JP2000019934A - ホログラム画像記録装置及びホログラム画像記録方法 - Google Patents

ホログラム画像記録装置及びホログラム画像記録方法

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JP2000019934A
JP2000019934A JP10185253A JP18525398A JP2000019934A JP 2000019934 A JP2000019934 A JP 2000019934A JP 10185253 A JP10185253 A JP 10185253A JP 18525398 A JP18525398 A JP 18525398A JP 2000019934 A JP2000019934 A JP 2000019934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動等を抑制して回折効率が高く明るいホロ
グラフィックステレオグラムを作成するようにする。 【解決手段】 視差画像列の各要素画像に基づいて画像
変調された物体レーザ光L2と、物体レーザ光L2に対
して可干渉性を有する参照レーザ光L3とをホログラム
用記録媒体3に入射してこれら物体レーザ光L2と参照
レーザ光L3との干渉縞を要素ホログラムとして記録媒
体3に露光記録する光学系15と、ホログラム用記録媒
体3を保持及び走行駆動する記録媒体送り機構40とを
備える。記録媒体送り機構40は、ブレーキ手段を備え
ることにより、ホログラム用記録媒体3を振動を抑制
し、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3を安定した状
態で記録媒体3に入射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実写画像やコンピ
ュータ生成画像等を3次元認識することができるホログ
ラフィックステレオグラムを作成するためのホログラム
画像記録装置及びホログラム画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、被
写体を異なる観察点から順次撮像することにより得られ
た多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム
用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとし
て順次露光記録することによって作成される。このホロ
グラフィックステレオグラムは、使用者がこれをある位
置から片方の目で見た場合に各要素ホログラムの一部分
の画像情報の集合体である二次元画像が識別され、ま
た、この位置から水平に移動した他の位置で見た場合に
各要素ホログラムの別の部分の画像情報の集合体である
二次元画像が識別される。したがって、ホログラフィッ
クステレオグラムにおいては、使用者がこれを両目で見
た場合に左右の目の視差により、露光記録画像が3次元
画像として認識される。
【0003】上述したホログラフィックステレオグラム
は、一般に図12(A)に示すホログラフィックステレ
オグラム作成装置100によって作成される。ホログラ
フィックステレオグラム作成装置100は、単一波長で
干渉性のよいレーザ光L10を出射するレーザ光源10
1と、出射されたレーザ光L10を物体レーザ光L11
と参照レーザ光L12とに分割するハーフミラー102
と、物体レーザ光L11の光学系を構成する光学部品1
03乃至107及び表示器108と、参照レーザ光L1
2の光学系を構成する光学部品109乃至111と、物
体レーザ光L11と参照レーザ光L12とが集光するホ
ログラム用記録媒体112を保持し、または走行駆動す
る電動ステージ113等によって構成されている。
【0004】物体レーザ光L11の光学系は、具体的に
は、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列され
た全反射ミラー103と、物体レーザ光L11を一次元
方向に拡散させる第1のシリンドリカルレンズ104
と、拡散された物体レーザ光L11を平行レーザ光化す
るコリメータレンズ105と、投影レンズ106と、物
体レーザ光L11を露光記録部P100のホログラム用
記録媒体112に導く第2のシリンドリカルレンズ10
7とから構成される。表示器108は、透過型の液晶パ
ネルによって構成され、コリメータレンズ105と投影
レンズ106との間に配設されている。表示器108に
は、図示しない画像処理部から出力された画像データに
基づく画像が表示される。
【0005】参照レーザ光L12の光学系は、具体的に
は、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列され
た、参照レーザ光L12を一次元方向に拡散させるシリ
ンドリカルレンズ109と、拡散された参照レーザ光L
12を平行レーザ光化するコリメータレンズ110と、
参照レーザ光L12を反射させてホログラム用記録媒体
112に導く全反射ミラー111とから構成される。
【0006】ホログラム用記録媒体112は、例えば感
光フィルムからなり、図12(B)に示すように、電動
ステージ113に保持されており、この電動ステージ1
13が駆動することによって、同図矢印bの方向へと間
欠的に走行駆動される。
【0007】レーザ光L10は、図12(A)に示すよ
うに、レーザ光源101から出射されてハーフミラー1
02に入射され、このハーフミラー102によって物体
レーザ光L11と参照レーザ光L12とに分割される。
【0008】物体レーザ光L11は、シリンドリカルレ
ンズ104、コリメータレンズ105を介して表示器1
08に入射されるとともに、この表示器108を透過す
る際に表示された要素画像に応じて画像変調される。画
像変調された物体レーザ光L11は、投影レンズ10
6、シリンドリカルレンズ107を介して露光記録部P
100に位置するホログラム用記録媒体112に入射さ
れる。また、参照レーザ光L12は、シリンドリカルレ
ンズ109、コリメータレンズ110及び全反射ミラー
111の光学系を介して露光記録部P100に位置する
ホログラム用記録媒体112に入射される。
【0009】したがって、ホログラム用記録媒体112
には、表示器108に表示された映像により画像変調さ
れた物体レーザ光L11と参照レーザ光L12との干渉
によって生じる干渉縞が要素ホログラムとして短冊状又
はドット状に順次露光記録される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したホ
ログラフィックステレオグラム作成装置100は、露光
記録部P100に位置されたホログラム用記録媒体11
2に各要素ホログラムが露光記録される際に振動等が加
えられると、作成されるホログラフィックステレオグラ
ムに影響が生じるといった問題があった。すなわち、ホ
ログラフィックステレオグラム作成装置100において
は、ホログラム用記録媒体112に対して、レーザ光L
10の波長程度の微小な振動等が加えられた場合にも、
ホログラム用記録媒体112に露光記録される干渉縞の
状態が不安定となり、露光記録される要素ホログラムの
一部に回折効率や明るさの低下といった現象が生じると
いう問題があった。また、ホログラフィックステレオグ
ラム作成装置100は、更に大きな振動等が加えられた
場合には、ホログラム用記録媒体112に対する要素ホ
ログラムの露光記録が全く行われないという問題が生じ
ていた。
【0011】ホログラフィックステレオグラムは、上述
した振動の影響によってホログラム用記録媒体112に
一部の要素ホログラムがその回折効率を低くした状態で
露光記録されていると、再生時において当該要素ホログ
ラムのみが暗くなって再生されることから、画像の均一
性が低下してしまう。
【0012】このため、ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置100には、一般に、ホログラム用記録媒体
112に要素ホログラムが安定した状態で露光記録され
るようにするために、外部から加えられる振動等を抑制
