JP2000015525A - 放電加工機用電極ホルダ - Google Patents

放電加工機用電極ホルダ

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JP2000015525A
JP2000015525A JP10187737A JP18773798A JP2000015525A JP 2000015525 A JP2000015525 A JP 2000015525A JP 10187737 A JP10187737 A JP 10187737A JP 18773798 A JP18773798 A JP 18773798A JP 2000015525 A JP2000015525 A JP 2000015525A
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Japan
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base member
electric discharge
discharge machine
mounting plate
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JP10187737A
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Hiroshi Kikuchi
寛 菊地
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SANAI SEIKI KK
Original Assignee
SANAI SEIKI KK
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体の長さを短くできるようにしてコンパク
トにし、取付けヘッドと作業テーブルとの間隔の限られ
たスペースにおいて、可能な限り高さの高い工作物を設
置できるようにする。 【解決手段】 放電加工機の取付けヘッドに取付けられ
るベース部材10と、放電加工機の作業テーブル上に設
置された工作物の上側に設けられる電極を把持するクラ
ンパ11と、ベース部材10に対して傾動可能かつ回動
可能に支持されるクランパ取付板15とを備え、クラン
パ取付板15に設けられる主軸16と、主軸16をベー
ス部材10に対して傾動可能かつ回動可能に支持する球
面軸受20と、ベース部材10に回動可能に設けられる
スイベル部材25と、スイベル部材25の回動をクラン
パ取付板15に伝達するとともにクランパ取付板15を
傾動駆動させる回動伝達傾動駆動機構40と、スイベル
部材25を回動させてクランパ取付板15を回動駆動さ
せる回動駆動機構50とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電加工機用電極
ホルダに係り、特に、放電加工機の取付けヘッドに取付
けられるベース部材に対して放電加工用電極を着脱可能
に把持するクランパを傾動可能に支持した放電加工機用
電極ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の放電加工機用電極ホルダ
は、例えば、図8示すように、放電加工機の取付けヘッ
ド1に取付けられるベース部材101と、放電加工機の
作業テーブル2上に設置された工作物Wの上側に対峙し
て設けられる放電加工用電極3を着脱可能に把持するク
ランパ102と、クランパ102が取付けられベース部
材101に対して傾動可能かつ回動可能に支持されるク
ランパ取付板103とを備え、クランパ取付板103を
傾動及び回動させることにより、電極3の工作物Wに対
する位置を調整できるようにしてる。クランパ取付板1
03は中央において支持部材104にボール105を介
して連設され、支持部材104の外周部に設けたボルト
106によって支持部材104に対して保持されてお
り、ボルト106の進退動によってボール105を中心
に傾動させられて傾度が調整される。また、支持部材1
04はベース部材101に対して軸(図示せず)を介し
て回動可能に支持されている。支持部材104には、ベ
ース部材101の中間部に設けた開口部107から突出
させた凸部108を設け、ベース部材101には、該凸
部108の左右から凸部108を押圧する一対の手動型
ボルト109を進退可能に設けてある。そして、この手
