JP2000028477A - 光学部材のウエッジ部を計測する方法および装置 - Google Patents

光学部材のウエッジ部を計測する方法および装置

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JP2000028477A
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P Bauen John
ジョン・ピー・バウエン
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  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部材の表面の位置および表面の形状を高
い精度で計測する装置および方法を提供する。 【解決手段】 (a)光学部材の一方の面が、試験固定
装置の一方の方向でアクセスでき、他方の面が前記装置
の他方の方向でアクセスできるように、前記装置の向き
における違いを決定できるある特性を持つ前記装置に光
学部材を設置するステップと;(b)第一の方向におい
て、前記装置により光学部材の第一の面の面プロファイ
ルと向きを計測するステップと;(c)第二の方向にお
いて、前記装置により、光学部材の第二の面の面プロフ
ァイルと向きを計測するステップと;(d)前記装置の
上記第一および第二の向きとの間の違いを補償して、光
学部材の他方の面に対する一方の面のプロファイルと相
対的向きを決定するステップとを含む、光学部材の他方
の面に対する一方の面の向きを決定する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部材の表面の
位置および表面の形状を計測する装置および方法に関
し、特に光学部材の前面および後面の相対的位置を計測
し、上記二つの面の光学軸の間のズレを決定する装置お
よび方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光学部
材は、少なくとも、二つの面、すなわち、前面および後
面を持つ。上記前面は、対象物の方を向いている面であ
り、上記後面は画像の方を向いている面である。プリズ
ム、非球形(シュミット)プレート、レンズ部材(単レ
ンズ部材または接合レンズ部材)のような光学部材の製
造中には、前面および後面の相互間の相対的位置を制御
し、計測することが望ましい。
【0003】レンズ部材は、球形または非球形の面を持
つことができる。レンズ面は、通常、その頂点の位置、
(上記頂点のところの面に垂直な)その光学軸の方向、
およびその面を示す非球形係数を含む非球形式により定
義される。球形面の場合には、非球形係数はゼロであ
る。二つの非球形面を持つレンズ部材は、両非球形レン
ズ部材と呼ばれる。レンズ部材においては、(そのそれ
ぞれの面の)二つの光学軸の間の隔たりは、ウエッジと
呼ばれる(図1参照)。上記二つの光学軸の間の最も短
い距離は偏心と呼ばれる。この距離は、通常、一方の光
学軸を他方の光学軸に接続している最も短い線に沿って
計測され、上記線は面の頂点の一つから出ている。
【0004】個々の面を計測するための計測装置は周知
である。レンズ部材の両方の面は、他方の面に対する各
面の相対的位置を決定するための装置のようなもので計
測しなければならない。上記二つの面は、レンズ部材の
対向面上に存在するので、上記レンズ部材または上記計
測装置を動かさないで、上記二つの面を計測するのは困
難である。通常、光学技術者は、一度に一方の面の特性
を計測することができる、光学的または機械的装置を使
用する。レンズ部材の相手の面に対する上記二つの面を
計測するには、上記光学技術者は、レンズ部材を固定し
た状態で、上記計測装置をレンズ部材の周囲に沿って移
動させ、一度に一方の面だけを計測する。計測装置は、
レンズ部材より遥かに大きく重いので、この方法は不便
である。
【0005】プロファイロメータのような機械的な面計
測装置は周知である。以前は、大部分のプロファイロメ
ータは二次元で計測を行っていた。これらプロファイロ
メータは、精密光学部材の面プロファイルの計測に必要
な高い精度を持っていない。
【0006】最近、三次元で計測を行う、より精度の高
いプロファイロメータが入手できるようになった。この
ようなプロファイロメータは、イリノイ州、シカゴ所在
のパナソニック・ファクトリー・オートメーション社が
市販している。これらのプロファイロメータは、数イン
チの作業スペース上で、非球形または球形面プロファイ
ルを計測できるように設計されている。上記プロファイ
ロメータは、垂直方向(上下方向)および水平面を移動
する一つの垂直方向を向いているプローブを使用する。
これらのプロファイロメータは、一度にレンズ部材の一
方の面上の面プロファイルを計測し、その面の光学軸の
向きを決定する。しかし、二つの面相互間の向きを計測
するには、その第二の面も計測できるように、レンズ部
材を反転しなければならない。レンズ部材を反転させる
と、その後面に対するレンズ部材の前面の相対的位置の
計測の際に精度が低下し、不正確な結果となる。一方が
干渉計を使用し、他方が、プロファイロメータの代わり
に他の計測装置を使用した場合にも、同じ問題が発生す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による、光学部材
の一方の面の、光学部材の他方の面に対する向きを決定
するための方法は、下記のステップからなる。すなわ
ち、a)光学部材の一方の面が、試験固定装置の一方の
方向においてアクセスすることができ、光学部材の他方
の面が、試験固定装置の他方の方向においてアクセスす
ることができるように、試験固定装置の向きにおける違
いを決定することができるある特性を持つ試験固定装置
に光学部材を設置するステップと、b)第一の方向にお
いて、試験固定装置により光学部材の第一の面の面プロ
