JP3518242B2 - 電子装置 - Google Patents

電子装置

Info

Publication number
JP3518242B2
JP3518242B2 JP09558197A JP9558197A JP3518242B2 JP 3518242 B2 JP3518242 B2 JP 3518242B2 JP 09558197 A JP09558197 A JP 09558197A JP 9558197 A JP9558197 A JP 9558197A JP 3518242 B2 JP3518242 B2 JP 3518242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
housing
heat radiation
cylindrical
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09558197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10290087A (ja
Inventor
繁男 大橋
尚 長縄
忠克 中島
毅 中川
正章 永島
義広 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP09558197A priority Critical patent/JP3518242B2/ja
Priority to US09/057,339 priority patent/US6449149B1/en
Priority to TW087105565A priority patent/TW379427B/zh
Priority to CN98106610A priority patent/CN1109486C/zh
Publication of JPH10290087A publication Critical patent/JPH10290087A/ja
Priority to CN02119044A priority patent/CN1378417A/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP3518242B2 publication Critical patent/JP3518242B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/20Cooling means
    • G06F1/203Cooling means for portable computers, e.g. for laptops
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2200/00Indexing scheme relating to G06F1/04 - G06F1/32
    • G06F2200/20Indexing scheme relating to G06F1/20
    • G06F2200/203Heat conductive hinge

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、発熱素子を搭載し
た基板と素子からの熱を放熱する放熱板とを備えた第1
の筐体、と表示装置等を収容し前記第1の筐体と転回可
能にとりつけられた第2の筐体からなる電子装置の冷却
構造に関する。 【0002】 【従来の技術】上記技術分野における従来の技術として
は、特開平7−142886号公報、特開平8−162
576号公報に見られるように、発熱素子を搭載した第
1の筐体から表示装置等を収容した第2の筐体に熱を輸
送して、第2の筐体壁面から放熱する例が開示されてい
る。 【0003】特開平7−142886号公報(従来技術
1)では、筐体内に収容された発熱素子にとりつけられ
る放熱部材と、表示装置等を収容した第2の筐体内に設
けられた放熱部材とがフレキシブルチューブで接続さ
れ、各々の放熱部材間で冷却液を駆動させて、発熱素子
を冷却している。一方、特開平8−162576号公報
(従来技術2)では、発熱素子を搭載した第1の筐体と
表示装置等を収容した第2の筐体とを接続するヒンジを
高熱伝導率を有する材料で形成して、発熱素子にとりつ
けられる放熱部材、及び、第2の筐体内に設けられた放
熱部材とヒンジとを高熱伝導性の部材で熱的に接続して
おり、第2の筐体へ熱伝導を行って発熱素子の熱の放出
する面積を増大する技術が開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】現在、携帯型パーソナ
ルコンピュータなどに代表される電子装置では、性能の
向上による素子の高発熱化とともに、筐体の薄型化、軽
量化が進んでおり、また、これらの電子装置ではバッテ
リー駆動されることが多いので、装置全体の低消費電力
化も必要になっている。 【0005】上記従来技術1では、液駆動のための動力
を必要とする。従って、液駆動のための消費電力の増
加、液駆動装置による重量増加を生じてしまい、携帯す
る上で不利を生じてしまうという問題について考慮され
ていなかった。一方、従来技術2では特定の発熱素子だ
けを対象としており、複数の発熱素子を冷却する場合、
各々の発熱素子に対してヒンジまでの熱経路を設ける必
要があった。さらに、発熱素子からヒンジまでの熱抵抗
を小さくするため、発熱素子とヒンジとを近接して設置
する必要があった。すなわち、すべての発熱素子の温度
上昇、さらに、キーボード等の筐体表面の温度上昇を抑
えるのに、熱経路スペース、ヒンジまでの距離などの関
係で発熱素子の配線基板上でのレイアウトが制約を受
け、システム全体の高性能化が妨げられるという点につ
いて考慮されていなかった。 【0006】また、携帯での使用を前提とする電子装置
では、筐体に搭載されたキーボードはもちろん、筐体に
も使用者が直接触れて使用される事が多く(たとえば、
膝や足の上に載せて使用する等)、装置表面の温度を適
切な範囲にすることが必要となる。しかし、素子の高性
能化に伴う発熱量の増大に伴い、素子が搭載された箇所
の近傍の筐体、筐体に搭載されているキーボードや従来
技術2のように熱が伝達された表示装置の裏面が局所的
に昇温してしまい、使用者が不快となるという問題が生
じる点については考慮されていなかった。すなわち、筐
体内部の発熱量の増加に伴い、たとえ素子を冷却して性
能を確保すると同時に、稼働時の筐体やキーボードの温
度を使用者にとって快適な温度範囲にするため、発生す
る熱量を装置に適切に分配することが必要である点は考
慮されていなかった。 【0007】さらに、このような携帯型の電子装置にお
いては、メンテナンスや修理等の場合に、性能の向上や
製品のコストといった理由から、システムの仕様が変更
され、これに伴い筐体内部機器や素子のレイアウトが変
更されることが多くなっており、この際に冷却構造を大
きく変更しなければならないと製品コストが高くなり、
一方、十分な冷却性能を確保できない場合には高性能化
が妨げられてしまうという問題が生じる。特に、第2の
筐体に搭載された表示装置に典型的に用いられる液晶装
置では、適切な表示性能を確保する上で装置の温度に上
限があり、上記のシステムの仕様の変更や高性能化に対
応しつつ、表示装置の温度上限を越えないように、第2
の筐体への熱伝導量を調節しなければ適切な表示性能を
達成できなくなると言う問題については考慮されていな
