JP2000015691A - プラスチック容器又はプリフォーム - Google Patents

プラスチック容器又はプリフォーム

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JP2000015691A
JP2000015691A JP19814398A JP19814398A JP2000015691A JP 2000015691 A JP2000015691 A JP 2000015691A JP 19814398 A JP19814398 A JP 19814398A JP 19814398 A JP19814398 A JP 19814398A JP 2000015691 A JP2000015691 A JP 2000015691A
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JP
Japan
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top surface
preform
crystallized
mouth
plastic container
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JP19814398A
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English (en)
Inventor
Takao Iizuka
▲高▼雄 飯塚
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この出願発明は、ヒートシールが可能なプラ
スチック容器、とくに密閉性の高く、剥離しても平滑な
天面となり、しかも、口元部の結晶化が十分に行われて
いるプラスチック容器又はプリフォームを提供すること
を課題とする。 【解決手段】 この出願発明は、結晶化された口元部の
天面を非結晶化処理するプラスチック容器又はプリフォ
ームの製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この出願発明は、結晶化さ
れた口元部の天面をヒートシールができるよう非結晶化
したプラスチック容器又はプリフォームに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来のプラスチック容器は、口元部の
耐熱性等の機械的強度あるいは化学的安定性を向上する
ために口元部を結晶化している。結晶化したプラスチッ
ク容器の開口部は、キャップ等により密閉されている
が、ヒートシールにより密閉するためには250℃前後
の加熱が必要であった。しかし、このような温度で密閉
されたシールを剥離すると、口元部の天面の樹脂がシー
ルと共に剥離するため、天面は凹凸ができ外観のよくな
いものであった。一方、このような問題を解決するため
に、接着剤を利用して密閉することが行われているが、
接着性が劣っていた。また、結晶化されていない口元部
の天面を部分的に結晶化することも行われているが、天
面以外の広い部分で結晶化が行われないため、本来の結
晶化の目的が必ずしも十分ではなく、完全なものではな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 この出願発明は、ヒ
ートシールが可能なプラスチック容器、とくに密閉性の
高く、剥離しても平滑な天面となり、しかも、口元部の
結晶化が十分に行われているプラスチック容器又はプリ
フォームを提供すること及びその製造方法を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この出願発明は、結晶
化された口元部の天面が非結晶であるプラスチック容器
又はプリフォームに関する。
【0005】
【作用】 この出願発明のプラスチック容器又はプリフ
ォームは、結晶化された口元部の天面が非結晶であるこ
とにより、簡単にヒートシールできるので、金属、プラ
スチック等によりプラスチックの密閉を容易に行うこと
ができ、品質の安定した保存性の高い容器を提供するこ
とができる。また、キャップによる密閉は必ずしも必要
ではなくなるので、作業性、コストの点でも優れたプラ
スチック容器又はプリフォームを提供することができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】 この出願発明は、結晶化された
口元部の天面を非結晶化処理することによりプラスチッ
ク容器又はプリフォームを製造することが好ましい。な
お、この出願発明でいう天面とは、口元部の上端を意味
する。
【0007】非結晶化処理は、口元部の天面を加熱処理
し、急冷することにより結晶化された口元部の天面を非
結晶化処理することが好ましい。
【0008】この出願発明のプラスチック容器又はプリ
フォームは、結晶化された口元部の天面以外の部分が加
熱によって非結晶化されないように、天面を除く口元部
を遮蔽あるいは冷却しながら加熱処理してもよい。結晶
化された口元部の天面を加熱処理することにより、天面
のみを非結晶化処理することができる。
【0009】加熱処理は、プラスチック容器又はプリフ
ォームの周囲に加熱手段を配置して行ってもよいが、加
熱手段を一個所に配置し、プリフォームあるいは成型品
を治具に載置して回転させながら行うことが好ましい。
回転速度は、熱源と容器との距離、加熱温度、あるいは
