JP2000019583A - ファインダー装置およびファインダー装置を有する光学機器 - Google Patents
ファインダー装置およびファインダー装置を有する光学機器Info
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- JP2000019583A JP2000019583A JP10181712A JP18171298A JP2000019583A JP 2000019583 A JP2000019583 A JP 2000019583A JP 10181712 A JP10181712 A JP 10181712A JP 18171298 A JP18171298 A JP 18171298A JP 2000019583 A JP2000019583 A JP 2000019583A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、カメラ等の光学機器に用いられる
ファインダー装置に関し、文字や図形等を表示する拡散
素子に印可する駆動電圧の消費電力を抑えるとともに、
拡散素子を容易な構成にする。また、ファインダー装置
を有する光学機器に関し、合焦状態が確認できるような
構成にする。 【解決手段】 所望のマークを形成し、被写体像を結像
する拡散素子102内の2枚の透明板501,502に
おいて、透明電極を表示部503には共通して設け、表
示部503間での配線部504には互いに異なる位置に
設ける。表示部503および配線部504以外の周りの
部分505には、透明電極を設けないようにした。この
ようにして、透明電極に印可する駆動電圧の消費電力を
抑えるようにする。そして、結像された被写体像を接眼
部108から観察する。また、撮影光学系701の被写
体100までの距離に関する情報に応じて結像光学系1
01を駆動させることで、ファインダー上で被写体像の
合焦範囲が確認できるようにする。
ファインダー装置に関し、文字や図形等を表示する拡散
素子に印可する駆動電圧の消費電力を抑えるとともに、
拡散素子を容易な構成にする。また、ファインダー装置
を有する光学機器に関し、合焦状態が確認できるような
構成にする。 【解決手段】 所望のマークを形成し、被写体像を結像
する拡散素子102内の2枚の透明板501,502に
おいて、透明電極を表示部503には共通して設け、表
示部503間での配線部504には互いに異なる位置に
設ける。表示部503および配線部504以外の周りの
部分505には、透明電極を設けないようにした。この
ようにして、透明電極に印可する駆動電圧の消費電力を
抑えるようにする。そして、結像された被写体像を接眼
部108から観察する。また、撮影光学系701の被写
体100までの距離に関する情報に応じて結像光学系1
01を駆動させることで、ファインダー上で被写体像の
合焦範囲が確認できるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラ等の光学機器
に用いられるファインダー装置およびそのファインダー
装置を有する光学機器に関するものである。
に用いられるファインダー装置およびそのファインダー
装置を有する光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのファインダー装置とし
て、いわゆる実像式ファインダーと言われるヴューファ
インダーを用いたものが知られている。このファインダ
ーにおいて、ファインダー像に重畳して文字や図形等を
表示する場合、ファインダーの中にTN液晶で作られた
素子を配置して、表示したい部分を遮光状態にして表示
を行っていた。しかし、このTN液晶の素子では、ファ
インダー内に文字や図形等が黒く表示されるだけであっ
た。したがって、暗いところで使用する場合や、黒っぽ
いものを観察する場合では、ファインダー画面の中に表
示が紛れ込んでしまい、非常に視認性の悪いものであっ
た。
て、いわゆる実像式ファインダーと言われるヴューファ
インダーを用いたものが知られている。このファインダ
ーにおいて、ファインダー像に重畳して文字や図形等を
表示する場合、ファインダーの中にTN液晶で作られた
素子を配置して、表示したい部分を遮光状態にして表示
を行っていた。しかし、このTN液晶の素子では、ファ
インダー内に文字や図形等が黒く表示されるだけであっ
た。したがって、暗いところで使用する場合や、黒っぽ
いものを観察する場合では、ファインダー画面の中に表
