JP6004947B2 - 蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気を用いてロータを回転駆動させる蒸気タービンに関する。
一般的な蒸気タービンは、外部車室内に内部車室が設けられると共に、蒸気入口部が設けられ、中心部にロータが回転自在に支持され、このロータに複数の動翼が多段にわたって固定される一方、内部車室に静翼が多段にわたって固定され、多段の動翼と静翼が交互に配設されている。蒸気タービンは、蒸気が蒸気入口部から内部車室に入ると、多段の静翼と動翼に供給されることで、この多段の動翼を介してロータを回転させ、このロータに連結された発電機を駆動する。
ところで、蒸気タービンでは、蒸気が流通することで、車室が加熱されて熱変形が生じる。この時、熱変形が不均一となると、不均一な変形が生じ、ロータと車室との相対位置がずれてしまう。
ここで、蒸気入口部を冷却する機構としては、特許文献1に蒸気注入部(蒸気入口部)が内側配管と外側配管とを有し、その外側配管に冷却媒体流入開口が設けられ、これによって、冷却媒体が内側配管と外側配管との間の隙間に到達し、内側配管を冷却する構成が記載されている。
特表2011−510200号公報
蒸気タービンでは、蒸気入口部を車室の側面に形成する場合がある。この場合は、特許文献1に記載されている冷却方法では、熱分布が不均一になり、不均一な変形が生じる恐れがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、蒸気入口部の近傍での不均一な変形を抑制することができる蒸気タービンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の蒸気タービンは、上部外部車室、下部外部車室及び前記上部外部車室と前記下部外部車室とを締結する締結部材を備える外部車室と、前記外部車室の内部に配置され、静翼が固定された内部車室と、前記外部車室の側面及び前記内部車室に連結され、前記内部車室に蒸気を供給する少なくとも1つの蒸気供給部と、前記内部車室の内部に、前記内部車室に回転自在に支持され、動翼が固定されているロータと、前記外部車室と前記内部車室との間の空間または前記蒸気供給部と前記内部車室との間であり、冷却空気が供給される冷却通路と、前記外部車室と前記蒸気供給部との接触面を含む連結部の、前記冷却通路に露出している領域の少なくとも1箇所に形成され、前記冷却空気が流入する凹部である冷却機構と、を有することを特徴とする。
上記構成とすることで、蒸気供給部を側面に設ける構成とした場合でも、蒸気供給部近傍の温度が上昇することを抑制することができる。これにより、側面に設けられた蒸気供給部を保持するために肉厚になった部分の車室の温度が上昇することを抑制でき、蒸気入口部の近傍での不均一な変形を抑制することができる。
また、前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記外部車室に形成されていることが好ましい。
また、前記締結部材は、前記上部外部車室と前記下部外部車室との間に所定の間隔で配置されたネジを有し、前記外部車室に形成されている前記凹部は、前記ネジの間に延在し、かつ、前記上部外部車室と前記下部外部車室との接触面に直交する方向において、前記ネジが配置されている範囲と一部が重なることが好ましい。
また、前記外部車室に形成されている前記凹部は、前記上部外部車室と前記下部外部車室との両方に延在していることが好ましい。
また、前記蒸気供給部の少なくとも1つは、前記上部外部車室と連結され、前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記上部外部車室の前記冷却通路の表面に露出していることが好ましい。
また、前記蒸気供給部の少なくとも1つは、前記下部外部車室と連結され、前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記下部外部車室の前記冷却通路の表面に露出していることが好ましい。
また、前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記蒸気供給部に形成されていることが好ましい。
また、前記凹部は、前記冷却通路の全周に繋がって形成されているリング形状を含むことが好ましい。
また、前記凹部は、前記冷却通路の周上に放射状に伸びた複数の線部を含むことが好ましい。
また、前記凹部は、前記冷却通路の延在方向において複数個所に形成されていることが好ましい。
本発明の蒸気タービンによれば、蒸気入口部の近傍での不均一な変形を抑制することができる。
