JP2004259753A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Iwao Sugiura
巌 杉浦
Takahisa Namiki
崇久 並木
Yoshihiro Nakada
義弘 中田
Katsumi Suzuki
克己 鈴木
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Abstract

【課題】多孔質誘電体膜内部の汚染を防止すると共に脱離ガスを低減して、動作信頼性が高く、高速動作が可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1層間絶縁膜35に形成され、コンタクトプラグ33と接続する第1配線38と、第1層間絶縁膜35上に形成された多孔質誘電体膜40と、多孔質誘電体膜40を貫通して第1配線の上面を露出させるビアホール42と、ビアホール42に導電材料を充填してなるビアプラグ45と、多孔質誘電体膜40上の第2層間絶縁膜46に形成された第2配線49などよりなり、多孔質誘電体膜40の上部表面付近の空孔に絶縁材料を埋め込んでなる第1封止層41と、ビアホール42の側壁の多孔質誘電体膜の内部に導電材料が埋め込んでなる第2封止層43を形成する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に係り、特に多孔質材料よりなる層間絶縁膜を備えた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置の集積化及び素子密度の向上に伴い、半導体装置の多層配線構造において、さらなる多層化が進められている。多層化による高集積化に伴い半導体装置の動作速度の観点からは、配線抵抗及び配線間容量の増加による配線遅延が問題となってきている。
【0003】
配線遅延ΔTは、配線抵抗Rと配線間容量Cとの積に比例し、ΔT∝CR…(1)と表される。また、(1)式において、配線間容量Cは、C=εεS/d…(2)と表される。ここで、εは真空中の誘電率、εは配線間の層間絶縁膜の比誘電率、Sは配線の対向する面積、dは配線間隔である。(1)式及び(2)式より、配線遅延を低減するためには、配線間の層間絶縁膜の比誘電率εを低減することが一つの有効な手法である。
【0004】
従来、層間絶縁膜としては、シリコン酸化膜(比誘電率:約4.0)が用いられてきた。配線遅延を低減するために、シリコン酸化膜より誘電率が低い絶縁膜、すなわち低誘電率絶縁膜として、SiOF膜(比誘電率:3.4〜3、6)、BSG膜(比誘電率:2.5〜3.0)等の無機絶縁膜、MSQ(メチルシルセスキオキサン)系多孔質膜、ポリイミド膜、バリレン膜(以上比誘電率:2.5〜3.0)等の有機絶縁膜が使用されあるいは検討されている。これらのうち、膜内部に微細な空孔を形成し膜自体の密度を低下させて比誘電率を低下させる多孔質誘電体膜が脚光を浴びている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−256363号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
多孔質誘電体膜は、例えばMSQ系のマトリクスに低温加熱で分解するようなテンプレート材料を混合した薬液を用い、スピンコートにより塗布し、その後加熱によりテンプレート材料を分解して膜内に空孔を形成することにより得られる。この手法では、テンプレート材料の配合により所定の比誘電率に制御可能である。
【0007】
しかしながら、多孔質誘電体膜を半導体装置の層間絶縁膜として採用するためには以下に示す製造上の種々の問題がある。
【0008】
図1は、多孔質誘電体膜を層間絶縁膜として形成し、多孔質誘電体膜にエッチングにより配線溝を形成した従来の半導体装置の断面図である。図1に示すように、半導体装置100は、基板101を覆う層間絶縁膜102中に絶縁膜105を介して形成された導電部106と、層間絶縁膜102を覆う多孔質誘電体膜103に形成された配線109とがコンタクト110により接続されている。配線109と多孔質誘電体膜103との界面には、Cu等の配線材料の多孔質誘電体膜103内部への拡散防止のためにバリアメタル膜108が形成されている。配線溝の側壁103−1は、空孔が大きく開口して凹部となって現れるので(オープンポア化)、バリアメタル膜108の厚さの均一性が確保できず、側壁103−1の被覆性が悪化してしまうという問題がある。さらに、充分な被覆性を確保するためにはバリアメタル膜108を厚く形成しなければならず、配線109幅が広がってしまい、半導体装置の高集積化を阻害してしまうという問題がある。
【0009】
さらに、開口した空孔には半導体装置100の製造工程で使用される洗浄剤やエッチングの際に発生する気体等が吸着し易く、後の製造工程で加熱されるとかかる吸着物が気化して脱離ガスとしてバリアメタル膜108を腐食させ、あるいはバリアメタル膜108と多孔質誘電体膜103との密着性を劣化させたりしてしまう。このような現象は半導体装置の経年変化により配線の膜剥がれ、断線等の問題として現れる。また、脱離ガスは超清浄雰囲気が要求される半導体製造装置の内部を汚染するので、半導体装置の生産歩留まりを低下させてしまう。
【0010】
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、多孔質誘電体膜内部の汚染を防止すると共に脱離ガスを低減して、動作信頼性が高く、高速動作が可能な半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、基板上に形成された第1の導電部と、前記第1の導電部を覆う多孔質誘電体膜と、前記多孔質誘電体膜を覆う層間絶縁膜と、前記多孔質誘電体膜または層間絶縁膜に形成された第2の導電部と、前記多孔質誘電体膜を貫通し第1の導電部と第2の導電部とを電気的に接続する接続部とを有する半導体装置であって、前記多孔質誘電体膜と接続部との界面において、該多孔質誘電体膜の空孔を導電材料又は絶縁材料により埋め込まれてなる封止層が該多孔質誘電体膜中に形成されてなる半導体装置が提供される。
【0012】
