JP2000022107A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

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JP2000022107A
JP2000022107A JP10185797A JP18579798A JP2000022107A JP 2000022107 A JP2000022107 A JP 2000022107A JP 10185797 A JP10185797 A JP 10185797A JP 18579798 A JP18579798 A JP 18579798A JP 2000022107 A JP2000022107 A JP 2000022107A
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electrode
film
forming
projections
dielectric film
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Yasuhiro Sugawara
安浩 菅原
Yuzuru Oji
譲 大路
Shinpei Iijima
晋平 飯島
Yoshitaka Nakamura
吉孝 中村
Misuzu Kanai
美鈴 金井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】容量部の平面面積の増大を抑制しつつ、大容量
なる容量部を実現する半導体装置の製造方法、および半
導体装置を提供する。 【解決手段】半導体基板1側に位置する容量手段の為の
第1の電極21を複数の突起(凹凸)をもたせて形成
し、前記突起を有する第1の電極上に誘電体膜22を形
成し、前記誘電体膜22に当該容量手段の為の第2の電
極23を形成する。前記第1の電極にその膜面に突起を
設ける工程は、所望形状に形成された第1の導体膜の少
なくとも表面が実質的にシリコンを含有しない第2の導
体膜に置換成長させられる工程を含んいる。第1の導電
体膜をシリコン、第2の導電体膜をタングステンとして
選択成長させるのが好例である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は半導体装置の製造
方法および半導体装置に関するものである。本願発明は
特に容量部を有する半導体装置、わけても、半導体記憶
(メモリ)装置、例えばダイナミック・ランダム・アク
セス・メモリ(DRAM)等の超LSIの製造に適用し
て有用である。
【0002】
【従来の技術】現在、超LSIメモリデバイス、特にD
RAMの容量素子部では、容量値を大きくできる立体構
造のキャパシタが用いられている。しかし、この立体構
造を形成するためには、製造工程数が多くなる実用上の
難点が大きい。従って、LSI製造上、例えば次ぎの諸
点に配慮しなければならない。第1点は、特に積層する
層数が増加するため、リソグラフィーで用いるマスクの
枚数が増加し極めて複雑な工程を経なければならない点
である。第2点は、金属配線などの実際的な加工が極め
て困難となる点である。それは、層数が増加することに
よって表面の段差が増大するためである。
【0003】その一方で、こうした立体構造キャパシタ
の有する問題点を回避する為、次の方法が提案されてい
る。それは、即ち、電極の半導体基板に平行な面での平
面面積を増大させずに、実質的に表面積を拡大させ、大
きな容量値を得るものである。その代表例は公開公報特
開昭64−42161号である。それは、具体的にはキ
ャパシタの下部電極となる多結晶シリコン表面に大きな
凹凸を設ける方法である。
【0004】更には、凹凸を有する電極の材料も次の諸
例が公表されている。
【0005】それは、例えば公開公報特開平3−230
561号公報である。やはり容量確保の為、下部電極と
して凹凸表面を有する高融点金属シリサイドを用いる例
である。この例では高融点シリサイド膜に熱処理を加え
てその表面に複数の突起を形成している。
【0006】又、凹凸表面形状を有するタングステン膜
を下部電極とする容量の例が、例えば公開公報特開平8
−250665号公報に報告されている。より具体的に
それは、半導体基板上にTiN膜を形成し、このTiN
膜の表面上に摂氏200度より摂氏650度の温度でタ
ングステンを蒸着する例である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これまでに知られた容
量素子領域の構成では、所望の大容量のキャパシタンス
を得るに限界があった。
【0008】前述の容量部の下部電極となる多結晶シリ
コンの表面に凹凸を設ける技術は下記の如き難点があ
り、飛躍的な容量の増大には限界がある。この容量増大
に限界を示す要因は、容量構成の為の絶縁膜の形成の
際、避けられない加熱工程があり、この加熱工程によっ
てシリコン酸化物層の増加が避け難い為である。所望の
薄い膜厚の絶縁膜が得られず、且つ附加される絶縁膜が
シリコン酸化物層である。
【0009】以下に、その要因をより具体的に説明す
る。従来の容量素子プロセスでは、第1の電極である多
結晶シリコン上にキャパシタ絶縁膜となるシリコン酸化
物層またはシリコン窒化物層を形成するため、前記多結
晶シリコン表面を予め窒化する必要がある。しかし、現
在、多結晶シリコン表面を窒化しても、酸化換算膜厚で
4.0nm以下にすることは困難である。更に大きな容
量値を得るためには、高誘電率膜である例えば、タンタ
ル酸化物層を用いる必要がある。しかし、タンタル酸化
物層を用いても、膜質の改善のための酸素雰囲気中での
高温熱処理をどうしても必要とする。この熱処理の為、
タンタル酸化物層と多結晶シリコンの界面に存在するシ
リコン酸化物層が増加する。従って、容量部を構成する
絶縁膜の膜厚を酸化換算膜厚で3.0nm以下にするこ
とは困難である。
【0010】こうした背景の下に本願発明はなされた。
【0011】本願の第1の目的は、容量部の平面面積の
増大を抑制しつつ、大容量なる容量部を実現する半導体
装置の製造方法を提供することである。
【0012】本願の第2の目的は、容量部の平面面積の
増大を抑制しつつ、大容量なる容量部をより容易に実現
する半導体装置の製造方法を提供することである。
【0013】本願の第3の目的は、高誘電体を利用しつ
つ、容量部の有効面積を増加させ、大容量なる容量部を
実現する半導体装置の製造方法を提供することである。
【0014】本願の第4の目的は、高誘電体を利用しつ
つ、容量部の有効面積を増加させ、大容量なる容量部
を、より容易に実現する半導体装置の製造方法を提供す
ることである。
【0015】本願の第5の目的は、メモリセルのサイズ
が縮小しても、所定の容量値を確保し得る新規な構造の
半導体装置を提供するものである。
【0016】本願の第6の目的は、突起(凹凸)のある
導電体膜の製造方法を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】先ず、本願発明の基本概
念を説明する。
【0018】本願発明は、半導体装置用にMIM(Me
tal―Insulator−Metal)構造の容量
部(キャパシタ)を用いるものである。
【0019】このように本願発明に係わる容量は、特に
半導体基板側のいわゆる下部電極にシリコンないしはシ
リコンを含有する金属を用いない点が肝要である。従っ
て、容量形成の為の誘電体膜を形成の後に加熱工程が存
在しても、容量を構成する誘電体膜に酸化シリコン膜を
含んで形成されることが無い。誘電体膜に高誘電率を要
求される場合、次の二つの点に留意する必要がある。第
1は誘電体膜全体の厚さの増大を抑止することである。
第2は誘電体膜を構成する膜の中に、比較的小さな誘電
率の酸化シリコン膜が存在することは好ましくないこと
である。
【0020】これまで、通例、半導体装置の導電体層と
して、多結晶シリコンが多用されている。従って、容量
形成の為の誘電体膜を形成の後に加熱工程が存在する
と、この加熱工程によって、薄いシリコン酸化物層が形
成されるのが常である。こうした形態は前述の発明が解
決しようとする課題の欄に説明した通りである。本願発
明は基本的にこうした難点が無い。
