JP2000014189A - モータ制御装置及びそれを用いたモータ制御システム - Google Patents

モータ制御装置及びそれを用いたモータ制御システム

Info

Publication number
JP2000014189A
JP2000014189A JP10168482A JP16848298A JP2000014189A JP 2000014189 A JP2000014189 A JP 2000014189A JP 10168482 A JP10168482 A JP 10168482A JP 16848298 A JP16848298 A JP 16848298A JP 2000014189 A JP2000014189 A JP 2000014189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
rotation speed
circuit
speed
brushless motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10168482A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuo Nakazawa
悦雄 中沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP10168482A priority Critical patent/JP2000014189A/ja
Publication of JP2000014189A publication Critical patent/JP2000014189A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率、応答性及び動作上の信頼性が向上され
るモータ制御装置を提供し、複数のモータを分散駆動し
て利便性を向上することができるモータの制御システム
を提供する。 【解決手段】 駆動回路24が制御するブラシレスモー
タ23に設けられた3つのホール素子H1、H2、H3
からの検出信号S1、S2、S3はロジック回路37に
入力される。ロジック回路37は、検出信号S1、S
2、S3に基づいた制御波形をドライブ回路38に出力
する。パルス幅判定回路39には、回転パルスが供給さ
れ、回転パルスのパルス幅をモータ23の基準回転数に
対応した基準パルス幅と比較し、その比較結果に基づく
ロジック選択信号を出力する。モータ23の基準回転速
度に対応するパルス幅の速度指令信号は、バッファ回路
40を介してドライブ回路38に入力される。ドライブ
回路38は、インバータ駆動信号をインバータ回路36
に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個々のブラシレス
モータの回転を制御するモータ制御装置及び、複数のブ
ラシレスモータの回転を平行して制御する際に使用され
るモータ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】精紡装置などでは、多数の個別回転軸を
同時に等速回転させる制御が行われている。従来の紡績
装置では、大容量の単一のモータをインバータ回路を用
いて駆動し、このモータの回転軸に対して複数のベルト
を巻き掛けて前記複数の個別回転軸に回転を伝達し、各
個別回転軸の同時等速回転運転を行っている。
【0003】しかしながら、このような従来技術では、
各個別回転軸に設置されたボビンに撚糸などを巻き取る
際に糸切れが生じると、糸切れが生じた一つの個別回転
軸のみを停止させて糸を繋ぎ再スタートさせることが困
難である。また、前記モータやこのモータに直結してい
る回転軸、或いは前記複数の個別回転軸のいずれかの回
転軸に故障が発生すると、全ての回転軸が停止してしま
う可能性が強く、利便性が低い。これらのことから、各
個別回転軸を個別のモータで駆動する1軸1モータの分
散駆動を行う技術が提案されている。
【0004】このような分散駆動方式の従来技術では、
駆動回路としてインバータ回路を使用し、モータには誘
導始動形の同期電動機を使用する方式が知られている。
ただし、分散駆動方式におけるこのような従来技術で
は、モータ効率が低く、また、応答性が低い不具合があ
る。
【0005】このような不具合を解消するための他の従
来技術として、図6に示されるブラシレスモータ(以
下、モータ)2を用いる駆動装置1が考えられている。
駆動装置1の動作を示す波形が図5に示されている。以
下、図6を参照して、従来技術の駆動装置1について説
明する。図6に示すモータ2は、3相であって、U相、
V相及びW相の駆動信号Iu、Iv、Iwが供給される
3本のコイル3、4、5を有する固定子を備える。ま
た、モータ2は、一対の磁極を有する永久磁石などから
なる回転子を備えている。更に、モータ2には3つのホ
ール素子H1、H2、H3が設けられ、それぞれ検出信
号S1、S2、S3を出力する。
【0006】駆動回路1は、コイル3、4、5に前記U
相、V相及びW相の駆動信号Iu、Iv、Iwをそれぞ
れ供給するインバータ回路6を備え、インバータ回路6
