JP2000027973A - トルクコンバータ用ブレードの組付方法、及びその方法に用いる組付装置 - Google Patents

トルクコンバータ用ブレードの組付方法、及びその方法に用いる組付装置

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JP2000027973A
JP2000027973A JP10199339A JP19933998A JP2000027973A JP 2000027973 A JP2000027973 A JP 2000027973A JP 10199339 A JP10199339 A JP 10199339A JP 19933998 A JP19933998 A JP 19933998A JP 2000027973 A JP2000027973 A JP 2000027973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑なハンド機構を用いることなく、ブレー
ドのシェルへの自動組付をスムーズかつ確実に行うこと
ができるトルクコンバータ用ブレードの組付方法とその
装置を提供すること。 【解決手段】 複雑なブレード組付作業を仮組付工程と
本組付工程とに分けて単純化した多段階組付方式を採用
し、かつ、仮組付工程において、一方側の翼面を吸着保
持したブレードのタブの一部を仮嵌めしてから、このブ
レードの吸着対向側の翼面を案内プッシャで押圧して残
りのタブをシェルの対応するスリットに案内するという
工夫を施し、さらに、本組付工程において、仮組付工程
で用いたブレード両翼面に対する吸着力と押圧力とを不
安定な仮嵌め状態のブレードの支えとして利用し、当該
ブレードのタブ付縁部が下方に押込まれるように押込プ
ッシャで上から押圧して根元まで突込むという工夫を施
すという手段を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクコンバータ
のタービンやポンプのシェルにブレードを機械的に組付
ける方法と装置の改良、更に詳しくは、複雑なハンド機
構を用いることなく、ブレードのシェルへの自動組付を
スムーズかつ確実に行うことができるトルクコンバータ
用ブレードの組付方法、及びその方法に用いる組付装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータの構成部品であるター
ビン動翼は、シェルに多数のブレードを組付けて成る。
このシェルは、円形トレー状を成して中心部に取付孔を
有し、その湾曲面には各組が所定の弧状を成す多数組の
スリット列が一定の規則をもって開設されている。ま
た、各ブレードは、トルク伝達効率を向上させるために
捩じり及び曲げ加工を施して三次元形状に形成され、そ
のプレートの下縁部には略三角形のタブ(tab )が複数
突設されている。そこで、タービン動翼を組み立てる際
には、作業者が前記各タブを対応するスリットに嵌入し
て1枚のブレードを1組のスリット列に組付け、同様の
操作を所定のブレード枚数だけ繰返すことにより、ター
ビン動翼の組立てを行っていた。
【0003】ところで、このようなブレードの組付け
は、シェルの湾曲面に弧状に開設されたスリットに三次
元形状のブレードのタブを各々嵌入する作業であるた
め、1枚のブレードの全タブを対応するスリットに1回
の進退動作で一発嵌入させることはできず、複雑で微妙
な円弧動作をさせながらブレードの各タブをスリットに
巧みに嵌入する必要があった。このため、従来、かゝる
円弧動作を柔軟に行える手作業にてブレードの組付けを
行うことが多く、その結果、人件費が高騰するうえに、
作業者の技巧差による生産効率のばらつきも生じるとい
う問題があった。
【0004】そこで、上記の手作業の代わりに、人の手
の如き形態のロボットハンド機構を用いてブレードをシ
ェルに機械的に組付ける装置が提案されている。ところ
が、この組付装置にあっては、手作業と同様の複雑な円
弧動作をロボットハンド機構で実現しなければならない
ので、このハンド機構が複雑になって装置の製造コスト