図1は、本発明の実施例に係る蒸気タービンを有する発電システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、図1に示す発電システムの一部の断面図である。 図3は、高圧タービンの概略構成を示す断面図である。 図4は、図3に示す冷却機構の概略構成を示す部分断面図である。 図5は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。 図6は、図5に示す冷却機構の概略構成を示す部分断面図である。 図7は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。 図8は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。 図9は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。 図10は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す部分断面図である。 図11は、図10に示す冷却機構の概略構成を示す部分断面図である。 図12は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。 図13は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る蒸気タービンの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例に係る蒸気タービンを有する発電システムの概略構成を示す模式図である。図2は、図1に示す発電システムの一部の断面図である。
図1及び図2に示す発電システム1は、発電機6とクラッチ機構8と蒸気タービン10とを有する。発電システム1は、蒸気タービン10のロータ16がクラッチ機構8と連結し、クラッチ機構8が発電機6と連結している。これにより、発電システム1は、蒸気タービン10がロータ16を回転させるとクラッチ機構8を介して発電機6のロータが回転され、発電機6で発電が行われる。また、クラッチ機構8は、蒸気タービン10と発電機6との係合、遮断を切り換える機構であり、蒸気タービン10のロータ16の回転を発電機6に伝達するか否かを切り換える。
蒸気タービン10は、高圧タービン12と、中圧タービン14と、ロータ16と、蒸気循環経路22と、を有する。高圧タービン12は、ロータ16に連結された複数の動翼30と、動翼30の外周に配置された内部車室34と、内部車室34の外側に配置された外部車室36と、内部車室34に蒸気を供給する蒸気入口部38と、内部車室34の内部に配置された複数の静翼42と、を有する。高圧タービン12は、ロータ16に連結された複数の動翼30と、内部車室34の内部に配置された複数の静翼42とが交互に配置されている。
中圧タービン14は、ロータ16に連結された複数の動翼32と、動翼32の外周に配置された内部車室34と、内部車室34の外側に配置された外部車室36と、内部車室34に蒸気を供給する蒸気入口部40と、内部車室34の内部に配置された複数の静翼44と、を有する。中圧タービン14は、ロータ16に連結された複数の動翼32と、内部車室34の内部に配置された複数の静翼44とが交互に配置されている。なお、蒸気タービン10は、内部車室34と、外部車室36とが高圧タービン12と中圧タービン14とに対して一体で設けられている。また、蒸気タービン10は、ロータ16のそれぞれの位置に動翼30と動翼32とが連結されている。また、蒸気タービン10は、高圧タービン12の内部車室34の内側空間と中圧タービン14と内部車室34の内側空間との間に回転自在な状態でロータ16と連結している部分があり、当該部分が、高圧タービン12の内部車室34の内側空間と中圧タービン14と内部車室34の内側空間とを分離する隔壁となる。
