JP2000016968A - 含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステルおよび潤滑剤組成物、ならびに磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステルおよび潤滑剤組成物、ならびに磁気記録媒体およびその製造方法

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JP2000016968A
JP2000016968A JP18479098A JP18479098A JP2000016968A JP 2000016968 A JP2000016968 A JP 2000016968A JP 18479098 A JP18479098 A JP 18479098A JP 18479098 A JP18479098 A JP 18479098A JP 2000016968 A JP2000016968 A JP 2000016968A
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JP18479098A
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Yukikazu Ochi
幸和 大地
Kenji Kuwabara
賢次 桑原
Tetsuo Fuchi
鉄男 渕
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温低湿度環境下から高温高湿度環境下ま
で、幅広い環境下において優れた潤滑性を呈する化合物
を提供する。 【解決手段】 赤外分光分析においてカルボン酸の17
05cm-1の吸収ピークが現れる、一般式(a)で示さ
れる含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステルおよ
びこれを含んで成る潤滑剤組成物、ならびにこの潤滑剤
組成物を潤滑剤層に含有する磁気記録媒体およびこの潤
滑剤組成物を特定の溶媒に溶解して調製した塗布液を用
いて潤滑剤層を形成する工程を含む磁気記録媒体の製造
方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高精度な潤滑性が要
求される精密機械もしくは精密部品等に使用する潤滑
剤、界面活性剤、離型剤もしくは防錆剤等として有用な
新規な含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステル、
ならびにその化合物を使用する潤滑剤組成物、その組成
物を使用する磁気記録媒体及びその磁気記録媒体の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】機械装置および部品の小型化および高精
度化に伴い、それらの摺動部における潤滑形態も流体潤
滑から境界潤滑へと移行してきている。とりわけ、VT
Rおよび磁気ディスク等の電子機器および電子部品等に
おいては、記録密度の向上を目的とした強磁性金属薄膜
の採用により、磁気テープもしくは磁気ディスクと磁気
ヘッドとの摺動には高精度の潤滑が必要となってきた。
例えば、蒸着テープやハードディスクでは耐久性と信頼
性を確保しながら磁気記録媒体と磁気ヘッドとのスペー
シングロスを極力小さくして高出力化を図るために、磁
性層表面の潤滑剤層はわずか数10Åの厚さとなるよう
に形成される。したがって、この潤滑剤層を形成する材
料として、より優れた潤滑性を有する有機化合物の開発
が重要な課題となっている。
【0003】金属薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤とし
て、例えば(化12):
【化12】C1835OCOC917 で示される含フッ素長鎖カルボン酸エステル(特開昭6
2−46431号公報参照)あるいは(化13):
【化13】 で示される含フッ素ジカルボン酸のモノエステルを使用
することが提案されている(特開昭61−107529
号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の(化1
2)で示される含フッ素長鎖カルボン酸エステルの潤滑
剤は高温度の環境下で潤滑性が低下し、(化13)で示
される含フッ素ジカルボン酸のモノエステルの潤滑剤は
低湿度の環境下で潤滑性が低下するという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記問題に鑑み、幅広い環境条件
下において優れた潤滑性を維持することが可能な潤滑剤
組成物を構成し得る化合物、その化合物を含む潤滑剤組
成物、ならびにその潤滑剤組成物を用いた磁気記録媒体
およびその製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、特定
の構造を有する含フッ素化合物である。その構造によ
り、例えば、この化合物を含む潤滑剤組成物を用いて磁
気記録媒体の潤滑剤層を形成した場合、優れた潤滑性、
ならびに優れた走行性および耐久性を呈する磁気記録媒
体を得ることができる。
【0007】本発明は、一般式(a):
【化14】 (式中、R1はアルキル基もしくはアルケニル基であ
り、R2はフルオロアルキル基であり、R3はOもしくは
Sであり、R4はSもしくはSCx2xS(xは1〜5の
整数である)であり、mは1〜6の整数であり、nは1
〜30の整数であり、aは0もしくは1であり、bは0
もしくは1であり、cは1〜12の整数である。)で示
される含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステル
(以下、この化合物を単に含フッ素化合物という場合が
ある)を提供することを第一の要旨とする。
【0008】上記一般式から明らかなとおり、本発明の
含フッ素化合物は、一の分子内に、1個のフルオロアル
キレンオキサイド鎖を有するフルオロアルキル末端基、
1個の脂肪族炭化水素末端基、すなわちアルキル末端基
もしくはアルケニル末端基、およびカルボキシル基を有
する構造である。すなわち、この化合物は一のカルボキ
シル基を有する含フッ素アルキルカルボン酸モノエステ
ルともいえるものである。この構造により、本発明の含
フッ素化合物が潤滑剤組成物、特に磁気記録媒体用の潤
滑剤組成物に含まれる場合、その潤滑剤組成物は優れた
