JP2000026229A - 低結晶性のセルロ―ス微粒子を含む化粧料組成物 - Google Patents

低結晶性のセルロ―ス微粒子を含む化粧料組成物

Info

Publication number
JP2000026229A
JP2000026229A JP11104062A JP10406299A JP2000026229A JP 2000026229 A JP2000026229 A JP 2000026229A JP 11104062 A JP11104062 A JP 11104062A JP 10406299 A JP10406299 A JP 10406299A JP 2000026229 A JP2000026229 A JP 2000026229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose
composition
acid
water
cosmetic composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11104062A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4236064B2 (ja
Inventor
Hirobumi Ono
博文 小野
Toshihiko Matsui
敏彦 松井
Yoshihiko Shimatani
芳彦 嶌谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP10406299A priority Critical patent/JP4236064B2/ja
Publication of JP2000026229A publication Critical patent/JP2000026229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4236064B2 publication Critical patent/JP4236064B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 粒径が極めて小さく、かつ低結晶性のセ
ルロース微粒子を含むことを特徴とする化粧料組成物。 【効果】 天然素材であるセルロースを含有し、か
つ油性成分、保湿剤、金属酸化物のような機能剤、界面
活性剤などの化粧料配合物を高度かつ安定に分散させた
種々な性状の化粧料組成物を供給できる。極めて微小な
セルロース粒子を基本成分として含むため、皮膚に塗布
した際のべとつき感、ざらつき感がなくさっぱりした使
用感を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料組成物に関す
る。さらに詳しくは、セルロース微粒子と液状の分散媒
体とを必須成分とする化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】元来、人間は化粧料素材として天然由来
の物質を用いてきた。これらの物質は化粧料原料として
長年の実績をもつものであるから、化粧料の原料には、
可能ならば人体への塗布において無害であることが確か
められている天然由来の素材を用いることが望ましい。
【0003】しかしながら、20世紀に入って、量的お
よび価格的制約により、特に人体への塗布に異常性が認
められない一部の合成化合物について化粧料原料として
の使用が行われるようになり、現在に至っている。
【0004】クリーム状、ゲル状、乳液状あるいは液体
性状(総称して、液状と呼ぶ。)の剤型を有する化粧料
は、水あるいはアルコールのような分散媒体に種々の化
合物を配合した組成物であるが、種々の高分子素材が、
通常、配合した各々の化合物を高度に分散する分散安定
効果と安定に性状を維持するための保形性能を付与する
目的や、保湿性能を与える目的で用いられている。
【0005】現在、このような目的で化粧料に用いられ
ている高分子素材として、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース塩のような水溶性のセルロース誘導
体やポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カ
ルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコールなど
の合成高分子、そしてクインスシード、ビーガムやキサ
ンタンガム、ヒアルロン酸塩のような天然高分子多糖類
がある。このうち、天然由来という意味で理想的なのは
天然高分子多糖類であるが、これらの多くは水溶性であ
り、これらを配合した化粧料組成物は、皮膚に塗布した
際に特有のべとつき感を与えるものが多い。また、もの
によっては天然抽出成分であるために非常に高価なもの
もある。
【0006】こうした背景から、水溶性高分子特有のべ
たつき感が無く、かつ比較的汎用な天然系の化粧料原料
を分散安定剤、保形剤或いは保湿剤等として含んだ化粧
料組成物が求められている。
【0007】このような要求に関連した発明としてセル
ロース微粒子を用いた化粧料組成物に関する特開平5−
32519号公報がある。この発明においては、天然セ
ルロースを再生処理することなしに加水分解と物理的粉
砕により得たセルロース粒子を必須成分として用いてい
る。該発明は脂肪分率を従来の化粧料組成物よりも低く
した組成でクリーム状あるいは乳液状の性状を達成でき
る長所はあるものの、3μmを越える大きさの粒子が一
定量含まれており、粒径に広い分布があるため、これが
化粧料組成物の分散性の不十分さおよび組成によっては
ざらつき感の原因となり、幅広い組成範囲で適用できる
材料とは言えなかった。
【0008】セルロースを高度に分散させる技術とし
て、他に特開昭56−100801号公報がある。この
発明はパルプの水懸濁液を高圧均質化装置で処理し、ミ
クロフィブロイルレベルまで粉砕する技術である。とこ
ろが、この方法によって得られるセルロースの高度分散
物も分散化の程度が不十分であり、特有のざらつき感を
払拭できるものではなかった。加えて、従来の微細化セ
ルロース分散液はいずれも白色不透明性であり、透明性
が要求される製品には適用できないという欠点もあっ
た。
【0009】すなわち、従来の技術では、化粧料の素材
として化学修飾を施していない純粋なセルロースを用い
ようとした場合、セルロースの分散化の程度が不十分で
あり、ざらつき感を払拭することができないという問題
があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
由来かつ水溶性でない比較的汎用なセルロース素材を用
いて、化粧料用の各種配合物が高度かつ安定に分散さ
れ、しかも化粧料として要求される性状と性能を満足す
る化粧料組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】既に、本発明者らは、P
CT/JP98/05462において低結晶性の微細化
セルロース粒子が水中または各種分散媒体中で極めて高
度に分散したネットワーク構造を有し、透明性が高く、
分散安定剤やゲル化剤、コーティング用の素材として極
めて有効であることを見出している。発明者らは、この
低結晶性の微細化セルロース粒子を水中で油性成分を含
む各種化粧料原料と混合して得られる化粧料組成物が従
来の微細化セルロース粒子(特開平5−32519号公
報)を含む組成物に比べ、はるかに高い増粘・保形性あ
るいは分散安定性を示すことに着目し、本発明に至っ
た。
【0012】すなわち、本発明は、 (1)セルロースI型結晶成分の分率が0.1以下で、
かつセルロースII型結晶成分の分率が0.4以下であ
り、さらに平均粒子径が5μm以下のセルロース微粒子
と液状の分散媒体とを必須成分とする化粧料組成物、
(2)平均粒子径が2μm以下である(1)に記載の化
粧料組成物、(3)分散媒体が水、水溶性アルコール又
は水と水溶性アルコールとの混合物である(1)又は
(2)に記載の化粧料組成物、(4)分散媒体が油性原
料である(1)又は(2)に記載の化粧料組成物、
(5)セルロースの平均重合度(DP)が100以下で
ある(1)、(2)、(3)又は(4)に記載の化粧料
組成物、である。
【0013】ここで、本発明のセルロース微粒子に関す
る構造因子(セルロースI型結晶成分の分率、セルロー
スII型結晶成分の分率、平均粒子径、平均重合度)は、
下記の方法で評価した。
【0014】セルロース微粒子の平均粒子径は、本発明
の化粧料組成物の原料となるセルロース微粒子の水分散
体に関して、レーザ回折式粒度分布測定装置((株)堀
場製作所製、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置LA
−920;下限検出値は0.02μm)で測定した。本
発明のセルロース微粒子は分散媒体中で強く会合する性
質を持っているので、分散媒体中の粒子間の会合を可能
な限り切断した状態で粒子径を測定するために、次の工
程で試料を調製した。セルロース濃度が約0.5%にな
るように分散体を水で希釈した後、回転速度15000
rpm以上の能力を持つブレンダーで10分間混合処理
を行い均一な懸濁液を作る。次いでこの懸濁液に超音波
処理を30分間施して得られた水分散試料を粒度分布測
定装置のセルに供給し、再び超音波処理(3分間)を行
った後、粒径分布を測定した。本発明の平均粒子径は、
Mie散乱理論式から算出される体積換算の粒度分布か
ら求められる重量平均粒子径に相当する。
【0015】なお、本発明のセルロース微粒子の各結晶
成分の分率および平均重合度の測定は、分散体を減圧乾
燥法等の手段で乾燥して、乾燥セルロース試料として行
った。
【0016】セルロースI及びセルロースII型結晶成分
の分率(χIおよびχII)は、広角X線回折法(理学電
機(株)社製ロータフレックスRU−300を使用)に
より下記手順で算出した。セルロースI型結晶成分の分
率(χI)は、乾燥セルロース試料を粉状に粉砕し錠剤
に成形し、線源CuKαで反射法で得た広角X線回折図
において、セルロースI型結晶の(110)面ピークに
帰属される2θ=15.0°における絶対ピーク強度h
0と、この面間隔におけるベースラインからのピーク強
度h1から、下記(1)式によって求められる値を用い
た。
【0017】同様に、セルロースII型結晶成分の分率
(χII)は、乾燥セルロース試料を粉状に粉砕し錠剤に
成形し、線源CuKαで反射法で得た広角X線回折図に
おいて、セルロースII型結晶の(110)面ピークに帰
属される2θ=12.6°における絶対ピーク強度h0 *
