JP2000018964A - 信号処理回路 - Google Patents

信号処理回路

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JP2000018964A JP10189340A JP18934098A JP2000018964A JP 2000018964 A JP2000018964 A JP 2000018964A JP 10189340 A JP10189340 A JP 10189340A JP 18934098 A JP18934098 A JP 18934098A JP 2000018964 A JP2000018964 A JP 2000018964A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小さく、広い調整範囲にわたって
高精度の保持が可能なディジタル方式のセンサ用信号処
理回路を提供すること。 【解決手段】 センサSの出力を減算回路1とアナログ
積分回路2、比較回路3、1ビットDA変換回路7とか
らなる回路でΔΣ変調してディジタル化した上で演算器
4に入力し、PROM8の内容で演算処理することによ
り、スパンとゼロ点調整を行い、PWM5とLPF6に
よりDA変換して出力1を得るようにしたもの。 【効果】 機能的にオーバーハングになっている部分が
除かれるので、調整範囲が広く、高精度の調整が可能な
ディジタル方式の信号処理回路の回路規模を充分に小さ
く抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出素子の出力を
ディジタル化して処理する回路に係り、特に検出素子出
力のスパンとゼロ点の調整に好適なディジタル方式の信
号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば空気流量や流体圧力など各種の物
理量を対象とする計測装置では、物理量検出用の素子
(センサ)から出力される信号に対して、計器などでの目
盛り合わせ(較正)に相当する処理を行う必要がある。そ
して、この処理は、計測用計器の感度合わせに相当する
スパン調整処理と、目盛りの原点合わせに相当するゼロ
点調整処理からなるのが一般的であり、このために専用
の信号処理回路を用いるのが通例である。
【0003】そこで、従来から各種の信号処理回路が提
案されており、例えば特開平3ー51714号公報で
は、ツエナーザッピング方式のPROM(プログラマブ
ル・ロム)を用い、このPROMの内容により抵抗アレ
イの引き出し線を選択することでセンサ出力を調整する
アナログ方式の信号処理回路について提案している。ま
た、このとき、PROMに書き込まれた情報によりスイ
ッチド・キャパシタ回路の回路定数を変更することでセ
ンサ出力を調整するアナログ方式の信号処理回路も従来
から知られている。
【0004】しかしながら、これらのアナログ方式によ
る従来技術では、回路のオンチップ化の面では問題かな
いが、調整範囲を広げようとしたり、精度を高めようと
すると、回路規模が指数関数的に増加してしまうという
問題があり、従って、調整範囲の拡大と高精度の維持が
難しい。そこで、従来から、ディジタル方式の信号処理
回路も提案されている。
【0005】図2は、このような従来技術によるディジ
タル方式の信号処理回路の一例を示したもので、図示の
ように、物理量検出素子となるセンサSの出力を初段増
幅器10で増幅した上でAD変換器11に入力し、アナ
ログ・デジタル変換してからMPU(マイクロ・プロセ
ッシング・ユニット)12により、PROM14に書き
込んであるデータと演算処理をすることにより、スパン
とゼロ点の調整が得られるようにしたもので、MPU1
2で演算して得られたデジタル信号はDA変換器13で
アナログ信号に変換され、信号処理回路から出力さるよ
うになっている。
【0006】そして、このディジタル方式の信号処理回
路によれば、調整範囲の広域化や高精度化に容易に対応
することができ、従って、近年、自動車用エンジンの吸
入空気流量計測装置などに広く使用されるようになって
いる。なお、このような従来技術によるディジタル方式
の信号処理回路については、例えば、特開平8ー620
10号公報の記載を挙げることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したディジタル方
式の従来技術では、調整範囲の広域化や高精度化が容易
に得られる反面、機能にオーバーハングをもち、その分
回路に重複部分を生じ、回路規模を充分に抑えることが
できないという問題があり、回路のオンチップ化が困難
であった。このことを、図2に示した従来技術により説
明すると、この従来技術による回路では、MPU12と
PROM14の他に、初段増幅器10とAD変換器1
1、それにDA変換器13が必要であり、このため、回
路規模が大きくなってしまうのである。
【0008】例えば、この従来技術では、初段増幅器1
0が用いられているが、これは、スパンとゼロ点の調整
機能には本質的に必要なものとは言えず、機能的にはオ
ーバーハングになっている。しかるに、従来技術で初段
増幅器が用いられているのは、汎用のAD変換器の入力
範囲が電源電圧相当まであるのに対して、一般的な物理
量検出用のセンサの出力レベルは、電源電圧の1/10
〜1/100のレベルしかないのが通例だからであり、
この結果、仮にセンサSの出力をそのままAD変換器1
1に入力してしまったとすると、たとえAD変換器11
の変換分解能が10ビットあったとしても、実効的に
は、その1/10〜1/100、つまり3ビット〜7ビ
ットもの変換分解能の低下が発生してしまうことにな
り、従って、初段増幅器が欠かせないのである。
【0009】また、汎用のAD変換器は、一般に入力イ
ンピーダンスがかなり低く、一方、物理量検出用のセン
サは、一般に出力インピーダンスがかなり高い。このた
め、センサSをそのままAD変換器11に接続したとす
ると、大きなインピーダンスのミスマッチングが生じて
しまい、センサSの検出特性が影響を受け、感度や精度
の低下を生じてしまう。従って、従来技術によるディジ
タル方式の信号処理回路は、例えば初段増幅器などが不
可欠で、回路規模拡大の抑制が困難になってしまうので
ある。
【0010】本発明の目的は、機能的にオーバーハング
