JP2000012690A - 絶縁膜及びその形成方法 - Google Patents
絶縁膜及びその形成方法Info
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Abstract
伴う低誘電率化の効果を保ちつつ、絶縁膜の耐湿性を向
上する。 【解決手段】 絶縁膜を、空隙5を含む多孔質化絶縁膜
4と、多孔質化絶縁膜4の表面に設けられた空隙5が埋
め込まれた絶縁膜6とによって構成する。
Description
方法装置に関するものであり、特に、半導体集積回路装
置における層間絶縁膜として用いる多孔質化絶縁膜、即
ち、ポーラス層を利用した低誘電率の絶縁膜及びその形
成方法に関するものである。
加及び素子密度の向上に伴い、配線層の多層化への要求
が一段と高まっている。また、集積度の向上に伴って配
線層間隔は狭くなり、隣接する配線層間の寄生容量の増
大による配線遅延が問題となってきているが、この配線
遅延Tは、配線層の抵抗Rと配線層間の容量Cの積に比
例し、 T∝C・R で表されるので、配線遅延Tを小さくするためには、配
線層の低抵抗化と共に、配線層間の容量Cを小さくする
ことが必要となる。
の間に設けられる配線層間絶縁膜の比誘電率ε、配線層
の間隔d、及び、配線層の側面積Sとの間に、 C=(ε・S)/d の関係があり、配線層間の容量Cを低減するためには、
配線層間絶縁膜の低誘電率化が必要となる。
線層間絶縁膜、即ち、同一層準の配線層を分離する絶縁
膜、或いは、層間絶縁膜、即ち、層準の異なる配線層を
分離する絶縁膜として、SiO2 膜、Si3 N4 膜、或
いは、PSG膜(燐珪酸ガラス)等の無機絶縁膜や、ポ
リイミド等の有機系高分子絶縁膜が用いられてきた。
層間絶縁膜或いは層間絶縁膜として最も用いられている
CVD−SiO2 膜の誘電率は約4程度であり、配線層
幅のサブミクロン化に伴って配線層の間隔dも狭くな
り、間隔dに反比例する配線遅延Tが問題となってきて
いるので、この様なCVD−SiO2 膜に代わる低誘電
率絶縁膜としてCVD−SiOF膜が検討されている。
しかし、このCVD−SiOF膜の誘電率は約3.3〜
3.5とCVD−SiO2 膜に比べて低いものの、吸湿
性が高く、大気中の水分を吸収することで誘電率が上昇
するという問題がある。
しては、SOG(Spin onGlass)膜の多孔
質化による低誘電率化も提案(必要ならば、第52回半
導体・集積回路技術シンポジウム予稿集,p.62,1
997参照)されており、この様な多孔質化絶縁膜にお
いては、絶縁膜中に含まれる空隙を大きくすればするほ
ど低誘電率化が可能になる。
ス材料としては無機SOGを用いており、この無機SO
G膜はシロキサン結合を持ったモノマーを重合して形成
するために、無機SOG膜中には末端の原子配列が−S
i−OHとなっている部分が多数存在し、この末端の基
に大気中の水分が吸着して吸湿性が高くなり、CVD−
SiOF膜と同様に誘電率の上昇と経時変動が生ずると
いう問題がある。
に絶縁膜の表面積を通常のSOG膜より増大させ、この
表面積の増大によっても吸湿性を高める結果となり、誘
電率の変化が通常のSOG膜より大きくなるという問題
がある。
或いは層間絶縁膜として用いる場合に、多孔質化絶縁膜
の表面にCVD−SiO2 膜やSi3 N4 膜等のキャッ
プ層を設けることも提案(必要ならば、特開平9−21
3797号公報、特開平8−64680号公報、或い
は、特開平8−46047号公報参照)されており、こ
の様なキャップ層を設けた場合には、キャップ層に耐水
性があるので、大気中の水分の吸収による誘電率の上昇
と変動の問題は解決される。
間絶縁膜にキャップ層を設けた場合には、キャップ層の
存在によるキャップ層自体の高比誘電率が層間絶縁膜全
体の比誘電率の増加の原因となる。
ていないものの、キャップ層を設ける工程において、多
孔質化絶縁膜中にキャップ層の構成物、例えば、SiO
2 が浸透し、多孔質化絶縁膜中の空隙がキャップ層の構
成物で埋め込まれてしまうため、多孔質化による低誘電
率化の効果が低減するという問題があり、したがって、
キャップ層を最低限の厚さに形成したとしても、空隙が
