JP2000021063A - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置

Info

Publication number
JP2000021063A
JP2000021063A JP10188722A JP18872298A JP2000021063A JP 2000021063 A JP2000021063 A JP 2000021063A JP 10188722 A JP10188722 A JP 10188722A JP 18872298 A JP18872298 A JP 18872298A JP 2000021063 A JP2000021063 A JP 2000021063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
recording medium
holding
drive unit
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10188722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3725336B2 (ja
Inventor
Akira Otsuki
晃 大槻
Satoshi Kurita
聡 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP18872298A priority Critical patent/JP3725336B2/ja
Priority to US09/347,095 priority patent/US6301215B1/en
Publication of JP2000021063A publication Critical patent/JP2000021063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3725336B2 publication Critical patent/JP3725336B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MDプレーヤの挿入口に対するホルダーの各
方向の位置ずれを防止するためには、それぞれ専用の位
置決め部材が必要となるため、構成の複雑化および製造
コストの増大という問題がある。 【解決手段】 MDなどの記録媒体を保持したホルダー
13が駆動ベース15から離間する方向(Z1方向)に
移動すると、ホルダー13の上縁部13Gおよび13H
がそれぞれ固定シャーシ22,支持枠29に形成されて
いる拘束片(拘束部)22gおよび29aを押圧する。
これにより、ホルダー13のZ方向の移動が規制される
とともにX方向の移動も規制されて挿入口に対向する。
即ち、ホルダー13をZ1方向に移動させるだけで、高
さ(Z)方向のみならず幅(X)方向の位置決めを行な
うことができるため、全体の構成を簡単にすることがで
き、且つ専用の位置決め部材を不要とすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MD(ミニディス
ク)プレーヤなどの記録媒体駆動装置に係わり、特に記
録媒体を保持するホルダーを駆動部から離脱する方向に
移動させるだけで前記ホルダーを挿入口に対向させて拘
束し、且つその位置ずれを防止することのできる記録媒
体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MD(ミニディスク)プレーヤなどの記
録媒体駆動装置では、筐体を構成する前面パネル面に形
成された挿入口からMD(ミニディスク)などの記録媒
体が挿入されると、この記録媒体は前記挿入口の背面に
対向して設けられたホルダーに一時的に収容される。そ
して、記録媒体を収容したホルダーが装置内に配設され
た駆動部に接近するように下降することにより、ホルダ
ー内の記録媒体が駆動部上に装填され、情報の記録およ
び/又は再生が行われる。
【0003】上記記録媒体駆動装置が車載用である場合
には、車の振動に起因して音飛び等の再生エラーや記録
エラーが発生しやすい。よって、従来はこれらのエラー
の発生を防止するため、筐体内に防振機構を備えるもの
が一般的である。防振機構は、例えばダンパーやコイル
スプリングなどの弾性支持部材により構成される。
【0004】前記のように挿入口から挿入された記録媒
体がホルダーに保持され、ホルダーが駆動部の方向へ下
降移動してホルダー内の記録媒体が駆動部に装填される
ものでは、駆動部とホルダーとを備えた駆動ユニット全
体を前記弾性支持部材により支持し、車体から伝わる振
動をホルダー内にある駆動中の記録媒体に直接に伝わら
ないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、駆動部
に対してホルダーが昇降移動して、駆動部に対する記録
媒体の装填及び離脱が行われるものでは、ホルダーが駆
動部から上昇した位置で、駆動部及びホルダーをロック
する必要がある。このロックを行なうことにより、駆動
部から離れた状態のホルダーを挿入口に対して正確に対
向させることができ、挿入口からホルダー内への記録媒
体の挿入と、ホルダー内から挿入口への記録媒体の排出
をスムーズに行なうことができるようになる。しかし、
記録媒体の挿入と排出を行なう際に、駆動部とホルダー
とをそれぞれロックする複数のロック機構を設けると、
構造が複雑になり、部品点数も多くなる。また、ホルダ
ーが駆動部から離れて挿入口に対向しているとき、ホル
ダーへの記録媒体の挿入及びホルダーからの記録媒体の
排出をスムーズに行なうためには、ホルダーを挿入口に
対して上下、左右の各方向へロックすることが必要であ
る。
【0006】ここで、例えばロック機構として、駆動ユ
ニットの両側部に拘束部材を設け、ホルダーの両側部か
ら延びる軸を拘束部材により上下から保持することによ
り、ホルダーを挿入口に対して上下方向に位置決めする
ことは可能である。ただし、上下方向とともに、これと
直交する左右方向へもホルダーを拘束することになる
と、ロック機構の構造がきわめて複雑になる。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、ホルダーを駆動部から離す上昇動作のみで
ホルダーを挿入口に対向させて拘束できるようにした記
録媒体駆動装置を提供することを目的としている。さら
に本発明は、簡単な構成でホルダーを挿入口に対して上
下左右の各方向へ位置決めできる記録媒体駆動装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、筐体に設けら
れて記録媒体の挿入と排出が行われる挿入口と、前記記
録媒体に記録された情報の再生を行う駆動部と、前記挿
入口から挿入された記録媒体を保持して前記記録媒体を
前記駆動部に装着させる方向および離脱させる方向へ移
動するホルダーと、挿入口から挿入された記録媒体をホ
ルダー内に引き込み且つホルダー内の記録媒体を前記挿
入口から排出させる移送部材と、前記駆動部および前記
ホルダーを備えた駆動ユニットを筐体内で弾性支持する
弾性支持部材とを有し、且つ前記筐体内には、記録媒体
を前記駆動部から離脱させる方向へ移動したホルダーが
当接する位置にあって、当接状態でホルダーを拘束する
拘束部が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】本発明に係る記録媒体駆動装置は、記録媒
体として、たとえばMD(ミニディスク)などのような
カートリッジ(ハードケース)内に光磁気ディスクが収
納されたもの、CD(コンパクトディスク)やDVD
(ディジタルバーサタイルディスク)などの光ディス
ク、FD(フロッピーディスク)などの磁気ディスク、
メモリーカード、あるいはカセットテープなどが装填さ
れ、この記録媒体に対する情報の記録又は再生機能、あ
るいは記録と再生の両機能を備えたものである。また、
上記弾性支持部材は、オイルダンパーなどのダンパー部
材又はコイルスプリングなどのばね部材からなるもの、
あるいはダンパー部材とばね部材とを組み合せたもので
あってもよい。
【0010】上記において、前記拘束部は、前記ホルダ
ーの幅方向両側の上縁部に各々当たるように一対設けら
れており、この一対の拘束部は、駆動部側に向けて互い
の間隔が広がるように傾斜して形成されているものが好
ましい。
【0011】本発明では、排出動作の際にホルダーが駆
動部から離間する方向に上昇移動されるが、この上昇移
動の際にホルダーは拘束部に当接して少なくとも上下方
向への移動が拘束される。そして、拘束部をホルダーの
幅方向両側の上縁部が当たるように傾斜させて形成して
おくことにより、ホルダーの左右方向(幅方向)への移
動も拘束される。すなわち、ホルダーを駆動部から離間
させ、且つ拘束部に当接させるという簡単な構成で、挿