ファイルおよび向きを計測するステップと、c)第二の
方向において、試験固定装置により光学部材の第二の面
の面プロファイルおよび向きを計測するステップと、
d)試験固定装置の第一および第二の向きとの間の違い
を補償して、光学部材の一方の面の、光学部材の他方の
面に対するプロファイルおよび相対的向きを決定するス
テップとを含む。
【0008】本発明の一実施形態によれば、装置は、 a)光学部材の光学面の面プロファイルを計測する装置
と、 b)支持ステージにより支持することができる、i)複
数の基準本体と、ii)光学部材を収容するための容器と
を含む試験固定装置とを備える。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、相互に偏心し、傾斜して
いる二つの面を持つ両非球形レンズ部材;図2は、一つ
のレンズ部材も含まないし、複数の基準本体も含まない
試験固定装置;図3(A)は、試験プレートに装着され
たレンズ部材を備える試験固定装置の頂面図;図3
(B)は、試験プレートに装着されたレンズ部材を備え
る試験固定装置の底面図;図4は、プロファイロメータ
および図2、図3(A)および図3(B)の試験固定装
置;図5は、光学部材のウエッジおよび偏心を計測する
ための手順のフローチャート;図6(A)は、面上のx
zおよびyz走査中に計測した一組の標本化点;図6
(B)は、球形座標系および複数の基準本体;図7は、
図1のレンズ部材の断面図;図8は、斜交座標系;図9
は、プレートに位置するマウントに支持されている複合
レンズ部材を備える試験固定装置のプレート;図10
(A)、(B)および(C)は、他の基準本体;図11
は、ボールと上記ボールを収容するための溝とにより形
成された運動シート;図12は、運動シートを形成する
他の本体;図13は、シートに試験固定装置を装着する
他の方法;図14は、本発明の第三の実施形態;図15
は、その縁部に余分なガラスを含む成形ガラス素子であ
る。
【0010】光学部材の相互の二つの非球形面の相対的
変位、およびウエッジを計測するための装置および方法
について以下に説明する。非球形面または平面のような
他の光学面は、非球形面の特殊なケースであり、本明細
書に記載する同じ装置および同じ方法により試験するこ
とができることを理解することができるだろう。
【0011】図1は、両非球形レンズ部材10である。
レンズ部材10の第一の非球形面12の特徴は、第一の
頂点14と第一の光学軸16である。レンズ部材10の
第二の非球形面18の特徴は、第二の頂点20と第二の
光学軸22である。面12および18は相互に傾斜して
いるので、光学軸16および22も相互に傾斜してい
て、ウエッジ24を形成する。上記光学軸は、また相互
に偏心していてもよい。光学軸16および22の間の偏
心26は、第二の頂点20(上記第二の光学軸22上に
位置する)、および第一の光学軸16との間の最短距離
である(図1参照)。
【0012】本発明の一実施形態の、レンズ部材10の
ウエッジ24および偏心26を計測するための改良形装
置は、i)光学面の曲率中心の位置、面の光学軸の位
置、または上記面それ自身の位置、または上記光学軸の
方向を計測することができるプロファイロメータ、干渉
計または他の装置と;(ii)試験固定装置30と;(ii
i)上記試験固定装置30用のオプションとしてのシー
トとを含む。一実施形態によれば、試験固定装置30
は、四つの孔部32、33、34、35(図2参照)を
備えるプレート31、および一組の基準本体を含む。プ
レート31は、第一の面36Aおよび第二の面36Bを
持ち、上記孔部はプレート31を貫通していて、第一の
面36Aまたは第二の面36Bからアクセスすることが
できる。
【0013】レンズ部材10は、第四の孔部、すなわ
ち、孔部35に設置される(図3Aおよび3B参照)。
より詳細に説明すると、プレート31の第四の孔部は、
レンズマウント37を保持する大きさを持つ。上記レン
ズマウント37は、孔部35にすんなりと挿入され、プ
レート31に対して固定位置にレンズ部材10を保持す
る。別の方法としては、レンズ部材10を、第四の孔部
35に直接設置することができる。
【0014】三つの基準本体は孔部32、33、34に
設置される。基準本体は、プレート31に対して正しい
位置に固定され、そのため、レンズ部材10に対して固
定位置に設置される。例えば、基準本体は、エポキシを
使用して正しい位置に固定することができる。基準本体
をその位置に保持する他の方法も、同様に使用すること
ができる。好適な実施形態の場合には、基準本体は三つ
の球形ボールである。図3Aおよび図3Bにおいては、
これらボール41は、第一のボール41、第二のボール
42、第三のボール43である。上記第一のボール41
は、第一の面48、第二の面49、および中心50を持
つ。上記第二のボール42は、第一の面51、第二の面
52、および中心53を持つ。上記第三のボール43
は、第一の面54、第二の面55、および中心56を持
つ。ボール41、42、43は、プレート31上にほぼ
三角形の形に装着される。ボール41、42、43は、
三つのボールの第一の面48、51、54が、プレート
31の第一の面36Aの方を向き、第二の面49、5
2、55が、プレート31の第二の面36Bの方を向く
ように装着される。プレート31内のボール41、4
2、43が三角形の形をしているので、対称による利点
が得られるが、それは本発明の動作にとって重要なもの
ではない。プレート31は、各ボール41、42、43
が、そのプレート31の両方の面から突出し、アクセス
することができるような厚さを持っている。好適には、
ボール41、42および43は、プレート31から突出
していることが好ましい。
【0015】この実施形態の場合には、光学部材の前面
および後面の相対的位置を計測するための改良形装置
は、光学的シート66を備えるプロファイロメータ64
