JP2000017935A - 引戸装置 - Google Patents

引戸装置

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JP2000017935A
JP2000017935A JP10190836A JP19083698A JP2000017935A JP 2000017935 A JP2000017935 A JP 2000017935A JP 10190836 A JP10190836 A JP 10190836A JP 19083698 A JP19083698 A JP 19083698A JP 2000017935 A JP2000017935 A JP 2000017935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡易で、固定下枠に凹凸のない引戸装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 固定下枠1Dの上面を平坦に形成する。
この平坦な上面の左右に一対の案内溝30,30を設ける。
これら案内溝30,30内に沿ってそれぞれ移動する一対の
覆板15,15を引戸2の下部に設ける。固定下枠1Dの上
面たる上面部24,27は平坦に形成され、この平坦な上面
に一対の案内溝30,30が形成されているだけであるか
ら、車椅子等の通行をスムーズに行うことができる。ま
た、一対の覆板15,15が一対の案内溝30,30内に沿って
移動するため、引戸2を安定して開閉することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は引戸装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、引戸装置とし
て、特公昭57−25966号公報には、左右の竪枠
と、溝付き上枠と、レール付き下枠とから枠組された図
示しない構造物に建込み装着された枠体には、左右の竪
框と、上框と、戸車付き下框とから枠組み形成された引
戸(同公報第2欄第11〜15行)を設けたものが知られて
いる。ところで、このような戸車付き下框を用いるもの
では、下枠の上部にレールが突出するため、高齢者世帯
等では、該レールに躓いたり、挟まったりするなどの虞
があり、また、車椅子等を使用すると通り難いという問
題がある。
【0003】そこで、下枠を平坦にするために、図16
に示すような引戸装置が開発されている。この引戸装置
では、下枠のレール受枠101 には、長さ方向の溝部102
を形成し、この溝部102 に複数の昇降体103 を出没自在
に設け、これら昇降体103 の幅方向両側上部にそれぞれ
長さ方向の係合溝104 ,104 を形成すると共に、前記引
戸105 の下枠に前記両係合溝105 ,105 に係入する長さ
方向のレール枠106 を設け、前記昇降体103 は引戸105
を閉める方向(図16中矢印方向)の前側の昇降体103
の後部に、係合凹部107 を設け、この係合凹部107 に係
合する突起状の係合部108 を、後側の昇降体103 の前部
に設けている。
【0004】この引戸装置では、図16に示すように、
引戸105 を閉めると、前側の昇降体103 の後部が上昇
し、この前側の昇降体103 の前記係合溝104 にレール枠
106 が係入することにより、前側の昇降体103 が水平に
上昇し、引戸105 の移動により順次前側の昇降体103 が
上昇し、それら昇降体103 により引戸105 の下枠とレー
ル受枠101 との隙間が塞がれ、逆に、引戸105 を図16
中、右側に移動すると、自重により昇降体103 が溝部10
2 内に没し、昇降体103 の上面とレール受枠101の上面
とが面一となり、車椅子等を安全に通すことができる。
【0005】ところで、上記引戸装置では、係合凹部10
7 と突起状の係合部108 との係合により昇降体103 が出
没するものであるから、部品に寸法精度が求められると
共に、係合部108 が損傷すると、昇降体103 が昇降せ
ず、引戸105 を開閉できなくなる問題がある。また、レ
ール受枠101 と昇降体103 との隙間からレール受枠101
内にごみが侵入すると、これを除去する作業が煩雑であ
り、また、レール受枠101 内にごみが溜ると、昇降体10
3 の動作不慮を起こす虞もある。