本発明によれば、基板上(基板の上方を含む。)に、第1の導電部と第2の導電部との間に多孔質誘電体膜が形成され、多孔質誘電体膜中に形成された、第1の導電部と第2の導電部とを接続する接続部の側壁において、多孔質誘電体膜の空孔を導電材料又は絶縁材料により埋め込んでなる封止層が多孔質誘電体膜内に形成されている。したがって、多孔質誘電体膜内部の空孔が製造工程での洗浄剤やエッチング液等により汚染されることを防止でき、また加熱工程において多孔質誘電体膜内部からの脱離ガスの発生を防止できる。その結果、多孔質誘電体膜と接する接続部、例えばコンタクトプラグ、ビアプラグ、配線層等が腐食され、剥離されることを防止することができる。
【0013】
前記多孔質誘電体膜と層間絶縁膜との界面において、該多孔質誘電体膜の空孔を絶縁材料により埋め込んでなる他の封止層が該多孔質誘電体膜中にさらに形成されてなる。第2の層間絶縁膜と接する多孔質誘電体膜の空孔を絶縁材料により埋め込むことにより、上述したように脱離ガスの放出を防止し、また脱離ガスや密着性の不良などにより生じる膜剥がれを防止することができる。
【0014】
前記導電材料及び絶縁材料が蒸着分子あるいは化学的生成物質を成長されてなる。蒸着分子、例えば蒸着法やスパッタ法により形成された分子や、化学的生成物質、例えばCVD法(化学気相成長法)により生成された物質を多孔質誘電体膜の空孔内に侵入させ、空孔内に堆積させて空孔を埋め込む。したがって、多孔質誘電体膜の表面や接続部の側壁の形状を損なうことなく空孔を埋め込むことができる。
【0015】
なお、前記導電材料及び絶縁材料が粒子状であってもよい。多孔質誘電体膜の体積に占める空孔体積の割合すなわち空孔率の高い多孔質誘電体膜であっても、粒子状の材料を空孔内に形成することで完全に空孔を塞ぐことができる。したがって、空孔率の高い、より低誘電率の多孔質誘電体膜を採用することができる。
【0016】
さらに、前記導電材料がV、Nb、Ta、Ti、Zr及びHfの群のうち少なくとも1つの窒化物であってもよい。かかる窒化物は多孔質誘電体膜の空孔内部で粒子状を呈し、導電性の封止層を形成する。上述した封止層としての機能を有すると共に導電性を有するので、メタルバリア膜を省略可能とし、配線幅の狭小化を図ることができる。さらに前記配線部の一部として機能し、また、バリアメタル膜を更に設ける場合であっても従来より薄層化が可能である。
【0017】
前記絶縁材料が、SiO、SiC、SiCH、SiCN、SiON、SiN、SiOF及びSiOCの群のうち少なくとも1つの材料よりなる。かかる絶縁材料により埋め込むことにより、上述した封止層としての機能を有すると共に、比誘電率は増加するものの、多孔質誘電体膜の機械的強度を増すことができ、また、多孔質誘電体膜上の第2の層間絶縁膜との接着性を一層向上することができる。
【0018】
本発明の他の観点によれば、基板上(基板の上方を含む。)に形成された第1の導電部と、前記第1の導電部を覆う多孔質誘電体膜と、前記多孔質誘電体膜を覆う層間絶縁膜と、前記多孔質誘電体膜または第2の層間絶縁膜に形成された導電部と、前記多孔質誘電体膜を貫通し第1の導電部と第2の導電部とを電気的に接続する接続部とを有する半導体装置の製造方法であって、前記多孔質誘電体膜を形成する工程と、前記多孔質誘電体膜を選択的に研削して第1の導電部を露出する溝を形成する工程と、前記溝の側壁において前記多孔質誘電体膜の空孔を埋め込んで封止層を形成する工程と、前記溝に導電材料を充填して接続部を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法が提供される。
【0019】
本発明によれば、多孔質誘電体膜の空孔を導電材料や絶縁材料で埋め込むので、多孔質誘電体膜の表面や溝の側壁を損傷することがない。したがって、上述した効果を有するともに、所望の寸法の配線幅で形成することができ、容易に高集積化することができる。
【0020】
以下、本願発明者が見出した本発明の原理を説明する。
【0021】
図2(A)〜(C)は本発明の原理を説明するための断面図である。図2(A)を参照するに、シリコン基板10上に多孔質誘電体膜11が形成されている。多孔質誘電体膜11には、多数の数nm〜数十nmの空孔14が連通するように形成されている。
【0022】
図2(B)では、スパッタ法、蒸着法、CVD法等により、多孔質誘電体膜11の空孔を埋め込む。例えば、スパッタ法や蒸着法により形成された、例えば、TiNよりなる蒸着分子12が、多孔質誘電体膜11の表面の空孔から侵入し、図2(C)に示すように、多孔質誘電体膜11表面から一定の深さの範囲に亘って、蒸着分子12が多孔質誘電体膜11中の空孔14を埋め込み、層11B(以下、封止層11Bと呼ぶ。)を形成する。
【0023】
多孔質誘電体膜11表面から封止層11Bまでの深さ、及び封止層11Bの厚さは、埋め込む材料の種類、形成方法及び条件により異なるが、埋め込む材料が、例えば、V、Nb、Ta、Ti、Zr及びHf等の窒化物等の導電材料の場合は、図2(C)に示すように、封止層11Bが多孔質誘電体膜11表面から一定の深さの範囲に形成され、多孔質誘電体膜11表面にはほとんど堆積せず空孔14が埋め込まれない部分11Aが多孔質誘電体膜11の表面側に形成される。
【0024】
また、埋め込む材料がSiO、SiC、SiCH、SiCN、SiON、SiN、SiOF及びSiOCの絶縁材料の場合は、図2(D)に示すように、封止層11Bが多孔質誘電体膜11の表面から一定の深さまで形成され、さらに多孔質誘電体膜11の表面に堆積層13を形成する。なお、図2(C)に示す多孔質誘電体膜11の表面側に空孔が埋め込まれない部分11Aは形成されない。
【0025】
封止層11Bを形成する深さ及び厚さは、埋め込む材料が一定の場合、スパッタ法や蒸着法では蒸着分子12の運動エネルギや方向性(等方的又は異方的)を制御することにより、CVD法では基板に印加するバイアスや真空度を制御することにより設定可能である。
【0026】
また、上記の導電材料および絶縁材料の何れであっても、封止層11Bと多孔質誘電体膜11のより深い部分11Aとの境界は略平面となる。すなわち埋め込まれた絶縁材料等が一定の深さを有して分布する。したがって、例えば、埋め込まれた絶縁材料が多孔質誘電体膜11より比誘電率が高い場合であっても、封止層11Bによる比誘電率の増加を抑制することができる。