動型ボルト109の進退動により、支持部材104の凸
部108が左右いずれかに押圧されて、支持部材104
の回動角度が調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
放電加工機用電極ホルダにあっては、クランパ取付板1
03を支持する支持部材104を設けて、この支持部材
104に対してクランパ取付板103を傾動させるため
のボール105を設け、更には、支持部材104をベー
ス部材101に対して回動させるようにしているので、
別々に傾動機構と回動機構が設けられており、それだ
け、上下の全長が長くなって大型化してしまうという欠
点があった。そのため、取付けヘッド1と作業テーブル
2との間隔Lが限られている場合には、取り扱う工作物
Wの高さに限界があり、そのため、取付けヘッド1と作
業テーブル2とのスペースをできるだけ広くして、可能
な限り高さの高い工作物Wを設置できるようにしたいと
いう要請がある。本発明は、上記の問題点に鑑みてなさ
れたもので、全体の長さを短くできるようにしてコンパ
クトにし、取付けヘッドと作業テーブルとの間隔の限ら
れたスペースにおいて、可能な限り高さの高い工作物を
設置できるようにした放電加工機用電極ホルダの提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る放電加工機用電極ホルダは、放電
加工機の取付けヘッドに取付けられるベース部材と、放
電加工機の作業テーブル上に設置された工作物の上側に
対峙して設けられる放電加工用電極を着脱可能に把持す
るクランパと、該クランパが取付けられ上記ベース部材
に対して傾動可能かつ回動可能に支持されるクランパ取
付板とを備えた放電加工機用電極ホルダにおいて、上記
クランパ取付板に設けられ該クランパ取付板の軸線を軸
とする主軸と、上記ベース部材に設けられ上記主軸を該
ベース部材に対して傾動可能かつ回動可能に支持する球
面軸受と、上記ベース部材に上記クランパ取付板と同じ
方向に回動可能に設けられるスイベル部材と、該スイベ
ル部材の回動を上記クランパ取付板に伝達する回動伝達
機構と、上記スイベル部材に設けられ上記クランパ取付
板を傾動駆動させる傾動駆動機構と、上記スイベル部材
を回動させて上記クランパ取付板を回動駆動させる回動
駆動機構とを備えた構成としている。
【0005】この構成によれば、取付けた電極の角度調
整を行なうときは、傾動駆動機構により行なう。これに
より球面軸受を中心に主軸が傾動し、クランパ取付板が
傾動する。また、回動方向の調整を行なうときは、回動
駆動機構により行なう。これにより、スイベル部材が回
動し、スイベル部材とクランパ取付部材とは、回動伝達
機構により連係されていることから、回動が伝達されて
クランパ取付部材が回動する。このように、傾動動作と
回動動作とが1つの球面軸受で行なわれる。このため、
傾動動作と回動動作とをこの球面軸受で行なうことがで
きることから、従来のように、傾動機構と回動機構とを
別々な部位に設けて行なう場合に比較して、それだけ、
全体の長さを短くでき、コンパクトにすることができ
る。その結果、作業テーブルと取付けヘッドとの間の限
られたスペースにおいて、可能な限り高さの高い工作物
を設置できることになり、加工範囲を広くすることがで
きる。また、傾動動作と回動動作とを1つの球面軸受で
行なうので、別々の場合に比較して、調整精度が向上さ
せられる。
【0006】そして、必要に応じ、上記回動伝達機構と
傾動駆動機構とを同一の機構である回動伝達傾動駆動機
構で構成している。同一の機構で兼用するので、それだ
け、部品点数が少なくなり、コンパクトになる。そして
また、必要に応じ、上記回動伝達傾動駆動機構を、上記
スイベル部材に上記クランパ取付板に向けて進退動可能
に設けられ進出時に該クランパ取付板を押圧して傾動さ
せる雄ネジ部を有した複数の角度調整ネジと、上記スイ
ベル部材に設けられ上記各角度調整ネジの雄ネジ部が進
退可能に螺合する複数の雌ネジ部とを備えて構成してい
る。角度調整ネジをクランパ取付板に押圧するので、簡
易な機構で傾動させることができる。また、傾動駆動機
と回動伝達機構との兼用化を図ることができる。この場
合、上記スイベル部材の外周部下面と上記クランパ取付
板の外周部上面とを対峙させ、上記角度調整ネジが螺合
する雌ネジ部を上記スイベル部材の外周面から上記クラ
ンパ取付板の上面に向けてその軸を傾斜させて形成し、
上記クランパ取付板の上面の外周部に上記雌ネジ部に螺