入口に対してホルダーを上下方向と左右(幅)方向の2
方向に位置決めできる。
【0012】このようにホルダーを簡単な構成で位置決
めすることができるため、各方向に対する専用のロック
機構等が不要となって部品点数の削減が可能となり、筐
体全体の小型化を図ることができる。
【0013】なお、拘束部は駆動ユニット等の天井面か
ら側面方向へ向かって斜め下方へ傾斜するように形成さ
れているものでもよいし、駆動ユニット等の側面から天
井面の方向に斜めに延びて形成されるものであってもよ
い。また、ホルダーが前記拘束部により拘束されている
ときに、前記ホルダーが前記拘束部による拘束方向と交
叉する方向へ移動するのを阻止するロック機構が設けら
れているものが好ましい。このように、記録媒体の挿入
−排出方向に、ホルダーあるいはこのホルダーを含む駆
動ユニットを拘束するロック機構を設けた場合、ホルダ
ーを全ての方向に位置決めできる。
【0014】また本発明は、筐体に設けられて記録媒体
の挿入と排出が行われる挿入口と、前記記録媒体に記録
された情報の再生を行う駆動部と、前記挿入口から挿入
された記録媒体を保持するホルダーと、ホルダーを支持
しこのホルダーに保持された記録媒体が前記駆動部に装
着される方向および離脱される方向へ移動させる装着部
材と、挿入口から挿入された記録媒体をホルダー内に引
き込み且つホルダー内の記録媒体を前記挿入口から排出
させる移送部材と、前記駆動部および前記ホルダーを備
えた駆動ユニットを筐体内で弾性支持する弾性支持部材
とを有し、且つ前記筐体内には、記録媒体を前記駆動部
から離脱させる方向へ前記ホルダーが移動したときに前
記装着部材に係合してこの装着部材を拘束する拘束部が
設けらていることを特徴とするものである。すなわち、
ホルダーを直接拘束部に当接させず、ホルダーを駆動部
に対して接近、離間方向へ移動させる装着部材を拘束部
に係合させるようにしてもよい。この場合、装着部材は
ホルダーの両側部を支持する板金製のレバー等であり、
拘束部はこのレバーの一部が嵌入する長溝等で構成され
ることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の記録媒体駆動装置の実
施の形態として、MDプレーヤ内に配置されるディスク
駆動装置を示す平面図、図2はその正面図であり、
(A)はホルダーがディスク駆動部から離間し挿入口と
対向する位置にある状態、(B)はホルダーがディスク
駆動部に接近した状態、図3は同ディスク駆動装置の分
解斜視図、図4は同ディスク駆動装置内に設けられる駆
動ユニット(ディスク保持・駆動部)の分解斜視図、図
5はMD(ミニディスク)を示す斜視図、図6はMDが
ホルダーの内部に挿入され始めた状態を示し、(A)は
平面図、(B)は側面図、図7はディスク駆動装置のX
2側から見た側面図を示し、(A)は駆動ユニットのロ
ック状態、(B)は非ロック状態であり、ぞれぞれ前記
図2(A)および(B)に対応する状態を示すものであ
る。
【0016】図1に示すディスク駆動装置Aは、車載用
のMD(ミニディスク)プレーヤ内に設けられ、MDに
記録された信号の再生および/またはMDに対して信号
を記録するものである。図2(A)および(B)に示す
ように、ディスク駆動装置Aの図示Y1側の面は、記録
媒体であるMDをディスク駆動装置A内に挿入するため
の挿入面A1とされている。また、この挿入面A1の奥
部(Y2)方向には、ディスク保持部B1およびディス
ク駆動部B2から構成される駆動ユニット(ディスク保
持・駆動部)Bが設けられている。前記ディスク保持部
B1は、MDプレーヤの外側筐体を構成する前面パネル
(図示せず)に形成されたディスク挿入口に対向するよ
うに設けられる。
【0017】図3に示すように、ディスク駆動装置Aで
は、金属板をプレス加工して形成された主筐体16の上
に図示一点鎖線で示す駆動ユニットBが設けられてい
る。なお、符号16A、16B及び16Cは、主筐体1
6の底板、側板及び後板をそれぞれ示している。前記底
板16Aには、四角形状の大角孔16aが穿設され、こ
の大角孔16aのY2側の縁部近傍には、回転軸16b
が突出形成されている。この回転軸16bは、駆動レバ
ー17の中心部に穿設された回転孔17eに挿通され、
これにより駆動レバー17は、図示α1およびβ1方向
に回動自在に支持されている。駆動レバー17の図示X
1側には、駆動片17aが形成されており、この駆動片
17aが後述する摺動板40の係止部44に挿通され
る。また駆動片17aよりもX2側には、扇形状のギヤ
部17dが形成されている。一方、駆動レバー17の図
示X2側には、駆動溝17cおよび駆動片17bが形成
されており、駆動片17bは後述する第1のスライド板
(スライド部材)60の係止部64に係止されている。
【0018】主筐体16の大角孔16aの角部近傍に
は、回転軸18aが底板16Aに支持されることにより
この回転軸18aを中心に回転自在となる第1の押圧部
材18が設けられている。この第1の押圧部材18に
は、符号18bで示す凸部および、符号18cで示す押
圧片が形成されている。凸部18bは、前記駆動レバー
17の駆動溝17cに挿通されている。そして、駆動レ
バー17がα1又はβ1方向に回動することにより、前
記第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動さ
せられるものとなっている。一方、前記押圧片18cと
対向する位置には第1のスイッチSW1が設けられてお
り、第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動
することにより、押圧片18cが第1のスイッチSW1
のアクチュエータを押圧し、又はその押圧を解除して第
1のスイッチSW1のオン、オフの切換えが可能となっ
ている。
【0019】主筐体16の後板16Cには、このディス
ク駆動装置Aの各部材を駆動するモータMが取り付けら
れている。このモータMの駆動軸には、減速ギヤ群25
が連結されており、この減速ギヤ群25の1つのギヤに
前記駆動レバー17に形成された扇形状のギヤ部17d
が噛み合っている。すなわち、駆動レバー17は、前記
減速ギヤ群25を介してモータMの駆動力が伝達され、
図示α1又はβ1方向に回動されるものとなっている。
【0020】主筐体16の側板16Bには、図4に示す
ディスク駆動部B2の駆動ベース15に設けられた保持
突起15aおよび15bが挿通される角穴16c及び1
6d、並びにディスク保持部B1の昇降部材14に突設
された昇降ピン14aが挿通される穴16eが穿設され
ている。
【0021】また、主筐体16の側板16BのX1側の
側面には、側板16Bに沿ってY1方向(第1の方向)
−Y2方向(第2の方向)に移動する摺動板(スライド
部材)40が設けられている。この摺動板40は、Y1
方向(第1の方向)に移動したときに駆動ユニットBの
移動を拘束するロック手段として機能する。摺動板40
には、前記側板16Bに穿設されている角穴16c、1
6dおよび穴16eに対向するカム溝41,42および
43が形成されている。カム溝41,42および43に
は、駆動ベース15の保持突起15a、15bおよび昇
降部材14の昇降ピン14aが挿通される遊び部41
a、42aおよび43aがそれぞれ穿設されている。こ
れらの各遊び部41a、42aおよび43aには、Y2
方向に連続して延びる拘束溝(規制部)41b、42b
および43bがそれぞれ形成されている。前記拘束溝4
3bは、図示Z1方向に寄った位置に形成されており、
遊び部43aと拘束溝(規制部)43bとの間には、傾
斜部(カム部)43cが形成されている。
【0022】主筐体16の図示X2側には、金属板を断
面L字状に折り曲げた固定シャーシ22が設けられてい
る。この固定シャーシ22は、上板部22A,側板部2
2B、および上板部22AからZ2方向に一段下がった
位置に形成された支持部22Cから構成されており、支
持部22CのY2側端部に形成された角穴22hが主筐
体16の後板16Cの上端縁に設けらた掛止片16fに
挿通され、掛止片16fの先端に捻られるなどして主筐
体16に対し強固に固定されている。前記側板部22B
には、図4に示すディスク駆動部B2の駆動ベース15
に設けられる保持突起15cおよび15dが挿通される
角穴22a及び22b、並びに図4に示すディスク保持
部B1の昇降部材14に突設される昇降ピン14bが挿
通される穴22cがそれぞれ穿設されている。また上板
部22AのY1(挿入口)側には、この上板部22Aか
ら斜め下方(X2且つZ2方向)へ突出する凸型形状の
拘束片(拘束部)22gが形成されている。
【0023】また、固定シャーシ22のX2側には、前
記側板部22Bに沿ってY1及びY2方向に摺動する第
1のスライド板60(スライド部材)及びこの第1のス
ライド板60に沿って摺動する第2のスライド板(スラ
イド部材)70が設けられている。第1のスライド板6
