JP2000026040A - 油圧エレベーター - Google Patents

油圧エレベーター

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JP2000026040A
JP2000026040A JP10198727A JP19872798A JP2000026040A JP 2000026040 A JP2000026040 A JP 2000026040A JP 10198727 A JP10198727 A JP 10198727A JP 19872798 A JP19872798 A JP 19872798A JP 2000026040 A JP2000026040 A JP 2000026040A
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hydraulic
elevator
power supply
elevator car
tank
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Akihiko Hirata
昭彦 平田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】停電によって電動機に作動電源の供給ができな
い場合や、制御手段を含む制御用機器異常によってエレ
ベーター乗りかごの制御が不能の場合に、乗客のエレベ
ーター乗りかご内の閉じこめ状態を回避すること。 【解決手段】電源手段の停電によって電動機7に作動電
源の供給ができない場合に起動する補助電源装置16と、
油圧ジャッキ2とタンク10との間に設けられ、油圧ジャ
ッキ2側の圧油をタンク10に戻す開度を無段階に調整可
能な停電時下降用比例電磁弁40と、補助電源装置16の起
動により停電時下降用比例電磁弁40を動作させて、エレ
ベーター乗りかご1の位置を制御する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧エレベーター
に係り、特に停電によって電動機に作動電源の供給がで
きない場合や、制御手段を含む制御用機器異常によって
エレベーター乗りかごの制御が不能の場合に、乗客のエ
レベーター乗りかご内の閉じこめ状態を回避するように
した油圧エレベーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧エレベーターは、定吐出量
型ポンプを用い、電圧、周波数を変化させて電動機を広
い範囲にわたって回転数制御する電動機回転数制御方式
を採用している。この電動機回転数制御方式は、エレベ
ーター乗りかごの上昇時には、ポンプの吐出量を電動機
の回転数を変えることにより可変制御し、エレベーター
乗りかごの下降時には、電動機の回生制動によりエレベ
ーター乗りかごの速度を制御するものである。
【0003】図7は、この種の電動機回転数制御方式を
採用した従来の油圧エレベーターの構成例を示す概要図
である。図7において、1はエレベーター乗りかご、2
はプランジャ3を内蔵する油圧ジャッキ、4はプランジ
ャ3の上部に取り付けられたシーブ、5はシーブ4に掛
けられたロープであり、このロープ5の一端はエレベー
ター乗りかご1に、他端は基礎6にそれぞれ取り付けら
れている。
【0004】一方、7は可逆回転可能な油圧ポンプ8に
直結する交流電動機(以下、単に電動機と称する)、9
は油圧ジャッキ2と油圧ポンプ8との間に配設された電
磁切替弁、10は作動油を収容するタンクである。
【0005】11は電動機7の反負荷側に取り付けられ
た電動機用パルス発生器であり、検出した電動機7の回
転数を速度制御装置12に入力する。R,S,Tは三相
交流電源であり、整流回路13によって直流に変換さ
れ、コンデンサ14によって平滑化される。
【0006】エレベーター乗りかご1の上昇時には、イ
ンバータ15により直流をパルス幅制御して、可変電
圧、可変周波数の三相交流に変換し、電動機7を回転さ
せる。また、エレベーター乗りかご1の下降時には、電
動機7が回生運転し、インバータ15により発生した回
生電力を、トランジスタ33により制御して、回生抵抗
32により消費させる。
【0007】さらに、速度制御装置12には、電動機7
の回転数を検出するパルス発生器(例えばパルスジェネ
レータ)11、およびエレベーター乗りかご1の位置を
検出するパルス発生器17からの信号17aをそれぞれ
入力し、制御信号12aをインバータ15に、制御信号
9bを電磁切替弁9のソレノイドに9aにそれぞれ出力
する。
【0008】次に、油圧エレベーターの運転制御につい
て述べる。まず、エレベーター乗りかご1の上昇運転時
には、運転指令によって電動機7が回転する。この時、
速度制御装置12およびインバータ15によって周波数
が制御され、油圧ポンプ8の回転数、すなわち油圧ポン
プ8の吐出量が制御され、吐出された圧油が電磁切替弁
9の逆止弁19を通って油圧ジャッキ2に流れ込み、エ
レベーター乗りかご1が上昇する。そして、エレベータ
ー乗りかご1は、パルス発生器17によって位置を検出
しながら、所定の位置まで上昇する。
【0009】一方、エレベーター乗りかご1の下降運転
時には、電磁切替弁9のソレノイド9aが励磁されて、
電磁切替弁9の回路が開く。そして、エレベーター乗り
かご1の自重によってプランジャ3が下降し、油圧ジャ
ッキ2から排出された圧油は、電磁切替弁9を通過して
油圧ポンプ8を回転させる。
【0010】この時、速度制御装置12は、電動機7の
回生制動を利用して、エレベーター乗りかご1の下降速
度を制御すると共に動力を回生し、この回生された電力
は回生抵抗32により消費される。
【0011】パルス発生器17からの信号17aと、速
度制御装置12からの制御信号12aにより、インバー
タ15は電動機7を所定の回転数に制御して、エレベー
ター乗りかご1は目的階まで下降する。
【0012】一方、速度制御装置12は、補助電源装置
(例えばバッテリー等)16を備え、停電時等で、R.
