JP2000025182A - 易接着性フィルムおよびそれを用いた積層体 - Google Patents

易接着性フィルムおよびそれを用いた積層体

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JP2000025182A
JP2000025182A JP19740398A JP19740398A JP2000025182A JP 2000025182 A JP2000025182 A JP 2000025182A JP 19740398 A JP19740398 A JP 19740398A JP 19740398 A JP19740398 A JP 19740398A JP 2000025182 A JP2000025182 A JP 2000025182A
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fatty acid
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Satoshi Kitazawa
諭 北澤
Masayuki Fukuda
雅之 福田
Shinji Yano
真司 矢野
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着力に優れ、しかも透明性、易滑性に優
れ、表面保護材に適した易接着性フィルムを提供する。
また、表面硬度、耐摩耗性、長期の光線照射による接着
性低下が改善された積層体を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明は、ポリエステルフィルムの少な
くとも片面に、水性ポリエステル(A)、水性ポリエス
テル(B)並びに脂肪酸アミドおよび/または脂肪酸ビ
スアミド(C)からなる易接着性塗膜が形成されたフィ
ルムであって、(A)のガラス転移温度(Tg)が40
〜120℃であり、(A)のTgが(B)のTgより高
く、(A)と(B)のTgの差△Tg及び(A)と
(B)の重量比(A)/(B)がそれぞれ下式を同時に
満足し、該フィルムのヘーズ値が1%以下、摩擦係数
(μs)が0.8以下であることを特徴とする易接着性
フィルム及びそれを用いた積層体である。 10≦△Tg≦120 (式1) 1≦(A)/(B)≦5 (式2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易接着性フイルム
に関し、更に詳しくは、ポリエステルフィルムの少なく
とも片面に、特定の組成物からなる易接着性塗膜を形成
した、優れた接着、透明性、易滑性を有する易接着性フ
ィルムおよび該易接着性フィルムの易接着性塗膜の上に
ハードコート層を積層した積層体に関し、特に紫外線を
長時間照射しても易接着性塗膜とハードコート層の接着
力が維持される積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレートの二軸延
伸フィルムは、優れた機械的性質、耐熱性、耐薬品性を
有するため、磁気テープ、強磁性薄膜テープ、写真フィ
ルム、包装用フィルム、電子部品用フィルム、電気絶縁
フィルム、金属板ラミネート用フィルム、ガラスディス
プレイなどの表面に貼るフィルム、各種部材の保護用フ
ィルム等の素材として広く用いられている。
【0003】これらのフィルムは、通常ポリエステルフ
ィルム単独で用いられることは殆どなく、磁性層、感光
層、保護層、中間層、着色層、硬膜層等を積層して使用
されることが多く、更に金属やガラスなどに貼り付けて
使用されることも多い。従って、ポリエステルフィルム
は、他の層や金属、ガラス等との接着性に優れることが
要求される。
【0004】ポリエステルフィルムの接着性を改善する
方法としては、例えば、インモールド用転写フィルムの
ベースフィルムに特定の二次転移点を有する水性ポリエ
ステルの被膜を形成させてメジューム層との接着性を向
上させる方法が知られている(特開平7―156358
号公報)。
【0005】しかしながら、この方法では、インモール
ド用転写フィルムにおけるベースフィルムとイジューム
層との接着性は向上するものの、その他の用途に用いら
れる層との接着性は十分満足できるレベルまで改善され
ないことが多い。
【0006】一方、平坦性や易滑性に優れたポリエステ
ルフィルムを得る目的で、脂肪酸アミドまたは脂肪酸ビ
スアミドを含む組成物からなる塗膜をポリエステルフィ
ルムの表面に形成することも知られている(特開昭63
―194948号公報)。しかし、脂肪酸アミドまたは
脂肪酸ビスアミドを用いることによって、接着性が向上
することについては示唆されていない。
【0007】また、ポリエチレンテレフタレート層にポ
リエステル樹脂層を形成させ、その上に特定組成の放射
線硬化性層を形成することにより、表面硬度や耐摩耗性
などの良好な接着体を得ることも知られている(特公平
7―80281号公報)。しかし、この積層体では特殊