潤滑特性を呈するものとなる。従って、本発明は、上記
本発明の含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステル
を潤滑剤組成物用の化合物として提供する。
【0009】一般式(a)で示される含フッ素アルキル
ジカルボン酸のモノエステルは、一般式(b):
【0010】
【化15】 R2(OCm2m)nO(CF2)m-1(CH2)c-R3-H ...(b) (式中、R2はフルオロアルキル基であり、R3はOもし
くはSであり、mは1〜6の整数であり、nは1〜30
の整数であり、cは1〜12の整数である。)で示され
るフルオロアルキレンオキサイド鎖を有するフルオロア
ルキルアルコールまたはフルオロアルキレンオキサイド
鎖を有するフルオロアルキルチオールを出発原料として
合成することが好ましい。
【0011】さらに、本発明は、上記本発明の含フッ素
アルキルジカルボン酸のモノエステルを少なくとも1種
含んで成る潤滑剤組成物を提供することを第二の要旨と
する。本発明の潤滑剤組成物は、特に磁気記録媒体の潤
滑剤層を構成するのに適している。
【0012】本発明の潤滑剤組成物は、少なくとも1種
のパーフルオロポリエーテル系化合物を更に含んでいて
もよい。パーフルオロポリエーテル系化合物もまた潤滑
剤として作用するものであり、これを本発明の含フッ素
化合物とともに用いることで、より優れた潤滑性能を潤
滑剤組成物に付与することができる。
【0013】また、本発明の潤滑剤組成物は、少なくと
も1種の有機リン系化合物を更に含んでいてもよい。す
なわち、本発明の潤滑剤組成物は、本発明の含フッ素化
合物および有機リン系化合物を含む2成分系、もしくは
本発明の含フッ素化合物、上記ポリエーテル系化合物お
よび有機リン系化合物を含む3成分系であってよい。有
機リン系化合物は、防錆剤および/または極圧剤として
作用するとともに、例えば、この組成物が磁気記録媒体
の潤滑剤層に含有される場合には、潤滑剤層と保護膜と
の間の付着強度を向上させる役割をも果たすので、磁気
記録媒体の潤滑性能ならびに耐久性をより向上させるこ
とが可能となる。
【0014】本発明では、一般式(c)、(d)、
(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)およ
び(k):
【0015】
【化16】HP(O)(OCn2n+1)2 ...(c)
【化17】P(OCn2n+1)3 ...(d)
【化18】P(SCn2n+1)3 ...(e)
【化19】O=P(OCn2n+1)3 ...(f)
【化20】S=P(OCn2n+1)3 ...(g)
【化21】O=P(SCn2n+1)3 ...(h)
【化22】S=P(SCn2n+1)3 ...(i)
【化23】(Cn2n+1O)2P(O)OH ...(j)
【化24】(Cn2n+1O)P(O)(OH)2 ...(k) (上記各一般式(c)〜(k)において、nは8〜20
の整数である。)で示される有機リン系化合物から成る
群から選択される有機リン系化合物を用いることが好ま
しい。
【0016】本発明は、非磁性支持体の上に強磁性金属
膜が設けられ、その強磁性金属膜の上に保護膜を介して
潤滑剤層が設けられて成る磁気記録媒体であって、潤滑
剤層が上記潤滑剤組成物を含む磁気記録媒体を提供する
ことを第三の要旨とする。
【0017】本発明の磁気記録媒体において、一般式
(a)で示される本発明の含フッ素アルキルジカルボン
酸のモノエステルが奏する作用は次のとおりであると考
えられるが、これは本発明を何ら拘束するものではな
い。一般式(a)の分子中のフルオロアルキレンオキサ
イド鎖を有するフルオロアルキル末端基は保護膜の表
面、磁気ヘッドの表面、およびテープ走行系の金属部材
の表面に露出してその表面の低エネルギー化に寄与し、
非粘着面を形成する。また、フルオロアルキレンサイド
鎖中のエーテル結合は、剛直な含フッ素炭化水素末端基
に柔軟性を与えて良好な潤滑性を与える役割を果たし、
磁気記録媒体の潤滑剤層が非粘着性と潤滑性とを併せ持
つことを可能にする。
【0018】更に、一般式(a)の分子中のアルキル基
もしくはアルケニル基は柔軟な炭素−炭素結合であるた
め、磁気記録媒体の潤滑剤層の潤滑性をより良好なもの
にする。また、分子中のカルボキシル基は保護膜の表
面、磁気ヘッドの表面およびテープ走行系の金属部材の
表面に強く付着する。そして、分子を構成するこれらの
各部分の相乗効果により、本発明の含フッ素ジカルボン
酸のモノエステルを潤滑剤層に含有する本発明の磁気記
録媒体は、低温低湿度環境から高温高湿度環境までの幅
広い環境下において潤滑性が低下しない。
【0019】本発明は、上記本発明の磁気記録媒体の製
造方法を提供することを第四の要旨とする。本発明の磁
気記録媒体の製造方法は、その潤滑剤層の形成工程に特
徴を有し、それ以外の工程は従来から磁気記録媒体の製
造に用いられている工程を使用することができる。な
お、潤滑剤層の形成工程は、炭化水素系溶媒とアルコー
ル系溶媒との混合有機溶媒に、潤滑剤層を構成する化合
物、すなわち潤滑剤組成物を溶解して調製した塗布液を
保護膜上に塗布する工程を含むことを特徴とするもので
ある。炭化水素系溶媒とアルコール系溶媒とを組み合わ
せた混合溶媒を使用することにより、塗布ムラが極めて
少ない均一な薄い潤滑剤層が形成され得る。
【0020】上記本発明の磁気記録媒体の製造方法にお
いて、炭化水素系溶媒とアルコール系溶媒との混合割合
は重量比で1:9〜9:1の範囲にあることが好まし
い。この範囲で両者を混合することは、塗布ムラを極力
少なくすることを可能とし、またコスト面でも有利であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の含フッ素アルキルジカル
ボン酸のモノエステルは、一般式(a):
【化25】 で示されるものである。一般式(a)において、R
1は、アルキル基もしくはアルケニル基であり、その炭
素数は6〜30、好ましくは10〜24が適している。
炭素数が6より小さい場合もしくは30を越える場合に
は、潤滑性が低下することがある。R2はフルオロアル
キル基、好ましくはパーフルオロアルキル基であり、そ
の炭素数は1〜30、好ましくは1〜8が適している。
mは1〜6の整数である。nは1〜30の整数であり、
好ましくは1〜8の整数である。m、nがこれらの範囲
外であると化合物の潤滑性および保存信頼性が低下する