S.Tの三相電流が喪失した場合には、「エレベーター
乗りかご1の閉じこめ状態」を回避するため、補助電源
装置16により、かご下降信号23bを与えてソレノイ
ド23aを励起することで、電磁切替弁23を動作させ
て、油圧ジャッキ2側の圧油をタンク10に戻し、エレ
ベーター乗りかご1を自重により下降させて目標着床位
置に着床させるようにしている。
【0013】ここで、電磁切替弁23は、ON−OFF
制御可能なソレノイド23aを備え、このソレノイド2
3aが励起されることで、油圧ジャッキ2側の圧油を一
定量の吐出量でタンク10側に吐出させる定流量型の電
磁切替弁である。
【0014】この圧油の吐出量は、エレベーター乗りか
ご1のかご速度と、電磁切替弁23が起動、停止する際
のかご加速度、エレベーターかご1が停止する際の着床
精度に影響し、圧油の吐出量を増やすと、エレベーター
乗りかご1のかご速度を速めることになるが、起動、停
止する際のかご加速度が増大して、着床精度が悪化する
ため、圧油の吐出量を多く、すなわちエレベーター乗り
かご1のかご速度を速めることは困難である。
【0015】また、電動機7自体を起動させ、エレベー
ター乗りかご1を下降させるための補助電源装置16
は、莫大な電源容量を持ったものとなり、コスト高とな
ることから、通常は、電磁切替弁23を動作させて、エ
レベーター乗りかご1の自重により油圧ジャッキ2側の
圧油をタンク10に戻すことで、エレベーター乗りかご
1を下降させる程度の電源容量のものが一般的である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、停電時等によって電動機7に供給される作動電源
が喪失した場合や、速度制御装置12を含む制御用機器
(スタック・パルス発生器11)異常によってエレベー
ター乗りかご1の制御が不能の場合には、「エレベータ
ー乗りかご1の閉じこめ状態」を回避するため、補助電
源装置16により、エレベーター乗りかご1を下降動作
させる。
【0017】しかしながら、電磁切替弁23は、通常O
N−OFFソレノイド23aを備え、ソレノイド23a
が励起されることで、油圧ジャッキ2側の圧油を一定量
の吐出量でタンク10側に吐出させるが、この圧油の吐
出量が少ない場合には、エレベーター乗りかご1を下降
させるのに走行時間が掛かり、乗客のエレベーター乗り
かご1内の閉じこめ時間(滞在時間)を長いものにして
しまっている。
【0018】また、電磁切替弁23のソレノイド23a
による圧油の吐出量を大きなものにすると、この圧油の
吐出量は、エレベーター乗りかご1の下降速度を速め
て、乗客のエレベーター乗りかご1内の閉じ込め時間を
短くできることになるが、電磁切替弁23が励磁した際
のエレベーター乗りかご1の起動加速度、電磁切替弁2
3が消磁した際のエレベーター乗りかご1の停止加速度
が大きくなり、乗客に不安感を与えてしまっている。さ
らに、エレベーター乗りかご1の速度が速い場合には、
目標とする着床位置で、精度良く着床させることができ
ない。
【0019】一方、エレベーター乗りかご1を下降させ
ている間は、電磁切替弁23のソレノイド23aをその
間連続して励磁している必要があり、階高の高い物件の
場合には、エレベーター乗りかご1を下降動作させる時
間が長くなり、補助電源装置16の電源容量を大きなも
のにしている。
【0020】また、速度制御装置12を含む制御用機器
異常によってエレベーター乗りかご1の制御が不能の場
合には、エレベーター乗りかご1の位置を制御すること
ができず、「エレベーター乗りかご1の閉じこめ状態」
を回避することができない。
【0021】本発明の目的は、停電によって電動機に作
動電源の供給ができない場合や、制御手段を含む制御用
機器異常によってエレベーター乗りかごの制御が不能の
場合に、乗客のエレベーター乗りかご内の閉じこめ状態
を回避して、乗客のエレベーター乗りかご内の滞在時間
をできるだけ短くし、起動、加減速、および停止時のシ
ョックを最小限に抑えて、乗客に不安感を与えることな
くエレベーター乗りかごを下降させ、目標着床位置で精
度良く着床させることが可能な油圧エレベーターを提供
することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、エレベーター乗りかごを昇降する油圧ジャッキ
と、タンク内に収容された作動油を油圧ジャッキに圧送
する油圧ポンプと、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に
設けられた電磁切換弁と、油圧ポンプを回転駆動する電
動機と、当該電動機に回転駆動用の作動電源を供給する
電源手段と、当該電源手段から電動機に供給される作動
電源の周波数を制御することによりエレベーター乗りか
ごの昇降速度を制御する制御手段とを備えて構成される
油圧エレベーターにおいて、請求項1の発明では、電源
手段の停電によって電動機に作動電源の供給ができない
場合に起動する補助電源装置と、油圧ジャッキとタンク
との間に設けられ、油圧ジャッキ側の圧油をタンクに戻
す開度を無段階に調整可能な停電時下降用比例電磁弁
