JP3818076B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク装置に係り、特にディスク状記録媒体(以下「ディスク」と言う)が載置され移動可能に設けられたトレイを有するトレイ方式のディスクローディング機構を備えたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のディスク装置としては、例えば、特開平11−39842号公報にみられるようにCD−ROM等のディスクが載置されるトレイが装置内に移動すると、ターンテーブルを有する可動ベースが上方に移動してディスクをクランプして回転駆動する構成のディスク装置がある。
【0003】
この公報に記載されたディスク装置では、ディスク交換位置とディスク収容位置との間を移動可能に設けられたトレイと、ターンテーブル及びピックアップを支持する可動ベースと、ターンテーブルとの間でディスクを挟持するクランパと、トレイがディスク収容位置に移動したとき、モータに駆動されてターンテーブルとクランパとの間でディスクを挟持するように可動ベースを動作させる可動ベース駆動機構と、を有する。そして、可動ベース駆動機構は、駆動側の第1可動ベース駆動部材と、第1可動ベース駆動部材に係合して駆動されることにより可動ベースをディスク収容位置またはディスク交換位置へ昇降させる第2可動ベース駆動部材とからなる。
【0004】
このディスク装置においては、トレイを駆動するモータの回転駆動力が駆動ギヤを介してトレイに設けられたラックに伝達されることによりトレイをディスク交換位置またはディスク収容位置へ移動させる。また、ディスク装置では、トレイを駆動するための駆動ギヤが、第1可動ベース駆動部材のラックにも噛合しており、1個のモータでトレイと可動ベースを駆動することができるように構成されている。
【0005】
また、ターンテーブル及びピックアップに振動が伝播されないようにするためターンテーブル及びピックアップを支持する可動ベース及び可動ベースを動作させる第2可動ベース駆動部材は、インシュレータゴムによりフローティング状態に支持されたシャーシに設けられており、駆動ギヤに駆動される第1可動ベース駆動部材はシャーシを支持する固定部に設けられている。そして、可動ベースは、第2可動ベース駆動部材に設けられた傾斜溝に係合する突出ピンを有しており、第2可動ベース駆動部材がスライドすることにより、突出ピンが水平方向に移動する傾斜溝に沿って昇降動作する。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成とされた従来のディスク装置では、トレイがディスク交換位置またはディスク収容位置へ移動するのに連動する可動ベース駆動機構を介して可動ベースを昇降させる構成であるので、例えば、イジェクト操作によりトレイがディスク収容位置からディスク交換位置へ移動する直前に可動ベースを降下させてトレイがターンテーブルやピックアップに衝突しないように動作させる必要がある。
【0006】
その際、従来のディスク装置では、可動ベースがターンテーブル等の重量により降下するため、可動ベースの突出ピンが第2可動ベース駆動部材の傾斜溝を押圧して第2可動ベース駆動部材ががたつき分移動して衝撃及び衝撃音が発生するという問題があった。
【0007】
また、従来のものは、可動ベースがターンテーブル等の重量により降下するときの衝撃によりトレイに載置されたディスクがトレイの載置位置からずれることがある。
さらに、従来のものは、トレイの片側に設けられたラックに駆動ギヤが噛合するため、トレイの他側に設けられたガイド部とこのガイド部に嵌合する嵌合部とのクリアランスが比較的大きく設定されており、トレイのがたつきが大きかった。そのため、トレイがディスク交換位置またはディスク収容位置へ移動する際にトレイが移動方向と直交する方向にもがたつくので騒音も大きかった。
そこで、本発明は上記課題を解決したディスク装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
本発明は、可動ベースを下降方向に移動するために、第1可動ベース駆動部材がモータに駆動されて移動するのに連動し、第2可動ベース駆動部材が移動するとき、係止部が被係止部を係止する係止位置に変位して第1可動ベース駆動部材と第2可動ベース駆動部材が係止状態で移動し、可動ベースを上昇方向に移動するときには、係止部が被係止部から離間した非係止位置に変位して第1可動ベース駆動部材と第2可動ベース駆動部材が遊びのある遊嵌状態で移動するため、可動ベースを下降方向に移動させる際に可動ベースが自重で落下動作することを防止する。また、可動ベースの降下による衝撃が緩和され、衝撃によりディスクがトレイの載置位置からずれることを防止する。
【0011】
上記請求項記載の発明は、第1可動ベース駆動部材を固定部に移動可能に設け、第2可動ベース駆動部材を固定部に対してフローティング状態に支持されたシャーシに移動可能に設けるものであり、フローティング状態に支持された可動ベースが第2可動ベース駆動部材を移動させることを防止して可動ベースが自重で落下動作することを防止する。
【発明の実施の形態】
以下図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明になるディスク装置の一実施例の分解斜視図である。図2はトレイ12のガイド溝を残してトレイ12を外した状態の平面図である。図3は可動ベース駆動機構26付近の構造を示す正面図である。
図1乃至図3に示されるように、ディスク装置11は、CD−ROM装置であり、大略、CD−ROM(ディスク状記録媒体)が載置されるトレイ12がディスク交換位置またはディスク収容位置との間をA,B方向に移動可能に取り付けられている。トレイ12は、パソコン本体等に固定されるシャーシ13に移動自在に支持される。
【0012】