蒸気循環経路22は、蒸気タービン10内で蒸気を循環させるラインである。蒸気循環経路22は、矢印46aに示すように蒸気を蒸気入口部38に流入させることで、高圧タービン12に蒸気を供給する。蒸気入口部38に流入した蒸気は、矢印46bに示すように、ロータ16に固定された動翼30と内部車室34の静翼42との間を通過する。高圧タービン12は、通過する蒸気の力で静翼42に対して動翼30が回転される。高圧タービン12は、動翼30を回転させることで、ロータ16を回転させる。蒸気循環経路22は、動翼30と静翼42との間を通過した蒸気を矢印46cに示すように、内部車室34と外部車室36との間の空間に流入させる。内部車室34と外部車室36との間の空間に流入した蒸気は、矢印46dに示すように、内部車室34と外部車室36との間の空間の一方から他方まで流れても良く、一方から中央付近まで流れてもよい。蒸気循環経路22は、内部車室34と外部車室36との間の空間を通過した蒸気を矢印46eに示すように、蒸気入口部40に流入させることで、中圧タービン14に蒸気を供給する。なお、蒸気循環経路22は、高圧タービン12から排出される蒸気の一部を内部車室34と外部車室36との間の空間に供給し、残りを別の経路で中圧タービン14に供給する。蒸気入口部40に流入した蒸気は、矢印46fに示すように、ロータ16に固定された動翼32と内部車室34の静翼44との間を通過する。中圧タービン14は、通過する蒸気の力で静翼44に対して動翼32が回転される。中圧タービン14は、動翼32を回転させることで、ロータ16を回転させる。蒸気循環経路22は、動翼30と静翼42との間を通過した蒸気を所定の経路に供給する。中圧タービン14に供給された蒸気は、復水部に供給されたり、蒸気を加熱する加熱手段に供給されたり、より低圧で駆動される低圧タービンに供給されたりする。
蒸気タービン10は、以上のようにして、蒸気循環経路22で高圧タービン12と中圧タービン14に蒸気を供給することで、蒸気の力でロータ16を回転させる。また、蒸気タービン10は、高圧タービン12から排出された蒸気を、内部車室34と外部車室36との間の空間に供給することで、内部車室34と外部車室36とを冷却することができる。また、低圧タービンを含む場合には、中圧タービン14から排出された空気を、内部車室34と外部車室36との間の空間に供給してもよい。
次に、図3及び図4を用いて、内部車室34と外部車室36との間の空間であり、蒸気(冷却蒸気)が流れる空間である冷却通路70に設ける冷却機構100について説明する。図3は、高圧タービンの概略構成を示す断面図である。図4は、冷却機構の概略構成を示す断面図である。図3は、高圧タービン12の蒸気入口部38を含む位置の断面である。連結部52については、後述する。以下では、高圧タービン12に対応する冷却通路70に設ける冷却機構100について説明するが、対象のタービンは限定されず中圧タービン14も同様の構成とすることができる。
まず、外部車室36は、上部外部車室60と下部外部車室62とを備える。外部車室36は、側面に設けられた上部外部車室60の上側フランジ61と下部外部車室62の下側フランジ63とが接触し、当該接触部が締結部材64により締結されている。ここで、側面とは、高圧タービン12を水平方向から見た場合に見える面である。締結部材64は、ネジ等であり、本実施例では、下側フランジ63から上側フランジ61に向けて挿入されている。
内部車室34は、ロータ16の外周に配置された本体34aと、2本の連結配管34bとを有する。本体34aは、内周面、つまりロータ16と向かい合う面に複数の静翼が固定されている。連結配管34bは、上部外部車室60に囲われた領域に配置されており、本体34aの側面と連結している。ここで、2本の連結配管34bは、本体34aの対向する側面にそれぞれ配置されている。
ここで、高圧タービン12は、外部車室36の側面に蒸気を供給する蒸気供給部50が接続されている。蒸気供給部50は、外部車室36の上部外部車室60の対向する2箇所の側面に配置されている。蒸気供給部50は、外部車室36の上部外部車室60に連結されている。
ここで、上部外部車室60は、蒸気供給部50との連結部に穴が形成されている。連結配管34bは、上部外部車室60の穴に挿入されている。この連結配管34bは、両端がそれぞれ、蒸気供給部50と本体34aに接続されている。連結配管34bは、一方の端部に接続された蒸気供給部50から供給された蒸気を、他方の端部に接続された本体34aに供給する。従って、高圧タービン12は、連結配管34bの蒸気供給管50側の端面が、静翼、動翼等が配置されている領域である本体34aに蒸気が流入する蒸気入口部38となる。また、蒸気供給部50は、外形部分が上部外部車室60と接触して、連結され、内部に連結配管34bが挿入される。蒸気供給部50は、連結配管34bの外周と接触し、連結配管34bと接触している部分から蒸気が漏れないようにシールされている。これにより、蒸気供給部50は、シールされている部分を境界として、連結配管34bの本体34と繋がっていない側の端部が露出した空間と、内部車室34の連結配管34bの外部車室36と対向している部分が配置されている空間と、を分離している。蒸気供給部50は、連結配管34bと接触し、シールされている部分よりも外部車室36側であり、かつ、連結配管34bの外側の空間が、外部車室36と内部車室34との間の空間と繋がっている。また、蒸気供給部50は、連結配管34bの蒸気供給部50側の端部に弁50aが設けられている。弁50aは、連結配管34bの端部の開口の開放、閉塞を切り換えることで、蒸気の供給、停止を切り換えることができる。つまり、弁50aは、蒸気入口部38に蒸気を流入させるか否かを切り換える機構となる。