場合がある。R3は酸素原子または硫黄原子である。R4
は硫黄原子、もしくはxが1〜5の整数であるSCx
2xSである。R4は、好ましくは硫黄原子もしくはSC2
4S(x=2)である。aは0もしくは1であり、b
は0もしくは1である。cは1〜12の整数であり、よ
り優れた潤滑性能を得るためには2〜12の整数である
ことが好ましく、2〜6の整数であることがより好まし
い。
【0022】本発明の含フッ素化合物は、上記一般式
(b)で示されるフルオロアルキレンオキサイド鎖を有
するフルオロアルキルアルコールまたはフルオロアルキ
レンオキサイド鎖を有するフルオロアルキルチオールを
出発原料として合成できる。一般式(b)におけるR2
およびR3が満たすべき条件は、上述の一般式(a)に
おけるR2およびR3が満たすべき条件と同一である。一
般式(b)で示される具体的な化合物は、本発明の含フ
ッ素化合物の製造方法に関する以下の説明において例示
する。
【0023】本発明の含フッ素化合物は、アルキル無水
コハク酸、アルケニル無水コハク酸、アルキルチオ無水
コハク酸もしくはアルケニルチオ無水コハク酸(以下、
これらを総称して単に無水コハク酸という場合がある)
と、フルオロアルキレンオキサイド鎖を有するフルオロ
アルキルアルコールもしくはフルオロアルキレンオキサ
イド鎖を有するフルオロアルキルチオールとを混合加熱
撹拌することにより生成される。加熱は60〜100℃
の範囲内で実施することが好ましい。より好ましい加熱
温度の範囲は80〜90℃である。加熱温度が60℃未
満であると未反応物が残りやすく、100℃を越えると
副生成物が生成される傾向にある。
【0024】本発明の含フッ素化合物の生成に使用でき
るアルキル無水コハク酸、アルケニル無水コハク酸、ア
ルキルチオ無水コハク酸もしくはアルケニルチオ無水コ
ハク酸としては、ドデシル無水コハク酸、トリデシル無
水コハク酸、テトラデシル無水コハク酸、ペンタデシル
無水コハク酸、ヘキサデシル無水コハク酸、ヘプタデシ
ル無水コハク酸、オクタデシル無水コハク酸、ノナデシ
ル無水コハク酸、ドデセニル無水コハク酸、トリデセニ
ル無水コハク酸、テトラデセニル無水コハク酸、ペンタ
デセニル無水コハク酸、ヘキサデセニル無水コハク酸、
ヘプタデセニル無水コハク酸、オクタデセニル無水コハ
ク酸、ノナデセニル無水コハク酸、ドデシルチオ無水コ
ハク酸、トリデシルチオ無水コハク酸、テトラデシルチ
オ無水コハク酸、ペンタデシルチオ無水コハク酸、ヘキ
サデシルチオ無水コハク酸、ヘプタデシルチオ無水コハ
ク酸、オクタデシルチオ無水コハク酸、ノナデシル無水
コハク酸、ドデセニルチオ無水ハク酸、トリデセニルチ
オ無水コハク酸、テトラデセニル無水コハク酸、ペンタ
デセニルチオ無水コハク酸、ヘキサデセニルチオ無水コ
ハク酸、ヘプタデセニルチオ無水コハク酸、オクタデセ
ニルチオ無水コハク酸およびノナデセニルチオ無水コハ
ク酸がある。
【0025】フルオロアルキレンオキサイド鎖を有する
フルオロアルキルアルコールもしくはフルオロアルキレ
ンオキサイド鎖を有するフルオロアルキルチオールとし
ては、パーフルオロ-3,7,11-トリオキサヘキサデシ
ルメタノール{C511(OC36)2O(CF2)2CH2
H}、パーフルオロ-2,5,8,11,14,17,20-ヘ
プタオキサヘプタコシルメタノール{C715(OC
24)6OCF2CH2OH}、パーフルオロ-4,9,14-
トリオキサテトラコシルメタノール{C1021(OC4
8)2O(CF2)3CH2OH}、パーフルオロ-3,7,11-
トリオキサヘキサデシルメチルチオール{C511(OC
36)2O(CF2)2CH2SH}、パーフルオロ-2,5,
8,11,14,17,20-ヘプタオキサヘプタコシルメ
チルチオール{C715(OC24)6OCF2CH2
H}、パーフルオロ-4,9,14-トリオキサテトラコシ
ルメチルチオール{C1021(OC48)2O(CF2)3
2SH}、パーフルオロ-3,7,11-トリオキサヘキ
サデシルエタノール{C511(OC36)2O(CF2)2
24OH}、パーフルオロ-2,5,8,11,14,17,
20-ヘプタオキサヘプタコシルエタノール{C7
15(OC24)6OCF224OH}、パーフルオロ-4,
9,14-トリオキサテトラコシルエタノール{C1021
(OC48)2O(CF2)324OH}、パーフルオロ-
3,7,11-トリオキサヘキサデシルエチルチオール
{C511(OC36)2O(CF2)224SH}、パーフ
ルオロ-2,5,8,11,14,17,20-ヘプタオキサヘ
プタコシルエチルチオール{C715(OC24)6OCF
224SH}、パーフルオロ-4,9,14-トリオキサ
テトラコシルエチルチオール{C1021(OC48)2
(CF2)324SH}、パーフルオロ-3,7,11-トリ
オキサヘキサデシルプロパノール{C511(OC36)2
O(CF2)236OH}、パーフルオロ-2,5,8,1
1,14,17,20-ヘプタオキサヘプタコシルプロパノ
ール{C715(OC24)6OCF23H6OH}、パーフ
ルオロ-4,9,14-トリオキサテトラコシルプロパノー
ル{C1021(OC48)2O(CF2)336OH}、パ
ーフルオロ-3,7,11-トリオキサヘキサデシルプロピ
ルチオール{C511(OC36)2O(CF2)236
H}、パーフルオロ-2,5,8,11,14,17,20-ヘ
プタオキサヘプタコシルプロピルチオール{C715(O
24)6OCF236SH}、パーフルオロ-4,9,1
4-トリオキサテトラコシルプロピルチオール{C10
21(OC48)2O(CF2)336SH}、パーフルオロ-
3,7,11-トリオキサヘキサデシルブタノール{C5
11(OC36)2O(CF2)248OH}、パーフルオロ-
2,5,8,11,14,17,20-ヘプタオキサヘプタコ
シルブタノール{C715(OC24)6OCF248
H}、パーフルオロ-4,9,14-トリオキサテトラコシ
ルブタノール{C1021(OC48)2O(CF2)348
OH}、パーフルオロ-3,7,11-トリオキサヘキサデ
シルブチルチオール{C511(OC36)2O(CF2)2
48SH}、パーフルオロ-2,5,8,11,14,17,
20-ヘプタオキサヘプタコシルブチルチオール{C7
15(OC24)6OCF248SH}、パーフルオロ-4,
9,14-トリオキサテトラコシルブチルチオール{C10
21(OC48)2O(CF2)348SH}等がある。
