JP2002288915A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2002288915A
JP2002288915A JP2001091245A JP2001091245A JP2002288915A JP 2002288915 A JP2002288915 A JP 2002288915A JP 2001091245 A JP2001091245 A JP 2001091245A JP 2001091245 A JP2001091245 A JP 2001091245A JP 2002288915 A JP2002288915 A JP 2002288915A
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gear
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slider
disk
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JP2001091245A
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Takao Yajima
敬夫 谷嶋
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Teac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、トレイの移動を高速化すると共に、
可動ベースの昇降動作を駆動機構の衝撃を緩和すること
を課題とする。 【解決手段】 駆動ギヤ29は、駆動モータ106に駆
動される減速ギヤに噛合する大径ギヤ29aと、大径ギ
ヤ29aの上面に一体形成された可動ベース駆動用の小
径ギヤ29bと、小径ギヤ29bの上端に嵌合するトレ
イ駆動用ギヤ29cを有する。トレイ駆動用ギヤ29c
は、ギヤ形状の凹部29dを有するため、大径ギヤ29
a及び小径ギヤ29bと一体的に回転することができ
る。駆動ギヤ29では、可動ベース駆動用の小径ギヤ2
9bが従来のものよりも小径であり、トレイ駆動用ギヤ
29cが従来ものよりも大径である。そのため、駆動ギ
ヤ29は、可動ベース16を上昇させる際のトルクを増
大させることができると共に、トレイ12の動作時の騒
音を低減してディスク交換時の静粛性を高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク装置に係
り、特にディスク状記録媒体(以下「ディスク」と言
う)が載置され移動可能に設けられたトレイを有するト
レイ方式のディスクローディング機構を備えたディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク装置としては、例えば、
特開平11−39842号公報にみられるようにCD−
ROM等のディスクが載置されるトレイが装置内に移動
すると、ターンテーブルを有する可動ベースが上方に移
動してディスクをクランプして回転駆動する構成のディ
スク装置がある。
【0003】この公報に記載されたディスク装置では、
ディスク交換位置とディスク収容位置との間を移動可能
に設けられたトレイと、ターンテーブル及びピックアッ
プを支持する可動ベースと、ターンテーブルとの間でデ
ィスクを挟持するクランパと、トレイがディスク収容位
置に移動したとき、モータに駆動されてターンテーブル
とクランパとの間でディスクを挟持するように可動ベー
スを動作させる可動ベース駆動機構と、を有する。そし
て、可動ベース駆動機構は、駆動側の第1可動ベース駆
動部材と、第1可動ベース駆動部材に係合して駆動され
ることにより可動ベースをディスク収容位置またはディ
スク交換位置へ昇降させる第2可動ベース駆動部材とか
らなる。
【0004】このディスク装置においては、トレイを駆
動するモータの回転駆動力が駆動ギヤを介してトレイに
設けられたラックに伝達されることによりトレイをディ
スク交換位置またはディスク収容位置へ移動させる。ま
た、ディスク装置では、トレイを駆動するための駆動ギ
ヤが、第1可動ベース駆動部材のラックにも噛合できる
ように設けられており、1個のモータでトレイと可動ベ
ースを駆動することができるように構成されている。
【0005】また、ターンテーブル及びピックアップに
振動が伝播されないようにするためターンテーブル及び
ピックアップを支持する可動ベース及び可動ベースを動
作させる第2可動ベース駆動部材は、インシュレータゴ
ムによりフローティング状態に支持されたシャーシに設
けられており、駆動ギヤに駆動される第1可動ベース駆
動部材はシャーシを支持する固定部に設けられている。
そして、可動ベースは、第2可動ベース駆動部材に設け
られた傾斜溝に係合する突出ピンを有しており、第2可
動ベース駆動部材がスライドすることにより、突出ピン
が水平方向に移動する傾斜溝に沿って昇降動作する。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成とされた従来のディスク装置では、同一の駆動ギヤ
が、トレイ及び第1可動ベース駆動部材を駆動するよう
に構成されているので、駆動ギヤを大径にしてトレイの
移動速度を高めようとすると、ターンテーブル駆動モー
タ及びピックアップ等が搭載された第1可動ベース駆動
部材を上昇させる際のトルクが不足するおそれがあると
いう問題があった。
【0006】また、従来は、トレイの移動速度を高める
ことにより騒音が増大してしまい、トレイ動作時の静粛
性が問題になっていた。そこで、本発明は上記課題を解
決したディスク装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、駆動ギヤがトレイのラックに噛合する第
1のギヤと可動ベース駆動部材のラックに噛合する第2
のギヤとを有し、第1のギヤと第2のギヤとのギヤ比が
異なるように設定したものであり、トレイの移動速度を
高めると共に、可動ベース駆動部材を駆動するトルクを
増大させてトレイの動作時の騒音を低減してディスク交
換時の静粛性を高めることができる。