0は、Y2方向に摺動したときに上記摺動板40と共に
駆動ユニットBの移動を拘束するロック手段として機能
する。
【0024】第1のスライド板60は金属板により形成
され、前記側板部22Bの角穴22a、22bおよび穴
22cに対向するカム溝61,62および63がそれぞ
れ穿設されている。これらカム溝61,62および63
は、遊び部61a、62aおよび63aおよびこれらの
図示Y1側に連続する拘束溝(規制部)61b、62b
および63bからそれぞれ形成されている。なお、拘束
溝63bは、Z1方向に寄った位置に形成されており、
遊び部63aと拘束溝63bとの間には、傾斜部(カム
部)63cが形成されている。
【0025】第2のスライド板70も金属板からプレス
加工により形成されたものであり、上板部70Aおよび
側板部70Bを有している。図3に示すように、上板部
70Aには、Y方向に延びる長溝74および係止溝75
が形成されている。係止溝75は、全体的に略L字形状
に穿設され、図示Y1側の先端部がX2方向に延びる係
止部75aとなっており、係止溝75の図示Y2側の先
端側は、溝幅が略扇状に徐々に広がる逃げ部75bとな
っている。
【0026】側板部70Bには、前記固定シャーシ22
の角穴22aおよび穴22cに対向するカム溝71およ
び73がそれぞれ穿設されている。これらカム溝71お
よび73は、遊び部71a,73aおよびこれらの図示
Y1側に連続する拘束溝(規制部)71bおよび73b
から形成されている。拘束溝73bは、Z1方向に寄っ
た位置に形成されており、遊び部73aと拘束溝73b
との間には、傾斜部73cが形成されている。
【0027】なお、前記第1のスライド板60と第2の
スライド板70との間には、符号S1で示すコイルスプ
リングなどからなる付勢部材が張架されており、両者の
間では第1のスライド板60はY1側に付勢され、第2
のスライド板70はY2方向に付勢される関係となって
おり、この状態でカム溝61とカム溝71(遊び部61
aと71a、拘束溝61bと71b)、同じくカム溝6
3とカム溝73(遊び部63aと73a、拘束溝63b
と73b)とがそれぞれ重なり合っている。よって、駆
動ベース15の保持突起15cは、固定シャーシ22の
角穴22a、第1のスライド板60のカム溝61、第2
のスライド板70のカム溝71に順次挿通され、保持突
起15dも角穴22b、カム溝62に順次挿通される。
同様に昇降部材14の昇降ピン14bは、固定シャーシ
22の穴22c、第1のスライド板60のカム溝63、
第2のスライド板70のカム溝73に順次挿通される。
そして、通常この状態が維持されて第1のスライド板6
0と第2のスライド板70が図示Y1−Y2方向へ移動
可能となっている。
【0028】駆動レバー17がβ1方向に回動した場
合、すなわち摺動板40がY2方向(第2の方向)に移
動した場合には、ディスク駆動装置AのX1側では、保
持突起15aはカム溝41の遊び部41a内に、保持突
起15bはカム溝42の遊び部42a内に、昇降ピン1
4aはカム溝43の遊び部43a内にそれぞれ位置す
る。この際、第1のスライド板60と第2のスライド板
70とは、ともに摺動板40の移動方向であるY2方向
(第2の方向)とは逆方向となるY1方向(第1の方
向)に移動される。よって、ディスク駆動装置AのX2
側では、保持突起15cはカム溝61の遊び部61aお
よびカム溝71の遊び部71a内に、保持突起15dは
カム溝62の遊び部62a内に、昇降ピン14bはカム
溝63の遊び部63aおよびカム溝73の遊び部73a
内にそれぞれ位置する。
【0029】これにより、駆動レバー17がβ1方向に
回動した位置にある場合には、保持突起15a,15
b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bは、
いずれも非ロック状態にあり、駆動ユニットB(ホルダ
ー13,昇降部材14および駆動ベース15)は後述す
る弾性支持部材(ダンパー30,31,32およびコイ
ルスプリング)によって弾性支持状態となっている(図
7(B)参照)。
【0030】一方、駆動レバー17がα1方向に回動し
た場合、すなわち摺動板40がY1方向(第1の方向)
に移動した場合には、ディスク駆動装置AのX1側で
は、保持突起15aはカム溝41の拘束溝41b内に、
保持突起15bはカム溝42の拘束溝42b内に、昇降
ピン14aはカム溝43の拘束溝43b内にそれぞれ入
り込む。また駆動装置AのX2側では、第1のスライド
板60と第2のスライド板70はともにY2方向(第2
の方向)に移動し、保持突起15cはカム溝61の拘束
溝61bおよびカム溝71の拘束溝71b内に、保持突
起15dはカム溝62の拘束溝62b内に、昇降ピン1
4bはカム溝63の拘束溝63bおよびカム溝73の拘
束溝73b内にそれぞれ入り込む。
【0031】これにより、駆動レバー17がα1方向に
回動した位置にある場合には、保持突起15a,15
b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bは、
いずれも拘束溝41b,42b,61b,71b,62
bおよび拘束溝43b、63b、73bにそれぞれ拘束
された状態となる。すなわち、保持突起15a,15
b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bがそ
れぞれ設けられたホルダー13,昇降部材14および駆
動ベース15(駆動ユニットB)は、スライド部材であ
る摺動板40および第1のスライド板60,第2のスラ
イド板70に非弾性的に支持された状態となる(図7
(A)参照)。このときホルダー13,昇降部材14お
よび駆動ベース15は、摺動板(スライド部材)40,
60および70により、互いに逆方向から拘束される。
【0032】また、前記固定シャーシ22の内部(X
1)側には、符号28で示すロック部材が設けられてい
る。ロック部材28の中央部には、支持穴28aが穿設
されており、固定シャーシ22の側板部22BからX1
方向に切り起こされた支持部22fが支持穴28aに挿
通されることにより、ロック部材28は固定シャーシ2
2に対し図示γ3方向(図7(B)の符号イの位置)−
δ3方向(図7(A)の符号ロの位置)に回動自在に支
持されている。ロック部材28には、係止凹部28bが
形成されており、この係止凹部28bに上記第1のスラ
イド板60から図示X1方向に突設された係止凸部65
が係止されるようになっている。またロック部材28に
は、符号28cで示す拘束凹部が形成されており、ロッ
ク部材28がδ3方向に回動することにより、駆動ベー
ス15の保持突起15cがこの拘束凹部28cに保持さ
れてY1方向(第一の方向),Y2方向(第二の方向)及び
Z2方向への移動が規制される。
【0033】また、前記固定シャーシ22の上板部22
Aには、図示Z1方向に突出する支軸22dが設けられ
ている。支軸22dは、前記第2のスライド板70の長
溝74に挿通され、さらにその先端は符号26で示す中
間アーム(中間部材)の挿通孔26dに挿通されてお
り、これにより中間アーム26が図示α4およびβ4方
向に回動自在に支持されている。上板部22Aの支軸2
2dよりもY2側には、規制穴22eが穿設されてお
り、この規制穴22e内には、符号27で示す第2の押
圧部材27から図示Z2方向に曲げ形成された規制片2
7aが挿入され、これにより第2の押圧部材27は、図
示α3およびβ3方向に所定の範囲内で回動可能となっ
ている。
【0034】また第2の押圧部材27には、押圧部27
bが折曲形成されており、この押圧部27bの対向する
位置には第2のスイッチSW2が設けられている(図1
参照)。すなわち、第2の押圧部材27が図示α3又は
β3方向に回動することにより、第2のスイッチSW2
のオン、オフの切換えが可能となっている。さらに第2
の押圧部材27の図示Y1側の端部には、折曲片27c
が形成されており、この折曲片27cが上記中間アーム
26に形成された案内溝26a内に挿通されている。
【0035】上記中間アーム26には、図示Z2方向に
延びる挿入ピン26bと、この挿入ピン26bに対して
挿通孔26dを挟んで反対側に位置する被回動ピン26
cとが設けられている。前記挿入ピン26bは、図4に
示すディスク保持部B1のホルダー13に形成された逃
げ溝13cおよび保持部材(移送部材)12の係合溝1
2gに挿通され、中間アーム26のα4−β4方向への
回動に伴なって保持部材12をY1−Y2方向に移動さ
せるものとなっている(図6参照)。一方、被回動ピン
26cは、第2のスライド板70の係止溝75に挿通さ
れている。
【0036】また主筐体16の図示Y1側には、支持枠
29が取り付けられており、この支持枠29のX2側の
内側面には、ダンパー部材32が固定されている。この
支持枠29の上面の図示X1側の挿入口に近い位置に
は、斜め下方(X1且つZ2方向)へ突出する凸型形状