図3に示す高圧タービン12は、装置の外形となる外部車室36及び蒸気供給部50のうち、蒸気供給部50と連結配管34bとの接続部及び蒸気供給部50と外部車室36(上部外部車室60)との接触部を含む領域が連結部52となる。連結部52は、蒸気供給部50と内部車室34の連結配管34bとの接触部から、上部外部車室60と下部外部車室62までの間を少なくなくとも含む領域である。連結部52は、蒸気供給部50及び外部車室36(上部外部車室60)の連結配管34bの周囲に配置された部分ともいえる。
また、高圧タービン12は、連結配管34bと上部外部車室60の内壁との間の空間が矢印46dに示すように、冷却用の蒸気、つまり高圧タービン12から排出された空気が流れる冷却通路70となる。冷却通路70は、内部車室34と外部車室36との間であり、かつ、冷却用の蒸気が流れる領域である。なお、高圧タービン12は、内部車室34と外部車室36との間と繋がっており、冷却用の蒸気が流れる、内部車室34と蒸気供給部50の間の空間も冷却通路70に含む。
本実施例の高圧タービン12は、連結部52の冷却通路70に露出している領域に冷却機構100が設けられている。具体的には、連結部52に含まれる上部外部車室60の冷却通路70に露出している領域に冷却機構100が設けられている。より具体的には、冷却機構100は、連結部52(上部外部車室60と蒸気供給部50との接触面から、上部外部車室60と下部外部車室62との接触面までを含む領域である)のうち、上部外部車室60の冷却通路70に露出している領域に形成されている。冷却機構100は、図3及び図4に示すように、上部外部車室60に形成された凹部(溝)を有する。具体的には、冷却機構100は、図4に示すように、円状に形成された冷却通路70の面から放射状に伸びた3本の凹部102、104、106を有する。凹部102、104、106は、冷却通路70と繋がっている。冷却機構100は、冷却通路70と繋がっている凹部102、104、106に冷却通路70を流れる蒸気が流入する。
ここで、高圧タービン12は、連結している各部を固定する機構を設けるためのフランジ等が必要となるため、外部車室36(上部外部車室60)の連結部52となる領域が、肉厚となる。特に本実施例のように、外部車室を上下に分割した構造では、上下の外部車室の連結部分と、蒸気供給部50との連結部分が近接するため、連結部52部分の上部外部車室60が肉厚となる。肉厚となる部分は、他の部分に比べ熱容量が大きくあるため、温度変化の応答性が他の部分と異なる。
本実施例の高圧タービン12は、連結部52の上部外部車室60に冷却機構100を設けることで、上部外部車室60を好適に冷却することができる。つまり、冷却機構100は、外部車室36に対して蒸気供給部50を支持するために肉厚となり、熱容量が大きくなる上部外部車室60を好適に冷却することができ、熱容量が大きい部分の温度と他の部分との間で温度差が生じることを抑制することができる。
これにより、上部外部車室60と下部外部車室62との間で生じる温度差や、周方向において、連結部となる部分と、その他の部分との間で生じる温度差を低減することができる。これにより、内部車室34と外部車室36とが不均一に変形し、例えば、猫反り変形して、ロータ16と車室(内部車室34と外部車室36)との間隔が変動することを抑止することができる。
蒸気タービン10は、冷却機構100により不均一な変形を抑制できることで、ロータ16と車室(特に内部車室34)との設計時のクリアランス(距離)を短くすることができる。これにより、動翼と静翼とをより近づけたり、ロータ16と内部車室34との間の空間の体積をより小さくしたりすることができる。これにより、蒸気でより効率よくロータ16を回転させることが可能となる。
ここで、上記実施例では、冷却通路70に冷却媒体として蒸気を流通させる場合として説明したが、これに限定されない。蒸気タービン10は、運転時は、冷却通路70に蒸気を流すことで、好適に真空状態を維持するが、完全停止時は、冷却媒体として空気(冷却空気)を循環させてもよい。なお、蒸気タービン10は、停止時に冷却媒体を循環させるためにファン等の送風機構を備えていることが好ましい。