【0027】
図3は、多孔質誘電体膜中に埋め込まれる膜厚と堆積レートとの関係を示す図である。図3中、多孔質誘電体膜中に埋め込まれる膜厚、すなわち封止層の膜厚と、多孔質誘電体膜上に堆積する堆積層の膜厚を示している。ここで埋め込み材料はSiOが用いられ、多孔質誘電体膜には多孔質のSiO膜が用いられている。プラズマCVD法により堆積レートを1nm/分から40nm/分と変化させて、時間換算により厚さ80nmとなるように形成したものである。なお、膜厚は分光エリプソメータにより測定した。
【0028】
図3を参照するに、堆積レートが大きい程、封止層の膜厚が厚くなると共に多孔質誘電体膜上に堆積する堆積層の膜厚は減少する。すなわち多孔質誘電体膜のより奥まで埋め込み材料が侵入していることが分かる。堆積レートにより封止層の厚さを制御することができることが分かる。堆積レートが大きい場合、封止層を形成する粒子の運動エネルギが大きく、また、クロマトグラフィの原理により粒子は空孔内を移動できると考えられ、多孔質誘電体膜の奥まで侵入することができ、その結果、封止層はより厚くなり堆積層は薄くなると推察される。また、封止層の膜厚及び深さは、多孔質誘電体膜の空孔径の平均値および分布にも依存することが推察される。
【0029】
このようにして、多孔質誘電体膜11は、その表面あるいは表面付近の空孔が上述した材料により埋め込まれた封止層が形成され、多孔質誘電体膜11内部の空孔と外部が遮断され、多孔質誘電体膜11内部が半導体装置の製造プロセス中の洗浄液等に汚染されることを防止し、多孔質誘電体膜11内部より脱離ガスが発生も防止される。したがって、半導体装置において多孔質誘電体膜11表面に形成されるエッチングストッパ層、ハードマスク層、犠牲層等の密着性が劣化することもない。さらに、多孔質誘電体膜に占める空孔の総体積の割合(空孔率)が大きい場合でも、空孔を埋め込み材料で埋め込んでしまうので、確実に封止することができ、多孔質誘電体膜11の機械的強度が確保される限度において空孔率を増すことができ、より低比誘電率の多孔質誘電体膜を実現することができる。また、封止層は埋め込む材料により、エッチングストッパ膜、あるいはCMP法(化学的機械研磨法)の研磨ストッパ膜としても機能するので、これらのストッパ膜を省略でき、製造工程数を低減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
(第1の実施の形態)
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の概略断面図である。図4を参照するに、本実施の形態に係る半導体装置20は、シリコン基板21と、シリコン基板21に形成された素子分離膜22により画成された活性化領域23と、活性化領域23に形成されたソース/ドレイン領域24、ゲート絶縁膜25、ゲート電極26、保護膜28、ゲート電極26及び保護膜28に担持された側壁絶縁膜29よりなるトランジスタと、シリコン基板21及びトランジスタを覆う下部層間絶縁膜31と、下部層間絶縁膜31を貫通してソース/ドレイン領域24に接続され、バリアメタル膜32に被覆されたコンタクトプラグ33と、下部層間絶縁膜31上に形成されたシリコン窒化膜34と、シリコン窒化膜34上に形成された第1層間絶縁膜35と、第1層間絶縁膜35に形成され、バリアメタル膜36に被覆され、コンタクトプラグ33と接続する第1配線38と、第1層間絶縁膜35上に形成されたシリコン窒化膜39と、シリコン窒化膜39上に形成された多孔質誘電体膜40と、多孔質誘電体膜40の上部表面付近の内部に埋め込まれた第1封止層41と、多孔質誘電体膜40を貫通して第1配線の上面を露出させるビアホール42と、ビアホール42の側壁の多孔質誘電体膜の内部に導電材料が埋め込まれた第2封止層43と、ビアホール42に導電材料を充填してなるビアプラグ45と、第1封止層41上に形成された第2層間絶縁膜46と、第2層間絶縁膜46に形成され、バリアメタル膜48に被覆され、ビアプラグ38と接続された第2配線49と、第2層間絶縁膜46及び第2配線49の表面を覆うパッシベーション膜50などにより構成されている。
【0032】
半導体装置20は、第1配線と第2配線との間に多孔質誘電体膜40が設けられ、多孔質誘電体膜40の内部の上部表面に絶縁材料により空孔が埋め込まれた第1封止層が形成され、ビアプラグ45の側壁面が導電材料により空孔が埋め込まれた第2封止層43が形成されていることに主な特徴がある。
【0033】
以下、半導体装置20の製造方法と共にその構成を詳述する。図5(A)〜図7(I)は、本実施の形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0034】
図5(A)の工程では、p型のシリコン基板21にSTI(Shallow Trench Isolation)を用いてトレンチ27にSiOを埋め込んで素子分離酸化膜22を形成する。次いで、ゲート絶縁膜25、ゲート電極26、及び保護膜28よりなるゲート構造体を形成し、さらに、シリコン窒化膜をゲート構造体及びシリコン基板21全面を覆うように形成する。
【0035】
図5(A)の工程ではさらに、RIE(反応性イオンエッチング)法によるエッチングにより前記シリコン窒化膜のエッチバックを行い、側壁絶縁膜29を形成する。次いで側壁絶縁膜29をマスクとして、n型の不純物イオン、例えばAsイオンを注入することによりn型のソース/ドレイン領域24を形成する。
【0036】
次に図5(B)の工程では、図5(A)の構造体を覆うように、CVD法により厚さ1000nmのシリコン酸化膜よりなる下部層間絶縁膜31を形成する。次いで下部層間絶縁膜31上にスパッタ法等により厚さ100nmのシリコン窒化膜34を形成する。シリコン窒化膜34は後のCMP法(化学的機械研磨法)による研磨において研磨ストッパとして機能する。
【0037】
