JP2000027864A - 水静圧軸受装置及びその固着防止方法 - Google Patents
水静圧軸受装置及びその固着防止方法Info
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- JP2000027864A JP2000027864A JP10197298A JP19729898A JP2000027864A JP 2000027864 A JP2000027864 A JP 2000027864A JP 10197298 A JP10197298 A JP 10197298A JP 19729898 A JP19729898 A JP 19729898A JP 2000027864 A JP2000027864 A JP 2000027864A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水静圧軸受装置において、添加剤を用いるこ
となく、装置本体の運転休止中における軸受摺動面間の
固着を防止する。 【解決手段】 作動流体(水)の供給ポンプ31の駆動
モータ33にインバータ34を取り付ける。静圧ポケッ
ト23〜26(固着防止対策を取る必要がない)につい
ては、静圧絞り弁32bと供給ポンプ31の間にバルブ
35を設ける。上方からの荷重を支える上向きの摺動面
を有する静圧ポケット21、22(固着防止対策を取る
必要がある)は、上記の様なバルブを介在させずに、静
圧絞り弁32aを介して作動流体の供給ポンプ31に接
続する。装置本体の運転休止中には、インバータ制御に
よって供給ポンプ31を運転するとともに、バルブ35
を閉じる。これによって、静圧ポケット23〜26に対
する作動流体の供給が遮断され、一方、静圧ポケット2
1、22に対する作動流体の供給が継続される。
となく、装置本体の運転休止中における軸受摺動面間の
固着を防止する。 【解決手段】 作動流体(水)の供給ポンプ31の駆動
モータ33にインバータ34を取り付ける。静圧ポケッ
ト23〜26(固着防止対策を取る必要がない)につい
ては、静圧絞り弁32bと供給ポンプ31の間にバルブ
35を設ける。上方からの荷重を支える上向きの摺動面
を有する静圧ポケット21、22(固着防止対策を取る
必要がある)は、上記の様なバルブを介在させずに、静
圧絞り弁32aを介して作動流体の供給ポンプ31に接
続する。装置本体の運転休止中には、インバータ制御に
よって供給ポンプ31を運転するとともに、バルブ35
を閉じる。これによって、静圧ポケット23〜26に対
する作動流体の供給が遮断され、一方、静圧ポケット2
1、22に対する作動流体の供給が継続される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水静圧軸受装置に
係り、特に、運転休止中に発生する軸受摺動面間の固着
の防止に関するものである。
係り、特に、運転休止中に発生する軸受摺動面間の固着
の防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】作動流体として水を使用する水静圧軸受
装置は、クリーン度が要求される環境下で使用されてい
る。図5(a)に、水静圧軸受装置の構造の概要を示す
横断面図を、図5(b)に、この水静圧軸受装置の静圧
回路図を示す。図中、11はベッド、12はテーブル、
19は送りネジ、21〜26は静圧ポケットを表す。
装置は、クリーン度が要求される環境下で使用されてい
る。図5(a)に、水静圧軸受装置の構造の概要を示す
横断面図を、図5(b)に、この水静圧軸受装置の静圧
回路図を示す。図中、11はベッド、12はテーブル、
19は送りネジ、21〜26は静圧ポケットを表す。
【0003】テーブル12は、ベッド11の上面に形成
された一対のレール13、14の上に支持される。テー
ブル12の中央付近を長手方向に送りネジ19が貫通し
ている。レール13、14は、ベッド11の両側面に沿
って、且つベッド11の上面及び側面から張り出す様に
形成され、これらのレール13、14に対応して、テー
ブル12の下面に溝15、16が設けられている。テー
ブル12の下面には、両側面に沿って一対の当て板1
7、18が取り付けられ、これらの当て板17、18
は、溝15、16の一部(テーブル12の両側面に近い
部分)を覆っている。レール13、14は、溝15、1
6及び当て板17、18によって取り囲まれた空洞内に
収容される。
