JP2000015671A - 射出成形用金型装置 - Google Patents
射出成形用金型装置Info
- Publication number
- JP2000015671A JP2000015671A JP10183493A JP18349398A JP2000015671A JP 2000015671 A JP2000015671 A JP 2000015671A JP 10183493 A JP10183493 A JP 10183493A JP 18349398 A JP18349398 A JP 18349398A JP 2000015671 A JP2000015671 A JP 2000015671A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- cavity
- resin
- solidified
- injection molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観の優れた成形品Aが得られると共に、生
産性が優れた成形が可能な射出成形用金型装置を提供す
る。 【解決手段】 第一金型11と第二金型12との間に、
キャビティー13とキャビティー13に成型用樹脂を供
給するランナー14とを備えると共に、ランナー14の
先端にトンネルゲート15を設けて、このトンネルゲー
ト15の先端をキャビティー13の非外観部と連通した
補助通路16に接続する。更に、補助通路16の部分で
固化した樹脂と係着して、その固化した樹脂を、第一金
型11と第二金型12が当接する面と反対側の面の側に
引き出すことが可能な引き出しピン19を設ける。
産性が優れた成形が可能な射出成形用金型装置を提供す
る。 【解決手段】 第一金型11と第二金型12との間に、
キャビティー13とキャビティー13に成型用樹脂を供
給するランナー14とを備えると共に、ランナー14の
先端にトンネルゲート15を設けて、このトンネルゲー
ト15の先端をキャビティー13の非外観部と連通した
補助通路16に接続する。更に、補助通路16の部分で
固化した樹脂と係着して、その固化した樹脂を、第一金
型11と第二金型12が当接する面と反対側の面の側に
引き出すことが可能な引き出しピン19を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形に用いる
金型装置に関するものである。
金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品の製造方法として、
射出成形により成形する方法が汎用されている。この射
出成形に用いる金型装置としては、例えば下記のような
金型装置が用いられている(例えば、特開昭56−16
9047号、特開平6−270211号公報)。
射出成形により成形する方法が汎用されている。この射
出成形に用いる金型装置としては、例えば下記のような
金型装置が用いられている(例えば、特開昭56−16
9047号、特開平6−270211号公報)。
【0003】図3(a)は一般にピンポイントゲート構
造と呼ばれる構造の金型装置であり、第一金型51と、
その第一金型51に対向して配設され、第一金型51と
当接及び離間可能に形成された第二金型52と、第一金
型51と第二金型52とを当接させたときにこれらの間
に形成される樹脂成形用のキャビティー58と、第二金
型52の内部や、第二金型52と第三金型53とが対向
する面に形成され、キャビティー58に成形用樹脂を供
給するためのランナー59と、を備え、ランナー59と
キャビティー58が接続する部分がピンポイントゲート
形状に形成された金型装置である。なお一般に、ランナ
ー59とキャビティー58が接続する部分は、キャビテ
ィー58の非外観部(得られる成形品の表面のうち外観
品質のあまり要求されない部分に対応するキャビティー
58の部分)で接続するようになっている。
造と呼ばれる構造の金型装置であり、第一金型51と、
その第一金型51に対向して配設され、第一金型51と
当接及び離間可能に形成された第二金型52と、第一金
型51と第二金型52とを当接させたときにこれらの間
に形成される樹脂成形用のキャビティー58と、第二金
型52の内部や、第二金型52と第三金型53とが対向
する面に形成され、キャビティー58に成形用樹脂を供
給するためのランナー59と、を備え、ランナー59と
キャビティー58が接続する部分がピンポイントゲート
形状に形成された金型装置である。なお一般に、ランナ
ー59とキャビティー58が接続する部分は、キャビテ
ィー58の非外観部(得られる成形品の表面のうち外観
品質のあまり要求されない部分に対応するキャビティー
58の部分)で接続するようになっている。
【0004】この金型装置の場合、成形品を取り出すと
きには、図3(b)に示すように、第一金型51と第二
金型52との間や、第二金型52と第三金型53との間
を離間させた後、押し出しピン56,57でキャビティ
ー58の部分で固化した成形品Aや、ランナー59の部
