JP2000025487A - 車間距離制御装置 - Google Patents
車間距離制御装置Info
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Abstract
の信頼性を向上させる。 【解決手段】 車間距離検出値Lを目標車間距離に一致
させるための目標車速Vsprを演算するとともに、車速
検出値Vspを目標車速Vsprに一致させるための車両の
目標制駆動力を演算し、目標制駆動力にしたがって車両
の制駆動力を制御する車間距離制御装置に、目標制動力
を発生する制動力制御手段36と、目標車速Vsprが所
定値以下になったら目標制駆動力から目標制動力に切り
換えて車両を停止させる制駆動力切換手段35,37と
を備える。
Description
制御により先行車との車間距離を一定に保つ車間距離制
御装置に関し、特に、極低車速域における車両の停止制
御を改善するものである。
制御により先行車との車間距離を一定に保つ車間距離制
御装置が知られている(例えば、特開平9−18332
0号公報参照)。
ドバック制御には、通常、図12に示すような車速セン
サー11が用いられる。この車速センサー11は電磁発
電式であり、例えば車両の変速機の出力軸ギア12に対
向して設置される。車両の走行にともなって変速機の出
力ギア12が回転すると、車速センサー11にギア12
の凸部が対向するたびに、車速センサー11の永久磁石
11aに巻き付けたコイル11bに電磁誘導による起電
力が発生する。この起電力の大きさと周波数はギア12
の凸部が車速センサー11を通過する速度に比例するか
ら、車速が低くなってギア12の回転速度が低下する
と、起電力が小さくなるとともに周波数が低くなる。つ
まり、極低車速になると、図13に示すように、車速の
検出周期が長くなって実車速の検出に遅れが発生する。
は、上述した極低車速域における車速センサーの検出遅
れのために、車速フィードバック制御によって車両を停
止させることが困難になるという問題がある。
域における停止制御の信頼性を向上させることにある。
施の形態の構成を示す図1に対応づけて請求項1の発明
を説明すると、請求項1の発明は、先行車との車間距離
を検出する車間距離検出手段1と、車間距離検出値Lを
目標車間距離に一致させるための目標車速Vsprを演算
する車間距離制御手段33と、車速を検出する車速検出
手段2と、車速検出値Vspを目標車速Vsprに一致させ
るための車両の目標制駆動力を演算する車速制御手段3
4と、目標制駆動力にしたがって車両の制駆動力を制御
する制駆動力制御手段38とを備えた車間距離制御装置
に適用される。そして、目標制動力を発生する制動力制
御手段36と、目標車速Vsprが所定値以下になったら
目標制駆動力から目標制動力に切り換えて車両を停止さ
せる制駆動力切換手段35,37とを備える。 (2) 発明の第2の実施の形態の構成を示す図8に対
応づけて請求項2の発明を説明すると、請求項2の発明
は、先行車との車間距離を検出する車間距離検出手段1
と、車間距離検出値Lを目標車間距離に一致させるため
の目標車速Vsprを演算する車間距離制御手段33と、
車速を検出する車速検出手段1と、車速検出値Vspを目
標車速Vsprに一致させるための車両の目標制駆動力を
演算する車速制御手段34と、目標制駆動力にしたがっ
て車両の制駆動力を制御する制駆動力制御手段38とを
備えた車間距離制御装置に適用される。そして、目標制
動力を発生する制動力制御手段36と、目標車速Vspr
から実車速Vspまでの車速制御系の数式化モデルを有
し、目標車速Vsprに対する車速応答値を演算する車速
演算手段39と、車速応答値が所定値以下になったら目
標制駆動力から目標制動力に切り換えて車両を停止させ
る制駆動力切換手段35A,37とを備える。
は、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を
用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定され
るものではない。
の検出に時間がかかり車速制御に応答遅れが発生するよ
うな極低車速域でも、先行車との車間距離を確保しなが
ら車両を確実に停止させることができ、車間距離制御の
極低車速域における停止制御の信頼性を向上させること
ができる。 (2) 請求項2の発明によれば、上記請求項1の効果
に加え、検出不可車速近傍の極低い車速まで車間距離制
