JP6613679B2 - 回転機械、及び回転機械の断熱構造の製造方法 - Google Patents
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Description
図3、及び図4に示されるように、中間伝熱部27は、上段断熱部24と下段断熱部25とを区画する板状で、且つ環状の区画部27aと、区画部27aの内周側で、断熱部23の貫通孔23aに沿って形成された円筒部27bと、を備える。円筒部27bの内面は、回転軸13に対向し、また回転軸13にできるだけ近づけながら回転に支障をきたさない程度の僅かな隙間が設けられている。−190℃程度の定温に維持された円筒部27bは、回転軸13との間で熱交換を行い、回転軸13を介して伝わる侵入熱量を低減する機能を有する。なお、回転軸13には、侵入熱量の低減のために真空の空洞13aが設けられている。
図3、及び図5に示されるように、低温側ケーシング部17は、断熱容器8に固定された駆動モータ14側(外部側)の上部で最も温度が高く、インペラ12側(内部側)が最も低くなる。具体的には、低温側ケーシング部17は、固定フランジ部20で最も温度が高く、インペラ室18で最も温度が低くなるような温度分布となる。ここで固定フランジ部20からインペラ室18への侵入熱量を極力低減させる必要があり、固定フランジ部20とインペラ室18との間には断面積をできるだけ小さくして侵入熱量の低減を図るべく、薄肉の筒状部19が配置されている。なお、固定フランジ部20は、断熱容器8に固定される固定部の一例である。
上述の通り、中間伝熱部27、及び環状突出部30の配置を決める際には、試験態様100(図6参照)を仮定して、筒状部19での温度分布を導出しておく。ここで、この温度分布を精度良く求め、その温度分布に対応する位置に中間伝熱部27、及び環状突出部30を配置するように極低温回転機械10の断熱構造を製造することも可能である。しかしながら、この温度分布は、筒状部19の上端部19aから下端部19bにかけて低下する温度勾配Gによって近似できるので、本実施形態では筒状部19の温度勾配Gを導出しておき、その温度勾配Gに対応する位置に中間伝熱部27、及び環状突出部30を配置するように極低温回転機械10の断熱構造を製造する。
極低温回転機械10では、低温側ケーシング部17の温度勾配(温度分布)Gと中間伝熱部27の定温Tsとが対応する位置となるように中間伝熱部27が設けられている。つまり、中間伝熱部27によって熱侵入量を効果的に低減しながら、中間伝熱部27と低温側ケーシング部17との間に生じる温度差を小さくして低温側ケーシング部17にかかる負荷を低減できる。その結果、低温側ケーシング部17の特に筒状部19を薄肉化し易くなり、筒状部19を介して伝わる熱侵入量を十分に低減し易くなる。
3a 配管
8 断熱容器
10 極低温回転機械(回転機械)
12 インペラ
13 回転軸
14 駆動モータ(駆動部)
15 ケーシング
16 常温側ケーシング部(常温側ケーシング)
17 低温側ケーシング部(低温側ケーシング)
19 筒状部
19a 上端部(外端部)
19b 下端部(内端部)
20 固定フランジ部(固定部)
23 断熱部
27 中間伝熱部
27a 区画部
27c 受熱部
31 冷却ライン
Mf 主冷媒(流体)
Sf 副冷媒(冷媒)
Ts 定温
G 温度勾配(温度分布)
Claims (8)
- 断熱容器内の配管を通過する流体を移送する回転機械であって、
前記断熱容器内に配置され、回転によって前記流体を移送するインペラと、
前記断熱容器外に配置され、且つ回転軸を介して前記インペラを回転させる駆動部と、
前記断熱容器内で前記回転軸の少なくとも一部を包囲する断熱部と、
前記断熱容器に固定されると共に、前記断熱部を包囲するケーシングと、
前記断熱部を前記駆動部側と前記インペラ側とに区画し、且つ前記ケーシングに当接すると共に、定温に維持されて前記駆動部側から前記インペラ側への熱侵入量を低減する中間伝熱部と、を備え、
前記中間伝熱部の影響を排除した状態において、前記ケーシングは、前記断熱容器内で、前記駆動部側から前記インペラ側にかけて温度が低下する温度分布を有し、
