JP2000014395A - 糖類誘導体およびその製造方法 - Google Patents

糖類誘導体およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種糖類の特定の水酸基に、選択的に置換基
を導入する方法を提供する。 【解決手段】 メディエーターの存在下に、メディエー
ターの酸化還元反応を電気化学的に制御してメディエー
ターを再利用しながら酵素反応を行うことにより、糖類
の特定の水酸基を他の置換基に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖類誘導体および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】糖類の特定の水酸基を他の置換基へ変換
することは、他の水酸基をアセチル基等の保護基でブロ
ックし、有機化学的に行うことが可能であるが、原料と
なるブロック糖基質の合成過程での特異性が低いため、
糖類誘導体の収量が低く、非常に高価である。
【0003】一方、酵素の基質特異性を利用して有機化
合物を高収率に合成する方法は、各種工業的合成法に応
用されている。そこで、糖類の特定の水酸基に置換基を
導入するために、酵素の基質特異性を利用することが考
えられる。
【0004】糖類の3位の水酸基を選択的に認識する酵
素として、IUPAC−IBCの命名法で[EC1.1.
99.13]と分類されているD−グルコシド3−デヒド
ロゲナーゼ(以下「G3DH」と略する)がある。G3D
Hを用いて、糖類の3位の水酸基を他の置換基へ高率か
つ選択的に変換することが可能になれば、産業的・学術
的に非常に有用である。
【0005】1,5−アンヒドログルシトール(以下
「1,5−AG」と略する)は、グルコース類似の構造を
有するポリオールであり、ヒトでは血液、髄液、尿など
に存在する。近年、糖尿病の診断マーカーとしてまた血
糖のコントロール指標として使用されている。1,5−
AGは、グルコースに次いで多量に生体中に存在する単
糖類であり、グリコーゲン代謝調節系の関与が示唆され
ている(生化学、第69巻、第12号、1361〜13
72頁、1997年)。しかし、その生理的意義につい
ては未解明な点が多い。1,5−AGの生理的意義の解
明等の観点から、その誘導体の合成が望まれる。
【0006】1,5−AGの誘導体は、特公平7−42
283号公報または特公平8−1435号公報に記載さ
れているが、そのほとんどが、4位または5位に置換基
を有機化学的に導入した誘導体であり、その用途は抗体
作成用の抗原としてである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種糖類の
特定の水酸基に、高率かつ選択的に置換基を導入する方
法を提供しようとするものである。そのような選択的な
置換基の導入が可能となれば、糖類の生理的意義の解明
に必要な新規薬剤・新規生理活性物質の合成の原料とな
る糖類誘導体を容易かつ低価格に提供することが可能と
なる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上のよ
うな課題を解決するために鋭意研究を行った。その結
果、メディエーターを用いた酵素学的合成法と、有機化
学的合成法を組み合わせ、糖類の特定の水酸基に置換基
を高率に導入することに成功した。
【0009】本発明は以上の知見に基づいて完成された
ものであり、以下のような糖類誘導体の製造方法を提供
する。 1)メディエーターの存在下に酵素反応を行うことによ
り、糖類の特定の水酸基を他の置換基に変換することを
特徴とする糖類誘導体の製造方法; 2)上記メディエーターの酸化還元反応を電気化学的に
制御し、メディエーターを再利用する1)に記載の糖類
誘導体の製造方法; 3)酵素として、グルコシド3−デヒドロゲナーゼ[E
C1.1.99.13]を用いて、糖類の3位に置換基を導
入する2)に記載の糖類誘導体の製造方法。 4)デレヤ属に属し、G3DHを生産する能力を有する
微生物を培養し、その培養物から採取されたグルコシド
3−デヒドロゲナーゼを用いる3)に記載の糖類誘導体
の製造方法。 5)デレヤ属に属し、G3DHを生産する能力を有する
微生物が、デレヤ エスピー α−15(FERM P
−15892)である4)に記載の糖類誘導体の製造方
法 なお、本発明においては、G3DHを生産する能力を有
する微生物として、G3DHを生産する能力を有しない
微生物(例えば、E.coli)に、遺伝子組換え、例えばG
3DH生産遺伝子のクローニングにより、G3DH生産
能を与えた微生物を用いることもできる。
【0010】さらに本発明は、以下の糖類誘導体を提供
する。 一般式(I):
【化5】 (式中、R1は、−H、−OH、糖残基、リン酸基、フェ
ノキシ基、エステル基、エーテル基またはカルボン酸基
を示し、R2は=O、−OH、−NH2または−NHCO
CH3を示し、R3は=NOHまたは−NH2を示す。)、
または、一般式(II):
【化6】 (式中、R1およびR2は前記と同意義であり、R4は−7