図5(B)の工程ではさらに、下部層間絶縁膜31及びシリコン窒化膜34を選択的にエッチングしてソース/ドレイン領域24を露出させるコンタクトホール31−1を形成する。具体的には、シリコン窒化膜34上にレジスト膜(図示せず)を形成し、ホトリソグラフィ法及びエッチングによりシリコン窒化膜34をパターニングし、前記レジストを除去する。次いで開口したシリコン窒化膜34をエッチングマスクとして、シリコン酸化膜よりなる下部層間絶縁膜31をCFとCHFなどの混合ガスを用いてRIE法によりエッチングを行い、コンタクトホール31−1を形成する。
【0038】
次に図5(C)の工程では、コンタクトホール31−1の側壁にスパッタ法により厚さ50nmのTiN膜よりなるバリアメタル膜32を形成する。次いでスパッタ法によりCu膜よりなる厚さ20nmのメッキシード層(図示せず)を形成し、次いでメッキ法により厚さ1000nmのCu膜を形成し、コンタクトホール31−1を埋め込み、CMP法によりシリコン窒化膜34を研磨ストッパとして、シリコン窒化膜34が露出するまでCu膜を研磨して平坦化し、コンタクトプラグ33を形成する。
【0039】
次に図5(D)の工程では、図5(C)の構造体上に、CVD法により厚さ1000nmのシリコン酸化膜よりなる第1層間絶縁膜35を形成する。次いで第1層間絶縁膜35上に厚さ100nmのシリコン窒化膜39をスパッタ法等により形成する。シリコン窒化膜39は後のCMP法による研磨において研磨ストッパとして機能する。
【0040】
図5(D)の工程ではさらに、第1層間絶縁膜35に第1配線用溝35−1を形成する。具体的には、ホトリソグラフィ法及びエッチングによりシリコン窒化膜39を開口し、開口したシリコン窒化膜39をエッチングマスクとして、シリコン酸化膜よりなる第1層間絶縁膜35をCFとCHFなどの混合ガスを用いてRIE法によるエッチングを行い、第1配線用溝35−1を形成する。
【0041】
図5(D)の工程ではさらに、第1配線用溝35−1の側壁にスパッタ法により厚さ50nmのTiN膜よりなるバリアメタル膜36を形成する。次いでスパッタ法によりCu膜よりなる厚さ20nmのメッキシード層(図示せず)を形成し、次いでメッキ法により厚さ1000nmのCu膜によりコンタクトホール35−1を埋め込み、CMP法によりシリコン窒化膜39を研磨ストッパとして、シリコン窒化膜39が露出するまでCu膜を研磨して平坦化し、第1配線38を形成する。
【0042】
次に図6(E)の工程では、図5(D)の構造体上に厚さ500nmの多孔質誘電体膜40を形成する。具体的には、シリコーン樹脂を原料として発泡剤としてトリフェニルシランを添加し前駆体溶液を形成する。次いで、スピンコータにより前駆体溶液を図5(D)の構造体上に塗布し、200℃に加熱して発泡させ空孔を形成し、400℃で加熱して空孔を固定化することにより、シリコーン樹脂よりなる多孔質誘電体膜40を形成する。
【0043】
なお、多孔質誘電体膜40は、次の手法により形成してもよい。平均粒径(直径)が0.1〜30nmの球状シロキサン樹脂をTHF(テトラヒドロフラン)等の溶剤に分散させ、スピンコータにより図5(D)の構造体上に塗布し、200℃で10分間溶剤を蒸発させる。酸素濃度100ppm以下の窒素雰歯気中で、400℃、30分間の熱処理を行い、シロキサン樹脂を架橋させてSi−Oの結合を有する多孔質誘電体膜40を形成する。この方法では、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により所望の分子量を有する球状シロキサン樹脂を分取することにより、粒度分布のシャープな球状シロキサン樹脂を得ることができ、熱処理により架橋したシロキサン樹脂はシャープな空孔径分布を有する。したがって、本手法によるシロキサン樹脂からなる多孔質誘電体膜40は、空孔径分布をシャープにすることができるという利点がある。
【0044】
多孔質誘電体膜40の吸着ガス法による平均空孔径は2〜30nmに設定される。30nmより大きいと第1配線38や後述する第2配線49の配線幅の数10%の大きさとなり、多孔質誘電体膜40の表面の凹凸が配線の平坦度、直進性などに影響してしまう。また2nmより小さいと空孔による比誘電率の低減度合いが少なくなってしまう。
【0045】
次に図6(F)の工程ではさらに、多孔質誘電体膜40の表面から例えば深さ100nmまで、絶縁材料により多孔質誘電体膜40の空孔を埋め込んだ第1封止層41を形成する。具体的には、プラズマCVD法によりSiO、SiC、SiCH、SiCN、SiON、SiN、SiOF及びSiOCなどの絶縁性材料を空孔内に形成し、空孔を埋め込む。第1封止層41により多孔質誘電体膜40の空孔が塞がれるので、後の洗浄工程等の洗浄剤やドライエッチング工程のプロセスガス、生成ガス等が多孔質誘電体膜40中に吸着、あるいは吸蔵されることがない。ここで、SiNを絶縁材料として埋め込む場合は、プラズマCVD法の条件の一例として、パワーを1200W、バイアスを400W〜800W、反応ガスとして、例えばSiHガス(流量1200sccm)とNH(流量1000sccm)を用い、チャンバ内の圧力を399〜532Pa(3〜4Torr)、基板温度を400℃に設定する。埋め込みの深さは、バイアスにより制御する。なお、第1封止層41は、プラズマCVD法のみならず、MOCVD法、スパッタ法、蒸着法により形成してもよい。
【0046】
次に図6(G)の工程では、第1封止層41および多孔質誘電体膜40を選択的にエッチングして第1配線38の上面を露出させるビアホール42を形成する。具体的には、第1封止層41上にレジスト膜(図示せず)を形成し、ホトリソグラフィ法により、レジスト膜に第1配線とのビアホールを形成するための開口部を設ける。レジスト膜の現像処理の際には、第1封止層41により孔質誘電体膜40の空孔が封止されているので、多孔質誘電体膜40の内部に現像液や水が侵入することがない。したがって、多孔質誘電体膜40内部からの脱離ガスの発生を低減することができる。
【0047】
図6(G)の工程ではさらに、第1封止層41をパターニングし、次いで第1封止層41にSiNが埋め込まれている場合は、第1封止層41をエッチングマスクとして、CF+CFH、CF+CHF、又はCF+C+CHFよりなる混合ガスを用いてRIE法によるエッチングにより多孔質誘電体膜40にビアホール42を形成する。
【0048】