示が紛れ込んでしまい、非常に視認性の悪いものであっ
た。
【0003】そこで、高分子分散型液晶素子を用いて、
文字や図形等の表示を行うものがあった。高分子分散型
液晶素子の場合は、印可される駆動電圧によって光拡散
特性が変更可能であるため、表示したい部分を拡散状態
にしてファインダー像を遮光し黒く表示させることがで
きる。さらに、発光装置を有していれば、暗いところで
使用する場合や、黒っぽいものを観察する場合には、表
示したい部分を発光装置で照明すれば、表示したい部分
はそれ以外の部分よりも明るく見えることになり、視認
性は高くなる。
文字や図形等の表示を行うものがあった。高分子分散型
液晶素子の場合は、印可される駆動電圧によって光拡散
特性が変更可能であるため、表示したい部分を拡散状態
にしてファインダー像を遮光し黒く表示させることがで
きる。さらに、発光装置を有していれば、暗いところで
使用する場合や、黒っぽいものを観察する場合には、表
示したい部分を発光装置で照明すれば、表示したい部分
はそれ以外の部分よりも明るく見えることになり、視認
性は高くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の高
分子分散型液晶を用いたファインダー装置では、高分子
分散型液晶に駆動電圧を印可する透明電極をファインダ
ー画面のほぼ全面に設けなければならない。このことを
図6、図8を用いて説明する。図6は、図8に示すAF
エリアのマーク803を表示したい場合における従来の
高分子分散型液晶内の2枚の透明板601,602とそ
れらに設けられた透明電極の配置を示す図である。透明
板601には、AFエリアのマーク803に対応する表
示部603およびそこまでの配線部604とそれら以外
の周りの部分605との境界部以外に透明電極を設け
る。つまり、図6(a)でいうと、実線部以外の部分に
透明電極を設ける。一方透明板602には、一面全部を
覆う透明電極を設ける必要があった。また、このような
場合、表示部603を拡散状態にして表示を行うため、
表示部603に対応する透明電極には駆動電圧が印加さ
れない。そのため、配線部604にも駆動電圧が印可さ
れない。したがって、周りの部分605には駆動電圧を
印加して透明状態にするが、配線部604は拡散状態の
ままで見えてしまう。そのため、配線部604には、透
明のシール部材606(図6(a)の破線内)を付ける
必要があった。さらに、周りの部分605を透明状態に
しないといけないので、駆動電圧を印可させる必要があ
る部分の面積が大きく、消費電力が大きくなっていた。
分子分散型液晶を用いたファインダー装置では、高分子
分散型液晶に駆動電圧を印可する透明電極をファインダ
ー画面のほぼ全面に設けなければならない。このことを
図6、図8を用いて説明する。図6は、図8に示すAF
エリアのマーク803を表示したい場合における従来の
高分子分散型液晶内の2枚の透明板601,602とそ
れらに設けられた透明電極の配置を示す図である。透明
板601には、AFエリアのマーク803に対応する表
示部603およびそこまでの配線部604とそれら以外
の周りの部分605との境界部以外に透明電極を設け
る。つまり、図6(a)でいうと、実線部以外の部分に
透明電極を設ける。一方透明板602には、一面全部を
覆う透明電極を設ける必要があった。また、このような
場合、表示部603を拡散状態にして表示を行うため、
表示部603に対応する透明電極には駆動電圧が印加さ
れない。そのため、配線部604にも駆動電圧が印可さ
れない。したがって、周りの部分605には駆動電圧を
印加して透明状態にするが、配線部604は拡散状態の
ままで見えてしまう。そのため、配線部604には、透
明のシール部材606(図6(a)の破線内)を付ける
必要があった。さらに、周りの部分605を透明状態に
しないといけないので、駆動電圧を印可させる必要があ
る部分の面積が大きく、消費電力が大きくなっていた。
【0005】また、いわゆる実像式ファインダーでは、
ほぼパンフォーカスになっているために、例えば、人が
二人並んでいるところを写真で撮ろうとする場合、AF
センサーが二人の人物の間にある遠景の風景を捕らえて
いてもファインダー上では確認できなかった。本発明の
目的は、印可する駆動電圧の消費電力を抑えるととも
に、拡散素子を容易な構成にするファインダー装置を提
供することである。さらに、合焦検出状態が確認できる
ファインダー装置を有する光学機器を提供することであ
る。
ほぼパンフォーカスになっているために、例えば、人が
