JP2000018183A - ベーン式流体機械 - Google Patents

ベーン式流体機械

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JP2000018183A
JP2000018183A JP10225130A JP22513098A JP2000018183A JP 2000018183 A JP2000018183 A JP 2000018183A JP 10225130 A JP10225130 A JP 10225130A JP 22513098 A JP22513098 A JP 22513098A JP 2000018183 A JP2000018183 A JP 2000018183A
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vane
rotor
casing
center
radius
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Mitsuo Nakamura
満夫 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】ベーン式流体機械において、ベーンは摺動自
在にフリーになることなく、ケーシング内径に沿って接
触せずに回転し、流体圧縮部はオイルフリーとなる構造
をもったベーン式流体機械の発明を目的とした。 【構 成】ベーン式流体機械で、ケーシングと偏心にロ
ータを駆動軸心で回転させ、ロータ溝に摺動嵌入したベ
ーンは、反駆動側端面中心とサイドカバーとの間でピン
クランク軸を構成し、該、ピンクランク軸を軸心にベー
ン端面中心を円周軌跡に回転させることによって、ベー
ン先端がどの回転角度においても、ケーシング内径に沿
って微少すきまをもって回転する構成とした。 【効 果】ベーン先端は摺動しないので半永久的に摩耗
せず、又摩耗粉の発生しない構成にしているので、クリ
ーンな流体を確保でき、他の同性能の流体機械に比較し
て部品点数が少なく、長寿命のオイルフリーのベーン式
流体機械として、極めてコスト安に製作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空ポンプやブロワ
として用いられるベーン式流体機械にあって、圧送流体
をオイルフリー化する構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から市場に介在し、装置の一部を構
成してきたベーン式流体機械の構造は、ケーシング中心
に対して偏心したロータを、偏心側にすきま無しにケー
シング内周に内接させ回転し、ロータの長手方向に設け
た複数のロータ溝に、ベーンを円周方向へ摺動自在に嵌
入し、ロータの回転によって、その遠心力でベーンが外
方に振られ、該、ベーンの先端がケーシング内周に圧接
触しながら、ベーンはロータと一緒に回転し、ロータ溝
内を出入しながら、円弧体に構成された吸入空間を、吸
入側より吐出側へ容積を縮少しながら圧送する構成であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から存在するベー
ン式流体機械にあっては、ロータに設けた複数のロータ
溝に自由に動く、摺動自在にベーンを挿入し、ロータ回
転によって起動される遠心力で、ベーンの先端は強い接
触をしながら、ケーシング内周を摺動回転する。ベーン
はベーン先端が速い接触周速によって、給油式ベーンに
あっても、油ぎれが起り、メタリックコンタクトが発生
し、ベーン及び対摺動部品が早期に摩耗する。又サイド
カバーとベーンとの摺動部も同様である。すなわち、こ
のことによって摺動部品が摩耗し、流体機械自体の性
能、機能の低下はまぬがれない。更にメタリックコンタ
クトによる運転音が大きく、騒音が問題になる。又、潤
滑油が全構成に介在しないと運転できない構造でもあ
る。給油式ベーンでは、潤滑油は多量の回収に伴なう、
循環使用が主構成となっているが、該、構成のため、流