かった。 【0008】本発明の目的は、発熱素子の配線基板上の
レイアウトや筐体内部の機器のレイアウトに関わらず、
発熱素子、キーボードなどを収容した筐体の表面の温度
上昇を抑え、操作者に不快感を与えることなく、発熱素
子の温度を所定の温度に冷却する薄型軽量筐体に適した
冷却構造を有する電子装置を提供することにある。 【0009】本発明の別の目的は、発熱素子や筐体内部
の機器から発生する熱量を、装置の全体に適切に分散さ
せ、発熱素子を所定の温度以下に保つ同時に、操作者に
不快感を与えない温度に筐体、キーボードを保つことが
できる冷却構造を有する電子装置を提供することにあ
る。 【0010】さらには、筐体内部の発熱素子や機器のレ
イアウトの変更に対応して、筐体からの放熱量を調節で
きる冷却構造を有する電子装置を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的は、キーボード
と配線基板とが搭載された第1の筐体と表示装置が収容
され前記第1の筐体とヒンジにより転回可能にとりつけ
られた第2の筐体とを備えた電子装置において、冷却対
象である素子と、前記第1の筐体内に設置され複数もし
くは単数の前記冷却対象となる素子と第1の筐体とに熱
的に接続された第1の放熱部材と、前記第2の筐体内部
に設置された第2の放熱部材と、前記第1および第2の
放熱部材とを熱的に接続する接続手段とを備え、前記接
続手段は前記第1および第2の放熱部材との接触領域の
大きさを調節可能としたことにより達成される。 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て、以下説明する。本発明の第1の実施の形態を図1乃
至図3に、また、図4に本実施の形態の熱抵抗回路図を
示す。図1は、携帯型パーソナルコンピュータなどに代
表される薄型電子装置の内部斜視図である。図2は、図
1に示す電子装置の実施の形態の背面斜視図、図3は、
図1に示す電子装置の実施の形態の内部を示す横断面
図、図4は、図1に示す電子装置の熱抵抗の回路を示す
模式図である。 【0018】本実施の形態の電子装置は、CPU(中央
演算処理ユニット)等の特に発熱量の大きい素子1(以
下、CPUと記載)を含み複数の素子を搭載したサブ配
線基板2、サブ配線基板2及び複数の素子を搭載してい
るメイン基板3、キーボード4、記憶装置5などを収容
した第1の筐体6、及び、表示装置7を収容した第2の
筐体8からなる。第1の筐体6と第2の筐体8とはそれ
ぞれの筐体両端部(図1では、片端だけを図示)91、
92でヒンジ9により互いに転回可能にとりつけられて
いる。CPU1の上方にはCPU1と熱的に接続された
第1の放熱部材10が設置され、第2の筐体8内には、
第2の放熱部材11が表示装置7と第2の筐体8の筐体
壁との間に設置されている。 【0019】第1の放熱部材10は、アルミニウム、銅
等の高熱伝導性の板状部材で、端部に円筒形状部12を
有している。円筒形状部12は、円筒形状部材を板状部
材に金属的に接合する方法、板状部材の端部を円筒形に
丸める方法などによって成形される。一方、第2の放熱
部材11もアルミニウム、銅等の高熱伝導性の板状部材
で、端部に円柱軸13を有している。円柱軸13は、円
柱状部材を板状部材に金属的に接合する方法等で形成さ
れる。第1の放熱部材10と第2の放熱部材11とは、
円筒形状部12と円柱軸13が嵌合して接続され、円柱
軸13は、第1の放熱部材10の円筒形状部12の端部
(図1では左端)まで達している。円柱軸13は、ヒン
ジ9の回転軸と同一線上にとりつけられる。なお、円筒
形状部12と円柱軸13の嵌合部は第1の筐体6内に収
容され、第2の放熱部材11と円柱軸13の接合部は、
第2の筐体8内に収容されている。 【0020】この構造を表示部を閉じた場合の背面斜視
図によって図2にも示した。第2の放熱部材11の円柱
軸13との接続部と第1の放熱部材10に設けた円筒形
状部12とを円柱軸13上の異なる部位で嵌合させてい
るので、第1の筐体6と第2の筐体8がいかなる角度の
時でも、CPUの熱で高温(70℃前後)になった第
1、第2の放熱部材(13、12)が外部に露出するこ
となく筐体を成形できる。また、外観を損なうこともな
い。 【0021】一方、図1では図示されていないが、他端
のヒンジ(図1の紙面左端)部では、表示装置7とメイ
ン基板3を電気的に接続する信号線が第1の筐体6から
第2の筐体8に通される。 【0022】次に図3を用いて、本実施の形態の放熱構
造をさらに説明する。図3は、本実施の形態の内部を示
す横断面図である。第1の筐体6の底面部には、放熱部
材である放熱板14が敷設されている。放熱板14は、
その面積により熱の放熱量や熱の伝導量が大きく影響さ
れるので、必要に応じて筐体底面とほぼ同面積で、さら
に筐体背面まで設置される。特に、面積を大きくするこ
とで基板上の素子のレイアウトの自由度を大きくするこ
とができる。CPU1は、サブ配線基板2上に実装さ
れ、柔軟熱伝導部材(たとえばSiゴムに酸化アルミな
どのフィラーを混入したもの)15を介して拡大金属板
16がとりつけられている。サブ配線基板2はコネクタ
17を介してメイン基板3にとりつけられる。この時、
拡大金属板16は、メイン基板3を貫通して放熱板14
に設置された放熱ブロック18に柔軟熱伝導部材19を
介して接触し熱的に接続される。CPU1の実装された
サブ基板2背面には、放熱部材10が柔軟熱伝導部材2
0を介してキーボード4の直下に設置される。放熱部材
10とキーボードのベース部(熱伝導率の高い金属製で
あることが望ましい)とは、接触もしくは柔軟熱伝導部
材(図示せず)などを用いて熱的に接続されている。な
お、放熱部材10は、キーボードのベース部自体であっ
てもよい。 【0023】発熱素子から放熱部材10は、サブ基板2
上の発熱素子2−a、2−b及びメイン基板3上の発熱
素子3−a等の複数の発熱素子にかぶさって設置できる
よう、できる限り広い面積であることが望ましい。さら
に、放熱部材10は、端部に円筒形状部12を有してい
る。一方、表示装置7を収容した第2の筐体8の内部に
も、端部に円柱軸13を有した第2の放熱部材11が筐
体内背面に敷設される。放熱部材11と表示装置7と
は、両者の間にギャップ(空気断熱層)を形成し、放熱
部材11が表示装置7を温めないように設置される。放
熱部材10の円筒形状部12と、放熱部材11の円柱軸
13とは嵌合して接続され、円柱軸13を中心(第1の
筐体6と第2の筐体8を接続するヒンジ軸と同一直線
上)として第2の筐体8が第1の筐体6に対して転回可
能となる。放熱部材10と放熱部材11との接続部(円
筒形状部12)は、放熱部材と一体とすることによって
放熱性能が向上できることはいうまでもないが、ネジ止
め等の方法で着脱可能に取り付けることによって、組み
立て性の向上を図ることもできる。 【0024】拡大金属板16、放熱板14、放熱部材1
0、11は、いずれも、面方向に熱を拡散して放熱効果
を向上させる。CPU1で発生した熱は、柔軟熱伝導部
材15、拡大金属板16、柔軟熱伝導部材19、放熱ブ
ロック18、放熱板14を介して筐体6の底面から外気
に放熱される熱、及び、サブ基板2、柔軟熱伝導部材2
0、放熱部材10を介して放熱される熱とに分配され
る。さらに、放熱部材10は、サブ基板2上の発熱素子
2−a、2−b及びメイン基板3上の発熱素子3−a等
の複数の発熱素子とも熱的に接続されている。サブ基板