の拘束片(拘束部)29aが形成されている。
【0037】前記ディスク保持部B1は、保持部材(移
送部材)12、ホルダー13および昇降部材14から構
成されている。保持部材12は、例えばポリアセタール
などの合成樹脂から略コの字状に射出成形等された成形
品である。図4に示すように保持部材12のX1及びX
2側の両端には、保持アーム12aおよび12bが形成
されている。保持アーム12aおよび12bは、図示X
方向に弾性変形可能となっており、その先端で且つ互い
に対向する位置には保持突起12c及び12dがそれぞ
れ一体に形成されている。
【0038】また保持突起12cおよび12dの下部
(Z2側)にはそれぞれ支持部12eおよび12fが一
体に形成されている。さらに保持部材12の上面には、
符号12A及び12Bで示す摺動部が突設されており、
また前記係合溝12gがX方向に延び且つZ方向に貫通
して形成されている。なお、係合溝12gのY方向の幅
寸法は、挿入ピン26bの直径とほぼ等しく設定されて
おり、係合溝12gに挿入ピン26bが挿入された状態
で保持部材12はY方向にガタつかないようになってい
る。また保持アーム12aと12bの対向内面間の幅寸
法Wは、MDの幅寸法Wcとほぼ同じ寸法に形成されて
おり、前記保持突起12c,12dの対向内面間の距離
Waは前記幅寸法Wよりも小さくなっている。
【0039】ホルダー13、昇降部材(装着部材)14
およびディスク駆動部B2を構成する駆動ベース15
は、金属板をプレス加工することによりそれぞれ形成さ
れている。前記ホルダー13は、上板13Aの両側端を
曲げ形成してなる側板13B,13Cを有している。ま
たこの側板13B,13Cの一部は、互いに接近する方
向に曲げ形成されており、MDの下面を案内する保持板
13Dおよび13Eとなっている。またホルダー13の
図示Y2側の端部には、段差部13Fが形成されてい
る。
【0040】前記ホルダー13には、上板13A、側板
13B,13C、および保持板13D,13Eによって
囲まれる内部領域Spが形成され、この内部領域Sp内
にMDが収容される。すなわち、ホルダー13はMDの
Y1−Y2方向の移動を案内するガイド部材となってい
る。なお、上板13A、側板13B,13Cおよび保持
板13D,13Eの図示Y1側の端部は、それぞれ外側
方向に折り曲げられ、MDを前記内部領域Sp内に案内
しやすくなっている。
【0041】ホルダー13の上板13Aには、Y方向に
直線的に延びるガイド溝13a,13b、および挿入ピ
ン26bの円弧動作を許容する逃げ溝13cが穿設され
ている。そして、図6(A)に示すように、このガイド溝
13aおよび13bには、前記保持部材12の摺動部1
2Aおよび12Bがそれぞれ入り込んでこの保持部材1
2がY軸方向に移動可能に支持されている。
【0042】また、ホルダー13の上板13AのX方向
の両端には、凸状に延びた支持部13dおよび13eが
それぞれ突設されている。この支持部13dおよび13
eの上面には、Z1方向に突設して延びる突状が形成さ
れており、各支持部13d、13eは、昇降部材14の
支持穴14e,14fの内部に挿入される。またホルダ
ー13の側板13Bおよび13Cには、その一部を切り
欠いた切欠部13fおよび13gが形成されている。保
持部材12が図6(A),(B)に示す待機位置(保持
部材12の摺動部12A,12Bがガイド溝13a,1
3bのY1側端部に位置する状態)にあるとき、前記保
持アーム12aのX1側の側面と保持アーム12bのX
2側の側面が前記切欠部13f,13gに対向する。側
板13Bと13Cの前記切欠部13f,13gよりもY
2側の部分は規制片13i,13jであり、保持部材1
2が前記待機位置からY2方向へ移動するときに、保持
アーム12a,12bの外側面は、前記規制片13i,
13jの内面を摺動し、または微小隙間を介して規制片
13i,13jに対向しながら移動する。
【0043】またホルダー13の一方の側板13Bの外
側には、金属製の板ばねなどから構成される閉鎖部材K
が固着されており、その自由端側の一部は図示X2方向
に曲げ形成された係止部K1となっている。この係止部
K1は、ホルダー13の内部領域Sp内へ突出してお
り、図5に示すMDのシャッタGに形成された角穴G1
内に進入可能となっている。また側板13Bには、図示
破線で示すようにその一部がX2方向に曲げ形成された
開口片13hが設けられている。
【0044】昇降部材14は、金属板を略コの字状に曲
げ形成したものであり、その両端の支持アーム14Aお
よび14Bには、前記昇降ピン14aおよび14bが突
設されている。前記昇降ピン14aは、図3に示す主筐
体16の側板16Bの穴16eおよび摺動板40の遊び
部43aに挿通される。同様に昇降ピン14bは、固定
シャーシ22の穴22c、第1のスライド板60の遊び
部63aおよび第2のスライド板70の遊び部73a内
に挿通される。
【0045】支持アーム14Aおよび14Bの図示Y1
側の先端には、前記支持穴14eおよび14fが穿設さ
れており、この支持穴14eおよび14fの内部に前記
ホルダー13の支持部13dおよび13eが挿通され
る。そして、ホルダー13は、前記支持部13dおよび
13eを支点に図示γ1およびδ1方向に回動自在に支
持される。
【0046】また、昇降部材14のY2側端部には、符
号14cおよび14dで示す凸部が形成されている。駆
動ベース15の図示Y2側には、支持部15eおよび1
5fが折曲形成されており、この支持部15eおよび1
5fには略台形状の支持穴15e1および15f1がそ
れぞれ穿設されている。そして、この支持穴15e1お
よび15f1の内部には、前記昇降部材14の凸部14
cおよび14dが遊挿される。よって、昇降部材14は
凸部14cおよび14dを支点として図示γ2およびδ
2方向にわずかに回動自在に支持されている。
【0047】駆動ベース15には、符号15gおよび1
5hで示す掛止部が形成されており、この掛止部15g
と前記昇降部材14の昇降ピン14aとの間には反転ば
ねからなる付勢部材S2が掛けられている。同様に掛止
部15hと昇降ピン14bとの間にも、反転ばねからな
る付勢部材S3が掛けられている。この付勢部材S2お
よびS3は、昇降ピン14aおよび14bを図示Z1又
はZ2方向に付勢するものであり、昇降部材14を介し
てホルダー13を駆動ベース15側に押し付け、および
ホルダー13を駆動ベース15から浮上する方向に持ち
上げる機能を有している。
【0048】さらに駆動ベース15には、図示しないス
ピンドルモータの回転軸Maに軸支されたターンテーブ
ルTaと、このターンテーブルTaに対し図示X1−X
2方向に直線的に移動するピックアップPとが設けられ
ている。また、駆動ベース15のY1側には、MDの下
面に形成されている位置決め穴に嵌入するロケータピン
15mがZ1方向に突出して設けられている。
【0049】上記のように構成される駆動ユニットB
は、駆動ベース15に設けられた支持ピン15i,15
jおよび15kが、主筐体16に設けられたダンパー3
0,31および支持枠29に設けられたダンパー32な
どの弾性支持部材によって弾性的に支持されている。こ
れら弾性支持部材としては、例えばシリコンオイルが封
入されたオイルダンパーなどが使用されている。
【0050】さらに、このダンパー30,31および3
2に近接する位置には、前記主筐体16又は固定シャー
シ22にその一端が係止されたコイルスプリングなどの
弾性支持部材が設けられている。そして、コイルスプリ
ングの他端は、駆動ベース15に係止されている(図示
せず)。すなわち、駆動ユニットBは、前記弾性支持部
材であるダンパー30,31,32および上記弾性支持
部材であるコイルスプリングからなる防振機構によっ
て、主筐体16に弾性的に支持され、且つ吊設されてい
る。
【0051】次に、上記ディスク駆動装置Aの動作を説
明する。 (待機状態)MDがディスク駆動装置Aの内部に挿入さ
れる前の待機状態では、駆動レバー17はギヤ部17d
と減速ギヤ群25との噛み合いによってα1方向へ最も
回動させられた位置にある。このとき、駆動片17aが
摺動板40の係止部44をY1方向へ押圧し、摺動板4
0は図示Y1方向へ最も移動した位置にある。
【0052】図7(A)に示すように、待機状態にある
ディスク駆動装置Aでは、第1のスライド板60がY2
方向(第2の方向)に移動するときに、係止凸部65が
破線で示すロック部材28の底部28dをZ1方向に押
し上げるため、ロック部材28は固定シャーシ22の支
持部22fを中心にδ3方向に回動し符号(ロ)に示す
位置にある。この符号(ロ)の状態では、駆動ベース1
5の保持突起15cがロック部材28の拘束凹部28c
によって係止されている。
【0053】また待機状態では、駆動ベース15の保持
突起15aおよび15bが摺動板40のカム溝41およ
び42の遊び部41a,42aから拘束溝41b,42
