JP2000017031A - 放射線硬化型樹脂組成物 - Google Patents
放射線硬化型樹脂組成物Info
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- C08F30/08—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal containing silicon
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D183/00—Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D183/04—Polysiloxanes
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 少なくとも1個のアクリル官能基を有す
るオルガノポリシロキサン(A)と光重合開始剤(B)
とを含有し、かつ放射線硬化物中のゲル分率が85重量
%以上である放射線硬化型樹脂組成物。 【効果】 本発明の両末端アクリル基含有オルガノポリ
シロキサンを主成分とするアクリル系放射線硬化型樹脂
組成物は、可撓性に優れた硬化物を与える。
るオルガノポリシロキサン(A)と光重合開始剤(B)
とを含有し、かつ放射線硬化物中のゲル分率が85重量
%以上である放射線硬化型樹脂組成物。 【効果】 本発明の両末端アクリル基含有オルガノポリ
シロキサンを主成分とするアクリル系放射線硬化型樹脂
組成物は、可撓性に優れた硬化物を与える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル基含有オ
ルガノポリシロキサンを主成分とする放射線硬化型樹脂
組成物に関し、更に詳細には、離型性コーティング剤、
保護コーティング剤、撥水性コーティング剤、印刷用イ
ンキ、塗料等のコーティング分野で有用な、未官能のオ
ルガノポリシロキサン含有量が非常に少ないアクリル基
含有オルガノポリシロキサンを用いた放射線硬化型のア
クリル樹脂組成物に関するものである。
ルガノポリシロキサンを主成分とする放射線硬化型樹脂
組成物に関し、更に詳細には、離型性コーティング剤、
保護コーティング剤、撥水性コーティング剤、印刷用イ
ンキ、塗料等のコーティング分野で有用な、未官能のオ
ルガノポリシロキサン含有量が非常に少ないアクリル基
含有オルガノポリシロキサンを用いた放射線硬化型のア
クリル樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】紫外線
や電子線で硬化するシリコーン組成物としては、分子中
に(メタ)アクリロキシ基を含有するオルガノポリシロ
キサン(特公昭52−3190号公報)が公知であり、
これについては更に増感剤を配合した組成物(特公昭5
3−36515号公報)も知られている。しかし、この
種の組成物はオルガノポリシロキサン中における(メ
タ)アクリロキシ基の含有量が多いため、硬化被膜が硬
くなり、基材への追随性が悪くなり、被膜が割れやすい
という不利があった。
や電子線で硬化するシリコーン組成物としては、分子中
に(メタ)アクリロキシ基を含有するオルガノポリシロ
キサン(特公昭52−3190号公報)が公知であり、
これについては更に増感剤を配合した組成物(特公昭5
3−36515号公報)も知られている。しかし、この
種の組成物はオルガノポリシロキサン中における(メ
タ)アクリロキシ基の含有量が多いため、硬化被膜が硬
くなり、基材への追随性が悪くなり、被膜が割れやすい
という不利があった。
【0003】また、特開昭61−232号公報や特開昭
56−86922号公報では、エポキシ基含有オルガノ
ポリシロキサンとアクリル酸の付加によるアクリル官能
性紫外線硬化型ポリシロキサンの製造方法が開示されて
いるが、アクリル酸が未反応で残存するため、硬化被膜
中に残ったカルボキシル基の影響で耐湿性や電気特性に
劣り、またアクリル酸の配合量を少なくすると、エポキ
シ基が残存するため、結果的には硬化後の表層のエポキ
シ基による耐候性、耐酸性等の低下が指摘されていた。
56−86922号公報では、エポキシ基含有オルガノ
ポリシロキサンとアクリル酸の付加によるアクリル官能
性紫外線硬化型ポリシロキサンの製造方法が開示されて
いるが、アクリル酸が未反応で残存するため、硬化被膜
中に残ったカルボキシル基の影響で耐湿性や電気特性に
劣り、またアクリル酸の配合量を少なくすると、エポキ
シ基が残存するため、結果的には硬化後の表層のエポキ
シ基による耐候性、耐酸性等の低下が指摘されていた。
【0004】アクリル酸を放射線硬化性コーティング剤
中に残存させない方法として、特開平5−309664
号公報では、アルコキシシリル基と(メタ)アクリル基
含有シラノール化合物をスズ触媒存在下で脱アルコール
反応させて、(メタ)アクリル基をオルガノポリシロキ
サンに導入する方法が提案されている。しかしながら、
この(メタ)アクリル基含有シラノール化合物は合成が
困難で、かつ工業的には高価な化合物である。更に残存
のスズ触媒は安全上好ましいものとはいえない。
中に残存させない方法として、特開平5−309664
号公報では、アルコキシシリル基と(メタ)アクリル基
含有シラノール化合物をスズ触媒存在下で脱アルコール
反応させて、(メタ)アクリル基をオルガノポリシロキ
サンに導入する方法が提案されている。しかしながら、
この(メタ)アクリル基含有シラノール化合物は合成が
困難で、かつ工業的には高価な化合物である。更に残存
のスズ触媒は安全上好ましいものとはいえない。