とこの面間隔におけるベースラインからのピーク強度h
1 *から、下記(2)式によって求められる値を用いた。
【0018】χI =h1/h0 (1) χII=h1 */h0 * (2) 図1に、χIおよびχIIを求める模式図を示す。
【0019】本発明で規定する平均重合度(DP)は、
上述の乾燥セルロース試料をカドキセンに溶解した希薄
セルロース溶液の比粘度をウベローデ型粘度計で測定し
(25℃)、その極限粘度数[η]から下記粘度式(3)
および換算式(4)により算出した値を採用した。
【0020】 [η]=3.85×10~2×MW 0.76 (3) DP=MW/162 (4) 本発明では、セルロースI型結晶成分の分率が0.1以
下、好ましくは0.06以下でセルロースII型結晶成分
の分率が0.4以下、好ましくは0.3以下であり、さ
らに構成する粒子の平均粒子径が5μm以下、好ましく
は3μm以下、より好ましくは2μm以下のセルロース
を用いることが重要である。この様な本発明のセルロー
ス微粒子を水等の分散媒体に分散した分散体は、極めて
高度に分散しており、その為高い分散安定効果、増粘効
果、保湿能力を有し、さらに透明性に優れた液状組成物
となし得るものである。特に、平均重合度(DP)が1
00以下であるセルロース微粒子の分散体は、上記特性
を更に一層向上させることができるので好ましい。ま
た、本発明で用いるセルロース微粒子の分散体中のセル
ロース微粒子は水に不溶であることから平均重合度(D
P)は20以上である。
【0021】本発明の化粧料組成物中の分散媒体は、水
や、エタノール、イソプロパノール等の水溶性アルコー
ル、グリセリン、エチレングリコール、ブタンジオール
等の親水性多価アルコール類及びそれらの混合物が好ま
しい。また、本発明のセルロース微粒子は、親水性であ
ると共に親油性にも富むため、油性原料も分散媒体とし
て用いることが可能である。
【0022】本発明の化粧料組成物は、分散媒体に分散
しているセルロース微粒子濃度を剤型に応じて調整し、
さらにその他の化粧料成分を添加することにより製造す
ることができる。
【0023】本発明の化粧料組成物中に含まれる低結晶
性のセルロース微粒子の配合量は当然求める機能により
異なる。セルロース微粒子の濃度や各種配合物組成ある
いは混合時の分散化処理の条件を変えることにより組成
物の性状を制御できる。通常、低結晶性のセルロース微
粒子の配合量は0.02重量%〜6.0重量%の範囲に
あることが好ましく、より好ましくは0.2重量%〜
4.0重量%の範囲である。また、この範囲にあると使
用感に優れた化粧料を提供できる。
【0024】本発明でいう化粧料組成物には、化粧水、
乳液、コールドクリーム、バニシングクリーク、マッサ
ージクリーム、エモリエントクリーム、クレンジングク
リーム、美容液、パック、ファンデーション、サンスク
リーン化粧料、サンタン化粧料、モイスチャークリー
ム、ハンドクリーム、美白乳液、各種ローションなどの
皮膚用化粧料と、シャンプー、リンス、ヘアコンディシ
ョナー、リンスインシャンプー、ヘアスタイリング剤
(ヘアフォームやジェル状整髪料など、ヘアトリートメ
ント剤(ヘアクリームやトリートメントローションな
ど)、染毛剤やローションタイプの育毛剤あるいは養毛
剤などの毛髪用化粧料、さらにはハンドクリーナーのよ
うな洗浄剤、プレシェーブローション、アフターシェー
ブローション、芳香剤や歯磨剤、軟膏、貼布剤が包含さ
れる。
【0025】本発明において各種配合物が高度に分散す
るとは、得られた組成物が均一に分散しており、かつ組
成物を塗布した際に構成成分のひとつである脂肪成分特
有の油っぽさを示さない程度にまで各種成分が分散して
いることを意味する。また、安定に分散するとは、組成
物中に含まれる各種成分が互いに分離せず均一性を維持
している状態を指す。化粧料組成物に要求される性能の
一つとして性状が長期に亘り安定していることが必要と
される。本発明における安定性に関する予備試験とし
て、各種組成物の混合処理後の均一性の経時変化を調べ
た結果、生活環境下において10日たった時点で安定な
状態を保持している組成物は、2ヶ月以上ほぼ安定な状
態を維持することが確かめられたので、本発明では、通
常の生活環境である40℃以下の条件下で、かつ密閉さ
れた環境下において10日たった時点で安定に分散して
いることをもってこの要求物性を満たすとした。
【0026】本発明の化粧料組成物において、分散媒体
が水や水溶性アルコール、あるいはその混合物の場合
は、水や水溶性アルコール成分を含むことはもちろんで
あるが、この他の配合成分として、1)油性原料;具体
的には、ホホバ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、
月見草油、ミンク油、ナタネ油、ヒマシ油、ヒマワリ
油、トーモロコシ油、カカオ油、ヤシ油、コメヌカ油、
オリーブ油、アーモンド油、ごま油、サフラワー油、大
豆油、椿油、パーシック油、ヒマシ油、ミンク油、綿実
油、モクロウ、パーム油、パーム核油、卵黄油、ラノリ
ン、スクワレン等の天然動植物油脂類;合成トリグリセ
ライド、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、セレ
シン、マイクロクリスタリンワックス、イソパラフィン
等の炭化水素類;カルナバウロウ、パラフィンワック
ス、鯨ロウ、ミツロウ、キヤンデリラワックス、ラノリ
ン等のワックス類;セタノール、ステアリルアルコー
ル、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、
オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンア
ルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデカノー
ル、オクチルドデカノール等の高級アルコール類、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノレン
酸、リノール酸、オキシステアリン酸、ウンデシレン
酸、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、軟質ラノリ
ン脂肪酸等の高級脂肪酸類;コレステリル−オクチルド
デシル−ベヘニル等のコレステロールおよびその誘導
体;イソプロピルミリスチン酸、イソプロピルパルミチ
ン酸、イソプロピルステアリン酸、2エチルヘキサン酸
グリセロール、ブチルステアリン酸等のエステル類;ジ
エチレングリコールモノプロピルエーテル、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンペンタエリトリトールエ
ーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、リノー
ル酸エチル等の極性オイル;その他アミノ変性シリコー
ン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコ
ーン、カルビノール変性シリコーン、メタクリル変性シ
リコーン、メルカプト変性シリコーン、フェノール変性
シリコーン、片末端反応性シリコーン、異種官能基変性
シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチ
リル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂
肪酸エステル変性シリコーン、親水性特殊変性シリコー
ン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸含有シ
リコーン、フッ素変性シリコーン等、より具体的にはシ
リコン樹脂、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポ
リシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシク
ロヘキサンシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、
オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキ
サン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重
合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共
重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メ
チルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラ
シロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、セト
キシメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサンエマ
ルション、高重合メチルポリシロキサン、トリメチルシ
ロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メ
チルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポ
リシロキサン等の各種誘導体を含むシリコーン類:
2)界面活性剤;具体的には、プロピレングリコール脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂
肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキ
シエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリ
ンアルコール、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホ
ルムアルデヒド縮合体、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸(塩)などの非イオン界面活性剤やアルキ
ル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エ
ステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフ
ィンスルホン酸塩などのアニオン界面活性剤、塩化アル
キルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチル
アンモニウム、塩化ベンザルコニウムなどのカチオン界
