JP2000020171A - 携帯型情報処理装置 - Google Patents

携帯型情報処理装置

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JP2000020171A
JP2000020171A JP10183562A JP18356298A JP2000020171A JP 2000020171 A JP2000020171 A JP 2000020171A JP 10183562 A JP10183562 A JP 10183562A JP 18356298 A JP18356298 A JP 18356298A JP 2000020171 A JP2000020171 A JP 2000020171A
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heat
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processing apparatus
heating element
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JP10183562A
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Takashi Kobayashi
小林  孝
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯型情報処理装置の放熱効果を高めたい。 【解決手段】 携帯型情報処理装置の液晶表示パネル7
での放熱構造として、放熱板5にサーモサイホン6を組
み合わせ、発熱体であるCPU1の熱をヒートパイプ3
から放熱板5へ伝達する。放熱板5は、蓋部51の外側
の面に露出して設けられているため、放熱板5の面積全
体を有効に使った放熱が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置に関
し、特に、発熱体で発生した熱を容易に外部に放出でき
る携帯型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開平9−6481号公報のものが知られている。この
公報に記載された従来の携帯型情報処理装置は、図25
に示すように、蓋部51にヒートパイプ3と放熱板5が
組み込まれ、本体部50に組み込まれた発熱体1の熱
は、熱伝導ブロック2とヒートパイプ3を介して放熱板
5から放出される。また、その他の従来の技術として、
特開平8−87354号公報、特開平8−204373
号公報、特開平8−261672号公報などがある。
【0003】図26は、蓋部51の分解斜視図である。
フロントパネル60と外部筐体12の間に、液晶表示パ
ネル7とバックライト10とバックライト用光学系62
とバックライト用インバータ基板95が設けられてい
る。図27は、蓋部51と本体部50の温度分布図であ
る。図中、曲線は等温線を示す。図27は、CPU1と
バックライト10とインバータ基板95から多量に発熱
されていることを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯型情報処理
装置は、放熱板5の面方向の熱伝導が十分でないため
に、ヒートパイプ3から送られた熱を放熱板5の全面に
伝導させることが難しかった。その結果、放熱板5の各
部位のうち、ヒートパイプ3に近い部位しか放熱に貢献
できず、放熱効果が十分でなかった。
【0005】また、従来の携帯型情報処理装置は、蓋部
の内部側面に組み込まれたバックライト10の熱が液晶
表示パネル7に伝わり、バックライト10に近い部位と
遠い部位とで温度差が生じた。そして、この温度差によ
って、バックライト10に色ムラが生じ問題であった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、情報処理装置の発熱効率を向上
させることを目的とする。また、この発明は、バックラ
イトによる影響を抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る携帯型情
報処理装置は、発熱体が組み込まれた本体部と、内側の
面に液晶表示パネルが設けられた蓋部とを有する携帯型
情報処理装置において、前記蓋部の外側の面に露出して
設けられ、前記発熱体で発生した熱を外部に放出させる
放熱板を備えることを特徴とする。
【0008】前記放熱板の露出面には、発泡塗料層が形
成されていることを特徴とする。
【0009】前記本体部には、前記発熱体で発生した熱
を前記本体部の裏面から放出させる熱伝導部材が設けら
れていることを特徴とする。
【0010】前記本体部の裏面には、発泡塗料層が形成
されていることを特徴とする。
【0011】前記放熱板の周縁には、前記放熱板に比べ
て加工性のよい枠部が設けられていることを特徴とす
る。
【0012】前記放熱板の膨張率は、前記枠部の膨張率
と略同一であることを特徴とする。
【0013】前記放熱板には、膨張率調整用の添加物が
混入されていることを特徴とする。
【0014】前記放熱板の材質としてアルミニウムが用
いられ、前記枠部の材質としてマグネシウムが用いられ
ていることを特徴とする。
【0015】前記情報処理装置は、放熱板にサーモサイ
ホンを備えたことを特徴とする。