フローティングシャーシ14は、シャーシ13にフローティング状態に支持されるように取り付けられる。すなわち、フローティングシャーシ14の前側とシャーシ13との間には、振動を吸収するインシュレータゴム15が複数箇所に介在している。また、フローティングシャーシ14には、後端部を支点として前端側が昇降する可動ベース16が回動可能に支持される。
【0013】
さらに、クランパホルダ17がフローティングシャーシ14に対し上方から取り付けられる。クランパホルダ17は、フローティングシャーシ14の上方に横架されるように両端がフローティングシャーシ14の両側部に固定される。そして、クランパホルダ17の中央穴17aにはディスクの中央孔周縁部を挟持するクランパ18が回転可能に取り付けられている。
【0014】
可動ベース16の上面には、ディスクを回転可能に支持するターンテーブル19及びターンテーブル19を回転駆動するディスクモータ20が支持される。また、可動ベース16の上面開口16aには、ディスクの記録面に記録された情報を光学的に読み取るピックアップ21がディスク半径方向(A,B方向)に移動可能に設けられている。
【0015】
また、可動ベース16の一端には、板バネ22が取り付けられている。フローティングシャーシ14の後部は、シャーシ13に対しインシュレータゴム15を介してフローティング状態に支持される。そして、可動ベース16の他端には、昇降動作の駆動力が伝達される一対のピン23がA方向に突出している。
【0016】
また、シャーシ13の前側には、前面ベゼル24が取り付けられる。前面ベゼル24はトレイ12が移動する際に通過するための開口25を有する。そのため、ディスク交換を行う場合、トレイ12は前面ベゼル24の開口25からA方向に引き出される。そして、ディスクを装着させる際は、ディスクが載置されたトレイ12がB方向に移動し、開口25を通過して装置内のディスク収容位置に引き込まれる。
【0017】
また、シャーシ13及びフローティングシャーシ14の前側には、可動ベース16の他端側を昇降させる可動ベース駆動機構26が設けられている。この可動ベース駆動機構26は、シャーシ13の上面をC,D方向に摺動可能に取り付けられた第1スライダ27と、フローティングシャーシ14の上面をC,D方向に摺動可能に取り付けられた第2スライダ28とを有する。
【0018】
可動ベース駆動機構26を駆動する駆動モータ106(図3に示す)は、シャーシ13上に取り付けられており減速ギヤ群(図示せず)を介して駆動ギヤ29を駆動する。この駆動モータ106は、制御回路(図示せず)からの制御信号により回転方向が切替えられるように駆動制御され、可動ベース16の他端側を昇降させると共に、トレイ12をA,B方向に移動させる際の駆動源としても機能する。
【0019】
ここで、トレイ12の構成について説明する。
図1に示されるように、トレイ12は、上面側にディスクが載置される環状のディスク載置部30が形成されている。そして、ディスク載置部30の内側には、ターンテーブル19及びピックアップ21が対向するための開口31が設けられている。さらに、トレイ12の左側面の後部には、ディスク交換位置に移動する際のストッパ12aが設けられている。
【0020】
図4はトレイ12の構成を示す図であり、(A)はトレイ12を下方からみた底面図、(B)はトレイ12のラック導入部を拡大して示す側面図、(C)はトレイ12のラック導入部を拡大して示す底面図である。
図4(A)に示されるように、トレイ12の下面には、駆動モータ106に駆動される駆動ギヤ29が噛合するラック40がA,B方向に延在形成されている。また、トレイ12の下面には、第1スライダ27のスライド動作をガイドする第1ガイド溝42と、第2スライダ28のスライド動作をガイドする第2ガイド溝44とが設けられている。第1ガイド溝42は、両側がトレイ12の下面から突出する壁部42a,42bに囲まれた空間よりなる。そして、第1スライダ27は、ピン73が第1ガイド溝42の傾斜部42cを通過する際にC,D方向に移動する。
【0021】
尚、第1ガイド溝42は、A,B方向上トレイ12の開口31と重なる位置に設けられている。そのため、第1スライダ27のピン73は、開口31と対向する位置にあるときは、第1ガイド溝42に嵌合しておらず、トレイ12がディスク収容位置に至る過程で相対的に第1ガイド溝42に嵌合する。
また、第2ガイド溝44も上記第1ガイド溝42と同様に両側がトレイ12の下面から突出する壁部44a,44bに囲まれた空間よりなる。そして、第2スライダ28は、ピン83が第2ガイド溝44の傾斜部44c,44dを通過する際にC,D方向に移動する。
【0022】
トレイ12の下面の両側には、A,B方向に延在形成された摺動部46,47が一体的に設けられている。また、トレイ12には、可動ベース16のディスク押圧片16b,16cが進入するための開口12b,12cが設けられている。
【0023】
図4(B)(C)に示されるように、ラック40は、導入部に一対の幅広歯40aが設けられている。幅広歯40aは、通常の歯40bの2枚分の幅を有しており、さらに下部に逃げ部40cが設けられている。この幅広歯40aは、後述するようにトレイ12を組み付ける際に駆動ギヤ29の歯が正常に噛み合うように位置規制するものである。
次にシャーシ13の構成について説明する。
図1に示されるように、シャーシ13は、両側の側壁51,52の内面にトレイ12を支持するトレイ支持部53,54が設けられている。この支持部53,54は、トレイ12の下面に形成された摺動部46,47に当接してトレイ12を摺動可能に支持するように複数箇所(本実施例では、3箇所)に設けられている。さらに、側壁51,52のA,B方向の中間位置には、凹部51a,52aが設けられている。
【0024】
また、シャーシ13の底部に形成された開口48の縁部には、第1スライダ27をC,D方向に摺動可能にガイドする一対のガイド孔55が設けられている。さらに、シャーシ13の底部の前側には、前述したインシュレータゴム15の形状に対応した段付き凹部60が設けられている。