分で固化した成形品Bを押し出して取り出すようになっ
ている。しかしこの金型装置の場合、ランナー59が第
二金型52を貫通して設けられているため、第二金型5
2と第三金型53との間を大きく離間させないと、ラン
ナー59の部分で固化した成形品Bを取り出すことがで
きず、金型装置の大きさが大きくなるという問題があっ
た。
きには、図3(b)に示すように、第一金型51と第二
金型52との間や、第二金型52と第三金型53との間
を離間させた後、押し出しピン56,57でキャビティ
ー58の部分で固化した成形品Aや、ランナー59の部
分で固化した成形品Bを押し出して取り出すようになっ
ている。しかしこの金型装置の場合、ランナー59が第
二金型52を貫通して設けられているため、第二金型5
2と第三金型53との間を大きく離間させないと、ラン
ナー59の部分で固化した成形品Bを取り出すことがで
きず、金型装置の大きさが大きくなるという問題があっ
た。
【0005】また、図4(a)は一般にサイドゲート構
造と呼ばれる構造の金型装置であり、第一金型61と第
二金型62の間にキャビティー68を備えると共に、ラ
ンナー69を第一金型61と第二金型62とが対向する
面に備え、更に、ランナー69のキャビティー68と接
続する部分に、第一金型61や第二金型62と摺動可能
に形成した第三金型63を配設した金型装置である。
造と呼ばれる構造の金型装置であり、第一金型61と第
二金型62の間にキャビティー68を備えると共に、ラ
ンナー69を第一金型61と第二金型62とが対向する
面に備え、更に、ランナー69のキャビティー68と接
続する部分に、第一金型61や第二金型62と摺動可能
に形成した第三金型63を配設した金型装置である。
【0006】この金型装置の場合、第一金型61と第二
金型62とを離間させる前(同時又は後でも良い)に、
第三金型63を第一金型61及び第二金型62に対して
摺動させると、キャビティー68の部分で固化した樹脂
とランナー69の部分で固化した樹脂の間を切断するこ
とができるため、図4(b)に示すように、第一金型6
1と第二金型62とを離間させた後、押し出しピン6
6,67でキャビティー68の部分で固化した樹脂や、
ランナー69の部分で固化した樹脂を押し出すと、キャ
ビティー68の部分で固化した成形品Aとランナー69
の部分で固化した成形品Bを分離して取り出すことが可
能になっている。
金型62とを離間させる前(同時又は後でも良い)に、
第三金型63を第一金型61及び第二金型62に対して
摺動させると、キャビティー68の部分で固化した樹脂
とランナー69の部分で固化した樹脂の間を切断するこ
とができるため、図4(b)に示すように、第一金型6
1と第二金型62とを離間させた後、押し出しピン6
6,67でキャビティー68の部分で固化した樹脂や、
ランナー69の部分で固化した樹脂を押し出すと、キャ
ビティー68の部分で固化した成形品Aとランナー69
の部分で固化した成形品Bを分離して取り出すことが可
能になっている。
【0007】また、この金型装置の場合、ピンポイント
ゲート構造の金型装置の場合と比較して、第一金型61
と第二金型62との間を離間する間隔が小さくても、ラ
ンナー69の部分で固化した成形品Bを取り出すことが
可能なため、比較的小型化が可能な金型装置となってい
る。しかし、第三金型63を設けることが可能な位置
は、ランナー69の先端部付近に限定されるため、ラン
ナー69をキャビティー68の非外観部と接続すること
が困難な場合が多く、得られる成形品Aは外観面で問題
が生じやすかった。
ゲート構造の金型装置の場合と比較して、第一金型61
と第二金型62との間を離間する間隔が小さくても、ラ
ンナー69の部分で固化した成形品Bを取り出すことが
可能なため、比較的小型化が可能な金型装置となってい
る。しかし、第三金型63を設けることが可能な位置
は、ランナー69の先端部付近に限定されるため、ラン
ナー69をキャビティー68の非外観部と接続すること
が困難な場合が多く、得られる成形品Aは外観面で問題
が生じやすかった。
【0008】また、図5(a)は一般にトンネルゲート
構造と呼ばれる構造の金型装置であり、第一金型71と
第二金型72の間にキャビティー78を備えると共に、
ランナー79を第一金型71と第二金型72とが対向す
る面に備え、更に、ランナー79の先端の第一金型71
内に、キャビティー78と連通したトンネルゲート74
を設けた金型装置である。
構造と呼ばれる構造の金型装置であり、第一金型71と
第二金型72の間にキャビティー78を備えると共に、
ランナー79を第一金型71と第二金型72とが対向す
る面に備え、更に、ランナー79の先端の第一金型71
内に、キャビティー78と連通したトンネルゲート74
を設けた金型装置である。
【0009】この金型装置の場合、図5(b)に示すよ
うに、第一金型71と第二金型72とを離間させた後、
押し出しピン76,77でキャビティー78の部分で固
化した樹脂や、ランナー79の部分で固化した樹脂を押
し出すと、キャビティー78の部分で固化した成形品A
と、ランナー79及びトンネルゲート74の部分で固化