【0006】そこで、本発明は、構造簡易で、固定下枠
に凹凸のない引戸装置を提供することを目的とし、ま
た、案内溝にごみが溜まることを防止できる引戸装置を
提供することを目的とし、さらに、固定下枠内の掃除が
容易な引戸装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
下枠に沿って引戸を開閉可能に設ける引戸装置におい
て、前記固定下枠の上面を平坦に形成し、この平坦な上
面の左右に一対の案内溝を設け、これら案内溝内に沿っ
てそれぞれ移動する一対の覆板を前記引戸の下部に設け
たものである。
【0008】この請求項1の構成によれば、固定下枠の
上面は平坦に形成され、この平坦な上面に一対の案内溝
が形成されているだけであるから、車椅子等の通行をス
ムーズに行うことができる。また、一対の覆板が一対の
案内溝内に沿って移動するため、引戸を安定して開閉す
ることができ、引戸を閉めた状態では、一対の覆板によ
る二重構造により、外部からの風,雨,埃等の侵入を防
止できる。また、比較的構造簡易であって、耐久性にも
優れたものとなる。
【0009】また、請求項2の発明は、前記覆板の端部
には、下側が突出した掻上げ部を設けたものである。
【0010】この請求項2の構成によれば、引戸を開閉
する毎に、案内溝に侵入したごみを掻上げ部が掻き上げ
るため、ごみが案内溝に溜まることを防止できる。
【0011】さらに、請求項3の発明は、前記固定下枠
は、凹部を有する固定枠体と、前記凹部内に着脱可能に
設けられ前記案内溝を形成する案内溝形成体とを備える
ものである。
【0012】この請求項3の構成によれば、案内溝成形
体を取り外して凹部内の清掃を行うことができる。
【0013】しかも、請求項4の発明は、前記引戸の下
部には、前記一対の覆板の間に前記固定下枠の上面に滑
動する戸車を設けたものである。
【0014】この請求項4の構成によれば、引戸を支持
する戸車が、両側の覆板により隠され、外部に露出する
ことがない。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図10は本発明の第1実
施例を示し、図10に示すように、サッシ枠である固定
枠体1は、図示しない構造物に建込み装着され、上枠1
Uと固定下枠1Dとこれらの長さ方向両側の竪枠1L,
1Rとからなる。また、図10中、右側に示す引き戸2
は、上枠2Uと下枠2Dとこれらの長さ方向両側の竪枠
2L,2Rとからなる。さらに、図10中、左側には、
固定戸3が固定して設けられる。そして、前記各枠1
U,1D,1L,1R,2U,2D,2R,2Lはアル
ミの押し出し成型等により形成される。尚、それらの
内、後述するものはステンレス製である。前記上枠1U
内には、幅方向左右にレール4,4が該上枠1Uの長さ
方向全長に設けられ、それらレール4,4に吊車5,5
が移動可能に乗架され、この吊車5が連結部材6を介し
て前記上枠2Uに連結されている。また、前記引戸2内
には、厚さ5ミリ程度の強化プラスチック板からなる板
材7が嵌め込まれている。
【0016】前記下枠2Dの下面には、図1に示すよう
に、その長さ方向全長に開口部11が設けられ、この開口
部11の上側に角型中空の装着部12が形成され、この装着
部12に覆板取付体13が嵌め込み固定されている。この覆
板取付体13はステンレス製の板を曲げ加工して形成した
本体14を有し、この本体14は略方形をなすと共に下面に
開口14Aを有し、この開口14Aから下方に向かって一対
の覆板15,15を一体平行に垂設し、さらに、前記本体14
の左,右側板14B,14Bの下端側の間に、ステンレス製
の補強板16を配置して補強すると共に、前記開口14Aを
塞いでいる。尚、図6に示すように、前記補強板16は端
部側にのみ設けられているが、覆板取付体13の全長に設
けることもできる。また、図6に示すように、前記覆板
15の長さ方向端部には、下側が突出した掻上げ部17が設
けられ、この掻上げ部17は外側に突出した先端部17Aか
ら、内側上向きに彎曲した傾斜状部17Bを有する。
【0017】前記固定下枠1Dは、ステンレス製からな
る固定枠体21と、この固定枠体21に着脱可能に設けられ
る複数の案内溝成形体22とからなる。前記固定枠体21
は、ステンレス板を曲げ加工して形成され、略コ字型の
凹部23と平坦な上面部24と上面部24の端部に設けた垂設