になっている部分を取り除くことができ、広い調整範囲
と高い精度を保ちながら、充分に回路規模が小さくて済
むセンサ出力調整用の信号出力回路を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、物理量検
出用センサの出力を、予め記憶してある特性調整用のデ
ータで処理することにより、前記センサの出力を調整す
るようにしたディジタル方式の信号処理回路において、
前記センサの出力を積分して出力するアナログ積分回路
と、該アナログ積分回路の出力をレベル1とレベル0の
ディジタル信号化して出力する比較回路と、該比較回路
の出力をアナログ信号化して出力する1ビットDA変換
回路と、該1ビットDA変換回路の出力を前記アナログ
積分回路の入力から減算する減算回路とを設け、前記比
較回路の出力を前記予め記憶してある特性調整用のデー
タで処理することにより達成される。
【0012】このように構成することにより、初段増幅
回路とAD変換回路を用いることなく、物理量検出用セ
ンサの出力をディジタル化することができ、この結果、
機能的なオーバーハングを無くすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による信号処理回路
について、図示の実施形態により詳細に説明する。図1
は、本発明による信号処理回路の第1の実施形態で、こ
の実施形態による信号処理回路は、大別して、次の3種
の機能を果たす部分で構成されている。
【0014】まず、第1の部分は、初段増幅とAD変換
の両機能を果す部分で、減算回路1とアナログ積分回路
2、比較回路3、それに1ビットDA変換回路7で構成
されている。
【0015】そして、減算回路1は、センサ(物理量検
出素子)Sで検出された検出信号から1ビットDA変換
回路7の出力を減算する働きをする。次に、アナログ積
分回路2は、センサSの出力信号と1ビットDA変換回
路7の出力との差を減算回路1から入力し、これを積分
する働きをする。また、比較回路3は、アナログ積分回
路2の出力電圧を所定の基準電圧と比較し、レベル1と
レベル0の1ビット信号に変換する働きをする。さら
に、1ビットDA変換回路7は、比較回路3の出力をア
ナログ電圧に変換し、減算回路1の負(−)入力に供給す
る働きをする。
【0016】この結果、比較回路3からは、センサSで
検出した信号に応じてパルス密度が変化する出力信号A
が得られることになる。このような入力信号に応じてパ
ルス密度が変化する出力信号を発生する回路はΔΣ変調
器と呼ばれているが、本発明では、これを用いて、セン
サSから入力した信号をΔΣ変調してやることにより、
センサSの出力を低ビット化することができるようにし
ている。
【0017】次に、第2の部分は、スパンとゼロ点の調
整機能を果す部分で、内部プログラムにより動作する演
算器4と、予め所定のデータが書き込んであるPROM
8とで構成されている。そして、演算器4により、第1
の機能部分で得られたパルス密度変調された出力信号A
の平均値を演算し、この出力信号の平均値と、PROM
8に記憶させてあるデータとを演算処理し、これによ
り、センサSの出力信号のスパンとゼロ点を調整する働
きをする。
【0018】このように、デジタル的な演算処理によ
り、センサSの出力を信号処理するので、アナログ素子
による調整のように素子バラツキや温度変化の影響を受
けないので、極めて高精度の調整が可能になる。また、
センサSから入力される信号がΔΣ変調され、低ビット
化されているので、この部分での回路規模の縮小が得ら
れる。さらに、ΔΣ変調された信号の平均値を求める処
理(デシメーション処理)もMPU4の内部プログラムに
よって得られるので、この点でも回路規模の縮小が得ら
れることになる。
【0019】そして、第3の部分は、DA変換機能を果
す部分で、PWM(パルス幅変調器)5とLPF(ロー・
パス・フィルタ)6により構成されている。そして、P
WM5は、演算器4から出力されるディジタル信号に応
じてパルス幅が変化する信号、すなわちパルス幅変調信
号を出力する働きをし、次に、LPF6は、PWM5か
ら出力されるパルス幅変調信号を平均化して、アナログ
信号を出力する働きをする。従って、これらPWM5と
LPF6によりDA変換機能が得られ、センサSの出力
信号に高精度でスパンとゼロ点の調整が施された出力が
取り出されることになる。
【0020】次に、前述した本発明の実施形態における
第1の部分の具体例について、図3と図4により説明す
る。ここで、図3は、物理量検出素子としてピエゾ抵抗
方式の圧力センサSPを用いた圧力計測装置に本発明を
適用した場合の一実施形態であり、図4は、物理量検出
素子として発熱抵抗式の空気流量センサSFを用いた空
気流量計測装置に本発明を適用した場合の一実施形態で
ある。
【0021】まず、図3の実施形態について説明する
と、この圧力センサSPは、ピエゾ抵抗素子からなる4
個の抵抗器15、16、17、18で構成されたブリッ
ジ回路を備え、センサの受圧部に作用する圧力に応じて
ブリッジ回路の平衡状態が変化することにより、圧力を
表わす出力電圧が得られるようになっている。
【0022】次に、この実施形態の動作について説明す
ると、この回路は、6個のアナログスイッチ19、2
0、22、23、29、30を備え、これらを開閉操作
し、次のようにして第1と第2の2種の動作を交互に繰
り返すことにより動作する。まず、第1の動作では、ア
ナログスイッチ20、22、29を閉じ、アナログスイ
ッチ19、23、30を開く。これにより、コンデンサ
(静電容量素子)21には、圧力センサSPの抵抗器1
5、16間に現れている電圧が充電され、コンデンサ2
8には1ビットDA31の出力電圧Vaが充電される。
【0023】次に、第2の動作では、アナログスグスイ
ッチ20、22、29を開き、アナログスイッチ19、
23、30を閉じる。これにより、コンデンサ21に
は、抵抗器17、18間の電圧が充電され、コンデンサ
21の電圧は、抵抗素子15、16間の電圧から、抵抗
素子17、18間の電圧に切換わる。このコンデンサ2
1の両端電圧の変化と、このコンデンサ21の容量値に
応じた電荷量が、アナログスイッチ23を介して演算増
幅器25に入力され、この演算増幅器25とコンデンサ
24によって構成される積分器に、上記電荷量が充電さ
れる。
【0024】また、コンデンサ28には1ビットDA変
