JP2000025436A - リヤサスペンション装置 - Google Patents

リヤサスペンション装置

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JP2000025436A
JP2000025436A JP10200838A JP20083898A JP2000025436A JP 2000025436 A JP2000025436 A JP 2000025436A JP 10200838 A JP10200838 A JP 10200838A JP 20083898 A JP20083898 A JP 20083898A JP 2000025436 A JP2000025436 A JP 2000025436A
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rear suspension
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vehicle
radius arm
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レイアウト性に優れ、サスペンション性能上
も優れたリヤサスペンション装置の提供を課題とする。 【解決手段】 ラテラルリンク部材14の一端が、ラジ
アスアーム部材10の中間部に取付けられているため、
単位ストローク量あたりのラテラルリンク部材14の車
両後面視での角度変化が、ラテラルリンク部材14を車
輪支持体8に対して直接取付ける場合に比べて小さくな
る。従って、ラテラルリンク部材14のストロークに伴
う車両後面視での角度変化が減少した分、ストロークに
伴うロールセンタ高変化が減り、レイアウト性に優れ、
サスペンション性能上も優れたリヤサスペンション装置
を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリヤサスペンショ
ン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のリヤサスペンション装置として
は、例えば、図17に示すような第1の従来例がある
(特開昭62−105709号公報参照)。この第1の
従来例は、いわゆるパラレルリンク式のストラットサス
ペンションと称される形式であり、トー角やキャンバ角
を規定するために、ドライブシャフト1の前方及び後方
に所定のスパンで、前側及び後側のラテラルリンク部材
2、3が配置され、トレーリングリンクで前後方向を規
定している。ストラットサスペンション形式とすること
で、アッパリンクが必要なくなるので、車体リヤサイド
メンバの車両幅方向及び高さ方向の配置自由度が向上
し、後輪4付近のスペースが有効に活用されている。
【0003】また、図18に示す第2の従来例がある
(実開昭54−102814号公報参照)。この第2の
従来例は、ラテラルリンク部材5を1本にして、前後に
延びるラジアスアーム部材6によって後輪4のトー角を
規定する形式とすることで、床下まで含め、よりスペー
スの活用が可能なリヤサスペンションを開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな第1及び第2の従来例にあっては、ラテラルリンク
部材2、3、5の長さが車両レイアウト上限られている
ため、後輪4の上下動に伴ってラテラルリンク部材2、
3、5に車両後面視で角度変化が生じ、その結果、ダブ
ルウィッシュボーンサスペンションやセミトレーリング
サスペンション、といった他の形式のサスペンションと
比較して、比較的、後輪4の上下ストロークに伴うサス
ペンションのロールセンタ高の変化が大きくなる(図1
9参照)。
【0005】このように、ストロークに伴ってロールセ
ンタ高が大きく変化すると、車両の乗員や荷物などで積
載条件が変化し、車両姿勢が変わった時に、車両の操舵
応答性、特にロールの応答性が変化してしまうので、操
舵フィーリング上好ましくない。このロールセンタ高変
化を低減するためには、ラテラルリンク部材2、3、5
の長さを長くすることが有効であるが、車両の幅方向寸
法や、エキゾーストパイプなどの車両の床下レイアウト
上の制限から、十分な長さを確保することは困難であ
る。