を含む。好適には、プロファイロメータ64は、(約
0.1マイクロメートルの精度で面を計測できるほど
の)極めた高い精度のものであることが好ましい。この
プロファイロメータは、垂直方向を向いているプローブ
68を有する。このプローブは三つのステージ64A、
64B、64Cに取り付けられていて、これらのステー
ジと一緒に移動する。ステージ64Aは垂直方向(z方
向)に移動するが、一方、ステージ64Bおよび64C
は、プローブを水平方向(xおよびy方向)に移動させ
る。上記プロファイロメータは、イリノイ州、シカゴ所
在のパナソニック・ファクトリー・オートメーション社
から入手することができる。プレート31は、その第一
の面36Aまたは第二の面36Bが、プロファイロメー
タ64のプローブ68の方を向くように装着される。プ
ロファイロメータは、レンズ部材形状、その光学軸の向
き、およびその頂点の位置を決定する目的で、このレン
ズ部材の面を走査するために使用される。より詳細に説
明すると、プロファイロメータのプローブは、レンズ部
材の面を横方向に移動し、レンズ部材の面上の所与の点
の位置を表わす信号を発生する。これらの信号は、プロ
ファイルの形状を示す一組の計測値を示す。上記信号
は、面を表わす数値データを発生する、プロセッサ65
Aにより処理され、上記データはモニタ65B上に表示
することもできるし、プリンタ65Cにより印刷するこ
とができる。それ故、プロファイロメータ64は、レン
ズ部材上で一連の計測を行う。
【0016】上記計測の手順を以下に説明する。最初
に、レンズ部材10がプレート31の孔部35に挿入さ
れる。三つのボール41、42、43およびレンズ部材
10を含むプレート31は、プロファイロメータ64の
シート66上に装着される。光学技術者は、第一の組の
計測値を入手するために、プロファイロメータ64を使
用する。より詳細に説明すると、三つのボール41、4
2、43の中心50、53、56の位置を決定するため
に、上記三つのボールの第一の面が走査される(図5の
ステップ S100)。上記ボールは球形をしているの
で、上記中心の位置は、ボール面の曲率半径を計測する
ことにより容易に決定することができる。プロファイロ
メータは、また、レンズ部材10の第一の面を計測し
(ステップS110)、ボールの中心50、53、56
の位置に対する第一の頂点14の位置および第一の光学
軸16の向きを決定する(ステップ S120)ために
も使用される。このことについては、後でより詳細に説
明する。
【0017】その後、光学技術者は、その面36Bがプ
ローブ68にアクセスすることができるように、レンズ
試験固定装置30を反転させる(ステップ S20
0)。プロファイロメータ64は、その後、第二の組の
計測値を入手するために使用される。上記三つのボール
の中心50、53、56の位置、およびボールの中心5
0、53、56に対するレンズ部材の第二の頂点20、
および第二の光学軸22の位置を決定する(ステップ
S230)ために、三つのボール41、42、43の第
二の面およびレンズ部材10の第二の面が走査される
(ステップ S210,S220)。
【0018】レンズ部材の面に対するボールの中心5
0、53、56の相対的位置が分かっているので、光学
技術者は、(相互間の)頂点14、20の相対的位置、
および(相互間の)光学軸16、22の方向を発見する
ことができる(ステップ S400)。本発明の方法の
ステップについて簡単に説明説明したが、これらのステ
ップについては、以下により詳細に説明する。
【0019】第一の組の計測(ステップ S100、S
120)は、以下に説明するように行われる。本発明の
第一の実施形態の場合には、計測は、約50マイクロメ
ートル(50ミクロン)の間隔で、二つの直交する方向
(xおよびy)に沿って行われる(図6A)。最初に、
第一のボール41の中心50の位置を決定するために、
第一のボール41の第一の面48が、プロファイロメー
タにより計測される。当業者なら、一連の計測を任意の
固定点に対して行うことができることを、理解すること
ができるだろう。それ故、第一のボール41の中心50
に対する座標(x、y、z)を、プロファイロメータの
第一の座標系の原点として、任意に定義することができ
る。それ故、第一のボール41の座標(x、y、z)
は、(x1=0、y1=0、z1=0)となる。それ故、
この座標系の単位ベクトル、x^、y^、z^(式中で
は、“^”は各文字の直上に付している。)、は、この
点からスタートする。右のデカルト座標系は、この座標
系用に使用される。
【0020】第二のボールの中心53の位置を決定する
ために、上記第二のボール42の第一の面51がプロフ
ァイロメータ64のプローブ68により走査される。第
二のボール42の中心53は、一組の座標(x2、y2
2)により表示される。
【0021】第三のボール43の中心56の位置を決定
するために、第三のボール43の第一の面54が、プロ
ファイロメータ64のプローブ68により走査される。
第三のボール43の中心56は、一組の座標(x3
3、z3)により表示される。
【0022】(その一番高い点または一番低い点を決定
するために)、レンズ部材10の第一の面12が凸状に
され、第一の頂点14の位置および第一の光学軸16の
向きを決定するために、プロファイロメータ64のプロ
ーブ68により、この点を通して走査が行われる。より
詳細に説明すると、x−z面およびy−z面のプロファ
イルは、二つの直交する方向に面12を走査し、約50
−100ミクロン離れて位置する点を計測することによ
り入手することができる。これにより、第一の組の計測
が終了する。頂点の位置および光学軸の向きは、この一
組の計測により数学的に求められる。第一の頂点14
は、その後、一組の座標(x4、y4、z4)により表わ
され、第一の光学軸16の向きは方向余弦(α4、β4