【0016】前記情報処理装置は、更に、前記発熱体か
ら前記サーモサイホンに対して、前記発熱体で発生した
熱を伝える熱伝導部材を備えたことを特徴とする。
【0017】前記熱伝導部材は、前記発熱体と前記サー
モサイホンとの間に、前記発熱体で発生した熱を前記サ
ーモサイホンに伝えるヒートパイプを備えることを特徴
する。
【0018】前記サーモサイホンは、作動液をためる液
溜部と作動液を前記放熱板の面方向に循環させる流路と
を有し、前記ヒートパイプは、前記サーモサイホンの液
溜部に接触していることを特徴とする。
【0019】前記熱伝導部材は、前記発熱体とヒートパ
イプの間に、ヒンジ部を有する熱伝導ブロックを備え、
前記ヒートパイプは、この熱伝導ブロックに設けられた
ヒンジ部に挿入されていることを特徴とする。
【0020】上記塗料層は、発泡材を含む塗布材を塗布
して発泡させた発泡層と、上記発泡層の上に、発泡層よ
りも硬度の高いトップコーティング層を有することを特
徴とする。
【0021】上記トップコーティング層は、ビーズを含
むビーズ系塗布材により形成されることを特徴とする。
【0022】上記塗布材は、塗料と樹脂コーティング材
のいずれかであることを特徴とする。
【0023】上記発泡層の厚さは、50〜500μmで
あることを特徴とする。
【0024】上記金属部材は、ダイキャストにより成形
され、上記触感温度を減少させる層は、ダイキャストに
よる金属部材の成形時に生ずる表面のヒケと湯じわと傷
とのいずれかの目処め補完と隠蔽とのいずれかに用いら
れることを特徴とする。
【0025】この発明に係る携帯型情報処理装置は、発
熱体が組み込まれた本体部と、内側の面に液晶表示パネ
ルが設けられた蓋部とを有する携帯型情報処理装置にお
いて、前記蓋部に設けられ、前記発熱体で発生した熱を
外部に放出させる放熱板を備え、前記放熱板は、前記液
晶表示パネルと密着していることを特徴とする。
【0026】前記放熱板は、前記蓋部の外側の面に露出
して設けられていることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明に係
る情報処理装置の好適な実施の形態について添付図面を
参照して説明する。
【0028】図1に基づいて、携帯型情報処理装置の構
成を説明する。50は、ノート型パーソナルコンピュー
タの本体部、51は、本体部をおおう蓋部、52は、本
体部50と蓋部51が係合している係合軸であり、ヒン
ジ構造を有している。1は発熱体であるCPU(Cen
tral Processing Unit)、2はC
PUの熱を効率的に集めヒートパイプ3に伝えるための
ヒンジ部13付きの熱伝導ブロックである。熱伝導ブロ
ック2は、熱伝導材であれば金属でなくても、カーボン
等でもよい。熱伝導ブロック2のヒンジ部13の軸は係
合軸52と同一軸上にある。ヒートパイプとは、排気し
た金属パイプの中に所定の温度で気化する液体(以下、
作動液という)を適量封入し、高温端で気化熱を奪い、
低温端で凝縮熱を放出させることにより高効率の熱伝達
を行うもので、管の内壁に設けた縦方向の溝や多孔質構
造(ウイック)の毛細管現象を利用して作動液を循環さ
せるものである。4はヒートパイプ3と放熱板5とを有
効に熱接続するための固定板、7は液晶表示パネル、1
0はバックライトである。12は蓋部51の外側の筐体
である。70は筐体12で形成された枠部である。
【0029】図2は、蓋部51の外側の斜視図である。
図3は、図1のA−A断面図である。図2において、7
0は蓋部51の外側の筐体12による枠部である。放熱
板5は、蓋部51の外側の筐体12の一部分に露出して
設けられている。80は筐体12の表面に塗布された発
泡材塗料層である。71は熱伝導性の高い、かつ、絶縁
性のあるシリコンラバーである。73はCPU1が搭載
された基板である。基板73には、CPU1の熱を伝え
る熱伝導ホール76が設けられている。熱伝導ホール7
6は、基板73に設けられたビアホール又はスルーホー
ルに銅などの金属が充填されたものである。72はシリ
コンラバー71を介して伝えられる熱を筐体12に伝え
る熱伝導プレートである。熱伝導プレート72の材質
は、高熱伝導性があるものであれば、どのようなもので
も構わない。また、バネ性があるものであれば、なお望
ましい。
【0030】図2と図3に基づいて、携帯型情報処理装
置の放熱処理を説明する。CPU1で発生した熱は、熱
伝導ブロック2を介してヒートパイプ3に伝わり、二層
流熱輸送により放熱板5に伝わる。放熱板5は、外部に
露出しており、極めて効率的に熱拡散され、最終的に熱
放射の効果で外気に熱放散される。
【0031】前述した例では、ヒートパイプ3を用いた
が、これ以外にも、グラファイト、カーボン繊維などの
熱伝導性の高い軟性シート8を用いてもよい。又は、線
材などの高熱伝導材でもよく、同様の効果を奏する。
【0032】図3に示す、放熱板5の材質の好適な例は
アルミニウムである。また、枠部70の材質の好適な例
はマグネシウムである。マグネシウムは、アルミニウム
に比べて加工性がよく、曲げ加工や絞り加工やその他の
機械加工がしやすい材質である。従って、図3に示すよ
うに、放熱板5は、アルミニウムの平板を用い、枠部7
0は、マグネシウムによる機械加工成形品を用いる。な
お、マグネシウムの代わりに、更に加工性のよい材質を
用いても構わない。例えば、プラスチック加工品や樹脂
加工品を用いても構わない。また、放熱板5の材質とし