【0026】無水コハク酸と、フルオロアルキレンオキ
サイド鎖を有するフルオロアルキルアルコールもしくは
フルオロアルキレンオキサイド鎖を有するフルオロアル
キルチオールとの反応は、溶媒の存在下で加熱撹拌する
ことにより有利に進行する。溶媒としては、オクタン
(n−C818)およびヘプタン(n−C716)を例示
できる。無水コハク酸と、フルオロアルキレンオキサイ
ド鎖を有するフルオロアルキルアルコールもしくはフル
オロアルキレンオキサイド鎖を有するフルオロアルキル
チオールの混合モル比は、1:1とすることが好まし
い。反応終了後、減圧蒸留により溶媒を除去し、さらに
未反応の反応物を有機溶媒で抽出して除去することによ
り、目的化合物である含フッ素化合物を単離することが
できる。この化合物は、赤外分光分析(IR)、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィ(GPC)および有機
質量分析(FD−MS)により同定することが可能であ
る。
【0027】このようにして得られる本発明の含フッ素
化合物は潤滑剤組成物用の化合物として有用である。そ
して本発明の含フッ素化合物を少なくとも1種含んで成
る本発明の潤滑剤組成物は、例えば磁気記録媒体の潤滑
剤層を構成するのに適している。本発明の潤滑剤組成物
において、本発明の含フッ素化合物は潤滑剤として作用
する。本発明の潤滑剤組成物は、本発明の含フッ素化合
物を1種のみ、あるいは2種以上含むものであってもよ
い。
【0028】本発明の潤滑剤組成物は、本発明の含フッ
素化合物のみで構成されてもよいが、それ以外に他の潤
滑剤、防錆剤もしくは極圧剤等が含まれていてもよい。
その場合、本発明の含フッ素化合物の占める割合は、潤
滑剤組成物の全量に対して40重量%以上であることが
好ましく、60重量%以上であることがより好ましい。
本発明の含フッ素化合物の割合が40重量%未満である
と、例えばこの潤滑剤組成物で磁気記録媒体の潤滑剤層
を形成した場合、良好な潤滑特性を磁気記録媒体に付与
することができない場合がある。
【0029】前記他の潤滑剤として市販のパーフルオロ
ポリエーテル系潤滑剤を用いると、潤滑性能がより一層
向上するので、例えば、この潤滑剤組成物で記録媒体の
潤滑剤層を形成した場合、磁気記録媒体の耐久性が改善
される。市販のパーフルオロポリエーテルとしては、Au
simont社製の商品名Fomblin ZタイプもしくはFomblin
Yタイプ、Du-Pont社製の商品名Krytoxタイプ、または
ダイキン工業社製の商品名Demnumタイプがある。これら
市販のパーフルオロポリエーテルには無極性タイプと極
性基を有するタイプがあり、潤滑剤としては水酸基、カ
ルボキシル基、エステル、ピペロニル基等の極性基を有
するタイプが好ましい。極性基を有するパーフルオロポ
リエーテルとしては、Ausimont社製の商品名Fomblin Z
Dol(極性基として水酸基を有する)、Fomblin Z Dia
c(極性基としてカルボキシル基を有する)、Fomblin A
M2001(極性基としてピペロニル基を有する)があり、
またはダイキン工業社製の商品名Demnum SA(極性基と
して水酸基を有する)、Demnum SH(極性基としてカル
ボキシル基を有する)がある。市販のパーフルオロポリ
エーテルの分子量は、一般に約1,000〜約20,0
00である。本発明では約1,000〜約4,000の
分子量のものを使用することが好ましい。
【0030】なお、これらのパーフルオロポリエーテル
系化合物は炭化水素系溶媒およびアルコール系溶媒に溶
解しにくいため、これらのパーフルオロポリエーテル系
化合物を含んで成る潤滑剤組成物を用いて、例えば、本
発明の磁気記録媒体を本発明の製造方法により製造する
場合、パーフルオロポリエーテル系化合物が潤滑剤組成
物の全量に占める割合は60重量%未満であることが好
ましい。
【0031】本発明の潤滑剤組成物は、有機リン系化合
物を更に含んでいてもよい。本発明では、上記一般式
(c)〜(k)で示される有機リン系化合物から成る群
から選ばれる少なくとも1種の有機リン系化合物を使用
することが好ましい。上記一般式(c)〜(k)で示さ
れる有機リン系化合物において、炭素数nは8〜20で
あることが好ましい。炭素数nが21以上であると後述
する炭化水素系溶媒およびアルコール系溶媒等の汎用溶
媒への溶解性が低下する傾向にある。汎用溶媒へ溶解性
の低下は、例えば、この組成物で磁気記録媒体の潤滑剤
層を構成する場合、本発明の製造方法による磁気記録媒
体の製造に支障を来すことがある。また、炭素数nが7
以下であると、潤滑剤組成物の潤滑性が低下する場合が
ある。
【0032】潤滑剤組成物の全量中、有機リン系化合物
が占める割合は、本発明の含フッ素化合物の混合割合が
40重量%未満とならない割合、すなわち、60重量%
未満であることが好ましく、40重量%未満であること
がより好ましい。また、潤滑剤組成物を、本発明の含フ
ッ素化合物、他の潤滑剤および有機リン系化合物の3成
分で構成する場合も、本発明の含フッ素化合物の割合が
潤滑剤組成物の全量に対して40重量%未満とならない
ように、他の潤滑剤および有機リン系化合物の含有量を
適宜決定する必要がある。同様のことは、潤滑剤組成物
が更に他の成分を含む場合にも当て嵌まる。
【0033】上述した本発明の潤滑剤組成物は、磁気記
録媒体の潤滑剤層を構成するのに適する組成物である。
そこで以下に本発明の磁気記録をその製造方法とともに
説明する。
【0034】本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体の
上に強磁性金属膜が設けられ、その強磁性金属膜の上に
保護膜を介して潤滑剤層が設けられてなる磁気記録媒体
であって、潤滑剤層が上記潤滑剤組成物のいずれか一を
含有して成るものである。すなわち、潤滑剤層は、一般
式(a)で示される本発明の含フッ素化合物を少なくと
も1種含んで成る潤滑剤組成物、もしくはこの組成物に
少なくとも1種のポリエーテル系化合物および/または
少なくとも1種の有機リン系化合物を更に含む潤滑剤組
成物を含有する。いずれの組成物を用いる場合も、潤滑
剤層中に含まれる本発明の含フッ素化合物の量は、潤滑
剤層の表面1m2当たりにつき0.05〜100mgであ
ることが好ましく、0.1〜50mgがより好ましい。潤
滑剤層にこのような少量の含フッ素化合物を均一に存在