な硬化性層を用いるため、汎用性がなく、しかも接着性
の点でも十分満足できるものではない。
【0008】さらに、これら上記方法において、初期の
接着性は改善するが、フィルムを外に配置したり光線が
連続して照射される用途に用いた場合、紫外線などの光
線によって、接着性が経時的に低下する問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解消し、種々の用途に用いられる層や、
金属、ガラスなどとの接着力に優れ、しかも透明性、易
滑性に優れたポリエステルフィルムを提供すること、特
に窓ガラス、ショーケース、メガネ、計器類、ディスプ
レイ、ランプなどの表面保護材に適したポリエステルフ
ィルムを提供することを目的とする。更には、ポリエス
テルフィルムにハードコート層を積層して、表面硬度、
耐摩耗性等を改善した積層体を提供することを目的とす
るものであり、特に、長時間の光線照射においても接着
性が低下しない、ディスプレイの表面保護材等に有用な
積層体を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ポリ
エステルフィルムの少なくとも片面に、水性ポリエステ
ル(A)、水性ポリエステル(B)並びに脂肪酸アミド
および/または脂肪酸ビスアミド(C)からなる易接着
性塗膜が形成されたフィルムであって、(A)のガラス
転移温度が40〜120℃であり、(A)のガラス転移
温度が(B)のガラス転移温度より高く、(A)と
(B)のガラス転移温度の差△Tg(℃)及び(A)と
(B)の重量比(A)/(B)がそれぞれ下式を同時に
満足し、該フィルムのヘーズ値が1%以下、摩擦係数
(μs)が0.8以下であることを特徴とする易接着性
フィルムである。 10≦△Tg≦120 (式1) 1≦(A)/(B)≦5 (式2) また本発明は、上記の易接着性フィルムの易接着性塗膜
の少なくとも一面の上に、ハードコート層を積層した積
層体である。以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0011】(ポリエステル)本発明においてポリエス
テルフィルムを構成するポリエステルとは、芳香族二塩
基酸またはそのエステル形成性誘導体とジオールまたは
そのエステル形成性誘導体とから合成される線状飽和ポ
リエステルである。
【0012】かかるポリエステルの具体例として、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(1,4―シク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート)、ポリエチレ
ン―2,6―ナフタレンジカルボキシレート等が例示で
き、これらの共重合体またはこれと少割合の他樹脂との
ブレンド物なども含まれる。
【0013】これらのポリエステルには、必要により、
適当なフィラーを含有させることができる。このフィラ
ーとしては、従来からポリエステルフィルムの滑り性付
与剤として知られているものが挙げられるが、その例を
示すと炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニ
ウム、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、カーボンブラッ
ク、炭化珪素、酸化錫、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポ
リスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコー
ン樹脂粒子等が挙げられる。さらにポリエステル中に
は、着色剤、帯電防止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触媒
等も適宜添加することができる。
【0014】ポリエステルフィルムは、かかるポリエス
テルを常法により溶融押出して、フィルム状とし、必要
に応じて配向、熱処理することにより得ることができ
る。
【0015】(水性ポリエステル)本発明で使用する異
なる2種の水性ポリエステルは、水に可溶性または分散
性のポリエステルである。水性ポリエステル(A),
(B)として、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸、4,4′―ジフェニルジカルボン酸、フェ
ニルインダンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
5―Naスルホイソフタル酸、トリメリット酸、ジメチ
ロールプロピオン酸等のポリカルボン酸成分とエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、1,4―ブタンジオール、1,6―ヘキサンジ
オール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ビスフェノールAのア