てアルミニウムの代わりに、グラファイトや銅を用いて
も構わない。
【0033】次に、放熱板と液晶表示パネルとを密着さ
せることによる利点を説明する。TFT(Thin F
ilm Transistor)を用いた液晶表示パネ
ルでは液晶の温度依存性からパネル内の温度差による色
むら、表示むらができるためパネル内での温度差を抑え
る必要がある。図3では、放熱板5と液晶表示パネル7
を密着させているので、この液晶表示パネル7の熱が放
熱板5に伝わり、液晶表示パネル7が全体的に又は部分
的に加熱・高温化することを防ぐ効果がある。放熱板の
温度がそれほど高くない場合、もしくは、バックライト
の発熱により液晶表示パネル7に温度差が大きく発生し
ている場合には、液晶表示パネル7を放熱板5に密着さ
せることで、液晶表示パネル7をあわせて冷却する。こ
うして、液晶表示パネル7の温度分布を均一することで
表示むらをなくし、表示品位を上げることができる。
【0034】図4に基づいて、放熱板の取り付け構造を
説明する。図5は、図4に示す取り付け構造の断面図で
ある。図5において、枠部70と放熱板5は、B部にお
いて接着剤により接着される。放熱板5の材質として、
例えば、アルミニウムが用いられる。また、枠部70の
材質として、例えば、マグネシウムが用いられる。図4
及び図5に示す場合は、放熱板5の周囲に接着剤を設
け、枠部70の内側に接着剤で貼り付ける場合を示して
いる。アルミニウムの熱膨張率は、マグネシウムの熱膨
張率も大きいため、両者の熱膨張率を等しくすることが
望ましい。例えば、アルミニウムの熱膨張率を減少させ
るために、アルミニウムにアルミニウムよりも熱膨張率
の小さい添加物を混入する。添加物の一例として、アル
ミニウムにカーボン繊維を入れることが考えられる。カ
ーボン繊維を入れることによりアルミニウムの熱膨張率
が減少する。このようにして、カーボン繊維を入れたア
ルミニウムとマグネシウムの熱膨張率を略同一にするこ
とができる。なお、マグネシウムにマグネシウムより熱
膨張率の大きい添加物を混入するようにしても構わな
い。
【0035】図6に基づいて、放熱板の他の取り付け構
造を説明する。図7は、図6に示す取り付け構造の断面
図である。図7に示すように、枠部70と放熱板5は、
C部において接着剤により接着される。また、図7に示
すように、枠部70と放熱板5の間には、隙間Eが設け
られている。このように、隙間を設けることにより、枠
部70と放熱板5の熱膨張率が異なる場合でも、熱膨張
による破壊を起こすことがない。図7に示すように、隙
間Eを設ける場合には、枠部70の方の熱膨張率が大き
くても構わない。或いは、放熱板5の熱膨張率の方が大
きくても構わない。
【0036】図8に基づいて、放熱板の他の取り付け構
造を説明する。図9は、図8に示す取り付け構造の断面
図である。図9において、枠部70と放熱板5は、D部
において接着剤により接着される。図9に示す構造の場
合は、枠部70と放熱板5の熱膨張率が異なっていても
さほど問題はない。
【0037】次に、図3に示した塗料層80について詳
細に説明する。携帯電子機器では、小型・高性能・軽量
化を実現する実装技術が製品差別化のキーポイントとな
っている。このような背景から対重量強度に優れる金属
ダイキャスト筐体が増えてきている。金属筐体では従来
の樹脂筐体に比べ熱伝導率が2〜3桁大きいため放熱構
造面で有利となる。一方で、表面を人が触った際には集
熱効果により、同一温度の樹脂筐体よりも熱く感じる課
題がある。特に最近のモーバイルコンピュータではCP
U(Central Processing Uni
t)部分での局所発熱増大に伴う筐体表面の高温化が課
題であり、対策が必要となる。
【0038】そこで、塗装をベースとし表面処理方法に
工夫をこらすことで従来塗装の持つ意匠性、各種形状へ
の追従性/処理生産性、低コストといった利点を保った
まま、触感温度対策処理を実現する。特に、金属ででき
た携帯型電子機器の筐体表面の触感温度をやわらげると
ともに、意匠的に製品仕様が向上するとともに、傷の付
かない塗装を提供する。ここで、「断熱する」ことと、
「触感温度をやわらげる」こととは、異なる概念であ
る。「断熱する」というのは、熱を遮断することであ
り、熱を伝導させないことである。例えば、携帯型電気
機器の筐体表面で「断熱する」ということは携帯型電子
機器の内部で発生する熱が内部に閉じこめられてしまう
ことを意味し、故障の原因となってしまう。一方、「触
感温度をやわらげる」というのは、携帯型電子機器の内
部で発生する熱が筐体表面から外部に放熱される場合
に、その放熱によって手や脂へ流れ込む伝熱量を減少さ
せることである。即ち、「触感温度をやわらげる」とい
うのは、携帯型電子機器の筐体表面からの放熱を促進し
なければならないということと、その放熱による人体へ
の不快感を除去しなければならないということの2つの
相反する要求を満足させるための技術である。このよう
に、放熱性を維持しながら、放熱による人体への影響を
やわらげる塗装技術を提供するものである。
【0039】図10は、図3におけるA部を示す筐体実
装断面図である。金属筐体12として、例えば、マグネ
シウム又はマグネシウム合金を用いる。又は、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金を用いてもよい。又は、その
他密度が4.0g/cm3 以下又は5.0g/cm3