二人並んでいるところを写真で撮ろうとする場合、AF
センサーが二人の人物の間にある遠景の風景を捕らえて
いてもファインダー上では確認できなかった。本発明の
目的は、印可する駆動電圧の消費電力を抑えるととも
に、拡散素子を容易な構成にするファインダー装置を提
供することである。さらに、合焦検出状態が確認できる
ファインダー装置を有する光学機器を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所望
のマークを形成した拡散素子と、被写体像を拡散素子上
に結像させる結像光学系と、被写体像を観察する観察部
とを備えたファインダー装置において、マークの存在す
る部分に入射した被写体光束を透過させ、マークの存在
する部分以外の部分に入射した被写体光束を拡散させる
拡散素子と、マークの存在する部分を透過した被写体光
束を吸収する光吸収手段と、マークの存在する部分以外
の部分で拡散した被写体光束を観察部へ導く観察光学系
とを備えることを特徴とする。
のマークを形成した拡散素子と、被写体像を拡散素子上
に結像させる結像光学系と、被写体像を観察する観察部
とを備えたファインダー装置において、マークの存在す
る部分に入射した被写体光束を透過させ、マークの存在
する部分以外の部分に入射した被写体光束を拡散させる
拡散素子と、マークの存在する部分を透過した被写体光
束を吸収する光吸収手段と、マークの存在する部分以外
の部分で拡散した被写体光束を観察部へ導く観察光学系
とを備えることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のファ
インダー装置において、拡散素子は、高分子分散型液晶
と、高分子分散型液晶を挟む第1の透明板および第2の
透明板と、第1の透明板および前記第2の透明板にそれ
ぞれ形成される透明電極とを備え、マークを表示するた
めの透明電極は、マークの存在する部分に対応した位置
に共通して設け、マークを表示するための配線部用の透
明電極は、第1の透明板および第2の透明板の互いに異
なる位置に設けることを特徴とする。
インダー装置において、拡散素子は、高分子分散型液晶
と、高分子分散型液晶を挟む第1の透明板および第2の
透明板と、第1の透明板および前記第2の透明板にそれ
ぞれ形成される透明電極とを備え、マークを表示するた
めの透明電極は、マークの存在する部分に対応した位置
に共通して設け、マークを表示するための配線部用の透
明電極は、第1の透明板および第2の透明板の互いに異
なる位置に設けることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載のファインダー装置において、被写体像側とは反対側
から照明する照明手段をさらに備えることを特徴とす
る。請求項4の発明は、所望のマークを形成した拡散素
子と、被写体像を拡散素子上に結像させる結像光学系
と、被写体像を観察する観察部と、撮影光学系とを備え
たファインダー装置を有する光学機器において、マーク
の存在する部分に入射した被写体光束を透過させ、マー
クの存在する部分以外の部分に入射した被写体光束を拡
散させる拡散素子と、マークの存在する部分を透過した
被写体光束を吸収する光吸収手段と、マークの存在する
部分以外の部分で拡散した被写体光束を観察部へ導く観
察光学系と、撮影光学系の被写体までの距離に関する情
報を検知する検知手段と、被写体までの距離に関する情
報に応じて結像光学系を駆動させる駆動手段とを備える
ことを特徴とする。
載のファインダー装置において、被写体像側とは反対側
から照明する照明手段をさらに備えることを特徴とす
る。請求項4の発明は、所望のマークを形成した拡散素
子と、被写体像を拡散素子上に結像させる結像光学系
と、被写体像を観察する観察部と、撮影光学系とを備え
たファインダー装置を有する光学機器において、マーク
の存在する部分に入射した被写体光束を透過させ、マー
クの存在する部分以外の部分に入射した被写体光束を拡
散させる拡散素子と、マークの存在する部分を透過した
被写体光束を吸収する光吸収手段と、マークの存在する
部分以外の部分で拡散した被写体光束を観察部へ導く観
察光学系と、撮影光学系の被写体までの距離に関する情
報を検知する検知手段と、被写体までの距離に関する情
報に応じて結像光学系を駆動させる駆動手段とを備える
ことを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項4に記載のファ
インダー装置において、被写体像側とは反対側から照明