と、補助電源装置の起動により停電時下降用比例電磁弁
を動作させて、エレベーター乗りかごの位置を制御する
手段とを備える。
【0023】従って、請求項1の発明の油圧エレベータ
ーにおいては、電源手段の停電によって電動機に作動電
源の供給ができない場合には、補助電源装置が起動し、
これを電源として停電時下降用比例電磁弁を動作させ
て、エレベーター乗りかごを下降させてかごの位置を制
御することにより、乗客のエレベーター乗りかご内の閉
じこめ状態を回避して、乗客のエレベーター乗りかご内
の滞在時間をできるだけ短くし、起動、加減速、および
停止時のショックを最小限に抑えて、乗客に不安感を与
えることなくエレベーター乗りかごを下降させ、目標着
床位置で精度良く着床させることができる。
【0024】また、請求項2の発明では、制御手段を含
む制御用機器異常によってエレベーター乗りかごの制御
が不能の場合に起動する補助電源装置と、油圧ジャッキ
と前記タンクとの間に設けられ、油圧ジャッキ側の圧油
をタンクに戻す開度を無段階に調整可能な停電時下降用
比例電磁弁と、補助電源装置の起動により停電時下降用
比例電磁弁を動作させて、エレベーター乗りかごの位置
を制御する手段とを備える。
【0025】従って、請求項2の発明の油圧エレベータ
ーにおいては、制御手段を含む制御用機器異常によって
エレベーター乗りかごの制御が不能の場合には、補助電
源装置が起動し、これを電源として停電時下降用比例電
磁弁を動作させて、エレベーター乗りかごを下降させて
かごの位置を制御することにより、上記請求項1の発明
と同様の作用を奏することができる。
【0026】一方、請求項3の発明では、電源手段の停
電によって電動機に作動電源の供給ができない場合に起
動する補助電源装置と、油圧ジャッキとタンクとの間に
設けられ、油圧ジャッキ側の圧油をタンクに戻すオンオ
フ制御可能な複数個の停電時下降用電磁弁と、補助電源
装置の起動により少なくとも1個の停電時下降用電磁弁
を動作させて、エレベーター乗りかごの位置を制御する
手段とを備える。
【0027】従って、請求項3の発明の油圧エレベータ
ーにおいては、電源手段の停電によって電動機に作動電
源の供給ができない場合には、補助電源装置が起動し、
これを電源として少なくとも1個の停電時下降用電磁弁
を動作させて、エレベーター乗りかごを下降させてかご
の位置を制御することにより、上記請求項1の発明と同
様の作用を奏するのに加えて、オンオフ制御可能な停電
時下降用電磁弁を用いることにより、コスト的にも安価
なものとすることができる。
【0028】また、請求項4の発明では、制御手段を含
む制御用機器異常によってエレベーター乗りかごの制御
が不能の場合に起動する補助電源装置と、油圧ジャッキ
と前記タンクとの間に設けられ、油圧ジャッキ側の圧油
をタンクに戻すオンオフ制御可能な複数個の停電時下降
用電磁弁と、補助電源装置の起動により少なくとも1個
の停電時下降用電磁弁を動作させて、エレベーター乗り
かごの位置を制御する手段とを備える。
【0029】従って、請求項4の発明の油圧エレベータ
ーにおいては、制御手段を含む制御用機器異常によって
エレベーター乗りかごの制御が不能の場合には、補助電
源装置が起動し、これを電源として少なくとも1個の停
電時下降用電磁弁を動作させて、エレベーター乗りかご
を下降させてかごの位置を制御することにより、上記請
求項3の発明と同様の作用を奏することができる。
【0030】さらに、請求項5の発明では、上記請求項
3または請求項4の発明の油圧エレベーターにおいて、
エレベーター乗りかごの位置を制御する手段は、補助電
源装置の起動により、独立した指令によって複数個の停
電時下降用電磁弁をそれぞれ順次動作させて、エレベー
ター乗りかごを下降させるようにしている。
【0031】さらにまた、請求項6の発明では、上記請
求項3または請求項4の発明の油圧エレベーターにおい
て、エレベーター乗りかごの位置を制御する手段は、補
助電源装置の起動により、制御手段からの動作の開始指
令のみによって複数個の停電時下降用電磁弁をそれぞれ
順次動作させて、エレベーター乗りかごを下降させるよ
うにしている。
【0032】従って、請求項5または請求項6の発明の
油圧エレベーターにおいては、電源手段の停電によって
電動機に作動電源の供給ができない場合や、制御手段を
含む制御用機器異常によってエレベーター乗りかごの制
御が不能の場合には、補助電源装置が起動し、これを電
源として、独立した指令によってまたは動作の開始指令
のみによって複数個の停電時下降用電磁弁を順次段階的
に動作させて、エレベーター乗りかごを徐々に下降させ
てかごの位置を制御することにより、上記請求項3また
は請求項4の発明と同様の作用を奏するのに加えて、エ
レベーター乗りかごの上下振動を低減できるため、乗心
地をより一層安定化することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態:請求項1および請求項2に対応)
図1は、本実施の形態による油圧エレベーターの構成例