【0006】そこでこの発明は、レイアウト性に優れ、
サスペンション性能上も優れたリヤサスペンション装置
の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車輪
を回転自在に支持する車輪支持体と、該車輪支持体の上
部を、車体側に上下動自在に支持する上部支持部材と、
前端が車体側に回転自在に取付けられると共に、後端が
前記車輪支持体に一本の軸線回りに回転自在に取付けら
れて上下揺動自在なラジアスアーム部材と、一端が前記
ラジアスアーム部材に回転自在に取付けられると共に、
他端が車体側に回転自在に取付けられて車幅方向に延在
する上下揺動自在なラテラルリンク部材とを備え、前記
ラテラルリンク部材の一端が、ラジアスアーム部材の前
後端間の中間部に取付けられていることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、ラテラルリンク部材の
両端の取付点を結ぶ軸線が、ホイールセンタ又はその後
方を通ることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、ラテラルリンク部材の
一端は、同他端よりも車体前後方向後方に配置されたこ
とを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、ラジアスアーム部材の
後端は、車輪支持体に弾性を有する取付部材を介して取
付けられ、車両平面視で、車輪支持体に対する取付けの
一本の軸線に直交する入力に関する弾性中心がホイルセ
ンタよりも車体前後方向後方に配置されたことを特徴と
する。
【0011】請求項5の発明は、ラジアスアーム部材の
後端は、車輪支持体に対する取付けの一本の軸線が車体
前後方向に傾斜するように複数の取付部材で取付けら
れ、該取付部材のうち、車体前後方向後方に配置される
取付部材が球面継手で構成されていることを特徴とす
る。
【0012】請求項6の発明は、ラテラルリンク部材の
ラジアスアーム部材に対する取付点が、車両平面視で、
ラジアスアーム部材の車体側の取付点と2つの車輪支持
体側の取付点を結ぶ三角形の内側に配置されたことを特
徴とする。
【0013】請求項7の発明は、ラテラルリンク部材の
ラジアスアーム部材に対する取付点が、ラジアスアーム
部材の車体側取付点と車輪支持体に対する取付けの一本
の軸線とで決定される平面上に配置されたことを特徴と
する。
【0014】請求項8の発明は、ラテラルリンク部材は
ラジアスアーム部材に形成された凹部内に締結されて、
該凹部の間隔を保持可能な部材を介してラジアスアーム
部材に取付けられていることを特徴とする。
【0015】請求項9の発明は、凹部の間隔を保持可能
な部材は、ラテラルリンク部材に取付けられた弾性ブッ
シュ部材の内筒であり、該内筒の両端が凹部の内壁に当
接していることを特徴とする。
【0016】請求項10の発明は、凹部の間隔を保持可
能な部材は、凹部に力を伝える方向が、ラジアスアーム
部材の車体側取付点に向いていることを特徴とする。
【0017】請求項11の発明は、凹部の間隔を保持可
能な部材は、ラテラルリンク部材を支持する軸部と該軸
部の両側に設けられて前記凹部の両側に締結される締結
部とからなり、前記締結部の締結中心同士を結ぶ直線が
ラジアスアーム部材の車体側取付点に向き、軸部の軸線
が、前記直線に対して車幅方向に所定角度を有している
ことを特徴とする。
【0018】請求項12の発明は、ラテラルリンク部材
は、少なくとも一端が球面軸受で取付けられていること
を特徴とする。
【0019】請求項13の発明は、ラテラルリンク部材
は、開断面構造をなしていることを特徴とする。
【0020】請求項14の発明は、上部支持部材が、下
部が車輪支持体に剛結合されると共に、上部が車体側に
取付けられたストラット部材であることを特徴とする。
【0021】請求項15の発明は、上部支持部材が、先
端が車輪支持体に回転可能に結合され、車幅方向内側が
車体側に二点で回転可能に結合されているアッパアーム
であることを特徴とする。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明では、ラテラルリンク部
材の一端が、ラジアスアーム部材の中間部に取付けられ
ているため、単位ストローク量あたりのラテラルリンク
部材の車両後面視での角度変化が、ラテラルリンク部材