合した角度調整ネジが当接する傾斜面を有した凸状部を
形成したことが有効である。これにより、凸状部が傾斜
形成されているので、クランパ取付板が押される量が角
度調整ネジの押し込み量の分成分量になることから、角
度調整ネジの進出量を大きく取らなければ、傾斜角度が
大きく変化しない関係になり、角度調整ネジの1回動当
りのクランパ取付板の傾斜角度を小さくでき、クランパ
取付板の角度調整精度を高くすることができる。
【0007】また、必要に応じ、上記角度調整ネジを上
記スイベル部材内に埋没させる大きさに形成している。
外部に出っ張るものがないので、それだけ、小型化が図
られる。更に、必要に応じ、上記回動駆動機構を、上記
ベース部材及びスイベル部材の境界部に前後動可能に設
けられ雄ネジを有した回動調整ネジと、上記ベース部材
及びスイベル部材の境界部に設けられ上記回動調整ネジ
の雄ネジが前後動可能に螺合する雌ネジを備えて構成し
ている。簡易な機構で回動させることができる。更にま
た、必要に応じ、上記回動調整ネジを上記ベース部材及
びスイベル部材内に埋没させる大きさに形成している。
外部に出っ張るものがないので、それだけ、小型化が図
られる。また、上記スイベル部材とベース部材との間
に、スラストベアリングを介装している。スイベル部材
の回動を円滑に行なうことができ、動作を確実に行なわ
せることができる。
【0008】そしてまた、上記スイベル部材を、その中
心軸を中心とした挿通孔を設けて構成し、上記ベース部
材を、上記スイベル部材の挿通孔が回動可能に挿通され
る軸受部を有して構成し、該軸受部の内側に上記主軸が
傾動可能かつ回動可能に遊挿される穴部を設けるととも
に球面軸受の外側が嵌挿保持される保持溝を設け、上記
ベース部材の軸受部を上記保持溝が2分されるように上
記取付けヘッド側の上側部と下側部とに分割し、上記下
側部外周にスイベル部材を支承するフランジを設け、該
下側部を上記上側部にボルトで着脱可能にし、上記ベー
ス部材の軸受部に、上記スイベル部材の上面側に設けら
れる第一スラストベアリングと、上記スイベル部材の下
面側に設けられる第二スラストベアリングとを介装した
構成としている。これにより、電極ホルダを組み立てる
際に、軸受部の下側部を上側部に位置させてボルトで固
定するだけで、球面軸受をベース部材に設けることがで
きるので、極めて容易に組付けを行なうことができ、作
業性が向上させられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に基づいて本発明の
実施の形態に係る放電加工機用電極ホルダを詳細に説明
する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説
明する。図1乃至図7に示すように、実施の形態に係る
放電加工機用電極ホルダHは、放電加工機の取付けヘッ
ド1(図6)に取付けられるベース部材10と、放電加
工機の作業テーブル2(図6)上に設置された工作物W
(図6)の上側に対峙して設けられる放電加工用電極3
を着脱可能に把持するクランパ11とを備えている。ク
ランパ11は、例えば、図5に示すように、電極3を挾
持する固定フィンガ12と可動フィンガ13とを備え、
可動フィンガ13を固定フィンガ12側に移動させて電
極3を固定フィンガ12に対して押圧することにより把
持する。
【0010】また、放電加工機用電極ホルダHは、クラ
ンパ11が取付けられベース部材10に対して傾動可能
かつ回動可能に支持される円盤状のクランパ取付板15
を備えている。図1及び3に示すように、クランパ取付
板15にはクランパ取付板15の軸線を軸とする主軸1
6が取付けられている。主軸16は頭部16aと軸部1
6bと雄ネジ部16cとを備え、雄ネジ部16cをクラ
ンパ取付板15の中央に形成され軸線を軸とする雌ネジ
17に螺合することによりクランパ取付板15に取付け
られる。18は主軸16の頭部16aに設けたレンチ穴
である。更に、ベース部材10には、主軸16をベース
部材10に対して傾動可能かつ回動可能に支持する球面
軸受20が設けられている。球面軸受20は、主軸16
の軸部16bに嵌合させられ外側が球面状に形成された
内軸受21と、ベース部材10に固定され内軸受21を
球面に沿って移動可能かつ回動可能に保持する外軸受2
2とから構成されている。符号23は、主軸16に挿通
され球面軸受20の内軸受21を主軸16の頭部16a
と共同して挾持するカラーである。