を示す概要図であり、図7と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0034】すなわち、本実施の形態の油圧エレベータ
ーは、図1に示すように、図7における電磁切替弁23
を省略し、これに代えて新たに、前記油圧ジャッキ2と
前記タンク10との間に、油圧ジャッキ2側の圧油をタ
ンク10に戻す停電時下降用の比例電磁弁40を設けて
いる。
【0035】この比例電磁弁40は、開度を無段階に調
整可能なソレノイド40aを備え、このソレノイド40
aが励磁されることで、開度を無段階に調整してその開
度に応じた油圧ジャッキ2側の圧油をタンク10側に吐
出させる電磁弁である。
【0036】また、補助電源装置16は、電源手段の停
電によってR.S.Tの三相電流が喪失し電動機7に作
動電源の供給ができない場合や、速度制御装置12を含
む制御用機器(スタック・パルス発生器11)異常によ
ってエレベーター乗りかご1の制御が不能の場合に起動
するようになっている。
【0037】さらに、速度制御装置12には、補助電源
装置16の起動により、下降電流指令40bを与えてソ
レノイド40aを励磁することで、比例電磁弁40を動
作させて、エレベーター乗りかご1の位置を制御する機
能を付加している。
【0038】次に、以上のように構成した本実施の形態
の油圧エレベーターの動作について、図2を用いて説明
する。なお、図2は、比例電磁弁40の切替動作の一例
を説明するための図である。
【0039】電源手段の停電時等によって電動機7に作
動電源の供給ができない場合や、制御用機器異常等によ
ってエレベーター乗りかご1の制御が不能の場合には、
補助電源装置16が起動し、これを電源として速度制御
装置12は、下降電流指令40bを比例電磁弁40のソ
レノイド40aに出力する。すると、この下降電流指令
40bにより、比例電磁弁40はその開度を徐々に開
く。
【0040】このため、エレベーター乗りかご1は、そ
の自重によりプランジャ3を徐々に下降させ、油圧ジャ
ッキ2側の圧油を、電磁比例弁40を通してタンク10
に戻す。この時、エレベーター乗りかご1は、ショック
の少ない状態で下降起動を開始する。
【0041】次に、速度制御装置12からのソレノイド
40aへの下降電流指令40bを増大させて、比例電磁
弁40の開度をさらに大きく開く。この比例電磁弁40
の開度をさらに大きく開くことで、エレベーター乗りか
ご1を設定速度付近まで加速させる。
【0042】この場合、比例電磁弁40の開度は、下降
電流指令40bの値によって任意の開度で可変制御する
ことができる。このような状態で、エレベーター乗りか
ご1を下降させた後、最寄階等の着床地点が近づいてき
た際には、目標着床位置以前で、ソレノイド40aへの
下降電流指令40bを徐々に減少させて、比例電磁弁4
0の開度を徐々に閉じることでエレベーター乗りかご1
は減速し、目標着床位置ではショックの少ない状態で精
度良くエレベーター乗りかご1を着床させることができ
る。
【0043】以上により、速度制御装置12は比例電磁
弁40を動作させて、エレベーター乗りかご1を下降さ
せることができる。なお、エレベーター乗りかご1の位
置および速度は、パルス発生器17からの信号17aが
速度制御装置12に取り込まれることによって演算さ
れ、位置データにより比例電磁弁40への指令を出力す
るタイミングを図ることができる。
【0044】上述したように、本実施の形態の油圧エレ
ベーターでは、電源手段の停電によって電動機7に作動
電源の供給ができない場合や、速度制御装置12を含む
制御用機器異常によってエレベーター乗りかご1の制御
が不能の場合に、補助電源装置16が起動し、これを電
源として停電時下降用の開度を無段階に調整可能な比例
電磁弁40を動作させて、エレベーター乗りかご1を下
降させてかごの位置を制御するようにしたので、乗客の
エレベーター乗りかご1内の閉じこめ状態を回避して、
乗客のエレベーター乗りかご1内の滞在時間をできるだ
け短くし、起動、加減速、および停止時のショックを最
小限に抑えて、乗客に不安感を与えることなくエレベー
ター乗りかご1を下降させ、目標着床位置で精度良く着
床させることが可能となる。
【0045】また、比例電磁弁40の消費電力は、電動
機7の消費電力に比べてはるかに小さいため、補助電源
装置16は、小さな容量でも構成することが可能とな
る。 (第2の実施の形態:請求項3および請求項4に対応)
図3は、本実施の形態による油圧エレベーターの構成例
を示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0046】すなわち、本実施の形態の油圧エレベータ
ーは、図3に示すように、図1における比例電磁弁40
を省略し、これに代えて新たに、前記油圧ジャッキ2と
前記タンク10との間に、油圧ジャッキ2側の圧油をタ
ンク10に戻す停電時下降用電磁弁である複数個の電磁
切替弁(本例では、3個の電磁切替弁24,25,2
6)を設けている。
【0047】この電磁切替弁24,25,26は、オン
オフ制御可能なソレノイド24a,25a,26aを備
え、このソレノイド24a,25a,26aが励磁され