このように、蒸気タービン10は、連結部52の冷却通路70に露出した部分の外部車室36に冷却機構100を設けることで、内部車室34及び外部車室36を冷却するため(温度を調整するため)に流通させている冷却媒体で外部車室36の熱容量の大きくなる領域を冷却することができる。これにより、周方向(ロータ16の回転軸周りの方向)における温度の不均一を抑制することができ、内部車室34及び外部車室36の不等変形、つまり周方向に不均一な変形が生じることを抑制することができる。また、蒸気タービン10は、駆動中も停止中も冷却媒体を循環させることで、駆動中及び停止中に生じる温度差を低減し、内部車室34及び外部車室36の不等変形を抑制することできる。
ここで、冷却機構100の構成は、上記実施例に限定されない。以下、図5から図12を用いて、他の実施例の冷却機構について説明する。なお、以下に説明する冷却機構を有する蒸気タービンは、冷却機構の構成を除いて、他の構成は図1から図4に示す蒸気タービン10と同様である。したがって、以下では、蒸気タービン10と同様の構成の部分の説明は省略し、相違点について重点的に説明する。
図5は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。図6は、図5に示す冷却機構の概略構成を示す部分断面図である。図5及び図6に示す蒸気タービン10aの冷却機構100aは、凹部102a、104a、106aを有する。凹部102a、104a、106aは、円状に形成された冷却通路70の面から放射状に伸びた3本の凹部である。凹部102a、104a、106aは、冷却通路70と繋がっており、下部外部車室62の下側フランジ63まで延在して形成されている。つまり、凹部102a、104a、106aは、上部外部車室60から下部外部車室62まで伸びた溝である。また、凹部102a、104a、106aは、上側フランジ61と下側フランジ63とを締結する複数の締結部材64の間に形成されている。冷却機構100aは、冷却通路70と繋がっている凹部102a、104a、106aに冷却通路70を流れる蒸気が流入する。
冷却機構100aは、蒸気を締結部材64の間及び下側フランジ63にまで到達させることができる。これにより、連結部52の肉厚となる部分に加え、上部外部車室60と下部外部車室62との連結部分の肉厚となる部分の温度も好適に制御することができる。本実施例では冷却することができる。これにより、温度分布をより均一化させることができ、不均一な変形をより低減することができる。
図7は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。図7に示す蒸気タービン10bの冷却機構100bは、連結配管34bの延在方向(蒸気の流れる方向)に複数の凹部110、120を有する。なお、冷却機構100bは、連結配管34bの断面(蒸気の流れる方向に直交する面)については、上述の冷却機構100、100aと同様に複数形成されている。冷却機構100bは、冷却通路70と繋がっている凹部110、120に冷却通路70を流れる蒸気が流入する。
冷却機構100bは、連結配管34bの延在方向に複数の凹部110、120を設けることで、冷却媒体(冷却蒸気、冷却空気)が流れる領域をより多くすることができ、また、冷却媒体と接触する面の表面積をより大きくすることができる。これにより、温度分布をより均一化させることができ、不均一な変形をより低減することができる。
図8は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。図8に示す蒸気タービン10cの冷却機構100cは、凹部130を有する。凹部130は、冷却媒体が流れる冷却通路70内で、貫通した凹部である。つまり、両端が冷却通路70に開放されている。つまり凹部130は、穴となる。
冷却機構100cは、穴となる凹部130を設けることで、冷却媒体を一方から他方に流通させることができる。これにより、凹部の底で冷却媒体の流れがよどむことを抑制することができ、より多くの量の冷却媒体を凹部130内に流通させることができる。これにより、温度分布をより均一化させることができ、不均一な変形をより低減することができる。
図9は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。図10は、図9に示す冷却機構の概略構成を示す部分断面図である。図9及び図10に示す蒸気タービン10dの冷却機構100dは、複数の凹部140を有する。複数の凹部140は、円状に形成された冷却通路70の面から全周に所定の間隔で配置され、放射状に伸びている。凹部140は、冷却通路70と繋がっている。冷却機構100dは、冷却通路70と繋がっている凹部140に冷却通路70を流れる蒸気が流入する。