【0011】更にまた、ベース部材10には、クランパ
取付板15と同じ方向に回動可能に設けられるスイベル
部材25が設けられている。スイベル部材25は、その
中心軸を中心とした挿通孔26を設けて構成されてい
る。また、ベース部材10は、スイベル部材25の挿通
孔26が回動可能に挿通される軸受部30を有して構成
されている。この軸受部30の内側には、主軸16が傾
動可能かつ回動可能に遊挿される貫通した穴部31が設
けられているとともに、穴部31の壁面に球面軸受20
の外軸受22が嵌挿保持される保持溝32が設けられて
いる。ベース部材10の軸受部30は、保持溝32が2
分されるように、取付けヘッド1側の上側部30Aと下
側部30Bとに分割されており、下側部30Bは上側部
30Aにボルト33で着脱可能に取付けられる。下側部
30Bの外周には、スイベル部材25を支承するフラン
ジ34が設けられている。ベース部材10の軸受部30
には、スイベル部材25の上面側に設けられる第一スラ
ストベアリング35と、スイベル部材25の下面側に設
けられる第二スラストベアリング36とが介装されてい
る。
【0012】また、放電加工機用電極ホルダHは、スイ
ベル部材25の回動をクランパ取付板15に伝達する回
動伝達機構と、スイベル部材25に設けられクランパ取
付板15を傾動駆動させる傾動駆動機構とを備えてい
る。回動伝達機構と傾動駆動機構とは同一の機構である
回動伝達傾動駆動機構40として構成されている。同一
の機構で兼用するので、それだけ、部品点数が少なくな
り、電極ホルダH全体がコンパクトになる。回動伝達傾
動駆動機構40は、スイベル部材25に上記クランパ取
付板15に向けて進退動可能に設けられ進出時にクラン
パ取付板15を押圧して傾動させる雄ネジ部42を有し
た複数の角度調整ネジ41と、スイベル部材25に設け
られ各角度調整ネジ41の雄ネジ部42が進退可能に螺
合する複数の雌ネジ部43とを備えて構成されている。
スイベル部材25の外周部下面とクランパ取付板15の
外周部上面とは対峙させられている。そして、角度調整
ネジ41が螺合する雌ネジ部43は、スイベル部材25
の外周面からクランパ取付板15の上面に向けてその軸
を傾斜させて形成されており、クランパ取付板15の上
面の外周部に雌ネジ部43に螺合した角度調整ネジ41
が当接する傾斜面を有した凸状部44が形成されてい
る。角度調整ネジ41は、スイベル部材25内に埋没さ
せる大きさに形成されている。外部に出っ張るものがな
いので、それだけ、小型化が図られる。
【0013】更に、放電加工機用電極ホルダHは、スイ
ベル部材25を回動させてクランパ取付板15を回動駆
動させる回動駆動機構50を備えている。回動駆動機構
50は、図1及び図2に示すように、ベース部材10及
びスイベル部材25の境界部に前後動可能に設けられ雄
ネジ52を有した複数の回動調整ネジ51と、ベース部
材10及びスイベル部材25の境界部に設けられ回動調
整ネジ51の雄ネジ52が前後動可能に螺合する雌ネジ
53とを備えて構成されている。回動調整ネジ51は、
ベース部材10及びスイベル部材25内に埋没させる大
きさに形成されている。外部に出っ張るものがないの
で、それだけ、小型化が図られる。
【0014】従って、この実施の形態に係る放電加工機
用電極ホルダHを組み立てるときは、図1乃至図4に示
すように、主軸16に球面軸受20を嵌挿し、この主軸
16を、ベース部材10の軸受部30の上側部30Aに
おいて、穴部31に遊挿し、球面軸受20を上側部30
Aの保持溝32に嵌合する。また、第一スラストベアリ
ング35を介してスイベル部材25をベース部材10の
軸受部30の上側部30Aに挿通する。この状態で、第
二スラストベアリング36とともに軸受部30の下側部
30Bを上側部30Aにボルト33で固定する。これに
より、軸受部30において、主軸16を支持した球面軸
受20が保持溝32に保持されるとともに、スイベル部
材25が軸受部30に保持される。次に、ベース部材1
0の貫通した穴部31の上から、レンチ(図示せず)を
挿入して主軸16のレンチ穴18に挿入し主軸16を回
転させながら、主軸16の雄ネジ部16cをクランパ取
付板15の雌ネジ17に螺合して、主軸16にクランパ
取付板15を取付ける。クランパ11は、予め、あるい
はその後クランパ取付板15に取付ける。その後、回動
伝達傾動駆動機構40の角度調整ネジ41及び回動駆動
機構50の回動調整ネジ51を取付ける。このようにし