2上の発熱素子2−a、2−b及びメイン基板3上の発
熱素子3−a等の複数の発熱素子からの熱も、空気中の
熱伝導、輻射放熱によって直接、また、基板内への熱伝
導を介して間接的に放熱部材10に伝熱される。放熱部
材10に伝熱された熱は、一部がキーボード4を介して
外気に放熱され、残りの熱が放熱部材10と放熱部材1
1の嵌合部(12及び13)から放熱部材11に熱伝導
され第2の筐体8の壁を介して外気に放熱される。な
お、放熱部材10は、サブ基板2及びメイン基板3上の
複数の発熱素子にかぶさって設置しているので、サブ基
板2内の素子の配置、さらに、サブ基板2のメイン基板
3上への搭載位置に関わらず、各々の基板上の素子の熱
は、放熱部材10に伝熱される。 【0025】図4に本実施の形態の熱抵抗の回路を示す
模式図を示し、本実施の形態の効果を説明する。CPU
から外気までは、多数の熱経路が複雑に関係している
が、相互に及ぼす影響の大きな部分を示すと、CPUか
ら第1の筐体の底面の放熱部材と底面とを介して外気に
放熱される経路(熱抵抗:R1)、及び、CPUから第
1の放熱部材であるキーボード側の放熱部材を介して
(熱抵抗:R2)放熱される経路に分けられる。なお、
前記のように、これらの第1の筐体内の放熱部材は、C
PU以外の発熱素子からの熱も受熱するが、ここでは、
簡単に、CPUの発熱だけに注目して説明する。 【0026】CPUからキーボード側の放熱部材を介し
て放熱される経路は、さらに、第1の放熱部材からキー
ボード表面を介して外気に放熱される経路(熱抵抗:R
3)、及び、第1の放熱部材と第2の放熱部材との嵌合
部(熱抵抗:R4)を介して、第2の放熱部材から表示
装置を収容した第2の筐体背面を介して外気に放熱され
る経路(熱抵抗:R5)に分けられる。それぞれの熱抵
抗の現状の技術レベルでの典型的な概略の大きさは、そ
れぞれ、R1=16℃/W、R2=6℃/W、R3=8
℃/W、R5=10℃/Wである。第1の放熱部材と第
2の放熱部材との嵌合部の熱抵抗R4は、たとえば、そ
れぞれの材質がアルミニウムで、円筒形状部の内径及び
外径がそれぞれ4mm、6mm、ギャップ10μm、嵌
合長さ15mmの場合、 R4=約3.7℃/Wであ
る。従って、CPUから外気までの全熱抵抗Rは、R=
1/(1/R1+1/(R2+R3))=約6.5℃/
Wである。現状の典型的なCPUの発熱量は8W程度で
あり、今後CPUの発熱量の値は増加する傾向にあるこ
とから、この値を用いて概略の放熱量を求めてみると、
筐体底面から外気に放熱される熱量が3.3W、キーボ
ード表面から外気に放熱される熱量が3.0W、第2の
筐体背面から外気に放熱される熱量が1.7Wである。
また、CPU温度は、外気温35℃とすると87℃とな
る。一方、本発明を用いない場合、すなわち、図4の破
線で囲まれた放熱経路が無い場合の全熱抵抗Rは、R=
1/(1/R1+1/(R2+R3))=7.5℃/W
である。この場合の放熱量は、筐体底面から外気に放熱
される熱量が3.7W、キーボード表面から外気に放熱
される熱量が4.3Wであり、CPU温度は、95℃と
なる。従って、本発明の実施の形態の場合、本発明の上
記構成を用いない場合に比べ、CPU温度を13%(外
気温との温度差を基準)、キーボード表面からの放熱量
を30%低減できる。 【0027】一方、使用者、操作者の触れるキーボード
表面温度についてみてみる。本発明の実施の形態によれ
ば、キーボード表面からの放熱量が4.3Wから3.0
Wに低減される。これにより、キーボード表面から外気
までの熱抵抗(現状の典型的な値:約3℃/W)を考慮
すると、キーボード表面の外気温からの温度上昇は、1
2.9℃から9.0℃となり、経験的に不快とされる外
気温との温度差10℃以下に保つことができる。すなわ
ち、CPUの発熱量8W以上に対して、キーボード表面
温度の外気温からの温度上昇を10℃以下に抑えるに
は、第2の筐体に1.7W以上の熱量を輸送し、キーボ
ード表面からの放熱量が3.3W以下になるように各部
の熱抵抗を設計すればよい。 【0028】第1の放熱部材と第2の放熱部材との嵌合
部の熱抵抗R4は、円筒形状部と円柱軸との嵌合のギャ
ップの大きさ、及び嵌合長さに依存する。一例として、
各々の材質がアルミニウムで、円筒形状部の内径及び外
径がそれぞれ4mm,6mmの場合、熱抵抗R4は、嵌
合のギャップの大きさ、及び嵌合長さに応じて以下のよ
うに求められる。すなわち、ギャップの大きさを10、
20、30(μm)と変えたときのR4(℃/W)は各
々、3.7,5.9,9.6となる(ただし、嵌合長さ
は15mmに固定した場合)。一方で、嵌合長さを1
0,15,20mmと変えたときのR4(℃/W)は各
々、4.6,3.7,3.6となる(ギャップを15μ
mで固定した場合)金属を用いた場合、通常の機械加工
の精度であれば、10〜30μm程度のギャップはたや
すく得られる。上記は、円柱部材と円筒部材とが空気層
を介して熱伝導される場合であるが、熱伝導性のグリー
スやオイルなどを介在させることによって熱抵抗を大幅
に低減することもできる。たとえば、ギャップ10μ
m、嵌合長さ15mmの場合、熱伝導性のグリースを介
在させると、R4=1.2℃/Wとほぼ1/3に低減さ
れる。 【0029】上記のような構成とすることで、第1の筐
体内部で発生する熱が、第1筐体底面の放熱部材あるい
はキーボード裏面の放熱部材より、接続手段を介して、
第2の筐体の放熱部材に伝導されて放熱されるので、第
1の筐体の底面、キーボード等の使用者が実際に触れる
部分に伝わる熱量を減少させてこれらの温度を使用者が
不快となる温度以下に保ち使用時の快適さを向上するこ
とができる。 【0030】また、第1の筐体の第1の放熱部材は複数
の素子をカバーする面積を有し、例えばメインの基板と
同等あるいは第1の筐体の底面と同一の面積に敷設され
ているので、第1の放熱部材に熱的に接続された複数の
素子の熱は、素子のレイアウトに関わらず、確実に接続
手段から第2の放熱部材に伝導される。すなわち、第1
の筐体内部の素子のレイアウト、ひいては基板を含む機
器のレイアウトに対する冷却や放熱からの制約条件を著
しく小さくし、システムの動作の高性能化に適した素子
や機器のレイアウトを採用することができるとともに、
メンテナンス時やシステムの仕様変更時等に伴う発熱素
子や基板に関する配線の変更などに対しても大幅な冷却
構造の変更無しに対応でき、製造のコストを低減でき
る。さらに、サブの基板上の発熱素子からの熱ををメイ
ンの基板を貫通させて、第1の放熱部材に伝導するの
で、基板上の平面の方向のレイアウトのみでなく基板の
上下方向への自由度、すなわち発熱素子の熱をキーボー
ド、底面の双方にも熱伝導することができ、素子や機器
のレイアウトの自由度をさらに大きくして、製造コスト
や高性能化に有利な配置を実現できる。 【0031】また、発熱素子や第1の筐体内部の機器よ
り発生する熱は、第1の放熱部材(筐体の底面側もしく
は素子のキーボード側)から第1の筐体、あるいはキー
ボードへ伝導され外部へ放出される。同時にこの第1の
放熱部材に熱的に接続された第2の筐体から外部へと放
出される。つまり、筐体の内部で発生する熱が各筐体に
分散されて筐体表面より外部に放出されるので、筐体表
面が局所的に昇温したり、使用者が不快になるまで昇温
したりすることがなく、素子の冷却のみならず人が触れ
る筐体も適切に冷却できる。 【0032】また、第1、第2の放熱部材の接続部で
の、両放熱部材の接続の面積、つまり熱伝導の面積を調
