JP2007310928A - ディスクプレーヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】一対のスライダの前後進に伴うローラの昇降動作時の衝突音を低減できる「ディスクプレーヤ」を提供すること。
【解決手段】ベース部材1の両側に前後進可能に配設した駆動側スライダ12と従動側スライダ13の動きをリンク機構16によって同期させ、これら両スライダ12,13のカム孔12b,13b内をローラブラケット5のピン5bが相対移動することでローラ4を昇降動作させてディスクDを自動搬送するローディング方式を採用し、ピン5bがカム孔12b,13b内を移行してローラ4を昇降動作させるときだけ、従動側スライダ13に形成した可動側当接部13eをベース部材1に形成した固定側当接部1aに弾接させて従動側スライダ13に弾性負荷を付与するようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、CDやDVD等のディスクを記録および/または再生するディスクプレーヤに係り、特に、シャーシの両側に配設された一対のスライダの前後進移動によってローラを昇降動作させ、このローラによってディスクを自動搬送するようにしたディスクプレーヤに関するものである。
一般的に、車載用等のディスクプレーヤには、ローラブラケットに支持されたローラをディスクに接離させるディスク搬送機構や、クランプアームに支持されたクランパをディスクに接離させるクランプ機構や、光ピックアップ等を搭載したシャーシを枠体に対してロック/アンロック状態に切り換えるロック切換機構等が備えられており、これら各種機構の構成部品はディスクの挿入/排出状態や搬送位置に応じて適宜動作されるようになっている。従来より、このような構成部品の一部または前部をシャーシの両側に配設した一対のスライダによって動作させ、これら両スライダの前後進位置をリンク機構によって同期させるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のディスクプレーヤに備えられたリンク機構を説明すると、図8に示すように、シャーシ(図示省略)の左右両側壁には一対のスライダ100,101が前後進可能に支持されており、これら両スライダ100,101のうち、左側のスライダ100は図示せぬモータを駆動源として動作される駆動側スライダとなっている。この駆動側スライダ100の動きは回動レバー102,103と連結アーム104によって構成されるリンク機構を介して右側のスライダ101に伝達され、このスライダ101が従動側スライダとなっている。回動レバー102,103はL字状に形成されており、その中央部はシャーシの底面に回転可能に支持されている。また、連結アーム104はシャーシの底面に左右方向へ移動可能に支持されており、その左右両端はそれぞれ回動レバー102,103に回転可能に連結されている。さらに、左側の回動レバー102は駆動側スライダ100の後端部に回転可能に連結され、右側の回動レバー103は従動側スライダ101の後端部に回転可能に連結されている。図9に示すように、従動側スライダ101にはカム孔105が形成されており、駆動側スライダ100にも同様のカム孔が形成されており、これらカム孔105にピン106が挿入されている。このピン106はディスク搬送機構の構成部品であるローラブラケットの両側から突出しており、図示省略されているが、ローラブラケットにはシャーシの天面側に配設されたガイド部材の下面に対向するローラが回転可能に支持されている。また、ローラブラケットとシャーシ間にはスプリング等からなるばね部材の両端が掛止されており、ローラはこのばね部材によってガイド部材と近接する方向へ弾性付勢されている。
このような構成において、駆動側スライダ100がモータを駆動源として図8の矢印A方向へ前進すると、リンク機構の回動レバー102と連結アーム104および回動レバー103がそれぞれ矢印a1,a2,a3方向へ回転またはスライドし、従動側スライダ101が駆動側スライダ100に同期して矢印A方向へ前進する。これとは逆に駆動側スライダ100がモータを駆動源として矢印B方向へ後進すると、リンク機構の回動レバー102と連結アーム104および回動レバー103がそれぞれ矢印b1,b2,b3方向へ回転またはスライドし、従動側スライダ101が駆動側スライダ100に同期して矢印B方向へ後進する。そして、このように同期して前後進する両スライダ100,101のカム孔105にディスク搬送機構のピン106が挿入されているため、両スライダ100,101の移動位置に応じてローラを昇降動作させることができる。
