JP2000016191A - 車両用合成樹脂製外装部品 - Google Patents

車両用合成樹脂製外装部品

Info

Publication number
JP2000016191A
JP2000016191A JP10199838A JP19983898A JP2000016191A JP 2000016191 A JP2000016191 A JP 2000016191A JP 10199838 A JP10199838 A JP 10199838A JP 19983898 A JP19983898 A JP 19983898A JP 2000016191 A JP2000016191 A JP 2000016191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
surface layer
under
pigment
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10199838A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kaneko
和佳 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP10199838A priority Critical patent/JP2000016191A/ja
Publication of JP2000016191A publication Critical patent/JP2000016191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル性及び外観品質が良好な車両用合
成樹脂製外装部品を提供する。 【解決手段】 車両の外装として用いられる「合成樹脂
製外装部品」としてのサイドカバー1において、同種の
合成樹脂で、多層に形成し、表面層2は、該表面層2の
下の下層3が見えるような透明度とし、該下層3は、顔
料にて着色して該顔料の濃度を表面層2より濃くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の外装とし
て用いられる合成樹脂製外装部品、特に、リサイクル性
及び外観品質が良好な合成樹脂製外装部品に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の合成樹脂製外装部品と
しては、例えば車両としての自動二輪車のサイドカバー
等があり、かかる外装部品は、合成樹脂製で、例えばA
BSに塗装が施されて成形されている。このように塗装
を施すことにより、耐候性を確保すると共に、いわゆる
深みを増して、外観品質を向上させるようにしている。
【0003】また、塗装を施す代わりに、AES,AA
S等の耐候性の良好な合成樹脂の原材料に着色を施した
ものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、前者の塗装を施したもので
は、塗装時における有機溶剤(VOC)や付着されなか
った塗料等により、環境に悪影響を与える虞があると共
に、リサイクルする場合には、塗装を剥がさなければな
らず、この作業が面倒であると共に、廃塗料を処分しな
ければならない。しかも、塗膜が混じること等により、
リサイクル面で問題がある。また、後者のものにあって
は、リサイクル性は良好であるが、単に原材料を着色し
ただけで、これが外観として表れると、前者のように塗
装を施したものと比較すると、いわゆる深みがなく外観
品質が劣る。
【0005】そこで、この発明は、リサイクル性及び外
観品質が良好な車両用合成樹脂製外装部品を提供するこ
とを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、車両の外装として用い
られる合成樹脂製外装部品において、同種の合成樹脂
で、多層に形成し、表面層は、該表面層の下の下層が見
えるような透明度とし、該下層は、顔料にて着色して該
顔料の濃度を前記表面層より濃くした車両用合成樹脂製
外装部品としたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0008】図1乃至図3には、この発明の実施の形態
を示す。
【0009】まず構成を説明すると、図3中符号1は
「車両用合成樹脂製外装部品」としての自動二輪車のサ
イドカバーで、このサイドカバー1は、図2の(d)に
示すように、表面層2と下層3との2層構造を呈してい
る。
【0010】その表面層2と下層3とは同種の合成樹
脂、ここでは例えばPP(ポリプロピレン)で形成され
ている。勿論、PPでなくても、透明性を有する合成樹
脂で有れば他のものでも良い。
【0011】また、その表面層2は、顔料を入れて着色
された半透明(下層3が見える程度の透明度)なフィル
ムで構成されている。さらに、下層3は、顔料を入れて
着色されて不透明(顔料の濃度が表面層2より濃い)に
成形されており、両者が重ね合わされている。
【0012】次に、かかるサイドカバー1の製造方法に
ついて説明する。
【0013】まず、図1に示すように、二軸混練機5,
6(勿論、単軸混練機を使用することもできる)を用意
し、各材料投入口5a,6aから合成樹脂と共に所定量
の顔料を投入する。そして、各軸5b,6bを回転させ
て合成樹脂と顔料とを混練した後、押出し口5c,6c
から混練されたものを押し出して板状の2層とする。こ
の際に、両者は接着剤を用いることなく熱融着される。
これを所定の長さに切断する。
【0014】その後、図2の(a)に示すように、その
所定の長さに切断された2層構造の板材をヒータ7にて
加熱して軟化させる。
【0015】次いで、図2の(b)に示すように、型8
の上に軟化された2層構造の板材を載せ、吸引通路9を
介して図示省略のバキューム装置により、空気を吸引し
て真空引きを行う。これにより、その軟化された板材
は、負圧により、型8の内壁8aに沿った形状に形成さ
れる。
【0016】そして、冷却硬化した後、これを図2の
(c)に示すように型8から外し、所定の位置で切断し
て図2の(d)に示すようにサイドカバー1を形成す
る。
【0017】このようにして成形されたサイドカバー1
は、表面層2が半透明であるため、この下側の着色され
た不透明の下層3が見えることから、いわゆる深みのあ
る外観が得られ、外観品質が良好である。
【0018】また、リサイクルする場合には、同種の合
成樹脂で表面層2及び下層3が形成されていると共に、
外観品質を良好とするのに上記のように下層3が見える
ような2層構造として塗装を廃止していることから、両
層2,3を剥がす必要なく溶融させることにより、簡単
にリサイクルを行うことができる。
【0019】ここで、合成樹脂としてPPを用いること
により、以下のような利点がある。
【0020】すなわち、PPは度重なるリサイクルによ
り、加熱・凝固が繰り返されてもその組成構造上、熱劣
化が少ない。また、自動二輪車に用いられている合成樹
脂の殆どがPPであり、PPを上記のようにリサイクル
できることは非常に有益である。さらに、ABSをPP
にすれば、リサイクル時に車体から取り外す大物の部品
はすべてPPとなり、リサイクル工程で面倒な分別の必
要がなく、リサイクルが可能となる。さらにまた、自動
車メーカーも合成樹脂をPPに統一しようとしており、
今後、PPのリサイクルについては経済的,技術的な面
で、社会的なインフラが整備されて行くため、この面か
らもPP化のメリットは大きい。
【0021】ところで、このような下層3を更に2層構
造として、この最下層に上記のリサイクル材を使用する
こともできる。かかる場合にはリサイクル材に色合いは
表面に殆ど表れないので外観品質を確保できる。また、
表面層2には耐傷付き性を向上させるために架橋剤を混
練したり、電子線照射による架橋を行うことができる。
さらに、表面層2に予め柄を印刷したフィルムを使用
し、柄がない部分で下層3が見えるようにすることもで
きる。
【0022】なお、上記実施の形態では、この発明の外
装部品をサイドカバー1に適用したが、これに限らず、
他のもの、例えば図3に示すフロントフェンダー11や
テールカウル12等にも適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載された発明によれば、表面層は、この表面層の下の下
層が見えるような透明度とし、又、この下層は、顔料に
て着色して顔料の濃度を表面層より濃くしたため、いわ
ゆる深みのある外観が得られ、外観品質を良好にでき
る。
【0024】また、リサイクルする場合には、同種の合
成樹脂で表面層及び下層が形成されていると共に、塗装
を廃止していることから、リサイクル性を良好にでき
る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るサイドカバーの成
型方法を示す二軸混練機等の概略図である。
【図2】同実施の形態に係るサイドカバーの成型方法を
示す概略図である。
【図3】同実施の形態に係る自動二輪車の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 サイドカバー(車両用合成樹脂製外装部品) 2 表面層 3 下層 5,6 二軸混練機 7 ヒータ 8 型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の外装として用いられる合成樹脂製
    外装部品において、同種の合成樹脂で、多層に形成し、
    表面層は、該表面層の下の下層が見えるような透明度と
    し、該下層は、顔料にて着色して該顔料の濃度を前記表
    面層より濃くしたことを特徴とする車両用合成樹脂製外
    装部品。
JP10199838A 1998-06-30 1998-06-30 車両用合成樹脂製外装部品 Pending JP2000016191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10199838A JP2000016191A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 車両用合成樹脂製外装部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10199838A JP2000016191A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 車両用合成樹脂製外装部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000016191A true JP2000016191A (ja) 2000-01-18