節可能とすることにより、冷却構造を大きく変更するこ
となく、発熱素子の発熱量の増大や、高性能化に対応し
て、第1、第2の放熱部材からの外部への放熱量を調節
でき、筐体内部からの発熱の量を筐体全体へ分散する分
配を簡単に調節できる。 【0033】図7は、本発明にかかる電子装置の第3の
実施の形態を示す斜視図である。図4で説明した第1の
実施の形態の熱回路の模式図によれば、第1の放熱部材
と第2の放熱部材との接続部材から、第2の放熱部材を
介し第2の筐体壁面までの熱抵抗(R4+R5)を小さ
くするのがCPUの温度低減及びキーボード放熱量の低
減に有効である。すなわち、上記実施の形態において
は、第1、第2の放熱部材の接続部材の接続部分から第
2の放熱部材側へ熱が伝導する。したがって、この接続
部分での接続面積をできるだけ大きくすることにより、
上記R4を小さくする、また、第1の実施の形態のよう
に、上記接続部材が第1及び第2の筐体を接続した場合
の加重を直接支える部材でない場合には、剛性を低減し
ても熱伝導効率のより良い構造とすることができるの
で、例えばチューブ構造としたものを図7に示す。図7
は、本発明にかかる電子装置の第1の実施の形態を示す
斜視図である。 【0034】図7に示す本実施の形態では、第1の筐体
内に収容され、CPUと熱接続される第1の放熱部材1
0、及び、第2の筐体内に収容され、表示装置と筐体壁
面間に設置される第2の放熱部材11のみを示した。C
PUと熱的に接続された第1の放熱部材10、第2の放
熱部材11は、それぞれ、端部に円筒形状部12、13
を有している。円筒形状部12、13は、L字状に曲げ
たヒートパイプ22に嵌合されている。第1の放熱部材
10の円筒形状部12とヒートパイプ22とは、ギャッ
プ(10〜20μm程度)を有してはめ込まれており、
ヒートパイプ22のまわりに回転できるようになってい
る。筐体への設置においては、このヒートパイプ回転軸
22−aとヒンジの回転軸は同一直線上に設置される。
一方、第2の放熱部材11の円筒形状部13とヒートパ
イプ22とは、第2の放熱部材11の端部全体を丸めカ
シメられて固定される。 【0035】本実施の形態によれば、第1の放熱部材1
0を介してヒートパイプ回転軸22−aに熱伝導された
CPUの熱は、ヒートパイプによって第2の放熱部材1
1の端部全体に伝熱され、第2の放熱部材11全体への
熱拡散を効率よく行うことができる。従って、第1の放
熱部材から第2の放熱部材を介し第2の筐体壁面までの
熱抵抗を小さくすることができる。 【0036】以上の実施の形態では、説明の便宜上キー
ボード側の放熱部材を第1の放熱部材10として説明し
たが、第1の筐体の底面側の放熱部材14を第1の放熱
部材としても、本明細書に開示する発明の技術思想に何
らの相違はない。 【0037】通常、表示装置7とメイン基板3との電気
的な接続は、多数の信号線で行われることが多い。従っ
て、機種によっては、信号線21がヒンジ9の設けられ
る筐体の両端において、第1の筐体6から第2の筐体8
に通される。上記第1の実施の形態では、一つのヒンジ
部で第1の筐体6から第2の筐体8へ熱伝導する構造の
設置と信号線の配線を同時にはできない。そこで、第1
の筐体6から第2の筐体8へ熱伝導する構造と信号線2
1の配線をヒンジ部において同時に実現することによ
り、同一の接続部分において、信号配線と熱伝導を行う
構造としても良い。このような実施の形態を図5、図6
に示す。 【0038】次に示す、図5及び図6は、本発明の電子
装置にかかる第2の実施の形態を示す斜視断面図であ
る。図1に示した例と同様に、CPUと熱的に接続され
た第1の放熱部材10は、端部に円筒形状部12を有し
ている。円筒形状部12は、ヒンジ9の軸93に適切な
ギャップ、例えば10〜20μm程度のすき間を介して
はめ込まれており、軸93のまわりに回転できるように
なっている。一方、第2の筐体8内には、第2の放熱部
材11が表示装置7と第2の筐体8の筐体壁との間に設
置されており、第2の放熱部材11と部材93−a(ヒ
ンジ軸93と一体が望ましい)は第2の筐体8ととも
に、例えばネジ94、95により固定される。CPUで
発生した熱は、第1の放熱部材10を介して、その一部
が第1の放熱部材10の上方に設置されたキーボード表
面(図では省略)から外気へ放熱され、残りの熱は、ヒ
ンジ9の軸を介して第2の放熱部材11に熱伝導され、
第2の筐体8の筐体壁から外気へ放熱される。 【0039】図5に示した実施の形態では、ヒンジ9自
体を熱伝導部材としても活用するが、ヒンジ軸にとりつ
けられた第1の放熱部材10を省略し、若干放熱性能を
落としても構造を簡略化することによって低コスト化を
図ることも可能である。この場合の実施の形態を図6に
示す。本実施の形態では、ヒンジ9を高熱伝導性でかつ
機械強度を有する材料で形成し、ヒンジの足91−a,
91−bを第1の筐体6および第1の筐体6底部に設置
された放熱板14とともに固定する。第2の筐体8の内
部構造は図5と同様である。ヒンジ9は、軸9−aと一
体に形成されたフランジ部9−b,9−dが第2の筐体
8に接続された部材9−cと押しつけられて強度を発生
している。この図には示していないが、部材9−cをフ
ランジ部9−b,9−dとで挟み込んで押圧する部材に
よりさらに、9−c部の幅を軸9−aの方向に大きくと
ることにより、軸9−aとの接触面積を増大させ、軸9
−cと9−a部との熱抵抗を低減させている。CPUで
発生した熱の一部は、放熱板からヒンジの足91−a、
91−b、ヒンジ軸9−aを介し、第2の筐体8内に設
置された第2の放熱部材11に熱伝導される。従って、
本実施の形態によれば、ヒンジ9だけでCPUの熱の一
部を第2の筐体から外気に放熱できる。本実施の形態
は、他の実施の形態と併用することによって放熱性能を
向上できることは言うまでもない。 【0040】図8乃至図10を用いて、図1及び図5に
示した実施の形態における第1の放熱部材と第2の放熱
部材の接続手段にかかる他の例を説明する図8乃至図1
0は、本発明にかかる電子装置の実施の形態における放
熱部材の嵌合部を示す図である。図1、5に示した実施
の形態では、両者の嵌合部が円柱面と円筒面とを組み合
わせた場合を示したが、図8に示す接続手段では、両者
の嵌合ギャップ部での熱抵抗をより低減させる構造の実
施の例を示している。第1の放熱部材10に形成された
円筒形状部12及び第2の放熱部材11に形成された円
柱軸13にネジ加工31、32を施し表面積を増大させ
ている。表示装置を収容した筐体(第2の放熱部材11
を設置)は、CPU等を搭載した本体の筐体(第1の放
熱部材10を設置)に対して最大でも180度倒れると
すると、第1の放熱部材と第2の放熱部材の嵌合部は、
最大でもネジの1/2ピッチ軸方向(JIS細目ネジの
場合、軸直径5mmに対し0.25mm)にスライドす
ることになる。従って、円筒形状部12及び円柱軸13
との間に1/2ピッチ以上のギャップを設ける、あるい
は、第1の放熱部材と第2の放熱部材との間の変位を吸
収できるできる構造(たとえば、図3に示した柔軟熱伝
導部材20を用いて第1の放熱部材10と発熱部を接続
する構造)とする。 【0041】図12は、第2の放熱部材11に対して
も、第1の放熱部材10と同様、ネジ部の嵌合構造とし
た実施の例を示す。図12に示したのは、円筒状部材1
2のみでなく、第2の放熱部材側の円筒状部材37の内
側にも雌ネジ部を備えた構成である。2つの円筒状部材