すなわち、ディスクが装置本体内に挿入されていないイジェクト時(待機状態)において、ピン106はカム孔105の上段位置にあり、ローラはばね部材からの弾発力を受けてガイド部材の下面に圧着されている。この状態でディスクが装置本体内に挿入されると、ローラとガイド部材間に挟持されたディスクが該ローラの回転力によって装置本体内へ搬送され、ディスクがプレイ位置の手前側まで搬送されると、前述したモータの駆動力によって両スライダ100,101が同期して矢印B方向へ後進する。これによりピン106がカム孔105内を上段位置から下段位置へ移行するため、ローラブラケットがばね部材の弾発力に抗して下方へ回動し、ローラがディスクの下面から離れてプレイ状態となる。また、再生等が完了したディスクを排出(イジェクト)するときには、上記と逆の動作が行われ、両スライダ100,101が同期して矢印A方向へ前進する。この場合、ピン106がカム孔105内を下段位置から上段位置へ移行するため、それに伴ってローラブラケットがばね部材の弾発力を受けて上方へ回動する。これによりローラがディスクの下面に当接して、ローラとガイド部材間にディスクを挟持するため、挿入時と逆向きのローラの回転力によってディスクが装置本体外のイジェクト位置へ搬送される。
特開2003−331494号公報
前述した従来技術のように、一対のスライダ100,101に形成されたカム孔105を利用してローラの昇降動作を行うディスクプレーヤでは、ローラがディスクの下面から離れているプレイ状態において、ピン106はカム孔105の下段位置にあってローラブラケットをばね部材の弾発力に抗して下方へ回動しているため、ローラは搬送時に必要とされるディスクへの圧着力が押さえつけられた状態で下方位置に保持されている。この状態で両スライダ100,101が矢印A方向へ移動すると、ピン106がカム孔105の下段位置から傾斜部を通って上段位置へ移行するため、それに伴って上昇するローラがばね部材の弾発力を受けてディスクの下面に圧着されてディスクのイジェクト動作が行われる。そして、かかるプレイ状態からイジェクト動作への移行時に、ピン106がカム孔105の下段位置から傾斜部へ移行することによってプレイ時に押さえつけられていたばね部材の弾発力が一気に開放するため、図9に示すように、この弾発力によってカム孔105の傾斜部上辺と直交する方向に大きな押圧力Fが作用し、両スライダ100,101にはモータからの矢印A方向への駆動力に押圧力Fの水平方向の分力fが加わることになる。この場合、モータによって駆動される駆動側スライダ100はギア列に噛み合っているため、駆動側スライダ100は上記分力fにかかわらずモータの回転量に比例した移動量となるが、駆動側スライダ100にリンク機構を介して連結された従動側スライダ101は、リンク機構が有する部材間の遊び等に起因するガタによって分力fの影響を受けてしまい、駆動側スライダ100よりも従動側スライダ101の方が矢印A方向へ先に移動するという先走り動作が発生する。その結果、ローラブラケットの両側から突出するピン106が駆動側スライダ100よりも従動側スライダ101の方で早くカム孔105の上段位置へ達してしまい、ローラブラケットに支持されたローラをディスクの下面に対して平行な姿勢で当接させることができず、従動側スライダ101に近い側のローラの端部がディスクの下面に勢い良く当接して衝突音を発生するという問題があった。
なお、カム孔105の上段と下段を繋ぐ傾斜部の勾配を緩やかに長くすれば、上記した押圧力Fとその分力fが小さくなって従動側スライダ101の先走り動作を抑制できるが、両スライダ100,101の前後方向の移動量はメカサイズによる制約を大きく受けているため、限られた移動量の中でローラの昇降量を確保しつつカム孔105の傾斜角度を緩やかにすることは困難である。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、一対のスライダの前後進に伴うローラの昇降動作時の衝突音を低減できるディスクプレーヤを提供することにある。