容器の大きさ等により選択されるが、50〜70/分が
好ましく、60/分前後がとくに好ましい。加熱手段と
しては、天面を加熱できるものであればよいが、熱風が
とくに好ましい。
【0010】加熱処理は、天面が溶融状態になるように
することが好ましいが、200〜270℃に加熱するこ
とができ、230〜255℃に加熱することがとくに好
ましい。加熱手段は、天面を溶融状態にすることができ
る手段であればよいが、熱風で処理することがとくに好
ましい。熱風で処理する場合には、熱風の温度は600
〜800℃が好ましく、650〜750℃がとくに好ま
しい。
【0011】熱処理後は急速に冷却するが、強制的に冷
却することが好ましく、冷風により冷却することがとく
に好ましい。冷風としては、例えば、−20℃の温度の
ものがとくに好ましい。
【0012】口元部の天面の非結晶化は、口元部の天面
以外を結晶化して天面を非結晶にすることが好ましい。
口元部の天面以外を結晶化する方法としては、口元部の
天面を冷却しながら加熱しないようにして行うことがと
くに好ましい。
【0013】冷却手段は、天面の部分が加熱されないよ
うにできるものであればよいが、冷却リングを装着して
行うことがとくに好ましい。冷却リングは、SUS、B
eCu等の金属が好ましい。
【0014】冷却リングの表面は、80℃未満であるこ
とが結晶化を避ける上で好ましいが、80℃前後では結
晶化することがあるので、50℃以下がとくに好まし
い。
【0015】リングの大きさは、容器の大きさ、温度等
により異なるが、通常の容器の口元部の天面の場合に
は、20〜30gがとくに好ましい。重すぎると、口元
部が変形することがある。
【0016】加熱手段は、天面の部分以外の口元部を結
晶化することができる手段であればよいが、ヒーターで
処理することがとくに好ましい。樹脂の温度は、190
〜220℃がとくに好ましい。
【0017】ヒーターは、プラスチック容器又はプリフ
ォームの周囲に配置して行ってもよいが、ヒーターを一
個所に配置し、プリフォームあるいは成型品を治具に載
置して回転させながら行うことが好ましい。回転速度
は、ヒーターとプラスチック容器又はプリフォームとの
距離、加熱温度、あるいは容器の大きさ等により選択さ
れるが、50〜70/分が好ましく、60/分前後がと
くに好ましい。
【0018】この出願発明のプラスチック容器は、天面
がシール材によってヒートシールされていることが好ま
しい。シール材としては、金属、プラスチックのフィル
ムあるいはそれらを含む積層体のフィルム等が使用され
るが、アルミニウムフィルムがとくに好ましい。ヒート
シールは、アルミニウムの場合には、160〜200℃
で行うことが好ましい。このような条件でヒートシール
すると、シール材を剥離しても天面に凹凸がつかないの
で、シールを剥離したときに天面が平滑な面であるプラ
スチック容器とすることができる。天面は表面が非結晶
化されていればよいが、天面の非結晶化されている部分
は、口元部の上端であり、表面から0.1〜2mm程度
がとくに好ましい。
【0019】この出願発明のプラスチック容器又はプリ
フォームは、プラスチックがポリエチレンテレフタレー
トであることが好ましい。
【0020】この出願発明は、プリフォームあるいはプ
ラスチック容器の口元部の天面を非結晶化するが、スペ
ース、処理等を考慮すると、プリフォームの口元部を非
結晶化し、ついでその非結晶化されたプリフォームを通
常の方法で成型することにより口元部の天面が非結晶化
されたプラスチック容器を製造することが好ましい。
【0021】この出願発明のプラスチック容器は、プラ
スチック容器を非結晶化処理あるいは結晶化処理するこ
とにより製造してもよいが、作業性その他からみて非結
晶化処理あるいは結晶化処理したプリフォームから製造
することが好ましい。
【0022】
【実施例】以下、この出願発明を図により具体的に説明
する。この出願発明のプラスチック容器は、図1に示す
ように、口元部を結晶化した容器であって、図2に示す
ように、口元部の天面が非結晶化されている容器であ
る。 実施例1 図3に示すように、口元部3が結晶化したポリエチレン
テレフタレートのプリフォーム2を治具8に装着し、約
60回/分で回転させながら口元部3の天面4付近に約
700℃の熱風を吹き付ける。このようにすることによ
り口元部3の天面4は熱風により約230〜235℃と
なっており、天面4から約1mmの部分が溶融されてい
た。次いで−20℃の冷風で急冷し、結晶化した口元部
の天面のみが結晶化していないプリフォーム2が得られ
た。このプリフォームを通常の方法により成型し、図1
及び図2に示すプラスチック容器1を製造した。このプ
ラスチック容器は口元部の天面が結晶化していないの
で、簡単にアルミニウムフィルムをヒートシールがで
き、アルミニウムフィルムがよく融着した。このボトル
のフィルムを剥離すると、天面シール面は凹凸がなく平
滑であった(図示せず)。このように、従来に比べてキ
ャップのみではなく、アルミニウムフィルムにより密閉
することができるので、内容物の品質をより一層安定化
することができ、さらに図2に示すように正確に結晶化
部5と非結晶化部6にすることができる。
【0023】実施例2 図4に示すように、プリフォーム2を口元部3の天面4
が結晶化しないように30gのSUS製の冷却リング9
をプリフォーム2の天面4に被せ、筒状の治具8に装着