が増大するうえに、ブレードをシェルに確実に組付ける
には嵌入時にハンド部がブレードに対して辷り動かない
ようブレードの両翼面をハンド部で強く挟持する必要が
あるので、このハンド部の構造も大掛りにならざるを得
ないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のブレ
ード組付作業に上記の如き問題があったことに鑑みて為
されたものであり、複雑なハンド機構を用いることな
く、ブレードのシェルへの自動組付をスムーズかつ確実
に行うことができるトルクコンバータ用ブレードの組付
方法、及びその装置を提供することを技術的課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者が上記技術的課
題を解決するために採用した手段を、添附図面を参照し
て説明すれば、次のとおりである。
【0007】即ち、本発明は、多数組のスリット列が一
定の規則をもって開設されたシェルに、これら各スリッ
ト列に対応する複数のタブを縁部に有する三次元形状の
ブレードを組付けて、トルクコンバータ構成部品を形成
する方法において、前記ブレードの一方側の翼面を吸着
して保持し、保持されたブレードを上方から前記シェル
に向けて下降させてブレードの少なくとも1つのタブを
前記シェルにおけるスリット列の対応するスリットに仮
嵌めし、仮嵌めされたブレードの吸着対向側の翼面の所
要位置を所要角度から押圧することによって仮嵌めタブ
を基点として当該ブレードの姿勢を変えつゝ残りのタブ
を対応するスリットに各々案内して全タブを仮嵌めせし
める一方、こうして仮嵌めされたブレードを両方の翼面
から前記吸着力と押圧力とで各々挟むように支持しつ
ゝ、当該ブレードのタブ付縁部が下方に押込まれるよう
に上から押圧して全タブを対応するスリットに根元まで
突込んで、ブレードをシェルに組付けるという方法的手
段を採用することによって、上記課題を解決した点に特
徴がある。
【0008】また、本発明は、多数組のスリット列が一
定の規則をもって開設されたシェルに、これら各スリッ
ト列に対応する複数のタブを縁部に有する三次元形状の
ブレードを組付けて、トルクコンバータ構成部品を形成
するブレード組付装置において、前記シェルを載置可能
なテーブル、このテーブルに載置されたシェルを上方か
ら押えて保持するクランプを備えたシェル保持手段と;
前記ブレードを所要位置に供給するブレードフィーダ
と;このブレードフィーダにて供給されるブレードの一
方側の翼面を吸着してブレードを保持する吸着ヘッドを
下端部に備え、吸着保持されたブレードの少なくとも1
つのタブを前記シェルにおけるスリット列の対応するス
リットに仮嵌めするブレード移送体と;このブレード移
送体にて仮嵌めされたブレードの吸着対向側の翼面の所
要位置を所要角度から押圧することによって、残りのタ
ブを対応するスリットに各々案内して全タブを仮嵌めす
る案内プッシャと;この案内プッシャの押圧動作と協動
してその押圧方向に吸着ヘッドを移動せしめるヘッド協
動手段と;前記案内プッシャにて仮嵌めされたブレード
のタブ付縁部が下方に押込まれるように上から押圧して
全タブを対応するスリットに根元まで突込む押込プッシ
ャとを包含して構成するという装置的手段を採用するこ
とによって、上記課題を解決した点に特徴がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添附図面に示す実
施形態に基いて更に詳しく説明する。なお、図1は本発
明の実施形態であるブレード組付装置の全体概要を示す
側面説明図、図2は図1の本実施形態装置においてシェ
ルを組付位置に傾斜保持した状態を示す側面説明図、図
3は本発明のトルクコンバータ構成部品であるタービン
を構成するブレードとシェルの一部を拡大して示す斜視
図、図4〜図7は1枚のブレードをシェルに組付ける工
程を段階的に拡大して示した部分斜視説明図である。
【0010】まず、本発明の実施形態であるトルクコン
バータ用ブレードの組付装置の構造を図1〜図3に基い
て説明する。図3において、符号Bで指示するものはブ