するとともに、加えられた振動等を素早く減衰させる防
振装置が付設される。防振装置は、上述したレーザ光源
101や光学系を構成する各光学部品を搭載した基板と
装置筐体との間に適宜配設されたエアダンパやスプリン
グ等によって構成される。したがって、ホログラフィッ
クステレオグラム作成装置100は、外部から加えられ
る振動等に対しては防振装置が有効に作用する。
【0013】一方、ホログラフィックステレオグラム作
成装置100においては、ホログラム用記録媒体112
を保持して走行駆動するガイド手段や駆動手段によって
生じるホログラム用記録媒体112の振動対策も重要と
されている。ガイド手段や駆動手段は、露光記録部P1
00においてホログラム用記録媒体112に要素ホログ
ラムを露光記録中にはこのホログラム用記録媒体112
を完全に固定してレーザ光L10の波長程度の微小な振
動も生じさせないようにする機能が必要とされる。ま
た、ガイド手段や駆動手段は、ホログラム用記録媒体1
12に対する要素ホログラムの露光記録が終了すると、
このホログラム用記録媒体112を速やかに走行駆動さ
せるとともに、所定量を走行して停止させる場合にはこ
の走行動作に伴う振動を速やかに停止させる機能を備え
ることが必要とされる。
【0014】しかしながら、従来のホログラフィックス
テレオグラム作成装置100は、電動ステージ113に
よって走行駆動されたホログラム用記録媒体112が、
停止後に、走行駆動によって生じた振動が減衰するまで
に約2秒を要していた。したがって、従来のホログラフ
ィックステレオグラム作成装置100は、電動ステージ
113を用いて要素ホログラムを露光記録する毎に、ホ
ログラム用記録媒体112の振動が停止するまでの時間
を必要とし、1つのホログラフィックステレオグラムを
作成するまでに長い時間を要していた。
【0015】このため、従来のホログラフィックステレ
オグラム作成装置においては、上述した電動ステージ1
13に代えて、ホログラム用記録媒体112の振動を抑
制する機能を備えたガイド手段や駆動手段からなる駆動
機構が用いられていた。かかるホログラフィックステレ
オグラム作成装置は、例えばホログラム用記録媒体11
2を、トーションコイルばね等によって所定の引張りテ
ンションが付与された2本の平行ローラの間に掛け渡す
とともに、光学部品を押し当てながら物体レーザ光と参
照レーザ光とを入射させて要素ホログラムの露光記録を
行うように構成されている。
【0016】かかるホログラフィックステレオグラム作
成装置は、引張りテンションが付与されるとともに光学
部品によって抑えられることによって、所定量を走行駆
動されたホログラム用記録媒体112が停止してこの走
行動作に伴って発生した振動の減衰に要するまでにその
時間が1/4以下にまで低減されるようになる。しかし
ながら、ホログラフィックステレオグラム作成装置は、
ガイド手段や駆動手段の構造が複雑な機構となることが
避けられないといった問題があった。
【0017】また、ホログラフィックステレオグラム作
成装置においては、他の駆動機構として、トーションコ
イルばねを用いず、平行ローラのうちの1本に、スリッ
プ材を常時逆回転させているモータ駆動を伝達すること
により、所定のトルクを発生させるように構成したもの
も用いられている。
【0018】しかしながら、かかるホログラフィックス
テレオグラム作成装置においても、モータが露光記録中
でも回転していることから内部振動が生じて露光記録さ
れる要素ホログラムが不安定となり、作成されるホログ
ラフィックステレオグラムの品質が劣化するといった問
題点があった。
【0019】本発明は、上述した従来のホログラフィッ
クステレオグラム作成装置の問題点を解決し、ホログラ
ム用記録媒体に生じる振動を十分に抑制して高精度のホ
ログラフィックステレオグラムを作成するホログラム画
像記録装置及びホログラム画像記録方法を提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかるホログラム画像記録装置は、駆動手段によっ
て記録媒体を長手方向に走行駆動させるとともに、露光
記録部において視差画像列の各要素画像に基づいて画像
変調された物体レーザ光を記録媒体の一方の面に入射さ
せかつ物体レーザ光に対して可干渉性を有する参照レー
ザ光を記録媒体の他方の面又は同一面に入射させ、これ
ら物体レーザ光と参照レーザ光とによって生じる干渉縞
を要素ホログラムとして記録媒体に順次露光記録する。
本発明にかかるホログラム画像記録装置は、駆動手段を
記録媒体の走行方向に対して露光記録部の後段に配設す
るとともに、記録媒体に対する走行制動を行うブレーキ
手段を露光記録部の前段に配設してなる。
【0021】以上のように構成された本発明にかかるホ
ログラム画像記録装置によれば、ブレーキ手段によって
記録媒体に走行制動が負荷されることで、走行駆動され
た記録媒体の振動が速やかに停止されるとともに、要素
画像を露光記録中に安定した状態に保持する。したがっ
て、ホログラム画像記録装置は、記録媒体に対して、物
体レーザ光と参照レーザ光とによる干渉縞を安定した状
態で露光記録し、精密な要素ホログラムを露光記録し
て、回折効率が高く、明るい安定した高精度の画質のホ
ログラフィックステレオグラムを作成する。
【0022】また、上述した目的を達成する本発明にか
かるホログラム画像記録方法は、駆動手段によって記録
媒体を長手方向に走行駆動させるとともに、露光記録部
において視差画像列の各要素画像に基づいて画像変調さ
れた物体レーザ光を記録媒体の一方の面に入射させかつ
物体レーザ光に対して可干渉性を有する参照レーザ光を
記録媒体の他方の面又は同一面に入射させ、これら物体
レーザ光と参照レーザ光とによって生じる干渉縞を要素
ホログラムとして記録媒体に順次露光記録する。本発明
にかかるホログラム画像記録方法においては、記録媒体
を、その走行方向に対して露光記録部の後段に配設した
駆動手段によって長手方向に走行駆動するとともに、露
光記録部の前段に配設したブレーキ手段によって走行制
動する。
【0023】本発明にかかるホログラム画像記録方法に
よれば、ブレーキ手段の作用によって、走行駆動された
記録媒体の振動が速やかに停止されるとともに、安定し
た状態に保持されて要素画像の露光記録を行うことか
ら、精密な要素ホログラムを露光記録して、回折効率が
高く、明るい安定した高精度の画質のホログラフィック
ステレオグラムを作成する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1に示す実施の形態のホログラフィックステレオ
グラム作成装置10は、後述するように、露光記録部P
1において、短冊状の多数個の要素ホログラムに基づく
物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とを入射して、こ
れら物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉縞を
ホログラム用記録媒体3にそのまま露光記録してホログ
ラフィックステレオグラムを作成する装置である。ホロ
グラム用記録媒体3は、例えば感光フィルムからなり、
詳細を後述するようにフィルムカートリッジ34に装填
されるとともに記録媒体送り機構40によって間欠的に
走行駆動される。
【0025】このホログラフィックステレオグラム作成
装置10に用いられるホログラム用記録媒体3は、図1
0に示すように、テープ状のフィルムベース材4上に光
重合型フォトポリマからなるフォトポリマ層5が形成さ
れるとともに、このフォトポリマ層5上にカバーシート
層6が被着形成された、いわゆるフィルム塗布型記録媒
体である。
【0026】このホログラム用記録媒体3について、図
11を参照して、要素ホログラムの露光記録原理を説明
する。ホログラム用記録媒体3は、図11(A)に示す
ように、フォトポリマ層5を構成する光重合型フォトポ
リマが、初期状態においてはマトリクスポリマ中にモノ
マMが均一に分散している状態にある。光重合型フォト
ポリマは、10mJ/cm2乃至400mJ/cm2
パワーをもつレーザ光LAが照射されることによって、
図11(B)に示すように、露光部においてマトリクス
ポリマ中に均一に分散していたモノマMが重合してポリ