【0021】従って、本願発明では、第1の電極の導電
体材料として、シリコンないしは少なくともシリコンを
含有しない金属を用いることが第1点である。
【0022】本願発明の第2の要点は、この第1の電極
の表面に複数の突起(凹凸)、わけても複数の小さな突
起を設けることである。この突起(凹凸)によって同じ
平面面積での容量の表面積が増大し、もって容量の増大
を図ることが出来る。
【0023】本願発明は次の2つの大きな理由によっ
て、所定平面面積での容量の確保を可能ならしめるもの
である。その理由は(1)容量用の誘電体膜にシリコン
酸化物層を含まないこと、および(2)実質的な電極面
積を増大させる、即ち容量の有効面積が増大することで
ある。前者は下部電極にシリコンないしはシリコンを含
有する金属を用いないことで達成される。
【0024】本願発明の半導体装置の製造方法は次の工
程を有する。
【0025】それは、所望形状に予め形成した当初の母
体導電体膜(以下、導電体膜Aと称する)を元素の置換
成長によって、別異の導電体膜(以下、導電体膜Bと称
する)に変換し、少なくとも前記当初の導電体膜(導電
体膜A)の表面を実質的にシリコンを含有しない導電体
膜(導電体膜B)とするものである。勿論、当初の導電
体膜(導電体膜A)の表面だけでなく、導電体膜Aの全
体を別異の導電体膜(導電体膜B)に置換してもよい。
後にこうした諸形態が例示される。尚、前述の置換成長
については次に詳しくに説明される。
【0026】本願発明は、前記の置換成長工程で、この
置換して得られる導電体膜に直接、突起(凹凸)を形成
する点に特徴がある。
【0027】この方法の具体例は次の通りである。当初
の導電体膜(導電体膜A)に、この導電体膜(導電体膜
A)に対するのと置換速度が異なる材料膜を部分的に形
成しておくことによって達成される。以下、本願明細書
においては、導電体膜(導電体膜A)に対するより置換
速度が異なる材料膜のことを、「選択成長用膜」と称す
る。この選択成長用膜としては置換速度が早くなる膜を
用いる方法が有用であり、実際的である。前記導電体膜
Aと前記導電体膜Bの最も実用的な例は、シリコンとタ
ングステンである。これらの例に即して述べれば、早く
置換される領域には厚いタングステン膜が形成され、一
方、遅い置換速度の領域は薄いタングステン膜が形成さ
れる。言葉を変えると導電体膜Aであるシリコンの露出
した部分あるいは導電体膜Aであるシリコンを含有する
材料、例えばシリコン化合物の露出した部分が選択的に
導電体膜Bに置換される。このようにして、表面に突起
(凹凸)を有する導電体膜Bが選られる。
【0028】この場合、導電体膜Aを全て導電体膜Bに
置換成長しても良いし、また、導電体膜Aの表面を導電
体膜Bに置換成長しても目的は達することが出来る。ま
た、こうした導電体膜Bに更なる導電体膜を積層して電
極としても良い。
【0029】尚、前記選択成長用膜は、所定形状のシリ
コン層に不均一な選択成長用膜として形成されるもの
で、この膜の形成は、一旦シリコン酸化物層を形成し、
不均一なシリコン酸化物層になす処理が最も実際的であ
る。このシリコン酸化物層を不均一にする為、エッチン
グ用液、例えば弗酸系溶液に曝す方法が良い。この方法
は後に詳しく説明される。選択成長用膜を形成する為の
その他の諸方法が考えうる。その一つは、例えば、フォ
トレジストを用いて不均一なシリコン酸化物層を形成す
る方法も可能であるが、前述の方法の方が実際的であ
る。
【0030】上記の元素の置換成長自体は既に報告がな
されている。例えば、1989 Metaliate R
eserch Society 143−149、Nob
uyoshi Kobayashi et al.、“ T
hick W film growth using Si
refrection of WF6 and its a
pplications to W plug techn
ology”やIEDM94−927、12.6.1−
3、T. Kaga et al.などに見られる。特
に、前者はタングステン膜の形成について詳しく報告し
ている。
【0031】この方法は、シリコンを六弗化タングステ
ン(以下、WF6と略記する)を含有する雰囲気に曝す
と、シリコンの量がWF6ガスによって減衰し、タング
ステンが成長してくる現象を利用するものである。即
ち、Si+2/3×WF6=2/3×W+SiF4の反応
によってシリコンがタングステンに置換される。通例、
WF6ガスの雰囲気は、WF6ガスに対してバッファ・ガ
スとして窒素(N2)が用いられる。尚、本願明細書で
は、こうしたガス雰囲気での元素間の置換による成長を
「置換成長」と称する。
【0032】こうした置換成長の為の装置は、LPCV
D(Low Pressure Chmical Vap
or Deposition)装置、わけてもホット・
ウオール(hot−wall)LPCVD装置が好適で
ある。
【0033】前述したように積層した導電体膜を電極と
して用いることが出来る。即ち、置換成長によって形成
されたタングステンあるいは表面がタングステン層を有
する電極に他の導電体を併用することが出来る。その導
電体として例えば、化合物として窒化タングステン、窒
化チタン、酸化ルテニウム(Ru02)を用いることが
出来る。更には、耐熱性金属としてルテニウム(R
u)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、モリブデン
(Mo)、クロム(Cr)等をも用いることが出来る。
【0034】前記下部電極の上の誘電体膜としては、一
般のキャパシタ用の誘電体膜を用いることができる。し
かし、高誘電率を確保するに酸化タンタル(Ta
25)、窒化シリコン(Si34)などが好適である。
更には、高誘電体としてのPZT、BSTも勿論好適で
ある。例えば、比誘電率は、酸化タンタル(Ta25
が40、PZTが2000、BSTが300程度であ
る。こうした誘電体を用い、より大容量を実現すること
が可能となる。
【0035】尚、電極の材料と誘電体膜の具体的選択に
ついては後述する。
【0036】次に、本願に係わる諸発明をより容易に理
解ならしめる為、本願発明の主要な諸形態の概要を列挙
する。
【0037】(1)本願発明の第1の形態は、半導体基
板側に位置する容量手段の為の第1の電極を複数の突起
を有せしめて形成する工程、前記突起を有する第1の電
極上に誘電体膜を形成する工程、前記誘電体膜に当該容
量手段の為の第2の電極を形成する工程を有し、前記第
1の電極にその膜面に突起を設ける前記工程は、所望形
状に形成された第1の導体膜の少なくとも表面が実質的
のシリコンを含有しない第2の導体膜に置換される工程
を含んでなされることを特徴とする半導体装置の製造方
法である。
【0038】上述した通り、(1)半導体基板側の、い
わゆる下部電極にシリコンないしはシリコンを含有する
金属を存在させないこと、および(2)実質的な電極面
積を増大させる、即ち容量の有効面積を増大することを
合わせて実現出来るという基本的且つ大きな利点を有す
る。
【0039】(2)本願発明の第2の形態は、半導体基
板側に位置する容量手段の為の第1の電極を複数の突起
を有せしめて形成する工程、前記突起を有する第1の電
極上に誘電体膜を形成する工程、前記誘電体膜に当該容
量手段の為の第2の電極を形成する工程を有し、前記第
1の電極にその膜面に突起を設ける前記工程は、所望形
状に形成された第1の導電膜に複数の局所的な選択成長
用膜を形成して少なくとも前記第1の導電膜の表面を実
質的にシリコンを含有しない第2の導体膜に置換する工
程を含んでなされることを特徴とする半導体装置の製造
方法である。
【0040】本形態は、前記第1の電極を複数の突起を
有せしめるに際して、最も実用的に有用な方法である。
【0041】(3)本願発明の第3の形態は、半導体基
板側に位置する容量手段の為の第1の電極を複数の突起
を有せしめて形成する工程、前記突起を有する第1の電
極上に誘電体膜を形成する工程、前記誘電体膜に当該容
量手段の為の第2の電極を形成する工程を有し、前記第
1の電極にその膜面に突起を設ける前記工程は、複数の
突起を有する第1の導電膜に複数の局所的な選択成長用
膜を形成して少なくとも前記第1の導電膜の表面を実質
的にシリコンを含有しない第2の導体膜に置換する工程