b内にそれぞれ入り込み、同様にカム溝43の拘束溝4
3b内に昇降部材14の昇降ピン14aが入り込んでい
る。
【0054】また、駆動レバー17の駆動片17bによ
り第1のスライド板60の係止部64が図示Y2方向へ
押圧されているため、第1のスライド板60および第1
のスライド板60に対して付勢部材S1を介して連結さ
れている第2のスライド板70は共に図示Y2方向へ最
も移動した位置にある。よって、図7(B)に示すよう
に第1のスライド板60のカム溝61の拘束溝61bお
よび第2のスライド板70のカム溝71の拘束溝71b
内に駆動ベース15の保持突起15cが入り込んでい
る。同様に駆動ベース15の保持突起15dは、第1の
スライド板60のカム溝62の拘束溝62b内に入り込
んでいる。さらに昇降部材14の昇降ピン14bは、第
1のスライド板60のカム溝63の拘束溝63bおよび
第2のスライド板70のカム溝73の拘束溝73b内に
入り込んでいる。
【0055】すなわち、駆動ベース15のすべての保持
突起15a,15b,15cおよび15dは、カム溝4
1,42,61,62および71の拘束溝41b,42
b,61b,62bおよび71bの内部にそれぞれ入り
込むことにより、駆動ベース15は上下(Z)方向、お
よび前後(Y)方向へ移動できないロック状態となって
いる。同様に昇降部材14も、昇降ピン14a,14b
がカム溝43,63および73の拘束溝43b,63b
および73bの内部にそれぞれ入り込んでロック状態と
なっている。
【0056】なお、これら昇降ピン14aおよび14b
はカム溝43,63および73の傾斜部43c,63c
および73cをそれぞれ登坂し、Z1方向へ持ち上げら
れて拘束溝43b,63bおよび73bに入り込んでい
る。よって、昇降部材14はγ2方向(図4参照)に回
動させられ、ホルダー13は駆動ベース15からZ1方
向へ浮上(離間)した図2(A)に示す位置に保持され
ている。このとき、ホルダー13の上方には、上記拘束
片(拘束部)22gおよび29aを有する固定シャーシ
22の上板部22Aおよび支持枠29が対向しており、
図2(A)に示すように前記ホルダー13が浮上した位
置においてホルダー13の両側がそれぞれ拘束片(拘束
部)22gおよび29aに当接することになる。よっ
て、ホルダー13は、γ1およびδ1方向の回動(図4
参照)が抑制され、さらにX1−X2方向へ移動しない
ように保持されている。そして、このように駆動ベース
15から持ち上げられ、拘束片(拘束部)22g,29
aに当接して位置決めされた状態で、ホルダー13がM
Dプレーヤの図示しない前面パネルに設けられたディス
ク挿入口と対向する。
【0057】また、第1のスライド板60および第2の
スライド板70がY2方向に移動させられると、中間ア
ーム26の被回動ピン26cが係止溝75の係止部75
aに係止されて図示Y2方向に押される。よって、中間
アーム26は、支軸22dを中心に図示α4方向に回動
し、挿入ピン26bがホルダー13の逃げ溝13c内を
Y1方向へ移動する。よって、保持部材12は、挿入ピ
ン26bによって図示Y1方向へ移動させられた待機位
置に移動する(図1参照)。この待機位置では、保持部
材12の保持アーム12a,12bがホルダー13の側
板13B,13Cに形成された切欠部13f,13gの
内側に対向している。
【0058】また、MDの挿入前の状態では、駆動レバ
ー17はα1方向に最も回動されているため、第1の押
圧部材18の凸部18bが駆動溝17cの第1の回動溝
17c1に沿って移動し、第1の押圧部材18は図示α
2方向に回動させられている。よって、第1の押圧部材
18の押圧片18cが第1のスイッチSW1から離間す
るため、第1のスイッチSW1はオフ状態となってい
る。すなわち、前記駆動溝17cは、その中間部17c
3が回転孔17eを中心とした円弧軌跡上に位置してお
り、第1の押圧部材18の凸部18bがこの中間部17
c3内に位置しているときには、第1の押圧部材18が
駆動されずβ2方向へ回動した状態に保持される。駆動
溝17cの両端の第1の回動溝17c1と第2の回動溝
17c2は、中間部17c3から図示X2方向へ傾斜し
て延びており、よって凸部18bが駆動溝17cの第1
の回動溝17c1と第2の回動溝17c2内を移動する
ときのみ、第1の押圧部材18が図示α2方向へ回動さ
せられる。
【0059】一方、図1に示すように中間アーム26が
α4方向に回動している状態では、第2の押圧部材27
の折曲片27cが案内溝26aのY2側の第1の円弧溝
26a1に入り込むため、第2の押圧部材27はβ3方
向に回動させられている。よって、押圧部27bが上記
第2のスイッチSW2を押圧すため、第2のスイッチS
W2がオン状態となっている。 (記録媒体の導入動作)図5および図6に示すように、
記録媒体であるMDは、外側がカートリッジCによって
覆われ、このカートリッジC内に光磁気ディスクDが回
転可能に設けられたものである。MDには、シャッタG
がY1−Y2方向にスライド自在に設けられており、前
記シャッタGを図示Y1方向に移動させることにより、
内部に設けられている光磁気ディスクDが露出され、情
報の記録又は再生が可能な状態となる。またMDの挿入
方向先端(図示Y2側)の両側下面には、凹部C1、C
1が設けられている。前述したように、MDの幅寸法W
cは、上記保持部材12の保持アーム12a,12b間
の幅寸法Wと同等若しくはこれより若干小さく、且つ保
持突起12c,12d間の距離Waよりも大きいもので
ある。
【0060】図6に示すように、保持部材12が最もY
1方向に移動した待機位置では、保持部材12の保持ア
ーム12aおよび12bがホルダー13の側板13B,
13Cに形成された切欠部13fおよび13gの内側に
対向している。よって、保持アーム12aおよび12b
は、ともにX軸方向への弾性変形が許容され、保持アー
ム12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wを広げる
ことが可能となっている。
【0061】ホルダー13の内部領域SpにMDが挿入
され始めると、先ず保持アーム12aおよび12bの先
端にある保持突起12cおよび12dにMDの先端の両
端部が当接し、MDの挿入に伴い保持アーム12aおよ
び12bがX軸方向に弾性変形して前記切欠部13fと
13g内に入りこみ、これにより保持突起12c,12
d間の距離Waが押し広げられ、MDの先端側が保持突
起12c,12d間を通過可能となる。さらにMDを挿
入すると前記保持アーム12a,12bの自らの弾性復
帰力により、保持突起12cおよび12dがMDの両端
の凹部C1およびC1に入り込む。これにより、MDは
保持部材12によって両サイドから軽く係止されて保持
される。なお、MDの先端側が保持部材12の保持突起
12c,12dに当接したときに、この保持部材12に
Y2方向の押し込み力が作用するが、保持アーム12
e,12dは,中間アーム26をα4方向に付勢する付
勢部材S1の付勢力よりも小さい力でX軸方向に弾性変
形するため、保持部材12は待機位置に保持される。
【0062】この状態からさらにMDをY2方向に押し
込むと、保持部材12がY2方向に押圧される。保持部
材12の係合溝12gには、中間アーム26の挿入ピン
26bが挿入されている。よって、保持部材12がY2
方向へ押圧されて移動することにより、挿入ピン26b
が係合溝12gの内壁に押圧されて中間アーム26がβ
4方向へ回動させられる。中間アーム26がβ4方向へ
回動すると、第2のスライド板70の係止部75aに係
止されている被回動ピン26cがこの第2のスライド板
70を前記係止部75aを介してY1方向へ押圧する。
この際、第1のスライド板60の係止部64には、駆動
レバー17の駆動片17bが係止され、且つ駆動レバー
17のギヤ部17dは減速ギヤ群25のギヤに噛み合っ
てその回動が制限された固定状態にある。よって、第1
のスライド板60に対し、摺動自在に設けられている第
2のスライド板70のみが被回動ピン26cによってY
1方向へ移動させられる。
【0063】第1のスライド板60と第2のスライド板
70との間には付勢部材S1が張架されており、第2の
スライド板70の移動により前記付勢部材S1はその付
勢力に逆らって伸張される。よって、例えばホルダー1
3の内部領域Sp内にMDが挿入され、中間アーム26
がβ4方向へ回動し始めた後に、その挿入を取り止めて
MDを引き出した場合であっても、前記付勢部材S1が
元の収縮状態に復帰することにより、第2のスライド板
70がY2方向へ戻され、これにより中間アーム26が
α4方向に回動され、保持部材12を初期の待機位置
(Y1方向へ最も移動した位置)に復帰させることが可
能である。さらにMDが押し込まれ、中間アーム26が
β4方向へ回動すると、第2の押圧部材27の折曲部2
7cが中間アーム26の前記第1の円弧溝26a1内を