面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アル
キルアミドジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面
活性剤、レシチン、ラノリン、コレステロール、サポニ
ンなどの界面活性能を有する天然物、スルホコハク酸エ
ステル類やエチレンオキシド・プロピレンオキシドブロ
ック共重合体などのような低刺激性界面活性剤: 3)
その他の機能性成分;具体的には、パラアミノ安息香酸
およびその誘導体、ホモメチル−7N−アセチルアラン
トイラニレート、ブチルメトキシベンゾイルメタン、ジ
−パラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸
グリセリル、オクチルシンナメート等のパラメトキシケ
イ皮酸誘導体、アミルサリシレート等のサリチル酸誘導
体、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフ
ェノン誘導体、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダ
ゾリンプロピオン酸エチルヘキシル、酢酸液状ラノリ
ン、コガネバナ根抽出エキス、トリアニリノ−p−カル
ボエチルヘキシルオキシートリアジン等の紫外線吸収
剤;アルブチン、コウジ酸、リン酸アスコルビン酸マグ
ネシウムなどのアスコルビン酸およびその誘導体、グル
タチオン、甘草エキス、チョウジエキス、茶抽出物、ア
スタキサンチン、牛胎盤エキス、トコフェロールおよび
その誘導体、トラネキサム酸およびその塩、アズレン、
γ−ヒドロキシ酪酸等の美白成分;マルチトール、ソル
ビトール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリ
コール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸ソー
ダ、乳酸ソーダ、クエン酸ソーダなど有機酸およびその
塩、ヒアルロン酸ソーダなどヒアルロン酸およびその
塩、酵母および酵母抽出液の加水分解物、酵母培養液、
乳酸菌培養液など醗酵代謝産物、コラーゲン、エラスチ
ン、ケラチン、セリシン等の水溶性蛋白、コラーゲン加
水分解物、カゼイン加水分解物、シルク加水分解物、ポ
リアスパラギン酸ナトリウム等のぺプチド類およびその
塩、トレハロース、キシロビオース、マルトース、蔗
糖、ブドウ糖、植物性粘質多糖等の糖類・多糖類および
その誘導体、水溶性キチン、キトサン、ペクチン、コン
ドロイチン硫酸およびその塩等のグリコサミノグリカン
およびその塩、グリシン、セリン、スレオニン、アラニ
ン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、ア
ルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸、アミ
ノカルボニル反応物等の糖アミノ酸化合物、アロエ、マ
ロニエ等の植物抽出液、トリメチルグリシン、尿素、尿
酸、アンモニア、レシチン、ラノリン、スクワラン、ス
クワレン、グルコサミン、クレアチニン、DNA、RN
A等の核酸関連物質等の保湿剤;カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒド
ロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、カルボキ
シメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピ
レングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボ
キシビニルポリマー、ポリアクリル酸、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアガム、キサ
ンタンガム、グアーガム、ローカストビンガム、クイン
スシード、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マン
ナン、デンプン、デキストラン、サクシノグルカン、カ
ードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブ
ミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共
重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化
ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エス
テル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、シ
リコーンレジン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリオ
キシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジオ
レイン酸メチルグルコシド等のポリオキシエチレン脂肪
酸エステルメチルグリコシド、テトラデセンスルホン酸
等のα−オレフィンスルホン酸等の増粘剤;エチレンジ
アミン四酢酸およびその塩類、ヒドロキシエチレンジア
ミン3酢酸およびその塩類、リン酸、アスコルビン酸、
コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩
類などの金属イオン封鎖剤;エタノール、プロピレング
リコール、1,3−ブチレグリコール等の有機溶剤、ブ
チルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン酸
等の酸化防止剤;安息香酸およびその塩、サリチル酸お
よびその塩、ソルビン酸およびその塩、パラオキシ安息
香酸アルキルエステル(エチルパラベン、ブチルパラベ
ン等)およびその塩、デヒドロ酢酸およびその塩類、パ
ラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、ホウ
酸、レゾルシン、トリブロムサラン、オルトフェニルフ
ェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、チラム、感光
素201号、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、ハロカルバン、塩化クロル
ヘキシジン、トリクロロカルバニド、酢酸トコフェロー
ル、ジンクピリチオン、ヒノキチオール、フェノール、
イソプロピルメチルフェノール、2,4,4−トリクロ
ロ−2−ヒドロキシフェノール、ヘキサクロロフェン等
の抗菌.防腐剤;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、
アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、マレイン
酸等の有機酸;ビタミンA及びその誘導体;ビタミンB
6塩酸塩、ビタミン6トリパルミテート、ビタミンB6
オクタノエート、ビタミンB2及びその誘導体等のビタ
ミンB類;アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステ
ル、アスコルビン酸リン酸エステル等のビタミンC類、
αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロー
ル等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パン
トテン酸等のビタミン類、ニコチン酸アミド、ニコチン
酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチ
ルリチン酸(塩)グリチルレチン酸およびその誘導体、
ヒノキチオール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプ
トール、チモールイノシトール、サポニン類(キラヤサ
ポニン、アズキサポニン、ヘチマサポニン等)トラネキ
サム酸、パントテルエチルエーテル、エチニルエストラ
ジオール、セファランジン、プラセンタエキス、センブ
リエキス、セファランチン、ビタミンEおよびその誘導
体、ガンマーオリザノールなどの血行促進剤、トウガラ
シチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、
ニコチン酸ベンジルエステルなどの局所刺激剤、ビタミ
ンA類、ビタミンB群、ビタミンD群、ビタミンE、パ
ントテン酸、ビタミンHなどの各種ビタミンやアミノ酸
などの栄養剤、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘
導体、塩化カルプロニウム、ノニル酸ワニリルアミド、
アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸、ヒドロコ
ルチゾンなどの抗炎症剤、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラン
トインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、ス
ルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸などの収斂剤、メントー
ル、カンフルなどの清涼剤、抗ヒスタミン剤、高分子シ
リコーン、環状シリコーン等のシリコン系物質、トコフ
ェロール類、BHA、BHT、没食子酸、NDGAなど
の酸化防止剤等の各種薬剤;サッカロマイセスなどの酵
母、糸状菌、バクテリア、牛胎盤、人胎盤、人臍帯、酵
母、牛コラーゲン、牛乳由来蛋白、小麦、大豆、牛血
液、ブタ血液、鶏冠、カミツレ、キュウリ、コメ、シア
バター、シラカバ、茶、トマト、ニンニク、ハマメリ
ス、バラ、ヘチマ、ホップ、モモ、アンズ、レモン、キ
ウイ、ドクダミ、トウガラシ、クララ、ギシギシ、コウ
ホネ、セージ、ノコギリ草、ゼニアオイ、センキュウ、
センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、
マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャ
クヤク、アロエ、アロエベラ、オウゴン、オウバク、コ
ウカ、ベニバナ、サンシン、シコン、タイソウ、チン
ピ、ニンジン、ヨクイニン、ハトムギ、クチナシ、サワ
ラ等の動植物・微生物およびその一部から有機溶媒、ア