本発明は、リンク機構によって移動位置が同期するように連結された駆動側スライダと従動側スライダに対して、移動範囲の特定区間だけ従動側スライダに選択的に弾性負荷を付与することとした。
本発明のディスクプレーヤは、リンク機構を介して連結された駆動側スライダと従動側スライダの前後進移動によってローラを昇降動作させてディスクを自動搬送するというローディング方式を採用し、ローラブラケットの両側から突出するピンが両スライダのカム孔内を移行してローラを昇降動作させるときだけ従動側スライダに弾性負荷を付与するようにしたので、下降位置にあるローラへの弾性付勢力が一気に開放されるプレイ状態からイジェクト動作への移行時に、従動側スライダが駆動側スライダより先に移動してしまうという先走り動作が防止され、ローラの急激な昇降動作を抑制して衝突音を低減することができる。
本発明は、シャーシと、このシャーシの両側に前後進可能に配設された一対のスライダと、これらスライダのいずれか一方を駆動側スライダとして移動させるモータと、この駆動側スライダともう一方の従動側スライダとの移動位置を同期させるリンク機構と、前記シャーシに設けられたガイド部材の下面に対向配置されたローラと、このローラを支持して前記ガイド部材に近接する方向へ弾性付勢されたローラブラケットとを備え、前記ローラブラケットの両側から突出するピンを前記両スライダに形成したカム孔に係合させることにより、ディスクの搬送時は前記ローラを上昇させて前記ガイド部材との間で該ディスクを挟持し、ディスクのプレイ時は前記ローラを下降させて該ディスクから離反させるようにしたディスクプレーヤにおいて、前記従動側スライダに対して選択的に弾性負荷を付与可能な負荷付与手段を設け、前記ローラの昇降動作時のみ前記従動側スライダに前記負荷付与手段から弾性負荷が付与されるように構成した。
このように構成されたディスクプレーヤによれば、ローラの昇降動作時だけ従動側スライダに弾性負荷を付与して前後方向へ動きにくくし、この弾性負荷をイジェクト完了時やディスクのプレイ状態には解除するようにしたので、ローラへの弾性付勢力が一気に開放されるプレイ状態からイジェクト動作への移行時に、従動側スライダが駆動側スライダより先に移動してしまうという先走り動作が防止され、ローラの急激な昇降動作による衝突音を低減することができる。
上記の構成において、前記負荷付与手段が従動側スライダに設けられた可動側当接部とシャーシの側壁に設けられた固定側当接部とからなると共に、これら可動側当接部と固定側当接部の少なくとも一方を弾性変形可能となし、前記ローラの昇降動作時に前記可動側当接部を前記固定側当接部に弾接させて前記弾性負荷を発生させるようにすると、簡単な構成で負荷付与手段を実現できて好ましい。
この場合において、可動側当接部と固定側当接部の対向面の少なくとも一方にテーパを付けると、可動側当接部と固定側当接部との弾接が解除されるときに、弾性負荷の反力がテーパによって従動側スライダの移動方向への補助力に変換されるため、ディスクのローディング動作からプレイ状態へスムーズに移行させることができて好ましい。
実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施例に係る車載用ディスクプレーヤを表面側から見て示す斜視図、図2は該ディスクプレーヤを裏面側から見て示す斜視図、図3は該ディスクプレーヤに備えられるスライダとリンク機構の説明図、図4は該ディスクプレーヤに備えられる従動側スライダの側面図、図5は該ディスクプレーヤに備えられる負荷付与手段の要部斜視図、図6と図7は該負荷付与手段の動作説明図である。
本実施例はディスクプレーヤの一例としての車載用CDプレーヤへ適用したものであり、図1と図2に示すように、このCDプレーヤはシャーシの構成部材である合成樹脂製のベース部材1を備えている。図示省略されてあるが、ベース部材1は本体装置を形成する箱状枠体に複数のダンパ等によって弾性支持されており、この箱状枠体の左右両内壁にはロックピンが突設されている。ベース部材1の手前側上面には上面板2が固定されており、この上面板2の下面に固着された合成樹脂製のガイド部材3とベース部材1の内底面との間にディスクDの搬送用空間が画成されている。