レードであり、磁性体から成る板材に捩じり及び曲げ加
工を施して三次元的な形状に形成されている。このブレ
ードBの下縁部には、略三角形のタブb1 ・b2 ・b 3
・b4 が4つ突設されている。また、符号Hで指示する
ものはシェルであり、中心部に取付孔mを有する円形ト
レー状に湾曲形成して作製されている。このシェルHの
湾曲面には、各組が所定の弧状を成す4つのスリットs
1 ・s2 ・s3・s4 を含むスリット列Sが一定の規則
をもって全周に多数組開設されており、取付孔mの周囲
には複数のリベット孔p・p・・・・が開設されている。そ
して、前記ブレードBのタブb1 ・b2 ・b3 ・b4
シェルHにおける1組のスリット列Sの対応するスリッ
トs1 ・s2 ・s3 ・s4 に各々嵌入して(タブb1
スリットs1 に対応し、b2 がs2 、b3 がs3 、b4
がs4 に順次対応する)、1枚のブレードBを1組のス
リット列Sに組付け、この組付操作を全組のスリット列
S・S・・・・に対して繰返すことにより、トルクコンバー
タ構成部品(本実施形態では、タービン)が形成され
る。
【0011】図1および図2において、符号1で指示す
るものは、上記シェルHを保持するシェル保持手段であ
る。このシェル保持手段1は、シェルHの取付孔mを嵌
合してシェルHが載置されるテーブル11と、このテーブ
ル11に載置されたシェルHを斜め上方から押えて保持す
るクランプ12とから構成されている。このクランプ12
は、設置台T上に立設された柱状の架台V1 に固定され
所要位置に配設されている。なお、本実施形態装置のテ
ーブル11としては、等分に割出可能なインデックステー
ブルが使用されており、シェルHが載置されたテーブル
11を所要角度ずつ順次回転させて、シェルHの各組のス
リット列S・S・・・・をブレードBの組付位置に位置決め
可能となっている。
【0012】符号2で指示するものは、上記シェルHが
載置されるテーブル11を傾斜可能な傾斜手段である。こ
の傾斜手段2は、図2に示すように、前記テーブル11が
上面に設置された傾斜板21と、この傾斜板21の一端を設
置台T上に枢支する枢支部22と、前記傾斜板21の下面に
先端が連結されたシリンダ部材23とから構成されてい
る。このシリンダ部材23のロッドを進出させると、傾斜
板21が枢支部22の回りに揺動するので、傾斜板21上のテ
ーブル11に載置されたシェルHを設置台T面に対し所要
の傾斜角度に配置することができる。なお、本実施形態
装置においては、後述のブレード移送体に吸着保持した
ブレードBを設置台T面に対して垂直に下降させた際
に、そのブレードBのタブb1 とb2 が1組のスリット
列Sの対応するスリットs1 とs2 に丁度仮嵌めされる
ようシェルHの傾斜角度を設定してある。
【0013】符号3で指示するものは、上記ブレードB
を所要位置に供給するブレードフィーダである。このブ
レードフィーダ3は、細長いガイドレールを斜設して構
成されており、このガイドレールの溝内に多数のブレー
ドB・B・・・・を立てた状態で重ねて収容してある。ま
た、ブレードフィーダ3の出口は、その出口から供給さ
れたブレードBが後述のブレード移送体の吸着ヘッドに
保持されるような位置に配設されている。さらに、前記
ブレードフィーダ3の出口は最下端に位置するので、収
容された多数のブレードB・B・・・・は重力で滑り落ちて
出口へスムーズに供給される。なお、ブレードフィーダ
3にブレードBを収容する際には、ブレードフィーダ3
の入口側から自動搬送装置等でブレードBを連続的に送
給したり、あるいは手作業でブレードBを入れてもよ
い。
【0014】符号4で指示するものは、上記ブレードフ
ィーダ3にて供給されるブレードBを上方からシェルH
に向けて移送するブレード移送体であり、金属棒材にて
作製されている。このブレード移送体4の下端部には、
磁力を有する吸着ヘッド41が装着されており、この吸着
ヘッド41によりブレードBの一方側の翼面を吸着してブ
レードBを保持可能となっている。また、ブレード移送
体4は、後述の昇降手段により設置台T面に対して垂直