を車輪支持体に対して直接取付ける場合に比べて小さく
なる。従って、ラテラルリンク部材のストロークに伴う
車両後面視での角度変化が減少した分、ストロークに伴
うロールセンタ高変化が減り、レイアウト性に優れ、サ
スペンション性能上も優れたリヤサスペンション装置を
提供することができる。
【0023】請求項2の発明では、前項までに記載した
発明の効果に加えて、車輪に横力が入力した際に、ラジ
アスアーム部材をトーイン方向にステアさせる方向のモ
ーメントが入力されるようになり、横力コンプライアン
スステアのアンダステア化が図られ、車両の操舵応答性
が向上する。
【0024】請求項3の発明では、前項までに記載した
発明の効果に加えて、実際にレイアウトできるラテラル
リンク部材の長さよりも長い等価的なラテラルリンク部
材として作用するため、車両後面視での等価的なラテラ
ルリンク部材の長さを十分長いものとして、車輪のスト
ロークに伴うロールセンタ高変化を更に低減し、車両の
積載条件変化による姿勢変化で発生する車両の操舵応答
性変化を低減することができる。
【0025】請求項4の発明では、前項までに記載した
発明の効果に加えて、弾性中心の軸線に対する位置関係
によっても、横力コンプライアンスステア特性をアンダ
ステア化して、車両の操舵応答性を向上させることがで
きる。
【0026】請求項5の発明では、前項までに記載した
発明の効果に加えて、車輪支持体とラジアスアーム部材
のトー角方向の結合剛性が高くなり、車両の操舵応答性
や、しっかり感が向上する。
【0027】請求項6の発明では、前項までに記載した
発明の効果に加えて、ラテラルリンク部材のラジアスア
ーム部材に対する取付点を、ラジアスアーム部材の車体
側の取付点と2つの車輪支持体側の取付点を結ぶ三角形
の内側に配置したため、ラテラルリンク部材の取付点
を、より車両外側に配置することができ、ラテラルリン
ク部材の長さを確保しやすくなり、コンパクトな構成
で、且つ、ストローク時のロールセンタ高変化を少なく
できる。
【0028】請求項7の発明では、前項までに記載した
発明の効果に加えて、ラテラルリンク部材からラジアス
アーム部材に加わる入力が、ラジアスアーム部材のねじ
りモーメントを発生せず、ラジアスアーム部材の強度、
剛性を更に高めるようになっている。
【0029】請求項8の発明では、前項までに記載した
発明の効果に加えて、ラジアスアーム部材に凹部を設け
ても、凹部の間隔を保持可能な部材が構造部材として機
能し、ラジアスアーム部材を軽量で、強度、剛性に優れ
たものにできる。
【0030】請求項9の発明では、前項までに記載した
発明の効果に加えて、弾性ブッシュ部材の内筒の両端を
延長して凹部の内壁に当接させたため、別部品が不要
で、部品点数の低減を図ることができる。
【0031】請求項10の発明では、前項までに記載し
た発明の効果に加えて、凹部の間隔を保持可能な部材
が、ラジアスアーム部材の車体側取付点を向いているた
め、該部材の向きがラジアスアーム部内での力の伝達経
路と一致し、ラジアスアーム部材の強度、剛性を高める
効果を示すことができる。
【0032】請求項11の発明では、前項までに記載し
た発明の効果に加えて、軸部がラジアスアーム部材の車
体側取付点に向いていなくても、締結部の締結中心同士
を結ぶ直線が向いているため、ラジアスアーム部材の強
度、剛性を高める効果を示すことができる。
【0033】請求項12の発明では、前項までに記載し
た発明の効果に加えて、一端が球面軸受で取付けられて
いるため、他端を一定方向にしか回転しない構造にして
も良い。
【0034】請求項13の発明では、前項までに記載し
た発明の効果に加えて、ラテラルリンク部材を開断面構
造にすることにより、ラテラルリンク部材のねじれ方向
の剛性を下げているため、ストロークに伴って発生する
ラテラルリンク部材をねじる方向の変位入力が緩和さ
れ、サスペンションのストロークが滑らかになる。
【0035】請求項14の発明では、前項までに記載し
た発明の効果に加えて、ストラット部材で、車輪支持体
のキャンバ角方向及びワインドアップ角方向の角度方向
の位置決めを行うことができる。
【0036】請求項15の発明では、前項までに記載し
た発明の効果に加えて、キャンバ角をアッパアームとラ
テラルリンク部材の相互作用で規定し、ワインドアップ