γ4)により表わされる。
【0023】試験プレート31の第二の面36Bをプロ
ファイロメータ64のプローブ68の方向に向けること
ができるように、プレート31が反転される(ステップ
200)。プレート31の反転が行われた後の計測中
に、第二の組の計測のために、ボール41、42、43
が再度識別される。すなわち、もう一度計測を行うため
に、プレート31の第一の面上での計測のために、第一
のボール41として識別されたボールが、第一のボール
41として再度識別される。プレート31の第一の面上
での計測のために、第二のボール42として識別された
ボールが、第二のボールとして再度識別される。プレー
ト31の第一の面上での計測のために、第三のボール4
3として識別されたボールが、第三のボール43として
再度識別される。その後、プロファイロメータ64は、
第二の組の計測を行う(ステップS210−S23
0)。
【0024】より詳細に説明すると、再び、第一のボー
ルの中心50の位置を決定するために、第一のボール4
1の第二の面49が走査される。第一のボール41の第
二の面49から計測したように、第一のボール41の中
心50に対して(第二のx’、y’、z’座標系におい
て)次の三つの計測が行われる。ボール41、42、4
3の第二の面に対して行った一連の計測に対して、第一
のボール41の中心50に対する座標をプロファイロメ
ータの第二の座標系の原点であると定義するので、第一
のボール41の中心50に対する座標は、(x1’=
0、y1’=0、z 1’=0)となる。プロファイロメー
タの第二の座標系の単位ベクトルx^’、y^’、z
^’は、この点からスタートする。右のデカルト座標系
は、プロファイロメータの座標系に対して使用された。
第一のボールの中心50の物理的位置は、第一の組の計
測値とは異なる場合があることに留意されたい。
【0025】第二のボール42の中心53の位置を決定
するために、第二のボール42の第二の面52が走査さ
れる。第二のボール42の中心53は、一組の座標(x
2’、y2’、z2’)により表わされる。
【0026】第三のボール43の中心56の位置を決定
するために、第三のボール43の第二の面55が走査さ
れる。第三のボール43の中心56は、一組の座標(x
3’、y3’、z3’)により表わされる。
【0027】第二および第三のボールの中心の座標は、
通常、第一の面上で行った計測値から得られた座標と同
じではないことに留意されたい。何故なら、プレート3
1が反転しているからである。すなわち、通常、
(x2、y2、z2)≠(x2’、y2’、z2’)であ
り、(x3、y3、z3)≠(x3’、y3’、z3’)であ
る。図5のステップ210は、(x1’=0、y1’=
0、z1’=0)、(x2’、y 2’、z2’)および(x
3’、y3’、z3’)の座標の計測を示す。
【0028】第二の頂点20の位置および第二の光学軸
22の向きを決定するために、レンズ部材10の第二の
面18が走査される(ステップ220)。第二の頂点2
0は、一組の座標(x4’、y4’、z4’)で表わさ
れ、第二の光学軸22の向きは、方向余弦(α4’、
β4’、γ4’)で表わされる。(これらすべての座標
は、(単位ベクトルx^’、y^’、z^’により定義
される)第二の座標系に表示される。上記座標系の原点
は第一のボール41の中心50である。図5のステップ
230はその様子を示す。これにより、第二の組の計測
が終了する。
【0029】単位ベクトルがx^b、y^b、z^bであ
る、ボール座標系と呼ばれる新しいデカルト座標系は、
次のステップ(ステップ S300)で確立される。こ
の新しい座標系は、第一の座標系で行った第一の組の計
測値を、第二の座標系で行った第二の組の計測値に関連
づけるための手段を提供する。より詳細に説明すると、
レンズ部材の第一および第二の面上で入手した、第一お
よび第二の組の計測値は、以下に説明するように、ボー
ル座標系に変換される。
【0030】ボール座標系は、三つのボールの中心5
0、53および56の位置により定義される。上記ボー
ル座標系は、以下のステップにより構成される。
【0031】ボール座標系の原点80は、第一のボール
41の中心50であると定義される。図6B参照。それ
故、第一のボール41の中心は、(0、0、0)で表わ
される。ボール座標系の単位軸x^bは、第一のボール
41の中心50から、第二のボール42の中心53へ点
として定義される。ボール座標系の単位軸y^bは、上
記単位軸x^bから90度離れていて、第一のボール4
1の中心50、第二のボール42の中心53、および第
三のボール43の中心56を含む面に位置すると定義さ
れる。ボール座標系の単位軸z^bは、上記単位軸x^b
から90度離れていて、第一のボール41の中心50、
第二のボール42の中心53、および第三のボール43
の中心56を含む面に対して垂直であると定義される。
【0032】ボール座標系の単位座標ベクトルx^b
y^b、およびz^bは、方向余弦、α1、β1、γ1
α2、β2、γ2;およびα3、β3、γ3で表わされる。よ
り詳細に説明すると、α1、β1、γ1は、プロファイロ
メータの第一の座標系のx^、y^、z^の単位ベクト
ルに対する単位ベクトルx^bの方向余弦である。同様
に、α2、β2、γ2は、それぞれ、上記第一の座標系の
単位ベクトルy^bと、単位ベクトルx^、y^、z^
との間の方向余弦である。同様に、α3、β3、γ3は、
上記第一の座標系のx^、y^、z^ベクトルに関する
単位ベクトルz^bに対する方向余弦である。それ故、
方向余弦は、単位ベクトルx^b、y^b、およびz^b
を、プロファイロメータの第一の座標系に関連づける。
それ故、新しい座標系の単位ベクトルは、下記式により
表わされる。
【数1】
【0033】単位ベクトルx^bの方向余弦、α1
β1、γ1は、第一のボール41および第二のボール42
上での第一の組の計測値に関連する。すでに説明したと