12、37には、雄ネジ部材36が嵌挿されることで、
放熱部材10、11が結合される。雄ネジ部36はその
端面に切り欠き部を備えており、この切り欠きを利用し
て工具を用いて雄ネジ部36をその軸の方向に移動自在
として、第1の放熱部材10と第2の放熱部材11との
嵌合長lを変化させて接続の面積、すなわち熱伝導の面
積を調節することができる。この場合、全軸上にネジ部
を施すことができ、雄ネジ部材36は、第1及び第2の
放熱部材10、11に対して自由にスライドすることが
できるので、放熱部材と中心軸との接触面積の制御、す
なわち熱抵抗の制御が可能となり、またその調節も容易
であり特別な器具を要しない。したがって、メンテナン
スや製品の仕様を変更した場合でも、キーボード4や第
1の筐体6底面を所望の温度以下にするために大きな冷
却構造を変更する必要がないので、発熱量の増大や性能
の向上に対応でき、メンテナンス時やシステムの仕様変
更時等に伴う発熱素子や基板に関する配線の変更などに
対しても大幅な冷却構造の変更無しに対応でき、製造の
コストを低減できる。さらに、第1の放熱部材と第2の
放熱部材の嵌合部での接続面積が拡大されているので、
第1の放熱部材と第2の放熱部材の熱抵抗を小さくでき
でが熱的に接続できる。 【0042】図9に嵌合部の他の実施例を示す。この実
施の例は、第1及び第2の放熱部材に設ける円筒形状部
及び円柱軸を簡易な加工法によって形成した例である。
本実施例では、第2の放熱部材11の端部に丸曲げ加工
された部材101を接続している。一方、第1の放熱部
材10の端部にも丸曲げ加工された部材100が接続さ
れており、この両者に円柱形状の部材13が嵌挿され
て、両者が接続される。この場合、第1の放熱部材10
の丸曲げ部と円柱軸13との間にはギャップ33が設け
られ、第1、第2の放熱部材10、11が互いに回転可
能に接続される。この円柱形状部材13も第1の実施の
形態と同様に、嵌挿されて嵌合する長さを調節すること
で、第1の放熱部材と第2の放熱部材との間の接続面積
を変化させてこれらの間の熱抵抗を変化させることがで
きる。この調節を容易とするため、円柱形状部材13は
その表面に目安となる目盛13−aを備えており、所望
の熱伝導量もしくは熱抵抗に調節することが簡単とな
る。また、この例によれば、板部材と丸棒部材だけで、
しかも、簡単な方法で嵌合部が形成され、低コスト化も
図れる。 【0043】第1、第2の放熱部材は、放熱性能の点か
ら、板厚が厚いほど望ましい。しかし、図9に示した接
続手段の場合、板端部加工は、板厚が厚いほど困難にな
り、加工精度も出にくい。図10に示す接続手段は、こ
の点を改良した例である。本実施の例では、放熱性能上
必要な厚さの1/2の厚さの板部材34、35を、中心
から中心軸13のまわりに円筒形状に丸曲げし、端部で
第1の放熱部材10及び第2の放熱部材11を挟み込ん
でいる。本実施例では、第1、第2の両放熱部材につい
て本構造を用いているが、いずれかの放熱部材について
だけ他の方式、たとえば、図9に示した構造を用いても
良い。本実施例によれば、同じ放熱性能でも板厚を1/
2にできること、及び、板の中心で曲げることができる
ことによって加工が容易になるとともに、円筒形状部3
4と中心軸13とのギャップの精度も向上できる。従っ
て、ギャップを小さく抑えること、すなわち、ギャップ
での熱抵抗を低減することができる。 【0044】図11に第1の放熱部材と第2の放熱部材
との接続部の他の実施例を示す。この例では、第1の放
熱部材10と第2の放熱部材11とを高熱伝導性材料で
形成した薄板材37(たとえば、厚さ50μm〜0.1
mmの銅板、リン青銅板など)で接続した。図11
(a)では、薄板材37と第1、第2の放熱部材10、
11とは、たとえば、ネジ38による固定等の方法で接
続されている。第1の放熱部材10と第2の放熱部材1
1との接続を薄板材37で行った場合、薄板材37が屈
曲することによって、第1の筐体6と第2の筐体8との
間の動きに追従したフレキシブルかつ熱的な接続がされ
る。また、接続部の熱抵抗を低減するために複数枚の薄
板を積層してもよい。この場合、放熱部材間のフレキシ
ビリティを保つために、お互いの薄板は、放熱部材との
接続部を除いて接合しない。ここで、図10に示すよう
に薄板材37は第1の筐体1の第1の放熱部材10に、
複数のネジを用いて押圧して接続し、この接続するネジ
の本数を変化させることで第1および第2の放熱部材の
接続部材である薄板部材37の接続部の熱抵抗を調節し
ても良い。2つの部材同士の接触部での熱抵抗は接触圧
力が大きい程、見かけの接触面積は同一でも実際の接触
面積は増加しているので、熱抵抗を小さくすることがで
きる。 【0045】さらに、図11(b)に示したように、薄
板部材37の第1の放熱部材10との接続部分を湾曲さ
せ、この湾曲部にネジ38等の薄板部材37を放熱部材
10に押圧する手段により固定しても良い。このように
することで、図11(a)より少ない押圧手段で、薄板
部材37と放熱部材10との接触面積を調節することが
可能となり、より容易に熱抵抗を調節できる。 【0046】また、第1、第2の放熱部材の接続部で
の、両放熱部材の接続の面積、つまり熱伝導の面積を調
節可能とすることにより、冷却構造を大きく変更するこ
となく、発熱素子の発熱量の増大や、高性能化に対応し
て、第1、第2の放熱部材からの外部への放熱量を調節
でき、筐体内部からの発熱の量を筐体全体へ分散する分
配を簡単に調節して、素子の冷却と同時に筐体も適切に
冷却できる。 【0047】本実施の形態によれば、簡単な構造でフレ
キシブルかつ熱的な接続部が形成され、低コスト化も図
れる。また、上記に示した例では、第1および第2の放
熱部材の接続手段の第1の放熱部材との接続側に、熱抵
抗の調節手段を設けているが、第1の放熱部材の側のみ
に限らず他方に設けても同様の効果が得られることは言
うまでもない。 【0048】 【発明の効果】本発明によれば、発熱素子の配線基板上
のレイアウトや筐体内部の機器のレイアウトに関わら
ず、発熱素子、キーボードなどを収容した筐体の表面の
温度上昇を抑え、操作者に不快感を与えることなく、発
熱素子の温度を所定の温度に冷却する薄型軽量筐体に適
した冷却構造を有する電子装置を提供することができ
る。 【0049】さらに、発熱素子や筐体内部の機器から発
生する熱量を、装置の全体に適切に分散させ、発熱素子
を所定の温度以下に保つ同時に、操作者に不快感を与え
ない温度に筐体、キーボードを保つ冷却構造を有する電
子装置を提供することができる。 【0050】さらには、筐体内部の発熱素子や機器のレ
イアウトの変更に対応して、筐体からの放熱量を調節で
きる冷却構造を有する電子装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる電子装置の第1実施の形態を示
す斜視断面図である。 【図2】図1に示す電子装置の実施の形態の背面斜視図
である。 【図3】図1に示す電子装置の実施の形態の内部を示す
横断面図である。 【図4】図1に示す電子装置の熱抵抗の回路を示す模式
図である。 【図5】本発明にかかる電子装置の第2の実施の形態を
示す斜視断面図である。 【図6】図5に示す実施の形態の放熱部材の接続手段を
示す斜視断面図である。 【図7】本発明にかかる電子装置の第1の実施の形態を
示す斜視図である。 【図8】本発明にかかる電子装置の放熱部材の接続手段
の例を示す断面図である。 【図9】本発明にかかる電子装置の別の放熱部材の接続