ルキレンオキシド付加物等のポリヒドロキシ化合物成分
とからなるポリエステルを挙げることができる。
【0016】上記水性ポリエステル(A),(B)にお
いて、さらに親和性を付与することが必要な場合、ポリ
エステル中にSO3Na基やCOONa基を導入しても
よく、またポリエーテル成分を導入することもできる。
【0017】水性ポリエステル(A)のガラス転移温度
は、40〜120℃好ましくは50〜100℃である。
【0018】水性ポリエステル(A)と共に水性ポリエ
ステル(A)よりもガラス転移温度の低い水性ポリエス
テル(B)を用いると、水性ポリエステル(A)のみを
用いた場合より紫外線の長時間照射による接着性が向上
する。すなわち良好なブロッキング性、接着性、紫外線
の長時間照射による接着性を得るには,ガラス転移温度
の異なる水性ポリエステル(A)及び(B)を用いるこ
とによって達成されるものである。
【0019】水性ポリエステルのガラス転移温度はその
酸成分、ポリオール成分により任意に設定することがで
き、例えば,高いガラス転移温度の水性ポリエステルを
得るには、ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジメタノールの共重合量を増加
させ、低いガラス転移温度の水性ポリエステルを得るに
は、アジピン酸、セバシン酸のような長鎖のジカルボン
酸、ヘキサメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ールのような長鎖のポリオールの共重合量を増加させる
ことが有効である。
【0020】その中でも高Tg成分のモノマーとしては
ナフタレンジカルボン酸、低Tg成分のモノマーとして
はテトラメチレングリコールが好ましく用いられる。
【0021】本発明においてはガラス転移温度が40〜
120℃の水性ポリエステル(A)とガラス転移温度が
水性ポリエステル(A)よりも低い水性ポリエステル
(B)とのガラス転移温度の差△Tgが、10≦△Tg
≦120、好ましくは20≦△Tg≦100である。△
Tgが10℃未満の場合には耐フェードテスト性の改良
効果、ブロッキング性に劣り、反対に△Tgが120℃
以上では接着性に劣る。
【0022】また、水性ポリエステルのうち、水性ポリ
エステル(A)と水性ポリエステル(B)の重量比が、
1≦(A)/(B)≦5、好ましくは2≦(A)/
(B)≦4.5、より好ましくは3≦(A)/(B)≦
4である。(A)/(B)が1以下ではブロッキング性
に劣り、(A)/(B)が5以上では耐フェードテスト
性が劣る。水性ポリエステル(A)は、易接着性塗膜中
30〜80重量%含有することが好ましい。水性ポリエ
ステル(B)は、易接着性塗膜中10〜40重量%含有
することが好ましい。
【0023】好ましい組み合わせとして、Tgが50〜
100℃の水性ポリエステル(A)50〜80wt%
と、Tgが10〜30℃の水性ポリエステル(B)50
〜20wt%などを例示することができる。
【0024】(脂肪酸アミドおよび/または脂肪酸ビス
アミド(C))また、本発明で用いられる脂肪酸アミド
および/または脂肪酸ビスアミドは、それぞれR1CO
NH2、R1CONHR3NHOCR2で表されるものであ
り、R1CO―およびR2CO―は脂肪酸残基、―NHR
3NH―はジアミン残基である。この脂肪酸としては、
炭素数6〜22の飽和または不飽和脂肪酸が好ましい。
【0025】かかる脂肪酸アミドまたは脂肪酸ビスアミ
ドとしては、例えば、炭素数13〜15で分子量200
〜800のN,N′―アルキレンビスアミド等を好まし
く挙げることができる。更に具体的には、N,N′―メ
チレンビスステアリン酸アミド、N,N′―エチレンビ
スパルミチン酸アミド、N,N′―メチレンビスラウリ
ン酸アミド、リノール酸アミド、カプリル酸アミド、ス
テアリン酸アミド等を例示することができる。これらの
うち、特に下記式(I)で示されるビスアミドが好まし
く用いられる。
【0026】
【化2】 RCONH(CH2nNHOCR ……(I) 但し、式(I)中のRCO―は脂肪酸残基を示し、nは
1または2である。ここでRは、炭素数5〜21のアル
キル基、炭素数5〜21のアルケニル基が好ましい。
【0027】これらの脂肪酸のアミドおよび/または脂
肪酸のビスアミドは、塗膜を形成する組成物中に、3〜
10重量%含まれていることが好ましい。脂肪酸のアミ
ドおよび/または脂肪酸のビスアミドの含有量が少なす
ぎると十分な接着力が得られず、滑り性、耐ブロッキン
グ性が低下する傾向があり、逆に多すぎると、フィルム
と塗膜との密着性が低下したり、塗膜の脆化を招いたり
すると共に、ヘーズが高くなったりすることがある。
【0028】(易接着性フィルム)ヘーズ値が1%以
下、摩擦係数(μs)が0.8以下の易接着性フィルム
は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、前記の