する照明手段をさらに備えることを特徴とする。
インダー装置において、被写体像側とは反対側から照明
する照明手段をさらに備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態のファインダー装置の断面図である。被写体100の
像は、第1光学系101により拡散部材102上に結像
される。拡散部材102は、2枚の透明板とそれらの間
に挟まれる高分子分散型液晶等からなるもので、詳細は
後述する。観察者は、第2光学系104、ハーフミラー
103を介して拡散部材102上に結像した像を接眼部
108で観察できる。拡散部材102の被写体100側
とは反対側には、光吸収性を有する暗箱105が結合し
て設けられており、暗箱105は拡散部材102の表面
以外の方向から光が入らないようにしたものである。
態のファインダー装置の断面図である。被写体100の
像は、第1光学系101により拡散部材102上に結像
される。拡散部材102は、2枚の透明板とそれらの間
に挟まれる高分子分散型液晶等からなるもので、詳細は
後述する。観察者は、第2光学系104、ハーフミラー
103を介して拡散部材102上に結像した像を接眼部
108で観察できる。拡散部材102の被写体100側
とは反対側には、光吸収性を有する暗箱105が結合し
て設けられており、暗箱105は拡散部材102の表面
以外の方向から光が入らないようにしたものである。
【0011】図2は、図1に示すファインダー装置を改
良した場合の図である。図1では、第2光学系104お
よびハーフミラー103を介して拡散部材102上に結
像した被写体像を観察していたが、図2ではプリズム2
03を介して観察する。その他の部分は図1と同様なの
で説明を省略する。プリズム203を用いれば被写体か
らの光束は、プリズム203で全反射するため光量低下
しない被写体像を観察することができる。
良した場合の図である。図1では、第2光学系104お
よびハーフミラー103を介して拡散部材102上に結
像した被写体像を観察していたが、図2ではプリズム2
03を介して観察する。その他の部分は図1と同様なの
で説明を省略する。プリズム203を用いれば被写体か
らの光束は、プリズム203で全反射するため光量低下
しない被写体像を観察することができる。
【0012】図5は、拡散部材内の2枚の透明板とそれ
らに設けられた透明電極(図5の斜線部)の配置を示す
図である。また同時に図5は、図8に示すAFエリアの
マーク803を表示したい場合での透明電極の配置をも
示す。図5は、説明をわかりやすくするために2枚の透
明板501,502を分離して示すが、実際には、2枚
の透明板501,502は重なっており、それらの間に
は高分子分散型液晶が封入されている。本発明では、表
示部503を透過状態とし、それ以外の部分は拡散状態
にしたいため、透明電極を、AFエリアのマーク803
に対応する表示部503および表示部503までの配線
部504のみに設け、それら以外の周りの部分505に
は透明電極を設けないようにした。また、配線部504
を設けた部分は、周りの部分505と同様に拡散状態に
したいため、2枚の透明板501,502を重ねた場合
に、配線部504の透明電極を互いに異なる位置に設け
るようにする。2枚の透明板501,502の透明電極
が共通する位置に設けられていない部分は駆動電圧を印
加しても高分子分散型液晶には反応なく、拡散状態のま
まである。したがって、図5に示すように2枚の透明板
501,502の表示部503に対応する部分のみに共
通して透明電極を設けることで、駆動電圧印可状態では
表示部503のみが透明状態となり、表示部503以外
の部分は駆動電圧を印加するか否かに関わらず常に拡散
状態となっている。
らに設けられた透明電極(図5の斜線部)の配置を示す
図である。また同時に図5は、図8に示すAFエリアの
マーク803を表示したい場合での透明電極の配置をも
示す。図5は、説明をわかりやすくするために2枚の透
明板501,502を分離して示すが、実際には、2枚
の透明板501,502は重なっており、それらの間に
は高分子分散型液晶が封入されている。本発明では、表
示部503を透過状態とし、それ以外の部分は拡散状態
にしたいため、透明電極を、AFエリアのマーク803
に対応する表示部503および表示部503までの配線
部504のみに設け、それら以外の周りの部分505に
は透明電極を設けないようにした。また、配線部504
を設けた部分は、周りの部分505と同様に拡散状態に