おり、第一のボール91の中心の座標は、(0、0、
0)である。
【0034】第二のボール42の中心は、(x2、y2
2)という座標を持つ。それ故、下記式のようにな
る。
【数2】
【数3】
【数4】 ここで、(x2、y2、z2)は、プロファイロメータの
第一の座標系の第二のボールの中心53の座標である。
ベクトルz^bは、ボール座標系の第三の単位ベクトル
であり、クロス積の大きさにより正規化されたベクトル
91およびベクトル92のクロス積により定義される。
図6を見れば分かるように、ベクトル91は、原点80
から第二のボール42の中心53へ延びる。ベクトル9
2は、原点80から第三のボール43の中心56へ延び
る。(図6参照)
【数5】
【0035】ベクトル91は、原点(0、0、0)から
点(x2、y2、z2)へ延び、ベクトル92は、原点か
ら点(x3、y3、z3)へ延びるので、単位ベクトルz
bは、下記式により表わされる。
【数6】
【0036】それ故、下記式のようになる。
【数7】 それ故、下記式のようになる。
【数8】
【数9】
【数10】
【0037】デカルト座標系は、z^bおよびx^bのク
ロス積として定義されるので、下記式のようになる。
【数11】 または、
【数12】
【0038】式(2)から(4)、および式(8)から
(10)からの既知の数値を、式(12)に代入する
と、ボール座標系のベクトルy^bに対する方向余弦が
得られる。
【数13】
【0039】それ故、単位ベクトルy^bに対する方向
余弦は、下記式のようになる。
【数14】
【数15】
【数16】
【0040】式(14)から(16)の右辺のすべての
数値は、式(2)から(4)および式(8)から(1
0)からすでに分かっている。式(1)によるボール座
標系の全体が分かったし、第一の座標系に対するその関
連は、x^、y^、およびz^単位ベクトルで定義され
る。すなわち、ボール座標系は、式(2)から(4)、
(8)から(10)および(14)から(16)からの
三組の方向余弦により定義され、上記方向余弦は、三つ
のボールの中心、(x1、y1、z1)、(x2、y 2
2)および(x3、y3、z3)により定義される。単位
ベクトルx^、y^、z^により定義される第二の座標
系に対するボール座標系の関係は、類似の式により表わ
される。このことについては、以下に詳細に説明する。
これで図5のステップ S300は終了する。
【0041】次のステップ(S310)は、レンズ部材
10に対する頂点および軸データを、プロファイロメー
タの座標x、y、zからボール座標系座標xb、yb、z
bに変換するプロセスである。第一の組の計測値からボ
ール座標系への変換は、下記のように行われる。
【0042】すでに説明したとおり、単位ベクトル、x
b、y^b、およびz^bは、下記の方向余弦により表
わされる。
【数17】
【0043】座標変換式(18)は下記のようになる。
新しい座標系が、それぞれ、第一の座標系に対して、
(α1、β1、γ1)、(α2、β2、γ2)、(α3、β3
γ3)の単位軸、x^b、y^b、z^bに対して方向余弦
を持っている場合には、第一の座標系の点(xi、yi
i)は、新しい座標系で(xbi、ybi、xbi)という
座標を持つ。それ故、下記式のようになる。
【数18】
【0044】この式を使って、第一の座標系で(x4
4、z4)の座標を持つ頂点14は、下記のように、ボ
ール座標系の座標(xb4、yb4、zb4)を持つ点に変換
される。
【数19】
【0045】レンズ部材の第一の面の第一の光学軸16
の向きは、点座標の変換方法と同じ方法で変換される。
上記第一の光学軸16が、第一のプロファイロメータ座
標系で、方向余弦(α4、β4、γ4)を持つ場合には、
上記光学軸は、ボール座標系で、下記式で表わされる方
向余弦(αb4、βb4、γb4)を持つ。
【数20】
【0046】すでに説明したとおり、ボール41、4
2、43の第二の面49、52、55、およびレンズ部
材10の第二の面18上で行われた第二の組の計測中に
入手した点の座標も、式1−13類似の式により、ボー
ル座標系に変換することができる。
【0047】より詳細に説明すると、プライム記号は、
反転動作後のレンズ部材10の、ボール41、42、4
3上での計測を示すためのものである。単位ベクトルx
b、y^b、z^bは、下記式により定義される。
【数21】
【数22】
【数23】
【数24】 ここで、x2’、y2’、z2’は、第二の面から計測し
た場合の第二の座標系の第二のボールの中心の座標であ
る。すでに説明したとおり、ベクトルz^bは、ボール
座標系の単位ベクトル軸であり、クロス積の大きさによ
り正規化されたベクトル91およびベクトル92のクロ
ス積により定義される。
【数25】
【0048】ベクトル91は、原点から点(x2’、
2’、z2’)へ延びていて、ベクトル92は、原点か
ら点(x3’、y3’、z3’)へ延びているので、下記
式のようになる。
【数26】
【数27】
【0049】それ故、第二の組の計測に対する単位ベク
トルz^bの方向余弦(α3’、β3’、γ3’)は、下記
式のようになる。
【数28】
【数29】
【数30】
【0050】デカルト座標系y^bは、z^bおよびx^
bのクロス積として定義されるので、下記式のようにな
る。
【数31】 ここで、α3’、β3’、γ3’は、式(28)−(3
0)により定義される。
【0051】式(22)−(24)、および式(28)
−(30)からの既知の数値を式(31)に代入する
と、ボール座標系のy軸に対する方向余弦y^bが得ら
れる。
【数32】
【0052】それ故、y軸に対する方向余弦y^bは、
下記式のようになる。
【数33】
【数34】
【数35】 ここで、α1’、β1’、γ1’およびα3’、β3’、
γ3’は、式(22)−(24)および(28)−(3
0)により定義される。
【0053】式(19)および(20)は、ボール座標
