JP2000015142A - 遠心分離機 - Google Patents

遠心分離機

Info

Publication number
JP2000015142A
JP2000015142A JP10201151A JP20115198A JP2000015142A JP 2000015142 A JP2000015142 A JP 2000015142A JP 10201151 A JP10201151 A JP 10201151A JP 20115198 A JP20115198 A JP 20115198A JP 2000015142 A JP2000015142 A JP 2000015142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
cooling pipe
layer
centrifugal chamber
centrifugal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10201151A
Other languages
English (en)
Inventor
Soichiro Matsushima
荘一郎 松嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomy Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tomy Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomy Seiko Co Ltd filed Critical Tomy Seiko Co Ltd
Priority to JP10201151A priority Critical patent/JP2000015142A/ja
Publication of JP2000015142A publication Critical patent/JP2000015142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐腐蝕性を有し、かつ熱効率が高い遠心分離
機を提供すること。 【解決手段】 遠心室を画成するケーシングの外周面に
冷却管を巻回し、該冷却管によって遠心室を冷却する遠
心分離機において、前記ケーシングを内面に耐腐蝕性材
料の層によって構成し、その外側に熱伝導度の高い材料
の層を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心分離機に関す
るもので、詳しくは、冷却手段を備えた遠心分離機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、遠心分離機の使用が遺伝子工
学分野において増大している。このような分野で使用さ
れる遠心分離機では、細胞等が生体であるため試料の温
度管理が必須となるため、遠心室内を冷却する必要があ
る。
【0003】図3は、試料の温度管理が可能な従来の遠
心分離機を示している。この遠心分離機では、遠心室3
0を画成するケース31の外周に冷却管32を巻いて蒸
発器とし、該冷却管32の一端部をコンプレッサ33,
コンデンサ34,キャピラリチューブ35を介して他端
部に接続して冷却系を構成している。そして、この遠心
分離機では、コンプレッサ33を駆動することによって
系内の冷媒を循環させて遠心室30内を冷房する。ま
た、この遠心分離機では、遠心室30内に温度センサ3
6を臨ませ、該温度センサ36を温度制御器37に接続
するとともに、試料温度設定器38を温度制御器37に
接続している。そして、温度制御器37において温度セ
ンサ36からの検出値と試料温度設定器38で予め設定
した温度設定値とを比較し、その演算結果に基づいてコ
ンプレッサ33を駆動し、または停止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記遠心分
離機では、遠心室30内に発生する蒸気等の湿気によっ
てケース31が腐蝕する虞があるため、ケース31を耐
腐蝕性の高いステンレス鋼によって形成している。しか
しながら、ステンレス鋼の熱伝導度(0.04cal/
℃・cm・sec)はあまり高くなく、熱効率が必ずし
も良くはなかった。このことは、熱応答性もあまり良く
ないことを意味している。
【0005】そこで、本発明の目的は、耐腐蝕性を有
し、かつ熱効率が高い遠心分離機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の遠心
分離機では、遠心室を画成するケーシングの外周面に冷
却管を巻回し、該冷却管によって遠心室を冷却する遠心
分離機において、前記ケーシングを内面に耐腐蝕性材料
の層によって構成し、その外側に熱伝導度の高い材料の
層を構成している。
【0007】この発明の遠心分離機では、耐腐蝕性材料
が遠心室の内壁を構成しているので、湿気等によって腐
蝕される虞はなく、その他の基材は熱伝導度の良い材料
によて構成されているので、冷却効果が高くなる。
【0008】また、本発明の請求項2の遠心分離機で
は、請求項1において、前記耐腐蝕性材料はステンレス
鋼であり、前記熱伝導度の高い材料はアルミニウムとし
ている。
【0009】この発明の遠心分離機では、ステンレス鋼
の熱伝導度は0.04cal/℃・cm・secであ
り、これに対してアルミニウムの熱伝導度は0.52c
al/℃・cm・secである。したがって、ステンレ
ス鋼の層を可及的に薄く、アルミニウムの層を十分な強
度が得られる程度に厚くすることによて耐腐蝕性に優
れ、しかも熱効率が良いケーシングが得られる。
【0010】また、本発明の請求項3の遠心分離機で
は、請求項1において、前記ケーシングの最外側に前記
冷却管の接合が容易な材料の層を構成している。
【0011】この発明の遠心分離機では、ケーシングの
外面には銅製の冷却管が鑞付け等によって接合される
が、熱伝導度のよい材料は必ずしも鑞付けが容易とは限
らない。そこで、ケーシングの最外側に冷却管の接合が
容易な材料の層を形成することによって、冷却管の接合
を容易にしている。
【0012】また、本発明の請求項4の遠心分離機で
は、請求項3において、前記冷却管の接合が容易な材料
としてステンレス鋼を採用している。
【0013】この発明の遠心分離機では、ステンレス鋼
は、冷却管を接合し易く、しかも耐腐蝕性に富んでいる
ので、ケーシングの耐久性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の遠心分離機を示
している。この遠心分離機は、筐体1の底面に基台2を
備えており、該基台2の上部には遠心室3を構成する外
ケーシング4が配設されている。そして、該外ケーシン
グ4の内側には、間隙をもって遠心室を画成する内ケー
シング5が配設されている。この内ケーシング5は、図
2(a)に拡大して示したように、内面にステンレス鋼
の層5a,その外側にアルミニウムの層5bを配置した
2層の板によって形成され、絞り加工等によって碗状に