この搬送用空間にはガイド部材3の下面と対向するローラ4が配設されており、ローラ4は後述するモータからの動力によって正逆両方向へ回転駆動されるようになっている。ローラ4はローラブラケット5の一端部に回転可能に支持されており、このローラブラケット5の他端部はベース部材1の左右両側壁に回動可能に軸支されている。ローラブラケット5の中央部手前側には折曲部5aが形成されており、この折曲部5aとベース部材1の底面との間に張架されたスプリング6の弾性力により、ローラブラケット5はローラ4をガイド部材3の下面に圧接する方向へ付勢されている。なお、これらガイド部材3とローラ4およびローラブラケット5によってディスク搬送機構が構成されている。
ベース部材1の後壁にはクランプアーム7の左右後端部が回動可能に軸支されており、このクランプアーム7の中央部手前側にはクランパ8が回転可能に支持されている。また、ベース部材1にはスピンドルモータ9や光ピックアップ10および前述したモータ11等が搭載されており、このスピンドルモータ9の回転軸にはクランパ8の下面に対向する図示せぬターンテーブルが固着されている。さらに、ベース部材1の左右両側壁の外側には合成樹脂製のスライダ12,13が配設されており、これら両スライダ12,13はベース部材1の前後方向に移動可能に支持されている。そして、モータ11からの動力が減速歯車列14と動力切換機構15を介して一方のスライダ12に伝達され、このスライダ12の動きが後述するリンク機構16を介して他方のスライダ13に伝達されるようになっている。すなわち、図1で左側(図2で右側)に示される一方のスライダはモータ11を駆動源として動作される駆動側スライダ12であり、図1で右側(図2で左側)に示される他方のスライダは駆動側スライダ12に同期して動作される従動側スライダ13となっている。
図3に示すように、前述したリンク機構16はリンクレバー17と回動アーム18とで構成されており、リンクレバー17はベース部材1の下面に支軸19を中心として回転可能に支持されている。リンクレバー17の一端部には円弧状に延びる係合孔17aが形成されており、この係合孔17aは駆動側スライダ12の手前側下面に突設されたピン12aと係合している。また、リンクレバー17の他端部には一対の駆動ピン17bが取り付けられており、これら駆動ピン17bの先端は回動アーム18に係合している。回動アーム18はベース部材1の側壁に回転可能に支持されており、図4に示すように、回動アーム18に突設されたピン18aは従動側スライダ13に形成された係合孔13aに挿入されている。図3(a)は両スライダ12,13が前進方向の末端位置まで移動した状態を示しており、この状態で駆動側スライダ12がモータ11を駆動源として矢印B方向へ後進すると、ピン12aと係合孔17aとの係合によってリンクレバー17が支軸19を中心に反時計方向に回転し、それに伴ってリンクレバー17の駆動ピン17bに係合する回動アーム18が回転する。これにより回動アーム18のピン18aが従動側スライダ13の係合孔13a内周面を後方側へ押圧するため、従動側スライダ13が駆動側スライダ12に同期して矢印B方向へ後進し、図3(b)に示すように、両スライダ12,13は後退方向の末端位置まで移動する。これとは逆に両スライダ12,13が図3(b)に示す後退位置にあるときに、駆動側スライダ12がモータ11を駆動源として矢印A方向へ前進すると、リンクレバー17の時計方向の回転に伴って回動アーム18のピン18aが従動側スライダ13の係合孔13a内周面を前方側へ押圧するため、従動側スライダ13が駆動側スライダ12に同期して矢印A方向へ前進し、両スライダ12,13は前進方向の末端位置まで移動して図3(a)に示す状態となる。
図4に示すように、従動側スライダ13には係合孔13aの他にカム孔13bとロック溝13cおよび突起13dが形成されており、駆動側スライダ12にも同様のカム孔12bとロック溝12cおよび突起12dが形成されている(図2と図3参照)。両スライダ12,13のカム孔12b,13bにはローラブラケット5の両側壁から突出するピン5bが挿入されており、両スライダ12,13の前後進に伴ってピン5bがカム孔12b,13b内を相対移動することにより、ローラブラケット5を回動させてローラ4が昇降動作するようになっている。また、両スライダ12,13の前後進に伴ってロック溝12c,13cが前述した箱状枠体のロックピン(図示省略)と係脱することにより、ベース部材1を箱状枠体に対してロック/アンロック状態に切り換えるロック切換機構が動作される共に、両スライダ12,13の前後進に伴って突起12d,13dがクランプアーム7の両側壁に形成された図示せぬカムに係脱することにより、クランプアーム7を回動させてクランパ8が昇降動作するようになっている。