【0008】上記請求項2記載の発明は、第1のギヤが
第2のギヤよりも大径に形成されたものであり、トレイ
の移動速度を高めると共に、可動ベース駆動部材を駆動
するトルクを増大させることができる。
【0009】上記請求項3記載の発明は、第1のギヤと
第2のギヤとのギヤ比を2:1となるように設定するも
のであり、トレイの移動速度を高めると共に、可動ベー
ス駆動部材を駆動するトルクを増大させることができ
る。
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明になるディスク装置
の一実施例の分解斜視図である。図2はトレイ12のガ
イド溝を残してトレイ12を外した状態の平面図であ
る。図3は可動ベース駆動機構26付近の構造を示す正
面図である。図1乃至図3に示されるように、ディスク
装置11は、CD−ROM装置であり、大略、CD−R
OM(ディスク状記録媒体)が載置されるトレイ12が
ディスク交換位置またはディスク収容位置との間をA,
B方向に移動可能に取り付けられている。トレイ12
は、パソコン本体等に固定されるシャーシ13に移動自
在に支持される。
【0010】フローティングシャーシ14は、シャーシ
13にフローティング状態に支持されるように取り付け
られる。すなわち、フローティングシャーシ14の前側
とシャーシ13との間には、振動を吸収するインシュレ
ータゴム15が複数箇所に介在している。また、フロー
ティングシャーシ14には、後端部を支点として前端側
が昇降する可動ベース16が回動可能に支持される。
【0011】さらに、クランパホルダ17がフローティ
ングシャーシ14に対し上方から取り付けられる。クラ
ンパホルダ17は、フローティングシャーシ14の上方
に横架されるように両端がフローティングシャーシ14
の両側部に固定される。そして、クランパホルダ17の
中央穴17aにはディスクの中央孔周縁部を挟持するク
ランパ18が回転可能に取り付けられている。
【0012】可動ベース16の上面には、ディスクを回
転可能に支持するターンテーブル19及びターンテーブ
ル19を回転駆動するディスクモータ20が支持され
る。また、可動ベース16の上面開口16aには、ディ
スクの記録面に記録された情報を光学的に読み取るピッ
クアップ21がディスク半径方向(A,B方向)に移動
可能に設けられている。
【0013】また、可動ベース16の一端には、板バネ
22が取り付けられている。フローティングシャーシ1
4の後部は、シャーシ13に対しインシュレータゴム1
5を介してフローティング状態に支持される。そして、
可動ベース16の他端には、昇降動作の駆動力が伝達さ
れる一対のピン23がA方向に突出している。
【0014】また、シャーシ13の前側には、前面ベゼ
ル24が取り付けられる。前面ベゼル24はトレイ12
が移動する際に通過するための開口25を有する。その
ため、ディスク交換を行う場合、トレイ12は前面ベゼ
ル24の開口25からA方向に引き出される。そして、
ディスクを装着させる際は、ディスクが載置されたトレ
イ12がB方向に移動し、開口25を通過して装置内の
ディスク収容位置に引き込まれる。
【0015】また、シャーシ13及びフローティングシ
ャーシ14の前側には、可動ベース16の他端側を昇降
させる可動ベース駆動機構26が設けられている。この
可動ベース駆動機構26は、シャーシ13の上面をC,
D方向に摺動可能に取り付けられた第1スライダ27
と、フローティングシャーシ14の上面をC,D方向に
摺動可能に取り付けられた第2スライダ28とを有す
る。
【0016】可動ベース駆動機構26を駆動する駆動モ
ータ106(図3に示す)は、シャーシ13上に取り付
けられており減速ギヤ群(図示せず)を介して駆動ギヤ
29を駆動する。この駆動モータ106は、制御回路
(図示せず)からの制御信号により回転方向が切替えら
れるように駆動制御され、可動ベース16の他端側を昇
降させると共に、トレイ12をA,B方向に移動させる
際の駆動源としても機能する。
【0017】ここで、トレイ12の構成について説明す
る。図1に示されるように、トレイ12は、上面側にデ
ィスクが載置される環状のディスク載置部30が形成さ
れている。そして、ディスク載置部30の内側には、タ
ーンテーブル19及びピックアップ21が対向するため
の開口31が設けられている。さらに、トレイ12の左
側面の後部には、ディスク交換位置に移動する際のスト
ッパ12aが設けられている。
【0018】図4はトレイ12の構成を示す図であり、
(A)はトレイ12を下方からみた底面図、(B)はトレ
イ12のラック導入部を拡大して示す側面図、(B)は
トレイ12のラック導入部を拡大して示す底面図であ
る。図4(A)に示されるように、トレイ12の下面に
は、駆動モータ106に駆動される駆動ギヤ29が噛合
するラック40がA,B方向に延在形成されている。ま
た、トレイ12の下面には、第1スライダ27のスライ
ド動作をガイドする第1ガイド溝42と、第2スライダ
28のスライド動作をガイドする第2ガイド溝44とが
設けられている。第1ガイド溝42は、両側がトレイ1
2の下面から突出する壁部42a,42bに囲まれた空
間よりなる。そして、第1スライダ27は、ピン73が
第1ガイド溝42の傾斜部42cを通過する際にC,D
方向に移動する。
【0019】尚、第1ガイド溝42は、A,B方向上ト
レイ12の開口31と重なる位置に設けられている。そ
のため、第1スライダ27のピン73は、開口31と対
向する位置にあるときは、第1ガイド溝42に嵌合して
おらず、トレイ12がディスク収容位置に至る過程で相
対的に第1ガイド溝42に嵌合する。また、第2ガイド
溝44も上記第1ガイド溝42と同様に両側がトレイ1
2の下面から突出する壁部44a,44bに囲まれた空
間よりなる。そして、第2スライダ28は、ピン83が
第2ガイド溝44の傾斜部44c,44dを通過する際
にC,D方向に移動する。
【0020】トレイ12の下面の両側には、A,B方向
に延在形成された摺動部46,47が一体的に設けられ
ている。また、トレイ12には、可動ベース16のディ
スク押圧片16b,16cが進入するための開口12