を含んでなされることを特徴とする半導体装置の製造方
法である。
【0042】前記第2および第3の形態については、特
に局所的な選択成長用膜を用いる点に留意する必要があ
る。更に、第3の形態では、局所的な選択成長用膜を形
成するに先立って、予め複数の突起を有する第1の導電
膜を用いるものである。第1の導電膜に予め設けた複数
の突起と局所的な選択成長用膜を用いるという2つの手
段の効果によって、容量部の為の第1の電極の複数の突
起の形成により有効な方法である。
【0043】(4)本願発明の第4の形態は、半導体基
板側に位置する容量手段の為の第1の電極を複数の突起
を有すしめて形成する工程、前記突起を有する第1の電
極上に誘電体膜を形成する工程、前記誘電体膜に当該容
量手段の為の第2の電極を形成する工程を有し、前記第
1の電極にその膜面に突起を設ける前記工程は、所望形
状に形成された第1の導体膜を実質的のシリコンを含有
しない第2の導体膜に置換する工程を含んでなされるこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法である。
【0044】(5)本願発明の第5の形態は、半導体基
板側に位置する容量手段の為の第1の電極を複数の突起
を有せしめて形成する工程、前記突起を有する第1の電
極上に誘電体膜を形成する工程、前記誘電体膜に当該容
量手段の為の第2の電極を形成する工程を有し、前記第
1の電極にその膜面に突起を設ける前記工程は、所望形
状に形成された第1の導電膜に複数の局所的な選択成長
用膜を形成して少なくとも前記第1の導電膜を実質的に
シリコンを含有しない第2の導体膜に置換する工程を含
んでなされることを特徴とする半導体装置の製造方法で
ある。
【0045】(6)本願発明の第6の形態は、半導体基
板側に位置する容量手段の為の第1の電極を複数の突起
を有すしめて形成する工程、前記突起を有する第1の電
極上に誘電体膜を形成する工程、前記誘電体膜に当該容
量手段の為の第2の電極を形成する工程を有し、前記第
1の電極にその膜面に突起を設ける前記工程は、複数の
突起を有する第1の導電膜に複数の局所的な選択成長用
膜を形成して少なくとも前記第1の導電膜を実質的にシ
リコンを含有しない第2の導体膜に置換する工程を含ん
でなされることを特徴とする半導体装置の製造方法であ
る。
【0046】前記第4から第6の形態は、概ね対応関係
にある前記第1から第3の形態にみられる有効性を有し
ている。更に、これらの第4から第6の形態は、わけて
も、前記局所的な選択成長用膜を有する前記第1の導電
膜を、実質的にシリコンを含有しない第2の導電膜に置
換する点に留意する必要がある。第1の導電体膜全体が
実質的にシリコンを含有しない第2の導電体に置換され
るので、表面のみが実質的にシリコンを含有しない第2
の導電体に置換された場合に比較し、より安定な形態で
ある。いわゆる下部電極の形成後に加熱処理が存在して
も、酸化シリコンの薄膜形成の恐れが全くない。
【0047】(7)本願発明の第7の形態は、前記実質
的のシリコンを含有しない第2の導電膜がタングステン
ン膜を有してなるものである。タングステンが最も実用
上有用で、多用される。
【0048】(8)本願発明の第8の形態は、前記第1
の導電膜がシリコンを有してなるものである。第1の導
電膜としてシリコンないしは金属シリサイドを用いるこ
とが出来る。この材料を基礎として、第2の導電体、わ
けてもタングステンへの置換成長を有効に行うことが出
来る。
【0049】(9)本願発明の第9の形態は、前記誘電
体膜が高誘電体材料を有するものである。
【0050】(10)本願発明の第10の形態は、前記
誘電体膜は強誘電体材料を有するものである。
【0051】(11)本願発明の第11の形態は、半導
体基板に形成されたMOSトランジスタと、このMOS
トランジスタの一対の不純物領域の一方に電気的に接続
された容量部とを少なくとも有し、前記容量部はシリコ
ンを実施的に含有せず且つ複数の突起を有する第1の電
極と、誘電体膜と、前記第1の電極と前記誘電体膜と共
に容量を形成する第2の電極とを有し、且つ前記第1の
電極は当該半導体基板に平行な面の幅より当該半導体基
板に対して突出する長さが大なるごとき形態なることを
特徴とする半導体装置である。
【0052】(12)本願発明の第12の形態は、半導
体基板に形成されたMOSトランジスタと、このMOS
トランジスタの一対の不純物領域の一方に電気的に接続
された容量部とを少なくとも有し、前記容量部はシリコ
ンを実施的に含有せず且つ複数の突起を有する第1の電
極と、誘電体膜と、前記第1の電極と前記誘電体膜と共
に容量を形成する第2の電極とを有し、且つ前記第1の
電極は当該半導体基板に平行な面の幅より当該半導体基
板に対して突出する長さが大なるごとき形態なることを
特徴とする半導体装置である。
【0053】(13)本願発明の第13の形態は、前記
誘電体膜が高誘電体材料を有することを特徴とする半導
体記憶装置である。
【0054】(14)本願発明の第14の形態は、前記
誘電体膜が強誘電体材料を有してなることを特徴とする
半導体記憶装置である。
【0055】前記第11より第14の形態は、半導体装
置に関するものである。そして、いずれも前記第1の電
極は当該半導体基板に平行な面の幅より当該半導体基板
に対して突出する長さが大なるごとき形態なることを特
徴とする。この形態は新規であり、製造に多数の追加工
程を加えずして大容量の実現に最適な形態である。この
第1の電極の最も実用的な形態は略円筒形である。この
形態は発明の実施の形態の欄でよい具体的に説明され
る。
【0056】(15)前記第11より第14の形態は、
わけても極めて多数の容量素子を有する半導体記憶装置
に適用して特に有用である。
【0057】(16)本願発明は、突起(凹凸)のある
導電体膜の有用な製造方法である。例えば、突起(凹
凸)のあるタングステン膜をタングステン膜の形成と共
にその表面に複数の突起(凹凸)を有せしめ得る。そし
て、この突起(凹凸)のある導電体膜は、例えば容量の
電極として有用である。それは、例えば、所定の平面面
積に対して導電体膜の表面面積の有効面積を実質的に大
ならしめることが出来る。
【0058】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態を具体的に
説明するに先立って、本願発明に係わる半導体装置の容
量部の形態の一例を説明する。
【0059】図1より図4は本願発明を適用した半導体
装置の容量部の具体的形態を例示したものである。各図
は装置の断面図である。前記各図において、符号1−1
1までの各部位は通例の半導体装置のMOSトランジス
タ部を例示したものである。こうしたMOSトランジス
タ部がより実際的な各種の追加的な構成を有する場合、
あるいは基本構成を異にする場合も当然存在する。本願
発明はこうした半導体装置の容量部以外の諸構成におい
て本願明細書に記載した例以外のものにおいても適用可
能なことはいうまでもない。当然、これら半導体基体の
諸形態を有するものも本願発明に含まれるものである。
【0060】図1より図4の例は、半導体基板1に不純
物領域2、3、4が形成され、MOSトランジスタのソ
ースあるいはドレインを構成している。この不純物各領
域2−4に対応してゲート電極5、6が配置されてい
る。この例では、符号7の部分がMOSトランジスタの
引き出し導電体である。こうしたトランジスタ部は導電
体8によって容量部に接続されている。尚、符号10、
11および12の部分は絶縁膜である。こうした半導体
装置各部は通例の方法によって構成される。
【0061】図1より図4の各例は容量の形状のいくつ
かの変形例を示すものである。これらの例は通常クラウ
ン型と称されているものである。クラウン型とは半導体
基体に凸状に容量が突き出して設けられたものである。
製造の容易性と得られる容量の大きさとの兼ね合いより
クラウン型は最も有用な形態である。以下、クラウン型
の諸例を例示するが、本願発明はこれに限ることなく、
通例の平板状、フィン型などの他の諸形態に適用するこ
とが出来る。
【0062】図1より図3に示した形態はいずれも略円
筒形の突起を有する例である。図では断面図の為、2つ
の突起の如くに描かれている。突起(凹凸)を有する電
極21、誘電体膜22、および対向電極となる導電体層