マ化した状態となる。
【0027】光重合型フォトポリマは、ポリマ化するに
つれて、モノマMが周囲から移動することによるモノマ
Mの濃度の不均一さから、露光部と未露光部とで屈折率
の変調が生じる。光重合型フォトポリマは、この後、図
11(C)に示すように、1000mJ/cm2 程度の
パワーの紫外線又は可視光LBが全面に照射されること
によって、マトリクスポリマ中においてモノマMの重合
が完了する。ホログラム用記録媒体3は、このようにフ
ォトポリマ層5を構成する光重合型フォトポリマが、入
射されたレーザ光LAに応じて屈折率が変化することか
ら、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉によ
って生じる干渉縞を屈折率の変化として露光記録する。
【0028】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、ホログラム用記録媒体3として、上述した光重
合型フォトポリマによってフォトポリマ層5を構成した
フィルム塗布型記録媒体を用いたことにより、露光後に
このホログラム用記録媒体3に特別な現像処理を施す工
程が不要とされる。したがって、ホログラフィックステ
レオグラム作成装置10は、現像装置等が不要とされる
ことによってその構成を簡易化することができるととも
に、ホログラフィックステレオグラムを迅速に作成する
ことができる。
【0029】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、図1に示すように、露光記録対象の画像データ
の処理を行う画像データ処理部11と、この装置全体の
制御を行う制御用コンピュータ13を有する制御部12
と、ホログラフィックステレオグラム作成用の光学系1
5を有するホログラフィックステレオグラム作成部14
とから構成されている。
【0030】画像データ処理部11は、画像処理用コン
ピュータ16及び記憶装置17を備え、多眼式カメラや
移動式カメラ等を備えた視差画像列撮像装置1から供給
される視差情報を含む多数の撮像画像データD1や、画
像データ生成用コンピュータ2によって生成された視差
情報を含む多数のコンピュータ画像データD2等の要素
ホログラム画像データに基づいて、視差画像データ列D
3を生成する。
【0031】なお、撮像画像データD1は、例えば多眼
式カメラによる同時撮影或いは移動式カメラによる連続
撮影により得られた複数画像分の画像データであり、視
差情報が含まれてなる。また、コンピュータ画像データ
D2は、例えば、CAD装置(Computer Ai
ded Design)やCG装置(Computer
Graphics)によって作成された視差情報を含
む複数の画像データからなる。
【0032】画像データ処理部11は、これら視差画像
データ列D3に対して画像処理用コンピュータ16によ
ってホログラフィックステレオグラム用の所定の画像処
理を施してホログラム画像データD4を生成する。ホロ
グラム画像データD4は、例えばコンピュータのメモリ
やハードディスク装置等の記憶装置17に一時格納され
る。画像データ処理部11は、後述するようにホログラ
ム用記録媒体3に要素ホログラム画像を露光記録する際
に、記憶装置17に格納されたホログラム画像データD
4から1画像分毎の要素ホログラム画像データD5を順
番に読み出し、これら要素ホログラム画像データD5
を、制御部12の制御用コンピュータ13に送出する。
【0033】制御用コンピュータ13は、ホログラフィ
ックステレオグラム作成部14を駆動して、データ処理
部11から供給された要素ホログラム画像データD5に
基づく要素表示画像を、ホログラフィックステレオグラ
ム作成部14の一部にセットされたホログラム用記録媒
体3に、短冊状の要素ホログラムとして順次露光記録す
る。制御用コンピュータ13は、後述するようにホログ
ラフィックステレオグラム作成部14の各機構の動作を
制御する。
【0034】ホログラフィックステレオグラム作成部1
4は、光学系15を構成する各部材が支持基板18に配
設支持されるとともに、この支持基板18をダンパ19
を介して装置筐体20に支持してなる。光学系15は、
図1及び図2に示すように、入射レーザ光学系15A、
物体レーザ光学系15B及び参照レーザ光学系15Cと
からなる。物体レーザ光学系15Bと参照レーザ光学系
15Cとは、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3の干
渉性を高めるために、物体レーザ光L2と参照レーザ光
L3の露光記録部P1までのそれぞれの光路長がほぼ同
一となるように構成されている。なお、ホログラフィッ
クステレオグラム作成装置10は、感光材であるホログ
ラム用記録媒体3を用いることから、装置筐体20は、
少なくとも光学系15の遮光性を保持した構造となって
いる。
【0035】入射レーザ光学系15Aは、レーザ光L1
を出射するレーザ光源21と、このレーザ光L1を後段
へ入射させ、又は遮断するシャッタ機構22と、レーザ
光L1を物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とに分割
するハーフミラー23とから構成されている。レーザ光
源21は、例えば単一波長でかつ干渉性のよいレーザ光
L1を出射する、半導体励起YAGレーザ装置や、空冷
アルゴンイオンレーザ装置、空冷クリプトンレーザ装置
等のレーザ装置によって構成される。
【0036】シャッタ機構22は、要素ホログラム画像
データD5の出力タイミングに対応して制御用コンピュ
ータ13から出力された制御出力S1により開閉動作さ
れ、レーザ光L1を後段の光学系を介して露光記録部P
1に位置するホログラム用記録媒体3に入射させ、又は
レーザ光L1のホログラム用記録媒体3への入射を遮断
する。ハーフミラー23は、入射されたレーザ光L1
を、透過レーザ光と反射レーザ光とに分割する。レーザ
光L1は、透過レーザ光が上述した物体レーザ光L2と
して用いられ、一方反射レーザ光が参照レーザ光L3と
して用いられる。これら物体レーザ光L2と参照レーザ
光L3とは、それぞれ後段に設けられた物体レーザ光学
系15B若しくは参照レーザ光学系15Cに入射され
る。
【0037】なお、入射レーザ光学系15Aには、図示
しないがレーザ光L1の進行方向を適宜変化させ、物体
レーザ光L2と参照レーザ光L3の光路長を同一にする
等を目的として全反射ミラー等を設けてもよい。また、
シャッタ機構22は、例えばシャッタ片を機械的に駆動
するように構成したものや、音響光学変調器(AOM:
acousto−optic Modulation)
を用いた電子シャッタによって構成したものであっても
よく、要するにレーザ光L1を遮蔽、透過可能とする開
閉自在なものであればよい。
【0038】物体レーザ光学系15Bは、具体的には、
光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された、
全反射ミラー24と、第1のシリンドリカルレンズ25
と、コリメータレンズ26と、投影レンズ27及び第2
のシリンドリカルレンズ28等の光学部品によって構成
される。第1のシリンドリカルレンズ25は、凸レンズ
とピンホールとが組み合わされてなり、ハーフミラー2
3を透過して全反射ミラー24によって反射された物体
レーザ光L2を後述する透過型液晶表示器29の表示面
幅に対応して一次元方向に拡散させる。
【0039】コリメータレンズ26は、第1のシリンド
リカルレンズ25によって拡散された物体レーザ光L2
を、平行レーザ光化して透過型液晶表示器29へと導
く。投影レンズ27は、物体レーザ光L2を第2のシリ
ンドリカルレンズ28へと投影する。第2のシリンドリ
カルレンズ28は、平行レーザ光化された物体レーザ光
L2を、露光記録部P1において横方向に対して集光す
る作用を奏する。
【0040】物体レーザ光学系15Bには、コリメータ
レンズ26と投影レンズ27との間に位置して透過型液
晶表示器29が配設されている。透過型液晶表示器29
には、制御用コンピュータ13から出力された要素ホロ
グラム画像データD5に基づいて要素ホログラム画像が