させるために、本発明の磁気記録媒体の潤滑剤層は次の
方法で形成することが望ましい。
【0035】潤滑剤層は、常套の材料および手段を用い
て非磁性支持体の上に強磁性金属薄膜および保護膜をこ
の順に形成した後、保護膜上に形成する。潤滑剤層の形
成工程は、炭化水素系溶媒とアルコール系溶媒との混合
溶媒に潤滑剤組成物、すなわち本発明の含フッ素化合物
および適宜混合されるその他の潤滑剤および/または有
機リン系化合物等を溶解して調製した塗布液を保護膜上
に塗布する工程、ならびに混合溶媒を乾燥させる工程を
含む。最終的に混合溶媒が蒸発することにより、保護膜
上には溶媒に溶解した潤滑剤組成物が残って潤滑剤層を
形成する。従って、塗布液を厚く塗布しても、溶媒の蒸
発により保護膜上には均一で非常に薄い潤滑剤層、すな
わち少量の潤滑剤組成物が保護膜を均一に被覆した潤滑
剤層が形成される。
【0036】本発明で使用できる炭化水素系溶媒は、例
えば、トルエン、ヘキサン、へプタンおよびオクタン等
であり、本発明で使用できるアルコール系溶媒は、例え
ば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルア
ルコールおよびイソプロピルアルコール等の低級アルコ
ールである。アルコール系溶媒の割合が大きすぎると塗
布ムラが生じやすく、一方、炭化水素系溶媒の割合が大
きすぎると不経済であるため、両者は、混合割合が重量
比で1:9〜9:1の範囲、好ましくは3:7〜7:3
の範囲となるように混合して使用することが好ましい。
この混合有機溶媒を用いることにより、保護膜を均一に
被覆する塗布ムラのない均一な厚みの潤滑剤層が形成さ
れ、その結果、潤滑性能に優れた実用信頼性の高い磁気
記録媒体が得られる。
【0037】上記混合溶媒を用いて潤滑剤層を形成する
方法としては、バーコーティング法、グラビアコーティ
ング法、リバースコーティング法、ダイコーティング
法、ディッピング法およびスピンコート法等の湿式塗布
法または有機蒸着法があり、いずれの方法を採用しても
よい。
【0038】塗布液を塗布した後、乾燥処理して有機溶
媒を蒸発させると、保護膜上に潤滑剤層が形成される。
乾燥処理は加熱することにより、もしくは自然乾燥によ
って実施することができる。
【0039】先に述べたとおり、本発明の磁気記録媒体
は、潤滑剤層以外の層に関しては、常套の材料および手
段を採用して形成することができる。
【0040】例えば、非磁性支持体としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、芳香
族ポリアミドもしくは芳香族ポリイミドから成るフィル
ム、アルミ基板またはガラス基板等を使用することがで
きる。実用信頼性と良好なRF出力値とを両立するため
に、非磁性支持体上の表面、すなわち強磁性金属膜と接
する面には直径200〜3000Å、高さ50〜400
Åの突起形成処理が施されていることが望ましい。
【0041】本発明の磁気記録媒体を構成する磁性層
は、イオンプレーティング、スパッタリング、もしくは
電子ビーム等の方法で形成される強磁性金属薄膜であ
り、薄膜材料としては、Co−Ni、Co−Ni−O、
Co、Co−OもしくはCo−Cr等が適宜選択され
る。磁性層の厚みは一般的に50nm〜300nmである。
【0042】本発明の磁気記録媒体を構成する保護膜
は、スパッタリングもしくはプラズマCVD等の方法で
得られるアモルファス状、グラファイト状もしくはダイ
ヤモンド状の炭素からなるカーボン薄膜、あるいはそれ
らの炭素を混合および/または積層して形成したカーボ
ン薄膜を用いて形成することができる。本発明では特に
ダイヤモンド状の炭素、すなわちダイヤモンドライクカ
ーボンで保護膜を形成することが好ましい。ダイヤモン
ドライクカーボンは適度な硬度を有するため、磁気記録
媒体の損傷を抑制するとともに磁気ヘッドの損傷をも抑
制することができることから、最も好ましい材料であ
る。なお、いずれの材料を用いて薄膜を形成する場合
も、保護膜の厚さは50〜500Åであることが好まし
い。
【0043】以上、本発明の含フッ素化合物を含む潤滑
剤組成物を磁気記録媒体の潤滑剤層に含有させることに
関して説明したが、本発明の含フッ素化合物はそれ以外
にも、例えば精密機械もしくは精密部品等の潤滑剤、界
面活性剤、離型剤もしくは防錆剤の組成成分として使用
することができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0045】(実施例1)本発明の第1の実施例は、含
フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステルの生成に関
するものである。本実施例で生成された化合物は化学式
(a1)で示される。
【0046】
【化26】
【0047】化学式(a1)で示される化合物を一般式
(a)を参照しながら説明すると、R1は炭素数16の
ヘキサデシル基であり、R2は水素が全てフッ素で置換
されたペンチル基である。mは3、nは2であり、R3
は酸素原子(O)である。a、b、c、はそれぞれ1、
0、3である。
【0048】次に、化学式(al)で示される化合物の
製造方法を説明する。出発原料は、下記の化学式(x
1):
【化27】 示されるヘキサデシル無水コハク酸32.5g(0.10
モル)と下記の化学式(b1):
【化28】 C511(OC36)2OC2436OH ...(b1) で示されるフルオロアルキレンオキサイド鎖を有するフ
ルオロアルキルアルコール74.8g(0.10モル)で
あった。
【0049】上記原料とヘプタン(n−C716)50
0mlとを、撹拌翼を備えた1リットルのフラスコに仕込
み、撹拌しながら、80℃で24時間反応させた。反応
終了後、ヘプタンを留去し、反応混合物をベンゼンに溶
解し、−10℃に冷却して未反応のヘキサデシル無水コ
ハク酸を除去した。さらに、反応混合物をメタノールに
溶解して同様の処理を実施し、未反応のフルオロアルキ
レンオキサイド鎖を有するフルオロアルキルアルコール
を除去した。その結果、白色半固体107gを得た。こ
の白色半固体はIR、GPCおよびFD−MSにより、
出発原料および副生成物を含まない化学式(a1)で示
される化合物であることが判明した。この化合物の、赤
外スペクトルを図1に示すとともに、IR吸収スペクト
ル、ならびにGPCおよびFD−MSから判った事項を
以下にまとめる。
【0050】IR;酸無水物の1,775cm-1の吸収ピ