23によって容量が構成される。図1の例は円筒形電極
の内外両側壁に突起(凹凸)を有するものである。図2
は円筒形電極の内部の側壁に突起(凹凸)を有するもの
である。図3は円筒形電極の突起の外側の側壁に突起
(凹凸)を有するものである。
【0063】図4は一つの円柱形電極の突起を有し、そ
の側面に突起(凹凸)を有する例である。上述の各形態
の内、図1の例は円筒形電極の突起を有し、且つその内
外両壁面に突起(凹凸)を有するので、定められた平面
領域で大容量を確保するに最も有利である。
【0064】<実施の形態1>実施の形態1に係わる製
造方法の基本工程は下記の工程を含むものである。
【0065】(1)容量手段の為の半導体基板側に位置
する第1の電極を複数の突起(凹凸)を有せしめて形成
する工程。尚、この第1の電極の面に突起を設ける工程
は、所望形状に形成された第1の導電体膜に複数の局所
的な選択成長用膜を形成して少なくとも前記第1の導電
体膜の表面を実質的にシリコンを含有しない第2の導電
体膜に置換する工程を有する。ここで、前記第1の導電
体膜を実質的に全て第2の導電体膜に置換することが出
来ることは、前述した通りである。
【0066】(2)前記突起を有する第1の電極上に誘
電体膜を形成する工程。
【0067】(1)前記誘電体膜に当該容量手段の為の
第2の電極を形成する工程。
【0068】ここで、前記第1の電極の有する複数の突
起は、概ね半球状をなし、その個々の大きさは50nm
以下が実際的である。この半球状の突起の形状はこの実
施の形態1にのみ係わらず本願発明全般についていい得
ることである。
【0069】以下、第1の導電体膜にシリコン、第2の
電極の材料としてタングステンを主体とする例を用い
て、本例の基本工程を説明する。図5の(a)−(d)
は工程順に示した加工試料の斜視図である。
【0070】尚、半導体基板の例を用いて、複数の突起
を有する電極を持つ容量の形成について説明するが、実
際の半導体装置の製造に際しては、この半導体基板とし
て、半導体装置が有する諸部分を形成した基板を使用す
ることはいうまでもない。こうした例を後の実施の形態
2において説明する。
【0071】先ず、所定領域にシリコン酸化物層を形成
する。この場合、膜厚は10オングストロームより20
オングストローム程度を多用する。このシリコン酸化物
層の形成は、酸素ガス雰囲気中のプラズマ処理が好適で
ある。わけても、シリコン基板に高濃度のn型不純物を
含有させての酸素ガス雰囲気中のプラズマ処理が好適で
ある。プラズマ処理の条件は、形成するシリコン酸化物
層の厚さによるが、一般に酸素のガス圧は0.5Tor
rよ1.0Torr程度、処理時間は5minより13
min程度である。
【0072】図5を参酌すれば、先ず、N型(100)
面方位を有するシリコン基板101を準備する。このシ
リコン基板101の(100)面表面に、気相拡散法に
より燐をドーピングし高濃度n層102を形成した。次
に、この高濃度n層102の表面に圧力1Torrの酸
素(O2)ガス雰囲気で100Wの電気入力で等方性プ
ラズマ処理を10分(min)間施し、シリコン酸化物
層103を形成した(図5の(a))。
【0073】前記シリコン酸化物層103は半球状の突
起を形成する為の工程に必要なものである。このような
シリコン化合物としては、この具体例の酸化物層以外
に、ハロゲン化物、炭化物およびこれらの混在する混合
膜なども用いることが出来る。この為には、所望の形状
に加工したシリコン表面に炭素,酸素またはハロゲン元
素のうち少なくとも1つを含むシリコン化合物を形成す
ることが実際的である。
【0074】当該シリコン化合物を形成する工程は、次
の二つの方法が実際的である。
【0075】(1)第1の方法は、C28、CF4、C
HF3、CH22など、炭素とハロゲン元素を含むガス
を用いたプラズマ処理工程である。
【0076】(2)第2の方法は、N2O,NO,O2
ど、酸素を含むガスを用いたプラズマ処理工程を含むも
のである。
【0077】尚、上記各プラズマ処理自体は、こうした
化合物の形成の為、これまで知られた方法で十分であ
る。
【0078】次いで、このシリコン酸化物層103を沸
酸系の水溶液に60sec間曝し、シリコン酸化物層1
04を形成する(図5の(b))。この場合、沸酸系水
溶液の濃度は0.1%から0.25%を用いるのが良
い。この工程は、シリコン酸化物層を沸酸系水溶液に曝
すことによって、部分的に酸素濃度の異なる領域を形成
する工程である。言葉を変えると下部のシリコンの露出
した領域と実質的なシリコン酸化物層の領域が部分的の
混在した膜を得ることが出来る。
【0079】図6は前述のシリコン酸化物層中の酸素量
の酸素(O2)プラズマ処理時間に対する依存性および
沸酸系水溶液に曝した後の残存シリコン酸化物層中の酸
素量の時間依存性を示したものである。酸素(O2)プ
ラズマ処理後に形成されたシリコン酸化物層中の酸素量
は曲線Aで示されている。一方、沸酸系水溶液に曝した
後の残存シリコン酸化物層中の酸素量が曲線Bで示され
ている。
【0080】シリコン膜をタングステン膜に置換し、そ
のタングステン膜の表面に突起(凹凸)を設ける場合、
Bで表わした曲線のCの範囲を用いるのが好適である。
Cの範囲以外では膜中に含まれる酸素が少なすぎ、所期
の目的を達成するこtが出来ない。即ち、この領域では
膜全体としてSiO2あるいはSiOの領域が実質的に
無くなっていることを意味する。従って、局所的に選択
成長用膜を設ける目的を実質的に果たすことが出来な
い。
【0081】このようにして準備したシリコン基体を、
前述のように六弗化タングステンのガス雰囲気中で熱処
理することによって、凹凸を有するタングステンを得る
ことが出来る。即ち、前記の沸酸系水溶液による処理に
よって不均一に形成されたシリコン酸化物層104が存
在するn層102の表面を、六沸化タングステンガス雰
囲気に晒し熱処理する。この処理の条件は,六沸化タン
グステンガスが0.75Torrの圧力、温度摂氏45
0度である。一般に六弗化タングステンはガス圧0.5
Torrから0.75Torr、熱処理温度は摂氏40
0度から500度を用いる。この処理によって、n層1
02およびシリコン酸化物層104がタングステン膜に
置換される。このときシリコンとシリコン酸化物層では
置換速度が異なり、シリコン酸化物層が速く置換される
ため凹凸を有するタングステン膜105が得られる(図
5の(c))。このタングステン膜105の厚さは50
nmであった。この試料を、走査型電子顕微鏡により観
察した結果、タングステン膜の表面に50nm以下の凹
凸が確認された。こうして、複数の突起を有する導電体
膜を得ることが出来る。
【0082】次いで、この例では、この上部に誘電体膜
を形成する。即ち、凹凸を有するタングステン膜105
の表面に酸化タンタル膜106を厚さ12nmに形成す
る。この後、O3アニールによる酸化タンタル膜の膜質
の改質処理を施し、上部電極107を形成した(図5の
(d))。但し、酸化タンタル膜の改質はO3アニール
に限らず、O2プラズマ処理を用いても良い。これらの
プラズマ処理は、通例の誘電体膜の膜質改善の処理であ
る。
【0083】容量部の構成の為の各種電極材料とこれに
搭載される誘電体膜の主要なものは次の通りである。電
極材料として、タングステン(W)のほか、積層膜によ
る電極の例は、TiN/W、Ru/W、RuO2/W、
Pt/W、Ir/W、WN/Wなどである。尚、上記の
表示、例えばTi/Wは、下部のタングステン膜にTi
膜が積層されていることを示している。タングステン膜
へのこれら第2の導電体層の積層は、電極の上部への良
質な誘電体膜を容易に形成する為である。従って、誘電
体膜の材質によってこうした電極の材質を選択する必要
がある。
【0084】容量形成用の誘電体は通例のものを用いる
ことが出来る。それらは、例えば、Si34、やこれよ
り誘電率の高い高誘電体のTa25、BSTやPZTな
どの強誘電体を用いることが出来る。勿論、誘電率の高
い材料が大容量用の材料として好ましいことはいうまで
もない。又、誘電率の大きさと膜質の安定性の両面か
ら、現在、Ta25は極めて実用的な材料である。
【0085】こうした誘電体材料に用いる電極材料は次
の組み合わせを目安とするのが良い。タングステンおよ