角をアッパアームとラジアスアーム部材の相互作用で規
定することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の複数の実施例
を、図面に基づいて説明する。尚、各実施例において、
共通する構成部分については同符号を付して説明し、重
複する説明は省略する。
【0038】図1〜図6は、本発明の第1実施例を示す
図である。まず構成を説明すると、後輪7を回転自在に
支持する車輪支持体8は、その上部で、「上部支持部
材」としてのストラット部材9に剛性結合されている。
ストラット部材9は後輪7の上下動に伴って伸縮し、そ
の上端が図示せぬ車体側取付部材(具体的にはホイール
ハウスの上面部)に取付けられている。車輪支持体8の
下部前方には、略車体前後方向に延びるラジアスアーム
部材10の二股状の後端11、12が、軸線n回りに回
動可能に取付けられており、該ラジアスアーム部材10
の前端13は、図示せぬ車体側部材に揺動可能に取付け
られている。ラジアスアーム部材10の前端13及び後
端11、12の中間部には、略車幅方向に延びるラテラ
ルリンク部材14が上下揺動自在に取付けられ、該ラテ
ラルリンク部材14は、車両内側の端部で車体側部材に
対して、ボールジョイント構造により、揺動自在に取付
けられている。ストラット部材9には、車重を支えるば
ね部材16の取付面が設けられており、該ばね部材16
はストラット部材9と車体側取付部材との間に設けられ
ている。本サスペンションでは、車輪支持体8の前後方
向及びトー角方向の位置決めがラジアスアーム部材10
によって行われ、車輪支持体8のキャンバ角方向及びワ
インドアップ角方向の角度方向の位置決めがストラット
部材9によって行われ、車輪支持体8の横方向の位置決
めがラテラルリンク部材14によって行われる。
【0039】更に、図2に示すように、平面視におい
て、ラテラルリンク部材14の軸線mは車両外側に向か
って車両後方に行くように、後退角αをもって設けられ
ており、このラテラルリンク部材14の軸線mは、その
車両外側への延長線がホイールセンタ(W/C)の後方
を通るように設けられている。また、図3に示すよう
に、ラジアスアーム部材10の二股状の後端11、12
と、車輪支持体8とは、軸線n上に配置された1つの
「弾性を有する取付部材」としての弾性ブッシュ部材1
7と、1つの「球面継手」としてのピロボール部材18
によって取付けられており、軸線nまわりの回動は、弾
性ブッシュ部材17のねじれ方向の弾性が比較的柔らか
いため許容されるが、軸線nをこじる方向の回動は、弾
性ブッシュ部材17の軸直方向の剛性が比較的高いた
め、あまり許容されないようになっている。更に、車両
の前後方向の関係において、車両後方に配置される側に
ピロボール部材18が、車両前方に配置される側に弾性
ブッシュ部材17が配置されている。
【0040】次に、作用を説明する。
【0041】図4に示したように、後輪7が上下方向に
Lだけストロークすると、ラテラルリンク部材14のラ
ジアスアーム部材10側の取付点Pは、図示したレバー
比γだけしか上下動しない。従って、単位ストローク量
あたりのラテラルリンク部材14の車両後面視での角度
変化が、ラテラルリンク部材14が車輪支持体8に対し
て直接取付けられている場合に比べて小さくなる。その
結果、図5に示すように、ラテラルリンク部材14のス
トロークに伴う車両後面視での角度変化が減少した分、
ストロークに伴うロールセンタ高変化が減る。本実施例
によれば、ラテラルリンク部材14を実際に長くするこ
となく、ストローク時のラテラルリンク部材14の角度
変化を抑えて、ロールセンタ高変化を低減することがで
きる。すなわち、ラテラルリンク部材14の角度変化が
小さくなると、ストロークに伴うサスペンションの瞬間
中心の横移動量が小さくなり、その結果、ロールセンタ
高変化も小さくなる。従って、従来の課題を解決でき
る。
【0042】更に、本実施例では、平面視において、ラ
テラルリンク部材14の軸線mを車両外側に向かって車
両後方に行くように、後退角αを設けたので、車両後面
視におけるラテラルリンク部材14の等価的な長さを考
えた場合に、図7に示す如く、実際にレイアウトできる
ラテラルリンク部材14の長さよりも長い等価的なラテ
ラルリンク部材として作用するため、従来例に比べて、