手段の例を示す断面図である。 【図10】本発明にかかる電子装置の他の放熱部材の接
続手段の例を示す斜視図である。 【図11】本発明にかかる電子装置の他の放熱部材の接
続手段の例を示す斜視図である。 【図12】本発明にかかる電子装置の他の放熱部材の接
続手段の例を示す斜視図である。 【符号の説明】 1…CPU、6…第1の筐体、8…第2の筐体、9…ヒ
ンジ、10…第1の放熱部材、11…第2の放熱部材、
12…円筒形状部、13…円柱軸、14…放熱板であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 毅 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式 会社 日立製作所 オフィスシステム事 業部内 (72)発明者 永島 正章 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式 会社 日立製作所 オフィスシステム事 業部内 (72)発明者 近藤 義広 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 特開 平9−6481(JP,A) 特開 平8−204373(JP,A) 特開 平7−142886(JP,A) 特開 平8−76892(JP,A) 特開 平7−202083(JP,A) 特開 平5−243434(JP,A) 特開 平4−354010(JP,A) 特開 平8−162576(JP,A) 特開 平9−44269(JP,A) 特開 平8−261672(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】キーボードと配線基板とが搭載された第1
    の筐体と表示装置が収容され前記第1の筐体とヒンジに
    より転回可能にとりつけられた第2の筐体とを備えた電
    子装置において、冷却対象である素子と、前記第1の筐
    体内に設置され複数もしくは単数の前記冷却対象となる
    素子と第1の筐体とに熱的に接続された第1の放熱部材
    と、前記第2の筐体内部に設置された第2の放熱部材
    と、前記第1および第2の放熱部材とを熱的に接続する
    接続手段とを備え、前記接続手段は前記第1および第2
    の放熱部材との接触領域の大きさを調節可能としたこと
    を特徴とする電子装置。
JP09558197A 1997-04-14 1997-04-14 電子装置 Expired - Fee Related JP3518242B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09558197A JP3518242B2 (ja) 1997-04-14 1997-04-14 電子装置
US09/057,339 US6449149B1 (en) 1997-04-14 1998-04-09 Electronic equipment
TW087105565A TW379427B (en) 1997-04-14 1998-04-13 Electronic equipment
CN98106610A CN1109486C (zh) 1997-04-14 1998-04-13 一种电子装置
CN02119044A CN1378417A (zh) 1997-04-14 2002-04-29 一种电子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09558197A JP3518242B2 (ja) 1997-04-14 1997-04-14 電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10290087A JPH10290087A (ja) 1998-10-27
JP3518242B2 true JP3518242B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=14141566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09558197A Expired - Fee Related JP3518242B2 (ja) 1997-04-14 1997-04-14 電子装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6449149B1 (ja)
JP (1) JP3518242B2 (ja)
CN (2) CN1109486C (ja)
TW (1) TW379427B (ja)

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3810734B2 (ja) * 2000-06-06 2006-08-16 三菱電機株式会社 通信機器
JP2003259937A (ja) * 2002-03-07 2003-09-16 Shigeru Ishii エンジン付き移動装置用保温装置
JP2004047843A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Hitachi Ltd 電子装置
US6839231B2 (en) * 2003-01-07 2005-01-04 Vulcan Portals Inc. Heat dissipation from a hand-held portable computer
US7102879B2 (en) * 2003-05-06 2006-09-05 Steven Lee Industrial computer hinge assembly
NL1028493C2 (nl) * 2005-03-09 2006-09-12 Ego B V Draagbare computer en computerbehuizing.
CN2821663Y (zh) * 2005-07-02 2006-09-27 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 磁架固定装置
JP4146467B2 (ja) * 2005-10-31 2008-09-10 株式会社東芝 デジタルチューナユニットを実装した電子機器
JP4909608B2 (ja) * 2006-02-28 2012-04-04 株式会社東芝 電子機器
CN101030098A (zh) * 2006-03-03 2007-09-05 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 键盘装置
US20080130221A1 (en) * 2006-12-02 2008-06-05 Krishnakumar Varadarajan Thermal hinge for lid cooling
US7791876B2 (en) * 2008-05-12 2010-09-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Hinge connector with liquid coolant path
US7746631B2 (en) * 2008-08-29 2010-06-29 Apple Inc. Methods and apparatus for cooling electronic devices using thermally conductive hinge assemblies