【0005】更に、この種の(メタ)アクリル官能性オ
ルガノポリシロキサンの製造方法については、≡Si−
Cl基とヒドロキシ基含有アクリレート化合物の脱塩酸
反応、カルビノール基含有シロキサンとアクリル酸クロ
リドの脱塩酸反応、更には≡Si−H基とアリル(メ
タ)アクリレートとのヒドロシリル化反応等が知られて
いるが、副生成物が塩酸塩の除去やヒドロシリル化時の
副反応による脱水素縮合等、反応が煩雑となり易い。更
に、反応が多段階になるため、工業的に安価かつ簡便な
製造方法とはいえない。
ルガノポリシロキサンの製造方法については、≡Si−
Cl基とヒドロキシ基含有アクリレート化合物の脱塩酸
反応、カルビノール基含有シロキサンとアクリル酸クロ
リドの脱塩酸反応、更には≡Si−H基とアリル(メ
タ)アクリレートとのヒドロシリル化反応等が知られて
いるが、副生成物が塩酸塩の除去やヒドロシリル化時の
副反応による脱水素縮合等、反応が煩雑となり易い。更
に、反応が多段階になるため、工業的に安価かつ簡便な
製造方法とはいえない。
【0006】また、他のアクリル化合物との相溶性と樹
脂の透明性を向上させるために、シリコーン化合物にフ
ェニル基を導入する方法がとられているが、従来の方法
ではオクタフェニルシクロテトラシロキサンを用いた平
衡化を行っているため、合成したポリシロキサン中に環
状ジフェニルシロキサンを多量に残存させるという欠点
があった。
脂の透明性を向上させるために、シリコーン化合物にフ
ェニル基を導入する方法がとられているが、従来の方法
ではオクタフェニルシクロテトラシロキサンを用いた平
衡化を行っているため、合成したポリシロキサン中に環
状ジフェニルシロキサンを多量に残存させるという欠点
があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、可撓性に優れた硬化物を形成し得、他の(メタ)ア
クリル系化合物との相溶性が良好な、放射線硬化性のア
クリル基含有オルガノポリシロキサンを主成分とする放
射線硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
で、可撓性に優れた硬化物を形成し得、他の(メタ)ア
クリル系化合物との相溶性が良好な、放射線硬化性のア
クリル基含有オルガノポリシロキサンを主成分とする放
射線硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、例えば、下記平均組成式(3) AaR2 bSiO(4-a-b)/2 (3) (但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、aは0<a≦3の
整数、bは0≦b<3の整数であって、1≦a+b≦3
を満たす数である。)で表されるオルガノポリシロキサ
ンと、下記平均組成式(4) R3 cR4 dSiO(4-c-d)/2 (4) (但し、式中R3は水素原子又は炭素数1〜6の一価飽
和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素数1〜10の
一価炭化水素基であり、cは0≦c≦3の整数、dは0
≦d≦3の整数であって、1≦c+d≦3を満たす数で
ある。)で表されるオルガノポリシロキサンとの平衡化
反応によって得ることができる下記平均組成式(1) AxR2 ySiO(4-x-y)/2 (1) 〔但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、x,yはx=0.
002〜1.50、y=0〜3.0、1.5≦x+y≦
2.5を満たす数である。〕で示されるアクリル官能基
を有するオルガノポリシロキサン、特に下記一般式
(5)で示される両末端アクリル基含有オルガノポリシ
ロキサンダイマーと下記一般式(6)及び/又は(7)
で示される環状オルガノポリシロキサンとの平衡化反応
によって得ることができる、下記一般式(2)で示され
る両末端アクリル基含有オルガノポリシロキサンが、ア
クリル官能基と結合しないシロキサン成分が減少し、か
つ、他のアクリル化合物との相溶性が高いものであり、
該アクリル基含有オルガノポリシロキサン化合物を配合
した樹脂組成物は、ヤング率の低下、伸び及び破断強度
の向上というシリコーン物性を保ちながら、従来のシリ
コーン含有アクリル樹脂が到達し得なかったゲル分率の
向上化に成功し、本発明に至った。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、例えば、下記平均組成式(3) AaR2 bSiO(4-a-b)/2 (3) (但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、aは0<a≦3の
整数、bは0≦b<3の整数であって、1≦a+b≦3
を満たす数である。)で表されるオルガノポリシロキサ
ンと、下記平均組成式(4) R3 cR4 dSiO(4-c-d)/2 (4) (但し、式中R3は水素原子又は炭素数1〜6の一価飽
和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素数1〜10の
一価炭化水素基であり、cは0≦c≦3の整数、dは0
≦d≦3の整数であって、1≦c+d≦3を満たす数で
ある。)で表されるオルガノポリシロキサンとの平衡化
反応によって得ることができる下記平均組成式(1) AxR2 ySiO(4-x-y)/2 (1) 〔但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、x,yはx=0.