【0025】
次にフローティングシャーシ14の構成について説明する。
図1及び図2に示されるように、フローティングシャーシ14は、シャーシ13に対し複数のインシュレータゴム15によりフローティング状態に支持されている。そのため、シャーシ13に入力された振動は、複数のインシュレータゴム15で吸収されて絶縁される。
【0026】
また、フローティングシャーシ14には、可動ベース16が昇降するための開口61が設けられている。この開口61のB方向側には、可動ベース16を昇降可能に支持する板バネ22が固定される取付部62が形成されている。そして、フローティングシャーシ14の底面及び両側面の角部には、シャーシ13に設けられたトレイ支持部53,54が遊嵌状態で挿通される穴63,64が設けられている。
【0027】
従って、トレイ支持部53,54は、フローティングシャーシ14と非接触状態に組み込まれている。そのため、フローティングシャーシ14は、シャーシ13に入力された振動がトレイ支持部53,54を介して伝達されないように取り付けられている。
さらに、フローティングシャーシ14の底面には、駆動ギヤ29が挿通される円形の孔65と、第1スライダ27からのピン73及び第2スライダ28に設けられた板バネ87が挿通される長方形の開口66が設けられている。
【0028】
また、フローティングシャーシ14の両側面の上端には、クランパホルダ17の両端部が固定される平面状の取付部67,68が設けられている。この取付部67,68は、フローティングシャーシ14の両側面より外側に突出するように形成されている。さらに、シャーシ13の側壁51,52には、凹部51a,52aが設けられているので、フローティングシャーシ14がシャーシ13に取り付けられる際、取付部67,68は側壁51,52の凹部51a,52aに挿入され、フローティングシャーシ14はシャーシ13に非接触状態に取り付けられる。
【0029】
次に可動ベース駆動機構26について説明する。
図5は駆動ギヤ29の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)はB−B線に沿う縦断面図、(C)はC−C線に沿う縦断面図である。
図5(A)(B)に示されるように、駆動ギヤ29は、駆動モータ106に駆動される減速ギヤに噛合する大径ギヤ29aと、大径ギヤ29aの上面に一体形成された可動ベース駆動用の小径ギヤ29bと、小径ギヤ29bの上端に嵌合するトレイ駆動用ギヤ29cを有する。トレイ駆動用ギヤ29cは、ギヤ形状の凹部29dを有するため、大径ギヤ29a及び小径ギヤ29bと一体的に回転することができる。
【0030】
駆動ギヤ29では、可動ベース駆動用の小径ギヤ29bが従来のものよりも小径であり、トレイ駆動用ギヤ29cが従来ものよりも大径である。そのため、駆動ギヤ29は、可動ベース駆動用の小径ギヤ29bとトレイ駆動用ギヤ29cとのギヤ比が同一ではなく、1:2に設定されているので、可動ベース16を上昇させる際のトルクを増大させることができると共に、トレイ12の動作がスムーズになり動作音を小さくすることが可能になる。
【0031】
よって、比較的重量を有するターンテーブル19を回転駆動するディスクモータ20及びピックアップ21が搭載された可動ベース16を上昇させる際にトルク不足にならず、且つディスク交換を行う際にトレイ12が短時間でディスク交換位置へ移動することが可能になり、トレイ12を駆動する際の騒音を低減することができる。
【0032】
また、トレイ駆動用ギヤ29cは、小径ギヤ29bの内周に嵌合する円筒部29eと、外周上端の歯が1つおきに削除された逃げ部29fとを有する。従って、トレイ駆動用ギヤ29cの上端は、逃げ部29fと歯29gとが交互に形成されている。この逃げ部29fは、前述したトレイ12のラック40の導入部に設けられた幅広歯40aが嵌合することにより歯29gの噛み合いを位置合わせするものである。
【0033】
また、トレイ駆動用ギヤ29cの円筒部29eの内周29hは、大径ギヤ29aの内周29iと同径であり、シャーシ13より起立された軸13aが挿入されて回転自在に支持される。
【0034】
図6はトレイ12を挿入する様子を拡大して示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面からみた縦断面図である。
図6(A)(B)に示されるように、前面側からトレイ12を挿入する際、トレイ12の左側内壁に設けられたラック40の導入部が駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに対向する。そして、ラック40の逃げ部40cは、駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに設けられた逃げ部29fに対応する位置にある。
【0035】
図7はトレイ12のラック40が駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに噛み合う様子を拡大して示す図であり、(A)は噛み合い開始状態を示す平面図、(B)は噛み合い位置調整後の状態を示す平面図である。
図7(A)に示されるように、前面側からトレイ12を挿入すると、トレイ12の左側内壁に設けられたラック40の幅広歯40aが駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに形成された逃げ部29fに嵌るように、駆動ギヤ29を時計方向に回動させる。そして、幅広歯40aが逃げ部29fに嵌る位置に駆動ギヤ29が回動されると、幅広歯40aが逃げ部29fに嵌合する。
【0036】
さらに、トレイ12が挿入方向に移動するのに連れて幅広歯40aが逃げ部29fに嵌合したまま、駆動ギヤ29を時計方向に回動させる。これにより、ラック40は、図7(B)に示されるように、歯40bをトレイ駆動用ギヤ29cの歯29gに噛み合わせることができる。