て電極ホルダHを組み立てる。この場合、軸受部30の
下側部30Bを上側部30Aにボルト33で固定するだ
けで、球面軸受20をベース部材10に設けることがで
きるので、極めて容易に組付けが行なわれる。
【0015】そして、図6に示すように、この組み立て
た電極ホルダHを、放電加工機の取付けヘッド1にセッ
ティングし、電極3をクランパ11に把持し、工作物W
を作業テーブル2に設置して加工を行なう。この場合、
主軸16は球面軸受20で傾動可能かつ回動可能に支持
されており、傾動動作と回動動作とをこの球面軸受20
の一か所で行なうことができることから、従来のよう
に、傾動機構と回動機構とを別々な部位に設けなくても
良く、図6に示すように、それだけ、電極ホルダH全体
の長さが短くなっており、このため、取付けヘッド1と
作業テーブル2との間隔Lの限られたスペースにおい
て、可能な限り高さの高い工作物Wを設置できることに
なり、加工範囲を広くすることができる。
【0016】加工に先立っては、取付けた電極3の位置
調整を行なう。先ず、角度調整は、回動伝達傾動駆動機
構40の角度調整ネジ41を進退動させて行なう。この
角度調整ネジ41の進退動により、クランパ取付板15
の凸状部44が押されるので、図7に示すように、球面
軸受20を中心に主軸16が傾動し、クランパ取付板1
5が傾動する。この場合、角度調整ネジ41をクランパ
取付板15に押圧するので、簡易な機構で傾動させるこ
とができる。また、クランパ取付板15の凸状部44が
傾斜形成されているので、クランパ取付板15が押され
る量が角度調整ネジ41の押し込み量(図7D)の分成
分量(図7Da)になることから、角度調整ネジ41の
1回動当りのクランパ取付板15の傾斜角度を小さくで
き、そのため、クランパ取付板15の角度調整精度を高
くすることができる。また、回動方向の調整は、回動駆
動機構50の回動調整ネジ51を前後動させて行なう。
この回動調整ネジ51の前後動により、スイベル部材2
5が回動し、スイベル部材25とクランパ取付板15と
は、回動伝達傾動駆動機構40の角度調整ネジ41を介
して連係されていることから、回動が伝達されてクラン
パ取付板15が回動する。このように、傾動動作と回動
動作とを1つの球面軸受20で行なうので、従来のよう
に別々の機構で調整する場合に比較して、調整精度が向
上させられる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放電加工
機用電極ホルダによれば、クランパ取付板に設けた主軸
を球面軸受を介してベース部材に対して傾動可能かつ回
動可能に支持したので、傾動動作と回動動作とをこの球
面軸受で行なうことができることから、従来のように、
傾動機構と回動機構とを別々な部位に設けて行なう場合
に比較して、それだけ、全体の長さを短くでき、コンパ
クトにすることができる。そのため、取付けヘッドと作
業テーブルとの間の限られたスペースにおいて、可能な
限り高さの高い工作物を設置できることになり、加工範
囲を広くすることができるという効果がある。。また、
傾動動作と回動動作とを1つの球面軸受で行なうので、
別々の場合に比較して、調整精度を向上させることがで
きる。
【0018】そして、回動伝達機構と傾動駆動機構とを
同一の機構である回動伝達傾動駆動機構で構成した場合
には、同一の機構で兼用するので、それだけ、部品点数
が少なくなり、より一層コンパクトにすることができ
る。この場合、回動伝達傾動駆動機構を、スイベル部材
に進退動可能に設けた角度調整ネジによりクランパ取付
板を押圧して傾動させるように構成すれば、角度調整ネ
ジをクランパ取付板に押圧するので、簡易な機構で傾動
させることができる。また、角度調整ネジによりスイベ
ル部材とクランパ取付板とを連係できるので、傾動駆動
機と回動伝達機構との兼用化を確実に図ることができ
る。
【0019】また、スイベル部材の外周部下面とクラン
パ取付板の外周部上面とを対峙させ、角度調整ネジが螺
合する雌ネジ部をスイベル部材の外周面からクランパ取
付板の上面に向けてその軸を傾斜させて形成し、クラン
パ取付板の上面の外周部に雌ネジ部に螺合した角度調整
ネジが当接する傾斜面を有した凸状部を形成した場合に
は、凸状部が傾斜形成されているので、クランパ取付板
が押される量が角度調整ネジの押し込み量の分成分量に
なることから、角度調整ネジの進出量を大きく取らなけ
れば、傾斜角度が大きく変化しない関係になり、角度調