002〜1.50、y=0〜3.0、1.5≦x+y≦
2.5を満たす数である。〕で示されるアクリル官能基
を有するオルガノポリシロキサン、特に下記一般式
(5)で示される両末端アクリル基含有オルガノポリシ
ロキサンダイマーと下記一般式(6)及び/又は(7)
で示される環状オルガノポリシロキサンとの平衡化反応
によって得ることができる、下記一般式(2)で示され
る両末端アクリル基含有オルガノポリシロキサンが、ア
クリル官能基と結合しないシロキサン成分が減少し、か
つ、他のアクリル化合物との相溶性が高いものであり、
該アクリル基含有オルガノポリシロキサン化合物を配合
した樹脂組成物は、ヤング率の低下、伸び及び破断強度
の向上というシリコーン物性を保ちながら、従来のシリ
コーン含有アクリル樹脂が到達し得なかったゲル分率の
向上化に成功し、本発明に至った。
【0009】
【化4】 (但し、式中R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭
化水素基、R2は水素原子又は同一又は異種の炭素数1
〜10の一価炭化水素基を示し、mは1〜5の整数であ
る。)
化水素基、R2は水素原子又は同一又は異種の炭素数1
〜10の一価炭化水素基を示し、mは1〜5の整数であ
る。)
【0010】
【化5】 (但し、式中R3は水素原子又は炭素数1〜6の一価飽
和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素数1〜10の
一価炭化水素基であって、好ましくは分子中に少なくと
も一個の芳香族炭化水素基を含有する。p,qは3〜8
の整数である。)
和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素数1〜10の
一価炭化水素基であって、好ましくは分子中に少なくと
も一個の芳香族炭化水素基を含有する。p,qは3〜8
の整数である。)
【0011】
【化6】 (但し、式中R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭
化水素基、R2は水素原子又は同一又は異種の炭素数1
〜10の一価炭化水素基を示し、mは1〜5の整数、n
は100〜1000の整数である。)
化水素基、R2は水素原子又は同一又は異種の炭素数1
〜10の一価炭化水素基を示し、mは1〜5の整数、n
は100〜1000の整数である。)
【0012】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係る放射線硬化型樹脂組成物は、(A)少なく
とも1個、好ましくは両末端にアクリル官能基を有する
オルガノポリシロキサン、(B)光重合開始剤を含有
し、放射線硬化することにより、ゲル分率が85重量%
以上、好ましくは85〜97重量%、更に好ましくは9
0〜97重量%である硬化物を与えるものである。
本発明に係る放射線硬化型樹脂組成物は、(A)少なく
とも1個、好ましくは両末端にアクリル官能基を有する
オルガノポリシロキサン、(B)光重合開始剤を含有
し、放射線硬化することにより、ゲル分率が85重量%
以上、好ましくは85〜97重量%、更に好ましくは9
0〜97重量%である硬化物を与えるものである。
【0013】ここで、ゲル分率とは、硬化後の樹脂を2
−ブタノンを用いて12時間ソックスレー抽出を行い、
残留する樹脂を100℃,2時間減圧乾燥することによ
って得られる樹脂の重量を測定して初期樹脂重量との比
で示した尺度である。硬化樹脂のゲル分率が低いと樹脂
強度の低下などが起こり、好ましくない。ゲル分率が8
5重量%以上であることによって、経時での樹脂の伸
び、強度の変化率が低い性能を有する。
−ブタノンを用いて12時間ソックスレー抽出を行い、
残留する樹脂を100℃,2時間減圧乾燥することによ
って得られる樹脂の重量を測定して初期樹脂重量との比
で示した尺度である。硬化樹脂のゲル分率が低いと樹脂
強度の低下などが起こり、好ましくない。ゲル分率が8
5重量%以上であることによって、経時での樹脂の伸
び、強度の変化率が低い性能を有する。
【0014】このようなゲル分率を与えるオルガノポリ
シロキサン(A)としては、下記平均組成式(1)で示
されるアクリル官能基を有するオルガノポリシロキサ
ン、特に下記一般式(2)で示される両末端アクリル基
含有オルガノポリシロキサンが好ましい。
シロキサン(A)としては、下記平均組成式(1)で示
されるアクリル官能基を有するオルガノポリシロキサ
ン、特に下記一般式(2)で示される両末端アクリル基
含有オルガノポリシロキサンが好ましい。
【0015】
【化7】 〔但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、x,yはx=0.
002〜1.50、y=0〜3.0、1.5≦x+y≦
2.5を満たす数である。また、nは100〜1000
の整数である。〕
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、x,yはx=0.
002〜1.50、y=0〜3.0、1.5≦x+y≦
2.5を満たす数である。また、nは100〜1000
の整数である。〕
【0016】ここで、R1は、水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基等の一価炭化水素基であり、特に水素原
子あるいはメチル基が例示されるが、放射線硬化時の反
応速度の点から水素原子が最も望ましい。
6のアルキル基等の一価炭化水素基であり、特に水素原
子あるいはメチル基が例示されるが、放射線硬化時の反
応速度の点から水素原子が最も望ましい。
【0017】R2としては、水素原子又は炭素数1〜1
0、特に1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル
基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のア
ラルキル基などが挙げられ、具体的にはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、フェニル基が例示され、
特にメチル基及びフェニル基が工業的に好ましい。また
この場合、更に他のアクリル系化合物との溶解性を高め
る上でフェニル基やβ−フェニルエチル基、α−メチル
−β−フェニルエチル基等の芳香族系炭化水素基をフェ
ニル含有量がR2の合計量に対して15〜25モル%と
なるように含有させることが好ましい。この場合、オル
ガノポリシロキサン(A)の屈折率が1.44〜1.5
1となり、他の(メタ)アクリル系希釈剤との相溶性が
向上する。
0、特に1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル
基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のア