ることで、オンオフ制御して油圧ジャッキ2側の圧油を
タンク10側に吐出させる電磁弁である。
【0048】また、この電磁切替弁の個数は、各エレベ
ーターの仕様(階高、速度等)に応じて決まる任意の個
数とすることができる。さらに、各電磁切替弁24,2
5,26の吐出量は、適当な絞りを持った電磁切替弁を
組み合わせ、オンオフする時間を制御して用いることに
より、任意の速度パターンを形成することができる。
【0049】一方、速度制御装置12には、前記付加機
能に代えて、補助電源装置16の起動により、独立した
指令である下降電流指令値24b,25b,26bを与
えてソレノイド24a,25a,26aをそれぞれ励磁
することで、各電磁切替弁24,25,26を個々に独
立して順次動作させて、エレベーター乗りかご1の位置
を制御する機能を付加している。
【0050】次に、以上のように構成した本実施の形態
の油圧エレベーターの動作について、図4を用いて説明
する。なお、図4は、各電磁切替弁24,25,26の
切替動作の一例を説明するための図である。
【0051】電源手段の停電時等によって電動機7に作
動電源の供給ができない場合や、制御用機器異常等によ
ってエレベーター乗りかご1の制御が不能の場合には、
補助電源装置16が起動し、これを電源として速度制御
装置12は、下降電流指令24bを電磁切替弁24のソ
レノイド24aに出力する。すると、この下降電流指令
40bにより、ソレノイド24aをオンさせて、電磁切
替弁24を開く。
【0052】このため、エレベーター乗りかご1は、そ
の自重によりプランジャ3を徐々に下降させ、油圧ジャ
ッキ2側の圧油を、電磁切替弁24を通してタンク10
に戻す。この時、エレベーター乗りかご1は、ショック
の少ない状態で下降起動を開始する。
【0053】次に、速度制御装置12からのソレノイド
25a,26aへの下降電流指令25b、26bによ
り、ソレノイド25a、26aを順次オンして、電磁切
替弁25,26を順次オンすることで、油圧ジャッキ2
側の圧油をタンク10に戻す量を増加させて、エレベー
ター乗りかご1の下降速度を設定速度付近まで加速させ
る。
【0054】このような状態で、エレベーター乗りかご
1を下降させた後、最寄階等の着床地点が近づいてきた
際には、目標着床位置以前で、速度制御装置12からの
下降電流指令26b,25bにより、ソレノイド26
a,25aを順次オフして、電磁切替弁26,25を順
次オフして弁を閉めることで、油圧ジャッキ2側の圧油
をタンク10に戻す量を減少させて、エレベーター乗り
かご1のかご速度を着床可能速度付近まで減速させる。
【0055】この場合、電磁切替弁24,25,26の
オン,オフのタイミングは、エレベーター乗りかご1の
ショックが最小となるように、遅延時間21(t1,t
2,t3,t4)をおいて、順次オンまたはオフする。
【0056】次に、エレベーター乗りかご1を目標着床
位置で停止させるために、速度制御装置12からの下降
電流指令24bにより、ソレノイド24aをオフして、
電磁切替弁24をOFFすることで、油圧ジャッキ2側
の圧油をタンク10に戻す量を零にし、エレベーター乗
りかご1のかご加速度が少ない状態でショックが最小限
となるように、エレベーター乗りかご1を目標着床位置
に精度良く着床させることができる。
【0057】以上により、速度制御装置12は一つの下
降電流指令により停電時下降用電磁弁である3個の電磁
切替弁24,25,26を順次動作させて、エレベータ
ー乗りかご1を下降させることができる。
【0058】なお、エレベーター乗りかご1の位置およ
び速度は、パルス発生器17からの信号17aが速度制
御装置12に取り込まれることによって演算され、位置
データにより各電磁切替弁24,25,26への指令を
出力するタイミングを図ることができる。
【0059】また、3個の電磁切替弁24,25,26
のうち、必要に応じて、1個の電磁切替弁、あるいは複
数個の電磁切替弁を動作させるようにしてもよい。上述
したように、本実施の形態の油圧エレベーターでは、電
源手段の停電によって電動機7に作動電源の供給ができ
ない場合や、速度制御装置12を含む制御用機器異常に
よってエレベーター乗りかご1の制御が不能の場合に、
補助電源装置16が起動し、これを電源として一つの下
降電流指令により少なくとも1個の停電時下降用のオン
オフ制御可能な電磁切替弁24,25,26を順次動作
させて、エレベーター乗りかご1を下降させてかごの位
置を制御するようにしたので、前述した第1の実施の形
態の場合と同様の効果を得ることが可能である。
【0060】また、オンオフ制御可能な電磁切替弁2
4,25,26は、前述の比例電磁弁40に比べて、構
成が単純であり、また下降電流指令のタイミングだけの
コントロールとなるため、制御および装置が簡略で、補
助電源装置16の電源容量を小さくでき、コストを安価
に抑えることが可能となる。
【0061】さらに、オンオフ制御可能な電磁切替弁2
4,25,26を順次段階的に動作させるようにしたの
で、エレベーター乗りかご1の上下振動を低減できるた
め、乗心地をより一層安定化することが可能となる。