した成形品Bが、分離して取り出されるようになってい
る。また、この金型装置の場合も、ピンポイントゲート
構造の金型装置の場合と比較して、第一金型71と第二
金型72との間を離間する間隔が小さくても、ランナー
79の部分で固化した成形品Bを取り出すことが可能な
ため、比較的小型化が可能な金型装置となっている。し
かしこの場合も、トンネルゲート74を設けることが可
能な位置はランナー79の先端部付近に限定されるた
め、トンネルゲート74をキャビティー78の非外観部
と接続することが困難な場合が多く、得られる成形品A
は外観面で問題が生じやすかった。
うに、第一金型71と第二金型72とを離間させた後、
押し出しピン76,77でキャビティー78の部分で固
化した樹脂や、ランナー79の部分で固化した樹脂を押
し出すと、キャビティー78の部分で固化した成形品A
と、ランナー79及びトンネルゲート74の部分で固化
した成形品Bが、分離して取り出されるようになってい
る。また、この金型装置の場合も、ピンポイントゲート
構造の金型装置の場合と比較して、第一金型71と第二
金型72との間を離間する間隔が小さくても、ランナー
79の部分で固化した成形品Bを取り出すことが可能な
ため、比較的小型化が可能な金型装置となっている。し
かしこの場合も、トンネルゲート74を設けることが可
能な位置はランナー79の先端部付近に限定されるた
め、トンネルゲート74をキャビティー78の非外観部
と接続することが困難な場合が多く、得られる成形品A
は外観面で問題が生じやすかった。
【0010】また、図6(a)はトンネルゲート84と
補助通路85を組み合わせた構造の金型装置であり、第
一金型81と第二金型82の間にキャビティー88を備
えると共に、ランナー89を第一金型81と第二金型8
2とが対向する面に備え、更に、ランナー89の先端の
第一金型81内にトンネルゲート84を設けて、このト
ンネルゲート84の先端をキャビティー88の非外観部
と連通した補助通路85に接続した金型装置である。こ
の金型装置の場合、補助通路85をキャビティー88の
非外観部と接続させることが容易であるため、外観面で
優れた成形品Aを得ることが可能な金型装置となってい
る。
補助通路85を組み合わせた構造の金型装置であり、第
一金型81と第二金型82の間にキャビティー88を備
えると共に、ランナー89を第一金型81と第二金型8
2とが対向する面に備え、更に、ランナー89の先端の
第一金型81内にトンネルゲート84を設けて、このト
ンネルゲート84の先端をキャビティー88の非外観部
と連通した補助通路85に接続した金型装置である。こ
の金型装置の場合、補助通路85をキャビティー88の
非外観部と接続させることが容易であるため、外観面で
優れた成形品Aを得ることが可能な金型装置となってい
る。
【0011】しかし、図6(b)に示すように、成形品
Aを取り出すために第一金型81と第二金型82とを離
間させた後、押し出しピン86,87でキャビティー8
8の部分で固化した樹脂や、ランナー89の部分で固化
した樹脂を押し出した場合、キャビティー88の部分で
固化した成形品Aと、ランナー89及びトンネルゲート
84の部分で固化した成形品Bの間は切断されて取り出
すことが可能であるが、キャビティー88の部分で固化
した成形品Aは、補助通路85の部分で固化した樹脂が
つながった状態で取り出されてしまい、この部分を後加
工して分離する必要が生じるため、生産性が低いという
問題があった。
Aを取り出すために第一金型81と第二金型82とを離
間させた後、押し出しピン86,87でキャビティー8
8の部分で固化した樹脂や、ランナー89の部分で固化
した樹脂を押し出した場合、キャビティー88の部分で
固化した成形品Aと、ランナー89及びトンネルゲート
84の部分で固化した成形品Bの間は切断されて取り出
すことが可能であるが、キャビティー88の部分で固化
した成形品Aは、補助通路85の部分で固化した樹脂が
つながった状態で取り出されてしまい、この部分を後加
工して分離する必要が生じるため、生産性が低いという
問題があった。
【0012】上記のように、従来の射出成形用金型装置
では、優れた外観の成形品を得ることと、後加工して分
離する必要のない優れた生産性と、金型装置を小型化す
ることとを共に満足することは困難であり、これらの特
性が優れた射出成形用金型装置が望まれている。
では、優れた外観の成形品を得ることと、後加工して分
離する必要のない優れた生産性と、金型装置を小型化す
ることとを共に満足することは困難であり、これらの特
性が優れた射出成形用金型装置が望まれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、外観の優れた成形品が得られると共に、生産性が
優れた成形が可能であり、且つ、小型化が可能な射出成
形用金型装置を提供することにある。
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、外観の優れた成形品が得られると共に、生産性が