ラルキル基などが挙げられ、具体的にはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、フェニル基が例示され、
特にメチル基及びフェニル基が工業的に好ましい。また
この場合、更に他のアクリル系化合物との溶解性を高め
る上でフェニル基やβ−フェニルエチル基、α−メチル
−β−フェニルエチル基等の芳香族系炭化水素基をフェ
ニル含有量がR2の合計量に対して15〜25モル%と
なるように含有させることが好ましい。この場合、オル
ガノポリシロキサン(A)の屈折率が1.44〜1.5
1となり、他の(メタ)アクリル系希釈剤との相溶性が
向上する。
【0018】オルガノポリシロキサン(A)の重合度n
としては100〜1000が好ましく、100未満では
硬化被膜の可撓性が不足し、1000を超えると他のア
クリル系化合物との溶解性に乏しくなるおそれがある。
特に好ましくは150〜500の範囲である。
としては100〜1000が好ましく、100未満では
硬化被膜の可撓性が不足し、1000を超えると他のア
クリル系化合物との溶解性に乏しくなるおそれがある。
特に好ましくは150〜500の範囲である。
【0019】この場合、式(2)のオルガノポリシロキ
サンは、シロキサン鎖が100〜1000という直鎖状
であり、その両末端にアクリル基を有していることか
ら、放射線での硬化性に優れており、また硬化後の可撓
性付与に優れる。フェニル基を含有する環状オルガノポ
リシロキサンを用いてフェニル基を導入することによ
り、他の(メタ)アクリル系化合物と相溶し、放射線硬
化後の被膜透明性にも優れる。
サンは、シロキサン鎖が100〜1000という直鎖状
であり、その両末端にアクリル基を有していることか
ら、放射線での硬化性に優れており、また硬化後の可撓
性付与に優れる。フェニル基を含有する環状オルガノポ
リシロキサンを用いてフェニル基を導入することによ
り、他の(メタ)アクリル系化合物と相溶し、放射線硬
化後の被膜透明性にも優れる。
【0020】上記オルガノポリシロキサン(A)は、下
記平均組成式(3) AaR2 bSiO(4-a-b)/2 (3) (但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、aは0<a≦3の
整数、bは0≦b<3の整数であって、1≦a+b≦3
を満たす数である。)で表されるオルガノポリシロキサ
ンと、下記平均組成式(4) R3 cR4 dSiO(4-c-d)/2 (4) (但し、式中R3は水素原子又は炭素数1〜6の一価飽
和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素数1〜10の
一価炭化水素基であって、好ましくは分子中に少なくと
も一個の芳香族炭化水素基を含有する。cは0≦c≦3
の整数、dは0≦d≦3の整数であって、1≦c+d≦
3を満たす数である。)で表されるオルガノポリシロキ
サンとを平衡化反応させることによって得ることができ
る。特に、式(2)のオルガノポリシロキサンは、下記
一般式(5)で示される両末端アクリル基含有オルガノ
ポリシロキサンダイマーと、下記一般式(6)及び/又
は(7)の環状オルガノポリシロキサンとを平衡化反応
させることによって得ることができる。
記平均組成式(3) AaR2 bSiO(4-a-b)/2 (3) (但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、aは0<a≦3の
整数、bは0≦b<3の整数であって、1≦a+b≦3
を満たす数である。)で表されるオルガノポリシロキサ
ンと、下記平均組成式(4) R3 cR4 dSiO(4-c-d)/2 (4) (但し、式中R3は水素原子又は炭素数1〜6の一価飽
和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素数1〜10の
一価炭化水素基であって、好ましくは分子中に少なくと
も一個の芳香族炭化水素基を含有する。cは0≦c≦3
の整数、dは0≦d≦3の整数であって、1≦c+d≦
3を満たす数である。)で表されるオルガノポリシロキ
サンとを平衡化反応させることによって得ることができ
る。特に、式(2)のオルガノポリシロキサンは、下記
一般式(5)で示される両末端アクリル基含有オルガノ
ポリシロキサンダイマーと、下記一般式(6)及び/又
は(7)の環状オルガノポリシロキサンとを平衡化反応
させることによって得ることができる。
【0021】
【化8】 (但し、式中R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭
化水素基、R2は水素原子又は同一又は異種の炭素数1
〜10の一価炭化水素基、R3は水素原子又は炭素数1
〜6の一価飽和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素
数1〜10の一価炭化水素基であって、好ましくは分子
中に少なくとも一個の芳香族炭化水素基を含有する。m
は1〜5の整数、p,qは3〜8の整数である。)
化水素基、R2は水素原子又は同一又は異種の炭素数1
〜10の一価炭化水素基、R3は水素原子又は炭素数1
〜6の一価飽和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素
数1〜10の一価炭化水素基であって、好ましくは分子
中に少なくとも一個の芳香族炭化水素基を含有する。m
は1〜5の整数、p,qは3〜8の整数である。)
【0022】ここで、置換基R1,R2は、前記オルガノ
ポリシロキサン(A)で説明した通りであり、特にR1
は水素原子であり、R2はメチル基であることが好まし
く、これは、特に一般式(5)に示したような両末端ア
クリル基含有のジシロキサンにおいて、オルガノポリシ
ロキサン(5)の精製純度を高める上で有効である。m
の値は1〜5の整数であるが、好ましくは2である。な
お、オルガノポリシロキサン(5)はビス(クロロエチ
ル)テトラメチルジシロキサンとアクリル酸のアルカリ
塩との脱塩反応により合成され、蒸留することによって
純度95%以上で得ることができる。
ポリシロキサン(A)で説明した通りであり、特にR1
は水素原子であり、R2はメチル基であることが好まし
く、これは、特に一般式(5)に示したような両末端ア
クリル基含有のジシロキサンにおいて、オルガノポリシ
ロキサン(5)の精製純度を高める上で有効である。m
の値は1〜5の整数であるが、好ましくは2である。な
お、オルガノポリシロキサン(5)はビス(クロロエチ
ル)テトラメチルジシロキサンとアクリル酸のアルカリ
塩との脱塩反応により合成され、蒸留することによって
純度95%以上で得ることができる。
【0023】R3は、水素原子又は炭素数1〜6の直鎖
状、分岐状又は環状の一価飽和炭化水素基であるが、特