において、6つのトランジスタQ1、Q2、Q3、Q
4、Q5、Q6が設けられる。各トランジスタQ1〜Q
6とそれぞれ並列にダイオードD1、D2、D3、D
4、D5、D6が設けられる。
【0007】各ダイオードD1〜D6のアノードは、各
トランジスタQ1〜Q6のドレインに接続され、トラン
ジスタQ1〜Q6は直流電源7に接続される。トランジ
スタQ1、Q4;Q2、Q5;Q3、Q6の各接続点か
ら前記U相、W相及びV相の駆動信号Iu、Iv、Iw
がそれぞれ出力される。前記ホール素子H1、H2、H
3から出力された検出信号S1、S2、S3は、駆動回
路1に備えられるロジック回路7に入力される。ロジッ
ク回路7は、検出信号S1、S2、S3に基づいた制御
波形をドライブ回路8に出力する。
【0008】一方、駆動回路1の周波数/電圧変換回路
(以下、F/V変換回路)9には、前記検出信号S1、
S2、S3に基づいて、ロジック回路7で生成され、検
出信号S1、S2、S3の周波数に対応した周波数の回
転パルスが供給され、回転パルスの周波数に対応した電
圧を出力する。F/V変換回路9からの電圧は、比較回
路10に入力される。比較回路10には、更に、図示し
ない運転指令部からモータ2の基準回転数に対応する周
波数を有する速度指令信号が電圧レベルに変換されて入
力され、比較回路10でこれらの信号の電圧レベルを比
較し、比較結果に基づいたパルス信号をパルス幅変調回
路(以下、PWM回路)11に出力する。PWM回路1
1は、別途入力される三角波発生回路12からの三角波
と比較回路10からのパルス信号とに基づいた制御信号
を前記ドライブ回路8に出力する。ドライブ回路8はド
ライブ回路8からの前記制御信号に基づいて、インバー
タ回路6の動作状態を制御するインバータ駆動信号をイ
ンバータ6に出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、図6に示すモータ2を複数個用いて、各モータ2の
ホール素子H1、H2、H3からの検出信号S1、S
2、S3に基づいて、各モータ2を等速回転させるよう
に制御する必要がある。このような制御を行うには、複
雑な制御回路が必要であり、駆動回路1の構成が複雑に
なり、コストアップになるという不具合がある。
【0010】また、この従来技術では、図5(1)に示
される時刻t1で、図5(3)に示す従来技術のモータ
2の回転速度R1に対応する周波数f1の速度指令信号
を電圧V1に変換して前記比較回路10に入力して、モ
ータ2の回転速度を回転速度R1に設定しようとする場
合、図5(3)に示されるように、回転速度が過大にな
る部分を含んで脈動するオーバーシュート現象が発生す
る。また、図5(1)の時刻t2でモータ2の回転速度
を、回転速度R1からより低速の回転速度R2に減速し
ようとする場合には、回転速度R2に対応する周波数f
2の速度指令信号を電圧V2に変換して前記比較回路1
0に入力する。このとき、図5(3)に示されるよう
に、回転速度が過小になる部分を含んで脈動するアンダ
ーシュート現象が発生する。これにより、モータ2の動
作上の信頼性が低下するという不具合が発生する。
【0011】本発明の目的は、上述の技術的課題を解決
し、効率、応答性及び動作上の信頼性が向上されるモー
タ制御装置を提供することであり、更に、複数のモータ
を分散駆動して利便性を向上することができるモータの
制御システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のモータ制御装置
は、電源からの電源電流をブラシレスモータの基準回転
数に対応した駆動信号に変換してブラシレスモータに出
力するインバータ部と、ブラシレスモータの回転速度を
検出して、回転速度に対応した検出信号を出力する回転
速度検出手段と、基準回転数に対応する周波数の速度指
令信号と検出信号が入力され、ブラシレスモータの回転
数が基準回転数と異なる過渡期には検出信号に基づく駆
動信号をインバータ部に出力し、ブラシレスモータの回
転数が基準回転数と実質的に一致する定速期には速度指
令信号に基づく駆動信号をインバータ部に出力する制御
部とを備えている。
【0013】また、本発明のモータ制御システムは、複
数のブラシレスモータに対して、前記インバータ部と回
転速度検出手段と制御部とを備えるモータ制御装置が各
ブラシレスモータ毎に設けられ、各モータ制御装置に前
記速度指令信号を出力する外部制御装置を備えている。
【0014】
【作用】本発明のモータ制御装置によれば、インバータ
部は、電源からの電源電流をブラシレスモータの基準回
転数に対応した駆動信号に変換してブラシレスモータに
出力する。回転しているブラシレスモータの回転速度は
回転速度検出手段で検出され、回転速度検出手段は、回
転速度に対応した検出信号を出力する。制御部には、基
準回転数に対応する周波数の速度指令信号と回転速度検
出手段からの検出信号が入力される。制御部は、ブラシ
レスモータの回転数が基準回転数と異なる過渡期におい
て、前記検出信号に基づく駆動信号をインバータ部に出
力し、ブラシレスモータの回転数が基準回転数と実質的