(A)、(B)及び(C)からなる組成物を主成分とす
る易接着性塗膜を形成させることにより得ることができ
る。
【0029】特に、摩擦係数(μs)を0.8以下とす
るには、塗膜表面の中心線平均粗さ(Ra)を0.00
2〜0.01μmとするのが好ましい。このような中心
線平均粗さ(Ra)を有する易接着性塗膜は、その構成
成分として平均粒径0.15μm以下の粗面化物質を5
〜30重量%添加することにより得ることができる。
【0030】上記の粗面化物質としては、例えば炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、ケイ酸ソーダ、水
酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、硫酸バ
リウム、酸化チタン、酸化錫、三酸化アンチモン、カー
ボンブラック、二硫化モリブデン等の無機微粒子、アク
リル系架橋重合体、スチレン系架橋重合体、シリコーン
樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール
樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンワックス等の有機微
粒子等を挙げることができる。これらのうち、水不溶性
の固体物質は、水分散液中で沈降するのを避けるため、
比重が3を超えない超微粒子を選ぶことが好ましい。
【0031】かかる粗面化物質は、塗膜表面を粗面化す
ると共に、微粉末自体による塗膜の補強作用があり、さ
らには塗膜への耐ブロッキング性付与作用を有し、フィ
ルムに優れた滑り性を与えることになる。
【0032】これらの粗面物質は、塗膜を形成する組成
物中に、5〜30重量%含まれていることが好ましく、
特に、平均粒径が0.1μm以上の比較的大きな粒子を
用いるときには5〜10重量%範囲から、また、平均粒
径が0.01〜0.1μmの粒子を用いるときには8〜
30重量%の範囲内から選定するのが好ましい。
【0033】本発明で用いられる(A)、(B)及び
(C)からなる塗膜用組成物は、塗膜を形成させるため
に、水溶液、水分散液或いは乳化液の形態で使用され
る。塗膜を形成するために、必要に応じて、前記水性ポ
リエステル以外の他の樹脂、例えばオキサゾリン基を有
する重合体、メラミン、エポキシ、アジリジン等の架橋
剤、帯電防止剤、着色剤、界面活性剤、紫外線吸収剤な
どを添加することができる。
【0034】本発明における水性塗液の固形分濃度は、
通常30重量%以下であり、更には0.5〜30重量%
であることが好ましい。この割合が0.5重量%未満で
あると、ポリエステルフィルムへの塗れ性が不足し、他
方30重量%を越えると塗布外観が悪化する。
【0035】塗液のポリエステルフィルムへの塗布は、
任意の段階で行なうことができるが、ポリエステルフィ
ルムの製造過程で行なうのが好ましく、さらには配向結
晶化が完了する前のポリエステルフィルムに塗液を塗布
するのが好ましい。
【0036】ここで、結晶配向が完了する前のポリエス
テルフィルムとは、未延伸フィルム、未延伸フィルムを
縦方向または横方向の何れか一方に配向せしめた一軸配
向フィルム、さらには縦方向および横方向の二方向に低
倍率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向また横方向
に再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延
伸フィルム)等を含むものである。
【0037】なかでも、未延伸フィルムまたは一方向に
配向せしめた一軸延伸フィルムに、上記組成物の塗液を
塗布し、そのまま縦延伸および/または横延伸と熱固定
とを施すのが好ましい。
【0038】塗液をフィルムに塗布する際には、塗布性
を向上させるための予備処理としてフィルム表面にコロ
ナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等の物理処理を施
すか、あるいは塗膜組成物と共にこれと化学的に不活性
な界面活性剤を併用することが好ましい。
【0039】かかる界面活性剤は、ポリエステルフィル
ムへの水性塗液の濡れを促進するものであり、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレン―脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、ア
ルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホ
コハク酸塩等のアニオン型、ノニオン型界面活性剤を挙
げることができる。界面活性剤は、塗液用組成物中に1
〜10重量%含まれることが好ましい。
【0040】塗液の塗布量は、塗膜の厚さが0.02〜
0.3μm、好ましくは0.07〜0.25μmの範囲
となるような量であるのが好ましい。塗膜の厚さが薄過