にメチル基又はエチル基から選択される飽和炭化水素基
であることが好ましく、工業的にはメチル基が一般的に
用いられ、容易に入手することが可能である。pは3〜
8の整数であるが、好ましくは3〜4の整数であって、
更に好ましくは3であることがその反応性の点から望ま
しい。
状、分岐状又は環状の一価飽和炭化水素基であるが、特
にメチル基又はエチル基から選択される飽和炭化水素基
であることが好ましく、工業的にはメチル基が一般的に
用いられ、容易に入手することが可能である。pは3〜
8の整数であるが、好ましくは3〜4の整数であって、
更に好ましくは3であることがその反応性の点から望ま
しい。
【0024】R4としては、炭素数1〜10、特に1〜
6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、炭素数6〜
10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基など
が挙げられ、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、フェニル基が例示される。特にメチル基
及びフェニル基が工業的に好ましい。また、フェニル含
有量がR4全体に対して15〜100モル%となるよう
に含有させることが好ましい。qは3〜8の整数である
が、好ましくは3〜4の整数であって、更に好ましくは
3であることがその反応性の点から望ましい。
6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、炭素数6〜
10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基など
が挙げられ、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、フェニル基が例示される。特にメチル基
及びフェニル基が工業的に好ましい。また、フェニル含
有量がR4全体に対して15〜100モル%となるよう
に含有させることが好ましい。qは3〜8の整数である
が、好ましくは3〜4の整数であって、更に好ましくは
3であることがその反応性の点から望ましい。
【0025】なお、環状オルガノポリシロキサン(6)
としては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサンが好ましく、環状オルガ
ノポリシロキサン(7)としては、1,1−ジフェニル
−3,3,5,5−テトラメチルシクロトリシロキサ
ン、1−フェニル−1,3,3,5,5−ペンタメチル
シクロトリシロキサン、ヘキサフェニルシクロトリシロ
キサン、特にジクロロテトラメチルジシロキサンとジフ
ェニルシランジオールとの加水分解反応あるいはテトラ
メチルジシロキサンジオールとジフェニルジクロロシラ
ンとの加水分解によって得られるジフェニルテトラメチ
ルシクロトリシロキサンが好ましい。
としては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサンが好ましく、環状オルガ
ノポリシロキサン(7)としては、1,1−ジフェニル
−3,3,5,5−テトラメチルシクロトリシロキサ
ン、1−フェニル−1,3,3,5,5−ペンタメチル
シクロトリシロキサン、ヘキサフェニルシクロトリシロ
キサン、特にジクロロテトラメチルジシロキサンとジフ
ェニルシランジオールとの加水分解反応あるいはテトラ
メチルジシロキサンジオールとジフェニルジクロロシラ
ンとの加水分解によって得られるジフェニルテトラメチ
ルシクロトリシロキサンが好ましい。
【0026】平衡化反応は、酸触媒を用いて行うことが
好ましい。酸平衡化反応は公知の反応条件で行われる
が、特に一般式(7)のオルガノポリシロキサンとし
て、フェニル基含有環状オルガノポリシロキサンを用い
るような場合、これが固体状であるため、50〜70℃
に加熱して反応を開始するのが好ましい。しかしなが
ら、酸平衡化反応に溶剤を用いる場合にはこの温度範囲
としなくてもよく、室温で反応を行うことができる。平
衡化反応後、常法により中和を行い、更に揮発分を減圧
留去して得ることができる。
好ましい。酸平衡化反応は公知の反応条件で行われる
が、特に一般式(7)のオルガノポリシロキサンとし
て、フェニル基含有環状オルガノポリシロキサンを用い
るような場合、これが固体状であるため、50〜70℃
に加熱して反応を開始するのが好ましい。しかしなが
ら、酸平衡化反応に溶剤を用いる場合にはこの温度範囲
としなくてもよく、室温で反応を行うことができる。平
衡化反応後、常法により中和を行い、更に揮発分を減圧
留去して得ることができる。
【0027】上述したように、フェニル基含有環状オル
ガノポリシロキサンの配合量は、アクリル基含有オルガ
ノポリシロキサン(A)のフェニル含有量がR2全体に
対して5〜50モル%となるようにすることが好まし
く、更に好ましくは15〜25モル%である。この範囲
にすることによって、他のアクリルモノマーとの相溶性
が向上し、透明性を増加させることができる。
ガノポリシロキサンの配合量は、アクリル基含有オルガ
ノポリシロキサン(A)のフェニル含有量がR2全体に
対して5〜50モル%となるようにすることが好まし
く、更に好ましくは15〜25モル%である。この範囲
にすることによって、他のアクリルモノマーとの相溶性
が向上し、透明性を増加させることができる。
【0028】本発明のオルガノポリシロキサン(A)を
主成分としてなる放射線硬化型樹脂組成物は、放射線硬
化性希釈剤を併用することによって放射線硬化型樹脂組
成物の粘度を下げることが可能であり、これによって自
動塗布装置などにおける流れ性が良好となり、製造上有
利となる。希釈剤としては、以下のような化合物が挙げ
られる。単官能型の希釈剤としては、アクリル酸、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イ
ソボルニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ジメチル
アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカ
プロラクタム、アクリロイルモルホリン、N−ビニルイ
ミダゾールなどが挙げられ、多官能型の希釈剤として
は、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ポリエチレン(プロピレ
ン)グリコールジアクリレートなどが挙げられる。
主成分としてなる放射線硬化型樹脂組成物は、放射線硬
化性希釈剤を併用することによって放射線硬化型樹脂組
成物の粘度を下げることが可能であり、これによって自
動塗布装置などにおける流れ性が良好となり、製造上有
利となる。希釈剤としては、以下のような化合物が挙げ