に一致する定速期には速度指令信号に基づく駆動信号を
インバータ部に出力する。
【0015】従って、本発明では、ブラシレスモータを
使用するようにしているので、モータに誘導始動形の同
期電動機を用いる場合などと比較し、モータ効率及び応
答性が向上される。
【0016】また、本発明において、制御部はブラシレ
スモータの回転数が基準回転数と異なる過渡期におい
て、前記検出信号に基づく駆動信号をインバータ部に出
力し、ブラシレスモータの回転数が基準回転数と実質的
に一致する定速期には速度指令信号に基づく駆動信号を
インバータ部に出力する制御を行うようにしている。従
って、前記ブラシレスモータの回転数が変化して基準回
転数と実質的に一致する段階に到達すると、ブラシレス
モータの回転制御は、直ちに、速度指令信号に基づいて
制御される。
【0017】これにより、過渡期において、回転速度が
過大になるオーバーシュート現象や回転速度が過小にな
るアンダーシュート現象の発生が解消される。これによ
り、ブラシレスモータの動作上の信頼性を向上すること
ができる。
【0018】また、本発明のモータ制御システムは、複
数のブラシレスモータに対して、前記インバータ部と回
転速度検出手段と制御部とを備えるモータ制御装置が各
ブラシレスモータ毎に設けられ、各モータ制御装置に前
記速度指令信号を出力する外部制御装置を備えているの
で、各ブラシレスモータを個別的に等速回転するように
分散制御することができる。これにより、一つのブラシ
レスモータの回転に不具合が発生した場合でも、残余の
ブラシレスモータを回転しつつ不具合なブラシレスモー
タを停止させて復旧作業などを行うことができ、利便性
を向上することができる。
【0019】更に、本発明では、複数のブラシレスモー
タは、各ブラシレスモータ毎に設けられるモータ制御装
置が各ブラシレスモータの回転制御を行い、各ブラシレ
スモータを相互に等速回転とするためには、外部制御装
置は前記速度指令信号を各モータ制御装置に出力すれば
よい。これにより、各ブラシレスモータを分散駆動制御
するための構成を簡略化することができ、モータ制御シ
ステムのコストダウンを図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下の実施
例に即して説明する。図1〜図4は本発明の一実施例を
示すものである。図1は本発明の一実施例のモータ23
の駆動回路24のブロック図であり、図2は本発明の一
実施例のモータ制御システム21の構成を示す系統図で
あり、図3は本実施例の動作を説明するタイミングチャ
ートであり、図4は本実施例における駆動回路24の動
作を説明するフローチャートであり、図5本実施例及び
従来技術の動作を説明する波形図である。
【0021】以下、図2を参照して本実施例のモータ制
御システム21の構成について説明する。本実施例にお
いて、例として、三相交流420Vの電源からの電源電
圧は、コンバータ22を介して直流40Vに変換され
て、複数台のブラシレスモータ(以下、モータ)23
a、23b、・・・、23c(総称する場合には符号2
3で示す)毎に設けられるモータ制御装置である駆動回
路24a,24b、・・・、24c(総称する場合には
符号24で示す)にそれぞれ供給される。各駆動回路2
4には、モータ制御システム21の全体を制御するため
の外部制御装置である統合制御装置25が接続される。
【0022】以下、図1を参照して、前記駆動回路24
の構成例について説明する。モータ23は、3相であっ
て、U相、V相及びW相の駆動信号Iu、Iv、Iwが
供給される3本のコイル33、34、35を有する固定
子を備える。また、モータ32は、一対の磁極を有する
永久磁石などからなる回転子を備えている。更に、モー
タ32には3つのホール素子H1、H2、H3が設けら
れ、それぞれ検出信号S1、S2、S3を出力する。
【0023】駆動回路24は、コイル33、34、35
に前記U相、V相及びW相の駆動信号Iu、Iv、Iw
をそれぞれ供給するインバータ回路36を備え、インバ
ータ回路36において、6つのトランジスタQ1、Q
2、Q3、Q4、Q5、Q6が設けられる。各トランジ
スタQ1〜Q6とそれぞれ並列にダイオードD1、D
2、D3、D4、D5、D6が設けられる。
【0024】各ダイオードD1〜D6のアノードは、各
トランジスタQ1〜Q6のドレインに接続され、トラン
ジスタQ1〜Q6には前述したように直流電圧が供給さ
れる。トランジスタQ1、Q4;Q2、Q5;Q3、Q
6の各接続点から前記U相、W相及びV相の駆動信号I
u、Iv、Iwがそれぞれ出力される。
【0025】前記ホール素子H1、H2、H3から出力
された検出信号S1、S2、S3は、駆動回路24に備
えられるロジック回路37に入力される。ロジック回路
37は、検出信号S1、S2、S3に基づいた制御波形
をドライブ回路38に出力する。
【0026】一方、駆動回路24のパルス幅判定回路3
9には、前記検出信号S1、S2、S3に基づいて、ロ
ジック回路37で生成され、モータ23の回転速度に対
応したパルス幅の回転パルスが供給される。本実施例で
は、回転パルスは、各検出信号S1、S2、S3の各立