ぎると、接着力が不足し、逆に厚過ぎると、ブロッキン
グを起こしたり、ヘーズ値が高くなったりする可能性が
ある。
【0041】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法、カーテンコート法などを単独ま
たは組合せて用いることができる。なお、塗膜は、必要
に応じ、フィルムの片面のみに形成してもよいし、両面
に形成してもよい。
【0042】(積層体)本発明における積層体は、前記
易接着性フィルムの易接着性塗膜の少なくとも1面の上
に、ハードコート層を積層させることにより得ることが
できる。このハードコート層としては、例えばシラン
系、放射線硬化系などの通常用いられるハードコート層
が挙ることができるが、特に放射線硬化系のハードコー
ト層が好ましく、中でもUV硬化系のハードコート層が
好ましく用いられる。
【0043】ハードコート層の形成に用いられるUV硬
化系組成物としては、ウレタン―アクリレート系、エポ
キシ―アクリレート系、ポリエステル―アクリレート系
などのUV硬化性組成物を挙げることができる。
【0044】易接着性ポリエステルフィルムの易接着性
塗膜の上にハードコート層を積層するには、該塗膜上に
組成物を塗布し、加熱、放射線(例えば紫外線)照射等
により該組成物を硬化させればよい。
【0045】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。なお、実施例、比較例において、ヘーズ値、摩
擦係数(μs)、表面粗さ(Ra)、接着力、耐ブロッ
キング性、耐フェードテスト性は下記の方法により評価
した。
【0046】(1)ヘーズ値 日本電色工業社製のヘーズ測定器(NDH―20)を使
用してフィルムのヘーズ値を測定した。尚、フィルムの
ヘーズを下記の基準で評価した。 ◎: ヘーズ値≦0.5%……フイルムのヘー
ズ極めて良好 ○:0.5%<ヘーズ値≦1.0%……フイルムのヘー
ズ良好 ×:1.0%<ヘーズ値 ……フイルムのヘー
ズ不良
【0047】(2)摩擦係数(μs) ASTM D1894―63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパリー測定器を使用し、塗膜形成面とポリエチ
レンテレフタレートフィルム(塗膜非形成面)との静摩
擦係数(μs)を測定した。但し、スレッド板はガラス
板とし、荷重は1kgとした。尚、フィルムの滑り性を
下記の基準で評価した。 ◎: 摩擦係数(μs)≦0.5……滑り性極め
て良好 ○:0.5<摩擦係数(μs)≦0.8……滑り性良好 ×:0.8<摩擦係数(μs) ……滑り性不良
【0048】(3)中心線平均表面粗さ(Ra) JIS B0601に準じ、(株)小坂研究所製の高精
度表面粗さ計 SE―3FATを使用して、針の半径2
μm、荷重30mgで拡大倍率20万倍、カットオフ
0.08mmの条件下にチャートを描かせ、表面粗さ曲
線からその中心線方向に測定長さLの部分を抜き取り、
この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向とY軸
として、粗さ曲線をY=f(x)で表わした時、次の式
で与えられた値をnm単位で表わした。また、この測定
は、基準長を1.25mmとして4個測定し、平均値で
表わした。
【0049】
【数1】
【0050】(4)接着力 易接着性フィルムの塗膜形成面に厚さ5μmのハードコ
ート層を形成して碁盤目のクロスカット(1mm2のマ
ス目を100個)を施し、その上に24mm幅のセロハ
ンテープ(ニチバン社製)を貼り付け、180度の剥離
角度で急激に剥がした後、剥離面を観察し、下記の基準
で評価した。 5:剥離面積が10%未満 ……接着力極め
て良好 4:剥離面積が10%以上20%未満 ……接着力良好 3:剥離面積が20%以上30%未満 ……接着力やや
良好 2:剥離面積が30%以上40%未満 ……接着力不良 1:剥離面積が40%を超えるもの ……接着力極め
て不良
【0051】(5)耐ブロッキング性 2枚のフィルムを、塗膜形成面と非形成面が接するよう
に重ね合せ、これに、60℃×80%RHの雰囲気下で
17時間にわたって6kg/cm2の圧力をかけ、その
後で剥離して、その剥離力により耐ブロッキング性を下
記の基準で評価した。 ◎: 剥離力<10g/5cm幅……耐ブロッキ
ング性極めて良好 ○:10g/5cm幅≦剥離力<15g/5cm幅……耐ブロッキ
ング性良好 △:15g/5cm幅≦剥離力<20g/5cm幅……耐ブロッキ
ング性やや良好 ×:20g/5cm幅≦剥離力 ……耐ブロッキ
ング性不良
【0052】(6)耐フェードテスト性 フィルムの塗膜形成面に、厚さ5μmのハードコート層
を形成し、サンシャインウェザーメーターで、200時
間(雨なし)処理した後、ハードコート層を碁盤目のク
ロスカット(1mm2のマス目を100個)を施し、そ
の上に24mm幅のセロハンテープ(ニチバン社製)を