優れた成形が可能であり、且つ、小型化が可能な射出成
形用金型装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
射出成形用金型装置は、当接及び離間可能に形成された
第一金型と第二金型との間に、キャビティーとそのキャ
ビティーに成型用樹脂を供給するランナーとを備え、こ
のランナーの先端にトンネルゲートを設けて、このトン
ネルゲートの先端をキャビティーの非外観部と連通した
補助通路に接続した射出成形用金型装置において、補助
通路の部分で固化した樹脂と係着して、その固化した樹
脂を、第一金型と第二金型が当接する面と反対側の面の
側に引き出すことが可能な引き出しピンをも備えること
を特徴とする。
射出成形用金型装置は、当接及び離間可能に形成された
第一金型と第二金型との間に、キャビティーとそのキャ
ビティーに成型用樹脂を供給するランナーとを備え、こ
のランナーの先端にトンネルゲートを設けて、このトン
ネルゲートの先端をキャビティーの非外観部と連通した
補助通路に接続した射出成形用金型装置において、補助
通路の部分で固化した樹脂と係着して、その固化した樹
脂を、第一金型と第二金型が当接する面と反対側の面の
側に引き出すことが可能な引き出しピンをも備えること
を特徴とする。
【0015】本発明の請求項2に係る射出成形用金型装
置は、請求項1記載の射出成形用金型装置において、補
助通路のキャビティーと接続する部分の形状が、ピンポ
イントゲート形状であることを特徴とする。
置は、請求項1記載の射出成形用金型装置において、補
助通路のキャビティーと接続する部分の形状が、ピンポ
イントゲート形状であることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項3に係る射出成形用金型装
置は、請求項1又は請求項2記載の射出成形用金型装置
において、引き出しピンで引き出した補助通路の部分で
固化した樹脂を、引き出しピンの側面方向から押圧し
て、引き出しピンから取り除く樹脂除去ピンをも備える
ことを特徴とする。
置は、請求項1又は請求項2記載の射出成形用金型装置
において、引き出しピンで引き出した補助通路の部分で
固化した樹脂を、引き出しピンの側面方向から押圧し
て、引き出しピンから取り除く樹脂除去ピンをも備える
ことを特徴とする。
【0017】本発明によると、補助通路の部分で固化し
た樹脂を取り除いた後、キャビティーの部分で固化した
成形品や、ランナーの部分で固化した成形品を取り出す
ことが可能になっているため、キャビティーの部分で固
化した成形品から余分な部分を後加工して分離する必要
がなく、生産性が優れた成形が可能になっている。更
に、取り出されたキャビティーの部分で固化した成形品
は、キャビティーの非外観部と接続させることが容易な
補助通路を介して樹脂を供給して成形されているため、
外観が重要な部分は、第一金型や第二金型の表面で成形
することができ、外観の優れた成形品となっている。
た樹脂を取り除いた後、キャビティーの部分で固化した
成形品や、ランナーの部分で固化した成形品を取り出す
ことが可能になっているため、キャビティーの部分で固
化した成形品から余分な部分を後加工して分離する必要
がなく、生産性が優れた成形が可能になっている。更
に、取り出されたキャビティーの部分で固化した成形品
は、キャビティーの非外観部と接続させることが容易な
補助通路を介して樹脂を供給して成形されているため、
外観が重要な部分は、第一金型や第二金型の表面で成形
することができ、外観の優れた成形品となっている。
【0018】また更に、この金型装置の場合、ピンポイ
ントゲート構造の金型装置の場合と比較して、第一金型
と第二金型との間を離間する間隔が小さくても成形品を
取り出すことが可能なため、比較的小型化が可能な金型
装置になっている。そのため、外観の優れた成形品が得
られると共に、生産性が優れた成形が可能であり、且
つ、小型化が可能な射出成形用金型装置となっている。
ントゲート構造の金型装置の場合と比較して、第一金型
と第二金型との間を離間する間隔が小さくても成形品を
取り出すことが可能なため、比較的小型化が可能な金型
装置になっている。そのため、外観の優れた成形品が得
られると共に、生産性が優れた成形が可能であり、且
つ、小型化が可能な射出成形用金型装置となっている。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る射出成形用金型装置
を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明に係
る射出成形用金型装置の一実施の形態を用いた、射出成
形の工程を説明する断面図である。
を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明に係
る射出成形用金型装置の一実施の形態を用いた、射出成
形の工程を説明する断面図である。
【0020】本発明に係る射出成形用金型装置の一実施
の形態は、図1(a)に示すように、第一金型11と、