に昇降自在に構成されており、下端部の吸着ヘッド41に
よって吸着保持されたブレードBを上方からシェルHに
向けて下降させて、図3に示すブレードBのタブb1
2 をシェルHにおける1組のスリット列Sの対応する
スリットs1 とs2 に仮嵌め可能となっている。さら
に、吸着ヘッド41の吸着側形状は、ブレードBの翼面形
状に合わせて成形してあるので、ブレードBの翼面が吸
着ヘッド41面にピッタリと密着して、ブレードBのタブ
1とb2 の向きをシェルHに対して正確に位置決めす
ることができると共に、密着力が増大してブレードBを
安定に保持することもできる。
【0015】符号5で指示するものは、上記ブレード移
送体4を昇降させるための昇降手段である。この昇降手
段5は、前記ブレード移送体4の上端に連結された昇降
ロッド51と、この昇降ロッド51に連結された直動案内52
と、前記昇降ロッド51を進退動作せしめるアクチュエー
タ53(本実施形態では、流体圧シリンダを使用)とから
構成されている。このアクチュエータ53は、柱状架台V
2 に固定されており、この架台V2 は設置台T上の架台
3 の上方に後述のヘッド協動手段によって可動自在に
配設されている。
【0016】符号6で指示するものは、上記ブレード移
送体4にて仮嵌めされたブレードBの吸着対向側の翼面
の所要位置を所要角度から押圧する案内プッシャであ
る。この案内プッシャ6は、前記ブレードBの翼面を先
端で押圧する進退ロッド61と、この進退ロッド61を設置
台T面と平行に進退動作せしめるアクチュエータ62(本
実施形態では、流体圧シリンダを使用)とから成り、設
置台T上に立設された柱状の架台V4 に固定されてい
る。そして、シェルHにおけるスリット列Sのスリット
1 とs2 にタブb1 とb2 が仮嵌めされたブレードB
の吸着対向側の翼面を前記案内プッシャ6の進退ロッド
61の先端で押圧すると、図3に示すブレードBの残りの
タブb3 とb4 が対応するスリットs3 とs4 に各々案
内されて全タブが各スリットに仮嵌めされる。なお、案
内プッシャ6の固定位置は、ブレードBの残りのタブb
3 とb4 の略中央の翼面位置を、シェルHの対応するス
リットs3 とs4 を繋ぐ弧の中間点における接線に対し
て略直角の方向から進退ロッド61の先端で押圧できるよ
うに大略設定してある。
【0017】符号7で指示するものは、上記案内プッシ
ャ6の押圧動作と協動してその押圧方向に吸着ヘッド41
を移動せしめるヘッド協動手段である。このヘッド協動
手段7は、前記昇降手段5が固定された架台V2 を上面
に配設したスライダ71と、このスライダ71が進退移動す
るレール72と、前記スライダ71を進退動作せしめるアク
チュエータ73とから構成されている。そして、前記レー
ル72が設置台T上の架台V3 の上面に敷設されており、
その敷設方向は前記案内プッシャ6の押圧方向と平行に
なっている。本実施形態装置においては、吸着ヘッド41
を下端部に有するブレード移送体4が連結された昇降手
段5全体が、架台V2 を介して前記スライダ71によって
進退移動可能となっており、案内プッシャ6の進退ロッ
ド61先端でブレードBの翼面を押圧すると、その対向側
のブレードB翼面に吸着されている吸着ヘッド41がその
押圧動作と協動して同押圧方向に若干移動する。これに
より、案内プッシャ6の押圧動作が吸着ヘッド41によっ
て妨げられることなくスムーズに行われる。なお、動作
タイミングは、図示しない制御器によって合わせてあ
る。
【0018】符号8で指示するものは、上記案内プッシ
ャ6にて全タブが仮嵌めされたブレードBを上から押圧
して全タブを根元まで突込む押込プッシャである。この
押込プッシャ8は、前記ブレードBの上縁部を先端で押
圧する進退ロッド81と、この進退ロッド81を進退動作せ
しめるアクチュエータ82(本実施形態では、流体圧シリ
ンダを使用)とから成り、設置台T上の柱状架台V3
固定されている。これにより、ブレードBのタブ付縁部
が下方に押込まれるようにブレードBを上から押圧して
全タブb1 ・b2 ・b3 ・b4 をシェルHにおけるスリ