したいため、2枚の透明板501,502を重ねた場合
に、配線部504の透明電極を互いに異なる位置に設け
るようにする。2枚の透明板501,502の透明電極
が共通する位置に設けられていない部分は駆動電圧を印
加しても高分子分散型液晶には反応なく、拡散状態のま
まである。したがって、図5に示すように2枚の透明板
501,502の表示部503に対応する部分のみに共
通して透明電極を設けることで、駆動電圧印可状態では
表示部503のみが透明状態となり、表示部503以外
の部分は駆動電圧を印加するか否かに関わらず常に拡散
状態となっている。
【0013】よって、本発明では拡散状態を隠すため透
明のシール部材は必要ない。さらに、表示部503およ
び配線部504のみに対して駆動電圧を印可すればよい
ので、消費電力が抑えられる。そして、この拡散状態に
なっている部分に結像されている被写体像を接眼部10
8から観察する。また、駆動電圧印加時には表示部50
3は透明状態となるので、その後方が透けて見える仕組
みとなる。
明のシール部材は必要ない。さらに、表示部503およ
び配線部504のみに対して駆動電圧を印可すればよい
ので、消費電力が抑えられる。そして、この拡散状態に
なっている部分に結像されている被写体像を接眼部10
8から観察する。また、駆動電圧印加時には表示部50
3は透明状態となるので、その後方が透けて見える仕組
みとなる。
【0014】図3は、拡散部材と暗箱の概略的な構成を
示す図である。拡散部材102の表示部503は、前述
したように駆動電圧を印可すると透明状態となり、光束
が透過する。表示部503を透過した光束は暗箱105
内に吸収されるので、観察者にはその部分が黒く見え
る。そのため、ファインダー像に重畳して黒い表示が浮
かび上がったように見える。表示部503を所定の文字
や図形等の形状にすれば、所定の文字や図形等の識別が
可能となる。
示す図である。拡散部材102の表示部503は、前述
したように駆動電圧を印可すると透明状態となり、光束
が透過する。表示部503を透過した光束は暗箱105
内に吸収されるので、観察者にはその部分が黒く見え
る。そのため、ファインダー像に重畳して黒い表示が浮
かび上がったように見える。表示部503を所定の文字
や図形等の形状にすれば、所定の文字や図形等の識別が
可能となる。
【0015】図4は、拡散部材と暗箱の変形例を示す図
である。拡散部材102の表面に対して被写体とは反対
側に板106を配置し、この板106を照射する照明手
段107を設けた。暗箱405は、照明手段107およ
び拡散部材102の表面以外の方向から光が入らないよ
うにしたものである。したがって、駆動電圧を印可する
と表示部503は透明状態となり、光束が透過する。表
示部503を透過した光束は暗箱405内に吸収される
ので、観察者にはその部分が黒く見える。そのため、フ
ァインダー像に重畳して黒い表示が浮かび上がったよう
に見える。そして、このファインダー装置を暗いところ
で使用する場合や、黒っぽいものを観察する場合は、照
明手段107を点灯して板106を照明する。表示部5
03からは、光った板106からの光束が観察者側に透
過するため、ファインダー像に重畳した表示は光って観
察される。照明する方法の一例は、板106を細かい凹
凸を表面上に施した黒い板とし、照明手段107をLE
D等の光源として、黒い板の表面に対して斜め横から光
源を当てると、凹凸の光源の方に向いている面で光が反
射されるので面全体が割と均一に照らされる。表示部5
03周辺の被写体輝度に応じて、LEDのオン・オフを
制御すれば、常に見易く表示することが可能となる。
である。拡散部材102の表面に対して被写体とは反対
側に板106を配置し、この板106を照射する照明手
段107を設けた。暗箱405は、照明手段107およ
び拡散部材102の表面以外の方向から光が入らないよ
うにしたものである。したがって、駆動電圧を印可する
と表示部503は透明状態となり、光束が透過する。表
示部503を透過した光束は暗箱405内に吸収される
ので、観察者にはその部分が黒く見える。そのため、フ
ァインダー像に重畳して黒い表示が浮かび上がったよう
に見える。そして、このファインダー装置を暗いところ
で使用する場合や、黒っぽいものを観察する場合は、照
明手段107を点灯して板106を照明する。表示部5
03からは、光った板106からの光束が観察者側に透
過するため、ファインダー像に重畳した表示は光って観
察される。照明する方法の一例は、板106を細かい凹