【0062】(第3の実施の形態:請求項5、請求項6
に対応)図5は、本実施の形態による油圧エレベーター
の構成例を示す概要図であり、図1と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0063】すなわち、本実施の形態の油圧エレベータ
ーは、図3に示すように、図1における比例電磁弁40
を省略し、これに代えて新たに、前記油圧ジャッキ2と
前記タンク10との間に、油圧ジャッキ2側の圧油をタ
ンク10に戻す停電時下降用電磁弁である複数個の電磁
切替弁(本例では、3個の電磁切替弁27,28,2
9)を設け、さらに前記速度制御装置12に、下降速度
制御装置41を設けている。
【0064】この電磁切替弁27,28,29、オンオ
フ制御可能なソレノイド27a,28a,29aを備
え、このソレノイド27a,28a,29aが励磁され
ることで、オンオフ制御して油圧ジャッキ2側の圧油を
タンク10側に吐出させる電磁弁である。
【0065】また、この電磁切替弁の個数は、各エレベ
ーターの仕様(階高、速度等)に応じて決まる任意の個
数とすることができる。一方、下降速度制御装置41
は、速度制御装置12からの動作の開始指令(制御指令
30、下降減速指令31、着床指令42のいずれかの指
令)のみにより、起動指令27b,27b´,27b''
を与えてソレノイド27a,28a,29aをそれぞれ
励磁することで、各電磁切替弁27,28,29を個々
に独立して順次動作させて、エレベーター乗りかご1の
位置を制御する機能を有している。
【0066】次に、以上のように構成した本実施の形態
の油圧エレベーターの動作について、図6を用いて説明
する。なお、図6は、各電磁切替弁27,28,29の
切替動作の一例を説明するための図である。
【0067】電源手段の停電時等によって電動機7に作
動電源の供給ができない場合や、制御用機器異常等によ
ってエレベーター乗りかご1の制御が不能の場合には、
補助電源装置16が起動し、これを電源として速度制御
装置12は、制御指令30を下降速度制御装置41に出
力する。そして、下降速度制御装置41は、起動指令2
7bを電磁切替弁27のソレノイド27aに出力する。
すると、この起動指令27bにより、ソレノイド27a
をオンさせて、電磁切替弁27を開く。
【0068】このため、エレベーター乗りかご1は、そ
の自重によりプランジャ3を徐々に下降させ、油圧ジャ
ッキ2側の圧油を、電磁切替弁27を通してタンク10
に戻す。この時、エレベーター乗りかご1は、ショック
の少ない状態で下降起動を開始する。
【0069】次に、下降速度制御装置41は、起動指令
27b′,27b″を、それぞれ設定された遅延時間
(t5,t5+t6)22で順次出力する。すると、こ
の起動指令27b′,27b″により、ソレノイド28
a,29aを順次オンさせて、電磁切替弁28,29を
順次開くことで、油圧ジャッキ2側の圧油をタンク10
に戻す量を増加させて、エレベーター乗りかご1の下降
速度を設定速度付近まで加速させる。
【0070】このような状態で、エレベーター乗りかご
1を下降させた後、最寄階等の着床地点が近づいてきた
際には、目標着床位置以前で、速度制御装置12からの
下降減速指令31により、下降速度制御装置41は起動
指令27b''を出力し、次に設定された遅延時間(t
7)22で起動指令27b''を出力する。
【0071】すると、この起動指令27b''により、ソ
レノイド29a,28aを順次オフして、電磁切替弁2
9,28を順次オフして弁を閉めることで、油圧ジャッ
キ2側の圧油をタンク10に戻す量を減少させて、エレ
ベーター乗りかご1のかご速度を着床可能速度付近まで
減速させる。
【0072】次に、エレベーター乗りかご1を目標着床
位置で停止させるために、速度制御装置12からの着床
指令42により、下降速度制御装置41は起動指令27
bを出力し、ソレノイド27aをオフして、電磁切替弁
27をオフして弁を閉めることで、油圧ジャッキ2側の
圧油をタンク10に戻す量を零にして、エレベーター乗
りかご1のかご加速度が少ない状態でショックが最小限
となるように、エレベーター乗りかご1を目標着床位置
に精度良く着床させることができる。
【0073】以上により、速度制御装置12は、動作の
開始指令(制御指令30、下降減速指令31、着床指令
42のいずれかの指令)のみにより、停電時下降用電磁
弁である3個の電磁切替弁27,28,29を順次動作
させて、エレベーター乗りかご1を下降させることがで
きる。
【0074】なお、エレベーター乗りかご1の位置およ
び速度は、パルス発生器17からの信号17aが速度制
御装置12に取り込まれることによって演算され、位置
データにより下降減速指令31、着床指令42を出力す
るタイミングを図ることができる。
【0075】また、3個の電磁切替弁27,28,29
のうち、必要に応じて、1個の電磁切替弁、あるいは複
数個の電磁切替弁を動作させるようにしてもよい。上述
したように、本実施の形態の油圧エレベーターでは、電
源手段の停電によって電動機7に作動電源の供給ができ
ない場合や、速度制御装置12を含む制御用機器異常に