ット列Sの対応するスリットs1 ・s2 ・s3 ・s4
根元まで突込んで、ブレードBをシェルHに確実に組付
けることができる。
【0019】上記の如く構成された本実施形態装置を用
いて、1枚のブレードBをシェルHにおける1組のスリ
ット列Sに組付ける工程を図4〜図7に基いて段階的に
説明する。図4〜図7においては、組付けるべきブレー
ドBに施す操作を見易くするために、図1及び図2に記
載した各部材の配置を左右に略逆にして示してある。な
お、図4の前工程において、テーブル11に載置されたシ
ェルHが傾斜手段2によって設置台T面に対して所要の
傾斜角度に配置されており、ブレードフィーダ3にて供
給されたブレードBの凹曲側翼面がブレード移送体4下
端部の吸着ヘッド41に吸着保持されているものとする。
【0020】まず、図4には、1枚のブレードBのタブ
1 とb2 をシェルHにおけるスリット列Sの対応する
スリットs1 とs2 に仮嵌めした状態が示してある。こ
の仮嵌め状態は、シェルHの上方においてブレードBの
凹曲側翼面が吸着保持されたブレード移送体4を、昇降
手段5で下降させることによって実現されている。この
下降方向が設置台T面に対して垂直となるように、シェ
ルHを傾斜手段2により設置台T面に対して所要の傾斜
角度に設定してある。図4の工程において、ブレードB
のタブb1 とb2 を奥深く嵌入せずに仮嵌めしたことに
より、これら各タブb1 ・b2 を基点としたブレードB
の可動範囲が大きくなって、次の工程をスムーズに行う
ことが可能となる。
【0021】つぎに、図5には、上記仮嵌め状態からブ
レードBの全タブをシェルHの対応するスリットに仮嵌
めした状態が示してある。この全タブ仮嵌め状態は、タ
ブの一部が仮嵌めされたブレードBの吸着対向側の凸曲
側翼面の所要位置を、案内プッシャ6の進退ロッド61先
端で所要角度から押圧することによって実現されてい
る。より詳しくは、図4に示す如く仮嵌めされたタブb
1 ・b2 とスリットs1・s2 との間には十分動き得る
遊びがあるので、ブレードBの凸曲側翼面を押圧する
と、嵌まり深さや角度等が可動する各タブb1 ・b2
基点として当該ブレードBの姿勢が変わりつゝ、残りの
タブb3 とb4 がシェルH面に沿って対応するスリット
3 とs4 に各々案内されて、全タブb1 ・b2 ・b3
・b4 がスリットs1 ・s2 ・s3 ・s4 にスムーズに
仮嵌めされる。また、案内プッシャ6の押圧動作と協動
して、ブレードBの凹曲側翼面に吸着されている吸着ヘ
ッド41を下端部に有するブレード移送体4がヘッド協動
手段7により同押圧方向に若干移動するので、前記押圧
動作は吸着ヘッド41にて妨げられることなくスムーズに
行われる。なお、本実施形態においては、ブレードBの
残りのタブb3 とb4 の略中央の翼面位置を、シェルH
の対応するスリットs3 とs4 を繋ぐ弧の中間点におけ
る接線に対して略直角の方向から進退ロッド61の先端で
押圧できるように案内プッシャ6の固定位置を大略設定
してある。
【0022】次いで、図6には、上記の全タブ仮嵌め状
態からブレードBの全タブを各スリットに根元まで突込
んだ状態が示してある。この押込状態は、全タブが仮嵌
めされたブレードBを両方の翼面から前記吸着ヘッド41
による吸着力と前記案内プッシャ6による押圧力とで各
々挟むように支持しつゝ、これら挟持力に抗して当該ブ
レードBのタブ付縁部が下方に押込まれるようにブレー
ドBの上縁部を押込プッシャ8の進退ロッド81先端で上
から押圧することによって実現されている。これによ
り、不安定な仮嵌め状態のブレードBの全タブを各スリ
ットに確実に根元まで押し込むことができ、ブレードB
をシェルHに強固に組付けることが可能となる。
【0023】最後に、図7には、上記組付状態から次の
ブレードBを組付ける前に各部材を原点復帰させる状態
が示してある。この原点復帰操作は、まずブレード移送
体4を吸着ヘッド41の吸着力に逆らって上昇させてか
ら、案内プッシャ6の進退ロッド61および押込プッシャ
8の進退ロッド81を各々退避させる。そして、シェルH
