34を配置し、長波長側として共焦点ピンホール50
及び光検出器51を配置したので、上記第3の実施の形
態と同様な効果を奏することが出来ると共に、2重染色
された標本を分光ダイクロイックミラーを用いて観察し
て2種類の蛍光を別々に観測する場合においても煩雑な
作業が一切なく自動的に各共焦点ピンホール33、50
の各アライメントが短時間で確実に行うことができる。
【0083】なお、上記第4の実施の形態では、2重染
色された標本を観察する場合のアライメントについて説
明したが、共焦点ピンホール及び光検出器を追加するこ
とにより多重染色された標本を観察するときのアライメ
ントについても適用できる。
【0084】又、上述した実施の形態では、反射ミラー
36(又はガルバノミラー26,27)、集光レンズ3
9及びミラー部材40によりアライメントを行っていた
が、これに限られるものでなく集光レンズ39及びミラ
ー部材40をコーナキューブに変更してもアライメント
光学系を構成することができる。
【0085】又、上述した実施の形態では、共焦点ピン
ホールと光軸との芯出し調整を行う調整手段として、共
焦点ピンホールをXYにスライド移動させてアライメン
トする例を説明したが、これに限られるものでなく、従
来の技術で説明した光軸を通る2枚の平行平面板を、そ
れぞれ異なった方向に回転制御させてアライメントする
ものも調整手段として用いることができる。
【0086】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
3によれば、ビームスプリッタの切り替え時の共焦点ピ
ンホールへのアライメントを煩わしい作業を必要とせず
に簡単な構成で正確にできる走査型レーザ顕微鏡を提供
できる。
【0087】又、本発明の請求項2によれば、多重染色
された標本を観察して数種類の蛍光を別々に観測する場
合でもこれら蛍光別の各共焦点ピンホールへのアライメ
ントが短時間で確実にできる走査型レーザ顕微鏡を提供
できる。又、本発明の請求項3によれば、自動的に共焦
点ピンホールのアライメントが短時間で確実にできる走
査型レーザ顕微鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる走査型レーザ顕微鏡の第1の実
施の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わる走査型レーザ顕微鏡の第2の実
施の形態を示す構成図。
【図3】同走査型レーザ顕微鏡の変形列を示す部分的な
構成図。
【図4】本発明に係わる走査型レーザ顕微鏡の第3の実
施の形態を示す構成図。
【図5】本発明に係わる走査型レーザ顕微鏡の第4の実
施の形態を示す構成図。
【図6】従来の走査型レーザ顕微鏡の構成図。
【符号の説明】
20:レーザ光源、 21:励起用ダイクロイックミラー、 23,24:励起用ダイクロイックミラー、 25:切替え機構、 26,27:ガルバノミラー、 30:瞳投影レンズ、 32,49:コンフォーカル結像レンズ、 33,50:共焦点ピンホール、 34,51:光検出器、 35,52:XY微動ステージ、 36:反射ミラー、 38,41:アライメント光学系、 39:集光レンズ、 40:ミラー部材、 40a,40b,40c:蛍光ガラス、 42:励起用ダイクロイックミラー切替え認識用セン
サ、 43,54:制御部 45,46:分光ダイクロイックミラー、 47:反射ミラー、 53:分光ダイクロイックミラー切替え認識用センサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を反射又は透過させる切換可能
    な複数の光分離素子を用い、前記分離素子で反射又は透
    過させたレーザ光は対物レンズを介して標本上に照射さ
    れ、この標本からの光は前記光分離素子により透過又は
    反射され、共焦点ピンホールを通して光検出器に導かれ
    るようにした走査型レーザ顕微鏡において、 前記光分離素子で反射又は透過したレーザ光を入射し、
    この入射したレーザ光の角度とこの入射したレーザ光を
    反射して出射する場合のレーザ光の角度とを同一にする
    アライメント光学系と、 前記光分離素子を反射又は透過した前記レーザ光を前記
    共焦点ピンホールと光軸とのアライメント時には前記ア
    ライメント光学系に導き、かつ前記標本の観察時には前
    記対物レンズに導くように光路を切り換える光路切替え
    手段と、 前記アライメント時に前記共焦点ピンホールを通過する
    光量を前記光検出器で検出し、この光量に基づいて前記
    共焦点ピンホールを通る光量が最大になるように前記共
    焦点ピンホールと光軸との芯出し調整を行う調整手段
    と、を具備したことを特徴とする走査型レーザ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記標本からの光を少なくとも2波長に
    分離する分光光学系を備えると共に、 前記共焦点ピンホール及び前記光検出器を前記分光光学
    系で分離される波長の数に応じて設け、 前記分光光学系を切り替えた時、前記調整手段は、前記
    光路切替え手段を制御して前記光分離素子で反射又は透
    過した前記レーザ光を前記アライメント光学系に導き、
    前記各共焦点ピンホールを通過する各光量に基づいて前
    記各共焦点ピンホールと光軸との芯出し調整を行うよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の走査型レーザ顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 前記走査型レーザ顕微鏡に、 前記光分離素子の切り替えを検出する検出器と、 前記検出器で前記光分離素子の切り替えを検出したとき
    に、前記光路切替え手段で光路をアライメント光学系に
    導き、前記共焦点ピンホールを通過する光量に基づいて
    前記共焦点ピンホールと光軸との芯出し調整を自動的に
    行う制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の走査型レーザ顕微鏡。
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