御と車速制御を継続することができる。
は第1の実施の形態の構成を示す図である。車間距離セ
ンサー1は、レーザーレーダーなどにより先行車との車
間距離Lを検出する。車速センサー2は、変速機の出力
ギアなどに設置され、車速に応じた周期の車速パルスを
出力する。コントローラー3は、マイクロコンピュータ
ーとその周辺部品から構成され、車間距離と車速の制御
演算を行ってスロットルバルブ開度指令値とブレーキ液
圧指令値を出力する。スロットルアクチュエーター4は
スロットルバルブ開度指令値にしたがってスロットルバ
ルブ(不図示)の開度を調節し、ブレーキアクチュエー
ター5はブレーキ液圧指令値にしたがってブレーキ液圧
を調節する。
ターのソフトウエア形態により相対速度演算部31、先
行車速度演算部32、車間距離制御部33、車速制御部
34、停止制御作動判断部35、停止制御部36、目標
駆動力選択部37および制駆動力制御部38を備えてい
る。
1による車間距離検出値Lを微分して先行車との相対速
度dL/dtを演算する。なお、車間距離検出値Lの差分を
演算して相対速度としてもよい。先行車速度演算部32
は、車速センサー2による車速検出値Vspと相対速度d
L/dtの和により先行車速度Vspfを演算する。
標車速Vsprに対する実車速(車速検出値Vsp)の応答
が時定数τvの一次遅れで近似できる系であるとする
と、例えば図2に示すような構成とすることができる。
この車間距離制御部33では、車間距離検出値Lを目標
車間距離Lrに一致させるための目標車速Vsprを、車間
距離検出値Lと相対速度dL/dtと先行車速度Vspfとに
基づいて次式により求める。
目標車間距離Lrは例えば車速検出値Vspの関数として
次式により設定する。
での伝達特性は次式のようになる。
な値を設定することによって、車間距離制御系における
目標車間距離Lrに対する実車間距離(車間距離検出値
L)の応答特性を所望の応答にすることができる。
伝達遅れを無視できるとすると、車間距離制御部33で
演算した目標車速Vsprに実車速Vspを一致させるため
に、例えば図3に示すような構成とすることができる。
図3において、走行抵抗推定部は、目標駆動軸トルクT
wrと車速検出値Vspとに基づいて次式により走行抵抗T
dhを推定する。
1のローパスフィルターである。
より実車速Vspを目標値Vsprに一致させるための目標
制駆動力すなわち目標駆動軸トルクTwrを演算し、道路
勾配、空気抵抗、転がり抵抗などの影響を排除する。
抗補正によって制御系への外乱の影響が排除されたとす
ると、目標車速Vsprから実車速Vspまでの伝達特性は
次式で表される。
を設定することによって、車速制御系における目標車速
Vsprに対する実車速Vspの応答特性を所望の応答にす
ることができる。
部33の目標車速Vsprが所定値以下になると、車間距
離制御部33および車速制御部34による制駆動力制御
に代えて、停止制御部36による停止制御の作動を決定
する。停止制御部36は、停止制御への切り換え時に車
速制御部34の目標制駆動力に所定値を加算した値を目
標制動力として出力する。つまり、極低速域では、車速
制御部34の目標制駆動力よりも大きな制動力を発生す
ることによって車両を停止させる。目標制駆動力選択部
37は、停止制御作動判断部35の判断結果にしたがっ
て、車速制御部34からの目標制駆動力(目標駆動軸ト
ルクTwr)と停止制御部36の目標制動力(目標駆動軸
トルクTwr)の内のいずれかを選択する。
に、車間距離制御および車速制御による目標制駆動力、
または停止制御による目標制動力に応じたスロットルバ
ルブ開度指令値とブレーキ液圧指令値を演算する。制御
系を簡略化するためにトルクコンバーターのトルク増幅
率を無視すると、駆動軸トルク指令値Twrに対してエン
ジントルク指令値Tengは次式で表される。
tはトランスミッションの変速比である。次に、このエ
ンジントルク指令値Tengとエンジン回転数に基づい
て、図4に示すエンジン非線形特性マップによりスロッ
トルバルブ開度指令値Thcmdを求める。
0のときに作動させるものとすれば、ブレーキによる駆
動軸トルクTwrcは、目標駆動軸トルクTwrからエンジ
ンブレーキによる駆動軸トルクTebを差し引く必要があ
るから、
式により求められる。
のときのエンジントルクである。
キローターの半径をRb、ブレーキパッドの摩擦係数を
μbとし、マスターシリンダーの液圧が4輪に等しく分
配されると仮定すると、ブレーキによる駆動軸トルクT