貼り付け、180度の剥離角度で急激に剥がした。この
剥離面を観察し、下記の基準で評価した。 5:剥離面積が10%未満 ……接着力極め
て良好 4:剥離面積が10%以上20%未満 ……接着力良好 3:剥離面積が20%以上30%未満 ……接着力やや
良好 2:剥離面積が30%以上40%未満 ……接着力不良 1:剥離面積が40%を超える ……接着力きわ
めて不良
【0053】[実施例1]溶融ポリエチレンテレフタレ
ート([η]=0.65)をダイより押出し、常法によ
り冷却ドラムで冷却して未延伸フィルムとし、次いで縦
方向に3.6倍に延伸した後、その片面に下記塗膜用組
成物の濃度8%の水性液をロールコーターで均一に塗布
した。
【0054】 <塗膜用組成物> (水性ポリエステル(A)) 酸成分がテレフタル酸(90モル%)、イソフタル酸(6モル%)および5− スルホイソフタル酸カリウム(4モル%)、グリコール成分がエチレングリコー ル(95モル%)およびネオペンチルグリコール(5モル%)の共重合ポリエス テル(Tg=68℃) 66重量% (水性ポリエステル(B)) 酸成分がテレフタル酸(60モル%)、イソフタル酸(36モル%)および5 −スルホイソフタル酸カリウム(4モル%)、グリコール成分が1、4−ブタン 時オール(70モル%)およびビスフェノールAのエチレンオキサイド2モル付 加物(30モル%)の共重合ポリエステル(Tg=25℃) 14重量% N,N’−エチレンビスカプリル酸アミド 5重量% アクリル系樹脂微粒子(平均粒径0.03μm) 10重量% ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 5重量%
【0055】次いで、この塗布フィルムを引き続いて9
5℃で乾燥しながら横方向に120℃で3.8倍に延伸
し、220℃で熱固定して、厚さ40μmの易接着性フ
ィルムを得た。なお、塗膜の厚さは0.15μmであっ
た。この易接着性フィルムは、ヘーズ値の評価が◎、滑
り性の評価が○、中心線平均表面粗さ(Ra)が0.0
07μm、耐ブロッキング性の評価が○であった。
【0056】次いで、塗膜上に、下記組成からなるハー
ドコート層組成物をロールコーターを用いて、硬化後の
膜厚が5μmとなるように均一に塗布し、更に80W/
cmの強度を有する高圧水銀灯で30秒間紫外線を照射
して硬化させ、ハードコート層を形成した積層体を得
た。この積層体は、ハードコート層塗膜面の接着力の評
価が4、耐フェードテスト性の評価が4で、透明性、易
滑性に優れ、しかも耐ブロッキング性が良好であった。 <ハードコート層組成物> ペンタエリスリトールアクリレート 45重量% N−メチロールアクリルアミド 40重量% N−ビニルピロリドン 10重量% 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 5重量%
【0057】[比較例1]実施例1において、水性ポリ
エステル(B)を含まない塗膜用組成物を用いた以外は
実施例1と同一条件で積層フィルムを作成した。この積
層フィルムは、ヘーズ値、摩擦係数(μs)、表面平均
粗さ(Ra)、耐ブロッキング性は実施例1と同等であ
ったが、実施例1と同様にして評価した接着力は4、耐
フェードテスト性は2であり、接着力が劣るものであっ
た。
【0058】[実施例2〜11、比較例2〜6]実施例
1において、塗膜用組成物の組成を表1に示すように変
更した以外は実施例1と同様にして易接着性フィルムを
得た。この易接着性フィルムの評価結果を表2に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】実施例1、比較例1の結果および表2に示
した結果から明らかなように、本発明のフィルム(実施
例2〜11)は、透明性、易滑性、接着力、フェードテ
スト後の接着力、耐ブロッキング性のいずれも良好であ
ったが、水性ポリエステル(A)/水性ポリエステル
(B)の比率が5を超えた場合(比較例2)は、耐フェ
ードテスト処理後の接着力が劣り、水性ポリエステル
(A)/水性ポリエステル(B)の比率が1未満の場合
(比較例3)は、耐ブロッキング性が不十分であった。
また、脂肪酸アミドも脂肪酸ビスアミドも含まない場合
(比較例4)、水性ポリエステル(A)−水性ポリエス
テル樹脂(B)の△Tgが120℃を超える場合(比較
例6)は、接着力が劣っていた。また、水性ポリエステ
ル(A)を含まない場合(比較例5)は、ブロッキング
性が劣っていた。
【0062】[実施例12〜15]塗膜用組成物成分の
N,N’−メチレンビスステアリン酸アミドの配合量を
表3に示すように変更し、水性ポリエステルの配合量を
組成物中の成分の配合量合計が100%となるよう減じ
た以外は、実施例4と同様にして易接着性フィルムを得
た。このフィルムの評価結果は表3に示す通りであり、
脂肪酸ビスアミドの配合量が3〜10重量%の場合(実
施例13、14)に特に良好な接着力と耐ブロッキング
性が得られた。
【0063】