系の第一の頂点14および第一の光学軸16の座標を示
す。第二の頂点20および第二の光学軸22の変換式
は、式(19)および(20)に類似している。上記変
換式を以下に示す。
【数36】
【数37】 ここで、(x’b4、y’b4、z’b4)は、ボール座標系
の第二の頂点20の座標であり、(α’b4、β’b4
γ’b4)は、ボール座標系の第二の光学軸22の方向余
弦である。
【0054】三つのボール41、42、43の中心5
0、53、56は、(プレート31の相対的運動とは無
関係に、また三つの中心がその第一の面または第二の面
から計測されようが)ボール座標系を一意に定義するの
で、頂点14、20の座標および光学軸16、22に方
向余弦は、ベクトルx^b、y^b、z^bにより定義さ
れる同じ座標系に表示される。レンズ部材の光学軸の向
きは、同じ座標系、すなわち、ボール座標系に表示され
るので、ウエッジ、すなわち、他の光学軸に対するある
光学軸の相対的傾斜を容易に計算することができる。θ
と呼ぶ光学軸16および22の間のウエッジ24は、下
記式により表わされる。
【数38】
【0055】図7は、第一の光学軸16と、第二の面1
8の第二の頂点20との間の偏向距離26を示す図面で
ある。ある点から、特定の方向のある点を通る線までの
距離を計算する式を使用する場合、(Dで示す)偏向距
離26は、下記式で表わされる。
【数39】
【0056】これにより図5のステップ400が終了す
る。
【0057】基準本体は三つ以上使用できることに留意
されたい。例えば、上記計算は、二組の三つの基準本体
上で行うことができる。余分な組の基準本体による冗長
度は、計測の精度を改善するために使用することができ
る。上記計算は、非デカルト座標系でも使用することが
できる。使用することができる非デカルト座標系の例と
しては、斜交座標系がある。斜交座標系は、単位軸が直
角でない座標系である。図8は、斜交座標系である。こ
の座標系は、二本の軸xおよびyを持ち、両者の間の角
度はWである。上記角度Wは90度ではない。点Pはこ
の座標系の座標x1およびy1で表わされる。
【0058】第一の実施形態の重要な利点は、(ボール
41、42、43のような三つの基準本体を持つプレー
ト31を含む)試験固定装置30により、技術者が、レ
ンズ部材10の第一の面12上で行った計測を、レンズ
部材10の第二の面18上で行った計測に関連づけるこ
とができることである。この実施形態の第二の重要な利
点は、プロファイロメータのシート上に、ボール41、
42、43およびレンズ部材10を正確に設置しなくて
も、レンズ部材10の第一の面12上での計測、および
レンズ部材10の第二の面18上での計測を行うことが
できることである。この実施形態の第三の重要な利点
は、この試験固定装置を使用して、レンズ部材の大きさ
の広い範囲を計測することができることである。同じレ
ンズ試験固定装置30を、同じマウント37に設置され
た種々のレンズ部材と一緒に使用することができる。プ
レート31も、異なるレンズマウントを使用する場合、
異なるサイズのレンズ部材を計測するために使用するこ
とができる。上記レンズマウントは、同じまたは異なる
サイズの一つ以上のレンズを保持することができる。他
の例について説明すると、プレート31は、一つ以上の
マウントを保持することができ、各マウントを異なるタ
イプのレンズに適合するようなサイズにすることができ
る。図9にそれを示す。唯一の制限は、レンズ部材およ
び基準本体が、プロファイロメータの計測体積内に適合
することである。例えば、プローブがある大きさの範囲
内でしか移動することができない場合には、基準本体お
よび計測対象の一つまたは複数のレンズは、上記領域内
に位置していなければならない。好適には、基準本体
は、球形から大きく逸れない表面の形状を持つことが好
ましい。コネチカット州、エイボン所在のボール・サプ
ライ・コーポレーション社が、球形からのズレが0.0
00010インチ以下の球形を市販している。基準本体
として球形のボールを使用することは好ましいことでは
あるが、ボール以外の基準本体も使用することができ
る。そのような基準本体は、立方形でも、円筒状でも、
またはフレネルレンズ構造のものでもよい。ボールの中
心の代わりに、上記基準本体の中心C1、C2を使用する
ことができる(図10A、図10Bおよび図10C参
照)。
【0059】好適には、第一の組の計測中は、(すなわ
ち、基準本体の第一の面およびレンズ部材の第一の面の
計測を行っている間は)試験固定装置30を並進させた
り、回転させたりしないことが好ましい。第二の組の計
測を行っている間も同様である。すなわち、計測中は、
基準本体およびレンズ部材の位置に、不明の動きを与え
ないようにすることが重要である。しかし、試験固定装
置は、二組の計測の間に並進または回転を行うことがで
きる。何故なら、基準本体とレンズ部材との間の相対的
位置は、変わらないからである。
【0060】好適には、試験固定装置は、プロファイロ
メータのシート66の予め定めた場所に、反復して設置
することができるものであることが好ましい。第一の実
施形態の場合には、基準本体は、運動カップリングによ
り、プロファイロメータ64のシート66に、プレート
31を反復して設置するための手段を提供する。上記運
動カップリングは、対象物が多数の支持点のところでシ
ートに接触するようにする固定シートと可動対象物(す
なわち、プレート31)との間のカップリングである。
対象物が並進したり、回転するのを防止するために、支
持点の数は6でなければならない。(何故なら、各対象
物は、三つの方向に並進でき、三本の軸を中心に回転す
ることができるからである。)対象物が一つの方向に運
動することができる場合には、支持点の数は5であって
もよい。運動マウントのより詳細な説明については、1
991年、ゴードンおよびブリーチ社発行の、S.T.