次に図7(H)の工程では、多孔質誘電体膜40のビアホール42の側壁に、CVD法、スパッタ法、蒸着法などにより導電性材料を空孔に埋め込んでなる第2封止層43を形成する。具体的には、導電性材料には、例えば、V、Nb、Ta、Ti、Zr及びHf等の窒化物が用いられる。CVD法としては、例えばMOCVD法(有機金属気相成長法)やプラズマCVD法、スパッタ法あるいは蒸着法としては、埋め込み材料をスパッタターゲット・蒸発源としたもの、金属をスパッタターゲット・蒸発源として窒素ガスを含む雰囲気中で行う反応性スパッタ法・反応性蒸着法等を用いることができる。
【0049】
例えばMOCVD法によりTaNを埋め込む場合は、Taのソースとしてターシャリーブチルイミドトリス(ジエチルアミド)タンタル(Ta(NtC)(N(C)、NのソースとしてNガスを用い、それぞれの流量を500sccm、860sccm、圧力を0.133Pa(1mTorr)に設定し、図7(H)の構造体にバイアス1200Wを印加し、ビアホール42の側壁表面から厚さ10nmをTaNにより埋め込んだ第2封止層43を形成する。なお、ビアホール42の底面、すなわち第1配線38の上面にはTaN膜44が形成される。
【0050】
以上により、図8に拡大して示すように、ビアホール42の側壁が導電材料により空孔が埋め込まれた第2封止層43が形成され、側壁42−1表面の全面が覆われると共に平坦化される。したがって、第2封止層43はビアホール42に充填される配線材の多孔質誘電体膜40への拡散を防止すると共に、多孔質誘電体膜40内の汚染を防止することができる。さらに、第2封止層43は導電性を有するので、次の工程で形成されるビアプラグ45と共に、電気的導通の機能を果たすことができる。
【0051】
なお、第2封止層43は、第1封止層41に用いた絶縁材料を用いて同様に形成してもよい。上述した導電材料により形成した場合の作用・効果のうち、側壁42−1表面の全面の被覆、平坦化、多孔質誘電体膜40内の汚染防止を図ることができる。但し、この場合は、第1配線38表面に形成される絶縁層をエッチングにより除去し、バリアメタル膜をさらに設ける。
【0052】
次に図7(I)の工程では、スパッタ法を用いて、厚さ20nmメッキシード層を図7(H)の構造体上に形成し、さらにメッキ法により厚さ600nmのCu膜よりなるビアプラグ45を形成する。
【0053】
図7(I)の工程ではさらに、CMP法によりCu膜を研磨して第1封止層41が露出するまで研磨する。ここで第1封止層41は研磨ストッパとして機能する。
【0054】
図7(I)の工程ではさらに、第1封止層41及びビアプラグ45を覆うように、厚さシリコン酸化膜よりなる第2層間絶縁膜46を形成する。さらに図5(D)の工程と同様にして、ビアプラグ45に接続され、バリアメタル膜48に被覆された第2配線49を形成する。次いで、第2層間絶縁膜46及び第2配線49を覆う、例えばシリコン窒化膜よりなる厚さ1000nmのパッシベーション膜50を形成する。以上により半導体装置20が形成される。
【0055】
なお、第2層間絶縁膜46及び第2配線49上にさらに他の多孔質誘電体膜、他のビアプラグ等を上述した方法で形成し多層配線構造を形成してもよい。
【0056】
本実施の形態によれば、半導体装置20は、第1配線38と第2配線49間に低誘電率の多孔質誘電体膜40を用いているので配線間容量が低く配線遅延を抑制し高速動作が可能である。
【0057】
また、多孔質誘電体膜40の上部を絶縁材料より埋め込んでなる第1封止層41を設けているので、多孔質誘電体膜40の空孔内が製造工程中に汚染されず、また後の加熱工程において脱離ガスを発生させることがない。絶縁材料にSiO、SiC、SiCH、SiCN、SiON、SiN、SiOF及びSiOCを用いると多孔質誘電体膜40全体としては比誘電率が増加するが、多孔質誘電体膜40上にこれらの材料をキャップ層として設ける場合より、粒径が0.1nmから30nmの粒子状の材料により空孔を埋め込んでいるので、空孔率の高い多孔質誘電体膜であっても確実に空孔を埋め込んで封止できる点において本発明は優れている。したがって、空孔率の高い低密度の多孔質誘電体膜、すなわちより低比誘電率の多孔質誘電体膜に適用できるので、配線間容量をさらに低減することができ、配線遅延を抑制してより一層の高速動作が可能となる。
【0058】
また、ビアホール42の側壁には導電材料により空孔を埋め込んでなる第2封止層43が形成されている。第2封止層43は多孔質誘電体膜40の空孔を埋め込んで、多孔質誘電体膜40内部からの脱離ガスがビアプラグ45を腐食することを防止すると共に、ビアプラグ45を構成するCuの多孔質誘電体膜40中への拡散を防止することができる。したがって、バリアメタル膜を省略することができ、かつビアプラグ45との密着性を確保することができる。なお、第1配線、第2配線、コンタクトプラグ33,及びビアプラグ45の導電材料としては、Cu以外にAl、W、Fe、白金族元素、及びこれらの合金が使用できる。
【0059】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置は、第1の実施の形態において第2配線49が形成されている第2層間絶縁膜が多孔質誘電体膜よりなり、ビアプラグと第2配線がデュアルダマシン法により形成されている以外は、第1の実施の形態と同様である。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0060】
以下第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法と共にその構成を詳述する。図9(A)〜図10(C)は、本実施の形態の半導体装置の製造工程の一部を示す断面図である。
【0061】
本実施の形態の半導体装置の製造工程は、第1の実施の形態の半導体装置の製造工程と同様に図5(A)〜図6(G)まで行い、図9(A)に示す構造体が得られる。ただし、図6(E)の工程において、多孔質誘電体膜40の厚さを1300nmとする。
【0062】