【表3】
【0064】[実施例16〜20、比較例7〜10]粗
面化物質の種類および添加量を表4に示すように変更
し、水性ポリエステルの配合量を組成物中の成分の配合
量合計が100%となるよう減じた以外は、実施例4と
同様にしてヘーズ値および摩擦係数(μs)、表面粗さ
の異なる易接着性フィルムを得た。このフィルムの評価
結果は表4に示す通りであり、ヘーズ値が1%を超える
場合(比較例8、10)は、透明性が劣り、透明性が要
求される表面保護材には不適当であった。また、摩擦係
数(μs)が0.8を超える場合(比較例7、9)は易
滑性が劣り巻取性、取扱性、耐ブロッキング性が不十分
であった。これに対して、ヘーズ値が1%以下、摩擦係
数(μs)が0.8以下の本発明の易接着性フィルム
(実施例16〜20)は、良好な透明性と易滑性を示し
た。
【0065】
【表4】
【0066】なお、表1および表4において塗膜用組成
物の記号(P、Q、R、S、T、U、X、Y、Z、A、
B、C、D、E、G、H、LおよびM)は、それぞれ下
記の重合体または化合物であることを示す。
【0067】<水性ポリエステル> P:酸成分がテレフタル酸(90モル%)、イソフタル
酸(6モル%)および5―スルホイソフタル酸カリウム
(4モル%)、グリコール成分がエチレングリコール
(95モル%)およびネオペンチルグリコール(5モル
%)の共重合ポリエステル(Tg=68℃) Q:酸成分が2,6―ナフタレンジカルボン酸(50モ
ル%)、テレフタル酸(46モル%)および5―スルホ
イソフタル酸ナトリウム(4モル%)、グリコール成分
がエチレングリコール(70モル%)およびビスフェノ
ールAのエチレンオキシド2モル付加物(30モル%)
の共重合ポリエステル(Tg=80℃) R:酸成分がテレフタル酸(85モル%)およびイソフ
タル酸(15モル%)、グリコール成分がエチレングリ
コール(57モル%)、1,4―ブタンジオール(40
モル%)、ジエチレングリコール(2モル%)およびポ
リエチレングリコール(分子量600)(1モル%)の
共重合ポリエステル(Tg=47℃) S:酸成分がテレフタル酸(70モル%)、イソフタル
酸(28モル%)および5―スルホイソフタル酸ナトリ
ウム(2モル%)、グリコール成分がエチレングリコー
ル(70モル%)およびビスフェノールAのエチレンオ
キサイド4モル付加物(30モル%)の共重合ポリエス
テル(Tg=30℃) T:酸成分が2,6―ナフタレンジカルボン酸(81モ
ル%)、イソフタル酸(15モル%)および5―スルホ
イソフタル酸ナトリウム(4モル%)、グリコール成分
がエチレングリコール(70モル%)およびビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド2モル付加物(30モル
%)の共重合ポリエステル(Tg=90℃) U:酸成分が2,6―ナフタレンジカルボン酸(92モ
ル%)、イソフタル酸(4モル%)および5―スルホイ
ソフタル酸ナトリウム(4モル%)、グリコール成分が
エチレングリコール(70モル%)およびビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド2モル付加物(30モル%)
の共重合ポリエステル(Tg=100℃) X:酸成分が2,6―ナフタレンジカルボン酸(94モ
ル%)、イソフタル酸(2モル%)および5―スルホイ
ソフタル酸ナトリウム(4モル%)、グリコール成分が
エチレングリコール(20モル%)および1,4−シク
ロヘキサンジメタノール(80モル%)の共重合ポリエ
ステル(Tg=123℃) Y:酸成分がテレフタル酸(60モル%)、イソフタル
酸(36モル%)および5―スルホイソフタル酸ナトリ
ウム(4モル%)、グリコール成分が1,4−ブタンジ
オール(70モル%)およびビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド2モル付加物(30モル%)の共重合ポリ
エステル(Tg=25℃) Z:酸成分がテレフタル酸(60モル%)、アジピン酸
(36モル%)および5―スルホイソフタル酸ナトリウ
ム(4モル%)、グリコール成分がエチレングリコール
(40モル%)、1,4−ブタンジオール(30モル
%)およびビスフェノールAのエチレンオキサイド2モ
ル付加物(30モル%)の共重合ポリエステル(Tg=
0℃)
【0068】<脂肪酸アミド、脂肪酸ビスアミド> A:N,N′―エチレンビスカプリル酸アミド B:N,N′―メチレンビススアテリン酸アミド C:N,N′―エチレンビスパルミチン酸アミド D:カプリル酸アミド E:ステアリン酸アミド
【0069】<粗面化物質> G:アクリル系樹脂微粒子(平均粒径0.03μm) H:シリカ(平均粒径0.12μm)
【0070】<界面活性剤> L:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル M:ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合