ークおよびアルコールの3,330cm-1の吸収ピーク消
滅、カルボン酸の1,705cm-1、エステルの1,760
cm-1の吸収ピーク出現。GPC;フルオロアルキレンオ
キサイド鎖を有するフルオロアルキルアルコール、ヘキ
サデシル無水コハク酸検出されず。FD−MS;m/e
1,100に主ピーク有り。
【0051】なお、本実施例は、本発明の含フッ素化合
物のうち一の化合物のみについて製造した例を示すもの
であるが、これと異なる化合物も出発原料を適宜変更す
ることにより生成することができる。
【0052】例えば、上記実施例1において、化学式
(b1)で示されるアルコールに代えて化学式(b2)
もしくは(b3)で示されるアルコールもしくはチオー
ルを用いることにより、それぞれ化学式(a2)もしく
は(a3)で示される化合物を得ることができる。
【0053】
【化29】 C715(OC24)6OCF2510OH ...(b2)
【化30】 C1021(OC48)2OC3624SH ...(b3)
【化31】
【化32】
【0054】また、実施例1において、化学式(x1)
で示される無水コハク酸に代えて、例えば、化学式(x
2)もしくは(x3)で示されるアルケニル無水コハク
酸、化学式(x4)で示されるアルキルチオ無水コハク
酸、または化学式(x5)で示されるアルケニルチオ無
水コハク酸を用いることにより、同様にそれぞれ化学式
(a4)、(a5)、(a6)または(a7)で示され
る化合物を得ることができる。
【0055】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【0056】(実施例2)つぎに、本発明の磁気記録媒
体の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれら実施
例に限定されるものではない。
【0057】本実施例では、磁気記録媒体の非磁性支持
体として、厚みが6.3μmのポリエステルフィルムを
使用した。このポリエステルフィルムは、表面に、フィ
ルム内に添加されたシリカ微粒子により付与された勾配
のゆるやかな粒状突起(平均高さ70Å、直径1μm)
を100μm2当り数個有し、かつ重合触媒残渣の微粒
子に起因する比較的大きな突起を極力低減させたもので
あった。さらに、このポリエステルフィルムの表面に
は、直径150Åのシリカコロイド粒子を核とし紫外線
硬化エポキシ樹脂を結合剤とする急峻な山状突起が、1
mm2当り1×107個設けられていた。
【0058】このポリエステルフィルム上に、連続真空
斜め蒸着法によりCo−Niの強磁性膜(Ni含有量2
0%、膜厚1000Å)を微量の酸素の存在下で形成し
た。強磁性膜中の酸素含有量は原子分率で5%であっ
た。
【0059】次に、上記の強磁性膜の上にプラズマCV
D法によって厚さ50Åのダイヤモンドライクカーボン
の保護膜を形成させた後、この保護膜上に化学式(a
1)で示される含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエ
ステルを、イソプロピルアルコールとトルエンの混合有
機溶媒(重量比1:1)に溶解して調製した塗布液を、
リバースロールコータを用いて湿式塗布法で塗布した
後、乾燥処理して溶媒を蒸発させた。最終的に、保護膜
上には潤滑剤組成物である含フッ素化合物が表面1m2
当り10mg存在する潤滑剤層が形成された。
【0060】これを所定幅に裁断して磁気テープとし、
5℃、10%RHの環境下、および40℃、80%RH
の環境下でそれぞれ市販の8mmVTRを用いて繰り返し
走行させた時の出力特性を測定し、RF出力が初期値に
対し2dB低下するか、あるいは出力変動が発生しはじ
めるまでの走行回数を測定した。
【0061】(実施例3)実施例2において、化学式
(a1)で示される化合物に代えて化学式(a2)で示
される化合物を用いたこと以外は実施例2と同様にして
磁気テープを作製し、同様の試験を行った。
【0062】(実施例4)実施例2において、化学式
(a1)で示される化合物に代えて、化学式(a1)で
示される化合物と公知の潤滑剤C1733COOC24
817とを重量比で1:1の割合で混合した潤滑剤組成
物を用いたこと以外は実施例2と同様にして、保護膜上
に潤滑剤組成物が1m2あたり10mg存在する潤滑剤層
が形成された磁気テープを作製し、同様の試験を行っ
た。
【0063】(実施例5)実施例2において、化学式
(a1)で示される化合物に代えて、化学式(a1)で
示される化合物と市販の潤滑剤であるパーフルオロポリ
エーテル(商品名Fomblin Z DOL,平均分子量2000:Au
simont社製)とを重量比で3:1の割合で混合した潤滑
剤組成物を用いたこと以外は実施例2と同様にして、保
護膜上に潤滑剤組成物が1m2あたり10mg存在する潤
滑剤層が形成された磁気テープを作製し、同様の試験を
行った。
【0064】(実施例6)実施例2において、化学式
(a1)で示される化合物に代えて、化学式(a1)で
示される化合物と有機リン系化合物(C1225S)3Pと
を重量比で2:1の割合で混合した潤滑剤組成物を用い
たこと以外は実施例2と同様にして、保護膜上に潤滑剤
組成物が1m2あたり10mg存在する潤滑剤層が形成さ
れた磁気テープを作製し、同様の試験を行った。
【0065】以上の実施例2〜6の試験結果を(表1)
に示す。表中の従来例1、2は、潤滑剤組成物としてそ
れぞれ(化12)、(化13)で示される化合物を使用
して作製した磁気テープである。
【0066】
【表1】 磁気テープ 走行回数(回) 5℃,10%R.H. 40℃,80%R.H. 従来例 1 80 90 従来例 2 100 110 実施例 2 200以上 200以上 実施例 3 200以上 200以上 実施例 4 200以上 200以上 実施例 5 200以上 200以上 実施例 6 200以上 200以上
【0067】(表1)より、本発明の含フッ素アルキル
ジカルボン酸のモノエステルを含有する潤滑剤層を設け
た磁気テープ試料はすべて低温低湿度下および高温高湿
度下における潤滑性に優れていることが明らかである。
一方、従来の潤滑剤のみから成る潤滑剤層を設けた磁気
テープは低温低湿度下もしくは高温高湿度下において明
らかに潤滑性が低下している。
【0068】なお、実施例2〜6は、化学式(a1)も
しくは(a2)で示される化合物を使用して作製した磁
気テープ、および化学式(a1)と公知の潤滑剤もしく