形成されている。ここで使用される板は、それぞれの層
5a,5bを一体に圧延したものを使用することが好ま
しい。この内ケーシング5の外周面には、冷却管6が巻
回され、その外周面に鑞付け等によって接合される。さ
らに、内ケーシング5と外ケーシング4との間には断熱
材7が充填されている。そして、冷却管6を巻いて蒸発
器とし、該冷却管6の一端部をコンプレッサ8,コンデ
ンサ9,キャピラリチューブ10を介して他端部に接続
して冷却系を構成している。なお、この遠心分離機に
は、従来と同様にして遠心室3内に温度センサを臨ま
せ、該温度センサを温度制御器に接続するとともに、試
料温度設定器を温度制御器に接続している。
【0015】一方、基台2の中間部には環状のモータ取
付け台2aが固定されている。そして、モータ取付け台
2aにはモータ11がゴム等の弾性体12を介して設置
されている。そして、モータ11の軸受11aは内ケー
シング5の底部中央に形成した孔5dに対応させ、該軸
受11aからモータ駆動軸13を遠心室3内に突出させ
ている。また、上記モータ11の軸受11aにはフラン
ジ14が形成され、該フランジ14と上記内ケーシング
5の下端との間には、モータカバー15が配設されてい
る。さらに、筐体1の上部には遠心室3の開口3aを覆
うように蓋16が配設されている。また、遠心室3の開
口3a周縁の筐体1にはパッキン17が配設され、蓋1
6が該パッキン17に密接されて遠心室3の密閉が図ら
れる。
【0016】上記モータ駆動軸13には、ロータ18が
着脱自在に配設される。このロータ18は、ロータ本体
19とラック20とによって構成されている。ロータ本
体19は有底円筒状を成し、中央に内方に突出するボス
19aを備えている。このボス19aには、ロータ本体
19の底壁19bの下面から凹部21が形成され、さら
に該凹部の開口部に半径方向に延びる切欠き21aが形
成されている。そして、ロータ本体19の凹部21をモ
ータ駆動軸13に嵌合させると、切欠き21aがモータ
駆動軸13に植設させたピン13aに嵌合して、ロータ
本体19を軸13に対してその回転方向に拘束する。さ
らに、該ロータ本体19の底壁19bの上面には位置決
めピン22が立設されている。
【0017】ラック20は、環状を成しており、その内
周面には傾斜させてチューブ保持用孔23が全周にわた
って形成されている。また、ラック20の底面には孔2
4が形成され、この孔24を上記ロータ本体19の位置
決めピン22に嵌合させることによって、ラック20を
ロータ本体19に対してその回転方向に拘束する。
【0018】このように構成された遠心分離機では、予
めチューブ保持用孔23にチューブ(図示せず)を装填
したラック20をロータ本体19に位置決め収容させ、
蓋16を閉じて冷却系を作動させ、続いてモータ11を
駆動する。
【0019】なお、上記実施の形態では、内ケーシング
5の内面を耐腐蝕性材料の層5a、例えばステンレス鋼
によって構成し、その外側に熱伝導度の高い材料の層5
b、例えばアルミニウムを構成しているが、図2(b)
に示したように、さらに最外層5cに冷却管6を接合す
るのに適した材料、例えばステンレス鋼等の層を構成す
ればより好ましい。また、耐腐蝕性材料としては、上記
ステンレス鋼の他に、チタン,メッキ鋼板、ポリクロロ
・トリフロロ・エチレン(商品名テフロン)コーティン
グ等の樹脂コーティング,ゴムコーティング等があり、
熱伝導度の高い材料としては、亜鉛(0.27cal/
℃・cm・sec),銅(0.93cal/℃・cm・
sec),黄銅(0.29cal/℃・cm・sec)
等がある。
【0020】なお、上記実施の形態では、冷却手段を備
えた遠心分離機として説明しているが、本発明は加熱手
段を備えた遠心分離機にも適用できることは言うまでも
ない。
【0021】
【発明の効果】上記したように、本発明に係る遠心分離
機では、遠心室を形成するケーシングの内壁が耐腐蝕性
材料によって構成されているので、湿気等によって腐蝕
される虞はなく、ケーシングの他の基材は熱伝導度の良
い材料によて構成されているので、熱効率が高くなる。
その結果として、省エネルギーになり、冷却管の巻回数
の減少が図れる等のランニングコスト,製造コストの低
下が図れ、しかも、冷凍機の小容量化が図れ、遠心機の
小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠心分離機の一実施の形態を示し
た断面図である。
【図2】本発明に係る遠心分離機におけるケーシングの
構造を示した断面図である。
【図3】冷却手段を備えた従来の遠心分離機を示した概
念的な断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 3 遠心室 4 外ケーシング 5 内ケーシング 5a,5b,5c 層 6 冷却管 7 断熱材 8 コンプレッサ 9 コンデンサ 10 キャピラリチューブ 11 モータ 12 弾性体 13 駆動軸 16 蓋 17 パッキン 18 ロータ 19 ロータ本体 20 ラック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心室を画成するケーシングの外周面に
    冷却管を巻回し、該冷却管によって遠心室を冷却する遠
    心分離機において、前記ケーシングを内面に耐腐蝕性材
    料の層によって構成し、その外側に熱伝導度の高い材料
    の層を構成したことを特徴とする遠心分離機。
  2. 【請求項2】 前記耐腐蝕性材料はステンレス鋼であ
    り、前記熱伝導度の高い材料はアルミニウムであること
    を特徴とする請求項1に記載の遠心分離機。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングの最外側に前記冷却管の
    接合が容易な材料の層で構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の遠心分離機。
  4. 【請求項4】 前記冷却管の接合が容易な材料は、ステ
    ンレス鋼であることを特徴とする請求項3に記載の遠心
    分離機。
JP10201151A 1998-07-01 1998-07-01 遠心分離機 Pending JP2000015142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10201151A JP2000015142A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 遠心分離機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10201151A JP2000015142A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 遠心分離機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000015142A true JP2000015142A (ja) 2000-01-18