された一対のレール13、14の上に支持される。テー
ブル12の中央付近を長手方向に送りネジ19が貫通し
ている。レール13、14は、ベッド11の両側面に沿
って、且つベッド11の上面及び側面から張り出す様に
形成され、これらのレール13、14に対応して、テー
ブル12の下面に溝15、16が設けられている。テー
ブル12の下面には、両側面に沿って一対の当て板1
7、18が取り付けられ、これらの当て板17、18
は、溝15、16の一部(テーブル12の両側面に近い
部分)を覆っている。レール13、14は、溝15、1
6及び当て板17、18によって取り囲まれた空洞内に
収容される。
【0004】レール13、14の上面と、溝15、16
の上面との間には、それぞれ、静圧ポケット21、22
が形成されている。レール13、14の側面(ベッド1
1の中心部に近い部分)と、溝15、16の側面との間
には、それぞれ、静圧ポケット25、26が形成されて
いる。レール13、14の下面と、当て板17、18の
上面との間には、それぞれ、静圧ポケット23、24が
形成されている。
の上面との間には、それぞれ、静圧ポケット21、22
が形成されている。レール13、14の側面(ベッド1
1の中心部に近い部分)と、溝15、16の側面との間
には、それぞれ、静圧ポケット25、26が形成されて
いる。レール13、14の下面と、当て板17、18の
上面との間には、それぞれ、静圧ポケット23、24が
形成されている。
【0005】各静圧ポケット21〜26は、図5(b)
に示す様に、静圧絞り弁32を介して作動流体の供給ポ
ンプ31に接続されている。この供給ポンプ31から、
所定の圧力で各静圧ポケット21〜26に作動流体を送
り込むことによって、各静圧ポケット21〜26内に作
動流体が連続的に供給され、軸受摺動面の潤滑が行われ
る。
に示す様に、静圧絞り弁32を介して作動流体の供給ポ
ンプ31に接続されている。この供給ポンプ31から、
所定の圧力で各静圧ポケット21〜26に作動流体を送
り込むことによって、各静圧ポケット21〜26内に作
動流体が連続的に供給され、軸受摺動面の潤滑が行われ
る。
【0006】(従来技術の問題点)水静圧軸受装置に関
しては、通常、当該水静圧軸受装置が組み込まれた装置
本体の運転の休止中に、軸受摺動面への作動流体の供給
も停止されるので、時間の経過に伴い軸受摺動面間にあ
る作動流体が蒸発し、その結果、軸受摺動面で固着が発
生する問題がある。
しては、通常、当該水静圧軸受装置が組み込まれた装置
本体の運転の休止中に、軸受摺動面への作動流体の供給
も停止されるので、時間の経過に伴い軸受摺動面間にあ
る作動流体が蒸発し、その結果、軸受摺動面で固着が発
生する問題がある。
【0007】この様な軸受摺動面の固着を防止するため
の対策として、従来、作動流体に防錆防食添加剤を加え
る方法が採用されている。しかし、この様な固着防止対
策は、作動流体として清水(浄水)に代わって添加物を
含有した水を使用することになるので、排水の処理に手
間が掛かる。
の対策として、従来、作動流体に防錆防食添加剤を加え
る方法が採用されている。しかし、この様な固着防止対
策は、作動流体として清水(浄水)に代わって添加物を
含有した水を使用することになるので、排水の処理に手
間が掛かる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来の水静圧軸受装置の問題点に鑑み成されたもので、
本発明の目的は、添加剤を用いることなく、装置本体の
運転休止中における軸受摺動面の固着を防止する方法及
びそのための装置を提供することにある。
従来の水静圧軸受装置の問題点に鑑み成されたもので、
本発明の目的は、添加剤を用いることなく、装置本体の
運転休止中における軸受摺動面の固着を防止する方法及
びそのための装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の水静圧軸受装置
の固着防止方法は、作動流体として水を使用する水静圧
軸受装置においてその摺動面間の固着を防止する方法で
あって、当該水静圧軸受装置が組み込まれた装置本体の
運転休止中に、摺動面に所定の圧力で作動流体を供給す
ることを特徴とする。
の固着防止方法は、作動流体として水を使用する水静圧
軸受装置においてその摺動面間の固着を防止する方法で
あって、当該水静圧軸受装置が組み込まれた装置本体の
運転休止中に、摺動面に所定の圧力で作動流体を供給す
ることを特徴とする。