図9(B)の工程では、多孔質誘電体膜40に配線用溝51を形成する。具体的には、第1封止層41上にレジスト膜(図示せず)を形成し、ホトリソグラフィ法により、レジスト膜に開口部を設ける。レジスト膜をマスクとして第1封止層41をパターニングし、次いで第1封止層41にSiNが埋め込まれている場合は、第1封止層41をエッチングマスクとして、例えばCF+CFH、CF+CHF、又はCF+C+CHFよりなる混合ガスを用いてRIE法による時間エッチングにより多孔質誘電体膜40に配線用溝51を形成する。
【0063】
次に図10(C)の工程では、多孔質誘電体膜40のビアホール42の側壁42−1及び配線用溝51の側壁及び下面51−1に、CVD法、スパッタ法、蒸着法などにより導電性材料を空孔に埋め込んでなる第2封止層57を同時に形成する。第2封止層57は、側壁42−1、51−1表面から多孔質誘電体膜40内部の一定の深さまで同時に形成される。導電材料は第1の実施の形態と同様の材料を用いることができる。なお、ビアホール42の底面、すなわち第1配線38の上面にはTaN膜44が形成される。
【0064】
図10(C)の工程ではさらに、スパッタ法を用いて、厚さ20nmのメッキシード層を第1封止層表面、ビアホール42及び配線用溝51に形成し、さらにメッキ法により厚さ1500nmのCu膜により充填する。次いでCMP法によりCu膜を研磨して第1封止層41が露出するまで研磨する。以上によりビアプラグ56及び第2配線58が形成される。
【0065】
図10(C)の工程ではさらに、第1封止層41及び第2配線58の表面を覆う、例えばシリコン窒化膜よりなる厚さ1000nmのパッシベーション膜50を形成する。以上により半導体装置55が形成される。
【0066】
本実施の形態によれば、第2配線58が形成される層間絶縁膜も多孔質誘電体膜40により形成されているので、配線間容量をさらに低減することができる。また、ビアホール42の側壁42−1及び配線用溝51の側壁及び下面51−1の多孔質誘電体膜40の空孔を同時に埋め込んで第2封止層57が形成されるので、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。さらにデュアルダマシン法を用いて、ビアホール42と配線用溝51を同時に埋め込むことができるので、第1の実施の形態と比較して工程数を低減することができる。
【0067】
[第1実施例]
図11(A)〜(D)は、本発明の実施例に係る半導体装置の一部をなす構造体の断面図である。
【0068】
図11(A)を参照するに、まず、シリコン基板61上に多孔質誘電体膜62を形成し、多孔質誘電体膜に配線溝62−1を形成した。多孔質誘電体膜62は以下の方法により形成した。
【0069】
まず、無機物微粒子を含む多孔質誘電体膜形成用塗布液を以下のようにして生成した。メチルイソプチルケトン39.6gに、テトラエトキシシラン20.8g(0・1モル)を溶解させた。濃度400ppmの硝酸水16.2g(0・9モル)を10分間で滴下し、滴下終了後180℃で2時間の熟成反応を行った。テトラエトキシシランが共重合し、球状シロキサン樹脂が生成される。
【0070】
続いてトリメチルエトキシシラン11.8g(0.1モル)を10分間で滴下し、滴下終了後180℃で2時間の熟成反応を行った。本工程を経た後、先に合成した球状シロキサン樹脂の残存エトキシ基、またはシラノール基はシリル化され、化学的に安定な球状シロキサン樹脂となる。
【0071】
次に、硝酸マグネシウム5gを添加し、過剰の水分を除去した。ロータリエバボレータを用い、反応溶液を除去し、さらに1,4−ジオキサンを使用して凍結乾燥を行い球状シロキサン樹脂を得た。
【0072】
次に、得られた球状シロキサン樹脂をTHF(テトラヒドロフラン)へ分散させ、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフイ)による分取を行った。このときのGPCの条件は東ソー製カラム:TSKGEL−G2000HHRを用い、流速:10cc/min、検出UV波長を254nmとした。
【0073】
分子量20000近辺を分取し、粒度分布のシャープな球状シロキサン樹脂である微粒子を得た。動的光分散法によって粒子径を求めたところ、微粒子の平均粒径は約5nm、粒径の3σが平均粒径の約15%であることがわかった。
【0074】
前記溶液を、シリコン基板表面にスピンコートした。回転数は3000rpmであり、回転時間は20秒である。スピンコート後、200℃で10分間溶剤を蒸発させ、酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気中で、400℃、30分間の熱処理を行った。この熱処理により微粒子の材質であるシロキサン樹脂が架橋し、多孔質誘電体膜が形成された。多孔質誘電体膜の厚さは200nmとした。ガス吸着法により多孔質誘電体膜の平均空孔径(直径)を求めると、5nmであった。また、エリプソメータにより求めた屈折率は1.3であった。比誘電率の測定は、CV法により1MHz程度の高周波電圧を用いて行い、比誘電率は2.3であった。
【0075】
かかる多孔質誘電体膜62上にレジスト膜を形成し、ホトリソグラフィ法およびCFガス及びCHFガスを用いた反応性エッチングにより、配線層用溝62−1の幅が0.15μm、その間隔が0.15μmであるパターンを形成し、次いでレジスト膜を除去した。
【0076】
次いで、図11(B)に示すように、MOCVD法により多孔質誘電体膜62の表面及び配線層用溝62−1の側壁の空孔にZrNを埋め込み、構造体64を形成した。具体的には、多孔質誘電体膜62の表面及び配線層用溝62−1の側壁から2nm〜10nmの範囲に厚さ8nmの粒子状のZrNよりなる封止層63を形成した。具体的には反応ガスにZr(NHガスとNガスを用い、流量をそれぞれ600sccm、1000sccm、圧力0.133Pa(1mTorr)、構造体の温度を375℃、構造体に印加するバイアスを1200Wとした。また、比較のため封止層を形成しない点以外は同様の構造体を作成した。なお、封止層の形成された多孔質誘電体膜の表面からの位置及びその厚さの評価は分光エリプソメータにより行った。
【0077】
封止層63を形成した構造体64より脱離するガスの評価を行った。真空チャンバ内で構造体64を加熱し、四重極型質量分析計により脱離するHO及びCOガスのガス量を測定した。図12は、脱離ガス量と温度との関係を示す図である。図12に示すように、封止層63を形成した構造体64は、封止層を形成しない構造体と比較して、380℃〜480℃の温度範囲で、脱離するHO及びCOガスの量が少なく、ほぼ検出限界まで減少していることが分かった。この温度範囲では多孔質誘電体膜の材料の一部が分解してガス化する温度であるが、封止層63がそのガスの放出を防止することが分かる。なお、真空チャンバ内の真空度を1×10−7Pa、構造体の昇温速度を1℃/秒、温度範囲を25℃から始めて500℃まで、測定を5℃毎に行った。なお、測定試料は切り出した1cm×1cm片を用いた。
【0078】
さらに、図11(C)に示すように、構造体64にCF+CFHの混合ガスを用いて封止層63に達するまでエッチングを行い、次いでスパッタ法により厚さ10nmのTaN膜よりなるバリアメタル膜65を形成した。断面TEMにより配線層用溝62−2の側壁面を観察すると、バリアメタル膜65が側壁面を完全に被覆していることが確認された。一方、封止層を形成しない構造体に同様にしてバリアメタル膜を形成したものは、配線層用溝の側壁面の空孔の陰部にはバリアメタル膜が形成されていなかった。
【0079】
さらに、図11(D)に示すように、図11(C)の構造体66にCuよりなる厚さ10nmのメッキシード層を形成し、さらにメッキ法により、厚さ300nmのCu膜により配線層用溝62−2を埋め込んで、CMP法の研磨により平坦化を行って配線層68を形成した。研磨には、圧力100gf/cm、回転数50RPMで、アンモニア系スラリー(キャボット社製SS25を純水で2倍に希釈したもの)を使用した。Cu膜及びTaN膜のバリアメタル膜65をZrNが埋め込まれた封止層63が露出するまで研磨し平坦化を行った。ZrNが埋め込まれた封止層63に対するCu膜及びTaN膜の選択性は10倍以上あり、多孔質誘電体膜にZrNを埋め込むことにより、研磨ストッパとしても有効であることが分かった。
【0080】
本実施例によれば、封止層63により多孔質誘電体膜62内部からの脱離ガス、特にHO、COの発生を防止することができることが分かった。したがって、配線層用溝の側壁面に形成されたTaN膜のバリアメタル膜65の腐食や膜剥がれを防止することができる。また、バリアメタル膜65が10nmの厚さであっても被覆性が確保されることが分かった。さらに封止層63がエッチングストッパ膜としての機能を果たすことが分かった。
【0081】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0082】
例えば、シリコン基板を例として説明したが、シリコン基板に限定されず、化合物基板、セラミクス基板、貼り合わせ基板等を用いることができる。さらにまた、本発明の半導体装置は、メモリデバイス、ロジックデバイスなど高速動作が求められるデバイスに最適である。
【0083】
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 基板上に形成された第1の導電部と、
前記第1の導電部を覆う多孔質誘電体膜と、
前記多孔質誘電体膜を覆う層間絶縁膜と、
前記多孔質誘電体膜または層間絶縁膜に形成された第2の導電部と、
前記多孔質誘電体膜を貫通し第1の導電部と第2の導電部とを電気的に接続する接続部とを有する半導体装置であって、
前記多孔質誘電体膜と接続部との界面において、該多孔質誘電体膜の空孔を導電材料又は絶縁材料により埋め込まれてなる封止層が該多孔質誘電体膜中に形成されてなることを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記多孔質誘電体膜と層間絶縁膜との界面において、該多孔質誘電体膜の空孔を絶縁材料により埋め込んでなる他の封止層がさらに設けられることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3) 前記導電材料及び絶縁材料が蒸着粒子あるいは化学的生成物質を成長されてなることを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記4) 前記導電材料及び絶縁材料が粒子状であることを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記5) 前記導電材料及び絶縁材料の粒子の平均粒径は0.1nm〜30nmの範囲であることを特徴とする付記4記載の半導体装置。
(付記6) 前記導電材料がV、Nb、Ta、Ti、Zr及びHfの群のうち少なくとも1つの窒化物であることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記7) 前記絶縁材料が、SiO、SiC、SiCH、SiCN、SiON、SiN、SiOF及びSiOCの群のうち少なくとも1つの材料よりなることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記8) 前記多孔質誘電体膜は、Si−O結合を有することを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記9) 前記多孔質誘電体膜は、下記一般式(3)で示されるアルコキシシランを加水分解して得られたシリカ系微粒子を用いて形成されてなることを特徴とする付記1〜8のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
【0084】
Si(OR)4−n …(3)
(ここで、Xは水素原子、フッ素原子または炭素数1〜8個のアルキル基、フッ素置換アルキル基、アリル基、またはビニル基を示す。nは0〜3の整数である。)
(付記10) 前記多孔質誘電体膜の平均空孔径が2nm〜30nmの範囲内であることを特徴とする付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記11) 前記封止層または他の封止層は、多孔質誘電体膜の内部側の境界面が多孔質誘電体膜表面と略平行であることを特徴とする付記1〜10のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記12) 基板上に形成された第1の導電部と、