られる。単官能型の希釈剤としては、アクリル酸、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イ
ソボルニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ジメチル
アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカ
プロラクタム、アクリロイルモルホリン、N−ビニルイ
ミダゾールなどが挙げられ、多官能型の希釈剤として
は、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ポリエチレン(プロピレ
ン)グリコールジアクリレートなどが挙げられる。
【0029】本発明の放射線硬化型樹脂組成物は、更に
光重合開始剤を添加して使用する。例えば、2,2−ジ
エトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、p−メトキ
シベンゾフェノン、ベンゾイルメチルエーテル、4−ク
ロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェ
ノン、アセトフェノン、プロピオフェノン、キサント
ン、ベンゾイル、ベンジル、ナフトキノン、4−メチル
アセトフェノン、アントラキノン、過安息香酸t−ブチ
ル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイド(TPO)、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−
1(イルガキュア907)、2−ベンジル−2−ジメチ
ルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン−
1(イルガキュア369)、ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン(イルガキュア184)、3,6−ビス
(2−モルホリノイソブチル)−9−ブチルカルバゾー
ル(A−CURE3)、ビス(2,6−ジメトキシベン
ゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィン
オキサイド(BDTPO)、チオキサントン誘導体等を
挙げることができる。これらは単独あるいは混合物で用
いられ、例えば混合物ではチバガイギー社製のイルガキ
ュア1700あるいはイルガキュア149が市販されて
いる。
光重合開始剤を添加して使用する。例えば、2,2−ジ
エトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、p−メトキ
シベンゾフェノン、ベンゾイルメチルエーテル、4−ク
ロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェ
ノン、アセトフェノン、プロピオフェノン、キサント
ン、ベンゾイル、ベンジル、ナフトキノン、4−メチル
アセトフェノン、アントラキノン、過安息香酸t−ブチ
ル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイド(TPO)、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−
1(イルガキュア907)、2−ベンジル−2−ジメチ
ルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン−
1(イルガキュア369)、ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン(イルガキュア184)、3,6−ビス
(2−モルホリノイソブチル)−9−ブチルカルバゾー
ル(A−CURE3)、ビス(2,6−ジメトキシベン
ゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィン
オキサイド(BDTPO)、チオキサントン誘導体等を
挙げることができる。これらは単独あるいは混合物で用
いられ、例えば混合物ではチバガイギー社製のイルガキ
ュア1700あるいはイルガキュア149が市販されて
いる。
【0030】更に、添加剤としてBHTなどの酸化防止
剤や安定剤を併用することによって、長期の安定性を向
上することが可能である。
剤や安定剤を併用することによって、長期の安定性を向
上することが可能である。
【0031】本発明のアクリル基含有オルガノポリシロ
キサン(A)を可撓性付与剤として使用する場合、オル
ガノポリシロキサン(A)100重量部に対して、光重
合開始剤を0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5
重量部添加して硬化することが可能である。また、希釈
剤を0〜400重量部添加して使用することが可能であ
るが、好ましくは100〜300重量部添加される。1
00重量部未満では樹脂組成物の粘度が高くなりすぎる
ため自動供給装置などでの使用に対して不利となり、ま
た多すぎるとオルガノポリシロキサン(A)の効果が低
下するので好ましくない。
キサン(A)を可撓性付与剤として使用する場合、オル
ガノポリシロキサン(A)100重量部に対して、光重
合開始剤を0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5
重量部添加して硬化することが可能である。また、希釈
剤を0〜400重量部添加して使用することが可能であ
るが、好ましくは100〜300重量部添加される。1
00重量部未満では樹脂組成物の粘度が高くなりすぎる
ため自動供給装置などでの使用に対して不利となり、ま
た多すぎるとオルガノポリシロキサン(A)の効果が低
下するので好ましくない。
【0032】使用される放射線としては、電子線、α
線、β線、γ線、又は水銀アーク、中圧水銀ランプ、高
圧水銀ランプから発生する紫外線などが例示される。硬
化可能な線量は、電子線で2〜5Mrad程度、紫外線
では例えば2kWの高圧水銀灯(80W/cm)を使用
し、8cmの距離から0.1〜20秒程度照射すればよ
い。
線、β線、γ線、又は水銀アーク、中圧水銀ランプ、高
圧水銀ランプから発生する紫外線などが例示される。硬
化可能な線量は、電子線で2〜5Mrad程度、紫外線
では例えば2kWの高圧水銀灯(80W/cm)を使用
し、8cmの距離から0.1〜20秒程度照射すればよ
い。
【0033】本発明の放射線硬化型樹脂組成物は、優れ
た紫外線硬化性又は電子線硬化性を有し、硬化被膜に可
撓性、滑り性、撥水性等を付与することが可能であり、
一般に硬くて脆いとされる放射線硬化型樹脂にフレキシ
ビリティを与えることができ、工業的に有用である。
た紫外線硬化性又は電子線硬化性を有し、硬化被膜に可
撓性、滑り性、撥水性等を付与することが可能であり、