よってエレベーター乗りかご1の制御が不能の場合に、
補助電源装置16が起動し、これを電源として動作の開
始指令(制御指令30、下降減速指令31、着床指令4
2のいずれかの指令)のみにより少なくとも1個の停電
時下降用のオンオフ制御可能な電磁切替弁27,28,
29を順次動作させて、エレベーター乗りかご1を下降
させてかごの位置を制御するようにしたので、前述した
第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることが可能
である。
【0076】また、オンオフ制御可能な電磁切替弁2
7,28,29は、前述の比例電磁弁40に比べて、構
成が単純であり、また動作の開始指令のタイミングだけ
のコントロールとなるため、制御および装置が簡略で、
補助電源装置16の電源容量を小さくでき、コストを安
価に抑えることが可能となる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の油圧エレ
ベーターによれば、停電によって電動機に作動電源の供
給ができない場合や、制御手段を含む制御用機器異常に
よってエレベーター乗りかごの制御が不能の場合に、乗
客のエレベーター乗りかご内の閉じこめ状態を回避し
て、乗客のエレベーター乗りかご内の滞在時間をできる
だけ短くし、起動、加減速、および停止時のショックを
最小限に抑えて、乗客に不安感を与えることなくエレベ
ーター乗りかごを下降させ、目標着床位置で精度良く着
床させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油圧エレベーターの第1の実施の
形態を示す概要図。
【図2】同第1の実施の形態の油圧エレベーターにおけ
る比例電磁弁の切替動作の一例を説明するための図。
【図3】本発明による油圧エレベーターの第2の実施の
形態を示す概要図。
【図4】同第2の実施の形態の油圧エレベーターにおけ
る電磁切替弁の切替動作の一例を説明するための図。
【図5】本発明による油圧エレベーターの第3の実施の
形態を示す概要図。
【図6】同第3の実施の形態の油圧エレベーターにおけ
る電磁切替弁の切替動作の一例を説明するための図。
【図7】従来の油圧エレベーターの構成例を示す概要
図。
【符号の説明】
1…エレベーター乗りかご、 2…油圧ジャッキ、 3…プランジャ、 4…シーブ、 5…ロープ、 6…基礎、 7…電動機、 8…油圧ポンプ、 9…電磁切替弁、 10…タンク、 11…パルス発生器、 12…速度制御装置、 13…整流回路、 14…コンデンサ、 15…インバータ、 16…補助電源装置、 17…パルス発生器、 19…逆止弁、 20…ソレノイド、 21…遅延時間、 22…遅延時間、 23…電磁切替弁、 24…電磁切替弁、 24a…ソレノイド、 25…電磁切替弁、 25a…ソレノイド、 26…電磁切替弁、 26a…ソレノイド、 27…電磁切替弁、 27a…ソレノイド、 28…電磁切替弁、 28a…ソレノイド、 29…電磁切替弁、 29a…ソレノイド、 30…制御指令、 31…下降減速指令、 32…回生抵抗、 33…トランジスタ、 35…絞り、 40…比例電磁弁、 40a…ソレノイド、 41…下降速度制御装置、 42…着床指令。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーター乗りかごを昇降する油圧ジ
    ャッキと、タンク内に収容された作動油を前記油圧ジャ
    ッキに圧送する油圧ポンプと、前記油圧ジャッキと前記
    油圧ポンプとの間に設けられた電磁切換弁と、前記油圧
    ポンプを回転駆動する電動機と、当該電動機に回転駆動
    用の作動電源を供給する電源手段と、当該電源手段から
    前記電動機に供給される作動電源の周波数を制御するこ
    とにより前記エレベーター乗りかごの昇降速度を制御す
    る制御手段とを備えて構成される油圧エレベーターにお
    いて、 前記電源手段の停電によって前記電動機に作動電源の供
    給ができない場合に起動する補助電源装置と、 前記油圧ジャッキと前記タンクとの間に設けられ、前記
    油圧ジャッキ側の圧油を前記タンクに戻す開度を無段階
    に調整可能な停電時下降用比例電磁弁と、前記補助電源
    装置の起動により前記停電時下降用比例電磁弁を動作さ
    せて、前記エレベーター乗りかごの位置を制御する手段
    と、 を備えて成ることを特徴とする油圧エレベーター。
  2. 【請求項2】 エレベーター乗りかごを昇降する油圧ジ
    ャッキと、タンク内に収容された作動油を前記油圧ジャ
    ッキに圧送する油圧ポンプと、前記油圧ジャッキと前記
    油圧ポンプとの間に設けられた電磁切換弁と、前記油圧
    ポンプを回転駆動する電動機と、当該電動機に回転駆動
    用の作動電源を供給する電源手段と、当該電源手段から
    前記電動機に供給される作動電源の周波数を制御するこ
    とにより前記エレベーター乗りかごの昇降速度を制御す
    る制御手段とを備えて構成される油圧エレベーターにお