【0010】また、本発明の水静圧軸受装置は、作動流
体として水を使用する水静圧軸受装置において、当該水
静圧軸受装置が組み込まれた装置本体の運転休止中に、
摺動面に所定の圧力で作動流体を供給する供給手段を備
えたことを特徴とする。
体として水を使用する水静圧軸受装置において、当該水
静圧軸受装置が組み込まれた装置本体の運転休止中に、
摺動面に所定の圧力で作動流体を供給する供給手段を備
えたことを特徴とする。
【0011】好ましくは、前記供給手段を、前記装置本
体の運転中に摺動面に作動流体を供給する供給ポンプと
は別に設け、この供給ポンプから摺動面に作動流体を供
給する経路の途中に接続する。
体の運転中に摺動面に作動流体を供給する供給ポンプと
は別に設け、この供給ポンプから摺動面に作動流体を供
給する経路の途中に接続する。
【0012】例えば、前記供給手段を、作動流体を貯え
るタンク、及び作動流体をタンクから前記経路の途中に
導く第二の経路などから構成することによって、前記装
置本体の運転休止中に、タンク内の作動流体を摺動面に
自然流下させることができる。
るタンク、及び作動流体をタンクから前記経路の途中に
導く第二の経路などから構成することによって、前記装
置本体の運転休止中に、タンク内の作動流体を摺動面に
自然流下させることができる。
【0013】あるいは、前記供給手段を、作動流体の一
部を加圧状態で貯えるアキュムレータ、前記装置本体の
運転中に作動流体の一部を前記経路の途中からアキュム
レータに導く第二の経路、及び前記装置本体の運転休止
中に作動流体をアキュムレータから前記経路の途中に導
く第三の経路などから構成することによって、前記装置
本体の運転中にアキュムレータ内に貯えられた作動流体
を、前記装置本体の運転休止中に摺動面に供給すること
ができる。
部を加圧状態で貯えるアキュムレータ、前記装置本体の
運転中に作動流体の一部を前記経路の途中からアキュム
レータに導く第二の経路、及び前記装置本体の運転休止
中に作動流体をアキュムレータから前記経路の途中に導
く第三の経路などから構成することによって、前記装置
本体の運転中にアキュムレータ内に貯えられた作動流体
を、前記装置本体の運転休止中に摺動面に供給すること
ができる。
【0014】また、簡易な手段として、摺動面の内、上
方からの荷重を支える上向きの摺動面の周囲を堰で取り
囲み、当該摺動面上からの作動流体の流出を防止するこ
とによって、比較的短い期間であれば摺動面間の固着を
防止することができる。
方からの荷重を支える上向きの摺動面の周囲を堰で取り
囲み、当該摺動面上からの作動流体の流出を防止するこ
とによって、比較的短い期間であれば摺動面間の固着を
防止することができる。
【0015】本発明による水静圧軸受装置(あるいは、
その固着防止方法)によれば、水静圧軸受の運転休止中
にも、軸受の摺動面に作動流体の供給が継続して行われ
るので、作動流体の蒸発による摺動面の固着を防止する
ことができる。更に本発明によれば、作動流体(清水)
に添加剤を加える必要がないので、廃水処理に手間が掛
からない。
その固着防止方法)によれば、水静圧軸受の運転休止中
にも、軸受の摺動面に作動流体の供給が継続して行われ
るので、作動流体の蒸発による摺動面の固着を防止する
ことができる。更に本発明によれば、作動流体(清水)
に添加剤を加える必要がないので、廃水処理に手間が掛
からない。
【0016】
【発明の実施の形態】(例1)図1に本発明に基づく水
静圧軸受装置の一例を示す、なお、図1(a)は構造の
概要を示す横断面図、図1(b)は静圧回路図を表す。
図中、11はベッド、12はテーブル、19は送りネ
ジ、21〜26は静圧ポケットを表す。なお、先に従来
の技術の項において説明した従来の装置(図5a)と共
通の部分については、同一の符号を付して、その説明は
省略する。
静圧軸受装置の一例を示す、なお、図1(a)は構造の
概要を示す横断面図、図1(b)は静圧回路図を表す。
図中、11はベッド、12はテーブル、19は送りネ
ジ、21〜26は静圧ポケットを表す。なお、先に従来
の技術の項において説明した従来の装置(図5a)と共
通の部分については、同一の符号を付して、その説明は
省略する。
【0017】装置本体の運転休止中に、テーブル11の
重量によって、静圧ポケット21及び22が、それぞれ
レール13及び14の上面に密着する。これに対して、
静圧ポケット23及び24は静圧隙間が拡大し、静圧ポ
ケット25及び26の静圧隙間は変化しない。従って、