ルコール、多価アルコール、水、水性アルコール等で抽
出または加水分解して得た天然エキス;色素類;炭酸カ
ルシウム、タルク、カオリン、マイカ、イオウ、ラウロ
イルリジン、微粒子シリカ、二酸化チタン、二酸化亜
鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ナイロン12粉
末、ポリメチルメタクリレート粉末、ポリエチレン粉
末、ポリスチレン粉末等の粉末成分;カチオン化セルロ
ース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、キサ
ンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースなどの高分子
添加剤;香料類;キレート剤;トリエタノールアミンや
水酸化カリウム、ホウ砂などのアルカリ;酸化防止剤な
どを挙げることができる。これらは化粧料の目的に応じ
て適宜配合量を決めるとよい。
【0027】また、本発明の化粧料組成物において、上
記油性原料を分散媒体として用いることができ、その場
合にも上記配合物を化粧料の目的に応じて適宜配合する
ことができる。
【0028】本発明の化粧料組成物は、たとえば、以下
のようにして製造することができる。まず、組成物中の
必須成分である低結晶性のセルロース微粒子の分散体を
合成する。本発明の実施例1に例示したように、天然或
いは再生セルロース原料を、無機酸水溶液に溶解し、そ
の溶液を希釈剤で再沈殿し、かつ加水分解し、洗浄/濃
縮して水分散体を得る。必要に応じてエタノールなどの
有機溶媒に置換した後、更にミキサーで微細化処理し得
ることができる。本発明に使用する低結晶性セルロース
微粒子の分散体の製造については前記PCT/JP98
/05462に詳細に記述されている。本発明の分散体
中の分散媒体は、通常水であるが、目的に応じてメタノ
ール、エタノール、プロパノール等が用いられる。アセ
トン、アセトニトリル、ジメチルスルフォキシド、ジメ
チルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド等の有機溶
媒で一部又は全部置換した分散体、あるいはこれらの混
合溶媒で一部又は全部置換した分散体であっても差し支
えない。トルエンやキシレン等の炭化水素類、酢酸ビニ
ル等のエステル類等の疎水性有機溶媒の場合は、製造工
程の無機酸を除去した段階で水溶性の有機媒体と置換し
た後に、更に疎水性有機溶媒で置換することで得られ
る。
【0029】また、必要に応じて高圧/超高圧ホモジナ
イザー等で高度粉砕処理することにより、一層透明性に
優れたセルロース微粒子の分散体を得ることができる。
高度粉砕処理は複数回行っても構わない。
【0030】こうして得られたセルロース微粒子の水分
散体、水溶性アルコール分散体、油性原料分散体に、化
粧品用途として通常用いられる油性原料、保湿剤、乳化
剤としての界面活性剤や各種機能性添加物などの配合成
分、必要に応じて水を適宜混合し、混合処理を施して調
整することができる。ここでいう混合処理は、真空ホモ
ミキサー、ディスパー、プロペラミキサー、ニーダーな
どの各種混練器、各種粉砕機、ブレンダー、ホモジナイ
ザー、超音波乳化機、コロイドミル、ペブルミル、ビー
ズミル粉砕機あるいは高圧ホモジナイザーあるいは超高
圧型ホモジナイザーなどを用いた混合処理を意味する。
【0031】本発明で用いる低結晶性の微細化セルロー
ス粒子の分散体は、油性成分の分散安定性、すなわち乳
化剤ないしは乳化助剤(乳化安定化剤)として極めて有
効である。また、化粧品の多くで要求される保湿性に関
しても、本発明の低結晶性の微細化セルロース粒子は、
乾燥状態で、特開平5−32519号公報に記載のもの
に比べおよそ2倍の能力を有する。
【0032】更には、該セルロース分散体は従来のセル
ロースの分散体に比べ、はるかに透明性が高いので、こ
れまでセルロースが適用できなかった透明性の高い化粧
料にも適用できる。この他にも、本発明の化粧料組成物
は50℃以上の高温においても粘度低下が起こらず、温
度安定性に優れている。これらの本発明で用いる低結晶
性の微細化セルロース粒子分散体の有する特性によっ
て、水溶性高分子特有のべたつき感が無く、かつ汎用の
天然素材であるセルロースを分散安定剤、乳化剤、乳化
安定化剤、保湿剤、毛髪用化粧料の帯電防止剤あるいは
増粘・保形剤として含んだ使用感に優れた化粧料組成物
を提供することができる。さらに組成や調製方法を工夫
することにより、透明もしくは半透明でかつ液状、クリ
ーム状、乳液状、ゲル状等の化粧料として提供すること
ができる。
【0033】配合成分の混合処理の方法は、当然セルロ
ースを配合する目的によって異なる。一例を挙げれば、
本発明の低結晶性のセルロース微粒子を乳化剤あるいは
乳化安定化剤として用いる場合は、常法の乳化エマルジ
ョンの調製方法に従う;水中油型エマルジョンを得るた
めには低結晶性のセルロース微粒子の水分散体を前述の
方法で調製した後、70〜80℃において油性成分の混
合物を混合し、乳化させる。乳化工程では、通常の乳化
装置を用いるか、あるいは高圧型ホモジナイザーあるい
は超高圧ホモジナイザーのようなより強力な乳化作用を
有する装置で処理することにより好適な乳化エマルジョ
ンを得ることができる。これにより、通常用いられる界
面活性剤を全く用いないで乳化エマルジョンを調製する
ことが可能となる。乳化剤として通常用いられる界面活
性剤を用い、低結晶性のセルロース微粒子を乳化助剤
(乳化安定化剤)として用いてもよい。また、本発明の
セルロース微粒子/水溶性アルコール(特に、エタノー
ル)の分散体を乳化剤として用いると、油中水型エマル
ジョンを提供することも可能である。
【0034】また、本発明における低結晶性の微細化セ
ルロース粒子をゲル化剤あるいは増粘剤として適用する
場合には、例えば、やはり既述の方法で提供される低結
晶性の微細化セルロース粒子の分散体を超高圧ホモジナ
イザーなどを用いて高度な粉砕処理を施して透明ゲルを
調整した後、これに各種配合成分を加え、ブレンダー等
で混合処理を行うことにより好適な化粧料を得ることが
できる。これらの例は代表的なものであり、適宜調製方
法を工夫することにより多様な化粧料を製造することが
できる。
【0035】本発明の化粧料組成物においては、含まれ
るセルロースが汎用性の天然素材であること、そしてこ
のセルロースの結晶性が低く、かつ粒子の大きさが極め
て小さいことが重要である。この条件を満足するセルロ
ース微粒子を含むことにより保形性や分散安定性、乳化
安定性に優れた化粧料組成物を比較的広いセルロース微
粒子の濃度範囲で調製でき、かつ従来のセルロース微粒
子からは得られなかった塗布時の表面の滑らかさ、水溶
性高分子を用いた場合特有のべとつき感の無さを付与す
ることに成功した。同時に、塗布膜の保湿性や帯電防止
効果を従来技術によるセルロース微粒子を用いた場合と
比較して大幅に高めることができた。
【0036】
【発明の実施の形態】下記の実施例により本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0037】実施例1〜6および比較例1〜10におい
て、本発明の組成物の化粧料としての基本性能の評価例
を示した。また実施例7以降には、種々の配合組成にお
ける本発明の化粧料組成物の調製の事例およびその評価
を示した。
【0038】物性評価は以下の通りに行った。
【0039】(1)組成物に添加したセルロース微粒子
のキャラクタリゼーション ・広角X線回折パターンの測定は、理学電機(株)社製
X線回折装置(RU−300型、リントシステムを付
属)を用い、既載の方法でχIおよびχIIを評価した。
【0040】・セルロース微粒子の平均粒子径は、レー
ザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−920(堀場
製作所(株)製)を用い、既載の方法で測定した。
【0041】・平均重合度(DP)は、乾燥セルロース
試料をカドキセン溶液に溶解した希薄セルロース溶液の
比粘度をウベローデ型粘度計で測定し(25℃)、その
極限粘度数[η]から下記粘度式(3)および換算式
(4)により算出した値を採用した。
【0042】 [η]=3.85×10~2×MW 0.76 (3) DP=MW/162 (4) (2)粘度 B型粘度計を用いて25℃で測定したものをセンチポイ
ズで表示する。以下で記述する組成物J1についてのみ
60℃、80℃の測定も実施した。
【0043】(3)皮膚へ塗布した際のべたつき感、延
びおよびざらつき感の評価 パネラー10名により試料を右腕上に実際に塗布し、べ
たつき感については、べたつき無し、ややべたつく、極
めてべたつくの3段階、延びについては、良好、ふつ
う、不良の3段階、ざらつき感については、きわめてな
めらか、ややざらつく、ざらつくの3段階に格付けし、
各々の評価項目についてべたつき無し、良好あるいはき
わめてなめらか、と評価したパネラーが8名以上を◎、
5〜7名を○、2〜4名を△、1名以下を×とした。
【0044】
【実施例1】平均重合度(DP)760の木材パルプ
(以下、単に、木材パルプと呼ぶ。)を、(a)−5℃
で60重量%硫酸水溶液にセルロース濃度が4重量%に
なるように溶解してセルロースドープを得た。このセル
ロースドープを重量で2.5倍量の水中(5℃)に撹拌
しながら注ぎ、セルロースをフロック状に凝集させ懸濁
液を得た。この懸濁液を80℃の温度に達してから10
分間加水分解し、次いで洗液のpHが4以上になるまで
十分に水洗と減圧脱水を繰り返し、セルロース濃度6重
量%のペースト状のセルロース微粒子の半透明白色ペー
スト状物を得た。このペースト状物をX0とした。更
に、このペーストX0を水でセルロース濃度5重量%に
希釈し、ブレンダーで15000rpm以上の回転速度
で5分間混合した。ここで得られた半透明白色ペースト
状物をペーストX1とする。次いでペーストX1を超高
圧ホモジナイザー(Microfluidizer M
−110EH型、みづほ工業(株)製、操作圧力175
0kg/cm2)で4回(4Pass)処理して、透明
なゲル状物を得た。この高度粉砕処理をしたゲル状物を
ペーストX2とする。更に、ペーストX0を、イオン交
換水/エタノール=50/50(重量比)で3回洗浄/
脱溶媒し、セルロース濃度5.2重量%のゲル状物を得
た。これを、ブレンダーで10000rpmの回転速度
で5分間混合した。この試料を、既述の超高圧ホモジナ
イザーで4回処理してX3試料を得た。
【0045】ペーストX0、X1、X2、X3に含まれ
るセルロース微粒子の平均重合度(DP)はいずれも4
0、結晶化度はいずれも、χIが0.05、χIIが0.