下の軽金属を用いてもよい。一般塗装では、厚膜塗装を
施すことが困難なので、事前に樹脂コーティング材87
により下地を形成して表面処理層の厚さを増して、触感
温度特性を改善する。具体的下地材としては、塩化ビニ
ール樹脂等を用いればよく、およそ100ミクロン以上
の厚さがあれば効果がある。この例は、異なる種類の塗
布材(塗料86と樹脂コーティング材87)を多層構造
で配置し、表面処理層の厚さを増して、触感温度特性を
改善するものである。また、塩化ビニール樹脂の代わり
に、高分子化合物(ポリマー)を用いればよく、例え
ば、アクリル樹脂、フッ素系樹脂、ビニール樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリエチレ
ン、ゴム、尿素樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、珪
素樹脂、ポリアミド等であり、このポリマーを単独もし
くは2種類以上を混合して用いてもよい。
【0040】図11は、塗料86の中に繊維状の断熱材
フィラー88を混ぜた塗料を塗布して断熱層構造を作り
込んだ事例の筐体断面図であり、断熱材フィラー88に
よる塗膜内の有効熱伝導率を下げる効果により、触感温
度を下げることができる。具体的には、断熱材フィラー
88としては、熱伝導率が低く、断熱効果が大きい雲母
やパーライトを用いる。雲母、パーライトの他、珪藻土
(SiO2+H2O )、アルミナ(Al2O3 ・nH2O)粉末、炭酸
カルシウム(CaCO3 )、チタニア(TiO2)等の無機粒子
もしくは牛の皮、合皮等の粉砕物でもよい。断熱材フィ
ラー88は、増量材としての働きもあるので塗装膜厚を
増す効果がある。断熱材フィラー88を樹脂コーティン
グ材87に混ぜるようにしても構わない。
【0041】図12は、塗料の中に粒状の断熱材89を
多数混入させた塗料を塗布した事例の筐体断面図であ
る。具体的材料としては、熱伝導率が低く、断熱効果が
大きいコルク粉や球内部が空洞となっている空気ビーズ
材が適しており、実効的に塗膜内の有効熱伝導率が下が
る効果で触感温度を和らげることができる。また、増量
材としての働きもあるので塗装膜厚を増す効果がある。
また、粒状の断熱材89を樹脂コーティング材87に混
ぜるようにしても構わない。空気ビーズ材のかわりに、
カーボンバルーン、アクリル及びスチレンの玉、珪素塩
鉱物、シリカアルミナ繊維、ガラス等でもよく、空気ビ
ーズ材及びカーボンバルーン等を単独もしくは2種類以
上混合して用いてもよい。
【0042】図13は、塗料の中に予め発泡材90を混
ぜて高温発泡させることで、空気ボイドを作り込んだ発
泡塗料層を有する表面処理構造の筐体断面概念図であ
る。発泡材90の具体例としては、通常塗料の中に発泡
材として、低沸点炭化水素等の熱膨張性マイクロカプセ
ルを混合すればよい。塗料を加熱・発泡させることで塗
膜内に多孔質構造を作り込むことができ、塗膜内の有効
熱伝導率を下げることで触感温度を下げることができ
る。また、増量材としての働きもあるので、塗装膜厚を
増す効果がある。発泡材90を樹脂コーティング材87
に混ぜるようにしても構わない。また、発泡材90とし
て泡ガラス、発泡コンクリート、発泡ウレタン、発泡ス
チレン、発泡ポリプロピレン、発泡PET(ポリエチレ
ンテレフタラート)等を、単独もしくは2種類以上を混
合して用いてもよい。また、発泡材90の代わりに、ア
ルミナ(Al2O3 ・nH2O)粉末、炭酸カルシウム(CaCO
3 )、チタニア(TiO2)、珪素塩鉱物、ガラスの玉、ス
チレンの玉、アクリルの玉等の素材を塗料86又は樹脂
コーティング材87に含有させ、その塗料86又は樹脂
コーティング材87を延伸又は塗布してもよい。その
際、素材がスペーサーとなり、素材の両側に空隙ができ
る。また、例えば、発泡材90として塗料86又は樹脂
コーティング材87とは異なる蒸気圧を持ったモノマー
を単独もしくは2種類以上混合したものを用いてもよ
い。塗布時に発泡材90として混合したモノマーが揮発
して空隙をもったポリマーが形成される。
【0043】発泡塗装時には熱伝導率の小さい空気が多
数含有されることで、合成熱伝導率が下がる効果と、発
泡層により塗膜が厚くできる効果により、通常塗装時と
比べ、熱通過率のオーダーが約1桁(約10分の1に)
小さくなる。これが、アルミニウムから手への熱流量減
少効果として、即ち、通常塗装と発泡塗料との両者の触
感特性差として現れる。つまり、手から見た場合、アル
ミニウム金属面と指との間の熱通過率が支配的な伝熱パ
ラメータとなるが、この発泡層により大幅に熱通過率を
抑制することで手への熱流量が緩和される。本発泡塗料
を施したことで、通常塗装時に3750(W/m2 K)
だった塗膜の熱通過率は、440(W/m2 K)とな
り、筐体内部の熱も通過しにくくなるため、携帯電子機
器内部の熱こもりが懸念される。しかし、携帯電子機器
での自然空気冷却時の筐体表面からの熱通過率は、10
(W/m2 K)以下程度と小さく、塗膜の熱通過率が4
40(W/m2 K)に低下したところで、全体放熱系に
おいては、筐体表面の自然空気冷却分の熱通過率10
(W/m2 K)の方が明らかに大きな断熱的効果を持っ
ているため、本塗膜の厚さが増えたことによる筐体内部
の温度上昇は無視できる程度であり問題ない。
【0044】図14は、ビーズ系塗料91を層状に何度
か重ね塗りし、塗膜厚を増した事例であり、塗膜内に多