順次表示される。なお、制御用コンピュータ13は、要
素ホログラム画像データD5の出力タイミングに対応し
て、駆動出力S2を後述するホログラム用記録媒体3の
記録媒体送り機構40に送出し、その動作制御を行うこ
とにより、ホログラム用記録媒体3の送り動作を制御す
る。
【0041】以上のように構成された物体レーザ光学系
15Bにおいては、入射レーザ光学系15Aから分割さ
れて入射される点光源状態の物体レーザ光L2が、第1
のシリンドリカルレンズ25によって拡散されるととも
に、コリメータレンズ26に入射することで平行レーザ
光化される。物体レーザ光学系15Bにおいては、コリ
メータレンズ26を介して透過型液晶表示器29に入射
された物体レーザ光L2が、この透過型液晶表示器29
に表示された要素ホログラム画像に応じて画像変調され
るとともに、投影レンズ27を介して第2のシリンドリ
カルレンズ28へと入射される。物体レーザ光学系15
Bは、シャッタ機構22が開放動作されている間、画像
変調された物体レーザ光L2を露光記録部P1のホログ
ラム用記録媒体3に入射させて要素ホログラム画像に対
応してこれを露光記録する。
【0042】参照レーザ光学系15Cは、具体的には、
光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列されたシ
リンドリカルレンズ30と、コリメータレンズ31と、
全反射ミラー32とから構成される。シリンドリカルレ
ンズ30は、上述した物体レーザ光学系15Bの第1の
シリンドリカルレンズ25と同様に、凸レンズとピンホ
ールとが組み合わされてなり、ハーフミラー23によっ
て反射分割された参照レーザ光L3を所定幅、すなわち
透過型液晶表示器29の表示面幅に対応して一次元方向
に拡散させる。コリメータレンズ31は、シリンドリカ
ルレンズ30によって拡散された参照レーザ光L3を平
行レーザ光化する。全反射ミラー32は、参照レーザ光
L3を反射させて露光記録部P1のホログラム用記録媒
体3の後方へと導いて入射させる。
【0043】なお、シャッタ機構22は、上述したよう
に入射レーザ光学系15Aに設けたが、かかる構成に限
定されるものではなく、例えば露光記録部P1のホログ
ラム用記録媒体3の前後に位置してそれぞれ物体レーザ
光学系15Bと参照レーザ光学系15Cとに配設しても
よい。かかるシャッタ機構22は、ホログラム用記録媒
体3に入射する物体レーザ光L2と参照レーザ光L3と
を、ホログラム用記録媒体3に入射する直前において、
同期させて入射又は遮断するような制御を行う構成にし
てもよい。
【0044】以上のように構成された光学系15は、上
述したようにハーフミラー23によって分割された物体
レーザ光L2と参照レーザ光L3とのそれぞれのレーザ
光学系15B、15Cの光路長がほぼ同一に構成されて
いる。したがって、光学系15は、物体レーザ光L2と
参照レーザ光L3との干渉性の向上が図られて、より鮮
明な再生像が得られるホログラフィックステレオグラム
を作成する。
【0045】光学系15には、振動等によって良好な状
態のホログラフィックステレオグラムが作成されない虞
が生じた場合に、ホログラム用記録媒体3の露光記録を
停止させる干渉縞検出部33が備えられている。干渉縞
検出部33は、上述した各光学系を介してそれぞれホロ
グラム用記録媒体3に入射される物体レーザ光L2と参
照レーザ光L3とによって形成される干渉縞の状態を検
出する。干渉縞検出部33は、例えばCCDカメラ(C
harge Coupled Deviceカメラ)に
よって構成され、ホログラム用記録媒体3のホログラフ
ィックステレオグラムの露光形成領域と異にする検出領
域に形成される干渉縞の揺らぎ状態を、レーザ光源21
から出射されるレーザ光L1の波長オーダで検出する。
【0046】干渉縞検出部33は、検出領域に所定値以
上の揺らぎ状態の干渉縞の出現を検出したときには、制
御用コンピュータ13に対して検出出力を送出する。制
御用コンピュータ13は、この検出出力に基づいてシャ
ッタ機構22を不動作状態とする。したがって、ホログ
ラム用記録媒体3には、物体レーザ光L2と参照レーザ
光L3との入射が遮断されることによって、ホログラフ
ィックステレオグラムの作成が停止される。また、干渉
縞検出部33は、検出領域に形成される干渉縞が所定値
内の揺らぎ状態であるときには、制御用コンピュータ1
3に対する検出出力の送出を停止する。制御用コンピュ
ータ13は、これによってシャッタ機構22を動作状態
として、ホログラム用記録媒体3に物体レーザ光L2と
参照レーザ光L3とが入射されるようにしてホログラフ
ィックステレオグラムが作成されるようにする。
【0047】このように、ホログラフィックステレオグ
ラム作成装置10は、干渉縞検出部33を備えることに
よって、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とによる
干渉縞が安定な状態でホログラム用記録媒体3にホログ
ラフィックステレオグラムが露光記録されることを可能
とし、回折効率が高く、明るいホログラフィックステレ
オグラムを作成する。また、ホログラフィックステレオ
グラム作成装置10は、干渉縞検出部33を備えること
により、設置場所に制限を受けることがなく使い勝手が
向上する。
【0048】なお、上述した干渉縞検出部33は、ホロ
グラム用記録媒体3の近傍に配設されて、その検出領域
に形成される干渉縞の一部を検出するように構成した
が、かかる構成に限定されるものではない。干渉縞検出
部33は、例えばミラー等を用いて物体レーザ光L2と
参照レーザ光L3の一部を別の位置へと導いて干渉縞を
形成するようにして、この干渉縞を検出するように構成
してもよい。また、干渉縞検出部33は、ハーフミラー
等を用いて物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とに分
割した検出レーザ光によって干渉縞を形成し、この干渉
縞を検出するように構成してもよい。更に、干渉縞検出
部33は、レーザ光源21から出射されたレーザ光L1
の一部を直接取り出して振動検出用の干渉縞を形成し、
この干渉縞を検出するように構成してもよい。また、干
渉縞検出部33としては、光学系15とは別の振動検出
用の光学系を設け、この光学系による干渉縞を検出して
振動を検出するように構成してもよい。
【0049】上述したようにホログラフィックステレオ
グラム作成装置10は、詳細を後述するが、ホログラム
用記録媒体3を図2及び図3の矢印a方向へと1要素ホ
ログラム分だけ間欠送りする記録媒体送り機構40を備
えている。記録媒体送り機構40は、制御用コンピュー
タ13から送出される駆動出力S2に基づいて、ホログ
ラム用記録媒体3を間欠的に走行駆動する。また、ホロ
グラフィックステレオグラム作成装置10は、この記録
媒体送り機構40の動作に連動して制御用コンピュータ
13から送出される制御出力S1に基づいて、上述した
シャッタ機構22が動作されてレーザ光L1の光路を解
放する。
【0050】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、図1に示すように、上述した光学系15の構成
各部材や部品等をアルミ板やアルミ合金板等によって形
成された支持基板(光学定盤)18に搭載して構成され
ている。ホログラフィックステレオグラム作成装置10
は、上述したように外部から振動等が加えられた場合
に、物体レーザ光L2及び参照レーザ光L3とが安定し
た状態でホログラム用記録媒体3に入射されないため
に、このホログラム用記録媒体3に良好な状態の干渉縞
が露光記録されないといった事態が生じる。このため、
ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、光学
系15等に対するかかる振動等の影響を抑制するために
支持基板18を複数個のダンパ19によって支持してい
る。
【0051】各ダンパ19は、詳細を省略するが、例え
ば空気ばねやゴム、コイルばね等の弾性部材によって構
成されており、一端部が支持基板18に結合されてこれ
を保持するとともに、他端部が装置筐体20のベース部
材20Aの上部に固定されている。これらダンパ19