冷却機構100dは、連結部52の冷却通路70の周囲の全周の上部外部車室60に蒸気を流入させることができる。これにより、連結部52の冷却通路70の周囲の全周の肉厚となる部分の温度を調整することができ、温度分布をより均一化させることができ、不均一な変形をより低減することができる。
図11は、蒸気タービンに設けられた冷却機構の概略構成を示す部分断面図である。図11に示す冷却機構100eは、凹部150を有する。凹部150は、円状に形成された冷却通路70の面から全周に形成された円盤状(リング形状)の凹部である。凹部150は、冷却通路70と繋がっている。冷却機構100eは、冷却通路70と繋がっている凹部150に冷却通路70を流れる蒸気が流入する。
冷却機構100eは、連結部52の冷却通路70の周囲の全周の上部外部車室60に蒸気を流入させることができる。これにより、連結部52の冷却通路70の周囲の全周の肉厚となる部分の温度を調整することができ、温度分布をより均一化させることができ、不均一な変形をより低減することができる。
図12は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。図12に示す蒸気タービン10eの冷却機構100fは、凹部160を有する。凹部160は、蒸気供給部50に設けられている。より具体的には、凹部160は、蒸気供給部50の冷却通路70に露出している部分、つまり、蒸気供給部50と連結配管34bとの連結部よりも外部車室36側の部分に形成されている。冷却機構100fは、凹部160の連結配管34bの延在方向(蒸気の流れる方向)の配置、形状、連結配管34bの断面(蒸気の流れる方向に直交する面)の配置、形状として、上述した外部車室36に設けた場合と同様の各種配置、形状とすることができる。冷却機構100fは、冷却通路70と繋がっている蒸気供給部50の凹部160に冷却通路70を流れる蒸気が流入する。
冷却機構100fは、蒸気を蒸気供給部50の凹部160に流入させることができる。これにより、連結部52に含まれる蒸気供給部50の肉厚となる部分の温度も好適に制御することができる。また、蒸気供給部50の連結部52に含まれる部分の温度を制御することで、蒸気供給部50と繋がっている外部車室36の温度も制御することができる。これにより、温度分布をより均一化させることができ、不均一な変形をより低減することができる。
また、上記実施例では、上部外部車室60の2箇所が連結部52に含まれる構成としたが、これに限定されない。図13は、他の実施例の蒸気タービンの概略構成を示す断面図である。図13に示す蒸気タービン10fは、ロータ16の回転軸を中心として180度離れた2箇所の外部車室36の側面が連結部52aとなる。具体的には、上部外部車室60の1箇所が連結部52aの一部となり、下部外部車室62の1箇所が連結部52aの一部となる。内部車室34は、本体34aと連結する連結配管34b、34cがそれぞれの連結部52aに対応して配置されている。
また、蒸気タービン10fは、連結部52aの外部車室36の冷却通路70に露出した部分に冷却機構200を設けている。冷却機構200の配置、形状は、上述した各実施例と同様に種々の配置、形状とすることができる。
このように、連結部52aの配置が異なる場合であっても、連結部52aの外部車室36の冷却通路70に露出している部分に冷却機構200を設けることで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また上記実施例では、上部外部車室と下部外部車室の対角線上に連結部52aを配置した場合としたが、下部外部車室に2つの連結部を配置した場合も同様に冷却機構を設けることで、同様の効果を得ることができる。また、蒸気タービンは、連結部を1箇所のみ設けた場合でも同様に冷却機構を設けることで、同様の効果を得ることができる。
また、冷却機構は、外部車室が必要な剛性、強度を維持できる範囲で凹部を形成することが好ましい。これにより、車室の性能を低下させずに、不均一な変形を抑制することができる。
また、上記実施形態は、蒸気タービンが高圧タービンと中圧タービンとを備える場合として説明したが、タービンの数、構成は特に限定されない。
1 発電システム
6 発電機
8 クラッチ機構
10 蒸気タービン
12 高圧タービン
14 中圧タービン
16 ロータ
22 蒸気循環経路
30、32 動翼
34 内部車室
34a 本体
34b 連結配管
36 外部車室