wrcに対してブレーキ液圧指令値Pbrは次式で表され
る。
である。このフローチャートにより、第1の実施の形態
の動作を説明する。ステップ1において車間距離センサ
ー1から車間距離検出値Lを読み込み、続くステップ2
で車間距離検出値Lを微分して先行車との相対速度dL/
dtを演算する(相対速度演算部31)。ステップ3では
車速センサー2から車速検出値Vspを読み込み、続くス
テップ4で相対速度dL/dtと車速検出値Vspに基づいて
先行車速度Vspfを演算する(先行車速度演算部3
2)。
目標値Lrに一致させるための車間距離制御の目標車速
Vsprを演算し(車間距離制御部33)、続くステップ
6で、車間距離制御の目標車速Vsprが所定値以下か否
かを判定する(停止制御作動判断部35)。目標車速V
sprが所定値より大きいときはステップ7へ進み、車間
距離制御および車速制御の目標制駆動力にしたがってス
ロットルアクチュエーター4とブレーキアクチュエータ
ー5を制御する(目標制駆動力選択部37)。すなわ
ち、ステップ7で、実車速Vspを目標値Vsprに一致さ
せるための制駆動力を演算し(車速制御部34)、続く
ステップ8で、演算した車間距離制御および車速制御の
制駆動力を制駆動力制御の目標値に設定する(目標制駆
動力選択部37)。一方、目標車速Vsprが所定値以下
のときはステップ9へ進み、停止制御の目標制動力を制
駆動力制御の目標値に設定する(目標制駆動力選択部3
7)。
速制御の目標制駆動力、または停止制御の目標制動力に
応じたスロットルバルブ開度指令値Thcmdまたはブレー
キ液圧指令値Pbrを演算する(制駆動力制御部38)。
そして、ステップ11で、スロットルバルブ開度指令値
Thcmdをスロットルアクチュエーター4へ出力し、スロ
ットルバルブ開度が指令値Thcmdと一致するようにスロ
ットルバルブの開度を調節する。一方、ブレーキ液圧指
令値をブレーキアクチュエーター5へ出力し、ブレーキ
液圧が指令値Pbrに一致するようにブレーキ液圧を調節
する。
示すタイムチャートであり、車間距離検出値L(実線)
と目標車間距離Lr(破線)[m]、車間距離誤差ΔL
(=Lr−L)[m]、車速検出値Vsp(実線)と目標
車速Vspr(破線)[km/h]、目標駆動軸トルクTwr
[N・m]の変化を示す。目標車速Vsprが所定値より
大きい間は、車間距離制御および車速制御による目標制
駆動力(目標駆動軸トルクTwr)にしたがって車間距離
を保ちながら減速が行われている。時刻t1で目標車速
Vsprが所定値以下になると、車間距離制御および車速
制御による目標制駆動力に代えて、停止制御の目標制動
力(目標駆動軸トルクTwr)により車両を減速する。
になると、車間距離制御および車速制御による制動を行
わず、別個に設定した目標制動力にしたがって車両を制
動するようにしたので、車速の検出に時間がかかり車速
制御に応答遅れが発生するような極低車速域でも、先行
車との車間距離を確保しならが車両を確実に停止させる
ことができる。
実施の形態の構成を示す図である。なお、図1に示す機
器および制御ブロックと同様な機器および制御ブロック
に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明す
る。車速制御応答モデル演算部39は、例えば数式7に
示すような目標車速Vsprから実車速Vspまでの車速制
御系の数式化モデルを設定し、車間距離制御部33で演
算された目標車速Vsprに対する車速応答値Vsp’を演
算する。停止制御作動判断部35Aは、車速制御応答モ
デル演算部39で演算された車速応答値Vsp’が所定値
以下になったら、車間距離制御と車速制御による目標制
駆動力から停止制御の目標制動力に切り換える。
を示すフローチャートである。なお、図6に示す処理と
同様な処理を行うステップに対しては同一の符号を付し
て相違点を中心に説明する。ステップ21において、車
速制御系の数式化モデルを用いて目標車速Vsprに対す
る車速応答値Vsp’を演算し、続くステップ22で、車
速応答値Vsp’が所定値以下か否かを判定する。車速応
答値Vsp’が所定値以下のときはステップ7へ進み、車
間距離制御および車速制御の目標制駆動力にしたがって
スロットルアクチュエーター4とブレーキアクチュエー
ター5を制御する。一方、車速応答値Vsp’が所定値よ
り大きいときはステップ9へ進み、停止制御の目標制動
力にしたがってスロットルアクチュエーター4とブレー