は、外部から光学系15に加えられる振動等を、レーザ
光L1の波長(約1μm)以下、より好ましくは1/5
以下に抑制するように作用する。したがって、ホログラ
フィックステレオグラム作成装置10は、外部から振動
等が加えられた場合においても、光学系15が安定した
状態で保持されることから、物体レーザ光L2及び参照
レーザ光L3とが揺るぎのない安定した状態でホログラ
ム用記録媒体3に入射されるようにする。ホログラフィ
ックステレオグラム作成装置10は、これによって回折
効率に優れ、明るいホログラフィックステレオグラムの
作成を可能としている。
【0052】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、後述する記録媒体送り機構40によってホログ
ラム用記録媒体3を記録媒体走行系に沿って走行させ
る。ホログラム用記録媒体3は、全体が遮光状態に保持
されたフィルムカートリッジ34の内部に回転自在に備
えられた供給ロール34aに巻回され、引出し部34b
から繰り出されて記録媒体送り機構40によって記録媒
体走行系を走行駆動される。ホログラフィックステレオ
グラム作成装置10は、上述したようにホログラム用記
録媒体3に対して要素ホログラムを露光記録する間にお
いて、このホログラム用記録媒体3にレーザ光L1の波
長程度の微小な振動も生じさせないように安定した状態
に保持する構成となっている。
【0053】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、要素ホログラムの露光記録が終了すると、ホロ
グラム用記録媒体3を速やかに走行駆動するとともに、
所定量を走行して停止する際に走行動作に伴ってこのホ
ログラム用記録媒体3に生じた振動が速やかに停止され
るように構成されている。このため、ホログラフィック
ステレオグラム作成装置10には、ホログラム用記録媒
体3を走行駆動する記録媒体送り機構40に、ホログラ
ム用記録媒体3の走行制動を行うブレーキ機構41が付
設されている。
【0054】記録媒体走行系は、図3に示すように、上
述した供給ロール34aと、記録媒体送り機構40と、
ヒートローラ42と、一対の排出ローラ43a、43b
と、カッタ44等によって略S字状を呈して構成され
る。記録媒体走行系には、記録媒体送り機構40とヒー
トローラ42との間に位置して、紫外線ランプ45が配
設されている。
【0055】記録媒体送り機構40は、図3及び図4に
示すように、相対向する一対のフレーム46a、46b
に組み付けられ、フィルムカートリッジ34から繰り出
されたホログラム用記録媒体3を保持して走行させるガ
イドローラ47及びこのガイドローラ47に添動して回
転するピンチローラ48と、駆動ローラ49及びこの駆
動ローラ49に添動して回転するピンチローラ50と、
ブレーキ機構41及びステッピングモータ51等によっ
て構成されている。ホログラフィックステレオグラム作
成装置10は、図3に示すように、ガイドローラ47と
駆動ローラ49との間に露光記録部P1が構成されてい
る。
【0056】ガイドローラ47は、フィルムカートリッ
ジ34に対して図3及び図4に示すように物体レーザ光
L2の入射側にやや変位した位置においてフレーム46
a、46bに回転自在に軸支された支軸52に回転方向
に固定されて軸装されている。支軸52には、図4に示
すように、一方のフレーム46aから突出された一端部
に詳細を後述するブレーキ機構41が付設されている。
ガイドローラ47は、その外周部にホログラム用記録媒
体3を掛け合わせ、このホログラム用記録媒体3をピン
チローラ48とで挟み込んで走行させる。
【0057】駆動ローラ49は、フレーム46a、46
bに回転自在に軸支された駆動軸53に回転方向に固定
されて軸装されている。駆動軸53は、図4に示すよう
に、その一端部が一方のフレーム46aから突出されて
駆動源を構成するステッピングモータ51によって間欠
的に回転駆動される。駆動ローラ49は、その外周部に
ピンチローラ50とでホログラム用記録媒体3を挟み込
んでこのホログラム用記録媒体3を間欠的に走行駆動す
る。
【0058】記録媒体送り機構40は、図3及び図4に
示すように、ガイドローラ47と駆動ローラ49とがそ
れぞれ略同径とされるとともに支軸52と駆動軸53と
がフレーム46a、46bに対して互いに平行に軸支さ
れる。記録媒体送り機構40は、ガイドローラ47と駆
動ローラ49との間においてホログラム用記録媒体3を
その表裏面がそれぞれ物体レーザ光学系15Bと参照レ
ーザ光学系15Cとの光軸に対してそれぞれ直交するよ
うに走行させることによって、上述したように露光記録
部P1を構成する。
【0059】ブレーキ機構41は、図4に示すように、
ガイドローラ47の支軸52に外側からこの順で装着さ
れたテンション調節板54と、圧縮コイルばね55と、
スリップ板56とから構成される。テンション調節板5
4は、支軸52に対して固定して設けられている。スリ
ップ板56は、テンション調節板54との間に圧縮状態
で装着された圧縮コイルばね55の弾性力によってフレ
ーム46aに押し付けられている。ブレーキ機構41
は、支軸52に対するテンション調節板54の固定位置
を調整することによって、圧縮コイルばね55の弾性力
が調整される。
【0060】ブレーキ機構41は、以上のように構成さ
れることによって、スリップ板56をフレーム46aに
押し付ける圧縮コイルばね55の弾性力が支軸52の回
転動作の負荷となる。ブレーキ機構41は、後述するよ
うにステッピングモータ54によって駆動ローラ49が
回転駆動されてホログラム用記録媒体3が間欠的に走行
される際に、このホログラム用記録媒体3に対してブレ
ーキ力を作用させる。勿論、ブレーキ機構41は、圧縮
コイルばね55の弾性力がステッピングモータ54の回
転駆動力よりも小さく設定されており、ホログラム用記
録媒体3の走行駆動を妨げることはない。
【0061】ブレーキ機構41は、上述したようにホロ
グラム用記録媒体3に対して走行負荷を付与すること
で、露光記録部P1におけるホログラム用記録媒体3の
駆動時以外の振動の発生を抑制する。また、ブレーキ機
構41は、S字状の記録媒体走行系の構成と相俟って、
ホログラム用記録媒体3が走行駆動された際に、オーバ
ーラン等の不必要な動作が行われないようにするととも
にこの走行動作に伴って発生したホログラム用記録媒体
3の振動を速やかに停止させる。
【0062】記録媒体送り機構40には、さらに露光記
録部P1にホログラム用記録媒体3を安定した状態に保
持する保持機構57が配設されている。保持機構57
は、図3に示すように、ルーバフィルム58と、一次元
拡散板59と、導光ブロック部材60等の部材からな
り、ホログラム用記録媒体3に対する物体レーザ光L2
の入射部を構成している。保持機構57は、露光記録さ
れる各要素ホログラムの幅領域でホログラム用記録媒体
3の幅方向の全域を保持する。
【0063】ルーバフィルム58は、微細な簾状の格子
を有する光学部品からなり、ホログラム用記録媒体3の
一方の面に接触される。ルーバフィルム58は、ホログ
ラム用記録媒体3を透過した参照レーザ光L3が、一次
元拡散板59に反射されて再びホログラム用記録媒体3
に入射することにより不正な干渉縞が露光記録されるこ
とを防止する作用を奏する。一次元拡散板59は、入射
される物体レーザ光L2を図3において縦方向、すなわ
ちホログラム用記録媒体3に露光記録される各要素ホロ
グラムの長軸方向に拡散させる光学部品であり、ルーバ
フィルム58と一体に接合される。一次元拡散板59
は、作成されるホログラフィックステレオグラムに縦方
向の視野角を付与するように作用する。
【0064】導光ブロック部材60は、適当な厚さのガ
ラス又は透明プラスチック等によって形成された剛体の
部材であり、一方の面に接合されて一体化されたルーバ
フィルム58と一次元拡散板59とが更に貼り合わされ
ている。導光ブロック部材60には、他方の面から物体
レーザ光L2が入射される。導光ブロック部材60は、
図示しない支持部材に取り付けられており、ルーバフィ
ルム58及び一次元拡散板59を介してホログラム用記
録媒体3をガイドローラ47及び駆動ローラ49側へと