部25とからなり、前記凹部23の左右内幅は前記一対の覆
板15,15の外間隔より僅かに広く形成されている。ま
た、前記案内溝形成体22は、前記凹部23に嵌入する脚部
26を下部に有し、その上面部27の左右幅は前記一対の覆
板15,15の外間隔より僅かに狭く形成され、前記上面部
27の両側から下方に向かって側面部28,28が形成され、
側面部28と前記脚部26との間には段部28Aが形成されて
いる。また、前記上面部27及び側面部28,28の上部は、
ステンレス製の補強枠29に覆われている。前記案内溝形
成体22は、前記補強枠29を除いて合成樹脂等からなり、
この合成樹脂としては、樹脂ゴムや塩化ビニールなどの
ステンレスより摩擦係数の低いものを用いることが好ま
しい。そして、図1に示すように、前記固定枠体21内に
前記案内成形体22を挿入配置することにより、前記凹部
23と側面部28との間に、前記覆板15の下部を挿入する案
内溝30が形成され、また、引戸2は、その下枠2Dの下
面が前記上面部24,27と離間した位置で開閉する。尚、
前記覆板15の厚さは1ミリ程度で、前記案内溝30の幅は
3ミリ程度であり、その案内溝30の幅を10ミリ以下と
し、好ましくは3〜6ミリ程度とする。
【0018】前記固定枠体21には、図8に示すように、
前記案内溝成形体22を固定する固定具31が設けらてい
る。この固定具31は、L型の取付片32の下辺に長孔33を
穿設し、この長孔33に挿通したねじ等の取付部材34を前
記固定枠体21に螺着し、前記取付片32の縦辺に案内杆35
を突設し、この案内杆35を遊挿する段付き孔36を前記案
内溝成形体22の長さ方向端面に形成し、前記案内杆35に
コイルスプリングなどの弾機37を配置すると共に、案内
杆35の先端を前記段付き孔36内の配置し、さらに、前記
長孔33の分だけ取付片32の位置を固定下枠1Dの長さ方
向に調整して固定することにより、複数の案内溝成形体
22を弾機37により押圧固定する。この状態で、弾機37は
無負荷の状態より収縮しており、その弾性復元力により
案内溝成形体22を押しており、一方、この状態からさら
に収縮可能になっている。したがって、案内溝成形体22
を図8中右側に移動させると、弾機37がさらに収縮し、
このように右側の案内溝成形体22を弾機37に抗して右側
に動かせば、隣合う案内溝成形体22の間に隙間ができ、
案内溝成形体22を固定枠体21から取り外すことができ
る。また、前記固定具31の上部を覆うカバー38が前記凹
部23に嵌め込まれており、そのカバー28の上面は、前記
上面部24と面一をなしている。尚、段付き孔36を設ける
案内溝形成体22を、例えば15センチ程度の長さにし
て、他の案内溝形成体22より短くしておけば、扱いが容
易となる。
【0019】前記固定下枠1Dには、排水機構41が設け
られている。この排水機構41は、前記案内溝形成体22の
下面のほぼ中央に凹溝42を形成し、この凹溝42は前記案
内溝形成体22の全長に渡って形成され、さらに、複数設
けられる案内溝形成体22,22…の少なくとも1つには、
前記段部28Aと凹溝42とを連通する左右方向の連通部43
が形成され、この連通部43は凹溝状をなす。さらに、前
記固定枠体21には、前記凹溝42と連通する排水口44が形
成され、この排水口44には排水管45が設けられている。
そして、前記凹溝42,連通部43及び排水口44により、前
記排水機構41を構成している。尚、連通部43は、固定枠
体21内に複数設けられる案内溝形成体22の少なくとも1
個に設けられていればよい。
【0020】次に前記構成につき、その作用を説明する
と、まず、引戸2を開くと、固定下枠1Dには、一対の
細い案内溝30,30があるだけで、平坦に形成されている
から、車椅子等の通行をスムーズに行うことができ、か
つ歩行においても邪魔になる部分がない。また、引戸2
を開閉すると、一対の覆板15,15が一対の案内溝30,30
内に沿って移動するため、引戸2を安定して開閉するこ
とができる。この場合、覆板15,15の下端は、補強枠29
の下方の側面部28,28まで延設されているから、側面部
28に覆板15の下端が当たってもスムーズに摺動すること
ができる。また、案内溝形成体22の上面角部は、補強枠
29により保護されているから、覆板15が当たっても損傷
することがない。そして、引戸2を閉めた状態では、一
対の覆板15,15による二重構造により、外部からの風,
雨,埃等の侵入を防止でき、さらに、防火機能も向上す
る。
【0021】また、外部から案内溝30内にごみが侵入し
ても、引戸2を開閉すると、覆板15の端部に掻上げ部17
が設けられているため、この掻上げ部17により、案内溝
30のごみを上方に掻上げ、これにより、ごみが案内溝30
に溜まることを防止できる。したがって、引戸2を開閉
する毎に、ごみの堆積を防止できる。また、外部から案
内溝30内に水が侵入しても、この水は連通部43から下部
中央の凹溝42内に流れ込み、排水口44から外部に排水さ
れる。尚、水洗いにより、案内溝30内のごみを、連通部
43,凹溝42及び排水口44から洗い流すこともできる。さ
らに、案内溝形成体22を取り外して清掃を行う場合は、
固定具31の隣の案内溝形成体22を固定具31側に押してや
り、これにより固定具31の反対側で隣合う案内溝形成体
22との間に隙間ができるから、この案内溝形成体22を取
り外し、さらに他の案内溝形成体22を取り外し、案内溝
形成体22及び固定枠体21の凹部23の清掃を行うことがで
きる。清掃後、案内溝形成体22を凹部23内に嵌め入れ、
固定具31の隣の案内溝形成体22を固定具31側に押し付け
た状態で位置固定し、最後に入れる案内溝形成体22の分
の隙間を形成しておき、最後の案内溝形成体22を挿入し
た後、前記固定具31の隣の案内溝形成体22をフリーにす
れば、弾機37の弾性復元力により、全ての案内溝形成体
22が押さえ付けられて固定される。
【0022】このように本実施例では、請求項1に対応
して、固定下枠1Dに沿って引戸2を開閉可能に設ける
引戸装置において、固定下枠1Dの上面を平坦に形成
し、この平坦な上面の左右に一対の案内溝30,30を設
け、これら案内溝30,30内に沿ってそれぞれ移動する一
対の覆板15,15を引戸2の下部に設けたものであるか
ら、固定下枠1Dの上面たる上面部24,27は平坦に形成
され、この平坦な上面に一対の案内溝30,30が形成され
ているだけであるから、車椅子,人や物を運ぶキャスタ
ー等の通行をスムーズに行うことができる。また、一対
の覆板15,15が一対の案内溝30,30内に沿って移動する
ため、引戸2を安定して開閉することができ、引戸2を
閉めた状態では、一対の覆板15,15による二重構造によ
り、外部からの風,雨,埃等の侵入を防止でき、また、
二重構造により強度的にも優れたものとなる。さらに、
防火機能の向上の図られる。
【0023】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、覆板15の端部には、下側が突出した掻上げ
部17を設けたものであるから、引戸2を開閉するごと
に、案内溝30に侵入したごみを掻上げ部17が掻き上げる
ため、ごみが案内溝30に溜まることを防止でき、長期に
渡って引戸2をスムーズに開閉することができる。
【0024】さらに、請求項3の発明は、下枠2は、凹
部23を有する固定枠体21と、凹部23内に着脱可能に設け
られ案内溝30を形成する案内溝形成体22とを備えるもの
であるから、案内溝成形体22を取り外して凹部23内の清
掃を行うことができる。
【0025】また、実施例上の効果として、覆板取付体
13には、補強板16を設けたから、一対の覆板15,15の間
隔を正しく保持できる。また、覆板15,15を有する覆板
取付体13を、引戸2の下枠2Dの装着部12に嵌め込んで
固定するようにしたから、下枠2Dの下部に覆板15,15
を簡便正確に設けることができる。さらに、掻上げ部17
は内側上向きに彎曲した傾斜状部17Bを有するから、ス
ムーズにごみを掻き上げることができる。また、案内枠
形成体22を、ステンレス鋼より摩擦係数の低い合成樹脂
製とすれば、引戸2をスムーズに開閉できると共に、接
触音等の発生も防止できる。また、案内溝30の幅は10
ミリ以下であるから、歩行者の靴が引っ掛かったりする
ようなこともない。また、固定具31は、装着状態で案内
溝形成体22を長さ方向に押圧すると共に、該案内溝形成
体22を固定枠体21の長さ方向に移動可能と可能とする弾
機37を備えるものであるから、1つの案内溝形成体22を
弾機37に抗して長さ方向に移動し、案内溝形成体22,22
の間に隙間を形成することにより、案内溝形成体22の着
脱を容易に行うことができる。また、固定具31の上部
を、着脱可能なカバー38で覆ったから、固定具31部分の
固定下枠1Dの上面も平坦となる。さらに、排水機構41
は案内溝30と排水口44とを連通する連通部43及び凹溝42
を備えるから、案内溝30に侵入した水等をスムーズに排
出することができる。さらに、前記固定枠体21をステン
レス製にすると共に、覆板15をステンレス製とすること
により、耐久性に優れたものとなる。
【0026】図11は本発明の第2実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、前記案内溝形成
体22の段部28Aの外側に、前記凹部23の内面に沿う外板
部28Bを突設している。したがって、固定枠体21内に案
内溝形成体22を着脱可能に嵌入すると、案内溝30の底部
側両側は、摩擦係数の低い側面部28と外板部28Bである
から、覆板15の下端部が擦れて固定枠体21を傷付けるこ
とがなく、案内溝30内を覆板15がスムーズに移動するこ
とができる。すなわち、覆板15の下端は両側が、案内溝
形成体22を形成する合成樹脂等により挟まれるため、ス
ムーズな開閉と異音等の発生を防止できる。尚、この例
でも段部28Aの上部と前記凹溝43とを連通する連通部43
が設けられている。
【0027】図12は本発明の第3実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、前記覆板取付体13
の内部に戸車51を軸52にて回動自在に取付け、これによ
り引戸2の下部に戸車51を設けている。したがって、こ
の例の引戸2には、前記吊車5が設けられておらず、替
わりに上枠2Uに係合するガイド(図示せず)が設けら
れている。そして、戸車51の両側は覆板15,15により覆
われて外部から見えることなく保護される。
【0028】このように本実施例では、請求項4に対応
して、引戸2の下部には、一対の覆板15,15の間に固定
下枠1Dの上面たる上面部27に滑動する戸車52を設けた
ものであるから、引戸2を支持する戸車52が、両側の覆
板15,15により隠され、外部に露出することがなく、ま
た、引戸2に衝撃を受けても戸車52を損傷することがな
い。また、実施例上の効果として、戸車52を覆板取付体
13に取付けたから、引戸2の下枠2Dへの戸車52への取
付けを容易に行うことができる。
【0029】図13ないし図15は本発明の第4実施例
を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例は固定具と
排水機構の変形例であり、この固定具31Aの取付片32A
は両側に縦辺を有し、これら縦辺にそれぞれ案内杆25を
設けると共に、弾機37が配置されている。そして、図1
4に示すように、引戸2を全閉状態及び全開状態で該引
戸2の下部に隠れる位置に前記固定具31Aを配置し、こ
の固定具31Aの両側にそれぞれ複数の前記固定枠体21を
設けている。尚、その固定具31の上にも前記カバー38を
設けることができる。
【0030】また、この例の排水機構41では、固定枠体
21の長さ方向端部側に、排水口44Aを形成し、この排水
口44Aに横向きの排水管45Aを接続し、この排水管45A
は、図14に示すように、前記竪枠1Rの内部に突出し
ている。
【0031】したがって、引戸2を開閉しても、常時、
固定具13Aは引戸2の下部にあり、外部に露出すること
がなく、あたかも案内溝形成体22が1本ものであるかの
ように見せることができる。また、固定枠体21内の侵入
した雨水等を固定枠体21の長さ方向端部側から排水でき
るから、排水管45Aに接続する排水パイプなどの引き回
しを容易に行うことができる。
【0032】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。例えば、掻上げ部の形状は適宜選定可能
であるが、上部が内上斜め向きであることが好ましい。
また、上面部24が傾斜して上面部27に対して斜めであっ
ても、上面が凹凸のない平坦であることにかわりはな
い。さらに、案内溝形成体の材質は木製でもよく、この
場合も覆板より硬度の低いものを用いるほうが、覆板の
耐久性の面から好ましい。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、固定下枠に沿って引
戸を開閉可能に設ける引戸装置において、前記固定下枠
の上面を平坦に形成し、この平坦な上面の左右に一対の
案内溝を設け、これら案内溝内に沿ってそれぞれ移動す
る一対の覆板を前記引戸の下部に設けたものであり、構
造簡易で、固定下枠に凹凸のない引戸装置を提供するこ
とができる。
【0034】また、請求項2の発明は、前記覆板の端部
には、下側が突出した掻上げ部を設けたものであり、案
内溝にごみが溜まることを防止でき、構造簡易で、固定
下枠に凹凸のない引戸装置を提供することができる。
【0035】さらに、請求項3の発明は、前記固定下枠
は、凹部を有する固定枠体と、前記凹部内に着脱可能に
設けられ前記案内溝を形成する案内溝形成体とを備える
ものであり、構造簡易で、固定下枠内の掃除が容易とな
り、固定下枠に凹凸のない引戸装置を提供することがで
きる。
【0036】しかも、請求項4の発明は、前記引戸の下
部には、前記一対の覆板の間に前記固定下枠の上面に滑
動する戸車を設けたものであり、構造簡易で、固定下枠
に凹凸のない引戸装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す覆板取付体の正面図
である。
【図3】本発明の第1実施例を示す固定枠体の正面図で
ある。
【図4】本発明の第1実施例を示す案内溝形成体の断面
図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す連通部位置における
案内溝形成体の断面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す覆板取付体の側面図
である。
【図7】本発明の第1実施例を示す下枠の側面図であ
る。
【図8】本発明の第1実施例を示し、図8(A)は固定
具回りの断面図、図8(B)は固定具回りの平面図であ
る。
【図9】本発明の第1実施例を示し引戸上部の断面図で
ある。
【図10】本発明の第1実施例を示し固定枠体と引戸の
側面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す固定枠体から案内
溝形成体を取り外した状態の断面図である。
【図12】本発明の第3実施例を示す正面図である。
【図13】本発明の第4実施例を示す固定具の断面図で
ある。
【図14】本発明の第4実施例を示す固定枠体と引戸の
平面説明図である。
【図15】本発明の第4実施例を示す固定枠体の側面図
である。
【図16】従来例を示す引戸の要部の側面図である。
【符号の説明】
1D 固定下枠 2 引戸 15 覆板 17 掻上げ部 21 固定枠体 22 案内溝形成体 23 凹部 24 上面部 27 上面部 30 案内溝 51 戸車

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定下枠に沿って引戸を開閉可能に設け
    る引戸装置において、前記固定下枠の上面を平坦に形成
    し、この平坦な上面の左右に一対の案内溝を設け、これ
    ら案内溝内に沿ってそれぞれ移動する一対の覆板を前記
    引戸の下部に設けたことを特徴とする引戸装置。
  2. 【請求項2】 前記覆板の端部には、下側が突出した掻
    上げ部を設けたことを特徴とする請求項1記載の引戸装
    置。
  3. 【請求項3】 前記固定下枠は、凹部を有する固定枠体
    と、前記凹部内に着脱可能に設けられ前記案内溝を形成
    する案内溝形成体とを備えることを特徴とする請求項1
    又は2記載の引戸装置。
  4. 【請求項4】 前記引戸の下部には、前記一対の覆板の
    間に前記固定下枠の上面に滑動する戸車を設けたことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の引戸装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013082261A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Kinki Sharyo Co Ltd 鉄道車両用出入り口クツズリ部の構造
CN113386540A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 江苏师范大学 一种工程车驾驶室推拉窗密封结构

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