16、平均粒子径はX0が1.00μm、X1が0.4
2μm、X2が0.20μm、X3が0.23μmであ
った。
【0046】このペーストX1を用い、表1の組成物J
1の欄に示した組成比になるようにそれぞれ各成分をビ
ーカー中で混合した後、これを真空乳化装置(PVQ−
3UN型、みづほ工業(株)製)で混合処理し、白色ク
リーム状の組成物を得た。この組成物をJ1とする。
【0047】組成物J1の性状、粘度、塗布時のべたつ
き感、伸び、ざらつき感、粉砕混合処理直後および10
日後の液層分離の状態についてテストした。結果を表2
に示した。
【0048】さらに組成物J1の温度安定性の評価とし
て、60℃および80℃での粘度測定を行った結果、6
0℃で4100cp、80℃で4400cpと25℃の
4000cpに比べて粘度低下が起こらないばかりか、
むしろ増粘する傾向が認められた。加えて、これら高温
での離水も認められなかった。このことから、本発明の
化粧料が優れた温度安定性を示すことが判る。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【実施例2】ペーストX1を用い、表1の組成物J2の
欄に示した組成比になるように各成分をビーカー中で混
合した以外は、実施例1と同様に処理し、白色クリーム
状の組成物を得た。この組成物を組成物J2とする。組
成物J2の性状、粘度、塗布時のべたつき感、伸び、ざ
らつき感、粉砕混合処理直後および10日後の液層分離
の状態についてテストした。結果を表2に示した。
【0052】
【比較例1】表1の組成物J1におけるセルロース固形
分を水に置き換えた組成比にした以外は実施例1と同様
にして組成物H1を得た。組成物H1の性状、粘度、塗
布時のべたつき感、伸び、ざらつき感、粉砕混合処理後
および10日後の状態についてテストした結果を表2に
示した。
【0053】
【比較例2】木材パルプを2%硫酸水溶液中、90℃で
1時間加水分解処理を行い、得られた加水分解物の硫酸
懸濁液を、洗液のpHが4以上になるまで十分に洗浄し
た。得られたゲル状物中の構成する粒子の平均粒子径は
4μm、χI=0.60、χII=0であった。こうして
得られたクリーム状物をペーストYとする。
【0054】このペーストYを用い、表1の組成物H2
の欄に示した組成比になるようにした以外は実施例1と
同様に処理し、白色クリーム状の組成物を得た。この組
成物を組成物H2とする。組成物H2の性状、粘度、塗
布時のべたつき感、伸び、ざらつき感、粉砕混合処理直
後および10日後の状態についてテストした。結果を表
2に示した。
【0055】
【比較例3】表1の組成物J1におけるセルロース固形
分を東京化成工業(株)製のヒドロキシエチルセルロー
ス(コード:H0242)に置き換えた組成比にした以
外は実施例1と同様に処理して、組成物H3を得た。組
成物H3の性状、粘度、塗布時のべたつき感、伸び、ざ
らつき感、粉砕混合処理直後および10日後の状態につ
いてテストした。結果を表2に示した。
【0056】
【比較例4】比較例2におけるペーストYを用い、表1
の組成物H4の欄に示した組成比になるようにした以外
は実施例1と同様に処理して、白色クリーム状の組成物
を得た。この組成物を組成物H4とする。組成物H4の
性状、粘度、塗布時のべたつき感、伸び、ざらつき感、
粉砕混合処理直後および10日後の液層分離の状態につ
いてテストした。結果を表2に示した。
【0057】表2に見られるように本発明に該当する組
成物J1、J2がいずれもべたつき感、伸び、ざらつき
感などの化粧品としての基本特性に優れ、かつ長時間に
おいてその性状が安定していることが確かめられた。ま
た、これらが保形効果をもつ添加物を加えない場合や、
他の添加物を加えた場合と比較しても化粧品組成物とし
て優れた性能を有することが確かめられた。
【0058】
【実施例3】実施例1におけるペーストX1を用い、表
3の組成物J3の欄に示した組成比になるようにした以
外は実施例1と同様に処理して、半透明乳液状の組成物
を得た。この組成物を組成物J3とする。
【0059】組成物J3の性状、粘度、塗布時のべたつ
き感、伸び、ざらつき感、粉砕混合処理直後および10
日後の液層分離の状態についてテストした。結果を表4
に示した。
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【比較例5】比較例1におけるペーストYを用い、表3
の組成物H5の欄に示した組成比になるようにした以外
は実施例1と同様に処理して、白色クリーム状の組成物
を得た。この組成物を組成物H5とする。組成物H5の
性状、粘度、塗布時のべたつき感、伸び、ざらつき感、
粉砕混合処理直後および10日後の液層分離の状態につ
いてテストした。結果を表4に示した。
【0063】表4に見られるように、従来知られている
セルロース微粒子を含む組成物(H5)に比べ、本発明
の組成物は増粘性、分散安定性において優れた性能を有
することが確かめられた。
【0064】
【実施例4、5】各種化粧料に機能性添加剤として利用
される、紫外線吸収能を有する酸化チタンや酸化亜鉛な
どの金属酸化物を含む系においても本発明品が分散安定
効果があることを示すために以下の実験を試みた。実施
例1におけるペーストX1を用い、表5の組成物J4の
欄に示した組成比になるようにした以外は実施例1と同
様に処理して、白色クリーム状の組成物を得た。この組
成物を組成物J4とする。酸化チタンは、石原産業
(株)社製の白色酸化チタン粉末(コード:ST−0
1)を用いた。
【0065】同様に実施例1におけるペーストX1を用
い、表5の組成物J5の欄に示した組成比になるように
既述の方法で処理して、白色クリーム状の組成物を得
た。この組成物を組成物J5とする。組成物J4および
J5の性状、粘度、塗布時のべたつき感、伸び、ざらつ
き感、粉砕混合処理直後および10日後の液層分離の状
態についてテストした。結果を表6に示した。
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】
【比較例6、7】表5の組成物J4およびJ5における
セルロース固形分を水に置き換えた組成比の混合物とし
た以外は実施例1と同様に処理し、組成物H6およびH
7をそれぞれ得た。組成物H6およびH7の性状、粘
度、塗布時のべたつき感、伸び、ざらつき感、粉砕混合
処理の後10日後の状態についてテストした結果を表6
に示した。
【0069】
【比較例8、9】比較例2におけるペーストYを用い、
表5の組成物H8およびH9の欄に示した組成比になる
ようにした以外は実施例1と同様に処理し、白色クリー
ム状の組成物を得た。この組成物をそれぞれ組成物H8
およびH9とする。組成物H8およびH9の性状、粘
度、塗布時のべたつき感、伸び、ざらつき感、粉砕混合
処理直後および10日後の状態についてテストした。結
果を表6に示した。
【0070】表6から明らかなように、保形効果を有す
る添加物を加えない場合(H6、H7)や従来知られて
いるセルロース微粒子を添加した場合(H8、H9)と
比べ、本発明に属する組成物(J4、J5)が酸化チタ
ンのような金属酸化物を含む系においても極めて高い保
形効果と分散安定性を有することが確かめられた。
【0071】
【実施例6】本発明における組成物中のセルロースの保
湿性が、従来のセルロース粉末に比べて高いことを示す
ためにゲル状のペーストX1の乾燥物の保湿性を評価し
た。まずペーストX1をガラスプレート(重量W0)上
に塗布した後、これを室温で乾燥させ、さらに120℃
で2時間乾燥させた。この際のキャスト膜を含むガラス
プレートの重量をW1とする。この後、25℃、60%
RHの条件下で10日間サンプルを保存させた際のキャ
スト膜を含むガラスプレートの重量をW2とし、水分率
を次式によって評価した。ペーストX1の乾燥物の水分
率は13.2重量%であった。
【0072】(W2−W1)/(W2−W0
【0073】
【比較例10】ペーストYをガラスプレート(重量
0)上に塗布した後、これを室温で乾燥させ、さらに
120℃で2時間乾燥させた。この際のキャスト膜を含
むガラスプレートの重量をW1とする。この後、25
℃、60%RHの条件下で10日間サンプルを保存させ
た際のキャスト膜を含むガラスプレートの重量をW2
し、水分率を実施例6に記載の式によって評価した。
【0074】この実験によって得られたペーストYの乾
燥物の水分率は6.3重量%であった。これらの例によ
って明らかなように本発明の組成物中に含まれるセルロ
ース微粒子は、従来知られているものに比べ、約2倍の