前記中間伝熱部は、前記ケーシングの前記温度分布と前記定温とが対応する位置に設けられている、回転機械。 - 前記ケーシングは、前記断熱部を包囲する筒状部と、前記筒状部に設けられ、前記断熱容器に固定される固定部と、を備え、
前記筒状部は、前記固定部に接続された外端部と、前記インペラ側の内端部とを備え、
前記ケーシングの前記温度分布は、前記筒状部の前記外端部から前記内端部にかけて温度が低下する温度勾配である、請求項1記載の回転機械。 - 前記外端部の温度と前記定温との温度差をΔTaとし、前記内端部の温度と前記定温との温度差をΔTbとし、前記外端部から前記中間伝熱部までの距離をXaとし、前記内端部から前記中間伝熱部までの距離をXbとした場合に、前記ケーシングの前記温度勾配と前記定温とが対応する位置とは、ΔTa/ΔTb=Xa/Xbの条件を満たす位置である、請求項2記載の回転機械。
- 前記中間伝熱部は、前記筒状部における前記回転軸方向の中央よりも前記インペラ側に寄って配置されている、請求項2または3記載の回転機械。
- 前記中間伝熱部に熱交換可能に接続され、冷媒を循環させて前記中間伝熱部を前記定温に維持する冷却ラインを更に備える、請求項1〜4のいずれか一項記載の回転機械。
- 前記中間伝熱部は、前記回転軸が貫通する貫通孔を有する板状の区画部と、前記貫通孔に沿って設けられると共に、前記回転軸に対向する円筒状の受熱部と、を備え、
前記受熱部は、前記区画部の前記駆動部側に突き出して設けられている、請求項1〜5のいずれか一項記載の回転機械。 - 断熱容器内の配管を通過する流体を移送する回転機械の断熱構造の製造方法であって、
前記回転機械は、
前記断熱容器内に配置され、回転によって前記流体を移送するインペラと、
前記断熱容器外に配置され、且つ回転軸を介して前記インペラを回転させる駆動部と、
前記断熱容器内で前記回転軸の少なくとも一部を包囲する断熱部と、
前記断熱容器に固定されると共に、前記断熱部を包囲するケーシングと、
前記断熱部を前記駆動部側と前記インペラ側とに区画し、且つ前記ケーシングに当接すると共に、定温に維持されて前記駆動部側から前記インペラ側への熱侵入量を低減する中間伝熱部と、を備え、
前記断熱容器内において前記駆動部側から前記インペラ側にかけて温度が低下する前記ケーシングの温度分布を、前記中間伝熱部の影響を排除した状態を仮定して導出しておき、
導出された前記温度分布と前記定温とが対応する位置に前記中間伝熱部を設ける、回転機械の断熱構造の製造方法。 - 流体を移送する回転機械であって、
常温側ケーシングと、インペラの回転軸の一部を包囲する断熱部を内側に含み、前記断熱部には前記常温側ケーシングの側から前記回転軸を介して伝わる熱量を低減する中間伝熱部が含まれている低温側ケーシングと、を有し、
前記中間伝熱部は定温に維持されており、
前記低温側ケーシングは、前記中間伝熱部の影響を排除した状態において、前記常温側ケーシング側から前記インペラ側にかけて温度が低下する温度分布を有し、
前記低温側ケーシングの前記中間伝熱部との当接箇所における前記温度分布に基づく温度と、前記中間伝熱部の温度とは対応している、回転機械。
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JP2015145964A JP6613679B2 (ja) | 2015-07-23 | 2015-07-23 | 回転機械、及び回転機械の断熱構造の製造方法 |
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JP2015145964A JP6613679B2 (ja) | 2015-07-23 | 2015-07-23 | 回転機械、及び回転機械の断熱構造の製造方法 |
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JP4200549B2 (ja) * | 1998-07-16 | 2008-12-24 | 株式会社Ihi | 回転機械の断熱構造 |
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