【0037】
このように、ラック40の幅広歯40aが駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに形成された逃げ部29fに嵌合させることによりラック40の歯40bとトレイ駆動用ギヤ29cの歯29gとの噛み合い位置を位置合わせすることができる。これにより、トレイ駆動用ギヤ29cに噛合するトレイ12のラック40の噛合位置と、大径ギヤ29aと第1スライド部材27のラック71の噛合位置とが一致される。
【0038】
そのため、トレイ12を組み付ける際に、トレイ駆動用ギヤ29cに噛合するトレイ12のラック40の噛合位置と、大径ギヤ29aと第1スライド部材27のラック71の噛合位置がずれてトレイ12のストロークがずれてしまうことがない。よって、ラック40とトレイ駆動用ギヤ29cとの噛み合いずれがなくなり、トレイ12の組み付け作業のやり直しをするといった面倒な作業を行わずに済み、組み付け作業効率を高めることができる。
図8(A)〜(F)は可動ベース駆動機構の第1スライダ27の構成を説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)はE−E断面図、(F)はF−F断面図である。
図8(A)〜(F)に示されるように、第1スライダ(第1可動ベース駆動部材)27は、後部縁部に形成されギヤ29aに噛合するラック71と、シャーシ13の段部に当接してC方向に付勢するばね部72と、上方に突出して第2スライダ28に係合する円筒形状の係合ピン73と、下方に突出してシャーシ13に設けられた一対のガイド孔55に摺動可能に係合して摺動位置をガイドされるガイド部74,75とを有する。第1スライダ27は、固定部としてシャーシ13に摺動可能に設けられている。ばね部72は、逆U字状に形成された弾性体であり、トレイ12がディスク交換位置に変位したときに弾性変形されて第1スライダ27をC方向に付勢する。
【0039】
また、第1スライダ27の上面には、後述するように第2スライダ28の動作を規制するための第1,第2の突起76,77が突出している。尚、第2の突起77は、第1の突起76よりも高く形成されている。さらに、第1スライダ27の下面に突出するガイド部74,75は、逆T字状に形成されているため、一対のガイド孔55に係合して摺動方向をガイドされると共に、上方への抜けが防止される。
【0040】
図9(A)〜(C)は可動ベース駆動機構の第2スライダ28の構成を説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
図9(A)〜(C)に示されるように、第2スライダ(第2可動ベース駆動部材)28は、側方からみるとL字状に形成され、フローティングシャーシ(シャーシ)14を摺動する平面部81と、平面部81の縁部から下方に垂下されたカム部82とからなる。平面部81は、上方に突出するピン83と、摺動方向(C,D方向)に延在形成された一対の長孔84,85と、第1スライダ27から起立した係合ピン73が遊嵌状態に挿入される四角形状の穴86と、第1スライダ27の第1,第2の突起(被係止部)76,77に当接して移動を規制される板バネ(係止部)87と、フローティングシャーシ14の開口61の縁部に係合されて摺動方向がガイドされるように突出するガイド部88とを有する。
【0041】
第2スライダ28は、インシュレータゴム15によりフローティング状態に支持されたフローティングシャーシ14に摺動可能に支持されているので、シャーシ13に設けられた第1スライダ27からの振動が伝播されないように穴86に対して第1スライダ27の係合ピン73が遊嵌状態に挿入されている。
【0042】
また、平面部81には、摺動方向(C,D方向)に延在形成された十字状の孔81aが貫通しており、この孔81aには板バネ87が挿入されている。板バネ87は、一端87aが平面部81に熱かしめ等の固定方法により固定され、D方向に延在する他端87bが自由端になっている。そして、板バネ87の他端87bの下面には、第1スライダ27の第1,第2の突起76,77に当接する当接部87cが設けられている。また、板バネ87の他端87bの両側には、当接部87cを第1,第2の突起76,77から離間させる際にフローティングシャーシ14の上面に突出する台形状のカム14aに摺接する摺接部87dが突出している。
【0043】
また、カム部82には、可動ベース16の前端から突出する一対のピン23が挿通される傾斜溝89,90が貫通している。そのため、第2スライダ28がC方向に摺動すると、可動ベース16の一対のピン23が相対的に傾斜溝89,90に沿って上動する。よって、可動ベース16に支持されたターンテーブル19及びピックアップ21がフローティングシャーシ14の開口61を通過して上方に変位する。
【0044】
これにより、トレイ12に載置されたディスクは、ターンテーブル19により持ち上げられてクランパ18との間でクランプされる。これと共にピックアップ21がクランプされたディスクの下面に対向してディスクに記録された情報を読み取ることができる。
【0045】
また、長孔84,85には、フローティングシャーシ14上に設けられた突起91,92が嵌合する。そのため、第2スライダ28は、長孔84,85と突起91,92との嵌合により摺動方向がC,D方向となるように規制される。
【0046】
ここで、上記のように構成された可動ベース駆動機構26の動作をトレイ12の動作と共に説明する。
【0047】
図10はトレイ12がディスク交換位置に移動した状態を示す側面図である。図10に示されるように、トレイ12がA方向に引き出されてディスク交換位置に移動された状態では、可動ベース16の前端が降下している。そのため、可動ベース16は、回動支点としての板バネ22が撓んで傾斜した状態となる。よって、ターンテーブル19及びピックアップ21は、可動ベース16の回動動作と共に降下する。