換回路31の出力電圧Vbが充電され、これにより、コ
ンデンサ28の端子間電圧は、電圧Vaから電圧Vbに
切換わる。そこで、このときのコンデンサ28の端子間
電圧の変化と、このコンデンサ28の容量値に応じた電
荷量が、アナログスイッチ23を介して演算増幅器25
に入力され、この演算増幅器25とコンデンサ24によ
って構成される積分器に充電される。
【0025】従って、演算増幅器25とコンデンサ24
からなる積分器には、圧力センサSPのブリッジ回路の
電圧と、1ビットDA変換回路31の出力電圧Va、V
bの差に応じた電荷が充電され、この結果は、演算増幅
器25とコンデンサ24からなる積分器の出力に反映さ
れる。
【0026】そこで、この出力を比較回路26に供給し
て2値化し、この2値化した結果を次の充電動作時に反
映できるように、DFF(Dフリップフロップ)27で保
持する。
【0027】このDFF27の出力は1ビットDA変換
回路31に入力されているので、その出力Va、Vbを
変化させることになる。例えば、DFF27の出力が1
のときは、1ビットDA変換回路31の出力Vaは基準
電圧V1で、出力Vbは基準電圧V2になり、DFF2
7の出力が0のときは、出力Vaが基準電圧V2で、出
力Vbは基準電圧V1になるようにしてある。そして、
このように第1と第2の動作が繰り返されることによ
り、演算増幅器25とコンデンサ24からなる積分器の
出力電圧の平均値は0に収斂され、この結果、1ビット
DA変換回路31の出力Va、Vb間の電圧の平均値
が、圧力センサSPの出力電圧に一致するようにされ
る。
【0028】そこで、出力Va、Vbの間の電圧の平均
値がDFF27の出力の平均値と比例するようにしてお
けば、DFF27の出力の平均値をデジタル的に求める
ことにより、圧力センサSPの出力電圧を求めることが
できる。このとき、DFF27の出力電圧の平均値の変
化の程度は、1ビットDA変換回路31の出力Vaと出
力Vbの電圧をどの程度変化させるか、つまり基準電圧
V1と基準電圧V2の各電圧値と、電圧の差をどのよう
に定めるかによって決まる。従って、1ビットDA変換
回路31の出力Va、VbのDFF27の出力に対する
変化量を小さくすれば、圧力センサSPのブリッジ電圧
の変化に対するDFF27の出力の平均値の変化率を大
きくすることができる。
【0029】また、DFF27の出力はレベル“1”と
レベル“0”だけであるから、これの平均値Lの範囲
は、0>L<1になる。従って、圧力センサSPのブリ
ッジ電圧に対する感度を上げれば、測定範囲は狭くな
り、反対に、1ビットDA変換回路31の出力Va、V
bの変化量を大きくすれば、圧力センサSPのブリッジ
電圧の変化に対するDFF27の出力の平均値の変化率
は小さくなるが、測定範囲は広くなる。言い換えれば、
圧力センサSPのブリッジ電圧の最大変化量に応じて最
適な変化電圧を1ビットDA変換回路31の出力Va、
Vbに与えることができることになり、この結果、汎用
のAD変換器を使用したのでは不可能であった測定範囲
の変更と、測定範囲の拡大が容易に得られることにな
る。
【0030】次に、通常、汎用のAD変換器では、その
入力範囲は電源電圧相当であるのに対して、圧力センサ
SPのブリッジ電圧の変化は数10mV程度であり、こ
のため、上記したように、汎用のAD変換器を使用した
場合には、初段に増幅回路を必要とする。しかし、この
実施形態では、1ビットDA変換回路31の出力Va、
Vbに所定の変化電圧を与えることにより簡単に電圧の
レベル合わせができ、従って、前置増幅回路を不要にす
ることができる。
【0031】また、この実施形態では、回路の入力イン
ピーダンスがコンデンサ21で決められるので、比較的
高い入力インピーダンスが容易に得られ、このため、イ
ンピーダンス変換の観点からも、初段の増幅回路を不要
にすることができる。更に、この実施形態によれば、1
ビットDA変換回路31の出力Va、Vbに温度特性を
持たせることも可能であり、従って、この1ビットDA
変換回路31の出力特性に、圧力センサSPの温度特
性、或いは回路の温度特性と反対の温度特性を持たせ、
これにより、圧力センサSPの温度特性、或いは回路の
温度特性を相殺し、温度補償をすることもできる。
【0032】次に、図4の実施形態について説明する。
なお、この図4の実施形態は、図3の実施形態における
圧力センサSPに代えて、空気流量センサSFが用いら
れている点と、1ビットDA変換回路31に代えて、1
ビットDA変換回路31aが用いられている点が異なる
だけで、その他の構成は同じで、動作も同じであるの
で、説明は省略し、異なっている点についてだけ、以下
に説明する。
【0033】発熱抵抗式の空気流量センサSFは、発熱
抵抗素子35の表面を流れる空気によって生じる放熱量
を測定することにより空気流の速度を検出し、これによ
り空気流量を測定するもので、実用的には、熱線抵抗素
子35に電流を流し、この電流によって生じるジュール
熱で熱線抵抗素子35を加熱し、その温度が一定になる
ように制御し、空気の流れによって生じる放熱量と、電
流によって生じるジュール熱による加熱量をバランスさ
せ、このとき加熱に要した電流の値を測定することによ
り、空気流量が計測されるようにしたものである。
【0034】このため、この空気流量センサSFは、熱
線抵抗素子35に供給される電流を制御するトランジス
タ32と、熱線抵抗素子35と共にブリッジ回路を形成
するための抵抗素子33、34、36、それに前記ブリ
ッジ回路のブリッジ電圧を検出してトランジスタ32を
制御する差動増幅回路39とで構成されている。
【0035】そして、このとき、抵抗素子33は、熱線
抵抗素子35と同じく、測定すべき空気の通路内に配置
され、空気の温度に応じて抵抗値が変化することを利用
して空気温度を検出し、温度補償が与えられるように構
成してあり、センサ出力は、熱線抵抗素子35と抵抗素
子36の接続点とアース(共通電位)間の信号として取り
出されるようになっている。
【0036】ここで、1ビットDA変換回路31aは、
図3の実施形態における1ビットDA変換回路31と基
本的には同じであるが、この図4場合、空気流量センサ
SFの出力が、一方のレベルを共通電位とする信号とし
て取り出されるようになっている。そこで、この図4の
実施形態における1ビットDA変換回路31aでは、D