図1と図5に示すように、従動側スライダ13の上面には内方へ突出する可動側当接部13eが形成されており、この可動側当接部13eの前後方向両端部には先窄まりなテーパが付けられている。また、従動側スライダ13に対向するベース部材1の側壁(図示右側)には外方へ突出する固定側当接部1aが形成されており、この固定側当接部1aの前後方向両端部にも先窄まりなテーパが付けられている。固定側当接部1aはベース部材1の側壁に片持ち状に一体形成された弾性腕1bの自由端部(先端部)をなすものであり、この弾性腕1bによって固定側当接部1aは弾性変形可能となっている。これら固定側当接部1aと可動側当接部13eは従動側スライダ13に選択的に弾性負荷を付与可能な負荷付与手段を構成するものであり、従動側スライダ13の前後方向の移動範囲における特定区間だけ可動側当接部13eを固定側当接部1aに弾接させて従動側スライダ13に弾性負荷を付与し、それ以外は可動側当接部13eを固定側当接部1aから離反させて弾性負荷を解除するようになっている。
すなわち、図1と図5は両スライダ12,13が後退方向の末端位置まで移動したプレイ状態を示しているが、このプレイ状態において可動側当接部13eは固定側当接部1aから離れて後方位置にあるため、従動側スライダ13に弾性負荷は付与されていない。そして、かかるプレイ状態から両スライダ12,13が同期して矢印A方向へ前進すると、図6に示すように可動側当接部13eの前端が固定側当接部1aに当接した後、図7に示すように可動側当接部13eが固定側当接部1aに弾接して該固定側当接部1aを内側へ押し撓めるため、その反力によって従動側スライダ13に矢印A方向の動きを妨げる弾性負荷が付与される。なお、両スライダ12,13が前進方向の末端位置まで移動するイジェクト完了時において、可動側当接部13eは固定側当接部1aを通過して前方位置に至るため、従動側スライダ13に弾性負荷が付与されていない状態となる。
次に、上述のごとく構成されたCDプレーヤの動作について説明する。
ディスクDが本体装置に挿入されていないイジェクト時(待機状態)において、両スライダ12,13はベース部材1の最も手前側の前進位置にあり、前述したように、従動側スライダ13の可動側当接部13eはベース部材1の固定側当接部1aから離反した前方位置にある。かかるイジェクト時において、ローラブラケット5のピン5bはカム孔12b,13bの上段位置にあり、ローラブラケット5に支持されたローラ4はスプリング6の弾性力を受けてガイド部材3の下面に圧着されている。また、両スライダ12,13のロック溝12c,13cが図示せぬロックピンに係止されており、ベース部材1は箱状枠体に対して固定的に支持されたロック状態となっている。さらに、両スライダ12,13の突起12d,13dがクランプアーム7の図示せぬカムに当接しており、クランプアーム7は上方へ回動してクランパ8がターンテーブルから離反している。
この状態でディスクDが装置本体内に挿入されると、図示せぬディスク検知手段からの信号に基づいてモータ11が始動し、このモータ11の動力が減速歯車列14を介してローラ4に伝達されるため、ローラ4とガイド部材3間に挟持されたディスクDが該ローラ4の回転力によって装置本体内へ搬送される。そして、ディスクDの中心孔がターンテーブル上に至る所定位置まで搬送されると、モータ11の動力が減速歯車列14から動力切換機構15を介して駆動側スライダ12に伝達されるため、モータ11を駆動源として駆動側スライダ12がベース部材1の奥側に向かって後進する。この場合、駆動側スライダ12の動きはリンク機構16(リンクレバー17と回動アーム18)を介して従動側スライダ13に伝達されるため、駆動側スライダ12と従動側スライダ13は前進位置から後退位置まで同期して移動する。