【0048】
図11はイジェクト操作によりトレイ12がディスク交換可能なイジェクト位置に移動完了したときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲1▼を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
図11(A)(B)に示されるように、フローティングシャーシ14の上面には第2スライダ28が摺動可能に載置され、フローティングシャーシ14の下面には第1スライダ27が摺動可能に対向している。そして、フローティングシャーシ14の上面には板バネ87に当接する台形状のカム14aが突出している。
【0049】
このカム14aは、板バネ87の側方に突出する当接部87dが摺接する位置に設けられている。そして、板バネ87は、第1スライダ27の摺動位置により摺接部87dがカム14aの傾斜部を通過することにより係止解除位置に変位する。尚、ディスク装着動作過程では、第1スライダ27の係合ピン73が穴86に対してD方向に移動して第2スライダ28をC方向に押圧しないので、板バネ87により第2スライダ28を規制する必要がない。
【0050】
ここで、可動ベース駆動機構26の第1スライダ27及び第2スライダ28の動作について説明する。
【0051】
図12はディスク装着動作過程の第1スライダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
図12(A)(B)に示されるように、第1スライダ27は、ギヤ29aに噛合するラック71を有するため、ディスク装着操作によりギヤ29aが駆動モータ106により回転駆動されると、D方向に摺動する。係合ピン73が穴86のD方向の壁面を押圧し、第2スライダ28がD方向へ摺動する。板バネ87の摺接部87dは、第2スライダ28がD方向に摺動する過程でカム14aの上面に乗り上げて上方に変位する。これにより、板バネ87の先端に設けられた当接部87cが第1スライダ27の第1,第2の突起76,77から離間することにより第1スライダ27と第2スライダ28との相対的な規制が解除される。
【0052】
図13はディスク収容完了のときの第1スライダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
図13(A)(B)に示されるように、第2スライダ28がさらにD方向に摺動すると、板バネ87の摺接部87dが台形状のカム14aから離間すると共に、可動ベース16の一対のピン23が傾斜溝89,90の傾斜部89b,90bを通過して傾斜溝89,90の上側水平部89a,90aに至る過程で、可動ベース16の前端が上昇する。これにより、可動ベース16に搭載されたターンテーブル19がトレイ12に載置されたディスクをクランプすると共に、ピックアップ21がディスクの記録面に対向する。このとき、穴86内をピン73がC及びD方向へ自由に移動可能である。
【0053】
図14はイジェクト動作途中の第1スライダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
図14(A)(B)に示されるように、イジェクト操作により可動ベース16の一対のピン23が傾斜溝89,90の傾斜部89b,90bを通過して下側水平部89c,90cに位置するとき、可動ベース16の前端は降下する。これにより、可動ベース16に搭載されたターンテーブル19及びピックアップ21がトレイ12の下方に移動する。
【0054】
可動ベース16は、一対のピン23が上側水平部89a,90aのP1位置から傾斜部89b,90bのP2位置に移動する際、第1スライダ27からの振動が第2スライダ28に伝播されないように第1スライダ27の係合ピン73が穴86に遊嵌しているため、穴86に対してC方向に移動してピン23が傾斜部89b,90bをD方向に押圧することにより第2スライダ28をスライドさせて急激にピン23が下側水平部89c,90cのP3位置に降下してしまうおそれがあった。
【0055】
しかしながら、第2スライダ28は、図3及び図14(B)に示されるように、板バネ87の先端に設けられた当接部87cが第1スライダ27の第1,第2の突起76,77に当接してD方向への移動が規制され、駆動ギヤ29により駆動される第1スライダ27と一体的に移動する。そのため、イジェクト開始時に第1スライダ27の係合ピン73が穴86に対してC方向に移動して可動ベース16のピン23が上記P1位置からP2位置へ移動する過程で傾斜部89b,90bをD方向に押圧しても第2スライダ28が勝手にD方向へ移動できないため、ピン23が急激に降下できず、可動ベース16の前端は第1スライダ27の駆動位置に応じた速度で降下する。
【0056】
このように、イジェクト動作時にトレイ12を移動させる前に可動ベース16の前端を降下させる場合、可動ベース16のピン23が上記P1位置からP2位置へ移動する過程で可動ベース16の前端が急激に降下しないので、第2スライダ28の穴86が係合ピン73に衝突せず、可動ベース16を降下させる際の衝撃及び衝撃音が発生することを防止できる。また、可動ベース16の降下による衝撃が緩和され、衝撃によりディスクがトレイ12の載置位置からずれることを防止する。
【0057】
図15はトレイ12がディスク交換位置に移動したときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲1▼を示す平面図である。
図15に示されるように、トレイ12がディスク交換位置に移動した状態においては、トレイ12のラック40が駆動モータ106に駆動される駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに噛合している。そのため、トレイ12は、小径ギヤ29bよりも大径なトレイ駆動用ギヤ29cにより高速で移動することができる。また、第2スライダ28は、ピン83がトレイ12の下面側に形成されたガイド溝44に嵌合して傾斜部44dを通過した位置にあるため、D方向に移動した位置にロックされている。
