JP2000025517A - エンドラバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の自動車のヘッドランプ組付け用ハウジ
ング外面に貼り付けられるエンドラバーは、その貼付け
に両面テープ等が使用され、また手作業で行われるた
め、生産性が低下し、貼付け位置にバラツキが生じ易
い。 【解決手段】 自動車３０のヘッドランプ取付け用ハウ
ジング２０の外面に取付けられ、ヘッドランプ３１の外
側に位置する断面略半円形状のエンドラバー１０であっ
て、前端部分である本体部１１と、ハウジング２０に取
付けられる部分である取付部１２とで構成し、取付部１
２を合成樹脂パネルで形成して本体部１１と一体成形
し、この取付部１２に、ハウジング２０に形成した嵌合
凸部２１に嵌合する取付孔１３を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】 本発明は、自動車のヘッド
ランプ組付け用ハウジングの外面に取付けられるエンド
ラバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 図１乃至図３を参考にして説明する。
自動車３０のフロントフェンダー３２およびボンネット
３３とヘッドランプ組付け用ハウジング２０との間に
は、水や埃等の侵入を防止するためにエンドラバー５０
が取付けられている。従来のこのエンドラバー５０は、
型成形によって成形され、両面テープ５１や接着剤等で
ハウジング２０外面に取付けられている。

【０００３】従って、エンドラバー５０に両面テープ５
１を貼る作業や接着剤を塗布する作業と、そのエンドラ
バー５０をハウジング２０に貼る作業とを必要とし、両
面テープ５１等の材料費を要すると共に複数の作業工程
を必要として作業コストが嵩み、よって生産性の低下に
つながっていた。また、従来のエンドラバー５０は、作
業者が手作業によって貼り付けるため、貼付け位置にバ
ラツキが生じ易いという問題もあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする課
題は、従来の自動車３０のヘッドランプ組付け用ハウジ
ング２０外面に貼り付けられるエンドラバー５０は、そ
の貼付けに両面テープ５１等が使用され、また手作業で
行われるため、生産性が低下し、貼付け位置にバラツキ
が生じ易いことである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 図１、図２および図４
乃至図６を参考にして説明する。本発明は、自動車３０
のヘッドランプ取付け用ハウジング２０の外面に取付け
られ、ヘッドランプ３１の外側に位置する断面略半円形
状のエンドラバー１０であって、前端部分である本体部
１１と、ハウジング２０に取付けられる部分である取付
部１２とで構成し、取付部１２を合成樹脂パネルで形成
して本体部１１と一体成形し、この取付部１２に、ハウ
ジング２０に形成した嵌合凸部２１又は嵌合穴２２に嵌
合する取付孔１３又は取付突起１４を設けてなるもので
ある。

【０００６】

【発明の実施の形態】 本発明の第一実施形態につい
て、図４および図５を参照して説明する。このエンドラ
バー１０は、自動車３０のヘッドランプ取付け用ハウジ
ング２０の外面に取付けられ、ヘッドランプ３１の下面
を除く外周面に位置するもので、ヘッドランプ３１の外
周面に対応して断面略半円形状に設定されている。

【０００７】そして、その前端部分である本体部１１
と、ハウジング２０に取付けられる部分である取付部１
２とで構成し、さらに取付部１２を合成樹脂パネルで形
成し、本体部１１と一体成形すると共に、この合成樹脂
パネル製の取付部１２に、ハウジング２０に形成した複
数の嵌合凸部２１に嵌合する同じく合成樹脂パネル製の
複数の取付孔１３を穿設している。

【０００８】なおエンドラバー１０の本体部１１は従来
のエンドラバー同様、合成ゴム製であり、その断面略矢
羽根状の先端部はヘッドランプ３１とバンパー３４との
間を除く周囲部分であるヘッドランプ３１とフロントフ
ェンダー３２およびボンネット３３との間に露出してい
る。

【０００９】本体部１１と取付部１２とを一体成形する
手段は特に限定されるものではないが、本実施形態にあ
っては、あらかじめ成形した合成樹脂パネル製の取付部
１２を、本体部１１を型成形する際にその型内にインサ
ート成形し一体成形している。