量の空気を含んだ多孔質構造を作り込んだもので、同様
の効果を奏する。ビーズ系樹脂コーティング材及び複層
板ガラスを用いても構わない。
【0045】図15は、上述した図12と図13を複合
的にあわせたものである。発泡材特有の復元力の低下を
ビーズ系塗料91でトップコーティングすることで表面
硬度を増し、補ったものである。内部が多孔質構造とな
ったり、空気層ができたことにより復元力が弱く傷付き
やすくなった発泡層のみの塗膜表面に対し、硬度の高い
塗料をトップコーティングして塗膜強度を高め、補強し
たものである。ビーズ系塗料と従来塗料との大きな違い
は、塗料顔料成分のブレンドの仕方にある。従来の塗料
は、顔料をそのまま塗料中に分散させている。一方、ビ
ーズ系塗料は、「顔料成分を特殊樹脂で包み微細ビーズ
状にしたもの(ビーズ)」を、塗料中に多量含ませてい
る。このビーズにより多種多様な色調を出す。径の異な
る種類の着色ビーズがバランスよく組み合わされたビー
ズ系塗料の意匠範囲は広い。例えば、スェード調塗膜
は、起毛感・粒子感が大である。粒子感小のベルベット
調やバックスキン調、シモフリ調などに加え、微粉末化
した天然コラーゲン繊維を入れたフラットな塗面の塗料
もある。
【0046】なお、これまで述べてきた実施の形態を目
的に応じて組み合わせて複合処理しても効果的で、各種
の目的に適した表面処理方法を適宜実施すればよい。以
下に、上層から下層の順に記載した各種の組み合せにつ
いて例示する。 (1)第1の塗料86 第2の塗料86(第1の塗料と同一種類又は異なる種類
の塗料) 筐体12 (2)第1の樹脂コーティング材87 第2の樹脂コーティング材87(第1の樹脂コーティン
グ材と同一種類又は異なる種類の樹脂コーティング材) 筐体12 (3)塗料86(又は断熱材フィラー88又は粒状の断
熱材89又は発泡材90を混ぜた塗料86) 樹脂コーティング材87(又は断熱材フィラー88又は
粒状の断熱材89又は発泡材90を混ぜた樹脂コーティ
ング材87) 塗料86(又は断熱材フィラー88又は粒状の断熱材8
9又は発泡材90を混ぜた塗料86) 筐体12 (4)樹脂コーティング材87(又は断熱材フィラー8
8又は粒状の断熱材89又は発泡材90を混ぜた樹脂コ
ーティング材87) 塗料86(又は断熱材フィラー88又は粒状の断熱材8
9又は発泡材90を混ぜた塗料86) 樹脂コーティング材87(又は断熱材フィラー88又は
粒状の断熱材89又は発泡材90を混ぜた樹脂コーティ
ング材87) 筐体12 (5)ビーズ系塗料91 断熱材フィラー88又は粒状の断熱材89又は発泡材9
0を混ぜた樹脂コーティング材87 塗料86 筐体12 (6)断熱材フィラー88又は粒状の断熱材89又は発
泡材90を混ぜた樹脂コーティング材87 ビーズ系塗料91 塗料86 筐体12 (7)塗料86 ビーズ系塗料91 筐体12 (8)樹脂コーティング材87 ビーズ系塗料91 筐体12 その他にも、種々の組み合せが可能である。また、上述
した処理を用い、塗膜表面に意識的に凸凹形状を作り込
めば手への接触面積を減らして、手への有効熱伝達率を
下げる効果も加わるため、より効果的な体感温度処理が
実現できる。
【0047】図16は、ダイキャストによる金属筐体の
成形時における表面のヒケや湯じわや傷を補完する目的
で、前述した表面処理方法を適宜組み合わせ実施した例
である。マグネシウム(Mg)やアルミニウム(Al)
のダイキャストによる金属筐体では、射出成形の際に表
面に小さなヒケや湯じわ92が発生し、パテによる補修
を行うことが一般的である。ヒケは引け巣ともいい、鋳
造時の表面の凹み欠陥のことをいう。湯じわとは鋳造時
に鋳型空隙に溶融金属が流れ込んだときにできる表面の
しわをいう。上述したような厚膜塗装法を施せば、目処
め的な効果もあり、ヒケや湯じわ92が隠蔽されるの
で、程度の小さいものについては、改めてパテ補修を施
す必要はなくなり、工程数の削減・品質向上・低コスト
化に効果的である。
【0048】一般電子機器では、発熱素子からの加熱に
より筐体12が高温化するが、前述した通り、塗料と樹
脂コーティング材を多層に配置したり、塗料又は樹脂コ
ーティング材中に断熱材料を高い割合で混入させて筐体
表面に塗布することで、塗膜内に断熱層構造を作り込ん
だり、また、断熱材料を混入させることで、手への熱流
量を減らす上で効果的である。また、発泡材を混入させ
発泡構造を作り込み、塗膜表面に凸凹構造を作り込むこ
とも接触面積を減らし、手への熱流量を減らす上で効果
的である。また、高温となった金属筐体に対し、断熱材
料又は空気ボイドを多数混入させた塗料又は樹脂コーテ
ィング材を塗布することにより塗膜内の有効熱伝導率を
下げられ、触感温度を大幅に改善することができる。ま
た、筐体表面に意識的に凸凹処理することで、手が触れ
た際の接触面積を減り、手への有効熱伝達率が下げるこ
とができる。つまり、手への熱流量が減り、金属面特有
の触った瞬間に手へ流れ込んで来る熱流及びその後補給
される熱流量を軽減できるため、触感温度を下げること
ができる。
【0049】なお、表面処理を施す部分は、部材全体で
もよいし、部材の温度変化が生ずる部分のみでもよい
し、部材と手が接触する可能性がある表面部分のみでも
よい。
【0050】実施の形態2.図17は、携帯型情報処理
装置の他の構成を示す図である。図17において、図1
と同一符号は、同一又は相当部分を示す。以下、特に異
なる点について説明する。6は放熱板5に形成されたサ