埋め込まれた浸透層の存在により層間絶縁膜全体の比誘
電率が増加するという問題がある。
誘電率化の効果を保ちつつ、絶縁膜の耐湿性を向上する
ことを目的とする。
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、電子装置に用いる絶縁膜において、絶
縁膜を、空隙5を含む多孔質化絶縁膜4と、多孔質化絶
縁膜4の表面に設けられた空隙5が埋め込まれた絶縁膜
6とによって構成することを特徴とする。
が埋め込まれた絶縁膜6を設けることによって、キャッ
プ層を設けた場合と同様に空気を遮断することができ、
それによって、空隙5に起因する吸湿性を低下させ、比
誘電率に経時変化のない絶縁膜を形成することができる
と共に、高比誘電率のキャップ層が存在しないので、絶
縁膜全体を低誘電率化することができ、下地絶縁層2を
介して基板上に設けた隣接する配線層3同士の間の寄生
容量Cによる信号遅延Tを低減することができる。な
お、本発明において電子装置とは、主として半導体集積
回路装置を意味する。
て、多孔質化絶縁膜4が、シリコン系酸化物からなるこ
とを特徴とする。
は、半導体集積回路装置における層間絶縁膜として用い
られているSiO2 や、SOGに用いるシリコーン樹脂
等のシリコン系酸化物が実用上好適である。
て、多孔質化絶縁膜4中に、無機物粒子が混合されてい
ることを特徴とする。
述の従来例と同様にSOG膜中の溶媒のエタノールを乾
燥により除去して空隙5を形成したり、或いは、発泡剤
を混入して空隙5を形成しても良いが、SiO2 粒子等
の無機物粒子を混入することによって、無機物粒子の立
体配置により無機物粒子間に空隙5が生成されるため、
空隙5を含む多孔質化絶縁膜4を簡単に形成することが
できる。
(3)のずれかにおいて、空隙5を埋め込む物質がシリ
コン系酸化物、シリコン系窒化物、或いは、炭化フッ素
系樹脂のいずれかであることを特徴とする。
は、耐水性に優れるSiO2 やシリコーン樹脂等のシリ
コン系酸化物、より耐水性に優れるSi3 N4 等のシリ
コン系窒化物、或いは、低比誘電率性に優れるアモルフ
ァスCF等の炭化フッ素系樹脂のいずれかが好適であ
る。
において、多孔質化絶縁膜4上にキャップ層を設けて多
孔質化絶縁膜44中の表面側の空隙5の一部をキャップ
層を構成する物質で埋め込んだのち、空隙5が埋め込ま
れた絶縁膜6の一部及びキャップ層を除去することを特
徴とする。
5が埋め込まれた絶縁膜6の一部及びキャップ層を除去
することにより、耐水性のために空隙5が埋め込まれた
絶縁膜6を最小限残すことにより、耐水性を高め、それ
によって、空隙5に起因する低誘電率性の経時変動を低
減することができる。
て、本発明の第1の実施の形態の絶縁膜の形成方法を説
明する。なお、以下においては、説明を簡単にするため
に、シリコン基板上に直接絶縁膜を形成する場合を説明
する。 図2(a)参照 まず、ボロン(B)をドープしたp型のシリコン基板1
1上に平均粒径が500ÅのSiO2 粒子を90重量%
混合したシリコーン樹脂HPS(触媒化成工業株式会社
製商品名)を用いて厚さが1μm(=10000Å)の
多孔質化絶縁膜、即ち、ポーラス層12をスピンコート
法により形成する。このポーラス層12中には、SiO
2 粒子の混合によりSiO2 粒子間に空隙13が形成さ
れ、その誘電率は約2.25程度となる。
350℃とし、SiH 4 を60sccm及びNO2 を9
00sccm流して、成膜圧力を0.5Torrとした
条件において、周波数が13.56MHzで250W/
(185cm2)のパワーの高周波電力を印加すること
によって、ポーラス層12上に厚さが2000ÅのSi
O2 膜からなるキャップ層14を堆積させる。この堆積
工程において、ポーラス層12中にSiO2 が約200
0Å程度浸透し、空隙13をSiO2 で埋め込むことに
よって浸透層15が形成される。なお、図において符号
16はSiO2 によって埋まった空隙を示している。
合したガスを用いたドライエッチングによって、表面か
ら3500Åだけエッチングすることによって、キャッ
プ層14全部と浸透層15の一部を除去し、約8000
Åのポーラス層12と約500Åの空隙が埋め込まれた