スミスおD.G.チェトウインド著の「超精密機構設計
の基礎」の48ページを参照されたい。より詳細に説明
すると、この実施形態の場合には、運動カップリング
は、シート66上の三つの溝69、70、71、および
プレート31内の三つのボール41、42、43により
形成される(図11参照)。上記シート66は、プロフ
ァイロメータ64にネジ込むことができ、必要な数の計
測を終了したら、取り外すことができる。
【0061】シート66の溝により、プレート31内の
ボール41、42、43の並進または回転が防止され、
プレート31がシート66に設置される度に、ほぼ同じ
位置に位置することになる。これにより、プロファイロ
メータ64を使用しての計測に必要な時間を短縮するこ
とができる。
【0062】シート66は、ボールまたは他のタイプの
基準本体用に、(溝の代わりに)いくつかの他の機能6
9、70、71を持つことができる(図12参照)。運
動カップリングの利点は、プレート31が特定の向きで
使用される度に、ほぼ同じ位置に位置するということで
ある。
【0063】第一の実施形態の場合には、運動カップリ
ングにより、運動をより滑らかに行うことができるが、
上記方法により入手した計測値の精度は、運動マウント
の信頼性または精度が高くても高くならない。プレート
31がシート66に設置される度に、基準ボールの計測
が行われるので、第一の実施形態は、特定の位置にある
プレート31のシートが正確でも、計測が正確にならな
い。重要なことは、相互間およびレンズ部材に対する基
準本体の位置決めを正確に行うことである。第一の実施
形態は、計測が行われている間のプレートの運動を防止
するためだけに、また計測に必要な時間を短縮するため
だけに、運動マウントを使用する。
【0064】第二の実施形態は、非常に信頼性が高く、
精度も高い運動マウントが必要であるという点を除け
ば、第一の実施形態に類似している。すでに説明したと
おり、この機能は第一の実施形態にとっては必要なもの
ではない。何故なら、第一の実施形態の場合には、ボー
ルの面は、ボールの中心を決定するために、プレート3
1の反転の前後に、計測されたからである。この第二の
実施形態の場合には、プレート31は、ボールの中心の
位置を決定するために、ボールの面を計測する必要がな
いように、それが反転される前でも後でも予め定めた位
置を占める。それ故、(第一の組の計測は反転を行う前
に行われ、第二の組の計測は試験固定装置を反転した後
で行われる)、二組の計測のために、その予め定めた位
置を反復して占めるようにするために、試験固定装置3
0が必要になる。
【0065】この実施形態の一つの例によれば、試験固
定装置30は、設定用の溝に反復して設置できるように
なっている。それ故、ボールの位置を反復して計測する
必要はない。その代わり、ボールの位置を一度計測する
ことができ、プレートが再度設置された時、ボールの位
置が正確に同じ位置にあると見なされる。図11は、運
動マウントのより詳細な図面である。運動マウントが、
試験固定装置30、31を、高い信頼性で設置すること
ができるように、マウントは非常に清浄に維持しなけれ
ばならない。
【0066】この実施形態の他の例の場合には、試験固
定装置30は、ボールのような基準本体を持たない。そ
の代わり、試験固定装置30のプレート31は、試験固
定装置30が、シート上に固定されるように、シート6
6上で、複数の相補機能と係合する複数の機能69’、
70’、71’または69”、70”、71”を持つこ
とができる(図12および13参照)。これら複数の機
能の位置、すなわち、プレートの位置は予め定められて
いるので、相互間の相対的な向きを決定するために、光
学部材の第一および第二の各面の面プロファイルと向き
だけを計測するだけでよい。
【0067】第三の実施形態の場合には、レンズ部材
は、シリンダ状の精度の高い外表面を持つマウント37
に装着される。上記表面の真のシリンダ形状からのズレ
は、0.0002インチ以下である。マウントは、孔部
でのシリンダ状の外表面が、任意の横方向への運動が本
質的にはできないように、プレート31の上記孔部35
にしっかりと押し込まれる(図14参照)。レンズ部材
の外表面を計測した後で、(プレートではなく)マウン
トは、レンズの第二の面を計測することができるように
反転される。マウントの中央軸(C.A.)は、両方の
組の計測に制限され、その位置が分かっているので、マ
ウントの中央軸に対する各光学軸16、22の角位置が
計算され、二つの頂点および二つの軸の相対的な位置を
容易に決定することができる。しかし、マウントを反転
するには、プレートが固定状態でなければならない。プ
レート31内に挿入したり、取り出したりしながら、シ
リンダ状のマウントを反復して取り出したり、反転した
り、設置したりする作業を行うと、プレートの孔部35
にゴミが入り込む恐れがある。それにより、装着の精度
が低下する。
【0068】上記装置および方法は、その縁部に過度の
ガラスまたはプラスチック130を含む、レンズ部材の
表面の相対的な位置を計測するために使用することがで
きる(図15参照)。このようなレンズ部材は、成形プ
ロセス中に発生する。過度のガラスおよびプラスチック
は、後での縁取り作業で除去することができるが、上記
過度の材料を除去する前に、二本の光学軸の間のウエッ
ジおよび偏心を計測するためには、成形プロセスの制御
を改善することが望ましい。
【0069】本発明の一つの利点は、上記装置および方
法により、通常のレンズ部材の二つの面の相対的な向き