BRPI0918292A2 (pt) * 2008-09-08 2015-12-22 Intergraph Technologies Co computador robusto capaz de operar em ambientes de alta temperatura
US8713173B2 (en) 2008-12-19 2014-04-29 Openpeak Inc. System and method for ensuring compliance with organizational policies
US8745213B2 (en) 2008-12-19 2014-06-03 Openpeak Inc. Managed services platform and method of operation of same
US8788655B2 (en) 2008-12-19 2014-07-22 Openpeak Inc. Systems for accepting and approving applications and methods of operation of same
US8856322B2 (en) 2008-12-19 2014-10-07 Openpeak Inc. Supervisory portal systems and methods of operation of same
US8612582B2 (en) 2008-12-19 2013-12-17 Openpeak Inc. Managed services portals and method of operation of same
US20100159898A1 (en) * 2008-12-19 2010-06-24 Openpeak, Inc. Services platform for networked devices that provide telephony and digital media services
US8615581B2 (en) 2008-12-19 2013-12-24 Openpeak Inc. System for managing devices and method of operation of same
US8650290B2 (en) 2008-12-19 2014-02-11 Openpeak Inc. Portable computing device and method of operation of same
US8937806B2 (en) * 2010-05-20 2015-01-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Flow diversion apparatuses and methods
WO2012024418A1 (en) 2010-08-17 2012-02-23 Openpeak Inc. System containing a mobile communication device and associated docking station
US8650658B2 (en) 2010-10-25 2014-02-11 Openpeak Inc. Creating distinct user spaces through user identifiers
TWI488574B (zh) * 2011-07-18 2015-06-11 Au Optronics Corp 散熱結構及可攜式摺疊電子裝置
US8695060B2 (en) 2011-10-10 2014-04-08 Openpeak Inc. System and method for creating secure applications
US9268377B2 (en) * 2011-12-28 2016-02-23 Intel Corporation Electronic device having a passive heat exchange device
CN102566723A (zh) * 2012-02-20 2012-07-11 童师颖 笔记本电脑均温快速散热机壳
US9134757B2 (en) 2012-09-28 2015-09-15 Intel Corporation Electronic device having passive cooling
US20160071040A1 (en) 2014-09-05 2016-03-10 Openpeak Inc. Method and system for enabling data usage accounting through a relay
US9100390B1 (en) 2014-09-05 2015-08-04 Openpeak Inc. Method and system for enrolling and authenticating computing devices for data usage accounting
US9232013B1 (en) 2014-09-05 2016-01-05 Openpeak Inc. Method and system for enabling data usage accounting
US9350818B2 (en) 2014-09-05 2016-05-24 Openpeak Inc. Method and system for enabling data usage accounting for unreliable transport communication
US8938547B1 (en) 2014-09-05 2015-01-20 Openpeak Inc. Method and system for data usage accounting in a computing device
WO2016153811A1 (en) * 2015-03-20 2016-09-29 Apple Inc. One piece frame for a component in an electronic device
US11256302B2 (en) * 2016-02-03 2022-02-22 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Magnetic hinge assemblies
US10551881B2 (en) * 2017-03-17 2020-02-04 Microsoft Technology Licensing, Llc Thermal management hinge
JP6659969B2 (ja) * 2017-04-07 2020-03-04 富士通クライアントコンピューティング株式会社 端末装置
WO2019074483A1 (en) * 2017-10-10 2019-04-18 Hewlett-Packard Development Company, L.P. THERMOCONDUCTIVE HINGE ASSEMBLIES
CN110850924B (zh) * 2018-10-26 2021-07-09 华为技术有限公司 折叠设备和散热装置
CN109814693A (zh) * 2019-02-28 2019-05-28 华为技术有限公司 电子装置
CN110134214A (zh) * 2019-05-29 2019-08-16 英业达科技有限公司 可携式电子装置