【0058】
そして、第1スライダ27のピン73は、第2スライダ28の穴86に係合しているので、第2スライダ28と共にD方向に移動している。そのため、第1スライダ27のラック71は、駆動ギヤ29の小径ギヤ29bから離間した駆動解除位置にある。また、第1スライダ27の右端側に設けられた押圧部72は、シャーシ13の凹部98aの内壁に当接されて弾性変形している。
【0059】
第2スライダ28は、可動ベース16の前端から突出する一対のピン23が挿通される傾斜溝89,90を有するため、第2スライダ28がD方向に摺動すると、可動ベース16の一対のピン23が相対的に傾斜溝89,90に沿って下動する。よって、可動ベース16は図10に示す傾斜状態に変位する。
【0060】
さらに、第2スライダ28に設けられた板バネ87の先端に設けられた当接部87cは、第1スライダ27の第1,第2の突起76,77に当接してD方向への移動が規制されている。そのため、第2スライダ28は、駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cにより駆動される第1スライダ27と一体的に移動する。従って、イジェクト動作時、可動ベース16のピン23が上記P1位置からP2位置へ移動する過程で傾斜部89b,90bをD方向に押圧しても第2スライダ28がD方向へ移動せず、ピン23が急激に降下することが防止される。よって、可動ベース16の前端は、衝撃及び衝撃音が発生しないように第1スライダ27の駆動位置に応じた速度で降下する。尚、上記衝撃防止動作は、イジェクト操作により可動ベース16が降下開始するときだけ一時的に第1スライダ27のD方向への移動を規制するものである。
【0061】
図16はトレイ12がディスク交換位置からB方向に移動し始めたときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲2▼を示す平面図である。
トレイ12のディスク載置部30にディスクが載置された後、トレイ12がB方向に押圧操作される。このようにしてトレイ12がディスク交換位置からB方向に移動し始めると、図16に示されるように、ベース駆動機構26のギヤ29cが時計方向に回動してラック40をB方向に移動させると共に、トレイ12の下面に設けられたガイド溝44の傾斜部44dが第2スライダ28のピン83をC方向に押圧して第2スライダ28をC方向に移動させる。その際、第2スライダ28に設けられた板バネ87は、摺接部87dがカム14aに乗り上げているので、掛止部87dが上方に押圧されて当接部87cが第1スライダ27の第1,第2の突起76,77から離間する。
【0062】
また、第1スライダ27の右端側に設けられた逆U字状に湾曲された押圧部72は、シャーシ13の凹部98aを押圧しているので、その反作用により第1スライダ27をC方向に付勢している。よって、第1スライダ27及び第2スライダ28は、ガイド溝44の傾斜部44dに沿ってスムーズにC方向に移動し始める。
【0063】
図17はトレイ12がB方向に移動するときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲3▼を示す平面図である。
【0064】
図17に示されるように、トレイ12が駆動モータ106に回転駆動力によりB方向に移動してディスク収容位置の直前位置に至ると、トレイ12のラック40が駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cから離間する。これと共に、第1スライダ27のピン73及び第2スライダ28のピン83は、トレイ12の下面に設けられたガイド溝42の傾斜部42c及びガイド溝44の傾斜部44dに沿ってC方向に摺動する。
【0065】
そのため、第1スライダ27のラック71が駆動ギヤ29の小径ギヤ29bに噛合する位置に移動する。第1スライダ27は、トレイ駆動用ギヤ29cよりも減速比の大きい小径ギヤ29bにより駆動されるため、より大きな駆動トルクで駆動される。これにより、第1スライダ27のピン73及び第2スライダ28のピン83は、トレイ12の下面に設けられたガイド溝42の傾斜部42c及びガイド溝44の傾斜部44dをC方向に押圧することによりトレイ12をB方向に移動させてディスク収容位置に移動させる。
【0066】
図18はトレイ12がディスク収容位置に移動したときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲4▼を示す平面図である。
【0067】
図18に示されるように、トレイ12が駆動モータ106に回転駆動力により第1スライダ27のラック71がC方向に駆動されて最左端位置に至ると、第2スライダ28もピン73に駆動されて最左端位置に移動する。そのため、第2スライダ28の傾斜溝89,90がC方向に移動することにより、可動ベース16の前端から突出する一対のピン23が上動する。
【0068】
よって、可動ベース16に支持されたターンテーブル19がトレイ12に載置されたディスクを持ち上げ、ターンテーブル19上に突出するテーパ部分がディスクの芯だしを行いながら、クランパ18にディスクを押圧する。これと同時に、ピックアップ21がディスクの下面に対向してディスクに記録された情報を読み取ることが可能な状態となる。
【0069】
この状態において、第1スライダ27のピン73は、トレイ12のガイド溝42の壁部42aに当接してトレイ12のA方向への移動を阻止する。尚、第2スライダ28のピン83は、ガイド溝44の壁部44a,44bから離間している。
【0070】
図19はディスク再生状態のときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲5▼を示す平面図である。