Family

ID=16414496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10199838A Pending JP2000016191A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 車両用合成樹脂製外装部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000016191A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7659007B2 (en) 2003-11-26 2010-02-09 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Decorative sheet, molded article, motor vehicle, and production method of molded article
EP3009335A4 (en) * 2013-06-10 2016-04-20 Yamaha Motor Co Ltd OUTER PANEL FOR GRASS TAIL VEHICLES

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7659007B2 (en) 2003-11-26 2010-02-09 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Decorative sheet, molded article, motor vehicle, and production method of molded article
EP3009335A4 (en) * 2013-06-10 2016-04-20 Yamaha Motor Co Ltd OUTER PANEL FOR GRASS TAIL VEHICLES

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH069850Y2 (ja) 車両用窓ガラス
KR100231636B1 (ko) 장식용 성형 부품의 제조방법
WO2006021199A1 (de) Dekorierter spritzgussartikel, verfahren zur herstellung eines dekorierten spritzgussartikels sowie transferfolie zur verwendung in einem derartigen verfahren
US20080182046A1 (en) Process for the production of a composite structural component
JP2001525741A (ja) 共成型プロセスにおいて使用されるプラスチックフィルムの予成形方法ならびにこの方法を利用して製造される改良型のペイントフィルムによって被覆された部材
US6548000B1 (en) Method of manufacturing a molded piece of plastic that is painted in part, and pieces obtained by implementing the method
JPH07100331B2 (ja) 車両用窓ガラスの製造方法
JP2000016191A (ja) 車両用合成樹脂製外装部品
JP2009051183A (ja) 樹脂成形体及びその成形方法
JPH01195155A (ja) 装飾用部品とその製作法および細長い自動車部分を被覆するための装飾用部品
JP3862814B2 (ja) 薄膜アクリルインサート成形品とその製造方法
JP2002178362A (ja) 合成樹脂成形品及びその製造方法
JP2780969B2 (ja) 着色樹脂成形品の製造方法
JPH06278660A (ja) 自動車のキャビン構造
JPH11207898A (ja) 塗装代替フィルム
JPH11207896A (ja) 塗装代替フィルム
JPH0569452A (ja) 自動車用樹脂製バンパの製造法
JP2003341359A (ja) サイドバイザー
JP3528864B2 (ja) 模様封入成形品
KR102651870B1 (ko) 필름 및 이의 제조방법
JPH1071680A (ja) アクリル木目模様シート、アクリル木目模様成形品とその製造方法
JP2780946B2 (ja) 着色樹脂成形品の製造方法
JPH0615179B2 (ja) 着色樹脂成形品の製造方法
JP6084062B2 (ja) 複合着色シート
WO2005002831A1 (en) Shellfor a vehicle part and method for colouring a vehicle part