CN114073174A (zh) * 2019-06-28 2022-02-18 Lg电子株式会社 Avn装置
US11294425B2 (en) * 2019-08-20 2022-04-05 Getac Technology Corporation Portable electronic device
US11347276B2 (en) * 2020-10-26 2022-05-31 Dell Products L.P. Cable routing in a portable information handling system
CN112804812B (zh) * 2020-12-28 2022-10-25 西南技术物理研究所 一种对插式电路板的锥角接触散热结构

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3017837B2 (ja) * 1991-05-31 2000-03-13 株式会社日立製作所 電子機器装置
US5383340A (en) * 1994-03-24 1995-01-24 Aavid Laboratories, Inc. Two-phase cooling system for laptop computers
US5634351A (en) * 1994-03-24 1997-06-03 Aavid Laboratories, Inc. Two-phase cooling system for a laptop computer lid
JPH08204373A (ja) * 1995-01-27 1996-08-09 Diamond Electric Mfg Co Ltd 放熱装置
US5621613A (en) * 1995-05-16 1997-04-15 Intel Corporation Apparatus for dissipating heat in a hinged computing device
JPH0944269A (ja) * 1995-07-25 1997-02-14 Fujitsu Ltd 電子機器および電子機器用筐体並びに筐体の製造方法
US5646822A (en) * 1995-08-30 1997-07-08 Intel Corporation Heat pipe exchanger system for cooling a hinged computing device
US5606341A (en) * 1995-10-02 1997-02-25 Ncr Corporation Passive CPU cooling and LCD heating for a laptop computer
JPH09167820A (ja) * 1995-12-14 1997-06-24 Diamond Electric Mfg Co Ltd ヒートシンク
US5966286A (en) * 1996-05-31 1999-10-12 Intel Corporation Cooling system for thin profile electronic and computer devices
US5757615A (en) * 1996-07-01 1998-05-26 Compaq Computer Corporation Liquid cooled computer apparatus and associated methods
US5828552A (en) * 1996-08-12 1998-10-27 Ma; Hsi-Kuang Heat dissipating structure of a notebook computer
US5822187A (en) * 1996-10-25 1998-10-13 Thermal Corp. Heat pipes inserted into first and second parallel holes in a block for transferring heat between hinged devices
US5781409A (en) * 1996-12-19 1998-07-14 Compaq Computer Corporation Heat dissipating lid hinge structure with laterally offset heat pipe end portions
US5832987A (en) * 1997-03-21 1998-11-10 Lowry; David A. Rotatable heat transfer coupling

Also Published As

Publication number Publication date
CN1378417A (zh) 2002-11-06
JPH10290087A (ja) 1998-10-27
TW379427B (en) 2000-01-11
US6449149B1 (en) 2002-09-10
CN1109486C (zh) 2003-05-21
US20020051339A1 (en) 2002-05-02
CN1197367A (zh) 1998-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3518242B2 (ja) 電子装置
US5880929A (en) Heat exchanger system for cooling a hinged computing device
JP3991395B2 (ja) 電子機器
TW457667B (en) Electronic device
JP4562770B2 (ja) ヒートシンク、回路基板、電子機器
JP4126046B2 (ja) 電子機器の冷却構造
JP3602771B2 (ja) 携帯型電子機器
TW445406B (en) Heat dissipation structure for electronic equipment
WO2003043397A1 (en) Electronic apparatus
CN116056409B (zh) 一种主板的屏蔽散热结构及电子设备
TW200425825A (en) Cooling part, substrate, and electronic machine
JPH10150283A (ja) 印刷配線基板の放熱構造
CN114489243A (zh) 信息设备
JP2009193350A (ja) 電子装置
JPH10256764A (ja) 放熱材
JP3895094B2 (ja) 冷却機構、ヒートシンク、電子装置及び電子装置の組み立て方法
JP3959495B2 (ja) 情報処理装置
JP3438582B2 (ja) 携帯型パーソナルコンピュータ
JP4730180B2 (ja) 冷却装置
JP4549659B2 (ja) ヒートシンク、筐体及び冷却ファン並びに、ヒートシンクを有する電子機器
JPH09114552A (ja) 電子装置
JPH06268113A (ja) 電子機器用の放熱部材
JP4214543B2 (ja) 電子装置
JP3412604B2 (ja) 電子装置
JP2000349482A (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040119

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees