JP2000022106A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JP2000022106A
JP2000022106A JP10185047A JP18504798A JP2000022106A JP 2000022106 A JP2000022106 A JP 2000022106A JP 10185047 A JP10185047 A JP 10185047A JP 18504798 A JP18504798 A JP 18504798A JP 2000022106 A JP2000022106 A JP 2000022106A
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electrode
capacitor
cell
memory device
insulating film
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Masahiro Seto
正寛 瀬戸
Toshiyuki Shigemoto
壽之 重元
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャパシタの第2電極に付加される基準電位
を安定させることができるとともに、プロセスの追加や
変更を行うことなく、DRAMプロセスにおいてDRA
MセルとMROMセルを作製することを目的とする。 【解決手段】 半導体基板上に、ワード線に接続された
ゲート電極及び一方のソース/ドレイン領域がビット線
に接続された一対のソース/ドレイン領域からなるトラ
ンジスタと、他方のソース/ドレイン領域と接続され、
データ記憶ノードとなる第1電極、キャパシタ絶縁膜及
び基準電位端子に接続される第2電極を有するキャパシ
タとからなる第1メモリセルと、前記トランジスタと、
第1電極を有さないキャパシタとからなる第2メモリセ
ルとが形成されてなる半導体記憶装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一半導体基板上
にDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リ)とMROM(マスク・リード・オンリ・メモリ)と
が形成されてなる半導体記憶装置及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】DRAM機能とMROM機能を併せ備え
た半導体記憶装置が、例えば、特開平5−282876
号公報及び特開平5−315573号公報等に提案され
ている。
【0003】特開平5−282876号公報に記載され
た半導体記憶装置の回路図を図9に示す。ここで、
(a)はDRAMセルとMROMセルが混在した回路図
であり、(b)はDRAMセルのみの回路図である。こ
の半導体記憶装置においては、メモリセルCは、それぞ
れ1トランジスタ及び1キャパシタからなる。トランジ
スタは、ゲート電極6及びソース/ドレイン領域4とか
らなり、キャパシタは、基準電圧端子Tに接続された上
部電極1及び下部電極3を有している。ゲート電極6
は、ワードラインWLに接続されており、一方のソース
/ドレイン領域4はビットラインBL接続されている。
また、DRAMセルにおいては、キャパシタの下部電極
3が他方のソース/ドレイン領域4と電気的に接続され
ており、MROMセルにおいては、キャパシタの下部電
極3は電気的に他方のソース/ドレイン領域4とは接続
されていない。
【0004】上記回路構成を有する半導体記憶装置の断
面図を図10に示す。ここで、(a)はDRAMセルの
断面図であり、(b)はMROMセルの断面図である。
この半導体装置のDRAMセルにおいては、素子分離領
域5が形成された半導体基板7上にゲート絶縁膜8を介
してゲート電極6が形成され、半導体基板7表面にソー
ス/ドレイン領域4が形成されて、トランジスタが配置
されている。トランジスタ上には層間絶縁膜10が形成
されており、絶縁膜には、一方のソース/ドレイン領域
4表面に至るコンタクトホールが形成されている。コン
タクトホール上には、キャパシタの下部電極3が形成さ
れており、下部電極3を含む層間絶縁膜10上にキャパ
シタ絶縁膜2及び上部電極1が形成されている。
【0005】MROMセルにおいては、キャパシタの下
部電極3とソース/ドレイン領域4とを接続するコンタ
クトホール3aが形成されておらず、下部電極3とソー
ス/ドレイン領域4とが電気的に接続されていない。つ
まり、この半導体記憶装置においては、コンタクトホー
ル3aの有無によりDRAMセルとMROMセルとを作
り分けている。
【0006】また、特開平5−315573号公報等に
記載された半導体記憶装置の回路図を図11に示す。こ
こで、(a)はDRAMセルとMROMセルが混在した
回路図であり、(b)はDRAMセルのみの回路図であ
る。この半導体記憶装置においては、DRAMセルは、
上述の半導体記憶装置のDRAMセルと同様の構成で形
成されており、MROMセルは、キャパシタの上部電極
1が基準電圧端子Tに接続されていない。
【0007】上記回路構成を有する半導体記憶装置の断
面図を図12に示す。ここで、(a)はDRAMセルの
断面図であり、(b)はMROMセルの断面図である。
この半導体装置のDRAMセルにおいては、上記半導体
記憶装置のDRAMと同様に形成されており、MROM
セルは、キャパシタのキャパシタ絶縁膜2及び上部電極
1が形成されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、DRAM機能
とMROM機能を併せ備えた半導体記憶装置は、その製
造工程において、ある工程まで製造しておき、受注して
から、MROMセルへのデータ書き込みのプログラミン
グ工程からウエハ完成までの製造工程をいかに短くする
かが課題になっている。つまりプログラミング工程をで
きるだけ後半の製造工程で行うことが望まれ、製品の受
注から出荷までにかかる時間を短くすることが課題とな
っている。
【0009】例えば、図9及び図10における半導体記
憶装置のプログラミング工程では、キャパシタの下部電
極3の形成前に、下部電極3とソース/ドレイン領域4
との間にコンタクトホール3aを形成するか否かで電気
的に接続な状態と非接続な状態を作り分けることにより
プログラミングを行っている。よって、プログラミング
工程を後半の製造工程で行うことができる。しかし、キ
ャパシタの下部電極の形成前にコンタクトホールの作り
分けのためのプロセスの追加や変更を行う必要がある。
このため、半導体基板上においてDRAM領域とMRO
M領域とを予め設定してDRAMセルとMROMセルを
作り分ける必要がある。
【0010】また、図11及び図12における半導体記
憶装置のプログラミング工程では、マスクにより上部電
極1を選択的にパターニングするため、プログラミング
工程を後半の製造工程で行うことができるが、最小寸法
で高集積化を図っている現在のプロセスによっては、隣
接するセルとの距離が微細なうえ、表面凹凸の影響等に
より上部電極を所望の形状にパターニングするのは困難
である。しかも、キャパシタに上部電極3が形成されて
いない部分が存在するために、上部電極の抵抗が増加
し、他のメモリセルの上部電極に印加される基準電位が
不安定となりやすくなる。このため、上部電極に印加さ
れる基準電位を安定させながら、高集積を図るための上
部電極加工技術が別途必要となるという課題がある。
【0011】本発明は、上記課題にかんがみなされたも
のであり、データ記憶ノードとなるキャパシタの第1電
極の有無により、DRAMセルとMROMセルとを作り
分けることにより、DRAMプロセスにおけるプロセス
の追加や変更を行うことなく、MROMへのデータ書き
込みプログラミングを後半の製造工程で行うことができ
るとともに、キャパシタの第2電極に印加される基準電
位を安定させることができる高信頼性の半導体記憶装置
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板上に、ワード線に接続されたゲート電極及び一方の
ソース/ドレイン領域がビット線に接続された一対のソ
ース/ドレイン領域からなるトランジスタと、他方のソ
ース/ドレイン領域と接続され、データ記憶ノードとな
る第1電極及び基準電位端子に接続される第2電極を有
するキャパシタとからなる第1メモリセルと、
【0013】前記トランジスタと、前記キャパシタのう
ち第1電極を有さないキャパシタとからなる第2メモリ
セルとが形成されてなる半導体記憶装置が提供される。
また、本発明によれば、半導体基板上又は絶縁膜上に、
キャパシタの第1電極材料を積層し、該第1電極材料を
所望の形状にパターニングすることにより、第1メモリ
セルには第1電極を形成し、第2メモリセルから第1電
極材料を除去し、その後キャパシタ絶縁膜及び第2電極
を形成することからなる上記半導体装置の製造方法が提
供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の半導体記憶装置は、同一
の半導体基板上に、第1メモリセルと第2メモリセルと
が形成されて構成される。第1メモリセルは、主とし
て、ワード線に接続されたゲート電極及び一方のソース
/ドレイン領域がビット線に接続された一対のソース/
ドレイン領域からなるトランジスタと、他方のソース/
ドレイン領域と接続され、データ記憶ノードとなる第1
電極、キャパシタ絶縁膜及び基準電位端子に接続される
第2電極を有するキャパシタとからなる。また、第2メ
モリセルは、上記第1メモリセルにおいて、キャパシタ
の第1電極が形成されていない以外は、第1メモリセル
と実質的に同様の構成を有する。
【0015】このような構成により、同一半導体基板上
で、第1メモリセルは、複数個、好ましくはマトリクス
状に配設されて、DRAMとして機能し、また、第1メ
モリセルと第2メモリセルとが混在して配設されること
により、MROMとして機能する半導体記憶装置を実現
する。
【0016】本発明の半導体記憶装置において使用する
ことができる半導体基板は、通常半導体装置に使用する
ことができる基板であれば特に限定されるものでなく、
例えば、シリコン、ガリウム等の半導体、GaAs、I
nGaAs等の化合物半導体等からなるものが使用でき
る。なかでも、シリコン基板が好ましい。また、半導体
基板上に直接形成されていてもよいし、トランジスタや
キャパシタ等の素子又は回路等、絶縁膜、層間絶縁膜等
又はこれらが組み合わせられて形成された半導体基板を
使用してもよい。また、本発明の半導体記憶装置が形成
されている領域以外の領域に、素子又は回路等が形成さ
れていてもよく、ロコス法やトレンチ形成法よる素子分
離膜が形成されていてもよい。
【0017】第1及び第2メモリセルを構成するトラン
ジスタは、主として、ゲート絶縁膜、ゲート電極及び一
対のソース/ドレイン領域からなる。ゲート絶縁膜は、
熱酸化又はCVD法により、例えば5〜50nm程度の
膜厚で形成することができる。また、ゲート電極は、例
えばポリシリコン、高融点金属とのシリサイド、シリサ
イドとポリシリコンによるポリサイド等により形成する
ことができる。ソース/ドレイン領域は、N型又はP型
の不純物、例えば燐、砒素又はボロン等が、1×1014
〜5×1015cm-2程度のドーズで注入されて形成する
ことができる。なお、トランジスタは、通常、Si
2 、SiN、PSG、BPSG又はこれらの積層膜等
により被覆される。
【0018】上記トランジスタにおいては、ゲート電極
はワードライン、ソース/ドレイン領域の一方はビット
ラインに形成されている。ワードライン及びビットライ
ンは、通常配線として使用される導電性材料により形成
することができる。キャパシタは、第1メモリセルにお
いては、第1電極、キャパシタ絶縁膜、第2電極からな
り、第2メモリセルにおいては、主としてキャパシタ絶
縁膜、第2電極からなる。第1電極及び第2電極は、通
常電極として使用することができる導電性材料であれば
特に限定されるものでなく、例えば、ポリシリコン、タ
ンタル、タングステン等の高融点金属からなるシリサイ
ド、ポリサイド、銅、アルミニウム、鉛、銀、白金、
金、タングステン、タンタル、チタン等の金属又はこれ
らの積層膜により形成することができる。この際の膜厚
は、例えば、第1電極は600〜800nm程度、第2
電極は100〜200nm程度が挙げられる。
【0019】キャパシタ絶縁膜は、例えば、SiO2
SiN、PZT、PLZT等又はこれらの積層膜により
形成することができる。この際の膜厚は、例えば、酸化
膜換算で5〜10nm程度が挙げられる。第1メモリセ
ルのキャパシタは、種々のタイプのキャパシタとして形
成することができる。
【0020】例えば、トランジスタの上方に積層される
スタック型、半導体基板に形成されたトレンチ内に形成
されるトレンチ型、トランジスタに隣接して形成される
プレナー型等が挙げられる。スタック型キャパシタは、
通常のトランジスタの上に積層されるもののほか、トラ
ンジスタ上方で容量を増加させる目的で凹凸を有してい
てもよいし、フィン形状を有していてもよい。また、凹
凸又はフィンは2つ以上有していてもよい。トレンチ型
キャパシタは、円筒又は角筒等の筒型、円柱、角柱等の
柱型のものであってもよい。
【0021】なお、第2メモリセルのキャパシタは、上
記第1メモリセルのキャパシタの第1電極が存在しない
構成であるため、例えば第1メモリセルのキャパシタが
スタック型キャパシタで凹凸やフィンを有する場合で
も、凹凸やフィンがない形状として形成される。また、
第1メモリセルのキャパシタがトレンチ型の場合、第2
メモリセルのキャパシタはトレンチを有さないものとし
て形成されるか、あるいはトレンチが形成されているが
第1電極が形成されていないものとして形成されてもよ
い。
【0022】また、本発明の半導体装置に製造方法にお
いては、まず、半導体基板上又は絶縁膜上に、キャパシ
タの第1電極材料を積層する。第1電極材料は、上述し
たように、半導体基板の直上に形成してもよいし、絶縁
膜が形成された半導体基板上に形成してもよい。また、
トランジスタ等の素子が形成され、その上に層間絶縁膜
等の絶縁膜が形成された上に形成してもよい。この場合
には、トランジスタのソース/ドレイン領域の一方の上
の絶縁膜上にコンタクトホールが形成され、このコンタ
クトホールを介してトランジスタのソース/ドレイン領
域とキャパシタの第1電極とが接続されるように第1電
極材料を積層することが好ましい。第1電極材料の積層
は、例えば、上述してような導電性材料をスパッタリン
グ法、真空蒸着法等の公知の方法で、所望の膜厚に形成
することができる。
【0023】次いで、積層された第1電極材料を所望の
形状にパターニングする。この際のパターニングは、例
えば、所望の形状のレジストマスクを用い、ドライエッ
チング又はウェットエッチング等の公知の方法によりこ
とにより行うことができる。例えば、第1電極材料とし
て、ポリシリコンを用いた場合には、公知のドライエッ
チングにより、パターニングすることができる。ここ
で、第1メモリセルにおけるキャパシタを形成する場合
には、第1電極となるように所望の形状にパターニング
するとともに、第2メモリセルにおけるキャパシタを形
成する場合には、第1電極が形成されないように、すな
わち、第1電極材料を除去するようにパターニングす
る。このようなパターニングの状態により、第1電極が
あるキャパシタ及び第1電極がないキャパシタを形成す
ることができる。
【0024】その後、キャパシタ絶縁膜及び第2電極を
形成することにより、第1及び第2メモリセルにおける
キャパシタを形成することができる。キャパシタ絶縁膜
は、上述した材料を、例えばシランガス、シランガスと
窒素ガス等を用いたCVD法、PLT又はPLZTを構
成する原子を含有する有機金属ガスを使用したMOCV
D法、有機金属化合物を使用したゾルゲル法等を使用す
る公知の方法により、所望の膜厚で形成することができ
る。
【0025】また、第2電極は、実質的に、第1電極と
同様の材料、同様の形成方法により形成することができ
る。なお、上記キャパシタの形成方法は、上述したよう
に予め半導体基板上にトランジスタを形成した後、層間
絶縁膜、コンタクトホールを形成等してから形成しても
よい。この場合は、例えば、以下の方法が挙げられる。
まず、半導体基板上に、ロコス法により素子分離膜を形