−ニトロベンズフラザン基または蛍光標識基を示す。)
で表される糖類の3位誘導体、および一般式(III):
【化7】 (式中、R3は前記と同意義である。)、または一般式(I
V):
【化8】 (式中、R4は前記と同意義である。)で表される1,5−
アンヒドログルシトールの誘導体。
【0011】なお、蛍光標識基としては、以下の基が例
示できる:4−クロロ−7−ニトロベンゾフラザン[1
0199−89−0]、4−フルオロ−7−ニトロベン
ゾフラザン[29270−56−2]、フルオレスカミン
[38183−12−9]、o−フタルアルデヒド[64
3−79−8]、ダンシルクロリド[605−65−
2]、フルオレッセイン−4−イソチオシアネート[33
26−32−7]、スルホーダミン101酸クロリド[8
2354−19−6]、NIPF(株式会社同仁化学研究
所)、Phisyl−Cl[114341−14−9] (株式
会社同仁化学研究所)、DPS−CI[163032−
72−2] (株式会社同仁化学研究所)、CFSE[15
0347−59−4](株式会社同仁化学研究所)、ジメ
チル−CFSE[150347−61−8](株式会社同
仁化学研究所)、ジクロロ−CFSE[147265−6
0−9](株式会社同仁化学研究所)、NIR−1(株式会
社同仁化学研究所)、4−クロロ−7−スルフォベンゾ
フラザン[81377−14−2]、DMEQ−COCl
[104077−15−8] (株式会社同仁化学研究所)
などのアミノ基による蛍光標識試薬にて置換された蛍光
標識基。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を、1,5−AGを酵素基
質とし、その3位に置換基を導入する例により、詳細に
説明する。
【0013】下記の反応式1:
【化9】 にて表される反応を触媒するG3DH[EC1.1.99.
13]を用い、溶存酸素による酸化によらず、電子メデ
ィエーターとしてフェリシアン化カリウムを用いて、選
択的かつ高率に3ケト糖誘導体の合成を行う。
【0014】本発明の方法は、酵素としてG3DH[E
C1.1.99.13]を用いれば実施できるが、特にデレ
ヤ エスピー α−15株(FERM P−15892)
が生産するG3DH(以下「α−15G3DH」と略す
る)が好適である。本酵素は下記の表1に示すように広
い基質特異性を有している。
【表1】
【0015】上記酵素を用いて、反応液中で下記の反応
式2:
【化10】 に従って、電子メディエターの定電位電解(再酸化)を行
い、電気化学的に酵素反応をモニターしながら、3ケト
糖の量論的合成を行うことができる。より詳細には、反
応液として100mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)
を用い、同反応液中に、対極(例えば白金電極)、参照
電極(例えばAg/AgCl)、作用極(例えば白金メッ
シュ)を設置し、基質として1,5−AG、電子メディ
エターとしてフェリシアン化カリウム、酵素としてG3
DH、好ましくはα−15G3DHを使用して、定電位
電解を行う。温度は、酵素の種類に応じて適宜選択す
る。反応の進行は経時的に確認し、適当な時点で反応を
終了する。反応時間は他の条件に依存する。
【0016】HPLCにより1,5−AGの変換率が求
められ、その変換率と定電流値とから変換効率が計算で
きる。上記のような条件では、通常70%以上の変換効
率が達成できる。反応終了後、生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー等の常套の手段により精製する。
【0017】次に、下記の反応式3:
【化11】 に従って、常法の有機化学的合成法により、合成した3
ケト糖から3位オキシム糖を合成する。さらに、3−オ
キシム糖から3位にアミノ基を導入した糖誘導体を合成
できる。より詳細には、合成した3−ケト1,5−AG
を水溶液(pH4.0)中で、塩化ヒドロキシアンモニウム
と反応させる。反応終了後、生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー等の精製法により精製して、3−ケ
ト1,5−AGオキシムを得る。
【0018】さらに、3−ケト1,5−AGオキシム
を、例えばブタノール溶液とし、触媒(例えば酸化白
金)を加え、水素を吹き込み、接触還元を行う。反応は
TLCにて追跡する。この反応により3−アミノ1,5
−AGが合成される。
【0019】上記のようにして合成される3位にアミノ
基を導入した糖誘導体を、反応式4:
【化12】 に従った反応に付し、アミノ基を介して糖の3位を蛍光
標識した糖誘導体を合成する。より詳細には、合成した
3−アミノ1,5−AGを0.1M炭酸水素ナトリウム溶
液に溶解し、蛍光標識用化合物(例えば4−クロロ−7
−ニトロベンズフラザン(NBD−Cl))のアルコール
溶液と混合した後、遮光下に反応を行う。反応はTLC
にて追跡する。反応生成物の蛍光スペクトルを測定しす
れば、蛍光標識AG(例えば3−NBD1,5−AG)
が合成されたことが分かる。