このようにして両スライダ12,13が後退方向の末端位置まで移動する間に、両スライダ12,13の突起12d,13dがカムから離れることにより、クランパ8を支持するクランプアーム7が下方へ回動するため、ディスクDの中心部がクランパ8とターンテーブル間にクランプされる。また、ローラブラケット5のピン5bがカム孔12b,13bの上段位置から下段位置へ移行するため、ローラブラケット5がスプリング6の弾性力に抗して下方へ回動し、ローラブラケット5に支持されたローラ4がディスクDの下面から離れる。さらに、両スライダ12,13のロック溝12c,13cとロックピンの係止が解除され、ベース部材1は図示せぬダンパ等によって箱状枠体に弾性的に支持される。これによってプレイ状態となり、スピンドルモータ9を駆動してディスクDを回転させると共に、光ピックアップ10をディスクDの半径方向へ移送すれば再生動作等を行うことができる。
かかるディスクDのローディング動作からプレイ状態への移行時に、従動側スライダ13が前進方向の末端位置から矢印B方向へ所定量後進すると、図7に示すように可動側当接部13eが固定側当接部1aに弾接して従動側スライダ13に弾性負荷が印加され、この区間で突起12d,13dによるクランパ8の下降動作とカム孔12b,13bによるローラ4の下降動作とが開始する。そして、従動側スライダ13が矢印B方向へさらに移動すると、図6に示すように可動側当接部13eが固定側当接部1aから抜け出して後方位置に達し、従動側スライダ13への弾性負荷が解除されて図5に示すようにプレイ状態となる。このとき、弾性変形していた固定側当接部1aが元位置に復帰しようとする反力が両当接部1a,13eの端部のテーパによって図6の矢印αで示す補助力に変換されるため、従動側スライダ13をスムーズにプレイ状態へ移行させることができる。
また、再生等が完了したディスクを排出(イジェクト)するときには、上記と逆の動作が行われ、駆動側スライダ12と従動側スライダ13は後退位置から前進位置まで同期して移動する。この場合、両スライダ12,13が前進方向の末端位置まで移動する間に、両スライダ12,13の突起12d,13dによってクランプアーム7が上方へ回動するため、クランパ8とターンテーブルによるディスクDのクランプ動作が解除される。また、ピン5bがカム孔12b,13bの下段位置から上段位置へ移行するため、それに伴って上昇するローラ4がスプリング6の弾性力を受けてディスクDの下面に圧着されてイジェクト動作が行われる。
かかるプレイ状態からイジェクト動作への移行時に、従動側スライダ13が図5に示す後退方向の末端位置から矢印A方向へ前進すると、まず図6に示すように可動側当接部13eの前端が固定側当接部1aに当接し、ついで図7に示すように可動側当接部13eが固定側当接部1aに弾接して従動側スライダ13に弾性負荷が印加され、この区間で突起12d,13dによるクランパ8の上昇動作とカム孔12b,13bによるローラ4の上昇動作が開始する。このとき、ローラブラケット5のピン5bはカム孔12b,13bの下段位置から傾斜部へ移行し、それに伴ってローラブラケット5を上方へ付勢するスプリング6の弾性力が一気に開放されるため、両スライダ12,13にはモータ11からの矢印A方向への駆動力にカム孔12b,13bの傾斜部上辺に作用するスプリング6からの押圧力の分力が加わるが、上記弾性負荷によって従動側スライダ13の動きにブレーキが掛けられているので、従動側スライダ13が駆動側スライダ12より先に矢印A方向へ移動する先走り動作は発生しない。したがって、ピン5bは両スライダ12,13のカム孔12b,13b内を同期して上段位置まで移行し、ローラブラケット5に支持されたローラ4をディスクDの下面に平行な姿勢で当接させることができるため、ローラ4がディスクDに当接する際の衝突音を低減することができる。