は有機リン系化合物との混合物を使用して作製した磁気
テープに関するものであるが、化学式(a3)、(a
4)、(a5)、(a6)および(a7)で示される化
合物から選ばれる少なくとも1種の化合物から成る潤滑
剤組成物、ならびにこれらの化合物と公知の潤滑剤もし
くは有機リン系化合物とを含んで成る潤滑剤組成物を使
用して作製した磁気テープについても同様の効果が認め
られた。
【0069】さらに、下記の化学式(a8)もしくは
(a9)で示される化合物から成る潤滑剤組成物、およ
びこれらの化合物と公知の潤滑剤もしくは有機リン系化
合物とを含んで成る潤滑剤組成物を使用して作製した磁
気テープについても同様の効果が認められた。
【0070】
【化41】
【化42】
【0071】(実施例7)次に、本発明の他の磁気記録
媒体の実施例について説明する。本実施例では、磁気記
録媒体の非磁性支持体として、直径95mm、厚さ1.2m
mのAl合金板の表面に厚さ25μmの非磁性Ni−P
合金メッキを施し、テクスチャ加工により平均粗さ50
Å、最大高さ300Åの突起を形成したものを用いた。
この支持体の非磁性Ni−P合金メッキの上にスパッタ
リング法によって厚さ1300ÅのCr下地と厚さ60
0ÅのCo−Niの強磁性膜を形成した。更にその強磁
性膜の上にプラズマCVD法によって厚さ50Åのダイ
ヤモンドライクカーボンの保護膜を形成した。次に、こ
の保護膜の上に化学式(a1)で示される含フッ素アル
キルジカルボン酸のモノエステルをイソプロピルアルコ
ールとトルエンの混合有機溶媒(重量比1:1)に溶解
した塗布液を、含フッ素化合物が最終的に1m2当り10
mgの存在するように湿式塗布法(ディッピング法)で塗
布して潤滑剤層を形成し、磁気ディスクを作製した。
【0072】この磁気ディスクに、5℃、10%RHの
環境下、および40℃、80%RHの環境下でCSS
(コンタクト・スタート・ストップ)試験を実施し、摩
擦係数が1.0を超えた時点のCSS回数またはヘッド
クラッシュ発生時のCSS回数で耐久性の判定を行っ
た。
【0073】(実施例8)実施例7において、化学式
(a1)で示される化合物に代えて、化学式(a2)の
化合物を使用したこと以外は実施例7と同様にして磁気
ディスクを作製し、同様の試験を行った。
【0074】(実施例9)実施例7において、化学式
(a1)で示される化合物に代えて、実施例4で使用し
たものと同じ潤滑剤組成物、すなわち化学式(a1)で
示される化合物と公知の潤滑剤C1733COOC24
817とを重量比で1:1の割合で混合した潤滑剤組成
物を用いたこと以外は実施例7と同様にして、保護膜上
に潤滑剤組成物が1m2あたり10mg存在する潤滑剤層
が形成された磁気ディスクを作製し、同様の試験を行っ
た。
【0075】(実施例10)実施例7において、化学式
(a1)の化合物に代えて、実施例5で使用したものと
同じ潤滑剤組成物、すなわち化学式(a1)で示される
化合物と市販の潤滑剤であるパーフルオロポリエーテル
(商品名 Fomblin Z DOL,平均分子量2000:Ausimont
社製)とを重量比で3:1の割合で混合した潤滑剤組成
物を用いたこと以外は実施例7と同様にして、保護膜上
に潤滑剤組成物が1m2あたり10mg存在する潤滑剤層
が形成された磁気ディスクを作製し、同様の試験を行っ
た。
【0076】(実施例11)実施例7において、化学式
(a1)で示される化合物に代えて、実施例6で使用し
たものと同じ潤滑剤組成物、すなわち化学式(a1)で
示される化合物と有機リン系化合物(C1225S)3Pと
を重量比で2:1の割合で混合した潤滑剤組成物を用い
たこと以外は実施例7と同様にして、保護膜上に潤滑剤
組成物が1m2あたり10mg存在する潤滑剤層が形成さ
れた磁気ディスクを作製し、同様の試験を行った。
【0077】以上の実施例7〜11の試験結果を(表
2)に示す。表中の従来例3、4の磁気記録媒体は、潤
滑剤組成物としてそれぞれ(化12)、(化13)で示
される化合物を使用して作製した磁気テープである。
【0078】
【表2】 磁気ディスク CSS回数(回) 5℃,10%R.H. 40℃,80%R.H. 従来例 3 5,000 8,000 従来例 4 18,000* 15,000 実施例 7 50,000以上 50,000以上 実施例 8 50,000以上 50,000以上 実施例 9 50,000以上 50,000以上 実施例 10 50,000以上 50,000以上 実施例 11 50,000以上 50,000以上 *印の試料はヘッドクラッシュ発生
【0079】(表2)より、本発明の含フッ素アルキル
ジカルボン酸のモノエステルを1種類以上含有する潤滑
剤層を設けた磁気ディスクはすべて、低温低湿度下およ
び高温高湿度下におけるCSS回数が大きく耐久性に優
れていることが判る。一方、従来の潤滑剤のみから成る
潤滑剤層を設けた磁気ディスクは、低温低湿度下もしく
は高温高湿度下においてCSS回数が小さく、明らかに
耐久性に劣るものである。
【0080】なお、実施例7〜11は、化学式(a1)
もしくは(a2)で示される化合物を使用して作製した
磁気ディスク、および化学式(a1)と公知の潤滑剤も
しくは有機リン系化合物との混合物を使用して作製した
磁気ディスクに関するものであるが、化学式(a3)、
(a4)、(a5)、(a6)、(a7)、(a8)お
よび(a9)で示される化合物から選ばれる少なくとも
1種の化合物から成る潤滑剤組成物、ならびにこれらの
化合物と公知の潤滑剤もしくは有機リン系化合物とを含
んで成る潤滑剤組成物を使用して作製した磁気テープに
ついても同様の効果が認められた。
【0081】
【発明の効果】本発明の含フッ素化合物は、一分子内に
1個のフルオロアルキレンオキサイド鎖を有するフルオ
ロアルキル末端基と、1個の脂肪族炭化水素末端基すな
わちアルキル末端基またはアルケニル末端基と、カルボ
キシル基を有する構造である。この化合物は優れた潤滑
特性を有し、様々な機械、装置もしくは部品の潤滑剤と
して用いられる潤滑剤組成物として有用なものである。
【0082】例えば、本発明の含フッ素化合物を含んで
成る潤滑剤組成物を、非磁性支持体上に強磁性金属薄
膜、保護膜および潤滑剤層がこの順に設けられて成る磁
気記録媒体の潤滑剤層に含有させた場合、本発明の化合
物に含まれる各末端基の相乗効果により、潤滑性および
耐久性に優れ、かつ低温低湿度環境下から高温高湿度環