38、40 蒸気入口部
50 蒸気供給部
50a 弁
52 連結部
60 上部外部車室
61 上側フランジ
62 下部外部車室
63 下側フランジ
64 締結部材
70 冷却通路
100 冷却機構

Claims (10)

  1. 上部外部車室、下部外部車室及び前記上部外部車室と前記下部外部車室とを締結する締結部材を備える外部車室と、
    前記外部車室の内部に配置され、静翼が固定された内部車室と、
    前記外部車室の側面及び前記内部車室に連結され、前記内部車室に蒸気を供給する少なくとも1つの蒸気供給部と、
    前記内部車室の内部に、前記内部車室に回転自在に支持され、動翼が固定されているロータと、
    前記外部車室と前記内部車室との間または前記蒸気供給部と前記内部車室との間の空間であり、冷却空気が供給される冷却通路と、
    前記外部車室と前記蒸気供給部の接触面を含む連結部の、前記冷却通路に露出している領域の少なくとも1箇所に形成され、前記冷却空気が流入する凹部である冷却機構と、を有し、
    前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記外部車室に形成されていることを特徴とする蒸気タービン。
  2. 前記締結部材は、前記上部外部車室と前記下部外部車室との間に所定の間隔で配置されたネジを有し、
    前記外部車室に形成されている前記凹部は、前記ネジの間に延在し、かつ、前記上部外部車室と前記下部外部車室との接触面に直交する方向において、前記ネジが配置されている範囲と一部が重なることを特徴とする請求項に記載の蒸気タービン。
  3. 前記外部車室に形成されている前記凹部は、前記上部外部車室と前記下部外部車室との両方に延在していることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気タービン。
  4. 前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記蒸気供給部に形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  5. 上部外部車室、下部外部車室及び前記上部外部車室と前記下部外部車室とを締結する締結部材を備える外部車室と、
    前記外部車室の内部に配置され、静翼が固定された内部車室と、
    前記外部車室の側面及び前記内部車室に連結され、前記内部車室に蒸気を供給する少なくとも1つの蒸気供給部と、
    前記内部車室の内部に、前記内部車室に回転自在に支持され、動翼が固定されているロータと、
    前記外部車室と前記内部車室との間または前記蒸気供給部と前記内部車室との間の空間であり、冷却空気が供給される冷却通路と、
    前記外部車室と前記蒸気供給部の接触面を含む連結部の、前記冷却通路に露出している領域の少なくとも1箇所に形成され、前記冷却空気が流入する凹部である冷却機構と、を有し、
    前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記蒸気供給部に形成されていることを特徴とする蒸気タービン。
  6. 前記蒸気供給部の少なくとも1つは、前記上部外部車室と連結され、
    前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記上部外部車室の前記冷却通路の表面に露出していることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  7. 前記蒸気供給部の少なくとも1つは、前記下部外部車室と連結され、
    前記冷却機構は、前記凹部の少なくとも1つが前記下部外部車室の前記冷却通路の表面に露出していることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  8. 前記凹部は、前記冷却通路の全周に繋がって形成されているリング形状を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  9. 前記凹部は、前記冷却通路の周上に放射状に伸びた複数の線部を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  10. 前記凹部は、前記冷却通路の延在方向において複数個所に形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
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