JP2000026239A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

メイクアップ化粧料

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JP2000026239A
JP2000026239A JP10199226A JP19922698A JP2000026239A JP 2000026239 A JP2000026239 A JP 2000026239A JP 10199226 A JP10199226 A JP 10199226A JP 19922698 A JP19922698 A JP 19922698A JP 2000026239 A JP2000026239 A JP 2000026239A
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beeswax
cosmetic
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makeup
usability
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JP10199226A
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Tsutomu Matsuo
力 松尾
Masaki Okuyama
雅樹 奥山
Tomonori Mizutani
友紀 水谷
Shigesada Momose
重禎 百瀬
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用性、化粧持ち、化粧膜の均一性に優れ、経
時安定性、原料臭が改善されたメイクアップ化粧料に関
する。 【解決手段】過酸化物価の低いミツロウを用いることに
より、使用性、化粧持ち、化粧膜の均一性に優れ、経時
安定性、原料臭が改善されたメイクアップ化粧料を提供
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧持ち、使用
性、化粧の仕上がりに優れ、経時的に安定性が高く、原
料臭が少ないメイクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ミツロウは、天然乳化剤あるいは
付着性の高いワックスとして、メイクアップ化粧料の原
料として使用されている。特に水中油型のアイメイクア
ップ化粧料においては乳化剤としてのほかに、高い付着
性を利用してまつ毛のボリューム感を演出するために使
用されている。また、口紅においては密着性を上げるた
めに使用されている。このようにミツロウはメイクアッ
プ化粧料に欠かせない原料のひとつである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ミツロ
ウはミツバチの巣から得たロウを精製したものであるた
め、特異な匂いを有したり、不純物を含有している。化
粧料に配合する場合は、ミツロウの特異な匂いや、化粧
料の経時安定性を悪化させる傾向を改善するために、ミ
ツロウを漂白精製したサラシミツロウを用いることが多
いが、例えば水中油型のアイメイクアップ化粧料におい
ては乳化系の経時安定性が良くないものがあったり、口
紅においては、原料臭をマスキングする必要があるもの
があったり等、従来のミツロウに比べ、サラシミツロウ
を使用することにより問題はある程度改善されるもの
の、いまだ満足できるものは得えられていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記課題を解決するために鋭意研究した結果、過酸化物価
の低いミツロウを用いることにより、従来のミツロウの
もつ効果を向上し、経時的な安定性、原料臭が改善され
たメイクアップ化粧料を完成するに至った。すなわち本
発明は、過酸化物価の低いミツロウを含有することを特
徴とするメイクアップ化粧料に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される過酸化物価の低いミツロウ(以下
「精製ミツロウ」という。)は、油脂分析試験法におい
て、AOM試験法を準用し、25時間後に測定した過酸
化物価が100を超えないものである。精製ミツロウ
は、従来のミツロウを吸着精製工程を経ることによって
得ることができる。この工程をとることによって沸点の
中心留分に存在する匂いや不安定成分といった不純物を
取り除くことができる。市販品としては、例えばビーズ
ワックス S(クローダジャパン(株))等を挙げるこ
とができる。
【0006】精製ミツロウは、メイクアップ化粧料の中
でもアイメイクアップ化粧料に使用すると、よりその効
果が顕著に現れる。精製ミツロウはアイメイクアップ化
粧料全量中に、好ましくは1〜20重量%(単に「%」
と示す)、更に好ましくは5〜10%の範囲で配合され
る。配合量がこの範囲であれば、化粧持ち、化粧膜の均
一性等の化粧効果及び使用性、使用感が良好なものを得
ることができる。
【0007】本発明のアイメイクアップ化粧料は、更に
ポリマーエマルションを含有することにより、化粧効果
の持続性を向上することができる。ポリマーエマルショ
ンとしては、被膜形成性のものであれば特に制限され
ず、化粧料に配合されるものであればそのいずれのもの
も使用でき、アクリル酸、メタアクリル酸の重合体、共
重合体のもの及びアクリル重合体を一部架橋したものも
好適に使用できる。例えば、アクリル酸、メタクリル酸
及びそれらのアルキルエステルのホモポリマーエマルシ
ョン、コポリマーエマルション、アクリルスチレンポリ
マーエマルション、酢酸ビニルポリマーエマルション、
シリコーン系ポリマーエマルションなどがあげられる
が、なかでも、アクリル酸系ポリマーエマルション、酢
酸ビニルポリマーエマルションが最も好ましい。これら
のポリマーエマルションは、必要に応じ1種又は2種以
上を用いることができる。本発明のアイメイクアップ化
粧料に用いられるポリマーエマルションの配合量は、他
の成分との関係、使用性等で決められ、固形分濃度によ
って異なるが、固形分として1〜25%が好ましい。更
に好ましくは、2〜23%である。
【0008】また、精製ミツロウは、口紅においても、
匂いの点で従来のミツロウに比べ、その効果は顕著に現
れる。精製ミツロウは口紅全量中に、好ましくは1〜2
0%、更に好ましくは5〜10%の範囲で配合される。
配合量がこの範囲であれば、化粧持ち、化粧膜の均一性
等の化粧効果及び使用性、使用感が良好なものを得るこ
とができる。
【0009】本発明のメイクアップ化粧料は、上記の構
成成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない
範囲において、通常の化粧料に使用される成分、例え
ば、粉体成分や、油性成分、水性成分、界面活性剤、紫
外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡
剤、美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損な
わない範囲で適宜配合し、エモリエント効果、モイスチ
ュア効果等を付与することができる。
【0010】粉体成分としては、化粧料に一般に配合さ
れる成分であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧
状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒
子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉
体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げら