凸を表面上に施した黒い板とし、照明手段107をLE
D等の光源として、黒い板の表面に対して斜め横から光
源を当てると、凹凸の光源の方に向いている面で光が反
射されるので面全体が割と均一に照らされる。表示部5
03周辺の被写体輝度に応じて、LEDのオン・オフを
制御すれば、常に見易く表示することが可能となる。
【0016】図7は、本発明の第2の実施の形態のファ
インダー装置を有するカメラの断面図である。被写体1
00の像は、カメラ703内に設けられた第1光学系1
01およびプリズム203を介して拡散部材102上に
結像される。観察者は、プリズム203を介して拡散部
材102上に結像した像を接眼部108で観察できる。
暗箱105は、図1と同様なので、説明を省略する。ま
た、被写体100像は、カメラ703内に設けられた撮
影光学系701を介してフィルム面702上に結像され
る。この実施の形態では、被写体像を一旦拡散部材10
2に結像させているので、第1光学系101に設けられ
た絞りの値を小さくすれば、拡散部材102上の被写体
像は、被写界深度が浅い画像となる。つまり、ファイン
ダー上で合焦状態が確認可能な被写体像を観察すること
ができる。したがって、AFカメラの場合では、撮影光
学系701の被写体100までの距離に関する情報に応
じて第1光学系101のレンズを制御手段704により
動かせるようにすれば合焦状態をファインダー上で確認
することができる。マニュアルフォーカスカメラの場合
では、撮影光学系701と連動して第1光学系101の
レンズを制御手段704により動かすようにすれば、フ
ァインダー上で確認しながらピントを合わせることが可
能となる。
インダー装置を有するカメラの断面図である。被写体1
00の像は、カメラ703内に設けられた第1光学系1
01およびプリズム203を介して拡散部材102上に
結像される。観察者は、プリズム203を介して拡散部
材102上に結像した像を接眼部108で観察できる。
暗箱105は、図1と同様なので、説明を省略する。ま
た、被写体100像は、カメラ703内に設けられた撮
影光学系701を介してフィルム面702上に結像され
る。この実施の形態では、被写体像を一旦拡散部材10
2に結像させているので、第1光学系101に設けられ
た絞りの値を小さくすれば、拡散部材102上の被写体
像は、被写界深度が浅い画像となる。つまり、ファイン
ダー上で合焦状態が確認可能な被写体像を観察すること
ができる。したがって、AFカメラの場合では、撮影光
学系701の被写体100までの距離に関する情報に応
じて第1光学系101のレンズを制御手段704により
動かせるようにすれば合焦状態をファインダー上で確認
することができる。マニュアルフォーカスカメラの場合
では、撮影光学系701と連動して第1光学系101の
レンズを制御手段704により動かすようにすれば、フ
ァインダー上で確認しながらピントを合わせることが可
能となる。
【0017】上記の各実施の形態では、AFエリアのマ
ーク803を表示する例を説明したが、電池切れのマー
ク、フィルム切れのマーク、スピードライトのモードを
表すマーク、シャッタースピードや絞り値等を表示する
ようにしてもよい。以上の発明の実施の形態において、
第1光学系101が結像光学系を、拡散部材102が拡
散素子を、暗箱105,405が光吸収手段を、接眼部
108が観察部を、第2光学系104、ハーフミラー1
03およびプリズム203が観察光学系をそれぞれ構成
する。
ーク803を表示する例を説明したが、電池切れのマー
ク、フィルム切れのマーク、スピードライトのモードを
表すマーク、シャッタースピードや絞り値等を表示する
ようにしてもよい。以上の発明の実施の形態において、
第1光学系101が結像光学系を、拡散部材102が拡
散素子を、暗箱105,405が光吸収手段を、接眼部
108が観察部を、第2光学系104、ハーフミラー1
03およびプリズム203が観察光学系をそれぞれ構成
する。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明では、所望のマークが存
在する部分に入射した被写体光束を透過させ、それ以外
の部分に入射した被写体光束を拡散させる拡散素子と、
所望のマークが存在する部分を透過した被写体光束を吸
収する光吸収手段を備えていることにより、観察光学系
を介して所望のマークを観察できるとともに被写体像の
焦点状態を実像式ファインダーで確認することができ
る。
在する部分に入射した被写体光束を透過させ、それ以外
の部分に入射した被写体光束を拡散させる拡散素子と、
所望のマークが存在する部分を透過した被写体光束を吸
収する光吸収手段を備えていることにより、観察光学系
を介して所望のマークを観察できるとともに被写体像の
焦点状態を実像式ファインダーで確認することができ
る。
【0019】請求項2の発明では、第1の透明板および
第2の透明板において、透明電極を所望のマークが存在
する部分に対応した位置には共通して設け、所望のマー
クを表示するための配線部には互いに異なる位置に設け
ることにより、透明電極を隠すためのシール部材を用い
なくてもよいので、所望のマークの表示を行う拡散素子
を容易な構成にすることができる。
第2の透明板において、透明電極を所望のマークが存在
する部分に対応した位置には共通して設け、所望のマー
クを表示するための配線部には互いに異なる位置に設け
ることにより、透明電極を隠すためのシール部材を用い
なくてもよいので、所望のマークの表示を行う拡散素子
を容易な構成にすることができる。
【0020】請求項3の発明では、照明手段により照明
を行うことで、暗いところで使用する場合や、黒っぽい
ものを観察する場合にも所望のマークを認識することが
できる。請求項4の発明では、所望のマークが存在する
部分に入射した被写体光束を透過させ、それ以外の部分
に入射した被写体光束を拡散させる拡散素子と、所望の
マークが存在する部分を透過した被写体光束を吸収する
光吸収手段を備えていることにより、観察光学系を介し
て所望のマークを観察できるとともに被写体像の焦点状
態が確認できる。さらに、撮影光学系の被写体までの距
離に関する情報に応じて結像光学系を駆動させ、結像光
学系の絞り値を小さくすれば、被写界深度の浅い被写体
像が観察でき、ファインダー上で被写体像の合焦範囲が
確認できる。
を行うことで、暗いところで使用する場合や、黒っぽい
ものを観察する場合にも所望のマークを認識することが
できる。請求項4の発明では、所望のマークが存在する
部分に入射した被写体光束を透過させ、それ以外の部分
に入射した被写体光束を拡散させる拡散素子と、所望の
マークが存在する部分を透過した被写体光束を吸収する
光吸収手段を備えていることにより、観察光学系を介し
て所望のマークを観察できるとともに被写体像の焦点状
態が確認できる。さらに、撮影光学系の被写体までの距
離に関する情報に応じて結像光学系を駆動させ、結像光
学系の絞り値を小さくすれば、被写界深度の浅い被写体
像が観察でき、ファインダー上で被写体像の合焦範囲が
確認できる。
【0021】請求項5の発明では、照明手段により照明
を行うことで、暗いところで使用する場合や、黒っぽい
ものを観察する場合にも所望のマークを認識することが
できる。
を行うことで、暗いところで使用する場合や、黒っぽい
ものを観察する場合にも所望のマークを認識することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に使用するファイン
ダー装置の断面図である。
ダー装置の断面図である。
【図2】図1に示すファインダー装置を改良したものの
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の拡散素子と暗箱の様子を示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】図3に示す暗箱の変形例を示す斜視図である。
【図5】本発明の拡散素子の2枚の透明板と透明電極の
配置を示す図である。
配置を示す図である。
【図6】従来の拡散素子の2枚の透明板と透明電極の配
置を示す図である。
置を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に使用するファイン
ダー装置を有するカメラの断面図である。
ダー装置を有するカメラの断面図である。
【図8】ファインダーに表示したいマークを示す図であ
る。
る。
【符号の説明】 100 被写体 101 第1光学系 102 拡散部材 103 ハーフミラー 104 第2光学系 105,405 暗箱 106 板 107 照明手段 108 接眼部 203 プリズム 501,502,601,602 透明板 503,603 表示部 504,604 配線部 606 シール部材 701 撮影光学系
Claims (5)
- 【請求項1】 所望のマークを形成した拡散素子と、 被写体像を前記拡散素子上に結像させる結像光学系と、 前記被写体像を観察する観察部とを備えたファインダー
装置において、 前記マークの存在する部分に入射した被写体光束を透過
させ、前記マークの存在する部分以外の部分に入射した
被写体光束を拡散させる前記拡散素子と、 前記マークの存在する部分を透過した被写体光束を吸収
する光吸収手段と、 前記マークの存在する部分以外の部分で拡散した被写体
光束を前記観察部へ導く観察光学系とを備えることを特
徴とするファインダー装置。 - 【請求項2】 前記拡散素子は、高分子分散型液晶と、
該高分子分散型液晶を挟む第1の透明板および第2の透
明板と、前記第1の透明板および前記第2の透明板にそ
れぞれ形成される透明電極とを備え、 前記マークを表示するための前記透明電極は、前記マー
クの存在する部分に対応した位置に共通して設け、 前記マークを表示するための配線部用の前記透明電極
は、前記第1の透明板および前記第2の透明板の互いに
異なる位置に設けることを特徴とする請求項1記載のフ
ァインダー装置。 - 【請求項3】 前記被写体像側とは反対側から照明する
照明手段をさらに備えることを特徴とする請求項1また
は2記載のファインダー装置。 - 【請求項4】 所望のマークを形成した拡散素子と、 被写体像を前記拡散素子上に結像させる結像光学系と、 前記被写体像を観察する観察部と、 撮影光学系とを備えたファインダー装置を有する光学機
器において、 前記マークの存在する部分に入射した被写体光束を透過
させ、前記マークの存在する部分以外の部分に入射した
被写体光束を拡散させる前記拡散素子と、 前記マークの存在する部分を透過した被写体光束を吸収
する光吸収手段と、 前記マークの存在する部分以外の部分で拡散した被写体
光束を前記観察部へ導く観察光学系と、 前記撮影光学系の被写体までの距離に関する情報を検知
する検知手段と、 前記被写体までの距離に関する情報に応じて前記結像光
学系を駆動させる駆動手段とを備えることを特徴とする
ファインダー装置を有する光学機器。 - 【請求項5】 前記被写体像側とは反対側から照明する
照明手段をさらに備えることを特徴とする請求項4記載
のファインダー装置を有する光学機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10181712A JP2000019583A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | ファインダー装置およびファインダー装置を有する光学機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10181712A JP2000019583A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | ファインダー装置およびファインダー装置を有する光学機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000019583A true JP2000019583A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16105547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10181712A Pending JP2000019583A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | ファインダー装置およびファインダー装置を有する光学機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000019583A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9625755B2 (en) | 2011-02-14 | 2017-04-18 | Ortus Technology Co., Ltd. | Liquid crystal display |
-
1998
- 1998-06-29 JP JP10181712A patent/JP2000019583A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9625755B2 (en) | 2011-02-14 | 2017-04-18 | Ortus Technology Co., Ltd. | Liquid crystal display |
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