ーモサイホンである。サーモサイホン6もヒートパイプ
3と同じ原理で、高効率の熱伝達を行うものである。し
かし、通常、サーモサイホン6には、管の内壁に設けた
縦方向の溝や多孔質構造(ウイック)はなく、毛細管現
象を利用して作動液を循環させることはない。従って、
サーモサイホン6は、重力を利用して流路に沿って作動
液を循環させる。例えば、サーモサイホン6として、昭
和アルミニウム株式会社製のロールボンド板58を用い
ることができる。ロールボンド板とは図18に示すよう
に、アルミニウム板の内部に中空の流路59を有する部
材である。ロールボンド板を使えば、放熱板5とサーモ
サイホン6が一括成形されているため有効である。しか
し、図19に示すように、放熱板5とサーモサイホン6
は独立していてもよい。
【0051】図20に基づいて、携帯型情報処理装置の
放熱処理を説明する。図21は、図20のC−C断面図
である。サーモサイホン6は、作動液9を溜める液溜部
55を有している。また、サーモサイホン6は、作動液
19を放熱板の面方向に循環させる蒸気流路53,54
を有している。図20に示す場合は、放熱板5の周辺部
を周回する第1の流路53と、係合軸52と直交する方
向に延在し、両端が第1の流路53と合流する第2の流
路54が存在する場合を示している。
【0052】作動液9として、通常、フロリナート系又
は水などの液体がサーモサイホン6の液溜部と流路に注
入され、減圧・密閉される。作動液9は、重力で下方に
溜るが、ヒートパイプなどの高温熱源を下部の液溜部に
当てて密着させることで、作動液9へ熱伝達が起こり、
作動液9は蒸気流となって低温部へ移動する。こうして
熱輸送が行われ、蒸気流は蒸気流路内で、凝縮・放熱す
る。凝縮して液化した作動液9は、自重により蒸気流路
を落下する。つまり、サーモサイホンでは重力を利用し
た作動液の循環・還流による蒸発熱輸送、凝縮放熱によ
る熱伝達プロセスにより効果的に熱輸送、均熱化をはか
ることができ、金属のみの熱伝導に比べ大幅な冷却性能
向上が見込める。
【0053】図22は、放熱方法を示すフローチャート
である。ステップS0において、CPU1が発熱してい
なければ、放熱処理は一切行われない。CPU1が発熱
しているときは、ステップS1において、本体部50の
CPU1から熱がヒートパイプ3を介してサーモサイホ
ン6へ移動する。次に、ステップS2において、ヒート
パイプ3を介して移動してきた熱が作動液9を加熱す
る。ステップS3は、蒸発熱を輸送する工程である。こ
のステップS3は、作動液9の蒸気化を行うステップ
(S31)と蒸気流が蒸気流路の内部を循環するステッ
プ(S32)からなる。次に、ステップS4は、蒸気流
が凝縮して放熱をする工程である。ステップS4は、蒸
気化した作動液9が液化するステップ(S41)と作動
液9が蒸気流路を環流して液溜部に戻るステップ(S4
2)から構成されている。以上、ステップS1からS4
までの動作が発熱が続く限り継続して行われる。サーモ
サイホン6の厚さは1mm〜2mmにできるので、ファ
ンを取り付けるより薄くできる。また、ファンの使用が
望まれているCPUを使用する場合でもファンを必要と
せず、ファン以上の放熱効果をもたらすことができる。
【0054】図23は、筐体12が放熱板5として用い
られる場合を示している。筐体12もアルミニウム板で
作成することが可能である。従って、筐体12を放熱板
5として用いることができる。或いは、筐体12をサー
モサイホン6として用いることが可能である。
【0055】図24に基づいて、放熱板と液晶表示パネ
ルとの間に熱伝導性シートを挟み込む構造とその利点を
説明する。熱伝導性シート11は、シリコンやゴムなど
の熱伝導効率のよい弾性体を用いることが望ましい。弾
性体を用いるのは、液晶表示パネル7と放熱板5の間、
或いは、液晶表示パネル7とサーモサイホン6の間に隙
間をあけずに密着させることができるからである。ま
た、弾性体を用いる理由は、サーモサイホンには、蒸気
流路が設けられており、表面に凹凸があるためこの凹凸
を吸収して密着させるためである。
【0056】また、液晶表示パネル7の側方には、高周
波インバータ基板95が配置されている。この高周波イ
ンバータは、バックライトを点灯するため回路を有して
いる。このインバータ基板からリーク電流が筐体12又
は放熱板5に流れることを防ぐために、熱伝導性シート
を絶縁シートとして用いる。即ち、リーク電流は絶縁シ
ートにより絶縁され、筐体12や放熱板5に流れること
がない。なお、前述した例では、熱伝導性シートと絶縁
シートを兼用したが、熱伝導性シートだけでもよい。或
いは、絶縁シートだけでもよい。
【0057】また、ノート型パーソナルコンピュータで
なくハンドヘルド情報処理装置、携帯電話、携帯ファク
シミリ装置でもよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、放熱
板が蓋部の外側の面に露出して設けられているので、発
熱体で発生した熱を効果的に外部に放出させることがで
きる。その結果、発熱体の発熱量が多い場合でも、本体
部の内部を低温に保つことができる。また、本体部を薄
型化したことにより、本体部の内部に熱を逃がすスペー
スがほとんどない場合であっても、放熱板を通して外部
に熱を放出させることができ、本体部の内部を低温に保
つことができる。
【0059】また、放熱板の露出面には発泡塗装層が形