移動し、続いて案内溝26aに入り込む。このとき、図
1に示されるように第2の押圧部材27は、第1の円弧
溝26a1に沿って図示α3方向にわずかに回動させら
れる。よって、押圧部27bが第2のスイッチSW2か
ら離れ、第2のスイッチSW2がオフ状態に切り換わ
る。なお、第2のスイッチSW2のオフ状態は、MDの
導入動作が完了するまで維持される。
【0064】前記第2のスイッチSW2の切り換わり
は、プレーヤ内に設けられたマイコン等の図示しない制
御部に伝えられる。制御部は、前記第2のスイッチSW
2の切り換わりにより、MDの挿入を検知し、図示しな
いモータドライバーを介してモータMが始動される。モ
ータMの回転駆動力は減速ギヤ群25を介して駆動レバ
ー17のギヤ部17dに伝達され、駆動レバー17をβ
1方向に回動させる。よって、付勢部材S1を介して連
結されている第1のスライド板60および第2のスライ
ド板70は、ともに図示Y1方向へ移動させられる。こ
の際、第2のスライド板70の上板部70Aの係止部7
5aが、中間アーム26の被回動ピン26cを係止しな
がらY1方向に移動する。よって、中間アーム26は、
支軸22dを中心として、さらに図示β4方向に回動さ
せられ、保持部材12は図示Y2方向へ引き込まれる。
【0065】保持部材12の保持アーム12aおよび1
2bの間には、MDが保持されており、MDも保持部材
12とともに図示Y2方向に引き込まれる。すなわち、
MDをホルダー13の内部領域Spに所定量挿入する
と、以後MDはモータMの回転駆動力によりディスク駆
動装置Aの内部方向へ自動的に引き込まれる。保持部材
12のY2方向への移動の際には、保持アーム12aお
よび12bは、ホルダー13の切欠部13fおよび13
gと対向する位置からY2方向へ外れる。そして、保持
アーム12aおよび12bはホルダー13の側板13B
および側板13Cの切欠部13f,13gの奥(Y2
側)に形成された規制片13i,13jの内面を摺動し
ながら、あるいは規制片13i,13jと微少隙間を介
して対向した状態で移動する。よって、保持アーム12
aおよび12bは、規制片13i,13jによって外側
から拘束されてX軸方向へ開こうとする弾性変形が規制
される。すなわち、保持アーム12aと保持アーム12
bとの間の幅寸法Wおよび保持突起12cと12dとの
間の距離Waをほぼ一定に維持することができる。よっ
て、保持突起12cおよび12dがMDの凹部C1,C
1から抜け出ることがなく、保持部材12によりMDが
Y2方向へ確実に引き込まれる。
【0066】またMDが変形している場合などにおいて
は、保持突起12c又は12dがMDの凹部C1の内部
に確実に入り込めない状態で移送され始めることがあ
る。この場合保持アーム12a,12bがホルダー13
の切欠部13f,13g内に入り込んだままMDの移送
動作が行われるが、保持アーム12aおよび12bの外
側面が側板13Bと13Cの規制片13j,13iに当
接した際に内側方向に押圧される。よって、保持突起1
2c又は12dが凹部C1の内部に強制的に入り込むよ
うになる。これにより、MDは、保持部材12によって
強固に保持され、ホルダー13内を案内されて、ディス
ク駆動部B2上へ確実に引き込まれる。
【0067】MDを保持した保持部材12のY2方向へ
の移動が完了しMDがディスク駆動部B2上に所定位置
まで引き込まれた直後、あるいは保持部材のY2方向へ
の移動完了と同時に駆動レバー17のβ1方向への回動
により、摺動板40はY2方向に移動するため、昇降部
材14の昇降ピン14aはカム溝43の拘束溝43b内
から傾斜部43cにより下降して遊び部43a内に至
る。同様に第1のスライド板60および第2のスライド
板70はY1方向(第1の方向)へそれぞれ移動するた
め、昇降部材14の昇降ピン14bは,カム溝63およ
びカム溝73の拘束溝63bおよび73b内から傾斜部
63cおよび73cを下降して遊び部63aおよび73
a内に至る。
【0068】昇降ピン14aと14bがカム溝43,6
3および73の傾斜部43c,63c,73cにより下
降させられると、その後は反転ばねからなる付勢部材S
2,S3によって昇降部材14がδ2方向へ回動力を受
ける。よって、この昇降部材14に支持部13d,13
eを介して連結されているホルダー13がZ2方向へ下
降する。このとき、付勢部材S2およびS3の付勢方向
が駆動ベース15の方向(Z2方向)に反転する。よっ
て、ホルダー13およびこのホルダー13に収容されて
いるMDは、Z2方向に付勢され、MD内の光磁気ディ
スクDが駆動ベース15に設けられたターンテーブルT
a上に載置される。すなわち、これによりホルダー13
は、図2(A)に示すターンテーブルTaから離れた位
置から同図(B)に示すように接近した位置となる。
【0069】そして、ホルダー13内に保持されている
MD内の光磁気ディスクDのクランピングプレートがタ
ーンテーブルTa上に装着(磁気吸着)される。このと
き、上記駆動ベース15のロケータピン15mがMDの
下面の位置決め穴に嵌入し、これによりMDのカートリ
ッジCは駆動ベース15上で移動不能に位置決めされ
る。
【0070】同時に、駆動ベース15の保持突起15a
および15bは、それぞれ摺動板40のカム溝41の拘
束溝41b又はカム溝42の拘束溝42bから遊び部4
1a又は42a内に至る。また駆動ベース15の保持突
起15cおよび15dも、それぞれカム溝61,71又
は62の拘束溝61b,71b又は62bから遊び部6
1a又は71aに至る。
【0071】また第1のスライド板60および第2のス
ライド板70がY1方向(第1の方向)へそれぞれ移動
すると、第1のスライド板60の係止凸部65がロック
部材28の底部28dをY1方向に摺動し、ロック部材
28の係止凹部28bに入り込む。よって、係止凸部6
5によるロック部材28のδ3方向への押し上げが解除
され、ロック部材28はγ3方向へ回動した符号(イ)
の状態となる。これにより、ロック部材28の拘束凹部
28cが駆動ベース15の保持突起15cから離れ拘束
凹部28cによる駆動ユニットBの拘束が解かれる。
【0072】以上により、駆動ユニットBは、被ロック
部である保持突起15a,15b,15c,15dおよ
び昇降ピン14a,14bのすべての拘束が解かれた非
ロック状態となる。よって、駆動ユニットBは主筐体1
6および固定シャーシ22などの固定部の内部(筐体内
部)で上記ダンパー30,31,32および図示しない
コイルスプリングなどの弾性支持部材によってX,Y,
Z方向に弾性的に支持される。
【0073】上記のように、ホルダー13がZ2方向へ
下降させられるときには、ホルダー13に摺動自在に設
けられている保持部材12も一体として下降させられ
る。よって、挿入ピン26bが挿入されている係合溝1
2gも挿入ピン26bに沿って下降する。挿入ピン26
bの長さは、保持部材12が下降したときに係合溝12
gから抜け出ないように十分な長さに設定されている。
【0074】なお、保持部材12に保持されてMDがホ
ルダー13内へ引き込まれる途中で、ホルダー13に形
成されている開口片13hが、MDのX1側の側面の案
内溝C2に入り込み、MD内に設けられているロック機
構(図示せず)のロックを解除する。そして、開口片1
3hがシャッタGの係止部G2を相対的に図示Y1方向
に押圧し、引き込み動作に伴ってシャッタGが開放され
てMDの開口窓が開かれ、光磁気ディスクDが露出され
る。そして、光磁気ディスクDのクランピングプレート
がターンテーブルTa上に装着されたときに、MDの開
口窓から露出した光磁気ディスクDの記録面がピックア
ップPと対向し、MDの導入動作が完了する。
【0075】MDの導入動作が完了した時点で駆動レバ
ー17はβ1方向に最も回動した状態にある。このとき
第1の押圧部材18の凸部18bは、駆動レバー17の
駆動溝17c内の第2の回動溝17c2に入り込む。よ
って、第1の押圧部材18はα2方向に回動され、押圧
片18cが第1のスイッチSW1から離れることから、
第1のスイッチSW1はオフ状態に切り換わる。
【0076】前記制御部(図示せず)では、この第1の
スイッチSW1のオフ状態への切り換わりを検知するこ
とにより、MDの導入動作の完了を検知する。そして、
制御部では、図示しないスピンドルモータを回転駆動さ
せMD内の光磁気ディスクDを回転させるとともにピッ
クアップPをX軸方向に摺動させ(図5参照)、情報の
再生又は記録動作が行われる。 (記録媒体の排出動作)MDの排出動作は、例えばMD
プレーヤの前面パネルに設けられたイジェクト釦が操作
されることによって開始され、上記導入動作とは逆の手
順によって行われる。
【0077】すなわち、イジェクト釦が操作されたとき
のその信号は制御部に伝えられ、制御部では図示しない
モータドライバーを介してモータMを上記導入動作と反
対の方向に始動させる。モータMの回転駆動力は減速ギ