【0071】
図19に示されるように、駆動モータ106が所定時間上記とは逆方向に回転駆動される。これにより、ギヤ29aに噛合するラック71を有する第1スライダ27はD方向に移動する。そのため、第1スライダ27から上方に突出するピン73は第2スライダ28の穴86の略中間位置に至り、遊嵌状態で嵌合する。
【0072】
このように、第1スライダ27のピン73が第2スライダ28の穴86と非接触となるため、シャーシ13に入力された振動が第1スライダ27を介して第2スライダ28に伝播することが防止される。
【0073】
図20は可動ベース16がディスククランプ位置に上動した状態を示す側面図である。図21は可動ベース16がディスククランプ位置に上動した状態を示す正面図である。
【0074】
上記のように動作状態▲1▼〜▲5▼により、可動ベース16は図10に示す傾斜状態から図20及び図21に示すように水平状態に上動し、ターンテーブル19とクランパ18との間にディスクをクランプする。これで、ピックアップ21は、装置内に装着されたディスクに記録された情報を読み取ることができる。
【0075】
このように、トレイ12がディスク収容位置に移動した状態では、固定側のシャーシ13に設けられた駆動ギヤ29、トレイ12、第1スライダ27は、フローティングシャーシ14に設けられた第2スライダ28、可動ベース16と分離された非接触状態となる。また、フローティングシャーシ14は、シャーシ13にインシュレータゴム15を介してフローティング状態に支持されているので、例え外部振動がシャーシ13又はトレイ12に入力されてもインシュレータゴム15により可動ベース16に伝播することが防止される。よって、振動伝播によるピックアップ21のオフトラック発生を防止できる。
【0076】
また、トレイ12に接触した場合でもその衝撃が可動ベース16に伝播しないため、前面ベゼル25の開口25に開閉蓋を設けずに済み、その分部品点数を削減して組み付け工程を簡略化することができる。また、可動ベース16が水平状態に上動すると、可動ベース16上に取着されたゴム部材105がフローティングシャーシ14の下面に押圧されて弾性変形する。よって、可動ベース16はゴム部材105の弾性復元力により下方向に付勢された状態となり、一対のピン23が第2スライダ28の傾斜溝89,90に押圧されてがたつきのない状態に支持される。
【0077】
図22は上記動作状態(1)〜(5)(図22においては丸数字を意味している)に対応する各動作部分のタイムチャートである。尚、図22(a)は駆動モータ106の動作状態を示す。図22(b)はトレイ12の動作状態を示す。図22(c)は第1スライダ27の動作状態を示す。図22(d)は第2スライダ28の動作状態を示す。図22(e)は可動ベース16の動作状態を示す。
尚、上記実施例では、CD−ROM装置を一例として挙げたが、これに限らず、CD−ROM以外の記録媒体が装着されるディスク装置にも適用できるのは勿論である。
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、可動ベースを下降方向に移動するために、第1可動ベース駆動部材がモータに駆動されて移動するのに連動し、第2可動ベース駆動部材が移動するとき、係止部が被係止部を係止する係止位置に変位して第1可動ベース駆動部材と第2可動ベース駆動部材が係止状態で移動し、可動ベースを上昇方向に移動するときには、係止部が被係止部から離間した非係止位置に変位して第1可動ベース駆動部材と第2可動ベース駆動部材が遊びのある遊嵌状態で移動するため、可動ベースを下降方向に移動させる際に可動ベースが自重で落下動作することを防止できる。そのため、可動ベースの落下動作による衝撃及び衝撃音の発生を防止でき、装置の信頼性を高めることができる。また、可動ベースの降下による衝撃が緩和され、衝撃によりディスクがトレイの載置位置からずれることを防止できる。
【0080】
上記請求項記載の発明によれば、第1可動ベース駆動部材を固定部に移動可能に設け、第2可動ベース駆動部材を固定部に対してフローティング状態に支持されたシャーシに移動可能に設けたため、フローティング状態に支持された可動ベースが第2可動ベース駆動部材を移動させることを防止して可動ベースが自重で落下動作することを防止できる。そのため、可動ベースの落下動作による衝撃及び衝撃音の発生を防止でき、装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディスク装置の一実施例の分解斜視図である。
【図2】トレイのガイド溝を残してトレイを外した状態の平面図である。
【図3】可動ベース駆動機構付近の構造を示す正面図である。
【図4】トレイ12の構成を示す図であり、(A)はトレイ12を下方からみた底面図、(B)はトレイ12のラック導入部を拡大して示す側面図、(B)はトレイ12のラック導入部を拡大して示す底面図である。
【図5】駆動ギヤ29の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)はB−B線に沿う縦断面図、(C)はC−C線に沿う縦断面図である。
【図6】トレイ12を挿入する様子を拡大して示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面からみた縦断面図である。
【図7】トレイ12のラック40が駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに噛み合う様子を拡大して示す図であり、(A)は噛み合い開始状態を示す平面図、(B)は噛み合い位置調整後の状態を示す平面図である。
【図8】可動ベース駆動機構の第1スライダ27の構成を説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)はE−E断面図、(F)はF−F断面図である。