成されているので、放熱板の露出面が凹凸化し、この露
出面に手が接触したときの接触面積が減少する。その結
果、放熱板の熱が手に伝わる伝熱量が減少し、放熱板の
露出面での感触温度特性が向上する。
【0060】また、本体部に熱伝導部材が設けられてい
るので、発熱体で発生した熱は、放熱板の露出面と本体
部の裏面との両方から放出される。このように、従来に
比べて熱の放出面の面積が約2倍になり、発熱体で発生
した熱を効率よく外部に放出させることができる。
【0061】また、本体部の裏面には発泡塗装層が形成
されているので、本体部の裏面が凹凸化し、この裏面に
手が接触したときの接触面積が減少する。その結果、本
体部の熱が手に伝わる伝熱量が減少し、本体部の裏面で
の感触温度特性が向上する。
【0062】また、放熱板の周縁に放熱板に比べて加工
性のよい枠部が設けられているので、蓋部の加工が容易
になる。その結果、蓋部の輪郭にデザイン性を持たせる
ことができ、また、蓋部のコーナーの面取りが容易にな
る。
【0063】また、放熱板と枠部との膨張率が略同一で
あるので、放熱処理によって放熱板及び枠部の温度が上
がった場合でも、放熱板、或いは、枠部が反り返ったり
歪んだりすることはない。
【0064】また、放熱板に添加物が混入されているの
で、枠部の膨張率に合わせて、放熱板の膨張率が調整さ
れる。その結果、放熱板と枠部との膨張率が略同一とな
り、放熱処理によって放熱板及び枠部の温度が上がった
場合でも、放熱板、或いは、枠部が反り返ったり歪んだ
りすることはない。
【0065】また、放熱板の材質に伝熱性のよいアルミ
ニウムが用いられているので、発熱体で発生した熱を効
率よく外部に放出させることができる。また、枠部の材
質に加工性のよいマグネシウムが用いられているので、
蓋部の輪郭にデザイン性を持たせることができ、また、
蓋部のコーナーの面取りが容易になる。
【0066】また、放熱板と液晶表示パネルとが密着し
ているので、液晶表示パネルの熱は放熱板に伝達され、
液晶表示パネルの各部での温度を均一化させる。その結
果、液晶表示パネルの各部での温度の不均一による色む
らが防止され、液晶表示パネルの視覚性能が向上する。
特に、液晶表示パネルの側方に配置されたバックライト
からの熱によって、液晶表示パネルの各部での温度は不
均一になり易いが、放熱板が液晶表示パネルの温度を均
一化させることにより、液晶表示パネルの色むらが効果
的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す実装構造斜視
図。
【図2】 本発明の一実施の形態を示す蓋部の斜視図。
【図3】 図1のA−A断面図。
【図4】 蓋部の分解図。
【図5】 図4の断面図。
【図6】 蓋部の分解図。
【図7】 図6の断面図。
【図8】 蓋部の分解図。
【図9】 図8の断面図。
【図10】 この発明の塗料層80の断面図。
【図11】 この発明の塗料層80の断面図。
【図12】 この発明の塗料層80の断面図。
【図13】 この発明の塗料層80の断面図。
【図14】 この発明の塗料層80の断面図。
【図15】 この発明の塗料層80の断面図。
【図16】 この発明の塗料層80の断面図。
【図17】 本発明の一実施の形態を示す実装構造斜視
図。
【図18】 本発明の一実施の形態を示す放熱板とサー
モサイホンの一部破断斜視図。
【図19】 本発明の一実施の形態を示す放熱板とサー
モサイホンの一部破断斜視図。
【図20】 本発明の一実施の形態を示す実装構造斜視
図。
【図21】 図17のC−C断面図。
【図22】 本発明の放熱方法の一実施の形態を示すフ
ローチャート図。
【図23】 本発明の放熱板5と筐体12を兼用する実
装構造断面図。
【図24】 本発明の液晶表示パネル7と放熱板5の間
に熱伝導性シート11を設ける実装構造断面図。
【図25】 従来の放熱構造図。
【図26】 蓋部の分解斜視図。
【図27】 蓋部と本部体の温度分布図。
【符号の説明】
1 CPU、2 熱伝導ブロック、3 ヒートパイプ、
4 固定板、5 放熱板、6,69 サーモサイホン、
7 液晶表示パネル、8 軟性シート、9 作動液、1
0 バックライト、11 熱伝導性シート、12 筐
体、13 ヒンジ部、50 本体部、51 蓋部、52
係合軸、53 第1の流路、54 第2の流路、55
液溜部、56 第3の流路、57 第4の流路、58
ロールボンド板、60 フロントパネル、62 バッ
クライト用光学系、70 枠部、71 シリコンラバ
ー、72 熱伝導プレート、73 基板、76 熱伝導
ホール、80 塗料層、86 塗料、87 樹脂コーテ
ィング材、88 断熱材フィラー、89 粒状の断熱
材、90 発泡材、91 ビーズ系塗料、92 ダイキ
ャスト成形時にできるヒケや湯じわ、95 インバータ
基板。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体が組み込まれた本体部と、内側の
    面に液晶表示パネルが設けられた蓋部とを有する携帯型
    情報処理装置において、 前記蓋部の外側の面に露出して設けられ、前記発熱体で
    発生した熱を外部に放出させる放熱板を備えることを特
    徴とする携帯型情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記放熱板の露出面には、発泡塗料層が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯型