【0071】[実施例21]実施例5で得た易接着性フ
ィルムの易接着性塗膜の上に、下記組成からなるUV硬
化系組成物をロールコーターを用いて、硬化後の膜厚が
6μmとなるように均一に塗布した。 <UV硬化系組成物> ペンタエリスリトールトリアクリレート 20重量% N―メチロールアクリルアミド 40重量% トリメチロールプロパントリアクリレート 25重量% Nビニルピロリドン 10重量% P―フェノキシジクロロアセトフェノン 5重量%
【0072】次いで、80W/cmの強度を有する高圧
水銀灯で、30秒間、紫外線を照射し、硬化させてハー
ドコート層を形成し、積層体を得た。この積層体では、
ハードコート層が強固にポリエステルフィルムに接着し
ており、フェードテスト後の接着力は4であった。この
積層体は、表面硬度が大きく、耐摩耗性に優れ、透明性
が要求される表面保護材として極めて有用であった。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、積層して使用する他の
層や、金属、ガラスなどとの接着力に優れ、しかも透明
性、易滑性に優れたポリエステルフィルム、特に窓ガラ
ス、ショーケース、メガネ、計器類、ディスプレイ、ラ
ンプなどの表面保護材に適した易接着性ポリエステルフ
ィルムを提供することができ、更には、上記易接着性ポ
リエステルフィルムの易接着層の上にハードコート層を
積層した、表面硬度、耐摩耗性等、特に長期の光線照射
による接着性低下を改善した積層体を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 真司 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人株式会社相模原研究センター内 Fターム(参考) 4F100 AH03B AH03K AK01C AK25H AK41A AK41B AK41J AK42 BA02 BA03 BA10A BA10B BA10C BA15 BA16 BA26 CA23B CC00C DD07B DE01B DE01H EJ37 GB90 JA04A JA04B JA20 JB05B JB14C JK06 JK09 JK12 JK12C JK15 JK16 JL00 JL11 JN01 YY00 YY00A YY00B YY00H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に、水性ポリエステル(A)、水性ポリエステル(B)
    並びに脂肪酸アミドおよび/または脂肪酸ビスアミド
    (C)からなる易接着性塗膜が形成されたフィルムであ
    って、(A)のガラス転移温度が40〜120℃であ
    り、(A)のガラス転移温度が(B)のガラス転移温度
    より高く、(A)と(B)のガラス転移温度の差△Tg
    及び(A)と(B)の重量比(A)/(B)がそれぞれ
    下式を同時に満足し、該フィルムのヘーズ値が1%以
    下、摩擦係数(μs)が0.8以下であることを特徴と
    する易接着性フィルム。 10≦△Tg≦120 (式1) 1≦(A)/(B)≦5 (式2)
  2. 【請求項2】 易接着性塗膜の表面の中心線平均粗さ
    (Ra)が、0.002〜0.01μmである請求項1
    記載の易接着性フィルム。
  3. 【請求項3】 易接着性塗膜が、平均粒径0.15μm
    以下の粗面化物質を5〜30重量%含有する請求項2記
    載の易接着性フィルム。
  4. 【請求項4】 易接着性塗膜が、脂肪酸アミドおよび/
    または脂肪酸ビスアミドを3〜10重量%含有する請求
    項1〜3のいずれかに記載の易接着性フィルム。
  5. 【請求項5】 脂肪酸ビスアミドが、下記一般式(I)
    で表される脂肪酸ビスアミドである請求項1〜5のいず
    れかに記載の易接着性フィルム。 【化1】 RCONH(CH2nNHOCR ……(I) (但し、式(I)中のRCO―は脂肪酸残基を示し、n
    は1または2である。)
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の易接着
    性フィルムの易接着性塗膜の少なくとも一面の上に、ハ
    ードコート層を積層した積層体。
  7. 【請求項7】 ハードコート層が、放射線硬化性樹脂を
    放射線照射により硬化させて得られるハードコート層で
    ある請求項6記載の積層体。
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KR100851309B1 (ko) * 2001-03-16 2008-08-08 도레이 가부시끼가이샤 적층 폴리에스테르 필름

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