ヤ群25を介して駆動レバー17のギヤ部17dに伝達
され、駆動レバー17をα1方向に回動させる。よっ
て、ディスク駆動装置AのX1側では摺動板40がY1
方向(第1の方向)に移動させられる。一方、ディスク
駆動装置AのX2側では、付勢部材S1を介して連結さ
れている第1のスライド板60および第2のスライド板
70が共に図示Y2方向(第2の方向)へ移動させられ
る。
【0078】第1のスライド板60および第2のスライ
ド板70のY2方向(第2の方向)への移動の際には、
先ず第1のスライド板60の係止凸部65がロック部材
28の係止凹部28bを脱出し、ロック部材28の底部
28dをZ1方向に押し上げ、ロック部材28が固定シ
ャーシ22の支持部22fを中心にδ3方向に回動させ
られる(符号(イ)の状態)。よって、ロック部材28
の拘束凹部28cが駆動ベース15の保持突起15cを
係止し、駆動ベース15のY方向(第1と第2の方向)
の移動を拘束する。この拘束凹部28cによる保持突起
15cの係止は、駆動ユニットBを予備的に拘束するも
のであり、駆動ユニットBのY1方向(第1の方向)−
Y2方向(第2の方向)の移動とZ2方向(下方向)の
移動を規制する。すなわち、駆動ユニットBはZ1方向
(上方向)およびX方向(幅方向又は左右方向)にのみ
移動可能な予備ロック状態となる。
【0079】なお、上記ロック部材28は、X2側のみ
ならずX1側にも設けられており、摺動板40がY1方
向に移動することにより、保持突起15a又は15bが
拘束されるものとなっている。すなわち、駆動ユニット
Bはその両側において、ロック部材により予備ロックさ
れる。
【0080】その後、さらに第1のスライド板60およ
び第2のスライド板70がY2方向(第2の方向)に移
動させられ、且つ摺動板40がY1方向(第1の方向)
に移動させられると、昇降ピン14aおよび14bはカ
ム溝43および63,73の傾斜部43cおよび傾斜部
63c,73cを登坂して拘束溝43bおよび拘束溝6
3b,73b側に移動するため、昇降部材14がγ2方
向へ回動してホルダー13が駆動ベース15から離れる
方向へ持ち上げられる。そして、持ち上げられたホルダ
ー13は、図2(A)に示すように上板13AのX1側
の上縁部13Gが支持枠(固定部)29の拘束片(拘束
部)29aに、同様に上板13AのX2側の上縁部13
Hが固定シャーシ22の拘束片(拘束部)22gにそれ
ぞれ当接する。当接の際、ホルダー13は反転ばねS2
およびS3によってγ2方向の付勢力を受けるため、ホ
ルダー13の上縁部13Gおよび上縁部13Hが拘束片
29aおよび22gをそれぞれ押圧する。
【0081】図2および図3に示すように、拘束片22
g,29aはZ方向とX方向に対して傾倒している。よ
って、図2(A)に示すように、上縁部13Gおよび上
縁部13Hが拘束片29aおよび22gを押圧すること
による反力F2およびF1は、拘束片29aおよび22
gの傾斜面に垂直となる矢印方向にそれぞれ作用する。
これにより、ホルダー13は、反力F1およびF2のZ
方向成分により、Z(高さ)方向の移動が規制され、同
様に反力F1およびF2のX方向成分により、X(左右
又は幅)方向の移動が規制される。
【0082】すなわち、ホルダー13をZ1方向に移動
させて、その上縁部13Gおよび上縁部13Hが拘束片
29aおよび22gをそれぞれ押圧するという簡単な構
成でホルダー13のZ方向のみならず、X方向の移動を
も拘束することができる。これにより、ホルダー13の
X方向の移動を規制するための専用の拘束部材を不要と
することができる。
【0083】また、駆動ベース15の保持突起15a,
15b,15cおよび15dは、摺動板40,第1のス
ライド板60,第2のスライド板70のカム溝41,4
2,61,71,62のそれぞれの拘束溝41b,42
b,61b,71b,62bに入り込み、これにより駆
動ユニットBはZ方向およびY方向に完全に拘束され
る。すなわち、駆動ユニットBがスライド部材である摺
動板40および第1と第2のスライド板60,70によ
って完全に拘束された状態では、この駆動ユニットBは
全ての方向への移動が規制され、筐体内部において固定
された状態となる。
【0084】以上により、ホルダー13のY1側端部を
MDプレーヤのディスク挿入口に確実に対向させること
ができるため、MDの排出または挿入の際にMDの角部
がディスク挿入口の縁部又はホルダー13のY1側端部
の縁部に引っ掛かるような不具合を防止することができ
る。よって、MDなどの記録媒体のホルダー13からデ
ィスク挿入口への排出、およびディスク挿入口からホル
ダー13への挿入をスムーズに行なうことが可能とな
る。
【0085】上記のように、ホルダー13が持ち上げら
れるときに、ホルダー13の上縁部13Gおよび上縁部
13Hが拘束片29aおよび22gに当接してディスク
挿入口に正対する位置に位置決めできるようにしたこと
により、ホルダー13を各方向に対してそれぞれ位置決
めするための専用の位置決め部材を不要とすることがで
きる。よって、ディスク駆動装置A全体の小型化を図る
ことができる。また、前記拘束片22gおよび29aを
ディスク駆動装置AのY1側のディスク挿入口に近接す
る位置に設けておくことにより、より高精度にホルダー
13のY1側端部をディスク挿入口に正対させることが
できる。
【0086】次に、第2のスライド板70がY2方向に
移動されることにより、中間アーム26の被回動ピン2
6cが係止溝75の係止部75aに係止されて図示Y2
方向に押される。よって、中間アーム26は、支軸22
dを中心に図示α4方向に回動し、挿入ピン26bがホ
ルダー13の逃げ溝13c内をY1方向へ移動する。こ
れによりMDは保持部材12に保持された状態で中間ア
ーム26のα4方向への回動動作により前記ディスク挿
入口の方向(Y1方向)に移送される。そして、保持部
材12は前記待機位置、すなわち保持アーム12a,1
2bがホルダー13の切欠部13f,13gに対向する
位置まで移送される。このとき、MDのY1側の先端部
が前記ディスク挿入口から突出する。よって、MDを掴
んで排出方向(Y1方向)へ引き出すことにより、簡単
に取り出すことができる。
【0087】なお、上記実施の形態では、ホルダー13
が拘束部に直接当接することによって位置決めされるも
のを示したが、その他例えばホルダー13をγ2および
δ2方向に昇降させる昇降部材(装着部材)14がγ2
方向に持ち上げられたときに、この昇降部材14を位置
決めすることによりホルダー13の位置決めが行われる
ようにすることもできる。この場合、例えば固定シャー
シ22および支持枠29に昇降部材14の板厚とほぼ同
等の幅で且つY方向に所定の長さを有する長溝を形成
し、昇降部材14がγ2方向に移動したときにこの昇降
部材14のY1側端部の上面部が上記長溝に嵌入するよ
うにすることにより、昇降部材14およびホルダー13
のX方向およびZ方向の移動が規制される。
【0088】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ホルダー
を駆動部から離間する方向に移動させるだけでホルダー
を挿入口に対して位置決めすることができる。また、簡
単な構成でホルダーの複数方向の位置決めを行なうこと
ができるため、各方向専用の位置決め部材を不要とする
ことができ、よって部品点数の削減による製造コストの
軽減および記録媒体駆動装置全体の小型化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、MDプレーヤ内に
配置されるディスク駆動装置の平面図、
【図2】図1に示すディスク駆動装置の正面図であり、
(A)はホルダーがディスク駆動部から離間した状態、
(B)はホルダーがディスク駆動部に接近した状態、
【図3】図1に示したディスク駆動装置の分解斜視図、
【図4】駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)の分解
斜視図、
【図5】MD(ミニディスク)を示す斜視図、
【図6】MDがホルダーの内部に挿入され始めた状態を
示し、(A)は平面図、(B)は側面図、
【図7】ディスク駆動装置をX2側から見た側面図であ
り、(A)は駆動ユニットのロック状態、(B)は非ロ
ック状態を示す、
【符号の説明】