だけでなく、相互間の回折レンズまたはフレネルレンズ
の位置を計測することができることである。例えば、こ
の装置および方法により、ある部材の他方の側面上に形
成されたフレネルレンズに対する上記部材の一方の側面
上に形成されたフレネルレンズの位置を決定することが
できる。光学部材の二つの位置上のマイクロレンズの相
対的位置もこの方法で決定することができる。
【0070】ある種のプロファイロメータは、ある面の
形状を計測するために光学的方法を使用する。カリフォ
ルニア州94089の、サニーベール、スイート6、ウ
エデル・ドライブ568所在のUBMコーポレーション
が、このようなプロファイロメータを市販している。こ
れらのプロファイロメータは、計測対象の面上に焦点を
結ぶ光学的ビームを使用する。このような光学プロファ
イロメータを使用する場合には、本発明の好適な実施形
態は、反射球体のような反射基準本体を使用する。機械
的プロファイロメータを使用する場合には、非反射本体
または反射本体のいずれかを使用することができる。
【0071】そのいくつかの好適な実施形態を参照しな
がら、本発明を詳細に説明してきたが、本発明の精神お
よび範囲から逸脱することなしに、種々の変更および修
正を行うことができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 相互に偏心し、傾斜している二つの面を持つ
両非球形レンズ部材である。
【図2】 一つのレンズ部材も含まないし、複数の基準
本体も含まない試験固定装置である。
【図3】 (A)試験プレートに装着されたレンズ部材
を備える試験固定装置の頂面図である。(B)試験プレ
ートに装着されたレンズ部材を備える試験固定装置の底
面図である。
【図4】 プロファイロメータおよび図2、図3Aおよ
び図3Bの試験固定装置である。
【図5】 光学部材のウエッジおよび偏心を計測するた
めの手順のフローチャートである。
【図6】 (A)面上のxzおよびyz走査中に計測し
た一組の標本化点である。(B)球形座標系および複数
の基準本体である。
【図7】 図1のレンズ部材の断面図であり、また相互
に偏心している二つの面およびそのそれぞれの頂点を示
す。二つの面は相互に偏心している。
【図8】 斜交座標系である。
【図9】 プレートに位置するマウントに支持されてい
る複合レンズ部材を備える試験固定装置のプレートであ
る。
【図10】(A)他の基準本体である。(B)他の基準
本体である。(C)他の基準本体である。
【図11】 ボールと上記ボールを収容するための溝と
により形成された運動シートである。
【図12】 運動シートを形成する他の本体である。
【図13】 シートに試験固定装置を装着する他の方法
である。
【図14】 本発明の第三の実施形態である。
【図15】 その縁部に余分なガラスを含む成形ガラス
素子である。
【符号の説明】
10 レンズ部材 12 レンズ部材の第一の面 14 第一の頂点 16 第一の光学軸 18 レンズ部材の第二の面 20 第二の頂点 22 第二の光学軸 24 (通常、ウエッジと呼ばれる)軸間の角度変位 26 軸間偏心 30 レンズ試験固定装置 31 プレート 32、33、34、35 孔部 36A プレートの第一の面 36B プレートの第二の面 37 レンズマウント 41 ボール1 42 ボール2 43 ボール3 48 ボール1の第一の面 49 ボール1の第二の面 50 ボール1の中心 51 ボール2の第一の面 52 ボール2の第二の面 53 ボール2の中心 54 ボール3の第一の面 55 ボール3の第二の面 56 ボール3の中心 64 プロファイロメータ 65A プロセッサ 65B モニタ 65C プリンタ 66 シート 68 プローブ 69、70、71 シートの溝 80 原点 91 ボール座標系の原点から第二のボールの中心ま
でのベクトル 92 ボール座標系の原点から第三のボールの中心ま
でのベクトル 130 過度のガラス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部材の一方の面の、前記光学部材の
    他方の面に対する向きを決定するための方法であって、 前記光学部材の一方の面が、試験固定装置の第一の方向
    においてアクセスすることができ、前記光学部材の他方
    の面が、前記試験固定装置の第二の方向においてアクセ
    スすることができるように、前記試験固定装置の向きに
    おける違いを決定することができるある特性を持つ試験
    固定装置に光学部材を設置するステップと、 第一の方向において、前記試験固定装置により、前記光
    学部材の第一の面の面プロファイルおよび向きを計測す
    るステップと、 第二の方向において、前記試験固定装置により、前記光
    学部材の第二の面の面プロファイルおよび向きを計測す
    るステップと、 前記試験固定装置の前記第一および第二の向きとの間の
    違いを補償して、前記光学部材の一方の面の、前記光学
    部材の他方の面に対するプロファイルおよび相対的向き
    を決定するステップとを含む方法。
  2. 【請求項2】 プローブおよびシートを含むプロファイ
    ロメータと、前記シート上に位置し、(i)複数の基準
    本体と、(ii)前記プレートに位置させる部材を収容す
    るためのマウントとを有するプレートとを備える装置。
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