付勢する。
【0065】ヒートローラ42は、図3に示すように、
駆動ローラ49に対して参照レーザ光L3の入射側にや
や変位した位置において配置されている。ヒートローラ
42は、その外周部にホログラム用記録媒体3を約半周
の巻付角を以って掛け合わせて走行させる。また、ヒー
トローラ42は、図示を省略するが内部にヒータが備え
らており、約120℃程度の温度に保持されることによ
ってホログラム用記録媒体3を加熱してそのフォトポリ
マ層5の屈折率変調度を増加させる。
【0066】排出ローラ43a及び43bは、制御部1
2の制御用コンピュータ13から送出される駆動出力S
2によって駆動される図示しないステッピングモータに
よって、駆動ローラ49と同期して間欠駆動される。排
出ローラ43a及び43bは、ホログラム用記録媒体3
を1要素画像分の露光記録終了毎に1要素ホログラムに
対応して間欠的に送り出す。したがって、ホログラム用
記録媒体3は、これら排出ローラ43a及び43bと上
述した記録媒体送り機構40とによって、露光記録部P
1において撓むことなくヒートローラ42の外周部に密
着した状態で走行される。
【0067】カッタ44は、制御用コンピュータ12か
ら送出される駆動出力S2によって駆動される図示しな
い駆動機構によって駆動され、走行するホログラム用記
録媒体3を一定長さ、すなわちホログラム用記録媒体3
に視差画像列の各画像データに基づく各ホログラフィッ
クステレオグラムが全て露光記録されるとともに、この
露光記録部分が外部に排出された状態においてこれを切
断する。したがって、ホログラフィックステレオグラム
作成装置10は、ホログラム用記録媒体3に対してホロ
グラム画像が露光記録された領域を1枚のホログラフィ
ックステレオグラムとして外部に排出される。
【0068】紫外線ランプ45は、上述したように駆動
ローラ49とヒートローラ42との間の記録媒体走行系
に沿って配置されている。紫外線ランプ45は、物体レ
ーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉縞によるホログ
ラフィックステレオグラムが露光記録されたホログラム
用記録媒体3に対して、1000mJ/cm2 程度のパ
ワーの紫外線LBを照射することにより、マトリクスポ
リマ中においてモノマMの重合を完了させる。
【0069】以上のように構成されたホログラフィック
ステレオグラム作成装置10においては、1要素画像分
の露光記録終了毎に制御部12の制御用コンピュータ1
3から1要素ホログラムに対応した駆動出力S2が送出
されることによってステッピングモータ51が駆動さ
れ、駆動ローラ49が所定角度だけ回転駆動される。ホ
ログラフィックステレオグラム作成装置10において
は、これによってホログラム用記録媒体3が1要素ホロ
グラムに対応した量を走行駆動されて露光記録部P1に
未露光部位を対応位置させる。
【0070】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、この状態でシャッタ機構22が開放動作されて
ホログラム用記録媒体3に対してその表裏面から画像変
調された物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とを露光
記録部P1のホログラム用記録媒体3に入射させ、要素
ホログラム画像に対応した干渉縞を露光記録する。ホロ
グラフィックステレオグラム作成装置10は、1要素画
像の露光記録が終了すると制御部12の制御用コンピュ
ータ13から記録媒体送り機構40に駆動出力S2が送
出され、ホログラム用記録媒体3の走行駆動を行う。ホ
ログラフィックステレオグラム作成装置10は、以下順
次この動作が行われることによって、ホログラフィック
ステレオグラムを作成する。
【0071】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、ステッピングモータ51を等速で間欠的に回転
駆動させることにより、ホログラム用記録媒体3を走行
駆動させ、その停止後、振動が減衰するのを待って露光
記録を行ってもよいが、かかる構成に限定されるもので
はない。ホログラフィックステレオグラム作成装置10
は、例えば図9に示すように、ホログラム用記録媒体3
を駆動初期には徐々に加速しながら走行駆動させ、徐々
に減速しながら停止させるように構成してもよい。ホロ
グラフィックステレオグラム作成装置10は、かかる構
成と上述した記録媒体送り機構40のブレーキ機構41
とにより、ホログラム用記録媒体3のオーバーランを完
全に抑制し、また、記録媒体走行系全体の振動を確実に
抑制する。したがって、ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置10は、露光記録前の振動減衰待ちの時間が
短縮され、ホログラフィックステレオグラムを効率的に
作成する。
【0072】なお、ホログラフィックステレオグラム作
成装置10においては、駆動から露光記録までの時間を
できる限り一定にすることが望ましい。しかしながら、
ホログラム用記録媒体3は、時間経過に伴うそれ自体の
伸張や各ローラや駆動伝達系のすべりや遊び又は記録媒
体送り機構40の各部材のバックラッシ等の特性の変化
等による影響のために、所定の引張りテンションが低下
することがある。そのため、ホログラフィックステレオ
グラム作成装置10は、露光記録前にホログラム用記録
媒体3を所定量だけ間欠送りし、振動減衰待ちのために
所定時間待機した後、露光記録する。
【0073】このように、ホログラフィックステレオグ
ラム作成装置10は、物体レーザ光L2と参照レーザ光
L3とによる干渉縞をホログラム用記録媒体3に露光記
録されている間に、レーザ光L1の波長オーダ程度の微
小な振動の発生が確実に抑制されるとともに、走行され
たホログラム用記録媒体3を速やかに安定した状態で停
止させることから、安定した干渉縞をホログラム用記録
媒体3に露光記録する。したがって、ホログラフィック
ステレオグラム作成装置10は、回折効率の高いホログ
ラフィックステレオグラムを効率的に作成可能とする。
【0074】なお、上述の第1の実施の形態として示し
たホログラフィックステレオグラム作成装置10におい
ては、保持機構57が、ホログラム用記録媒体3に対し
て、物体レーザ光L2が入射する側に配設されている
が、この構成に限定されるものではない。例えば、ホロ
グラフィックステレオグラム作成装置10は、図5に示
すように、保持機構61が、ホログラム用記録媒体3に
おいて物体レーザ光L2が入射する側に、ルーバフィル
ム62と一次元拡散板63とを貼り合わせて形成した光
学部品を非接触で配置した構成であり、一方参照レーザ
光L3が入射する側に、参照レーザ光L3を透過する導
光ブロック部材64を配置したような構成でもよい。
【0075】また、テンションを発生させるブレーキ機
構41は、単純な圧縮コイルばね55とスリップ材56
とで説明したが、例えばゴム等の静的なブレーキ機構が
得られるものであれば適用可能である。
【0076】第2の実施の形態として図6及び図7に示
すホログラフィックステレオグラム作成装置10は、記
録媒体送り機構70に特徴を有している。したがって、
第1の実施の形態として上述したホログラフィックステ
レオグラム作成装置10と同等の部位については同一符
号を付すことによって詳細な説明を省略する。
【0077】記録媒体送り機構70は、ホログラム用記
録媒体3に物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干
渉縞に基づく各要素ホログラムを露光記録中に、露光記
録部P1においてホログラム用記録媒体3を保持すると
ともに、第1の実施の形態で示したブレーキ機構41に
代わる機能を付加した、押圧保持機構71を配設してい
る。すなわち、本実施の形態で示す記録媒体送り機構7
0は、図6及び図7に示すように、第1の実施の形態で
用いたガイドローラ47及びピンチローラ48が必要な
く、それに伴いブレーキ機構41を必要としない。押圧
保持機構71は、図6に示すように、ルーバフィルム7
2と、一次元拡散板73と、弾性手段として板ばね76
が付設された導光ブロック部材74と、導光ブロック部