【００１０】本発明の第二実施形態について、図６を参
照して説明する。このエンドラバー１０の取付部１２に
は、ハウジング２０に穿設した複数の嵌合穴２２のそれ
ぞれに嵌合する複数の取付突起１４を突設している。こ
の取付突起１４には、嵌合穴２２への嵌合を容易にする
ための割溝１５を形成すると共に、嵌合穴２２からの抜
出しを未然に防止するための突条１６を周設している。

【００１１】作用について説明する。本発明のエンドラ
バー１０をハウジング２０に取付けるには、その取付部
１２に設けた取付孔１３又は取付突起１４をハウジング
２０に設けた嵌合凸部２１又は嵌合穴２２に嵌合するの
みで良い。

【００１２】従って、エンドラバー１０とハウジング２
０との間に両面テープや接着剤を介在させる必要がな
く、材料費を削減することができる。また、両面テープ
等を貼り付ける必要もないので作業工程および作業コス
トを削減することができる。

【００１３】また、取付孔１３や嵌合凸部２１はあらか
じめ正確に設定されるので、その取付にバラツキが生じ
ない。

【００１４】さらに、取付孔１３や取付突起１４を有す
る取付部１２は合成樹脂パネルで成形されるので、例え
ば、従来のゴム製のエンドラバーの取付部分に取付孔１
３等を形成した場合と比較すると、合成樹脂パネルはゴ
ムより剛性が高いので、ハウジング２０に正確かつ強固
に取付けることができる。

【００１５】

【発明の効果】 本発明のエンドラバー１０は、ハウジ
ング２０に取付ける際に、その取付部１２に設けた取付
孔１３又は取付突起１４をハウジング２０に設けた嵌合
凸部２１又は嵌合穴２２に嵌合するのみで良いので、従
来のように両面テープや接着剤を使用する必要がなく、
材料費を削減することができ、また、取付工程も簡単な
ので作業工程および作業コストを削減することができ、
よって生産性を大幅に向上させることができる。また、
エンドラバー１０とハウジング２０との取付位置にバラ
ツキが生じることがなく、取付精度の高い製品（自動車
３０）を提供することができる。

【００１６】さらに取付孔１３と取付突起１４を有する
取付部１２を、剛性の高い合成樹脂パネルとしたことに
よって、ハウジング２０への取付けが正確かつ強固とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 エンドラバーが取付けられる自動車を示す正
面図である。

【図２】 エンドラバーが取付けられる自動車の右側ヘ
ッドランプ周辺を示し概略斜視図である。

【図３】 従来例を示す図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】 本発明の第一実施形態において、その取付部
を示す斜視図である。

【図５】 本発明の第一実施形態を示す図２のＡ−Ａ線
断面図図である。

【図６】 本発明の第二実施形態を示す図２のＡ−Ａ線
断面図である。

【符号の説明】

１０ エンドラバー １１ 本体部 １２ 取付部 １３ 取付孔 １４ 取付突起 １５ 割溝 １６ 突条 ２０ ハウジング ２１ 嵌合凸部 ２２ 嵌合穴 ３０ 自動車 ３１ ヘッドランプレンズ ３２ フロントフェンダー ３３ ボンネット ３４ バンパー ５０ エンドラバー ５１ 両面テープ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車(３０)のヘッドランプ取付け用ハ
   ウジング(２０)の外面に取付けられ、ヘッドランプ(３
   １)の外側に位置する断面略半円形状のエンドラバー(１
   ０)であって、前端部分である本体部(１１)と、ハウジ
   ング(２０)に取付けられる部分である取付部(１２)とで
   構成し、取付部(１２)を合成樹脂パネルで形成して本体
   部(１１)と一体成形し、この取付部（１２）に、ハウジ
   ング(２０)に形成した嵌合凸部（２１）又は嵌合穴（２
   ２）に嵌合する取付孔（１３）又は取付突起（１４）を
   設けてなるエンドラバー。