一般に硬くて脆いとされる放射線硬化型樹脂にフレキシ
ビリティを与えることができ、工業的に有用である。
【0034】従って、本発明の放射線硬化型樹脂組成物
は、離型性コーティング剤、撥水性コーティング剤、保
護コーティング剤、各種インキ、塗料等の分野に好適に
応用することができる。
は、離型性コーティング剤、撥水性コーティング剤、保
護コーティング剤、各種インキ、塗料等の分野に好適に
応用することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0036】〔実施例,比較例〕アクリル基含有オルガノポリシロキサン(A)の合成方
法 オルガノポリシロキサン1 1,3−ビス(アクリロキシメチル)−テトラメチルジ
シロキサン100重量部、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン1960重量部、1,1−ジフェニル−3,
3,5,5−テトラメチルシクロトリシロキサン458
2重量部を反応器に仕込み、60℃においてトリフルオ
ロメタンスルホン酸7重量部を添加して24時間平衡化
反応を行った。重曹で中和した後、活性炭で処理して濾
過を行った。150℃/5mmHgの条件下で揮発成分
を留去してオルガノポリシロキサン1を得た。物性値を
表1に示す。
法 オルガノポリシロキサン1 1,3−ビス(アクリロキシメチル)−テトラメチルジ
シロキサン100重量部、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン1960重量部、1,1−ジフェニル−3,
3,5,5−テトラメチルシクロトリシロキサン458
2重量部を反応器に仕込み、60℃においてトリフルオ
ロメタンスルホン酸7重量部を添加して24時間平衡化
反応を行った。重曹で中和した後、活性炭で処理して濾
過を行った。150℃/5mmHgの条件下で揮発成分
を留去してオルガノポリシロキサン1を得た。物性値を
表1に示す。
【0037】オルガノポリシロキサン2 1,3−ビス(アクリル酸エチル)−テトラメチルジシ
ロキサン100重量部と1−フェニル−1,3,3,
5,5−ペンタメチルシクロトリシロキサン6300重
量部を反応器に仕込み、60℃においてトリフルオロメ
タンスルホン酸7重量部を添加して24時間平衡化反応
を行った。重曹で中和した後、活性炭で処理して濾過を
行った。150℃/5mmHgの条件下で揮発成分を留
去してオルガノポリシロキサン2を得た。物性値を表1
に示す。
ロキサン100重量部と1−フェニル−1,3,3,
5,5−ペンタメチルシクロトリシロキサン6300重
量部を反応器に仕込み、60℃においてトリフルオロメ
タンスルホン酸7重量部を添加して24時間平衡化反応
を行った。重曹で中和した後、活性炭で処理して濾過を
行った。150℃/5mmHgの条件下で揮発成分を留
去してオルガノポリシロキサン2を得た。物性値を表1
に示す。
【0038】オルガノポリシロキサン3 1,3−ジハイドロジェンテトラメチルジシロキサン1
00重量部、オクタメチルシクロテトラシロキサン87
25重量部とオクタフェニルシクロテトラシロキサン5
910重量部を反応器に仕込み、30℃においてトリフ
ルオロメタンスルホン酸7重量部を添加して24時間平
衡化反応を行った。重曹で中和した後、活性炭で処理し
て濾過を行った。250℃/5mmHgの条件下で揮発
成分を留去してα,ω−ジハイドロジェンメチルフェニ
ルポリシロキサンを得た。更に、このα,ω−ジハイド
ロジェンメチルフェニルポリシロキサンとTMPTA
(プロピルトリアクリレート)とをトリストリフェニル
フォスフィンロジウム(I)クロライドを用いて80℃
にて付加反応を行い、150℃/5mmHgの条件下で
揮発成分を留去してオルガノポリシロキサン3を得た。
物性値を表1に示す。
00重量部、オクタメチルシクロテトラシロキサン87
25重量部とオクタフェニルシクロテトラシロキサン5
910重量部を反応器に仕込み、30℃においてトリフ
ルオロメタンスルホン酸7重量部を添加して24時間平
衡化反応を行った。重曹で中和した後、活性炭で処理し
て濾過を行った。250℃/5mmHgの条件下で揮発
成分を留去してα,ω−ジハイドロジェンメチルフェニ
ルポリシロキサンを得た。更に、このα,ω−ジハイド
ロジェンメチルフェニルポリシロキサンとTMPTA
(プロピルトリアクリレート)とをトリストリフェニル
フォスフィンロジウム(I)クロライドを用いて80℃
にて付加反応を行い、150℃/5mmHgの条件下で
揮発成分を留去してオルガノポリシロキサン3を得た。
物性値を表1に示す。
【0039】オルガノポリシロキサン4 1,3−ビス(3−アミノプロピル)−テトラメチルジ
シロキサン100重量部、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン3580重量部とメチルフェニルシクロポリシ
ロキサン(環状体混合物)4387重量部を反応器に仕
込み、カリウムシリコネート1重量部を添加して平衡化
反応を行った後、酢酸にて中和を行い、α,ω−ジアミ
ノプロピルメチルフェニルポリシロキサンを合成した。
更に、アクリル酸クロライドとのアミド化反応を行い、
150℃/5mmHgの条件下で揮発成分を留去して、
α,ω−ジ(アクリル酸アミドプロピル)メチルフェニ
ルポリシロキサン(オルガノポリシロキサン4)を得
た。物性値を表1に示す。
シロキサン100重量部、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン3580重量部とメチルフェニルシクロポリシ
ロキサン(環状体混合物)4387重量部を反応器に仕
込み、カリウムシリコネート1重量部を添加して平衡化
反応を行った後、酢酸にて中和を行い、α,ω−ジアミ
ノプロピルメチルフェニルポリシロキサンを合成した。
更に、アクリル酸クロライドとのアミド化反応を行い、
150℃/5mmHgの条件下で揮発成分を留去して、
α,ω−ジ(アクリル酸アミドプロピル)メチルフェニ
ルポリシロキサン(オルガノポリシロキサン4)を得
た。物性値を表1に示す。
【0040】オルガノポリシロキサン5 1,3−ビス(アクリロキシメチル)−テトラメチルジ
シロキサン100重量部、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン3872重量部とオクタフェニルシクロテトラ
シロキサン2623重量部を反応器に仕込み、30℃に
おいてトリフルオロメタンスルホン酸7重量部を添加し
て24時間平衡化反応を行った。重曹で中和した後、活
性炭で処理して濾過を行った。150℃/5mmHgの
条件下で揮発成分を留去してオルガノポリシロキサン5
を得た。物性値を表1に示す。
シロキサン100重量部、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン3872重量部とオクタフェニルシクロテトラ