【0020】上記の例では、メディエーターとしてフェ
リシアン化カリウムを用いたが、他のメディエーター、
例えばメルドラブルー、ジクロロフェノールインドフェ
ノール(DCIP)、フェナジンメトサルフェート(P
MS)、1−メトキシPMS、ベンゾキノン、フェロセ
ン誘導体なども使用できる。
【0021】以上のように、本発明の方法により、糖類
の特定の位置に水酸基以外の置換基を、高率かつ選択的
に導入することができる。反応液組成・条件等は適宜変
更可能であり、上記条件に限られるものではない。ま
た、酵素反応により導入した置換基を更に他の置換基に
変換するには、既知の有機化学的合成法に従えばよい。
【0022】本発明の方法により、上記一般式(I)、
(II)、(III)または(V)で表される糖類誘導
体が得られる。これら化合物は、新規化合物であり、本
発明の対象である。
【0023】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 1)1,5−AGからの3−ケト1,5−AGの合成 デレヤ エスピー α−15株(FERM P−158
92)が生産するα−15G3DH[EC1.1.99.1
3]1.9Uの存在下、基質20mM1,5−AG、電子メ
ディエターとして10mMフェリシアン化カリウム含む
15mlの100mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)中
で、対極白金、参照電極Ag/AgCl、作用極8.75cm
3白金メッシュを使用し、反応時間24時間、反応温度
25℃の条件下、370mV定電位電解を行った。反応
液を1時間ごとにHPLCにより分析し、1,5−AG
の変換率を求めた。結果を図1に示す。反応は約16時
間で終了した。同時にモニターしていた電流値から本反
応の電気化学的な変換効率は約54%であった。
【0024】反応終了後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ワコーゲルC−200、和光純薬社製、10
0%アセトニトリル→85%:15%=アセトニトリル:
精製水)により精製を行った。生成物の13C−NMRに
よる解析を行った。結果を図2および図3に示す。図2
より、208ppmのC=Oのピークが確認された。さら
に、1,5−AGの13C−NMRスペクトルとの化学シ
フトについて比較・解析を行った。結果を表2示す。
【0025】以上の結果から、反応生成物は1,5−A
Gの3位ケト体であることが確認された。1.5−AG
からの収率は約51%で、量論的な3ケトAGの合成と
回収が可能であることが分かった。
【0026】2)3−ケト1,5−AGからの3−ケト
1,5−AGオキシムの有機化学的合成(オキシム化) 工程1)で得た3−ケト1,5−AG(20mg)を、1ml
の水に溶解し(pH4.0)、塩化ヒドロキシアンモニウ
ム100mgと、室温で20時間撹拌しながら反応させ
た。反応終了後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200、和光純薬社製、100%アセ
トニトリル→85%:15%=アセトニトリル:精製水)
により精製を行った。生成物の13C−NMRによる解析
を行った。結果を図4に示す。図4より、154ppmの
C=Nのピークが確認された。
【0027】さらに、N,O−ビス−TMS−トリフル
オロアセトアミドでTMS化し、GC/MSによる解析
を行った。結果を図5に示す。図5より、TMS化した
3−ケト1,5−AGオキシムの分子量に相当するm/z
=465のシグナルが確認された。以上の結果から、反
応生成物は1,5−AGの3位のオキシム体であること
が確認された。3−ケト1,5−AGオキシムの、3ケ
ト−AGからの収率は約80%で、1,5−AGからの
収率は41%であった。
【0028】3)3−ケト1,5−AGオキシムからの
3−アミノ1,5−AGの有機化学的合成(接触還元) 工程2)で得た3−ケト1,5−AGオキシム20mgを
5mlのブタノールに溶解し、この溶液に、触媒として酸
化白金15mgを加え、室温で20時間水素を吹き込ん
だ。反応はTLCにて追跡した。生成物を、工程2)と
同じ方法でTMS化し、GC/MSによる解析を行っ
た。結果を図6に示す。図6より、TMS化した3−ア
ミノ1,5−AGの分子量に相当するm/z=451のシ
グナルが確認された。以上の結果から、反応生成物は
1,5−AGの3位のアミノ体(3−アミノ−3−デオキ
シ−1,5−アンヒドロアリトール)であることが確認さ
れた。3−アミノ1,5−AGの3ケト1,5−AGオキ
シチからの収率は100%で、1,5−AGからの収率
は41%であった。
【0029】4)3−アミノ1,5−AGからの3位蛍
光標識1,5−AGの有機化学的合成 工程3)で得た3−アミノ1,5−AG20mgを0.2ml
の0.1M炭酸水素ナトリウム溶液に溶解し、20mgの
4−クロロ−7−ニトロベンズフラザン(NBD−Cl)
をメタノールに溶解した溶液0.2mlと混合し、遮光下