FF27の出力がレベル1のとき所定電圧値の出力Va
を出力するだけでレベル0の出力はない。
【0037】そして、これに応じて、アナログスイッチ
20とアナログスイッチ30も、その一方はアースに接
続されていて、アース電位を出力Vbとして取り込むよ
うに構成されている。従って、この図4の実施形態によ
っても、適当な変化電圧を1ビットDA変換回路31a
として、アース電圧(0電圧)に対して所定の電圧の出力
Vaを発生するようにすることにより、初段の増幅回路
を不要にすることができ、その他、図3の実施形態と同
じ利点を得ることができる。
【0038】図1に戻り、次に第2の部分について説明
する。この第2の部分での演算器4は、図5に示す通り
の構成を備えており、これにより、以下に説明するよう
に、4種類のタスクを時分割で実行するようになってい
る。まず、第1のタスクは、デシメーション、すなわち
比較器3の出力信号の平均値を演算する処理と、インタ
ーポレーション、すなわち圧力センサSP、空気流量セ
ンサSFなどのセンサから出力された信号をΔΣ変調し
て低ビット化する処理のためのタスクで、最優先で実行
されるタスクである。
【0039】次に、第2のタスクは、PROM8に書き
込まれた内容を読み込み、この情報と、第1のタスクで
得られた比較器3の出力信号の平均値との演算処理を行
い、センサから出力された信号のスパンとゼロ点を調整
する処理を実行するタスクである。また、第3のタスク
は、第2のタスクのサブルーチン処理であり、乗算処理
を実行するタスクである。そして、第4のタスクは、外
部信号PROM_WRITEがローレベルになったとき
起動され、SCI(シリアル通信インターフェース)より
情報を入力し、この情報をPROM8に書き込む処理を
実行するタスクである。
【0040】これらのタスクの実行管理は、ディップス
イッチ51、PCCR(プログラムカウンタ制御レジス
タ)52、PC(プログラムカウンタ)54、55、5
6、57、制御ユニット53、プログラム格納ROMア
ドレス発生器58により管理される。また、内部バスの
制御信号とアドレスバスの信号はプログラム格納ROM
59により生成され、この制御信号とアドレスバスの内
容により、内部バス(制御信号、アドレス、データの各
バス)に接続されたアキュームレータ60、演算ユニッ
ト61、カウンタ62、シリアル通信制御部63、RA
M(ランダムアクセスメモリ)64、ROM(リードオン
リーメモリ)65、出力ポート66、切り替え回路6
7、それにPCCR(プログラムカウンタ制御レジスタ)
52のそれぞれの間でのデータ転送が実行されるように
なっている。なお、切替回路67は、これに接続された
RAM68とPROM8(図1)の切り替え動作とバッフ
ァ動作を行う。
【0041】次に、この演算器5の動作について説明す
る。まず、制御ユニット53の動作について説明する
と、この制御ユニット53は第1の動作としてPC5
4、55、56、57の管理を行い、第2の処理として
タスクの実行信号の生成を行い、これにより上記した4
種類のタスクの実行管理を行うようになっている。そこ
で、次に、この制御ユニット53による第1の動作、す
なわちPC54、55、56、57の管理動作について
説明する。
【0042】制御ユニット53は、PC54、55、5
6、57のカウントの停止とカウント(内部の基本クロ
ックで1カウント増加させる)の実行を制御する信号
を、図6に示すような論理で生成する。まず、PC54
については、図6(a)に示すように、外部信号PROM
_WRITEがハイレベルのとき、カウントアップさせ
る信号を出力する。次に、PC55については、図6
(b)に示すように、外部信号PROM_WRITEがハ
イレベルで、且つPC54のカウント値がディップスィ
ッチ51による設定値よりも大きく、且つPC56のカ
ウント値が最大値で、且つPCCR52のビット0が
1、又はPC55のカウント値が最大値で無いときに、
カウントアップさせる。
【0043】また、PC56については、図6(c)に示
すように、外部信号PROM_WRITEがハイレベル
で、且つPC54のカウント値がディップスィッチ51
による設定値よりも大きく、且つPCCR52のビット
2が1、又はPC56のカウント値が最大値で無いとき
に、カウントアップさせるようにする。そして、PC5
7については、図6(d)に示すように、外部信号PRO
M_WRITEがローレベルのときカウントアップさせ
るようにする。
【0044】次に、制御ユニット53の第2の動作、す
なわちタスクの実行信号の生成について説明すると、制
御ユニット53は、4種のタスクの実行信号を図7に示
すような論理で生成する。まず、第1タスクの実行信号
については、図7(a)に示すように、外部信号PROM
_WRITEがハイレベルで、且つPC54のカウント
値がディップスィッチ51の設定値以下のときに生成す
る。次に、第2のタスクの実行信号については、図7
(b)に示すように、外部信号PROM_WRITEがハ
イレベルで、且つPC54のカウント値がディップスィ
ッチ51の設定値より大きく、且つPC56のカウント
値が最大値のときに生成する。
【0045】また、第3のタスクの実行信号について
は、図7(c)に示すように、外部信号PROM_WRI
TEがハイレベルで、且つPC54ディップスィッチ5
1の設定値より大きく、且つPC56のカウント値が最
大値で無いときに生成する。そして、第4のタスクの実
行信号については、図7(d)に示すように、外部信号P
ROM_WRITEがローレベルのとき生成する。
【0046】次に、制御ユニット53が、上記のような
動作をした結果、どの様にして4種類のタスクが実行さ
れるのかについて、図8のタイミングチャートにより説
明する。まず、タイミング1では、外部信号PROM_
WRITEがハイレベルで、PC54のカウント値がデ
ィップスイッチ51の設定値以下なので、このときはP
C54だけがカウントされ、第1のタスクが実行され
る。なお、ディップスイッチ51の設定値は、第1のタ
スクのプログラムの終了アドレスに設定してあるので、
この第1のタスクのプログラムは、タイミング1で開始
し、最後まで実行される。
【0047】次に、タイミング2では、外部信号PRO
M_WRITEがハイレベルで、PC54のカウント値
がディップスイッチ51の設定値よりも大きくなるの
で、第2のタスクの実行信号は真になるが、このとき
は、まだPCCR52のビット0が0で、PC55はカ
ウントを停止しており、従って、まだ第2のタスクは実
行されない。タイミング3では、外部信号PROM_W
RITEがハイレベルであり、PCあり、PC54がオ
ーバフローすることによりカウント値が0に戻るのでカ
ウント値がディップスイッチ51の設定値よりも小さく
なる。従って、PC54だけががカウントされ、第1の
タスクが実行される。
【0048】タイミング4では、タイミング2のときと
同様、第2のタスクの実行信号が真になり、且つタイミ
ング3において、第1のプログラムによりPCCR52
のビット0に1が書き込まれたので、ここでPC55が
カウントされ始め、第2のタスクが実行される。タイミ
ング5では、第1のタスクが実行され、第2のタスクは
途中で止まり、タイミング6から再度、続きが実行され
る。タイミング6では、図示のように、当初第2のタス
クが実行されるが、第2のタスクによりPCCR52の
ビット1に1が書き込まれているので、第3のタスクの
実行に入り、これがタイミング6の期間中、タイミング
7の開始時点まで実行される。そして、タイミング7の
開始時点と同時に停止する。
【0049】タイミング7では、タイミング1と同様
に、第1のタスクが動作する。タイミング8では、第3
のタスクが再度続きから実行され、タイミング8の終了
で再び途中停止する。タイミング9では、また第1のタ
スクが実行される。タイミング10では、第3のタスク
の続きが実行されるが、第3のタスクの終了と同時に第
2のタスクの続きが実行される。そして、タイミング1
1になると、ここで外部信号PROM_WRITEがL
になるので、第4のタスクが動作する。
【0050】従って、図示のように、第1のタスクは、
外部信号PROM_WRITEがHのときは、PC54
のカウントに応じて一定周期で実行される。また、第2
のタスクと第3のタスクは、第1のタスクの空き時間に
実行され、このとき、第2のタスクの開始は第1のタス
クで管理され、第3のタスクの開始は第2のタスクで管
理される。そして、第4のタスクは、外部信号PROM
_WRITEにより制御されるようになる。
【0051】次に、プログラム格納ROMアドレス発生
器58の動作について説明すると、このプログラム格納
ROMアドレス発生器58は、プログラム格納ROM5
9のアドレス信号を発生させる働きをするものである。
図9は、プログラム格納ROM59のアドレスマップ
で、図示のように、そのアドレス000から0FFまで
は第1のタスクのプログラムが格納され、以下、アドレ
ス100から1FFまでは第2のタスクのプログラム
が、アドレス200から3FFまでは第3のタスクのプ
ログラムが、そしてアドレス400から4FFまでは第
4のタスクのプログラムがそれぞれ格納されている。
【0052】そこで、プログラム格納ROMアドレス発
生器58は、制御ユニット53から発生した各タスクの
実行信号と、PC54、55、56、57の各カウント
値から、以下に説明するすようにして、プログラム格納
ROM59のアドレス信号を生成する。まず、第1のタ
スクの実行信号が真のときは、プログラム格納ROM5
9のアドレス信号の上位3ビットを000にし、プログ
ラム格納ROM59の下位8ビットについては、PC5
7のカウント値をアドレス信号にする。次に、第2のタ
スクの実行信号が真のときは、プログラム格納ROM5
9のアドレス信号の上位3ビットを001に、プログラ
ム格納ROM59のアドレス信号の下位8ビットについ
てはPC55のカウント値をアドレス信号にする。
【0053】次に、第3のタスクの実行信号が真のとき
には、プログラム格納ROM59のアドレス信号の上位
2ビットを01に、プログラム格納ROM45のアドレ
ス信号の下位9ビットについてはPC42のカウント値
をアドレス信号にする。次に、第4のタスクの実行信号
が真のときは、プログラム格納ROM59のアドレス信
号の上位3ビットを101に、プログラム格納ROM5
9のアドレス信号の下位8ビットについては、PC57
のカウント値をアドレス信号にする。このように、PC
54、55、56、57の各カウント値、及び各タスク
の実行信号からプログラム格納ROM59のアドレス信
号を作成している。
【0054】次に、プログラム格納ROM59の動作に
ついて説明する。このプログラム格納ROM59のビッ
ト構成は、図10に示すように、第7ビットが命令コー
ドで、第6ビットから第0ビットが実行アドレスを表現
するビット構成になっており、1命令1ワードになって
いる。そして、命令コードが1のときは、実行アドレス
で指定されたデバイスからアキュームレータ60にデー
タを転送する動作を実行させ、命令コードが0のとき
は、アキュームレータ60から実行アドレスで指定した
デバイスにデータを転送する動作を実行させるようにし
てある。
【0055】従って、内部バスの制御信号とアドレスバ
スの信号は、以下のようにして作成できる。まず、アド
レスバスの信号としては、プログラム格納ROM59の
ビット6からビット0のデータをそのまま出力する。次
に、制御信号(リード/ライト信号)としては、プログラ
ム格納ROM59のビット7のデータをそのまま出力す
る。従って、この実施形態によれば、これだけで内部バ
スの制御信号とアドレスバスの信号を作成することがで
きる。
【0056】次に、演算ユニット61について説明する
と、この演算ユニット61は、図11に示す論理構成を
備え、加算、論理積、反転、算術右シフト、算術左シフ
トの各処理をサポ−トするものである。まず、加算処理
については、図11に示すように、内部バスに接続さ
れ、所定のアドレスを有し、データの入出力が可能なレ
ジスタ69の内容を、加算器70により、アキュームレ
ータ60の内容と加算した上で、その加算結果を、内部
バスに接続され、所定のアドレスを有する出力ポート7
5に出力することで実行する。
【0057】従って、加算処理のためには、加算データ
をレジスタ69に転送し、被加算データをアキュームレ
ータ60に転送した上で、出力ポート75を読み込むだ
けで済み、これで加算結果を得ることができる。
【0058】このとき、加算器70は、データを2の補
数で扱い、オーバーフロ、或いはアンダーフローが生じ
たときには、それぞれ正の最大表現値、負の最大表現値
になるようにしてあり、これにより、オーバーフロー処
理、或いはアンダーフロー処理をプログラムから不要に
した。従って、この実施形態によれば、データ長に対す
る汎用性は低下するものの、データ長の決まった応用に
対してはプログラムのステップ数の低減と実行時間の短
縮を得ることができる。
【0059】次に、論理積処理について説明する。この
論理積の場合も、加算処理と同様、アキュームレータ6
0の内容とレジスタ69の内容を論理積演算器78に入
力し、出力ポート76に論理積結果を出力するようにな
っている。従って、論理積処理のためには、論理積デー
タをレジスタ69に転送し、被論理積データをアキュー
ムレータ60に転送し、出力ポート76を読み込むだけ
で済み、これで論理積結果を得ることができる。
【0060】次に、反転演算処理は、アキュームレータ
60の内容を反転演算器72に入力し、出力ポート77
に反転演算結果を出力するようになっており、従って、
反転演算処理のためには、被反転演算データをアキュー
ムレータ60に転送し、出力ポート77を読み込むだけ
で済み、簡単に反転演算結果を得ることができる。次
に、算術右シフト処理は、アキュームレータ60の内容
を右シフト演算器73に入力し、出力ポート78に算術
右シフト結果を出力するようになっており、従って、算
術右シフト処理のためには、被算術右シフトデータをア
キュームレータ60に転送し、出力ポート78を読み込
むだけで済み、これだけで算術右シフト結果を得ること
ができる。次に、算術左シフト処理は、アキュームレー
タ60の内容を算術左シフト演算器74に入力し、出力
ポート79に算術左シフト結果を出力するようになって
おり、従って、算術左シフト処理のためには、被算術左
シフトデータをアキュームレータ60に転送し、出力ポ
ート79を読み込むだけで済み、算術左シフト結果を容
易に得ることができる。
【0061】次に、レジスタ69の動作について説明す
る。このレジスタ69は、その内容が所定の状態、或い
はタスク実行信号の状態が所定の状態のとき、演算ユニ
ット61の内部でのキャリーの発生の有無によって制御
され、書込不可にされるように構成してあり、こうする
ことで、演算処理上必要な分岐処理が擬似的に実現でき
るようにしている。
【0062】なお、書込不可になる条件はキャリーの発
生の有無に限られるのではなく、オーバーフローの発
生、所定のレジスタへの所定のデータの書込みなどによ
り同様な処理が可能であり、こうすることで、分岐処理
に伴うプログラムカウンタの操作が不要になり、プログ
ラムカウンンンンタのロジック規模を小さくすることが
できる。
【0063】次に、この実施形態における演算器4の特
徴について説明すると、まず、第1の特徴はリセット動
作が不要であるということである。通常のMPU(マイ
クロ・プロセッシング・ユニット)を用いた従来技術の
場合には、次のような理由から、どうしてもリセット動
作を必要とした。まず、従来技術では、プログラム格納
ROMはデータ格納ROM、RAM、I/Oと同じバス
に接続される。このため、リセット動作をさせないと、
プログラムカウンタの初期値が不定になり、プログラム
カウンタの初期値がデータ格納ROMやRAM、又はI
/Oを指してしまう可能性がある。
【0064】また、命令語長についても、1ワードのも
のもあれば2ワード、3ワードのものもあり、命令コー
ドやアドレッシングモードにより異なる。このため、プ
ログラムカウンタの初期値が、たとえプログラム格納R
OMを偶然指したとしても、命令コードを含むアドレス
を指すとは限らない。また、通常、後方分岐命令がサポ
ートされているため、プログラムカウンタの初期値がプ
ログラム格納ROMの命令コードを偶然指したとして
も、無限ループに入り込んでしまう可能性がある。
【0065】更に、従来のMPUでは、命令コードの数
が多く、アドレッシングモードの数も多いため、これを
解釈する命令デコーダ自身がリセット動作を必要として
しまう。また、アプリケーションプログラムも、一般に
初期処理を前提として作られているため、プログラムカ
ウンタの初期値は必ず所定の値にされる必要があり、こ
のためリセットが不可欠であった。
【0066】しかし、このリセット機能は、それが存在
するがため、通常のMPUは常に暴走の危険をはらんで
しまうことになり、このため、厳しい信頼度を必要とす
る用途では、ワッチドックタイマなどを設け、暴走対策
を入念に施す必要があるが、しかし、安価な製品では、
この暴走対策のコストが無視できないほど大きく、コス
ト上昇が避けられない。
【0067】そこで、本発明では、リセット動作が不要
な演算器の実現を目ざし、これを実現したものであり、
リセット動作を不要にできた結果、暴走の危険性は無く
なるので、ワッチドックタイマなどによる入念な暴走対
策は必要が無くなり、安価な製品への応用が可能にな
る。以下、本発明の実施形態による演算器4では、上記
したリセット動作を不要にできる理由について説明す
る。
【0068】まず、プログラム格納ROMは、データ格
納用のROMやRAM、I/Oなどとは異なるデータバ
スに接続した。この結果、プログラムカウンタの初期値
がデータ格納ROMやRAMやI/Oを指す可能性を皆
無にできる。次に、命令語長も1ワード固定にし、これ
によりプログラムカウンタの初期値が必ず命令コードを
含むアドレスを指すようにした。
【0069】次に、後方分岐命令も無くすことができ
た。一般に、アプリケーションプログラムは、ループを
組む必要があるため、後方分岐を必要とする。本発明の
実施形態による演算器4でも、繰り返し制御をするた
め、ループは必要であるが、プログラムカウンタ54、
55、56、57のそれぞれのオーバーフローによりカ
ウンタのカウント値が0に戻ることを利用し、これによ
り繰り返し制御のためのループが得られるようにしてい
る。
【0070】次に、この演算器4では、命令コードを、
ロード(アキュームレータへのデータ転送)と、ストア
(アキュームレータからのデータ転送)の2種類とし、ア
ドレッシングモードも直接アドレッシングだけにし、ア
キュームレータも1本化してある。こうすることによ
り、命令デコーダ自身も不要にでき、ロッジックを簡素
化することができることになり、リセット動作の不要な
ロジック構成とすることができた。
【0071】また、この実施形態では、アプリケーショ
ンプログラムもセンサのゼロ点やスパンの調整演算及び
フィルタ処理の演算等に限定し、初期化の不要なアプリ
ケーションプログラムとして作成できるようにした。こ
のように、センサのゼロ点とスパンの調整演算について
なら、アプリケーションプログラムがどこから実行され
ても問題は起きない。
【0072】次に、第2の特徴は、本発明の実施形態に
よる演算器4では、命令コードをロード(アキュームレ
ータへのデータ転送)と、ストア(アキュームレータから
のデータ転送)の2種類にし、命令デコーダを無くした
ことであり、これにより、ロジック規模の縮小と、前述
したリセット動作の不要化が達成される。このことは、
具体的には、図5に示すように、演算ユニット61を採
用したことにより達成されている。すなわち、演算ユニ
ット61を使用したことにより、命令コードがロードと
ストアの2種類であっても、加算、論理積、反転演算、
算術右シフト、算術左シフト等など演算処理が実現でき
るからである。
【0073】また、分岐処理については、具体的には、
図11に示すように、レジスタ69を採用したことで疑
似的に実現されるようにしてあり、この結果、本来の分
岐処理は不要になっており、さらに、これにより、演算
器4の命令コードも、ロードとストアの2種類だけにす
ることができた。
【0074】次に、第3の特徴は、本発明の実施形態に
よる演算器4では、簡素な回路構成で、4種類のタスク
を時分割で動作させるようにしたことで、プログラムカ
ウンタとして、PC54、55、56、57の4個のP
Cを設けてあり、これにより4種類のタスクが実行でき
るようにし、これにより複雑な処理が簡単な回路構成で
処理できるようにしたものである。ここで、第1のタス
クはタイマ割り込み処理とみなすことができ、第3のタ
スクはサブルーチン処理とみなすことができ、第4の処
理は外部信号による割り込み処理と見なすことができ、
従って、簡単な回路構成で複雑な処理が得られるのであ
る。
【0075】次に、上記実施形態の演算器4による、デ
シメータとしての動作について、図12により説明す
る。
【0076】この図12は、デシメータの機能ブロック
図であり、ここで、この実施形態によるデシメータは、
FIRフィルタ80とIIRフィルタ81、それにFI
Fフィルタ83とで構成されている。まず、FIRフィ
ルタ80は、比較器3(図1)から一定周期で出力される
レベル1とレベル0の1ビットの信号を8周期毎に出力
し、IIRフィルタ81に供給する働きをする部分であ
り、これは、具体的には、8周期毎にリセットされ、比
較器3の出力が1であればカウントアップするカウンタ
62(図5)により実現している。
【0077】次に、IIRフィルタ81及びFIRフィ
ル83は、演算器4のアプリケーションプログラムの第
1のタスクにより、実現しているもので、このとき、I
IRフィルタ81については、桁落ちを補償するため、
桁落ち補償処理82が設けてある。
【0078】通常、デシメータはFIRフィルタで構成
されているが、これは極めて大規模なロジック回路によ
らなければ実現できない。これは、IIRフィルタで
は、桁落ちにより特性の曲りが生じるためである。しか
して、この実施形態では、桁落ち補償処理82を追加す
ることで、桁落ちにより生じる特性の曲がりを低減させ
るようにしており、この結果、図示のように、簡素なロ
ジック回路により容易に実現できた。
【0079】次に、本発明による信号処理回路の他の実
施形態について、図13により説明する。上記した図1
の実施形態では、1個のセンサSの信号処理に、1個の
演算器4を一対一に対応させているが、しかし、演算器
4の処理能力次第では、複数個のセンサの信号処理を、
1個の演算器で実行させることも可能であり、そこで、
この実施形態では、図13に示すように、第1の圧力セ
ンサSP1と第2の圧力センサSP2、それに温度セン
サSTを共通に1個の演算器4により処理するようにし
たものである。
【0080】第1の圧力センサSP1の出力は、減算回
路1Aとアナログ積分回路2A、比較回路3A、それに
1ビットDA変換回路7Aで構成される部分でΔΣ変調
され、信号A1として演算器4に入力される。同様に、
第2の圧力センサSP2の出力も、減算回路1Bとアナ
ログ積分回路2B、比較回路3B、それに1ビットDA
変換回路7Bで構成される部分でΔΣ変調され、信号A
2として、同じく演算器4に入力される。また、温度セ
ンサSTの出力は、減算回路1Cとアナログ積分回路2
C、比較回路3C、それに1ビットDA変換回路7Cで
構成される部分でΔΣ変調され、これは信号Tとして演
算器4に入力される。
【0081】そこで、演算器4は、これらの信号A1、
A2、Tを、それぞれ時分割的に逐次取り込み、それぞ
れ処理の演算処理を実行する。すなわち、第1の圧力セ
ンサSP1の出力に対しては、PROM8から第1の圧
力センサSP1用の補正データを読出し、スパンとゼロ
点と非直線性の調整を行い、これを温度センサSTの出
力により温度補正する処理を実行し、処理した信号をP
WM5Aに出力し、LPF6Aから出力1を得るように
すると共に、第2の圧力センサSP2の出力に対しても
同じく、PROM8から第2の圧力センサSP2用の補
正データを読出し、スパンとゼロ点と非直線性の調整を
行い、これを温度センサSTの出力により温度補正する
処理を実行し、処理した信号をPWM5Bに出力し、L
PF6Bから出力2を得るようにするのである。
【0082】従って、この図13の実施形態によって
も、上記した実施形態と同じ効果が得られる上、センサ
の個数が多いときでもハード規模をほとんど増やすこと
無く、簡素な構成でディジタル方式の特性を充分に活か
すことができ、センサの特性を高精度で調整することが
できる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、センサ出力のΔΣ変調
により初段増幅機能とAD変換機能を得るようにし、P
WMとフィルタ処理によりDA変換機能とを得るように
したので、機能面でのオーバーハングが抑えられ、回路
規模の縮小が得られるようになり、この結果、オンチッ
プ化が容易でディジタル方式による高精度特性を備えた
信号処理装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号処理回路の一実施形態を示す
ブロック構成図である。
【図2】信号処理回路の従来技術の一例を示すブロック
構成図である。
【図3】ピエゾ抵抗方式の圧力センサを用いた本発明の
一実施形態による検出部の回路図である。
【図4】発熱抵抗式の空気流量センサを用いた本発明の
一実施形態による検出部の回路図である。
【図5】本発明の一実施形態における演算器の構成を示
すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による演算器におけるカウ
ント条件を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態による演算器における実行
タスクの切り替え制御条件を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態による演算器における内部
信号の状態を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の一実施形態におけるプログラム格納R
OMのアドレスマップを示す説明図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるプログラム格納
ROMのビット内容を示す説明図である。
【図11】本発明に一実施形態における演算ユニットの
構成図である。
【図12】本発明の一実施形態におけるデシメータ機能
を示すブロック図である。
【図13】本発明の他の一実施形態による信号処理回路
を示すブロック図である。
【符号の説明】
S 物理量検出素子(センサ) SP 圧力センサ SF 空気流量センサ 1 減算回路 2 アナログ積分回路 3 比較回路 4 演算器 5 PWM(パルス幅変調器) 6 LPF(ロー・パス・フィルタ) 7 DA変換回路 8 PROM(プログラマブル・ロム) 10 初段増幅器 11 AD変換器 12 MPU 13 DA変換器 14 PROM 19〜20、22〜23、29〜30 アナログスイッ
チ 21、28 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 智 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 斉藤 明彦 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 半沢 恵二 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 Fターム(参考) 2F075 AA01 EE15 EE17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理量検出用センサの出力を、予め記憶
    してある特性調整用のデータで処理することにより、前
    記センサの出力を調整するようにしたディジタル方式の
    信号処理回路において、 前記センサの出力を積分して出力するアナログ積分回路
    と、 該アナログ積分回路の出力をレベル1とレベル0のディ
    ジタル信号化して出力する比較回路と、 該比較回路の出力をアナログ信号化して出力する1ビッ
    トDA変換回路と、 該1ビットDA変換回路の出力を前記アナログ積分回路
    の入力から減算する減算回路とを設け、 前記比較回路の出力を前記予め記憶してある特性調整用
    のデータで処理することにより、前記センサの出力調整
    が得られるように構成したことを特徴とする信号処理回
    路。
  2. 【請求項2】 プログラムを格納するROMと、データ
    を一時保存するRAMと、データ転送の為にデータを一
    時保存するアキュームレータと、少なくとも前記アキュ
    ームレータと前記RAMを接続するデータバスと、プロ
    グラムの実行を管理するプログラムカウンタを有し、予
    め組み込まれているプログラムによる数値処理により、
    物理量検出用センサの出力を調整するようにしたディジ
    タル方式の信号処理回路において、 前記プログラムカウンタが、オーバフローによる減数を
    除いて常に加算されるように構成され、 且つ、前記プログラムを格納するROMが、前記データ
    バスとは別のデータバスに接続されていることを特徴と
    する信号処理回路。
  3. 【請求項3】 プログラムを格納するROMと、データ
    を一時保存するRAMと、データ転送の為にデータを一
    時保存するアキュームレータと、少なくとも前記アキュ
    ームレータと前記RAMを接続するデータバスと、プロ
    グラムの実行を管理するプログラムカウンタを有し、予
    め組み込まれたプログラムによる数値処理により、物理
    量検出用センサの出力を調整するようにしたディジタル
    方式の信号処理回路において、 前記プログラムカウンタが少なくとも2個以上設けてあ
    り、 且つ、現在有効なプログラムカウンタを管理する手段が
    設けられていることを特徴とする信号処理回路。
  4. 【請求項4】 プログラムを格納するROMと、データ
    を一時保存するRAMと、データ転送の為にデータを一
    時保存するアキュームレータと、少なくとも前記アキュ
    ームレータと前記RAMを接続するデータバスと、数値
    演算を実行する演算器とを有し、予め組み込まれたプロ
    グラムによる数値処理により、物理量検出用センサの出
    力を調整するようにしたディジタル方式の信号処理回路
    において、 前記演算器が、前記データバスに接続されていることを
    特徴とする信号処理回路。
  5. 【請求項5】 プログラムを格納するROMと、データ
    を一時保存するRAMと、データ転送の為にデータを一
    時保存するアキュームレータと、少なくとも前記アキュ
    ームレータと前記RAMを接続するデータバスと、数値
    演算を実行する演算器とを有し、予め組み込まれたプロ
    グラムによる数値処理により、物理量検出用センサの出
    力を調整するようにしたディジタル方式の信号処理回路
    において、 前記アキュームレータが、前記演算器の内部状態により
    書き込み禁止になるように構成したことをを特徴とする
    信号処理回路。
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