b,12cが設けられている。
【0021】図4(B)(C)に示されるように、ラック
40は、導入部に一対の幅広歯40aが設けられてい
る。幅広歯40aは、通常の歯40bの2枚分の幅を有
しており、さらに下部に逃げ部40cが設けられてい
る。この幅広歯40aは、後述するようにトレイ12を
組み付ける際に駆動ギヤ29の歯が正常に噛み合うよう
に位置規制するものである。次にシャーシ13の構成に
ついて説明する。図1に示されるように、シャーシ13
は、両側の側壁51,52の内面にトレイ12を支持す
るトレイ支持部53,54が設けられている。この支持
部53,54は、トレイ12の下面に形成された摺動部
46,47に当接してトレイ12を摺動可能に支持する
ように複数箇所(本実施例では、3箇所)に設けられて
いる。さらに、側壁51,52のA,B方向の中間位置
には、凹部51a,52aが設けられている。
【0022】また、シャーシ13の底部に形成された開
口48の縁部には、第1スライダ27をC,D方向に摺
動可能にガイドする一対のガイド孔55が設けられてい
る。さらに、シャーシ13の底部の前側には、前述した
インシュレータゴム15の形状に対応した段付き凹部6
0が設けられている。
【0023】次にフローティングシャーシ14の構成に
ついて説明する。図1及び図2に示されるように、フロ
ーティングシャーシ14は、シャーシ13に対し複数の
インシュレータゴム15によりフローティング状態に支
持されている。そのため、シャーシ13に入力された振
動は、複数のインシュレータゴム15で吸収されて絶縁
される。
【0024】また、フローティングシャーシ14には、
可動ベース16が昇降するための開口61が設けられて
いる。この開口61のB方向側には、可動ベース16を
昇降可能に支持する板バネ22が固定される取付部62
が形成されている。そして、フローティングシャーシ1
4の底面及び両側面の角部には、シャーシ13に設けら
れたトレイ支持部53,54が遊嵌状態で挿通される穴
63,64が設けられている。
【0025】従って、トレイ支持部53,54は、フロ
ーティングシャーシ14と非接触状態に組み込まれてい
る。そのため、フローティングシャーシ14は、シャー
シ13に入力された振動がトレイ支持部53,54を介
して伝達されないように取り付けられている。さらに、
フローティングシャーシ14の底面には、駆動ギヤ29
が挿通される円形の孔65と、第1スライダ27からの
ピン73及び第2スライダ28に設けられた板バネ87
が挿通される長方形の開口66が設けられている。
【0026】また、フローティングシャーシ14の両側
面の上端には、クランパホルダ17の両端部が固定され
る平面状の取付部67,68が設けられている。この取
付部67,68は、フローティングシャーシ14の両側
面より外側に突出するように形成されている。さらに、
シャーシ13の側壁51,52には、凹部51a,52
aが設けられているので、フローティングシャーシ14
がシャーシ13に取り付けられる際、取付部67,68
は側壁51,52の凹部51a,52aに挿入され、フ
ローティングシャーシ14はシャーシ13に非接触状態
に取り付けられる。
【0027】次に可動ベース駆動機構26について説明
する。図5は駆動ギヤ29の構成を示す図であり、
(A)は平面図、(B)はB−B線に沿う縦断面図、
(C)はC−C線に沿う縦断面図である。図5(A)
(B)に示されるように、駆動ギヤ29は、駆動モータ
106に駆動される減速ギヤに噛合する大径ギヤ29a
と、大径ギヤ29aの上面に一体形成された可動ベース
駆動用の小径ギヤ(第2のギヤ)29bと、小径ギヤ2
9bの上端に嵌合するトレイ駆動用ギヤ(第1のギヤ)
29cを有する。トレイ駆動用ギヤ29cは、ギヤ形状
の凹部29dを有するため、大径ギヤ29a及び小径ギ
ヤ29bと一体的に回転することができる。
【0028】駆動ギヤ29では、可動ベース駆動用の小
径ギヤ29bが従来のものよりも小径であり、トレイ駆
動用ギヤ29cが従来ものよりも大径である。そのた
め、駆動ギヤ29は、可動ベース駆動用の小径ギヤ29
bとトレイ駆動用ギヤ29cとのギヤ比が同一ではな
く、1:2に設定されているので、可動ベース16を上
昇させる際のトルクを増大させることができると共に、
トレイ12の動作がスムーズになり動作音を小さくする
ことが可能になる。
【0029】よって、比較的重量を有するターンテーブ
ル19を回転駆動するディスクモータ20及びピックア
ップ21が搭載された可動ベース16を上昇させる際に
トルク不足にならず、且つディスク交換を行う際にトレ
イ12が短時間でディスク交換位置へ移動することが可
能になり、トレイ12を駆動する際の騒音を低減するこ
とができる。
【0030】また、トレイ駆動用ギヤ29cは、小径ギ
ヤ29bの内周に嵌合する円筒部29eと、外周上端の
歯が1つおきに削除された逃げ部29fとを有する。従
って、トレイ駆動用ギヤ29cの上端は、逃げ部29f
と歯29gとが交互に形成されている。この逃げ部29
fは、前述したトレイ12のラック40の導入部に設け
られた幅広歯40aが嵌合することにより歯29gの噛
み合いを位置合わせするものである。
【0031】また、トレイ駆動用ギヤ29cの円筒部2
9eの内周29hは、大径ギヤ29aの内周29iと同
径であり、シャーシ13より起立された軸13aが挿入
されて回転自在に支持される。
【0032】図6はトレイ12を挿入する様子を拡大し
て示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面からみ
た縦断面図である。図6(A)(B)に示されるよう
に、前面側からトレイ12を挿入する際、トレイ12の
左側内壁に設けられたラック40の導入部が駆動ギヤ2
9のトレイ駆動用ギヤ29cに対向する。そして、ラッ
ク40の逃げ部40cは、駆動ギヤ29のトレイ駆動用
ギヤ29cに設けられた逃げ部29fに対応する位置に
ある。
【0033】図7はトレイ12のラック40が駆動ギヤ
29のトレイ駆動用ギヤ29cに噛み合う様子を拡大し
て示す図であり、(A)は噛み合い開始状態を示す平面