この場合には、上方からの荷重を支える上向きの摺動面
を有する静圧ポケット21及び22について、固着を防
止するための対策を取る必要がある。
重量によって、静圧ポケット21及び22が、それぞれ
レール13及び14の上面に密着する。これに対して、
静圧ポケット23及び24は静圧隙間が拡大し、静圧ポ
ケット25及び26の静圧隙間は変化しない。従って、
この場合には、上方からの荷重を支える上向きの摺動面
を有する静圧ポケット21及び22について、固着を防
止するための対策を取る必要がある。
【0018】従って、図1(b)に示す様に、作動流体
(水)の供給ポンプ31の駆動モータ33にインバータ
34を取り付けるとともに、固着防止対策を取る必要が
ない静圧ポケット23〜26については、静圧絞り弁3
2bと供給ポンプ31との間にバルブ35を設ける。一
方、固着防止対策を取る必要がある静圧ポケット21及
び22については、上記の様なバルブを介在させずに、
作動流体の供給ポンプ31を、静圧絞り弁32aを介し
てこれらの静圧ポケット21及び22に接続する。
(水)の供給ポンプ31の駆動モータ33にインバータ
34を取り付けるとともに、固着防止対策を取る必要が
ない静圧ポケット23〜26については、静圧絞り弁3
2bと供給ポンプ31との間にバルブ35を設ける。一
方、固着防止対策を取る必要がある静圧ポケット21及
び22については、上記の様なバルブを介在させずに、
作動流体の供給ポンプ31を、静圧絞り弁32aを介し
てこれらの静圧ポケット21及び22に接続する。
【0019】装置本体の運転休止中には、インバータ制
御によって供給ポンプ31を運転するとともに、バルブ
35を閉じておく。これによって、静圧ポケット23〜
26に対する作動流体の供給が遮断されるとともに、静
圧ポケット21及び22に対しては、必要最小限の流量
及び圧力で、作動流体の供給が継続される。この結果、
静圧ポケット21及び22において軸受摺動面間の固着
を防止することができる。
御によって供給ポンプ31を運転するとともに、バルブ
35を閉じておく。これによって、静圧ポケット23〜
26に対する作動流体の供給が遮断されるとともに、静
圧ポケット21及び22に対しては、必要最小限の流量
及び圧力で、作動流体の供給が継続される。この結果、
静圧ポケット21及び22において軸受摺動面間の固着
を防止することができる。
【0020】(例2)図2に本発明に基づく水静圧軸受
装置の他の例を示す、なお、当該装置の横断面図は、前
の例で示した図1(a)と共通なので、ここでは静圧回
路図のみを示す。
装置の他の例を示す、なお、当該装置の横断面図は、前
の例で示した図1(a)と共通なので、ここでは静圧回
路図のみを示す。
【0021】この例では、固着防止対策を取る必要があ
る静圧ポケット21及び22に対して、装置本体の休止
中に作動流体(水)を供給するため、専用のタンク41
が設けられている。
る静圧ポケット21及び22に対して、装置本体の休止
中に作動流体(水)を供給するため、専用のタンク41
が設けられている。
【0022】作動流体の供給ポンプ31は、チェック弁
45及び静圧絞り弁32aを順に介して、これらの静圧
ポケット21及び22に接続される。一方、固着防止対
策を取る必要がない静圧ポケット23〜26に対して、
作動流体の供給ポンプ31は、静圧絞り弁32bを介し
て接続される。上記のタンク41は、静圧ポケット21
及び22に対して所定の水頭を有する位置に配置され、
絞り弁42及びチェック弁43を順に介して、チェック
弁45と静圧絞り弁32aとの間の経路に接続される。
45及び静圧絞り弁32aを順に介して、これらの静圧
ポケット21及び22に接続される。一方、固着防止対
策を取る必要がない静圧ポケット23〜26に対して、
作動流体の供給ポンプ31は、静圧絞り弁32bを介し
て接続される。上記のタンク41は、静圧ポケット21
及び22に対して所定の水頭を有する位置に配置され、
絞り弁42及びチェック弁43を順に介して、チェック
弁45と静圧絞り弁32aとの間の経路に接続される。
【0023】以上の様に静圧回路を構成することによっ
て、供給ポンプ31の停止に伴い作動流体の供給経路内
の圧力が低下すると、タンク41内の作動流体は、絞り
弁42、チェック弁43及び絞り弁32aを順に介し
て、静圧ポケット21及び22に供給される。なお、チ
ェック弁45は、装置本体の運転休止中に、タンク41
内の作動流体が上記以外の静圧ポケット23〜26及び