体機械そのものが複雑になり、コストが増大すると共に
故障の原因にもなっている。その上無視できない事は潤
滑油は1〜2年で廃棄、交換が必要で、ランニングコス
トが極めて大で、3〜4回の新油交換でイニシャルコス
トを凌駕する不経済さも指摘されている。
【0004】又、オイルフリーとして構成するため、ベ
ーン材質を自己潤滑油材を使用する用例もあるが、従来
構造のままでは、ベーンの摩耗は、先端は勿論、摺動速
度の速いベーンサイドにおいても著しく、発生したすき
まが起す回転衝撃音も段々大きくなり、早期にベーンの
交換を必要としている。又性能の低下と共に前述による
摩耗粉が流体に混入し、オイルフリーとしての実用に障
害を及ぼし、メンテナンス費用も増大する等種々の課題
を残している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明はベーンを摺動自在にせずにベーンの側
面中心に構成したピンクランク軸により、該、ベーン側
面中心は、偏心量の1/2を半径とする円周の軌跡上に
保持すると共に、ロータ溝に摺動嵌合させたベーンと、
該、ピンクランク軸とで従動回転する構成にすることに
よって、ベーン先端とケーシング内周とは、すきま無し
として、接触せずに回転し、ベーンが回転に伴ってロー
タ溝を出入する構造をメカニカルに構成し、非自己潤滑
性材、或いは自己潤滑性材を問わずオイルフリーとでき
る構成を採用した。
【0006】
【作用】前記した課題を解決するための手段に示したよ
うに、ロータ溝に摺動嵌入するベーンは、反駆動側、端
面中心にピンクランク軸の片方軸を、ベーン内部へ軸受
を伴なって回転自在に構成する。ピンクランク軸の主軸
はロータ中心より、ロータ偏心量mの1/2の位置に該
当する反駆動側サイドカバーに回転可能に固定、装着す
る。この構成によってロータ溝に摺動嵌入したベーン
は、ロータの回転に伴なうロータ溝とベーンとの精度を
保証し、又ピンクランク軸と反駆動側サイドカバー及び
ベーン端面中心との加工組立精度はベーンのロータ溝に
於ける摺動出入寸法を厳しく保証している。従って該、
ベーンのケーシング内周方向の両先端は、遠心力で振ら
れることなく、ケーシング内径に沿って回転し、寸法の
管理によってすきま無し、若しくは微少のすきまを保っ
て構成することができる。ベーンを金属の非自己潤滑性
材で構成し、ロータ溝との摺動を構成する場合は、ロー
タ内部に大なる容積のグリス溜が確保できるので、ベー
ンに最適のグリス孔、グリス溝を設けることと、高温用
グリスの使用で完璧なグリス潤滑ができる。又自己潤滑
性材のベーンを使用した場合、該、材の適材の選択と同
時に、摺動面の仕上精度を向上させることにより、更に
ロータ溝部の摺動速度は、ケーシング内周の摺動速度に
比較し、1/12程度のために性能及び寿命に影響する
ような摩耗は発生しない。ケーシングの内径は、加工容
易な円を基準に、ベーンの径方向、長さの半分と前記、
ケーシング半径との差を中心点よりY線に減じたX線に
平行したX、X線をもとに、上下に内周円を構成し
ているので、ベーン先端と該、内周円とはどの回転位置
でも内周に沿った回転位置を保ち、圧縮作用に充分な効
果を発揮する状態を保持し、円滑な回転運動が行えるよ
うにしている。
【0007】
【実施例】図1〜図6の必要図の参照による実施例で構
成を説明する。図1及び図2は本発明のピンクランク軸
の構成と非自己潤滑性材によるグリス潤滑を示す実施例
である。図1、2に於いて1ケーシング内には2駆動側
サイドカバーを介して、該、ケーシングと偏心に4ロー
タを15軸受で、2駆動側サイドカバーのボス部に回転
自在に嵌入している。6はピンクランク軸でロータ中心
線より偏心量mの1/2位置、A線上に14軸受を
介して、3反駆動側サイドカバーのボス部に回転自在に
固定、嵌入する。6aはピンクランク軸の片方軸を示
し、8ベーン内軸受、9ベーン内オイルシールと共に1
0ベーン内グリス溜をもって5ベーンの反駆動側、端面
中心に構成する。6aピンクランク軸の片方軸は6ピン
クランク軸とm/2、偏心している。4bロータ溝と5