保湿性を有する。これは、本発明中に含まれるセルロー
ス微粒子が低い結晶性(アモルファス性)を有すること
に起因していると考えられる。したがって、本発明の組
成物中に含まれるセルロース微粒子が化粧料組成物とし
て皮膚に塗布した際に、保形剤、分散安定剤として作用
するだけでなく、保湿効果も期待されることが示され
た。
【0075】
【実施例7〜9】<クリームへの適用例>表7に示した
3種類の組成のクリームを調製した。
【0076】
【表7】
【0077】<製法>実施例7;精製水に保湿剤、アル
カリおよびペーストX0を加え、予備混合した後、70
℃に加熱調整した。油分を加熱溶解し、これに防腐剤、
酸化防止剤、香料、乳化助剤(プロピレングリコールモ
ノステアリン酸エステル)をさらに加え、70℃に調整
した後、これを水に添加し、予備乳化を行った。ホモジ
ナイザーにて乳化粒子を均一にした後、脱気、濾過、冷
却を行い、クリームを得た。
【0078】実施例8;精製水にアルカリおよび乳化剤
を加えて予備混合した後、70℃に加熱調整した。油性
原料を加熱溶解し、これにさらに防腐剤、酸化防止剤、
香料を加え、70℃に調整した後、これを水に添加し予
備乳化を行った。この後、ペーストX0を加え、予備混
合の後、ホミジナイザーで乳化粒子を均一にした後、脱
気、濾過、冷却を行いクリームを得た。
【0079】実施例9;精製水に保湿剤、アルカリ、ペ
ーストX2および二酸化チタンを加え、予備混合した
後、70℃に加熱調整した。油分を加熱溶解し、さらに
防腐剤、酸化防止剤、香料、オキシベンゾンとパラメト
キシケイ皮酸オクチルを加え、70℃に調整した後、こ
れを水に添加し、予備乳化を行った。ホモジナイザーに
て乳化粒子を均一にした後、脱気、濾過、冷却を行い、
クリームを得た。
【0080】<結果>いずれも白色で均一な性状のクリ
ームを得た。パネラー10名による評価では、いずれの
クリームも肌触り感が良く、滑らかでさっぱりとした感
触であり、良好なのび性を示すことが指摘された。ま
た、いずれも、塗布後、2時間経た後もすべすべとして
なめらかな皮膚の状態を維持し、保湿作用が認められ
た。
【0081】
【実施例10および11】<乳液への適用例>表8に示
した2種類の組成の乳液(エモリエントローション)を
調製した。
【0082】
【表8】
【0083】<製法> 実施例10;精製水にペーストX0、保湿剤、色剤を加
え、予備混合後、高圧ホモジナイザーで処理し、70℃
に加熱調整し水相混合物を得た。油性原料中に防腐剤を
加え、70℃に加熱混合した後、これを先に調製した水
相混合物中に加え、予備撹拌を行った。この中に香料を
溶解したエタノールを添加し、高圧ホモジナイザーにて
乳化粒子を均一にし、続いて、脱気、濾過、冷却を行っ
て乳液を得た。
【0084】実施例11;精製水に色剤、乳化剤を加
え、予備混合した後、高圧ホミジナイザーで処理し、7
0℃に加熱調整して水相混合物を得た。油性原料中に防
腐剤を加え、加熱混合した後、これを先に調製した水相
混合物中に加え、予備攪拌を行った。この中にエタノー
ルとペーストX0を添加し、予備混合の後、高圧ホミジ
ナイザーで乳化粒子を均一にし、続いて、脱気、濾過、
冷却を行いエモリエントローションを得た。
【0085】<結果>共にやや粘性のある白色半透明性
の乳液であり、パネラー10名による評価では、肌触り
感が良く、滑らかでさっぱりとした感触であり、かつ極
めて良好なのび性をもつことが指摘された。共に、塗布
後、2時間経た後もすべすべとしてなめらかな皮膚の状
態を維持し、保湿作用が認められた。
【0086】
【実施例12】<ファンデーションへの適用例>表9に
示した組成のリキッドタイプのファンデーションを調製
した。
【0087】
【表9】
【0088】<製法>精製水にペーストX2と保湿剤を
加え、70℃でブレンダーにて混合処理を行った。これ
に十分に混合した粉体混合物(セルロース粉末を含
む。)を撹拌しながら添加し、70℃でホモミキサー処
理を施した。さらに、80℃で溶解し、防腐剤を混合し
た油相を徐々に添加し、70℃でホモミキサー処理を行
った。撹拌下で冷却し、45℃となったところで香料を
添加し、室温まで冷却し、ファンデーションを得た。
【0089】<結果>比較的低粘度のファンデーション
であった。パネラー10名による評価では、肌触り感に
優れ、さっぱりした感触と共にみずみずしい感触を有し
ていることが指摘された。良好なのび性も確認された。
【0090】
【実施例13】<化粧水への適用例> (1)セルロース:0.4wt%(ペーストX2として
供給) (2)ソルビット:4.0wt% (3)ジプロピレングリコール:5.0wt% (4)POE(20)オレイルアルコールエーテル:
0.5% (5)エタノール10% (6)防腐剤:適量 (7)精製水:残余 <製法>精製水に(2)、(3)、(6)を加えて溶解
させた液と、(5)に(4)を加えて溶解させた液とを
混合し、十分に予備攪拌する。これに(1)のペースト
X2を加え、更に十分に攪拌した。なお、上記成分の他
に、香料、色剤、キレート剤、退色防止剤、緩衝剤等を
適量配合しても差し支えない。
【0091】<結果>室温に静置すると、若干粘性をも
つ透明な組成物が得られた。パネラー10名による評価
では、ベトツキ感が殆どなく、さっぱりした使用感が指
摘された。また、皮膚へののび性も良好であった。
【0092】
【実施例14】<ヘアジェルへの適用例> (1)ポリビニルピロリドン(被覆剤):1.2wt% (2)ポリオキシエチレンオクチルトデシルエーテル:
0.5wt% (3)セルロース(ゲル化剤+被覆剤):2.0wt%
(ペーストX2として供給) (4)防腐剤:適量 (5)精製水:残余 <製法>精製水に(1)、(2)、(4)を溶解した。
これを(3)のペーストX2に添加し、均一に攪拌し
た。更に、この混合物を高圧ホモジナイザーで処理し
た。上記配合成分以外に、グリセリン、香料、キレート
剤等を適量加えても良い。
【0093】<結果>さらっとした透明なゲル状物を得
た。パネラー10名による評価では、ベトツキ感が殆ど
なく、さっぱりした使用感が指摘された。また、髪への
のび性も良好であった。
【0094】
【実施例15】<美容ジェルへの適用例> (1)ジプロピレングリコール:5.0wt% (2)POEソルビタンモノステアリン酸エステル:
1.0wt% (3)ソルビタンモノオレイン酸エステル:0.5wt
% (4)オレイルアルコール:0.5wt% (5)ビタミンEアセテート0.2wt% (6)プラセンタエキス:0.2wt% (7)防腐剤:適量 (8)セルロース:1.0wt%(ペーストX2として
供給) (9)精製水:残余 <製法>精製水に(1)を溶解した。次いで(2)、
(3)、(4)、(5)、(6)を順次加えて乳化さ
せ、乳化液を作った。これに(8)のペーストX2を徐
々に加え、十分に攪拌した。上記配合成分以外に、香
料、退色防止剤等を適量加えてもよい。
【0095】<結果>さらっとしたゲル状の液を得た。
パネラー10名による評価では、指どれ性も良く、顔に
塗った時に滑らかで、かつしっとり感があるとの指摘だ
った。
【0096】
【実施例16】<パックへの適用例> (1)セルロース(増粘剤+被膜剤):3.5wt%
(ペーストX0として供給) (2)ポリビニルアルコール(被膜剤):2.0wt% (3)1,3ブチレングリコール:5.0wt% (4)POEオレイルアルコールエーテル:0.5wt
% (5)エタノール:3.0wt% (6)精製水:残余 <製法>精製水に(3)を加え60℃で予備分散し、更
に(2)を加え、ホモミキサーで均一になるまで混合し
た。(5)に、(4)を添加溶解後、先の混合物に加
え、これをホモミキサーで均一になるまで混合した。こ
れを、(1)のペーストX0に加えて更にホモミキサー
処理を行った後、脱気し、濾過してパックを得た。上記
配合成分以外に、香料、防腐剤、緩衝剤等を適量加えて
もよい。
【0097】<結果>室温で静置することにより、半透
明白色で流動性のない組成物を得た。パネラー10名に
よる評価では、腕に塗ると、よく伸び、良好な塗膜性を
示し、かつきれいに剥がれることが指摘された。
【0098】
【実施例17】<デオドラントローションへの適用例> (1)アルミニュウムクロロハイドレート:10.0w
t% (2)無水エタノール:45.0wt% (3)1,3ブチレングリコール:3.0wt% (4)塩化ベルザルコニウム:0.2wt% (5)ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油:0.