    情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記本体部には、前記発熱体で発生した
    熱を前記本体部の裏面から放出させる熱伝導部材が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の携帯型情報
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記本体部の裏面には、発泡塗料層が形
    成されていることを特徴とする請求項3記載の携帯型情
    報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記放熱板の周縁には、前記放熱板に比
    べて加工性のよい枠部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の携帯型情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記放熱板の膨張率は、前記枠部の膨張
    率と略同一であることを特徴とする請求項5記載の携帯
    型情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記放熱板には、膨張率調整用の添加物
    が混入されていることを特徴とする請求項6記載の携帯
    型情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記放熱板の材質としてアルミニウムが
    用いられ、前記枠部の材質としてマグネシウムが用いら
    れていることを特徴とする請求項5記載の携帯型情報処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記情報処理装置は、放熱板にサーモサ
    イホンを備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯型
    情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記情報処理装置は、更に、前記発熱
    体から前記サーモサイホンに対して、前記発熱体で発生
    した熱を伝える熱伝導部材を備えたことを特徴とする請
    求項9記載の携帯型情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記熱伝導部材は、前記発熱体と前記
    サーモサイホンとの間に、前記発熱体で発生した熱を前
    記サーモサイホンに伝えるヒートパイプを備えることを
    特徴する請求項10記載の携帯型情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記サーモサイホンは、作動液をため
    る液溜部と作動液を前記放熱板の面方向に循環させる流
    路とを有し、前記ヒートパイプは、前記サーモサイホン
    の液溜部に接触していることを特徴とする請求項11記
    載の携帯型情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記熱伝導部材は、前記発熱体とヒー
    トパイプの間に、ヒンジ部を有する熱伝導ブロックを備
    え、前記ヒートパイプは、この熱伝導ブロックに設けら
    れたヒンジ部に挿入されていることを特徴とする請求項
    12記載の携帯型情報処理装置。
  14. 【請求項14】 上記塗料層は、発泡材を含む塗布材を
    塗布して発泡させた発泡層と、 上記発泡層の上に、発泡層よりも硬度の高いトップコー
    ティング層を有することを特徴とする請求項2記載の携
    帯型情報処理装置。
  15. 【請求項15】 上記トップコーティング層は、ビーズ
    を含むビーズ系塗布材により形成されることを特徴とす
    る請求項14記載の携帯型情報処理装置。
  16. 【請求項16】 上記塗布材は、塗料と樹脂コーティン
    グ材のいずれかであることを特徴とする請求項14記載
    の携帯型情報処理装置。
  17. 【請求項17】 上記発泡層の厚さは、50〜500μ
    mであることを特徴とする請求項14記載の携帯型情報
    処理装置。
  18. 【請求項18】 上記金属部材は、ダイキャストにより
    成形され、上記触感温度を減少させる層は、ダイキャス
    トによる金属部材の成形時に生ずる表面のヒケと湯じわ
    と傷とのいずれかの目処め補完と隠蔽とのいずれかに用
    いられることを特徴とする請求項14記載の携帯型情報
    処理装置。
  19. 【請求項19】 発熱体が組み込まれた本体部と、内側
    の面に液晶表示パネルが設けられた蓋部とを有する携帯
    型情報処理装置において、 前記蓋部に設けられ、前記発熱体で発生した熱を外部に
    放出させる放熱板を備え、 前記放熱板は、前記液晶表示パネルと密着していること
    を特徴とする携帯型情報処理装置。
  20. 【請求項20】 前記放熱板は、前記蓋部の外側の面に
    露出して設けられていることを特徴とする請求項19記
    載の携帯型情報処理装置。
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