ベーンは摺動嵌合に嵌入する。4aはグリス溜、11は
グリス孔、5bはベーンに設けたグリス孔、5aはグリ
ス溝である。18は流体吸入口、19は流体吐出口を示
す。
【0008】次に図3により回転作動を説明する。(0
゜)、(180゜)図で5ベーンはX線上に、6aピ
ンクランク軸の中心、すなわちベーン端面中心はX
Y線の交点Gにある。hはベーン端面中心の回転軌跡円
を示し、A、Y線の交点Tを中心に半径m/2で回転す
る。5ベーンは吸気完了を示す。(45゜)図では4ロ
ータ及び5ベーンが45゜、左方向に回転した位置を示
し、5ベーンはhの回転軌跡円上でA線との交点Gに位
置し、5ベーンは圧縮工程中である。(90゜)図では
4ロータと5ベーンが90゜回転した状態を示し、5ベ
ーンの端面中心はh回転軌跡円とX線、Y線との交点G
に位置し、5ベーンの先端はY線のRシリンダ内径の交
点にくる。5ベーンは吐出開始した直後である。この様
に(0゜)〜(150゜)と4ロータを回転すれば、5
ベーンの端面中心Gはhの回転軌跡円上を回転角度に従
って移動し、5ベーンの両先端は図3に見る如く、Rケ
ーシング内周に接する構成で回転し、円弧状の吸入空間
を順次圧縮してゆく。4bロータ溝と5ベーンとは摺動
嵌合とすると共に、6aピンクランク軸の片方軸は4ロ
ータの倍速で従動回転するので、5ベーンの両先端は微
少すきまを構成しても、各回転位置で変化しない。4ロ
ータには4aのグリス溜を設け、5ベーンと4bロータ
溝摺動面とをグリス潤滑する。該グリスは4aの大きな
グリス溜を確保されているので、長期に亘って補給を必
要としない。又図2にみる如く、11のグリス孔は、4
ロータの外面に近い位置に穿孔されているので、封入さ
れたグリスは、4ロータの遠心力が作用して強制加圧さ
れるのでグリスの供給効果がよい。尚、5ベーンを含油
焼結金属で構成すれば、更にグリス潤滑の信頼性が増大
される。
【0009】次に5ベーンを自己潤滑性のある適材を使
用すれば、グリス給油の必要のない構成が可能となる。
従来構成の自己潤滑性材のベーンを用いたベーン式流体
機械にあっては、ベーンはロータ溝内を自在に動くので
該、機械が運転中は遠心力でケーシング内周に押付けら
れ、更に高い周速度で回転するのでベーン先端は摩耗が
激しく、短期間の寿命となって信頼性がない。本発明に
よる構成によれば、4ケーシングの内周と5ベーンの両
先端は微少すきまで回転することができるので該、先端
の摩耗はない。4bロータ溝と5ベーンの側面、摺動嵌
合部については、今ケーシング内径150mm、偏心量
10mmの実機の場合、回転数を1450r/mとすれ
ば、ケーシング内径、周速度は11,388m/sであ
り、この際のロータ溝、摺動速度は0.966m/sと
なる。この時の速度比はロータ溝、摺動速度がケーシン
グ内周、周速度の1/11.7となり、この数値に遠心
力による摩耗の増大を加味し、更にロータ溝摺動面を鏡
面に近い摺動面精度にすれば、前記の速度比による摩耗
率よりも、実際の摩耗率は激減する。従って、従来式の
カーボンベーンの場合、4,000Hrの寿命があると
すれば、本発明の構造による自己潤滑性材のベーンは4
0,000〜50,000Hrの寿命と推定でき、5〜
6年の長期使用に耐えることになる。故に本発明構造で
自己潤滑性材のベーンを使用しても、充分に機能を発揮
し得るものである。
【0010】本発明の如く、4ロータ、中心線Xより
m/2、をX線に偏てたY線上のT点を中心に、h回転
軌跡円にて、5ベーンを4bロータ溝を出入させ流体を
圧送する構成にあって、5ベーンの先端間寸法、2Lを
もって常時、該、先端を1ケーシング内周に沿って回転
させるのは図4に示すような、Oを中心にO、N間のQ
を半径に円2Qとした1ケーシングの内径では、ベーン
先端とケーシング内周には全周にわたってすきまSが発
生し、機械性能は保持できない。すなわち、ケーシング
内径は、ベーンの先端長さを基準にして、各回転角度に
おいてベーン先端点を連結した円構成でないと、前述の
不具合点を克服することはできない。この作画法の第1
について図5にて説明する。ケーシング半径Qと、ベー
ン先端間寸法の半分Lにおいて、Q−L=SとなりX、
Y線の交点Oより下方にS寸法、隔てたX線を構成
し、Y線との交点をOとし、Oを起点に、X 標を求めて連結すれば、Rケーシング内径が構成でき
る。
【0011】次に第2の作画法として図6にて説明す
る。ケーシング半径Qと、ベーン先端間寸法の半分、L
において、Q−L=Sとなり、X、Y線の交点Oを中心
に2Qを直径とした円にあって、X線の上、下円弧側に
X線と平行にS寸法、隔てたX、X線を構成し、該
、X線を重ねて、上、下に構成された円弧を連結
すれば、求めるRケーシングが構成できる。又、第1及
び第2の作画法として、示した図5、図6のケーシング
内径構成に対して、別の使用ができる。すなわち自己潤
滑性材で、ベーン先端長さ2Lをケーシング内径に精密
に合致させた1枚ベーンとして、ロータ溝に嵌入した構
造で、ピンクランク軸を使わず、各回転角度で内径方向
にガタ付きのない装着ができる精密度をもてば、オイル
フリーで簡易形の構造として、或程度の摩耗を許容した
実用化は可能となる。
【0012】又、本発明の構成で、仕様条件が緩和さ
れ、更に生産コストを低減できる条件を加味した構造と
して、以下の構成を提示する。すなわち、第7図に示す
如く、Rケーシングの内径は半径Qを基とした2Qの眞
円とし、4ロータの中心線Xと、ケーシングの中心線
Xとの偏心量mの条件において、5ベーンの端面中心の
回転軌跡円を画くA中心線は、X線よりX線方向へm
+s/2位置に求め、交点Tを中心に半径m+s/2で
J回転軌跡円に構成する。この構成にあってQ−L=S
となることから5ベーンがα゜回転した場合、該ベーン
の端面中心はJ回転軌跡円のGに位置し、ベーンの先
端間寸法の半分、LはLに形成されE点でRケーシン
グ内径に内接する。同様にα゜を90゜に回転させた時
は5ベーンはY軸に到達するが、その際のベーンの端面
中心はJ回転軌跡円のGに至り、ベーンの先端間寸法
の半分、LはLに構成され、F点でRケーシング内径
に内接する。以上の如くX線より上円弧の重要な吸
入、圧縮工程の円弧空間は上述した構成により完全にシ
ールされ、機能する構成である。一方X線より下円弧
で、ベーンの先端はRケーシング内周とにすきまが発生
するが、Dロータ外面と、Rケーシング内径はK点にお
いて完全にシールされているので機械性能に支障は起き
ない構成となっている。
【0013】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、ベーンは摺
動自在でなく、且遠心力で振られる構成でなく、メカニ
カルな構成で回転圧縮するので、ケーシング内径とベー
ン先端は、どの回転角度でもすきま無し、或いは微少す
きま等に自由に構成できるので、材質、温度による膨張
等、回転に必要とするすきま数値に設定することができ
る。このように最も摩耗しやすい個所は、摺動しない係
合ができるので対応部品の摩耗がない。ベーンを自己潤
滑性材で構成しても、前述した説明で明白なように殆ど
摩耗粉は発生せず、クリーンな流体が使用できる。グリ
ス潤滑を採用したベーンにあっても、ロータ溝との摺動
面積が大きく、故に摩擦温度が上昇せず、耐熱グリスの
使用によってグリスの流出もなく、関連部品の変形、摩
耗も起こらない。ロータ内面のグリス溜は大きく構成し
ているので、長期に亘って補給の必要はなく、遠心力を
利用してグリスに加圧する構造も加味しているから、信
頼性の高いグリス給油を保つことができる。従って流体
圧縮部は完全無給油で摩耗粉のないオイルフリーなベー
ン式流体機械を構成することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるベーン式流体機械の縦断面
図。
【図2】 図1のベーン式流体機械のC−C′矢視断面
図。
【図3】 本発明に係わるベーン式流体機械の作動説明
図。
【図4】 従来構造のベーン式流体機械のケーシング内
構成図。
【図5】 本発明に係わるベーン式流体機械の第1、ケ
ーシング内径加工図法。
【図6】 本発明に係わるベーン式流体機械の第2、ケ
ーシング内径加工図法。
【図7】 従来構成のケーシング内周と本発明に係わる
ベーン式流体機械のベーン関連図法。
【称号の説明】
1……ケーシング 2……駆動側
サイドカバー 3……反駆動側サイドカバー 4……ロータ 4a……ロータグリス溜 4b……ロー
タ溝 4c……ロータカバー 5……ベーン 5a……グリス溝 5b……グリ
ス孔(ベーン) 6……ピンクランク軸 6a……ピン
クランク軸の片方軸 7……駆動軸 8……ベーン
内軸受 9……ベーン内オイルシール 10……ベー
ン内グリス溜 11……ロータグリス孔 12、15…
…軸受 18……流体吸入口 19……流体
吐出口 m……偏心量 X……ロー
タ中心線 X……上円弧中心線 X……下円
弧中心線 A……回転軌跡中心線 T……回転軌
跡中心点 h……回転軌跡円 G……ベーン
端面中心点 L……ベーン先端寸法の半分 Q…
…ケーシング半径 S……ケーシング内径とベーン先端すきま R…
…ケーシング内径 D……ロータ外面 J……真円ケーシング内径
における回転軌跡円 K……ケーシング内径とロータとの接点
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月30日(1999.6.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明はベーンを一枚形状で摺動自在にせずに
ベーンの面中心に構成したピンクランク軸により、
該、ベーン面中心は、偏心量の1/2を半径とする円
周の軌跡上に保持すると共に、ロータ溝に摺動嵌合させ
たベーンと、ピンクランク軸とで従動回転する構成にす
ることによって、ベーン先端とケーシング内周とは、接
触せずに回転し、ベーンが回転に伴なってロータ溝を出
入する構造をメカニカルに構成し、非自己潤滑性材、或
いは、自己潤滑性材を問わずオイルフリーとできる構成
を採用した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明の如く、4ロータ、中心線Xより
m/2、をX線に偏てたY線上のT点を中心に、h回転
軌跡円にて、5ベーンを4bロータ溝を出入させ流体を
圧送する構成にあって、5ベーンの先端間寸法、2Lを
もって常時、該、先端を1ケーシング内周に沿って回転
させるのは図4に示すような、Oを中心にO、N間のQ
を半径に円2Qとした1ケーシングの内径では、ベーン
先端とケーシング内周には全周にわたってすきまSが発
生し、機械性能は保持できない。すなわち、ケーシング
内径は、ベーンの先端長さを基準にして、各回転角度に
おいてベーン先端点を連結した円構成でないと、前述の
不具合点を克服することはできない。この作画法の第1
について図5にて説明する。ケーシング半径Qと、ベー
ン先端間寸法の半分Lにおいて、Q−L=SとなりX、
Y線の交点Oより下方にS寸法、隔てたX線を構成
し、Y線との交点をOとし、Oを起点に、X線上
でXz=QCosα°、Yz=QSinα°とした
Xz、Yz値を、又、下円弧では同様にX線上でXw
=QCosα°、Yw=QSinα°としてα°
及びα°でX、Y座標を求めて、これに回転に必要な
微少すきまを付与して連結すれば、Rケーシング内径が
構成できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】次に第2の作画法として図6にて説明す
る。ケーシング半径Qとベーン先端間寸法の半分、Lに
おいて、Q−L=Sとなり、X、Y線の交点Oを中心に
2Qを直径とした円にあって、X線の上、下円弧側にX
線と平行にS寸法、隔てたX、X線を構成し、Uの
斜線部分であるX−X間とX−X間を削除したあ
、該X、X線を重ねて構成し、上、下に成され
た円弧に回転に必要な微少すきまを付与して、これを連
結すれば、求めるRケーシングが構成できる。次に図8
に示す如く、図5、図6のケーシング内周構成に対し
て、5ベーンの端面中心は偏心量mの1/2を半径とす
るh円周の軌跡上に保持し、ベーン先端間の寸法の半
分、Lはh円周軌跡より移動点P−Z間に構成され、そ
の先端Zがケーシング内周に沿って回転する。この際の
図5、図6のケーシング内径と5ベーン先端の軌跡を実
際寸法にて計算すれば次表の如くになる。緒言は、ケー
シング半径Q=80mm、偏心量m=12mm、ベーン
先端間寸法の半分L=79.0948mm、Q−L=S
=0.9052mm、ケーシング角度β、ケーシング角
度β時のロータ角度α とすれば、 し、ベーン先端軌跡の計算は Yz′=[(mSin
α+L)Cos(90°−α)]−m Xz=(mSinα+L)Cosα ケーシング内径の計算は Yz′=(QSinα)−
Xz=QCosα で求める。以上の計算
結果より各β°角度におけるケーシング内径のYz′及
びXz値に回転に必要な微少すきまとして0.10〜
0.15mmを付与すれば、実動状態のRケーシングを
構成することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるベーン式流体機械の縦断面
図。
【図2】 図1のベーン式流体機械のC−C′矢視断
面図。
【図3】 本発明に係わるベーン式流体機械の作動説
明図。
【図4】 従来構造のベーン式流体機械のケーシング
内径構成図。
【図5】 本発明に係わるベーン式流体機械の第1、
ケーシング内径加工図法。
【図6】 本発明に係わるベーン式流体機械の第2、
ケーシング内径加工図法。
【図7】 従来構成のケーシング内周と本発明に係わ
るベーン式流体機械のベーン関連図法。
【図8】 本発明に係わるベーン式流体機械のケーシ
ング内径と同じくベーン先端軌跡の回転関連図。
号の説明】 1………ケーシング 2………駆動側
サイドカバー 3………反駆動側サイドカバー 4………ロータ 4a……ロータグリス溜 4b……ロータ
溝 4c……ロータカバー 5………ベーン 5a……グリス溝 5b……グリス
孔(ベーン) 6………ピンクランク軸 6a……ピンク
ランク軸の片方軸 7………駆動軸 8………ベーン
内軸受 9………ベーン内オイルシール 10………ベーン
内グリス溜 11………ロータグリス孔 12、15…軸受 18………流体吸入口 19………流体
吐出口 m………偏心量 X……ロー
タ中心線 X……上円弧中心線 X……下円
弧中心線 X………ケーシング中心線 A………回転
軌跡中心線 T………回転軌跡中心点 h………回転
軌跡円 G………ベーン端面中心点 L………ベーン
先端間寸法の半分 Q………ケーシング半径 R………ケーシ
ング内径 S………ケーシング半径とベーン先端間寸法の半分との
D………ロータ外面 J………真円ケ
ーシング内径における回転軌跡円 K………ケーシング内径とロータとの接点U………X−X、X−X間削除部
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング、サイドカバーと、ロータ及び
    ロータ溝に嵌入したベーンと、駆動軸とピンクランク軸
    により、構成され、ロータはケーシングと、偏心量mで
    偏心して、組付けられ、ロータ中心に嵌入された駆動
    軸、軸心で回転し、ロータ溝に摺動嵌入されたベーン
    は、ロータの反駆動側のベーン端面と、反駆動側サイド
    カバーとの間で、ピンクランク軸を装着し、該、ピンク
    ランク軸は前記、偏心量mの1/2の設点で、反駆動側
    サイドカバーに回転可能に構成し、該、設点を中心とし
    て偏心量m/2を半径とした、h円周を軌跡する、ピン
    クランク軸の片方軸を、ベーン端面中心に、ベーン内部
    へ回転自在に構成すると共に、ロータとベーンとピンク
    ランク軸によって構成される各回転角度にあって、該、
    ベーンのケーシング内周方向の先端は、ケーシング内径
    に沿って回転して、流体を円弧空間に吸入し、圧縮する
    構成を特徴とするベーン式流体機械。
  2. 【請求項2】ケーシング、サイドカバーと、ロータ及び
    ロータ溝に嵌入したベーンと、駆動軸により構成され、
    ロータはケーシングと、偏心量mで偏心して組付けら
    れ、ロータ中心に嵌入された駆動軸、軸心で回転し、ロ
    ータ溝に摺動嵌入されたベーンは、ロータの反駆動側の
    ベーン端面と、反駆動側サイドカバーとの間でピンクラ
    ンク軸を装着し、ケーシングX線上の半径Qと、ベーン
    先端間寸法の半分Lとの差、Sとの構成において、ピン
    クランク軸とピンクランク軸の片方軸との偏心量をm+
    s/2とし、ベーン端面中心が、m+s/2を半径とし
    たJ円周を軌跡し、該、片方軸はベーン内部へ回転自在
    に構成すると共に、ロータとベーンとピンクランク軸に
    よって構成される各回転角度にあって、ベーンのケーシ
    ング内周方向の先端は上円弧にあってケーシング内径に
    沿って回転して、流体を円弧空間に吸入し、圧縮する構
    成を特徴とするベーン式流体機械。
  3. 【請求項3】ロータのロータ溝の摺動面に、摺動面をも
    ったベーンを装着し、回転駆動する構成にあって、ロー
    タ内部にグリス溜を設け、グリス孔を介して、ロータ溝
    とベーンの摺動面をグリス潤滑し、回転する構成とした
    ことを特徴とする特許請求範囲、請求項1及び2記載の
    ベーン式流体機械。
  4. 【請求項4】ケーシング、サイドカバーと、ロータ及び
    ベーンより成り、ロータは偏心して、ケーシング内面に
    すきま無しに駆動軸にて組付けられ、該、駆動軸、軸心
    で回転し、ロータのロータ溝に嵌入されたベーンは端面
    中心が、偏心量m/2を半径としたh円周を軌跡し、
    且、ロータと従動回転する構成のベーン式流体機械にあ
    って、ケーシング半径Qと、ベーン先端間寸法の半分L
    とにおいて、上円弧はQ−L=Sにて求まる該、S寸法
    にて、XY線の交点Oより下方にX線を構成し、 前記Sにて、交点Oより上方にX線を構成し、Y線と
    の交点をOとした該、交 ことを特徴とするベーン式流体機械におけるケーシン
    グ。
  5. 【請求項5】ケーシング、サイドカバーと、ロータ及び
    ベーンより成りロータは偏心して、ケーシング内面にす
    きま無しに駆動軸にて組付けられ、該、駆動軸、軸心で
    回転し、ロータのロータ溝に嵌入されたベーンは、端面
    中心が、偏心量m/2を半径としたh円周を軌跡し、
    且、ロータと従動回転する構成のベーン式流体機械にあ
    って、ケーシング半径Qと、ベーン先端間寸法の半分L
    と、Q−L=Sにて求まる該、S寸法にて、X、Y線の
    交点Oを中心に2Qを直径として画いた円にあって、X
    線の上、下円弧側に該、S寸法でプロットして、X
    線を構成し、該X、X線を重ねて上、下に構成
    される円弧を連結し、ケーシング内径としたことを特徴
    とするベーン式流体機械におけるケーシング。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014020214A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Mitsubishi Motors Corp バキュームポンプの耐久寿命判定装置
EP2987951A1 (en) * 2014-08-22 2016-02-24 WABCO Europe BVBA Vacuum pump with eccentrically driven vane

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US9803642B2 (en) 2014-08-22 2017-10-31 Wabco Europe Bvba Vacuum pump with eccentrically driven vane (eccentric pump design)

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