れる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸
化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニ
ウム、酸化セリウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、水酸
化アルミニウム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシ
ウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、
合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カ
オリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメ
クタイト、燐酸カルシウム、窒化硼素等の無機粉体類、
オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング
雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、ア
ルミニウムパウダー、魚鱗箔等の光輝性粉体類、ナイロ
ンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニト
リル−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、
カルバミン酸エチルパウダー、ポリエチレンパウダー、
ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラス
トマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダ
ー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウ
ダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、
蛋白質粉末、微結晶繊維粉末等の有機粉体類、有機ター
ル系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒
子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母
チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有
二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、タ
ール色素、レーキ等の有機着色料と雲母チタン等無機粉
体との有機−無機複合粉体等の上記粉体の1種または2
種以上を複合化したものを用いても良い。尚、これら粉
体は、フッ素系化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、
レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、
高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロ
ウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理
を施してあっても良い。
【0011】油性成分としては、化粧品一般に使用され
る動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固
形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素
類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸
類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油
類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられ
る。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリ
ン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワック
ス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、エチレンプロピレンコポリマー、モクロウ、モンタ
ンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素
類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレ
ステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グル
タミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシ
ル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン
酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪
酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウ
リルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール
類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、
架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキ
サン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフル
オロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系
油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソ
プロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デ
キストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デン
プン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸ア
ルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤
類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いるこ
とができる。
【0012】水性成分としては、水及び水に可溶な成分
であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグ
リコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼ
ル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ロー
ズ等の植物抽出液が挙げられる。水溶性高分子として
は、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒア
ルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラ
ギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキ
ル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム
等の合成系のものを挙げることができる。