浸透層15の2層構造の絶縁膜を形成する。
誘電率、及び、この絶縁膜の大気中放置後の比誘電率変
化を測定した結果を示す図であり、一方、図3(b)は
比較のためにポーラス層のみの場合の比誘電率、及び、
ポーラス層の大気中放置後の比誘電率変化を測定した結
果を示す図である。図の比較から明らかなように、形成
直後の比誘電率はポーラス層のみの方が若干低くなるも
のの、浸透層15を設けた本発明の第1の実施の形態の
絶縁膜は経時変化がほとんどなく、48時間後に比誘電
率の関係は逆転した。
残存する浸透膜15の誘電率によって比誘電率が若干高
くなるものの、この浸透層15の存在により大気中の水
分が効果的に遮断されるため吸湿に伴う経時変化はほと
んど無いものと考えられる。なお、上述の従来例との比
較においては、従来においてもキャップ層を設けること
によって浸透層が形成されているものと考えられるが、
従来例においてはキャップ層が最終的に残存しているの
で、キャップ層の存在により絶縁膜全体の比誘電率はか
なり高くなっているものと考えられる。
層間絶縁膜として用いる場合の具体的応用例を説明す
る。 図4(a)参照 まず、ボロンをドープしたp型のシリコン基板11に所
定の能動素子を形成し、その表面に設けたSiO2 膜等
の下地絶縁層17を介して所定パターンの配線層18を
形成したのち、平均粒径が500ÅのSiO2 粒子を7
0〜90重量%、例えば、90重量%混合したシリコー
ン樹脂HPS(触媒化成工業株式会社製商品名)をスピ
ンコートすることによってポーラス層12を形成する。
なお、このポーラス層12の厚さは、キャップ層14を
構成する物質の浸透深さを考慮して、最終的に必要とす
る厚さより厚くなるように、例えば、配線層18が存在
しない領域における厚さが1μmになるように堆積させ
る。
350℃とし、SiH 4 を60sccm及びNO2 を9
00sccm流して、成膜圧力を0.5Torrとした
条件において、周波数が13.56MHzで250W/
(185cm2)のパワーの高周波電力を印加すること
によって、ポーラス層12上に厚さが2000ÅのSi
O2 膜からなるキャップ層14を堆積させることによっ
て、ポーラス層12中にSiO2 を約2000Å程度の
深さに浸透させて空隙13をSiO2 で埋め込むことに
よって浸透層15を形成する。
合したガスを用いたドライエッチングによって、表面か
ら3500Åだけエッチングすることによって、キャッ
プ層14全部と浸透層15の一部を除去し、約8000
Åのポーラス層12と約500Åの空隙が埋め込まれた
浸透層15の2層構造の絶縁膜を形成して層間絶縁膜と
する。
(a)から明らかなように約2.3程度となるので、比
誘電率が約4のCVD−SiO2 膜を用いた場合より寄
生容量Cが約0.6倍(≒0.575=2.3/4)と
なり、寄生容量Cに比例する配線遅延Tも約0.6倍と
なる。
明の第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実
施の形態においてはキャップ層の成膜条件が異なるだけ
で他の構成は上記の第1の実施の形態とほとんど同様で
あるので、形成方法の説明に際しては第1の実施の形態
と同様に図2を参照する。 図2(a)参照 まず、ボロンをドープしたp型のシリコン基板11上に
平均粒径が500ÅのSiO2 粒子を90重量%混合し
たシリコーン樹脂HPS(触媒化成工業株式会社製商品
名)を用いて厚さが8000Åの多孔質化絶縁膜、即
ち、ポーラス層12をスピンコート法により形成する。
Silses Quioxane)をスピンコーターを
用いて、回転数3000rpmで30秒間回転させなが
らスピンコートし、次いで、300℃でプリベークした
のち、400℃でキュアすることによって厚さ2000
℃のキャップ層14を形成する。この形成工程におい
て、ポーラス層12中にHSQが約1000Å程度浸透
し、空隙13をHSQで埋め込むことによって浸透層1
5が形成される。
表面から2500Åだけエッチングすることによって、
キャップ層14全部と浸透層15の一部を除去し、約7
000Åのポーラス層12と約500Åの空隙が埋め込