が載置されたインデックステーブル11を所要角度だけ回
転させて、次のブレードBを組付けるべき1組のスリッ
ト列Sをブレード移送体4の真下に位置決めさせる。そ
の後、図4〜図6に示す如き組付操作を所定のブレード
枚数だけ繰返すことにより、シェルHにおける全組のス
リット列S・S・・・・にブレードB・B・・・・が組付けられ
て、トルクコンバータ構成部品であるタービンが形成さ
れる。
【0024】本発明の最大の特徴は、複雑なブレード組
付作業を仮組付工程と本組付工程とに分けて単純化した
多段階組付方式を採用し、かつ、スムーズな仮組付と確
実な本組付を実現した点にある。より詳しくは、仮組付
工程において、一方の翼面を吸着保持したブレードBを
移送させてこのブレードBのタブの一部を仮嵌めする工
程と、ブレードBの全タブを仮嵌めする工程とに更に分
け、この全タブ仮嵌め工程においてブレードBの吸着対
向側の翼面を案内プッシャ6で押圧して残りのタブを対
応するスリットに案内するという巧みな工夫を施すこと
により、スムーズな仮組付が可能となったのである。さ
らに、本組付工程において、仮組付工程で用いたブレー
ドB両翼面に対する吸着力と押圧力とを不安定な仮嵌め
状態のブレードBの支えとして利用し、当該ブレードB
のタブ付縁部が下方に押込まれるように押込プッシャ8
で上から押圧して根元まで突込むという巧みな工夫を施
すことにより、確実な本組付が可能となったのである。
よって、従来の複雑なハンド機構を用いることなく、ブ
レードBのシェルHへの自動組付をスムーズかつ確実に
行うことができる。
【0025】本発明の実施形態は概ね上記のとおりであ
るが、本発明は前述の実施形態に限定されるものでは決
してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の
変更が可能であって、例えば、上記の部分タブ仮嵌めと
全タブ仮嵌めとから成る仮組付工程を更に分けて一層ス
ムーズな仮組付を実現することも可能であり、また、ブ
レードBの三次元形状に応じて案内プッシャ6および押
込プッシャ8の押圧角度を適宜調節したり、これらプッ
シャ6・8の本数を変えることも可能であり、これら何
れの変更態様も本発明の技術的範囲に属することは言う
までもない。
【0026】
【発明の効果】以上実施形態を挙げて説明したとおり、
本発明にあっては、三次元形状のブレードのタブをシェ
ルにおけるスリット列の対応するスリットに各々嵌入す
る複雑な組付作業を仮組付工程と本組付工程とに分けて
単純化した多段階組付方式を採用し、かつ、仮組付工程
において、一方の翼面を吸着保持したブレードを移送さ
せてこのブレードのタブの一部を仮嵌めする工程と、ブ
レードの全タブを仮嵌めする工程とに更に分け、この全
タブ仮嵌め工程においてブレードの吸着対向側の翼面を
案内プッシャで押圧して残りのタブを対応するスリット
に案内するという巧みな工夫を施し、さらに、本組付工
程において、仮組付工程で用いたブレード両翼面に対す
る吸着力と押圧力とを不安定な仮嵌め状態のブレードの
支えとして利用し、当該ブレードのタブ付縁部が下方に
押込まれるように押込プッシャで上から押圧して根元ま
で突込むという巧みな工夫を施したので、従来の複雑な
ハンド機構を用いることなく、ブレードのシェルへの自
動組付をスムーズかつ確実に行うことが可能となる。よ
って、タービンやポンプ等のトルクコンバータ構成部品
の製造分野における実用価値は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるブレード組付装置の全
体概要を示した側面説明図である。
【図2】図1の本実施形態装置においてシェルを組付位
置に傾斜保持した状態を示す側面説明図である。
【図3】本発明のトルクコンバータ構成部品であるター
ビンを構成するブレードとシェルの一部を拡大して示し
た斜視図である。
【図4】1枚のブレードをシェルに組付ける工程のう
ち、ブレードの2つのタブを対応するスリットに仮嵌め
する状態を拡大して示した部分斜視説明図である。
【図5】1枚のブレードをシェルに組付ける工程のう