前記第1の導電部を覆う多孔質誘電体膜と、
前記多孔質誘電体膜を覆う層間絶縁膜と、
前記多孔質誘電体膜または層間絶縁膜に形成された第2の導電部と、
前記多孔質誘電体膜を貫通し第1の導電部と第2の導電部とを電気的に接続する接続部とを有する半導体装置の製造方法であって、
前記多孔質誘電体膜を形成する工程と、
前記多孔質誘電体膜を選択的に研削して第1の導電部を露出する溝を形成する工程と、
前記溝の側壁において前記多孔質誘電体膜の空孔を埋め込んで封止層を形成する工程と、
前記溝に導電材料を充填して接続部を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法。
(付記13) 前記多孔質誘電体膜を形成する工程と、前記溝を形成する工程との間に、
前記多孔質誘電体膜の空孔を埋め込んでなる他の封止層を形成する工程を更に備えたこと特徴とする付記12記載の半導体装置の製造方法。
(付記14) 前記封止層及び他の封止層を形成する工程は、化学気相成長法、スパッタ法または蒸着法を用いることを特徴とする付記12または13記載の半導体装置の製造方法。
(付記15) 前記封止層を形成する工程と前記接続部を形成する工程との間に、多孔質誘電体膜を研削する工程を更に備え、
前記多孔質誘電体膜を研削する工程は、前記溝の側壁において多孔質誘電体膜を封止層に達するまで研削することを特徴とする付記12〜14のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したところから明らかなように、本発明によれば、多孔質誘電体膜内部の汚染を防止すると共に脱離ガスを低減して、動作信頼性が高く、高速動作が可能な半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置の概略断面図である。
【図2】(A)〜(C)は本発明の原理を説明するための断面図である。
【図3】多孔質誘電体膜中に埋め込まれる膜厚と堆積レートとの関係を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の概略断面図である。
【図5】(A)〜(D)は第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程(その1)を示す断面図である。
【図6】(E)〜(G)は第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程(その2)を示す断面図である。
【図7】(H)〜(I)は第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程(その3)を示す断面図である。
【図8】図7(H)の要部拡大図である。
【図9】(A)及び(B)は本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程(その1)を示す断面図である。
【図10】(C)は第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程(その2)を示す断面図である。
【図11】(A)〜(D)は本発明の実施例に係る構造体の断面図である。
【図12】脱離ガス量と温度との関係を示す図である。
【符号の説明】
11 多孔質誘電体膜
11B 封止層
20 半導体装置
21、61 シリコン基板
24 ソース/ドレイン領域
31、35、46 層間絶縁膜
32、36、48 バリアメタル膜
33 コンタクトプラグ
34、39 シリコン窒化膜
38 第1配線
40、62 多孔質誘電体膜
41 第1封止層
42 ビアホール
43 第2封止層
44 TaN膜
45 ビアプラグ
49 第2配線
50 パッシベーション膜
64、66 構造体

Claims (5)

  1. 基板上に形成された第1の導電部と、
    前記第1の導電部を覆う多孔質誘電体膜と、
    前記多孔質誘電体膜を覆う層間絶縁膜と、
    前記多孔質誘電体膜または層間絶縁膜に形成された第2の導電部と、
    前記多孔質誘電体膜を貫通し第1の導電部と第2の導電部とを電気的に接続する接続部とを有する半導体装置であって、
    前記多孔質誘電体膜と接続部との界面において、該多孔質誘電体膜の空孔を導電材料又は絶縁材料により埋め込まれてなる封止層が該多孔質誘電体膜中に形成されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記多孔質誘電体膜と層間絶縁膜との界面において、該多孔質誘電体膜の空孔を絶縁材料により埋め込んでなる他の封止層が該多孔質誘電体膜中にさらに形成されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記導電材料及び絶縁材料が蒸着分子あるいは化学的生成物質を成長されてなることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 基板上に形成された第1の導電部と、
    前記第1の導電部を覆う多孔質誘電体膜と、
    前記多孔質誘電体膜を覆う層間絶縁膜と、
    前記多孔質誘電体膜または層間絶縁膜に形成された第2の導電部と、
    前記多孔質誘電体膜を貫通し第1の導電部と第2の導電部とを電気的に接続する接続部とを有する半導体装置の製造方法であって、
    前記多孔質誘電体膜を形成する工程と、
    前記多孔質誘電体膜を選択的に研削して第1の導電部を露出する溝を形成する工程と、
    前記溝の側壁において前記多孔質誘電体膜の空孔を埋め込んでなる封止層を形成する工程と、
    前記溝に導電材料を充填して接続部を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  5. 前記多孔質誘電体膜を形成する工程と、前記溝を形成する工程との間に、
    前記多孔質誘電体膜の空孔を埋め込んでなる他の封止層を形成する工程を更に備えたこと特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
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