車両後面視での等価的なラテラルリンク部材の長さを十
分長いものとして、後輪7のストロークに伴うロールセ
ンタ高変化を更に低減し、車両の積載条件変化による姿
勢変化で発生する車両の操舵応答性変化を低減すること
ができる。
【0043】そして、ラジアスアーム部材10と車輪支
持体8を取付けている後端11、12(弾性ブッシュ部
材17、ピロボール部18材)は、共にホイールセンタ
W/Cよりも後方に配置されている。このように、車輪
支持体8とラジアスアーム部材10の結合部を、ホイー
ルセンタW/Cよりも後方に配置することによって、後
輪7に横力が入力された時に、トーイン方向に車輪支持
体8をステアさせる、横力コンプライアンスステアのア
ンダステア効果が得られる。
【0044】また、ラジアスアーム部材10と車輪支持
体8を取付けている結合部を、ホイールセンタW/Cよ
りも後方に配置することで、ラテラルリンク部材14の
ラジアスアーム部材10側の取付点が、車体前後方向の
関係で、ホイールセンタW/S近辺に配置されるように
なり、横力の入力時におけるラジアスアーム部材10へ
の曲げモーメントの入力が減って、ラジアスアーム部材
10を軽量化できる。更に、ラテラルリンク部材14の
ラジアスアーム部材10側の取付点が、車体前後方向の
関係で、ホイールセンタW/S近辺に配置されること
は、サスペンションの横方向の剛性を高め、車両の操舵
時のしっかり感を向上させることにもなる。そして、ラ
ジアスアーム部材10の車輪支持体8に対する結合部
を、ホイールセンタW/Sよりも後方に配置すること
で、ラジアスアーム部材10の長さを長く確保でき、後
輪7が大きくストロークした時の前方への引き込みを防
止することができ、車両の乗り心地が向上する。また、
ラジアスアーム部材10の必要長さを確保しやすいの
で、ラジアスアーム部材10の車体側取付点を従来に比
べ車両後方に設けることができ、車両の床下レイアウト
の自由度を向上させる、コンパクトなサスペンションと
できる。
【0045】尚、この実施例では、ストラット部材9と
車体との間にばね部材16を載せた例を示したが、ばね
部材16は、ラジアスアーム部材10上や、ラテラルリ
ンク部材14上など、どこに配置されても良いし、実施
例では従動輪のリヤサスペンションの例を示している
が、駆動輪であっても効果、作用に違いはない。
【0046】図8は、第2実施例を示す。
【0047】本実施例では、第1実施例と比べて、スト
ラット部材でキャンバ角やワインドアップ角を規定する
かわりに、「上部支持部材」としてのアッパアーム19
を設けて、キャンバ角をアッパアーム19とラテラルリ
ンク部材20の相互作用で規定し、ワインドアップ角を
アッパアーム19とラジアスアーム部材20の相互作用
で規定するようにしたものである。また、ラテラルリン
ク部材20の断面形状も、図示されているように、下側
に開いた断面ハット形状になっている。ラテラルリンク
部材20の作用や、ラジアスアーム部材10の作用は、
基本的に第1実施例と同様であり、実際にレイアウトさ
れているラテラルリンク部材20よりも長い仮想的なラ
テラルリンク部材をもつサスペンションのような、スト
ローク時のロールセンタ高の変化が少ない特性をもたせ
ることができる。また、この実施例では、ラテラルリン
ク部材20を断面ハット形状の開断面とすることによ
り、ラテラルリンク部材20のねじれ方向の剛性を下げ
ている。このような構成とすることで、ストロークに伴
って発生するラテラルリンク部材20をねじる方向の変
位入力が緩和され、サスペンションのストロークが滑ら
かになる。
【0048】図9は、第3実施例を示す。
【0049】この実施例では、図9に示したように、車
両平面視において、ラテラルリンク部材21に後退角を
設けず、ラテラルリンク部材21び軸線mが車両外側の
延長部分で、ホイールセンタW/Cよりも後方を通るよ
うに設定されている。このような配置とすることによっ
て、後輪7に横力が入力した際には、ラジアスアーム部
材10(すなわち、車輪支持体8)をトーイン方向にス
テアさせる方向のモーメントが入力されるようになり、
横力コンプライアンスステアのアンダステア化が図ら
れ、車両の操舵応答性が向上する。
【0050】図10には、第4実施例を示す。
【0051】この実施例では、ラジアスアーム部材10