境下までの幅広い環境下において潤滑性が低下しない磁
気記録媒体を得ることができる。
【0083】さらに、磁気記録媒体の潤滑剤層にパーフ
ルオロポリエーテル系潤滑剤および/または有機リン系
化合物を更に加えることによって、本発明の磁気記録媒
体は、その潤滑性および耐久性がより優れたものとな
る。
【0084】また、本発明の磁気記録媒体の保護層をダ
イヤモンドライクカーボンで構成することにより保護層
と潤滑剤層との間の分子の結合力が向上し、より耐久性
に優れた磁気記録媒体を得ることができる。
【0085】本発明の磁気記録媒体の潤滑剤層は、潤滑
剤組成物を炭化水素系溶媒とアルコール系溶媒との混合
溶媒に溶解して塗布液を調製し、この塗布液を保護膜上
に塗布することによって形成される。この混合溶媒の使
用は塗布ムラを抑制し、薄くてかつ均一な潤滑剤層の形
成を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で合成した含フッ素アルキルジカル
ボン酸のモノエステルの赤外分光分析の結果を示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 137/00 C10M 137/00 G11B 5/71 G11B 5/71 // C10N 40:18 (72)発明者 渕 鉄男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA03 AB91 AC48 AC60 AC63 BP10 BS10 FE74 GP01 4H104 BD06A BD07A BH02C BH03C BH12C LA03 LA06 PA04 5D006 AA01 AA02 AA06 BB01 FA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(a): 【化1】 (式中、R1はアルキル基もしくはアルケニル基であ
    り、R2はフルオロアルキル基であり、R3はOもしくは
    Sであり、R4はSもしくはSCx2xS(xは1〜5の
    整数である)であり、mは1〜6の整数であり、nは1
    〜30の整数であり、aは0もしくは1であり、bは0
    もしくは1であり、cは1〜12の整数である。)で示
    される含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステル。
  2. 【請求項2】 一般式(b): 【化2】 R2(OCm2m)nO(CF2)m-1(CH2)c-R3-H ...(b) (式中、R2はフルオロアルキル基であり、R3はOもし
    くはSであり、mは1〜6の整数であり、nは1〜30
    の整数であり、cは1〜12の整数である。)で示され
    るフルオロアルキレンオキサイド鎖を有するフルオロア
    ルキルアルコールまたはフルオロアルキレンオキサイド
    鎖を有するフルオロアルキルチオールを出発原料として
    用いて生成された請求項1記載の含フッ素アルキルジカ
    ルボン酸のモノエステル。
  3. 【請求項3】 一般式(a)および(b)においてcが
    2〜12の整数である請求項1もしくは請求項2に記載
    の含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステル。
  4. 【請求項4】 潤滑剤組成物用の請求項1〜3のいずれ
    か一項に記載の含フッ素アルキルジカルボン酸のモノエ
    ステル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の含
    フッ素アルキルジカルボン酸のモノエステルを少なくと
    も1種含んで成る潤滑剤組成物。
  6. 【請求項6】 少なくとも1種のパーフルオロポリエー
    テル系化合物を更に含むことを特徴とする請求項5に記
    載の潤滑剤組成物。
  7. 【請求項7】 少なくとも1種の有機リン系化合物を更
    に含むことを特徴とする請求項5もしくは請求項6に記
    載の潤滑剤組成物。
  8. 【請求項8】有機リン系化合物が、一般式(c)、
    (d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、
    (j)および(k): 【化3】HP(O)(OCn2n+1)2 ...(c) 【化4】P(OCn2n+1)3 ...(d) 【化5】P(SCn2n+1)3 ...(e) 【化6】O=P(OCn2n+1)3 ...(f) 【化7】S=P(OCn2n+1)3 ...(g) 【化8】O=P(SCn2n+1)3 ...(h) 【化9】S=P(SCn2n+1)3 ...(i) 【化10】(Cn2n+1O)2P(O)OH ...(j) 【化11】(Cn2n+1O)P(O)(OH)2 ...(k) (上記各一般式(c)〜(k)において、nは8〜20
    の整数である。)で示される有機リン系化合物から成る
    群から選択される少なくとも1種の有機リン系化合物で
    あることを特徴とする請求項7に記載の潤滑剤組成物。
  9. 【請求項9】 非磁性支持体の上に強磁性金属膜が設け
    られ、その強磁性金属膜の上に保護膜を介して潤滑剤層
    が設けられてなる磁気記録媒体であって、潤滑剤層が、
    請求項5〜8のいずれか一項に記載の潤滑剤組成物を含
    有することを特徴とする磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 保護膜がダイヤモンドライクカーボン
    から成ることを特徴とする請求項9に記載の磁気記録媒
    体。
  11. 【請求項11】 請求項9もしくは請求項10のいずれ
    かに記載の磁気記録媒体の製造方法であって、潤滑剤層
    の形成工程が、炭化水素系溶媒とアルコール系溶媒との
    混合有機溶媒に潤滑剤組成物を溶解して調製した塗布液
    を保護膜上に塗布する工程を含むことを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 炭化水素系溶媒とアルコール系溶媒と
    の混合割合が重量比で1:9〜9:1の範囲にあること
    を特徴とする請求項11に記載の磁気記録媒体の製造方
    法。
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