まれた浸透層15の2層構造の絶縁膜を形成する。
誘電率、及び、この絶縁膜の大気中放置後の比誘電率変
化を測定した結果を示す図であり、上述の図3(b)と
の比較から明らかなように、形成直後の比誘電率はポー
ラス層のみの方が若干低くなるものの、本発明の第2の
実施の形態の絶縁膜は上記の第1の実施の形態の絶縁膜
と同様に経時変化がほとんどなく、48時間後に比誘電
率の関係は逆転した。
1の実施の形態の結果との比較からは、第1の実施の形
態の様にキャップ層を気相から形成した場合の方が、浸
透深さが深くなることが分かる。
明の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形
態の場合も、キャップ層の成膜条件が異なるだけで、他
の構成は上記の第1の実施の形態とほとんど同様である
ので、形成方法の説明に際しては第1の実施の形態と同
様に図2を参照する。 図2(a)参照 まず、ボロンをドープしたp型のシリコン基板11上に
平均粒径が500ÅのSiO2 粒子を90重量%混合し
たシリコーン樹脂HPS(触媒化成工業株式会社製商品
名)を用いて厚さが10000Åの多孔質化絶縁膜、即
ち、ポーラス層12をスピンコート法により形成する。
300℃とし、SiH 4 を730sccm、NH3 を2
00sccm、及び、N2 を270sccm流して、成
膜圧力を0.5Torrとした条件において、周波数が
13.56MHzで250W/(185cm2 )のパワ
ーの高周波電力を印加することによって、ポーラス層1
2上に厚さが2000ÅのSi3 N4 膜からなるキャッ
プ層14を堆積させる。この堆積工程において、ポーラ
ス層12中にSi3 N4 が約1500Å程度浸透し、空
隙13をSi3 N4 で埋め込むことによって浸透層15
が形成される。
合したガスを用いたドライエッチングによって、表面か
ら3000Åだけエッチングすることによって、キャッ
プ層14全部と浸透層15の一部を除去し、約9000
Åのポーラス層12と約500Åの空隙が埋め込まれた
浸透層15の2層構造の絶縁膜を形成する。
誘電率、及び、この絶縁膜の大気中放置後の比誘電率変
化を測定した結果を示す図であり、上述の図3(b)と
の比較から明らかなように、形成直後の比誘電率はポー
ラス層のみの方が若干低くなるものの、本発明の第3の
実施の形態の絶縁膜は上記の第1の実施の形態の絶縁膜
と同様に経時変化がほとんどなく、48時間後に比誘電
率の関係は逆転した。
た場合には、Si3 N4 はSiO2より比誘電率が高い
ので、空隙をSi3 N4 で埋め込んだ浸透層15の比誘
電率も上記の第1の実施の形態に比べて若干高くなる
が、耐湿性が向上する。
4の実施の形態を説明する。この第4の実施の形態の場
合も、キャップ層の成膜条件が異なるだけで、他の構成
は上記の第1の実施の形態とほとんど同様であるので、
形成方法の説明に際しては第1の実施の形態と同様に図
2を参照する。 図2(a)参照 まず、ボロンをドープしたp型のシリコン基板11上に
平均粒径が500ÅのSiO2 粒子を90重量%混合し
たシリコーン樹脂HPS(触媒化成工業株式会社製商品
名)を用いて厚さが10000Åの多孔質化絶縁膜、即
ち、ポーラス層12をスピンコート法により形成する。
板温度を350℃とし、CF4 を300sccm、C2
H2 を20sccm、及び、O2 を50sccm流し
て、成膜圧力を1.0Torrとした条件において、周
波数が13.56MHzで100W/(185cm2 )
のパワーの高周波電力を印加することによって、ポーラ
ス層12上に厚さが2000ÅのアモルファスCF膜か
らなるキャップ層14を堆積させる。この堆積工程にお
いて、ポーラス層12中にアモルファスCFが約150
0Å程度浸透し、空隙13をアモルファスCFで埋め込
むことによって浸透層15が形成される。
合したガスを用いたドライエッチングによって、表面か
ら3000Åだけエッチングすることによって、キャッ
プ層14全部と浸透層15の一部を除去し、約9000
Åのポーラス層12と約500Åの空隙が埋め込まれた
浸透層15の2層構造の絶縁膜を形成する。
率、及び、この絶縁膜の大気中放置後の比誘電率変化を
測定した結果を示す図であり、上述の図3(b)との比
較から明らかなように、形成直後の比誘電率はポーラス
層のみの方が若干低くなるものの、本発明の第4の実施
の形態の絶縁膜は上記の第1の実施の形態の絶縁膜と同
様に経時変化がほとんどなく、48時間後に比誘電率の
関係は逆転した。
膜を用いた場合には、アモルファスCFはSiO2 より
比誘電率が低いので、空隙をアモルファスCFで埋め込
んだ浸透層15の比誘電率も上記の第1の実施の形態に
比べて若干低くなる。
説明においては、説明を簡単にするために、シリコン基
板上に直接ポーラス層、即ち、多孔質化絶縁膜を設けた
場合を説明したが、一般的には、図4に示した具体的応
用例の様に層間絶縁膜として用いるものである。
たが、本発明は実施の形態に記載した構成に限られるも
のではなく、各種の変更が可能であり、ポーラス層、即
ち、多孔質化絶縁膜としては多孔質化できるものであれ
ば何でも良く、例えば、SiO2 、HSQ、或いは、有
機樹脂等を用いても良いものである。
混合に限られるものではなく、SiN粒子或いはAl2
O3 粒子等の無機粒子を用いても良いものであり、用い
る無機粒子の比誘電率によって多孔質化絶縁膜の比誘電
率も変化する。
合に限られるものではなく、上記の従来例に記載されて
いる様に、湿潤ゲル膜の超臨界乾燥法、ガラス壁で被覆
された発泡剤を含有するゾルを用いる方法等を用いて絶
縁膜中に空隙を形成して多孔質化しても良いものであ
る。
至第4の実施の形態において示した膜以外に、外部の水
分を透過しない絶縁材料であれば何でも良く、例えば、
SiON膜を用いても良いし、或いは、アモルファスC
Fの代わりに、他の炭化フッ素系樹脂を用いても良いも
のであり、比誘電率が低く、多孔質化絶縁膜とエッチレ
ートが近い材料が望ましく、また、多孔質化絶縁膜を上
述の他の材料で構成する場合には、キャップ層として多
孔質化絶縁膜と同じ材料を用いても良いものである。
方法としては、ドライエッチング或いはウェット・エッ
チングを用いる以外に、CMP(Chemical M
echanical Polishing)法を用いて
も良いものであり、CMP法を用いた場合には、層間絶
縁膜の平坦化が容易になる。
に限られるものではなく、半導体集積回路装置の使用環
境に応じて耐湿性が充分保てる程度の厚さにすれば良
い。
めの多孔質化絶縁膜を必要とする厚さ以上に堆積させて
おき、その表面にキャップ層を設けて多孔質化絶縁膜の
表面に空隙が埋め込まれた浸透層を形成し、この浸透層
を耐水性が保てる最低限の膜厚だけ残すことによって低
比誘電率の増大と経時変化を低減することができ、それ
によって、寄生容量に起因する配線遅延を低減すること
ができるので、半導体集積回路装置の高速化、高集積度
化に寄与するところが大きい。
の説明図である。
電率変化の説明図である。
明図である。
態による絶縁膜の比誘電率変化の説明図である。
電率変化の説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 電子装置に用いる絶縁膜において、絶縁
膜を、空隙を含む多孔質化絶縁膜と、前記多孔質化絶縁
膜の表面に設けられた空隙が埋め込まれた絶縁膜とによ
って構成することを特徴とする絶縁膜。 - 【請求項2】 上記多孔質化絶縁膜が、シリコン系酸化
物からなることを特徴とする請求項1記載の絶縁膜。 - 【請求項3】 上記多孔質化絶縁膜中に、無機物粒子が
混合されていることを特徴とする請求項2記載の絶縁
膜。 - 【請求項4】 上記空隙を埋め込む物質が、シリコン系
酸化物、シリコン系窒化物、或いは、炭化フッ素系樹脂
のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか1項に記載の絶縁膜。 - 【請求項5】 多孔質化絶縁膜上にキャップ層を設けて
前記多孔質化絶縁膜中の表面側の空隙の一部を前記キャ
ップ層を構成する物質で埋め込んだのち、前記空隙が埋
め込まれた絶縁膜の一部及び前記キャップ層を除去する
ことを特徴とする絶縁膜の形成方法。
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