3wt% (6)香料:適量 (7)セルロース:0.5wt%(ペーストX2として
供給) (8)精製水:残余 <製法>精製水に(1)、(3)、(4)を加えて溶解
した。(2)に(5)、(6)を加えて溶解し、先の水
相に混合した。これに(7)のペーストX2を加え、十
分に攪拌混合しデオドラントローションを得た。
【0099】<結果>若干粘性をもつ、さらっとした透
明性の液体であった。パネラー10名による評価では、
手指に塗ったときには、液だれもせず、よく伸び、清涼
感があった。
【0100】
【実施例18および19】<ヘアリンスへの適用例>表
10に示した組成の2種類のヘアリンスを調製した。
【0101】
【表10】
【0102】<製法> 実施例18、19;ペーストX0に精製水と保湿剤を混
合し、ホモミキサーにて混合処理した後、精製水で薄め
た塩化ステアリルトリメチルアンモニウムの溶液をゆっ
くり撹拌しながら注ぎ、緩やかな撹拌下で70℃に加熱
した。この中に、70℃で油性原料の混合物を溶解し防
腐剤を加えて得られた油性原料混合物を徐々に添加し、
70℃でホモミキサー処理を行った。撹拌下で冷却し、
45℃となったところで実施例18では、香料を添加
し、室温まで冷却し、ヘアリンスを得た。実施例19で
は、45℃となったところでさらにペーストX2を加え
た後、ホモミキサー処理を行い、この後に香料を添加
し、室温まで冷却し、ヘアリンスを得た。
【0103】<結果>いずれも粘調かつ流動性のある白
色のリンスであり、パネラー10名による評価では、シ
ャンプー後、ここで調製したリンスを髪によく馴染ませ
て、軽く水洗し、乾燥させた後の髪の毛の状態は、いず
れもさらさら感があり、シャンプーのみ使用の際に特有
のぱさつき感が大幅に改善されることが指摘された。さ
らに、パネラー10名による評価では、ヘアリンスを使
用しない場合に比べて、櫛を通した際に感じる帯電性は
いずれのヘアリンスを使用した際にも帯電性が軽減さ
れ、特にヘアコート剤として余分なセルロースを添加し
ている実施例19において、特にその傾向が顕著である
ことが指摘された。
【0104】
【実施例20】<ヘアスタイリング剤への適用> 1.原液処方 (1)シリコーン油;5.0wt% (2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;3.0wt% (3)セルロース(保湿剤+帯電防止剤);3.0wt
%(ペーストX2として供給) (4)ジプロピレングリコール(保湿剤);6.0wt
% (5)エタノール;15.0wt% (6)防腐剤;適量 (7)香料;適量 (8)精製水;残余 2.充填処方 (1)原液;90wt% (2)液化石油ガス;10wt% <製法>40℃にて、(1)を(2)と(4)の溶解物
に添加して乳化を行った。一方、25℃にて精製水とエ
タノール、腐剤、香料およびX2の混合物を10000
rpmのホモミキサー処理で均一に分散させた。この中
に乳化物を緩やかな撹拌下で混合し、均一な分散液を得
た。このようにして調製した原液を缶に充填し、バルブ
装着後、ガスを充填した。
【0105】<結果>得られた充填物をスプレーするこ
とにより、白色泡状の組成物が得られた。パネラー10
名に対してこの泡状物をピンポンボール程度の大きさだ
け手にとり、髪に良く馴染ませ、整髪した後の髪の感触
を評価してもらった。ただし、評価の環境は、髪を完全
に乾燥させた後、パネラーを、20℃、5%RHの環境
試験室に1時間在室させた後に行った。その結果、いず
れのパネラーも、良好なセット感、髪の毛のまとまり感
を指摘し、帯電感が全く無いことを指摘した。
【0106】
【実施例21】<洗顔用クリームへの適用例>表11に
示した組成の洗顔用クリーム(クレンジングクリーム)
を調製した。
【0107】
【表11】
【0108】<製法>ペーストX0中に精製水と保湿剤
を加え、ホモミキサーにて撹拌後、70℃に加熱した。
油性原料を加熱溶解し、POE(20)ソルビタンモノ
ステアリン酸エステル、防腐剤、酸化防止剤、香料を加
え、70℃に調整した。これを、先に調製したセルロー
ス懸濁液に徐々に添加し、予備乳化を行った後、香料を
加えて超高圧ホモジナイザー(駆動圧;1500kg/
cm2)にて乳化粒子の均一化処理を施し、脱気、濾
過、冷却を行い、クレンジングクリームを得た。
【0109】<結果>白色クリームであり、均一で肌触
り感に優れ、良好なのび性を示した。女性パネラー10
名による評価では、これを用いた際の化粧落ちの効果は
全員が大きな効果がある、との判断を下した。
【0110】
【実施例22】<ハンドクリーナーへの適用例>水の無
いところで手を洗浄できる携帯用の洗浄剤として、表1
2に示した組成のハンドクリーナーを調製した。
【0111】
【表12】
【0112】<製法>ペーストX0中に精製水、保湿剤
を加え、ホモミキサーにて撹拌後、70℃に加熱した。
油性原料を加熱溶解し、防腐剤、香料を加え、70℃に
調整した。これを、先に調製したセルロースを含むゲル
相に徐々に添加し、予備乳化を行った後、ホモミキサー
処理によって乳化粒子の均一化処理を施した。この後4
0℃まで撹拌下で徐冷し、徐々に香料を溶解したエタノ
ールを加え、再度ホモミキサー処理により均一化処理を
行った。さらに脱気、濾過、冷却を行い、ハンドクリー
ナーを得た。
【0113】<結果>半透明性白色ゲルであり、均一で
肌触り感に優れると同時にさっぱりとした感触で、良好
なのび性を示した。両手で擦って洗浄し、ゲルが乾燥す
ると、汚れを含んだセルロース片が析出するのでこれを
払い落とすことにより、良好な洗浄効果が現れた。パネ
ラー10名による評価では、これを用いて手を洗浄した
際の洗浄効果は、全員が使用感が心地よく大きな洗浄効
果がある、との判断を下した。
【0114】
【実施例23】<芳香剤への適用例> (1)プロピレングリコール:3.0wt% (2)複合香料:8.0wt% (3)ポリオキシエチレン(10)ノニルフェニルエー
テル:4.0wt% (4)防腐剤:適量 (5)セルロース:4.0wt%(ペーストX0として
供給) (6)精製水:残余 <製法>(2)と(3)を混合し、これとは別に
(1)、(4)、(6)を80〜90℃で加熱混合し、
約65℃に降温した。この時点で、先の(2)と(3)
の混合物を添加し十分に攪拌し、次いでペーストX0を
加え十分に攪拌しながら徐冷し、芳香剤を得た。色剤等
を加えてもよい。
【0115】<結果>ゼリーに似たゲル状物を得た。よ
く振ると緩やかに流動し、静置するとゼリー状になっ
た。
【0116】
【実施例24】<歯磨剤への適用例> (1)無水ケイ酸:2.0wt% (2)ソルビット液:30.0wt% (3)グリセリン:8.0wt% (4)ラウリル硫酸ナトリウム:1.5wt% (5)セルロース:1.5wt%(ペーストX2として
供給) (6)精製水:残余 <製法>真空混合機で、精製水に(1)〜(4)を加え
溶解して、更にこれを(5)の分散体X2に加え、均一
になるまで混合した後、十分に減圧脱気した。上記配合
成分に加え、保存剤、着色料、香料、甘味料を適宜、適
量加えてもよい。
【0117】<結果>透明な糊状の組成物を得た。べと
べとした感触ががあまりなく、一方ボソボソとして感覚
でもなかった。激しく振った後は、緩やかに流れるよう
な感じがあった。
【0118】
【実施例25】<プレシェーブローションへの適用例> (1)セルロース:3.0wt%(ペーストX3として
供給) (2)グリセリルトリ−2−エチルヘキサン酸エステ
ル:1.0wt% (3)1,3ブチレングリコール:1.0wt% (4)ビタミンEアセテート:0.2wt% (5)エタノール:残余 <製法>ペーストX3に(2)、(3)、(4)および
エタノールを加え、30℃にてホモジナイザーを用いて
混合処理を行い、プレシェーブローションを得た。上記
配合成分に加え、保存剤、香料を適宜、適量加えてもよ
い。
【0119】<結果>白色半透明ゲル状の組成物であっ
た。これを顎に塗布したところ、肌触り感や滑り感も良
く、かつその後のひげ剃りテストでは良好な剃り感を示
した。
【0120】
【発明の効果】天然素材であるセルロースのため安全性
が高く、かつ脂肪成分、保湿剤、各種機能性添加物、界
面活性剤などの化粧料配合物を高度かつ安定に分散させ
たクリーム状、乳液状、透明ゲル、液体性状などの化粧
料組成物を供給できる。また、セルロースが低結晶性で
あり、極めて微小な微粒子であるために皮膚に塗布した
際のべとつき感、ざらつき感がなくさっぱりした使用感
を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】セルロース粒子乾燥試料の広角X線回折パター
ンを示す説明図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースI型結晶成分の分率が0.1
    以下で、かつセルロースII型結晶成分の分率が0.4以
    下であり、さらに平均粒子径が5μm以下のセルロース
    微粒子と液状の分散媒体とを必須成分とする化粧料組成
    物。
  2. 【請求項2】 平均粒子径が2μm以下である請求項1
    に記載の化粧料組成物。
  3. 【請求項3】 分散媒体が水、水溶性アルコール又は水
    と水溶性アルコールとの混合物である請求項1又は2に
    記載の化粧料組成物。
  4. 【請求項4】 分散媒体が油性原料である請求項1又は
    2に記載の化粧料組成物。
  5. 【請求項5】 セルロースの平均重合度(DP)が10
    0以下である請求項1、2、3又は4に記載の化粧料組
    成物。
JP10406299A 1998-05-07 1999-04-12 低結晶性のセルロース微粒子を含む化粧料組成物 Expired - Fee Related JP4236064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10406299A JP4236064B2 (ja) 1998-05-07 1999-04-12 低結晶性のセルロース微粒子を含む化粧料組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-124940 1998-05-07
JP12494098 1998-05-07
JP10406299A JP4236064B2 (ja) 1998-05-07 1999-04-12 低結晶性のセルロース微粒子を含む化粧料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000026229A true JP2000026229A (ja) 2000-01-25
JP4236064B2 JP4236064B2 (ja) 2009-03-11

Family

ID=26444618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10406299A Expired - Fee Related JP4236064B2 (ja) 1998-05-07 1999-04-12 低結晶性のセルロース微粒子を含む化粧料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4236064B2 (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001342125A (ja) * 2000-01-11 2001-12-11 Shiseido Co Ltd 美白用皮膚外用剤
JP2007204422A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Kanebo Cosmetics Inc ジェル状毛髪化粧料
WO2008129955A1 (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. 水系分散体及び水系化粧料
JP2009126842A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Kao Corp 毛髪化粧料
JP2009161893A (ja) * 2007-12-11 2009-07-23 Kao Corp セルロース分散液の製造方法
JP2009191045A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Kao Corp 毛髪化粧料
JP2010509462A (ja) * 2006-11-08 2010-03-25 シーピー・ケルコ・ユーエス・インコーポレーテッド 微小繊維状セルロースを含んでなる濃化界面活性剤系、及びその製造方法
JP2010513692A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 シーピー・ケルコ・ユーエス・インコーポレーテッド 微小繊維状セルロースを含んでなるカチオン系界面活性剤系
JP2010535868A (ja) * 2007-08-10 2010-11-25 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド アモルファスセルロースのナノ粒子
JP2011057746A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ゲル状組成物
WO2011089709A1 (ja) 2010-01-22 2011-07-28 第一工業製薬株式会社 粘稠な組成物
JP2013151636A (ja) * 2011-12-28 2013-08-08 Kao Corp ポリエステル樹脂組成物