    いて、 前記制御手段を含む制御用機器異常によって前記エレベ
    ーター乗りかごの制御が不能の場合に起動する補助電源
    装置と、 前記油圧ジャッキと前記タンクとの間に設けられ、前記
    油圧ジャッキ側の圧油を前記タンクに戻す開度を無段階
    に調整可能な停電時下降用比例電磁弁と、 前記補助電源装置の起動により前記停電時下降用比例電
    磁弁を動作させて、前記エレベーター乗りかごの位置を
    制御する手段と、 を備えて成ることを特徴とする油圧エレベーター。
  3. 【請求項3】 エレベーター乗りかごを昇降する油圧ジ
    ャッキと、タンク内に収容された作動油を前記油圧ジャ
    ッキに圧送する油圧ポンプと、前記油圧ジャッキと前記
    油圧ポンプとの間に設けられた電磁切換弁と、前記油圧
    ポンプを回転駆動する電動機と、当該電動機に回転駆動
    用の作動電源を供給する電源手段と、当該電源手段から
    前記電動機に供給される作動電源の周波数を制御するこ
    とにより前記エレベーター乗りかごの昇降速度を制御す
    る制御手段とを備えて構成される油圧エレベーターにお
    いて、 前記電源手段の停電によって前記電動機に作動電源の供
    給ができない場合に起動する補助電源装置と、 前記油圧ジャッキと前記タンクとの間に設けられ、前記
    油圧ジャッキ側の圧油を前記タンクに戻すオンオフ制御
    可能な複数個の停電時下降用電磁弁と、 前記補助電源装置の起動により前記少なくとも1個の停
    電時下降用電磁弁を動作させて、前記エレベーター乗り
    かごの位置を制御する手段と、 を備えて成ることを特徴とする油圧エレベーター。
  4. 【請求項4】 エレベーター乗りかごを昇降する油圧ジ
    ャッキと、タンク内に収容された作動油を前記油圧ジャ
    ッキに圧送する油圧ポンプと、前記油圧ジャッキと前記
    油圧ポンプとの間に設けられた電磁切換弁と、前記油圧
    ポンプを回転駆動する電動機と、当該電動機に回転駆動
    用の作動電源を供給する電源手段と、当該電源手段から
    前記電動機に供給される作動電源の周波数を制御するこ
    とにより前記エレベーター乗りかごの昇降速度を制御す
    る制御手段とを備えて構成される油圧エレベーターにお
    いて、 前記制御手段を含む制御用機器異常によって前記エレベ
    ーター乗りかごの制御が不能の場合に起動する補助電源
    装置と、 前記油圧ジャッキと前記タンクとの間に設けられ、前記
    油圧ジャッキ側の圧油を前記タンクに戻すオンオフ制御
    可能な複数個の停電時下降用電磁弁と、 前記補助電源装置の起動により前記少なくとも1個の停
    電時下降用電磁弁を動作させて、前記エレベーター乗り
    かごの位置を制御する手段と、 を備えて成ることを特徴とする油圧エレベーター。
  5. 【請求項5】 前記請求項3または請求項4に記載の油
    圧エレベーターにおいて、 前記エレベーター乗りかごの位置を制御する手段は、前
    記補助電源装置の起動により、独立した指令によって前
    記複数個の停電時下降用電磁弁をそれぞれ順次動作させ
    て、前記エレベーター乗りかごを下降させるようにした
    ことを特徴とする油圧エレベーター。
  6. 【請求項6】 前記請求項3または請求項4に記載の油
    圧エレベーターにおいて、 前記エレベーター乗りかごの位置を制御する手段は、前
    記補助電源装置の起動により、前記制御手段からの動作
    の開始指令のみによって前記複数個の停電時下降用電磁
    弁をそれぞれ順次動作させて、前記エレベーター乗りか
    ごを下降させるようにしたことを特徴とする油圧エレベ
    ーター。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100375129B1 (ko) * 2000-10-13 2003-03-08 주식회사 지암메디테크 승강기식 휠체어 이동장치
GB2407554A (en) * 2003-10-30 2005-05-04 Alimak Ab Emergency descent of lift cage
KR100713656B1 (ko) * 2001-10-29 2007-05-02 첸 융-히신 엘리베이터의 보조구명장치
JP2016003080A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社日立ビルシステム 油圧式エレベータの落下防止弁の動作確認方法、及び動作確認装置
JP2016183006A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 株式会社日立製作所 油圧エレベータおよび油圧エレベータの診断方法
CN113148797A (zh) * 2021-04-23 2021-07-23 青岛优创华信智能设备制造有限公司 一种电梯脱困自救结构及其操作方法

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