【0013】界面活性剤としては、化粧品一般に用いら
れている界面活性剤であればよく、非イオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界
面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤として
は、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキ
レングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付
加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレング
リコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそ
のアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコ
ール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアル
キレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シ
リコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ
る。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン
酸、ラウリン酸等の脂肪酸の無機及び有機塩、アルキル
ベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィ
ンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−ス
ルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチ
ル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、
N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置
換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ
る。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルア
ミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導
体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウ
ム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、レシチ
ンやリゾレシチン及びこれらの水素添加物等のリン脂質
含有成分、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン
酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル
型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用
できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N
−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−
ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−
トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベ
タイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキ
シエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル
−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダ
ゾリニウムベタイン等を挙げられる。
【0014】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2′
−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベ
ンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系
としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エ
チル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルア
ミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸
エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキ
シケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系と
しては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸
フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その
他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4′−メトキ
シジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ
る。
【0015】保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ
多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられ
る。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例
えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。防腐剤
としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノ
キシエタノール等が挙げらる。
【0016】本発明のメイクアップ化粧料は、ファンデ
ーション、白粉、化粧下地、頬紅、口紅、コンシーラ
ー、美爪料、アイ製品、日焼止め化粧料等が挙げられ
る。また本発明の剤型は、粉末状、粉末固型状、水中油
型乳化状、油中水型乳化状、ローション状、油性固型
状、油性液状、ペースト状、多層状等が挙げられる。な
かでも、アイメイクアップ化粧料、口紅では、その効果
が顕著に現れるため好ましい。
【0017】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に説明す
る。なお、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。
【0018】実施例1〜4及び比較例1〜2:マスカラ 表1に示す処方のマスカラを調製し、経時での系の安定
性や原料臭のなさについての評価や目元をきわだたせる
という化粧効果(ボリューム感)、塗布時の化粧のしや
すさ(使用性、及び使用感)、化粧膜の均一性について
の官能評価とを下記の方法で行った。その結果を表1に
併せて示す。
【0019】
【表1】
【0020】*1)25時間後の過酸化物価が約75の
ミツロウ *2)25時間後の過酸化物価が約175のミツロウ (製造方法) A.成分1〜7を加熱溶解し、成分8を加え、均一に混