シロキサン2623重量部を反応器に仕込み、30℃に
おいてトリフルオロメタンスルホン酸7重量部を添加し
て24時間平衡化反応を行った。重曹で中和した後、活
性炭で処理して濾過を行った。150℃/5mmHgの
条件下で揮発成分を留去してオルガノポリシロキサン5
を得た。物性値を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】次に、上で得られたアクリル基含有オルガ
ノポリシロキサン100重量部、光重合開始剤3重量部
の混合物を紫外線によって硬化した後の物性値を表2に
示す。ヤング率の測定は、25℃において試験速度1m
m/分で行い、伸び率及び強度の測定は試験速度50m
m/分で行った。光重合開始剤としてはチバガイギー社
製イルガキュア1700を使用した。
ノポリシロキサン100重量部、光重合開始剤3重量部
の混合物を紫外線によって硬化した後の物性値を表2に
示す。ヤング率の測定は、25℃において試験速度1m
m/分で行い、伸び率及び強度の測定は試験速度50m
m/分で行った。光重合開始剤としてはチバガイギー社
製イルガキュア1700を使用した。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明の両末端アクリル基含有オルガノ
ポリシロキサンを主成分とするアクリル系放射線硬化型
樹脂組成物は、可撓性に優れた硬化物を与える。
ポリシロキサンを主成分とするアクリル系放射線硬化型
樹脂組成物は、可撓性に優れた硬化物を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J027 AF05 AJ02 BA01 CB10 CC05 CD08 4J038 DL031 DL121 FA082 FA092 FA122 FA132 FA152 FA172 JA33 JC18 JC22 KA03 NA12 PA17
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも1個のアクリル官能基を有す
るオルガノポリシロキサン(A)と光重合開始剤(B)
とを含有し、かつ放射線硬化物中のゲル分率が85重量
%以上である放射線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項2】 オルガノポリシロキサン(A)が、下記
平均組成式(1) AxR2 ySiO(4-x-y)/2 (1) 〔但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、x,yはx=0.
002〜1.50、y=0〜3.0、1.5≦x+y≦
2.5を満たす数である。〕で示されるアクリル官能基
を有するオルガノポリシロキサンである請求項1記載の
放射線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項3】 オルガノポリシロキサン(A)が、下記
一般式(2) 【化1】 (但し、式中R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭
化水素基、R2は水素原子又は同一又は異種の炭素数1
〜10の一価炭化水素基を示し、mは1〜5の整数、n
は100〜1000の整数である。)で示される両末端
アクリル基含有オルガノポリシロキサンである請求項2
記載の放射線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項4】 オルガノポリシロキサン(A)が、下記
平均組成式(3) AaR2 bSiO(4-a-b)/2 (3) (但し、式中Aは−(CH2)m−OCOCR1=CH
2(R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭化水素基、
mは1〜5の整数)、R2は水素原子又は同一又は異種
の炭素数1〜10の一価炭化水素基、aは0<a≦3の
整数、bは0≦b<3の整数であって、1≦a+b≦3
を満たす数である。)で表されるオルガノポリシロキサ
ンと、下記平均組成式(4) R3 cR4 dSiO(4-c-d)/2 (4) (但し、式中R3は水素原子又は炭素数1〜6の一価飽
和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素数1〜10の
一価炭化水素基であり、cは0≦c≦3の整数、dは0
≦d≦3の整数であって、1≦c+d≦3を満たす数で
ある。)で表されるオルガノポリシロキサンとの平衡化
反応によって得られたアクリル官能基を有するオルガノ
ポリシロキサンである請求項2又は3記載の放射線硬化
型樹脂組成物。 - 【請求項5】 オルガノポリシロキサン(A)が、下記
一般式(5) 【化2】 (但し、式中R1は水素原子又は炭素数1〜6の一価炭
化水素基、R2は水素原子又は同一又は異種の炭素数1
〜10の一価炭化水素基を示し、mは1〜5の整数であ
る。)で示される両末端アクリル基含有オルガノポリシ
ロキサンダイマーと、下記一般式(6)及び/又は
(7) 【化3】 (但し、式中R3は水素原子又は炭素数1〜6の一価飽
和炭化水素基、R4は同一又は異種の炭素数1〜10の
一価炭化水素基であり、p,qは3〜8の整数であ
る。)で示される環状オルガノポリシロキサンとの平衡
化反応によって得られたアクリル基含有オルガノポリシ
ロキサンである請求項2又は3記載の放射線硬化型樹脂
組成物。 - 【請求項6】 環状オルガノポリシロキサン(6)がヘ
キサメチルシクロトリシロキサン及び/又はオクタメチ
ルシクロテトラシロキサンであり、環状オルガノポリシ
ロキサン(7)が1,1−ジフェニル−3,3,5,5
−テトラメチルシクロトリシロキサン、1−フェニル−
1,3,3,5,5−ペンタメチルシクロトリシロキサ
ン及びヘキサフェニルシクロトリシロキサンから選ばれ
る1種又は2種以上である請求項5記載の放射線硬化型
樹脂組成物。 - 【請求項7】 オルガノポリシロキサン(A)が、両末
端アクリル基含有オルガノポリシロキサンダイマー
(5)と、ヘキサメチルシクロトリシロキサン及び/又
はオクタメチルシクロテトラシロキサンと、1,1−ジ
フェニル−3,3,5,5−テトラメチルシクロトリシ
ロキサン、1−フェニル−1,3,3,5,5−ペンタ
メチルシクロトリシロキサン及びヘキサフェニルシクロ
トリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上とを酸触
媒を用いて平衡化反応を行い、中和後に低沸分を留去す
ることによって得られたアクリル基含有オルガノポリシ
ロキサンである請求項6記載の放射線硬化型樹脂組成
物。
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