その第一金型11に対向して配設された第二金型12を
備える金型装置であり、第一金型11と第二金型12
は、当接及び離間可能に形成されている。なおこの図
は、成形用樹脂を注入した状態を表す図であり、第一金
型11と第二金型12の間には、成型用樹脂をこの金型
装置に注入するためのスプルー10が設けられている。
なお、上記第一金型11と第二金型12には、必要に応
じて、ヒーターや冷却器や温度センサー(共に図示せ
ず)等を内設又は外設して、温度調整可能に形成されて
いても良い。
の形態は、図1(a)に示すように、第一金型11と、
その第一金型11に対向して配設された第二金型12を
備える金型装置であり、第一金型11と第二金型12
は、当接及び離間可能に形成されている。なおこの図
は、成形用樹脂を注入した状態を表す図であり、第一金
型11と第二金型12の間には、成型用樹脂をこの金型
装置に注入するためのスプルー10が設けられている。
なお、上記第一金型11と第二金型12には、必要に応
じて、ヒーターや冷却器や温度センサー(共に図示せ
ず)等を内設又は外設して、温度調整可能に形成されて
いても良い。
【0021】そして、第一金型11と第二金型12とを
当接させたときには、これらの間に、樹脂成形用のキャ
ビティー13と、そのキャビティー13にスプルー10
側から成形用樹脂を供給するためのランナー14が形成
されるようになっている。なお、キャビティー13やラ
ンナー14は、第一金型11と第二金型12とを離間さ
せたときには、第一金型11と第二金型12とが対向す
る面の少なくとも一方に露出するように形成されてい
る。
当接させたときには、これらの間に、樹脂成形用のキャ
ビティー13と、そのキャビティー13にスプルー10
側から成形用樹脂を供給するためのランナー14が形成
されるようになっている。なお、キャビティー13やラ
ンナー14は、第一金型11と第二金型12とを離間さ
せたときには、第一金型11と第二金型12とが対向す
る面の少なくとも一方に露出するように形成されてい
る。
【0022】また、ランナー14の先端の第一金型11
内には、トンネルゲート15が設けられており、このト
ンネルゲート15の先端は、キャビティー13と連通し
て設けた補助通路16に接続されている。なお、このト
ンネルゲート15と補助通路16が接続する部分は、第
一金型11の内部に設けられており、第一金型11と第
二金型12とを離間させたときに、第一金型11と第二
金型12とが対向する面には露出しないように形成され
ている。
内には、トンネルゲート15が設けられており、このト
ンネルゲート15の先端は、キャビティー13と連通し
て設けた補助通路16に接続されている。なお、このト
ンネルゲート15と補助通路16が接続する部分は、第
一金型11の内部に設けられており、第一金型11と第
二金型12とを離間させたときに、第一金型11と第二
金型12とが対向する面には露出しないように形成され
ている。
【0023】なお、補助通路16とキャビティー13が
接続する部分は、キャビティー13の非外観部(得られ
る成形品の表面のうち外観品質のあまり要求されない部
分に対応するキャビティー13の部分)で接続するよう
になっており、外観の優れた成形品を得ることが可能に
なっている。また、補助通路16のキャビティー13と
接続する部分の形状は、接続する部分の断面積が比較的
小さな面積に形成されたピンポイントゲート形状となっ
ている。
接続する部分は、キャビティー13の非外観部(得られ
る成形品の表面のうち外観品質のあまり要求されない部
分に対応するキャビティー13の部分)で接続するよう
になっており、外観の優れた成形品を得ることが可能に
なっている。また、補助通路16のキャビティー13と
接続する部分の形状は、接続する部分の断面積が比較的
小さな面積に形成されたピンポイントゲート形状となっ
ている。
【0024】また、第一金型11には、キャビティー1
3内に突出可能な第一押し出しピン17と、ランナー1
4内に突出可能な第二押し出しピン18が設けられてい
る。なお、第一押し出しピン17は、キャビティー13
の非外観部に突出可能に設けられており、外観の優れた
成形品を得ることが可能になっている。
3内に突出可能な第一押し出しピン17と、ランナー1
4内に突出可能な第二押し出しピン18が設けられてい
る。なお、第一押し出しピン17は、キャビティー13
の非外観部に突出可能に設けられており、外観の優れた
成形品を得ることが可能になっている。
【0025】更に、第一金型11には、キャビティー1
3側の端面部分を断面Z字型に形成することによって、
補助通路16の部分で固化した樹脂Cと係着可能に形成
した引き出しピン19をも備えている。そして、この引
き出しピン19は、シリンダー20を伸縮することによ
って移動可能に形成されており、補助通路16の部分で
固化した樹脂Cと係着した状態でシリンダー20を縮め
ると、ピンポイントゲート形状となっている補助通路1
6とキャビティー13が接続する部分で成形品が切断さ
れて、図1(b)に示すように、補助通路16の部分で