供給ポンプ31に流れることを防止する。また、チェッ
ク弁43によって、装置本体の運転中に作動流体が供給
ポンプ31からタンク41側へ流れることが防止され
る。
て、供給ポンプ31の停止に伴い作動流体の供給経路内
の圧力が低下すると、タンク41内の作動流体は、絞り
弁42、チェック弁43及び絞り弁32aを順に介し
て、静圧ポケット21及び22に供給される。なお、チ
ェック弁45は、装置本体の運転休止中に、タンク41
内の作動流体が上記以外の静圧ポケット23〜26及び
供給ポンプ31に流れることを防止する。また、チェッ
ク弁43によって、装置本体の運転中に作動流体が供給
ポンプ31からタンク41側へ流れることが防止され
る。
【0024】(例3)図3に本発明に基づく水静圧軸受
装置の他の例を示す、なお、当該装置の横断面図は、前
の例で示した図1(a)と共通なので、ここでは静圧回
路図のみを示す。
装置の他の例を示す、なお、当該装置の横断面図は、前
の例で示した図1(a)と共通なので、ここでは静圧回
路図のみを示す。
【0025】この例では、固着防止対策を取る必要があ
る静圧ポケット21及び22に対して、装置本体の休止
中に作動流体(水)を供給するために、専用のアキュム
レータ51が設けられている。
る静圧ポケット21及び22に対して、装置本体の休止
中に作動流体(水)を供給するために、専用のアキュム
レータ51が設けられている。
【0026】作動流体の供給ポンプ31は、チェック弁
55及び静圧絞り弁32aを介して、これらの静圧ポケ
ット21及び22に接続される。一方、固着防止対策を
取る必要がない静圧ポケット23〜26に対して、作動
流体の供給ポンプ31は、静圧絞り弁32aを介して接
続される。上記のアキュムレータ51は、絞り弁52及
びチェック弁53を順に介して、供給ポンプ31と静圧
絞り弁32aとの間の経路に接続される。更に、これら
の絞り弁52及びチェック弁53と並列に、供給ポンプ
31側からアキュムレータ51へ作動流体を送り込むた
めの(チェック弁53に対して逆方向の)チェック弁5
4が設けられている。
55及び静圧絞り弁32aを介して、これらの静圧ポケ
ット21及び22に接続される。一方、固着防止対策を
取る必要がない静圧ポケット23〜26に対して、作動
流体の供給ポンプ31は、静圧絞り弁32aを介して接
続される。上記のアキュムレータ51は、絞り弁52及
びチェック弁53を順に介して、供給ポンプ31と静圧
絞り弁32aとの間の経路に接続される。更に、これら
の絞り弁52及びチェック弁53と並列に、供給ポンプ
31側からアキュムレータ51へ作動流体を送り込むた
めの(チェック弁53に対して逆方向の)チェック弁5
4が設けられている。
【0027】以上の様に静圧回路を構成することによっ
て、装置本体の運転中には、供給ポンプ31からチェッ
ク弁54を介してアキュムレータ51内に作動流体が送
り込まれ、所定の圧力で貯えられる。装置本体の休止に
伴い、供給ポンプ31が停止されて作動流体の供給経路
内の圧力が低下すると、アキュムレータ51内の作動流
体は、絞り弁52、チェック弁53及び絞り弁32aを
順に介して、静圧ポケット21及び22に供給される。
なお、供給ポンプ31が停止すると、アキュムレータ5
1の圧力によりチェック弁55が閉じられ、装置本体の
運転休止中に、アキュムレータ51内の作動流体が上記
以外の静圧ポケット23〜26及び供給ポンプ31に流
れることが防止される。
て、装置本体の運転中には、供給ポンプ31からチェッ
ク弁54を介してアキュムレータ51内に作動流体が送
り込まれ、所定の圧力で貯えられる。装置本体の休止に
伴い、供給ポンプ31が停止されて作動流体の供給経路
内の圧力が低下すると、アキュムレータ51内の作動流
体は、絞り弁52、チェック弁53及び絞り弁32aを
順に介して、静圧ポケット21及び22に供給される。
なお、供給ポンプ31が停止すると、アキュムレータ5
1の圧力によりチェック弁55が閉じられ、装置本体の
運転休止中に、アキュムレータ51内の作動流体が上記
以外の静圧ポケット23〜26及び供給ポンプ31に流
れることが防止される。
【0028】(例4)図4に本発明に基づく水静圧軸受
装置の他の例を示す、なお、図4(a)は水静圧軸受の
斜視図を、図4(b)は図4(a)のA−A部の断面図
を表す。図中、61及び62は作動流体溜り、63及び
64は堰板を表す。なお、静圧回路図は、先に従来技術