このように本実施例に係るディスクプレーヤでは、リンク機構16(リンクレバー17と回動アーム18)を介して連結された駆動側スライダ12と従動側スライダ13の前後進移動によってローラ4を昇降動作させてディスクDを自動搬送するというローディング方式を採用し、ローラブラケット5の両側から突出するピン5bが両スライダ12,13のカム孔12b,13b内を移行してローラ4を昇降動作させるときだけ、従動側スライダ13に形成した可動側当接部13eをベース部材1に形成した固定側当接部1aに弾接させて従動側スライダ13に弾性負荷を付与するようにしたので、プレイ状態からイジェクト動作への移行時に、従動側スライダ13が駆動側スライダ12より先に移動してしまうという先走り動作が防止され、ローラ4をディスクDの下面に平行な姿勢で当接させて衝突音を低減することができる。しかも、プレイ状態やイジェクト完了時(待機状態)では、可動側当接部13eを固定側当接部1aから離して従動側スライダ13に対する弾性負荷が解除されているため、固定側当接部1aと可動側当接部13eが常時弾接することによって懸念される弾性負荷力の低下を防止でき、従動側スライダ13を前後進させるのに必要な駆動力が徒に大きくなることもない。
また、固定側当接部1aと可動側当接部13eの対向面にテーパを付けたので、可動側当接部13eが固定側当接部1aから抜け出して両者の弾接が解除されるときに、弾性負荷の反力がテーパによって従動側スライダ13の移動方向への補助力に変換されて、ディスクDのローディング動作からプレイ状態へスムーズに移行させることができる。
なお、上記実施例では、ベース部材1に形成した固定側当接部1aを弾性変形可能となした場合について説明したが、その反対に従動側スライダ13に形成した可動側当接部13eを弾性変形可能となしてもよく、あるいは固定側当接部1aと可動側当接部13eの両方を弾性変形可能となしてもよい。
また、上記実施例では、ベース部材1の側壁に固定側当接部1aを形成した場合について説明したが、固定側当接部が形成される部材は従動側スライダ13に対向するシャーシの構成部材であればベース部材1に限らず、例えばベース部材1に固着された上面板2の側面に形成することも可能である。
実施例に係る車載用ディスクプレーヤを表面側から見て示す斜視図である。 該ディスクプレーヤを裏面側から見て示す斜視図である。 該ディスクプレーヤに備えられるスライダとリンク機構の説明図である。 該ディスクプレーヤに備えられる従動側スライダの側面図である。 該ディスクプレーヤに備えられる負荷付与手段の要部斜視図である。 該負荷付与手段の動作説明図である。 該負荷付与手段の動作説明図である。 従来例に係るスライダとリンク機構の説明図である。 図8の従動側スライダを示す説明図である。 従動側スライダに作用する押圧力を示す説明図である。
符号の説明
1 ベース部材(シャーシ)
1a 固定側当接部
1b 弾性腕
3 ガイド部材
4 ローラ4
5 ローラブラケット
5b ピン
6 スプリング
11 モータ
12 駆動側スライダ
12b カム孔
13 従動側スライダ
13b カム孔
13e 可動側当接部
16 リンク機構

Claims (3)

  1. シャーシと、このシャーシの両側に前後進可能に配設された一対のスライダと、これらスライダのいずれか一方を駆動側スライダとして移動させるモータと、この駆動側スライダともう一方の従動側スライダとの移動位置を同期させるリンク機構と、前記シャーシに設けられたガイド部材の下面に対向配置されたローラと、このローラを支持して前記ガイド部材に近接する方向へ弾性付勢されたローラブラケットとを備え、前記ローラブラケットの両側から突出するピンを前記両スライダに形成したカム孔に係合させることにより、ディスクの搬送時は前記ローラを上昇させて前記ガイド部材との間で該ディスクを挟持し、ディスクのプレイ時は前記ローラを下降させて該ディスクから離反させるようにしたディスクプレーヤにおいて、
    前記従動側スライダに対して選択的に弾性負荷を付与可能な負荷付与手段を設け、前記ローラの昇降動作時のみ前記従動側スライダに前記負荷付与手段から弾性負荷が付与されるように構成したことを特徴とするディスクプレーヤ。
  2. 請求項1の記載において、前記負荷付与手段が前記従動側スライダに設けられた可動側当接部と前記シャーシの側壁に設けられた固定側当接部とからなると共に、これら可動側当接部と固定側当接部の少なくとも一方を弾性変形可能となし、前記ローラの昇降動作時に前記可動側当接部を前記固定側当接部に弾接させて前記弾性負荷を発生させるようにしたことを特徴とするディスクプレーヤ。
  3. 請求項2の記載において、前記可動側当接部と前記固定側当接部の対向面の少なくとも一方にテーパを付けたことを特徴とするディスクプレーヤ。
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