【図9】可動ベース駆動機構の第2スライダ28の構成を説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図10】トレイがディスク交換位置に移動した状態を示す側面図である。
【図11】イジェクト操作によりトレイ12がディスク交換可能なイジェクト位置に移動完了したときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲1▼を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図12】ディスク装着動作過程の第1スライダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図13】ディスク収容完了のときの第1スライダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図14】イジェクト動作途中の第1スライダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図15】トレイがディスク交換位置に移動したときの可動ベース駆動機構の動作状態▲1▼を示す平面図である。
【図16】トレイがディスク交換位置からB方向に移動し始めたときの可動ベース駆動機構の動作状態▲2▼を示す平面図である。
【図17】トレイがB方向に移動するときの可動ベース駆動機構の動作状態▲3▼を示す平面図である。
【図18】トレイがディスク収容位置に移動したときの可動ベース駆動機構の動作状態▲4▼を示す平面図である。
【図19】トレイがディスク収容位置に移動したときの可動ベース駆動機構の動作状態▲5▼を示す平面図である。
【図20】可動ベースがディスククランプ位置に上動した状態を示す側面図である。
【図21】可動ベースがディスククランプ位置に上動した状態を示す正面図である。
【図22】動作状態▲1▼〜▲5▼に対応する各動作部分のタイムチャートである。
【符号の説明】
11 ディスク装置
12 トレイ
13 シャーシ
14 フローティングシャーシ
14a カム
15 インシュレータゴム
16 可動ベース
17 クランパホルダ
18 クランパ
19 ターンテーブル
20 ディスクモータ
21 ピックアップ
23 ピン
24 前面ベゼル
26 可動ベース駆動機構
27 第1スライダ
28 第2スライダ
29 駆動ギヤ
29a 大径ギヤ
29b 小径ギヤ
29c トレイ駆動用ギヤ
29f 逃げ部
30 ディスク載置部
40 ラック
40a 幅広歯
40b 歯
40c 逃げ部
42 第1ガイド溝
44 第2ガイド溝
53,54 トレイ支持部
58 排出スイッチ
59 クランプスイッチ
71 ラック
73 係合ピン
76 第1の突起
77 第2の突起
81 平面部
82 カム部
83 ピン
86 穴
87 板バネ
87c 当接部
87d 摺接部
89,90 傾斜溝
93 アーム本体
94 回転軸
95 押圧ピン
96 ピン
101 ディスク
102 ばね
106 駆動モータ

Claims (2)

  1. ディスク状記録媒体が載置され、ディスク交換位置とディスク収容位置との間を移動可能に設けられたトレイと、
    該トレイがディスク収容位置に移動した後、ディスクを支持するターンテーブルと、
    前記ディスク状記録媒体の記録面に記録された情報を記録または再生するピックアップと、
    前記ターンテーブル及び前記ピックアップを支持し、前記トレイがディスク交換位置に移動する前に降下し、前記トレイがディスク収容位置に移動したとき上昇する可動ベースと、
    前記ターンテーブルとの間で前記ディスクを挟持するクランパと、
    前記トレイの移動に伴って、モータに駆動されてスライドする第1可動ベース駆動部材と、
    前記トレイがディスク収容位置に移動したとき、前記第1可動ベース駆動部材に遊嵌状態で係合して駆動されることにより、前記ターンテーブルと前記クランパとの間で前記ディスクを挟持するように前記可動ベースを上昇させ、イジェクト時には前記可動ベースを降下させて前記ディスクの挟持を解除させる第2可動ベース駆動部材と、を有するディスク装置において、
    前記トレイが前記ディスク収容位置から前記ディスク交換位置へ移動する過程で前記第2可動ベース駆動部材が前記第1可動ベース駆動部材の動作に先行して移動することを規制する係止部を前記第1可動ベース駆動部材と前記第2可動ベース駆動部材との何れか一方に設け、
    前記第1可動ベース駆動部材と前記第2可動ベース駆動部材との何れか他方に前記係止部に係止される被係止部を設け、
    前記係止部は、前記第1可動ベース駆動部材及び前記第2可動ベース駆動部材を支持するシャーシに設けられたカムとの摺接位置により前記被係止部を係止する係止位置と前記被係止部から離間する非係止位置の何れかに変位可能に設けられ、
    前記可動ベースを下降方向に移動するために、前記第1可動ベース駆動部材が前記モータに駆動されて移動するのに連動し、前記第2可動ベース駆動部材が移動するとき、前記係止部が前記被係止部を係止する係止位置に変位して前記第1可動ベース駆動部材と前記第2可動ベース駆動部材が係止状態で移動し、前記可動ベースを上昇方向に移動するときには、前記係止部が前記被係止部から離間した非係止位置に変位して前記第1可動ベース駆動部材と前記第2可動ベース駆動部材が遊びのある遊嵌状態で移動することを特徴とするディスク装置。
  2. 前記第1可動ベース駆動部材を固定部に移動可能に設け、
    前記第2可動ベース駆動部材を前記固定部に対してフローティング状態に支持された前記シャーシに移動可能に設けたことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
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