ち下がりエッジ及び立ち上がりエッジでパルスの極性が
反転するパルスとして定められる。パルス幅判定回路3
9は、この回転パルスのパルス幅をモータ23の基準回
転数に対応した基準パルス幅と比較し、後述するように
その比較結果に基づくロジック選択信号を出力する。一
方、前記統合制御装置25からの前記モータ23の基準
回転速度に対応する周波数、即ちパルス幅の速度指令信
号は、バッファ回路40を介して前記ドライブ回路38
に入力される。ドライブ回路38は、ドライブ回路38
からの前記制御信号に基づいて、インバータ回路36の
動作状態を制御するインバータ駆動信号をインバータ回
路36に出力する。
【0027】以下、図3〜図5を併せて参照して、本実
施例の動作について説明する。本実施例において、駆動
回路24は、図4ステップa1において、現在の状態が
モータ23の回転速度が定常状態である定速期である
か、或いは回転速度が変動している過渡期であるかを判
断する。本実施例において、定速期は、モータ23が図
5(2)に示されるような回転速度R1、R2での定速
回転状態と設定する。過渡期は、モータ23の起動時、
停止時或いは速度変更時である。本実施例では、前記過
渡期或いは定速期の判定は、パルス幅判定回路39が、
回転パルスのパルス幅と速度指令信号のパルス幅との一
致または不一致を検出することによって達成される。
【0028】本実施例において、モータ23の起動時に
は、図3及び図5(1)に示される時刻t1で、図5
(3)に示す本実施例のモータ23の回転速度R1に対
応する周波数f1の速度指令信号を前記バッファ回路4
0に入力する。このとき、図3(4)及び同図(5)の
時刻t1〜t11の期間に示されるように、回転パルス
の周波数即ちパルス幅が、前記速度指令信号のパルス幅
より長いので、ステップa1の判定が肯定になり、ステ
ップa2に示されるように、モータ23をサーボ制御で
駆動し、ステップa1でモータ23の回転が過渡期に遷
移するかどうかを判定する。
【0029】このサーボ制御による駆動は、前記検出信
号S1、S2、S3に基づく回転パルスを用いる制御で
あり、回転パルスのパルス幅に示される現在のモータ2
3の回転速度と速度指令信号のパルス幅で示される基準
回転速度との偏差をできるだけ早期に解消すべく、モー
タ23に比較的大きいトルクを与えて回転駆動させる。
このようにモータ23を起動して回転速度R1に設定し
ようとする場合、モータ23の回転速度が増大するに従
い、図3(1)〜同図(3)に示されるように検出信号
S1、S2、S3の周波数も次第に増大する。これによ
り図3(5)に示される前記回転パルスの周波数も増大
し、そのパルス幅が次第に短くなる。
【0030】図3の時刻t11で、図3(5)に示され
る回転パルスのパルス幅が図3(4)に示される速度指
令信号のパルス幅と一致すると、ステップa2の判定が
否定になり、ステップa3において、速度指令信号を用
いる駆動制御に制御態様が変更される。
【0031】この変更は、回転パルスのパルス幅と速度
指令信号のパルス幅との一致を、前記パルス幅判定回路
39が判定し、ロジック切換信号をドライブ回路38に
出力することによって実現される。このとき、ドライブ
回路38は、速度指令信号に基づく制御信号をインバー
タ回路36に入力し、モータ23を駆動する。
【0032】以上のように、本実施例のモータ制御シス
テム21において、ブラシレスモータ23を使用するよ
うにしているので、モータに誘導始動形の同期電動機を
用いる場合などと比較し、モータ効率及び応答性が向上
される。
【0033】また、本実施例において、ドライブ回路3
8はモータ23の回転数が速度指令信号で指示される基
準回転数と異なる過渡期において、検出信号S1、S
2、S3に基づく前記回転パルスに従う制御信号をイン
バータ回路36に出力してサーボ制御を行う。一方、モ
ータ23の回転数が前記基準回転数と実質的に一致する
定速期には、速度指令信号に基づく制御信号をインバー
タ回路36に出力する制御を行うようにしている。従っ
て、本実施例では、前記モータ23の回転数が変化して
速度指令信号に対応する基準回転数と実質的に一致する
段階に到達すると、モータ23の回転制御は、直ちに、
速度指令信号に基づいて制御される。
【0034】これにより、始動時や速度変更時などの過
渡期において、回転速度が過大になるオーバーシュート
現象や回転速度が過小になるアンダーシュート現象の発
生が解消され、モータ23の動作上の信頼性を向上する
ことができる。
【0035】また、本実施例のモータ制御システム21
は、複数のモータ23に対して、前記インバータ回路3
6、ロジック回路37、ドライブ回路38及びパルス幅
判定回路39とを備える駆動回路24が各モータ23毎
に設けられ、各駆動回路24に前記速度指令信号を出力
する統合制御装置25を備えている。従って、各モータ
23を個別的に等速回転するように分散制御することが
できる。これにより、一つのモータ23の回転に不具合
が発生した場合でも、残余のモータ23を回転しつつ不
具合なモータ23を停止させて復旧作業などを行うこと
ができ、モータ制御システム21の利便性を向上するこ
とができる。
【0036】更に、本実施例では、複数のモータ23
は、各モータ23毎に設けられる駆動回路24が各モー
タ23の回転制御を行い、各モータ23を相互に等速回
転とするためには、統合制御装置25は前記速度指令信
号を各駆動回路24に出力すればよい。これにより、各
モータ23を分散駆動制御するための構成を簡略化する
ことができ、モータ制御システム21のコストダウンを
図ることができる。
【0037】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の精神を逸脱しない範囲で広範な変形例を
有するものである。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、インバ
ータ部は、電源からの電源電流をブラシレスモータの基
準回転数に対応した駆動信号に変換してブラシレスモー
タに出力する。回転しているブラシレスモータの回転速
度は回転速度検出手段で検出され、回転速度検出手段
は、回転速度に対応した検出信号を出力する。制御部に
は、基準回転数に対応する周波数の速度指令信号と回転
速度検出手段からの検出信号が入力される。制御部は、
ブラシレスモータの回転数が基準回転数と異なる過渡期
において、前記検出信号に基づく駆動信号をインバータ
部に出力し、ブラシレスモータの回転数が基準回転数と
実質的に一致する定速期には速度指令信号に基づく駆動
信号をインバータ部に出力するようにした。
【0039】従って、本発明では、ブラシレスモータを
使用するようにしているので、モータに誘導始動形の同
期電動機を用いる場合などと比較し、モータ効率及び応
答性が向上される。
【0040】また、本発明において、制御部はブラシレ
スモータの回転数が基準回転数と異なる過渡期におい
て、前記検出信号に基づく駆動信号をインバータ部に出
力し、ブラシレスモータの回転数が基準回転数と実質的
に一致する定速期には速度指令信号に基づく駆動信号を
インバータ部に出力する制御を行うようにしている。従
って、前記ブラシレスモータの回転数が変化して基準回
転数と実質的に一致する段階に到達すると、ブラシレス
モータの回転制御は、直ちに、速度指令信号に基づいて
制御される。
【0041】これにより、過渡期において、回転速度が
過大になるオーバーシュート現象や回転速度が過小にな
るアンダーシュート現象の発生が解消される。これによ
り、ブラシレスモータの動作上の信頼性を向上すること
ができる。
【0042】また、本発明のモータ制御システムは、複
数のブラシレスモータに対して、前記インバータ部と回
転速度検出手段と制御部とを備えるモータ制御装置が各
ブラシレスモータ毎に設けられ、各モータ制御装置に前
記速度指令信号を出力する外部制御装置を備えているの
で、各ブラシレスモータを個別的に等速回転するように
分散制御することができる。これにより、一つのブラシ
レスモータの回転に不具合が発生した場合でも、残余の
ブラシレスモータを回転しつつ不具合なブラシレスモー
タを停止させて復旧作業などを行うことができ、利便性
を向上することができる。
【0043】更に、本発明では、複数のブラシレスモー
タは、各ブラシレスモータ毎に設けられるモータ制御装
置が各ブラシレスモータの回転制御を行い、各ブラシレ
スモータを相互に等速回転とするためには、外部制御装
置は前記速度指令信号を各モータ制御装置に出力すれば
よい。これにより、各ブラシレスモータを分散駆動制御
するための構成を簡略化することができ、モータ制御シ
ステムのコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の駆動回路24のブロック図
である。
【図2】本発明の一実施例のモータ制御システム21の
構成を示す系統図である。
【図3】本実施例の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図4】本実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図5】本実施例及び従来技術の動作を説明する波形図
である。
【図6】従来技術のブラシレスモータ2を用いる駆動装
置1のブロック図である。
【符号の説明】
21 モータ制御システム 23a、23b、・・・、23c ブラシレスモータ 24a,24b、・・・、24c 駆動回路 25 統合制御装置 36 インバータ回路 37 ロジック回路 38 ドライブ回路 39 パルス幅判定回路 H1、H2、H3 ホール素子 S1、S2、S3 検出信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源からの電源電流をブラシレスモータの
    基準回転数に対応した駆動信号に変換して該ブラシレス
    モータに出力するインバータ部と、 該ブラシレスモータの回転速度を検出して該回転速度に
    対応する検出信号を出力する回転速度検出手段と、 該基準回転数に対応する周波数の速度指令信号と該検出
    信号が入力され、ブラシレスモータの回転数が該基準回
    転数と異なる過渡期には該検出信号に基づく駆動信号を
    該インバータ部に出力し、ブラシレスモータの回転数が
    該基準回転数と実質的に一致する定速期には該速度指令
    信号に基づく駆動信号を該インバータ部に出力する制御
    部とを備えるモータ制御装置。
  2. 【請求項2】複数のブラシレスモータに対して、請求項
    1に記載の前記インバータ部と回転速度検出手段と制御
    部とを備えるモータ制御装置が各ブラシレスモータ毎に
    設けられ、各モータ制御装置に前記速度指令信号を出力
    する外部制御装置を備えているモータ制御システム。
JP10168482A 1998-06-16 1998-06-16 モータ制御装置及びそれを用いたモータ制御システム Pending JP2000014189A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10168482A JP2000014189A (ja) 1998-06-16 1998-06-16 モータ制御装置及びそれを用いたモータ制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10168482A JP2000014189A (ja) 1998-06-16 1998-06-16 モータ制御装置及びそれを用いたモータ制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000014189A true JP2000014189A (ja) 2000-01-14

Family

ID=15868922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10168482A Pending JP2000014189A (ja) 1998-06-16 1998-06-16 モータ制御装置及びそれを用いたモータ制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000014189A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001245488A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Canon Inc モータのサーボ制御装置
JP2018182836A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001245488A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Canon Inc モータのサーボ制御装置
JP4708525B2 (ja) * 2000-02-29 2011-06-22 キヤノン株式会社 モータのサーボ制御装置
JP2018182836A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3204644B2 (ja) 電動機の駆動装置および駆動方法
KR20040068872A (ko) 전동기의 제어 장치
JPH11308704A (ja) 電気車の制御装置及び制御方法
JP4147383B2 (ja) Dcブラシレスモータの並列駆動回路
JP2020129921A (ja) モータ駆動制御装置及びモータの駆動制御方法
US5757152A (en) Speed control method for brushless DC motor
JP2000014189A (ja) モータ制御装置及びそれを用いたモータ制御システム
US6710569B2 (en) Motor driving device and motor driving method
CN102403939A (zh) 一种无感应组件的直流无刷马达的启动装置及启动方法
JP2001008490A (ja) 永久磁石式同期電動機の制御装置、及び制御方法
JP2012090429A (ja) モータ駆動装置
JP3581231B2 (ja) 駆動装置
JP2000262082A (ja) ブラシレスモータの駆動回路
JP2005176453A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
JPH11299276A (ja) 電動機の停止制御方法
JP4147382B2 (ja) Dcブラシレスモータの並列駆動回路
JPH06311778A (ja) 冷凍サイクル制御装置
JP4203156B2 (ja) モータの制御方法
JP3252305B2 (ja) ブラシレス直流モータの駆動装置
JP2003116294A (ja) 同期運転装置
JPH11113281A (ja) Dcブラシレスモータの駆動方法
JP4269920B2 (ja) ブラシレスモータの駆動装置
CN117176016A (zh) 电机控制器、动力总成、电动汽车
JP4424931B2 (ja) モータ駆動用集積回路
JP3481751B2 (ja) 直流モータの駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081104