の説明において示した図5(b)と共通なので、ここで
は省略する。
装置の他の例を示す、なお、図4(a)は水静圧軸受の
斜視図を、図4(b)は図4(a)のA−A部の断面図
を表す。図中、61及び62は作動流体溜り、63及び
64は堰板を表す。なお、静圧回路図は、先に従来技術
の説明において示した図5(b)と共通なので、ここで
は省略する。
【0029】この例では、固着防止対策を取る必要があ
る静圧ポケット21及び22に対して、ベッド11(レ
ール13、14)側の摺動面の内、上方からの荷重を支
える上向きの摺動面65及び66の端部に堰板63及び
64を設け、摺動面65及び66の上に作動流体溜り6
1及び62が形成される様に構成している。これによっ
て、装置本体の休止中に摺動面65及び66の上から作
動流体(水)が流出して失われることを、簡易な手段に
より防止している。これによって、比較的短い休止期間
内であれば摺動面間の固着を防止することができる。
る静圧ポケット21及び22に対して、ベッド11(レ
ール13、14)側の摺動面の内、上方からの荷重を支
える上向きの摺動面65及び66の端部に堰板63及び
64を設け、摺動面65及び66の上に作動流体溜り6
1及び62が形成される様に構成している。これによっ
て、装置本体の休止中に摺動面65及び66の上から作
動流体(水)が流出して失われることを、簡易な手段に
より防止している。これによって、比較的短い休止期間
内であれば摺動面間の固着を防止することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の水静圧軸受装置によれば、装置
本体の運転休止中にも、軸受摺動面に作動流体の供給が
継続して行われるので、作動流体の蒸発による軸受摺動
面間の固着を防止することができる。本発明によれば、
作動流体(清水)に添加剤を加える必要がないので、廃
水処理に手間が掛からない。
本体の運転休止中にも、軸受摺動面に作動流体の供給が
継続して行われるので、作動流体の蒸発による軸受摺動
面間の固着を防止することができる。本発明によれば、
作動流体(清水)に添加剤を加える必要がないので、廃
水処理に手間が掛からない。
【図1】本発明に基づく水静圧軸受装置の第一の例を示
す図、図1(a)は横断面図、図1(b)は静圧回路図
を表す。
す図、図1(a)は横断面図、図1(b)は静圧回路図
を表す。
【図2】本発明に基づく水静圧軸受装置の第二の例を示
す静圧回路図。
す静圧回路図。
【図3】本発明に基づく水静圧軸受装置の第三の例を示
す静圧回路図。
す静圧回路図。
【図4】本発明に基づく水静圧軸受装置の第四の例を示
す図、図4(a)は斜視図、図4(b)は横断面図を表
す。
す図、図4(a)は斜視図、図4(b)は横断面図を表
す。
【図5】従来の水静圧軸受装置の例を示す図、図5
(a)は横断面図、図5(b)は静圧回路図を表す。
(a)は横断面図、図5(b)は静圧回路図を表す。
11・・・ベッド、 12・・・テーブル、 13、14・・・レール、 15、16・・・溝、 17、18・・・当て板、 19・・・送りネジ、 21〜26・・・静圧ポケット、 31・・・(作動流体の)供給ポンプ31、 32、32a、32b・・・静圧絞り弁32、 33・・・モータ、 34・・・インバータ、 35・・・バルブ、 41・・・タンク、 42・・・絞り弁、 43・・・チェック弁、 45・・・チェック弁、 51・・・アキュムレータ、 52・・・絞り弁、 53・・・チェック弁、 54・・・チェック弁、 55・・・バルブ、 61、62・・・作動流体溜り、 63、64・・・堰板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J102 AA02 BA05 CA06 CA20 EA03 EA09 EA24 FA26
Claims (6)
- 【請求項1】 作動流体として水を使用する水静圧軸受
装置においてその摺動面間の固着を防止する方法であっ
て、当該水静圧軸受装置が組み込まれた装置本体の運転
休止中に、前記摺動面に所定の圧力で作動流体を供給す
ることを特徴とする水静圧軸受装置の固着防止方法。 - 【請求項2】 作動流体として水を使用する水静圧軸受
装置において、当該水静圧軸受装置が組み込まれた装置
本体の運転休止中に、摺動面に所定の圧力で作動流体を
供給する供給手段を備えたことを特徴とする水静圧軸受
装置。 - 【請求項3】 前記供給手段は、前記装置本体の運転中