材75とからなる。押圧保持機構71は、記録媒体送り
機構70の駆動ローラ49及びピンチローラ50の前段
に配設されており、ホログラム用記録媒体3に対する物
体レーザ光L2及び参照レーザ光L3の入射部を構成し
ている。
【0078】ここで、ルーバフィルム72、一次元拡散
板73は、第1の実施の形態で説明した作用を奏するも
のである。押圧保持機構71は、ホログラム用記録媒体
3において参照レーザ光L3が入射する側に、適当な厚
さのガラス又は透明プラスチック等によって形成された
導光ブロック部材75を、参照レーザ光L3の入射する
位置に対応させてホログラム用記録媒体3の一方の面に
接触しながら配設されてなる。また、押圧保持機構71
は、ホログラム用記録媒体3において物体レーザ光L2
が入射する側に、ルーバフィルム72と一次元拡散板7
3とを貼り合わせて一体化した光学部品の一方の面に対
して、板ばね76が付設された導光ブロック部材74の
一方の面を貼り合わせて形成した光学部品を、物体レー
ザ光L2の入射する位置に対応させて配設してなる。こ
の物体レーザ光L2が入射する側の光学部品は、板ばね
76によって、ホログラム用記録媒体3を導光ブロック
部材75に向かって押しつけている。このことにより、
押圧保持機構71は、ホログラム用記録媒体3を押圧保
持するため、ホログラム用記録媒体3に生じる微小な振
動を抑制することができる。
【0079】また、ホログラム用記録媒体3は、ステッ
ピングモータ51の回転駆動に伴い矢印aの方向へと走
行駆動させられるが、この際、導光ブロック部材74
は、露光記録部P1において、所定の力でホログラム用
記録媒体3を付勢している。このとき、ホログラム用記
録媒体3は、板ばね76による付勢力が適正であること
で、間欠送りされる間も常時導光ブロック部材75を押
し当てた状態に保つことができる。そのため、ホログラ
ム用記録媒体3は、露光記録前に不必要に走行駆動して
しまうことがなく、また、走行駆動を停止する際にも、
オーバーラン等の不必要な動きをすることがない。した
がって、ホログラフィックステレオグラム作成装置10
は、ホログラム用記録媒体3を導光ブロック部材75に
密着させた状態で露光記録することができる。
【0080】なお、ホログラフィックステレオグラム作
成装置10は、第1の実施の形態で示したように、ステ
ッピングモータ51を、図9に示すように、ホログラム
用記録媒体3を、駆動初期には徐々に加速しながら走行
駆動させ、徐々に減速しながら停止させるように構成し
てもよいことは勿論である。ホログラフィックステレオ
グラム作成装置10は、かかる構成と押圧保持機構71
のホログラム用記録媒体3を押圧保持する機能とによ
り、ホログラム用記録媒体3のオーバーランを完全に抑
制し、また、記録媒体走行系全体の振動を抑制する。し
たがって、ホログラフィックステレオグラム作成装置1
0は、露光記録前の振動減衰待ちの時間が短縮され、ホ
ログラフィックステレオグラムの作成を効率的にする。
【0081】また、ホログラフィックステレオグラム作
成装置10は、押圧保持機構71の構成が、ホログラム
用記録媒体3において物体レーザ光L2が入射する側
に、ルーバフィルム72と一次元拡散板73とを貼り合
わせて一体化した光学部品の一方の面に対して、板ばね
76が付設された導光ブロック部材74を貼り合わせて
形成した光学部品を配設したものとしているが、この構
成に限定されるものではない。例えば、図8に示すよう
に、押圧保持機構77は、ホログラム用記録媒体3にお
いて、物体レーザ光L2が入射する側に、ルーバフィル
ム78及び一次元拡散板79等の機能を有する光学部品
に、導光ブロック部材80が貼り合わされて形成された
光学部品が接触され、一方、参照レーザ光L3が入射す
る側に、参照レーザ光L3を透過する導光ブロック部材
81が配設され、板ばね82によって、物体レーザ光L
2が入射する側に向かって押しつけるような構成でもよ
い。
【0082】また、導光ブロック部材74又は81をホ
ログラム用記録媒体3に押しつける機構は、単純な板ば
ね76又は82を用いる形態で説明したが、例えばコイ
ルばねやゴム等の静的なブレーキ機構が得られるもので
あれば、適用可能である。
【0083】以上説明してきた第1及び第2の実施の形
態において、ホログラム用記録媒体3と接する導光ブロ
ック部材は、例えばインデックスマッチング液等の液体
を介してホログラム用記録媒体3と接触させてもよい。
【0084】また、ホログラフィックステレオグラム作
成装置10は、横方向の視差情報のみを有するホログラ
フィックステレオグラム(いわゆるHorizonta
lParallax Only)を露光記録する装置で
あるが、本発明は、横方向及び縦方向の視差情報を有す
るホログラフィックステレオグラム(いわゆるFull
Parallax)にも適用可能であることは勿論で
ある。かかるホログラフィックステレオグラム作成装置
においては、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とを
シリンドリカルレンズ24及び33で短冊状に集光する
代わりにドット状に集光させるとともに、ホログラム用
記録媒体3を集光位置に対して相対的に二次元的に移動
させて全面露光を行うように構成される。
【0085】更に、上述したホログラフィックステレオ
グラム作成装置10は、ホログラム用記録媒体3に要素
ホログラム画像をモノクロで露光記録する装置である
が、本発明はかかるホログラフィックステレオグラム作
成装置に限定されるものではない。ホログラフィックス
テレオグラム作成装置は、例えば赤、緑、青の3原色の
レーザ光源を備えるとともに、これらレーザ光源に対応
して各光学系と液晶表示装置とを備えることによって、
ホログラム用記録媒体3に合成された要素ホログラム画
像をカラーで露光記録する装置であってもよい。
【0086】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるホログラム画像記録装置及びホログラム画像記録方
法によれば、記録媒体が駆動手段によって長手方向に走
行駆動される際、ブレーキ手段によって走行制動を行う
ことによって、外部から加えられる振動等ばかりでな
く、露光記録中に記録媒体に生じる振動も確実に抑制さ
れる。
【0087】したがって、本発明にかかるホログラム画
像記録装置及びホログラム画像記録方法は、物体レーザ
光と参照レーザ光とによる干渉縞を安定させ、記録媒体
に対して要素ホログラムが精密に露光記録されること
で、回折効率が高く、明るい安定した要素ホログラムか
らなる高精度の画質のホログラフィックステレオグラム
を作成することができる。
【0088】また、本発明にかかるホログラム画像記録
装置及びホログラム画像記録方法は、記録媒体の走行駆
動を終了してから振動が減衰するまでの時間を大幅に低
減することができ、1要素画像分の露光記録終了毎に記
録媒体を走行駆動してホログラフィックステレオグラム
を作成するに際し、大幅にプロセス時間を短縮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すホログラフィッ
クステレオグラム作成装置の全体構成を模式的に説明し
た図である。
【図2】同ホログラフィックステレオグラム作成装置の
光学系を模式的に説明した図である。
【図3】同ホログラフィックステレオグラム作成装置に
備えられた記録媒体走行系を示す平面図であり、導光ブ
ロック部材を物体レーザ光側に設け、ホログラム用記録
媒体に対して物体レーザ光側から保持機構を押しつけて
いる様子を説明する図である。
【図4】同ホログラフィックステレオグラム作成装置に
備えられた記録媒体送り機構を示す正面図であり、ガイ
ドローラの一端部にブレーキ機構を設けている様子を説
明する図である。
【図5】同ホログラフィックステレオグラム作成装置に
備えられた記録媒体走行系を示す平面図であり、導光ブ
ロック部材を参照レーザ光側に設け、ホログラム用記録
媒体に対して参照レーザ光側から導光ブロック部材を押
しつけている様子を説明する図である。
【図6】同ホログラフィックステレオグラム作成装置に
備えられた記録媒体走行系を示す平面図であり、弾性手