図、(B)は噛み合い位置調整後の状態を示す平面図で
ある。図7(A)に示されるように、前面側からトレイ
12を挿入すると、トレイ12の左側内壁に設けられた
ラック40の幅広歯40aが駆動ギヤ29のトレイ駆動
用ギヤ29cに形成された逃げ部29fに嵌るように、
駆動ギヤ29を時計方向に回動させる。そして、幅広歯
40aが逃げ部29fに嵌る位置に駆動ギヤ29が回動
されると、幅広歯40aが逃げ部29fに嵌合する。
【0034】さらに、トレイ12が挿入方向に移動する
のに連れて幅広歯40aが逃げ部29fに嵌合したま
ま、駆動ギヤ29を時計方向に回動させる。これによ
り、ラック40は、図7(B)に示されるように、歯4
0bをトレイ駆動用ギヤ29cの歯29gに噛み合わせ
ることができる。
【0035】このように、ラック40の幅広歯40aが
駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに形成された逃
げ部29fに嵌合させることによりラック40の歯40
bとトレイ駆動用ギヤ29cの歯29gとの噛み合い位
置を位置合わせすることができる。これにより、トレイ
駆動用ギヤ29cに噛合するトレイ12のラック40の
噛合位置と、大径ギヤ29aと第1スライド部材27の
ラック71の噛合位置とが一致される。
【0036】そのため、トレイ12を組み付ける際に、
トレイ駆動用ギヤ29cに噛合するトレイ12のラック
40の噛合位置と、大径ギヤ29aと第1スライド部材
27のラック71の噛合位置がずれてトレイ12のスト
ロークがずれてしまうことがない。よって、ラック40
とトレイ駆動用ギヤ29cとの噛み合いずれがなくな
り、トレイ12の組み付け作業のやり直しをするといっ
た面倒な作業を行わずに済み、組み付け作業効率を高め
ることができる。図8(A)〜(F)は可動ベース駆動
機構の第1スライダ27の構成を説明するための図であ
り、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面
図、(D)は左側面図、(E)はE−E断面図、(F)
はF−F断面図である。図8(A)〜(F)に示される
ように、第1スライダ(第1可動ベース駆動部材)27
は、後部縁部に形成されギヤ29aに噛合するラック7
1と、シャーシ13の段部に当接してC方向に付勢する
ばね部72と、上方に突出して第2スライダ28に係合
する円筒形状の係合ピン73と、下方に突出してシャー
シ13に設けられた一対のガイド孔55に摺動可能に係
合して摺動位置をガイドされるガイド部74,75とを
有する。第1スライダ27は、固定部としてシャーシ1
3に摺動可能に設けられている。ばね部72は、逆U字
状に形成された弾性体であり、トレイ12がディスク交
換位置に変位したときに弾性変形されて第1スライダ2
7をC方向に付勢する。
【0037】また、第1スライダ27の上面には、後述
するように第2スライダ28の動作を規制するための第
1,第2の突起76,77が突出している。尚、第2の
突起77は、第1の突起76よりも高く形成されてい
る。さらに、第1スライダ27の下面に突出するガイド
部74,75は、逆T字状に形成されているため、一対
のガイド孔55に係合して摺動方向をガイドされると共
に、上方への抜けが防止される。
【0038】図9(A)〜(C)は可動ベース駆動機構
の第2スライダ28の構成を説明するための図であり、
(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図であ
る。図9(A)〜(C)に示されるように、第2スライ
ダ(第2可動ベース駆動部材)28は、側方からみるとL
字状に形成され、フローティングシャーシ14を摺動す
る平面部81と、平面部81の縁部から下方に垂下され
たカム部82とからなる。平面部81は、上方に突出す
るピン83と、摺動方向(C,D方向)に延在形成され
た一対の長孔84,85と、第1スライダ27から起立
した係合ピン73が遊嵌状態に挿入される四角形状の穴
86と、第1スライダ27の第1,第2の突起76,7
7に当接して移動を規制される板バネ(規制手段)87
と、フローティングシャーシ14の開口61の縁部に係
合されて摺動方向がガイドされるように突出するガイド
部88とを有する。
【0039】第2スライダ28は、インシュレータゴム
15によりフローティング状態に支持されたフローティ
ングシャーシ14に摺動可能に支持されているので、シ
ャーシ13に設けられた第1スライダ27からの振動が
伝播されないように穴86に対して第1スライダ27の
係合ピン73が遊嵌状態に挿入されている。
【0040】また、平面部81には、摺動方向(C,D
方向)に延在形成された十字状の孔81aが貫通してお
り、この孔81aには板バネ87が挿入されている。板
バネ87は、一端87aが平面部81に熱かしめ等の固
定方法により固定され、D方向に延在する他端87bが
自由端になっている。そして、板バネ87の他端87b
の下面には、第1スライダ27の第1,第2の突起7
6,77に当接する当接部87cが設けられている。ま
た、板バネ87の他端87bの両側には、当接部87c
を第1,第2の突起76,77から離間させる際に掛止
される掛止部87dが突出している。
【0041】また、カム部82には、可動ベース16の
前端から突出する一対のピン23が挿通される傾斜溝8
9,90が貫通している。そのため、第2スライダ28
がC方向に摺動すると、可動ベース16の一対のピン2
3が相対的に傾斜溝89,90に沿って上動する。よっ
て、可動ベース16に支持されたターンテーブル19及
びピックアップ21がフローティングシャーシ14の開
口61を通過して上方に変位する。
【0042】これにより、トレイ12に載置されたディ
スクは、ターンテーブル19により持ち上げられてクラ
ンパ18との間でクランプされる。これと共にピックア
ップ21がクランプされたディスクの下面に対向してデ
ィスクに記録された情報を読み取ることができる。
【0043】また、長孔84,85には、フローティン
グシャーシ14上に設けられた突起91,92が嵌合す
る。そのため、第2スライダ28は、長孔84,85と
突起91,92との嵌合により摺動方向がC,D方向と