と車輪支持体8の結合部を、ベアリング部材22で構成
している。この実施例では、軸nの方向に相対変化しな
いので、横力トーインの効果は失われるものの、その他
の効果は十分に発揮され、更に、結合部のトー角方向の
結合剛性が上がるので、サスペンションのトー角方向の
剛性が大きく高まって、車両の応答性やしっかり感が向
上するという効果が期待できる。
【0052】図11には、第5実施例を示す。
【0053】この実施例では、ラジアスアーム部材10
と車輪支持体8の結合部を、ボールジョイント23で構
成している。ボールジョイント23を用いても同様の効
果が期待できる。
【0054】図12には、第6実施例を示す。
【0055】この実施例では、ラジアスアーム部材10
と車輪支持体8の結合部を、軸線n上に設けられた2つ
の弾性ブッシュ部材24で構成している。本実施例で
は、サスペンションの防振性能やコンプライアンスが高
まり、車両の静粛性や路面突起通過時の乗り心地が向上
する。
【0056】図13には、第7実施例を示す。
【0057】この実施例では、ラジアスアーム部材10
と車輪支持体8の結合部を、軸線n方向に延びた比較的
長い1つの弾性ブッシュ部材25で構成した例が示され
ている。この場合には、特に軽量で安価な構成とでき
る。作用及び効果は、第6実施例と略同様である。この
第7実施例及び前記第6実施例においては、一対の弾性
ブッシュ部材24の組や、長い弾性ブッシュ25の弾性
中心をホイールセンタW/Sよりも後方に配置すること
で、第1実施例等と同じく、横力コンプライアンスステ
ア特性をアンダステア化して、車両の操舵応答性を向上
させることができる。また、第1実施例や第4、5実施
例では、サスペンションの横方向の剛性を高くでき、車
両の操舵時のしっかり感を向上できる。
【0058】図14及び図15は、第8実施例を示す。
【0059】この第8実施例では、ラジアスアーム部材
26の形状と、ラテラルリンク部材27の結合構造を示
す。図示したように、ラテラルリンク部材27のラジア
スアーム部材26への取付点Pは、ラジアスアーム部材
26の車体側取付点Aと、ラジアスアーム部材26の車
輪支持体8側の取付点B、Cとで構成される三角形の内
側に設けられている。そのために、ラジアスアーム部材
26には、ラテラルリンク部材27の取付点Pを囲むよ
うな凹部28が設けられている。この凹部28には、ラ
テラルリンク部材27の弾性ブッシュ部材29における
内筒29aの両端が、凹部28の両側に突き当てられた
状態でボルトナット30により締結されている。
【0060】取付点Pを、取付点A、B、Cで構成され
る三角形状の中に入れることで、取付点Pを、より車両
外側に配置することができ、ラテラルリンク部材27の
長さを確保しやすくなり、本発明の狙いであるコンパク
トな構成で、かつ、ストローク時のロールセンタ高変化
を少なくするという目的を達成しやすくなる。また、取
付点Pの内筒29aの両端を凹部28の両側に突き当て
た状態にしたため、ラジアスアーム部材26に凹部28
を設けても内筒29aが「凹部28の間隔を保持可能な
部材」として機能し、ラジアスアーム部材26を、軽量
で、強度、剛性に優れたものとできる。更に、弾性ブッ
シュ部材29の内筒29aの両端を延長して凹部28の
内壁に当接させたため、別部品が不要で、部品点数の低
減を図ることができる。
【0061】更に、本実施例では、後輪に前後力が入力
された時にラジアスアーム部材26内での力の伝達経路
となるであろうと考えられる、A点とP点を結ぶ軸線o
を、ラテラルリンク部材27の軸線mに直交する線に略
一致させているため、弾性ブッシュ部材29の内筒29
aがラジアスアーム部材26の強度、剛性を高める効果
を示し、またサスペンションの横方向の剛性が高まるよ
うにしている。
【0062】また、取付点Pは、他の取付点A、B、C
で決定される平面(正確には取付点Aと軸線oを含む平
面)上に設けられており、ラテラルリンク部材27から
ラジアスアーム部材26に加わる入力が、ラジアスアー
ム部材26のねじりモーメントを発生しないようになっ
ており、ラジアスアーム部材26の強度、剛性を更に高
めるようになっている。
【0063】図16は、第9実施例を示す。
【0064】ラテラルリンク部材27における弾性ブッ
シュ部材31の軸部31aの両側には、耳状の締結部3