整ネジの1回動当りのクランパ取付板の傾斜角度を小さ
くでき、クランパ取付板の角度調整精度を高くすること
ができる。
【0020】更に、角度調整ネジをスイベル部材内に埋
没させる大きさに形成した場合には、外部に出っ張るも
のがないので、それだけ、小型化を図ることができる。
更にまた、回動駆動機構を、ベース部材及びスイベル部
材の境界部に前後動可能に設けられた回動調整ネジで行
なう場合には、簡易な機構で回動させることができる。
また、回動調整ネジをベース部材及びスイベル部材内に
埋没させる大きさに形成した場合には、外部に出っ張る
ものがないので、それだけ、小型化を図ることができ
る。更に、スイベル部材とベース部材との間に、スラス
トベアリングを介装した場合には、スイベル部材の回動
を円滑に行なうことができ、動作を確実に行なわせるこ
とができる。
【0021】更にまた、スイベル部材を、その中心軸を
中心とした挿通孔を設けて構成し、ベース部材を、スイ
ベル部材の挿通孔が回動可能に挿通される軸受部を有し
て構成し、軸受部の内側に主軸が傾動可能かつ回動可能
に遊挿される穴部を設けるとともに球面軸受の外側が嵌
挿保持される保持溝を設け、ベース部材の軸受部を保持
溝が2分されるように取付けヘッド側の上側部と下側部
とに分割し、下側部外周にスイベル部材を支承するフラ
ンジを設け、下側部を上側部にボルトで着脱可能にした
場合には、電極ホルダを組み立てる際に、軸受部の下側
部を上側部に位置させてボルトで固定するだけで、球面
軸受をベース部材に設けることができるので、極めて容
易に組付けを行なうことができ、作業性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る放電加工機用電極ホ
ルダを示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る放電加工機用電極ホ
ルダを示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る放電加工機用電極ホ
ルダを示す分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る放電加工機用電極ホ
ルダを示す組み立て斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る放電加工機用電極ホ
ルダのクランパの一例を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る放電加工機用電極ホ
ルダを放電加工機に組み付けた状態を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る放電加工機用電極ホ
ルダの傾度調整時の状態を示す図である。
【図8】従来の放電加工機用電極ホルダの一例を放電加
工機に組み付けた状態で示す図である。
【符号の説明】
H 放電加工機用電極ホルダ W 工作物 1 取付けヘッド 2 作業テーブル 3 放電加工用電極 10 ベース部材 11 クランパ 15 クランパ取付板 16 主軸 20 球面軸受 25 スイベル部材 26 挿通孔 30 軸受部 30A 上側部 30B 下側部 31 穴部 32 保持溝 33 ボルト 34 フランジ 35 第一スラストベアリング 36 第二スラストベアリング 40 回動伝達傾動駆動機構 41 角度調整ネジ 42 雄ネジ部 43 雌ネジ部 44 凸状部 50 回動駆動機構 51 回動調整ネジ 52 雄ネジ 53 雌ネジ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電加工機の取付けヘッドに取付けられ
    るベース部材と、放電加工機の作業テーブル上に設置さ
    れた工作物の上側に対峙して設けられる放電加工用電極
    を着脱可能に把持するクランパと、該クランパが取付け
    られ上記ベース部材に対して傾動可能かつ回動可能に支
    持されるクランパ取付板とを備えた放電加工機用電極ホ
    ルダにおいて、 上記クランパ取付板に設けられ該クランパ取付板の軸線
    を軸とする主軸と、上記ベース部材に設けられ上記主軸
    を該ベース部材に対して傾動可能かつ回動可能に支持す
    る球面軸受と、上記ベース部材に上記クランパ取付板と
    同じ方向に回動可能に設けられるスイベル部材と、該ス
    イベル部材の回動を上記クランパ取付板に伝達する回動