JP2013151661A (ja) * 2011-12-28 2013-08-08 Kao Corp ポリエステル樹脂組成物からなる成形体
US8772359B2 (en) 2006-11-08 2014-07-08 Cp Kelco U.S., Inc. Surfactant thickened systems comprising microfibrous cellulose and methods of making same
JP2016155971A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 花王株式会社 微細セルロース繊維複合体
JP2017036217A (ja) * 2015-08-04 2017-02-16 王子ホールディングス株式会社 化粧料
US9717674B1 (en) 2016-04-06 2017-08-01 The Procter & Gamble Company Skin cleansing compositions comprising biodegradable abrasive particles
WO2018062315A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 味の素株式会社 粒子およびその製造方法
JP2019156753A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 株式会社マンダム クレンジング化粧料
US10806692B2 (en) 2016-10-03 2020-10-20 The Procter & Gamble Company Skin cleansing compositions comprising color stable abrasive particles
WO2021065788A1 (ja) * 2019-10-03 2021-04-08 大王製紙株式会社 乳化組成物、化粧料組成物、及び乳化組成物の製造方法
JP7044284B1 (ja) 2021-01-29 2022-03-30 株式会社東洋新薬 皮膚外用剤
US11382842B2 (en) 2015-08-04 2022-07-12 Oji Holdings Corporation Cosmetic
JP7454942B2 (ja) 2019-12-27 2024-03-25 日揮触媒化成株式会社 カルボキシメチルセルロース粒子とその製造方法、および化粧料

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001342125A (ja) * 2000-01-11 2001-12-11 Shiseido Co Ltd 美白用皮膚外用剤
JP2007204422A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Kanebo Cosmetics Inc ジェル状毛髪化粧料
JP2010509462A (ja) * 2006-11-08 2010-03-25 シーピー・ケルコ・ユーエス・インコーポレーテッド 微小繊維状セルロースを含んでなる濃化界面活性剤系、及びその製造方法
US8772359B2 (en) 2006-11-08 2014-07-08 Cp Kelco U.S., Inc. Surfactant thickened systems comprising microfibrous cellulose and methods of making same
US10030214B2 (en) 2006-11-08 2018-07-24 Cp Kelco U.S., Inc. Personal care products comprising microfibrous cellulose and methods of making the same
US10214708B2 (en) 2006-11-08 2019-02-26 Cp Kelco U.S., Inc. Liquid detergents comprising microfibrous cellulose and methods of making the same
US9045716B2 (en) 2006-11-08 2015-06-02 Cp Kelco U.S., Inc. Surfactant thickened systems comprising microfibrous cellulose and methods of making same
JP2010513692A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 シーピー・ケルコ・ユーエス・インコーポレーテッド 微小繊維状セルロースを含んでなるカチオン系界面活性剤系
WO2008129955A1 (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. 水系分散体及び水系化粧料
JP2010535868A (ja) * 2007-08-10 2010-11-25 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド アモルファスセルロースのナノ粒子
US8722092B2 (en) 2007-08-10 2014-05-13 Dow Global Technologies Llc Nanoparticles made of amorphous cellulose
EP2022801B1 (de) * 2007-08-10 2018-01-17 Dow Global Technologies LLC Nanopartikel aus amorpher Cellulose
JP2009126842A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Kao Corp 毛髪化粧料
JP2009161893A (ja) * 2007-12-11 2009-07-23 Kao Corp セルロース分散液の製造方法
JP2009191045A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Kao Corp 毛髪化粧料
JP2011057746A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ゲル状組成物
EP3437629A1 (en) 2010-01-22 2019-02-06 Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. Viscous composition
EP3437624A1 (en) 2010-01-22 2019-02-06 Dai-Ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. Viscous composition
WO2011089709A1 (ja) 2010-01-22 2011-07-28 第一工業製薬株式会社 粘稠な組成物
JP2013151636A (ja) * 2011-12-28 2013-08-08 Kao Corp ポリエステル樹脂組成物
JP2013151661A (ja) * 2011-12-28 2013-08-08 Kao Corp ポリエステル樹脂組成物からなる成形体
US10093798B2 (en) 2011-12-28 2018-10-09 Kao Corporation Polyester resin composition
JP2016155971A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 花王株式会社 微細セルロース繊維複合体
JP2017036217A (ja) * 2015-08-04 2017-02-16 王子ホールディングス株式会社 化粧料
US11382842B2 (en) 2015-08-04 2022-07-12 Oji Holdings Corporation Cosmetic
US9717674B1 (en) 2016-04-06 2017-08-01 The Procter & Gamble Company Skin cleansing compositions comprising biodegradable abrasive particles
WO2018062315A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 味の素株式会社 粒子およびその製造方法
US10806692B2 (en) 2016-10-03 2020-10-20 The Procter & Gamble Company Skin cleansing compositions comprising color stable abrasive particles
US11166905B2 (en) 2016-10-03 2021-11-09 The Procter & Gamble Company Skin cleansing compositions comprising color stable abrasive particles
JP2019156753A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 株式会社マンダム クレンジング化粧料
WO2021065788A1 (ja) * 2019-10-03 2021-04-08 大王製紙株式会社 乳化組成物、化粧料組成物、及び乳化組成物の製造方法
CN114423402A (zh) * 2019-10-03 2022-04-29 大王制纸株式会社 乳化组合物、化妆料组合物以及乳化组合物的制造方法
EP4039246A4 (en) * 2019-10-03 2023-12-20 Daio Paper Corporation EMULSION COMPOSITION, COSMETIC COMPOSITION, AND METHOD FOR PRODUCING AN EMULSION COMPOSITION
JP7454942B2 (ja) 2019-12-27 2024-03-25 日揮触媒化成株式会社 カルボキシメチルセルロース粒子とその製造方法、および化粧料
JP7044284B1 (ja) 2021-01-29 2022-03-30 株式会社東洋新薬 皮膚外用剤
JP2022116867A (ja) * 2021-01-29 2022-08-10 株式会社東洋新薬 皮膚外用剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4236064B2 (ja) 2009-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4236064B2 (ja) 低結晶性のセルロース微粒子を含む化粧料組成物
JP5269512B2 (ja) 化粧料組成物
KR101512886B1 (ko) 점성 조성물
JP4072458B2 (ja) 化粧料用水性組成物及びそれを含んで成る化粧料
US20040123775A1 (en) Spraying composition
AU746945B2 (en) Use of substantially amorphous cellulose nanofibrils associated with a polyhydroxylated organic compound in cosmetic formulations
JP2009062332A (ja) 微細繊維状セルロース及び/又はその複合体を含む香粧品組成物
JP2019011287A (ja) 化粧料組成物
EP1577361A1 (en) Spraying composition
JP2012518670A (ja) 剪断ゲルおよび剪断ゲルを含む組成物
JP7462717B2 (ja) 乳化組成物、化粧料組成物、及び乳化組成物の製造方法
JP2006111549A (ja) 乳化組成物及びそれを用いた化粧料
JP2006137684A (ja) リポソーム前駆体の製造方法
JP2016094358A (ja) セルロースナノファイバー分散体およびこれを用いた化粧料組成物。
JP2010018645A (ja) 後発泡性エアゾール組成物および該後発泡性エアゾール組成物を用いるエアゾール製品
JP2007137855A (ja) 毛髪処理用組成物
JPH09315937A (ja) ゲル化組成物、乳化組成物及び皮膚外用剤
JP2021059502A5 (ja)
JP3738255B2 (ja) 非結晶性絹フィブロインを含有する化粧料
JP2604782B2 (ja) 化粧料
JPH11322574A (ja) 皮膚化粧料
JP2003104861A (ja) W/o/w型複合エマルジョン
DE60012866T2 (de) Propylenglykolhyaluronat und äusserlich anzuwendendes Hautpflegemittel, das dieses enthält
JP2000319117A (ja) セルロース微粒子含有保湿性組成物
JP2016065031A (ja) 化粧料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080909

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4236064

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees