JP2000017166A - 多孔性フィルムまたはシート用熱可塑性エラストマー組成物および多孔性フィルムまたはシート - Google Patents

多孔性フィルムまたはシート用熱可塑性エラストマー組成物および多孔性フィルムまたはシート

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JP2000017166A
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稔 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透湿性に優れると共に柔軟性と弾性回復性に
優れた多孔性フィルムまたはシート製造用の熱可塑性エ
ラストマー組成物、および上記特性に優れた多孔性フィ
ルムまたはシートを提供すること。 【解決手段】 (イ)熱可塑性ポリウレタンエラストマ
ーを主成分とする熱可塑性エラストマー100重量部、
および(ロ)充填剤50〜400重量部を含有する多孔
性フィルムまたはシート用熱可塑性エラストマー組成物
と、この組成物から得られる多孔性フィルムまたはシー
トが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料、衛生材、医
療用などに用いられる透湿性の多孔性フィルムまたはシ
ートを製造するための熱可塑性エラストマー組成物、お
よび該組成物から製造される多孔性フィルムまたはシー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、衣料や衛生材、医療用など
に、水は通さないが水蒸気などの気体を透過するいわゆ
る透湿性の多孔フィルムが用いられている。これらは、
液体を通さず、蒸れなどを防止する特長を有し、紙おむ
つなどに用いられている。これらの多孔性フィルムは、
例えば特開平5−98057号公報に開示されているよ
うにポリエチレン系の樹脂に炭酸カルシウムなどの無機
フィラーを高充填した組成物をフィルム化した後、延伸
することにより、微細な亀裂を発生せしめることにより
得ることができる。しかしながらこのような多孔性フィ
ルムは、ポリエチレンのような樹脂を基材としているた
め、弾性回復性、柔軟性、風合いなどに欠けるという問
題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透湿
性に優れると共に、柔軟性と弾性回復性に優れた多孔性
フィルムまたはシート製造用の熱可塑性エラストマー組
成物を提供することおよび柔軟性と弾性回復性に優れた
多孔性フィルムまたはシートを提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明によれば、下記熱
可塑性エラストマーおよび多孔性フィルムまたはシート
が提供されて、本発明の上記目的が達成される。 〔1〕(イ)熱可塑性ポリウレタンエラストマーを主成
分とする熱可塑性エラストマー100重量部、および
(ロ)充填剤50〜400重量部を含有することを特徴
とする多孔性フィルムまたはシート用熱可塑性エラスト
マー組成物。 〔2〕上記〔1〕に記載の熱可塑性エラストマー組成物
から得られる延伸多孔性フィルムまたはシート。以下本
発明を詳述するが、それにより本発明の他の目的、利点
および効果が明らかとなるであろう。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の多孔性フィルムまたはシ
ート用熱可塑性エラストマー組成物に含有される(イ)
熱可塑性ポリウレタンエラストマーを主成分とする熱可
塑性エラストマーについて説明する。 (イ)熱可塑性ポリウレタンエラストマーを主成分とす
る熱可塑性エラストマーの好ましい態様として、下記
(A)、(B)、および(C)の熱可塑性エラストマー
を挙げることができるが、これらに制限されない。 (A)熱可塑性ポリウレタンエラストマーのみからな
る熱可塑性エラストマー。(B)熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマーと、 ビニル芳香族化合物・共役ジエン系ブロック共重合体
および/または水添ジエン系重合体からなる熱可塑性エ
ラストマー。 (C)熱可塑性ポリウレタンエラストマーと、 ビニル芳香族化合物・共役ジエン系ブロック共重合体
および/または水添ジエン系重合体と、 下記の−1および−2からなる群から選択される
少なくとも1種からなる熱可塑性エラストマー。 −1:ビニル芳香族化合物と、不飽和カルボン酸およ
び/またはその誘導体との共重合体 −2:ビニル芳香族化合物および/または共役ジエン
化合物の(共)重合体の重合活性末端にイソシアナート
化合物を反応させて得られるイソシアナート変性重合
体、並びに共役ジエン化合物成分を含有している場合
は、その水添物(以下、水添物を含んで、「−2イソ
シアナート変性重合体」ともいう)
【0006】上記熱可塑性ポリウレタンエラストマー
は、長鎖ポリオール、短鎖グリコール、およびジイソシ
アネートなどを原料として重付加反応により生成し、分
子内に有するウレタン結合を介して高分子化している重
合体であり、靴底、ホース、チューブ、接着剤などに用
いられているよく知られれているエラストマーである。 熱可塑性ポリウレタンエラストマーの原料である長鎖
ポリオールとして、ポリ(1,4−ブチレンアジペー
ト)、ポリ(1,6−ヘキサンアジペート)、ポリカプ
ロラクトン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリオキシテトラメチレングリコールなど
を挙げることができる。また短鎖グリコールとして、エ
チレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−
ヘキサンジオールなどを挙げることができる。またジイ
ソシアネートとして、トリレンジイソシアネート、4,
4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサンメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
などを挙げることができる。
【0007】上記長鎖ポリオールとジイソシアネートと
の重付加反応でソフトセグメントが形成され、短鎖グリ
コールとイソシアネートとの重付加反応でハードセグメ
ントが形成される。
【0008】熱可塑性ポリウレタンエラストマーの重
量平均分子量は、好ましくは5000〜500000、
更に好ましくは10000〜300000である。
【0009】上記ビニル芳香族化合物・共役ジエン系
ブロック共重合体および/または水添ジエン系重合体の
うち、ビニル芳香族化合物・共役ジエンブロック共重合
体(以下、単に「ブロック共重合体」ともいう)は、ビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと共役ジ
エン化合物を主体とする重合体ブロックとからなる。ブ
ロック共重合体は、ビニル芳香族化合物単位を、好まし
くは5〜60重量%、さらに好ましくは10〜50重量
%、特に好ましくは10〜45重量%含むものであっ
て、その構造は直鎖状、分岐状、放射状のいずれであっ
てもよく、特に限定されない。
【0010】ブロック共重合体は、典型的には、下記一
般式: (A−B)n、(A−B)n−A、(A−B)n−X (式中、Aはビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブ
ロック、Bは共役ジエンを主体とする重合体ブロック、
Xはカップリング剤残基、nは1以上の整数である。)
で表されるものを包含する。
【0011】上記一般式中、Aで示されるビニル芳香族
化合物を主体とする重合体ブロックは、ビニル芳香族化
合物単位単独からなるブロック構造であるもの、さらに
はビニル芳香族化合物単位を60重量%以上、好ましく
は80重量%以上含有するビニル芳香族化合物と共役ジ
エン化合物との共重合体ブロック構造であるものを包含
する。
【0012】また、Bで示される共役ジエンを主体とす
る重合体ブロックは、共役ジエン単位単独からなるブロ
ック構造であるもの、さらには共役ジエン単位を60重
量%以上、好ましくは80重量%以上含有する共役ジエ
ンとビニル芳香族化合物との共重合体ブロック構造であ
るものを包含する。
【0013】上記ビニル芳香族化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニル
キシレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、モ
ノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フルオロスチレ
ン、p−ターシャリーブチルスチレン、エチルスチレ
ン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、これらは1種単
独でまたは2種以上組み合わせて使用される。これらの
うち特に好ましいものは、スチレンである。
【0014】上記共役ジエン化合物としては、1,3−
ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−
ブタジエン、2−ネオペンチル−1,3−ブタジエン、
2−クロロ−1,3−ブタジエン、2−シアノ−1,3
−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖およ
び側鎖共役ヘキサジエンなどが挙げられ、これらは1種
単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。これらのうち特に好ましいものは、イソプレンお
よびブタジエンである。
【0015】ブロック共重合体の重量平均分子量は、好
ましくは10,000〜500,000、さらに好まし
くは20,000〜300,000である。ブロック共
重合体は、1種だけでなく、異なる構造、異なるビニル
芳香族化合物含量のものを2種以上組み合わせて用いて
もさしつかえない。
【0016】上記成分のうち、水添ジエン系共重合体
は、ジエン系共重合体に含有される共役ジエン成分の不
飽和結合を水素添加したものであり、例えば共役ジエン
の単独重合体、共役ジエンと芳香族ビニル化合物のラン
ダム共重合体、芳香族ビニル化合物の重合体ブロックと
共役ジエン化合物の重合体ブロックからなるブロック共
重合体、芳香族ビニル化合物の重合体ブロックと共役ジ
エン/芳香族ビニル化合物の共重合体ブロックからなる
ブロック共重合体、共役ジエン化合物の重合体ブロック
と共役ジエン/芳香族ビニル化合物の共重合体ブロック
からなるブロック共重合体もしくはこれらの官能基変性
体などのジエン系重合体(以下、「水添前重合体」とも
いう)の水素添加物を挙げることができる。なかでも、
特にSEBSやSEPSなどの、上記ビニル芳香族化合
物・共役ジエンブロック共重合体の水添体や以下に説明
する共役ジエン系重合体の水添体(−1)、(−
2)あるいは(−3)が好ましい。以下、これら水添
体について説明する。
【0017】(−1)水添体 (−1)水添体は、共役ジエンと芳香族ビニル化合物
のランダム共重合部分を主体とする重合体を水素添加す
ることにより得られるものである。ここで、上記共役ジ
エンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,
3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジ
エン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘ
キサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエ
ン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプレン
などが挙げられるが、工業的に利用でき、また物性の優
れた水添ジエン系重合体を得るには、1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好ましく、
1,3−ブタジエン、イソプレンが特に好ましい。ま
た、上記芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチ
レン、ジビニルベンゼン、N,N−ジメチル−p−アミ
ノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチ
ルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、スチレ
ン、α−メチルスチレンが好ましい。
【0018】上記水添前重合体において、ランダム共重
合部分は、好ましくは50重量%以上、より好ましくは
60重量%以上の割合を占める。該ランダム共重合部分
の割合が50重量%未満の場合、柔軟性が低下する。ま
た上記ランダム共重合部分において、ランダム共重合部
分中の全共役ジエン単位に対する側鎖に不飽和結合を有
する共役ジエン単位の割合は、好ましくは15%以上、
より好ましくは20%以上である。共役ジエン単位の割
合が15%未満の場合、柔軟性が十分ではなく好ましく
ない。水添前重合体を構成する共役ジエン単位と芳香族
ビニル化合物単位の割合(共役ジエン単位/芳香族ビニ
ル化合物単位)は、本発明においては特に限定されるも
のではないが、好ましくは95/5〜40/60、さら
に好ましくは93/7〜50/50である。
【0019】(−1)水添体は、上述のようにランダ
ム共重合部分を主体とする重合体を水添することによっ
て得られるが、水添前重合体の分子鎖中に、下記のごと
き重合体ブロックが含まれていてもよい。水添前重合体
に含まれてもよい重合体ブロックとしては、芳香族ビニ
ル化合物重合体、1,4−結合を主体とするポリブタジ
エン重合体、および芳香族ビニル化合物と共役ジエンか
らなり芳香族ビニル化合物がポリマー鎖に添って漸増す
るテーパー状重合体などがあげられる。これらの重合体
ブロックが存在すると、(−1)水添体の物性上の特
徴は若干損なわれるものの、水添体のブロッキング性が
低下することにより取扱い性が向上するため、工業的に
有用な場合がある。水添前重合体における前記重合体ブ
ロックの全分子鎖中の割合は、特に限定されるものでは
ないが、50重量%以下が好ましく、40%重量以下が
より好ましい。重合体ブロックの割合が50重量%を越
えると、柔軟性が低下する。
【0020】前記水添前重合体は、カップリング剤の使
用により重合体分子鎖がカップリング剤残基を介して延
長または分岐した重合体であってもよい。この際用いら
れるカップリング剤としては、例えばアジピン酸ジエチ
ル、ジビニルベンゼン、メチルジクロロシラン、四塩化
ケイ素、ブチルトリクロロケイ素、テトラクロロ錫、ブ
チルトリ クロロ錫、ジメチルクロロケイ素、テトラク
ロロゲルマニウム、1,2−ジブロモエタン、1,4−
クロロメチルベンゼン、ビス(トリクロロシリル)エタ
ン、エポキシ化アマニ油、トリレンジイソシアネート、
1,2,4−ベンゼントリイソシアネートなどが挙げら
れる。
【0021】本発明の(−1)水添ジエン系重合体に
おいて、分子鎖中の共役ジエン部分の二重結合の水素添
加率は、好ましくは80%以上、より好ましくは85%
以上、さらに好ましくは90%以上である。80%未満
では、耐候性が不十分となる。さらに、本発明の(−
1)水添ジエン系重合体は、重量平均分子量が好ましく
は5万〜70万、より好ましくは5万〜60万である。
5万未満では、機械的強度が不十分となり、一方70万
を越えるとの流動性が不足し成形加工性が不十分とな
る。
【0022】(−2)水添体 (−2)水添体は、下記の(A)、(B)および
(C)の各ブロックを主成分とする共重合体である。な
お、(−2)水添体を得るために用いられるビニル芳
香族化合物および共役ジエンは、上記(−1)水添体
の水添前重合体を得るために用いられるものと同様であ
る。
【0023】(A)ブロックは、芳香族ビニル化合物単
位から実質的になるブロックである。好ましくは、芳香
族ビニル化合物の単独重合体ブロック、あるいは芳香族
ビニル化合物単位を90重量%以上、共役ジエン単位を
10重量%以下含有する芳香族ビニル化合物・共役ジエ
ン共重合体の共役ジエン部分の80重量%以上が水素化
された重合体ブロックである。(A)ブロック中の芳香
族ビニル化合物含量が90重量%未満では、強度および
耐候性が低下する。また、(A)ブロックの好ましい重
量平均分子量は、0.2万〜42万である。(−2)
水添体中、(A)ブロックの好ましい含量は5〜60重
量%、さらに好ましくは10〜55重量%である。5重
量%未満では、(−2)水添体の耐熱性、機械的強度
が劣る。一方60重量%を越えると、加工性、柔軟性が
劣る。
【0024】(B)ブロックは、共役ジエン単位から実
質的になる共役ジエンブロックが水素添加されたブロッ
クである。水素添加前の共役ジエンブロック中のビニル
結合した共役ジエン含量(ビニル結合含量)は、好まし
くは25〜95重量%、より好ましくは30〜90重量
%である。例えば共役ジエンがブタジエンの場合、ビニ
ル結合含量が25重量%未満では、水素化されるとポリ
エチレン連鎖が生成し、ゴム的性質が失われ、一方95
重量%を超えると、機械的強度、加工性や耐熱性に劣
り、得られる水添ジエン系重合体をペレット化した場
合、そのペレットのブロッキングが激しいので好ましく
ない。(B)ブロックは、水素添加前の共役ジエンブロ
ックの二重結合が80%以上水素化されていることが好
ましい。(B)ブロックの好ましい重量平均分子量は
1.5万〜63万、より好ましくは3.5万〜42万で
ある。また、(−2)水添体中、(B)ブロックの好
ましい含量は、30〜90重量%、より好ましくは35
〜80重量%である。(B)ブロックの含量が30重量
%未満では、(−2)水添体の柔軟性が低下し、一方
90重量%をこえると加工性、機械的強度が低下する。
【0025】(C)ブロックは、ビニル結合含量が25
%未満、好ましくは20%未満のポリブタジエン重合体
ブロックが水素添加されたブロックである。ビニル結合
含量が25%以上では、水素化されると(C)ブロック
の樹脂的性質が失われ、また(−2)水添体の熱可塑
性エラストマーの性質が失われる。(C)ブロックは、
水素添加前のポリブタジエンブロックのブタジエン単位
の二重結合が80%以上水素化されていることが好まし
い。また、(C)ブロックの好ましい重量平均分子量
は、0.25万〜42万である。(−2)水添体中、
(C)ブロックの含量は、5〜60重量%、好ましくは
5〜50重量%である。(C)ブロックの含量が5重量
%未満では、(−2)水添体の力学的性質が劣り、一
方60重量%を超えると、ゴム的性質が失われ好ましく
ない。
【0026】また、(−2)水添体は、重合体ブロッ
ク(A)、(B)および(C)が結合して形成されたブロ
ックに、さらにカップリング剤残基を介して、重合体ブ
ロック(A)、(B)および(C)のうち少なくとも1個
の重合体ブロックが結合し、例えば下記式(i)、(ii)で
表される重合体分子鎖が延長または分岐した構造であっ
てもよい。 (i) 〔(A)−(B)−(C)〕n−X (ii) 〔(A)−(B)−(C)〕X〔(A)−(B)〕 〔上記式中、nは2〜4の整数、Xはカップリング剤残
基を示し、使用されるカップリング剤も、(−1)水
添体で使用されるものと同様である〕
【0027】このような(−2)水添体は、共役ジエ
ンに由来する二重結合が、その80%以上飽和(水素添
加)されていることが好ましく、より好ましくは90%
以上、さらに好ましくは95〜100%である。該二重
結合の飽和率が80%未満では、熱可塑性エラストマー
の熱安定性、耐久性などが劣る。(−2)水添体のの
重量平均分子量は5万〜70万であり、好ましくは10
万〜60万である。5万未満では耐熱性、強度が低下
し、70万を越えると流動性、加工性、柔軟性が劣る。
(−2)水添体は、例えば特開平2−133406号
公報に開示されている方法によって得ることができる。
【0028】(−3)水添体 (−3)水添ジエン系共重合体は、(D)ビニル結合含
量が25%以下であるポリブタジエン重合体ブロック
(以下「(D)ブロック」ともいう)と、(E)共役ジ
エン部分のビニル結合含量が25〜95%である、共役
ジエン重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合物・共
役ジエン共重合体ブロック(以下「(E)ブロック」と
もいう)とが、直鎖状あるいは分岐状に配列したブロッ
ク共重合体の二重結合の80%以上が水素添加されたも
のである。上記ブロック共重合体は、例えば(D)−
(E)−(D)または(D)−(E)のように配列され
た構造を有する。
【0029】(−3)水添体を得るために用いられる
ビニル芳香族化合物および共役ジエンとしては、上記
(−1)水添体を得るために用いられるものとして例
示した化合物を挙げることができる。上記(D)ブロッ
クは、水素添加により通常の低密度ポリエチレン(LD
PE)に類似の構造を示す結晶性の重合体ブロックとな
る。ブロック(D)中の1,2−ビニル結合含量は、通
常25%以下であるが、好ましくは20%以下、さらに
好ましくは15%以下であることが望ましい。ブロック
(D)中の1,2−ビニル結合含量が25%を越えた場
合には、水素添加後の結晶融点の降下が著しく、機械的
強度が劣る。
【0030】また、(E)ブロックは、共役ジエン重合
体ブロックあるいはビニル芳香族化合物・共役ジエン共
重合体ブロックであり、水素添加によりゴム状のエチレ
ン・1−ブテン共重合体ブロックあるいはビニル芳香族
化合物・エチレン・1−ブテン共重合体と類似の構造を
示す重合体ブロックとなる。
【0031】(E)ブロックのビニル芳香族化合物単位
の含有量は、(E)ブロックを構成するモノマー単位の
35重量%以下、好ましくは30重量%以下、さらに好
ましくは25重量%以下であり、35重量%を超えると
(E)ブロックのガラス転移温度が上昇し、低温特性、
柔軟性が劣る。(E)ブロックの共役ジエン部分のビニ
ル結合量は、25〜95%、好ましくは25〜75%さ
らに好ましくは25〜55%であり、25%未満あるい
は95%を超えると、水素添加により、例えば共役ジエ
ンがブタジエンの場合、それぞれポリエチレン連鎖、ポ
リ1−ブテン連鎖に由来する結晶構造を形成して樹脂状
の性状となり、柔軟性に劣る結果となる。
【0032】また、(−3)水添体を得るための水添
前重合体であるブロック共重合体は、(D)ブロックと
(E)ブロックの割合が、通常、(D)ブロック5〜9
0重量%、好ましくは10〜80重量%、(E)ブロッ
ク95〜10重量%、好ましくは90〜20重量%(こ
こで、(D)+(E)=100重量%)である。(D)
ブロックが5重量%未満、即ち(E)ブロックが95重
量%を超える場合には、結晶性の重合体ブロックが不足
し、(−3)成分の力学的性質が劣るため好ましくな
い。また、(D)ブロックが90重量%を超え、(E)
ブロックが10重量%未満の場合には、(−3)成分
の硬度が上昇し、好ましくない。なお、(D)ブロック
の好ましい重量平均分子量は、0.25万〜63万、よ
り好ましくは1万〜48万である。また(E)ブロック
の好ましい重量平均分子量は、0.5万〜66.5万、
より好ましくは2万〜54万である。
【0033】なお、水添前重合体である上記ブロック共
重合体は、、(D)ブロックおよび(E)ブロックが結
合して形成されたブロックに、さらにカップリング剤残
基を介して、(D)ブロックおよび(E)ブロックのうち
少なくとも1個の重合体ブロックが結合し、例えば下記
式(iii)、(iv)で表されるような延長したあるいは分岐
状の配列構造を有していてもよい。 (iii) 〔(D)−(E)〕n−X (iv) 〔(D)−(E)−(D)〕n−X (上記式中、nは2〜4の整数、Xはカップリング剤残
基を示し、使用されるカップリング剤も、(−1)水
添体で使用されるものと同様である)
【0034】以上のブロック共重合体が水素添加される
ことにより、該ブロック共重合体の共役ジエンに由来す
る二重結合が飽和されることによって、水添ジエン系共
重合体である(−3)水添体が得られる。共役ジエン
に由来する二重結合は、その80%以上飽和されている
ことが好ましく、より好ましくは90%以上、さらに好
ましくは95〜100%である。共役ジエン部分の二重
結合の飽和率が80%未満では、熱可塑性エラストマー
の熱安定性、耐久性に劣る。(−3)水添体の重量平
均分子量は5万〜70万であり、好ましくは10万から
60万である。5万未満では耐熱性、強度、流動性、加
工性が低下し、70万を越えると流動性、加工性、柔軟
性が劣る。(−3)成分は、例えば特開平3−128
9576号公報に開示されている方法によって得ること
ができる。
【0035】(イ)熱可塑性エラストマーの好ましい態
様である上記(C)に用いられる成分は、既に述べた
ように、−1共重合体および−2イソシアナート変
性重合体から選択される。−1共重合体は、ビニル芳
香族化合物と不飽和カルボン酸および/またはその誘導
体との共重合体である。上記ビニル芳香族化合物は、ス
チレン、α−メチルスチレン、P−メチルスチレン、ビ
ニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレ
ン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フルオロ
スチレン、P−ターシャリーブチルスチレン、エチルス
チレン、ビニルナフタレンなどであり、なかでもスチレ
ンが好ましい。 また、不飽和カルボン酸およびその誘
導体としては、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸など、およびその無水物、更にイミド化合物などが挙
げられるが、これらのなかでは無水マレイン酸が好まし
い。さらに、−1重合体は、ゴム成分が結合した変性
物であってもよい。かかるゴム成分として、例えばポリ
ブタジエンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、アクリロ
ニトリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、天然ゴムな
どを挙げることができる。
【0036】−2イソシアナート変性重合体は例えば
次の方法で製造することができる。即ち、リチウム系開
始剤を用いて共役ジエン化合物および/またはビニル芳
香族化合物を単独重合した後、または好ましくはランダ
ム状、ブロック状に共重合した後、その重合活性末端を
イソシアナート化合物と反応させて得ることができる。
また、反応後、得られた重合体に共役ジエン化合物成分
が存在する場合、共役ジエン化合物成分に基づく不飽和
結合の一部または全部を水素添加してで飽和させてもよ
い。
【0037】好ましいイソシアナート化合物として、
2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−トリレン
ジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、ナフタレンジイソシアナート、トリジンジイソシア
ナート、P−フェニレンジイソシアナート、キシリレン
ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、
メチルシクロヘキサンジイソシアナートなどの芳香族ジ
イソシアナート;トリフェニルメタントリイソシアナー
ト、トリス(イソシアナートフェニル)チオホスフェー
ト、ベンゼン−1,2,4−トリイソシアナート、ナフ
タレン−1,3,7−トリイソシアナートなどの芳香族
トリイソシアナート;ナフタレン−1,2,5,7−テ
トライソシアナート、フェニルイソシアナートなどの他
の芳香族イソシアナートなど;これら芳香族イソシアナ
ート化合物の2量体、3量体など;これた芳香族イソシ
アナートと、ポリオールもしくはポリアミンと反応させ
たアダクトを挙げることができる。特に好ましいイソシ
アナート化合物は、2,4−トリレンジイソシアナー
ト、ジフェニルメタンジイソシアナート、ナフタレンジ
イソシアナートなどの芳香族ジまたはトリイソシアナー
ト化合物である。イソシアナート化合物の使用量は、重
合活性末端1個あたり、イソシアナート基で0.1〜1
0個、好ましくは0.2〜3個に相当する量用いられ
る。
【0038】上記(B)および(C)の熱可塑性エラス
トマーにおいて、成分100重量部当たり、成分は
1〜1000重量部、好ましくは60〜800重量部用
いられる。また、(C)の熱可塑性エラストマーにおい
て、成分を用いることにより成分と成分の相溶性
が改良される。成分は、成分と成分の合計量10
0重量部に対して、通常1〜100重量部、好ましくは
2〜80重量部用いられる。
【0039】次に、(イ)熱可塑性エラストマーには、
所望によりその他の熱可塑性重合体を含有してもよ
い。好ましいその他の熱可塑性重合体として、ビニル
芳香族系重合体を挙げることができる。上記ビニル芳香
族系重合体として、ビニル芳香族化合物の単独重合体、
ビニル芳香族化合物と他の単量体との共重合体、および
ゴム状重合体の存在下でビニル芳香族化合物あるいはビ
ニル芳香族化合物と上記他の単量体を重合して得られる
ゴム状重合体で変成したビニル芳香族化合物重合体を挙
げることができる。但し、上記に包含されるものは除
かれる。これらは単独で、あるいは組み合わせて用いら
れる。
【0040】芳香族ビニル系重合体で使用されるビニル
芳香族化合物としては、前記成分のブロック共重合体
で用いられるビニル芳香族化合物を挙げることができ
る。また、これらのビニル芳香族化合物と共重合可能な
他の単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどのシアン化ビニル化合物、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリ
レート、オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、ドテシルア
クリレート、オクタデシルアクリレート、フェニルアク
リレート、ベンジルアクリレートなどのアクリル酸エス
テル;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミ
ルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
シクロヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレー
ト、オクタデシルマタクリレート、フェニルメタクリレ
ート、ベンジルメタクリレートなどのメタクリル酸エス
テル;グリシジルメタクリレートなどのエポキシ化合
物;アクリルアミド、メタクリルアミドなどの不飽和カ
ルボン酸アミドなどを挙げることができる。これらの共
重合可能な他の単量体は1種単独で、あるいは2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0041】芳香族ビニル系重合体中のビニル芳香族化
合物の含有量は好ましくは30重量%以上、さらに好ま
しくは50重量%以上である。
【0042】芳香族ビニル系重合体の具体例としては、
ポリスチレン、ポリ0−メチルスチレン、ポリm−メチ
ルスチレン、ポリp−メチルスチレン、スチレン・(メ
タ)アクリル酸共重合体、ポリクロルスチレン、ポリα
−メチルスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合
体などを挙げることができる。これらの他に、例えばハ
イインパクトポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン樹脂、アクリロニトリル・エチレンプロ
ピレン・スチレン樹脂、メタクリル酸メチル・ブタジエ
ン・スチレン樹脂、メタクリル酸メチルと上記成分の
ブロック共重合体の水添体とのグラフト共重合樹脂など
のゴム変性物が挙げられる。これらは1種単独で、ある
いは2種以上組み合わせて用いられる。
【0043】芳香族ビニル系重合体の重量平均分子量
は、好ましくは0.5万〜100万、さらに好ましくは
1万〜70万、特に好ましくは2万〜50万である。
0.5万未満では機械的強度に劣り、100万超えると
加工性が著しく劣る。
【0044】(イ)熱可塑性エラストマーに配合しても
よい成分として、上記芳香族ビニル系重合体の他に、
IIR、EP(D)M、SBR、NBR、BR、NR、
IR、1,2−ポリブタジエン、AR、CR、などのゴ
ム質重合体;ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ジエン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスルフォン、ポリフェ
ニルサルファイドを挙げることができるが、上記芳香族
ビニル系重合体が最も好ましい。
【0045】(イ)熱可塑性エラストマーの好ましい態
様である(B)および(C)の熱可塑性エラストマーを
構成するおよびの各成分は、必要に応じて従来公知
の方法で官能基が導入された変性重合体でもよい。かか
る変性重合体は、例えばカルボキシル基、酸無水物基、
ヒドロキシル基、エポキシ基、ハロゲン原子、アミノ
基、イソシアネート基、スルホニル基およびスルホネー
ト基の群から選ばれた少なくとも1種の官能基を未変性
成分に導入することにより得ることができる。官能基を
導入する方法としては、 a.官能基を含有する共役ジエンあるいはビニル芳香族
化合物を用い、単量体の官能基を保護した状態で共重合
してブロック共重合体を得、重合完結後、脱保護を行う
手法で重合中に付加させる方法、 b.官能基を有するラジカル重合性単量体を既知のグラ
フト化反応によって重合体に付加させる方法、 c.上記の方法の1種であるが、官能基を含有する単
量体と共に、有機過酸化物またはアゾ化合物の存在下も
しくは非存在下に、重合体をニーダー、ミキサー、押出
機などを用いて混練りして、官能基を付加させる方法な
どが挙げられる。 上記a〜cの方法は、工業的に簡便であり、効果的であ
る。
【0046】成分である水添ジエン系重合体を変性す
る場合、官能基の量は、該水添ジエン系重合体100重
量部に対して、通常0.01〜10重量部、好ましくは
0.1〜8重量部、さらに好ましくは0.15〜5重量
部である。
【0047】成分の重合体に官能基を導入するために
用いられる単量体の好ましい例としては、アクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
アリルグリシジルエーテル、ヒドロキシエチレンメタク
リレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、メタクリル酸ジメチルアミノエチルなどが挙げら
れる。
【0048】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物を製造するために、成分を他の成分と混合する際
に、該混合を架橋剤の存在下で動的に熱処理を施して、
成分を架橋したものとすることもできる。また、本発
明の熱可塑性エラストマー組成物を多孔性フィルムまた
はシートに成形後、既知の方法で架橋することもでき
る。 架橋方法は、硫黄架橋、過酸化物架橋、樹脂架
橋、金属イオン架橋、電子線架橋、シラン架橋などが挙
げられる。
【0049】本発明の熱可塑性エラストマー組成物に含
有される(ロ)充填剤としては、無機および有機の充填
剤が用いられる。無機充填剤の好ましくい具体例とし
て、炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、シリ
カ、珪藻土、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、酸化カル
シウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、マ
イカ、ガラス粉、シラスバルーン、ゼオライト、珪藻白
土、ハイドロタルサイト、非晶性アルミノシリケートな
どを挙げることができ、特に炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、クレー、シリカなどが好ましく用いられる。
【0050】有機充填剤の具体例として、木粉、パル
プ、紙の破砕粉などのセルロース系粉末;牛皮革粉など
の動物性蛋白質繊維;NBR、アクリル系ゴム質重合
体、SBRおよびこれらのカルボキシル基、アミノ基、
水酸基、エポキシ基あるいはアクリル基による変性体な
どの架橋された粒子状の有機ポリマー粉などが挙げられ
る。
【0051】これら充填剤は単独でまたは2種類以上組
み合わせて用いられる。また粉体表面を脂肪酸処理、樹
脂酸処理、カチオン処理、アニオン処理など公知の方法
で表面処理することもできる。充填剤の平均粒径は、好
ましくは0.01〜30μm、さらに好ましくは0.0
5〜10μmである。また充填剤は、熱可塑性樹脂との
マスターバッチとして使用することも好ましい。好まし
い熱可塑性樹脂はポリスチレンなどのスチレン系樹脂、
低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体などのエチレン系重合体などで
ある。マスターバッチ中の充填剤の濃度は好ましくは5
0重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上であ
る。このように充填剤をマスターバッチとして用いるこ
とにより、(イ)熱可塑性エラストマー中に(ロ)充填
剤が良好に分散する。なお、本発明においては、マスタ
ーバッチに用いられた上記熱可塑性樹脂は、(イ)熱可
塑性エラストマーのその他の熱可塑性重合体成分とし
て取り扱われる。
【0052】(ロ)充填剤は、(イ)熱可塑性エラスト
マー100重量部対して、50〜400重量部、好まし
くは100〜300重量部、さらに好ましくは120〜
250重量部の範囲で用いられる。(ロ)充填剤が50
重量部未満では、延伸してフィルムまたはシートとした
場合に空孔が十分に形成されないので好ましくない。ま
た充填剤が400重量部を超えて配合された場合、フィ
ルムまたはシートの柔軟性や弾性回復性が著しく劣るの
で好ましくない。
【0053】本発明の組成物には、上記(イ)および
(ロ)成分の他に必要に応じて、酸化防止材、帯電防止
材、耐候材、紫外線吸収材、滑剤、ブロッキング防止
剤、シール性改良剤、結晶核剤、難燃化、防菌、防かび
剤、粘着付与剤、軟化剤、可塑剤、酸化チタン、カーボ
ンブラックなどの着色剤、ガラス繊維、炭素繊維、金属
繊維、アラミド繊維、充填剤、ナフテン油、パラフィン
系鉱物油、ジオクチルフタレートなどの無極性/極性の
可塑剤などを適宜配合することができる。
【0054】本発明の多孔性フィルムまたはシートは、
(イ)および(ロ)成分、必要に応じて上記の成分を適
宜混合したのち、フィルムまたはシート化し少なくとも
一軸方向に延伸をかけることにより得られる。未延伸フ
ィルムまたはシートの成形法は、上記成分をタンブラー
やヘンシェルミキサーなどで混合した後、直接Tダイフ
ィルム成形装置やインフレーション成形装置で成形する
方法を用いてもよいが、一度混練装置を用いてペレット
としたものをフィルム成形する方法が好ましい。混練装
置としてはニ軸押出機や単軸押出機などの連続装置、あ
るいは加圧式ニーダー、バンバリーミキサーなどの回分
式装置などを用いることができる。回分式装置を用いた
場合、フィーダールーダーやシートカッター、粉砕機な
どを用いてペレットを作成することができる。未延伸フ
ィルムまたはシート成形装置としては、通常上記のTダ
イ押出し装置やインフレーション製膜装置を用いること
ができるが、これらに制限されない。。
【0055】上記方法で得られた未延伸フィルムまたは
シートは、少なくともフィルムまたはシートの流れ方向
に、通常ロール延伸により一軸延伸されるが、一軸延伸
後テンター延伸機、エヤーインフレーション延伸機、マ
ンドレル延伸機などを用いて流れと垂直方向にニ軸延伸
することもできる。延伸は、一段でもあるいは二段以上
で行われる。また、公知のコロナ放電処理法による表面
処理を行ってもよい。また延伸は、本発明の組成物の流
動開始温度より100℃から10℃低い範囲で行う加熱
延伸、あるいは常温で延伸を行冷延伸のいずれの方法を
用いてもよい。 なお、本発明では、流動開始点をフロ
ーテスター(島津製作所製)でQ−T曲線(加重:10
Kgf、昇温:6℃/分、オリフィス径:1φ×2m
m)を描いて決定した。
【0056】本発明の好ましい延伸倍率は1.2倍から
8倍、さらに好ましくは1.5倍から4倍である。1.
2倍より低い延伸倍率では充分な空孔を形成しないので
好ましくない。また延伸倍率が8倍を超えるとフィルム
の弾性回復性が劣り好ましくない。
【0057】本発明の多孔性フィルムまたはシートは、
単独で用いることもできるが、ポリプロピレン、ポリス
チレンなどのオレフィン系樹脂あるいはSEBS、SE
PSなどのスチレン系熱可塑性エラストマーからなる不
織布;木綿、羊毛、絹、麻などの天然織布;ポリエステ
ル、ナイロン、ビニロン、アクリル、ポリプロピレンな
どの合成織布;その他、ガーゼ類、天然皮革、人工皮
革、発泡スチロールや発泡ポリエチレンなどの発泡樹脂
シートなどと積層して2層以上の多層フィルムまたはシ
ートとして用いることもできる。また、湿布剤、吸熱
剤、消毒剤などの薬剤塗布の基材して用いることもでき
る。
【0058】本発明の多孔性フィルムまたはシートは、
柔軟性や弾性回復性を損なわず水蒸気などの気体透過性
と水などの液体遮蔽性を持つ特長を生かして、紙オムツ
や生理用品のエラスティックテープ、バックシート、絆
創膏など創傷被覆材、湿布材や消毒剤などの医療用フィ
ルム、果物の保護フィルムなどの農業用フィルム、食品
包装材、合羽やテントなどのレジャー用品、手袋、靴、
医療用の保護服、作業着、アパレル製品など幅広い用途
に用いることができる。
【0059】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げ詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り重量
基準である。また、実施例中、各種の物性の評価は、次
の方法で測定した。
【0060】(1)膜厚 後述する成形法で得られたシートやフィルムなどの成形
品の厚みをマイクロメーターで測定した。 (2)引張特性 後述する成形法で得られたシートやフィルムなどの成形
品を、127mm×25mmの短冊状に打ち抜き500
mm/minの速度で測定した。モジュラス(弾性率)
の単位はg/25mmである。 MD100:成形品の流れ方向の100%モジュラス TD100:成形品の流れ方向に対して垂直方向の10
0%モジュラス これらのモジュラスが小さいほど柔軟性に優れている。 (3)弾性回復性 後述する成形法で得られたシートやフィルムなどの成形
品を、127mm×25mmの短冊状に打ち抜き500
mm/minの速度で200%伸長し、500mm/m
inの速度で歪みを解放した。試験前と試験後の長さの
変化を測定し以下の式に従い永久伸びを測定し弾性回復
性の指標とした。永久伸びの数値が小さいほど弾性回復
性に優れている。 永久伸び=((L1−L0)/L0)×100 (%) L0:伸長前のフィルムの長さ L1:200%伸長歪み解放後のフィルムの長さ (4)透湿性 JIS K7129 A法に基づき測定した。装置とし
ては Dr.LYSSY製 L80−4000型を用
い、測定温度40℃、相対湿度差90%RHの条件で測
定した。なお、標準サンプルとして透湿度5000g/
2dayのゴアテックスフィルムを用いた。値が大き
いほど透湿度に優れている。
【0061】用いた各成分は、以下の通りである。 (イ)成分 成分 TPU−1 熱可塑性ポリウレタンエラストマー〔クラ
ミロンU8180 クラレ製〕 TPU−2 熱可塑性ポリウレタンエラストマー〔クラ
ミロンU3190 クラレ製〕
【0062】成分 ※ブロック重合体成分 SBS−1 スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体〔TR2827 JSR製〕 SBS−2 スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体〔TR2000 JSR製〕 SIS スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体〔SIS5000 JSR製〕
【0063】※水添ジエン系共重合体 水添ジエン系共重合体A 水添ブロック共重合体AはJSR社製のもので、A−B
構造 (Aはポリスチレンブロック、Bはスチレンとブ
タジエンの共重合体ブロックのブタジエン部の二重結合
を水添したもの)を有し、全結合スチレンは1 0%、
A部のスチレン量6%、水添前のブタジエン部のビニル
量(1,2結合量)が80%で、全分子量300,00
0の水添ブロック共重合体。 水添ジエン系共重合体B 水添ブロック共重合体Bは、JSR社製のもので、D−
E−F構造(Dはポリスチレンブロック、Eは1,2−
ビニル含量の多いポリブタジエン、Fは1,2−ビニル
含量の少ないポリブタジエンでEおよびFはブタジエン
部の二重結合が水添されている)を有し、水添前のE部
のビニル量が39%、F部のビニル量が15%で、全分
子量が150,000の水添ブロック共重合体。 水添ジエン系共重合体C 水添ブロック共重合体Cは、JSR社製のもので、G−
H−G構造(Gは1,2−ビニル含量の少ないポリブタ
ジエン、Hは1,2−ビニル含量の多いポリブタジエン
でそれぞれのブタジエン部の二重結合が水添されてい
る)を有し、水添前のG部のビニル量が15%、H部の
ビニル含量が35%で、全分子量が300,000の水
添ブロック共重合体。
【0064】水添ジエン系共重合体D 水添ブロック共重合体Cは、JSR社製のもので、G−
H−G構造(Gは1,2−ビニル含量の少ないポリブタ
ジエン、Hは1,2−ビニル含量の多いポリブタジエン
でそれぞれのブタジエン部の二重結合が水添されてい
る)を有し、水添前のC部のビニル量が15%、B部の
ビニル含量が80%で、全分子量が300,000の水
添ブロック共重合体。 SEBS−1 スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物
〔シェル化学製、Krayton G1657〕 SEBS−2 スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物
〔シェル化学製、Krayton G1650〕 SEPS−1 スチレン−イソプレン−スチレン共重合体の水素添加物
〔クラレ製、ハイブラー HVS−3〕 SEPS−2 スチレン−イソプレン−スチレン共重合体の水素添加物
〔クラレ製、SEPTON 2007〕 SEPS−3 スチレン−イソプレン−スチレン共重合体の水素添加物
〔クラレ製、SEPTON 2005〕
【0065】−1成分 MS MMA−スチレン共重合体 〔セビアン MAS10 ダイセル化学工業製〕 SMAH スチレン−無水マレイン酸共重合体 〔ダイラークD332 アーコケミカル製〕 −2成分 変性ゴム 窒素置換された反応器に、シクロヘキサン2000g、
ブタジエン400g、スチレン100g、テトラヒドロ
フラン10gを仕込んだ後、n−ブチルリチウムを0.
4g添加し、断熱下30〜90℃で重合反応を行った。
重合添加率が100%に達した後、ジフェニルメタンジ
イソシアネートをリチウム原子に対し2当量加え、反応
させた。次いで2,6−ジターシャリーブチル−P−ク
レゾールを添加後、シクロヘキサンを加熱除去して重合
体を得た。この重合体の結合スチレン含量は20wt
%、重合平均分子量は20万であった。
【0066】その他の熱可塑性重合体 PS ポリスチレン〔トーポレックス525 三井東圧
化学製〕
【0067】(ロ)充填剤成分 Ca−1 炭酸カルシウム−1〔SL−1500 竹原
化学製 平均粒径2.0μm〕 Ca−2 炭酸カルシウム−2〔SL−800 竹原化
学製 平均粒径4.0μm〕 Ca−3 炭酸カルシウム−3〔SL−2200 竹原
化学製 平均粒径1.3μm〕 Ca−4 表面処理炭酸カルシウム〔WS−KK 竹
原化学製 平均粒径2.0μm〕 Ca−5 炭酸カルシウム/ポリエチレンマスターバッ
チ〔カルペットA 日東粉化製 炭酸カルシウム80重
量%、平均粒径1.7μm〕 Ca−6 炭酸カルシウム/ポリスチレンマスターバッ
チ〔竹原化学製 炭酸カルシウム80wt%、平均粒径2.0
μm〕 Si シリカ〔FPS−3 シオノギ製薬製 平均
粒径1.9μm〕 Ba 硫酸バリウム〔W−1 竹原化学製 平均粒
径1.5μm〕
【0068】(ハ)その他成分 PE−1 低密度ポリエチレン〔LF405M 日本ポ
リケム製〕 PE−2 線状低密度ポリエチレン〔UF423 日本
ポリケム製〕 EG エチレン−オクテン共重合体〔EG−810
0 ダウケミカル製〕 TPO オレフィン系TPE〔M142E トクヤマ
製〕 CAP 軟質オレフィン樹脂〔CAP350 宇部レ
キセン製〕 可塑剤 パラフィン系鉱物油〔PW−90 出光興産
製〕
【0069】本発明の多孔性フィルムまたはシートの製
造法を以下に示すが、本発明は下記の方法に限定される
ものではない。 〔ペレット製造法1〕(イ)成分と(ロ)成分を所定量
計量し、ニ軸押出機(PCM−45、池貝製)で混練
し、ストランドをカッティングすることによりペレット
を作成した。 〔ペレット製造法2〕(イ)成分を所定量計量する。ま
た(ロ)成分としてマスタバッチとした充填剤を用い、
所定量計量する。これらをブレンドし一軸押出機(50mm
φ、日本プラコン製)で混練し、ストランドをカッティ
ングする方法でペレットを作成した 〔製膜法1〕一軸押出機(50mmφ、日本プラコン
製)の先に400mm幅のTダイを取り付け、上記の製
造法1あるいは2で得られたペレットを押し出し、50
0mm幅引き取り機で引き取りフィルムまたはシートを
得た。条件は、押出機のシリンダー温度180〜230
℃、T−ダイの温度200℃、また引き取り機のロール
温度は15〜50℃、引き取り速度は2m/min〜2
0m/minにて行った。 〔製膜法2〕一軸押出機(50mmφ、日本プラコン
製)の先にスパイラルダイを取り付け、上記の製造法1
あるいは2で得られたペレットを押し出し、圧縮エアー
をダイ中心部より吹き込み、インフレーション引き取り
機で引き取ることによりフィルムを得た。押出機のシリ
ンダー温度は180〜230℃、スパイラルダイ温度は
200℃、引き取り機のロール温度は15〜50℃、引
き取り速度は4m/min〜12m/min、ブロー比
は2〜3にて行った。 〔延伸法〕上記製膜法で得られたフィルムを引き取り方
向にスリットしたものをロール延伸機により一軸延伸を
行った。 延伸温度:50℃ 延伸倍率:3倍 延伸速度:12m/min 上記の条件で延伸を行った。
【0070】実施例1〜32、比較例1〜7 表1〜5に示す配合処方により、上記の手順に従い、組
成物を調製し、調製された組成物から多孔性フィルムを
作製した。さらに、該フィルムの物性を上記した方法に
より測定した。結果を表1〜5に示す。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】
【表5】
【0076】実施例1〜32と比較例1〜7の比較から
明らかなように、本発明の熱可塑性エラストマー組成物
から製造されたフィルムまたはシートは、柔軟性と弾性
回復性と透湿性の3者のバランスに特に優れている。一
方、比較例1および2は、充填剤を配合しないかあるい
は配合量が少ないので、弾性回復性には優れているが透
湿性に著しく劣る。ブロック共重合体および水添ジエン
重合体のいずれも配合しない比較例3〜7は、透湿性に
は優れているが弾性回復性に劣る。
【0077】
【発明の効果】本発明の組成物から製造されるフィルム
またはシートは、水蒸気、酸素、窒素などの気体透過性
に優れ、且つ柔軟性および弾性回復性に優れている。従
って紙オムツや生理用品のエラスティックテープ、バッ
クシート、絆創膏など創傷被覆材、湿布材や消毒剤など
の医療用フィルム、果物の保護フィルムなどの農業用フ
ィルム、食品包装材、合羽やテントなどのレジャー用
品、手袋、靴、医療用の保護服、作業着、アパレル製品
など幅広い用途に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 健二 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4F074 AA08 AA32 AA52 AA78 AA98 AG01 CA02 DA10 DA17 DA38 DA53 4J002 AC074 AC084 AC104 AC112 AC114 AD034 AH004 BC012 BC052 BC082 BC112 BG044 BH013 BN023 BN053 BN143 BN213 BP012 CK021 CK031 CK041 DE076 DE086 DE106 DE136 DE146 DE236 DE246 DE286 DG046 DG056 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 DJ056 DL006 FD014 FD016 FD020 GB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)熱可塑性ポリウレタンエラストマ
    ーを主成分とする熱可塑性エラストマー100重量部、
    および(ロ)充填剤50〜400重量部を含有すること
    を特徴とする多孔性フィルムまたはシート用熱可塑性エ
    ラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱可塑性エラストマー
    組成物から得られる多孔性フィルムまたはシート。
JP10188498A 1998-07-03 1998-07-03 多孔性フィルムまたはシート用熱可塑性エラストマー組成物および多孔性フィルムまたはシート Pending JP2000017166A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088210A (ja) * 2000-09-19 2002-03-27 Inoac Corp 熱可塑性エラストマー樹脂組成物およびその成形体
JP2003041089A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Kuraray Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
WO2023170792A1 (ja) * 2022-03-08 2023-09-14 三菱電機株式会社 透湿樹脂シートおよびその製造方法、全熱交換素子並びに全熱交換換気装置

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