    伝達機構と、上記スイベル部材に設けられ上記クランパ
    取付板を傾動駆動させる傾動駆動機構と、上記スイベル
    部材を回動させて上記クランパ取付板を回動駆動させる
    回動駆動機構とを備えたことを特徴とする放電加工機用
    電極ホルダ。
  2. 【請求項2】 上記回動伝達機構と傾動駆動機構とを同
    一の機構である回動伝達傾動駆動機構で構成したことを
    特徴とする請求項1記載の放電加工機用電極ホルダ。
  3. 【請求項3】 上記回動伝達傾動駆動機構を、上記スイ
    ベル部材に上記クランパ取付板に向けて進退動可能に設
    けられ進出時に該クランパ取付板を押圧して傾動させる
    雄ネジ部を有した複数の角度調整ネジと、上記スイベル
    部材に設けられ上記各角度調整ネジの雄ネジ部が進退可
    能に螺合する複数の雌ネジ部とを備えて構成したことを
    特徴とする請求項2記載の放電加工機用電極ホルダ。
  4. 【請求項4】 上記スイベル部材の外周部下面と上記ク
    ランパ取付板の外周部上面とを対峙させ、上記角度調整
    ネジが螺合する雌ネジ部を上記スイベル部材の外周面か
    ら上記クランパ取付板の上面に向けてその軸を傾斜させ
    て形成し、上記クランパ取付板の上面の外周部に上記雌
    ネジ部に螺合した角度調整ネジが当接する傾斜面を有し
    た凸状部を形成したことを特徴とする請求項3記載の放
    電加工機用電極ホルダ。
  5. 【請求項5】 上記角度調整ネジを上記スイベル部材内
    に埋没させる大きさに形成したことを特徴とする請求項
    3または4記載の放電加工機用電極ホルダ。
  6. 【請求項6】 上記回動駆動機構を、上記ベース部材及
    びスイベル部材の境界部に前後動可能に設けられ雄ネジ
    を有した回動調整ネジと、上記ベース部材及びスイベル
    部材の境界部に設けられ上記回動調整ネジの雄ネジが前
    後動可能に螺合する雌ネジを備えて構成したことを特徴
    とする請求項3,4または5記載の放電加工機用電極ホ
    ルダ。
  7. 【請求項7】 上記回動調整ネジを上記ベース部材及び
    スイベル部材内に埋没させる大きさに形成したことを特
    徴とする請求項6記載の放電加工機用電極ホルダ。
  8. 【請求項8】 上記スイベル部材とベース部材との間
    に、スラストベアリングを介装したことを特徴とする請
    求項3,4,5,6または7記載の放電加工機用電極ホ
    ルダ。
  9. 【請求項9】 上記スイベル部材を、その中心軸を中心
    とした挿通孔を設けて構成し、 上記ベース部材を、上記スイベル部材の挿通孔が回動可
    能に挿通される軸受部を有して構成し、該軸受部の内側
    に上記主軸が傾動可能かつ回動可能に遊挿される穴部を
    設けるとともに球面軸受の外側が嵌挿保持される保持溝
    を設け、 上記ベース部材の軸受部を上記保持溝が2分されるよう
    に上記取付けヘッド側の上側部と下側部とに分割し、上
    記下側部外周にスイベル部材を支承するフランジを設
    け、該下側部を上記上側部にボルトで着脱可能にし、 上記ベース部材の軸受部に、上記スイベル部材の上面側
    に設けられる第一スラストベアリングと、上記スイベル
    部材の下面側に設けられる第二スラストベアリングとを
    介装したことを特徴とする請求項3,4,5,6または
    7記載の放電加工機用電極ホルダ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7002094B2 (en) * 2003-05-01 2006-02-21 Mgs Mfg. Group, Inc. Electrical discharge machining electrode holder
CN102728909A (zh) * 2011-04-08 2012-10-17 苏州汉扬精密电子有限公司 放电校正分中治具
KR102159074B1 (ko) * 2019-04-25 2020-09-23 원장연 방전가공기의 전극고정 지그
KR102159073B1 (ko) * 2019-04-25 2020-09-23 원장연 방전가공기의 전극고정용 지그

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