キアクチュエーター5を制御する。
果を示すタイムチャートであり、車間距離検出値L(実
線)と目標車間距離Lr(破線)[m]、車間距離誤差
ΔL(=Lr−L)[m]、車速検出値Vsp(実線)と
目標車速Vspr(破線)[km/h]、目標駆動軸トルクTw
r[N・m]の変化を示す。車速制御系の数式化モデル
を用いて演算した目標車速Vsprに対する車速応答値Vs
p’が所定値より大きい間は、車間距離制御および車速
制御による目標制駆動力(駆動軸トルクTwr)にしたが
って車間距離を保ちながら減速が行われている。時刻t
1で車速応答値Vsp’が所定値以下になると、車間距離
制御および車速制御による目標制駆動力に代えて、停止
制御の目標制動力により車両を減速する。
用いて目標車速Vsprに対する車速応答値Vsp’を演算
し、車速応答値Vsp’が所定値以下になると、車間距離
制御および車速制御による制動を行わず、別個に設定し
た目標制動力にしたがって車両を制動するようにしたの
で、車速の検出に時間がかかり車速制御に応答遅れが発
生するような極低車速域でも、先行車との車間距離を確
保しならが車両を確実に停止させることができる。
果と第2の実施の形態による制御結果とを比較したもの
である。図13により説明したように、極低車速域では
車速センサー2の検出遅れのために目標車速Vsprに対
する実車速Vspの応答が遅れる。第1の実施の形態で
は、目標車速Vsprが所定値Vstp1以下になると、車間
距離制御と車速制御による制動から停止制御による制動
に切り換える。一方、第2の実施の形態では、車速制御
系の数式化モデルにより演算した車速応答値Vsp’が所
定値Vstp2以下になると、車間距離制御と車速制御によ
る制動から停止制御による制動に切り換える。車速制御
系の数式化モデルにより演算した車速応答値Vsp’は実
車速Vspにほぼ等しいので、第2の実施の形態では、所
定値Vstp2をVstp1よりも低い検出不可車速近傍の値に
設定することができ、低い車速まで車間距離制御と車速
制御を継続することができる。
距離センサー1が車間距離検出手段を、車間距離制御部
33が車間距離制御手段を、車速センサー2が車速検出
手段を、車速制御部34が車速制御手段を、制駆動力制
御部38が制駆動力制御手段を、停止制御部36が制動
力制御手段を、停止制御作動判断部35,35Aおよび
目標制駆動力選択部37が制駆動力切換手段を、車速制
御応答モデル演算部39が車速演算手段をそれぞれ構成
する。
トである。
ャートである。
トである。
チャートである。
御結果の違いを説明する図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】先行車との車間距離を検出する車間距離検
出手段と、 前記車間距離検出値を目標車間距離に一致させるための
目標車速を演算する車間距離制御手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 前記車速検出値を前記目標車速に一致させるための車両
の目標制駆動力を演算する車速制御手段と、 前記目標制駆動力にしたがって車両の制駆動力を制御す
る制駆動力制御手段とを備えた車間距離制御装置におい
て、 目標制動力を発生する制動力制御手段と、 前記目標車速が所定値以下になったら前記目標制駆動力
から前記目標制動力に切り換えて車両を停止させる制駆
動力切換手段とを備えることを特徴とする車間距離制御
装置。 - 【請求項2】先行車との車間距離を検出する車間距離検
出手段と、 前記車間距離検出値を目標車間距離に一致させるための
目標車速を演算する車間距離制御手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 前記車速検出値を前記目標車速に一致させるための車両
の目標制駆動力を演算する車速制御手段と、 前記目標制駆動力にしたがって車両の制駆動力を制御す
る制駆動力制御手段とを備えた車間距離制御装置におい
て、 目標制動力を発生する制動力制御手段と、 目標車速から実車速までの車速制御系の数式化モデルを
有し、前記目標車速に対する車速応答値を演算する車速
演算手段と、 前記車速応答値が所定値以下になったら前記目標制駆動
力から前記目標制動力に切り換えて車両を停止させる制
駆動力切換手段とを備えることを特徴とする車間距離制
御装置。
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