12 保持部材(移送部材) 12a,12b 保持アーム 12c,12d 保持突起 12e,12f 支持部 12g 係合溝 12A,12B 摺動部 13 ホルダー 13a,13b ガイド溝 13c 逃げ溝 13d,13e 支持部 13f,13g 切欠部 13h 開口片 13i,13j 規制片 13A 上板 13B,13C 側板 13G,13H 上縁部 14 昇降部材(装着部材) 14a,14b 昇降ピン 15 駆動ベース 15a,15b,15c,15d 保持突起 15i,15j,15k 支持ピン 16 主筐体(固定部) 17 駆動レバー 18 第1の押圧部材 22 固定シャーシ(固定部) 22g 拘束片(拘束部) 25 減速ギヤ群 26 中間アーム(中間部材) 26a 案内溝 26a1 第1の円弧溝 26a2 第2の円弧溝 26b 挿入ピン 26c 被回動ピン 27 第2の押圧部材 28 ロック部材 28b 係止凹部 28c 拘束凹部 28d 底部 29 支持枠(固定部) 29a 拘束片(拘束部) 40 摺動板(スライド部材) 41,42,43 カム溝 41a,42a,43a 遊び部 41b,42b,43b 拘束溝(規制部) 43c 傾斜部(カム部) 30,31,32 ダンパー(弾性支持部材) 60 第1のスライド板(スライド部材) 61,62,63 カム溝 61a,62a,63a 遊び部 61b,62b,63b 拘束溝(規制部) 63c 傾斜部(カム部) 65 係止凸部 70 第2のスライド板(スライド部材) 71,73 カム溝 71a,73a 遊び部 71b,73b 拘束溝(規制部) 73c 傾斜部(カム部) 75 係止溝 75a 係止部 75b 逃げ部 A ディスク駆動装置 B 駆動ユニット(ディスク保持・駆動部) B1 ディスク保持部 B2 ディスク駆動部 C カートリッジ D 光磁気ディスク K 閉鎖部材 M モータ MD ミニディスク(記録媒体) S1 付勢部材 S2,S3 反転ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に設けられて記録媒体の挿入と排出
    が行われる挿入口と、前記記録媒体に記録された情報の
    再生を行う駆動部と、前記挿入口から挿入された記録媒
    体を保持して前記記録媒体を前記駆動部に装着させる方
    向および離脱させる方向へ移動するホルダーと、挿入口
    から挿入された記録媒体をホルダー内に引き込み且つホ
    ルダー内の記録媒体を前記挿入口から排出させる移送部
    材と、前記駆動部および前記ホルダーを備えた駆動ユニ
    ットを筐体内で弾性支持する弾性支持部材とを有し、且
    つ前記筐体内には、記録媒体を前記駆動部から離脱させ
    る方向へ移動したホルダーが当接する位置にあって、当
    接状態でホルダーを拘束する拘束部が設けられているこ
    とを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記拘束部は、前記ホルダーの幅方向両
    側の上縁部に各々当たるように一対設けられており、こ
    の一対の拘束部は、駆動部側に向けて互いの間隔が広が
    るように傾斜して形成されている請求項1記載の記録媒
    体駆動装置。
  3. 【請求項3】 ホルダーが前記拘束部により拘束されて
    いるときに、前記ホルダーが前記拘束部による拘束方向
    と交叉する方向へ移動するのを阻止するロック機構が設
    けられている請求項1または2記載の記録媒体駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 筐体に設けられて記録媒体の挿入と排出
    が行われる挿入口と、前記記録媒体に記録された情報の
    再生を行う駆動部と、前記挿入口から挿入された記録媒
    体を保持するホルダーと、ホルダーを支持しこのホルダ
    ーに保持された記録媒体が前記駆動部に装着される方向
    および離脱される方向へ移動させる装着部材と、挿入口
    から挿入された記録媒体をホルダー内に引き込み且つホ
    ルダー内の記録媒体を前記挿入口から排出させる移送部
    材と、前記駆動部および前記ホルダーを備えた駆動ユニ
    ットを筐体内で弾性支持する弾性支持部材とを有し、且
    つ前記筐体内には、記録媒体を前記駆動部から離脱させ
    る方向へ前記ホルダーが移動したときに前記装着部材に
    係合してこの装着部材を拘束する拘束部が設けらている
    ことを特徴とする記録媒体駆動装置。
JP18872298A 1998-07-03 1998-07-03 記録媒体駆動装置 Expired - Fee Related JP3725336B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18872298A JP3725336B2 (ja) 1998-07-03 1998-07-03 記録媒体駆動装置
US09/347,095 US6301215B1 (en) 1998-07-03 1999-07-02 Recording medium driving apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18872298A JP3725336B2 (ja) 1998-07-03 1998-07-03 記録媒体駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000021063A true JP2000021063A (ja) 2000-01-21
JP3725336B2 JP3725336B2 (ja) 2005-12-07

Family

ID=16228645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18872298A Expired - Fee Related JP3725336B2 (ja) 1998-07-03 1998-07-03 記録媒体駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3725336B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009104761A (ja) * 2007-10-05 2009-05-14 Tanashin Denki Co ディスク再生装置。

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009104761A (ja) * 2007-10-05 2009-05-14 Tanashin Denki Co ディスク再生装置。

Also Published As

Publication number Publication date
JP3725336B2 (ja) 2005-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4953042A (en) Cassette loading apparatus
US5222005A (en) Loading unit for case which houses recording disk
JP2000021063A (ja) 記録媒体駆動装置
JP3114636B2 (ja) ディスク装置
JP3838782B2 (ja) 記録媒体駆動装置
JPH07254202A (ja) ディスク装置
JP3688121B2 (ja) 記録媒体駆動装置
JP3688124B2 (ja) 記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置
JP3727171B2 (ja) 記録媒体駆動装置
JP3818076B2 (ja) ディスク装置
JPH11328767A (ja) 記録媒体の導入装置
JPH11328802A (ja) 記録媒体駆動装置の振動ノイズ低減装置
JP3114638B2 (ja) ディスク装置
JP3417647B2 (ja) 記録媒体の駆動装置
JPH0519781B2 (ja)
JPH09180338A (ja) ミニディスクプレイヤ
JP3699230B2 (ja) ディスク装置
JP3114639B2 (ja) ディスク装置
JPH051006Y2 (ja)
JPH11328806A (ja) 記録媒体駆動装置のシャッタ閉鎖機構
JP2002288916A (ja) ディスク装置
JP3733855B2 (ja) 記録媒体装着装置
JP3289315B2 (ja) 光磁気ディスク記録装置
JP2501823Y2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3729111B2 (ja) カートリッジ引き込み機構

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080930

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120930

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120930

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130930

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees