JP2000013998A - リモコン待機電源 - Google Patents

リモコン待機電源

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JP2000013998A
JP2000013998A JP10180126A JP18012698A JP2000013998A JP 2000013998 A JP2000013998 A JP 2000013998A JP 10180126 A JP10180126 A JP 10180126A JP 18012698 A JP18012698 A JP 18012698A JP 2000013998 A JP2000013998 A JP 2000013998A
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JP
Japan
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voltage
remote control
power supply
capacitor
control signal
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JP10180126A
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Hiroaki Hirahara
裕明 平原
Mitsunori Ueda
光則 上田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リモコン待機状態の消費電力を大幅に、ほと
んど0Wまで低減するリモコン電源を提供する。 【解決手段】 リモコンを受信する手段とリモコン信号
をデコードする手段の電源電圧を通常はコンデンサに保
持された電圧で供給し、前記電圧があらかじめ決められ
た第1の電圧を下回るとスイッチ手段18をオンしてA
C商用電源からトランスと整流ダイオードを介して前記
コンデンサにDC電圧を加えて充電し、前記コンデンサ
の電圧があらかじめ決められた第2の電圧に達すると前
記スイッチ手段18をオフすることによりリモコン待機
状態の消費電力を大幅に低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機などで使用されるリモコン待機電源に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョン受信機用リモコン待
機電源(以下リモコン電源と呼ぶ)について図4を用い
て説明する。図4において1はACコンセント、2はラ
インフィルター、3はトランス、4は整流ダイオード、
5は電解コンデンサ、6はリモコン受光部、7はレギュ
レーター、8は主電源用リレー、9は主電源用ブリッジ
整流回路、10は平滑コンデンサ、11は主電源、12
は主電源の2次側出力、13はリモコン信号のデコード
を行うとともにテレビジョン受信機の制御を行うマイコ
ン、14は主電源用リレー9をオンオフする制御信号、
15はトランジスタ、16はテレビジョン受信機本体の
キーである。
【0003】ACコンセント1が商用電源に差し込まれ
るとトランス3の1次側に電流が流れるので巻線比に従
って2次側にACで約9Vが出力される。このときリレ
ー8はオフしているので主電源は動作をしない。トラン
ス3の出力は整流ダイオード4と平滑コンデンサ5でD
C12Vに整流される。この電圧はレギュレーター7で
5Vに安定化され、リモコン受光部6およびマイコン1
3の電源として使用される。リモコン受光部6はフォト
ダイオード、増幅回路、BPF、検波回路、比較回路な
どから構成され、赤外線領域のリモコン信号を受けると
30kHz〜40kHzの副搬送波を取り除きTTLレ
ベルの安定したリモコン信号を出力する。このときマイ
コン13からはリレー8の制御信号14としてLが出力
されているのでトランジスタ15はオフしリレー8もオ
フしている。
【0004】以下、とくにリモコン信号が入力された場
合について述べる。リモコン受光部6にリモコンから赤
外線を利用した信号が入力されると、リモコン受光部6
から前述したように安定したリモコン電圧信号がマイコ
ン13に出力される。マイコン13では入力されたリモ
コン信号をデコードし、「電源オン」の信号であれば制
御信号14にリレー8の制御信号としてHを出力しトラ
ンジスタ15をオンし、リレー8をオンさせる。リレー
8がオンすると商用AC電圧はブリッジ9と平滑コンデ
ンサ10で整流され主電源11が起動し、2次側にあら
かじめ決められた電圧の出力12がそれぞれ出力され
る。2次側出力12はそれぞれテレビジョン受信機の偏
向・高圧系、音声出力系、信号処理系の回路に加えられ
て通常の視聴状態になる。
【0005】通常、視聴状態でのリモコン信号はリモコ
ン受光部6で受信されると、波形整形された出力がマイ
コン13に出力されてデコードされ、リモコン信号に応
じた処理が実行されるようになっている。また、通常視
聴状態で「電源オフ」のリモコン信号が入力されると、
リモコン信号は上記と同様にマイコン13でデコードさ
れ「電源オフ」信号であることを確認したのちマイコン
13はデータの保存など必要な処理を行い、リレー8の
制御信号14にLを出力しリレー8はオフする。リレー
8がオフすると平滑コンデンサ10の電圧が徐々に低下
するので主電源11はやがて停止し、2次側出力12は
低下し、偏向・高圧回路、音声出力回路、信号処理回路
は動作を停止する。しかしながら、トランス3を介して
リモコン受光部6、マイコン13には電源電圧が供給さ
れ続けるので、再度「電源オン」のリモコン信号が入力
されれば上記と同じ動作を繰り返して主電源が起動され
る。
【0006】以上の説明ではとくにリモコン信号が入力
された場合について述べたが、テレビジョン受信機本体
キー16が押された場合は、マイコン13が常に本体キ
ーの入力を監視しており、マイコン13が本体キーの入
力を検出し、デコードしてからの処理はリモコン信号の
場合と全く同じである。このときリモコン待機時のAC
側から見た消費電力は、トランス3の鉄損・銅損、整流
ダイオード4の損失、レギュレーター7の損失、リモコ
ン受光部6、マイコン13の消費電力などを含めて約1
Wとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら一般的に
テレビジョン受信機は設置後ACコンセントが抜かれる
ことはほとんどないため、テレビジョン受信機を視聴し
ていないにもかかわらず上記の通り約1W程度は消費し
ており、また世界的に見てテレビジョン受信機が家庭用
電子機器としては普及率が非常に高いことを考えれば、
環境に対する影響は無視できない大きさになっていた。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、リモ
コン待機状態の消費電力を大幅に、ほとんど0Wまで低
減するリモコン電源を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、 (1)リモコンを受信する手段とリモコン信号をデコー
ドする手段の電源電圧を通常はコンデンサに保持された
電圧で供給し、前記電圧があらかじめ決められた第1の
電圧を下回るとスイッチ手段をオンしてAC商用電源か
らトランスと整流ダイオードを介して前記コンデンサに
DC電圧を加えて充電し、前記コンデンサの電圧があら
かじめ決められた第2の電圧に達すると前記スイッチ手
段をオフすることを特徴とするリモコン待機電源として
いる。
【0010】(2)リモコン信号を受信する手段と、前
記受信手段で受信したリモコン信号をデコードする手段
と、前記受信手段と前記デコード手段の電源電圧を保持
するコンデンサと、前記電源電圧を監視する手段と、ト
ランスと、前記トランスの1次側端子とAC商用電源を
接続するよう構成されたスイッチ手段と、前記トランス
の2次側に発生する電圧を整流する手段とを有するリモ
コン待機電源であって、前記電源電圧が前記電圧監視手
段にあらかじめ決められた第1の電圧より低下したとき
に、前記スイッチ手段をオンさせて前記トランスにAC
商用電源を接続して2次側に電圧を発生させて前記整流
手段で整流した後、前記コンデンサに加えることにより
前記コンデンサを充電し、前記コンデンサの電圧が前記
電圧監視手段にあらかじめ決められた第2の電圧に達す
ると、前記スイッチ手段をオフするよう構成されたこと
を特徴とするリモコン待機電源としている。
【0011】(3)リモコンを受信する手段の電源電圧
を通常はコンデンサに保持された電圧で供給し、前記電
圧があらかじめ決められた第1の電圧を下回ると第1の
スイッチ手段をオンしてAC商用電源からトランスと整
流ダイオードを介して前記コンデンサにDC電圧を加え
て充電し、前記コンデンサの電圧があらかじめ決められ
た第2の電圧に達すると前記第1のスイッチ手段をオフ
するリモコン待機電源であって、リモコン信号を連続的
に受信した際に第2のスイッチ手段をオンしてリモコン
信号のデコード手段に電源電圧を供給することを特徴と
したリモコン待機電源としている。
【0012】(4)リモコン信号を受信する手段と、前
記受信手段で受信したリモコン信号をデコードする手段
と、前記受信手段と前記デコード手段の電源電圧を保持
するコンデンサと、前記電源電圧を監視する手段と、リ
モコン信号を連続的に受信したことを検出する手段と、
トランスと、前記トランスの1次側端子とAC商用電源
を接続するよう構成された第1のスイッチ手段と、前記
トランスの2次側に発生する電圧を整流するダイオード
と、前記コンデンサと前記デコード手段の間に挿入され
た第2のスイッチ手段とを有するリモコン待機電源であ
って、前記電源電圧が前記電圧監視手段にあらかじめ決
められた第1の電圧より低下したときに前記第1のスイ
ッチ手段をオンさせて、前記トランスにAC商用電源を
接続して2次側に電圧を発生させ、前記整流ダイオード
で整流した後前記コンデンサに加えることにより前記コ
ンデンサを充電し、前記コンデンサの電圧が前記電圧監
視手段にあらかじめ決められた第2の電圧に達すると、
前記スイッチ手段をオフし、前記リモコン信号連続受信
検出手段がリモコン信号を連続的に受信したことを検出
すると、前記第2のスイッチ手段をオンして前記コンデ
ンサからリモコン信号のデコード手段に電源電圧を供給
するよう構成されたことを特徴としたリモコン待機電源
としている。上記の構成によって、リモコン待機時にほ
とんど消費電力が0Wで、かつコストアップもほとんど
ない電源を提供することが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、リモコ
ンを受信する手段とリモコン信号をデコードする手段の
電源電圧を通常はコンデンサに保持された電圧で供給
し、前記電圧があらかじめ決められた第1の電圧を下回
るとスイッチ手段をオンしてAC商用電源からトランス
と整流ダイオードを介して前記コンデンサにDC電圧を
加えて充電し、前記コンデンサの電圧があらかじめ決め
られた第2の電圧に達すると前記スイッチ手段をオフす
ることを特徴とするリモコン待機電源としたもので、A
C商用電源からトランスを介してコンデンサを充電する
時間がきわめて短く、それ以外の時間にAC商用電源か
ら電力を消費する回路がないため、リモコン待機時に消
費電力をほとんど0Wにするという作用がある。
【0014】請求項2に記載の発明は、リモコン信号を
受信する手段と、前記受信手段で受信したリモコン信号
をデコードする手段と、前記受信手段と前記デコード手
段の電源電圧を保持するコンデンサと、前記電源電圧を
監視する手段と、トランスと、前記トランスの1次側端
子とAC商用電源を接続するよう構成されたスイッチ手
段と、前記トランスの2次側に発生する電圧を整流する
手段とを有するリモコン待機電源であって、前記電源電
圧が前記電圧監視手段にあらかじめ決められた第1の電
圧より低下したときに、前記スイッチ手段をオンさせて
前記トランスにAC商用電源を接続して2次側に電圧を
発生させて前記整流手段で整流した後、前記コンデンサ
に加えることにより前記コンデンサを充電し、前記コン
デンサの電圧が前記電圧監視手段にあらかじめ決められ
た第2の電圧に達すると、前記スイッチ手段をオフする
よう構成されたことを特徴とするリモコン待機電源とし
たもので、AC商用電源からトランスを介してコンデン
サを充電する時間がきわめて短く、それ以外の時間にA
C商用電源から電力を消費する回路がないため、リモコ
ン待機時に消費電力をほとんど0Wにするという作用が
ある。
【0015】請求項3に記載の発明は、リモコンを受信
する手段の電源電圧を通常はコンデンサに保持された電
圧で供給し、前記電圧があらかじめ決められた第1の電
圧を下回ると第1のスイッチ手段をオンしてAC商用電
源からトランスと整流ダイオードを介して前記コンデン
サにDC電圧を加えて充電し、前記コンデンサの電圧が
あらかじめ決められた第2の電圧に達すると前記第1の
スイッチ手段をオフするリモコン待機電源であって、リ
モコン信号を連続的に受信した際に第2のスイッチ手段
をオンしてリモコン信号のデコード手段に電源電圧を供
給することを特徴としたリモコン待機電源としたもの
で、AC商用電源からトランスを介してコンデンサを充
電する時間がきわめて短く、それ以外の時間にAC商用
電源から電力を消費する回路がないため、リモコン待機
時に消費電力をほとんど0Wにするという作用がある。
【0016】請求項4に記載の発明は、リモコン信号を
受信する手段と、前記受信手段で受信したリモコン信号
をデコードする手段と、前記受信手段と前記デコード手
段の電源電圧を保持するコンデンサと、前記電源電圧を
監視する手段と、リモコン信号を連続的に受信したこと
を検出する手段と、トランスと、前記トランスの1次側
端子とAC商用電源を接続するよう構成された第1のス
イッチ手段と、前記トランスの2次側に発生する電圧を
整流するダイオードと、前記コンデンサと前記デコード
手段の間に挿入された第2のスイッチ手段とを有するリ
モコン待機電源であって、前記電源電圧が前記電圧監視
手段にあらかじめ決められた第1の電圧より低下したと
きに前記第1のスイッチ手段をオンさせて、前記トラン
スにAC商用電源を接続して2次側に電圧を発生させ、
前記整流ダイオードで整流した後前記コンデンサに加え
ることにより前記コンデンサを充電し、前記コンデンサ
の電圧が前記電圧監視手段にあらかじめ決められた第2
の電圧に達すると、前記スイッチ手段をオフし、前記リ
モコン信号連続受信検出手段がリモコン信号を連続的に
受信したことを検出すると、前記第2のスイッチ手段を
オンして前記コンデンサからリモコン信号のデコード手
段に電源電圧を供給するよう構成されたことを特徴とし
たリモコン待機電源としたもので、AC商用電源からト
ランスを介してコンデンサを充電する時間がきわめて短
く、それ以外の時間にAC商用電源から電力を消費する
回路がないため、リモコン待機時に消費電力をほとんど
0Wにするという作用がある。以下本発明の実施の形態
について図を用いて説明する。
【0017】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
おける電源装置について、テレビジョン受信機を構成す
るリモコン電源の例により図1を用いて説明する。図1
は本発明の実施の形態1におけるリモコン電源のブロッ
ク図である。図1において、1から16は図4と同じで
ある。17は電源電圧の監視回路、18は第1のスイッ
チ手段でスイッチ側にMOS FET、ドライブ側に発
光ダイオードを使用したノーマリーオンタイプのフォト
MOSリレーを使用しており、MOSFETと発光ダイ
オードはアイソレートされた構造となっている。ACコ
ンセント1が商用AC電源に接続されると、スイッチ手
段18はノーマリーオンタイプであるので発光ダイオー
ド側にドライブ電流が流れなくてもオン状態になり、ト
ランス3の1次側に商用AC電圧が加わる。すると2次
側にAC約14Vが発生し、ダイオード4で整流された
後平滑コンデンサ5で平滑されDC約20Vが得られ
る。このDC電圧はレギュレーター7で5Vに安定化さ
れ、リモコン受光部6とテレビジョン受信機の制御を行
うマイコン(以下単にマイコンと呼ぶ)13に供給され
るので、マイコン13は動作を開始しテレビジョン受信
機各回路に初期化データを送った後、リモコン信号およ
びテレビジョン受信機本体キーの入力を待つ待機状態
(以下単にリモコン待機状態と呼ぶ)になる。
【0018】以下、とくにリモコン信号の入力時につい
て述べる。平滑コンデンサ5の電圧が20Vに達する
と、電源電圧監視回路17はスイッチ手段18の発光ダ
イオードに電流を流してスイッチ手段18をオフするの
で、トランス3の1次側には商用AC電圧がかからなく
なり、トランス3の2次側には電圧が発生しなくなる。
しかしながら平滑コンデンサ5は容量を数千μFとおお
きくしてあるので電圧をしばらくの間保持し続け、リモ
コン受光部6とマイコン13は動作を続ける。このとき
リモコン受光部6、マイコン13、スイッチ手段18の
発光ダイオードは合計5mA程度の定電流を消費するの
で、平滑コンデンサ5の電圧は低下して行く。平滑コン
デンサ5の電圧があらかじめ決められた電圧6V以下に
なると、電源電圧監視回路17はスイッチ手段18の発
光ダイオードの電流を切り、スイッチ手段18をオンさ
せる。スイッチ手段18がオンしたあとの動作は上記の
繰り返しである。このときの消費電力が低減されること
を、以下に式で説明する。
【0019】まず、コンデンサの両端電圧△Vに蓄積さ
れる電荷が△Qだけ変化したとすると、容量Cとの間に
は以下の関係がある。 C=△Q/△V (式1) また、コンデンサを流れる電流iは以下のように表され
る。 i=△Q/△t (式2) 式1、式2より、コンデンサの両端電圧Vと電流iは以
下のように表される。 i=C・dQ/dV (式3) この両辺を積分すれば以下の式が得られる。 v(t)=−(Io/C)・t+Vo (式4) ここでIoは受光部6とマイコン13に流れる定電流、
Voは時刻t=0でコンデンサに蓄積されていた電圧で
ある。この式4より、Io=5mA、Vo=20V、C
=6800μFとすれば、v(t)=6Vに達するまで
の時間は約19秒である。一方、コンデンサに蓄積され
た電力は Q=(1/2)・CV2 (式5) と表されるので、スイッチ手段18がオンして平滑コン
デンサ5が6Vから20Vに充電されるまでにAC商用
電源から供給された電力は(1/2)×C×(20×2
0−6×6)=1.23[J]である。
【0020】また、トランス3の効率は高々50%であ
るので、その間の損失は0.5[J]である。したがっ
てスイッチ手段18がオンして平滑コンデンサ5の電圧
を6Vから20VにするまでにAC商用電源から消費さ
れた電力は1.23+0.5=1.73[J]である。
即ち、平滑コンデンサが6Vになってから次に再び6V
になるまでには19.5秒かかるので、その間のAC商
用電源からみた消費電力は1.73/19.5=0.0
9[W]となる。このように従来例で1Wであった消費
電力は、通電時間500msecになったことより約
0.09Wとほとんど0Wになる。
【0021】このリモコン待機状態でリモコン信号が入
力されれば、リモコン受光素子6で受信されたリモコン
信号がマイコン13に出力され、マイコン13はリモコ
ン信号をデコードし、マイコン13はリモコン信号に応
じた処理を行う。特に電源オンの信号であれば、マイコ
ン13は制御信号14にHを出力し、トランジスタ15
をオンさせ、リレー8をオンさせる。すると商用AC電
圧がブリッジ整流回路9に加わり、平滑コンデンサ10
の電圧は上昇して電源11が起動し、2次側出力12に
所定の電圧を出力する。マイコン13はテレビジョン受
信機の各回路に初期化データを送って各回路を初期化し
たのち、2次側出力12はそれぞれテレビジョン受像機
の偏向・高圧系、音声出力系、信号処理系の回路に加え
られるのでテレビジョン受像機は通常の視聴状態にな
る。
【0022】通常視聴状態でリモコン信号が入力される
と、リモコン信号はリモコン受光部6で受信されてマイ
コン13に出力され、マイコン13はリモコン信号をデ
コードしリモコン信号に応じた処理を実行するようにな
っている。マイコン13が「電源オフ」信号を検出する
と、マイコン13はデータの保存など必要な処理を行っ
た後リレー8をオフする。リレー8がオフすると平滑コ
ンデンサ10の電圧が徐々に低下するので主電源11は
やがて停止し、2次側出力12の電圧は低下する。した
がってテレビジョン受信機は動作を停止するが、リモコ
ン受光部6とマイコン13には前述したように電源電圧
が供給され続けるのでリモコン信号入力待ちの待機状態
になる。この状態で再度「電源オン」のリモコン信号が
入力されれば上記と同じ動作を繰り返して主電源を起動
しテレビジョン受信機を視聴することができる。
【0023】なお、以上の説明では特にリモコン信号の
入力を例にとって説明したが、テレビジョン受信機の本
体キー16によって入力された場合はマイコン13で
も、マイコン13が本体キー16の入力信号をデコード
してからの動作は上記と全く同様である。
【0024】実施の形態1における電源装置は上記構成
により、リモコン待機時に電源が約20秒に1回だけ動
作し、また損失が発生する期間がきわめて短いことか
ら、消費電力を従来の1/10以下に低減することがで
きる。
【0025】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おける電源装置について、テレビジョン受信機を構成す
るリモコン電源の例により図2を用いて説明する。図2
は本発明の実施の形態2におけるリモコン電源のブロッ
ク図である。図2において、1から18は図1と同じで
ある。19はオンオフ制御端子付きのレギュレーター、
20はリモコン連続信号の検出回路、21はトランジス
タ、22は抵抗、23はテレビジョン受信機本体の電源
キー、24は抵抗、25はコンデンサ、26は2次側出
力、27はレギュレーター、28は安定化出力、29は
ダイオードである。
【0026】ACコンセント1が商用AC電源に接続さ
れてから2次側平滑コンデンサ5にDC電圧約20Vが
発生するまでは実施の形態1と同じである。このDC電
圧20Vはレギュレーター7で5Vに安定化されリモコ
ン受光部6に供給される。リモコン連続信号が入力され
ない状態ではリモコン連続信号検出回路20はLを出力
するのでトランジスタ21はオフしレギュレーター19
もオフしており、マイコン13には電源電圧が供給され
ないのでマイコン13は停止している。以下とくにリモ
コン信号の入力時について述べる。
【0027】平滑コンデンサ5の電圧が20Vに達する
と、電源電圧監視回路17はスイッチ手段18の発光ダ
イオードに電流を流してスイッチ手段18をオフするの
で、トランス3の1次側には商用AC電圧が加わらなく
なり、トランス3の2次側には電圧が発生しなくなる。
しかしながら、平滑コンデンサ5は容量を数千μFとお
おきくしてあるので電圧をしばらくの間保持し続け、リ
モコン受光部6は動作を続ける。このときリモコン受光
部6とその他の回路は合計2mA程度の定電流を消費す
るので、平滑コンデンサ5の電圧は低下して行く。平滑
コンデンサ5の電圧があらかじめ決められた電圧6V以
下になると、電源電圧監視回路17はスイッチ手段18
の発光ダイオードの電流を切り、スイッチ手段18をオ
ンさせる。スイッチ手段18がオンしたあとの動作は上
記の繰り返しである。
【0028】このときの消費電力が低減されることを、
実施の形態1で使用した式を参考にして以下に説明す
る。時刻tにおける平滑コンデンサ電圧v(t)は式4
と同じであるから、Io=2mA、Vo=20V、C=
6800μFとすれば、v(t)=6Vに達するまでの
時間は約47秒である。一方、コンデンサに蓄積された
電力は式5で表されるので、スイッチ手段18がオンし
て平滑コンデンサ5が6Vから20Vに充電されるまで
の0.5秒間にAC商用電源から供給された電力は(1
/2)×C×(20×20−6×6)=1.23[J]
である。また、トランス3の効率は高々50%であるの
で、その間の損失は0.5[J]である。したがってス
イッチ手段18がオンして平滑コンデンサ5の電圧を6
Vから20VにするまでにAC商用電源から消費された
電力は1.23+0.5=1.73[J]である。すな
わち平滑コンデンサが6Vになってから次に再び6Vに
なるまでには47.5秒かかるので、その間のAC商用
電源からみた消費電力は1.73/47.5=0.03
[W]となる。このように従来例で1Wであった消費電
力は、通電時間を0.5秒としたことにより約0.03
Wとほとんど0Wになる。
【0029】このリモコン待機状態でリモコン信号が入
力されたときの動作について図3を用いて以下に説明す
る。図3は図2における各部の波形を示したものであ
る。図3において、波形(a)から(e)は図2のaか
らe点における各部の波形を示しているが、波形(a)
と(b)は波形(c)の対応する部分の時間軸を拡大し
たもので、(d′)は波形(d)の対応する部分の時間
軸を拡大して示したものである。リモコン受光部6で赤
外線を用いたリモコン信号を受信すると光電変換され
て、増幅、BPF、検波、波形整形など行ったのち電圧
信号として(a)のような波形が出力される。リモコン
信号は1回の信号が終了すると(d)に示すようにトレ
ーラと呼ばれる無信号期間があり、再び同一信号が繰り
返されるので図1のb、c点の電圧は(b)、(c)に
示すように徐々に上昇して行く。時刻t0でトランジス
タ21のしきい値に達するとトランジスタ21はオン
し、(e)に示すようにDC5V電圧をマイコン13の
電源電圧として供給する。時刻t1でマイコン13が動
作を開始し、リモコン受光部6から出力されるリモコン
信号のデコードを開始する。
【0030】このときデコードされたリモコン信号が
「電源オン」であればマイコン13は誤動作防止のため
同一のリモコン信号を複数回検出した後、時刻t2で制
御信号14にHを出力してリレー8をオンさせると、商
用AC電圧がブリッジ整流回路9に加わり、平滑コンデ
ンサ10の電圧は(g)に示すように上昇して行って主
電源11が起動し、2次側出力12に所定の電圧を出力
する。このとき2次側出力のうちの1つ26はレギュレ
ーター27によって約5.7Vに安定化され、ダイオー
ド29を介してDC電圧5.0Vがマイコン13の電源
として供給され、マイコン13は2次側の各回路に初期
化データを送って各回路を初期化する。同時に2次側出
力12はそれぞれテレビジョン受像機の偏向・高圧系、
音声出力系、信号処理系の回路に加えられるのでテレビ
ジョン受像機は通常の視聴状態になる。このように主電
源がオンしている間はマイコン13の電源電圧は主電源
11の2次側出力から供給されるようになっているの
で、リモコン連続信号が入力されなくてもマイコン13
は動作を続ける。
【0031】通常、視聴状態でリモコン信号が入力され
ると、リモコン信号はリモコン受光部6で受信されて、
マイコン13に出力されてデコードされたのちリモコン
信号に対応する処理が実行されるようになっている。マ
イコン13によってデコードされたリモコン信号が「電
源オフ」信号であると、マイコン13はデータの保存な
ど必要な処理を行った後リレー8をオフする。リレー8
がオフすると平滑コンデンサ10の電圧が低下するので
主電源11はやがて停止し、2次側出力12の電圧は低
下する。したがって、マイコン13は動作を停止する。
ただしリモコン受光部6にはレギュレーター7を介して
電源電圧が供給されているので、リモコン信号入力待ち
の待機状態になり電力消費はほとんどなくなる。この状
態で再度「電源オン」のリモコン信号が入力されれば上
記と同じ動作を繰り返して主電源を起動しテレビジョン
受信機を視聴することができる。
【0032】次に、テレビジョン受信機本体の電源スイ
ッチによる動作を説明する。本体の電源スイッチ23が
オンするとDC5V電圧が抵抗24を介してトランジス
タ21のベースに供給されるので、トランジスタ21は
オンしてレギュレーター19の制御端子に5Vが加えら
れ、レギュレーター19はオンし、安定化されたDC5
V電圧をマイコン13の電源電圧として供給する。トラ
ンジスタ21のベースに加えられる電圧はコンデンサ2
5で保持されるように構成されているので、本体の電源
キーから指を離しても何ら問題なく上記動作を続ける。
マイコン13が立ち上がって以後の動作は上記と同じで
ある。テレビジョン受信機が通常視聴状態のときに本体
電源キー23から入力されると、マイコン13は入力を
ポートで検出する。マイコン13が本体電源キー23の
入力を検出したあとの動作は上記と同じである。
【0033】実施の形態2における電源装置は上記構成
により、リモコン待機時に電源が約47秒に1回だけ動
作し、また損失が発生する期間がきわめて短いことか
ら、消費電力を従来の1/30以下に低減することがで
きる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の電源装置によれ
ば、リモコン待機時に損失の発生する期間をきわめて短
くすることができ、リモコン待機時の消費電力をほとん
ど0Wまで低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電源装置のブロ
ック図
【図2】本発明の実施の形態2における電源装置のブロ
ック図
【図3】図2の電源装置の各部波形図
【図4】従来例である電源装置のブロック図
【符号の説明】
1 ACコンセント 2 ラインフィルター 3 トランス 4 整流ダイオード 5 電解コンデンサ 6 リモコン受光部 7 レギュレーター 8 リレー(スイッチ手段) 9 ブリッジ整流回路 10 平滑コンデンサ 11 主電源 12 2次側出力 13 マイコン 14 制御出力 15 トランジスタ 16 本体キー 17 電源電圧監視回路 18 スイッチ手段 19 レギュレーター 20 リモコン連続信号検出回路 21 トランジスタ 22 抵抗 23 本体電源キー 24 抵抗 25 コンデンサ 26 2次側出力 27 レギュレーター 28 安定化出力 29 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 CA11 CC02 DA07 DA15 GB03 GC05 5G065 AA01 DA04 DA06 DA07 EA06 FA02 GA04 GA07 HA04 HA16 JA01 KA02 KA05 LA01 MA01 MA10 NA01 NA06 NA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモコンを受信する手段とリモコン信号
    をデコードする手段の電源電圧を通常はコンデンサに保
    持された電圧で供給し、前記電圧があらかじめ決められ
    た第1の電圧を下回るとスイッチ手段をオンしてAC商
    用電源からトランスと整流ダイオードを介して前記コン
    デンサにDC電圧を加えて充電し、前記コンデンサの電
    圧があらかじめ決められた第2の電圧に達すると前記ス
    イッチ手段をオフすることを特徴とするリモコン待機電
    源。
  2. 【請求項2】 リモコン信号を受信する手段と、前記受
    信手段で受信したリモコン信号をデコードする手段と、
    前記受信手段と前記デコード手段の電源電圧を保持する
    コンデンサと、前記電源電圧を監視する手段と、トラン
    スと、前記トランスの1次側端子とAC商用電源を接続
    するよう構成されたスイッチ手段と、前記トランスの2
    次側に発生する電圧を整流する手段とを有するリモコン
    待機電源であって、前記電源電圧が前記電圧監視手段に
    あらかじめ決められた第1の電圧より低下したときに、
    前記スイッチ手段をオンさせて前記トランスにAC商用
    電源を接続して2次側に電圧を発生させて前記整流手段
    で整流した後、前記コンデンサに加えることにより前記
    コンデンサを充電し、前記コンデンサの電圧が前記電圧
    監視手段にあらかじめ決められた第2の電圧に達する
    と、前記スイッチ手段をオフするよう構成されたことを
    特徴とするリモコン待機電源。
  3. 【請求項3】 リモコンを受信する手段の電源電圧を通
    常はコンデンサに保持された電圧で供給し、前記電圧が
    あらかじめ決められた第1の電圧を下回ると第1のスイ
    ッチ手段をオンしてAC商用電源からトランスと整流ダ
    イオードを介して前記コンデンサにDC電圧を加えて充
    電し、前記コンデンサの電圧があらかじめ決められた第
    2の電圧に達すると前記第1のスイッチ手段をオフする
    リモコン待機電源であって、リモコン信号を連続的に受
    信した際に第2のスイッチ手段をオンしてリモコン信号
    のデコード手段に電源電圧を供給することを特徴とした
    リモコン待機電源。
  4. 【請求項4】 リモコン信号を受信する手段と、前記受
    信手段で受信したリモコン信号をデコードする手段と、
    前記受信手段と前記デコード手段の電源電圧を保持する
    コンデンサと、前記電源電圧を監視する手段と、リモコ
    ン信号を連続的に受信したことを検出する手段と、トラ
    ンスと、前記トランスの1次側端子とAC商用電源を接
    続するよう構成された第1のスイッチ手段と、前記トラ
    ンスの2次側に発生する電圧を整流するダイオードと、
    前記コンデンサと前記デコード手段の間に挿入された第
    2のスイッチ手段とを有するリモコン待機電源であっ
    て、前記電源電圧が前記電圧監視手段にあらかじめ決め
    られた第1の電圧より低下したときに前記第1のスイッ
    チ手段をオンさせて、前記トランスにAC商用電源を接
    続して2次側に電圧を発生させ、前記整流ダイオードで
    整流した後前記コンデンサに加えることにより前記コン
    デンサを充電し、前記コンデンサの電圧が前記電圧監視
    手段にあらかじめ決められた第2の電圧に達すると、前
    記スイッチ手段をオフし、前記リモコン信号連続受信検
    出手段がリモコン信号を連続的に受信したことを検出す
    ると、前記第2のスイッチ手段をオンして前記コンデン
    サからリモコン信号のデコード手段に電源電圧を供給す
    るよう構成されたことを特徴としたリモコン待機電源。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009796A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Nec Tokin Corp 二次電池パック
CN102656768A (zh) * 2009-11-02 2012-09-05 大韩民国芯片股份有限公司 待机功率降低设备

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JP2010009796A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Nec Tokin Corp 二次電池パック
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