に摺動面に作動流体を供給する供給ポンプとは別に設け
られ、この供給ポンプから摺動面に作動流体を供給する
経路の途中に接続されていることを特徴とする請求項2
に記載の水静圧軸受装置。 - 【請求項4】 前記供給手段は、 作動流体を貯えるタンクと、 作動流体をタンクから前記経路の途中に導く第二の経路
とを備え、 前記装置本体の運転休止中に、タンク内の作動流体を摺
動面に自然流下させる様に構成されていることを特徴と
する請求項3に記載の水静圧軸受装置。 - 【請求項5】 前記供給手段は、 作動流体の一部を加圧状態で貯えるアキュムレータと、 前記装置本体の運転中に作動流体の一部を前記経路の途
中からアキュムレータに導く第二の経路と、 前記装置本体の運転休止中に作動流体をアキュムレータ
から前記経路の途中に導く第三の経路とを備え、 前記装置本体の運転中にアキュムレータ内に貯えられた
作動流体を、前記装置本体の運転休止中に摺動面に供給
する様に構成されていることを特徴とする請求項3に記
載の水静圧軸受装置。 - 【請求項6】 作動流体として水を使用する水静圧軸受
装置において、摺動面の内、上方からの荷重を支える上
向きの摺動面の周囲を堰で取り囲み、当該摺動面上から
の作動流体の流出を防止する様に構成されていることを
特徴とする水静圧軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10197298A JP2000027864A (ja) | 1998-07-13 | 1998-07-13 | 水静圧軸受装置及びその固着防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10197298A JP2000027864A (ja) | 1998-07-13 | 1998-07-13 | 水静圧軸受装置及びその固着防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000027864A true JP2000027864A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16372143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10197298A Pending JP2000027864A (ja) | 1998-07-13 | 1998-07-13 | 水静圧軸受装置及びその固着防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000027864A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100390430C (zh) * | 2006-07-10 | 2008-05-28 | 潘旭华 | 一种采用多头定量泵的静压导轨 |
DE102008003297A1 (de) * | 2008-01-05 | 2009-07-23 | Khs Ag | Vorrichtung zur Behandlung von Behältern sowie Verfahren zum Betrieb einer solchen Vorrichtung |
CN103899646A (zh) * | 2014-03-25 | 2014-07-02 | 西安理工大学 | 带磁流变液阻尼器的液体静压导轨 |
-
1998
- 1998-07-13 JP JP10197298A patent/JP2000027864A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100390430C (zh) * | 2006-07-10 | 2008-05-28 | 潘旭华 | 一种采用多头定量泵的静压导轨 |
DE102008003297A1 (de) * | 2008-01-05 | 2009-07-23 | Khs Ag | Vorrichtung zur Behandlung von Behältern sowie Verfahren zum Betrieb einer solchen Vorrichtung |
CN103899646A (zh) * | 2014-03-25 | 2014-07-02 | 西安理工大学 | 带磁流变液阻尼器的液体静压导轨 |
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