1bが延長形成されており、該締結部31bをラジアス
アーム部材26における凹部28の両側部位に取付ける
構造にしている。ラテラルリンク部材27の弾性ブッシ
ュ部材31における軸部31aの軸線qは、取付点Aと
Bとを結ぶ線と一致していないが、締結部31bの締結
中心同士を結ぶ軸線は、取付点AとPとを結ぶ軸線oと
一致する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る概略斜視図である。
【図2】第1実施例に係る概略平面図である。
【図3】第1実施例に係る一部断面の平面図である。
【図4】第1実施例に係り、平面から見た作用説明図で
ある。
【図5】第1実施例に係り、車両後方から見た作用説明
図である。
【図6】第1実施例に係り、ロールセンタ高を示すグラ
フである。
【図7】第1実施例に係り、ラテラルリンク長さを示す
図である。
【図8】第2実施例に係る概略斜視図である。
【図9】第3実施例に係る概略平面図である。
【図10】第4実施例に係り、ラジアスアーム部材と車
輪支持体の結合部を示す断面図。
【図11】第5実施例に係り、ラジアスアーム部材と車
輪支持体の結合部を示す断面図。
【図12】第6実施例に係り、ラジアスアーム部材と車
輪支持体の結合部を示す断面図。
【図13】第7実施例に係り、ラジアスアーム部材と車
輪支持体の結合部を示す断面図。
【図14】第8実施例に係る概略平面図である。
【図15】第8実施例に係り、ラテラルリンク部材の弾
性ブッシュ部材を示す断面図である。
【図16】第9実施例に係る概略平面図である。
【図17】第1の従来例を示す一部断面の車両後方から
見た後面図である。
【図18】第2の従来例を示す概略平面図である。一部
断面の車両後方から見た後面図である。
【図19】第1従来例及び第2従来例に係り、車両後方
から見た作用説明図である。
【図20】第1従来例及び第2従来例に係り、ロールセ
ンタ高を示すグラフである。
【符号の説明】
7 後輪 8 車輪支持体 9 ストラット部材(上部支持部材) 10、26 ラジアスアーム部材 14、20、21、27 ラテラルリンク部材 19 アッパアーム(上部支持部材) 28 凹部 n、m 軸線 W/C ホイールセンタ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持する車輪支持体
    と、 該車輪支持体の上部を、車体側に上下動自在に支持する
    上部支持部材と、 前端が車体側に回転自在に取付けられると共に、後端が
    前記車輪支持体に一本の軸線回りに回転自在に取付けら
    れて上下揺動自在なラジアスアーム部材と、 一端が前記ラジアスアーム部材に回転自在に取付けられ
    ると共に、他端が車体側に回転自在に取付けられて車幅
    方向に延在する上下揺動自在なラテラルリンク部材とを
    備え、 前記ラテラルリンク部材の一端が、ラジアスアーム部材
    の前後端間の中間部に取付けられていることを特徴とす
    るリヤサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリヤサスペンション装置
    であって、 ラテラルリンク部材の両端の取付点を結ぶ軸線が、ホイ
    ールセンタ又はその後方を通ることを特徴とするリヤサ
    スペンション装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のリヤサスペ
    ンション装置であって、 ラテラルリンク部材の一端は、同他端よりも車体前後方
    向後方に配置されたことを特徴とするリヤサスペンショ
    ン装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のリ
    ヤサスペンション装置であって、 ラジアスアーム部材の後端は、車輪支持体に弾性を有す
    る取付部材を介して取付けられ、 車両平面視で、車輪支持体に対する取付けの一本の軸線
    に直交する入力に関する弾性中心がホイルセンタよりも
    車体前後方向後方に配置されたことを特徴とするリヤサ
    スペンション装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリ
    ヤサスペンション装置であって、 ラジアスアーム部材の後端は、車輪支持体に対する取付