び前述の各種積層電極全般に対しては、Ta25やSi
34の誘電体を用いることが出来る。一方、BSTやP
ZTの強誘電体に対する電極としてRu/W、RuO2
/W、Pt/W、Ir/Wが好適である。それは、こう
した積層電極に対して誘電体膜が良好な膜質で搭載でき
るからである。
【0086】下部電極はそのタングステン膜105の表
面に凹凸を有するので、同一の平面積に対して実質な容
量値を大きくすることができる。また、酸化タンタル膜
の膜質改善の為の熱処理工程で、酸化タンタル膜とタン
グステン膜の界面に酸化タングステン膜が形成されるが
実質な容量値を低下することはない。即ち、酸化タング
ステン膜の誘電率が低く、これまでの従来技術で問題と
なってきたシリコン酸化物層の生成によって発生する容
量低下は生じない。
【0087】尚、本願発明の構造としては図5の例だけ
に限定されるものではない。半導体装置の容量部の構成
がスタックト型やトレンチ型など種々の他の形態でも全
く同種の効果が得られる。
【0088】<実施の形態2>実施の形態2は本発明を
DRAMのメモリーセルに適用する場合である。図7は
半導体装置の断面図である。尚、図7では、図面の大き
さの関係で、容量部の凹凸の詳細などは省略されてい
る。
【0089】図8は本例の半導体装置の記憶部の基本回
路構成例を示す図である。半導体記憶装置では、多数の
メモリセル部250が搭載され、これらが、例えば図8
のように、ワード線251によってワード線ドライバ2
52、およびビット線252によってセンスアンプ25
4に接続されている。
【0090】図9および図10は容量部の製造工程を説
明する為に工程順に示した試料の拡大断面図である。図
9、図10および図11は図7に示したDRAMのメモ
リセルのA部であるキャパシタ部分を取り出して拡大
し、明示したものである。図9は半導体基体にシリコン
の円筒状の突起を形成する工程をしめす断面図である。
図10はシリコンの突起を形成してから、この表面に局
部的な選択成長用膜を形成するまでの工程を示してい
る。上述の選択成長用膜は基材のシリコンに対してシリ
コン酸化物層が最も有用である。図11は図10の最終
工程からシリコンをタングステンに置換し、次いで容量
を構成するまでの工程を示している。図12は別異な形
態の電極形状の製造方法を示す断面図である。
【0091】尚、容量部を搭載するまでの半導体基体の
加工工程は従来の工程を用いて十分である。従って、本
明細書では、主として、容量部の形成工程を詳細に説明
する。
【0092】半導体装置の活性領域および多層配線構造
部分を形成した半導体基体を準備する。この構造体の製
造は通例の方法でなされる。前述のように半導体基体部
の製造は通例の方法で良く、詳細説明は省略するが、半
導体装置の一般的構造の理解を助ける為、各部の構成を
略述する。又、この例以外の半導体基体の形態に本発明
の適用が可能なこというまでもない。
【0093】図7を用いて半導体装置の積層構造の例を
説明する。P型シリコン基板201にnウエル202が
形成され、その内部に第1のpウエル203が形成され
ている。また、P型シリコン基板201のnウエル20
2以外の領域に、第2のpウエル204が形成されてい
る。そして、第2のpウエル204は素子分離領域20
5で第1のpウエル203と分離されている。この例で
は、第1のpウエルは複数のメモリセルが配置されるメ
モリアレイ領域を、第2のpウエルは周辺回路領域を各
々便宜的に示している。第1のpウエルには個々のメモ
リセルの構成要素でワード線となるスイッチングトラン
ジスタ206及び207が形成されている。トランジス
タ206は、ドレイン210、ソース208とゲート絶
縁膜211を介してゲート電極212で構成されてい
る。トランジスタは第1の層間絶縁膜213で被覆され
ている。
【0094】ソース208に接続するように第1の層間
絶縁膜213の所定の領域にコンタクト孔214を設
け、チタンシリサイド217を介して多結晶シリコン2
15タングステンシリサイド216からなるビット線が
形成されている。ビット線は第2の層間絶縁膜220で
被覆されている。
【0095】トランジスタのドレイン209及び210
に接続するように第1の層間絶縁膜213及び第2の層
間絶縁膜220の所定の領域にコンタクト孔218を設
けた後シリコンで充填し、シリコンプラグ219が形成
されている。
【0096】層間絶縁膜221を介して、シリコンプラ
グ219に接続するようにキャパシタが形成されてい
る。図7にA部と表示した領域が本願発明に係わるキャ
パシタの領域を示している。キャパシタは、多結晶シリ
コンからなる円筒型の第1の電極231を形成した後、
全面に誘電体絶縁膜として酸化シリコンと窒化シリコン
の積層膜を形成し、さらに多結晶シリコンからなる第2
の電極224がメモリアレイ全体を覆うように形成され
て、構成されている。尚、222はコンタクト孔であ
る。
【0097】一方、第2のpウエル204には周辺回路
を構成するトランジスタがソース208、ドレイン20
9、ゲート絶縁膜211、ゲート電極212からなって
設けられている。ドレイン209に接続するように、第
1の層間絶縁膜213、第2の層間絶縁膜220および
第3の層間絶縁膜225を貫通してコンタクト孔226
が形成される。導体層はチタンシリサイド217、窒化
チタン223およびタングステン227、229、タン
グステン233、およびアルミニウム228で構成され
る。
【0098】次いで、図9、図10および図11を用い
て、容量部の形成を詳細に説明する。
【0099】第2の層間絶縁膜317の所定の領域にコ
ンタクト孔318を設ける。このコンタクト孔をメタル
で充填し、メタルプラグ319を形成した。メタルプラ
グ用の金属としてはタングステンをあげることが出来
る。
【0100】次いで、このメタルプラグ319と接続す
るように略円筒型に多結晶シリコン300を形成する。
尚、この多結晶シリコン300は必ずしも円筒型でなく
とも良い。半導体装置の設計に応じて形状を選択するこ
とが出来る。
【0101】半導体基体320の上部へのシリコンの突
起300の形成の一例を説明する。
【0102】シリコンプラグ319を形成した半導体基
体320を準備し、この上部にシリコン酸化物層301
を周知の方法によって形成する。なお、この際、上層部
との反応を防止する為の反応防止層320を介在させ
る。反応防止層320は周知のもので良い。更にこのシ
リコン酸化物層301をフォトレジスト302を用いた
通例のエッチング法によって円形の開孔を形成する。図
9の(a)はこの状態を示す断面図である。
【0103】フォトレジスト302を除去した後、この
開孔部を覆ってシリコン膜303を周知のCVD法によ
って形成する。更に、このシリコン膜303が形成して
いる開孔に充填物304を充填し、基体がこの開孔を含
めて概ねの平面を形成するようにする。図9の(b)が
この状態を示す断面図である。充填物304は後の工程
でシリコン膜300のみを残存させるに好都合なように
エッチング特性の異なる材料を選択する。この充填物3
04の具体的例は有機樹脂、SOGなどが好適である。
【0104】図9の(b)の状態を、その表面を次の方
法によってシリコン300が所定の高さになるようにエ
ッチングする。即ち、(1)ドライエッチングによって
シリコン膜300を全面エッチングした後、(2)ウエ
ットエッチングによるSOGの除去、(3)更に、ウエ
ットエッチングによる絶縁膜301の除去である。この
時、Si34が絶縁膜301の除去の際のストッパとな
る。更に、例えばHF系のエッチングによって充填物3
04を除去し、略円筒形のシリコン300を得る。この
状態が図9の(c)である。
【0105】そして、例えばHF系のエッチング法によ
ってシリコン酸化物層301を除去する。こうして、半
導体基体320の上部に概ね円筒状のシリコンの突起3
05が形成される(図10の(a))。
【0106】尚、上述のシリコン層305は多結晶シリ
コンの例である。しかし、このシリコン層305は多結
晶シリコンはアモルファス・シリコンでも良い。
【0107】次いで、この多結晶シリコン表面に凹凸が
形成されるよう下地の多結晶シリコン305を摂氏60
0度の雰囲気でSi34ガスに曝すことにより、表面に
凹凸を有する多結晶シリコン膜306を得ることが出来
る(図10の(b))。
【0108】この多結晶シリコン膜の表面の凹凸は、こ
の後の選択成長用膜307を用いての置換工程における
凹凸の形成の為により有効である。しかし、この多結晶
シリコン膜の表面の凹凸は、本願発明の実施に必ずしも
必要では無い。それは、図10の(c)の多結晶シリコ
ン膜に選択成長用膜307を設けた状態から図11の
(a)に示した状態、即ちシリコンをタングステンに置
換した状態への置換によって凹凸が形成されるからであ
る。この場合は図10の(b)の工程を省略することが
出来る。
【0109】次に、この多結晶シリコン306の表面に
不均一な島状のシリコン酸化物層307を形成する。こ
の島状シリコン酸化物層は、前記の多結晶シリコン30
6を10%以下、例えば、1%より5%の過酸化水素
(H22)を含む水溶液に数十秒曝すことによって得る
ことが出来る(図10の(c))。
【0110】更に、この島状のシリコン酸化物層307
を利用して凹凸を有するタングステン膜308に置換す
る。島状のシリコン酸化物層307を有する多結晶シリ
コン306を六沸化タングステンガス雰囲気、摂氏45
0度の熱処理を施すことによって、シリコン酸化物層を
含む多結晶シリコン306をタングステン膜308に置
換する。この置換されたタングステン膜308は、基材
の多結晶シリコン膜306自体の凹凸および選択成長用
膜307の影響によって、その表面に凹凸を有する。
【0111】このタングステンへの置換の条件は先に説
明したところである。
【0112】次いで、凹凸を有するタングステン膜30
8をアンモニア雰囲気、摂氏750度にて熱処理を施
し、窒化タングステン膜307を積層する。この窒化タ
ングステン膜309は下部のタングステン膜308に添
う形となり、電極の表面に凹凸を有する(図11
(b))。尚、電極は、必要に応じて更なる導電体層を
積層することも可能である。
【0113】この窒化タングステン膜が積層された電極
上に、厚さ20nm以下の極めて薄い酸化タンタル膜3
05を通例のCVD法(Chemical Vapor
Deposition) により形成する。膜形成後、
この膜を摂氏450度にて5min間のO3アニールに
よる改質処理を行った。
【0114】次に膜改質を施した酸化タンタル膜310
上に上部電極311を通例のCVD法により形成した
(図11(c))。
【0115】上記の実施の形態2では、キャパシタの誘
電率膜310として酸化タンタルを用いたが、本願発明
はこれに限らず強誘電体膜を用いても良く、同様の効果
が得られる。
【0116】本例によれば、これまでより、より大きな
容量を実現することが出来る。半導体装置での容量部の
平面面積を変更せず実質的な電極面積を拡大でき、又、
電極用の導電体膜の形成時、この表面に突起を形成する
ことが出来る。この為、これまでの工程に特別な工程の
増加を必要とせずに設計上の平面面積は同一でも実質的
な電極面積を拡大できる。
【0117】また、第1の電極の凹凸がタングステン,
窒化タングステン,窒化チタンなど、シリコンないしは
シリコンを含有しない導電体膜で形成されているため
に、当該容量の誘電体膜の酸化換算膜厚を低減できる。
【0118】以上、2つの効果があるために本発明を適
用しない通常の方法で第1の電極を形成した場合に比べ
て、例えば2.5倍から3.75倍のキャパシタの容量
値を増大させることができた。こうして、従来の方法を
用いたDRAMの信頼性および集積度向上を図ることが
出来た。
【0119】尚、図12は略円筒形のシリコン膜300
の内面に突起(凹凸)を有する例を示すものである。図
12の(a)は図9の(c)と同じ状態を示している。
この状態に対して前述の選択成長用膜をこのシリコン3
00の内面に形成し、同等のシリコンからタングステン
への置換成長工程によって当該シリコン308の内面に
複数の突起を形成した(図12の(b))。そして、シ
リコン酸化膜301を除去、更に、Si34膜を除去し
て、電極用のタングステン308が形成される(図12
の(c))。以下、前述の例と同様に容量を構成するこ
とが出来る。
【0120】本例によれば、これまでより、より大きな
容量を実現することが出来る。半導体装置での容量部の
平面面積を変更せず実質的な電極面積を拡大できる。
又、電極用の導電体膜の形成時、この表面に突起を形成
することが出来る。この為、設計上の平面面積は同一で
も実質的な電極面積を拡大できる。
【0121】また、第1の電極の凹凸がタングステン,
窒化タングステン,窒化チタンなど、シリコンないしは
シリコンを含有しない導電体膜で形成されているため
に、当該容量の誘電体膜の酸化換算膜厚を低減できる。
【0122】
【発明の効果】本願発明は、容量部の平面面積の増大を
抑制しつつ、大容量なる容量部を実現する半導体装置の
製造方法を提供することが出来る。わけても、本願発明
は容量部の誘電体膜の酸化換算膜厚を低減することが出
来る。
【0123】本願発明は、容量部の平面面積の増大を抑
制しつつ、大容量なる容量部をより容易に実現する半導
体装置の製造方法を提供することが出来る。
【0124】本願発明は、高誘電体を利用しつつ、容量
部の有効面積を増加させ、大容量なる容量部を実現する
半導体装置の製造方法を提供することが出来る。
【0125】本願発明は、高誘電体を利用しつつ、容量
部の有効面積を増加させ、大容量なる容量部を、より容
易に実現する半導体装置の製造方法を提供することが出
来る。
【0126】本願発明は、メモリセルのサイズが縮小し
ても、所定の容量値を確保し得る新規な構造の半導体装
置を提供することが出来る。
【0127】本願発明は、突起のある導電体膜、例えば
タングステン膜の製造方法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容量部の例を説明するための装置の断
面図である。
【図2】本発明の容量部の例を説明するための装置の断
面図である。
【図3】本発明の容量部の例を説明するための装置の断
面図である。
【図4】本発明の容量部の例を説明するための装置の断
面図である。
【図5】本発明の容量部の製造方法の基本工程を工程順
に示した装置の斜視図である。
【図6】本発明の実施に好適なシリコン酸化物層の製造
条件を示す図である。
【図7】本発明に係わる半導体装置の断面図である。
【図8】本発明に係わる半導体記憶装置の基本構成を示
す図である。
【図9】本発明の第2の実施例を説明するための工程の
一部を示した断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例を説明するための工程
の一部を示した断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例を説明するための工程
の一部を示した断面図である。
【図12】本発明の別な電極形状を示す断面図である。
【符号の説明】
1:半導体基板、2、3、4:不純物領域、5、6:ゲ
ート電極、7、8:導電体、10,11、12、13:
絶縁体層、21、容量用電極、22:誘電体層、23:
導電体層、101:シリコン基板、102:高濃度n型
層、103,104、:シリコン酸化物層、105:タ
ングステン膜、106:酸化タンタル膜、107:容量
用電極、201:p型シリコン基板、202:n型ウエ
ル、203,204:p型ウエル、205:素子分離領
域、206,207:トランジスタ部、208:ソース
領域、209、210:ドレイン領域、211:ゲート
絶縁膜、212:ゲート電極、213、220:層間絶
縁膜、214、218:コンタクト孔、215:多結晶
シリコン、216:タングステンシリサイド、217:
チタンシリサイド、218、222、226:コンタク
ト孔、219:シリコンプラグ、223:第1の電極、
224:第2の電極、227、229:窒化チタン、2
28:アルミニウム、250:メモリ領域、251:ワ
ード線、252:ビット線、253:ワード線ドライ
バ、254:センスアンプ、301:絶縁膜、302:
フォトレジスト、303:第1の導電体膜、304:埋
め込み材料、305:第1の導電体膜、306:凹凸を
有する第1の導電体膜、307:選択成長用膜、30
8:第2の導電体膜、309:電極用の積層導電体膜、
310:誘電体膜、311:電極用導電体膜、317:
絶縁膜、318:開孔、319:メタルプラグ、32
0:半導体基板である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 晋平 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 中村 吉孝 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 金井 美鈴 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 Fターム(参考) 5F038 AC05 AC09 AC10 DF05 EZ14 EZ15 EZ18 5F083 AD24 AD42 AD48 AD49 AD60 AD62 FR02 JA06 JA14 JA15 JA33 JA35 JA36 JA38 JA39 JA40 JA43 JA53 KA05 MA06 MA16 MA17 MA19 MA20 PR05 PR21 PR23 PR41

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板側に位置する容量手段の為の
    第1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前
    記突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工
    程、前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形
    成する工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を
    設ける前記工程は、所望形状に形成された第1の導体膜
    の少なくとも表面が実質的のシリコンを含有しない第2
    の導体膜に置換される工程を含んでなされることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板側に位置する容量手段の為の
    第1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前
    記突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工
    程、前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形
    成する工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を
    設ける前記工程は、所望形状に形成された第1の導電膜
    に複数の局所的な選択成長用膜を形成して少なくとも前
    記第1の導電膜の表面を実質的にシリコンを含有しない
    第2の導体膜に置換する工程を含んでなされることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】半導体基板側に位置する容量手段の為の第
    1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前記
    突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工程、
    前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形成す
    る工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を設け
    る前記工程は、複数の突起を有する第1の導電膜に複数
    の局所的な選択成長用膜を形成して少なくとも前記第1
    の導電膜の表面を実質的にシリコンを含有しない第2の
    導体膜に置換する工程を含んでなされることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】半導体基板側に位置する容量手段の為の第
    1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前記
    突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工程、
    前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形成す
    る工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を設け
    る前記工程は、所望形状に形成された第1の導体膜を実
    質的のシリコンを含有しない第2の導体膜に置換する工
    程を含んでなされることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】半導体基板側に位置する容量手段の為の第
    1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前記
    突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工程、
    前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形成す
    る工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を設け
    る前記工程は、所望形状に形成された第1の導電膜に複
    数の局所的な選択成長用膜を形成して少なくとも前記第
    1の導電膜を実質的にシリコンを含有しない第2の導体
    膜に置換する工程を含んでなされることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】半導体基板側に位置する容量手段の為の第
    1の電極を複数の突起を有すしめて形成する工程、前記
    突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工程、
    前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形成す
    る工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を設け
    る前記工程は、複数の突起を有する第1の導電膜に複数
    の局所的な選択成長用膜を形成して少なくとも前記第1
    の導電膜を実質的にシリコンを含有しない第2の導体膜
    に置換する工程を含んでなされることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記実質的のシリコンを含有しない第2の
    導電膜がタングステンン膜を有してなることを特徴とす
    る請求項1より請求項6に記載の半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】前記第1の導電膜がシリコンを有してなる
    ことを特徴とする請求項1より請求項6に記載の半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第1の導電膜がシリコンを有してなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記誘電体膜は高誘電体材料を有するこ
    とを特徴とする請求項1より請求項6に記載の半導体装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記誘電体膜は高誘電体材料を有するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】前記誘電体膜は強誘電体材料を有してな
    ることを特徴とする請求項1より請求項6に記載の半導
    体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記誘電体膜は強誘電体材料を有してな
    ることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造
    方法。
  14. 【請求項14】半導体基板側に位置する容量手段の為の
    第1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前
    記突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工
    程、前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形
    成する工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を
    設ける前記工程は、所望形状に形成された第1の導体膜
    の少なくとも表面がタングステン膜に置換される工程を
    含んでなされることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】半導体基板側に位置する容量手段の為の
    第1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前
    記突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工
    程、前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形
    成する工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を
    設ける前記工程は、所望形状に形成された第1の導電膜
    に複数の局所的な選択成長用膜を形成して少なくとも前
    記第1の導電膜の表面をタングステン膜に置換する工程
    を含んでなされることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】半導体基板側に位置する容量手段の為の
    第1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前
    記突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工
    程、前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形
    成する工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を
    設ける前記工程は、複数の突起を有する第1の導電膜に
    複数の局所的な選択成長用膜を形成して少なくとも前記
    第1の導電膜の表面をタングステン膜に置換する工程を
    含んでなされることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】半導体基板側に位置する容量手段の為の
    第1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前
    記突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工
    程、前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形
    成する工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を
    設ける前記工程は、所望形状に形成された第1の導体膜
    をタングステン膜に置換する工程を含んでなされること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】半導体基板側に位置する容量手段の為の
    第1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前
    記突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工
    程、前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形
    成する工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を
    設ける前記工程は、所望形状に形成された第1の導電膜
    に複数の局所的な選択成長用膜を形成して少なくとも前
    記第1の導電膜をタングステン膜に置換する工程を含ん
    でなされることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】半導体基板側に位置する容量手段の為の
    第1の電極を複数の突起を有せしめて形成する工程、前
    記突起を有する第1の電極上に誘電体膜を形成する工
    程、前記誘電体膜に当該容量手段の為の第2の電極を形
    成する工程を有し、前記第1の電極にその膜面に突起を
    設ける前記工程は、複数の突起を有する第1の導電膜に
    複数の局所的な選択成長用膜を形成して少なくとも前記
    第1の導電膜をタングステン膜に置換する工程を含んで
    なされることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】前記誘電体膜は高誘電体材料を有するこ
    とを特徴とする請求項14より請求項19に記載の半導
    体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】前記誘電体膜は強誘電体材料を有してな
    ることを特徴とする請求項14より請求項19に記載の
    半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】半導体基板に形成されたMOSトランジ
    スタと、このMOSトランジスタの一対の不純物領域の
    一方に電気的に接続された容量部とを少なくとも有し、
    前記容量部はシリコンを実施的に含有せず且つ複数の突
    起を有する第1の電極と、誘電体膜と、前記第1の電極
    と前記誘電体膜と共に容量を形成する第2の電極とを有
    し、且つ前記第1の電極は当該半導体基板に平行な面の
    幅より当該半導体基板に対して突出する長さが大なるご
    とき形態なることを特徴とする半導体装置。
  23. 【請求項23】半導体基板に形成されたMOSトランジ
    スタと、このMOSトランジスタの一対の不純物領域の
    一方に電気的に接続された容量部とを少なくとも有し、
    前記容量部はタングステン膜を有し且つ複数の突起を有
    する第1の電極と、誘電体膜と、前記第1の電極と前記
    誘電体膜と共に容量を形成する第2の電極とを有し、且
    つ前記第1の電極は当該半導体基板に平行な面の幅より
    当該半導体基板に対して突出する長さが大なるごとき形
    態なることを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】前記誘電体膜は高誘電体材料を有するこ
    とを特徴とする請求項22より請求項23に記載の半導
    体装置。
  25. 【請求項25】前記誘電体膜は強誘電体材料を有してな
    ることを特徴とする請求項22より請求項23に記載の
    半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007511905A (ja) * 2003-11-13 2007-05-10 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト 強誘電体キャパシタデバイスおよびFeRAMデバイス
WO2021112247A1 (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 国立大学法人東京工業大学 不揮発性記憶装置、不揮発性記憶素子及びその製造方法

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