合する。 B.成分9〜17を均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.Cを容器に充填して製品とする。
【0021】(試験方法及び評価方法) a)経時安定性 各試料を50℃恒温槽にセットし1ヶ月後に乳化状態や
原料臭のなさを評価した。 b)化粧効果(ボリューム感) 各試料をまつ毛に塗布し、ボリューム感を目視評価し
た。 c)使用性及び使用感 各試料をまつ毛に塗布し、使用性及び使用感を評価し
た。 d)化粧膜の均一性(仕上がり) 各試料をまつ毛に塗布し、化粧膜の均一性を評価した。
【0022】各評価項目について、10名の官能検査パ
ネルにより下記の7段階(0〜6)の絶対評価を行い、
その平均点を更に4段階に分けて評価した。 (1)絶対評価 6:非常に良い 5:良い 4:やや良い 3:普通 2:やや悪い 1:悪い 0:非常に悪い (2)4段階評価 5点以上 :◎ 4点以上5点未満:○ 2点以上4点未満:△ 2点未満:×
【0023】表1の結果から明らかなように、本発明品
である実施例1〜4のマスカラは、1ヶ月後でも、乳化
系が安定に保たれ、原料臭の変化がない等の経時安定性
に優れ、しかも化粧効果、使用性及び使用感、化粧膜の
均一性も良好なものであった。これに対し、従来のミツ
ロウを用いた比較例1〜2のマスカラは全ての項目を満
足するものは得られなかった。
【0024】実施例5〜8及び比較例3〜4:口紅 表2に示す処方の口紅を調製し、経時安定性(原料臭の
なさ)についての評価や化粧持ち、使用性、化粧膜の均
一性についての官能評価を下記の試験方法により実施例
1の評価方法と同様に行った。その結果を表2に併せて
示す。
【0025】
【表2】
【0026】(製造方法) A、成分1〜6を均一に加熱溶解する。 B、Aに成分7〜10を加えて均一混合し、その後、成
分11を添加し均一混合する。 C、口紅容器に充填して口紅を得る。
【0027】(試験方法) a)経時安定性(原料臭のなさ) 各試料を50℃恒温槽にセットし、1ヶ月後に匂いを評
価した。 b)化粧持ち 各試料を唇に塗布し、3時間後の化粧持ちを目視評価し
た。 c)使用性及び使用感 各試料を唇に塗布し、使用性及び使用感を評価した。 d)化粧膜の均一性(仕上がり) 各試料を唇に塗布し、化粧膜の均一性を評価した。
【0028】表2の結果から明らかなように、本発明品
である実施例5〜8の口紅は、1ヶ月後でも経時安定性
に優れ、原料臭の変化がなく、しかも化粧持ち、使用性
及び使用感、膜の均一性も良好なものであった。これに
対し、従来のミツロウを用いた比較例3〜4の口紅は全
ての項目を満足するものは得られなかった。
【0029】実施例9:パウダーファンデーション (成分) (%) 1.マイカ 残量 2.タルク 30 3.セリサイト 20 4.酸化チタン 5 5.ナイロン粉末 3 6.赤酸化鉄 0.5 7.黄酸化鉄 1.5 8.黒酸化鉄 0.5 9.精製ミツロウ *1 2 10.ジカプリン酸プロピレングリコール 2 11.イソオクタン酸セチル 2 12.ワセリン 1 13.美容成分 適量 14.防腐剤 適量 15.香料 0.1 (製造方法) A.成分1〜8を混合粉砕する。 B.成分9〜15を均一混合する。 C.AにBを加え、均一にした後、更に粉砕し、皿にプ
レス成型する。 以上のようにして得られた本発明品は、原料臭が少な
く、化粧持ち、使用性に優れたパウダーファンデーショ
ンであった。
【0030】実施例10:アイシャドウ (成分) (%) 1.マイカ 残量 2.タルク 10 3.セリサイト 10 4.酸化チタン 3 5.ナイロン粉末 3 6.雲母チタン 10 7.酸化鉄処理雲母チタン 5 8.赤色202号 1 9.黄色401号 0.2 10.精製ミツロウ *1 1 11.流動パラフィン 2 12.スクワラン 2 13.ワセリン 1 14.美容成分 適量 15.防腐剤 適量 16.香料 0.1 (製造方法) A.成分1〜9を混合粉砕する。 B.成分10〜16を均一混合する。 C.AにBを加え、均一にした後、更に粉砕し、皿にプ
レス成型する。 以上のようにして得られた本発明品は、原料臭が少な
く、化粧持ち、使用性に優れたアイシャドウであった。
【0031】実施例11:リキッドアイライナー (成分) (%) 1.精製ミツロウ *1 6 2.ステアリン酸 1 3.ベヘニルアルコール 1 4.モノステアリン酸グリセリン 0.5 5.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5 6.黒酸化鉄 10 7.トリエタノールアミン 1 8.1、3−ブチレングリコール 7 9.アクリル酸アルキル共重合体 エマルション(固形分20%) 10 10.香料 0.1 11.防腐剤 適量 12.美容成分 適量 13.精製水 残量 (製造方法) A.成分1〜5を加熱溶解し、成分6を加え、均一に混
合する。 B.成分7〜13を均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.Cを容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られた本発明品は、乳化系の安定
性、原料臭のなさ、化粧持ち、使用性に優れたリキッド
アイライナーであった。
【0032】実施例12:コンシーラー (成分) (%) 1.キャンデリラワックス 4 2.精製ミツロウ (25時間後の過酸化物価が約85) 6 3.ワセリン 5 4.メチルポリシロキサン 10 5.スクワラン 10 6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量 7.微粒子酸化チタン 30 8.ナイロンパウダー 5 9.ベンガラ 0.2 10.黒酸化鉄 0.5 11.黄酸化鉄 0.05 12.抗酸化剤 適量 13.香料 適量
【0033】(製法)成分1〜6を加熱溶解した後、7
〜13を加え均一に混合し、冷却固化してコンシーラー
を得た。以上のようにして得られた本発明品は、形状安
定性、原料臭のなさ、化粧持ち、使用性に優れたコンシ
ーラーであった。
【0034】
【発明の効果】本発明のメイクアップ化粧料は過酸化物
価の低いミツロウを含有することにより、形状や原料臭
の経時安定性に優れ、使用性、化粧持ち、化粧膜の均一
性も良好なものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百瀬 重禎 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AA081 AA082 AB172 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC072 AC122 AC152 AC242 AC352 AC422 AC442 AC542 AD072 AD092 AD152 CC11 CC13 CC14 EE01 EE06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化物価の低いミツロウを含有するこ
    とを特徴とするメイクアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 前記ミツロウの配合量が1〜20重量%
    で、且つ化粧料がアイメイクアップ化粧料であることを
    特徴とする請求項1記載のメイクアップ化粧料。
  3. 【請求項3】 更に、被膜形成性のポリマーエマルショ
    ンを配合することを特徴とする請求項2記載のアイメイ
    クアップ化粧料。
  4. 【請求項4】 前記ミツロウの配合量が1〜20重量%
    で、且つ化粧料が口紅であることを特徴とする請求項1
    記載のメイクアップ化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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