なるように規制される。
【0044】さらに、可動ベース16の一対のピン23
が傾斜溝89,90の上側水平部89a,90aに位置
するとき、可動ベース16の前端は上昇し、可動ベース
16の一対のピン23が傾斜溝89,90の傾斜部89
b,90bを通過して下側水平部89c,90cに位置
するとき、可動ベース16の前端は降下する。
【0045】可動ベース16は、比較的重量を有するタ
ーンテーブル19を回転駆動するディスクモータ20及
びピックアップ21が搭載されているので、一対のピン
23が上側水平部89a,90aのP1位置から傾斜部
89b,90bのP2位置に移動する際、第1スライダ
27の係合ピン73が穴86に遊嵌してがたつきがある
分、ピン23が傾斜部89b,90bをD方向に押圧す
ることにより第2スライダ28をスライドさせて急激に
ピン23が下側水平部89c,90cのP3位置に降下
してしまうおそれがあった。
【0046】しかしながら、第2スライダ28は、図3
に示されるように、板バネ87の先端に設けられた当接
部87cが第1スライダ27の第1,第2の突起76,
77に当接してD方向への移動が規制され、駆動ギヤ2
9により駆動される第1スライダ27と一体的に移動す
る。そのため、可動ベース16のピン23が上記P1位
置からP2位置へ移動する過程で傾斜部89b,90b
をD方向に押圧しても第2スライダ28が勝手にD方向
へ移動できないため、ピン23が急激に降下できず、可
動ベース16の前端は第1スライダ27の駆動位置に応
じた速度で降下する。
【0047】このように、イジェクト動作時にトレイ1
2を移動させる前に可動ベース16の前端を降下させる
場合、可動ベース16のピン23が上記P1位置からP
2位置へ移動する過程で可動ベース16の前端が急激に
降下しないので、第2スライダ28の穴86が係合ピン
73に衝突せず、可動ベース16を降下させる際の衝撃
及び衝撃音が発生することを防止できる。
【0048】ここで、上記のように構成された可動ベー
ス駆動機構26の動作をトレイ12の動作と共に説明す
る。
【0049】図10はトレイ12がディスク交換位置に
移動した状態を示す側面図である。図10に示されるよ
うに、トレイ12がA方向に引き出されてディスク交換
位置に移動された状態では、可動ベース16の前端が降
下している。そのため、可動ベース16は、回動支点と
しての板バネ22が撓んで傾斜した状態となる。よっ
て、ターンテーブル19及びピックアップ21は、可動
ベース16の回動動作と共に降下する。
【0050】図11はイジェクト操作によりトレイ12
がディスク交換可能なイジェクト位置に移動完了したと
きの可動ベース駆動機構26の動作状態を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は正面図である。図11
(A)(B)に示されるように、フローティングシャーシ
14の上面には第2スライダ28が摺動可能に載置さ
れ、フローティングシャーシ14の下面には第1スライ
ダ27が摺動可能に対向している。そして、フローティ
ングシャーシ14の上面には板バネ87に当接する台形
状のカム14aが突出している。
【0051】このカム14aは、板バネ87の側方に突
出する当接部87dが摺接する位置に設けられている。
そして、板バネ87は、第1スライダ27の摺動位置に
より摺接部87dがカム14aの傾斜部を通過すること
により係止解除位置に変位する。尚、ディスク装着動作
過程では、第1スライダ27の係合ピン73が穴86に
対してD方向に移動して第2スライダ28をC方向に押
圧しないので、板バネ87により第2スライダ28を規
制する必要がない。
【0052】ここで、可動ベース駆動機構26の第1ス
ライダ27及び第2スライダ28の動作について説明す
る。
【0053】図12はディスク装着動作過程の第1スラ
イダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であり、
(A)は平面図、(B)は正面図である。図12(A)
(B)に示されるように、第1スライダ27は、ギヤ2
9aに噛合するラック71を有するため、ディスク装着
操作によりギヤ29aが駆動モータ106により回転駆
動されると、D方向に摺動する。係合ピン73が穴86
のD方向の壁面を押圧し、第2スライダ28がD方向へ
摺動する。板バネ87の摺接部87dは、第2スライダ
28がD方向に摺動する過程でカム14aの上面に乗り
上げて上方に変位する。これにより、板バネ87の先端
に設けられた当接部87cが第1スライダ27の第1,
第2の突起76,77から離間することにより第1スラ
イダ27と第2スライダ28との相対的な規制が解除さ
れる。
【0054】図13はディスク収容完了のときの第1ス
ライダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は正面図である。図13
(A)(B)に示されるように、第2スライダ28がさら
にD方向に摺動すると、板バネ87の摺接部87dが台
形状のカム14aから離間すると共に、可動ベース16
の一対のピン23が傾斜溝89,90の傾斜部89b,
90bを通過して傾斜溝89,90の上側水平部89
a,90aに至る過程で、可動ベース16の前端が上昇
する。これにより、可動ベース16に搭載されたターン
テーブル19がトレイ12に載置されたディスクをクラ
ンプすると共に、ピックアップ21がディスクの記録面
に対向する。このとき、穴86内をピン73がC及びD
方向へ自由に移動可能である。
【0055】図14はイジェクト動作途中の第1スライ
ダ27及び第2スライダ28の状態を示す図であり、
(A)は平面図、(B)は正面図である。図14(A)
(B)に示されるように、イジェクト操作により可動ベー
ス16の一対のピン23が傾斜溝89,90の傾斜部8
9b,90bを通過して下側水平部89c,90cに位
置するとき、可動ベース16の前端は降下する。これに
より、可動ベース16に搭載されたターンテーブル19
及びピックアップ21がトレイ12の下方に移動する。
【0056】可動ベース16は、一対のピン23が上側
水平部89a,90aのP1位置から傾斜部89b,9
0bのP2位置に移動する際、第1スライダ27からの
振動が第2スライダ28に伝播されないように第1スラ
イダ27の係合ピン73が穴86に遊嵌しているため、
穴86に対してC方向に移動してピン23が傾斜部89
b,90bをD方向に押圧することにより第2スライダ
28をスライドさせて急激にピン23が下側水平部89
c,90cのP3位置に降下してしまうおそれがあっ
た。
【0057】しかしながら、第2スライダ28は、図3
及び図14(B)に示されるように、板バネ87の先端
に設けられた当接部87cが第1スライダ27の第1,
第2の突起76,77に当接してD方向への移動が規制
され、駆動ギヤ29により駆動される第1スライダ27
と一体的に移動する。そのため、イジェクト開始時に第
1スライダ27の係合ピン73が穴86に対してC方向
に移動して可動ベース16のピン23が上記P1位置か
らP2位置へ移動する過程で傾斜部89b,90bをD
方向に押圧しても第2スライダ28が勝手にD方向へ移
動できないため、ピン23が急激に降下できず、可動ベ
ース16の前端は第1スライダ27の駆動位置に応じた
速度で降下する。
【0058】このように、イジェクト動作時にトレイ1
2を移動させる前に可動ベース16の前端を降下させる
場合、可動ベース16のピン23が上記P1位置からP
2位置へ移動する過程で可動ベース16の前端が急激に
降下しないので、第2スライダ28の穴86が係合ピン
73に衝突せず、可動ベース16を降下させる際の衝撃
及び衝撃音が発生することを防止できる。また、可動ベ
ース16の降下による衝撃が緩和され、衝撃によりディ
スクがトレイ12の載置位置からずれることを防止す
る。
【0059】図15はトレイ12がディスク交換位置に
移動したときの可動ベース駆動機構26の動作状態を
示す平面図である。図15に示されるように、トレイ1
2がディスク交換位置に移動した状態においては、トレ
イ12のラック40が駆動モータ106に駆動される駆
動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cに噛合している。
そのため、トレイ12は、小径ギヤ29bよりも大径な
トレイ駆動用ギヤ29cにより高速で移動することがで
きる。また、第2スライダ28は、ピン83がトレイ1
2の下面側に形成されたガイド溝44に嵌合して傾斜部
44dを通過した位置にあるため、D方向に移動した位
置にロックされている。
【0060】そして、第1スライダ27のピン73は、
第2スライダ28の穴86に係合しているので、第2ス
ライダ28と共にD方向に移動している。そのため、第
1スライダ27のラック71は、駆動ギヤ29の小径ギ
ヤ29bから離間した駆動解除位置にある。また、第1
スライダ27の右端側に設けられた押圧部72は、シャ
ーシ13の凹部98aの内壁に当接されて弾性変形して
いる。
【0061】第2スライダ28は、可動ベース16の前
端から突出する一対のピン23が挿通される傾斜溝8
9,90を有するため、第2スライダ28がD方向に摺
動すると、可動ベース16の一対のピン23が相対的に
傾斜溝89,90に沿って下動する。よって、可動ベー
ス16は図10に示す傾斜状態に変位する。
【0062】さらに、第2スライダ28に設けられた板
バネ87の先端に設けられた当接部87cは、第1スラ
イダ27の第1,第2の突起76,77に当接してD方
向への移動が規制されている。そのため、第2スライダ
28は、駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cにより
駆動される第1スライダ27と一体的に移動する。従っ
て、イジェクト動作時、可動ベース16のピン23が上
記P1位置からP2位置へ移動する過程で傾斜部89
b,90bをD方向に押圧しても第2スライダ28がD
方向へ移動せず、ピン23が急激に降下することが防止
される。よって、可動ベース16の前端は、衝撃及び衝
撃音が発生しないように第1スライダ27の駆動位置に
応じた速度で降下する。尚、上記衝撃防止動作は、イジ
ェクト操作により可動ベース16が降下開始するときだ
け一時的に第1スライダ27のD方向への移動を規制す
るものである。
【0063】図16はトレイ12がディスク交換位置か
らB方向に移動し始めたときの可動ベース駆動機構26
の動作状態を示す平面図である。トレイ12のディス
ク載置部30にディスクが載置された後、トレイ12が
B方向に押圧操作される。このようにしてトレイ12が
ディスク交換位置からB方向に移動し始めると、図16
に示されるように、ベース駆動機構26のギヤ29cが
時計方向に回動してラック40をB方向に移動させると
共に、トレイ12の下面に設けられたガイド溝44の傾
斜部44dが第2スライダ28のピン83をC方向に押
圧して第2スライダ28をC方向に移動させる。その
際、第2スライダ28に設けられた板バネ87は、摺接
部87dがカム14aに乗り上げているので、掛止部8
7dが上方に押圧されて当接部87cが第1スライダ2
7の第1,第2の突起76,77から離間する。
【0064】また、第1スライダ27の右端側に設けら
れた逆U字状に湾曲された押圧部72は、シャーシ13
の凹部98aを押圧しているので、その反作用により第
1スライダ27をC方向に付勢している。よって、第1
スライダ27及び第2スライダ28は、ガイド溝44の
傾斜部44dに沿ってスムーズにC方向に移動し始め
る。
【0065】図17はトレイ12がB方向に移動すると
きの可動ベース駆動機構26の動作状態を示す平面図
である。
【0066】図17に示されるように、トレイ12が駆
動モータ106に回転駆動力によりB方向に移動してデ
ィスク収容位置の直前位置に至ると、トレイ12のラッ
ク40が駆動ギヤ29のトレイ駆動用ギヤ29cから離
間する。これと共に、第1スライダ27のピン73及び
第2スライダ28のピン83は、トレイ12の下面に設
けられたガイド溝42の傾斜部42c及びガイド溝44
の傾斜部44dに沿ってC方向に摺動する。
【0067】そのため、第1スライダ27のラック71
が駆動ギヤ29の小径ギヤ29bに噛合する位置に移動
する。第1スライダ27は、トレイ駆動用ギヤ29cよ
りも減速比の大きい小径ギヤ29bにより駆動されるた
め、より大きな駆動トルクで駆動される。これにより、
第1スライダ27のピン73及び第2スライダ28のピ
ン83は、トレイ12の下面に設けられたガイド溝42
の傾斜部42c及びガイド溝44の傾斜部44dをC方
向に押圧することによりトレイ12をB方向に移動させ
てディスク収容位置に移動させる。
【0068】図18はトレイ12がディスク収容位置に
移動したときの可動ベース駆動機構26の動作状態を
示す平面図である。
【0069】図18に示されるように、トレイ12が駆
動モータ106に回転駆動力により第1スライダ27の
ラック71がC方向に駆動されて最左端位置に至ると、
第2スライダ28もピン73に駆動されて最左端位置に
移動する。そのため、第2スライダ28の傾斜溝89,
90がC方向に移動することにより、可動ベース16の
前端から突出する一対のピン23が上動する。
【0070】よって、可動ベース16に支持されたター
ンテーブル19がトレイ12に載置されたディスクを持
ち上げ、ターンテーブル19上に突出するテーパ部分が
ディスクの芯だしを行いながら、クランパ18にディス
クを押圧する。これと同時に、ピックアップ21がディ
スクの下面に対向してディスクに記録された情報を読み
取ることが可能な状態となる。
【0071】この状態において、第1スライダ27のピ
ン73は、トレイ12のガイド溝42の壁部42aに当
接してトレイ12のA方向への移動を阻止する。尚、第
2スライダ28のピン83は、ガイド溝44の壁部44
a,44bから離間している。
【0072】図19はディスク再生状態のときの可動ベ
ース駆動機構26の動作状態を示す平面図である。
【0073】図19に示されるように、駆動モータ10
6が所定時間上記とは逆方向に回転駆動される。これに
より、ギヤ29aに噛合するラック71を有する第1ス
ライダ27はD方向に移動する。そのため、第1スライ
ダ27から上方に突出するピン73は第2スライダ28
の穴86の略中間位置に至り、遊嵌状態で嵌合する。
【0074】このように、第1スライダ27のピン73
が第2スライダ28の穴86と非接触となるため、シャ
ーシ13に入力された振動が第1スライダ27を介して
第2スライダ28に伝播することが防止される。
【0075】図20は可動ベース16がディスククラン
プ位置に上動した状態を示す側面図である。図21は可
動ベース16がディスククランプ位置に上動した状態を
示す正面図である。
【0076】上記のように動作状態〜により、可動
ベース16は図10に示す傾斜状態から図20及び図2
1に示すように水平状態に上動し、ターンテーブル19
とクランパ18との間にディスクをクランプする。これ
で、ピックアップ21は、装置内に装着されたディスク
に記録された情報を読み取ることができる。
【0077】このように、トレイ12がディスク収容位
置に移動した状態では、固定側のシャーシ13に設けら
れた駆動ギヤ29、トレイ12、第1スライダ27は、
フローティングシャーシ14に設けられた第2スライダ
28、可動ベース16と分離された非接触状態となる。
また、フローティングシャーシ14は、シャーシ13に
インシュレータゴム15を介してフローティング状態に
支持されているので、例え外部振動がシャーシ13又は
トレイ12に入力されてもインシュレータゴム15によ
り可動ベース16に伝播することが防止される。よっ
て、振動伝播によるピックアップ21のオフトラック発
生を防止できる。
【0078】また、トレイ12に接触した場合でもその
衝撃が可動ベース16に伝播しないため、前面ベゼル2
5の開口25に開閉蓋を設けずに済み、その分部品点数
を削減して組み付け工程を簡略化することができる。ま
た、可動ベース16が水平状態に上動すると、可動ベー
ス16上に取着されたゴム部材105がフローティング
シャーシ14の下面に押圧されて弾性変形する。よっ
て、可動ベース16はゴム部材105の弾性復元力によ
り下方向に付勢された状態となり、一対のピン23が第
2スライダ28の傾斜溝89,90に押圧されてがたつ
きのない状態に支持される。
【0079】図22は上記動作状態〜に対応する各
動作部分のタイムチャートである。尚、図22(a)は
駆動モータ106の動作状態を示す。図22(b)はト
レイ12の動作状態を示す。図22(c)は第1スライ
ダ27の動作状態を示す。図18(d)は第2スライダ
28の動作状態を示す。図22(e)は可動ベース16
の動作状態を示す。尚、上記実施例では、CD−ROM
装置を一例として挙げたが、これに限らず、CD−RO
M以外の記録媒体が装着されるディスク装置にも適用で
きるのは勿論である。
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、駆動ギヤがトレイのラックに噛合する第1のギヤと
可動ベース駆動部材のラックに噛合する第2のギヤとを
有し、第1のギヤと第2のギヤとのギヤ比が異なるよう
に設定したため、トレイの移動速度を高めると共に、可
動ベース駆動部材を駆動するトルクを増大させることが
できる。そのため、トレイの動作時の騒音を低減してデ
ィスク交換時の静粛性を高めることができると共に、タ
ーンテーブル駆動モータやピックアップが搭載された可
動ベースを昇降動作させる際の駆動力を確実に伝達させ
ることができる。
【0080】上記請求項2記載の発明は、第1のギヤが
第2のギヤよりも大径に形成されたため、トレイの移動
速度を高めると共に、可動ベース駆動部材を駆動するト
ルクを増大させることができ、上記請求項1と同様な効
果が得られる。
【0081】上記請求項3記載の発明は、第1のギヤと
第2のギヤとのギヤ比を2:1となるように設定するた
め、トレイの移動速度を高めると共に、可動ベース駆動
部材を駆動するトルクを増大させることができ、上記請
求項1と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディスク装置の一実施例の分解斜
視図である。
【図2】トレイのガイド溝を残してトレイを外した状態
の平面図である。
【図3】可動ベース駆動機構付近の構造を示す正面図で
ある。
【図4】トレイ12の構成を示す図であり、(A)はト
レイ12を下方からみた底面図、(B)はトレイ12の
ラック導入部を拡大して示す側面図、(B)はトレイ1
2のラック導入部を拡大して示す底面図である。
【図5】駆動ギヤ29の構成を示す図であり、(A)は
平面図、(B)はB−B線に沿う縦断面図、(C)はC−
C線に沿う縦断面図である。
【図6】トレイ12を挿入する様子を拡大して示す図で
あり、(A)は平面図、(B)は正面からみた縦断面図
である。
【図7】トレイ12のラック40が駆動ギヤ29のトレ
イ駆動用ギヤ29cに噛み合う様子を拡大して示す図で
あり、(A)は噛み合い開始状態を示す平面図、(B)
は噛み合い位置調整後の状態を示す平面図である。
【図8】可動ベース駆動機構の第1スライダ27の構成
を説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は
正面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は
E−E断面図、(F)はF−F断面図である。
【図9】可動ベース駆動機構の第2スライダ28の構成
を説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は
正面図、(C)は側面図である。
【図10】トレイがディスク交換位置に移動した状態を
示す側面図である。
【図11】イジェクト操作によりトレイ12がディスク
交換可能なイジェクト位置に移動完了したときの可動ベ
ース駆動機構26の動作状態を示す図であり、(A)
は平面図、(B)は正面図である。
【図12】ディスク装着動作過程の第1スライダ27及
び第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は平
面図、(B)は正面図である。
【図13】ディスク収容完了のときの第1スライダ27
及び第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は
平面図、(B)は正面図である。
【図14】イジェクト動作途中の第1スライダ27及び
第2スライダ28の状態を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は正面図である。
【図15】トレイがディスク交換位置に移動したときの
可動ベース駆動機構の動作状態を示す平面図である。
【図16】トレイがディスク交換位置からB方向に移動
し始めたときの可動ベース駆動機構の動作状態を示す
平面図である。
【図17】トレイがB方向に移動するときの可動ベース
駆動機構の動作状態を示す平面図である。
【図18】トレイがディスク収容位置に移動したときの
可動ベース駆動機構の動作状態を示す平面図である。
【図19】トレイがディスク収容位置に移動したときの
可動ベース駆動機構の動作状態を示す平面図である。
【図20】可動ベースがディスククランプ位置に上動し
た状態を示す側面図である。
【図21】可動ベースがディスククランプ位置に上動し
た状態を示す正面図である。
【図22】動作状態〜に対応する各動作部分のタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
11 ディスク装置 12 トレイ 13 シャーシ 14 フローティングシャーシ 14a カム 15 インシュレータゴム 16 可動ベース 17 クランパホルダ 18 クランパ 19 ターンテーブル 20 ディスクモータ 21 ピックアップ 23 ピン 24 前面ベゼル 26 可動ベース駆動機構 27 第1スライダ 28 第2スライダ 29 駆動ギヤ 29a 大径ギヤ 29b 小径ギヤ 29c トレイ駆動用ギヤ 29f 逃げ部 30 ディスク載置部 40 ラック 40a 幅広歯 40b 歯 40c 逃げ部 42 第1ガイド溝 44 第2ガイド溝 53,54 トレイ支持部 58 排出スイッチ 59 クランプスイッチ 71 ラック 73 係合ピン 76 第1の突起 77 第2の突起 81 平面部 82 カム部 83 ピン 86 穴 87 板バネ 87c 当接部 87d 摺接部 89,90 傾斜溝 93 アーム本体 94 回転軸 95 押圧ピン 96 ピン 101 ディスク 102 ばね 106 駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体が載置され、ディス
    ク交換位置とディスク収容位置との間を移動可能に設け
    られたトレイと、 該トレイがディスク収容位置に移動した後、ディスクを
    支持するターンテーブルと、 前記ディスク状記録媒体の記録面に記録された情報を記
    録または再生するピックアップと、 前記ターンテーブル及び前記ピックアップを支持する可
    動ベースと、 前記ターンテーブルとの間で前記ディスクを挟持するク
    ランパと、 前記トレイがディスク収容位置に移動したとき、モータ
    に駆動されて前記ターンテーブルと前記クランパとの間
    で前記ディスクを挟持するように前記可動ベースを動作
    させる可動ベース駆動部材と、 前記トレイ及び前記可動ベース駆動部材を駆動する駆動
    ギヤと、 を有するディスク装置において、 前記駆動ギヤは、前記トレイのラックに噛合する第1の
    ギヤと前記可動ベース駆動部材のラックに噛合する第2
    のギヤとを有し、前記第1のギヤと前記第2のギヤとの
    ギヤ比が異なるように設定したことを特徴とするディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のギヤは、前記第2のギヤより
    も大径に形成されたことを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のギヤと前記第2のギヤとのギ
    ヤ比は、2:1となるように設定されたことを特徴とす
    る請求項1記載のディスク装置。
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