固化した樹脂Cを、第一金型11の、第一金型11と第
二金型12が当接する面と反対側の面の側に引き出すこ
とが可能になっている。
3側の端面部分を断面Z字型に形成することによって、
補助通路16の部分で固化した樹脂Cと係着可能に形成
した引き出しピン19をも備えている。そして、この引
き出しピン19は、シリンダー20を伸縮することによ
って移動可能に形成されており、補助通路16の部分で
固化した樹脂Cと係着した状態でシリンダー20を縮め
ると、ピンポイントゲート形状となっている補助通路1
6とキャビティー13が接続する部分で成形品が切断さ
れて、図1(b)に示すように、補助通路16の部分で
固化した樹脂Cを、第一金型11の、第一金型11と第
二金型12が当接する面と反対側の面の側に引き出すこ
とが可能になっている。
【0026】なおこの金型装置には、図2(a)に示す
ように、引き出しピン19の近傍に、引き出しピン19
で引き出した補助通路16の部分で固化した樹脂Cを、
引き出しピン19の側面方向から押圧して、引き出しピ
ン19から取り除く樹脂除去ピン21をも備えている。
このような樹脂除去ピン21をも備えていると、引き出
した補助通路16の部分で固化した樹脂Cを確実に取り
除くことができ好ましい。
ように、引き出しピン19の近傍に、引き出しピン19
で引き出した補助通路16の部分で固化した樹脂Cを、
引き出しピン19の側面方向から押圧して、引き出しピ
ン19から取り除く樹脂除去ピン21をも備えている。
このような樹脂除去ピン21をも備えていると、引き出
した補助通路16の部分で固化した樹脂Cを確実に取り
除くことができ好ましい。
【0027】次いで、図2(b)に示すように、第一金
型11と第二金型12とを離間させた後、第一押し出し
ピン17をキャビティー13内に突出させると共に、第
二押し出しピン18をランナー14内に突出させると、
キャビティー13の部分で固化した成形品Aと、ランナ
ー14及びトンネルゲート15の部分で固化した成形品
Bが分離した状態で取り出すことが可能となっている。
そのため、キャビティー13の部分で固化した成形品A
から余分な部分を後加工して分離する必要がないため、
生産性が優れた成形が可能となっている。
型11と第二金型12とを離間させた後、第一押し出し
ピン17をキャビティー13内に突出させると共に、第
二押し出しピン18をランナー14内に突出させると、
キャビティー13の部分で固化した成形品Aと、ランナ
ー14及びトンネルゲート15の部分で固化した成形品
Bが分離した状態で取り出すことが可能となっている。
そのため、キャビティー13の部分で固化した成形品A
から余分な部分を後加工して分離する必要がないため、
生産性が優れた成形が可能となっている。
【0028】更に、取り出されたキャビティー13の部
分で固化した成形品Aは、キャビティー13の非外観部
と接続させることが容易な補助通路16を介して樹脂を
供給して成形されているため、外観が重要な部分は第一
金型11や第二金型12の表面で成形することができ、
外観の優れた成形品Aとなっている。また更に、この金
型装置の場合、ピンポイントゲート構造の金型装置の場
合と比較して、第一金型11と第二金型12との間を離
間する間隔が小さくても、成形品A,Bを取り出すこと
が可能なため、比較的小型化が可能な金型装置となって
いる。
分で固化した成形品Aは、キャビティー13の非外観部
と接続させることが容易な補助通路16を介して樹脂を
供給して成形されているため、外観が重要な部分は第一
金型11や第二金型12の表面で成形することができ、
外観の優れた成形品Aとなっている。また更に、この金
型装置の場合、ピンポイントゲート構造の金型装置の場
合と比較して、第一金型11と第二金型12との間を離
間する間隔が小さくても、成形品A,Bを取り出すこと
が可能なため、比較的小型化が可能な金型装置となって
いる。
【0029】なお、上記の実施の形態は、補助通路16
のキャビティー13と接続する部分の形状が、ピンポイ
ントゲート形状の場合を説明したが、この形状は、補助
通路16の部分で固化した樹脂を引き出しピン19で引
き出したときに、補助通路16の部分で固化した樹脂C
と、キャビティー13の部分で固化した樹脂との間で切
断することができる形状であれば、特に限定するもので
はない。しかし、ピンポイントゲート形状の場合、比較
的容易に切断して取り出すことができ好ましい。また、
引き出しピン19のキャビティー13側の端面部分の形
状も、補助通路16の部分で固化した樹脂Cと係着可能
であり、且つ、補助通路16の部分で固化した樹脂C
と、キャビティー13の部分で固化した樹脂との間を切
断して、補助通路16の部分で固化した樹脂Cを引き出
すことが可能な接着強度を有する形状であれば、特に限
定するものではなく、例えば粗面化した平面でも良い。
のキャビティー13と接続する部分の形状が、ピンポイ
ントゲート形状の場合を説明したが、この形状は、補助
通路16の部分で固化した樹脂を引き出しピン19で引
き出したときに、補助通路16の部分で固化した樹脂C