する。ついで、約60回/分で回転させながら、冷却リ
ングを50℃に保ちながら口元部をヒーター10で加熱
し、樹脂の温度を190℃〜220℃にして天面以外の
口元部の結晶化を行う。このプリフォーム2を通常の方
法により成型し、図1及び図2に示すプラスチック容器
1を製造した。このプラスチック容器1は、図2に示す
ように口元部3の天面4が結晶化していないので、簡単
にアルミニウムフィルムをヒートシールできた。このボ
トルを剥離すると、天面シール面は凹凸がなく平滑であ
り、アルミニウム箔がよく融着した(図示せず)。この
ように、従来に比べてキャップのみではなく、アルミニ
ウムフィルムにより密閉することができるので、内容物
の品質をより一層安定化することができ、さらに図2に
示すように正確に結晶化部5と非結晶化部6にすること
ができる。
【0024】
【発明の効果】 この出願発明のプラスチック容器は、
容器の結晶化された口元部の天面が非結晶であり、しか
も、正確に非結晶化部と結晶化部を形成することができ
るので、アルミニウム、プラスチックのフィルム等によ
りシールすることができ、容器の内容物の品質をより一
層安定に維持することができ、保存性の優れた容器を提
供することができる。また、ヒートシールで密閉できる
ので、キャップを省略でき、キャップが必要な場合で
も、簡単なオーバーキャップを使用することができ、生
産性あるいはコストの面で優れた製品を提供することが
できる。さらに、シール材を剥離しても、剥離の際に天
面に凹凸がつかないので、外観のよい平滑な天面のプラ
スチック容器として使用できる。なお、ねじ込まれる部
品が再利用できる器具の場合には、シールした状態でプ
ラスチック容器を出荷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この出願発明のプラスチック容器の側面図
【図2】 プラスチック容器の口元部の部分断面図
【図3】 結晶化したプラスチック容器の口元部を熱処
理することにより非結晶化する工程を示す概念図
【図4】 プラスチック容器の口元部を熱処理すること
により口元部の天面以外を結晶化する工程を示す概念図
【符号の説明】
1 プラスチック容器 2 プリフォーム 3 口元部 4 天面 5 結晶化部 6 非結晶化部 7 熱風発生装置 8 治具 9 冷却リング 10 ヒーター
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 B29L 22:00 Fターム(参考) 3E033 AA01 BA18 DA03 DB01 DD01 EA01 EA04 EA05 EA12 FA02 4F201 AA24 AG07 AH55 AK01 BA03 BA04 BA07 BC01 BC02 BC03 BC12 BC21 BD06 BM05 BM06 BM12 BN03 BN05 BN11 BN24 BR02 BR09 BR13 BR15 4F208 AA24 AG07 AH55 AK01 LA05 LA08 LB01 LG03 LG16 LH03 LH07 LH08 LW02 LW06 LW13 LW14 LW15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶化された口元部の天面を非結晶化処
    理することを特徴とするプラスチック容器又はプリフォ
    ームの製造方法。
  2. 【請求項2】 口元部の天面を加熱処理し、急冷するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプラスチック容器又は
    プリフォームの製造方法。
  3. 【請求項3】 口元部の天面を熱風により加熱処理する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラスチック
    容器又はプリフォームの製造方法。
  4. 【請求項4】 天面を除く口元部を結晶化処理すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプラスチ
    ック容器又はプリフォームの製造方法。
  5. 【請求項5】 口元部の天面を冷却しながら加熱するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のプラスチック容器また
    はプリフォームの製造方法。
  6. 【請求項6】 冷却リングにより冷却することを特徴と
    する請求項4又は5に記載のプラスチック容器またはプ
    リフォームの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方
    法によって製造されたプリフォームを成形することを特
    徴とするプラスチック容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 プラスチックがポリエチレンテレフタレ
    ートであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載のプラスチック容器またはプリフォームの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の製造方
    法によって製造されたプラスチック容器またはプリフォ
    ーム。
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