室温で15時間反応を行った。反応はTLCにて追跡し
た。TLC上では、Rf=0.86とRf=0.51の2箇
所の蛍光性スポットが得られたが、Rf=0.86のスポ
ットは水酸化アミンとの反応でも得られることを確認し
た。そこで、Rf=0.51の生成物の蛍光スペクトルを
測定した。結果を図7に示す。図7より、生成物の蛍光
スペクトルは、励起波長480nm、蛍光波長526nmで
あることが確認された。報告されている、2−NBD−
グルコースの蛍光スペクトルは、励起波長475nm、蛍
光波長550nmである。以上の結果から、反応生成物は
1,5−AGの3位蛍光標識誘導体(3−NBD−1,5
−AG)であることが確認された。
【0030】本発明により、従来までのような有機化学
的合成法とは異なり、酵素とメディエターを用いた電気
化学的合成法と有機化学的合成法とを組み合わせること
により、糖類の3位に水酸基以外の置換基を、高率かつ
選択的に導入することができる。
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 1,5−AGの酵素による電気化学的変換の
経時曲線。
【図2】 3−ケト1,5−AGの13C−NMRスペク
トル(210〜60ppm)。
【図3】 3−ケト1,5−AGの13C−NMRスペク
トル(95〜60ppm)。
【図4】 3−ケト1,5−AGオキシムの13C−NM
Rスペクトル(180〜60ppm)。
【図5】 3−ケト1,5−AGオキシムのGC/MS
スペクトル(m/z=10〜600)。
【図6】 3−アミノ1,5−AGのGC/MSスペク
トル(m/z=10〜600)。
【図7】 3−NBD−1,5−AGの蛍光スペクトル
(300〜800nm)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07H 11/04 C07H 11/04 13/00 13/00 15/00 15/00 (C12P 17/06 C12R 1:645) (C12P 19/00 C12R 1:645) (72)発明者 濱藤 徹郎 兵庫県神戸市西区室谷1丁目1−2 国際 試薬株式会社研究開発センター内 Fターム(参考) 2G054 AA07 CA30 CE02 CE08 GB02 4B064 AE46 AF02 AF03 AF21 CA02 CA19 CB13 CC03 CC04 CC24 CD09 DA01 DA13 4C057 AA18 AA19 BB02 CC03 GG03 KK30 4C062 BB47

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メディエーターの存在下に酵素反応を行
    うことにより、糖類の特定の水酸基を他の置換基に変換
    することを特徴とする糖類誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 該メディエーターの酸化還元反応を電気
    化学的に制御し、メディエーターを再利用する請求項1
    に記載の糖類誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 酵素として、グルコシド3−デヒドロゲ
    ナーゼ[EC1.1.99.13]を用いて、糖類の3位に
    置換基を導入する請求項2に記載の糖類誘導体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 デレヤ属に属し、グルコシド3−デヒド
    ロゲナーゼを生産する能力を有する微生物を培養し、そ
    の培養物から採取されたグルコシド3−デヒドロゲナー
    ゼを用いる請求項3に記載の糖類誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 デレヤ属に属し、グルコシド3−デヒド
    ロゲナーゼを生産する能力を有する微生物が、デレヤ
    エスピー α−15(FERM P−15892)である
    請求項4に記載の糖類誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は、−H、−OH、糖残基、リン酸基、フェ
    ノキシ基、エステル基、エーテル基またはカルボン酸基
    を示し、R2は=O、−OH、−NH2または−NHCO
    CH3を示し、R3は=NOHまたは−NH2を示す。)、
    または、一般式(II): 【化2】 (式中、R1およびR2は前記と同意義であり、R4は−7
    −ニトロベンズフラザン基または蛍光標識基を示す。)
    で表される糖類の3位誘導体。
  7. 【請求項7】 一般式(III): 【化3】 (式中、R3は=NOH、−NH2を示す。)、または一般
    式(IV): 【化4】 (式中、R4は7−ニトロベンズフラザン基または蛍光標
    識基を示す。)で表される1,5−アンヒドログルシト
    ールの誘導体。
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