    けの一本の軸線が車体前後方向に傾斜するように複数の
    取付部材で取付けられ、 該取付部材のうち、車体前後方向後方に配置される取付
    部材が球面継手で構成されていることを特徴とするリヤ
    サスペンション装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のリ
    ヤサスペンション装置であって、 ラテラルリンク部材のラジアスアーム部材に対する取付
    点が、車両平面視で、ラジアスアーム部材の車体側の取
    付点と2つの車輪支持体側の取付点を結ぶ三角形の内側
    に配置されたことを特徴とするリヤサスペンション装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のリ
    ヤサスペンション装置であって、 ラテラルリンク部材のラジアスアーム部材に対する取付
    点が、ラジアスアーム部材の車体側取付点と車輪支持体
    に対する取付けの一本の軸線とで決定される平面上に配
    置されたことを特徴とするリヤサスペンション装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のリ
    ヤサスペンション装置であって、 ラテラルリンク部材はラジアスアーム部材に形成された
    凹部内に締結されて、該凹部の間隔を保持可能な部材を
    介してラジアスアーム部材に取付けられていることを特
    徴とするリヤサスペンション装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のリヤサスペンション装置
    であって、 凹部の間隔を保持可能な部材は、ラテラルリンク部材に
    取付けられた弾性ブッシュ部材の内筒であり、該内筒の
    両端が凹部の内壁に当接していることを特徴とするリヤ
    サスペンション装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載のリヤサス
    ペンション装置であって、 凹部の間隔を保持可能な部材は、凹部に力を伝える方向
    が、ラジアスアーム部材の車体側取付点に向いているこ
    とを特徴とするリヤサスペンション装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のリヤサスペンション
    装置であって、 凹部の間隔を保持可能な部材は、ラテラルリンク部材を
    支持する軸部と該軸部の両側に設けられて前記凹部の両
    側に締結される締結部とからなり、前記締結部の締結中
    心同士を結ぶ直線がラジアスアーム部材の車体側取付点
    に向き、軸部の軸線が、前記直線に対して車幅方向に所
    定角度を有していることを特徴とするリヤサスペンショ
    ン装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    のリヤサスペンション装置であって、 ラテラルリンク部材は、少なくとも一端が球面軸受で取
    付けられていることを特徴とするリヤサスペンション装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    のリヤサスペンション装置であって、 ラテラルリンク部材は、開断面構造をなしていることを
    特徴とするリヤサスペンション装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
    のリヤサスペンション装置であって、 上部支持部材が、下部が車輪支持体に剛結合されると共
    に、上部が車体側に取付けられたストラット部材である
    ことを特徴とするリヤサスペンション装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    のリヤサスペンション装置であって、 上部支持部材が、先端が車輪支持体に回転可能に結合さ
    れ、車幅方向内側が車体側に二点で回転可能に結合され
    ているアッパアームであることを特徴とするリヤサスペ
    ンション装置。
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