と、キャビティー13の部分で固化した樹脂との間で切
断することができる形状であれば、特に限定するもので
はない。しかし、ピンポイントゲート形状の場合、比較
的容易に切断して取り出すことができ好ましい。また、
引き出しピン19のキャビティー13側の端面部分の形
状も、補助通路16の部分で固化した樹脂Cと係着可能
であり、且つ、補助通路16の部分で固化した樹脂C
と、キャビティー13の部分で固化した樹脂との間を切
断して、補助通路16の部分で固化した樹脂Cを引き出
すことが可能な接着強度を有する形状であれば、特に限
定するものではなく、例えば粗面化した平面でも良い。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る射出成形用金型装置は、補
助通路の部分で固化した樹脂と係着して、その固化した
樹脂を、第一金型と第二金型が当接する面と反対側の面
の側に引き出すことが可能な引き出しピンをも備えるた
め、外観の優れた成形品が得られると共に、生産性が優
れた成形が可能であり、且つ、小型化が可能な射出成形
用金型装置である。
助通路の部分で固化した樹脂と係着して、その固化した
樹脂を、第一金型と第二金型が当接する面と反対側の面
の側に引き出すことが可能な引き出しピンをも備えるた
め、外観の優れた成形品が得られると共に、生産性が優
れた成形が可能であり、且つ、小型化が可能な射出成形
用金型装置である。
【0031】本発明の請求項2に係る射出成形用金型装
置は、上記の効果に加え、補助通路の部分で固化した樹
脂を容易に切断して取り出すことが可能となる。
置は、上記の効果に加え、補助通路の部分で固化した樹
脂を容易に切断して取り出すことが可能となる。
【0032】本発明の請求項3に係る射出成形用金型装
置は、上記の効果に加え、補助通路の部分で固化した樹
脂を、引き出しピンから確実に取り除くことが可能とな
る。
置は、上記の効果に加え、補助通路の部分で固化した樹
脂を、引き出しピンから確実に取り除くことが可能とな
る。
【図1】本発明に係る射出成形用金型装置の一実施の形
態を用いた、射出成形の工程を説明する断面図である。
態を用いた、射出成形の工程を説明する断面図である。
【図2】本発明に係る射出成形用金型装置の一実施の形
態を用いた、射出成形の工程を説明する断面図である。
態を用いた、射出成形の工程を説明する断面図である。
【図3】従来の射出成形用金型装置の第一例を説明する
断面図である。
断面図である。
【図4】従来の射出成形用金型装置の第二例を説明する
断面図である。
断面図である。
【図5】従来の射出成形用金型装置の第三例を説明する
断面図である。
断面図である。
【図6】従来の射出成形用金型装置の第四例を説明する
断面図である。
断面図である。
11,51,61,71,81 第一金型 12,52,62,72,82 第二金型 13,58,68,78,88 キャビティー 14,59,69,79,89 ランナー 15,74,84 トンネルゲート 16,85 補助通路 17,18 押し出しピン 19 引き出しピン 20 シリンダー 21 樹脂除去ピン 53,63 第三金型
Claims (3)
- 【請求項1】 当接及び離間可能に形成された第一金型
と第二金型との間に、キャビティーとそのキャビティー
に成型用樹脂を供給するランナーとを備え、このランナ
ーの先端にトンネルゲートを設けて、このトンネルゲー
トの先端をキャビティーの非外観部と連通した補助通路
に接続した射出成形用金型装置において、補助通路の部
分で固化した樹脂と係着して、その固化した樹脂を、第
一金型と第二金型が当接する面と反対側の面の側に引き
出すことが可能な引き出しピンをも備えることを特徴と
する射出成形用金型装置。 - 【請求項2】 補助通路のキャビティーと接続する部分
の形状が、ピンポイントゲート形状であることを特徴と
する請求項1記載の射出成形用金型装置。 - 【請求項3】 引き出しピンで引き出した補助通路の部
分で固化した樹脂を、引き出しピンの側面方向から押圧
して、引き出しピンから取り除く樹脂除去ピンをも備え
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の射出成
形用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10183493A JP2000015671A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 射出成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10183493A JP2000015671A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 射出成形用金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000015671A true JP2000015671A (ja) | 2000-01-18 |
Family