段を付設した導光ブロック部材を物体レーザ光側に設
け、ホログラム用記録媒体に対して物体レーザ光側から
付勢している様子を説明する図である。
【図7】同ホログラフィックステレオグラム作成装置に
備えられた記録媒体送り機構を示す正面図である。
【図8】同ホログラフィックステレオグラム作成装置に
備えられた記録媒体走行系を示す平面図であり、弾性手
段を付設した導光ブロック部材を参照レーザ光側に設
け、ホログラム用記録媒体に対して参照レーザ光側から
付勢している様子を説明する図である。
【図9】ホログラム用記録媒体の駆動速度の時間変化を
表す説明図である。
【図10】同ホログラフィックステレオグラム作製装置
に用いられるホログラム用記録媒体を説明する要部断面
図である。
【図11】同ホログラム用記録媒体の感光プロセスの説
明図であり、同図(A)は初期状態を示し、同図(B)
は露光状態を示し、同図(C)は定着状態を示す。
【図12】従来のホログラフィックステレオグラム作成
装置の光学系を模式的に説明した図である。
【符号の説明】
3 ホログラム用記録媒体、 10 ホログラフィック
ステレオグラム作成装置、 11 画像データ処理部、
12 制御部、 13 制御用コンピュータ、 14
ホログラフィックステレオグラム作成部、 15 光
学系、 15A入射レーザ光学系、 15B 物体レー
ザ光学系、 15C 参照レーザ光学系、 16 画像
処理コンピュータ、 17 記憶装置、 21 レーザ
光源、22 ハーフミラー、 28 透過型液晶表示
器、 40,70 記録媒体送り機構、 41 ブレー
キ機構、 55 圧縮コイルばね、 56 スリップ
材、 57,61 保持機構、 60,64,74,7
5,80,81 導光ブロック部材、 71 押圧保持
機構、 76,82 板ばね(弾性手段)、 L1レー
ザ光、 L2 物体レーザ光、 L3 参照レーザ光

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段によって記録媒体を長手方向に
    走行駆動させるとともに、露光記録部において視差画像
    列の各要素画像に基づいて画像変調された物体レーザ光
    を上記記録媒体の一方の面に入射させかつ上記物体レー
    ザ光に対して可干渉性を有する参照レーザ光を上記記録
    媒体の他方の面又は同一面に入射させ、これら物体レー
    ザ光と参照レーザ光とによって生じる干渉縞を要素ホロ
    グラムとして上記記録媒体に順次露光記録するホログラ
    ム画像記録装置において、 上記駆動手段を上記記録媒体の走行方向に対して上記露
    光記録部の後段に配設するとともに、上記記録媒体に対
    する走行制動を行うブレーキ手段を上記露光記録部の前
    段に配設したことを特徴とするホログラム画像記録装
    置。
  2. 【請求項2】 上記ブレーキ手段は、上記記録媒体の走
    行ガイド手段に付設され、この走行ガイド手段に対して
    所定のトルク負荷を与えて上記記録媒体に対する走行制
    動を行うことを特徴とする請求項1記載のホログラム画
    像記録装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動手段は、上記露光記録部におい
    て上記記録媒体に対して要素ホログラムが露光記録され
    る際に、この記録動作に先だって上記記録媒体を所定距
    離長手方向に走行駆動させるとともに、駆動後に所定時
    間待機させることを特徴とする請求項1記載のホログラ
    ム画像記録装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動手段は、上記記録媒体を、動作
    初期には徐々に加速しながら走行駆動させるとともに、
    徐々に減速しながら停止させることを特徴とする請求項
    1記載のホログラム画像記録装置。
  5. 【請求項5】 上記露光記録部には、上記物体レーザ光
    又は参照レーザ光を透過させて上記記録媒体に入射させ
    るとともに、上記記録媒体の少なくともいずれか一方の
    面に接触された光学部品が配設されたことを特徴とする
    請求項1記載のホログラム画像記録装置。
  6. 【請求項6】 上記光学部品は、上記記録媒体側に対し
    て弾性力を作用させる弾性手段を介して支持されたこと
    を特徴とする請求項5記載のホログラム画像記録装置。
  7. 【請求項7】 上記光学部品は、上記記録媒体を挟んで
    配設され、それぞれその表裏面に接触して上記記録媒体
    を挟持する一対の光学部品からなることを特徴とする請
    求項5記載のホログラム画像記録装置。
  8. 【請求項8】 上記光学部品は、いずれか一方の光学部
    品がガラス等の剛体によって形成され、上記露光記録部
    に位置決めされて配設されるとともに、他方の光学部品
    が上記記録媒体側に向かって弾性力を作用させる弾性手
    段を介して支持されることにより、上記記録媒体を挟持
    することを特徴とする請求項5記載のホログラム画像記
    録装置。
  9. 【請求項9】 駆動手段によって記録媒体を長手方向に
    走行駆動させるとともに、露光記録部において視差画像
    列の各要素画像に基づいて画像変調された物体レーザ光
    を上記記録媒体の一方の面に入射させかつ上記物体レー
    ザ光に対して可干渉性を有する参照レーザ光を上記記録
    媒体の他方の面又は同一面に入射させ、これら物体レー
    ザ光と参照レーザ光とによって生じる干渉縞を要素ホロ
    グラムとして上記記録媒体に順次露光記録するホログラ
    ム画像記録方法において、 上記記録媒体を、その走行方向に対して上記露光記録部
    の後段側に配設した駆動手段によって長手方向に走行駆
    動するとともに、上記露光記録部の前段側に配設したブ
    レーキ手段によって走行制動して上記要素ホログラムの
    露光記録を行うことを特徴とするホログラム画像記録方
    法。
  10. 【請求項10】 上記記録媒体を、走行ガイド手段に付
    設するとともに、この走行ガイド手段に対して所定のト
    ルク負荷を与える上記ブレーキ手段によって走行制動す
    ることを特徴とする請求項9記載のホログラム画像記録
    方法。
  11. 【請求項11】 上記記録媒体を、上記露光記録部にお
    いて上記要素ホログラムが露光記録される際に、上記駆
    動手段によって、この記録動作に先だって所定距離長手
    方向に走行駆動させるとともに、駆動後に所定時間待機
    させることを特徴とする請求項9記載のホログラム画像
    記録方法。
  12. 【請求項12】 上記記録媒体を、上記駆動手段によっ
    て、動作初期には徐々に加速しながら走行駆動させると
    ともに、徐々に減速しながら停止させることを特徴とす
    る請求項9記載のホログラム画像記録方法。
  13. 【請求項13】 上記露光記録部に、上記物体レーザ光
    又は参照レーザ光を透過させるとともに、上記記録媒体
    の少なくともいずれか一方の面に接触する光学部品を配
    設することを特徴とする請求項9記載のホログラム画像
    記録方法。
  14. 【請求項14】 上記光学部品を、上記記録媒体側に向
    かって弾性力を作用させる弾性手段を介して支持するこ
    とを特徴とする請求項13記載のホログラム画像記録方
    法。
  15. 【請求項15】 上記記録媒体を、それぞれその表裏面
    に接触させた一対の光学部品によって挟持することを特
    徴とする請求項13記載のホログラム画像記録方法。
  16. 【請求項16】 上記記録媒体を、ガラス等の剛体によ
    って形成され上記露光記録部に位置決めされて配設され
    る光学部品と、上記記録媒体側に向かって弾性力を作用
    させる弾性手段を介して支持される光学部品とによって
    挟持することを特徴とする請求項13記載のホログラム
    画像記録方法。
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