成し、所望の膜厚で熱酸化法等によりゲート絶縁膜を形
成し、さらに、ポリシリコン等を使用してゲート電極を
形成する。続いて、ゲート電極をマスクとしてソース/
ドレイン領域を形成し、得られたトランジスタ上に層間
絶縁膜を形成する。この層間絶縁膜に、一方のソース/
ドレイン領域上に至るコンタクトホールを形成し、コン
タクトホール内にバリアメタル、導電性材料等の埋め込
みコンタクトを形成する。
【0026】また、上記の方法とは別の方法として、例
えば、半導体基板に、予め、酸化膜をマスクとして用い
たドライエッチング法によりトレンチを形成し、そのト
レンチ内にキャパシタを形成するとともに、その近傍に
トランジスタを形成してもよい。なお、この場合、ソー
ス/ドレイン領域の一方をトレンチ内全体に形成したも
のと形成しないものとを作り分けることにより、第1メ
モリセル及び第2メモリセルのキャパシタを作り分ける
ことができる。つまり、ソース/ドレイン領域の一方の
領域がトレンチ内全体に形成された場合には、この領域
がキャパシタの第1電極として機能させることができる
ため、第1メモリセルにおけるキャパシタを形成するこ
とができる。また、ソース/ドレイン領域がトレンチ内
に形成されない場合には、キャパシタの第1電極として
機能する領域が形成されないため、第2メモリセルにお
けるキャパシタを形成することができる。さらに別の方
法として、例えば、半導体基板にトレンチを形成するか
形成しないかにより、キャパシタの第1電極を形成する
第1メモリセル、キャパシタの第1電極を形成しない第
2メモリセルを作り分けてもよい。
【0027】以下、本発明の半導体規則装置及びその製
造方法を図面に基づいて説明する。
【0028】本発明の半導体記憶装置の回路構成を図1
に示す。図1(a)はDRAMセルとMROMセルが混
在したMROM回路構成を示す図である。図1(b)は
DRAMセルよってのみ構成されるDRAM回路構成を
示す図である。この半導体記憶装置においては、メモリ
セルCは、それぞれ1トランジスタ及び1キャパシタか
らなる。トランジスタは、ゲート電極6及びソース/ド
レイン領域4とからなり、キャパシタは、基準電圧端子
T(例えば、電源電圧Vccの1/2Vcc)に接続された
上部電極1及び下部電極3を有している。ゲート電極6
は、ワードラインWLに接続されており、一方のソース
/ドレイン領域4はビットラインBL接続されている。
また、DRAMセルにおいては、キャパシタの下部電極
3が他方のソース/ドレイン領域4と電気的に接続され
ており、MROMセルにおいては、キャパシタの下部電
極3が存在せず、よって、キャパシタは電気的に他方の
ソース/ドレイン領域4とは接続されていない。
【0029】図1に示すように、本発明の半導体記憶装
置においては、半導体基板上において、DRAM領域で
は、データ記憶ノードとなる第1電極(下部電極3)と
基準電位端子Tに接続される第2電極(上部電極1)と
を有するキャパシタ、トランジスタ、トランジスタのゲ
ート電極6が接続された複数のワード線WL及びトラン
ジスタのソース/ドレイン領域4の一方が接続された複
数のビット線BLとから構成されたメモリセルのみを複
数個配置させることにより、各メモリセルがDRAMセ
ルとして機能し、DRAMとして使用することができ
る。また、同一半導体基板のMROM領域では、上記メ
モリセルのうち、第1電極が形成されていない、つま
り、ソース/ドレイン領域4の他方が第1電極3と接続
されておらず、キャパシタを介して基準電位端子と電気
的に接続されないメモリセルはMROMセルとして機能
させ、上記DRAMセルと組み合わせることにより、M
ROMセルとDRAMセルとの構成上の差異によりデー
タを判別することができ、MROMとして使用すること
ができる。
【0030】また、図に示さない半導体記憶装置に含ま
れるタイミングパルス発生回路、行デコード回路、列デ
コード回路、センスアンプ駆動回路、書き込み回路など
により、DRAMセルにデータ“1”または“0”の書
き込み、メモリセルの読み出し動作及び動作信号のタイ
ミング処理などを行うことができる。
【0031】実施の形態1 この実施の形態1における、上記回路構成を有する半導
体記憶装置の断面図を図2に示す。ここで、(a)はD
RAMセルの断面図であり、(b)はMROMセルの断
面図である。
【0032】この半導体装置のDRAMセルにおいて
は、素子分離領域5が形成された半導体基板7上にゲー
ト絶縁膜8を介してゲート電極6が形成され、半導体基
板7表面にソース/ドレイン領域4が形成されて、トラ
ンジスタが配置されている。トランジスタ上には層間絶
縁膜10が形成されており、絶縁膜には、一方のソース
/ドレイン領域4表面に至るコンタクトホールが形成さ
れている。コンタクトホール上には、キャパシタの下部
電極3が形成されており、下部電極3を含む層間絶縁膜
10上にキャパシタ絶縁膜2及び上部電極1が形成され
ている。
【0033】MROMセルにおいては、キャパシタの下
部電極3とソース/ドレイン領域4とを接続するコンタ
クトホール3aの上には下部電極3が形成されておら
ず、コンタクトホール3aと層間絶縁膜10上には直接
キャパシタ絶縁膜2及び上部電極1とが形成されてい
る。つまり、キャパシタとソース/ドレイン領域4とは
電気的に接続されていない。
【0034】上記の半導体記憶装置の製造方法をに以下
に示す。まず、シリコン基板7上にLOCOS法による
素子分離領域5を形成した後、熱酸化法により膜厚11
nm程度のゲート絶縁膜を、さらにその上に、例えばシ
ランガスを使用したCVD法により膜厚200nm程度
のポリシリコン膜を形成する。このポリシリコン膜を所
望の形状にパターニングすることによりゲート電極6を
形成する。形成されたゲート電極6をマスクとして用い
て、例えば、燐を1×1014〜5×1015cm-2程度の
ドーズでイオン注入し、ソース/ドレイン領域4を形成
する。これによりトランジスタを形成することができ
る。
【0035】その後、トランジスタを含むシリコン基板
7上にSiO2 による層間絶縁膜10を積層し、この層
間絶縁膜におけるソース/ドレイン領域4上にコンタク
トホールを形成し、基板−キャパシタ間のコンタクトを
得る。次いで、膜厚700nm程度のポリシリコン膜3
を形成し、所定のパターニングを行う。この際、第1メ
モリセルにおいては、DRAMセルとして機能させるた
めに、第1電極3を形成し、第2メモリセルにおいて
は、MROMセルとして機能させるために、第1電極3
を形成せずに、エッチング除去する。
【0036】その後、第1電極が形成された又は形成さ
れていない領域の双方を含む領域上にキャパシタ絶縁膜
2として膜厚5nm程度の窒化膜を形成し、さらに膜厚
150nm程度のポリシリコン膜を形成し、これら窒化
膜及びポリシリコン膜を所望の形状にパターニングして
キャパシタ絶縁膜2及び上部電極1を形成する。次い
で、膜厚800nm程度の絶縁膜11を形成し、所定の
パターニングを行って、基板−ビット線間のコンタクト
を形成する。その後、膜厚200nm程度のタングステ
ン膜によりビット線9を形成し、800nm程度の絶縁
膜12で覆い、メモリセルを完成させる。
【0037】実施の形態2 この実施の形態2における、上記回路構成を有する半導
体記憶装置の断面図を図3に示す。ここで、(a)はD
RAMセルの断面図であり、(b)はMROMセルの断
面図である。この実施の形態では、トランジスタ及びキ
ャパシタの構成は実質的に実施の形態1と同様である。
ただし、ビットラインが、キャパシタ下に形成されてい
る点が実施の形態1と異なる。
【0038】このような構成の半導体記憶装置の製造方
法は、キャパシタを形成する前に、ポリシリコン膜によ
るビット線9を形成し、さらに絶縁膜11を形成するこ
と以外は、実質的に実施の形態1と同様の方法で行うこ
とができる。
【0039】実施の形態3 この実施の形態3における、上記回路構成を有する半導
体記憶装置の断面図を図4に示す。ここで、(a)はD
RAMセルの断面図であり、(b)はMROMセルの断
面図である。この実施の形態では、DRAMセルにおけ
るキャパシタの形状が異なる以外は、実質的に実施の形
態2と同様である。
【0040】このような構成の半導体記憶装置の製造方
法を以下に説明する。まず、実施の形態1と同様の方法
により、シリコン基板7上にトランジスタを形成し、次
に、実施の形態2と同様にビット線9及び絶縁膜11を
形成する。次いで、膜厚30nm程度の窒化膜を形成
し、再度、図に記載していない膜厚200nm程度の酸
化膜を形成し、所定のパターニングを行って、基板−キ
ャパシタ間のコンタクトを形成する。
【0041】続いて、膜厚250nm程度のポリシリコ
ン膜を形成し、所定のパターニングを行って、キャパシ
タ下部電極3を形成する。その後、図に記載していない
酸化膜を等方的にエッチング除去した後、5nm程度の
窒化膜及び膜厚150nm程度のポリシリコン膜で覆
い、所定のパターニングを行って、キャパシタ絶縁膜2
及びキャパシタ上部電極1を形成し、膜厚800nm程
度の絶縁膜12で覆い、メモリセルを完成する。
【0042】実施の形態4 この実施の形態4における、上記回路構成を有する半導
体記憶装置の断面図を図5に示す。ここで、(a)はD
RAMセルの断面図であり、(b)はMROMセルの断
面図である。この実施の形態では、DRAMセルにおけ
るキャパシタの構成が2枚フィン型である以外は、実質
的に実施の形態4と同様である。
【0043】実施の形態5 この実施の形態5における、上記回路構成を有する半導
体記憶装置の断面図を図6に示す。ここで、(a)はD
RAMセルの断面図であり、(b)はMROMセルの断
面図である。この実施の形態では、DRAMセルにおけ
るキャパシタが、ゲート電極6上に形成された絶縁膜1
3を介してトランジスタの直上に形成され、かつその形
状が凹凸を有している以外は、実質的に実施の形態1と
同様である。なお、キャパシタの凹凸形状は、まず、第
1電極3を凹凸形状に形成するために、MROMセルの
キャパシタには、この凹凸形状は形成されない。
【0044】実施の形態6 この実施の形態6における、上記回路構成を有する半導
体記憶装置の断面図を図7に示す。ここで、(a)はD
RAMセルの断面図であり、(b)はMROMセルの断
面図である。この実施の形態では、DRAMセルにおけ
るキャパシタが、シリコン基板7に形成されたトレンチ
に形成されたものである。このような半導体記憶装置
は、まずシリコン基板7に酸化膜をマスクとして用いた
ドライエッチング法によりトレンチを形成した後、トレ
ンチ内全体にイオン注入により不純物領域を下部電極3
として形成する。その後、キャパシタ絶縁膜2及び上部
電極1を形成する。
【0045】次いで、実施の形態1と同様の方法でトラ
ンジスタを形成する。なおソース/ドレイン領域4を形
成する際には、その一方がトレンチ内全体に配置した不
純物領域と接続するように形成する。以降の工程は、実
施の形態1と同様に行い、メモリセルを完成させること
ができる。なお、MROMセルにおいては、トレンチを
形成した後の不純物領域の形成を行わないことにより、
下部電極を形成しない。
【0046】実施の形態7 この実施の形態6における、上記回路構成を有する半導
体記憶装置の断面図を図8に示す。ここで、(a)はD
RAMセルの断面図であり、(b)はMROMセルの断
面図である。この実施の形態では、DRAMセルにおけ
るキャパシタが、シリコン基板7に形成されたトレンチ
に形成されたものである。なお、MROMセルにおいて
は、トレンチを形成せず、かつ不純物領域を形成しない
ことにより、下部電極を形成しない。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、MROM領域に、デー
タ記憶ノードとなるキャパシタの第1電極の有無により
構成するDRAMセルとMROMセルを混在させること
により、ROMデータを書き込むことができるため、キ
ャパシタの第2電極に付加される基準電位を安定させる
ことができる。しかも、通常のDRAMセルの製造プロ
セスの追加や変更を行うことなく、プログラミング工程
をできるだけ後半の製造工程で行うことができる。よっ
て必要な上方のプログラミング後の製造工程を短くで
き、製品の受注から出荷までの納期のさらなる短縮化を
図ることができる。また、上記半導体記憶装置におい
て、キャパシタがフィン形又はトレンチ部に形成される
ことにより、キャパシタの容量を増大させることがで
き、を可能とする。さらに、本発明の製造方法によれ
ば、第1電極をパターニング仕分けることで第1メモリ
セル(DRAMセル)と第2メモリセル(MROMセ
ル)とを作り分けることができるため、最小寸法での高
集積化を図るための微細加工をより平坦な状態で行うこ
とができるため、より信頼性の高い装置を形成すること
ができるとともに、第2電極の電位を安定させることが
できるために読み出しマージンを確保することができ、
より特性に優れた半導体記憶装置を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置の回路構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の半導体記憶装置要部の概略断面図を示
す図である。
【図3】本発明の別の半導体記憶装置の要部の概略断面
図を示す図である。
【図4】本発明の別の半導体記憶装置の要部の概略断面
図を示す図である。
【図5】本発明の別の半導体記憶装置の要部の概略断面
図を示す図である。
【図6】本発明の別の半導体記憶装置の要部の概略断面
図を示す図である。
【図7】本発明の別の半導体記憶装置の要部の概略断面
図を示す図である。
【図8】本発明の別の半導体記憶装置の要部の概略断面
図を示す図である。
【図9】従来の半導体記憶装置の回路構成を示す図であ
る。
【図10】図9の従来の半導体記憶装置の要部の概略断
面図を示す図である。
【図11】従来の半導体記憶装置の回路構成を示す図で
ある。
【図12】図11の従来の半導体記憶装置の要部の概略
断面図を示す図である。
【符号の説明】
1 上部電極(第2電極) 2 キャパシタ絶縁膜 3 下部電極(第1電極) 4 ソース/ドレイン領域 5 素子分離領域 6 ゲート電極 7 半導体基板 8 ゲート絶縁膜 9 ビット線 10 層間絶縁膜 11、12、13 絶縁膜 T 基準電圧端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、ワード線に接続された
    ゲート電極及び一方のソース/ドレイン領域がビット線
    に接続された一対のソース/ドレイン領域からなるトラ
    ンジスタと、他方のソース/ドレイン領域と接続され、
    データ記憶ノードとなる第1電極、キャパシタ絶縁膜及
    び基準電位端子に接続される第2電極を有するキャパシ
    タとからなる第1メモリセルと、 前記トランジスタと、前記キャパシタのうち第1電極を
    有さないキャパシタとからなる第2メモリセルとが形成
    されてなることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 キャパシタがトランジスタの上方に形成
    され、第1電極が下部電極、第2電極が上部電極として
    それぞれ形成されてなる請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 キャパシタがフィン形に形成されてなる
    請求項1又は2のいずれか1つに記載の半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 キャパシタが、半導体基板に形成された
    トレンチ部に形成されてなる請求項1記載の半導体記憶
    装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上又は絶縁膜上に、キャパシ
    タの第1電極材料を積層し、該第1電極材料を所望の形
    状にパターニングすることにより、第1メモリセルには
    第1電極を形成し、第2メモリセルから第1電極材料を
    除去し、その後キャパシタ絶縁膜及び第2電極を形成す
    ることからなる請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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