ID=16136793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10183493A Pending JP2000015671A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 射出成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000015671A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003000479A2 (en) * | 2001-06-22 | 2003-01-03 | Advanced Systems Automation Ltd | Transfer molding machine with features for enhanced cull removal |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP10183493A patent/JP2000015671A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003000479A2 (en) * | 2001-06-22 | 2003-01-03 | Advanced Systems Automation Ltd | Transfer molding machine with features for enhanced cull removal |
WO2003000479A3 (en) * | 2001-06-22 | 2003-11-06 | Advanced Systems Automation | Transfer molding machine with features for enhanced cull removal |
CN1295067C (zh) * | 2001-06-22 | 2007-01-17 | 先进系统自动化有限公司 | 具有增强的多余材料切除特征的传递模塑机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3030189B2 (ja) | 射出成形金型 | |
JP2000015671A (ja) | 射出成形用金型装置 | |
US6190599B1 (en) | Removal of injection-molded tie from mold by moving core disposed outside of abutment wall of tie | |
JP3611977B2 (ja) | 中空体製品の成形方法および成形用金型 | |
JPS5871138A (ja) | 射出成形用金型 | |
US5690883A (en) | Removal of injection-molded tie from mold by utilizing bulges at opposite ends of abutment wall of tie | |
JP3676690B2 (ja) | 血圧計の腕帯における中芯の製造方法及びその製造装置 | |
EP0783951A1 (en) | Removal of injection-molded tie from mold by retracting core from between pawl and abutement surface of tie | |
JP2960347B2 (ja) | 中空樹脂製品の成形方法 | |
JP3259898B2 (ja) | 射出成形金型の離型装置 | |
CN210791908U (zh) | 流道顶出机构及具有其的注塑模具 | |
EP0783952B1 (en) | Removal of injection-molded tie from mold by moving core disposed outside of abutment wall of tie | |
JP2002306433A (ja) | 血圧計の腕帯における中芯の製造方法及びその製造装置 | |
JPH09225967A (ja) | 射出成形金型 | |
JPH0215626Y2 (ja) | ||
JP2695596B2 (ja) | 射出成形方法、射出成形型及び射出成形品 | |
JP2005288888A (ja) | 成形用金型装置 | |
JP3782658B2 (ja) | 射出成形用金型及び射出成形方法 | |
JPH11291301A (ja) | 樹脂成形用金型 | |
JPH05138692A (ja) | 射出成形用金型 | |
JPH10315271A (ja) | 射出成形用金型 | |
JP2526201Y2 (ja) | 磁気テープ用カセット | |
JP2003033951A (ja) | 射出成形用金型 | |
JPH10258446A (ja) | 射出成形方法におけるトンネルゲートによる切断方法 | |
JPH0483623A (ja) | 射出成形型 |