Family

ID=16436242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10201151A Pending JP2000015142A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 遠心分離機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000015142A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005349260A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Hitachi Koki Co Ltd 遠心機
US7389127B2 (en) 2002-02-07 2008-06-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Radio communication apparatus
CN101941554A (zh) * 2008-12-22 2011-01-12 埃佩多夫股份公司 用于间接冷却物品的容器和设备以及制造该容器的方法
EP2199713A3 (de) * 2008-12-22 2012-05-02 Eppendorf Ag Behälter und Vorrichtung für mittelbare Gutkühlungen sowie Verfahren zur Herstellung des Behälters
CN110449272A (zh) * 2019-07-16 2019-11-15 南通赛可特电子有限公司 一种退锡离心装置
CN112403692A (zh) * 2020-11-12 2021-02-26 安徽森芃生物科技有限责任公司 一种吊篮式离心机

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7389127B2 (en) 2002-02-07 2008-06-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Radio communication apparatus
JP2005349260A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Hitachi Koki Co Ltd 遠心機
JP4586426B2 (ja) * 2004-06-08 2010-11-24 日立工機株式会社 遠心機
CN101941554A (zh) * 2008-12-22 2011-01-12 埃佩多夫股份公司 用于间接冷却物品的容器和设备以及制造该容器的方法
EP2199713A3 (de) * 2008-12-22 2012-05-02 Eppendorf Ag Behälter und Vorrichtung für mittelbare Gutkühlungen sowie Verfahren zur Herstellung des Behälters
CN101941554B (zh) * 2008-12-22 2014-08-06 埃佩多夫股份公司 用于间接冷却物品的容器和设备以及制造该容器的方法
US8845967B2 (en) 2008-12-22 2014-09-30 Eppendorf Ag Container and a device for indirectly cooling materials and method for producing the container
CN110449272A (zh) * 2019-07-16 2019-11-15 南通赛可特电子有限公司 一种退锡离心装置
CN112403692A (zh) * 2020-11-12 2021-02-26 安徽森芃生物科技有限责任公司 一种吊篮式离心机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1938521B (zh) 空调设备的风扇
JPH07303360A (ja) 電動機及びその組立て法
JP2000015142A (ja) 遠心分離機
JP2005201114A (ja) 圧縮機
EP1231371B1 (en) Apparatus for controlling throttle valve and manufacturing method for the same and motor
US6912868B2 (en) Auger type ice-making machine
US8845967B2 (en) Container and a device for indirectly cooling materials and method for producing the container
JP7044685B2 (ja) 遠心機
US6691529B2 (en) Auger type ice-making machine
JP2004270692A (ja) 分子ポンプの断熱構造
JP2000084437A (ja) 遠心分離機
JP2006122877A (ja) 遠心分離機
JP4855205B2 (ja) 熱処理炉の水冷ジャケット及びその製造方法
US11867187B2 (en) Vacuum pump including a cover, covering the base with an air insulating layer
CN218523814U (zh) 一种镀锌加工用冷却槽
WO2023237106A1 (zh) 干湿两用全封闭的无刷电机、电机的防护结构及安装方法
JP3289519B2 (ja) 遠心分離機
JP6613679B2 (ja) 回転機械、及び回転機械の断熱構造の製造方法
CN1152227C (zh) 变形除霜式冷柜
KR102029758B1 (ko) 수평 설치방식 오거식 제빙기의 증발관
JP3462055B2 (ja) ファン装置及びそれを使用した冷蔵庫
JPH09285073A (ja) 冷媒冷却回転電機
JP4921432B2 (ja) 恒温恒湿装置
JPH1043639A (ja) 遠心分離機
JPS6115493Y2 (ja)