ち、ブレードの全タブを対応するスリットに仮嵌めする
状態を拡大して示した部分斜視説明図である。
【図6】1枚のブレードをシェルに組付ける工程のう
ち、ブレードの全タブを対応するスリットに押し込む状
態を拡大して示した部分斜視説明図である。
【図7】1枚のブレードをシェルに組付けた後、次のブ
レードを組付ける前に各部材を原点復帰させる状態を拡
大して示した部分斜視説明図である。
【符号の説明】
B ブレード b1 ・b2 ・b3 ・b4 タブ H シェル S スリット列 s1 ・s2 ・s3 ・s4 スリット m 取付孔 p リベット孔 T 設置台 V1 ・V2 ・V3 ・V4 架台 1 シェル保持手段 11 テーブル 12 クランプ 2 傾斜手段 21 傾斜板 22 枢支部 23 シリンダ部材 3 ブレードフィーダ 4 ブレード移送体 41 吸着ヘッド 5 昇降手段 51 昇降ロッド 52 直動案内 53 アクチュエータ 6 案内プッシャ 61 進退ロッド 62 アクチュエータ 7 ヘッド協動手段 71 スライダ 72 レール 73 アクチュエータ 8 押込プッシャ 81 進退ロッド 82 アクチュエータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数組のスリット列が一定の規則をもっ
    て開設されたシェルに、これら各スリット列に対応する
    複数のタブを縁部に有する三次元形状のブレードを組付
    けて、トルクコンバータ構成部品を形成する方法におい
    て、前記ブレードの一方側の翼面を吸着して保持し、保
    持されたブレードを上方から前記シェルに向けて下降さ
    せてブレードの少なくとも1つのタブを前記シェルにお
    けるスリット列の対応するスリットに仮嵌めし、仮嵌め
    されたブレードの吸着対向側の翼面の所要位置を所要角
    度から押圧することによって仮嵌めタブを基点として当
    該ブレードの姿勢を変えつゝ残りのタブを対応するスリ
    ットに各々案内して全タブを仮嵌めせしめる一方、こう
    して仮嵌めされたブレードを両方の翼面から前記吸着力
    と押圧力とで各々挟むように支持しつゝ、当該ブレード
    のタブ付縁部が下方に押込まれるように上から押圧して
    全タブを対応するスリットに根元まで突込んで、ブレー
    ドをシェルに組付けることを特徴としたトルクコンバー
    タ用ブレードの組付方法。
  2. 【請求項2】 多数組のスリット列が一定の規則をもっ
    て開設されたシェルに、これら各スリット列に対応する
    複数のタブを縁部に有する三次元形状のブレードを組付
    けて、トルクコンバータ構成部品を形成するブレード組
    付装置において、前記シェルを載置可能なテーブル、こ
    のテーブルに載置されたシェルを上方から押えて保持す
    るクランプを備えたシェル保持手段と;前記ブレードを
    所要位置に供給するブレードフィーダと;このブレード
    フィーダにて供給されるブレードの一方側の翼面を吸着
    してブレードを保持する吸着ヘッドを下端部に備え、吸
    着保持されたブレードの少なくとも1つのタブを前記シ
    ェルにおけるスリット列の対応するスリットに仮嵌めす
    るブレード移送体と;このブレード移送体にて仮嵌めさ
    れたブレードの吸着対向側の翼面の所要位置を所要角度
    から押圧することによって、残りのタブを対応するスリ
    ットに各々案内して全タブを仮嵌めする案内プッシャ
    と;この案内プッシャの押圧動作と協動してその押圧方
    向に吸着ヘッドを移動せしめるヘッド協動手段と;前記
    案内プッシャにて仮嵌めされたブレードのタブ付縁部が
    下方に押込まれるように上から押圧して全タブを対応す
    るスリットに根元まで突込む押込プッシャとを包含して
    構成されていることを特徴としたトルクコンバータ用ブ
    レードの組付装置。
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